JP2005025296A - 情報表示制御装置、サーバ及びプログラム - Google Patents

情報表示制御装置、サーバ及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子辞書等の情報表示制御装置において、辞書等の集合情報に蓄積記憶される見出語の中から、検索語の文字列と一部異なる見出語を検索して表示する制御を行う際の使い勝手を向上させる。
【解決手段】CPU100は、英和辞典キー35bが押下されてスペルチェック検索方式が指定された際、あいまい検索規則テーブル506を参照し、検索語文字数に対応する見出語文字数範囲及び間違い許可文字数に基づいて、検索語との部分的な異同点を有する見出語候補を検索して一覧表示する。見出語候補を一覧表示した後、検索規則変更キー32が押下された場合には、CPU100は、見出語文字数範囲及び間違い許可文字数の変更操作を受け付ける。そして、CPU100は、変更操作に応じてあいまい検索規則テーブル506を更新して第1スペルチェック検索処理を再度実行し、検索された見出語候補を一覧表示する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報表示制御装置、サーバ及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、国語辞典、英和辞典、和英辞典等の各種辞典等、数種類の電子辞書データが組み込まれた電子辞書と呼ばれる情報表示制御装置が知られている。この電子辞書データには、見出語と、当該見出語の説明情報とが対応付けられて記憶され、検索語を指定することにより、検索語と一致する見出語の説明情報を表示させることができる。
【0003】
また、ユーザが所望する情報を効率良く検索するための機能の1つとして、スペルチェック機能を備えた電子辞書が知られている。ここで、スペルチェック機能とは、辞書等の集合情報に蓄積記憶される見出語の中から、入力文字を一部変更した見出語候補を検索する機能のことであり、あいまいなスペルで入力しても正しいスペルの見出語候補を検索するといった機能のことである。
【0004】
また、特許文献1に開示されているように、収録語句(見出語)に予め決められたレベルデータを設定しておくことにより、指定されたレベルの語句(見出語)のみを対象にしてスペルチェックを行うスペルチェック装置が知られている。
語句(見出語)に設定するレベルデータは、ユーザが外部スイッチ等で設定することができ、ユーザの語彙の向上と共に性能が追従できるスペルチェック装置である。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−304391号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来のスペルチェック機能は、辞書等の集合情報に蓄積記憶される見出語の中から予め設定された検索規則に基づいて該当する見出語を検索するものであった。このため、多数の見出語候補が検索されてしまって、所望の見出語を探すのが困難な場合や、検索された見出語が少数で、所望の見出語が含まれていない場合等、使い勝手が悪いものであった。
【0007】
本発明は、上記した従来の事情に鑑みてなされたものであり、電子辞書等の情報表示制御装置において、辞書等の集合情報に蓄積記憶される見出語の中から、検索語の文字列と一部異なる見出語を検索して表示する制御を行う際の使い勝手を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の情報表示制御装置は、
見出語と、当該見出語の説明情報とが対応づけられて集合された集合情報を記憶する集合情報記憶手段(例えば、図2に示す英和辞典DB502)と、
入力文字との部分的な異同点を有する見出語を検索するための検索規則を記憶する規則記憶手段(例えば、図2に示すあいまい検索規則テーブル506)と、入力文字を入力する入力手段(例えば、図2に示す入力装置200:図8に示すステップa40)と、
前記検索規則に従って、前記入力された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する見出語検索手段と(例えば、図2に示すCPU100:図10に示す第1スペルチェック検索処理)、この見出語検索手段により検索された見出語を見出語候補として表示する制御を行う見出語表示制御手段(例えば、図2に示すCPU100:図10に示すステップb20)と、
この見出語表示制御手段による表示制御の後、前記検索規則の改変指示を受け付けて前記規則記憶手段に記憶された検索規則を更新する更新手段(例えば、図2に示すCPU100:図11に示す第1検索規則変更処理)と、を備え、
前記見出語検索手段が、前記更新手段により前記検索規則が更新された場合に、当該更新された検索規則に従って前記入力された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を再検索する再検索手段(例えば、図2に示すCPU100:図10に示す第1スペルチェック検索処理)を有する、ことを特徴としている。
【0009】
また、請求項7に記載の発明のプログラムは、
コンピュータに、
見出語と、当該見出語の説明情報とが対応づけられて集合された集合情報を記憶する集合情報記憶機能(例えば、図2に示す英和辞典DB502)と、
入力文字との部分的な異同点を有する見出語を検索するための検索規則を記憶する規則記憶機能(例えば、図2に示すあいまい検索規則テーブル506)と、入力文字を入力する入力機能(例えば、図2に示す入力装置200:図8に示すステップa40)と、
前記検索規則に従って、前記入力された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する見出語検索機能(例えば、図2に示すCPU100:図10に示す第1スペルチェック検索処理)と、この見出語検索機能により検索された見出語を見出語候補として表示する制御を行う見出語表示制御機能(例えば、図2に示すCPU100:図10に示すステップb20)と、
この見出語表示制御機能による表示制御の後、前記検索規則の改変指示を受け付けて前記規則記憶機能に記憶された検索規則を更新する更新機能(例えば、図2に示すCPU100:図11に示す第1検索規則変更処理)と、を実現させるとともに、
前記見出語検索機能が、前記更新機能により前記検索規則が更新された場合に、当該更新された検索規則に従って前記入力された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を再検索する再検索機能(例えば、図2に示すCPU100:図10に示す第1スペルチェック検索処理)を有するように、前記コンピュータに実現させることを特徴としている。
【0010】
この請求項1又は7に記載の発明によれば、検索規則に従って、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を集合情報に含まれる見出語の中から検索し、検索した見出語を見出語候補として表示する制御を行った後で、検索規則の改変指示を受け付けることができる。そして、受け付けた改変指示に基づいて検索規則を更新するとともに、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を、更新した検索規則に従って再度検索することができる。従って、検索規則を任意に改変できるため、集合情報に含まれる見出語の中から入力文字との部分的な異同点を有する見出語を適切に検索して表示することができ、情報表示制御装置の使い勝手を向上させることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報表示制御装置において、
前記検索規則には、入力文字と見出語との相違文字数の許容範囲に関する相違文字数範囲、入力文字の文字数に対する見出語の文字数の許容範囲に関する見出語文字数範囲、入力文字と見出語との連続一致文字数の許容範囲に関する連続一致文字数範囲、及び文字毎の他の文字への変更又は削除を規定した入替規則、のうち少なくとも1つが含まれることを特徴としている。
【0012】
この請求項2に記載の発明によれば、相違文字数範囲、見出語文字数範囲、連続一致文字数範囲、入替規則、のうち少なくとも1つの検索規則に従って、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を集合情報に含まれる見出語の中から検索することができる。そして、検索した見出語を見出語候補として表示する制御を行った後、上述した各種検索規則に対する改変指示に応じて当該検索規則を更新するとともに、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を、更新した検索規則に従って再度検索することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の情報表示制御装置において、
前記検索規則には、文字毎の他の文字への変更又は削除を規定した入替規則が含まれており、
前記更新手段は、前記入替規則の規定内容を改変する改変指示を受け付けて前記規則記憶手段に記憶された検索規則を更新する入替規則改変手段(例えば、図2に示すCPU100:図22に示す入替規則変更処理)を有することを特徴としている。
【0014】
この請求項3に記載の発明によれば、文字毎の他の文字への変更又は削除を規定した入替規則に従って、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を集合情報に含まれる見出語の中から検索し、検索した見出語を見出語候補として表示する制御を行った際、入替規則の規定内容を改変する改変指示を受け付けることができる。そして、受け付けた改変指示に基づいて入替規則を更新するとともに、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を、更新した検索規則に従って再度検索することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示制御装置において、
前記見出語表示制御手段は、前記更新手段により前記検索規則が更新され、前記再検索手段により再検索がなされた場合に、当該再検索によって新たに検索された見出語を優先的に表示する優先表示手段(例えば、図2に示すCPU100:図19に示すステップe30)を有することを特徴としている。
【0016】
この請求項4に記載の発明によれば、検索規則の改変指示に基づいて更新した検索規則に従って、入力文字と部分的な異同点を有する見出語を再検索し、当該再検索された見出語を見出語候補として表示する制御を行う際に、新たに検索された見出語を優先的に表示することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示制御装置において、
前記見出語表示制御手段は、前記見出語検索手段により検索された見出語の文字列のうち、入力文字と異なる部分を他の部分と識別可能に表示する制御を行う識別表示手段(例えば、図2に示すCPU100:図19に示すステップe30)を有することを特徴としている。
【0018】
この請求項5に記載の発明によれば、検索規則に従って、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を集合情報に含まれる見出語の中から検索し、検索した見出語を見出語候補として表示する制御を行う際に、検索した見出語の文字列のうち、入力文字と異なる部分を他の部分と識別可能に表示することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、
所定の通信回線を介して利用者端末と接続されるサーバにおいて、
見出語と、当該見出語の説明情報とが対応づけられて集合された集合情報を記憶する集合情報記憶手段(例えば、図35に示す記憶装置712)と、
入力文字との部分的な異同点を有する見出語を検索するための検索規則を記憶する規則記憶手段(例えば、図35に示す記憶装置712)と、
入力文字を前記利用者端末から受信する第1の受信手段(例えば、図35に示す通信装置714)と、
