JP2005022285A - 静電吐出型インクジェットヘッド - Google Patents

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    • B41J2/06Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by electric or magnetic field

Abstract

【課題】インクの吐出に必要な印加電圧が小さく、そのため放電や漏電等の危険性が小さく、高精細な記録を高速で安定して行うことができる静電吐出型インクジェットヘッドを提供する。
【解決手段】ヘッド基板と、個別電極毎に2層電極構造に設けられた第1および第2駆動電極と、個別電極毎にヘッド基板上に配置されたインクガイドと、個別電極毎にインクガイドの配置に対応する位置に貫通孔が開孔された絶縁性基板とを備え、第1駆動電極は、インクの流路よりも絶縁性基板側に配置され、第2駆動電極は、第1駆動電極よりもヘッド基板側に配置され、第1駆動電極および第2駆動電極の両方に、同極性の電圧を印加し、重畳された電圧に応じてインクの吐出または非吐出を制御することにより上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電力によりインクの吐出を制御する静電吐出型インクジェットヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
静電吐出型インクジェット記録方式は、帯電した微粒子成分を含むインクを用い、画像データに応じて、インクジェットヘッドの個別電極に所定の電圧を印加することにより、静電力を利用してインクの吐出を制御し、画像データに対応した画像を記録媒体上に記録する方式である。この静電吐出型インクジェット記録方式を採用する記録装置として、例えば特許文献1に開示のインクジェット記録装置が知られている。
【0003】
図6は、上記公報に開示のインクジェット記録装置のインクジェットヘッドの概略構成を表す一例の概念図である。同図に示すインクジェットヘッド70は、上記公報に開示のインクジェットヘッド記録装置のインクジェットヘッドを構成する1つの個別電極のみを概念的に表したものであり、ヘッド基板12と、インクガイド14と、絶縁性基板16と、駆動電極72と、対向電極22とを備えている。
【0004】
ここで、インクガイド14は、ヘッド基板12の上に配置されており、その中央部分には、図中上下方向にインク案内溝26となる切り欠きが形成されている。また、絶縁性基板16には、インクガイド14の配置に対応する位置に貫通孔28が開孔されている。インクガイド14は、絶縁性基板16に開孔された貫通孔28を通過し、その先端部分が絶縁性基板16の図中上側の面の表面よりも上部に突出されている。
【0005】
また、駆動電極72は、絶縁性基板16に開孔された貫通孔28の周囲を囲むように、絶縁性基板16の図中上側の面の表面に、個別電極毎にリング状に設けられている。また、ヘッド基板12と絶縁性基板16は所定の間隔を離して配置されており、両者の間にはインクの流路30が形成されている。また、対向電極22は、インクガイド14の先端部分に対向する位置に配置され、記録媒体Pは、対向電極22の図中下側の面の表面に配置されている。
【0006】
また、図7は、駆動電極のドライバの一例の構成概念図である。同図に示すドライバ74は、FET(電界効果トランジスタ)34と、抵抗素子36,38とを備えている。FET34のドレインは駆動電極72に接続され、そのソースはグランドに接続され、そのゲートにはコントロール信号が入力されている。また、抵抗素子36は、高圧電源と駆動電極72との間に接続され、抵抗素子38は、コントロール信号とグランドとの間に接続されている。
【0007】
ドライバ74では、画像データに応じてコントロール信号がハイレベルまたはローレベルに変化する。コントロール信号がハイレベルになるとFET34はオンし、駆動電極72はグランドレベルとなる。一方、コントロール信号がローレベルになるとFET34はオフし、駆動電極72は高圧電源の高電圧レベルとなる。すなわち、駆動電極72は、画像データ(コントロール信号)に応じて、グランドレベルと高電圧レベルとの間で頻繁にスイッチングされる。
【0008】
記録時には、図6中右側から左側へ向かって、駆動電極72に印加される高電圧レベルと同極性に帯電した微粒子成分を含むインクが循環される。
【0009】
駆動電極72がグランドレベルの状態では、インクガイド14の先端部分近傍の電界強度が低く、インクはインクガイド14の先端部分からは飛び出さない。この時、インクの一部は、毛細管現象により、インクガイド14に形成されたインク案内溝26に沿って、絶縁性基板16の図中上側の面の表面よりも上方まで上昇する。
