JP2005026079A - コネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄型化に好適で信頼性の高いコネクタ装置を提供すること。
【解決手段】コネクタ装置20は、絶縁性の保持体21と、保持体21に保持された一対の電極片22,23と、グラウンド導体板として保持体21に外装された金属板24とを備えており、回路基板11上に実装されている。一方、ケ−ブルコネクタ30は、同軸ケーブル15の内部導体から導出された弾性金属片で突起部31aを有する中央コンタクト31と、中央コンタクト31をほぼ収納している絶縁ケース32と、同軸ケーブル15の外部導体から導出されて絶縁ケース32に外装されたアースコンタクト33とを備えている。ケ−ブルコネクタ30をコネクタ装置20の側部開口21bから内部空間21a内へ挿入していくと、突起部31aに押し撓められる電極片22が電極片23から離隔すると共に、電極片22の反力でアースコンタクト33が金属板24に圧接される。
【選択図】 図1
【解決手段】コネクタ装置20は、絶縁性の保持体21と、保持体21に保持された一対の電極片22,23と、グラウンド導体板として保持体21に外装された金属板24とを備えており、回路基板11上に実装されている。一方、ケ−ブルコネクタ30は、同軸ケーブル15の内部導体から導出された弾性金属片で突起部31aを有する中央コンタクト31と、中央コンタクト31をほぼ収納している絶縁ケース32と、同軸ケーブル15の外部導体から導出されて絶縁ケース32に外装されたアースコンタクト33とを備えている。ケ−ブルコネクタ30をコネクタ装置20の側部開口21bから内部空間21a内へ挿入していくと、突起部31aに押し撓められる電極片22が電極片23から離隔すると共に、電極片22の反力でアースコンタクト33が金属板24に圧接される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケ−ブルコネクタの着脱に応じて開閉されるスイッチ部を備えたコネクタ装置に係り、特に、携帯電話等の回路基板に実装して好適なコネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
同軸ケーブルに接続されたケ−ブルコネクタの着脱に応じてスイッチ部が開閉するレセプタクルコネクタとして設計されたコネクタ装置は、通常、ピンコンタクトを有するケ−ブルコネクタが着脱可能な構成になっている(例えば、特許文献1参照)。ここで、ピンコンタクトは同軸ケーブルの内部導体に接続されており、このピンコンタクトをコネクタ装置の内部へ挿入していくことにより、それまで弾接していたコネクタ装置の一対の電極片が離隔させられて両者間の導通が遮断されると共に、一方の電極片がピンコンタクトと導通された状態となる。したがって、このコネクタ装置にケ−ブルコネクタを装着することによって、無線特性の検査や外部アンテナとの接続が可能となる。
【0003】
図5は従来より知られているこの種のコネクタ装置の斜視図、図6は該コネクタ装置にケ−ブルコネクタを装着する際の動作説明図である。
【0004】
これらの図に示す従来のコネクタ装置1は、絶縁性樹脂からなる保持体2と、この保持体2に保持された第1の電極片3および第2の電極片4と、保持体2上に突設された金属円筒部5と、保持体2に外装されて金属円筒部5と電気的に接続された金属平板部6とによって概略構成されている。
【0005】
このコネクタ装置1は回路基板11上に実装されており、回路基板11に設けられている高周波回路12とアンテナ回路13とアース回路(図示せず)に、それぞれ、第1の電極片3と第2の電極片4と金属平板部6が接続されている。第1の電極片3は弾性変形できるように例えば略S字形に折曲加工されているので、第1の電極片3の先端部3aは回路基板11上で昇降可能である。第2の電極片4の先端部4aは、第1の電極片3の先端部3aが下から弾接する位置に配置されている。これら第1および第2の電極片3,4は、インサート成形によって保持体2と一体化されている。
【0006】
