JP2005022854A - 物品保管設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 収納棚と物品搬出入部の間を搬送装置10が往復移動して物品搬送される物品保管設備において、搬送装置10などのメンテナンス作業が安全に行なえるようにし、かつ、そのためのスイッチ操作が簡単に行なえるようにする。
【解決手段】 搬送装置10が移動する搬送通路の外部に位置するモード切り換えスイッチ28を操作して内部運転モードを選択してから、搬送通路に保守扉6,7から入る。保守扉6,7を開くと、保守扉スイッチ23,24によって検出され、搬送装置10に対する電力供給が停止される。搬送通路の内部に位置する内部給電スイッチ30,31を操作したり、搬送通路の外部に位置する外部給電スイッチ29を操作すると、搬送装置10に対する電力供給を再開できる。モード切り換えスイッチ28、内部給電スイッチ30,31、外部給電スイッチ29は、着脱自在な同一の操作キー35によって操作する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、物品を収納する複数の収納部が設けられた収納棚と、前記収納部の夫々と、前記収納棚における物品搬出入を行なうための物品搬出入部の間で物品の搬送を行なう搬送装置と、前記搬送装置が移動する搬送通路に作業者が出入りするための保守扉とを備えた物品保管設備、さらに詳述すると、前記搬送装置が前記搬送通路の外部からの運転指令に基づいて運転される外部運転モードと、前記搬送装置が前記搬送通路の内部からの運転指令に基づいて運転される内部運転モードとを選択するモード切り換えスイッチを、前記搬送通路の外部に設け、前記保守扉の開きを検出する扉検出手段と、前記搬送装置に対する電力供給を入り切りする電力切り換え手段と、前記保守扉の開きが検出されると搬送装置に対する電力供給が停止されるように、扉検出手段からの情報を基に電力切り換え手段を操作する牽制手段とを備えてある物品保管設備に関する。
上記物品保管設備は、搬送装置を点検するとか修理するなど、メンテナンス作業を行なうに当たり、搬送通路の外部でモード切り換えスイッチを切り換え操作して内部運転モードを選択してから搬送通路に入る。搬送通路に入るべく保守扉を開けると、扉検出手段からの情報に基づいて牽制手段が電力切り換え手段を操作して搬送装置に対する電力供給が停止されるようになったものである。
すなわち、搬送通路に入ったときやメンテナンス作業を行なっている際、内部運転モードになっているとともに搬送装置に対する電力供給が停止されており、搬送装置を誤って運転してしまうとか、外部からも運転されることが防止できるように安全を図られたものである。
この種の設備にあっては、搬送通路の内部で、搬送装置を試運転するなどのために、搬送装置に対する電力供給を再開できるようにする必要がある。また、メンテナンス作業を終えて搬送通路から出るべく保守扉を開けると、牽制手段が作動して搬送装置に対する電力供給が停止されることから、搬送通路の外部でも、搬送装置の運転を再開できるように、搬送装置に対する電力供給を再開できるようにする必要がある。
この種の物品保管設備において、従来、特許文献1に示されるように、安全柵23,24の外に自動操作盤30を設け、安全柵24のドア29の主ロック杆39や副ロック杆41に作用する検出するリミットスイッチ43,44を設け、安全柵23,24で囲まれたゾーン46にスイッチ箱46を備え、メンテナンス作業を行なうに当たり、自動操作盤30を第1キー33によって停止側に切り換え、自動操作盤30から抜き外した第1キー33をドア29の第1シリンダー37に装着してこの第1シリンダー37を、ドア29の第2シリンダー38に付いている第2キー45によってこの第2シリンダー38をそれぞれ操作して主ロック杆39を解除するとともに、ドア29のノブ40を操作して副ロック杆41を解除し、ドア29を開いて柵内ゾーン46に入る。すると、自動操作盤30の切り換えのために内部運転モードになり、リミットスイッチ43,44の作用によって出し入れ装置7に対する電力供給が停止される。ところが、ドア29の第2シリンダー38から抜き外した第2キー45をスイッチ箱46のシリンダー49に装着して蓋を開き、スイッチ箱46の内部のスイッチを操作することにより、出し入れ装置7に対する電力供給が再開されて出し入れ装置7を試運転などのために運転できる。そして、柵外に出た場合、スイッチ箱46のシリンダー49から抜き外して持ってきた第2キー45をドア29の第2シリンダー38に装着して主ロック杆39をロックすると、リミットスイッチ43が作用して出し入れ装置7に対する電力供給が再開されるものがあった。
