JP2005022242A - 被記録媒体の制動装置及び該制動装置を備えた記録装置 - Google Patents

被記録媒体の制動装置及び該制動装置を備えた記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005022242A
JP2005022242A JP2003190375A JP2003190375A JP2005022242A JP 2005022242 A JP2005022242 A JP 2005022242A JP 2003190375 A JP2003190375 A JP 2003190375A JP 2003190375 A JP2003190375 A JP 2003190375A JP 2005022242 A JP2005022242 A JP 2005022242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
roller
recording medium
medium
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003190375A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Oshima
敬一 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003190375A priority Critical patent/JP2005022242A/ja
Publication of JP2005022242A publication Critical patent/JP2005022242A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】比較的厚口の被記録媒体に対しても高品質の「フチなし印刷」を実行することのできる記録装置及びこれを実現する制動装置を提供すること。
【解決手段】比較的厚口の被記録媒体Bに対して記録を実行する場合に使用される制動装置であって、該制動装置は被記録媒体Bの表面に実際記録を行なう記録ヘッド13と、記録ヘッド13上流側に設けられ記録ヘッド13下方の記録ポジション26に向けて被記録媒体Bを搬送する搬送用ローラ19との間に設けられる制動手段によって構成されており、搬送される被記録媒体Bの表面に当接することで被記録媒体Bの後端が搬送用ローラ19から外れる際に生ずる被記録媒体Bの急激な移動をその摩擦力によって防止するようにした。また制動手段として跳ね上り防止用の補助ローラ9を兼用した。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真等をプリントする場合に好適な比較的厚口の被記録媒体を使用し、この被記録媒体にいわゆる「フチなし印刷」する場合に使用される被記録媒体の制動装置及び該制動装置を備えた記録装置に関する。
更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録媒体(被噴射媒体)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置において使用される被噴射媒体に関するものである。
【0002】
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行なうプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0003】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0004】
また本明細書において使用する「フチなし印刷」の語は、被記録媒体表面の全面に印刷が施される場合の他、印刷が施された部分の周りに若干の余白があるが、被記録媒体の後端が記録ヘッドの上流に位置する搬送用ローラを通過した後においても印刷が続行されているような場合の印刷状態をも包含する意味で使用するものである。
【0005】
【従来の技術】
インクジェットプリンタ等において高品質の印刷を実行する場合に重要になるのが、記録ヘッド101下面と、その下方を通過する用紙P上面との間隔(以下単にギャップという)である。このギャップを常に一定に保つことが、高品質の印刷につながり、これを実行するための工夫が下記特許文献1に示すように種々試みられている。即ち、排出用ギザローラ103を排出用駆動ローラ105より記録ヘッド101寄りに位置させ、搬送用従動ローラ107を搬送用駆動ローラ109より記録ヘッド101寄りに位置させることによって、両者の法線が内側に幾分傾いた状態とすると共に、プラテン111の上面の形状を工夫することによって用紙Pが記録ヘッド101下方の記録ポジションに進入する際には、幾分下向きに傾斜して搬入され、一方、用紙Pが記録ポジションを通過する際には、幾分上向きに傾斜して搬出されるようにしている。