一方、このコネクタ装置1に対して着脱可能なケ−ブルコネクタ7には、同軸ケーブル15の内部導体から導出されたピンコンタクト8と、同軸ケーブル15の外部導体から導出された円筒形状のアースコンタクト9と、両コンタクト8,9間に介在する絶縁部10とが具備されている。
【0007】
かかる構成において、ケ−ブルコネクタ7がコネクタ装置1に装着されていないとき、第1の電極片3の先端部3aは第2の電極片4の先端部4aに弾接しているので、第1および第2の電極片3,4が閉成されてアンテナ回路13は高周波回路12と接続された状態に保たれる。しかるに、ケ−ブルコネクタ7がコネクタ装置1に装着されると、第1の電極片3の先端部3a近傍がピンコンタクト8によって押し下げられるため、第1の電極片3の先端部3aが第2の電極片4の先端部4aから離隔して両電極片3,4どうしの導通が遮断されると共に、アースコンタクト9が金属円筒部5に外嵌される。これにより、アンテナ回路13は高周波回路12から遮断された状態となり、ケ−ブルコネクタ7を介して同軸ケーブル15の内部導体と高周波回路12とが接続され、かつ同軸ケーブル15の外部導体と回路基板11のアース回路とが接続された状態に切り替わる。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−185889号公報(第3−5頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図5,6に示す従来のコネクタ装置1は、ケ−ブルコネクタ7のピンコンタクト8を挿入させると共にアースコンタクト9を外嵌させるための金属円筒部5を突設した構成にしなければならないことから、回路基板11上での高さ寸法が大きくなってしまい、昨今の携帯電話機等に要求される薄型化が促進しにくいという問題があった。また、ケ−ブルコネクタ7のピンコンタクト8の長さ寸法には若干のばらつきがあるが、従来のコネクタ装置1の場合、長すぎるピンコンタクト8に押し下げられた第1の電極片3が塑性変形(座屈変形)し、第2の電極片4との接触状態が回復されなくなってしまう虞があった。さらにまた、従来のコネクタ装置1では、ケ−ブルコネクタ7を装着すると弾性変形した第1の電極片3の反力がピンコンタクト8に作用し続けることになるので、該反力が大きいときやアースコンタクト9と金属円筒部5との嵌合が緩いときには、ピンコンタクト8が第1の電極片3に押し上げられてケ−ブルコネクタ7が徐々に抜き方向へ移動してしまい、最悪の場合、ケ−ブルコネクタ7の装着不良に至り信頼性を損なう要因となっていた。
【0010】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、薄型化に好適で信頼性の高いコネクタ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明のコネクタ装置は、先端部を回路基板上で昇降させる弾性変形が許容されて基端部が該回路基板に接続された第1の電極片と、この第1の電極片の前記先端部が常時弾接する位置に配設されて前記回路基板に接続された第2の電極片と、これら第1および第2の電極片を覆う位置に配設されて前記回路基板に接続されたグラウンド導体板とを備え、同軸ケーブルの内部導体から導出された中央コンタクトと外部導体から導出されたアースコンタクトとを有するケ−ブルコネクタを、前記第1および第2の電極片と前記グラウンド導体板との間に存する空間内へ側方から挿入することにより、該ケ−ブルコネクタの前記中央コンタクトが前記第1の電極片を押し撓めて前記先端部を前記第2の電極片から離隔させると共に、該ケ−ブルコネクタの前記アースコンタクトが前記グラウンド導体板に接触するように構成した。
【0012】
このように構成されたコネクタ装置では、第1の電極片が弾性変形する方向に対して略直角にケ−ブルコネクタが挿入されるため、ケ−ブルコネクタを装着して弾性変形した第1の電極片の反力は、アースコンタクトをグラウンド導体板に圧接させる力としては作用するものの、ケ−ブルコネクタを抜き方向へ移動させる直接的な力としては作用せず、それゆえ高信頼性が得やすい。また、ケ−ブルコネクタを回路基板に対して略平行に挿入すればよいので、コネクタ装置の高さ寸法を大幅に低減することができる。さらにまた、ケ−ブルコネクタの寸法に多少のばらつきがあっても第1の電極片が過度に押し撓められる危険性が少ないので、第1の電極片の塑性変形も回避しやすい。
