JP2005024318A - 操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】取付安定性や取付信頼性を向上させることが可能な操作装置を提供する。
【解決手段】回路基板5上に配置されるプッシュスイッチ素子11と、このプッシュスイッチ素子11を作動させるノブ10と、このノブ10を操作可能に保持するホルダ14とを有し、ホルダ14をこれの前方に重ねて配置されるケース体(抑え部材)6と、回路基板5との間に狭持したことにより、ホルダ14の取付安定性、取付信頼性を向上させることができ、耐振に伴う位置ずれやガタツキ、ノブ10の軸線Lに対する傾きといった不具合の発生を抑制することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】回路基板5上に配置されるプッシュスイッチ素子11と、このプッシュスイッチ素子11を作動させるノブ10と、このノブ10を操作可能に保持するホルダ14とを有し、ホルダ14をこれの前方に重ねて配置されるケース体(抑え部材)6と、回路基板5との間に狭持したことにより、ホルダ14の取付安定性、取付信頼性を向上させることができ、耐振に伴う位置ずれやガタツキ、ノブ10の軸線Lに対する傾きといった不具合の発生を抑制することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばオートバイや自動車をはじめとする各種車両用メータに搭載される操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両のメータにあっては、例えば車両の走行距離や時刻等の情報を表示する表示装置と共に表示情報の種別を切り替えたり、あるいはバックライトの照明輝度等を調整するための操作装置が組み込まれている。
【0003】
この種の操作装置としては、例えば下記特許文献1に記載されているように、回路基板上に搭載されたプッシュスイッチからなるスイッチ素子と、このスイッチ素子を押動操作により作動させるノブとを有しており、ノブは回路基板上に配置される部品(導光板)に連続して一体形成されたホルダ部に保持されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−152333号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の操作装置を組み込み対象(例えばメータ)の中には、部品レイアウトや組付け上の理由から、前記公報のように、回路基板上に配置される部品にホルダ部を設定できないケースがあり、この場合は、ホルダを専用部品とし、適宜固定手段を通じて回路基板に固定すればよいが、ホルダを単に回路基板に固定するだけでは、振動等を考慮すると、取付安定性や取付信頼性の点で不安があった。
【0006】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、取付安定性や取付信頼性を向上させることが可能な操作装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、回路基板上に配置されるスイッチ素子と、このスイッチ素子を作動させるノブと、このノブを操作可能に保持するホルダとを有し、前記ホルダをこれの前方に重ねて配置される抑え部材と前記回路基板との間に狭持したことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記ホルダまたは前記抑え部材の少なくとも一方に、前記ホルダと前記抑え部材とを部分接触させる複数の突起部を設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1から図6は本発明の実施形態を示すもので、以下、これら図面に基づいて本発明の実施形態による操作装置を例えば自動車に搭載されるメータに適用した場合について説明する。なお、図1は本発明の実施形態による操作装置の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2中、C領域を拡大して示す要部断面図、図4は同実施形態によるロータリースイッチ素子の断面図、図5は同実施形態によるノブが回転規制された状態を示すノブ及びホルダの背面図、図6は図1のB−B断面図である。
【0010】
図1において、本実施形態による操作装置を備えたメータは、所定情報として、例えば車速を表示するスピードメータからなる指針式表示部D1と、エンジン回転数を表示するタコメータからなる指針式表示部D2と、これら各指針式表示部D1,D2間に位置し走行距離や燃料消費、外気温、時刻等の情報を表示する表示素子D3と、これら指針式表示部D1,D2、表示素子D3の照明色や表示素子D3の表示情報をユーザーの操作に応じて調整または切り替え動作させる操作機構Sとを有する。
【0011】
各指針式表示部D1,D2は、図2に示すように、計器ムーブメントMによって回転作動する指針1と、この指針1の指示対象となる目盛や文字、マーク等の指標部D11(図1参照)が形成された表示板2とで構成され、これら指針1及び表示板2の背後には、それぞれに対応する複数の表示用光源3が配置されている。この場合、指針1は表示用光源3の点灯によりその照射光を受けて発光可能な光透過材料により形成され、また表示板2の指標部D11は表示用光源3の点灯によりその照射光を受けて発光するよう光透過性材料により形成されている。また表示素子D3に対応する表示板2箇所には、表示素子D3の表示面を露出する開口部2aが形成されている。
【0012】
表示素子D3は、図示しない各種センサ等の検出信号(電気信号)に基づいて、前述した走行距離や燃料消費、外気温、時刻等の情報を表示する例えば液晶表示素子からなり、その背後には表示素子D3をバックライト照明する光源4が配置されている。
【0013】
表示用光源3,光源4は、例えば所定色にて発光する発光ダイオードからなり、表示板2の背後に位置する硬質の回路基板5の前面側に装着され、この回路基板5を通じて点灯用電力の供給が行われるようになっている。また回路基板5の背面側には、計器ムーブメントMが装着され、回路基板5を通じて駆動用電力が供給されるようになっている。