【0006】
また印刷中の用紙Pに緊張状態を持たせるために排出用駆動ローラ105の回転数を搬送用駆動ローラ109の回転数より若干速くしているが、このことと関係して特に比較的薄口の用紙Pにあっては、用紙Pの後端が図14(a)に示す如く、搬送用従動ローラ107及び搬送用駆動ローラ109から外れた際にばたつき、上方に跳ね上がることがある。これを防止するために下記特許文献1では、図14(b)に示すような上記「跳ね上り」を防止するための補助ローラ113を設ける旨、開示している。
【0007】
【特許文献1】
特許第3022849号公報
【0008】
一方、デジタルカメラ等の普及に伴い、自分で撮影した写真を画像データとしてパーソナルコンピュータに取り込み、インクジェットプリンタ等を使用してプリント出力することが広く行なわれている。この場合、通常のアナログ写真のプリントに使用されている印画紙のように比較的厚口のデジタル写真プリント用の専用紙が多く使用されている。またプリンタの構成もこのような厚口の用紙に対応できるようになっている。更にこのような用紙のほぼ全面を無駄無く使用して印刷を行ないたいというユーザからの要望を受けて、「フチなし印刷」を行うことのできるプリンタも近時登場して来ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような背景の下、比較的薄口の用紙を使用していた場合には問題にならなかったが、比較的厚口の用紙を使用した場合特有の新たな問題点が顕在化してきた。図15は厚口用紙を使用して「フチなし印刷」を行なう場合の問題点を示す側断面図である。
【0010】
即ち、搬送用駆動ローラ109と搬送用従動ローラ107とによって構成される搬送用ローラ115によって挟持され、その下流に位置する記録ヘッド101に向けて搬送されている比較的厚口の用紙Bの後端が搬送用ローラ115による挟持状態から開放される際に図示のような俗に「蹴飛ばし」と呼ばれている搬送用ローラ115からの押出し作用を受けることがある。
【0011】
この傾向は用紙Bの厚さが増すに連れて大きくなり、「蹴飛ばし」が発生すると用紙Bが大きく移動してしまい、用紙Bの記録面に形成される画像が乱れ、印刷品質を損なわせることになる。このため、用紙Bの後端が搬送用ローラ115に近づいてきたことを紙検出器の一例である検出レバー117によって検出し、搬送用駆動ローラ109の回転速度を遅くする等の電子制御的措置が講じられている。しかしこのような電子制御的措置のみでは、厚さが増せば対応し切れない場合もあり、完全な解決策とはなっていない。
【0012】
そこで本発明の目的は、比較的厚口の被記録媒体に対しても高品質の「フチなし印刷」を実行し得る被記録媒体の制動装置及び該制動装置を備えた記録装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係る被記録媒体の制動装置は、比較的厚口の被記録媒体に対して記録を実行する場合に使用される制動装置であって、該制動装置は被記録媒体の表面に実際記録を行なう記録ヘッドと、記録ヘッド上流側に設けられ記録ヘッド下方の記録ポジションに向けて被記録媒体を搬送する搬送用ローラとの間に設けられる制動手段によって構成されており、搬送される被記録媒体の表面に当接することで被記録媒体の後端が搬送用ローラから外れる際に生ずる被記録媒体の急激な移動をその摩擦力によって防止するようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
本発明の第1の態様によれば、比較的厚口の被記録媒体が搬送用ローラから外れる際に生ずる「蹴飛ばし」の問題が解決され、「蹴飛ばし」により大きく移動しようとする被記録媒体に対して制動手段が作用し、その摩擦力によるブレーキ作用によって、被記録媒体の搬送量を一定に保つことができる。またこの傾向は被記録媒体の厚さが増すに連れて大きくなるから、比較的厚口の被記録媒体ほど「蹴飛ばし」が発生し易いという傾向とも合致する。
【0015】
本発明の第2の態様に係る被記録媒体の制動装置は、第1の態様において、前記制動手段は比較的薄口の被記録媒体に対して記録を実行する場合に使用され被記録媒体の後端が搬送用ローラから外れる際に生ずる跳ね上り防止用の補助ローラを兼用したことを特徴とするものである。