【0013】
かかる構成に加えて、絶縁性樹脂からなり第1および第2の電極片を保持する保持体を備え、この保持体の上部開口を覆う位置に取り付けた金属板をグラウンド導体板となしたコネクタ装置においては、インサート成形によって第1および第2の電極片が保持体と容易に一体化できると共に、この保持体を利用してグラウンド導体板も容易に取り付けることができるため、好ましい。
【0014】
また、ケ−ブルコネクタの中央コンタクトが、該ケ−ブルコネクタの底面側へ突出する突起部を有して一端が同軸ケーブルの内部導体に接続された弾性金属片からなり、該突起部を上述したコネクタ装置の第1の電極片に当接させる部位となせば、ケ−ブルコネクタをコネクタ装置に装着したときに中央コンタクトと第1の電極片が共に弾性変形することになるので、両者の相対位置や寸法に多少のばらつきがあっても安定した動作が期待できると共に、第1の電極片の塑性変形がより確実に防止できるため、好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係るコネクタ装置およびケ−ブルコネクタを示す斜視図、図2は該コネクタ装置の断面図、図3は該コネクタ装置の平面図、図4は該ケ−ブルコネクタの断面図である。
【0016】
図1〜図3に示すコネクタ装置20は、絶縁性樹脂からなる保持体21と、インサート成形によって保持体21に一体化された第1の電極片22および第2の電極片23と、グラウンド導体板として保持体21に外装された金属板24とによって概略構成されている。このコネクタ装置20は回路基板11上に実装されており、回路基板11に設けられている高周波回路12とアンテナ回路13とアース回路14に、それぞれ、第1の電極片22と第2の電極片23と金属板24が接続されている。第1の電極片22はクランク状に折曲加工されているので、その先端側に形成された幅広部22aが弾性変形可能であり、この弾性変形に伴って第1の電極片22の先端部22bは回路基板11上で昇降可能である。また、第2の電極片23の先端部23aは、第1の電極片22の先端部22bが下から弾接する位置に配置されている。第1の電極片22の幅広部22aや第2の電極片23の先端部23aは保持体21の内部空間21a内に配置されており、この内部空間21aの上部開口は金属板24によって覆われている。また、第1の電極片22の幅広部22aよりも僅かに高い位置に、内部空間21aの側部開口21bが形成されている(図1,2参照)。
【0017】
一方、このコネクタ装置20に対して着脱可能なケ−ブルコネクタ30には、同軸ケーブル15の内部導体に一端が接続された弾性金属片からなる中央コンタクト31と、底面に開口32aを有し中央コンタクト31をほぼ収納している箱形形状の絶縁ケース32と、同軸ケーブル15の外部導体から導出されて絶縁ケース32に外装された金属板からなるアースコンタクト33とによって概略構成されている。図4に示すように、中央コンタクト31には略V字形に折曲されて底面側へ突出する突起部31aが形成されており、この突起部31aが絶縁ケース32の開口32aから下方へ突出している。なお、突起部31aはコネクタ装置20の第1の電極片22の幅広部22aに当接させるための部位である。このケ−ブルコネクタ30は、図1に示すように、保持体21の側部開口21bから内部空間21a内へ挿入することによってコネクタ装置20に装着される。
【0018】
次に、このように構成されたコネクタ装置20にケ−ブルコネクタ30を着脱させる動作について説明する。
【0019】
