JP2005027553A - 穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品 - Google Patents
穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品Info
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Abstract
【課題】栄養価等の機能性が高く、食感の良好な穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品を提供する。
【解決手段】ライ麦を発芽させて酵素処理した後に加圧蒸煮したものである。
【選択図】 なし
【解決手段】ライ麦を発芽させて酵素処理した後に加圧蒸煮したものである。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
ライ麦は、小麦に比べて、食物繊維の含有量が4〜5倍程度多いと共に、食物繊維中に占める水溶性食物繊維の割合が2倍程度多くなっている。具体的には、小麦は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維との割合が約1:6であるのに対し、ライ麦は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維との割合が約1:3となっている。この水溶性食物繊維は、脂質代謝改善等に効果を有し、近年注目され始めている。このため、最近、ライ麦を使用した食品に対して関心が高まっている。
【0003】
ライ麦を使用した食品としては、砕いて粒状にしたものを蒸煮して原料に使用したパンや菓子等がある。このようなライ麦粉やライ麦粒を原料にしたパンや菓子等は、北欧、東欧、ロシア等を中心に古くから食されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−095443号公報
【特許文献2】
特開2002−159269号公報
【特許文献3】
特開2002−335891号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したような加工ライ麦を含有する穀物加工物含有食品においては、栄養価等の機能性がより高いものが求められ、さらに、ライ麦粒を含有する食品においては、パン生地に対してライ麦粒が硬く、特に、時間が経つとより硬くなってしまうため、食感に難点があった。
【0006】
このようなことから、本発明は、栄養価等の機能性が高く、食感の良好な穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、本発明による穀物加工物は、ライ麦を発芽させて酵素処理したものであることを特徴とする。
【0008】
また、本発明による穀物加工物は、さらに加圧蒸煮処理されたものであることを特徴とする。
【0009】
また、本発明による穀物加工物の製造方法は、ライ麦を発芽させた後、酵素処理することを特徴とする。
【0010】
また、本発明による穀物加工物の製造方法は、前記酵素処理が、酵素を400〜4000ppm添加して、2〜7時間処理することを特徴とする。
【0011】
また、本発明による穀物加工物の製造方法は、前記酵素がα−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、ヘミセルラーゼのうちの少なくとも一種であり、その添加量が600〜3000ppmであり、その処理時間が3〜6時間であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明による穀物加工物の製造方法は、さらに加圧蒸煮処理することを特徴とする。
【0013】
また、本発明による穀物加工物の製造方法は、前記加圧蒸煮処理が、110〜130℃の環境下、30〜75分間処理することを特徴とする。
【0014】
また、本発明による穀物加工物含有食品は、前記穀物加工物を含有する食品であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品の実施の形態を以下に説明する。
【0016】
本実施の形態に係る穀物加工物は、ライ麦を発芽させて酵素処理したものである。ここで、さらに加圧蒸煮処理されたものであると好ましい。
【0017】
このような穀物加工物においては、ライ麦を発芽させることにより、軟化させることができ、食感を高めることができると共に、胚芽部分に含まれているグルタミン酸をγ−アミノ酪酸(Gamma−AminoButyric Acid:GABA)に変化させて、GABAの含有量を高めることができるので、栄養価等の機能性を高めることができ、さらに、酵素処理することにより、より軟化させて、経時的な硬化を遅延させることができ、良好な食感を維持することができる。