【0016】
本発明の第2の態様によれば、部品の有効利用が図られ、部品点数の減少を通じて部品コストの削減にも寄与する。また補助ローラは比較的薄口の被記録媒体に対しては主に跳ね上り防止作用、比較的厚口の被記録媒体に対しては主に制動作用を奏するから、複雑な調節機構等を設ける必要はなく、被記録媒体の厚さに対応して自然に所望の作用及びその強弱を切り換えることができる。
【0017】
本発明の第3の態様に係る被記録媒体の制動装置は、第1または第2の態様において、前記制動手段は被記録媒体の後端が搬送用ローラを通過した後においても記録が実行されるような場合に使用されることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、比較的厚口の被記録媒体が使用され、被記録媒体のほぼ全面に亘って記録が実行される「フチなし印刷」が行なわれる場合であっても、被記録媒体の後端の「蹴飛ばし」の問題が防止されているから、一般に印刷品質が低下し易い被記録媒体周縁部にも、高品質の印刷を行なうことができる。
【0018】
本発明の第4の態様に係る被記録媒体の制動装置は、第1〜第3のいずれかの態様において、前記制動装置は給送トレイ上に積畳された被記録媒体を給送用ローラとホッパとの挟圧作用によって単位数ずつピックアップして記録ヘッド下方の記録ポジションに正搬送して記録を実行する第1搬送経路と、排出用スタッカ側から挿入された被記録媒体を一旦記録ヘッド上流の記録開始位置まで逆搬送した後、再び記録ヘッド下方の記録ポジションに向けて正搬送して記録を実行する第2搬送経路とを備える記録装置に対して設けられ、このうち第2搬送経路には、支持トレイによって支持された極厚の剛性被記録媒体の他、比較的厚口の被記録媒体が挿入され、これらをセットするに当たっては、排出用スタッカ及び操作レバーを所定の方向に移動させることによって、これらと連動するレリース機構を作動させ、記録ヘッド、搬送用ローラ及び排出用ローラをレリース状態あるいは接近状態ないしニップ状態に移行させるようにしたことを特徴とするものである。
【0019】
本発明の第4の態様によれば、第1搬送経路によっては搬送できない、あるいは搬送に支障を来たすような厚口の被記録媒体に対しても記録を実行することが可能となり、しかもその場合の搬送経路を支持トレイによって支持された極厚のCD−R等の剛性被記録媒体に記録を実行するために設けられている既存の第2搬送経路を使用しているから、新たな搬送経路を別途設ける必要はなく、構造の簡素化と部品の有効利用により製品コストの削減に寄与する。また厚口の被記録媒体をセットする場合、排出スタッカと操作レバーの操作のみで行なわれるから操作も簡単であり、極厚の剛性被記録媒体との記録ヘッド間のギャップの差異は操作レバーの操作を切り替えることによって対応できる。
【0020】
本発明の第5の態様に係る記録装置は、比較的厚口の被記録媒体に記録可能であって、実際に被記録媒体に記録を行なう記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載した状態でキャリッジガイド軸に沿って主走査方向に往復移動可能なキャリッジと、記録ヘッドの下方に所定のギャップを隔てて固定状態で設けられる被記録媒体の支持部材であるプラテンと、記録ヘッドの上流側に設けられ、記録ヘッド下方の記録ポジションに向けて被記録媒体を搬送する搬送用駆動ローラ及び搬送用従動ローラから成る搬送用ローラと、記録ヘッドの下流側に設けられ、更に下流の排出用スタッカに向けて被記録媒体を排出する排出用駆動ローラ及び排出用ギザローラから成る排出用ローラとを備えた記録装置であって、前記記録ヘッドと搬送用ローラとの間には、請求項1〜4のいずれか1項に記載された制動装置が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、比較的厚口の被記録媒体に対して被記録媒体表面のほぼ全面に亘って高品質の記録を実行できる記録装置を提供することが可能となる。