ケ−ブルコネクタ30がコネクタ装置20に装着されていないとき、第1の電極片22の先端部22bは第2の電極片23の先端部23aに弾接しているので、第1および第2の電極片22,23が閉成されてアンテナ回路13は高周波回路12と接続された状態に保たれる。しかるに、ケ−ブルコネクタ30をコネクタ装置20の側部開口21bから内部空間21a内へ挿入していくと、側部開口21bを乗り越えた中央コンタクト31の突起部31aが第1の電極片22の幅広部22aに当接して該幅広部22aを押し撓めるため、第1の電極片22の先端部22bが第2の電極片23の先端部23aから離隔して両電極片22,23どうしの導通が遮断される。また、この状態で弾性変形した幅広部22aの反力が中央コンタクト31を介してケ−ブルコネクタ30に作用するため、アースコンタクト33の天面が内部空間21aの上部開口に配置されている金属板24に押し付けられる。これにより、アンテナ回路13は高周波回路12から遮断された状態となり、ケ−ブルコネクタ30を介して同軸ケーブル15の内部導体と高周波回路12とが接続され、かつ外部導体とアース回路14とが接続された状態に切り替わる。
【0020】
このように本実施形態例にあっては、第1の電極片22の幅広部22aが弾性変形する方向に対して略直角にケ−ブルコネクタ30が挿入されるため、ケ−ブルコネクタ30をコネクタ装置20に装着した状態で、弾性変形した第1の電極片22の反力は、アースコンタクト33を金属板(グラウンド導体板)24に圧接させる力としては作用するものの、ケ−ブルコネクタ30を抜き方向へ移動させる直接的な力としては作用しない。したがって、ケ−ブルコネクタ30の装着不良が発生しにくく、信頼性が高まっている。しかも、ケ−ブルコネクタ30を回路基板11に対して略平行に挿入すればよいので、コネクタ装置20の高さ寸法が大幅に低減でき、薄型化が促進されている。
【0021】
また、本実施形態例にあっては、ケ−ブルコネクタ30の中央コンタクト31が突起部31aを有する弾性金属片からなり、この突起部31aを第1の電極片22に当接させる部位となしているので、ケ−ブルコネクタ30をコネクタ装置20に装着したときに、中央コンタクト31と第1の電極片22が共に弾性変形することになる。そのため、中央コンタクト31と第1の電極片22の相対位置や寸法に多少のばらつきがあっても安定した動作が期待できると共に、第1の電極片22が過度に押し撓められる心配がないので塑性変形(座屈変形)が防止できる。
【0022】
なお、本実施形態例のように第1の電極片22に設けた幅広部22aに中央コンタクト31を当接させる構成にしておけば、コネクタ装置20に対するケ−ブルコネクタ30の挿入位置に多少のばらつきがあっても接触不良が発生する心配がなくなるため、信頼性が一層高まる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】
コネクタ装置が実装された回路基板に対して略平行にケ−ブルコネクタを挿入すると、該挿入方向に対して略直角にコネクタ装置の電極片が弾性変形するように構成にしてあるため、該電極片の反力がケ−ブルコネクタを抜き方向へ移動させる直接的な力として作用しなくなって装着不良が防止できると共に、コネクタ装置の高さ寸法が大幅に低減できて薄型化が促進できる。また、該電極片が過度に押し撓められる危険性が少ないので、該電極片の塑性変形が回避しやすい。特に、ケ−ブルコネクタの中央コンタクトが突起部を有する弾性金属片からなり、該突起部をコネクタ装置の電極片に当接させる部位となせば、ケ−ブルコネクタを装着したときに該中央コンタクトと該電極片が共に弾性変形するため、両者の相対位置や寸法に多少のばらつきがあっても安定した動作が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係るコネクタ装置およびケ−ブルコネクタを示す斜視図である。
【図2】図1に示すコネクタ装置の断面図である。
【図3】図1,2に示すコネクタ装置の平面図である。
【図4】図1に示すケ−ブルコネクタの断面図である。
【図5】従来例に係るコネクタ装置の斜視図である。
【図6】図5に示すコネクタ装置にケ−ブルコネクタを装着する際の説明図である。
【符号の説明】
11 回路基板
15 同軸ケーブル
20 コネクタ装置
21 保持体
21a 内部空間
21b 側部開口
22 第1の電極片
22a 幅広部
23 第2の電極片
24 金属板(グラウンド導体板)
30 ケ−ブルコネクタ
31 中央コンタクト
31a 突起部
32 絶縁ケース