【0010】
一方、駆動電極72に高電圧レベルが印加されると、インクガイド14のインク案内溝26に沿って上昇し、絶縁性基板16の図中上側の面の表面よりも上方に上昇したインクは反発力によってインクガイド14の先端部分から飛び出し、マイナスの電圧レベルにバイアスされている対向電極22に引っ張られて記録媒体P上に付着する。
【0011】
こうして、インクジェットヘッド70と対向電極22上に配置された記録媒体Pとを相対的に移動させながら記録を行うことにより、記録媒体Pに、画像データに対応する画像が記録される。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−230608号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、高精細かつ高速性が要求される記録装置の場合、必然的に、1ライン分の画像を同時に記録可能なラインヘッドが必要となる。例えば、1200dpi(ドット/インチ)で60ppm(ページ/分)の記録装置の場合、幅10インチの記録媒体に画像を記録可能なラインヘッドには、1ライン分の画素数に相当する12000個という膨大な数の個別電極と、個々の個別電極を駆動する同数の駆動回路が配置される。
【0014】
この場合、ラインヘッドは、ライン方向に対して、物理的に極めて高密度に個別電極および駆動回路を実装する必要がある。駆動回路は、例えば約600V程度の高電圧を使用するため、個別電極および駆動回路を高密度に配置すると放電の危険性が高くなる。従って、高密度実装と高電圧を両立させることは極めて困難なことである。
【0015】
また、上記駆動回路では、個別電極当り1mAの電流が流れるとすると、12000個では最大12Aの電流が流れる。従って、スイッチングされる高電圧が600Vの場合、消費電力は7.2kWとなる。高圧電源の効率が100%であるとしても、電源としてAC200V、36Aが必要となるが、それでもA4の記録媒体に単色の画像しか記録できないことになり、システムとしては余りにも非現実的である。
【0016】
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、インクの吐出に必要な印加電圧が小さく、そのため放電や漏電等の危険性が小さく、高精細な記録を高速で安定して行うことができる静電吐出型インクジェットヘッドを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、帯電した微粒子を含むインクを、個別電極に所定の電圧を印加することによって生じる静電力を利用して吐出させて、記録媒体に画像を記録する静電吐出型インクジェットヘッドであって、
ヘッド基板と、前記個別電極毎に2層電極構造に設けられた第1および第2駆動電極と、前記個別電極毎に前記ヘッド基板上に配置されたインクガイドと、前記個別電極毎に前記インクガイドの配置に対応する位置に貫通孔が開孔された絶縁性基板とを備え、
前記ヘッド基板と前記絶縁性基板は所定の間隔を離して配置され、これらのヘッド基板と絶縁性基板との間には前記インクの流路が形成され、前記インクガイドは、前記絶縁性基板に開孔された貫通孔を通過し、その先端部分が前記絶縁性基板の前記記録媒体側の面の表面よりも突出され、前記第1駆動電極は、前記インクの流路よりも前記絶縁性基板側に配置され、前記第2駆動電極は、前記第1駆動電極よりも前記ヘッド基板側に配置され、
前記第1駆動電極および前記第2駆動電極の両方に、同極性の電圧を印加し、重畳された電圧に応じて前記インクの吐出または非吐出を制御することを特徴とする静電吐出型インクジェットヘッドを提供するものである。
【0018】
ここで、前記画像の記録時に、前記第1駆動電極および前記第2駆動電極に、画像データに応じて、同極性かつ同位相の電圧を印加することにより、前記インクの吐出または非吐出を制御するのが好ましい。
また、前記画像の記録時に、前記第1駆動電極および前記第2駆動電極の一方に一定電圧を印加しておき、他方に、画像データに応じて、前記一定電圧と同極性の所定電圧を印加することにより、前記インクの吐出または非吐出を制御するのが好ましい。
【0019】
また、前記第1駆動電極に印加される電圧と、前記第2駆動電極に印加される電圧とが等しいのが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、添付の図面に示す好適実施例に基づいて、本発明の静電吐出型インクジェットヘッドを詳細に説明する。
【0021】