つまり、柵内ゾーン46(搬送通路の内部に相当)に入ってメンテナンス作業を行なうに当たり、内部運転モードになるとともに出し入れ装置7(搬送装置に相当)に対する電力供給が停止されており、かつ、自動操作盤30(モード切り換えスイッチに相当)もリミットスイッチ43(外部給電スイッチに相当)も、第1キー33であるとか第2キー45が外れていて操作できなくなっており、出し入れ装置7が柵外から運転されないように安全を確保できる。さらに、スイッチ箱47の内部スイッチ(内部給電スイッチに相当)を操作して電力供給を再開させない限りは、柵内ゾーン46からでも出し入れ装置7が運転されないように、かつ、キー45を使用しないと電力供給を再開できないように安全を確保できるものがあった。
特公平5−67527号公報( 第4−7欄、第1,4,6,7,8図 )
上記した従来の設備にあっては、第1キーと第2キーの2種類のキーの両方を使用してスイッチを操作するとか、いずれか一方のキーを使用してスイッチを操作せねばならず、2種類のキーの両方を扱うとともに使い分けねばならないという煩わしさがあった。
本発明の目的は、メンテナンス作業の安全化を簡単なキー操作によって図れる物品保管設備を提供することにある。
この目的を達成するために、本第1発明によれば、物品を収納する複数の収納部が設けられた収納棚と、前記収納部の夫々と、前記収納棚における物品搬出入を行なうための物品搬出入部の間で物品の搬送を行なう搬送装置と、前記搬送装置が移動する搬送通路に作業者が出入りするための保守扉とを備え、前記搬送装置が前記搬送通路の外部からの運転指令に基づいて運転される外部運転モードと、前記搬送装置が前記搬送通路の内部からの運転指令に基づいて運転される内部運転モードとを選択するモード切り換えスイッチを、前記搬送通路の外部に設け、前記保守扉の開きを検出する扉検出手段と、前記搬送装置に対する電力供給を入り切りする電力切り換え手段と、前記保守扉の開きが検出されると搬送装置に対する電力供給が停止されるように、扉検出手段からの情報を基に電力切り換え手段を操作する牽制手段とを備えてある物品保管設備において、前記電力切り換え手段が搬送装置に対する電力供給を入りにするように前記牽制手段に対して電力供給指令を出力する内部給電スイッチを、前記搬送通路の内部に設け、前記電力切り換え手段が搬送装置に対する電力供給を入りにするように前記牽制手段に対して電力供給指令を出力する外部給電スイッチを、前記搬送通路の外部に設け、前記モード切り換えスイッチと前記内部給電スイッチと前記外部給電スイッチを、着脱自在な操作キーが装着されて切り換え操作されるキースイッチに構成し、かつ、同一の前記操作キーによって操作されるように構成してある。
すなわち、搬送装置を点検するなど、メンテナンス作業を行なうに当たり、モード切り換えスイッチを操作キーによって操作して内部運転モードを選択し、操作キーをモード切り換えスイッチから外して持って保守扉から搬送通路に入る。保守扉を開けたとき、扉検出手段が検出してこの検出結果を基に牽制手段が電力切り換え手段を操作し、電力切り換え手段が搬送装置に対する電力供給を停止する。搬送通路の内部では、モード切り換えスイッチから外して持参してきた操作キーを使用し、内部給電スイッチを操作して電力供給指令を出力すれば、この指令を基に牽制手段が電力切り換え手段を操作してこの電力切り換え手段が搬送装置に対する電力供給を再開する。
メンテナンス作業を終えると、内部給電スイッチを操作したキーを内部給電スイッチから外して持って保守扉から搬送通路の外部に出る。保守扉を開けたとき、扉検出手段が検出して電力切り換え手段が搬送装置に対する電力供給を停止するが、内部給電スイッチから外して持参した操作キーを使用し、外部給電スイッチを操作して電力供給指令を出力すれば、この指令を基に牽制手段が電力切り換え手段を操作してこの電力切り換え手段が搬送装置に対する電力供給を再開するものである。