33 アースコンタクト
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケ−ブルコネクタの着脱に応じて開閉されるスイッチ部を備えたコネクタ装置に係り、特に、携帯電話等の回路基板に実装して好適なコネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
同軸ケーブルに接続されたケ−ブルコネクタの着脱に応じてスイッチ部が開閉するレセプタクルコネクタとして設計されたコネクタ装置は、通常、ピンコンタクトを有するケ−ブルコネクタが着脱可能な構成になっている(例えば、特許文献1参照)。ここで、ピンコンタクトは同軸ケーブルの内部導体に接続されており、このピンコンタクトをコネクタ装置の内部へ挿入していくことにより、それまで弾接していたコネクタ装置の一対の電極片が離隔させられて両者間の導通が遮断されると共に、一方の電極片がピンコンタクトと導通された状態となる。したがって、このコネクタ装置にケ−ブルコネクタを装着することによって、無線特性の検査や外部アンテナとの接続が可能となる。
【0003】
図5は従来より知られているこの種のコネクタ装置の斜視図、図6は該コネクタ装置にケ−ブルコネクタを装着する際の動作説明図である。
【0004】
これらの図に示す従来のコネクタ装置1は、絶縁性樹脂からなる保持体2と、この保持体2に保持された第1の電極片3および第2の電極片4と、保持体2上に突設された金属円筒部5と、保持体2に外装されて金属円筒部5と電気的に接続された金属平板部6とによって概略構成されている。
【0005】
このコネクタ装置1は回路基板11上に実装されており、回路基板11に設けられている高周波回路12とアンテナ回路13とアース回路(図示せず)に、それぞれ、第1の電極片3と第2の電極片4と金属平板部6が接続されている。第1の電極片3は弾性変形できるように例えば略S字形に折曲加工されているので、第1の電極片3の先端部3aは回路基板11上で昇降可能である。第2の電極片4の先端部4aは、第1の電極片3の先端部3aが下から弾接する位置に配置されている。これら第1および第2の電極片3,4は、インサート成形によって保持体2と一体化されている。
【0006】
一方、このコネクタ装置1に対して着脱可能なケ−ブルコネクタ7には、同軸ケーブル15の内部導体から導出されたピンコンタクト8と、同軸ケーブル15の外部導体から導出された円筒形状のアースコンタクト9と、両コンタクト8,9間に介在する絶縁部10とが具備されている。
【0007】
かかる構成において、ケ−ブルコネクタ7がコネクタ装置1に装着されていないとき、第1の電極片3の先端部3aは第2の電極片4の先端部4aに弾接しているので、第1および第2の電極片3,4が閉成されてアンテナ回路13は高周波回路12と接続された状態に保たれる。しかるに、ケ−ブルコネクタ7がコネクタ装置1に装着されると、第1の電極片3の先端部3a近傍がピンコンタクト8によって押し下げられるため、第1の電極片3の先端部3aが第2の電極片4の先端部4aから離隔して両電極片3,4どうしの導通が遮断されると共に、アースコンタクト9が金属円筒部5に外嵌される。これにより、アンテナ回路13は高周波回路12から遮断された状態となり、ケ−ブルコネクタ7を介して同軸ケーブル15の内部導体と高周波回路12とが接続され、かつ同軸ケーブル15の外部導体と回路基板11のアース回路とが接続された状態に切り替わる。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−185889号公報(第3−5頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図5,6に示す従来のコネクタ装置1は、ケ−ブルコネクタ7のピンコンタクト8を挿入させると共にアースコンタクト9を外嵌させるための金属円筒部5を突設した構成にしなければならないことから、回路基板11上での高さ寸法が大きくなってしまい、昨今の携帯電話機等に要求される薄型化が促進しにくいという問題があった。