【0014】
さらに回路基板5の前方側には、例えば白色系の遮光性合成樹脂からなる反射体兼フレーム体機能、並びに後述するホルダを回路基板5側に押圧固定する固定部材としての機能を有するケース体(抑え部材)6が設けられており、このケース体6には、表示用光源3を収納しそれらの光を表示板2及び指針1側に案内する照明室が複数形成されている。
【0015】
表示素子D3に対応するケース体6の箇所及びその周囲には、空所が形成され、この空所に表示素子D3を保持する素子用ホルダ7が配置され、この素子用ホルダ7の底部側に光源4が配置されている。
【0016】
ケース体6の前方には、表示板2を挟んで見返し部材8が配置されており、この見返し部材8には、各指針式表示部D1,D2を露出する窓部81が形成され、また見返し部材8の前方には、透明または半透明のハウジング9が配置されている。
【0017】
操作機構Sは、ノブ10と、このノブ10の押動操作により作動するプッシュスイッチ素子(スイッチ素子)11(図6参照)と、ノブ10の回転操作により作動するロータリースイッチ素子(スイッチ素子)12と、ノブ10を反押動方向(押動操作方向とは反対方向)に復帰させる弾性部材13と、この弾性部材13の復帰力によってノブ10が前方側(ハウジング9側)に移動するのを抑制するホルダ14とから構成されている。
【0018】
ノブ10は、例えば黒色の合成樹脂からなり、略円柱状に成形され、ホルダ14、ケース体6、表示板2、見返し部材8、ハウジング9を通じて外部に延びる第1の軸部10aと、図3に示すように第1の軸部10aからその軸方向とは直交する外周方向(回路基板5の板面方向)に延びるフランジ部10bと、このフランジ部10bから連続して第1の軸部10aと同軸方向に延びる第2の軸部10cとを有している。
【0019】
フランジ部1Obは、略円板状に形成され、フランジ部1Obの外周部には、この外周部からフランジ部1Obの板面方向と同一方向に延びる突出片15が形成されており(図5参照)、この突出片15はノブ10の回転操作時にフランジ部1Obと共に回転し、ノブ10を回転可能な最大角度まで回転させるとホルダ14の後述する回転規制部に当接し、ノブ10の回転操作を規制するものである。
【0020】
第2の軸部10cは、その先端側が回路基板5に形成した孔部51を貫通して回路基板5の背面側に延び、この回路基板5の背面側に露出した第2の軸部10cの端部16にはロータリースイッチ素子12が嵌挿されている。
【0021】
ロータリースイッチ素子12は略ドーナツ型からなり、図4に示すようにノブSの回転操作に連動して回転する回転部材17と、この回転部材17を収納するフレーム体18とからなる。
【0022】
回転部材17は円環板状からなるベース板19と、このベース板19を保持する筒状部20と、ベース板19の背後に配置され筒状部20の回転に連動して回転する接点板21とを有している。
【0023】
ベース板19は薄板状の金属材料からなり、第2の軸部12と筒状部20が貫通する孔191と、回路基板5側に延び回路基板5に形成した配線パターンに電気接続される端子192とを有している。
【0024】
筒状部20は合成樹脂からなり、孔191の周囲をベース板19の表裏に渡って保持する凹部201と、この凹部201に連続形成されベース板19の背面側に沿って延びるフランジ202とを有している。なお本実施形態の場合、フランジ202は接点板21の後述する摺動接点が形成される側とは反対側(図4中、左側)に設けられている。
【0025】
接点板21はりん青銅からなり、後述する抵抗体上を摺動する摺動接点211を有している。なお本実施形態の場合、フランジ202と対向する接点板21箇所がフランジ202に固着されており、このフランジ202に固着された接点板21箇所がベース板19と筒状部20との間で狭着され、これによりベース板19の端子192が接点板21と電気的に接続されている。
【0026】
フレーム体18は合成樹脂からなり、円環カップ状に形成され、回転部材17を収納する収納部材であり、筒状部20が貫通する孔181を有している。そして、回転部材17とフレーム体18との間に形成される空所に抵抗板22が配置されている。
【0027】
抵抗板22はセラミックからなり、略円環状に成形され、その表面にはカーボンからなる抵抗体23が印刷形成されている。なお、24は抵抗板22の抵抗体23と前記配線パターンとを電気接続するための端子である。
【0028】
弾性部材13は、図3に示すようにフランジ部10bと回路基板5との間に配置され、軸線Lに沿って伸縮する金属性のコイルスプリングからなり、その弾性復帰力によってノブ10を常時、矢印D方向に付勢しており、これによりフランジ部10bは前記弾性復帰力によって矢印D方向(ケース体6側)に押し上げられるが、本実施形態の場合、フランジ部10bとケース体6との間にはホルダ14が介在しており、このホルダ14が回路基板5上に固定されることで前記弾性復帰力によって矢印D方向に付勢されるフランジ部10bをケース体6側に移動するのを抑制している。
【0029】
ホルダ14は、合成樹脂からなり、回路基板5側が開口する断面略凹部形状に形成され、フランジ部10bとケース体6との間に介在する凹部の底面となる円形形状からなる平板部14aと、この平板部14aに連続形成され軸線Lと同方向に延びる側壁部14bとを備え、平板部14a及び側壁部14bによって囲まれる空間内にフランジ部11や弾性部材13等が収納される。
【0030】
そして、平板部14aの中央部にはノブ10の第1の軸部10aが貫通する貫通孔14cが形成されると共に、この貫通孔14cの周囲であってケース体6との対向面である平板部14の表面箇所にはケース体6側に延びる複数の突起部14dが形成されており、本実施形態の場合、突起部14dは図5に示すようにフランジ部10b(第2の軸部10c)の中心点Pを中心とする同心円上に等間隔に3箇所設けられている。これによりホルダ14上にケース体6が重ねて組み付けられたときには各突起部14dとケース体6とが当接するため、各突起部14dの非形成領域となる平板部14aとケース体6との間にはクリアランス25が形成される。
