JP2005024529A - 車輪用軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 磁気エンコーダの機能を十分に発揮するようにして、高精度な車輪速度制御を可能にすること。
【解決手段】 磁気エンコーダ6の外周端縁と、外輪3の内周面との間隔は、2mm以上になるように設定してある。これにより、磁気エンコーダ6の磁束は、矢印で示すように、外輪3に向けて漏洩することを極力抑制して、磁気エンコーダ6の軸方向内側面と対向した回転検出センサ(図示略)に確実に導くことができる。
また、磁気エンコーダは外輪の車両中心側の端部より車両中心方向に向かって、0.5mmないし10mm離間した距離になるように設定したので、上記と同様な効果を奏する。
【選択図】 図1
【解決手段】 磁気エンコーダ6の外周端縁と、外輪3の内周面との間隔は、2mm以上になるように設定してある。これにより、磁気エンコーダ6の磁束は、矢印で示すように、外輪3に向けて漏洩することを極力抑制して、磁気エンコーダ6の軸方向内側面と対向した回転検出センサ(図示略)に確実に導くことができる。
また、磁気エンコーダは外輪の車両中心側の端部より車両中心方向に向かって、0.5mmないし10mm離間した距離になるように設定したので、上記と同様な効果を奏する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出するための磁気エンコーダを備えた車輪用軸受装置に関する。
例えば、特許文献1に開示してあるように、車両のアンチロックブレーキシステムやトラクションコントロールシステムを高精度に制御するためには、車輪の回転速度を検出する必要がある。
車両の懸架装置には、車輪用ハブを回転自在に支持すると共に、車輪の回転速度を検出することができるように、磁気エンコーダを備えた車輪用軸受装置が設けてある。
特開2003−120703号公報
しかしながら、特許文献1には磁気エンコーダからの磁束を、前記磁気エンコーダに近接対向している回転速度センサへの漏洩を極力抑制して、導くことに関しての工夫は開示されていない。
その結果、磁気エンコーダは、本来の性能を十分に発揮することができず、高精度な車輪速度制御を阻害するといった虞れがある。
本第1および第2の発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、磁気エンコーダの機能を十分に発揮するようにして、高精度な車輪速度制御を可能にすることができる車輪用軸受装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、第1の発明に係る車輪用軸受装置は、車輪用ハブ又は内輪に形成した内輪軌道と、外輪に形成した外輪軌道との間に、多数の転動体が介装してあり、車輪の回転速度を検出するための磁気エンコーダを備えた車輪用軸受装置において、
前記磁気エンコーダの外周端縁と、前記外輪の内周面との間隔は、2mm以上になるように設定してあることを特徴とする。
前記磁気エンコーダの外周端縁と、前記外輪の内周面との間隔は、2mm以上になるように設定してあることを特徴とする。
このように、第1の発明によれば、磁気エンコーダの外周端縁と、外輪の内周面との間隔は、2mm以上になるように設定してあることから、磁気エンコーダの磁束は、外輪に向けて漏洩することを極力抑制して、磁気エンコーダの軸方向内側面と対向した回転検出センサに確実に導くことができる。
従って、磁気エンコーダは、軸受に組み付けた状態で、その精度を落とすことなく、その機能を十分に発揮することができ、高精度な車輪速度制御を可能にすることができる。
さらに、前記の目的を達成するため、第2の発明に係わる車輪用軸受装置は、車輪用ハブ又は内輪に形成した内輪軌道と外輪に形成した外輪軌道との間に介装した多数の転動体を含む車輪用軸受と、前記車輪用軸受の車両中心側の端部に配置され、車輪の回転速度を検出するための磁気エンコーダを備えた車輪用軸受装置において、
前記磁気エンコーダは前記車輪用ハブ又は内輪の車両中心側端部に装着され、前記外輪の車両中心側の端部より、車両中心方向に向かって、0.5mmないし10mm離間した位置となるように設定されていることを特徴とする。
前記磁気エンコーダは前記車輪用ハブ又は内輪の車両中心側端部に装着され、前記外輪の車両中心側の端部より、車両中心方向に向かって、0.5mmないし10mm離間した位置となるように設定されていることを特徴とする。