【0018】
また、加圧蒸煮処理することにより、澱粉をα化(糊化)させて、さらに軟化させることができると共に、香ばしい風味を付加することができ、付加価値を高めることができる。
【0019】
このような本実施の形態に係る穀物加工物は、ライ麦を発芽させた後、酵素処理することにより得ることができ、さらに加圧蒸煮処理することにより好ましくすることができる。
【0020】
上記酵素としては、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、ヘミセルラーゼ等が好ましく、特に、α−アミラーゼがより好ましい。
【0021】
上記酵素処理条件としては、添加量が400〜4000ppm、処理時間が2〜7時間、処理温度がα−アミラーゼの場合には35〜60℃、グルコアミラーゼの場合には45〜65℃、ヘミセルラーゼの場合には30〜60℃であると好ましく、特に、添加量が600〜3000ppm、処理時間が3〜6時間、処理温度がα−アミラーゼの場合には50〜55℃、グルコアミラーゼの場合には55〜60℃、ヘミセルラーゼの場合には40〜50℃であるとより好ましい。
【0022】
なぜなら、酵素添加量が400ppm未満であると、酵素添加による効果があまりみられず、酵素添加量が4000ppmを超えると、発芽ライ麦が糊状になって軟らかくなり過ぎてしまい、酵素処理が2時間未満であると、酵素処理による効果がほとんどみられず、酵素処理が7時間を越えると、胚乳部分の糊状化(α化)が進みすぎ、食感が大きく低下してしまうからである。
【0023】
また、上記加圧蒸煮処理条件としては、温度が110〜130℃、処理時間が30〜75分間であると好ましい。なぜなら、温度が110℃未満であると、香味を付加することができず、130℃以上であると、設備コストが高くなってしまい、処理時間が30分間未満であると、十分な蒸煮効果を得ることができず、処理時間が75分間を超えると、表皮が破れ、胚乳部分が糊状となって飛び出してしまうからである。
【0024】
このようにして製造された穀物加工物をパン又は菓子に含有させると、栄養価等の機能性が高く、食感の良好な穀物加工物含有食品を得ることができる。
【0025】
【実施例】
本発明に係る穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品の実施例を以下に説明する。
【0026】
<発芽ライ麦の製造>
ライ麦を水洗して夾雑物を除去し、水に10℃で5時間浸漬したら、水切りしてインキュベータ中に10℃で120時間放置することにより、ライ麦を発芽させた後、水切り及び水洗して発芽ライ麦を得た。なお、細菌の発生をより確実に抑制するため、醸造酢を主体とした酸味料を1%加えた水に上記ライ麦を12〜24時間ごとに2〜5分間浸漬した。
【0027】
[A.酵素添加量の検討]
このようにして製造した発芽ライ麦にα−アミラーゼ(天野製薬株式会社製「ビオザイムA(商品名)」※酵素力価(澱粉の青色ヨウ素呈色を1分間に1%減少させる酵素量):90000ユニット/g)を下記の表1に示す量で添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、水洗して、オートクレーブ中、121℃で60分間加圧蒸煮することにより、試験体A1〜A10を得た。
【0028】
【表1】
【0029】
上記試験体A1〜A10に対して、加圧蒸煮処理直後及び5℃で15時間冷蔵保存した後において、クリープメータ(株式会社山電製「RE−3305(型番)」)により硬さ(圧縮歪)を測定すると共に、食感検査員(15名)による食感検査(「硬さ」と「プリプリ感」との総合評価)を行った。その結果を下記の表2,3に示す。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
表2,3からわかるように、酵素量が多くなるほど軟らかくなった。試験体A2,A3(酵素添加量300ppm以下)は、試験体A1(酵素無添加)に対して、食感に大差なく、クリープメータ測定値でも大きな差がなかった。また、試験体A10(酵素添加量5000ppm)は、やや糊状の食感の傾向になり、軟らかすぎてしまった。これに対し、試験体A4〜A9(酵素添加量400〜4000ppm)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に向上がみられ、特に、試験体A6〜A8(酵素添加量600〜3000ppm)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に大幅な向上がみられ、さらに、試験体A7(酵素添加量2000ppm)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制のバランスが最も優れることが明らかとなった。