本発明の第6の態様に係る液体噴射装置は、比較的厚口の被噴射媒体に液体噴射可能であって、実際に被噴射媒体に液体噴射を行なう液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドを搭載した状態でキャリッジガイド軸に沿って主走査方向に往復移動可能なキャリッジと、液体噴射ヘッドの下方に所定のギャップを隔てて固定状態で設けられる被噴射媒体の支持部材であるプラテンと、液体噴射ヘッドの上流側に設けられ、液体噴射ヘッド下方の液体噴射ポジションに向けて被噴射媒体を搬送する搬送用駆動ローラ及び搬送用従動ローラから成る搬送用ローラと、液体噴射ヘッドの下流側に設けられ、更に下流の排出用スタッカに向けて被噴射媒体を排出する排出用駆動ローラ及び排出用ギザローラから成る排出用ローラとを備えた液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドと搬送用ローラとの間には、搬送される被噴射媒体の表面に当接することで被噴射媒体の後端が搬送用ローラから外れる際に生ずる被噴射媒体の急激な移動を、その摩擦力によって防止する制動手段によって構成される制動装置が設けられていることを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明に係る被噴射媒体の一例である被記録媒体の制動装置及び該制動装置を備えた液体噴射装置の一例である記録装置の一実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では、最初にインクジェット式記録装置を取り上げて本発明の記録装置における全体構成の概略について説明し、次いで本発明に係る被記録媒体の制動装置の構成とその作動状態、被記録媒体の種類の違いによって使い分けられる第1搬送経路と第2搬送経路の構成、第2搬送経路を使用する場合に操作する2つのレリース機構の構成及びそれらの作動状態の順で説明する。
【0022】
図1はインクジェット式記録装置の概略を示す斜視図であり、図2は同上、側断面図である。インクジェット式記録装置100には、被噴射媒体の一例である被記録媒体(以下単に用紙ともいう。このうち比較的薄口のものを符号P、比較的厚口のものを符号Bで表す。また支持トレイによって支持された更に極厚で剛性を有するものを特に剛性被記録媒体といい、符号Gで表す。)に記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向Xに往復可能にキャリッジガイド軸12によって軸支されたキャリッジ10が設けられている。
【0023】
そして、該キャリッジ10には用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を行なう液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。またキャリッジ10には液体カートリッジの一例であるインクカートリッジ11が装着されている。記録ヘッド13の下方には記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等とのギャップを規定するプラテン28が設けられている。そしてキャリッジ10とプラテン28との間に用紙P等を主走査方向Xと直交する副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって用紙P等に記録が行われる。
【0024】
また、用紙P等の搬送経路は、後述するように第1搬送経路と第2搬送経路の二経路が設けられている。このうち第1搬送経路に従ってインクジェット式記録装置100の構成を更に説明する。先ず、最も上流側に主に比較的薄口の用紙P等を積畳する被噴射媒体積畳部の一例である給送用トレイ5が設けられている。また、給送用トレイ5には、用紙P等の側端面に当接し副走査方向Yへの円滑な搬送を案内するエッジガイド15が設けられている。給送用トレイ5上の用紙P等は、給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。尚、これら給送用トレイ5、給送用ローラ14及びホッパ16を含む装置を給送装置2という。
【0025】
そして、給送用ローラ14の回転に伴って最上面に位置する用紙P等から順番に図示しない分離パッドあるいはリタードローラの力を借りて単位数ずつピックアップして下流に向かって送られる。給送用ローラ14の下流には、用紙P等の通過を検出する被噴射媒体検出手段の一例である被記録媒体検出手段(以下単に検出レバーという)7が設けられており、検出レバー7の下流には搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。
【0026】
このうち搬送用従動ローラ19bは、搬送用従動ローラのローラホルダ18の下流側において軸支され、当該ローラホルダ18は、回動軸18aを中心に回動可能に設けられ、かつ、ねじりコイルばね18cによって、搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接した、後述するニップ状態となるように回動付勢されている。
