JP2005024889A - 結像光学系及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

結像光学系及びそれを用いた撮像装置 Download PDF

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裕二 加茂
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Abstract

【課題】小型で高性能な結像光学系及びそれを用いた撮像装置を提供する。
【解決手段】4枚構成で低収差かつ画面内の明るを均一化した小型光学機器用レンズを備えた結像光学系とその像側に配された撮像素子を備えた撮像装置であって、結像光学系は、物体側から、第1正レンズL1、第2負レンズL2、第3正レンズL3、第4正レンズL4の順に配置され、f4を第4正レンズL4の焦点距離、Ihを結像光学系の最大像高とするとき、次の条件式を満たす。10<f4/Ih<250 ・・・(1)
【選択図】 図1

Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、結像光学系とそれを用いた撮像装置に関するものであり、特に、CCDやCMOS等の固体撮像素子等を用いた例えばデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話、パソコン、車に搭載される小型カメラ、監視カメラ等の撮像装置に関するものである。
【従来の技術】
近年、銀塩フィルムに代わり、CCDやCMOSのような固体撮像素子を用いて被写体を撮影するようにした電子カメラが普及してきている。このような電子カメラの中、携帯型コンピュータや携帯電話等に搭載される撮像装置では、特に小型、軽量化が求められている。
このような撮像装置に用いる結像光学系として、従来よりレンズ枚数を1枚若しくは2枚で構成したものがある。しかしながら、これらは、収差論で明らかなように、像面湾曲が補正できず高い性能は望めないことは既に知られている。そのため、高性能を満たすには3枚以上のレンズで構成することが必要である。
ところが、3枚で構成しても性能的な限界がある。例えば200万画素程度の高画素CCDカメラに使用すると、非球面を多用しても性能が不十分になってしまうことがある。
そこで、さらに1枚増やして、4枚で構成することが考えられる。4枚で構成したレンズタイプとして、正、負、正、正とレンズが配置された逆エルノスタータイプが知られている。
逆エルノスタータイプの先行例としては、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6等が知られている。
【特許文献1】
特開昭63−199312号公報
【特許文献2】
特開平1−128025号公報
【特許文献3】
特開平2−137812号公報
【特許文献4】
特開平5−40220号公報
【特許文献5】
特開2000−28914号公報
【特許文献6】
特開2001−281539号公報
【発明が解決しようとする課題】
ところが、これらの先行例は、次に示すように様々な問題点があった。
特許文献1のものは、非点格差が多少あり、さらに、メリジオナル方向の非点収差が最周辺において悪化しており、周辺性能は高くなかった。また、全長が大きく小型化も達成できていなかった。
特許文献2のものは、性能的には十分ではあるが、小型化は不十分であった。
特許文献3のものは、半画角が6. 5°しかなく、小型化、高性能化であっても広角系のレンズが求められる本発明における機器に対しては、使用し難かった。
特許文献4のものは、像面湾曲がやや大きく周辺性能は余り高くはなかった。また、全長が大きく小型化も達成できていなかった。
特許文献5のものは、像面湾曲が大きいためサジタル像面が物体側に大きく倒れていた。また、小型化も十分とは言えなかった。
特許文献6のものは、非点格差が大きい上サジタル像面の収差の曲がりがあるため、周辺性能は高いとは言えなかった。また、小型化は不十分であった。
このように、従来の逆エルノスタータイプの先行例は、小型化と高性能化を同時に満たすものはなかった。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型で高性能な結像光学系及びそれを用いた撮像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の第1の撮像装置は、結像光学系とその像側に配された撮像素子を備えた撮像装置であって、
前記結像光学系は、物体側から、第1正レンズ、第2負レンズ、第3正レンズ、第4正レンズの順に配置され、次の条件式を満たすことを特徴とするものである。
10<f/Ih<250 ・・・(1)
ただし、fは第4正レンズの焦点距離、Ihは結像光学系の最大像高である。
以下に、本発明の第1の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
最初に、レンズ枚数について説明する。画面中心から周辺まで高い性能を達成するためには、少なくとも3枚のレンズが必要なことは既に述べた。しかしながら、その中で最も性能が高いとされるトリプレットタイプ(物体側から、正レンズ、負レンズ、正レンズの順の配置)ですら、例えばサジタル方向の非点収差の曲がりは残ってしまう。そのため、周辺の像面が画面中間部では手前に、画面周辺部では奥に移動してしまい、共にボケた画像になってしまう。本発明のような高画素CCDにも対応できる光学系に使用するには、性能的に不十分である。そのため、本発明ではさらに1枚増やして高性能化を図る。
一方、CCDを用いたカメラの場合は、銀塩フィルム用とは異なり、光学設計に制限事項がある。結像レンズ系から射出された軸外光束が像面であるCCDに対して余りに大きな角度で入射してしまうと、マイクロレンズの集光性能が十分に発揮されず、画像の明るさが画像中央部と画像周辺部で極端に変化するという問題が生じてしまう。そのため、CCDへの光線入射角を比較的小さくして設計しなければならない。
そこで、本発明では、高性能を望める4枚タイプで、さらにCCDへの入射角を考慮して、物体側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズ、正レンズと配置した逆エルノスタータイプを採用する。すなわち、物体側に正レンズ、負レンズ、正レンズのトリプレットタイプを配置することにより、高い結像性能を保ちつつ、さらにその像側にレンズを配置してトリプレットの3枚による残存収差を補正して、かつ、最も像面側に正パワーを配置することにより、その収斂効果によりCCDへの入射角を小さくして構成する。
次に、第4正レンズの構成について説明する。本発明の逆エルノスタータイプは、像面側に2枚の正レンズを配置しているため、光学系の主点が像側に移動する傾向にある。そのため、全長が大きくなってしまうことがある。したがって、全長を短縮するには像側に配置される正レンズのパワー配分が重要になってくる。一方、軸上マージナル光線を考えたとき、本発明の結像光学系の焦点距離は正なので、第1レンズ、第3レンズに比べて像側に配置される第4レンズの光線高が最も低くなりがちである。収差論で示されているように、収差補正能力はレンズのパワーだけでなく光線高も重要なファクターなので、第4レンズは収差補正の寄与度は比較的低くなる傾向にある。そのため、第4正レンズを比較的弱いパワーにすることにより、主点を像側に移動し難くして小型化を図り、性能への影響を少なくして高性能を達成できるようにする。なお、このとき、第4正レンズは光学系の大きさと性能とのバランスを考慮した条件式(1)を満たす必要がある。
この条件式(1)の上限の250を越えると、第4正レンズのパワーが弱くなりすぎて収差補正効果が下がって性能が劣化してしまい、下限の10を越えると、第4正レンズのパワーが強くなりすぎて光学系が大型化してしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
20<f/Ih<200 ・・・(1−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
30<f/Ih<100 ・・・(1−2)