また、ケ−ブルコネクタ7のピンコンタクト8の長さ寸法には若干のばらつきがあるが、従来のコネクタ装置1の場合、長すぎるピンコンタクト8に押し下げられた第1の電極片3が塑性変形(座屈変形)し、第2の電極片4との接触状態が回復されなくなってしまう虞があった。さらにまた、従来のコネクタ装置1では、ケ−ブルコネクタ7を装着すると弾性変形した第1の電極片3の反力がピンコンタクト8に作用し続けることになるので、該反力が大きいときやアースコンタクト9と金属円筒部5との嵌合が緩いときには、ピンコンタクト8が第1の電極片3に押し上げられてケ−ブルコネクタ7が徐々に抜き方向へ移動してしまい、最悪の場合、ケ−ブルコネクタ7の装着不良に至り信頼性を損なう要因となっていた。
【0010】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、薄型化に好適で信頼性の高いコネクタ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明のコネクタ装置は、先端部を回路基板上で昇降させる弾性変形が許容されて基端部が該回路基板に接続された第1の電極片と、この第1の電極片の前記先端部が常時弾接する位置に配設されて前記回路基板に接続された第2の電極片と、これら第1および第2の電極片を覆う位置に配設されて前記回路基板に接続されたグラウンド導体板とを備え、同軸ケーブルの内部導体から導出された中央コンタクトと外部導体から導出されたアースコンタクトとを有するケ−ブルコネクタを、前記第1および第2の電極片と前記グラウンド導体板との間に存する空間内へ側方から挿入することにより、該ケ−ブルコネクタの前記中央コンタクトが前記第1の電極片を押し撓めて前記先端部を前記第2の電極片から離隔させると共に、該ケ−ブルコネクタの前記アースコンタクトが前記グラウンド導体板に接触するように構成した。
【0012】
このように構成されたコネクタ装置では、第1の電極片が弾性変形する方向に対して略直角にケ−ブルコネクタが挿入されるため、ケ−ブルコネクタを装着して弾性変形した第1の電極片の反力は、アースコンタクトをグラウンド導体板に圧接させる力としては作用するものの、ケ−ブルコネクタを抜き方向へ移動させる直接的な力としては作用せず、それゆえ高信頼性が得やすい。また、ケ−ブルコネクタを回路基板に対して略平行に挿入すればよいので、コネクタ装置の高さ寸法を大幅に低減することができる。さらにまた、ケ−ブルコネクタの寸法に多少のばらつきがあっても第1の電極片が過度に押し撓められる危険性が少ないので、第1の電極片の塑性変形も回避しやすい。
【0013】
かかる構成に加えて、絶縁性樹脂からなり第1および第2の電極片を保持する保持体を備え、この保持体の上部開口を覆う位置に取り付けた金属板をグラウンド導体板となしたコネクタ装置においては、インサート成形によって第1および第2の電極片が保持体と容易に一体化できると共に、この保持体を利用してグラウンド導体板も容易に取り付けることができるため、好ましい。
【0014】
また、ケ−ブルコネクタの中央コンタクトが、該ケ−ブルコネクタの底面側へ突出する突起部を有して一端が同軸ケーブルの内部導体に接続された弾性金属片からなり、該突起部を上述したコネクタ装置の第1の電極片に当接させる部位となせば、ケ−ブルコネクタをコネクタ装置に装着したときに中央コンタクトと第1の電極片が共に弾性変形することになるので、両者の相対位置や寸法に多少のばらつきがあっても安定した動作が期待できると共に、第1の電極片の塑性変形がより確実に防止できるため、好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係るコネクタ装置およびケ−ブルコネクタを示す斜視図、図2は該コネクタ装置の断面図、図3は該コネクタ装置の平面図、図4は該ケ−ブルコネクタの断面図である。
【0016】