【0027】
なお、この搬送用従動ローラ19bは、後述する第2レリース機構を駆動させることによって、ローラホルダ18が、その回動軸18aを中心に回動することで、搬送用駆動ローラ19bと当接したニップ状態(図2、図11、図13参照)と、上方に退避したレリース状態(図12参照)とに切り換えることができるように構成されている。
【0028】
より具体的には、カム回動軸31に、カム部36がローラホルダ18の上流側のカムフォロア部18bと当接するように設けられており、このカム回動軸31が回動することにより、該カム部36がカムフォロア部18bに上方から当接して、ローラホルダ18が回動軸18aを中心に回動することによって、搬送用従動ローラ19bが上方に退避して、図12に示す如く、レリース状態となる。そして、カム部36のカムフォロア部18bに対する当接が解除されると、搬送用従動ローラ19bは、ねじりコイルばね18cによって、搬送用駆動ローラ19aに向けて回動付勢されて、図2、図11、図13に示す如く、ニップ状態となる。
【0029】
搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙P等は、記録ヘッド13の下方の記録ポジション26に導かれ、上述のキャリッジ10及び用紙P等の動作によって用紙P等の記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。記録ヘッド13とその下方において、これと対向して設けられるプラテン28とのギャップは、高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙P等の厚さの変化に応じて適宜調節されるようになっている。
【0030】
また、後述するように極厚の剛性被記録媒体Gを使用する場合には、上記ギャップを極めて大きく設定する必要があり、そのための機構として第2レリース機構の一部である第1リンク機構がある。記録ヘッド13の下流には排出用駆動ローラ20aと、排出用従動ローラ20bとによって構成される被噴射媒体排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられ、この排出用ローラ20によって排出された用紙P等は更に下流に位置する被噴射媒体受け部の一例である排出用スタッカ50上の載置面51に排出されるようになっている。
【0031】
排出用従動ローラ20bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、排出用従動ローラ用のローラホルダ23によって自由回転可能に軸支されている。このローラホルダ23は、主走査方向Xに長い板状体からなり、用紙P等の搬送経路を側視して記録ヘッド13の下流近傍から下流に向かって略水平に延びる排出用サブフレーム25に固設されている。そして、該排出用サブフレーム25は同様に主走査方向Xに長く、かつ記録ヘッド13の下流近傍から下流に向かって略水平に延びる板状体からなる排出用メインフレーム24に、ねじりコイルばね27によって上方から圧接するような状態で取り付けられている。
【0032】
排出用従動ローラ20bの上流には、補助歯付きローラ22が設けられ、用紙P等は、該補助歯付きローラ22によってやや下方に押しつけられるようになっている。また、搬送用従動ローラ19bは、搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置がやや下流側に配設されていて、更に、排出用従動ローラ20bは、排出用駆動ローラ20aよりその軸芯位置がやや上流側に配設されている。このような構成によって、用紙P等は、搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において、僅かに下に凸となる俗に「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態となり、記録ヘッド13に対向する位置にある用紙P等は、プラテン28に押しつけられ、これにより用紙P等の浮き上がりが防止され、正常に記録が実行されるようになっている。
【0033】
尚、補助歯付きローラ22は、排出用従動ローラ20bと同様に歯付きローラから構成されており、補助歯付きローラのローラホルダ21に軸支されている。また、該ローラホルダ21は、前述した排出用従動ローラのローラホルダ23と同様に排出用サブフレーム25に固設されている。
【0034】
