JP2005022802A - 荷物配送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】荷物配送システムで受取人不在による荷物の再配送に関して、受取人は再配送の依頼を何時でも簡単に短時間で行なえ、配送者は再配送を一度で確実に済ませるようにする。
【解決手段】荷物配送時に受取人不在の場合、配送者が配送者用端末で荷物のバーコードを読み取ると、同端末はそれをデコードして取得した荷物の識別番号と配送センター用端末の電話番号を含む再配送依頼データをコード化した光学的に読み取り可能な再配送依頼コードを含む不在通知票を印刷し、配送者が投函する(S1〜S6)。帰宅した受取人は、不在通知票の再配送依頼コードに再配送の希望日時を示す部分を記入した後、受取人用端末を操作して再配送依頼コードを読み取る。受取人用端末は、再配送依頼コードをデコードして再配送依頼データを取得し、配送センター用端末に送信する(S10〜S14)。
【選択図】 図7
【解決手段】荷物配送時に受取人不在の場合、配送者が配送者用端末で荷物のバーコードを読み取ると、同端末はそれをデコードして取得した荷物の識別番号と配送センター用端末の電話番号を含む再配送依頼データをコード化した光学的に読み取り可能な再配送依頼コードを含む不在通知票を印刷し、配送者が投函する(S1〜S6)。帰宅した受取人は、不在通知票の再配送依頼コードに再配送の希望日時を示す部分を記入した後、受取人用端末を操作して再配送依頼コードを読み取る。受取人用端末は、再配送依頼コードをデコードして再配送依頼データを取得し、配送センター用端末に送信する(S10〜S14)。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配送センターの管理の下に配送者が荷物を配送センターから届け先の受取人宅などに配送する荷物配送システムに関し、特に配送時に届け先で受取人が不在であった場合に荷物を再配送する荷物配送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の宅配便などの荷物の配送システムでは、配送する荷物ごとに配送管理用の固有の識別番号を割り振り、その情報をバーコード化して印刷したバーコードラベルを発行して荷物に添付し、配送センターでそのバーコードを読み取って配送管理をしている。
【0003】
また、宅配便や郵便などの荷物配送サービスにおいて、荷物の配送者(配送車のドライバー)が荷物を配送先の荷物の受取人宅に配送した時に、必ずしも受取人が在宅しているとは限らず、不在である場合が多々ある。この場合、配送者は、荷物の送り主、配送した日時、配送センターの再配送受付電話番号などを記載した不在連絡票を受取人宅の郵便受けなどに投函しておき、荷物は一旦持ち帰り保管する。なお、不在連絡票には、上述した荷物の配送管理用の識別番号に関連付けた伝票番号を記載しておき、再配送の管理に使用する。
【0004】
そして、不在で荷物を受け取れなかった受取人が帰宅して、不在連絡票を確認し、配送センターに荷物の再配送を依頼する場合、不在連絡票に記載された配送センターの再配送受付電話番号に電話をかけ、配送センターのオペレータに受取人の住所、氏名、不在連絡票に記載された管理用の伝票番号、再配送を希望する日時などを口頭で(通話で)伝える。
【0005】
配送センターのオペレータは、伝えられたこれらの情報に基づいて再配送用のデータを作成する。これにより配送者に再配送の指示が行われるようになっている。
【0006】
しかし、受取人から配送センターに再配送の依頼の連絡がなかった場合には、受取人が在宅しており荷物が受け取られるまで、何回も再配送を行っている。
【0007】
一方、近年では携帯電話、PHS、PDA(携帯情報機器)などの携帯端末が普及し、メール機能、デジタルカメラ機能、インターネット接続を可能にしたものなど、各種の機能を有するものが販売され、利用されている。その中で、特に下記の特許文献1に記載されているように、携帯電話にCCDイメージリーダなどの読み取り部を設け、電話番号及びメッセージ情報を組み込んだバーコードを読み取って電話番号及びメッセージ情報を認識し、その電話番号に自動的に発信し接続したりメッセージ情報を表示したりするものも提案されている。
【0008】
しかし、従来の荷物配送システムでは、荷物の受取人がこのような機能を有した携帯電話などの携帯端末を使用して再配送の依頼などの連絡を端末から自動的に行なうようなことは想定しておらず、一般的には上述のように直接電話して口頭で連絡することを想定している。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−197186号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、荷物の受取人が配送センターに直接電話して口頭で再配送を依頼する連絡を行う場合、配送センターのオペレータが勤務している平日の昼間の時間帯は連絡できるが、オペレータがいない夜間や休日などは連絡できない。受取人のなかには、仕事などの関係で夜間や休日しか配送センターに連絡できない人も多く、そういう人は再配送のサービスを利用できないといった問題が生じる。
【0011】
これに対して、配送センターが24時間常時受付けに対応する方法として、受取人が配送センターの端末が接続された再配送受付電話番号に電話をかけ、電話機のキーボード(プッシュボタン)の入力により発生するトーン信号を用いて、不在連絡票に記載された伝票番号、再配送の希望日時などのデータを送信し、再配送を依頼するシステムも存在する。
【0012】
しかし、この場合は、キーボードの入力に手間がかかり連絡に時間を要するため、受取人にとっては利便性に欠けるという問題があった。また、この時、特に携帯電話を使用した場合には、受話口とキーボードが一体化しているため、入力しづらく、余計に手間がかかる。また、入力に手間がかかり通信時間が長くなるため電話通信料金がかさみ、負担が大きくなるという問題があった。
【0013】
また、このような問題から、受取人の依頼による再配送のサービスが受取人に行き届かず、利用されない場合もあり、その場合、配送者は荷物を持って何度も受取人宅を訪問しなければならず、配送効率がよくないという問題もあった。
【0014】
そこで本発明の課題は、荷物の受取人の不在による再配送に関して、受取人は配送センターへの再配送の依頼を何時でも簡単に短時間で行なうことができるとともに、配送者は再配送を一度で確実に済ませることができる荷物配送システムの構成を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、
荷物の配送者に使用される携帯型の配送者用端末と、荷物の受取人に使用される受取人用端末が荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末と通信可能である荷物配送システムであって、
前記配送者用端末は、配送者の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを生成して記録媒体に印刷する機能を有し、
前記受取人用端末は、受取人の所定の操作に応じて、前記コードを光学的に読み取り、デコードして前記再配送依頼情報を取得し、前記配送センター用端末に送信する機能を有し、
前記配送センター用端末は、前記再配送依頼情報を受信した場合に、該情報に従う再配送が可能か否か判断し、判断結果の情報を前記受取人用端末に送信するとともに、可能と判断した場合は再配送を指示する情報を前記配送者用端末に送信する機能を有する構成を採用した。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。ここでは宅配便配送システムにおける実施形態を示す。なお本発明の構成は郵便などの他の荷物配送システムにも適用できることは勿論である。
【0017】
図1は、本実施形態の宅配便配送システムの通信系統の構成を概略的に示すブロック図である。同図において、1は公衆電話回線網などからなる通信回線であり、詳しく図示していないが、無線電話網を含み、無線でアクセス可能である。2は荷物を配送する配送業者の各配送者が携帯する携帯型の端末装置である配送者用端末、3は荷物の受取人(以下、単に受取人という)が使用する受取人用端末、4は配送業者が配送センターで荷物の配送管理に使用する配送センター用端末である。本実施形態の宅配便配送システムは、通信回線1を介して、配送者用端末2と配送センター用端末4の間、及び受取人用端末3と配送センター用端末4の間で通信を行なって運営される。
【0018】
なお、本実施形態の宅配便配送システムでは、配送される荷物ごとに配送管理用の固有の識別番号が割り振られるものとする。そして、図2に示すように、配送される荷物11には、その識別番号のデータをコード化したバーコード12aを印刷した記録媒体であるバーコードラベル12が貼り付けられているものとする。なお、識別番号以外の配送データも合わせてバーコード12aにコード化してもよい。また、光学的に読み取って認識可能なコードならばバーコード以外のコードでもよい。
【0019】