【0033】
[B.酵素処理時間の検討]
発芽ライ麦にα−アミラーゼを2000ppm添加し、55℃で下記の表4に示す時間で処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、水洗して、オートクレーブ中、121℃で60分間加圧蒸煮することにより、試験体B1〜B8を得た。
【0034】
【表4】
【0035】
上記試験体B1〜B8に対して、加圧蒸煮処理直後及び5℃で15時間冷蔵保存した後において、クリープメータにより硬さ(圧縮歪)を測定すると共に、食感検査員による食感検査をそれぞれ行った。その結果を下記の表5,6に示す。
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
表5,6からわかるように、酵素処理時間が長くなるほど軟らかくなった。試験体B8(酵素処理10時間)は、胚乳部分の糊状化(α化)が進みすぎ、食感が大きく低下してしまった。これに対し、試験体A2〜A8(酵素処理2〜7時間)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に向上がみられ、特に、試験体A3〜A6(酵素処理3〜6時間)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に大幅な向上がみられ、さらに、試験体A5(酵素処理5時間)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制のバランスが最も優れることが明らかとなった。
【0039】
[C.加圧蒸煮処理条件の検討]
発芽ライ麦にα−アミラーゼを2000ppm添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、下記の表7に示す時間で加圧蒸煮処理(121℃)することにより、試験体C1〜C3を得た。
【0040】
【表7】
【0041】
上記試験体C1〜C3に対して、蒸煮処理直後及び15時間冷蔵後において、クリープメータにより硬さ(圧縮歪)を測定すると共に、食感検査員による食感検査をそれぞれ行った。その結果を下記の表8,9に示す。
【0042】
【表8】
【0043】
【表9】
【0044】
表8,9からわかるように、試験体C1(15分加圧蒸煮)は、全体的に硬い感じとなる一方、試験体C3(120分加圧蒸煮)は、表皮が破れ、胚乳部分が糊状となって飛び出してしまった。これに対し、試験体C2(60分加圧蒸煮)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に大幅な向上がみられ、バランスが最も優れることが明らかとなった。
【0045】
[D.効果確認試験]
<発芽なし、酵素処理なし、常圧蒸煮の穀物加工物(D1)>
発芽させていないライ麦粒に対して酵素処理することなく98℃前後で60分間常圧蒸煮処理することにより、穀物加工物D1を得た。
【0046】
<発芽あり、酵素処理なし、常圧蒸煮の穀物加工物(D2)>
発芽ライ麦に対して酵素処理することなく98℃前後で60分間常圧蒸煮処理することにより、穀物加工物D2を得た。
【0047】
<発芽あり、酵素処理あり、常圧蒸煮の穀物加工物(D3)>
発芽ライ麦にα−アミラーゼを2000ppm添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、水洗して98℃前後で60分間常圧蒸煮処理することにより、穀物加工物D3を得た。
【0048】
<発芽あり、酵素処理あり、加圧蒸煮の穀物加工物(D4)>
発芽ライ麦にα−アミラーゼを2000ppm添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、水洗して121℃で60分間加圧蒸煮処理することにより、穀物加工物D4を得た。
【0049】
上記試験体D1〜D4に対して、蒸煮処理直後及び15時間冷蔵後において、クリープメータにより硬さ(圧縮歪)を測定すると共に、食感検査員による食感検査をそれぞれ行った。その結果を下記の表10,11に示す。
【0050】
【表10】
【0051】
【表11】
【0052】
表10,11からわかるように、試験体D1,D2(酵素処理なし)は、全体的に硬い感じとなってしまい、発芽処理しても酵素処理しなければ十分な効果を得ることができなかった。これに対し、試験体D3,D4(酵素処理あり)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に向上がみられ、特に、試験体D4(加圧蒸煮処理)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に大幅な向上がみられ、バランスが最も優れることが明らかとなった。