【0031】
このようにクリアランス25を形成しつつホルダ14の突起部14dとケース体6とを点接触可能に当接させることによって、ホルダ14のガタつきが防止される。なお、ケース体6をホルダ14上に重ねて組み付け固定した場合、平板部14a表面には突起部14dを通じてケース体6側からの押圧力がフランジ部10bに均一に作用する。従って、フランジ部10bは前記押圧力と弾性部材13の前記弾性復帰力とによって平板部14aと弾性部材13との間で安定的に保持されている。すなわち、ノブ10はフランジ部10bに対する前記押圧力と前記弾性復帰力とによる保持と、ロータリースイッチ素子12への第2の軸部10cの挿入とによって軸線Lに対して傾くことなく安定的に保持されるようになっている。
【0032】
なお、図4において14e,14fは側壁部14bの先端側に設けられた一対のフック部であり、各フック部14e,14fに対応する側壁部14b箇所と、各フック部14e,14fの非形成領域となる側壁部14b箇所との間には、図5中、フック部14e,14fのそれぞれ上下にスリット14g、14hが形成されており、スリット14g、14hによってフック部14e,14fはこれの腕片となる側壁部14b箇所が弾性片として作用する。
【0033】
そして、フック部14e,14fはこれに一体に設けられた前記腕片(前記弾性片)の弾性変形によって回路基板5の対応位置に形成された2つの孔部52にそれぞれ挿入されて回路基板5を貫通し、各孔52を貫通した各フック部14e,14fは回路基板5の背面において孔部52の外周縁に係合している。なお、26はノブ10の回転操作に応じてロータリースイッチ素子12を回転可能な最大角度まで回転させたときに、フランジ部10bの突出片15と当接しノブ10の前記最大角度以上の回転を規制する回転規制部であり、この回転規制部26は側壁部14bの内壁面からフランジ部10b側に向けて略扇形状に隆起形成されている。
【0034】
また本実施形態では、ノブ10は後述するように第1の軸部10aの回転操作によりロータリースイッチ素子12を作動させて指針式表示部D1,D2、表示素子D3の照明色を調整する機能を有すると共に、第1の軸部10aの押動操作によりプッシュスイッチ素子11を作動させて表示素子D3の表示情報を切り替える機能を有している。
【0035】
具体的には図6に示すように、ノブ10の押動操作機構はノブ10とプッシュスイッチ素子11と弾性部材13とで構成される。この場合、弾性部材13の周囲に位置するフランジ部10bの底面外縁部にはプッシュスイッチ素子11を作動させる押動部27が形成されている。
【0036】
プッシュスイッチ素子11はタクトスイッチからなり、押動部27によってオン・オフ動作し、表示素子D3の表示制御を行う図示しない制御部に切替信号を出力する作動部(接点部)28を有し、この作動部28を通じて発せられた切替信号が前記制御部に入力されると、前記制御部は表示切替のための出力信号を表示素子D3に出力し、これにより表示素子D3に表示されている情報を切り替えたり、あるいはリセットするように構成されている。なお、このようなプッシュスイッチ素子11→前記制御部→表示素子D3に到る信号伝送は、回路基板5の前記配線パターンを通じて行われる。
【0037】
また、この際、作動部28はノブ10を矢印E方向に押動操作することによりオンして切替信号を出力し、ノブ10の押動を解除することによりノブ10が弾性部材13の前記弾性復帰力により元の位置に戻る(オフする)ようになっている。なお、ノブ10の押動操作及び押動の解除時には第2の軸部10cの端部16がロータリースイッチ素子12に対して嵌挿状態を維持しながらロータリースイッチ素子12内を軸線Lに沿って矢印D,E方向に移動するものである。
【0038】
次に、図3、図6に基づいてケース6、ノブ10、弾性部材13、並びにホルダ14の組み付けについて説明する。まず、弾性部材13の中心軸が軸線Lに略一致するようように弾性部材13を回路基板5上に搭載する。これにより弾性部材13は回路基板5の孔部51を取り巻くように配置される。なお、弾性部材13の一方の端部は回路基板5に設けた図示しない切り欠き部にガイドされている。
【0039】
次に、フランジ部10bの押動部27がスイッチ素子11の作動部28に対応させた状態でノブ10の第2の軸部10c(端部16)を弾性部材13の巻線内部及び孔部51に矢印E方向に挿入する。さらに、この状態からノブ10を矢印E方向に移動させることで、孔部51を貫通した第2の軸部10cの端部16はロータリースイッチ素子12の筒状部20内に嵌挿される。
【0040】
次に、ホルダ14の一対のフック部14e,14fが回路基板5の孔部51の周囲に設けた2つの孔部52にそれぞれ対向するようにホルダ14と回路基板5とを対向配置させ、且つホルダ14の貫通孔14cが第1の軸部10aを貫通するようにホルダ14を矢印E方向に移動させる。このようにホルダ14を軸線Lに沿って矢印E方向に移動させると、貫通孔14cの孔径はフランジ部10bの外形形状よりも径小に設定されているため、ホルダ14の平板部14aが第1の軸部10aとフランジ部10bとの境界面29に当接する。このとき、フランジ部10b,弾性部材13はホルダ14の平板部14a、側壁部14bとによって囲まれる前記空間に収納されている。
【0041】
そして、この状態から、さらにホルダ14を矢印E方向に移動させると、平板部14aがフランジ部10bの境界面29を押圧することで、フランジ部10bは弾性部材13を縮ませながら矢印E方向に移動することになる。これと同時に、一対のフック部14e,14fの傾斜面が孔部52の前面側角部に当接することで各フック部14e,14fが互い近接するように軸線L側に窄まり(弾性変形し)、この弾性変形によって各フック部14e,14fが孔部52をそれぞれ通過する。各孔部52を通過した各フック部14e,14fは回路基板5の背面において孔部52の外周縁に係合する。