これにより、搬送通路に入った場合、内部運転モードになっているとともに、モード切り換えスイッチ及び外部給電スイッチは操作キーが外れて操作できなくなっていて、さらに、搬送装置に対する電力供給が停止されていて、搬送装置を搬送通路の外部から運転できなくなっており、かつ、電力切り換え手段による電力供給停止を解除しない限りは、搬送通路の内部からでも搬送装置を運転できなくなっている。しかし、モード切り換えスイッチから外して持参した操作キーによって内部給電スイッチを操作すれば、搬送装置に対する電力供給が再開されて搬送装置を搬送通路の内部から試運転するなど運転できるようになる。そして、搬送通路から出た場合、内部給電スイッチから外して持参した操作キーによって外部給電スイッチを操作すれば、搬送装置に対する電力供給が再開されて搬送装置の運転を再開できるようになる。
従って、本第1発明によれば、メンテナンス作業を行なうに当たり、保守扉を開けて搬送通路の内部に入るときにおいても、搬送通路の内部に入ってメンテナンス作業を行なっている際においても、搬送通路の外部ではモード切り換えスイッチも外部給電スイッチも操作キーがなくて操作できなくて搬送装置が搬送通路の外部から運転されないように安全を確保した状態で、かつ、搬送通路の内部で誤って運転指令を出してしまっても、内部給電スイッチを操作して電力供給を再開させていない限りは搬送装置が運転されないように安全を確保した状態で、さらには、搬送通路の内部でも操作キーがない限りは内部給電スイッチを操作できなくて電力供給を再開できないように安全を確保した状態で行なえる。
この割には、運転モードを選択するためと、搬送通路の内部で電力供給を再開させるためと、搬送通路の外部で電力供給を再開させるためのいずれのスイッチ操作も同一の操作キーを持参して取り扱うことによって楽にかつ操作簡単に行なえる。
また、本第2発明によれば、本第1発明の構成において、前記搬送装置の自動運転を許容する自動運転モードと、前記搬送装置の手動運転を許容する手動運転モードを選択するとともに着脱自在な操作キーによって切り換え操作自在な自動手動切り換えスイッチを、前記搬送通路の内部に設けるとともに前記モード切り換えスイッチと前記内部給電スイッチと前記外部給電スイッチを操作するための前記操作キーによって操作するように構成してある。
すなわち、搬送通路の内部で、搬送装置を試運転するなど手動運転するに当たり、モード切り換えスイッチと内部給電スイッチと外部給電スイッチの各スイッチを操作するための操作キーによって自動手動切り換えスイッチを操作して手動運転モードを選択することにより、手動運転が可能になるものである。
従って、本第2発明によれば、メンテナンス作業を行なうに当たり、誤って手動運転指令を出しても手動運転モードを選択していない限りは搬送装置を運転できないように、かつ、操作キーがなければ自動手動切り換えスイッチを操作できなくて手動運転モードを選択できないように、さらに安全を確保した状態で行なえる。しかも、内部運転モードを選択するとか電力供給を再開させるためのものと同一の操作キーを持参して取り扱うことによって楽にかつ操作簡単に行なえる。
また、本第3発明によれば、本第1又は第2発明の構成において、前記保守扉及び前記内部給電スイッチを、前記搬送通路の主ポジション側と補助ポジション側の両側に設けてある。
すなわち、保守扉及び内部給電スイッチが一箇所にしかない場合、修理や点検作業を終えると、作業終了箇所から保守扉の設置箇所まで戻って搬送通路の外部に出ねばならないとか、作業終了箇所から内部給電スイッチの設置箇所まで移動して試運転できるように電力供給を開始させるスイッチ操作を行なわねばならないことがある。これに対し、例えば主ポジション側の保守扉から搬送通路の内部に入って作業を開始し、補助ポジション側で作業を終えて、この補助ポジション側の保守扉から搬送通路の外部に出るとか、この補助ポジション側において、内部給電スイッチを操作して試運転できるように電力供給を再開させるなど、主ポジション側と補助ポジション側の保守扉及び内部給電スイッチを適切に使い分けることにより、作業終了箇所から搬送通路の内部を長距離にわたって移動しなくとも、保守扉から搬送通路の外部に出られるとか、内部給電スイッチを操作して電力供給を再開させ得る。
従って、本第3発明によれば、主ポジション側と補助ポジション側の保守扉及び内部給電スイッチを適切に使い分けることにより、速やかに搬送通路の外部に出て作業を終えることができるとか、速やかに内部給電スイッチを操作して試運転することができる。