図1および図2は、本発明を適用する静電吐出型インクジェットヘッドの一実施例の構成概念図および概略斜視図である。同図に示す静電吐出型インクジェットヘッド10は、帯電された顔料等の微粒子成分を含むインクを静電力により吐出させて、画像データに対応する画像を記録媒体P上に記録するものであり、ヘッド基板12と、インクガイド14と、絶縁性基板16(16aおよび16b)と、第1および第2の駆動電極18および20と、泳動電極24とを備えている。また、インクジェットヘッド10のインクガイド14と対向する位置には、対向電極22が備えられている。
【0022】
なお、図1に示す例は、インクジェットヘッド10を構成する1つの個別電極のみを表したものである。個別電極の個数は1個以上何個備えられていてもよいし、個別電極の物理的な配置等も何ら限定されない。例えば、複数の個別電極を1次元的または2次元的に配置してラインヘッドを構成することも可能である。また、本発明を適用するインクジェットヘッドは、モノクロおよびカラーのどちらにも対応可能である。
【0023】
図示例のインクジェットヘッド10において、インクガイド14は、個別電極毎にヘッド基板12の上に配置されており、その中央部分には、図中上下方向にインク案内溝26となる切り欠きが形成されている。また、絶縁性基板16は、絶縁性基板16aと、絶縁性基板16aよりもヘッド基板12の側の絶縁性基板16bとからなり、この絶縁性基板16(16aおよび16b)には、インクガイド14の配置に対応する位置に貫通孔28が開孔されている。インクガイド14は、絶縁性基板16に開孔された貫通孔28を通過し、その先端部分が、絶縁性基板16のヘッド基板12と反対側の面(図中上側の面)の表面から突出されている。
【0024】
なお、インクガイド14の先端部分は、対向電極22側へ向かうに従って次第に細く略三角形(ないしは台形)に成形されており、その最先端部のインクが吐出される部分には金属が蒸着されている。この金属蒸着は必須ではないが、これにより、インクガイド14最先端部の誘電率が実質的に無限大となり、強電界を生じさせやすくできるという効果があるので、金属蒸着を行うのが好ましい。なお、インクガイド14の形状は適宜変更してもよい。
【0025】
ヘッド基板12と絶縁性基板16とは、所定間隔離間して配置されており、両者の間には、インクガイド14にインクQを供給するためのインクリザーバ(インク室)として機能するインク流路30が形成されている。なお、インク流路30内のインクQは、吐出電極18に印加される電圧と同極性に帯電した微粒子成分を含み、記録時には、図示されていないインク循環機構によって、所定方向、図示例ではインク流路30内を右側から左側へ向かって所定の速度で循環される。以下では、インク中の着色粒子が正帯電している場合を例にとって説明を行う。
【0026】
また、第1駆動電極18は、図2に示すように、絶縁性基板16に開孔された貫通孔28の周囲を囲むように、絶縁性基板16(16a)の図中上側、すなわち記録媒体P側の面に、個別電極毎にリング状に設けられている。一方、第2駆動電極20は、絶縁性基板16に開孔された貫通孔28の周囲を囲むように、絶縁性基板16aの図中下側の面、すなわち絶縁性基板16bの図中上側の面に、個別電極毎にリング状に設けられている。このような絶縁性基板16aおよび16bとそこに形成される第1駆動電極18および第2駆動電極20の積層体は、例えば、絶縁性基板16bの上に第2駆動電極20を形成し、その上に絶縁性基板16aを積層し、さらに、絶縁性基板16aの上に第1駆動電極18を形成することによって作製することができる。
なお、第1駆動電極18および第2駆動電極20は、少なくとも絶縁層を介して配置されていれば良く、その位置関係は、後に詳述する2層電極構造の効果を得られるように適宜設定されれば良い。また、第1駆動電極18および第2駆動電極20の形状は同様であっても良いし、異なっていても良い。
【0027】
第1駆動電極18および第2駆動電極20は、画像デ−タや印字データ等の吐出データ(吐出信号)に応じたパルス信号(所定のパルス電圧、例えば低電圧レベルの0V、高電圧レベルの300V)を発生する信号電圧源34に、並列に接続されている。すなわち、第1駆動電極18および第2駆動電極20には、信号電圧源34によって、同極性、同レベルかつ同位相の電圧が印加される。
【0028】
また、対向電極22は、インクガイド14の先端部分14aに対向する位置に配置され、電極基板22aと、電極基板22aの図中下側の表面、すなわちインクガイド14側の表面に配置される絶縁シート22bで構成され、電極基板22aは、接地される。また、記録媒体Pは、対向電極22の図中下側の表面、すなわちインクガイド14側の表面、すなわち絶縁シート22bの表面に支持され、例えば静電吸着されており、対向電極22(絶縁シート22b)は、記録媒体Pのプラテンとして機能する。