【0042】
従って、各フック部14e,14fが孔部52に係合することでノブ10がホルダ14を通じて回路基板5上に仮止め固定される。すなわち、このとき、フランジ部10bは弾性部材13の前記弾性復帰力によって矢印D方向に付勢されるが、フランジ部10bには前記弾性復帰力に抗してホルダ14の回路基板5へのフック固定に伴う平板部14aの矢印E方向への前記押圧力が作用しているため、フランジ部11は平板部14aと弾性部材13との間で保持され、さらにノブ10の第2の軸部10cがロータリースイッチ素子12に挿入されていることからノブ10全体が軸線L上に沿って保持されている。
【0043】
そして、ホルダ14の平板部14a上にケース体6が重ねて組み付けられることでホルダ14がケース体6によってさらに押圧され、このように抑え部材であるケース体6をホルダ14に押しつけてながらメータの構成部品となる図示しないカバー等に嵌合固定することによって、ケース6、ノブ10、弾性部材13並びにホルダ14の組み付けが完了する。
【0044】
従って、ホルダ14のケース体6による押圧固定に伴い、ホルダ14の平板部14aを通じてフランジ部10bが矢印E方向に押圧され、弾性部材13がフランジ部10bを通じて回路基板5側に圧縮された状態となり、このときノブ10に対しては弾性部材13による前記弾性復帰力が作用し、フランジ部10bが弾性部材13と平板部14aとの間で安定的に狭持され、ノブ10が回路基板5上に確実に保持される。これによりノブ10の回転操作に応じてロータリースイッチ素子12を作動させることが可能となる。
【0045】
すなわち、ノブ10の第1の軸部10aを回転操作すると、この第1の軸部10aの回転操作に連動して第2の軸部10cが回転し、この第2の軸部10cの回転により第2の軸部10cの端部16がロータリースイッチ素子12の筒状部20を回転させる。そして、この筒状部20の回転に連動して接点板21が回転することで接点板21の摺動接点211が抵抗板22の抵抗体23上を摺動する。
【0046】
従って、ノブ10の回転角度に応じて摺動接点211が抵抗体23上を摺動することで、抵抗体23と摺動接点211との間の抵抗値が変動する。
【0047】
この抵抗値変動を端子192と端子24を通じて検出信号として出力するものである。この検出信号は前記制御部に入力され、前記制御部を通じて表示用光源3,光源4の照明輝度を制御し、これにより表示用光源3,光源4の照明輝度が前記抵抗値変動に伴って変動し、この表示用光源3,光源4の照明輝度の変動により指針1、表示板2の指標部D11、表示素子D3の輝度をユーザーの好みに応じて自由に設定(調整)可能にしている。なお、このような端子192,24→前記制御部→光源3,4に到る信号伝送は、回路基板5の前記配線パターンを通じて行われる。
【0048】
このように本実施形態では、ノブ10がホルダ14を通じて回路基板5上にフック係合されることで、ノブ10が回路基板5上に仮固定され、さらにホルダ14上にケース体6を重ねて組み付けることによってノブ10が回路基板5上に確実に固定保持される構成であり、かかる構成においてノブ10の押動操作と回転操作とが兼用されるようになっている。従って、回転操作用の専用のノブを別途設けることなく、単一のノブにて押動操作と回転操作の双方を達成している。
【0049】
以上のように本実施形態によれば、回路基板5上に配置されるプッシュスイッチ素子11と、このプッシュスイッチ素子11を作動させるノブ10と、このノブ10を操作可能に保持するホルダ14とを有し、ホルダ14をこれの前方に重ねて配置されるケース体(抑え部材)6と、回路基板5との間に狭持したことにより、ホルダ14の取付安定性、取付信頼性を向上させることができ、耐振に伴う位置ずれやガタツキ、ノブ10の軸線Lに対する傾きといった不具合の発生を抑制することができる。
【0050】
また本実施形態によれば、ホルダ14に、ホルダ14とケース体6とを部分接触させる複数の突起部14dを設けたことにより、ホルダ14とケース体6とを部分接触(点接触または線接触)させることができ、これにより、ホルダ14の取付安定性、取付信頼性をさらに向上させている。なお突起部14dは、ケース体6に設けることもできる。
【0051】
また本実施形態では、ノブ10を第1,第2の軸部10a,10cを有する一本の軸によって形成したが、軸部は複数に分割形成してもよい。
【0052】
なお本実施形態では、本発明を自動車のメータに搭載される操作装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限定されることはなく、各種電気・電子機器の操作装置に適用してもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、初期の目的を達成することができ、取付安定性や取付信頼性を向上させることが可能な操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による操作装置の正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2中、C領域を拡大して示す要部断面図。
【図4】同実施形態によるロータリースイッチ素子の断面図。
【図5】同実施形態によるノブが回転規制された状態を示すノブ及びホルダの背面図。
【図6】図1のB−B断面図。
【符号の説明】
1 指針
2 表示板
3,4 光源
5 回路基板
6 ケース体(抑え部材)
10 ノブ
10a 第1の軸部
10b フランジ部
10c 第2の軸部
11 プッシュスイッチ素子(スイッチ素子)
12 ロータリースイッチ素子(スイッチ素子)
13 弾性部材
14 ホルダ
14d 突起部
14e,14f フック部
15 突出片
26 回転規制部
D1,D2 指針式表示部
D3 表示素子
L 軸線