本発明の第2の結像光学系は、物体側から、第1正レンズ、第2負レンズ、第3正レンズ、メニスカス形状の第4正レンズの順に配置され、次の条件式を満たすことを特徴とするものである。
−2<f/f<−0. 65 ・・・(2)
ただし、fは第2負レンズの焦点距離、fは結像光学系の焦点距離である。
本発明の第3の撮像装置は、結像光学系とその像側に配された撮像素子を備えた撮像装置であって、
前記結像光学系が第2の結像光学系であることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第2の結像光学系、第3の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
まず、第4レンズの構成について説明する。本発明のレンズタイプでは、第4正レンズは第2負レンズと離れて配置されるため、第2レンズの発散作用による収差補正の影響を受け難くなってしまう。そのため、第4レンズの一方の面を発散作用にすることで効果的に収差補正できるようにメニスカスレンズで構成する。これにより、特に周辺のコマ収差、非点収差等の残存収差を補正を行うことが可能になる。このとき、光学系の主点を物体側に移動できるように、物体側に凸のメニスカス形状にすると、全長の大型化を防ぐことができなおよい。
なお、本発明のレンズタイプでは負レンズが1枚しかないので、このパワーが小型化と高性能化に重要なファクターになっている。一般的に考えると、3枚の正レンズで発生する収差を1枚の負レンズで補正する必要があるが、第4正レンズによる発散効果を考慮すると、それ程強い発散作用は必要ではなくなってくる。よって、第2負レンズは条件式(2)を満たす必要がある。
この条件式(2)の上限の−0.65を越えると、第2負レンズのパワーが強くなりすぎて発散作用が過剰になってしまい、下限の−2を越えると、第2負レンズのパワーが弱くなりすぎて発散作用が不足になってしまい、共に性能、特にコマ収差、非点収差が劣化してしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
−1.8<f/f<−0. 7 ・・・(2−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
−1.5<f/f<−0. 75 ・・・(2−2)
本発明の第4の撮像装置は、結像光学系とその像側に配された撮像素子を備えた撮像装置であって、
前記結像光学系は、物体側から、両凸形状の第1正レンズ、第2負レンズ、第3正レンズ、メニスカス形状の第4正レンズの順に配置され、次の条件式を満たすことを特徴とするものである。
1<f/Ih<3 ・・・(3)
ただし、fは第3正レンズの焦点距離、Ihは結像光学系の最大像高である。以下に、本発明の第4の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
小型化を達成するためには、焦点距離に対して主点を物体側に配置すればよい。本発明の結像光学系では、3枚ある正レンズの中の最も物体側にある第1正レンズに強いパワーを配すると、主点が物体側に移動するので小型化には好ましい。しかしながら、第1正レンズに強いパワーを配すると、そこで残存した収差がその像側に配置されているレンズにより拡大、伝播されてしまう。
ここで、一般的に1枚の正レンズを考えたとき、一方の面が収斂作用、もう一方の面が発散作用で構成したメニスカス形状にすると、収差を打ち消すことができるので最も結像性能が良いとされる。ところが、例えば正メニスカスレンズの場合、一方の面は負パワーの効果になるので、もう一方の面は強い正パワーで構成する必要がある。そのため、レンズのパワーを余り強くすると、正パワーの曲率がきつくなって高次収差が発生しやすくなる。そこで、本発明では、第1レンズを両面共収斂作用を持つ両凸レンズで構成する。これにより、第1レンズのパワーを2つの面に分割することにより高次収差の発生を抑えつつ、さらに、物体側の正レンズに強いパワーを配することにより、光学系の主点を物体側に移動させることができ小型化の達成が可能になる。
ただし、第1正レンズは両面共収斂作用なので、原理的に収差は残存する。高性能化を達成するためにはこれを補正する必要がある。
まず、第4レンズについて説明する。ここで必要なのは発散作用であるので、これは第2の結像光学系、第3の撮像装置において説明したように、第4正レンズをメニスカス形状にすることにより、発散作用を第2負レンズ以外にも増やす。これにより第1正レンズの収差を効果的に補正することが可能になる。
次に、第3レンズについて説明する。第3レンズに強い正パワーを与えると、主点が像側に移動してしまうことと、収斂作用がさらに過剰になってしまうので、比較的弱いパワーで構成する必要がある。よって、条件式(3)を満たす必要がある。
この条件式(3)の上限の3を越えると、第3正レンズのパワーが弱くなりすぎて収差補正効果が減ってしまい性能が劣化してしまい、下限の1を越えると、第3正レンズのパワーが強くなりすぎて収斂作用が過剰になって性能が劣化したり、光学系が大型化してしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
1.1<f/Ih<2.7 ・・・(3−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
1.2<f/Ih<2.5 ・・・(3−2)
本発明の第5の撮像装置は、結像光学系とその像側に配された撮像素子を備えた撮像装置であって、
前記結像光学系は、物体側から、第1正レンズ、第2負レンズ、第3正レンズ、メニスカス形状の第4正レンズの順に配置され、次の条件式を満たすことを特徴とするものである。
0. 5<f12/Ih<25 ・・・(4)
ただし、f12は第1正レンズ乃至第2負レンズの焦点距離、Ihは結像光学系の最大像高である。
以下に、本発明の第5の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
まず、明るさ絞りの位置について説明する。撮像素子としてCCDを用いる場合、結像レンズ系から射出された軸外光束が像面に対して余りに大きな角度で入射すると、マイクロレンズの集光性能が十分に発揮されず画像の明るさが画像中央部と画像周辺部で極端に変化するという問題が生じてしまう。そのため、CCDへの光線入射角、すなわち射出瞳位置が設計上重要である。枚数の少ない光学系の場合には、射出瞳位置をレンズで操作するのが難しくなるので、明るさ絞りの位置が重要になる。したがって、CCDへの光線入射角を小さくするために明るさ絞りを最も物体側に配置する。特に、逆エルノスタータイプで明るさ絞りを最も物体側に配置した場合、絞りに対して異符号のパワーを持つ第1正レンズと第2負レンズが像側に配置されるため、倍率色収差の補正が良好に行えるというメリットがある。
このとき、第4正レンズは明るさ絞りから最も遠くなるので軸外主光線高が最も高くなる。特にコマ収差や非点収差は、収差論によりこの光線高の影響を受けるため、画面周辺の収差への影響度が非常に大きい。よって、第4レンズ自体で発生する収差を小さくしないと、軸外収差が悪化してしまう。そのため、第4正レンズは一方の面を発散作用にして各面で収差を打ち消して、収差の発生量の小さいメニスカスレンズで構成することにより高性能が達成できる。
次に、小型化について説明する。本発明のレンズタイプでは、第3レンズ、第4レンズは共に正レンズなので合成パワーは正になっている。そのため、残りの第1レンズと第2レンズの合成パワーを負にしてしまうと、負、正のレトロフォーカスタイプを形成してしまう。すなわち、レトロフォーカスは主点が像側に移動してしまうので、原理的に全長短縮が難しくなってしまい、本発明の目的を達成できなくなってしまって好ましくない。そのため、この第1レンズと第2レンズの合成パワーを正にする必要がある。よって、その焦点距離は条件式(4)を満たす必要がある。
この条件式(4)の上限の25を越えると、第1レンズと第2レンズの合成パワーが弱くなってレトロフォーカスタイプに近づいてしまうため、全長が大きくなってしまい、下限の0.5を越えると、第1レンズと第2レンズの合成パワーが強くなりすぎ、特に第2負レンズで発生するコマ収差、非点収差、ペッツバール和が補正できなくなり性能が悪化する。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