次に、図3は配送者用端末2の外観を示す斜視図である。この配送者用端末2は、スキャナーおよびプリンタを一体とした携帯型端末装置であり、配送業者の荷物を積載した配送車を運転する配送者が携帯するもので、無線で通信回線1にアクセスし、通信回線1を介して配送センター用端末4にアクセスする機能を有する。
【0020】
図3において、5は表示部であり、文字や図形、及び各種のメニュー選択キーやアイコンなどを表示する。6は、数字キーやアルファベットキー等が設けられたキーボードであり、配送者が各種データの入力や配送者用端末2の操作をするための入力を行なう入力部である。7はスキャナーであり、先述した図2のバーコード12aの画像を光学的に読み取ることが可能な画像読取手段である。8は後述する図5の不在連絡票20などを印刷するためのプリンタである。9は、拡張用のメモリカードや各種の通信カードを着脱可能に装着するためのカードスロットである。10は、カードスロット9に装着されるデータ通信カードであり、無線で通信回線1にアクセスして通信回線1を介して配送センター用端末4にアクセスし、データ通信を行なうことが可能である。
【0021】
次に、図4は配送者用端末2の構成を示すブロック図である。13は端末2の全体を制御するCPUであり、これに上述した表示部5、キーボード6、スキャナー7、プリンタ8、カードスロット9が接続されており、CPU13に制御される。また、CPU13には、CPU2が実行する制御プログラムなどを格納したプログラムメモリ(ROM)14と、各種データの一次的な格納に用いられるデータメモリ(RAM)15が接続されている。
【0022】
プログラムメモリ14に格納されるCPU13の制御プログラムには、荷物の配送データを処理する荷物配送管理プログラムが含まれており、配送者の所定の操作によるキーボード6からの所定の入力に応じて、CPU13がこのプログラムを実行して制御を行なうことにより、以下で述べるように、スキャナー7による先述したバーコード12aの画像データの読み取りとデコード、配送用端末4の配送管理用データベースからの荷物の配送データの配送者用端末2へのダウンロードとデータベース化、及び後述する図5の再配送依頼コード22の生成とこれを含む不在連絡票20の印刷などが行なわれる。
【0023】
すなわち、まず、後述する配送センター用端末4の記憶装置に格納される配送管理データベースには、配送センター全ての荷物の管理用の固有の識別番号、配送先(お届け先)住所、受取人氏名、送り主氏名、配送先電話番号、配送品情報(荷物品目)、配送日時、再配送状況などの配送データが荷物ごとに関連付けられて記憶されている。
【0024】
配送者は、配送者用端末2を操作して、先述した図2の荷物11に貼り付けられたバーコードラベル12のバーコード12aの画像をスキャナー7に読み取らせることにより、その荷物の識別番号を端末2に入力することができる。すなわち、読み取られたバーコード12aの画像データがここでデコード手段として動作するCPU13によりデコードされて荷物の識別番号のデータが復元され、認識される。
【0025】
配送者が配送センターで配送を担当する荷物を引き取る時に、上記のように配送者用端末2を操作し各荷物のバーコード12aを読み取って各荷物の識別番号を入力した後、所定の操作を行なうことにより、配送者用端末2が配送センター用端末4にアクセスし、それぞれの荷物の識別番号を送信する。これにより、それぞれの識別番号に関連付けられた上記の配送先(お届け先)住所、受取人氏名、送り主氏名、配送先電話番号、配送品情報(荷物品目)、配送日時などの各荷物の配送データが配送センター用端末4の配送管理データベースから検索されて配送者用端末2にダウンロードされ、識別番号のデータと関連付けて端末2の配送管理データベースとしてデータベース化されてデータメモリ15に、或いはカードスロット9に装着される不図示のメモリカードに格納される。
【0026】
その後、配送者が必要に応じて、配送を担当する荷物の内の所望の荷物の識別番号を配送者用端末2に入力することにより、端末2の配送管理データベースから前記荷物の識別番号に関連付けられた上記の配送データが検索されて表示部5に表示され、配送者はそれを参照することができる。
【0027】
また、配送者は、ある荷物の配送時に受取人が不在であった場合(以下、受取人不在の荷物配送を不在配送という)、その荷物に貼り付けられたバーコードラベル12のバーコード12aの画像を配送者用端末2のスキャナー7によって読み取り、その荷物の識別番号を端末2に入力する。そして配送者の操作に応じて配送者用端末2が通信回線1を介して配送センター用端末4にアクセスし、不在配送となった荷物の識別番号と受取人が不在である旨のデータを不在配送データとして送信する。また、配送者用端末2は、不在配送となった荷物について再配送を行なうものとして、該当する荷物の配送データについて自らの配送管理データベースを更新する。
【0028】
なお、配送センター用端末4は、不在配送データを受信したら、不在配送となった荷物について再配送を行なうものとして該当する荷物の配送データに関して配送管理データベースを更新する。
【0029】
また、受取人が在宅であった場合には、配送者が荷物を受取人に手渡す前に、バーコード12aを配送者用端末2のスキャナー7によって読み取ることにより、端末2がその荷物の識別番号を認識し、その荷物について配送完了として該当する荷物の配送データに関して配送管理データベースを更新する。
【0030】
また、不在配送となった時に、配送者の所定の操作に応じて、配送者用端末2において、CPU13が不在配送となった荷物の識別番号に関連付けられた配送先住所、受取人氏名、送り主氏名、荷物品目のデータを配送管理データベース上で参照し、これに基づいて図5に一例を示す再配送依頼コード22を含む不在連絡票20の印刷データを生成し、プリンタ8で不在連絡票20をプリントアウトする。配送者はこの不在連絡票20を受取人宅の郵便受けなどに投函する。
【0031】
図5に示す不在連絡票20の連絡事項欄21には、不在配送となった荷物の識別番号である配送番号、配送日、お届け先住所、受取人氏名、送り主氏名、荷物品目、及び再配送依頼連絡先(配送センター)とその電話番号が記載されている。
【0032】
また、不在連絡票20に印刷される再配送依頼コード22は、不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な情報の文字列をコード化した光学的に認識可能なコードであり、CPU13がコード生成手段として動作してコード化を行なって生成する。
【0033】
再配送依頼コード22は、ここでは2次元コードである。2次元コードは、複数の正方形の白と黒のセルが所定の配列規則にしたがって配置されており、このセルの配列の組み合わせにより、文字がコード化される。そして、そのセル配列を画像解析することによってコード化されたデータのデコードが可能である。ここで使用できる2次元コードとしては、例えばQRコードなどがあり、QRコードでは、数字、英数字、漢字のデータを扱うことができ、所定のアルゴリズムによって、文字列をコード化し、またデコードして解読することが可能である。
【0034】
再配送依頼コード22の第1のエリア22aには、該当する荷物の識別番号(配送番号)と、再配送の依頼を受け付ける配送センターの電話番号(実際には配送センター用端末4の電話番号)などのデータが再配送の依頼に必要な再配送依頼データとして、2次元コード化されて印刷されている。
【0035】
また、第2のエリア22bは、荷物配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が再配送依頼コード22を利用して再配送を依頼する場合に、再配送を希望する日時を示す2次元コードのセルを受取人が手書きで記入するエリアである。ここでは、碁盤の目状に区切られた正方形のセルの記入箇所の横方向と縦方向の位置により再配送の希望日と希望時間を指定できるようになっている。一例として、不在配送となった日の2日後(2002年5月18日)の15時から18時までの間に再配送を希望する場合は、その希望日と希望時間にそれぞれ該当する横方向と縦方向の位置のセルを符号23で示すように黒く塗りつぶすように記入することで指定を行うことができる。
【0036】
次に、図6は受取人用端末3の一例を示す外観斜視図である。ここに示す端末3は、画像を光学的に読み取る画像読取手段としてのデジタルカメラ31が端末本体30に設けられたカメラ付き携帯電話であり、通信回線1を介して配送センター用端末4に接続が可能な端末である。なお、端末3は、画像を光学的に読み取るスキャナーなどの画像読取手段を備えたパソコンやファクシミリ装置等で、通信回線1を介して配送センター用端末4に接続可能なものとしてもよい。
【0037】
受取人用端末3内に設けられた不図示のプログラムメモリには、端末3の全体を制御する制御手段である不図示のCPUが実行する制御プログラムが格納されているが、その制御プログラムには再配送依頼プログラムが含まれている。なお、このプログラムは配送業者のサイトからダウンロードすることもできる。
【0038】