また、本第4発明によれば、本第1〜第3発明のいずれか一つの発明の構成において、前記モード切り換えスイッチを、外部運転モードを選択する外部運転位置と、内部運転モードを選択する内部運転位置のうちの内部運転位置の方でのみ操作キーが抜け外れるように構成してある。
すなわち、操作キーを外部運転位置と内部運転位置のうち内部運転位置の方に操作することによってのみ、操作キーがモード切り換えスイッチから抜け外れるものである。これにより、外部運転モードと内部運転モードのうちの内部運転モードが選択された場合のみ、操作キーを搬送通路の内部に持参して内部給電スイッチを操作して電力供給を再開できるようになる。
従って、本第4発明によれば、内部給電スイッチによって電力供給が再開される際、モード切り換えスイッチによって内部運転モードが必ず選択された状態になっており、搬送装置が外部から運転されないように安全を確保した状態で電力供給を再開させられる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、複数の収納部1aが収納棚1の横及び上下方向に並べて設けられた前記収納棚1の一対を、この収納棚1の前面側どうしが所定間隔を隔て向かい合うようにして並べて床面上に設置し、各収納棚1の一方の横側にコンベヤ2aなどを設置して設けた物品搬出入部2、収納棚1どうしの間に設置した搬送装置10、一対の物品搬出入部2の受け渡し部2bが位置する側の端部どうしにわたって設置した主ポジション側柵3、一対の収納棚1,1の前記物品搬出入部2が位置する側とは反対側の端部どうしにわたって設置した補助ポジョン側柵4を備えて、物品保管設備を構成してある。
各物品搬出入部2は、前記コンベヤ2a、及び、このコンベヤ2aの収納棚1が位置する側とは反対側に設けた前記受け渡し部2bを備えて構成してあり、受け渡し部2bに搬入された物品をコンベヤ2aによって受け渡し部2bから取り出して前記搬送装置10に供給するとか、搬送装置10からの物品をコンベヤ2aによって受け取って受け渡し部2bに送り込む。
搬送装置10は、収納棚1どうしの間の床面側と天井側に設置したガイドレール11に沿って自走する自走台車12、この自走台車12が有する収納棚上下方向のガイドレール13に沿って昇降するフォーク装置14などを備えて成るスタッカークレーンによって構成してある。すなわち、自走台車12により、収納棚1どうしの間と、物品搬出入部2どうしの間にわたって位置する搬送通路15を、この搬送通路15の前記物品搬出入部2が位置する側の主ポジションHPと、これとは反対側の補助ポジションOPの間をガイドレール11に沿って往復移動し、フォーク装置14によって収納棚1の収納部1aに対する物品の出し入れ、及び、物品搬出入部2のコンベヤ2aとの間の物品の受け渡しを行なう。
前記主ポジション側柵3、及び、前記補助ポジション側柵4は、前記一対の物品搬出入部2及び前記一対の収納棚1,1との協働により、搬送装置10が往復移動する前記搬送通路15、及び、前記一対の物品搬出入部2,2どうしの間の作業用スペースを含むスペース(以下、単に搬送通路15と呼称する。)をこの搬送通路15の外部と区画している。
図6に示すように、前記搬送装置10の自走台車12やフォーク装置14を駆動する駆動部、及び、前記一対の物品搬出入部2,2それぞれのコンベヤ2aの駆動部に制御装置20を連係させるとともに、この制御装置20にオンライン操作装置21及びリモート操作装置22を連係させてある。
オンライン操作装置21は、在庫管理室などに設置してあり、前記搬送通路15の外部で操作するようになっている。図2などに示すように、リモート操作装置22は、前記搬送通路15の主ポジション側の端部に設置するとともに、前記搬送通路15の外部に臨んでいる外部操作盤22aによって搬送通路15の外部から操作するようになっている。オンライン操作装置21もリモート操作装置22も、物品保管や物品搬出の運転指令を制御装置20に出力することにより、物品搬出入部2及び搬送装置10を自動運転させるようになっている。
すなわち、この物品保管設備は、オンライン操作装置21やリモート操作装置22からの運転指令を基に、物品搬出入部2と搬送装置10によって物品を受け渡し部2bから収納棚1に自動的に収納したり、収納棚1から受け渡し部2bに自動的に取り出すようになっている。