また、排出用サブフレーム25は、後述するホルダ回動軸29に設けられたカム29aが回動して、下側から当接することにより、その先端部25cを回動中心として、回動することができるようになっている。すなわち、排出用サブフレーム25は、排出用メインフレーム24の直近上側に平行である状態(図2、図11、図13参照)と、回動してその下流側が浮き上がった状態(図12参照)とを、とることができるように構成されている。尚、排出用従動ローラ20b及び補助歯付きローラ22を上方に退避させるに当たっては、後述するように第1レリース機構が使用される。
【0035】
次に、本願発明に係る被噴射媒体の制動装置の構成とその作動状態について説明する。図3は制動装置が設けられる記憶ヘッド及び搬送用ローラ周辺を拡大して示す斜視図である。また図4は同上、比較的薄口の被記録媒体を搬送する場合の作動状態を示す側断面図、図5は同上、比較的厚口の被記録媒体を搬送する場合の作動状態を示す側断面図である。
【0036】
制動装置1は図示の如く、記録ヘッド13と、記録ヘッド13の上流側に設けられる搬送用ローラ19との間に設けられる制動手段によって構成されている。また、本実施の形態では制動手段として比較的薄口の用紙Pに対して記録を実行する場合に効果を発揮し、用紙Pの後端が搬送用ローラ19から外れる際の跳ね上りを防止する目的で設けられている比較的小径の補助ローラ9を兼用した。尚、補助ローラ9はローラホルダ18に対して回転自在に軸支されており、ねじりコイルばね18cによる付勢力によってローラホルダ18と共に上下動し得る構成になっている。
【0037】
比較的薄口の用紙Pの後端が搬送用ローラ19から外れると、図14(a)に示す如く、排出用ローラ20との速度差等によって「跳ね上り」の現象が発生する。本実施の形態では図4に示す如く、搬送用ローラ19の下流に跳ね上り防止手段としての補助ローラ9が設けられているから「跳ね上り」が生じても用紙Pの後端が記録ヘッド13に当接するようなことはなく、高精度の記録が用紙Pの全面に亘って実行され、「フチなし印刷」にも対応できるのである。
【0038】
一方、比較的厚口の用紙Bの後端が搬送用ローラ19から外れると、図15に示す如く、「蹴飛ばし」が発生する。本実施の形態では、図5に示す如く、搬送用ローラ19の下流に制動手段としての補助ローラ9が設けられているから、搬送用ローラ19から外れた用紙Bの後端に補助ローラ9による摩擦力によって生ずる制動力が作用し、蹴飛ばしによる用紙Bの急激な移動が防止され、高精度の記録が用紙B全面に亘って実行され、「フチなし印刷」にも対応できるのである。
【0039】
次に、被記録媒体の種類に違いによって使い分けられる第1搬送経路と第2搬送経路の構成、第2搬送経路を使用する場合に操作する2つのレリース機構の構成及びそれらの作動状態について説明する。
【0040】
インクジェット式記録装置100には、給送トレイ5上に積畳された被記録媒体を給送用ローラ14とホッパ16との挟圧送り作用によって単位数ずつピックアップして、記録ヘッド13下方の記録ポジション26に正搬送して記録を実行する第1搬送経路と、排出用スタッカ50側から挿入された被記録媒体を一旦、記録ヘッド13上流の記録開始位置まで逆搬送した後、再び記録ヘッド13下方の記録ポジション26に向けて正搬送して記録を実行する第2搬送経路とが形成されている。
【0041】
第1搬送経路には、一般に広く使用されている比較的薄口の用紙P及び給送装置2によって単位数ずつのピックアップが可能な幾分厚口の用紙Bが供給される。一方、第2搬送経路には、給送装置2によっては単位数ずつのピックアップが不可能、または支障を来たすおそれがあるような更に厚口の用紙Bと、支持トレイによって支持されたCD−Rのように更に極厚の剛性被記録媒体Gが供給される。尚、このうち第2搬送経路を使用する場合には、以下述べるような第1レリース機構と第2レリース機構の2つのレリース機構の操作が必要になる。
【0042】
第1レリース機構は、例えば排出用スタッカ50の動きに連動する機構で、排出用ローラ20のニップ状態と、レリース状態を切り換える機構である。具体的な構成については説明を省略するが、排出用スタッカ50を上方に持ち上げると、その垂直方向の動きが適宜の駆動伝達手段を介して回動方向の動きに変換され、その角度変位がホルダ回動軸29に伝わって、カム29aの押上げ作用によって、排出用サブフレーム25が傾斜姿勢になるように持ち上げる。
【0043】
これにより、排出用サブフレーム25にローラホルダ21、23を介して取り付けられている補助歯付きローラ22及び排出用従動ローラ20bも上方に持ち上がり、排出用ローラ20はレリース状態となる。逆に排出用スタッカ50を下方に下げると上記と逆方向の角度変位が生じ、排出用ローラ20はニップ状態となる。