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばオートバイや自動車をはじめとする各種車両用メータに搭載される操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両のメータにあっては、例えば車両の走行距離や時刻等の情報を表示する表示装置と共に表示情報の種別を切り替えたり、あるいはバックライトの照明輝度等を調整するための操作装置が組み込まれている。
【0003】
この種の操作装置としては、例えば下記特許文献1に記載されているように、回路基板上に搭載されたプッシュスイッチからなるスイッチ素子と、このスイッチ素子を押動操作により作動させるノブとを有しており、ノブは回路基板上に配置される部品(導光板)に連続して一体形成されたホルダ部に保持されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−152333号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の操作装置を組み込み対象(例えばメータ)の中には、部品レイアウトや組付け上の理由から、前記公報のように、回路基板上に配置される部品にホルダ部を設定できないケースがあり、この場合は、ホルダを専用部品とし、適宜固定手段を通じて回路基板に固定すればよいが、ホルダを単に回路基板に固定するだけでは、振動等を考慮すると、取付安定性や取付信頼性の点で不安があった。
【0006】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、取付安定性や取付信頼性を向上させることが可能な操作装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、回路基板上に配置されるスイッチ素子と、このスイッチ素子を作動させるノブと、このノブを操作可能に保持するホルダとを有し、前記ホルダをこれの前方に重ねて配置される抑え部材と前記回路基板との間に狭持したことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記ホルダまたは前記抑え部材の少なくとも一方に、前記ホルダと前記抑え部材とを部分接触させる複数の突起部を設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1から図6は本発明の実施形態を示すもので、以下、これら図面に基づいて本発明の実施形態による操作装置を例えば自動車に搭載されるメータに適用した場合について説明する。なお、図1は本発明の実施形態による操作装置の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2中、C領域を拡大して示す要部断面図、図4は同実施形態によるロータリースイッチ素子の断面図、図5は同実施形態によるノブが回転規制された状態を示すノブ及びホルダの背面図、図6は図1のB−B断面図である。
【0010】
図1において、本実施形態による操作装置を備えたメータは、所定情報として、例えば車速を表示するスピードメータからなる指針式表示部D1と、エンジン回転数を表示するタコメータからなる指針式表示部D2と、これら各指針式表示部D1,D2間に位置し走行距離や燃料消費、外気温、時刻等の情報を表示する表示素子D3と、これら指針式表示部D1,D2、表示素子D3の照明色や表示素子D3の表示情報をユーザーの操作に応じて調整または切り替え動作させる操作機構Sとを有する。
【0011】
各指針式表示部D1,D2は、図2に示すように、計器ムーブメントMによって回転作動する指針1と、この指針1の指示対象となる目盛や文字、マーク等の指標部D11(図1参照)が形成された表示板2とで構成され、これら指針1及び表示板2の背後には、それぞれに対応する複数の表示用光源3が配置されている。この場合、指針1は表示用光源3の点灯によりその照射光を受けて発光可能な光透過材料により形成され、また表示板2の指標部D11は表示用光源3の点灯によりその照射光を受けて発光するよう光透過性材料により形成されている。また表示素子D3に対応する表示板2箇所には、表示素子D3の表示面を露出する開口部2aが形成されている。
【0012】
表示素子D3は、図示しない各種センサ等の検出信号(電気信号)に基づいて、前述した走行距離や燃料消費、外気温、時刻等の情報を表示する例えば液晶表示素子からなり、その背後には表示素子D3をバックライト照明する光源4が配置されている。
【0013】
表示用光源3,光源4は、例えば所定色にて発光する発光ダイオードからなり、表示板2の背後に位置する硬質の回路基板5の前面側に装着され、この回路基板5を通じて点灯用電力の供給が行われるようになっている。また回路基板5の背面側には、計器ムーブメントMが装着され、回路基板5を通じて駆動用電力が供給されるようになっている。
【0014】
さらに回路基板5の前方側には、例えば白色系の遮光性合成樹脂からなる反射体兼フレーム体機能、並びに後述するホルダを回路基板5側に押圧固定する固定部材としての機能を有するケース体(抑え部材)6が設けられており、このケース体6には、表示用光源3を収納しそれらの光を表示板2及び指針1側に案内する照明室が複数形成されている。
【0015】
表示素子D3に対応するケース体6の箇所及びその周囲には、空所が形成され、この空所に表示素子D3を保持する素子用ホルダ7が配置され、この素子用ホルダ7の底部側に光源4が配置されている。
【0016】
ケース体6の前方には、表示板2を挟んで見返し部材8が配置されており、この見返し部材8には、各指針式表示部D1,D2を露出する窓部81が形成され、また見返し部材8の前方には、透明または半透明のハウジング9が配置されている。
【0017】
操作機構Sは、ノブ10と、このノブ10の押動操作により作動するプッシュスイッチ素子(スイッチ素子)11(図6参照)と、ノブ10の回転操作により作動するロータリースイッチ素子(スイッチ素子)12と、ノブ10を反押動方向(押動操作方向とは反対方向)に復帰させる弾性部材13と、この弾性部材13の復帰力によってノブ10が前方側(ハウジング9側)に移動するのを抑制するホルダ14とから構成されている。
【0018】