つまり、オンライン操作装置21やリモート操作装置22から物品保管の運転指令が出ると、この運転指令に基づいて物品搬出入部2のコンベヤ2a、搬送装置10の自走台車12及びフォーク装置14が自動的に運転され、物品搬出入部2の受け渡し部2bに搬送車(図示せず)などによって搬入された物品を、コンベヤ2aが受け渡し部2bからコンベヤ2aの受け渡し部2b側とは反対側の端部に取り出し、搬送装置10がフォーク装置14によってコンベヤ2aから取り出して保持し、所定の収納棚1の収納部1aに搬送してこの収納部1aにフォーク装置14によって収納する。
オンライン操作装置21やリモート操作装置22から物品搬出の運転指令が出ると、この運転指令に基づいて物品搬出入部2のコンベヤ2a、搬送装置10の自走台車12及びフォーク装置14が自動的に運転され、搬送装置10がフォーク装置14によって所定の収納棚1の収納部1aから物品を取り出して保持し、コンベヤ2aの受け渡し部2bが位置する側とは反対側の端部に搬送してフォーク装置14によって供給し、コンベヤ2aによって受け渡し部2bに送り込んで搬送車などに供給する。
図1に示すように、前記主ポジション側柵3に主保守扉6を、前記補助ポジション側柵4に補助保守扉7をそれぞれ設けるとともに、主保守扉6は、搬送通路内部のメンテナンス作業を行なう作業者が搬送通路15に対してこれの主ポジション側から出入りするのに使用するように構成し、補助保守扉7は、搬送通路内部のメンテナンス作業を行なう作業者が搬送通路15に対してこれの補助ポジション側から出入りするのに使用するように構成してある。
図1,2に示す如く前記主保守扉6に付設した主保守扉検出手段としての主保守扉スイッチ23によって主保守扉6が開かれたことを検出するように構成し、前記補助保守扉7に付設した補助保守扉検出手段としての補助保守扉スイッチ24によって補助保守扉7が開かれたことを検出するように構成し、図6に示すように、前記主保守扉スイッチ23及び補助保守扉スイッチ24を牽制手段25に連係させるとともに、この牽制手段25を電力切り換え手段27に連係させてある。この電力切り換え手段27は、牽制手段25によって切り換え操作されて、搬送装置10の自走台車12やフォーク装置14、及び、各物品搬出入部2のコンベヤ2aに対して駆動用の電力を供給する電力供給装置26をオンやオフに切り換え操作する。
図1,2に示すように、前記リモート操作装置22の搬送通路外に臨んでいる前記外部操作盤22aに設置することによって、搬送通路15の外部の主保守扉6の近くで操作できるようにしたモード切り換えスイッチ28及び外部給電スイッチ29を、搬送通路15の外部に設け、前記リモート操作装置22の搬送通路内に臨んでいる内部操作盤に設置することによって、搬送通路15の主ポジション側の内部の主保守扉6の近くで操作できるようにした主内部給電スイッチ30、補助保守扉7によって開閉される出入り口の内側近くに設置することによって、搬送通路15の補助ポジション側の内部の補助保守扉7の近くで操作できるようにした補助内部給電スイッチ31、搬送通路15の内部の搬送装置10から外れた部位に設置することによって、搬送通路15の内部の一定箇所でのみ操作できるようにした固定式の自動手動切り換えスイッチ32、搬送装置10に設置することによって、搬送装置10と共に移動して搬送通路15の内部の搬送装置10が位置する部位で操作できるようにした移動式の自動手動切り換えスイッチ33を、搬送通路15の内部に設け、図6に示すように、前記モード切り換えスイッチ28と、前記固定式の自動手動切り換えスイッチ32と、前記移動式の自動手動切り換えスイッチ33を、前記制御装置20に連係させ、前記主保守扉スイッチ23と、前記補助保守扉スイッチ24と、前記外部給電スイッチ29と、前記主内部給電スイッチ30と、前記補助内部給電スイッチ31を前記牽制手段25に連係させてある。
図3に示すように、前記モード切り換えスイッチ28は、シリンダー28aに着脱自在な操作キー35を装着し、この操作キー35でシリンダー28aをオンライン位置A(外部運転位置に相当)と、切り位置B(内部運転位置に相当)と、リモート位置C(外部運転位置に相当)に回動操作することによって切り換わるようにキースイッチに構成するとともに、オンライン位置Aに切り換え操作することにより、オンラインモード(外部運転モードに相当)の運転モード指令を制御装置20に対して出力し、リモート位置Cに切り換え操作することにより、リモートモード(外部運転モードに相当)の運転モード指令を制御装置20に対して出力し、切り位置Bに切り換え操作することにより、内部運転モードの運転モード指令を制御装置20に対して出力する。オンライン位置A及びリモート位置Cに操作されると、シリンダー28aが操作キー35に係合して操作キー35の抜き外しを不能にし、切り位置Bに操作されると、シリンダー28aが操作キー35に対する係合を解除して操作キー35の抜き外しを可能にするように構成してあり、オンライン位置Aとリモート位置Cと切り位置Bのうちの切り位置Bに操作した場合にのみ、操作キー35を抜き外すことができるようになっている。