このように、第2の発明によれば、磁気エンコーダは外輪の車両中心側の端部より、車両中心方向に向かって、0.5mmないし10mm離間した位置となるように設定されているので、第1の発明と同様、磁気エンコーダの磁束は、外輪に向けて漏洩することを極力抑制して、磁束を検出センサに確実に導くことが出来る。
第1の発明、および第2の発明によれば、磁気エンコーダの磁束は外輪に向けて漏洩することを極力抑制して、磁気エンコーダの対向面と近接対抗した回転速度センサに確実に導くことが出来る。
従って、磁気エンコーダは、軸受に組み付けた状態で、その精度を落とすことなく、その機能を十分に発揮することができ、高精度な車輪速度制御を可能にすることができる。
以下、第1の発明および第2の発明の実施の形態に係わる磁気エンコーダを備えた車輪用軸受装置を図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1(a)は、本発明の第1実施の形態に係り、磁気エンコーダを備えた車輪用軸受装置の断面図であり、(b)は、(a)に於いて丸で囲んだ箇所の拡大断面図である。(c)は、(b)に相当する比較例の説明図である。
図1(a)は、本発明の第1実施の形態に係り、磁気エンコーダを備えた車輪用軸受装置の断面図であり、(b)は、(a)に於いて丸で囲んだ箇所の拡大断面図である。(c)は、(b)に相当する比較例の説明図である。
図1(a)に示すように、車輪用ハブ(図示略)に装着する一対の内輪1a,1bには、夫々、内輪軌道2a,2bが形成してあり、ナックル(図示略)等に取付ける外輪3には、夫々、外輪軌道4a,4bが形成してある。これら内輪軌道2a,2bと、外輪軌道4a,4bとの間には、夫々、多数の球状転動体5a,5bが介装してある。
また、外輪3の車両中心側端部31には、ナックル(図示略)などに取付けるフランジ4cが設けられている。
さらにまた、車両中心側端部31と外輪軌道4bとの間は、外輪軌道4bに近接した肩部4eを隔てて、肩部4eより径が大きい円筒状の内周面4dとなっている。
また、外輪3の車輪側端部には、車輪用ハブ(図示略)との間をシールするためのシールリング7が設けてある。
図1(b)に示すように、内輪1bの端部の外周面1dには、磁気エンコーダ6が取付けてある。なお、磁気エンコーダ6は、芯金10とゴム磁石11とを組み合わせる事により、全体を円環状に形成している。芯金10は、SPCCの如き炭素鋼板等の磁性金属板にプレス加工等の塑性加工を施す事により、断面L字形で全体を円環状に形成して成り、円筒部12と、この円筒部12の軸方向内端部から径方向外方に向け直角に折れ曲がった円輪部13とを有する。
ゴム磁石11は円輪部13の検出センサ対向面に装着されている。磁気エンコーダ6は外輪3の車両中心側端部31よりも、軸方向内側に位置するように取り付けられており、しかも、外輪の内周面4dと磁気エンコーダ6の外周端縁14との間隔が2mmないし8mmに設定されている。
ゴム磁石11は、ニトリル等のゴム材料中にフェライト等の強磁性粉末を混入したもので、断面形状を大略J字形とすると共に全体を円環状として成り、軸方向に着磁されている。着磁方向は、円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。従って、ゴム磁石11の軸方向内側面には、S極とN極とが円周上に交互に且つ等間隔で配置されている。
これにより、車輪(図示略)と共に車輪用ハブ(図示略)が回転すると、このハブ(図示略)に内輪1bを介して固定した磁気エンコーダ6の軸方向内側面と対向した回転検出センサ(図示略)の出力が変化する。この回転検出センサ(図示略)の出力が変化する周波数は、車輪(図示略)の回転速度に比例する。従って、この回転検出センサ(図示略)の出力信号を図示しない制御器に入力すれば、車輪(図示略)の回転速度を求め、例えばABSやTCSを適切に制御することができる。
さて、本実施の形態では、図1(b)に示すように、磁気エンコーダ6は前述のように外輪3の車両中心側端部31よりも軸方向内側に位置するように取り付けられると共に、磁気エンコーダ6の外周端縁14と、外輪3の内周面4dとの間隔は、2mmないし8mmになるように設定してある。
この間隔を2mm以下に設定すると、図1(c)の比較例に矢印で示すように、磁気エンコーダの磁束が大幅に外輪3に向けて漏洩してしまう。
また、上限の8mmの根拠に関しては以下の理由による。
外輪内周面4dを外輪軌道4bに隣接した肩部4eより径をできるだけ大きくすることによって、磁気エンコーダの外周端縁14と円輪部13の内径部15との差、すなわち、回転速度検出センサへの対向面を大きく設定することを可能にしてある。