ノブ10は、例えば黒色の合成樹脂からなり、略円柱状に成形され、ホルダ14、ケース体6、表示板2、見返し部材8、ハウジング9を通じて外部に延びる第1の軸部10aと、図3に示すように第1の軸部10aからその軸方向とは直交する外周方向(回路基板5の板面方向)に延びるフランジ部10bと、このフランジ部10bから連続して第1の軸部10aと同軸方向に延びる第2の軸部10cとを有している。
【0019】
フランジ部1Obは、略円板状に形成され、フランジ部1Obの外周部には、この外周部からフランジ部1Obの板面方向と同一方向に延びる突出片15が形成されており(図5参照)、この突出片15はノブ10の回転操作時にフランジ部1Obと共に回転し、ノブ10を回転可能な最大角度まで回転させるとホルダ14の後述する回転規制部に当接し、ノブ10の回転操作を規制するものである。
【0020】
第2の軸部10cは、その先端側が回路基板5に形成した孔部51を貫通して回路基板5の背面側に延び、この回路基板5の背面側に露出した第2の軸部10cの端部16にはロータリースイッチ素子12が嵌挿されている。
【0021】
ロータリースイッチ素子12は略ドーナツ型からなり、図4に示すようにノブSの回転操作に連動して回転する回転部材17と、この回転部材17を収納するフレーム体18とからなる。
【0022】
回転部材17は円環板状からなるベース板19と、このベース板19を保持する筒状部20と、ベース板19の背後に配置され筒状部20の回転に連動して回転する接点板21とを有している。
【0023】
ベース板19は薄板状の金属材料からなり、第2の軸部12と筒状部20が貫通する孔191と、回路基板5側に延び回路基板5に形成した配線パターンに電気接続される端子192とを有している。
【0024】
筒状部20は合成樹脂からなり、孔191の周囲をベース板19の表裏に渡って保持する凹部201と、この凹部201に連続形成されベース板19の背面側に沿って延びるフランジ202とを有している。なお本実施形態の場合、フランジ202は接点板21の後述する摺動接点が形成される側とは反対側(図4中、左側)に設けられている。
【0025】
接点板21はりん青銅からなり、後述する抵抗体上を摺動する摺動接点211を有している。なお本実施形態の場合、フランジ202と対向する接点板21箇所がフランジ202に固着されており、このフランジ202に固着された接点板21箇所がベース板19と筒状部20との間で狭着され、これによりベース板19の端子192が接点板21と電気的に接続されている。
【0026】
フレーム体18は合成樹脂からなり、円環カップ状に形成され、回転部材17を収納する収納部材であり、筒状部20が貫通する孔181を有している。そして、回転部材17とフレーム体18との間に形成される空所に抵抗板22が配置されている。
【0027】
抵抗板22はセラミックからなり、略円環状に成形され、その表面にはカーボンからなる抵抗体23が印刷形成されている。なお、24は抵抗板22の抵抗体23と前記配線パターンとを電気接続するための端子である。
【0028】
弾性部材13は、図3に示すようにフランジ部10bと回路基板5との間に配置され、軸線Lに沿って伸縮する金属性のコイルスプリングからなり、その弾性復帰力によってノブ10を常時、矢印D方向に付勢しており、これによりフランジ部10bは前記弾性復帰力によって矢印D方向(ケース体6側)に押し上げられるが、本実施形態の場合、フランジ部10bとケース体6との間にはホルダ14が介在しており、このホルダ14が回路基板5上に固定されることで前記弾性復帰力によって矢印D方向に付勢されるフランジ部10bをケース体6側に移動するのを抑制している。
【0029】
ホルダ14は、合成樹脂からなり、回路基板5側が開口する断面略凹部形状に形成され、フランジ部10bとケース体6との間に介在する凹部の底面となる円形形状からなる平板部14aと、この平板部14aに連続形成され軸線Lと同方向に延びる側壁部14bとを備え、平板部14a及び側壁部14bによって囲まれる空間内にフランジ部11や弾性部材13等が収納される。
【0030】
そして、平板部14aの中央部にはノブ10の第1の軸部10aが貫通する貫通孔14cが形成されると共に、この貫通孔14cの周囲であってケース体6との対向面である平板部14の表面箇所にはケース体6側に延びる複数の突起部14dが形成されており、本実施形態の場合、突起部14dは図5に示すようにフランジ部10b(第2の軸部10c)の中心点Pを中心とする同心円上に等間隔に3箇所設けられている。これによりホルダ14上にケース体6が重ねて組み付けられたときには各突起部14dとケース体6とが当接するため、各突起部14dの非形成領域となる平板部14aとケース体6との間にはクリアランス25が形成される。
【0031】
このようにクリアランス25を形成しつつホルダ14の突起部14dとケース体6とを点接触可能に当接させることによって、ホルダ14のガタつきが防止される。なお、ケース体6をホルダ14上に重ねて組み付け固定した場合、平板部14a表面には突起部14dを通じてケース体6側からの押圧力がフランジ部10bに均一に作用する。従って、フランジ部10bは前記押圧力と弾性部材13の前記弾性復帰力とによって平板部14aと弾性部材13との間で安定的に保持されている。すなわち、ノブ10はフランジ部10bに対する前記押圧力と前記弾性復帰力とによる保持と、ロータリースイッチ素子12への第2の軸部10cの挿入とによって軸線Lに対して傾くことなく安定的に保持されるようになっている。
【0032】
なお、図4において14e,14fは側壁部14bの先端側に設けられた一対のフック部であり、各フック部14e,14fに対応する側壁部14b箇所と、各フック部14e,14fの非形成領域となる側壁部14b箇所との間には、図5中、フック部14e,14fのそれぞれ上下にスリット14g、14hが形成されており、スリット14g、14hによってフック部14e,14fはこれの腕片となる側壁部14b箇所が弾性片として作用する。
【0033】