受取人が端末3の不図示のキーボードなどを操作して所定の入力を行うことにより、CPUが再配送依頼プログラムを実行して制御を行ない、不在連絡票20の再配送依頼コード22をデジタルカメラ31で撮影して、その画像を読み取り、デコード手段としてその画像データをデコードし、荷物の識別番号、再配送の依頼を受け付ける配送センターの配送センター用端末4の電話番号、及び再配送希望日時などのデータを取得する。そして、配送センター用端末4の電話番号を自動ダイヤルして発呼し、通信回線1を介して配送センター用端末4に接続し、上記荷物の識別番号と再配送希望日時のデータを再配送依頼データとして送信するように制御する。
【0039】
次に、配送センター用端末4について説明する。配送センター用端末4は、配送業者が配送センターで配送荷物の管理、配送状況の確認および再配送の管理などを行うための端末装置であり、具体的にはハードディスク装置などの大容量の記憶装置を備えたコンピュータなどである。その記憶装置には、配送センターで扱う全ての荷物(配送センターから配送される全ての荷物)について管理情報を記憶し管理を行なうために、各荷物の識別番号(配送番号)、配送先住所、受取人氏名、送り主氏名、配送先電話番号、配送品情報(荷物品目)、配送日時、再配送状況などの配送データを荷物ごとに関連付けてデータベースとした配送管理データベースが格納されている。この配送管理データベース上で、各荷物の識別番号によって、関連する配送先住所、受取人氏名、送り主氏名、配送先電話番号、再配送状況などのデータを参照することができる。
【0040】
配送センター用端末4は、受取人用端末3から再配送依頼データが送信された場合には、送信された再配送依頼データに含まれる荷物の識別番号と再配送希望日時を認識し、配送管理データベースを参照し、指定された再配送希望日時に再配送が可能かを判断し、その結果を受取人用端末3に送信する。
【0041】
次に、本実施形態の宅配便配送システムにおいて不在配送が行われた場合の端末2,3,4と配送者及び受取人の動作について、その流れを示す図7のフローチャートにより説明する。図7の(a)は配送者用端末2、(b)は配送センター用端末4、(c)は受取人用端末3、(d)は配送者、(e)は受取人の動作を示している。なお、以下に述べる各端末の動作の主体は、各端末の制御プログラムに従って制御を行なうCPUであり、CPUは端末の各ステップの動作を行なわせる制御手段、ないしは自らそのステップの動作を行なう手段として機能する。
【0042】
まず、配送者がある荷物11を配送して受取人が不在であった場合、配送者は配送者用端末2を操作し、配送荷物11に添付されたバーコードラベル12のバーコード12aの画像を端末2のスキャナー7によって読み取る(ステップS1)。
【0043】
配送者用端末2は、上記配送者によるスキャナー7の読み取り操作に応じて読み取ったバーコード12aの画像データをデコードして不在配送となった荷物の識別番号のデータを取得する(S2)。そして、通信回線1を介して配送センター用端末4にアクセスし、不在配送となった荷物の識別番号と受取人が不在である旨のデータを不在配送データとして送信する(S3)。さらに、配送者用端末2の配送管理データベース上で不在配送となった荷物の識別番号に関連付けられた配送データ中の再配送状況のデータを更新する(S4)。また、不在配送となった荷物の識別番号と再配送依頼を受け付ける配送センターの配送センター用端末4の電話番号の情報を示す再配送依頼コード22の第1のエリア22a部分を生成するととともに、端末2の配送管理データベース上で不在配送となった荷物の識別番号に関連付けられた配送先住所、受取人氏名、送り主氏名、荷物の品名および配送した日時などの配送データを検索し、これらに基づいて再配送依頼コード22を含む不在連絡票20をプリンタ8で印刷する(S5)。
【0044】
不在連絡票20が印刷されたら、配送者は、それを受取人宅の郵便受けなどに投函する(S6)。そして、再配送となった荷物を一旦持ち帰り、保管する(S7)。
【0045】
一方、配送センター端末4は、配送者用端末2から不在配送データを受信する(S8)と、端末4の配送管理データベース上において不在配送データに含まれる荷物の識別番号に関連付けられた配送管理データの再配送状況のデータを更新する(S9)。
【0046】
また、不在で荷物を受け取れなかった受取人が帰宅し、郵便受けなどに投函された不在連絡票を確認し(S10)、不在連絡票20の再配送依頼コード22を利用して再配送依頼の連絡を行なう場合は、まずコード22のエリア22bにおいて再配送の希望日時に該当する位置の正方形のセルを黒く塗りつぶして記入し(S11)、再配送希望日時を指定する。そして、受取人用端末3を操作してデジタルカメラ31で再配送依頼コード22を撮影し、その画像を読み取る(S12)。
【0047】
受取人用端末3は、上記受取人による操作に応じて読み取った再配送依頼コード22の画像データをデコードして不在配送となった荷物の識別番号、再配送依頼を受け付ける配送センター用端末4の電話番号、及び再配送希望日時のデータを取得する(S13)。そして再配送用端末4の電話番号を自動ダイヤルして発呼し、通信回線1を介して配送センター用端末4に接続し、不在配送となった荷物の識別番号および再配送希望日時のデータを再配送依頼データとして送信する(S14)。
【0048】
配送センター用端末4は、再配送依頼データを受信する(S15)と、そのデータに含まれる再配送希望日時で再配送が可能であるか否かをステップS9で更新した配送管理データベースを参照して判断し(S16)、受取人用端末3に対して希望日時での再配送の可否を示す再配送可否データを送信する(S17)。ここでは、再配送可否データとして、再配送が可能であれば確認のために希望通りの再配送日時のデータを、不可能であれば不可通知のデータを送信する。
【0049】
受取人用端末3は、配送センター用端末4から再配送可否データを受信したら、受取人に希望日時での再配送の可否を不図示の表示部の表示などで通知する(S18)。
【0050】
受取人は、受取人用端末3の通知により希望日時での再配送の可否を判断し(S19)、不可である場合には、再配送希望日時を変更し、再び再配送を依頼するためのステップS11及びS12の動作を行なう。この後、ステップS13〜S19の動作が再び行なわれ、希望日時での再配送が可能となるまでステップS11〜S19の動作が繰り返される。また、希望日時での再配送が可能である場合は、受取人は再配送の依頼動作を終了し、荷物が再配送されるのを待って荷物を受け取る(S20)。
【0051】
一方、受取人の希望日時での再配送が可能な場合、配送センター用端末4は、前述したステップS17で再配送が可能であることを示す再配送日時のデータを受取人用端末3に送信した後、配送者用端末2に対して、再配送荷物データとして、再配送する荷物の識別番号と再配送日時のデータを送信し、再配送を指示する(S21)。
【0052】
配送者用端末2は、再配送荷物データを受信したら、それによる配送センターからの再配送の指示を表示部5の表示などで配送者に通知する(S22)。また、ここで端末2の配送管理データベース上で再配送荷物の識別番号に関連付けられた配送データの内で配送日時のデータを上記の再配送荷物データに含まれる再配送日時のデータに更新する。
【0053】
配送者は、再配送の指示の通知に含まれる再配送する荷物の識別番号により端末2の配送管理データベース上で再配送する荷物と再配送日時を確認し、その荷物の再配送を行う(S23)。
【0054】
なお、配送センター用端末4から配送者用端末2への再配送の指示は、配送者用端末2からの定期的な問い合わせによって確認できるようにしてもよい。
【0055】
また、受取人は、不在連絡票20の再配送依頼コード22を読み取って自動的に配送センター用端末4に再配送依頼データを送信する機能を有する受取人用端末3を使用していない場合、通常の電話機により、不在連絡票20の連絡事項欄21に記載された再配送依頼を受け付ける配送センターの電話番号に連絡し、同じく記載された荷物の配送番号(識別番号)と、再配送の希望日時を告げることにより、再配送の依頼を行うことが可能である。
【0056】
以上のような本実施形態の宅配便配送システムによれば、不在配送となって荷物を受け取れなかった受取人が再配送を配送センターに依頼する場合、不在連絡票20の再配送依頼コード22のエリア22bに再配送希望日時を指定するセルを記入して受取人用端末3のデジタルカメラ31で再配送依頼コード22の画像を読み取る操作を行なうだけでよい。すなわち、従来のように配送センターの電話番号をキーボードで入力して配送センターに電話をかけた後、またキーボードで伝票番号や再配送の希望日時などを入力して再配送を依頼するのに比べて極めて簡単に短時間で再配送を依頼することができ、依頼のための通信料金をごく僅かで済ませることもできる。
【0057】
また、配送センター用端末4が1日24時間稼動して常時接続可能なものとすれば、24時間何時でもどこからでも再配送を依頼することができ、受取人が管理センターに直接電話をかけて口頭で依頼する場合に比べて便利である。
【0058】
また、受取人が再配送の希望日時の指定を含む依頼を簡単に何時でも行なえるため、すぐ依頼するようになるので、再配送のために配送者が何度も受取人宅を訪問することなく一度で確実に済ませることができ、配送効率を向上することもできる。