【0053】
[E.各種の穀物加工物を含有したパンの比較]
<常圧蒸煮のみ穀物加工物(E1)>
ライ麦粒に対して98℃前後で60分間常圧蒸煮処理することにより、穀物加工物E1を得た。
【0054】
<酵素処理なし穀物加工物(E2)>
発芽ライ麦を121℃で60分間加圧蒸煮処理することにより、穀物加工物E2を得た。
【0055】
<α−アミラーゼ使用穀物加工物(E3)>
発芽ライ麦にα−アミラーゼを2000ppm添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、水洗して121℃で60分間加圧蒸煮処理することにより、穀物加工物E3を得た。
【0056】
<グルコアミラーゼ使用穀物加工物(E4)>
発芽ライ麦にグルコアミラーゼ(天野製薬株式会社製「グルクザイムAF6(商品名)」)を2000ppm添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、121℃で60分間加圧蒸煮処理することにより、穀物加工物E4を得た。
【0057】
<ヘミセルラーゼ使用穀物加工物(E5)>
発芽ライ麦にヘミセルラーゼ(天野製薬株式会社製「セルロシンHC(商品名)」)を2000ppm添加し、50℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、121℃で60分間加圧蒸煮処理することにより、穀物加工物E5を得た。
【0058】
<パンの製造>
上記穀物加工物E1〜E5を下記の表12に示す配合で混合し、ストレート法で常法にしたがって山型食パンE1〜E5それぞれを製造した。このときの具体的な条件を下記の表13に示す。
【0059】
【表12】
【0060】
【表13】
【0061】
<食パンの評価>
上述したようにして製造したパンE1〜E5に対して、製造翌日(1日後)及び製造翌々日(2日後)において、官能検査員(15名)による官能検査(「硬さ」及び「プリプリ感」に基づく食感並びに「風味」に基づく食味の評価)を行った。その結果を下記の表14,15に示す。表12,13中の評価結果の値は、15名の官能検査員の評価結果の平均値である。
【0062】
【表14】
【0063】
【表15】
【0064】
表14,15からわかるように、パンE1中の穀物加工物E1(常圧蒸煮のみ)は、硬くて表皮部分が歯に残ってしまい、大変食べにくく、翌々日になると、硬くなって食べ辛くなり、違和感があった。また、パンE2中の穀物加工物E2(酵素処理なし)は、パンE1中の穀物加工物E1に比べて軟らかいものの、翌々日になると、硬くなって違和感を生じるようになってしまう。
【0065】
これに対し、パンE3〜E5中の穀物加工物E3〜E5(酵素処理あり)は、大きくても適度な硬さを有してプリプリする食感を有すると共に、味も特有の香ばしい感じがする特徴のあるものとなった。翌々日においても、翌日とほぼ同じ食感を維持し、ソフトで食べやすいものであった。特に、パンE3中の穀物加工物E3(α−アミラーゼ使用)は、さらに、口当りがソフトであると共に、適度な甘味と香ばしさがあり、パン生地とのバランスが最もよかった。
【0066】
以上のことをまとめると、以下の通りとなる。
(1)パンE2中の穀物加工物E2(酵素処理なし)は、パンE1中の穀物加工物E1(常圧蒸煮のみ)に比べて明らかに軟らかく、食味も優れたものになるが、翌々日になると、硬くなってしまい、違和感を生じてしまう。
【0067】
(2)パンE3〜E5中の穀物加工物E3〜E5(酵素処理あり)は、翌々日になっても軟らかく、酵素処理することにより、経時的な硬化(老化)を遅延させることができ、良好な食感を維持することができる。α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、ヘミセルラーゼ共に効果があるが、α−アミラーゼが最も効果がある。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、栄養価等の機能性が高く、食感の良好な穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品を提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
ライ麦は、小麦に比べて、食物繊維の含有量が4〜5倍程度多いと共に、食物繊維中に占める水溶性食物繊維の割合が2倍程度多くなっている。具体的には、小麦は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維との割合が約1:6であるのに対し、ライ麦は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維との割合が約1:3となっている。この水溶性食物繊維は、脂質代謝改善等に効果を有し、近年注目され始めている。このため、最近、ライ麦を使用した食品に対して関心が高まっている。