【0044】
また、第1レリース機構としては本出願人による出願に係る特願2002−236402号に記載されているように排出用スタッカ50の動きと連動するリンク機構等を設けたもの、後述する搬送用ローラ19のように操作レバー32と連動するもの等、種々の構成が採用可能である。
【0045】
図6〜図10は、第2レリース機構を示しており、図6は第2レリース機構を操作レバーの斜め前方から見た状態を示す斜視図、図7は同上、操作レバーの斜め後方から見た状態を示す斜視図である。また図8〜10は第2レリース機構の作動状態を段階的に示しており、このうち、図8は記録ヘッドがレリース状態にある時の側断面図、図9は搬送用ローラがレリース状態にあるときの側断面図、図10は記録ヘッドがプラテンに接近した状態、搬送用ローラがニップ状態にあるときの側断面図である。
【0046】
第2レリース機構は、排出用スタッカ50の動きに連動して記録ヘッド13の高さを変え、記録ヘッド13をプラテン28に接近した状態とプラテン28から遠ざかったレリース状態に切り換える第1リンク機構と、操作レバー32の動きに連動して排出用ローラ19のニップ状態とレリース状態を切り換える第2リンク機構の2つのリンク機構によって構成されている。
【0047】
以下、第1リンク機構について説明する。排出用スタッカ50の上流側には、側方に向かって突出した係合軸52が設けられており、この係合軸52が、被係合部材である作動部材40の側面と係合している。この作動部材40は、下流側から視たとき、上に凸となる「U」字型に形成されている。従って、排出用スタッカ50がポジションを変位させることより、この作動部材40も連動(追動)して垂直方向に変位可能である。なお、この作動部材40は、本体フレーム(図示せず)に固定されているガイド板60によって、その両側面からガイドされていて、このガイド板60の内面に沿って、垂直方向に変位するものである。
【0048】
そして、作動部材40の排出用スタッカ50と係合している対面側は、キャリッジガイド軸12を軸支している偏心ブッシュ部44を有する回転体43に動力を伝達する動力伝達部材としての第1伝達部品41と係合している。なお、この第1伝達部品41は、作動部材40との係合部41aを回動中心にして、作動部材40に対して回動可能となっている。更に、第1伝達部品41は、係合部42aで、回転体43とをつなぐ第2伝達部品42と係合している。
【0049】
回転体43は、偏心ブッシュ部44を介して、自らの回動中心から偏った位置でキャリッジガイド軸12を軸支している。このような構成により、排出用スタッカ50の切り換え操作よって回転体43が回動すると、該回転体43の回動中心から偏った位置に軸支されたキャリッジガイド軸12が鉛直方向に変位して、記録ヘッド13の高さ位置を可変することができる。
【0050】
即ち、排出用スタッカ50が、上方に持ち上げられた状態のときには、キャリッジガイド軸12が垂直上方向に変位して、レリース状態となり、更に、排出用スタッカ50が、下方に位置する状態のときには、キャリッジガイド軸12が垂直下方向に変位して、上記ギャップが小さくなって、記録ヘッド13はプラテン28に接近した状態になるように構成されているものである。
【0051】
次に、第2リンク機構について説明する。
本実施の形態においては、操作部としての操作レバー32を操作することによって、搬送用従動ローラ19bを略鉛直方向に変位させて、この搬送用従動ローラ19bが搬送用駆動ローラ19aに当接したニップ状態(図2、11、13参照)と上方に退避したレリース状態(図12参照)とを切り換えることができる。
【0052】
操作レバー32は、回動軸32aを回動中心として回動可能に構成されていて、その上流側33aで第3伝達部品33と係合している。なお、この操作レバー32は、回動軸32aを回動中心として回動したとき、第3伝達部品33との係合部33aにおいて、該第3伝達部品33に対して回動可能に構成されている。
【0053】
第3伝達部品33は、上流側33bでカム回動軸31を軸支している第4伝達部品34と係合している。このような構成により、操作レバー32を下流側に回動(時計回り)させると、第3伝達部品33が下流側に引かれ、これによりカム回動軸31を軸支している第4伝達部材34が回動して、上述したように、カム部36が、搬送用従動ローラ19bを軸支しているローラホルダ18のカムフォロワ部18bに当接して、搬送用従動ローラ19bをレリース状態とする。
【0054】