ここで、少なくとも記録時には、帯電ユニット32によって、対向電極22の絶縁シート22bの表面、すなわち記録媒体Pは、第1および第2駆動電極18および20に印加される高電圧(パルス電圧)と逆極性の所定の負の高電圧、例えば、−1.5kVに帯電された状態に維持される。その結果、記録媒体Pは、帯電ユニット32により負帯電して、第1および第2駆動電極18および20に対して負の高電圧に常時バイアスされるとともに、対向電極22の絶縁シート22bに静電吸着される。
【0029】
ここで、帯電ユニット32は、記録媒体Pを負の高電圧に帯電させるためのスコロトロン帯電器32aと、スコロトロン帯電器32aに負の高電圧を供給するバイアス電圧源32bとを有している。なお、本発明に用いられる帯電ユニット32の帯電手段としては、スコロトロン帯電器32aに限定されず、コロトロン帯電器、固体チャージャ、放電針などの種々の放電手段を用いることができる。なお、図示例においては、対向電極22を電極基板22aと絶縁シート22bとで構成し、記録媒体Pを、帯電ユニット32によって負の高電圧に帯電させることにより絶縁シート22bの表面に静電吸着させているが、本発明はこれに限定されず、対向電極22を電極基板22aのみで構成し、対向電極22(電極基板22a自体)を負の高電圧のバイアス電圧源に接続して、負の高電圧に常時バイアスしておき、対向電極22の表面に記録媒体Pを静電吸着させるようにしても良い。
また、記録媒体Pの対向電極22への静電吸着と、記録媒体Pへの負の高電圧への帯電または対向電極22への負のバイアス高電圧の印加とを別々の負の高電圧源によって行っても良いし、対向電極22による記録媒体Pの支持は、記録媒体Pの静電吸着に限られず、他の支持方法や支持手段を用いても良い。
【0030】
また、泳動電極24は、インク流路30の下方に配置され、所定の正の電圧が印加されている。図示例では、ヘッド基板12の下面に配置されている。なお、本発明においては、泳動電極24は、インク流路30の下方であれば、どこに配置しても良く、例えば、ヘッド基板12の内部であっても良い。
この泳動電極24は、画像の記録時に、個別電極に印加された電圧に応じて、誘起された誘導電圧が発生し、インク流路30内のインクQにおいて、その微粒子成分を絶縁性基板16側へ泳動させて濃縮させるためのものである。従って、泳動電極24は、インク流路30よりもヘッド基板12側に配置される必要がある。また、泳動電極24は、個別電極の位置よりもインク流路30の上流側に配置される方が好ましい。なお、泳動電極24を電気的に絶縁状態(ハイインピーダンス状態)としても良い。
【0031】
このようなインクジェットヘッド10による記録時には、画像データに応じて、信号電圧源34から、第1駆動電極18および第2駆動電極20に同極性かつ同レベルの電圧が、同位相で、すなわち同じタイミングで印加される。インクガイド14の先端部分14aと対向電極22との間の電界強度は、第1駆動電極18および第2駆動電極20の両方に電圧が印加された時に、インク吐出に必要な電界強度に達して、先端部分14aからインク滴Rが吐出される。吐出されたインク滴Rは、対向電極22に引き付けられて飛翔し、記録媒体Pの所定位置に着弾して画像を形成する。
【0032】
ここで、本発明の駆動電極は、上述のように、2層電極構造とされているので、従来のように単層の駆動電極によってインク吐出を行う場合に比べて、駆動電極に印加する電圧を小さくすることができる。
2層電極構造による駆動電圧の低減効果を実証するために、本発明者は、本発明において、 図3に示す実モデルを用いてシミュレーションを行った。すなわち、図3に示すように、 泳動電極24上にインクガイド14を載置し、 インクガイド14を中心としてその周囲に第1駆動電極18および第2駆動電極20を配置し、 さらに、インクガイド14の先端部分14aに対向するように対向電極22配置した実モデルにおいて、第1駆動電極18および第2駆動電極20の電圧のオン/オフをそれぞれ切り替えた時の、各状態における吐出部、すなわちインクガイド14の先端部分14aの電界強度(V/m)を求めた。この時、泳動電極24と第2駆動電極20との間隔を5000μm、第2駆動電極20と第1駆動電極18との間隔を800μm、および第1駆動電極18と対向電極22との間隔を500μmとし、泳動電極24には、400Vの正の電圧が印加され、対向電極22には、−1500Vの負の高電圧がバイアス電圧として印加され、第1駆動電極18および第2駆動電極20には、駆動電圧として+300Vが印加されるものとした。なお、対向電極22への−1500Vの負のバイアス高電圧の印加は、対向電極22に静電吸着された記録媒体Pの−1500Vの負の高電圧帯電と等価である。なお、図3の実モデルにおいて、インクガイド14は、図1に示すインクガイド14をインク案内溝26で切断した片側のみを用いており、先端角25°、幅(図中水平方向長さ)50μm、厚さ(図中紙面に垂直な方向の長さ、図示せず)が75μmのジルコニア(誘電率ε=約25)で構成されている。