図1〜図3に示すコネクタ装置20は、絶縁性樹脂からなる保持体21と、インサート成形によって保持体21に一体化された第1の電極片22および第2の電極片23と、グラウンド導体板として保持体21に外装された金属板24とによって概略構成されている。このコネクタ装置20は回路基板11上に実装されており、回路基板11に設けられている高周波回路12とアンテナ回路13とアース回路14に、それぞれ、第1の電極片22と第2の電極片23と金属板24が接続されている。第1の電極片22はクランク状に折曲加工されているので、その先端側に形成された幅広部22aが弾性変形可能であり、この弾性変形に伴って第1の電極片22の先端部22bは回路基板11上で昇降可能である。また、第2の電極片23の先端部23aは、第1の電極片22の先端部22bが下から弾接する位置に配置されている。第1の電極片22の幅広部22aや第2の電極片23の先端部23aは保持体21の内部空間21a内に配置されており、この内部空間21aの上部開口は金属板24によって覆われている。また、第1の電極片22の幅広部22aよりも僅かに高い位置に、内部空間21aの側部開口21bが形成されている(図1,2参照)。
【0017】
一方、このコネクタ装置20に対して着脱可能なケ−ブルコネクタ30には、同軸ケーブル15の内部導体に一端が接続された弾性金属片からなる中央コンタクト31と、底面に開口32aを有し中央コンタクト31をほぼ収納している箱形形状の絶縁ケース32と、同軸ケーブル15の外部導体から導出されて絶縁ケース32に外装された金属板からなるアースコンタクト33とによって概略構成されている。図4に示すように、中央コンタクト31には略V字形に折曲されて底面側へ突出する突起部31aが形成されており、この突起部31aが絶縁ケース32の開口32aから下方へ突出している。なお、突起部31aはコネクタ装置20の第1の電極片22の幅広部22aに当接させるための部位である。このケ−ブルコネクタ30は、図1に示すように、保持体21の側部開口21bから内部空間21a内へ挿入することによってコネクタ装置20に装着される。
【0018】
次に、このように構成されたコネクタ装置20にケ−ブルコネクタ30を着脱させる動作について説明する。
【0019】
ケ−ブルコネクタ30がコネクタ装置20に装着されていないとき、第1の電極片22の先端部22bは第2の電極片23の先端部23aに弾接しているので、第1および第2の電極片22,23が閉成されてアンテナ回路13は高周波回路12と接続された状態に保たれる。しかるに、ケ−ブルコネクタ30をコネクタ装置20の側部開口21bから内部空間21a内へ挿入していくと、側部開口21bを乗り越えた中央コンタクト31の突起部31aが第1の電極片22の幅広部22aに当接して該幅広部22aを押し撓めるため、第1の電極片22の先端部22bが第2の電極片23の先端部23aから離隔して両電極片22,23どうしの導通が遮断される。また、この状態で弾性変形した幅広部22aの反力が中央コンタクト31を介してケ−ブルコネクタ30に作用するため、アースコンタクト33の天面が内部空間21aの上部開口に配置されている金属板24に押し付けられる。これにより、アンテナ回路13は高周波回路12から遮断された状態となり、ケ−ブルコネクタ30を介して同軸ケーブル15の内部導体と高周波回路12とが接続され、かつ外部導体とアース回路14とが接続された状態に切り替わる。
【0020】
このように本実施形態例にあっては、第1の電極片22の幅広部22aが弾性変形する方向に対して略直角にケ−ブルコネクタ30が挿入されるため、ケ−ブルコネクタ30をコネクタ装置20に装着した状態で、弾性変形した第1の電極片22の反力は、アースコンタクト33を金属板(グラウンド導体板)24に圧接させる力としては作用するものの、ケ−ブルコネクタ30を抜き方向へ移動させる直接的な力としては作用しない。したがって、ケ−ブルコネクタ30の装着不良が発生しにくく、信頼性が高まっている。しかも、ケ−ブルコネクタ30を回路基板11に対して略平行に挿入すればよいので、コネクタ装置20の高さ寸法が大幅に低減でき、薄型化が促進されている。
【0021】
また、本実施形態例にあっては、ケ−ブルコネクタ30の中央コンタクト31が突起部31aを有する弾性金属片からなり、この突起部31aを第1の電極片22に当接させる部位となしているので、ケ−ブルコネクタ30をコネクタ装置20に装着したときに、中央コンタクト31と第1の電極片22が共に弾性変形することになる。そのため、中央コンタクト31と第1の電極片22の相対位置や寸法に多少のばらつきがあっても安定した動作が期待できると共に、第1の電極片22が過度に押し撓められる心配がないので塑性変形(座屈変形)が防止できる。