1<f12/Ih<22 ・・・(4−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
2<f12/Ih<20 ・・・(4−2)
本発明の第6の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、前記第2負レンズが両凹形状であることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第6の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
逆エルノスタータイプは4枚のレンズの中、発散作用を持つ負レンズが1枚しかないので、この構成が全体の光学系の性能にとって重要である。小型化を図るときには、一般的に各レンズのパワーを強くする必要があるので、3つの正レンズで発生する収差を負レンズで効果的に補正する必要がある。また、広角化を図るには、軸外収差、例えば非点収差、ディストーションを補正しなければならないので、収斂作用と発散作用のパワーバランスを適切に設定する必要がなる。よって、第2負レンズは両面共発散作用を持つように両凹形状にするのが好ましい。
本発明の第7の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、前記第3正レンズが両凸形状であることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第7の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
逆エルノスタータイプは4枚のレンズの中、発散作用を持つ負レンズが1枚しかないので、このパワーを強くすると小型化、高性能化に貢献しやすくなる。このとき、第2負レンズのパワーが強くなっていくとペッツバール和の補正が負の方向に過剰に補正されてしまい、周辺性能が低下してきてしまうことがある。そのため、この発明ではペッツバール和を正の方向に補正し周辺性能の悪化を防ぐため、第3正レンズを両凸形状に構成し、両面共収斂作用の面にするのが好ましい。
本発明の第8の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、前記第3正レンズが像側に凸面を向けたメニスカス形状であることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第8の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
本発明の逆エルノスタータイプでは、第3レンズ、第4レンズが正レンズであるが、ここに強いパワーを配すると、主点が像側に移動してしまい小型化に不利になる。そのため、少なくとも第3レンズは比較的収差補正の役割を強めておくのが好ましい。そのため、第3正レンズは一方が発散作用を持つようにメニスカス形状にするのがよい。また、第3レンズは周辺光束の入射角がきつくならないような像側に凸のメニスカス形状にするのが収差バランス上好ましい。
本発明の第9の撮像装置は、第1、第3、第4の撮像装置において、前記第1正レンズ乃至前記第2負レンズの合成屈折力が正であることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第9の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
逆エルノスタータイプは、第3レンズ、第4レンズは共に正なので、合成焦点距離は必ず正になる。このとき、第1レンズと第2レンズの合成パワーを負にしてしまうと、負、正のレトロフォーカスタイプを構成してしまう。そのため、全長の短縮が原理的に難しくなってしまう。そのため、第1正レンズ乃至第2負レンズのの合成焦点距離を正にするのが好ましい。
本発明の第10の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、前記第2負レンズ乃至前記第4正レンズの合成屈折力が負であることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第10の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
第1レンズに強いパワーを配置したとき、第3レンズ、第4レンズの構成を十分に注意しないと効果的に小型化できなくなる。一般的に知られているように、全長を短縮するには光学系をテレフォトタイプを構成するのがよい。ここでは、第1レンズと第2レンズ〜第4レンズとでテレフォトタイプを構成するため、第2レンズ〜第4レンズの合成パワーを負にして構成するのが好ましい。
本発明の第10の撮像装置は、第1、第3、第4の撮像装置において、次の条件式を満たすことを特徴とするものである。
0. 5<f12/Ih<50 ・・・(5)
ただし、f12は第1正レンズ乃至第2負レンズの焦点距離、Ihは結像光学系の最大像高である。
以下に、本発明の第11の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
逆エルノスタータイプの第3レンズ、第4レンズは共に正レンズなので合成パワーは正になっている。そのため、残りの第1レンズ、第2レンズの合成パワーを負にしてしまうと、負、正のレトロフォーカスタイプを形成してしまう。すなわち、レトロフォーカスは主点が像側に移動してしまうので、原理的に全長短縮が難しくなってしまい、本発明の目的を達成できなくなってしまって好ましくない。そのため、この第1レンズ、第2レンズの合成パワーを正にする必要がある。ただし、このとき、その焦点距離は小型化と高性能化を同時に満たすように条件式(5)を満たすのがよい。
この条件式(5)の上限の50を越えると、第1レンズ〜第2レンズの合成焦点距離が弱くなりすぎて小型化の達成が難しくなり、下限の0.5を越えると、第1レンズ〜第2レンズの合成焦点距離が強くなりすぎてコマ収差等の高次収差の発生が大きくなり性能が劣化してしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
0.8<f12/Ih<30 ・・・(5−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
1.0<f12/Ih<15 ・・・(5−2)
本発明の第12の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、次の条件式を満たすことを特徴とするものである。
−100<f234 /Ih<−0. 5 ・・・(6)
ただし、f234 は第2負レンズ乃至第4正レンズの合成焦点距離、Ihは結像光学系の最大像高である。
以下に、本発明の第12の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
第2レンズ〜第4レンズを負パワーにして、第1レンズの正パワーと第2レンズ〜第4レンズの負パワーで望遠タイプを構成してもよい。このとき、小型化と高性能化を同時に満たすように条件式(6)を満たすのがよい。
この条件式(6)の上限の−0.5を越えると、第2レンズの負パワーが強くなりすぎてコマ収差、非点収差、ペッツバール和が悪化してしまうか、第3レンズ、第4レンズの正パワーが弱くなりすぎてコマ収差、ディストーションが悪化してしまい、下限の−100を越えると、第2レンズ〜第4レンズの合成パワーが弱くなりすぎ、望遠効果が小さくなって効果的に小型化できなくなってしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
−50<f234 /Ih<−1.0 ・・・(6−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
−20<f234 /Ih<−1. 5 ・・・(6−2)
本発明の第13の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、前記第1正レンズの物体側に明るさ絞りを配置したことを特徴とするものである。
本発明の第14の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、前記第1正レンズと前記第2負レンズとの間に明るさ絞りを配置したことを特徴とするものである。