【0033】
こうして得られた結果を図4に示す。
ここで、図4の横軸は、図3において、インクガイド14の最先端を0とし、そこからの先端部分14aの表面に沿った距離を表しており、先端部分14aの図3中左側面上(矢印C1方向)の距離をマイナス、図中右側面上(矢印C2方向)の距離をプラスで示している。また、縦軸は、そこにおける電界強度を表している。
図4から、インクガイド14の先端部分14aにおいて、全体的に、2層電極のオフ状態、すなわち、第1駆動電極18および第2駆動電極20の両方がオフ(0V)の時の電界強度(図中、破線で示す)に対する、2層電極のオン状態、すなわち、第1駆動電極18および第2駆動電極20の両方をオン(300V)とした時の電界強度(図中、実線で示す)の増加量は、単層電極のオン状態に相当する、第1駆動電極18および第2駆動電極20のいずれか一方をオン(300V)とした時の電界強度(図中、1点鎖線または2点鎖線で示す)の増加量の約2倍になっていることがわかる。ここで、図4において、両電極がオフ状態の時に先端部分14aに生じている電界強度は、泳動電極24と対向電極22との間のバイアス電圧によるものである。
【0034】
図4に示す結果は、2層電極構造によって先端部分14aに形成される電界強度は、その2つの電極のそれぞれによって形成される電界強度の重ね合わせとして捉えることができることを表している。すなわち、図3に概念的に示すように、第1駆動電極18からの電気力線dと第2駆動電極20からの電気力線dとが加算されて、先端部分14aの電界強度が高くなる。従って、本発明の2層電極構造を有するインクジェットヘッド10においては、インク滴Rの吐出に必要な駆動電極への印加電圧(パルス電圧)を、単層電極構造の場合の約半分に低下させることができる。これにより、各個別電極を駆動する駆動回路の負荷を低減することができ、低耐圧駆動回路の使用も可能となる。また、電源(信号電圧源34)を低電圧化することができる。
【0035】
なお、本実施例のように、第1駆動電極18および第2駆動電極20を単一の信号電圧源34に並列に接続し、同レベルの電圧を同じタイミングで印加することで、単層電極構造の場合と同様の制御系で、電圧レベルのみを低下させて、インク吐出の制御を行うことができるが、第1駆動電極18および第2駆動電極20に印加する電圧は同レベルでなくともよいし、第1駆動電極18および第2駆動電極20をそれぞれが異なる信号電圧源に接続して、同極性の電圧を異なったタイミングで印加してもよい。いずれの場合にも、第1駆動電極18および第2駆動電極20に重畳された電圧が所定値を超えた時にインクが吐出されるように、インク吐出/非吐出の制御を行えばよい。あるいは、第1駆動電極18および第2駆動電極20のいずれか一方には一定電圧を印加しておき、他の一方の電圧のみをオン/オフして、両方がオン状態となった時にインク吐出が行われるようにすることで、インクの吐出/非吐出を制御してもよい。
【0036】
本発明に係る静電式インクジェットヘッドは、基本的に以上のように構成されるが、以下に、図1に示すインクジェットヘッド10の動作を代表例として、本発明の静電式インクジェットヘッドの作用を説明する。
図1に示すインクジェットヘッド10では、記録時に、図示しないポンプ等を含むインク循環機構により、第1および第2駆動電極18および20に印加される電圧と同極性、例えば、正(+)に帯電した微粒子成分を含むインクQが、インク流路30の内部を図1中矢印a方向に、すなわち右側から左側へ向かって循環される。この時、対向電極22に静電吸着された記録媒体Pは、逆極性、すなわち負の高電圧、例えば−1500Vに帯電されている。また、泳動電極24には、所定の正の電圧が印加されている。
【0037】