図5に示すように、前記固定式の自動手動切り換えスイッチ32と前記移動式の自動手動切り換えスイッチ33のそれぞれは、シリンダー32a,33aに着脱自在な前記操作キー35を装着し、この操作キー35によってシリンダー32a,33aを自動位置AUとメンテナンス位置MAに回動操作することによって切り換わるようにキースイッチに構成するとともに、自動位置AUに切り換え操作することにより、自動運転モードの運転モード指令を制御装置20に出力し、メンテナンス位置MAに切り換え操作することにより、手動運転モードの運転モード指令を制御装置20に出力する。
制御装置20は、電気回路又はマイクロコンピュータを利用して構成してあり、前記操作装置21,22、前記各スイッチ28,32,33、搬送通路15の内部に位置する手動操作装置36からの情報に基づいて搬送装置10及び物品搬出入部2を運転するようになっている。
すなわち、モード切り換えスイッチ28からオンラインモードの運転モード指令を入力し、かつ、固定式の自動手動切り換えスイッチ32と移動式の自動手動切り換えスイッチ33の一方から自動運転モードのモード指令を入力すると、オンラインモードになり、オンライン操作装置21からの運転指令に基づいて搬送装置10の自走台車12及びフォーク装置14、物品搬出入部2のコンベヤ2aを運転する。モード切り換えスイッチ28からリモートモードの運転モード指令を入力し、かつ、固定式の自動手動切り換えスイッチ32と移動式の自動手動切り換えスイッチ33の一方から自動運転モードのモード指令を入力すると、リモートモードになり、リモート操作装置22からの運転指令に基づいて搬送装置10の自走台車12及びフォーク装置14、物品搬出入部2のコンベヤ2aを運転する。モード切り換えスイッチ28から内部運転モードの指令を入力し、かつ、固定式の自動手動切り換えスイッチ32と移動式の自動手動切り換えスイッチ33の一方から手動運転モードのモード指令を入力すると、手動運転モードになり、手動操作装置36からの運転指令に基づいて搬送装置10の自走台車12及びフォーク装置14、物品搬出入部2のコンベヤ2aを運転する。
主保守扉スイッチ23及び補助保守扉スイッチ24は、主保守扉6や補助保守扉7の開きを検出すると、この検出結果を牽制手段25に出力する。
図3,4に示すように、前記外部給電スイッチ29と前記主内部給電スイッチ30と前記補助内部給電スイッチ31のそれぞれは、シリンダー29a,30a,31aに着脱自在な前記操作キー35を装着し、この操作キー35によってシリンダー29a、30a、31aを回動することによってスイッチ作動するようにキースイッチ構成するとともに、ON位置Eに操作することにより、電力供給指令を牽制手段25に対して出力する。
牽制手段25は、電気回路又はマイクロコンピュータを利用して構成してあり、各スイッチ23,24,29,30,31からの検出情報や指令を基に電力切り換え手段27を切り換え操作するようになっている。
すなわち、主保守扉スイッチ23又は補助保守扉スイッチ24から扉開きの検出結果を入力すると、電力切り換え手段27を電力供給停止側に切り換え操作することにより、この電力切り換え手段27によって電力供給装置26をオフ側に切り換え操作させて搬送装置10の自走台車12及びフォーク装置14、物品搬出入部2のコンベヤ2aに対する駆動用電力の供給を停止させる。
外部給電スイッチ29又は主内部給電スイッチ30又は補助内部給電スイッチ31から電力供給指令を入力すると、電力切り換え手段27を電力供給側に切り換え操作することにより、この電力切り換え手段27によって電力供給装置27をオン側に切り換え操作させて搬送装置10の自走台車12及びフォーク装置14、物品搬出入部2のコンベヤ2aに対する駆動用電力の供給を行なわせる。