以下に、本発明の第13〜第14の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
撮像素子としてCCDを用いる場合、結像レンズ系から射出された軸外光束が像面に対して余り大きな角度で入射すると、マイクロレンズの集光性能が十分に発揮されず、画像の明るさが画像中央部と画像周辺部で極端に変化するという問題が生じてしまう。そのため、CCDへの光線入射角、すなわち射出瞳位置が設計上重要である。枚数の少ない光学系の場合には射出瞳位置をレンズで操作するのが難しくなるので、明るさ絞りの位置が重要になる。CCDへの光線入射角を小さくするために、明るさ絞りをより物体側に配置するのが好ましい。特に明るさ絞りを最も物体側に配置した場合、絞りに対して異符号のパワーを持ち比較的強いパワーを持つ第1正レンズと第2負レンズが共に像側に配置されるため、倍率色収差の補正が良好に行えるというメリットがある。また、特に明るさ絞りを第1正レンズと第2負レンズの間に配置した場合、絞りの前後にパワーを配置できるので、上側光線と下側光線のコマ収差のバランスが取りやすくなり、軸外収差を良好に補正できるというメリットがある。
本発明の第15の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、次の条件式を満たすことを特徴とするものである。
12°<α<40° ・・・(7)
ただし、αは最大像高における主光線の像面への入射角度である。
本発明の第15の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
撮像素子にCCDを用いる場合、結像光学系から射出された軸外光束が像面に対して余り大きな角度で入射すると、画像中央部と画像周辺部で画像の明るさが変化してしまう。一方、像面に対して小さい角度で入射させるとこの問題は軽減されるが、今度は光学系の全長が大きくなってしまう。そのため、条件式(7)を満たすのがよい。
この条件式(7)の上限の40°を越えると、CCDへの入射角が大きくなりすぎ画像周辺部の明るさが低下してしまい、下限の12°を越えると、全長が大きくなりすぎてしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
15°<α<35° ・・・(7−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
18°<α<30° ・・・(7−2)
本発明の第16の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、次の条件式を満たすことを特徴とするものである。
−0. 5<(r4f−r4r)/(r4f+r4r)<0. 2 ・・・(8)
ただし、r4fは第4正レンズの物体側光軸上曲率半径、r4rは第4正レンズの像側光軸上曲率半径である。
本発明の第16の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明すると、第4正レンズは条件式(8)を満たすのがよい。
この条件式(8)の上限の0.2を越えると、第4正レンズの正のパワーが弱くなりすぎてCCDへの入射角度を小さくできなくなってしまい、下限の−0.5を越えると、その入射面のパワーが強くなりすぎてコマ収差、非点収差が悪化してしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
−0. 4<(r4f−r4r)/(r4f+r4r)<0. 15・・・(8−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
−0. 2<(r4f−r4r)/(r4f+r4r)<0. 1 ・・・(8−2)
本発明の第17の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、次の条件式を満たすことを特徴とするものである。
0. 4<f/f<0. 9 ・・・(9)
ただし、fは第1正レンズの焦点距離、fは第3正レンズの焦点距離である。
本発明の第17の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
第1正レンズと第3正レンズの中の第3レンズの方に強いパワーを配してしまうと、光学系の主点が像側に移動してしまうので光学系が大型化してしまう。そのため、より小型化を満たすには条件式(9)を満たすのがよい。
この条件式(9)の上限の0.9を越えると、第3正レンズのパワーが強くなりすぎて小型化を満たせなくなってしまい、下限の0.4を越えると、第1正レンズのパワーが強くなりすぎ球面収差、コマ収差の発生が大きくなり、性能が劣化してしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
0. 5<f/f<0. 75 ・・・(9−1)
本発明の第18の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、前記第4正レンズは次の条件式を満たす非球面を有することを特徴とするものである。
1.0<Ya/ra<2.0 ・・・(10)
ただし、Yaは光軸から測った第4正レンズの非球面の最大光線高、raは第4正レンズの非球面の光軸上曲率半径である。
本発明の第18の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
周辺性能、特に逆エルノスタータイプの第1レンズ〜第3レンズで残存する非点収差の曲がりを補正するためにパワー変化を大きくするのが好ましい。このとき、光軸付近と周辺とのパワー変化を大きくするため、光軸上曲率半径に対して有効径の方が大きくなるように非球面形状を大きく変化させると効果的である。すなわち、第4正レンズの少なくとも1面の非球面は条件式(10)を満たすのがよい。
この条件式(10)の上限の2.0を越えると、非球面によるパワー変化が少なくなりすぎて非点収差の曲がりを十分に補正できなくなってしまい、下限の1.0を越えると、非球面によるパワー変化が大きくなりすぎて非点収差の補正が過剰になってしまうか、又は、高次収差の発生が大きくなりすぎ製造誤差による性能劣化が大きくなってしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
1.05<Ya/ra<1.8 ・・・(10−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
1.1<Ya/ra<1.5 ・・・(10−2)
本発明の第19の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、前記第4正レンズは次の条件式を満たす少なくとも1つの変曲点を持つ非球面を有することを特徴とするものである。
0.25<Yca/Ya<0.85 ・・・(11)
ただし、Ycaは光軸から測った第4正レンズの非球面の変曲点位置、Yaは光軸から測った第4正レンズの非球面の最大光線高である。
本発明の第19の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
同様に非点収差の曲がりを補正するには、第4正レンズの非球面に変曲点を設けてパワー変化を与えるのが好ましい。このとき、第4正レンズの少なくとも1面の非球面は少なくとも1つの変曲点を有し、条件式(11)を満たすのがよい。
この条件式(11)の上限の0.85を越えると、パワー変化の位置が画面周辺部になってしまい、画面中間部での非点収差が十分が補正できなくなってしまい、下限の0.25を越えると、パワー変化の位置が画面中心部に近くなり、非点収差の補正が過剰になってしまうか、又は、高次収差の発生が大きくなりすぎ製造誤差による性能劣化が大きくなってしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
0.3<Yca/Ya<0.7 ・・・(11−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
0.35<Yca/Ya<0.6 ・・・(11−2)