前記対向面の大きさ(磁気エンコーダの外周端縁14と内径部15との半径方向の寸法差)は磁束の量から少なくとも2mmは必要とする。外輪内周面4dの径をできるだけ大きくするように工夫してあるので、外輪内周面4dと内輪端部外周面1dとの間隔を10mm程度まで広げることができ、前述のように前記対向面の大きさを少なくとも2mmとすると、外輪内周面4dと磁気エンコーダ6の外周端縁14との間隔を8mmまで広げることが可能である。
上述のごとく、磁気エンコーダの外周端縁14と外輪内周面4dとの間隔を大きくとれるので、磁気エンコーダ6の磁束は、図1(b)に矢印で示すように、外輪3に向けて漏洩することを極力抑制して、磁気エンコーダ6の軸方向内側面と対向した回転検出センサ(図示略)に確実に導くことができると共に、検出センサへの対向面を大きく設定可能にしたので、磁束の量を増すことが可能となる。
従って、磁気エンコーダ6は、軸受の内輪1bに組み付けた状態で、その精度を落とすことなく、その機能を十分に発揮することができ、高精度な車輪速度制御を可能にすることができる。
(実施形態2)
図2は、本発明の実施形態2に係り、磁気エンコーダを備えた車輪用軸受装置の断面図である。
図2は、本発明の実施形態2に係り、磁気エンコーダを備えた車輪用軸受装置の断面図である。
図2に示すように、本実施形態2では、車輪用ハブ8の外周面に、内輪軌道2aが直接的に形成してあり、また、車輪用ハブ8は、車輪を取付けるためのフランジ9を有している。
この内輪軌道2a及び内輪1bの内輪軌道2bと、外輪3の外輪軌道4a,4bとの間には、夫々、多数の球状転動体5a,5bが介装してある。
また、外輪3の車輪側端部には、車輪用ハブ8との間をシールするためのシールリング7が設けてある。
図2に示すように、内輪1bの端部には、磁気エンコーダ6が取付けてある。なお、磁気エンコーダ6は、芯金10とゴム磁石11とを組み合わせる事により、全体を円環状に形成している。芯金10は、SPCCの如き炭素鋼板等の磁性金属板にプレス加工等の塑性加工を施す事により、断面L字形で全体を円環状に形成して成り、円筒部12と、この円筒部12の軸方向内端部から径方向外方に向け直角に折れ曲がった円輪部13とを有する。
ゴム磁石11は、ニトリル等のゴム材料中にフェライト等の強磁性粉末を混入したもので、断面形状を大略J字形とすると共に全体を円環状として成り、軸方向に着磁されている。着磁方向は、円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。従って、ゴム磁石11の軸方向内側面には、S極とN極とが円周上に交互に且つ等間隔で配置されている。
さて、本実施形態2では、外輪3の車輪反対側の端部には、センサ用ハウジング20が装着してあり、このセンサ用ハウジング20には、回転検出センサ21が設けてある。
この回転検出センサ21は、磁気エンコーダ6の軸方向内側面に所定間隔で対向するように配置してあり、これにより、車輪用ハブ8が回転すると、このハブ8に内輪1bを介して固定した磁気エンコーダ6の軸方向内側面と対向した回転検出センサ21の出力が変化する。この回転検出センサ21の出力が変化する周波数は、車輪(図示略)の回転速度に比例する。従って、この回転検出センサ21の出力信号を図示しない制御器に入力すれば、車輪(図示略)の回転速度を求め、例えばABSやTCSを適切に制御することができる。
また、本実施の形態に於いても、図2に示すように、磁気エンコーダ6は外輪3の車両中心側端部31よりも軸方向内側に位置するように取付けられると共に、磁気エンコーダ6の外周端縁14と、外輪3の内周面との間隔は、2mmないし8mmになるように設定してある。
これにより、磁気エンコーダ6の磁束は、外輪3に向けて漏洩することを極力抑制して、磁気エンコーダ6の軸方向内側面と対向した回転検出センサ21に確実に導くことができる。
従って、磁気エンコーダ6は、軸受の内輪1bに組み付けた状態で、その精度を落とすことなく、その機能を十分に発揮することができ、高精度な車輪速度制御を可能にすることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
(実施形態3)
図3(a)は、本発明の実施形態3に係わり、車速検出装置の磁気エンコーダ6を取付けた車輪用軸受の断面図であり、(b)は、(a)において丸で囲んだ個所の拡大断面図である。