前記検索規則に従って、前記受信された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する見出語検索手段(例えば、図35に示すCPU702)と、
この見出語検索手段により検索された見出語を見出語候補として前記利用者端末に送信する第1の送信手段(例えば、図35に示す通信装置714)と、
前記利用者端末から前記検索規則の改変指示を受信する第2の受信手段(例えば、図35に示す通信装置714)と、
前記受信した改変指示に応じて前記検索規則を改変し、改変した検索規則に従って、前記第1の受信手段により受信された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する再検索手段(例えば、図35に示すCPU702)と、
この再検索手段により検索された見出語を見出語候補として前記利用者端末に送信する第2の送信手段(例えば、図35に示す通信装置714)と、を備えることを特徴としている。
【0020】
また、請求項8に記載の発明のプログラムは、
所定の通信回線を介して利用者端末と接続されるコンピュータに、
見出語と、当該見出語の説明情報とが対応づけられて集合された集合情報を記憶する集合情報記憶機能(例えば、図35に示す記憶装置712)と、
入力文字との部分的な異同点を有する見出語を検索するための検索規則を記憶する規則記憶機能(例えば、図35に示す記憶装置712)と、
入力文字を前記利用者端末から受信する第1の受信機能(例えば、図35に示す通信装置714)と、
前記検索規則に従って、前記受信された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する見出語検索機能(例えば、図35に示すCPU702)と、
この見出語検索機能により検索された見出語を見出語候補として前記利用者端末に送信する第1の送信機能(例えば、図35に示す通信装置714)と、
前記利用者端末から前記検索規則の改変指示を受信する第2の受信機能(例えば、図35に示す通信装置714)と、
前記受信した改変指示に応じて前記検索規則を改変し、改変した検索規則に従って、前記第1の受信機能により受信された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する再検索機能(例えば、図35に示すCPU702)と、
この再検索機能により検索された見出語を見出語候補として前記利用者端末に送信する第2の送信機能(例えば、図35に示す通信装置714)と、を実現させることを特徴としている。
【0021】
この請求項6又は8に記載の発明によれば、サーバ又はコンピュータは、入力文字を利用者端末から受信した際に、検索規則に従って、当該受信した入力文字との部分的な異同点を有する見出語を集合情報に含まれる見出語の中から検索し、検索した見出語を見出語候補として利用者端末に送信することができる。そして、サーバ又はコンピュータは、検索した見出語を見出語候補として利用者端末に送信した後で、当該利用者端末から検索規則の改変指示を受信した場合には、受信した改変指示に基づいて検索規則を更新するとともに、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を、更新した改変指示に従って再検索し、再検索した見出語を見出語候補として利用者端末に送信することができる。このため、利用者端末において、検索規則を改変することができ、集合情報の検索の際の使い勝手を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図35を参照して、本発明に係る情報表示制御装置を折りたたみ式の携帯型電子辞書(以下、単に「電子辞書」という。)に適用した場合の実施の形態について詳細に説明する。
【0023】
電子辞書には、国語辞典、英和辞典、和英辞典、百科事典といった種々の辞書種別の電子辞典や電子事典のデータ(辞書データベース)が内蔵されている。辞書データベースとは、見出語と、当該見出語を説明解説等するための文字データ、静止画像データ、動画データ、音声データ等が記憶された説明情報とが対応付けられた情報を集合した集合情報を、コンピュータを用いて検索処理することができるように体系的に構成したものである。ユーザは、辞書種別を選択して文字を入力(以下、「入力文字」という。)することにより、当該入力文字の解説等を表示させることができる。
【0024】
図1(a)に、電子辞書1の斜視概観図の一例を示す。同図に示すように、電子辞書1は、ディスプレイ10と、キー群20とを備えて構成されている。キー群20を構成する各キーにはそれぞれ固有の機能が割り当てられており、ユーザは、これらのキーを押下して電子辞書1を操作する。
【0025】
図1(b)に、キー群20のキー配列の一例を示す。同図に示すように、キー群20は、電源のON/OFFを切り替える電源キー21、入力文字を入力する文字入力キー23、削除キー24、説明情報の表示指示や操作の確定指示等を入力する訳/決定キー25、カーソルの移動方向等を指示する方向指示キー27、指定した単語へのジャンプキー29、ヒストリ見出語を一覧表示するヒストリキー31、後述する検索規則を変更するための検索規則変更モードへの移行を指示する検索規則変更キー32、前回表示した画面等に戻るための戻るキー33、検索対象の辞書種別を指定する辞書種別キー35、シフトキー37等を備えて構成され、方向指示キー27は、「左」を指示する左指示キー27a、「右」を指示する右指示キー27b、「上」を指示する上指示キー27c、「下」を指示する下指示キー27dで構成される。シフトキー37は、本実施の形態では、検索規則変更モードにおいて、上指示キー27c及び下指示キー27dによるカーソル移動モードと設定変更モードとを切り替えるために使用される。
【0026】
また、図1に示す電子辞書1では、辞書種別キー35として、国語辞典を指定する国語辞典キー35a、英和辞典を指定する英和辞典キー35b、和英辞典を指定する和英辞典キー35c、百科事典を指定する百科事典キー35dを備えている。尚、以下の説明においては、電子辞書1に内蔵された英和辞典の辞書データベース(以下、データベースを「DB」という。)である英和辞典DBを、本発明の技術の適用対象とし、この英和辞典DBを中心に説明する。
【0027】
また、本発明の実施の形態において、電子辞書1は、英和辞典DBに記憶される見出語を検索するための種々の検索方式を提供している。ユーザは、英和辞典DBに記憶される見出語の検索に利用可能な検索方式を選択することにより、該当する検索方式に基づいて、入力文字に適合する見出語を検索することができる。
【0028】
具体的には、英和辞典DBに記憶される見出語を検索するための検索方式として、例えば、入力文字と前方一致する見出語を検索する通常検索方式と、入力した英単語(入力文字)のスペルに基づいて、候補となる見出語(以下、「見出語候補」という。)を検索するスペルチェック検索方式と、入力した英単語(入力文字)を用いた成句を検索する成句検索方式と、入力した英単語(入力文字)を用いた例文を検索する例文検索方式とを備えている。
【0029】
〔第1の実施の形態〕
先ず、本発明を適用した電子辞書の第1の実施の形態について説明する。
【0030】
図2は、第1の実施の形態における電子辞書1の機能構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、電子辞書1は、CPU100、入力装置200、表示装置300、RAM400、フラッシュROM500の各機能部を備えて構成される。
【0031】
CPU100は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子辞書1を統括的に制御する。具体的には、CPU100は、入力装置200から入力される押下信号等に応じてフラッシュROM500に格納されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、処理結果をRAM400に保存するとともに、当該処理結果を表示するための表示信号を適宜表示装置300に出力して、対応する表示情報を表示させる。
【0032】
入力装置200は、仮名やアルファベット等の文字入力や機能選択等に必要なキー群を備え、押下されたキーの押下信号等をCPU100に出力する。この入力装置200は、図1に示すキー群20に相当し、辞書種別の指定、入力文字の入力、説明情報の表示指示、検索規則の変更指示等の入力手段が実現される。
【0033】
表示装置300は、CPU100から入力される表示信号に基づいて各種画面を表示させるものであり、LCD等により構成される。この表示装置300は、図1に示すディスプレイ10に相当する。
【0034】
RAM400は、CPU100が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備える。特に、第1の実施の形態を実現するため、検索語格納領域402と、見出語候補一覧格納領域404とを備える。
【0035】
フラッシュROM500には、各種初期設定、ハードウェアの検査、又は必要なプログラムのロード等を行うための初期プログラムが格納される。CPU100は、電子辞書1の電源投入時においてこの初期プログラムを実行することにより、電子辞書1の動作環境を設定する。
【0036】
また、フラッシュROM500には、電子辞書1の動作に係る各種処理プログラムや電子辞書1の備える種々の機能を実現するためのプログラムやデータが格納される。特に、第1の実施の形態を実現するため、英和辞典DB502と、第1辞書検索プログラム504と、あいまい検索規則テーブル506とが格納される。第1辞書検索プログラム504は、第1スペルチェック検索プログラム504aと、第1検索規則変更プログラム504bとを備える。
【0037】
CPU100は、このフラッシュROM500に格納された第1辞書検索プログラム504に従って第1辞書検索処理を実行する。例えば、CPU100は、英和辞典キー35bの押下操作に応じて、先ず、検索対象の辞書DBを英和辞典DB502に決定する。続いて、CPU100は、入力文字の入力操作に応じて、当該入力文字に適合する見出語及び当該見出語に対応する説明情報を英和辞典DB502から読み出して表示する。
【0038】
図3に、英和辞典DB502の蓄積形式の一例を示す。同図に示すように、集合情報の1つである英和辞典DB502には、見出語と、説明情報とが対応付けられた辞書データ(情報)が蓄積(集合)される。説明情報には、該当する見出語を説明するための文字データである説明情報が格納される。
【0039】
また、CPU100は、英和辞典キー35bが押下された場合であって、スペルチェック検索方式が指定された場合には、第1スペルチェック検索プログラム504aに従って第1スペルチェック検索処理を実行し、入力文字との部分的な異同点を有する見出語(以下、「見出語候補」という。)を検索する。
【0040】
具体的には、スペルチェック検索方式が選択されて訳/決定キー25が押下された場合に、CPU100は、先ず、入力文字を検索語に設定する。この際、検索語が検索語格納領域402に保持される。図4に、検索語格納領域402の一例を示す。同図に示す検索語格納領域402には、検索語“anderstand”が格納されている。
【0041】
次いで、CPU100は、あいまい検索規則テーブル506を参照して、検索語の文字数に対応する見出語文字数範囲及び間違い許可文字数を読み出す。図5に、あいまい検索規則テーブル506の一例を示す。同図に示すように、あいまい検索規則テーブル506には、検索語文字数に対応付けて、見出語の文字数の許容範囲を示す見出語文字数範囲の設定値と、検索語と見出語との相違文字数の許容範囲を示す間違い許可文字数の設定値とがそれぞれ設定される。
【0042】
例えば、図4に示すように、検索語文字数が“10”の“anderstand”が検索語に設定された場合には、CPU100は、検索語文字数“10”に対応する見出語文字数範囲“9〜12”及び間違い許可文字数“3”を読み出す。そして、CPU100は、あいまい検索処理により、英和辞典DB502に含まれる見出語のうち、文字数“9”〜“12”の見出語を対象に間違い文字数が間違い許可文字数“3”以下の見出語を検索する。