また、変曲点を2つ設けると、軸外性能をさらに向上させることができる。そのとき、2つめの変曲点は次の条件式を満たすのがよい。
0.6<Yca/Ya<0.9 ・・・(12)
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
0.7<Yca/Ya<0.8 ・・・(12−1)
本発明の第20の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、前記結像光学系が次の条件式を満たす非球面を有することを特徴とするものである。
0.01<|(rsp+rasp )/(rsp−rasp )−1|<100・・・(13)
ただし、rspは非球面の光軸上曲率半径、rasp は非球面を考慮した曲率半径rASP の中の光学有効範囲内で光軸上曲率半径との差が最も変化したときの値である。
ここで、非球面を考慮した曲率半径rASP は、非球面定義式(面頂に接する接平面から光軸進行方向を正としたときの形状の関数)をf(y)としたとき、次の式で定義される。
ASP =y・(1+f’(y)1/2 /f’(y)
ただし、yは光軸からの高さ、f’(y)はf(y)の一階微分とする。
本発明の第20の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
少なくとも1面を非球面で構成することにより良好に収差補正することができ、条件式(13)を満たすのが望ましい。
この条件式(13)の上限の100を越えると、非球面効果が弱くなりすぎて補正不足になってしまい、コマ収差、非点収差が悪化してしまい、下限の0.01を越えると、非球面効果が強くなりすぎて補正過剰になり性能が劣化すると共に、レンズの加工が難しくなってしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
0.05<|(rsp+rasp )/(rsp−rasp )−1|<50・・・(13−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
0.1<|(rsp+rasp )/(rsp−rasp )−1|<10・・・(13−2)
また、第1正レンズは最初に光線が入射するレンズであるので、ここで収差を大きく発生させてしまうと、その像側の光学系によって拡大、伝播されてしまう。そのため、ここで発生する収差を十分に小さくしておくのが望ましい。よって、少なくとも第1正レンズに非球面を設けるのが好ましい。
また、第2負レンズは光学系内で唯一の負レンズなので、このパワーを強くすることでコマ収差や色収差を補正できるようになったり、小型化に寄与させることができる。しかしながら、余り強くしすぎると高次収差が発生してしまい性能が劣化してしまう。よって、少なくとも第2負レンズに非球面を設けるのが好ましい。
また、第3正レンズは小型化のために第1正レンズに比べてパワーを強くしない方が好ましい。しかしながら、パワーを弱くすることにより収差補正能力が低下してしまう。そのため、第3正レンズにはパワーを強くしないで収差補正能力を向上させるのが望ましい。よって、第3正レンズに非球面を設けるのが好ましい。また、両面共非球面にするとなおよい。
本発明の第21の撮像装置は、第1、第3〜第5の撮像装置において、前記第4正レンズが次の条件式を満たす非球面を有することを特徴とするものである。
0.1<|(rsp+rasp )/(rsp−rasp )−1|<20・・・(14)
ただし、rspは非球面の光軸上曲率半径、rasp は非球面を考慮した曲率半径rASP の中の光学有効範囲内で光軸上曲率半径との差が最も変化したときの値である。
ここで、非球面を考慮した曲率半径rASP は、非球面定義式(面頂に接する接平面から光軸進行方向を正としたときの形状の関数)をf(y)としたとき、次の式で定義される。
ASP =y・(1+f’(y)1/2 /f’(y)
ただし、yは光軸からの高さ、f’(y)はf(y)の一階微分とする。
本発明の第21の撮像装置において、上記のような構成をとる理由と作用を説明する。
第4正レンズは、物体側の3つのレンズ、すなわちトリプレットで残存してしまう非点収差を補正することができる。そのため、その曲がりを補正するために面のパワーを変化させると効果的に補正できる。そのため、第4正レンズに非球面を設けるのが好ましい。このとき、条件式(14)を満たすのがよい。
この条件式(14)の上限の20を越えると、第4正レンズの非球面効果が弱くなりすぎて非点収差の曲がりが補正し切れなくなってしまい、画面周辺部の性能が悪化してしまい、下限の0.1を越えると、非球面効果が強くなりすぎて特に非点収差、コマ収差が補正過剰になり性能が劣化すると共に、レンズの加工が難しくなってしまう。
なお好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
0.2<|(rsp+rasp )/(rsp−rasp )−1|<15・・・(14−1)
さらに好ましくは、次の条件式を満たすのがよい。
0.5<|(rsp+rasp )/(rsp−rasp )−1|<10・・・(14−2)
また、両面共非球面にすると、さらに効果的に補正できる。
なお、以上の各発明は、任意に組み合わせるとより効果を得ることができる。また、以上の各条件式に共通して、各条件式範囲をより限定した下位の条件式の上限値のみ、又は、下限値のみをその上位の条件式の上限値あるいは下限値として限定するようにしてもよい。
また、以上の条件式は、任意に複数を組み合わせることで、より本発明の効果を高めることができる。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の結像光学系の実施例1〜4について説明する。実施例1〜4の無限遠物点合焦時のレンズ断面図をそれぞれ図1〜図4に示す。図中、明るさ絞りはS、第1正レンズはL1、第2負レンズはL2、第3正レンズはL3、第4正レンズはL4、電子撮像素子のカバーガラスはCG、像面はI、フレア絞りはFSで示してある。なお、カバーガラスCGの表面に波長域制限用の多層膜を施してもよい。また、そのカバーガラスCGにローパスフィルター作用を持たせるようにしてもよい。
実施例1の結像光学系は、図1に示すように、物体側から順に、明るさ絞りS、両凸の第1正レンズL1、両凹の両面非球面の第2負レンズL2、像側に凸面を向けた両面非球面の第3正メニスカスレンズL3、物体側に凸面を向けた両面非球面の第4正メニスカスレンズL4から構成されている。本実施例では、第1レンズL1〜第4レンズL4は全てプラスチックからなり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4はアモルファスポリオレフィン系のゼオネックス(商品名)、第2レンズL2はポリカーボネイトから構成されている。
また、本実施例の仕様は、焦点距離f=4.7mm、像高Ih=3.17mmであり、半画角ω=34°の広角の光学系である。また、各レンズのそれぞれの光学有効径(片側)は、第2面r〜第9面rの順に、0.985mm、1.066mm、1.1mm、1.343mm、1.398mm、1.605mm、2.374mm、2.618mmである。
また、第1レンズL1と第2レンズL2の中間に軸外光束をカットするフレア絞りFSを配置している。
実施例2の結像光学系は、図2に示すように、物体側から順に、明るさ絞りS、両凸の第1正レンズL1、両凹の両面非球面の第2負レンズL2、像側に凸面を向けた両面非球面の第3正メニスカスレンズL3、物体側に凸面を向けた両面非球面の第4正メニスカスレンズL4、カバーガラスCGから構成されている。本実施例では、第1レンズL1はガラス、第2レンズL2〜第4レンズL4は全てプラスチックからなり、第2レンズL2はエスチレン、第3レンズL3、第4レンズL4はアモルファスポリオレフィン系のゼオネックスから構成されている。
また、本実施例の仕様は、焦点距離f=4.7mm、像高Ih=3.17mmであり、半画角ω=34°の広角の光学系である。また、各レンズのそれぞれの光学有効径(片側)は、第2面r〜第9面rの順に、1.069mm、1.176mm、1.221mm、1.499mm、1.594mm、1.697mm、2.416mm、2.522mmである。