【0022】
なお、本実施形態例のように第1の電極片22に設けた幅広部22aに中央コンタクト31を当接させる構成にしておけば、コネクタ装置20に対するケ−ブルコネクタ30の挿入位置に多少のばらつきがあっても接触不良が発生する心配がなくなるため、信頼性が一層高まる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】
コネクタ装置が実装された回路基板に対して略平行にケ−ブルコネクタを挿入すると、該挿入方向に対して略直角にコネクタ装置の電極片が弾性変形するように構成にしてあるため、該電極片の反力がケ−ブルコネクタを抜き方向へ移動させる直接的な力として作用しなくなって装着不良が防止できると共に、コネクタ装置の高さ寸法が大幅に低減できて薄型化が促進できる。また、該電極片が過度に押し撓められる危険性が少ないので、該電極片の塑性変形が回避しやすい。特に、ケ−ブルコネクタの中央コンタクトが突起部を有する弾性金属片からなり、該突起部をコネクタ装置の電極片に当接させる部位となせば、ケ−ブルコネクタを装着したときに該中央コンタクトと該電極片が共に弾性変形するため、両者の相対位置や寸法に多少のばらつきがあっても安定した動作が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係るコネクタ装置およびケ−ブルコネクタを示す斜視図である。
【図2】図1に示すコネクタ装置の断面図である。
【図3】図1,2に示すコネクタ装置の平面図である。
【図4】図1に示すケ−ブルコネクタの断面図である。
【図5】従来例に係るコネクタ装置の斜視図である。
【図6】図5に示すコネクタ装置にケ−ブルコネクタを装着する際の説明図である。
【符号の説明】
11 回路基板
15 同軸ケーブル
20 コネクタ装置
21 保持体
21a 内部空間
21b 側部開口
22 第1の電極片
22a 幅広部
23 第2の電極片
24 金属板(グラウンド導体板)
30 ケ−ブルコネクタ
31 中央コンタクト
31a 突起部
32 絶縁ケース
33 アースコンタクト
Claims (3)
- 先端部を回路基板上で昇降させる弾性変形が許容されて基端部が該回路基板に接続された第1の電極片と、この第1の電極片の前記先端部が常時弾接する位置に配設されて前記回路基板に接続された第2の電極片と、これら第1および第2の電極片を覆う位置に配設されて前記回路基板に接続されたグラウンド導体板とを備え、
同軸ケーブルの内部導体から導出された中央コンタクトと外部導体から導出されたアースコンタクトとを有するケ−ブルコネクタを、前記第1および第2の電極片と前記グラウンド導体板との間に存する空間内へ側方から挿入することにより、該ケ−ブルコネクタの前記中央コンタクトが前記第1の電極片を押し撓めて前記先端部を前記第2の電極片から離隔させると共に、該ケ−ブルコネクタの前記アースコンタクトが前記グラウンド導体板に接触するように構成したことを特徴とするコネクタ装置。 - 請求項1の記載において、絶縁性樹脂からなり前記第1および第2の電極片を保持する保持体を備え、この保持体の上部開口を覆う位置に取り付けた金属板を前記グラウンド導体板となしたことを特徴とするコネクタ装置。
- 請求項1または2の記載において、前記ケ−ブルコネクタの前記中央コンタクトが、該ケ−ブルコネクタの底面側へ突出する突起部を有して一端が前記同軸ケーブルの内部導体に接続された弾性金属片からなり、該突起部を前記第1の電極片に当接させる部位となしたことを特徴とするコネクタ装置。
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JP4662254B2 (ja) * | 2005-07-14 | 2011-03-30 | サミー株式会社 | 遊技機 |
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