【0059】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の趣旨と範囲は実施形態で説明したものに限定されないことは勿論である。本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0060】
[実施態様1] 荷物の配送者に使用される携帯型の配送者用端末と、荷物の受取人に使用される受取人用端末が荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末と通信可能である荷物配送システムであって、
前記配送者用端末は、配送者の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを生成して記録媒体に印刷する機能を有し、
前記受取人用端末は、受取人の所定の操作に応じて、前記コードを光学的に読み取り、デコードして前記再配送依頼情報を取得し、前記配送センター用端末に送信する機能を有し、
前記配送センター用端末は、前記再配送依頼情報を受信した場合に、該情報に従う再配送が可能か否か判断し、判断結果の情報を前記受取人用端末に送信するとともに、可能と判断した場合は再配送を指示する情報を前記配送者用端末に送信する機能を有することを特徴とする荷物配送システム。
【0061】
[実施態様2] 前記コードは、再配送の希望日時を示す部分を受取人が記入可能であることを特徴とする実施態様1に記載の荷物配送システム。
【0062】
[実施態様3] 前記配送センター用端末は、前記再配送依頼情報を受信した場合に、該情報に含まれる再配送の希望日時での再配送が可能か否か判断することを特徴とする実施態様1または2に記載の荷物配送システム。
【0063】
[実施態様4] 前記配送者用端末と受取人用端末は公衆電話回線網を含む通信回線を介して前記配送センター用端末と通信可能であり、
前記再配送依頼情報は前記配送センター用端末の電話番号を含み、
前記受取人用端末は、受取人の所定の操作に応じて、前記コードを光学的に読み取り、デコードして前記再配送依頼情報を取得した後、該情報に含まれる前記配送センター用端末の電話番号に自動的に発呼して、前記電話番号以外の再配送依頼情報を前記配送センター用端末に送信する機能を有することを特徴とする実施態様1から3までのいずれか1態様に記載の荷物配送システム。
【0064】
[実施態様5] 前記配送センター用端末は、前記配送センターから配送される全ての荷物について該荷物の識別情報、配送先住所、受取人氏名、送り主氏名、配送先電話番号及び配送品情報のデータを含む配送データを荷物ごとに関連付けて記憶した配送管理データベースを格納した記憶手段を有することを特徴とする実施態様1から4までのいずれか1態様に記載の荷物配送システム。
【0065】
[実施態様6] 前記配送者用端末は、配送者の所定の操作に応じて、前記配送センター用端末にアクセスして配送センター用端末の前記配送管理データベースから当該配送者用端末を使用する配送者が配送する荷物の配送データをダウンロードし、データベース化して配送者用端末に設けられた記憶手段に記憶する機能を有することを特徴とする実施態様5に記載の荷物配送システム。
【0066】
[実施態様7] 荷物配送システムで荷物を配送センターから配送先に配送する配送者に使用される携帯型の配送者用端末の制御方法であって、
配送者の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを生成して記録媒体に印刷するように制御することを特徴とする配送者用端末の制御方法。
【0067】
[実施態様8] 荷物配送システムで荷物を配送センターから配送先に配送する配送者に使用される携帯型の配送者用端末の制御プログラムであって、
配送者の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを生成して記録媒体に印刷するように制御するための制御手順を含むことを特徴とする配送者用端末の制御プログラム。
【0068】
[実施態様9] 荷物配送システムにおいて荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末と通信可能な端末であって荷物の受取人に使用される受取人用端末の制御方法であって、
受取人の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを印刷した記録媒体から前記コードを光学的に読み取り、デコードして前記再配送依頼情報を取得し、前記配送センター用端末に送信するように制御することを特徴とする受取人用端末の制御方法。
【0069】
[実施態様10] 荷物配送システムにおいて荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末と通信可能な端末であって荷物の受取人に使用される受取人用端末の制御プログラムであって、
受取人の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを印刷した記録媒体から前記コードを光学的に読み取り、デコードして前記再配送依頼情報を取得し、前記配送センター用端末に送信するように制御するための制御手順を含むことを特徴とする受取人用端末の制御プログラム。
【0070】
[実施態様11] 荷物配送システムにおいて荷物の配送者に使用される携帯型の配送者用端末、及び荷物の受取人に使用される受取人用端末と通信可能な端末であって荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末の制御方法であって、
前記受取人用端末から荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報を受信した場合に、該情報に従う再配送が可能か否か判断し、判断結果の情報を前記受取人用端末に送信するとともに、可能と判断した場合は再配送を指示する情報を前記配送者用端末に送信するように制御することを特徴とする配送センター用端末の制御方法。
【0071】
[実施態様12] 荷物配送システムにおいて荷物の配送者に使用される携帯型の配送者用端末、及び荷物の受取人に使用される受取人用端末と通信可能な端末であって荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末の制御プログラムであって、
前記受取人用端末から荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報を受信した場合に、該情報に従う再配送が可能か否か判断し、判断結果の情報を前記受取人用端末に送信するとともに、可能と判断した場合は再配送を指示する情報を前記配送者用端末に送信するように制御するための制御手順を含むことを特徴とする配送センター用端末の制御プログラム。
【0072】
以上の説明から明らかなように、本発明の荷物配送システムによれば、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼する場合、その依頼のために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを印刷した記録媒体から前記コードを光学的に読み取る操作を受取人用端末で行うだけで、受取人用端末が読み取ったコードをデコードして再配送依頼情報を配送センター用端末に送信し、自動的に依頼がなされる。したがって、従来に比べて極めて簡単に短時間で再配送を依頼することができ、依頼のための通信料金をごく僅かで済ませることもでき、さらには、1日24時間何時でもどこからでも再配送を依頼することができるので、再配送の依頼に関して荷物配送システムのサービスを向上することができる。また、再配送の希望日時の指定を含む依頼がすぐ行なわれるようになるので、再配送のために配送者が何度も受取人宅を訪問することなく一度で確実に済ませることができ、配送効率を向上することもできるという優れた効果が得られる。
【0073】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の荷物配送システムによれば、荷物配送システムのサービスを向上することができる。また、配送効率を向上することもできるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における宅配便配送システムの通信系統の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】バーコードラベルを貼り付けた荷物の外観を示す斜視図である。
【図3】配送者用端末の外観を示す斜視図である。
【図4】配送者用端末の構成を示すブロック図である。
【図5】不在連絡票の一例を示す説明図である。
【図6】受取人用端末の一例の外観を示す斜視図である。
【図7】実施形態の宅配便配送システムにおいて不在配送が行われた場合の動作の流れを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 通信回線
2 配送者用端末
3 受取人用端末
4 配送センター用端末
5 表示部
6 キーボード
7 スキャナー
8 プリンタ