図3(a)は、本発明の実施形態3に係わり、車速検出装置の磁気エンコーダ6を取付けた車輪用軸受の断面図であり、(b)は、(a)において丸で囲んだ個所の拡大断面図である。
図3(a)に示すように、車輪用ハブ(図示略)に装着する一対の内輪1a、1bには、それぞれ内輪軌道2a、2bが形成してあり、ナックル(図示略)などに取り付ける外輪3にはそれぞれ外輪軌道4a、4bが形成されている。これらの内輪軌道2a、2bと外輪軌道4a、4bとの間には、それぞれ、多数の球状転動体5a、5bが介装してある。また、外輪3の車輪側端部には、車輪用ハブ(図示略)との間をシールするシーリング7が設けてある。
図3(b)に示すように車両の中心側にある内輪1bの端部には、磁気エンコーダユニット6aが取付けてある。磁気エンコーダユニット6aは芯金10とゴム磁石11を組み合わせることにより、全体を円環状に形成している。芯金10は円筒部12と該円筒部12の軸方向内端部から径方向外方に向け直角に折れ曲がった円輪部13を有する。前記ゴム磁石11と円輪部13とで磁気エンコーダ6を構成している。ゴム磁石11は円輪部13の検出センサ対向面に装着されている。
該磁気エンコーダ6は円筒部12によって内輪の端部からオーバーハング状態に取り付けられて、車輪用軸受の車両中心側の端部に位置している。円筒部12は内輪1bの外周面に嵌合され磁気エンコーダ6のゴム磁石11が外輪の車両中心側端部31より0.5mmないし10mmの位置に設定されるように、設定位置を調整している。本実施形態の場合は、磁気エンコーダ6の外周端縁14の直径寸法が外輪内周面4dの内径寸法より大きくても差し支えない。
本実施形態の構成によって、図3(b)の矢印で示すように、磁束は外輪側に漏洩することなく、効率よく車速検出装置の検出センサ21側の導くことが可能となる。
(実施形態4)
図4は本発明の実施形態4に係わり、磁気エンコーダを備えた車輪用軸受の断面図である。
図4は本発明の実施形態4に係わり、磁気エンコーダを備えた車輪用軸受の断面図である。
前記車輪用軸受は、車輪用ハブ8、外輪3、および車速検出装置Pを含むものである。
車輪用ハブ8は中実軸Sの端部に車輪取付け用のフランジ9を有している。車輪用ハブ8の前記フランジ側外周部には内輪軌道2aが直接的に形成され、車両中心側端部には、中実軸Sの外周に小径の段部S1が形成され、該段部に内輪1bが嵌合され、さらに中実軸Sの端部は加締加工により、内輪1bを軸方向に固定させている。内輪1bには内輪軌道2bが形成されている。なお、中実軸の端部においては、加締に好適なように、中ぐり加工が施され部分的には中空部S3となっている。
外輪3は内周面に外輪軌道4a、4bが形成されており、車輪ハブの内輪軌道2aと内輪1bの内輪軌道2bの間に多数個の転動体5a、5bを介装している。外輪3のハブ8のフランジ9側端部には外フランジ9および中実軸外周との間をシールするシーリング7が設けてある。
車両中心側の内輪1bの外周部には車速検出装置Pの磁気エンコーダユニット6aが取付けられている。該磁気エンコーダユニット6aの内輪1bの外周部への取付け部分は円筒部12をなし、該取付部に連なって外方に開くテーパ部を有し、該テーパ部の端部には内方に折れ曲がった円輪部13が形成され、該円輪部にゴム磁石11が取り付けられたもので円輪部13とゴム磁石11とで磁気エンコーダ6を構成している。
該ゴム磁石11は外輪3の車両中心側端部31より、少なくとも離間寸法0.5mmないし10mmになるように設定されるが、10mm以下とするのは車速検出装置Pが車体との干渉を避けるようにするためである。
磁気エンコーダ6の外周14および内周端縁16の寸法は、磁気エンコーダ6を外輪3の車両中心側端部31より0.5mmないし10mm離間した位置に設定するので、前記寸法の選定に自由度が大きいため、検出センサ対向面も大きく取れ磁束の量を増すことができる。
車速検出装置Pはセンサ用ハウジング20、検出センサ21および既に叙述してあるような磁気エンコーダユニット6aとからなり、センサ用ハウジング20は外輪3の車両中心側端部31に取付けられ、内輪1bの外周部に取付けられた磁気エンコーダ6の位置に対応する位置に検出センサ21を有し、磁気エンコーダ6と検出センサ21との間で車速の検出をする。なお、センサ用ハウジング20はプラスティックなど非磁性材料が成型加工されたものが一般的である。この検出センサと磁気エンコーダ6との間隔は、一般的に略1ミリである。