【0043】
具体的には、CPU100は、検索語の文字列と検索対象の見出語(対象見出語)の文字列とを上下比較及びあいまい比較の各比較方法により比較することにより見出語候補をあいまい検索する。図6は、あいまい検索処理について説明するための説明図であり、同図(a)は上下比較による比較方法、同図(b)はあいまい比較による比較方法をそれぞれ示している。
【0044】
先ず、上下比較による比較方法について説明する。CPU100は、対象見出語の文字列と検索語の文字列とを上下に並べて比較した場合に、上下に位置する文字が異なる場合を間違い数として計数する。例えば、図6(a)に示すように、対象見出語“Andersen”と検索語“anderstand”とを上下比較により比較した場合に計数される、対象見出語“Andersen”の間違い数は“2”である。
【0045】
CPU100は、上記した上下比較により計数した間違い数が間違い許可文字数以下の対象見出語を見出語候補一覧格納領域404に書き込む。図7(a)に、この段階で見出語候補一覧格納領域404に格納される見出語候補の一例を示す。同図(a)に示す見出語候補一覧格納領域404には、検索語“anderstand”に基づいて上下比較により検索された見出語候補が格納されている。
【0046】
次に、あいまい比較による比較方法について説明する。CPU100は、対象見出語の文字列と検索語の文字列とを上下に並べた際に、上下関係にある対象見出語の文字(見出語対象文字)と検索語の文字(検索語対象文字)とを比較して、見出語対象文字と検索語対象文字とが異なる場合に、間違い数を“1”加算する。次に、CPU100は、比較対象の検索語対象文字を1文字ずらすかどうか判断する。すなわち、CPU100は、仮に検索語対象文字を直後の文字にずらし、見出語対象文字と、ずらした検索語対象文字とを比較する。そして、CPU100は、同じである場合には検索語対象文字をずらすと決定してこのままとし、異なる場合には検索語対象文字をずらさないとして元に戻す。
【0047】
例えば、図6(b)に示すように、対象見出語“ampersand”と検索語“anderstand”とをあいまい比較により比較した場合に計数される間違い数は“3”である。具体的な処理手順は次のようになる。例えば、CPU100は、矢印Y10で示す見出語対象文字“p”と、上下関係にある検索語対象文字“d”とを比較した結果、異なると判断し、間違い数を“1”加算する。続いて、CPU100は、比較対象の検索語対象文字を1文字ずらすかどうか判断する。すなわち、CPU100は、仮に検索語対象文字“d”を直後の文字“e”にずらし、見出語対象文字“p”とずらした検索語対象文字“e”とを比較した結果、異なると判断し、検索語対象文字をずらさないとして元に戻す。また、CPU100は、矢印Y20で示す見出語対象文字“a”と、上下関係にある検索語対象文字“t”とを比較した結果、異なると判断し、間違い数を“1”加算する。続いて、CPU100は、比較対象の検索語対象文字を1文字ずらすかどうか判断する。すなわち、CPU100は、仮に検索語対象文字“t”を直後の文字“a”にずらし、見出語対象文字“a”とずらした検索語対象文字“a”とを比較した結果、同じと判断し、検索語対象文字をずらすと決定してこのままとする。
【0048】
CPU100は、上記したあいまい比較により計数した間違い数が間違い許可文字数以下の対象見出語を見出語候補一覧格納領域404に追加して書き込む。図7(b)に、この段階での見出語候補一覧格納領域404に格納される見出語候補一覧の一例を示す。同図(b)に示す見出語候補一覧格納領域404には、レコードL10,L12に示すように、同図(a)に示した見出語候補に追加して、検索語“anderstand”に基づいてあいまい検索処理により検索された見出語候補が格納されている。
【0049】
そして、CPU100は、上記したあいまい検索処理の結果、見出語候補一覧格納領域404に格納された見出語候補を一覧表示して、第1スペルチェック検索処理を終了する。この際、CPU100は、例えば、見出語候補一覧格納領域404に格納された見出語候補を、アルファベット順に並び替えて一覧表示する。
【0050】
また、上記した第1スペルチェック検索処理により検索された見出語候補を一覧表示した後、検索規則変更キー32が押下された場合には、CPU100は、検索規則変更モードに移行し、第1検索規則変更プログラム504bに従って第1検索規則変更処理を実行する。
【0051】
具体的には、CPU100は、先ず、当該時点であいまい検索規則テーブル506に設定される設定値を表示した検索規則変更画面を表示し、見出語文字数範囲及び間違い許可文字数の各設定値の変更操作を受け付ける。そして、CPU100は、変更操作に応じてあいまい検索規則テーブル506を更新する。
【0052】
そして、CPU100は、上記した第1検索規則変更処理によりあいまい検索規則テーブル506を更新した場合には第1スペルチェック検索処理を再度実行し、見出語候補一覧格納領域404に格納された見出語候補を一覧表示する。
【0053】
次に、電子辞書1の動作について、図8〜図11を参照して説明する。図8,10,11はCPU100の処理フローを、図9は表示装置300に表示される画面の遷移例を、それぞれ示している。
【0054】
図8は、第1辞書検索プログラム504を実行することにより実現される第1辞書検索処理に係るCPU100の処理フローである。CPU100は、英和辞典キー35bの押下操作に応じて(ステップa10:YES)、英和辞典用の検索方式を一覧表示し(ステップa20)、検索方式の選択操作を受け付けるとともに(ステップa30)、入力文字の入力操作を受け付ける(ステップa40)。
【0055】
図9(a)に、英和辞典キー35bを押下することにより表示装置300に表示される入力文字入力画面W10の一例を示す。この入力文字入力画面W10において、通常検索方式に対応する検索方式“英和”と、検索方式“スペルチェック”と、検索方式“成句検索”と、検索方式“例文検索”の各検索方式が選択可能であり、同図において、検索方式“スペルチェック”が反転表示され、検索方式選択マーカM10として表示されている。ユーザは、方向指示キー27を押下することにより検索方式マーカM10を上下に移動させることにより、他の検索方式を選択することができる。
【0056】
図9(a)に示す入力文字入力画面W10において訳/決定キー25が押下された場合であって(ステップa50:YES)、選択された検索方式がスペルチェック検索方式の場合には(ステップa60:YES)、CPU100は、第1スペルチェック検索処理を実行する(ステップa70)。
【0057】
図10は、第1スペルチェック検索プログラム504aを実行することにより実現される第1スペルチェック検索処理に係るCPU100の処理フローである。同図に示すように、CPU100は、先ず、あいまい検索処理を実行して見出語候補を検索する(ステップb10)。この際、検索された見出語候補が見出語候補一覧格納領域404に格納される。次いで、CPU100は、あいまい検索処理により検索された見出語候補を一覧表示して(ステップb20)、本処理を終了する。
【0058】
例えば、図9(a)に示す入力文字入力画面W10において、文字入力キー23を操作して入力文字I10として“anderstand”を入力し、訳/決定キー25を押下すると、同図(b)に示すように、入力文字“anderstand”に基づいて検索された見出語候補一覧T10を表示した見出語候補一覧表示画面W12が表示される。この見出語候補一覧T10において、最上段の見出語候補“Andersen”が反転表示されて、選択マーカM12として表示されている。
【0059】
図8に戻り、上記した第1スペルチェック検索処理の実行後、CPU100は、図10に示すステップb20で見出語候補として一覧表示した見出語の選択操作を受け付ける(ステップa80)。また、この際、CPU100は、検索規則変更キー32の押下操作に応じて(ステップa90:YES)、検索規則変更モードに移行し、第1検索規則変更処理を実行する(ステップa100)。
【0060】
図11は、第1検索規則変更プログラム504bを実行することにより実現される第1検索規則変更処理に係るCPU100の処理フローである。同図に示すように、CPU100は、先ず、当該時点であいまい検索規則テーブル506に設定される設定値を表示した検索規則変更画面を表示する(ステップc10)。
【0061】
この検索規則変更画面においてシフトキー37が押下された場合には(ステップc20:YES)、CPU100は、上指示キー27c及び下指示キー27dによるカーソル移動モードと設定変更モードとを切り替える(ステップc30)。具体的には、CPU100は、当該時点で設定されている上指示キー27c及び下指示キー27dの押下モードがカーソル移動モードの場合には設定変更モードに切り替え、設定変更モードの場合にはカーソル移動モードに切り替える。
【0062】
また、検索規則変更画面において方向指示キー27が押下された場合であって(ステップc40:YES)、当該時点で設定されている上指示キー27c及び下指示キー27dの押下モードがカーソル移動モードの場合には(ステップc50:YES)、CPU100は、押下された方向指示キー27に応じてカーソル位置を移動させる(ステップc60)。
【0063】
また、上指示キー27c及び下指示キー27dの押下モードがカーソル移動モードではない場合、すなわち設定変更モードの場合であって(ステップc50:NO)、押下された方向指示キー27が上指示キー27c又は下指示キー27dの場合には(ステップc70:YES)、CPU100は、カーソル位置の値を変更して(ステップc80)、あいまい検索規則テーブル506の該当する設定値を更新する(ステップc90)。具体的には、CPU100は、上指示キー27cが押下された場合にはカーソル位置の値に“1”を加算し、下指示キー27dが押下された場合にはカーソル位置の値から“1”を減算するとともに、あいまい検索規則テーブル506の該当する設定値を更新する。
【0064】
さらに、検索規則変更画面において戻るキー33が押下された場合には(ステップc100:YES)、CPU100は、検索規則変更モードを解除して本処理を終了する。
【0065】
図9(c)に、検索規則変更キー32を押下することにより表示装置300に表示される検索規則変更画面W14の一例を示す。同図(c)に示すように、見出語候補一覧表示画面W12上に、当該時点であいまい検索規則テーブル506に検索語文字数毎に設定されている見出語文字数範囲及び間違い許可文字数の各設定値を表示した検索規則変更画面W14が表示され、検索語“anderstand”の検索語文字数“10”に対応する見出語文字数範囲の下限値“9”にカーソルC10が表示される。この検索規則変更画面W14において、方向指示キー27を押下してカーソルC10を移動させることにより、見出語文字数範囲及び間違い許可文字数の各設定値を指定することができる。また、シフトキー37を押下して上指示キー27c又は下指示キー27dの押下モードを設定変更モードに切り替えた後、上指示キー27c又は下指示キー27dを押下することにより、カーソルC10で指定した設定値を変更することができる。
【0066】
例えば、図9(c)に示す検索規則変更画面W14において、右指示キー27bを操作することにより、検索語文字数“10”に対応する間違い許可文字数“3”の位置にカーソルC10を移動させる。さらにシフトキー37を押下して上指示キー27c及び下指示キー27dの押下モードを設定変更モードに設定し、下指示キー27dを1回押下する。この結果、同図(d)に示すように、検索語文字数“10”に対応する間違い許可文字数の値が“2”に変更される。この変更操作に応じてあいまい検索規則テーブル506の該当する設定値が“2”に更新される。
【0067】
図8に戻り、CPU100は、上記した第1検索規則変更処理を実行した後、ステップa70に戻って、第1スペルチェック検索処理を再度実行する。
【0068】