9 カードスロット
10 データ通信カード
11 荷物
12 バーコードラベル
12a バーコード
13 CPU
14 プログラムメモリ
15 データメモリ
20 不在連絡票
21 連絡事項欄
22 再配送依頼コード
31 デジタルカメラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、配送センターの管理の下に配送者が荷物を配送センターから届け先の受取人宅などに配送する荷物配送システムに関し、特に配送時に届け先で受取人が不在であった場合に荷物を再配送する荷物配送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の宅配便などの荷物の配送システムでは、配送する荷物ごとに配送管理用の固有の識別番号を割り振り、その情報をバーコード化して印刷したバーコードラベルを発行して荷物に添付し、配送センターでそのバーコードを読み取って配送管理をしている。
【0003】
また、宅配便や郵便などの荷物配送サービスにおいて、荷物の配送者(配送車のドライバー)が荷物を配送先の荷物の受取人宅に配送した時に、必ずしも受取人が在宅しているとは限らず、不在である場合が多々ある。この場合、配送者は、荷物の送り主、配送した日時、配送センターの再配送受付電話番号などを記載した不在連絡票を受取人宅の郵便受けなどに投函しておき、荷物は一旦持ち帰り保管する。なお、不在連絡票には、上述した荷物の配送管理用の識別番号に関連付けた伝票番号を記載しておき、再配送の管理に使用する。
【0004】
そして、不在で荷物を受け取れなかった受取人が帰宅して、不在連絡票を確認し、配送センターに荷物の再配送を依頼する場合、不在連絡票に記載された配送センターの再配送受付電話番号に電話をかけ、配送センターのオペレータに受取人の住所、氏名、不在連絡票に記載された管理用の伝票番号、再配送を希望する日時などを口頭で(通話で)伝える。
【0005】
配送センターのオペレータは、伝えられたこれらの情報に基づいて再配送用のデータを作成する。これにより配送者に再配送の指示が行われるようになっている。
【0006】
しかし、受取人から配送センターに再配送の依頼の連絡がなかった場合には、受取人が在宅しており荷物が受け取られるまで、何回も再配送を行っている。
【0007】
一方、近年では携帯電話、PHS、PDA(携帯情報機器)などの携帯端末が普及し、メール機能、デジタルカメラ機能、インターネット接続を可能にしたものなど、各種の機能を有するものが販売され、利用されている。その中で、特に下記の特許文献1に記載されているように、携帯電話にCCDイメージリーダなどの読み取り部を設け、電話番号及びメッセージ情報を組み込んだバーコードを読み取って電話番号及びメッセージ情報を認識し、その電話番号に自動的に発信し接続したりメッセージ情報を表示したりするものも提案されている。
【0008】
しかし、従来の荷物配送システムでは、荷物の受取人がこのような機能を有した携帯電話などの携帯端末を使用して再配送の依頼などの連絡を端末から自動的に行なうようなことは想定しておらず、一般的には上述のように直接電話して口頭で連絡することを想定している。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−197186号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、荷物の受取人が配送センターに直接電話して口頭で再配送を依頼する連絡を行う場合、配送センターのオペレータが勤務している平日の昼間の時間帯は連絡できるが、オペレータがいない夜間や休日などは連絡できない。受取人のなかには、仕事などの関係で夜間や休日しか配送センターに連絡できない人も多く、そういう人は再配送のサービスを利用できないといった問題が生じる。
【0011】
これに対して、配送センターが24時間常時受付けに対応する方法として、受取人が配送センターの端末が接続された再配送受付電話番号に電話をかけ、電話機のキーボード(プッシュボタン)の入力により発生するトーン信号を用いて、不在連絡票に記載された伝票番号、再配送の希望日時などのデータを送信し、再配送を依頼するシステムも存在する。
【0012】
しかし、この場合は、キーボードの入力に手間がかかり連絡に時間を要するため、受取人にとっては利便性に欠けるという問題があった。また、この時、特に携帯電話を使用した場合には、受話口とキーボードが一体化しているため、入力しづらく、余計に手間がかかる。また、入力に手間がかかり通信時間が長くなるため電話通信料金がかさみ、負担が大きくなるという問題があった。
【0013】
また、このような問題から、受取人の依頼による再配送のサービスが受取人に行き届かず、利用されない場合もあり、その場合、配送者は荷物を持って何度も受取人宅を訪問しなければならず、配送効率がよくないという問題もあった。
【0014】
そこで本発明の課題は、荷物の受取人の不在による再配送に関して、受取人は配送センターへの再配送の依頼を何時でも簡単に短時間で行なうことができるとともに、配送者は再配送を一度で確実に済ませることができる荷物配送システムの構成を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、
荷物の配送者に使用される携帯型の配送者用端末と、荷物の受取人に使用される受取人用端末が荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末と通信可能である荷物配送システムであって、
前記配送者用端末は、配送者の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを生成して記録媒体に印刷する機能を有し、
前記受取人用端末は、受取人の所定の操作に応じて、前記コードを光学的に読み取り、デコードして前記再配送依頼情報を取得し、前記配送センター用端末に送信する機能を有し、
前記配送センター用端末は、前記再配送依頼情報を受信した場合に、該情報に従う再配送が可能か否か判断し、判断結果の情報を前記受取人用端末に送信するとともに、可能と判断した場合は再配送を指示する情報を前記配送者用端末に送信する機能を有する構成を採用した。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。ここでは宅配便配送システムにおける実施形態を示す。なお本発明の構成は郵便などの他の荷物配送システムにも適用できることは勿論である。
【0017】
図1は、本実施形態の宅配便配送システムの通信系統の構成を概略的に示すブロック図である。同図において、1は公衆電話回線網などからなる通信回線であり、詳しく図示していないが、無線電話網を含み、無線でアクセス可能である。2は荷物を配送する配送業者の各配送者が携帯する携帯型の端末装置である配送者用端末、3は荷物の受取人(以下、単に受取人という)が使用する受取人用端末、4は配送業者が配送センターで荷物の配送管理に使用する配送センター用端末である。本実施形態の宅配便配送システムは、通信回線1を介して、配送者用端末2と配送センター用端末4の間、及び受取人用端末3と配送センター用端末4の間で通信を行なって運営される。
【0018】
なお、本実施形態の宅配便配送システムでは、配送される荷物ごとに配送管理用の固有の識別番号が割り振られるものとする。そして、図2に示すように、配送される荷物11には、その識別番号のデータをコード化したバーコード12aを印刷した記録媒体であるバーコードラベル12が貼り付けられているものとする。なお、識別番号以外の配送データも合わせてバーコード12aにコード化してもよい。また、光学的に読み取って認識可能なコードならばバーコード以外のコードでもよい。
【0019】
次に、図3は配送者用端末2の外観を示す斜視図である。この配送者用端末2は、スキャナーおよびプリンタを一体とした携帯型端末装置であり、配送業者の荷物を積載した配送車を運転する配送者が携帯するもので、無線で通信回線1にアクセスし、通信回線1を介して配送センター用端末4にアクセスする機能を有する。
【0020】
図3において、5は表示部であり、文字や図形、及び各種のメニュー選択キーやアイコンなどを表示する。6は、数字キーやアルファベットキー等が設けられたキーボードであり、配送者が各種データの入力や配送者用端末2の操作をするための入力を行なう入力部である。7はスキャナーであり、先述した図2のバーコード12aの画像を光学的に読み取ることが可能な画像読取手段である。8は後述する図5の不在連絡票20などを印刷するためのプリンタである。9は、拡張用のメモリカードや各種の通信カードを着脱可能に装着するためのカードスロットである。10は、カードスロット9に装着されるデータ通信カードであり、無線で通信回線1にアクセスして通信回線1を介して配送センター用端末4にアクセスし、データ通信を行なうことが可能である。
【0021】
次に、図4は配送者用端末2の構成を示すブロック図である。13は端末2の全体を制御するCPUであり、これに上述した表示部5、キーボード6、スキャナー7、プリンタ8、カードスロット9が接続されており、CPU13に制御される。また、CPU13には、CPU2が実行する制御プログラムなどを格納したプログラムメモリ(ROM)14と、各種データの一次的な格納に用いられるデータメモリ(RAM)15が接続されている。