ここで、第1および第2駆動電極18および20にパルス電圧が印加されていないか、または、印加されているパルス電圧が低電圧レベル(0V)である時、第1および第2駆動電極18および20と対向電極22(記録媒体P)との間の電圧(電位差)は、例えばバイアス電圧分の1500Vで、インクガイド14の先端部分14a近傍の電界強度が低く、インクQは、インクガイド14の先端部分14aからは飛び出さず、すなわち、インク液滴Rとして吐出されない。しかし、この時、インク流路30内のインクQの一部、特にインクQ内に含まれる帯電微粒子成分は、泳動現象および毛細管現象などによって、絶縁性基板16の貫通孔28を通って、図1中矢印b方向に、すなわち絶縁性基板16の下側からその上側へ向かって上昇し、インクガイド14の先端部分14aに供給される。
【0038】
一方、第1および第2駆動電極18および20に高電圧レベル(例えば、300V)のパルス電圧が印加されると、第1および第2駆動電極18および20と対向電極22(記録媒体P)との間の電圧(電位差)は、例えば、バイアス電圧分の1500Vにパルス電圧300Vの2電極分が重畳され、2100Vとなって高くなるため、インクガイド14の先端部分14a近傍の電界強度が高くなる。この時、インクガイド14に沿って上昇し、絶縁性基板16の上方の先端部分14aに上昇したインクQ、特にインクQ内に濃縮した帯電微粒子成分は、静電力によってインクガイド14の先端部分14aから、帯電微粒子成分を含むインク液滴Rとして飛び出し、例えば−1500Vにバイアスされている対向電極22(記録媒体P)に引っ張られて、記録媒体P上に付着する。
【0039】
以上のようにして、インクジェットヘッド10と対向電極22上に支持された記録媒体Pとを相対的に移動させながら、画像データに応じたインク吐出によって記録媒体Pにドットを形成して記録を行うことにより、記録媒体Pに画像データに対応する画像を記録することができる。
【0040】
上記では、インクジェットヘッド10を構成する1つの個別電極についてのみ説明したが、インクジェットヘッド10を、複数の個別電極が2次元的に配置されたラインヘッドとした場合の好適実施形態について、以下に説明する。
インクジェットヘッド10において、複数の個別電極は、行方向(主走査方向)および列方向(副走査方向)に2次元的に配置される。そして、図5に示すように、行方向(主走査方向)に配置された複数の第1駆動電極18は相互に接続され、列方向(副走査方向)に配置された複数の第2駆動電極20は相互に接続される。
【0041】
記録時には、本実施形態の場合、第1駆動電極18が1行ずつ順番に高電圧レベル(オン状態)とされ、残りの全ての第1駆動電極18はグランドレベル(接地状態:オフ状態)に駆動される。また、第2駆動電極20が、画像データに応じて列単位で高電圧レベルまたはグランドレベルに駆動される。なお、別の実施形態として、第1および第2駆動電極18および20を逆の状態に駆動してもよい。
【0042】
上述したように、第1および第2の駆動電極18および20は、2層電極構造とされ、マトリクス状に配置される。これらの第1および第2の駆動電極18および20により、各々の個別電極におけるインクの吐出/非吐出が制御される。すなわち、第1駆動電極18が高電圧レベルで、かつ第2駆動電極20が高電圧レベルの場合にはインクが吐出し、第1駆動電極18または第2駆動電極20の一方がグランドレベルの場合にはインクは吐出しない。
【0043】
図5は、第1および第2の駆動電極の配置を表す一実施例の概念図である。同図に示すように、例えばインクジェットヘッド10が15個の個別電極を備える場合、15個の個別電極は、主走査方向の1行当り5個(1,2,3,4,5)ずつ並べられ、かつ副走査方向に3行(A,B,C)に配置される。記録時には、同一行に配置された5個の第1駆動電極18は同時かつ同一電圧レベルに駆動される。同様に、同一列に配置された3個の第2駆動電極20は同時かつ同一電圧レベルに駆動される。
【0044】
例えば、図5に示すインクジェットヘッドの場合、第1駆動電極18のA行の5個の個別電極は、行方向に対して所定の間隔を離して配置される。B行およびC行についても同様である。また、B行の5個の個別電極は、A行に対して、列方向に所定の間隔を離して、かつ、行方向に対して、それぞれA行の5個の個別電極とC行の5個の個別電極との間に配置される。同様に、C行の5個の個別電極は、B行に対して、列方向に所定の間隔を離して、かつ、行方向に対して、それぞれB行の5個の駆動電極とA行の5個の駆動電極との間に配置される。
【0045】
このように、第1駆動電極18の各行に含まれる個別電極をそれぞれ行方向にずらして配置することにより、記録媒体Pに記録される1行を、行方向に3分割している。
すなわち、記録媒体Pに記録される1行は、行方向に対して、第1駆動電極18の行数に相当する複数のグループに分割され、時分割で順次記録される。例えば、図5に示す例の場合、第1駆動電極18のA,B,C行を順次記録することにより、記録媒体P上に1行分の画像が記録される。この場合、上記のように、記録媒体Pに記録される1行は行方向に3分割され、時分割により順次記録が行われる。