例えば、図9(d)に示す検索規則変更画面W14において訳/決定キー25を押下すると、同図(e)に示すように、入力文字“anderstand”に基づいて再度検索された見出語候補を一覧表示した見出語候補一覧表示画面W16が表示される。この見出語候補一覧表示画面W16において、見出語候補“understand”が反転表示され、選択マーカM14として表示されている。
【0069】
以上のように、入力文字に基づいて一度見出語候補を表示(図9(b))した後で間違い許可文字数を変更することにより、図9(e)に示すように、検索された見出語候補をさらに絞り込むことができる。
【0070】
また、CPU100は、図9(e)に示す見出語候補一覧表示画面W16において訳/決定キー25が押下された場合には(ステップa110:YES)、見出語候補一覧で選択された見出語に対応する説明情報を英和辞典DB502から読み出して表示し(ステップa120)、本処理を終了する。
【0071】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、入力文字に基づいて、検索方式“スペルチェック”により英和辞典DB502から当該入力文字との部分的な異同点を有する見出語候補を検索し、検索された見出語候補を一覧表示する制御を行った後で、あいまい検索規則テーブル506に設定される見出語文字数範囲及び間違い許可文字数の各設定値の変更操作を受け付けることができる。そして、変更操作に応じて、あいまい検索規則テーブル506を更新するとともに、当該更新したあいまい検索規則テーブル506を参照して英和辞典DB502から見出語候補を再度検索することができる。これによれば、検索された見出語候補に応じて見出語文字数範囲や間違い許可文字数の設定値を直ちに変更することができるので、検索された見出語候補をさらに絞り込んだり、或いは検索範囲を広げて見出語候補を再度検索することができ、所望の見出語候補を容易に検索することができるため、電子辞書1の使い勝手を向上させることができる。
【0072】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明を適用した電子辞書の第2の実施の形態について説明する。尚、第2の実施の形態における電子辞書の構成は、第1の実施の形態において図2に示した電子辞書1の構成において、RAM400を図12(a)に示すRAM410に、フラッシュROM500を図12(b)に示すフラッシュROM510に、それぞれ置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0073】
図12(a)に示すように、RAM410は、第2の実施の形態を実現するため、特に、検索語格納領域402と、有効入替文字格納領域413と、変換語格納領域415と、検索規則種別格納領域417と、見出語候補一覧格納領域419とを備える。また、同図(b)に示すように、フラッシュROM510には、第2の実施の形態を実現するため、特に、英和辞典DB502と、第2辞書検索プログラム514と、検索規則情報516とが格納される。第2辞書検索プログラム514は、第2スペルチェック検索プログラム514aと、第2検索規則変更プログラム514bとを備え、検索規則情報516は、文字入替規則テーブル516aと、あいまい検索規則テーブル506とを備える。
【0074】
CPU100は、フラッシュROM510に格納された第2辞書検索プログラム514に従って第2辞書検索処理を実行する。具体的には、第1の実施の形態と同様に、CPU100は、先ず、英和辞典キー35bの押下操作に応じて検索対象の辞書DBを英和辞典DB502に決定する。続いて、CPU100は、入力文字の入力操作に応じて、当該入力文字に適合する見出語及び当該見出語に対応する説明情報を英和辞典DB502から読み出して表示する。尚、図示しないが、英和辞典DB502には、第1の実施の形態において図3に示した英和辞典DB502と同様に、見出語と説明情報とが対応付けられた辞書データが蓄積される。
【0075】
また、CPU100は、英和辞典キー35bが押下された場合であって、スペルチェック検索方式が指定された場合には、第2スペルチェック検索プログラム514aに従って第2スペルチェック検索処理を実行する。
【0076】
具体的には、スペルチェック検索方式が選択されて訳/決定キー25が押下された場合に、CPU100は、先ず、入力文字を検索語に設定して検索語格納領域402を更新する。次いで、CPU100は、設定された検索語に基づいて、(1)変換語検索、(2)あいまい検索の検索項目毎に、見出語候補を検索する。
【0077】
(1)変換語検索
先ず、検索項目“変換語検索”で実行される変換語検索処理について、検索語格納領域402に検索語“dounut”が格納されている場合を例にとって説明する。先ず、CPU100は、文字入替規則テーブル516aを参照して、対象文字毎に有効入替文字を設定する。
【0078】
図13に、第2の実施の形態における文字入替規則テーブル516aの一例を示す。同図に示すように、文字入替規則テーブル516aには、アルファベット“a”〜“z”の各対象文字に対応付けて、予め設定された固定的な入替文字と、ユーザ設定データである無効入替文字及び追加入替文字とが設定されている。例えば、レコードL20に示すように、対象文字“a”には、入替文字“e”,“h”,“i”,“o”が設定されており、さらに、ユーザ設定データとして入替文字“h”が無効入替文字に、アルファベット“c”が追加入替文字に設定されている。
【0079】
CPU100は、この文字入替規則テーブル516aを参照して、入替文字から無効入替文字を削除するとともに、入替文字に追加入替文字を追加して各対象文字の有効入替文字をそれぞれ設定し、有効入替文字格納領域413に格納する。また、この際、CPU100は、有効入替文字のうち、ユーザ設定データの追加入替文字のユーザ設定フラグを“ON”に設定する。
【0080】
図14に、有効入替文字格納領域413の一例を示す。同図に示すように、有効入替文字格納領域413には、アルファベット“a”〜“z”の対象文字毎に、ユーザ設定フラグが対応付けられた有効入替文字が格納されている。例えば、レコードL30に示すように、対象文字“a”には、有効入替文字“e”,“i”,“o”,“c”が格納され、追加入替文字“c”に対応するユーザ設定フラグが“ON”に設定されている。
【0081】
続いて、CPU100は、有効入替文字格納領域413を参照し、検索語格納領域402に格納される検索語の文字列に基づいて変換語を生成する。この際、生成された変換語が、優先表示フラグと対応付けられて変換語格納領域415に保持される。
【0082】
図15に、変換語格納領域415の一例を示す。同図に示す変換語格納領域415には、検索語“dounut”を構成する各文字を有効入替文字と入れ替えた変換語が蓄積され、有効入替文字格納領域413においてユーザ設定フラグ“ON”が対応付けられた有効入替文字に基づいて生成された変換語の優先表示フラグに“ON”が設定される。
【0083】
例えば、図14のレコードL32に示す対象文字“u”の有効入替文字は“e”及び“ugh”であり、図15のレコードL40,L42に示すように、検索語“dounut”を構成する文字“o”の直後の文字“u”を有効入替文字“e”と入れ替えた変換語“doenut”及び有効入替文字“ugh”と入れ替えた変換語“doughnut”がそれぞれCPU100により生成されて変換語格納領域415に書き込まれる。また、有効入替文字格納領域413においてユーザ設定フラグ“ON”が対応付けられた有効入替文字“ugh”に基づいて生成した変換語“doughnut”(レコードL42)に対応する優先表示フラグが“ON”に設定される。
【0084】
CPU100は、この変換語格納領域415に格納される変換語に適合する見出語を英和辞典DB502からそれぞれ検索し、適合する見出語が検索された場合には、該当する検索語に対応付けられた優先表示フラグと対応付けて見出語候補一覧格納領域419に格納する。
【0085】
図16(a)に、この段階で見出語候補一覧格納領域419に格納される見出語候補の一例を示す。同図(a)に示す見出語候補一覧格納領域419には、検索語“dounut”に基づいて変換語検索処理により検索された見出語候補“doughnut”が格納されている。また、この見出語候補“doughnut”は、図15のレコードL42に示す変換語“doughnut”の優先表示フラグ“ON”と対応付けて格納されている。
【0086】
(2)あいまい検索
次に、検索項目“あいまい検索”で実行されるあいまい検索処理について説明する。このあいまい検索処理は、第1の実施の形態で説明したあいまい検索処理と同一である。CPU100は、第1の実施の形態と同様に、検索語文字数に対応付けて見出語文字数範囲と間違い許可文字数とが設定されたあいまい検索規則テーブル506(図示略)を参照し、検索語の文字列と検索対象の見出語(対象見出語)の文字列とを上下比較及びあいまい比較の各比較方法により比較することにより見出語候補をあいまい検索し、検索された見出語候補を優先表示フラグ“OFF”と対応付けて見出語候補一覧格納領域419に追加して書き込む。
【0087】
図16(b)に、この段階で見出語候補一覧格納領域419に格納される見出語候補の一例を示す。同図(b)に示す見出語候補一覧格納領域419には、同図(a)に示した見出語候補に追加して、検索語“dounut”に基づいてあいまい検索処理により検索された見出語候補が格納されている。
【0088】
そして、CPU100は、この(1)変換語検索、(2)あいまい検索の検索項目毎に検索されて見出語候補一覧格納領域419に格納された見出語候補を一覧表示して、第2スペルチェック検索処理を終了する。見出語候補を一覧表示する際には、CPU100は、見出語候補一覧格納領域419に格納された見出語候補の内、優先表示フラグに“ON”が設定された見出語候補から順に表示されるように見出語候補を並び替えて表示する制御を行う。さらに、CPU100は、見出語候補の文字列のうち、検索語の文字列と異なる部分を太字で表示することにより、他の部分と識別表示する制御を行う。尚、入力文字と異なる部分の表示形態はこれに限定されるものではなく、例えば、下線表示や、背景色を変更する等、他の部分と識別可能な表示形態であればよい。
【0089】
また、上記した第2スペルチェック検索処理により検索された見出語候補を一覧表示した後、検索規則変更キー32が押下された場合には、CPU100は、検索規則変更モードに移行し、第2検索規則変更プログラム514bに従って第2検索規則変更処理を実行する。
【0090】
具体的には、CPU100は、先ず、検索規則種別を“入替規則変更”で初期化して検索規則種別格納領域417を更新する。図17に、検索規則種別格納領域417の一例を示す。同図に示す検索規則種別格納領域417には、検索規則種別“入替規則変更”が格納されている。
【0091】
続いて、CPU100は、文字入替規則テーブル516aに設定された有効入替文字を表示した入替規則変更画面を表示し、有効入替文字の変更操作を受け付ける。そして、CPU100は、変更操作に応じて文字入替規則テーブル516a及び有効入替文字格納領域413を更新する。
【0092】
例えば、入替規則変更画面において文字入力キー23が押下された場合には、押下された文字入力キー23に応じた文字列(押下文字)をユーザ設定データの追加入替文字に追加して、文字入替規則テーブル516a及び有効入替文字格納領域413を更新する。
【0093】
また、CPU100は、検索規則変更キー32の押下操作に応じて検索規則種別“入替規則変更”及び“あいまい検索規則変更”を切り替えて検索規則種別格納領域417を更新する。そして、検索規則変更キー32の押下操作に応じて検索規則種別を“あいまい検索規則変更”に切り替えた場合には、当該時点であいまい検索規則テーブル506に設定される設定値を表示したあいまい規則変更画面を表示し、見出語文字数範囲及び間違い許可文字数の各設定値の変更操作を受け付ける。そして、CPU100は、変更操作に応じてあいまい検索規則テーブル506を更新する。
【0094】