【0022】
プログラムメモリ14に格納されるCPU13の制御プログラムには、荷物の配送データを処理する荷物配送管理プログラムが含まれており、配送者の所定の操作によるキーボード6からの所定の入力に応じて、CPU13がこのプログラムを実行して制御を行なうことにより、以下で述べるように、スキャナー7による先述したバーコード12aの画像データの読み取りとデコード、配送用端末4の配送管理用データベースからの荷物の配送データの配送者用端末2へのダウンロードとデータベース化、及び後述する図5の再配送依頼コード22の生成とこれを含む不在連絡票20の印刷などが行なわれる。
【0023】
すなわち、まず、後述する配送センター用端末4の記憶装置に格納される配送管理データベースには、配送センター全ての荷物の管理用の固有の識別番号、配送先(お届け先)住所、受取人氏名、送り主氏名、配送先電話番号、配送品情報(荷物品目)、配送日時、再配送状況などの配送データが荷物ごとに関連付けられて記憶されている。
【0024】
配送者は、配送者用端末2を操作して、先述した図2の荷物11に貼り付けられたバーコードラベル12のバーコード12aの画像をスキャナー7に読み取らせることにより、その荷物の識別番号を端末2に入力することができる。すなわち、読み取られたバーコード12aの画像データがここでデコード手段として動作するCPU13によりデコードされて荷物の識別番号のデータが復元され、認識される。
【0025】
配送者が配送センターで配送を担当する荷物を引き取る時に、上記のように配送者用端末2を操作し各荷物のバーコード12aを読み取って各荷物の識別番号を入力した後、所定の操作を行なうことにより、配送者用端末2が配送センター用端末4にアクセスし、それぞれの荷物の識別番号を送信する。これにより、それぞれの識別番号に関連付けられた上記の配送先(お届け先)住所、受取人氏名、送り主氏名、配送先電話番号、配送品情報(荷物品目)、配送日時などの各荷物の配送データが配送センター用端末4の配送管理データベースから検索されて配送者用端末2にダウンロードされ、識別番号のデータと関連付けて端末2の配送管理データベースとしてデータベース化されてデータメモリ15に、或いはカードスロット9に装着される不図示のメモリカードに格納される。
【0026】
その後、配送者が必要に応じて、配送を担当する荷物の内の所望の荷物の識別番号を配送者用端末2に入力することにより、端末2の配送管理データベースから前記荷物の識別番号に関連付けられた上記の配送データが検索されて表示部5に表示され、配送者はそれを参照することができる。
【0027】
また、配送者は、ある荷物の配送時に受取人が不在であった場合(以下、受取人不在の荷物配送を不在配送という)、その荷物に貼り付けられたバーコードラベル12のバーコード12aの画像を配送者用端末2のスキャナー7によって読み取り、その荷物の識別番号を端末2に入力する。そして配送者の操作に応じて配送者用端末2が通信回線1を介して配送センター用端末4にアクセスし、不在配送となった荷物の識別番号と受取人が不在である旨のデータを不在配送データとして送信する。また、配送者用端末2は、不在配送となった荷物について再配送を行なうものとして、該当する荷物の配送データについて自らの配送管理データベースを更新する。
【0028】
なお、配送センター用端末4は、不在配送データを受信したら、不在配送となった荷物について再配送を行なうものとして該当する荷物の配送データに関して配送管理データベースを更新する。
【0029】
また、受取人が在宅であった場合には、配送者が荷物を受取人に手渡す前に、バーコード12aを配送者用端末2のスキャナー7によって読み取ることにより、端末2がその荷物の識別番号を認識し、その荷物について配送完了として該当する荷物の配送データに関して配送管理データベースを更新する。
【0030】
また、不在配送となった時に、配送者の所定の操作に応じて、配送者用端末2において、CPU13が不在配送となった荷物の識別番号に関連付けられた配送先住所、受取人氏名、送り主氏名、荷物品目のデータを配送管理データベース上で参照し、これに基づいて図5に一例を示す再配送依頼コード22を含む不在連絡票20の印刷データを生成し、プリンタ8で不在連絡票20をプリントアウトする。配送者はこの不在連絡票20を受取人宅の郵便受けなどに投函する。
【0031】
図5に示す不在連絡票20の連絡事項欄21には、不在配送となった荷物の識別番号である配送番号、配送日、お届け先住所、受取人氏名、送り主氏名、荷物品目、及び再配送依頼連絡先(配送センター)とその電話番号が記載されている。
【0032】
また、不在連絡票20に印刷される再配送依頼コード22は、不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な情報の文字列をコード化した光学的に認識可能なコードであり、CPU13がコード生成手段として動作してコード化を行なって生成する。
【0033】
再配送依頼コード22は、ここでは2次元コードである。2次元コードは、複数の正方形の白と黒のセルが所定の配列規則にしたがって配置されており、このセルの配列の組み合わせにより、文字がコード化される。そして、そのセル配列を画像解析することによってコード化されたデータのデコードが可能である。ここで使用できる2次元コードとしては、例えばQRコードなどがあり、QRコードでは、数字、英数字、漢字のデータを扱うことができ、所定のアルゴリズムによって、文字列をコード化し、またデコードして解読することが可能である。
【0034】
再配送依頼コード22の第1のエリア22aには、該当する荷物の識別番号(配送番号)と、再配送の依頼を受け付ける配送センターの電話番号(実際には配送センター用端末4の電話番号)などのデータが再配送の依頼に必要な再配送依頼データとして、2次元コード化されて印刷されている。
【0035】
また、第2のエリア22bは、荷物配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が再配送依頼コード22を利用して再配送を依頼する場合に、再配送を希望する日時を示す2次元コードのセルを受取人が手書きで記入するエリアである。ここでは、碁盤の目状に区切られた正方形のセルの記入箇所の横方向と縦方向の位置により再配送の希望日と希望時間を指定できるようになっている。一例として、不在配送となった日の2日後(2002年5月18日)の15時から18時までの間に再配送を希望する場合は、その希望日と希望時間にそれぞれ該当する横方向と縦方向の位置のセルを符号23で示すように黒く塗りつぶすように記入することで指定を行うことができる。
【0036】
次に、図6は受取人用端末3の一例を示す外観斜視図である。ここに示す端末3は、画像を光学的に読み取る画像読取手段としてのデジタルカメラ31が端末本体30に設けられたカメラ付き携帯電話であり、通信回線1を介して配送センター用端末4に接続が可能な端末である。なお、端末3は、画像を光学的に読み取るスキャナーなどの画像読取手段を備えたパソコンやファクシミリ装置等で、通信回線1を介して配送センター用端末4に接続可能なものとしてもよい。
【0037】
受取人用端末3内に設けられた不図示のプログラムメモリには、端末3の全体を制御する制御手段である不図示のCPUが実行する制御プログラムが格納されているが、その制御プログラムには再配送依頼プログラムが含まれている。なお、このプログラムは配送業者のサイトからダウンロードすることもできる。
【0038】
受取人が端末3の不図示のキーボードなどを操作して所定の入力を行うことにより、CPUが再配送依頼プログラムを実行して制御を行ない、不在連絡票20の再配送依頼コード22をデジタルカメラ31で撮影して、その画像を読み取り、デコード手段としてその画像データをデコードし、荷物の識別番号、再配送の依頼を受け付ける配送センターの配送センター用端末4の電話番号、及び再配送希望日時などのデータを取得する。そして、配送センター用端末4の電話番号を自動ダイヤルして発呼し、通信回線1を介して配送センター用端末4に接続し、上記荷物の識別番号と再配送希望日時のデータを再配送依頼データとして送信するように制御する。
【0039】
次に、配送センター用端末4について説明する。配送センター用端末4は、配送業者が配送センターで配送荷物の管理、配送状況の確認および再配送の管理などを行うための端末装置であり、具体的にはハードディスク装置などの大容量の記憶装置を備えたコンピュータなどである。その記憶装置には、配送センターで扱う全ての荷物(配送センターから配送される全ての荷物)について管理情報を記憶し管理を行なうために、各荷物の識別番号(配送番号)、配送先住所、受取人氏名、送り主氏名、配送先電話番号、配送品情報(荷物品目)、配送日時、再配送状況などの配送データを荷物ごとに関連付けてデータベースとした配送管理データベースが格納されている。この配送管理データベース上で、各荷物の識別番号によって、関連する配送先住所、受取人氏名、送り主氏名、配送先電話番号、再配送状況などのデータを参照することができる。