【0003】
ライ麦を使用した食品としては、砕いて粒状にしたものを蒸煮して原料に使用したパンや菓子等がある。このようなライ麦粉やライ麦粒を原料にしたパンや菓子等は、北欧、東欧、ロシア等を中心に古くから食されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−095443号公報
【特許文献2】
特開2002−159269号公報
【特許文献3】
特開2002−335891号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したような加工ライ麦を含有する穀物加工物含有食品においては、栄養価等の機能性がより高いものが求められ、さらに、ライ麦粒を含有する食品においては、パン生地に対してライ麦粒が硬く、特に、時間が経つとより硬くなってしまうため、食感に難点があった。
【0006】
このようなことから、本発明は、栄養価等の機能性が高く、食感の良好な穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、本発明による穀物加工物は、ライ麦を発芽させて酵素処理したものであることを特徴とする。
【0008】
また、本発明による穀物加工物は、さらに加圧蒸煮処理されたものであることを特徴とする。
【0009】
また、本発明による穀物加工物の製造方法は、ライ麦を発芽させた後、酵素処理することを特徴とする。
【0010】
また、本発明による穀物加工物の製造方法は、前記酵素処理が、酵素を400〜4000ppm添加して、2〜7時間処理することを特徴とする。
【0011】
また、本発明による穀物加工物の製造方法は、前記酵素がα−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、ヘミセルラーゼのうちの少なくとも一種であり、その添加量が600〜3000ppmであり、その処理時間が3〜6時間であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明による穀物加工物の製造方法は、さらに加圧蒸煮処理することを特徴とする。
【0013】
また、本発明による穀物加工物の製造方法は、前記加圧蒸煮処理が、110〜130℃の環境下、30〜75分間処理することを特徴とする。
【0014】
また、本発明による穀物加工物含有食品は、前記穀物加工物を含有する食品であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品の実施の形態を以下に説明する。
【0016】
本実施の形態に係る穀物加工物は、ライ麦を発芽させて酵素処理したものである。ここで、さらに加圧蒸煮処理されたものであると好ましい。
【0017】
このような穀物加工物においては、ライ麦を発芽させることにより、軟化させることができ、食感を高めることができると共に、胚芽部分に含まれているグルタミン酸をγ−アミノ酪酸(Gamma−AminoButyric Acid:GABA)に変化させて、GABAの含有量を高めることができるので、栄養価等の機能性を高めることができ、さらに、酵素処理することにより、より軟化させて、経時的な硬化を遅延させることができ、良好な食感を維持することができる。
【0018】
また、加圧蒸煮処理することにより、澱粉をα化(糊化)させて、さらに軟化させることができると共に、香ばしい風味を付加することができ、付加価値を高めることができる。
【0019】
このような本実施の形態に係る穀物加工物は、ライ麦を発芽させた後、酵素処理することにより得ることができ、さらに加圧蒸煮処理することにより好ましくすることができる。
【0020】
上記酵素としては、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、ヘミセルラーゼ等が好ましく、特に、α−アミラーゼがより好ましい。
【0021】
上記酵素処理条件としては、添加量が400〜4000ppm、処理時間が2〜7時間、処理温度がα−アミラーゼの場合には35〜60℃、グルコアミラーゼの場合には45〜65℃、ヘミセルラーゼの場合には30〜60℃であると好ましく、特に、添加量が600〜3000ppm、処理時間が3〜6時間、処理温度がα−アミラーゼの場合には50〜55℃、グルコアミラーゼの場合には55〜60℃、ヘミセルラーゼの場合には40〜50℃であるとより好ましい。
【0022】
なぜなら、酵素添加量が400ppm未満であると、酵素添加による効果があまりみられず、酵素添加量が4000ppmを超えると、発芽ライ麦が糊状になって軟らかくなり過ぎてしまい、酵素処理が2時間未満であると、酵素処理による効果がほとんどみられず、酵素処理が7時間を越えると、胚乳部分の糊状化(α化)が進みすぎ、食感が大きく低下してしまうからである。