【0046】
このようなマトリクス駆動方式で駆動される本実施形態のインクジェットヘッド10においては、例えば、第1駆動電極18に、行ごとに順次、所定の電圧、例えば300Vを印加し、第2駆動電極20に、画像データに応じて所定のパルス電圧、例えば300V−0Vを印加することにより、第1駆動電極18および第2駆動電極20に印加される高電圧レベルと同極性に帯電した顔料等の微粒子成分を含むインクQ(インク液滴R)の吐出/非吐出を制御することができる。すなわち、インクジェットヘッド10では、第1駆動電極18または第2駆動電極20の一方の電圧がオフ状態(例えば0V)では、インクガイド14の先端部分14a近傍の電界強度が低く、インクQはインクガイド14の先端部分14aからは飛び出さず、第1駆動電極18および第2駆動電極20の両方がオン状態(例えば300V)になると、インクガイド14の先端部分14a近傍の電界強度が高くなり、インクガイド14の先端部分14aに濃縮したインクQは静電力によって先端部分14aから飛び出す。
【0047】
既に述べたように、本実施形態のインクジェットヘッド10では、第1駆動電極18または第2駆動電極20の一方が接地レベルの場合にはインクが吐出せず、第1駆動電極18が高電圧レベルで、かつ第2駆動電極44が高電圧レベルの場合にだけインクが吐出する。
すなわち、本実施形態のインクジェットヘッド10では、第1駆動電極18および第2駆動電極20の両方が高電圧レベルの時に、インク吐出に十分な強い電界強度が得られ、かつ、第1駆動電極18および第2駆動電極20の少なくとも一方が接地レベルの時には、インクが吐出されないような低い電界強度となるようにすれば良く、第1駆動電極18および第2駆動電極20の形状やサイズ、配置(位置関係)、第1駆動電極18および第2駆動電極20に印加する高電圧レベル、対向電極22のバイアス電圧(または記録媒体の帯電電圧)、絶縁性基板16(16aおよび16b)の厚さ、インクガイド14の形状等の関連するパラメータを適宜決定すればよい。
【0048】
このような構成により、本実施形態によれば、第1駆動電極18および第2駆動電極20を高電圧レベルと接地レベルとの間でスイッチングするが、第1駆動電極18および第2駆動電極20に印加される電圧は、単層電極の場合の約半分と小さくなっているので、スイッチングのために消費される電力が小さい。従って、本実施形態によれば、高精細かつ高速性が要求されるインクジェットヘッドにおいても、消費電力を大幅に削減することができる。
【0049】
また、本実施形態によれば、個別電極を2次元的に配置し、マトリクス駆動するため、行方向の複数の個別電極を駆動する行ドライバおよび列方向の複数の個別電極を駆動する列ドライバの個数(スイッチング素子等の数)を大幅に削減することができる。従って、本実施形態によれば、2次元配列される個別電極の駆動回路の実装面積および消費電力を大幅に削減することができる。また、駆動回路が単純化するため装置構成が簡単になり、製造が容易で、メンテナンス性も良好となる。さらに、各個別電極として配置される各駆動電極が、行方向または列方向に連結されるので、個々の電極から1対1で制御線を引き出す必要がなくなる。これにより、電極パターンが過密化するのを防ぎ、電極形成が容易になる。従って、高画質な画像記録が可能となる。また、本実施形態によれば、各個別電極間を比較的余裕をもって配置することができるため、各個別電極間での放電の危険性を極めて低くすることができ、高密度実装と高電圧を安全に両立させることができる。
【0050】
なお、個別電極を高密度に配置したラインヘッド等においては、隣接する個別電極間に電界干渉が生じることがある。そのため、隣接するインクガイド14への電気力線を遮蔽するように、隣接する個別電極の第1駆動電極間に、ガード電極を設けるのも好ましい。
また、絶縁性基板16aとその表面に形成された第1駆動電極18の一部または全部を覆うように、絶縁層を設けても良い。
【0051】
なお、本発明のインクジェットヘッド10では、第1および第2駆動電極18および20からなる2層電極構造としているが、本発明はこれに限定されず、2層以上何層の駆動電極を使用してもよい。
また、第1駆動電極18および第2駆動電極20の配置は、上述の例には限定されず、第1駆動電極18および第2駆動電極20からの電気力線が加算されて、インクガイド14の先端部分14aに作用して所定の電界強度を持たせるように配置されれば良く、それぞれがインク流路30を隔てて設けられていても良い。
【0052】