【0040】
配送センター用端末4は、受取人用端末3から再配送依頼データが送信された場合には、送信された再配送依頼データに含まれる荷物の識別番号と再配送希望日時を認識し、配送管理データベースを参照し、指定された再配送希望日時に再配送が可能かを判断し、その結果を受取人用端末3に送信する。
【0041】
次に、本実施形態の宅配便配送システムにおいて不在配送が行われた場合の端末2,3,4と配送者及び受取人の動作について、その流れを示す図7のフローチャートにより説明する。図7の(a)は配送者用端末2、(b)は配送センター用端末4、(c)は受取人用端末3、(d)は配送者、(e)は受取人の動作を示している。なお、以下に述べる各端末の動作の主体は、各端末の制御プログラムに従って制御を行なうCPUであり、CPUは端末の各ステップの動作を行なわせる制御手段、ないしは自らそのステップの動作を行なう手段として機能する。
【0042】
まず、配送者がある荷物11を配送して受取人が不在であった場合、配送者は配送者用端末2を操作し、配送荷物11に添付されたバーコードラベル12のバーコード12aの画像を端末2のスキャナー7によって読み取る(ステップS1)。
【0043】
配送者用端末2は、上記配送者によるスキャナー7の読み取り操作に応じて読み取ったバーコード12aの画像データをデコードして不在配送となった荷物の識別番号のデータを取得する(S2)。そして、通信回線1を介して配送センター用端末4にアクセスし、不在配送となった荷物の識別番号と受取人が不在である旨のデータを不在配送データとして送信する(S3)。さらに、配送者用端末2の配送管理データベース上で不在配送となった荷物の識別番号に関連付けられた配送データ中の再配送状況のデータを更新する(S4)。また、不在配送となった荷物の識別番号と再配送依頼を受け付ける配送センターの配送センター用端末4の電話番号の情報を示す再配送依頼コード22の第1のエリア22a部分を生成するととともに、端末2の配送管理データベース上で不在配送となった荷物の識別番号に関連付けられた配送先住所、受取人氏名、送り主氏名、荷物の品名および配送した日時などの配送データを検索し、これらに基づいて再配送依頼コード22を含む不在連絡票20をプリンタ8で印刷する(S5)。
【0044】
不在連絡票20が印刷されたら、配送者は、それを受取人宅の郵便受けなどに投函する(S6)。そして、再配送となった荷物を一旦持ち帰り、保管する(S7)。
【0045】
一方、配送センター端末4は、配送者用端末2から不在配送データを受信する(S8)と、端末4の配送管理データベース上において不在配送データに含まれる荷物の識別番号に関連付けられた配送管理データの再配送状況のデータを更新する(S9)。
【0046】
また、不在で荷物を受け取れなかった受取人が帰宅し、郵便受けなどに投函された不在連絡票を確認し(S10)、不在連絡票20の再配送依頼コード22を利用して再配送依頼の連絡を行なう場合は、まずコード22のエリア22bにおいて再配送の希望日時に該当する位置の正方形のセルを黒く塗りつぶして記入し(S11)、再配送希望日時を指定する。そして、受取人用端末3を操作してデジタルカメラ31で再配送依頼コード22を撮影し、その画像を読み取る(S12)。
【0047】
受取人用端末3は、上記受取人による操作に応じて読み取った再配送依頼コード22の画像データをデコードして不在配送となった荷物の識別番号、再配送依頼を受け付ける配送センター用端末4の電話番号、及び再配送希望日時のデータを取得する(S13)。そして再配送用端末4の電話番号を自動ダイヤルして発呼し、通信回線1を介して配送センター用端末4に接続し、不在配送となった荷物の識別番号および再配送希望日時のデータを再配送依頼データとして送信する(S14)。
【0048】
配送センター用端末4は、再配送依頼データを受信する(S15)と、そのデータに含まれる再配送希望日時で再配送が可能であるか否かをステップS9で更新した配送管理データベースを参照して判断し(S16)、受取人用端末3に対して希望日時での再配送の可否を示す再配送可否データを送信する(S17)。ここでは、再配送可否データとして、再配送が可能であれば確認のために希望通りの再配送日時のデータを、不可能であれば不可通知のデータを送信する。
【0049】
受取人用端末3は、配送センター用端末4から再配送可否データを受信したら、受取人に希望日時での再配送の可否を不図示の表示部の表示などで通知する(S18)。
【0050】
受取人は、受取人用端末3の通知により希望日時での再配送の可否を判断し(S19)、不可である場合には、再配送希望日時を変更し、再び再配送を依頼するためのステップS11及びS12の動作を行なう。この後、ステップS13〜S19の動作が再び行なわれ、希望日時での再配送が可能となるまでステップS11〜S19の動作が繰り返される。また、希望日時での再配送が可能である場合は、受取人は再配送の依頼動作を終了し、荷物が再配送されるのを待って荷物を受け取る(S20)。
【0051】
一方、受取人の希望日時での再配送が可能な場合、配送センター用端末4は、前述したステップS17で再配送が可能であることを示す再配送日時のデータを受取人用端末3に送信した後、配送者用端末2に対して、再配送荷物データとして、再配送する荷物の識別番号と再配送日時のデータを送信し、再配送を指示する(S21)。
【0052】
配送者用端末2は、再配送荷物データを受信したら、それによる配送センターからの再配送の指示を表示部5の表示などで配送者に通知する(S22)。また、ここで端末2の配送管理データベース上で再配送荷物の識別番号に関連付けられた配送データの内で配送日時のデータを上記の再配送荷物データに含まれる再配送日時のデータに更新する。
【0053】
配送者は、再配送の指示の通知に含まれる再配送する荷物の識別番号により端末2の配送管理データベース上で再配送する荷物と再配送日時を確認し、その荷物の再配送を行う(S23)。
【0054】
なお、配送センター用端末4から配送者用端末2への再配送の指示は、配送者用端末2からの定期的な問い合わせによって確認できるようにしてもよい。
【0055】
また、受取人は、不在連絡票20の再配送依頼コード22を読み取って自動的に配送センター用端末4に再配送依頼データを送信する機能を有する受取人用端末3を使用していない場合、通常の電話機により、不在連絡票20の連絡事項欄21に記載された再配送依頼を受け付ける配送センターの電話番号に連絡し、同じく記載された荷物の配送番号(識別番号)と、再配送の希望日時を告げることにより、再配送の依頼を行うことが可能である。
【0056】
以上のような本実施形態の宅配便配送システムによれば、不在配送となって荷物を受け取れなかった受取人が再配送を配送センターに依頼する場合、不在連絡票20の再配送依頼コード22のエリア22bに再配送希望日時を指定するセルを記入して受取人用端末3のデジタルカメラ31で再配送依頼コード22の画像を読み取る操作を行なうだけでよい。すなわち、従来のように配送センターの電話番号をキーボードで入力して配送センターに電話をかけた後、またキーボードで伝票番号や再配送の希望日時などを入力して再配送を依頼するのに比べて極めて簡単に短時間で再配送を依頼することができ、依頼のための通信料金をごく僅かで済ませることもできる。
【0057】
また、配送センター用端末4が1日24時間稼動して常時接続可能なものとすれば、24時間何時でもどこからでも再配送を依頼することができ、受取人が管理センターに直接電話をかけて口頭で依頼する場合に比べて便利である。
【0058】
また、受取人が再配送の希望日時の指定を含む依頼を簡単に何時でも行なえるため、すぐ依頼するようになるので、再配送のために配送者が何度も受取人宅を訪問することなく一度で確実に済ませることができ、配送効率を向上することもできる。
【0059】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の趣旨と範囲は実施形態で説明したものに限定されないことは勿論である。本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0060】
[実施態様1] 荷物の配送者に使用される携帯型の配送者用端末と、荷物の受取人に使用される受取人用端末が荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末と通信可能である荷物配送システムであって、
前記配送者用端末は、配送者の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを生成して記録媒体に印刷する機能を有し、
前記受取人用端末は、受取人の所定の操作に応じて、前記コードを光学的に読み取り、デコードして前記再配送依頼情報を取得し、前記配送センター用端末に送信する機能を有し、
前記配送センター用端末は、前記再配送依頼情報を受信した場合に、該情報に従う再配送が可能か否か判断し、判断結果の情報を前記受取人用端末に送信するとともに、可能と判断した場合は再配送を指示する情報を前記配送者用端末に送信する機能を有することを特徴とする荷物配送システム。
【0061】