【0023】
また、上記加圧蒸煮処理条件としては、温度が110〜130℃、処理時間が30〜75分間であると好ましい。なぜなら、温度が110℃未満であると、香味を付加することができず、130℃以上であると、設備コストが高くなってしまい、処理時間が30分間未満であると、十分な蒸煮効果を得ることができず、処理時間が75分間を超えると、表皮が破れ、胚乳部分が糊状となって飛び出してしまうからである。
【0024】
このようにして製造された穀物加工物をパン又は菓子に含有させると、栄養価等の機能性が高く、食感の良好な穀物加工物含有食品を得ることができる。
【0025】
【実施例】
本発明に係る穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品の実施例を以下に説明する。
【0026】
<発芽ライ麦の製造>
ライ麦を水洗して夾雑物を除去し、水に10℃で5時間浸漬したら、水切りしてインキュベータ中に10℃で120時間放置することにより、ライ麦を発芽させた後、水切り及び水洗して発芽ライ麦を得た。なお、細菌の発生をより確実に抑制するため、醸造酢を主体とした酸味料を1%加えた水に上記ライ麦を12〜24時間ごとに2〜5分間浸漬した。
【0027】
[A.酵素添加量の検討]
このようにして製造した発芽ライ麦にα−アミラーゼ(天野製薬株式会社製「ビオザイムA(商品名)」※酵素力価(澱粉の青色ヨウ素呈色を1分間に1%減少させる酵素量):90000ユニット/g)を下記の表1に示す量で添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、水洗して、オートクレーブ中、121℃で60分間加圧蒸煮することにより、試験体A1〜A10を得た。
【0028】
【表1】
【0029】
上記試験体A1〜A10に対して、加圧蒸煮処理直後及び5℃で15時間冷蔵保存した後において、クリープメータ(株式会社山電製「RE−3305(型番)」)により硬さ(圧縮歪)を測定すると共に、食感検査員(15名)による食感検査(「硬さ」と「プリプリ感」との総合評価)を行った。その結果を下記の表2,3に示す。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
表2,3からわかるように、酵素量が多くなるほど軟らかくなった。試験体A2,A3(酵素添加量300ppm以下)は、試験体A1(酵素無添加)に対して、食感に大差なく、クリープメータ測定値でも大きな差がなかった。また、試験体A10(酵素添加量5000ppm)は、やや糊状の食感の傾向になり、軟らかすぎてしまった。これに対し、試験体A4〜A9(酵素添加量400〜4000ppm)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に向上がみられ、特に、試験体A6〜A8(酵素添加量600〜3000ppm)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に大幅な向上がみられ、さらに、試験体A7(酵素添加量2000ppm)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制のバランスが最も優れることが明らかとなった。
【0033】
[B.酵素処理時間の検討]
発芽ライ麦にα−アミラーゼを2000ppm添加し、55℃で下記の表4に示す時間で処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、水洗して、オートクレーブ中、121℃で60分間加圧蒸煮することにより、試験体B1〜B8を得た。
【0034】
【表4】
【0035】
上記試験体B1〜B8に対して、加圧蒸煮処理直後及び5℃で15時間冷蔵保存した後において、クリープメータにより硬さ(圧縮歪)を測定すると共に、食感検査員による食感検査をそれぞれ行った。その結果を下記の表5,6に示す。
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
表5,6からわかるように、酵素処理時間が長くなるほど軟らかくなった。試験体B8(酵素処理10時間)は、胚乳部分の糊状化(α化)が進みすぎ、食感が大きく低下してしまった。これに対し、試験体A2〜A8(酵素処理2〜7時間)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に向上がみられ、特に、試験体A3〜A6(酵素処理3〜6時間)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に大幅な向上がみられ、さらに、試験体A5(酵素処理5時間)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制のバランスが最も優れることが明らかとなった。