また、本発明の静電吐出型インクジェットヘッドは、帯電した色材成分を含むインクを吐出するものに限定されるものではなく、荷電粒子を含む液体を吐出させる液体吐出ヘッドであれば特に制限されず、例えば、上記静電式インクジェット記録装置の他に、帯電粒子を利用して液滴を吐出して対象物を塗布する塗布装置に適用することができる。
【0053】
以上、本発明に係る静電吐出型インクジェットヘッドについて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、静電吐出型インクジェットヘッドのインク吐出を制御する駆動電極を2層構造とすることにより、各層の駆動電極に印加する電圧を小さくすることができ、そのため消費電力が少なく、放電や漏電等の危険性が小さく、装置の作動安定性を実現できる。それにより、高精細な記録を高速で安定して行うことができる静電吐出型インクジェットヘッドを提供することができる。また、駆動電極への印加電圧を小さくできることにより、駆動回路への負荷が低減し、駆動回路素子の選択肢も広がるので、装置設計の自由度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る静電吐出型インクジェットヘッドの一実施例の構成概念図である。
【図2】図1に示す静電吐出型インクジェットヘッドの概略斜視断面図である。
【図3】本発明に係る静電吐出型インクジェットヘッドの個別電極の実モデルを示す概念図である。
【図4】図3に示す実モデルにおける電界強度とインクガイドの先端中心からの距離との関係を示すグラフである。
【図5】本発明に係る静電吐出型インクジェットヘッドの個別電極に用いられる第1および第2駆動電極の配置を表す一実施例の模式的斜視図である。
【図6】従来の静電吐出型インクジェットヘッドの一例の構成概念図である。
【図7】従来の静電吐出型インクジェットヘッドの個別電極のドライバの一例の構成概念図である。
【符号の説明】
10 静電吐出型インクジェットヘッド
12 ヘッド基板
14 インクガイド
16,16a,16b 絶縁性基板
18 第1駆動電極
20 第2駆動電極
22 対向電極
24 泳動電極
26 インク案内溝
28 貫通孔
30 インク流路
32 帯電ユニット
34 FET(電界効果トランジスタ)
36,38 抵抗素子
70 インクジェットヘッド
72 駆動電極
74 ドライバ
P 記録媒体

Claims (4)

  1. 帯電した微粒子を含むインクを、個別電極に所定の電圧を印加することによって生じる静電力を利用して吐出させて、記録媒体に画像を記録する静電吐出型インクジェットヘッドであって、
    ヘッド基板と、前記個別電極毎に2層電極構造に設けられた第1および第2駆動電極と、前記個別電極毎に前記ヘッド基板上に配置されたインクガイドと、前記個別電極毎に前記インクガイドの配置に対応する位置に貫通孔が開孔された絶縁性基板とを備え、
    前記ヘッド基板と前記絶縁性基板は所定の間隔を離して配置され、これらのヘッド基板と絶縁性基板との間には前記インクの流路が形成され、前記インクガイドは、前記絶縁性基板に開孔された貫通孔を通過し、その先端部分が前記絶縁性基板の前記記録媒体側の面の表面よりも突出され、前記第1駆動電極は、前記インクの流路よりも前記絶縁性基板側に配置され、前記第2駆動電極は、前記第1駆動電極よりも前記ヘッド基板側に配置され、
    前記第1駆動電極および前記第2駆動電極の両方に、同極性の電圧を印加し、重畳された電圧に応じて前記インクの吐出または非吐出を制御することを特徴とする静電吐出型インクジェットヘッド。
  2. 請求項1に記載の静電吐出型インクジェットヘッドであって、
    前記画像の記録時に、前記第1駆動電極および前記第2駆動電極に、画像データに応じて、同極性かつ同位相の電圧を印加することにより、前記インクの吐出または非吐出を制御することを特徴とする静電吐出型インクジェットヘッド。
  3. 請求項1に記載の静電吐出型インクジェットヘッドであって、
    前記画像の記録時に、前記第1駆動電極および前記第2駆動電極の一方に一定電圧を印加しておき、他方に、画像データに応じて、前記一定電圧と同極性の所定電圧を印加することにより、前記インクの吐出または非吐出を制御することを特徴とする静電吐出型インクジェットヘッド。
  4. 前記第1駆動電極に印加される電圧と、前記第2駆動電極に印加される電圧とが等しいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の静電吐出型インクジェットヘッド。
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