前記モード切り換えスイッチ28と、前記固定式の自動手動切り換えスイッチ32と、前記移動式の自動手動切り換えスイッチ33と、前記主内部給電スイッチ30と、前記補助内部給電スイッチ31と、前記外部給電スイッチ29の全てのスイッチを同一の前記操作キー35によって操作するように、各スイッチ28,32,33,30,31,29の前記シリンダー28a,32a,33a,30a,31a,29aのキー仕様を同一にしてある。
つまり、搬送装置10や物品搬出入部2を点検するとか修理するなど、搬送通路15の内部のメンテナンス作業を行なうに当たり、図7に示す要領に基づいて行なうようにしてある。
すなわち、モード切り換えスイッチ28を操作キー35によってオンライン位置A又はリモート位置Cから切り位置Bに切り換え操作して、搬送装置10及び物品搬出入部2がオンライン操作装置21からの運転指令に基づいて運転されるオンラインモードと、リモート操作装置22からの運転指令に基づいて運転されるリモートモードと、手動操作装置36からの運転指令に基づいて運転される内部運転モードのうちから内部運転モードを選択し、搬送通路15に入った後に搬送装置10及び物品搬出入部2を手動運転できるようにする。
この後、操作キー35をモード切り換えスイッチ28から抜き外して持参して、主保守扉6又は補助保守扉7から搬送通路15に入る。このとき、主保守扉6又は補助保守扉7を開けるため、主保守扉スイッチ23又は補助保守扉スイッチ24が扉開きを検出して牽制手段25が牽制側に作動し、電力切り換え手段27が電力供給装置26をオフ側に切り換え操作して搬送装置10及び物品搬出入部2に対する電力供給をオフ(停止)にする。これにより、手動操作装置36を誤って操作して搬送通路15の内部から運転指令を出してしまうとか、オンライン操作装置21やリモート操作装置22が操作されて搬送通路15の外部から運転指令が出されることがあっても、搬送装置10及び物品搬出入部2が運転されないように安全を確保しながら搬送通路15に入るとか、搬送通路15の内部でメンテナンス作業を行なえる。
搬送装置10及び物品搬出入部2を試運転するなど、搬送通路15で手動運転する場合、モード切り換えスイッチ28から外して持って来た操作キー35で主内部給電スイッチ30又は補助内部給電スイッチ31をON位置Eに操作し、牽制手段25を牽制解除側に操作してこの牽制手段25によって電力切り換え手段27を電力供給側に切り換え操作させ、この電力切り換え手段27によって電力供給装置26をオン側に切り換え操作させて搬送装置10及び物品搬出入部2に対する電力供給をオン(再開)させる。
そして、主内部給電スイッチ30又は補助内部給電スイッチ31から操作キー35を抜き外し、この操作キー35を固定式の自動手動切り換えスイッチ32又は移動式の自動手動切り換えスイッチ33に装着して、この自動手動切り換えスイッチ32,33をメンテナンス位置MAに切り換え操作する。すると、制御装置20がモード切り換えスイッチ28からの運転モード指令と、固定式の自動手動切り換えスイッチ32又は移動式の自動手動切り換えスイッチ33からの運転モード指令に基づいて手動運転モードになる。これにより、手動操作装置36を操作することにより、搬送装置10の自走台車12及びフォーク装置14、物品搬出入部2のコンベヤ2aを手動運転できる。
メンテナンス作業を終えると、固定式の自動手動切り換えスイッチ32又は移動式の自動手動切り換えスイッチ33を自動位置AUに切り換え操作し、この切り換え操作を行なった操作キー35をそのスイッチ32,33から抜き外して持参して、主保守扉6又は補助保守扉7から搬送通路15の外部に出る。このとき、主保守扉6又は補助保守扉7を開けるため、主保守扉スイッチ23又は補助保守扉スイッチ24が扉開きを検出して牽制手段25が牽制側に作動し、電力切り換え手段27が電力供給装置26をオフ側に切り換え操作する。これにより、搬送装置10及び物品搬出入部2に対する電力供給がオフ(停止)になる。
搬送通路15の外部に出ると、自動手動切り換えスイッチ32又は33から外して持参した操作キー35を外部給電スイッチ29に装着して、この外部給電スイッチ29をON位置Eに操作し、牽制手段25を牽制解除側に操作してこの牽制手段25によって電力切り換え手段27を電力供給側に切り換え操作させ、この電力切り換え手段27によって電力供給装置26をオン側に切り換え操作させて搬送装置10及び物品搬出入部2に対する電力供給をオン(再開)させる。