【0039】
[C.加圧蒸煮処理条件の検討]
発芽ライ麦にα−アミラーゼを2000ppm添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、下記の表7に示す時間で加圧蒸煮処理(121℃)することにより、試験体C1〜C3を得た。
【0040】
【表7】
【0041】
上記試験体C1〜C3に対して、蒸煮処理直後及び15時間冷蔵後において、クリープメータにより硬さ(圧縮歪)を測定すると共に、食感検査員による食感検査をそれぞれ行った。その結果を下記の表8,9に示す。
【0042】
【表8】
【0043】
【表9】
【0044】
表8,9からわかるように、試験体C1(15分加圧蒸煮)は、全体的に硬い感じとなる一方、試験体C3(120分加圧蒸煮)は、表皮が破れ、胚乳部分が糊状となって飛び出してしまった。これに対し、試験体C2(60分加圧蒸煮)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に大幅な向上がみられ、バランスが最も優れることが明らかとなった。
【0045】
[D.効果確認試験]
<発芽なし、酵素処理なし、常圧蒸煮の穀物加工物(D1)>
発芽させていないライ麦粒に対して酵素処理することなく98℃前後で60分間常圧蒸煮処理することにより、穀物加工物D1を得た。
【0046】
<発芽あり、酵素処理なし、常圧蒸煮の穀物加工物(D2)>
発芽ライ麦に対して酵素処理することなく98℃前後で60分間常圧蒸煮処理することにより、穀物加工物D2を得た。
【0047】
<発芽あり、酵素処理あり、常圧蒸煮の穀物加工物(D3)>
発芽ライ麦にα−アミラーゼを2000ppm添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、水洗して98℃前後で60分間常圧蒸煮処理することにより、穀物加工物D3を得た。
【0048】
<発芽あり、酵素処理あり、加圧蒸煮の穀物加工物(D4)>
発芽ライ麦にα−アミラーゼを2000ppm添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、水洗して121℃で60分間加圧蒸煮処理することにより、穀物加工物D4を得た。
【0049】
上記試験体D1〜D4に対して、蒸煮処理直後及び15時間冷蔵後において、クリープメータにより硬さ(圧縮歪)を測定すると共に、食感検査員による食感検査をそれぞれ行った。その結果を下記の表10,11に示す。
【0050】
【表10】
【0051】
【表11】
【0052】
表10,11からわかるように、試験体D1,D2(酵素処理なし)は、全体的に硬い感じとなってしまい、発芽処理しても酵素処理しなければ十分な効果を得ることができなかった。これに対し、試験体D3,D4(酵素処理あり)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に向上がみられ、特に、試験体D4(加圧蒸煮処理)は、食感及び経時的な硬化(老化)抑制に大幅な向上がみられ、バランスが最も優れることが明らかとなった。
【0053】
[E.各種の穀物加工物を含有したパンの比較]
<常圧蒸煮のみ穀物加工物(E1)>
ライ麦粒に対して98℃前後で60分間常圧蒸煮処理することにより、穀物加工物E1を得た。
【0054】
<酵素処理なし穀物加工物(E2)>
発芽ライ麦を121℃で60分間加圧蒸煮処理することにより、穀物加工物E2を得た。
【0055】
<α−アミラーゼ使用穀物加工物(E3)>
発芽ライ麦にα−アミラーゼを2000ppm添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、水洗して121℃で60分間加圧蒸煮処理することにより、穀物加工物E3を得た。
【0056】
<グルコアミラーゼ使用穀物加工物(E4)>
発芽ライ麦にグルコアミラーゼ(天野製薬株式会社製「グルクザイムAF6(商品名)」)を2000ppm添加し、55℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、121℃で60分間加圧蒸煮処理することにより、穀物加工物E4を得た。
【0057】
<ヘミセルラーゼ使用穀物加工物(E5)>
発芽ライ麦にヘミセルラーゼ(天野製薬株式会社製「セルロシンHC(商品名)」)を2000ppm添加し、50℃で5時間処理することにより、発芽ライ麦を酵素処理した後、121℃で60分間加圧蒸煮処理することにより、穀物加工物E5を得た。
【0058】
<パンの製造>