実施例3の結像光学系は、図3に示すように、物体側から順に、明るさ絞りS、物体側の面が非球面の両凸の第1正レンズL1、物体側の面が非球面の両凹の第2負レンズL2、像側に凸面を向けた両面非球面の第3正メニスカスレンズL3、物体側に凸面を向けた両面非球面の第4正メニスカスレンズL4、カバーガラスCGから構成されている。本実施例では、第1レンズL1〜第4レンズL4は全てプラスチックからなり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4はアモルファスポリオレフィン系のゼオネックス、第2レンズL2はポリカーボネイトから構成されている。
また、本実施例の仕様は、焦点距離f=4.7mm、像高Ih=3.17mmであり、半画角ω=34°の広角の光学系である。また、各レンズのそれぞれの光学有効径(片側)は、第2面r〜第9面rの順に、1.08mm、1.206mm、1.237mm、1.485mm、1.643mm、1.795mm、2.596mm、2.686mmである。
実施例4の結像光学系は、図4に示すように、物体側から順に、物体側の面が非球面の両凸の第1正レンズL1、明るさ絞りS、物体側の面が非球面で物体側に凸面を向けた第2負メニスカスレンズL2、像側に凸面を向けた両面非球面の第3正メニスカスレンズL3、物体側に凸面を向けた両面非球面の第4正メニスカスレンズL4、カバーガラスCGから構成されている。本実施例では、第1レンズL1〜第4レンズL4は全てプラスチックからなり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4はアモルファスポリオレフィン系のゼオネックス、第2レンズL2はポリカーボネイトから構成されている。
また、本実施例の仕様は、焦点距離f=4.7mm、像高Ih=3.17mmであり、半画角ω=34°の広角の光学系である。また、各レンズのそれぞれの光学有効径(片側)は、第1面r〜第2面r、第4面r〜第9面rの順に、1.219mm、1.022mm、0.856mm、1.036mm、1.616mm、1.841mm、2.503mm、2.571mmである。
以下に、上記各実施例の数値データを示すが、記号は上記の外、r、r…は各レンズ面の曲率半径、d、d…は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y/r)/[1+{1−(K+1)(y/r)1/2 ]+A+A+A+ A1010
ただし、rは光軸上の曲率半径、Kは円錐係数、A、A、A、A10 はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。
Figure 2005024889
Figure 2005024889
Figure 2005024889
Figure 2005024889
Figure 2005024889
Figure 2005024889
Figure 2005024889
上記実施例1〜4の無限遠にフォーカシングした場合の収差図をそれぞれ図5〜図8に示す。これら収差図において、“SA”は球面収差、“AS”は非点収差、“DT”は歪曲収差、“CC”は倍率色収差を示す。また、各収差図中、“ω”は半画角を示す。
次に、上記各実施例における条件(1)〜(14)の値を示す。
Figure 2005024889
(注)条件式(10)の値は、上段が物体側面、下段が像側面の値を示す。
(注)条件式(11)、(12)の値は、上段が物体側面、下段が像側面の値を示す。なお、変曲点が2つある実施例では、データを2つ示してある。
(注)条件式(13)、(14)の値は、上段から第1正レンズの物体側、像側、第2負レンズの物体側、像側、第3正レンズの物体側、像側、第4正レンズの物体側、像側の値をそれぞれ示す。
ここで、本発明において、像面における最大像高Ihは、撮像素子の有効撮像領域(略矩形)の対角長Lの2分の1で定義される。そして、撮像領域を規定する手段として視野枠を配する場合は、視野枠対角長Lの2分の1であり、固体撮像素子等の撮像素子を配する場合は、有効撮像領域の対角長Lの2分の1である。
そこで、撮像記録媒体がCCD等の電子撮像素子の場合の有効撮像面(有効撮像領域)の対角長Lと画素間隔aについて説明しておく。図9は、撮像素子の画素配列の1例を示す図であり、画素間隔aでR(赤)、G(緑)、B(青)の画素がモザイク状に配されている。有効撮像面は撮影した映像の再生(パソコン上での表示、プリンターによる印刷等)に用いる撮像素子上の光電変換面内における領域を意味する。図中に示す有効撮像面は、光学系の性能(光学系の性能が確保し得るイメージサークル)に合わせて、撮像素子の全光電変換面よりも狭い領域に設定されている。有効撮像面の対角長Lは、この有効撮像面の対角長である。なお、映像の再生に用いる撮像範囲を種々変更可能としてよいが、そのような機能を有する撮像装置に本発明の結像光学系を用いる際は、その有効撮像面の対角長Lが変化する。そのような場合は、本発明において最大像高Ihを定義する有効撮像面の対角長Lは、Lの取り得る範囲における最大値とする。
図10は、CCD等の電子撮像素子の撮像面に視野枠を配する場合の視野枠対角長について説明するための図である。CCD等の電子撮像素子に像を形成して撮影する場合、その有効撮影領域は撮像面直前の視野枠の開口によって決定される。ここでも、視野枠の形状の変更は種々行う構成としてよいが、図9の場合と同様に、本発明において最大像高Ihを定義する有効撮像面の対角長Lは、Lのとり得る範囲における最大値とする。
なお、以上の本発明の実施例1〜3において、明るさ絞りSの直前にカバーガラスを配置するようにしてもよい。
また、本発明の以上の実施例において、プラスチックで構成しているレンズをガラスで構成するようにしてもよい。例えば何れかの実施例のプラスチックより屈折率の高いガラスを用いれば、さらに高性能を達成できるのは言うまでもない。また、特殊低分散ガラスを用いれば、色収差の補正に効果があるのは言うまでもない。特にプラスチックで構成する場合には、低吸湿材料を用いることにより、環境変化による性能劣化が軽減されるので好ましい(例えば、日本ゼオン社のゼオネックス(商品名)等がある)。
また、ゴースト、フレア等の不要光をカットするために、明るさ絞りS以外にフレア絞りを配置してもよい。以上の実施例1〜3において、明るさ絞りSから第1レンズL1間、第1レンズL1と第2レンズL2間、第2レンズL2と第3レンズL3間、第3レンズL3と第4レンズL4間、第4レンズL4と像面I間の何れの場所にフレア絞りを配置してもよい。また、実施例4において、第1レンズL1と明るさ絞りSの間、明るさ絞りSと第2レンズL2間、第2レンズL2と第3レンズL3間、第3レンズL3と第4レンズL4間、第4レンズL4と像面I間の何れの場所にフレア絞りを配置してもよい。また、枠によりフレア光線をカットするように構成してもよいし、別の部材を用いてフレア絞りを構成してもよい。また、光学系に直接印刷しても、塗装しても、シール等を接着しても構わない。また、その形状は、円形、楕円形、矩形、多角形、関数曲線で囲まれる範囲等、いかなる形状でも構わない。また、有害光束をカットするだけでなく、画面周辺のコマフレア等の光束をカットするようにしてもよい。
また、各レンズには、反射防止コートを行い、ゴースト、フレアを軽減しても構わない。マルチコートであれば、効果的にゴースト、フレアを軽減できるので望ましい。また、赤外カットコートをレンズ面、カバーガラス等に行ってもよい。
また、ピント調節を行うためにフォーカシングを行うようにしてもよい。レンズ系全体を繰り出してフォーカスを行ってもよいし、一部のレンズを繰り出すか、若しくは、繰り込みをしてフォーカスするようにしてもよい。
また、画像周辺部の明るさ低下をCCDのマイクロレンズをシフトすることにより軽減するようにしてもよい。例えば、各像高における光線の入射角に合わせて、CCDのマイクロレンズの設計を変えてもよい。また、画像処理により画像周辺部の低下量を補正するようにしてもよい。
さて、以上のような本発明の撮像装置は、結像光学系で物体像を形成しその像をCCD等の撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例であるパソコン、電話、特に持ち運びに便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、その実施形態を例示する。