センサ21の位置は車両設計によって決まるので、設計の結果、センサ位置にあわせて磁気エンコーダ6の位置を決めねばならない。その場合に、センサ21の位置が外輪端部31若しくは内側になる設計の場合は、第1の発明の構成における発明を実施することを選択すると好適であるが、センサ位置が外輪端部31から車両中心側に向けて離れている場合は、第2の発明を実施する。第2の発明では、第1の発明のゴム磁石が外輪内周と内輪外周との間隔によってゴム磁石11の検出センサ対向面の大きさが制限されるのに比べて、ゴム磁石11の外径寸法、若しくは内径寸法に選択の自由度があって対向面を大きくできるので、磁力の大きい磁気エンコーダが得られ、センサへの磁束の集中度が増加する。
なお、磁気エンコーダ6の内径部15若しくは内周端縁16と内輪1b若しくは加締め部S2など内輪の固定部材(本実施形態とは異なるが加締めの変形例として内輪をボルト・ナットによって固定する設計も一般的には採用されている)との間隔の大小によっては、磁気エンコーダ6の内径部15若しくは内周端縁16と前記固定部材間における磁束の漏洩が問題となるが、車輪用軸受の構造上この漏れは止むを得ないものとして認識されているところであるので、本発明は、外輪とエンコーダ間の漏洩を極力少なくすると言う観点に焦点が当てられたものである。
1a,1b 内輪
2a,2b 内輪軌道
3 外輪
31 外輪の車両中心側端部
4a,4b 外輪軌道
4d 外輪内周面
5a,5b 球状転動体
6 磁気エンコーダ
6a 磁気エンコーダユニット
7 シールリング
8 車輪用ハブ
9 フランジ
10 芯金
11 ゴム磁石
12 円筒部
13 円輪部
14 外周端縁
16 内周端縁
20 センサ用ハウジング
21 回転検出センサ
P 車速検出装置
2a,2b 内輪軌道
3 外輪
31 外輪の車両中心側端部
4a,4b 外輪軌道
4d 外輪内周面
5a,5b 球状転動体
6 磁気エンコーダ
6a 磁気エンコーダユニット
7 シールリング
8 車輪用ハブ
9 フランジ
10 芯金
11 ゴム磁石
12 円筒部
13 円輪部
14 外周端縁
16 内周端縁
20 センサ用ハウジング
21 回転検出センサ
P 車速検出装置
Claims (2)
- 車輪用ハブ又は内輪に形成した内輪軌道と、外輪に形成した外輪軌道との間に、多数の転動体が介装してあり、車輪の回転速度を検出するための磁気エンコーダを備えた車輪用軸受装置において、
前記磁気エンコーダの外周端縁と、前記外輪の内周面との間隔は、2mm以上になるように設定してあることを特徴とする車輪用軸受装置。 - 車輪用ハブ又は内輪に形成した内輪軌道と外輪に形成した外輪軌道との間に介装した多数の転動体を含む車輪用軸受と、前記車輪用軸受の車両中心側の端部に配置され、車輪の回転速度を検出するための磁気エンコーダを備えた車輪用軸受装置において、
前記磁気エンコーダは前記車輪用ハブ又は内輪に取付けられ、かつ、前記外輪の車両中心側の端部より、車両中心方向に向かって、0.5mmないし10mm離間した位置となるように設定されたことを特徴とする車輪用軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003348582A JP2005024529A (ja) | 2003-06-09 | 2003-10-07 | 車輪用軸受装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003164011 | 2003-06-09 | ||
JP2003348582A JP2005024529A (ja) | 2003-06-09 | 2003-10-07 | 車輪用軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=34196888
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015218855A (ja) * | 2014-05-20 | 2015-12-07 | 日本精工株式会社 | 回転速度検出装置付軸受ユニット |
-
2003
- 2003-10-07 JP JP2003348582A patent/JP2005024529A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015218855A (ja) * | 2014-05-20 | 2015-12-07 | 日本精工株式会社 | 回転速度検出装置付軸受ユニット |
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