そして、CPU100は、上記した第2検索規則変更処理により文字入替規則テーブル516a及び有効入替文字格納領域413、又はあいまい検索規則テーブル506を更新した場合には第2スペルチェック検索処理を再度実行し、見出語候補一覧格納領域419に格納された見出語候補を一覧表示する。
【0095】
次に、第2の実施の形態における電子辞書の動作について、図18〜図23を参照して説明する。図18,19,21〜23はCPU100の処理フローを、図20は表示装置300に表示される画面の遷移例を、それぞれ示している。
【0096】
図18は、第2辞書検索プログラム514を実行することにより実現される第2辞書検索処理に係るCPU100の処理フローである。尚、第1の実施の形態において図8に示して説明した第1辞書検索処理と同一の処理工程には、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0097】
CPU100は、英和辞典キー35bを押下することにより表示装置300に表示される入力文字入力画面において訳/決定キー25が押下された場合であって(ステップa50:YES)、選択された検索方式がスペルチェック検索方式の場合には(ステップa60:YES)、第2スペルチェック検索処理を実行する(ステップd70)。
【0098】
図19は、第2スペルチェック検索プログラム514aを実行することにより実現される第2スペルチェック検索処理に係るCPU100の処理フローである。同図に示すように、CPU100は、先ず、変換語検索処理を実行して見出語候補を検索する(ステップe10)。この際、検索された見出語候補が見出語候補一覧格納領域419に書き込まれる。続いて、CPU100は、あいまい検索処理を実行して見出語候補を検索する(ステップe20)。この際、検索された見出語候補が見出語候補一覧格納領域419に追加して書き込まれる。
【0099】
次いで、CPU100は、見出語候補一覧格納領域419に格納された見出語候補を一覧表示して(ステップe30)、本処理を終了する。このステップe30において、CPU100は、見出語候補一覧格納領域419に格納された見出語候補の内、優先表示フラグに“ON”が設定された見出語候補から順に表示するように見出語候補を並び替えて表示するとともに、見出語の文字列のうち、検索語の文字列と異なる部分を太字で表示する。
【0100】
図20(a)に、英和辞典キー35bを押下することにより表示装置300に表示される入力文字入力画面W20の一例を示す。同図(a)に示す入力文字入力画面W20において、検索方式選択マーカM20により検索方式“スペルチェック”を選択するとともに、文字入力キー23を操作して入力文字I20である“dounut”を入力し、訳/決定キー25を押下すると、同図(b)に示すように、入力文字“dounut”に基づいて検索された見出語候補一覧T20を表示した見出語候補一覧表示画面W22が表示される。この見出語候補一覧T20において、最上段の見出語“daunt”が反転表示され、選択マーカM22として表示されている。さらに、見出語候補一覧T20において、各見出語の文字列のうち、入力文字“dounut”と異なる部分が太字で表示され、他の部分と識別可能に表示される。
【0101】
図18に戻り、上記した第2スペルチェック検索処理の実行後、CPU100は、検索規則変更キー32の押下操作に応じて(ステップa90:YES)、検索規則変更モードに移行し、第2検索規則変更処理を実行する(ステップd100)。
【0102】
図21は、第2検索規則変更プログラム514bを実行することにより実現される第2検索規則変更処理に係るCPU100の処理フローである。同図に示すように、CPU100は、先ず、検索規則種別を“入替規則変更”で初期化して、検索規則種別格納領域417を更新する(ステップf10)。次いで、CPU100は、検索規則種別を判定し(ステップf20)、“入替規則変更”の場合には、入替規則変更処理を実行する。
【0103】
図22は、入替規則変更処理に係るCPU100の処理フローである。同図に示すように、CPU100は、先ず、当該時点で文字入替規則テーブル516aに設定された有効入替文字を表示した入替規則変更画面を表示する(ステップg10)。
【0104】
この入替規則変更画面において方向指示キー27が押下された場合には(ステップg20:YES)、CPU100は、押下された方向指示キー27に応じてカーソル位置を移動させる(ステップg30)。
【0105】
また、入替規則変更画面において削除キー24が押下された場合には(ステップg40:YES)、カーソル位置の文字を削除して、文字入替規則テーブル516a及び有効入替文字格納領域413を更新する(ステップg50)。具体的には、CPU100は、カーソル位置の有効入替文字を、ユーザ設定データの無効入替文字に設定して文字入替規則テーブル516aを更新するとともに、当該更新した文字入替規則テーブル516aに基づいて有効入替文字格納領域413を更新する。
【0106】
また、入替規則変更画面において文字入力キー23が押下された場合には(ステップg60:YES)、押下された文字入力キー23に応じた文字列(押下文字)をカーソル位置に追加して、文字入替規則テーブル516a及び有効入替文字格納領域413を更新する(ステップg70)。具体的には、CPU100は、押下文字を、カーソル位置に対応する対象文字のユーザ設定データの追加入替文字に設定して文字入替規則テーブル516aを更新するとともに、当該更新した文字入替規則テーブル516aに基づいて有効入替文字格納領域413を更新する。
【0107】
例えば、図20(b)に示す見出語候補一覧表示画面W22において検索規則変更キー32を押下すると、検索規則種別が入替規則変更モードに設定され、同図(c)に示すように、見出語候補一覧表示画面W22上に入替規則変更画面W24が表示され、当該時点で有効入替文字格納領域413に格納されている有効入替文字を表示した入替規則変更画面W24が表示される。この入替規則変更画面W24において、方向指示キー27を押下してカーソルC20を移動させることにより、無効入替文字に設定する有効入替文字又は有効入替文字を追加する対象文字を指定することができる。
【0108】
例えば、図20(c)に示す入替規則変更画面W24において、対象文字“u”の有効入替文字“e”にカーソルC20が表示されており、削除キー24を押下することにより、当該有効入替文字“e”を無効入替文字に設定することができる。また、文字入力キー23を押下することにより、押下文字をカーソルC20の位置に対応する対象文字の有効入替文字に追加することができる。
【0109】
また、図20(c)に示す入替規則変更画面W24において、文字入力キー23を操作して押下文字“ugh”を入力する。この結果、同図(d)に示すように、カーソルC20の位置に対応する対象文字“u”の有効入替文字に押下文字“ugh”が追加される。この変更操作に応じて文字入替規則テーブル516a及び有効入替文字格納領域413が更新される。
【0110】
図21に戻り、CPU100は、ステップf20の判定処理の結果、検索規則種別を“あいまい検索規則変更”と判定した場合には、あいまい検索規則変更処理を実行する(ステップf40)。尚、この検索規則種別は、後述するが、検索規則変更キー32の押下操作に応じて切り替えられる。
【0111】
図23は、あいまい検索規則変更処理の実行に係るCPU100の処理フローである。同図に示すように、CPU100は、先ず、当該時点であいまい検索規則テーブル506に設定される設定値を表示したあいまい検索規則変更画面を表示する(ステップh10)。
【0112】
このあいまい検索規則変更画面においてシフトキー37が押下された場合には(ステップh20:YES)、CPU100は、上指示キー27c及び下指示キー27dによるカーソル移動モードと設定変更モードとを切り替える(ステップh30)。具体的には、CPU100は、当該時点で設定されている上指示キー27c及び下指示キー27dの押下モードがカーソル移動モードの場合には設定変更モードに切り替え、設定変更モードの場合にはカーソル移動モードに切り替える。
【0113】
また、あいまい検索規則変更画面において上指示キー27c又は下指示キー27d押下された場合であって(ステップh40:YES)、当該時点で設定されている上指示キー27c及び下指示キー27dの押下モードがカーソル移動モードの場合には(ステップh50:YES)、CPU100は、押下された方向指示キー27に応じてカーソル位置を移動させる(ステップh60)。
【0114】
また、上指示キー27c及び下指示キー27dの押下モードがカーソル移動モードではない場合、すなわち設定変更モードの場合には(ステップh50:NO)、CPU100は、カーソル位置の値を変更して(ステップh70)、あいまい検索規則テーブル506の該当する設定値を更新する(ステップh80)。
【0115】
図20(e)に、検索規則変更キー32を押下することにより検索規則種別が“あいまい検索規則変更”に設定された場合に表示装置300に表示されるあいまい検索規則変更画面W26の一例を示す。同図(e)に示すあいまい検索規則変更画面W26には、当該時点であいまい検索規則テーブル506に検索語“dounut”の検索語文字数“6”に対応付けて設定されている見出語文字数範囲の下限値“5”及び上限値“7”と間違い許可文字数“2”が表示されている。また、見出語文字数範囲の下限値“5”が反転表示され、設定値選択マーカM24として表示されている。このあいまい検索規則変更画面W26において、上指示キー27c又は下指示キー27dを押下して設定値選択マーカM24を移動させることにより、見出語文字数範囲の下限値及び上限値と間違い許可文字数の各設定値を指定することができる。また、シフトキー37を押下して上指示キー27c又は下指示キー27dの押下モードを設定変更モードに切り替えた後、上指示キー27c又は下指示キー27dを押下することにより、設定値選択マーカM24で指定した設定値を変更することができる。
【0116】
図21に戻り、検索規則変更モードにおいて、検索規則変更キー32が押下された場合には(ステップf50:YES)、CPU100は、検索規則種別を切り替える(ステップf60)。具体的には、CPU100は、当該時点で設定されている検索規則種別が“入替規則変更”の場合には“あいまい検索規則変更”を設定し、“あいまい検索規則変更”の場合には“入替規則変更”を設定する。
【0117】
また、戻るキー33が押下された場合には(ステップf70:YES)、CPU100は、検索規則変更モードを解除して本処理を終了する。
【0118】
図18に戻り、CPU100は、上記した第2検索規則変更処理を実行した後、ステップd70に戻って、第2スペルチェック検索処理を再度実行する。
【0119】
例えば、図20(e)に示すあいまい検索規則変更画面W26において訳/決定キー25を押下すると、同図(f)に示すように、入力文字“dounut”に基づいて再度検索された見出語候補一覧T22を表示した見出語候補一覧表示画面W28が表示される。この見出語候補一覧表示画面W26において、最上段の見出語候補“doughnut”が反転表示され、選択マーカM26として表示されるとともに、各見出語候補の文字列のうち、入力文字“dounut”と異なる部分が太字で表示される。
【0120】
以上のように、入力文字に基づいて一度見出語候補を表示(図20(b))した後で、文字入力キー23を操作して対象文字“u”の有効入替文字“ugh”を追加することにより、図20(e)に示すように、最初の検索では検索されなかった見出語候補“doughnut”を検索することができる。また、変更操作によりユーザが追加した有効入替文字“ugh”に基づいて生成した検索語に適合する見出語候補である“doughnut”最上段に表示することができる。