図11〜図13は、本発明による結像光学系をデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成の概念図を示す。図11はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図12は同後方斜視図、図13はデジタルカメラ40の構成を示す断面図である。デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファインダー光学系43、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示モニター47等を含み、カメラ40の上部に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例2の結像光学系を通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、近赤外カットコートを設けローパスフィルター作用を持たせたカバーガラスCGを介してCCD49の撮像面上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピーディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上にはファインダー用対物光学系53が配置してある。このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上に形成される。このポリプリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、撮影光学系41及びファインダー用対物光学系53の入射側、接眼光学系59の射出側にそれぞれカバー部材50が配置されている。
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41が高性能で小型であるので、高性能・小型化が実現できる。
なお、図13の例では、カバー部材50として平行平面板を配置しているが、パワーを持ったレンズを用いてもよい。
次に、本発明の結像光学系が対物光学系として内蔵された情報処理装置の1例であるパソコンが図14〜図16に示される。図14はパソコン300のカバーを開いた前方斜視図、図15はパソコン300の撮影光学系303の断面図、図16は図14の状態の側面図である。図14〜図16に示されるように、パソコン300は、外部から繰作者が情報を入力するためのキーボード301と、図示を省略した情報処理手段や記録手段と、情報を操作者に表示するモニター302と、操作者自身や周辺の像を撮影するための撮影光学系303とを有している。ここで、モニター302は、図示しないバックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素子や、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示素子や、CRTディスプレイ等であってよい。また、図中、撮影光学系303は、モニター302の右上に内蔵されているが、その場所に限らず、モニター302の周囲や、キーボード301の周囲のどこであってもよい。
この撮影光学系303は、撮影光路304上に、本発明による例えば実施例2の結像光学系からなる対物レンズ112と、像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらはパソコン300に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上にはローパスフィルター作用を持たせたカバーガラスCGが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。
撮像素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、パソコン300の処理手段に入力され、電子画像としてモニター302に表示される、図14には、その1例として、操作者の撮影された画像305が示されている。また、この画像305は、処理手段を介し、インターネットや電話を介して、遠隔地から通信相手のパソコンに表示されることも可能である。
次に、本発明の結像光学系が撮影光学系として内蔵された情報処理装置の1例である電話、特に持ち運びに便利な携帯電話が図17に示される。図17(a)は携帯電話400の正面図、図17(b)は側面図、図17(c)は撮影光学系405の断面図である。図17(a)〜(c)に示されるように、携帯電話400は、操作者の声を情報として入力するマイク部401と、通話相手の声を出力するスピーカ部402と、操作者が情報を入力する入力ダイアル403と、操作者自身や通話相手等の撮影像と電話番号等の情報を表示するモニター404と、撮影光学系405と、通信電波の送信と受信を行うアンテナ406と、画像情報や通信情報、入力信号等の処理を行う処理手段(図示せず)とを有している。ここで、モニター404は液晶表示素子である。また、図中、各構成の配置位置は、特にこれらに限られない。この撮影光学系405は、撮影光路407上に配置された本発明による例えば実施例2の結像光学系からなる対物レンズ112と、物体像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらは、携帯電話400に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上にはローパスフィルター作用を持たせたカバーガラスCGが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。
撮影素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、図示していない処理手段に入力され、電子画像としてモニター404に、又は、通信相手のモニターに、又は、両方に表示される。また、通信相手に画像を送信する場合、撮像素子チップ162で受光された物体像の情報を、送信可能な信号へと変換する信号処理機能が処理手段には含まれている。
以上の各実施例は、前記の特許請求の範囲の構成に合わせて種々変更することができる。
なお、本発明において次のように結像光学系を構成することもできる。
〔1〕 物体側から、明るさ絞り、第1正レンズ、第2負レンズ、第3正レンズ、第4正レンズの順に配置され、第4正レンズに非球面を使用したことを特徴とする結像光学系。
〔2〕 物体側から、第1正レンズ、第2負レンズ、第3正レンズ、第4正レンズの順に配置され、第4正レンズに非球面を有し、次の条件式を満たすことを特徴とする結像光学系。
1.0<Ya/ra<2.0 ・・・(10)
ただし、Yaは光軸から測った第4正レンズの非球面の最大光線高、raは第4正レンズの非球面の光軸上曲率半径である。
〔3〕 物体側から、第1正レンズ、第2負レンズ、第3正レンズ、第4正レンズの順に配置され、第4正レンズに非球面を有し、次の条件式を満たすことを特徴とする結像光学系。
0.25<Yca/Ya<0.85 ・・・(11)
ただし、Ycaは光軸から測った第4正レンズの非球面の変曲点位置、Yaは光軸から測った第4正レンズの非球面の最大光線高である。
【発明の効果】
本発明により、小型で高性能な結像光学系とそれを用いた小型で高性能の撮像装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結像光学系の実施例1の無限遠物点合焦時のレンズ断面図である。
【図2】実施例2の結像光学系の図1と同様のレンズ断面図である。
【図3】実施例3の結像光学系の図1と同様のレンズ断面図である。
【図4】実施例4の結像光学系の図1と同様のレンズ断面図である。
【図5】実施例1の無限遠物点合焦時の収差図である。
【図6】実施例2の無限遠物点合焦時の収差図である。
【図7】実施例3の無限遠物点合焦時の収差図である。
【図8】実施例4の無限遠物点合焦時の収差図である。
【図9】撮像素子にて撮影を行う場合の最大像高Ihを定義する有効撮像面の対角長Lについて説明するための図である。
【図10】撮像素子の撮像面に視野枠を配する場合の最大像高Ihを定義する有効撮像面の対角長Lについて説明するための図である。