上記穀物加工物E1〜E5を下記の表12に示す配合で混合し、ストレート法で常法にしたがって山型食パンE1〜E5それぞれを製造した。このときの具体的な条件を下記の表13に示す。
【0059】
【表12】
【0060】
【表13】
【0061】
<食パンの評価>
上述したようにして製造したパンE1〜E5に対して、製造翌日(1日後)及び製造翌々日(2日後)において、官能検査員(15名)による官能検査(「硬さ」及び「プリプリ感」に基づく食感並びに「風味」に基づく食味の評価)を行った。その結果を下記の表14,15に示す。表12,13中の評価結果の値は、15名の官能検査員の評価結果の平均値である。
【0062】
【表14】
【0063】
【表15】
【0064】
表14,15からわかるように、パンE1中の穀物加工物E1(常圧蒸煮のみ)は、硬くて表皮部分が歯に残ってしまい、大変食べにくく、翌々日になると、硬くなって食べ辛くなり、違和感があった。また、パンE2中の穀物加工物E2(酵素処理なし)は、パンE1中の穀物加工物E1に比べて軟らかいものの、翌々日になると、硬くなって違和感を生じるようになってしまう。
【0065】
これに対し、パンE3〜E5中の穀物加工物E3〜E5(酵素処理あり)は、大きくても適度な硬さを有してプリプリする食感を有すると共に、味も特有の香ばしい感じがする特徴のあるものとなった。翌々日においても、翌日とほぼ同じ食感を維持し、ソフトで食べやすいものであった。特に、パンE3中の穀物加工物E3(α−アミラーゼ使用)は、さらに、口当りがソフトであると共に、適度な甘味と香ばしさがあり、パン生地とのバランスが最もよかった。
【0066】
以上のことをまとめると、以下の通りとなる。
(1)パンE2中の穀物加工物E2(酵素処理なし)は、パンE1中の穀物加工物E1(常圧蒸煮のみ)に比べて明らかに軟らかく、食味も優れたものになるが、翌々日になると、硬くなってしまい、違和感を生じてしまう。
【0067】
(2)パンE3〜E5中の穀物加工物E3〜E5(酵素処理あり)は、翌々日になっても軟らかく、酵素処理することにより、経時的な硬化(老化)を遅延させることができ、良好な食感を維持することができる。α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、ヘミセルラーゼ共に効果があるが、α−アミラーゼが最も効果がある。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、栄養価等の機能性が高く、食感の良好な穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品を提供することができる。
Claims (8)
- ライ麦を発芽させて酵素処理したものである
ことを特徴とする穀物加工物。 - 請求項1において、
さらに加圧蒸煮処理されたものである
ことを特徴とする穀物加工物。 - ライ麦を発芽させた後、酵素処理する
ことを特徴とする穀物加工物の製造方法。 - 請求項3において、
前記酵素処理が、酵素を400〜4000ppm添加して、2〜7時間処理する
ことを特徴とする穀物加工物の製造方法。 - 請求項4において、
前記酵素がα−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、ヘミセルラーゼのうちの少なくとも一種であり、その添加量が600〜3000ppmであり、その処理時間が3〜6時間である
ことを特徴とする穀物加工物の製造方法。 - 請求項3から請求項5のいずれかにおいて、
さらに加圧蒸煮処理する
ことを特徴とする穀物加工物の製造方法。 - 請求項6において、
前記加圧蒸煮処理が、110〜130℃の環境下、30〜75分間処理する
ことを特徴とする穀物加工物の製造方法。 - 請求項1又は請求項2の穀物加工物を含有する食品である
ことを特徴とする穀物加工物含有食品。
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---|---|---|---|
JP2003195945A JP2005027553A (ja) | 2003-07-11 | 2003-07-11 | 穀物加工物並びに穀物加工物の製造方法及び穀物加工物含有食品 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013046614A (ja) * | 2011-08-25 | 2013-03-07 | Csm Nederland Bv | 焼きパンの製造における老化防止酵素混合物の使用 |
-
2003
- 2003-07-11 JP JP2003195945A patent/JP2005027553A/ja active Pending
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