【0121】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、入力文字に基づいて、検索方式“スペルチェック”により英和辞典DB502から当該入力文字との部分的な異同点を有する見出語候補を検索し、検索された見出語候補を一覧表示する制御を行った後で、有効入替文字格納領域413に設定される有効入替文字の変更操作を受け付けることができる。そして、変更操作に応じて、文字入替規則テーブル516a及び有効入替文字格納領域413を更新するとともに、当該更新した有効入替文字格納領域413を参照して英和辞典DB502から見出語候補を再度検索することができる。これによれば、ユーザが間違いやすい綴りを入替文字として登録することができる。
【0122】
また、変更操作により追加された有効入替文字に基づいて生成した変換語に適合する見出語候補を最上段に表示することにより優先的に表示することができる。さらに、見出語候補の文字列のうち、入力文字と異なる部分を太字により識別表示することができ、ユーザは、入力文字と異なる部分を容易に確認することができる。
【0123】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明を適用した電子辞書の第3の実施の形態について説明する。尚、第3の実施の形態における電子辞書の構成は、第1の実施の形態において図2に示した電子辞書1の構成において、RAM400を図24(a)に示すRAM420に、フラッシュROM500を図24(b)に示すフラッシュROM520に、それぞれ置き換えた構成と同様であり、以下、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0124】
図24(a)に示すように、RAM420は、第3の実施の形態を実現するため、特に、検索語格納領域402と、隣文字入替語格納領域424と、変換語格納領域426と、見出語候補一覧格納領域428とを備える。また、同図(b)に示すように、フラッシュROM520には、第3の実施の形態を実現するため、特に、英和辞典DB502と、第3辞書検索プログラム524と、検索規則情報526とが格納される。第3辞書検索プログラム524は、第3スペルチェック検索プログラム524aと、第3検索規則変更プログラム524bとを備え、検索規則情報526は、検索項目優先順位テーブル526aと、文字入替規則テーブル526bと、連続一致文字数テーブル526cと、あいまい検索規則テーブル506とを備える。
【0125】
CPU100は、フラッシュROM520に格納された第3辞書検索プログラム524に従って第3辞書検索処理を実行する。具体的には、第1の実施の形態と同様に、CPU100は、先ず、英和辞典キー35bの押下操作に応じて検索対象の辞書DBを英和辞典DB502に決定する。続いて、CPU100は、入力文字の入力操作に応じて、当該入力文字に適合する見出語及び当該見出語に対応する説明情報を英和辞典DB502から読み出して表示する。尚、図示しないが、英和辞典DB502には、第1の実施の形態において図3に示した英和辞典DB502と同様に、見出語と説明情報とが対応付けられた辞書データが蓄積される。
【0126】
また、CPU100は、英和辞典キー35bが押下された場合であって、スペルチェック検索方式が指定された場合には、第3スペルチェック検索プログラム524aに従って第3スペルチェック検索処理を実行する。
【0127】
具体的には、スペルチェック検索方式が選択されて訳/決定キー25が押下された場合に、CPU100は、先ず、入力文字を検索語に設定して検索語格納領域402を更新する。以下、第3の実施の形態では、検索語格納領域402に検索語“acceed”が格納されていることとする。
【0128】
次いで、CPU100は、設定された検索語に基づいて、(1)完全一致検索、(2)隣文字入替検索、(3)変換語検索、(4)連続一致検索、(5)あいまい検索の検索項目毎に見出語候補を検索する。そして、CPU100は、検索項目優先順位テーブル526aを参照し、検索された見出語候補を該当する検索項目の優先順位情報と対応付けて見出語候補一覧格納領域428に格納する。
【0129】
図25に、検索項目優先順位テーブル526aの一例を示す。同図に示すように、検索項目優先順位テーブル526aには、各検索項目の優先順位が設定されている。例えば、CPU100は、後述する検索項目“完全一致検索”で実行される完全一致検索処理により検索した見出語候補を、検索項目優先順位テーブル526aから読み出した検索項目“完全一致検索”の優先順位情報“5”と対応付けて見出語候補一覧格納領域428に格納する。
【0130】
(1)完全一致検索
先ず、検索項目“完全一致検索”で実行される完全一致検索処理について説明する。CPU100は、英和辞典DB502から検索語の文字列と完全一致する見出語を検索し、検索された見出語候補と、当該時点で検索項目優先順位テーブル526aに設定されている検索項目“完全一致検索”の優先順位情報とを対応付けて見出語候補一覧格納領域428に書き込む。
【0131】
(2)隣文字入替検索
次に、検索項目“隣文字入替検索”で実行される隣文字入替検索処理について説明する。CPU100は、検索語の文字列に基づいて、隣り合う文字を入れ替えた隣文字入替語を生成する。この際、生成された隣文字入替語が隣文字入替語格納領域424に保持される。
【0132】
図26に、隣文字入替語格納領域424の一例を示す。同図に示すように、隣文字入替語格納領域424には、検索語“acceed”の文字列に基づいて、互いに隣り合う文字を入れ替えた隣文字入替語が蓄積される。CPU100は、生成した隣文字入替語に適合する見出語を英和辞典DB502からそれぞれ検索し、検索された見出語候補を見出語候補一覧格納領域428に追加して書き込む。
【0133】
図27(a)に、この段階で見出語候補一覧格納領域428に格納される見出語候補の一例を示す。同図(a)に示す見出語候補一覧格納領域428には、検索語“acceed”に基づいて隣文字入替検索処理により検索された見出語候補“accede”が格納されている。また、各見出語候補は、検索項目優先順位テーブル526aに設定されている検索項目“隣文字入替検索”の優先順位情報“3”と対応付けて格納されている。
【0134】
(3)変換語検索
次に、検索項目“変換語検索”で実行される検索処理について説明する。CPU100は、先ず、文字入替規則テーブル526bを参照し、検索語格納領域402に格納される検索語の文字列に基づいて変換語を生成する。
【0135】
図28に、第3の実施の形態における文字入替規則テーブル526bの一例を示す。同図に示すように、文字入替規則テーブル526bには、アルファベット“a”〜“z”の各対象文字に対応付けて、入替文字がそれぞれ設定されている。また、この際、生成された変換語が変換語格納領域426に保持される。図29に、変換語格納領域426の一例を示す。同図に示す変換語格納領域426には、検索語“acceed”を構成する各文字を入替文字と入れ替えた変換語が蓄積される。
【0136】
そして、CPU100は、この変換語格納領域426に格納される変換語に適合する見出語を英和辞典DB502からそれぞれ検索する。そして、CPU100は、検索された見出語候補を、検索項目優先順位テーブル526aにおいて検索項目“変換語検索”に設定されている優先順位情報と対応付けて見出語候補一覧格納領域428に追加して書き込む。
【0137】
(4)連続一致検索
次に、検索項目“連続一致検索”で実行される連続一致検索処理について説明する。CPU100は、連続一致文字数テーブル526cを参照して検索語の文字数に対応する連続一致文字数を読み出し、検索語と連続して一致する文字数が読み出した連続一致文字数以上の見出語候補を検索する。例えば、CPU100は、検索語の文字列と見出語の文字列とを比較して、連続して一致する文字数を計数する。そして、CPU100は、計数した文字数が連続一致文字数以上の見出語を見出語候補一覧格納領域428に追加して書き込む。
【0138】
図30に、連続一致文字数テーブル526cの一例を示す。同図に示すように、連続一致文字数テーブル526cには、検索語文字数に対応付けて、検索語と見出語との連続一致文字数の許容範囲を示す連続一致文字数が設定される。
【0139】
(5)あいまい検索
次に、検索項目“あいまい検索”で実行されるあいまい検索処理について説明する。このあいまい検索処理は、第1の実施の形態で説明したあいまい検索処理と同一である。CPU100は、あいまい検索規則テーブル506(図示略)を参照し、検索語の文字列と対象見出語の文字列とを上下比較及びあいまい比較の各比較方法により比較することにより見出語候補をあいまい検索し、検索された見出語候補と、当該時点で検索項目優先順位テーブル526aに設定されている検索項目“あいまい検索”の優先順位情報とを対応付けて見出語候補一覧格納領域428に追加して書き込む。
【0140】
図27(b)に、この段階で見出語候補一覧格納領域428に格納される見出語候補の一例を示す。同図(b)に示す見出語候補一覧格納領域428には、同図(a)に示した見出語候補に追加して、検索語“acceed”に基づいてあいまい検索処理により検索された見出語候補が格納されている。また、追加された見出語候補は、検索項目“あいまい検索”の優先順位情報“1”と対応付けて格納されている。
【0141】
そして、CPU100は、この(1)完全一致検索、(2)隣文字入替検索、(3)変換語検索、(4)連続一致検索、(5)あいまい検索の検索項目毎に検索して見出語候補一覧格納領域428に格納した見出語候補を一覧表示して、第3スペルチェック検索処理を終了する。見出語候補を一覧表示する際には、CPU100は、各見出語候補に対応付けられた優先順位情報に基づいて、優先順位が高い見出語候補から順に表示されるように見出語候補を並び替えて表示する制御を行う。さらに、CPU100は、見出語候補の文字列のうち、検索語の文字列と異なる部分を、当該見出語候補を検索した検索項目に応じた線種別で下線表示する制御を行う。尚、入力文字と異なる部分の表示形態はこれに限定されるものではなく、下線表示する他、例えば、文字種別や背景色を変更する等、他の部分と識別可能な表示形態であればよい。
【0142】
また、上記した第3スペルチェック検索処理により検索された見出語候補を一覧表示した後、検索規則変更キー32が押下された場合には、CPU100は、検索規則変更モードに移行し、第3検索規則変更プログラム524bに従って第3検索規則変更処理を実行する。
【0143】
具体的には、CPU100は、先ず、当該時点で検索項目優先順位テーブル526aに設定される検索項目の優先順位を表示した検索規則変更画面を表示し、検索項目の優先順位の変更操作を受け付ける。そして、CPU100は、変更操作に応じて検索項目優先順位テーブル526aを更新する。
【0144】
そして、CPU100は、上記した第3検索規則変更処理により検索項目優先順位テーブル526aを更新した場合には、第3スペルチェック検索処理を再度実行し、見出語候補一覧格納領域428に格納された見出語候補を一覧表示する。
【0145】
次に、第3の実施の形態における電子辞書の動作について、図31〜図34を参照して説明する。図31,32,34はCPU100の処理フローを、図33は表示装置300に表示される画面の遷移例を、それぞれ示している。
【0146】
図31は、第3辞書検索プログラム524を実行することにより実現される第3辞書検索処理に係るCPU100の処理フローである。尚、第1の実施の形態において図8に示して説明した第1辞書検索処理と同一の処理工程には、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0147】
CPU100は、英和辞典キー35bを押下することにより表示装置300に表示される入力文字入力画面において訳/決定キー25が押下された場合であって(ステップa50:YES)、選択された検索方式がスペルチェック検索方式の場合には(ステップa60:YES)、第3スペルチェック検索処理を実行する(ステップi70)。
【0148】