そして、フック部14e,14fはこれに一体に設けられた前記腕片(前記弾性片)の弾性変形によって回路基板5の対応位置に形成された2つの孔部52にそれぞれ挿入されて回路基板5を貫通し、各孔52を貫通した各フック部14e,14fは回路基板5の背面において孔部52の外周縁に係合している。なお、26はノブ10の回転操作に応じてロータリースイッチ素子12を回転可能な最大角度まで回転させたときに、フランジ部10bの突出片15と当接しノブ10の前記最大角度以上の回転を規制する回転規制部であり、この回転規制部26は側壁部14bの内壁面からフランジ部10b側に向けて略扇形状に隆起形成されている。
【0034】
また本実施形態では、ノブ10は後述するように第1の軸部10aの回転操作によりロータリースイッチ素子12を作動させて指針式表示部D1,D2、表示素子D3の照明色を調整する機能を有すると共に、第1の軸部10aの押動操作によりプッシュスイッチ素子11を作動させて表示素子D3の表示情報を切り替える機能を有している。
【0035】
具体的には図6に示すように、ノブ10の押動操作機構はノブ10とプッシュスイッチ素子11と弾性部材13とで構成される。この場合、弾性部材13の周囲に位置するフランジ部10bの底面外縁部にはプッシュスイッチ素子11を作動させる押動部27が形成されている。
【0036】
プッシュスイッチ素子11はタクトスイッチからなり、押動部27によってオン・オフ動作し、表示素子D3の表示制御を行う図示しない制御部に切替信号を出力する作動部(接点部)28を有し、この作動部28を通じて発せられた切替信号が前記制御部に入力されると、前記制御部は表示切替のための出力信号を表示素子D3に出力し、これにより表示素子D3に表示されている情報を切り替えたり、あるいはリセットするように構成されている。なお、このようなプッシュスイッチ素子11→前記制御部→表示素子D3に到る信号伝送は、回路基板5の前記配線パターンを通じて行われる。
【0037】
また、この際、作動部28はノブ10を矢印E方向に押動操作することによりオンして切替信号を出力し、ノブ10の押動を解除することによりノブ10が弾性部材13の前記弾性復帰力により元の位置に戻る(オフする)ようになっている。なお、ノブ10の押動操作及び押動の解除時には第2の軸部10cの端部16がロータリースイッチ素子12に対して嵌挿状態を維持しながらロータリースイッチ素子12内を軸線Lに沿って矢印D,E方向に移動するものである。
【0038】
次に、図3、図6に基づいてケース6、ノブ10、弾性部材13、並びにホルダ14の組み付けについて説明する。まず、弾性部材13の中心軸が軸線Lに略一致するようように弾性部材13を回路基板5上に搭載する。これにより弾性部材13は回路基板5の孔部51を取り巻くように配置される。なお、弾性部材13の一方の端部は回路基板5に設けた図示しない切り欠き部にガイドされている。
【0039】
次に、フランジ部10bの押動部27がスイッチ素子11の作動部28に対応させた状態でノブ10の第2の軸部10c(端部16)を弾性部材13の巻線内部及び孔部51に矢印E方向に挿入する。さらに、この状態からノブ10を矢印E方向に移動させることで、孔部51を貫通した第2の軸部10cの端部16はロータリースイッチ素子12の筒状部20内に嵌挿される。
【0040】
次に、ホルダ14の一対のフック部14e,14fが回路基板5の孔部51の周囲に設けた2つの孔部52にそれぞれ対向するようにホルダ14と回路基板5とを対向配置させ、且つホルダ14の貫通孔14cが第1の軸部10aを貫通するようにホルダ14を矢印E方向に移動させる。このようにホルダ14を軸線Lに沿って矢印E方向に移動させると、貫通孔14cの孔径はフランジ部10bの外形形状よりも径小に設定されているため、ホルダ14の平板部14aが第1の軸部10aとフランジ部10bとの境界面29に当接する。このとき、フランジ部10b,弾性部材13はホルダ14の平板部14a、側壁部14bとによって囲まれる前記空間に収納されている。
【0041】
そして、この状態から、さらにホルダ14を矢印E方向に移動させると、平板部14aがフランジ部10bの境界面29を押圧することで、フランジ部10bは弾性部材13を縮ませながら矢印E方向に移動することになる。これと同時に、一対のフック部14e,14fの傾斜面が孔部52の前面側角部に当接することで各フック部14e,14fが互い近接するように軸線L側に窄まり(弾性変形し)、この弾性変形によって各フック部14e,14fが孔部52をそれぞれ通過する。各孔部52を通過した各フック部14e,14fは回路基板5の背面において孔部52の外周縁に係合する。
【0042】
従って、各フック部14e,14fが孔部52に係合することでノブ10がホルダ14を通じて回路基板5上に仮止め固定される。すなわち、このとき、フランジ部10bは弾性部材13の前記弾性復帰力によって矢印D方向に付勢されるが、フランジ部10bには前記弾性復帰力に抗してホルダ14の回路基板5へのフック固定に伴う平板部14aの矢印E方向への前記押圧力が作用しているため、フランジ部11は平板部14aと弾性部材13との間で保持され、さらにノブ10の第2の軸部10cがロータリースイッチ素子12に挿入されていることからノブ10全体が軸線L上に沿って保持されている。
【0043】
そして、ホルダ14の平板部14a上にケース体6が重ねて組み付けられることでホルダ14がケース体6によってさらに押圧され、このように抑え部材であるケース体6をホルダ14に押しつけてながらメータの構成部品となる図示しないカバー等に嵌合固定することによって、ケース6、ノブ10、弾性部材13並びにホルダ14の組み付けが完了する。
【0044】
従って、ホルダ14のケース体6による押圧固定に伴い、ホルダ14の平板部14aを通じてフランジ部10bが矢印E方向に押圧され、弾性部材13がフランジ部10bを通じて回路基板5側に圧縮された状態となり、このときノブ10に対しては弾性部材13による前記弾性復帰力が作用し、フランジ部10bが弾性部材13と平板部14aとの間で安定的に狭持され、ノブ10が回路基板5上に確実に保持される。これによりノブ10の回転操作に応じてロータリースイッチ素子12を作動させることが可能となる。