[実施態様2] 前記コードは、再配送の希望日時を示す部分を受取人が記入可能であることを特徴とする実施態様1に記載の荷物配送システム。
【0062】
[実施態様3] 前記配送センター用端末は、前記再配送依頼情報を受信した場合に、該情報に含まれる再配送の希望日時での再配送が可能か否か判断することを特徴とする実施態様1または2に記載の荷物配送システム。
【0063】
[実施態様4] 前記配送者用端末と受取人用端末は公衆電話回線網を含む通信回線を介して前記配送センター用端末と通信可能であり、
前記再配送依頼情報は前記配送センター用端末の電話番号を含み、
前記受取人用端末は、受取人の所定の操作に応じて、前記コードを光学的に読み取り、デコードして前記再配送依頼情報を取得した後、該情報に含まれる前記配送センター用端末の電話番号に自動的に発呼して、前記電話番号以外の再配送依頼情報を前記配送センター用端末に送信する機能を有することを特徴とする実施態様1から3までのいずれか1態様に記載の荷物配送システム。
【0064】
[実施態様5] 前記配送センター用端末は、前記配送センターから配送される全ての荷物について該荷物の識別情報、配送先住所、受取人氏名、送り主氏名、配送先電話番号及び配送品情報のデータを含む配送データを荷物ごとに関連付けて記憶した配送管理データベースを格納した記憶手段を有することを特徴とする実施態様1から4までのいずれか1態様に記載の荷物配送システム。
【0065】
[実施態様6] 前記配送者用端末は、配送者の所定の操作に応じて、前記配送センター用端末にアクセスして配送センター用端末の前記配送管理データベースから当該配送者用端末を使用する配送者が配送する荷物の配送データをダウンロードし、データベース化して配送者用端末に設けられた記憶手段に記憶する機能を有することを特徴とする実施態様5に記載の荷物配送システム。
【0066】
[実施態様7] 荷物配送システムで荷物を配送センターから配送先に配送する配送者に使用される携帯型の配送者用端末の制御方法であって、
配送者の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを生成して記録媒体に印刷するように制御することを特徴とする配送者用端末の制御方法。
【0067】
[実施態様8] 荷物配送システムで荷物を配送センターから配送先に配送する配送者に使用される携帯型の配送者用端末の制御プログラムであって、
配送者の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを生成して記録媒体に印刷するように制御するための制御手順を含むことを特徴とする配送者用端末の制御プログラム。
【0068】
[実施態様9] 荷物配送システムにおいて荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末と通信可能な端末であって荷物の受取人に使用される受取人用端末の制御方法であって、
受取人の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを印刷した記録媒体から前記コードを光学的に読み取り、デコードして前記再配送依頼情報を取得し、前記配送センター用端末に送信するように制御することを特徴とする受取人用端末の制御方法。
【0069】
[実施態様10] 荷物配送システムにおいて荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末と通信可能な端末であって荷物の受取人に使用される受取人用端末の制御プログラムであって、
受取人の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを印刷した記録媒体から前記コードを光学的に読み取り、デコードして前記再配送依頼情報を取得し、前記配送センター用端末に送信するように制御するための制御手順を含むことを特徴とする受取人用端末の制御プログラム。
【0070】
[実施態様11] 荷物配送システムにおいて荷物の配送者に使用される携帯型の配送者用端末、及び荷物の受取人に使用される受取人用端末と通信可能な端末であって荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末の制御方法であって、
前記受取人用端末から荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報を受信した場合に、該情報に従う再配送が可能か否か判断し、判断結果の情報を前記受取人用端末に送信するとともに、可能と判断した場合は再配送を指示する情報を前記配送者用端末に送信するように制御することを特徴とする配送センター用端末の制御方法。
【0071】
[実施態様12] 荷物配送システムにおいて荷物の配送者に使用される携帯型の配送者用端末、及び荷物の受取人に使用される受取人用端末と通信可能な端末であって荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末の制御プログラムであって、
前記受取人用端末から荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報を受信した場合に、該情報に従う再配送が可能か否か判断し、判断結果の情報を前記受取人用端末に送信するとともに、可能と判断した場合は再配送を指示する情報を前記配送者用端末に送信するように制御するための制御手順を含むことを特徴とする配送センター用端末の制御プログラム。
【0072】
以上の説明から明らかなように、本発明の荷物配送システムによれば、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼する場合、その依頼のために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを印刷した記録媒体から前記コードを光学的に読み取る操作を受取人用端末で行うだけで、受取人用端末が読み取ったコードをデコードして再配送依頼情報を配送センター用端末に送信し、自動的に依頼がなされる。したがって、従来に比べて極めて簡単に短時間で再配送を依頼することができ、依頼のための通信料金をごく僅かで済ませることもでき、さらには、1日24時間何時でもどこからでも再配送を依頼することができるので、再配送の依頼に関して荷物配送システムのサービスを向上することができる。また、再配送の希望日時の指定を含む依頼がすぐ行なわれるようになるので、再配送のために配送者が何度も受取人宅を訪問することなく一度で確実に済ませることができ、配送効率を向上することもできるという優れた効果が得られる。
【0073】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の荷物配送システムによれば、荷物配送システムのサービスを向上することができる。また、配送効率を向上することもできるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における宅配便配送システムの通信系統の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】バーコードラベルを貼り付けた荷物の外観を示す斜視図である。
【図3】配送者用端末の外観を示す斜視図である。
【図4】配送者用端末の構成を示すブロック図である。
【図5】不在連絡票の一例を示す説明図である。
【図6】受取人用端末の一例の外観を示す斜視図である。
【図7】実施形態の宅配便配送システムにおいて不在配送が行われた場合の動作の流れを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 通信回線
2 配送者用端末
3 受取人用端末
4 配送センター用端末
5 表示部
6 キーボード
7 スキャナー
8 プリンタ
9 カードスロット
10 データ通信カード
11 荷物
12 バーコードラベル
12a バーコード
13 CPU
14 プログラムメモリ
15 データメモリ
20 不在連絡票
21 連絡事項欄
22 再配送依頼コード
31 デジタルカメラ
Claims (1)
- 荷物の配送者に使用される携帯型の配送者用端末と、荷物の受取人に使用される受取人用端末が荷物の配送センターで配送管理に使用される配送センター用端末と通信可能である荷物配送システムであって、
前記配送者用端末は、配送者の所定の操作に応じて、荷物の配送時に不在で荷物を受け取れなかった受取人が荷物の再配送を依頼するために必要な再配送依頼情報をコード化した光学的に読み取り可能なコードを生成して記録媒体に印刷する機能を有し、
前記受取人用端末は、受取人の所定の操作に応じて、前記コードを光学的に読み取り、デコードして前記再配送依頼情報を取得し、前記配送センター用端末に送信する機能を有し、
前記配送センター用端末は、前記再配送依頼情報を受信した場合に、該情報に従う再配送が可能か否か判断し、判断結果の情報を前記受取人用端末に送信するとともに、可能と判断した場合は再配送を指示する情報を前記配送者用端末に送信する機能を有することを特徴とする荷物配送システム。
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