図32は、第3スペルチェック検索プログラム524aを実行することにより実現される第3スペルチェック検索処理に係るCPU100の処理フローである。同図に示すように、CPU100は、先ず、完全一致検索処理を実行して見出語候補を検索し、検索された見出語候補を見出語候補一覧格納領域428に書き込む(ステップj10)。次いで、CPU100は、隣文字入替検索処理を実行して見出語候補を検索し、検索された見出語候補を見出語候補一覧格納領域428に追加して書き込む(ステップj20)。次いで、CPU100は、変換語検索処理を実行して見出語候補を検索し、検索された見出語候補を見出語候補一覧格納領域428に追加して書き込む(ステップj30)。次いで、CPU100は、連続一致検索処理を実行して見出語候補を検索し、検索された見出語候補を見出語候補一覧格納領域428に追加して書き込む(ステップj40)。さらに、CPU100は、あいまい検索処理を実行して見出語候補を検索し、検索された見出語候補を見出語候補一覧格納領域428に追加して書き込む(ステップj50)。
【0149】
次いで、CPU100は、見出語候補一覧格納領域428に格納された見出語候補を一覧表示して(ステップj60)、本処理を終了する。このステップj60において、CPU100は、各見出語候補に対応付けられた優先順位情報に基づいて見出語候補を並び替えて表示するとともに、見出語候補の文字列のうち、検索語の文字列と異なる部分を、当該見出語候補を検索した検索項目に応じた線種別で下線表示する。
【0150】
図33(a)に、英和辞典キー35bを押下することにより表示装置300に表示される入力文字入力画面W30の一例を示す。同図(a)に示す入力文字入力画面W30において、検索方式選択マーカM30により検索方式“スペルチェック”を選択するとともに、文字入力キー23を操作して入力文字I30である“acceed”を入力し、訳/決定キー25を押下すると、同図(b)に示すように、入力文字“acceed”に基づいて検索された見出語候補一覧T30を表示した見出語候補一覧表示画面W32が表示される。この見出語候補一覧T30において、最上段の見出語“accent”が反転表示され、選択マーカM32として表示されている。
【0151】
さらに、図33(b)に示す見出語候補一覧T30において、各見出語の文字列のうち、入力文字“acceed”と異なる部分が、当該見出語候補を検索した検索項目に応じた線種別で下線表示され、他の部分と識別可能に表示される。
例えば、最上段の見出語候補“accent”の文字列のうち、入力文字“acceed”と異なる文字が、検索項目“あいまい検索”で実行されるあいまい検索処理により検索された見出語候補であることを示す点下線U32により識別表示されている。
【0152】
図31に戻り、上記した第3スペルチェック検索処理の実行後、CPU100は、検索規則変更キー32の押下操作に応じて(ステップa90:YES)、検索規則変更モードに移行し、第3検索規則変更処理を実行する(ステップi100)。
【0153】
図34は、第3検索規則変更プログラム524bを実行することにより実現される第3検索規則変更処理に係るCPU100の処理フローである。同図に示すように、CPU100は、先ず、当該時点で検索項目優先順位テーブル526aに設定された検索項目を表示した検索規則変更画面を表示する(ステップk10)。
【0154】
この検索規則変更画面においてシフトキー37が押下された場合には(ステップk20:YES)、CPU100は、上指示キー27c及び下指示キー27dによるカーソル移動モードと設定変更モードとを切り替える(ステップk30)。具体的には、CPU100は、当該時点で設定されている上指示キー27c及び下指示キー27dの押下モードがカーソル移動モードの場合には設定変更モードに切り替え、設定変更モードの場合にはカーソル移動モードに切り替える。
【0155】
また、検索規則変更画面において上指示キー27c又は下指示キー27dが押下された場合であって(ステップk40:YES)、当該時点で設定されている上指示キー27c及び下指示キー27dの押下モードがカーソル移動モードの場合には(ステップk50:YES)、CPU100は、押下された方向指示キー27に応じてカーソル位置を移動させる(ステップk60)。
【0156】
また、上指示キー27c及び下指示キー27dの押下モードがカーソル移動モードではない場合、すなわち設定変更モードの場合には(ステップk50:NO)、CPU100は、押下された上指示キー27c又は下指示キー27dに応じて検索項目の優先順位を変更して検索項目優先順位テーブル526aを更新する(ステップk70)。
【0157】
さらに、検索規則変更画面において戻るキー33が押下された場合には(ステップk80:YES)、CPU100は、検索規則変更モードを解除して本処理を終了する。
【0158】
図33(c)に、検索規則変更キー32を押下することにより表示装置300に表示される検索規則変更画面W34の一例を示す。同図(b)に示すように、見出語候補一覧表示画面W32上に、当該時点で検索項目優先順位テーブル526aに設定されている各検索項目の優先順位を表示した検索規則変更画面W34が表示され、検索項目“完全一致検索”が反転表示されて検索項目選択マーカM36として表示されている。この検索規則変更画面W34において、上指示キー27c又は下指示キー27dを押下して検索項目選択マーカM36を移動させることにより、検索項目を指定することができる。また、シフトキー37を押下して上指示キー27c又は下指示キー27dの押下モードを設定変更モードに切り替えた後、上指示キー27c又は下指示キー27dを押下することにより、検索項目選択マーカM36で指定した検索項目の優先順位を変更することができる。
【0159】
例えば、図33(c)に示す検索規則変更画面W34において、下指示キー27dを操作することにより、検索項目選択マーカM36により優先順位“3”の検索項目“隣文字入替検索”を選択する。さらにシフトキー37を押下して上指示キー27c及び下指示キー27dの押下モードを設定変更モードに設定し、上指示キー27cを2回押下する。この結果、同図(d)に示すように、検索項目“隣文字入替検索”の優先順位が“1”に変更される。この際、変更操作に応じて各検索項目の優先順位が変更され、検索項目優先順位テーブル526aが更新される。
【0160】
図31に戻り、CPU100は、上記した第3検索規則変更処理を実行した後、ステップi70に戻って、第3スペルチェック検索処理を再度実行する。
【0161】
例えば、図33(d)に示す検索規則変更画面W34において訳/決定キー25を押下すると、同図(e)に示すように、入力文字“acceed”に基づいて再度検索された見出語候補一覧T32を表示した見出語候補一覧表示画面W36が表示される。同図(e)に示す見出語候補一覧T32において、最上段の見出語候補“accede”が反転表示され、選択マーカM38として表示されている。
【0162】
以上のように、入力文字に基づいて一度見出語候補を表示(図33(b))した後で検索項目の優先順位を変更することにより、図33(e)に示すように、検索された見出語候補の表示順序が変更される。
【0163】
また、図33(e)に示す見出語候補一覧T30において、最上段の見出語候補“accede”の文字列のうち、入力文字“acceed”と異なる文字が、検索項目“隣文字入替検索”で実行される隣文字入替検索処理により検索された見出語候補であることを示す実下線U30により識別表示されている。
【0164】
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、入力文字に基づいて、検索方式“スペルチェック”により英和辞典DB502から当該入力文字との部分的な異同点を有する見出語候補を検索し、検索された見出語候補を一覧表示する制御を行った後で、検索項目優先順位テーブル526aに設定される検索項目の優先順位の変更操作を受け付けることができる。そして、変更操作に応じて、検索項目優先順位テーブル526aを更新するとともに、当該更新した検索項目優先順位テーブル526aを参照して英和辞典DB502から見出語候補を再度検索することができる。
【0165】
また、変更操作により追加された有効入替文字に基づいて生成した変換語に適合する見出語候補を最上段に表示することにより優先的に表示することができる。さらに、見出語候補の文字列のうち、入力文字と異なる部分を、当該見出語候補を検索した検索項目に応じて識別表示することができる。
【0166】
尚、上述した実施の形態では、本発明の情報表示制御装置を、電子辞書、電子事典等を含む電子辞書に適用した場合について説明したが、このような製品に限定されるものではなく、携帯電話、パソコン、電子時計、PDA(Personal Digital Assistants)等の電子機器全般に適用可能である。
【0167】
また、上記した実施の形態では、電子辞書を、単体で動作するいわゆるスタンドアローン型の装置として説明したが、本発明が適用可能な装置はこれに限られるものではなく、以下のようにしてもよい。すなわち、通信装置を内蔵或いは接続可能に構成し、サーバと通信することによって本発明に係る装置を実現することも可能である。
【0168】
図35は、通信装置を内蔵した電子辞書端末600と、サーバ700とが通信回線Nを介して通信可能に接続されたシステム構成の概略構成例を示す図である。サーバ700は、例えば、汎用のワークステーションやサーバ用コンピュータ等によって構成されるものであり、電子辞書端末600は、携帯電話機や、通信装置を内蔵したパソコン、通信装置を内蔵した電子辞書等により構成されるものである。通信回線Nは、有線/無線の電話網やインターネット網等である。
【0169】
図35において、上記した実施の形態の電子辞書の主要機能を有する機能ブロックを太線で示した。例えば、第1の実施の形態における電子辞書1のCPU100が実行する第1辞書検索処理等は、サーバ700のCPU702が実行する。また、フラッシュROM500が記憶する各種データや各種プログラム等は、サーバ700が備えるハードディスク等から構成される記憶装置712が記憶する。また、第1辞書検索処理等の実行に伴うデータはサーバ700のRAM710が記憶する。
【0170】
一方、電子辞書1の入力装置200及び表示装置300は、それぞれ、電子辞書端末600の入力装置604及び表示装置606に相当する。
【0171】
すなわち、サーバ700がホスト(或いはサーバ)、電子辞書端末600が端末(或いはクライアント)に相当するホスト・端末のシステム(或いはクライアント/サーバ型のシステム)を形成する。そして、電子辞書端末600の入力装置604から入力された入力文字等が通信装置610を介してサーバ700に送信され、サーバ700のCPU702が記憶装置712に記憶された各種データ及び各種プログラムに従って第1辞書検索処理等を実行し、処理結果を通信装置714を通じて電子辞書端末600に送信して表示装置606に表示させる。
【0172】
このように、サーバ700及び電子辞書端末600から構成されるシステムで、本発明を実現することも可能である。この場合、電子辞書端末600においては、例えば、第1の実施の形態における英和辞典DB502や第1辞書検索プログラム504、あいまい検索規則テーブル506等を記憶しておく必要がなく、また第1辞書検索処理等を実行する必要もない。このため、演算処理能力が比較的低いCPU602や、記憶容量等が比較的小さいROM606等を具備する電子辞書端末600(例えば携帯電話)であってもよい。
【0173】
【発明の効果】
請求項1又は7に記載の発明によれば、検索規則に従って、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を集合情報に含まれる見出語の中から検索し、検索した見出語を見出語候補として表示する制御を行った後で、検索規則の改変指示を受け付けることができる。そして、受け付けた改変指示に基づいて検索規則を更新するとともに、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を、更新した検索規則に従って再度検索することができる。従って、検索規則を任意に改変できるため、集合情報に含まれる見出語の中から入力文字との部分的な異同点を有する見出語を適切に検索して表示することができ、情報表示制御装置の使い勝手を向上させることができる。
【0174】