【0045】
すなわち、ノブ10の第1の軸部10aを回転操作すると、この第1の軸部10aの回転操作に連動して第2の軸部10cが回転し、この第2の軸部10cの回転により第2の軸部10cの端部16がロータリースイッチ素子12の筒状部20を回転させる。そして、この筒状部20の回転に連動して接点板21が回転することで接点板21の摺動接点211が抵抗板22の抵抗体23上を摺動する。
【0046】
従って、ノブ10の回転角度に応じて摺動接点211が抵抗体23上を摺動することで、抵抗体23と摺動接点211との間の抵抗値が変動する。
【0047】
この抵抗値変動を端子192と端子24を通じて検出信号として出力するものである。この検出信号は前記制御部に入力され、前記制御部を通じて表示用光源3,光源4の照明輝度を制御し、これにより表示用光源3,光源4の照明輝度が前記抵抗値変動に伴って変動し、この表示用光源3,光源4の照明輝度の変動により指針1、表示板2の指標部D11、表示素子D3の輝度をユーザーの好みに応じて自由に設定(調整)可能にしている。なお、このような端子192,24→前記制御部→光源3,4に到る信号伝送は、回路基板5の前記配線パターンを通じて行われる。
【0048】
このように本実施形態では、ノブ10がホルダ14を通じて回路基板5上にフック係合されることで、ノブ10が回路基板5上に仮固定され、さらにホルダ14上にケース体6を重ねて組み付けることによってノブ10が回路基板5上に確実に固定保持される構成であり、かかる構成においてノブ10の押動操作と回転操作とが兼用されるようになっている。従って、回転操作用の専用のノブを別途設けることなく、単一のノブにて押動操作と回転操作の双方を達成している。
【0049】
以上のように本実施形態によれば、回路基板5上に配置されるプッシュスイッチ素子11と、このプッシュスイッチ素子11を作動させるノブ10と、このノブ10を操作可能に保持するホルダ14とを有し、ホルダ14をこれの前方に重ねて配置されるケース体(抑え部材)6と、回路基板5との間に狭持したことにより、ホルダ14の取付安定性、取付信頼性を向上させることができ、耐振に伴う位置ずれやガタツキ、ノブ10の軸線Lに対する傾きといった不具合の発生を抑制することができる。
【0050】
また本実施形態によれば、ホルダ14に、ホルダ14とケース体6とを部分接触させる複数の突起部14dを設けたことにより、ホルダ14とケース体6とを部分接触(点接触または線接触)させることができ、これにより、ホルダ14の取付安定性、取付信頼性をさらに向上させている。なお突起部14dは、ケース体6に設けることもできる。
【0051】
また本実施形態では、ノブ10を第1,第2の軸部10a,10cを有する一本の軸によって形成したが、軸部は複数に分割形成してもよい。
【0052】
なお本実施形態では、本発明を自動車のメータに搭載される操作装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限定されることはなく、各種電気・電子機器の操作装置に適用してもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、初期の目的を達成することができ、取付安定性や取付信頼性を向上させることが可能な操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による操作装置の正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2中、C領域を拡大して示す要部断面図。
【図4】同実施形態によるロータリースイッチ素子の断面図。
【図5】同実施形態によるノブが回転規制された状態を示すノブ及びホルダの背面図。
【図6】図1のB−B断面図。
【符号の説明】
1 指針
2 表示板
3,4 光源
5 回路基板
6 ケース体(抑え部材)
10 ノブ
10a 第1の軸部
10b フランジ部
10c 第2の軸部
11 プッシュスイッチ素子(スイッチ素子)
12 ロータリースイッチ素子(スイッチ素子)
13 弾性部材
14 ホルダ
14d 突起部
14e,14f フック部
15 突出片
26 回転規制部
D1,D2 指針式表示部
D3 表示素子
L 軸線
Claims (2)
- 回路基板上に配置されるスイッチ素子と、
このスイッチ素子を作動させるノブと、
このノブを操作可能に保持するホルダとを有し、
前記ホルダをこれの前方に重ねて配置される抑え部材と前記回路基板との間に狭持したことを特徴とする操作装置。 - 前記ホルダまたは前記抑え部材の少なくとも一方に、前記ホルダと前記抑え部材とを部分接触させる複数の突起部を設けたことを特徴とする請求項1記載の操作装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009113606A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Kojima Press Co Ltd | 車両用スイッチパネル |
JP2019011958A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | 日本精機株式会社 | 計器 |
JP2019184865A (ja) * | 2018-04-12 | 2019-10-24 | 日本精機株式会社 | 表示装置 |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003187966A patent/JP2005024318A/ja active Pending
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JP7047560B2 (ja) | 2018-04-12 | 2022-04-05 | 日本精機株式会社 | 表示装置 |
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