【図11】本発明による結像光学系を組み込んだデジタルカメラの外観を示す前方斜視図である。
【図12】図11のデジタルカメラの後方斜視図である。
【図13】図11のデジタルカメラの断面図である。
【図14】本発明による結像光学系が対物光学系として組み込れたパソコンのカバーを開いた前方斜視図である。
【図15】パソコンの撮影光学系の断面図である。
【図16】図14の状態の側面図である。
【図17】本発明による結像光学系が対物光学系として組み込れた携帯電話の正面図、側面図、その撮影光学系の断面図である。
【符号の説明】
S …明るさ絞り
L1…第1正レンズ
L2…第2負レンズ
L3…第3正レンズ
L4…第4正レンズ
CG…カバーガラス
I …像面
FS…フレア絞り
E …観察者眼球
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
43…ファインダー光学系
44…ファインダー用光路
45…シャッター
46…フラッシュ
47…液晶表示モニター
49…CCD
50…カバー部材
51…処理手段
52…記録手段
53…ファインダー用対物光学系
55…ポロプリズム
57…視野枠
59…接眼光学系
112…対物レンズ
113…鏡枠
114…カバーガラス
160…撮像ユニット
162…撮像素子チップ
166…端子
300…パソコン
301…キーボード
302…モニター
303…撮影光学系
304…撮影光路
305…画像
400…携帯電話
401…マイク部
402…スピーカ部
403…入力ダイアル
404…モニター
405…撮影光学系
406…アンテナ
407…撮影光路

Claims (21)

  1. 結像光学系とその像側に配された撮像素子を備えた撮像装置であって、
    前記結像光学系は、物体側から、第1正レンズ、第2負レンズ、第3正レンズ、第4正レンズの順に配置され、次の条件式を満たすことを特徴とする撮像装置。
    10<f/Ih<250 ・・・(1)
    ただし、fは第4正レンズの焦点距離、Ihは結像光学系の最大像高である。
  2. 物体側から、第1正レンズ、第2負レンズ、第3正レンズ、メニスカス形状の第4正レンズの順に配置され、次の条件式を満たすことを特徴とする結像光学系。
    −2<f/f<−0. 65 ・・・(2)
    ただし、fは第2負レンズの焦点距離、fは結像光学系の焦点距離である。
  3. 結像光学系とその像側に配された撮像素子を備えた撮像装置であって、
    前記結像光学系が請求項2記載の結像光学系であることを特徴とする撮像装置。
  4. 結像光学系とその像側に配された撮像素子を備えた撮像装置であって、
    前記結像光学系は、物体側から、両凸形状の第1正レンズ、第2負レンズ、第3正レンズ、メニスカス形状の第4正レンズの順に配置され、次の条件式を満たすことを特徴とする撮像装置。
    1<f/Ih<3 ・・・(3)
    ただし、fは第3正レンズの焦点距離、Ihは結像光学系の最大像高である。
  5. 結像光学系とその像側に配された撮像素子を備えた撮像装置であって、
    前記結像光学系は、物体側から、第1正レンズ、第2負レンズ、第3正レンズ、メニスカス形状の第4正レンズの順に配置され、次の条件式を満たすことを特徴とする撮像装置。
    0. 5<f12/Ih<25 ・・・(4)
    ただし、f12は第1正レンズ乃至第2負レンズの焦点距離、Ihは結像光学系の最大像高である。
  6. 前記第2負レンズが両凹形状であることを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
  7. 前記第3正レンズが両凸形状であることを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
  8. 前記第3正レンズが像側に凸面を向けたメニスカス形状であることを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
  9. 前記第1正レンズ乃至前記第2負レンズの合成屈折力が正であることを特徴とする請求項1、3、4の何れか1項記載の撮像装置。
  10. 前記第2負レンズ乃至前記第4正レンズの合成屈折力が負であることを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
  11. 次の条件式を満たすことを特徴とする請求項1、3、4の何れか1項記載の撮像装置。
    0. 5<f12/Ih<50 ・・・(5)
    ただし、f12は第1正レンズ乃至第2負レンズの焦点距離、Ihは結像光学系の最大像高である。
  12. 次の条件式を満たすことを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
    −100<f234 /Ih<−0. 5 ・・・(6)
    ただし、f234 は第2負レンズ乃至第4正レンズの合成焦点距離、Ihは結像光学系の最大像高である。
  13. 前記第1正レンズの物体側に明るさ絞りを配置したことを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
  14. 前記第1正レンズと前記第2負レンズとの間に明るさ絞りを配置したことを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
  15. 次の条件式を満たすことを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
    12°<α<40° ・・・(7)
    ただし、αは最大像高における主光線の像面への入射角度である。
  16. 次の条件式を満たすことを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
    −0. 5<(r4f−r4r)/(r4f+r4r)<0. 2 ・・・(8)
    ただし、r4fは第4正レンズの物体側光軸上曲率半径、r4rは第4正レンズの像側光軸上曲率半径である。
  17. 次の条件式を満たすことを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
    0. 4<f/f<0. 9 ・・・(9)
    ただし、fは第1正レンズの焦点距離、fは第3正レンズの焦点距離である。
  18. 前記第4正レンズは次の条件式を満たす非球面を有することを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
    1.0<Ya/ra<2.0 ・・・(10)
    ただし、Yaは光軸から測った第4正レンズの非球面の最大光線高、raは第4正レンズの非球面の光軸上曲率半径である。
  19. 前記第4正レンズは次の条件式を満たす少なくとも1つの変曲点を持つ非球面を有することを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
    0.25<Yca/Ya<0.85 ・・・(11)
    ただし、Ycaは光軸から測った第4正レンズの非球面の変曲点位置、Yaは光軸から測った第4正レンズの非球面の最大光線高である。
  20. 前記結像光学系が次の条件式を満たす非球面を有することを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
    0.01<|(rsp+rasp )/(rsp−rasp )−1|<100・・・(13)
    ただし、rspは非球面の光軸上曲率半径、rasp は非球面を考慮した曲率半径の中の光学有効範囲内で光軸上曲率半径との差が最も変化したときの値である。
  21. 前記第4正レンズが次の条件式を満たす非球面を有することを特徴とする請求項1、3〜5の何れか1項記載の撮像装置。
    0.1<|(rsp+rasp )/(rsp−rasp )−1|<20・・・(14)
    ただし、rspは非球面の光軸上曲率半径、rasp は非球面を考慮した曲率半径の中の光学有効範囲内で光軸上曲率半径との差が最も変化したときの値である。
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