請求項2に記載の発明によれば、相違文字数範囲、見出語文字数範囲、連続一致文字数範囲、入替規則、のうち少なくとも1つの検索規則に従って、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を集合情報に含まれる見出語の中から検索することができる。そして、検索した見出語を見出語候補として表示する制御を行った後、上述した各種検索規則に対する改変指示に応じて当該検索規則を更新するとともに、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を、更新した検索規則に従って再度検索することができる。
【0175】
請求項3に記載の発明によれば、文字毎の他の文字への変更/削除を規定した入替規則に従って、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を集合情報に含まれる見出語の中から検索し、検索した見出語を見出語候補として表示する制御を行った際、入替規則の規定内容を改変する改変指示を受け付けることができる。そして、受け付けた改変指示に基づいて入替規則を更新するとともに、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を、更新した検索規則に従って再度検索することができる。
【0176】
請求項4に記載の発明によれば、検索規則の改変指示に基づいて更新した検索規則に従って、入力文字と部分的な異同点を有する見出語を再検索し、当該再検索された見出語を見出語候補として表示する制御を行う際に、新たに検索された見出語を優先的に表示することができる。
【0177】
請求項5に記載の発明によれば、検索規則に従って、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を集合情報に含まれる見出語の中から検索し、検索した見出語を見出語候補として表示する制御を行う際に、検索した見出語の文字列のうち、入力文字と異なる部分を他の部分と識別可能に表示することができる。
【0178】
請求項6又は8に記載の発明によれば、サーバ又はコンピュータは、入力文字を利用者端末から受信した際に、検索規則に従って、当該受信した入力文字との部分的な異同点を有する見出語を集合情報に含まれる見出語の中から検索し、検索した見出語を見出語候補として利用者端末に送信することができる。そして、サーバ又はコンピュータは、検索した見出語を見出語候補として利用者端末に送信した後で、当該利用者端末から検索規則の改変指示を受信した場合には、受信した改変指示に基づいて検索規則を更新するとともに、入力文字との部分的な異同点を有する見出語を、更新した改変指示に従って再検索し、再検索した見出語を見出語候補として利用者端末に送信することができる。このため、利用者端末において、検索規則を改変することができ、集合情報の検索の際の使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は電子辞書の斜視概観図の一例、(b)は電子辞書のキー配列の一例を示す図。
【図2】第1の実施の形態における電子辞書の機能構成の一例を示すブロック図。
【図3】英和辞典DBの蓄積形式の一例を示す図。
【図4】検索語格納領域の一例を示す図。
【図5】あいまい検索テーブルの一例を示す図。
【図6】あいまい検索処理を説明するための説明図。
【図7】第1の実施の形態における見出語候補一覧格納領域の一例を示す図。
【図8】第1辞書検索処理の一例を示すフローチャート。
【図9】第1の実施の形態における電子辞書の画面遷移例を示す図。
【図10】第1スペルチェック検索処理の一例を示すフローチャート。
【図11】第1検索規則変更処理の一例を示すフローチャート。
【図12】第2の実施の形態におけるRAMの構成(a)、及びフラッシュROMの構成(b)の一例を示す図。
【図13】第2の実施の形態における文字入替規則テーブルの一例を示す図。
【図14】有効入替文字格納領域の一例を示す図。
【図15】変換語格納領域の一例を示す図。
【図16】第2の実施の形態における見出語候補一覧格納領域の一例を示す図。
【図17】検索規則種別格納領域の一例を示す図。
【図18】第2辞書検索処理の一例を示すフローチャート。
【図19】第2スペルチェック検索処理の一例を示すフローチャート。
【図20】第2の実施の形態における電子辞書の画面遷移例を示す図。
【図21】第2検索規則変更処理の一例を示すフローチャート。
【図22】入替規則変更処理の一例を示すフローチャート。
【図23】あいまい検索規則変更処理の一例を示すフローチャート。
【図24】第3の実施の形態におけるRAMの構成(a)、及びフラッシュROMの構成(b)の一例を示す図。
【図25】検索項目優先順位テーブルの一例を示す図。
【図26】隣文字入替語格納領域の一例を示す図。
【図27】見出語候補一覧格納領域の一例を示す図。
【図28】第3の実施の形態における文字入替規則テーブルの一例を示す図。
【図29】変換語格納領域の一例を示す図。
【図30】連続一致文字数テーブルの一例を示す図。
【図31】第3辞書検索処理の一例を示すフローチャート。
【図32】第3スペルチェック検索処理の一例を示すフローチャート。
【図33】第3の実施の形態における電子辞書の画面遷移例を示す図。
【図34】第3検索規則変更処理の一例を示すフローチャート。
【図35】電子辞書端末とサーバとで構成されるシステムの概略構成例を示す図。
【符号の説明】
1 電子辞書
100 CPU
200 入力装置
300 表示装置
400 RAM
402 検索語格納領域
404 見出語候補一覧格納領域
500 フラッシュROM
502 英和辞典DB
504 第1辞書検索プログラム
504a 第1スペルチェック検索プログラム
504b 第1検索規則変更プログラム
506 あいまい検索規則テーブル

Claims (8)

  1. 見出語と、当該見出語の説明情報とが対応づけられて集合された集合情報を記憶する集合情報記憶手段と、
    入力文字との部分的な異同点を有する見出語を検索するための検索規則を記憶する規則記憶手段と、
    入力文字を入力する入力手段と、
    前記検索規則に従って、前記入力された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する見出語検索手段と、
    この見出語検索手段により検索された見出語を見出語候補として表示する制御を行う見出語表示制御手段と、
    この見出語表示制御手段による表示制御の後、前記検索規則の改変指示を受け付けて前記規則記憶手段に記憶された検索規則を更新する更新手段と、を備え、
    前記見出語検索手段が、前記更新手段により前記検索規則が更新された場合に、当該更新された検索規則に従って前記入力された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を再検索する再検索手段を有する、ことを特徴とする情報表示制御装置。
  2. 前記検索規則には、入力文字と見出語との相違文字数の許容範囲に関する相違文字数範囲、入力文字の文字数に対する見出語の文字数の許容範囲に関する見出語文字数範囲、入力文字と見出語との連続一致文字数の許容範囲に関する連続一致文字数範囲、及び文字毎の他の文字への変更又は削除を規定した入替規則、のうち少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項1に記載の情報表示制御装置。
  3. 前記検索規則には、文字毎の他の文字への変更又は削除を規定した入替規則が含まれており、
    前記更新手段は、前記入替規則の規定内容を改変する改変指示を受け付けて前記規則記憶手段に記憶された検索規則を更新する入替規則改変手段を有することを特徴とする請求項1に記載の情報表示制御装置。
  4. 前記見出語表示制御手段は、前記更新手段により前記検索規則が更新され、前記再検索手段により再検索がなされた場合に、当該再検索によって新たに検索された見出語を優先的に表示する優先表示手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示制御装置。
  5. 前記見出語表示制御手段は、前記見出語検索手段により検索された見出語の文字列のうち、入力文字と異なる部分を他の部分と識別可能に表示する制御を行う識別表示手段を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示制御装置。
  6. 所定の通信回線を介して利用者端末と接続されるサーバにおいて、
    見出語と、当該見出語の説明情報とが対応づけられて集合された集合情報を記憶する集合情報記憶手段と、
    入力文字との部分的な異同点を有する見出語を検索するための検索規則を記憶する規則記憶手段と、
    入力文字を前記利用者端末から受信する第1の受信手段と、
    前記検索規則に従って、前記受信された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する見出語検索手段と、
    この見出語検索手段により検索された見出語を見出語候補として前記利用者端末に送信する第1の送信手段と、
    前記利用者端末から前記検索規則の改変指示を受信する第2の受信手段と、
    前記受信した改変指示に応じて前記検索規則を改変し、改変した検索規則に従って、前記第1の受信手段により受信された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する再検索手段と、
    この再検索手段により検索された見出語を見出語候補として前記利用者端末に送信する第2の送信手段と、を備えることを特徴とするサーバ。
  7. コンピュータに、
    見出語と、当該見出語の説明情報とが対応づけられて集合された集合情報を記憶する集合情報記憶機能と、
    入力文字との部分的な異同点を有する見出語を検索するための検索規則を記憶する規則記憶機能と、
    入力文字を入力する入力機能と、
    前記検索規則に従って、前記入力された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する見出語検索機能と、
    この見出語検索機能により検索された見出語を見出語候補として表示する制御を行う見出語表示制御機能と、
    この見出語表示制御機能による表示制御の後、前記検索規則の改変指示を受け付けて前記規則記憶機能に記憶された検索規則を更新する更新機能と、を実現させるとともに、
    前記見出語検索機能が、前記更新機能により前記検索規則が更新された場合に、当該更新された検索規則に従って前記入力された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を再検索する再検索機能を有するように、前記コンピュータに実現させるためのプログラム。
  8. 所定の通信回線を介して利用者端末と接続されるコンピュータに、見出語と、当該見出語の説明情報とが対応づけられて集合された集合情報を記憶する集合情報記憶機能と、
    入力文字との部分的な異同点を有する見出語を検索するための検索規則を記憶する規則記憶機能と、
    入力文字を前記利用者端末から受信する第1の受信機能と、
    前記検索規則に従って、前記受信された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する見出語検索機能と、
    この見出語検索機能により検索された見出語を見出語候補として前記利用者端末に送信する第1の送信機能と、
    前記利用者端末から前記検索規則の改変指示を受信する第2の受信機能と、
    前記受信した改変指示に応じて前記検索規則を改変し、改変した検索規則に従って、前記第1の受信機能により受信された入力文字との部分的な異同点を有する見出語を前記集合情報に含まれる見出語の中から検索する再検索機能と、
    この再検索機能により検索された見出語を見出語候補として前記利用者端末に送信する第2の送信機能と、を実現させるためのプログラム。
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