そして、外部給電スイッチ29から操作キー35を抜き外し、この操作キー35をモード切り換えスイッチ28に装着して、このモード切り換えスイッチ28を切り位置Bからオンライン位置A又はリモート位置Cに切り換え操作し、オンライン操作装置21又はリモート操作装置22による搬送装置10及び物品搬出入部2の運転を可能にする。
〔別実施形態〕
上記実施形態では、収納棚1に収納するべき物品の搬送装置10による取り入れも、収納棚1から搬出するべき物品の搬送装置10による送り出しも、搬送通路15の主ポジションHP側で行なうようにして実施しているが、収納するべき物品の搬送装置10による取り入れと、搬出するべき物品の搬送装置10による送り出しの一方を、搬送通路15の主ポジションHP側で行ない、他方を搬送通路15の補助ポジションOP側で行なうようにして実施してもよい。また、収納するべき物品の搬送装置10による取り入れと、搬出するべき物品の搬送装置10による送り出しの両方を、搬送通路15の主ポジションHP側と、補助ポジションOP側の両側で行なうようにして実施してもよい。
物品保管設備の概略平面図 主保守扉、リモート操作装置の平面図 外部給電スイッチ及びモード切り換えスイッチの正面図 (イ)は、主内部給電スイッチの正面図、(ロ)は、補助内部給電スイッチの正面図 (イ)は、固定式の自動手動切り換えスイッチの正面図、(ロ)は、移動式の自動手動切り換えスイッチの正面図 ブロック図 メンテナンス作業の要領を示す説明図
符号の説明
1 収納棚
1a 収納棚の収納部
6,7 保守扉
10 搬送装置
15 搬送通路
23,24 扉検出手段
25 牽制手段
27 電力切り換え手段
28 モード切り換えスイッチ
29 外部給電スイッチ
30,31 内部給電スイッチ
32,33 自動手動切り換えスイッチ
35 操作キー
A,C モード切り換えスイッチの外部運転位置
B モード切り換えスイッチの内部運転位置

Claims (4)

  1. 物品を収納する複数の収納部が設けられた収納棚と、
    前記収納部の夫々と、前記収納棚における物品搬出入を行なうための物品搬出入部の間で物品の搬送を行なう搬送装置と、前記搬送装置が移動する搬送通路に作業者が出入りするための保守扉とを備え、
    前記搬送装置が前記搬送通路の外部からの運転指令に基づいて運転される外部運転モードと、前記搬送装置が前記搬送通路の内部からの運転指令に基づいて運転される内部運転モードとを選択するモード切り換えスイッチを、前記搬送通路の外部に設け、
    前記保守扉の開きを検出する扉検出手段と、前記搬送装置に対する電力供給を入り切りする電力切り換え手段と、前記保守扉の開きが検出されると搬送装置に対する電力供給が停止されるように、扉検出手段からの情報を基に電力切り換え手段を操作する牽制手段とを備えてある物品保管設備であって、
    前記電力切り換え手段が搬送装置に対する電力供給を入りにするように前記牽制手段に対して電力供給指令を出力する内部給電スイッチを、前記搬送通路の内部に設け、
    前記電力切り換え手段が搬送装置に対する電力供給を入りにするように前記牽制手段に対して電力供給指令を出力する外部給電スイッチを、前記搬送通路の外部に設け、
    前記モード切り換えスイッチと前記内部給電スイッチと前記外部給電スイッチを、着脱自在な操作キーが装着されて切り換え操作されるキースイッチに構成し、かつ、同一の前記操作キーによって操作されるように構成してある物品保管設備。
  2. 前記搬送装置の自動運転を許容する自動運転モードと、前記搬送装置の手動運転を許容する手動運転モードを選択するとともに着脱自在な操作キーによって切り換え操作自在な自動手動切り換えスイッチを、前記搬送通路の内部に設けるとともに前記モード切り換えスイッチと前記内部給電スイッチと前記外部給電スイッチを操作するための前記操作キーによって操作するように構成してある請求項1記載の物品保管設備。
  3. 前記保守扉及び前記内部給電スイッチを、前記搬送通路の主ポジション側と補助ポジション側の両側に設けてある請求項1又は2記載の物品保管設備。
  4. 前記モード切り換えスイッチを、外部運転モードを選択する外部運転位置と、内部運転モードを選択する内部運転位置のうちの内部運転位置の方でのみ操作キーが抜け外れるように構成してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品保管設備。
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