尚、操作レバー32は、作動部材40の内側につくられた空間部に配設されており、従って、排出用スタッカ50が下方に位置するときには、自身の回動が規制されており、作動部材40が上方に変位したとき、即ち、排出用スタッカ50が上方に位置するときのみ操作することができるようになっている。
【0055】
即ち、排出用スタッカ50が上方に位置しているときには、図8及び図9に示す如く、操作レバー32を操作可能であって、従って、搬送用従動ローラ19bがニップ状態またはレリース状態とすることができる。また、排出用スタッカ50が下方に位置しているときには、図10に示す如く、操作レバー32を操作不能であって、よって、搬送用従動ローラ19bは、ニップ状態となるようになっている。
【0056】
次に、このようなレリース機構を操作することによって行なわれる被記録媒体の種類の違いによる被記録媒体のセットの手順について説明する。
(1)比較的薄口の用紙等をセットする場合(図11参照)
この場合には、給送装置2が使用できるから、所定の枚数の用紙P等を給送トレイ5上に積畳し、エッジガイド15により用紙P等の側端面を保持後、プリントを開始すればよい。用紙Pは第1搬送経路を通って、記録ヘッド13下方の記録ポジション26に至り、所望の記録終了後、搬出用トレイ50の載置面51上に排出される。因みにこのときは、排出用スタッカ50は下方に位置し、操作レバー32は上方に押し上げられた位置にあるから、記録ヘッド13は下方に下がり、プラテン28に接近した状態に、搬送用従動ローラ19b及び排出用ギザローラ20bはそれぞれ下に下がり、ニップ状態になっている。
【0057】
(2)比較的厚口の用紙等をセットする場合(図12参照)
給送装置2が使用できる場合には、上記の手順でセットし、給送装置2が使用できない、あるいは支障を来たすおそれがある場合には以下の手順による。先ず、排出用スタッカ50を上方に持ち上げる。これにより記録ヘッド13と排出用従動ローラ20b及び補助歯付きローラ22は上方に移動し、レリース状態となる。また排出用スタッカ50の上昇に伴い、作動部材40も一体に上昇するから、操作レバー32のロックは解除された状態にある。次に操作レバー32を手前に回動させて搬送用従動ローラ19bを上方に移動させてレリース状態とする。
【0058】
そして、用紙B等を排出用スタッカ50の載置面51に載せ、滑らせるようにしてレリース状態の排出用ローラ20の空隙部に挿入する。次に操作レバー32を上方に回動させて搬送用従動ローラ19bを下方に移動させニップ状態とする。この状態でプリントスタートすると、図示しないLEDが点滅し、排出用スタッカ50を下方に下げる旨の注意が促されるから、その指示に従って、排出用スタッカ50を下げると、排出用従動ローラ20b及び補助歯付きローラ22も下降し、ニップ状態、記録ヘッド13も下降してプラテン28に接近した状態となり印刷が実行される。
【0059】
(3)極厚の剛性被記録媒体をセットする場合(図13参照)
排出用ローラ20をレリース状態にし、その空隙部に剛性被記録媒体Gを挿入後、操作レバー32を上方に回動させて搬送用ローラ19をニップ状態とするまでは上記比較的厚口の用紙Bをセットする場合と同様である。剛性被記録媒体Gを使用する場合には、この状態でプリントスタートすればよく、図13に示す如く、そのままの状態で印刷が実行される。
【0060】
本願発明に係る被記録媒体の制動装置1及び該制動装置を備えた記録装置100は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば第1搬送経路のみを備えた記録装置100に対して制動装置1を設けることも可能である。この場合、給送装置2の動作に支障のない範囲内という制約があるが、厚口の用紙Bにおける制動作用が期待できる。
【0061】
また、制動装置1は跳ね上り防止用の補助ローラ9を兼用する他、独立して設けることも可能である。この場合において、制動手段の形状はローラ形状に限らず、湾曲した板形状のものや球体等、用紙B等の記録面を傷付けることなく、用紙B等に適度な制動力を付与する種々の形状、構造の制動手段が採用できる。
【0062】
また、用紙B等の厚さを検出する適宜のセンサを設けておき、用紙B等の厚さに応じて制動力を微調整したり、電子制御により搬送用ローラ19の回転速度を遅くする構成と併用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット式記録措置の概略を示す斜視図である。
【図2】同上、側断面図である。
【図3】記録ヘッド及び搬送用ローラ周辺の拡大斜視図である。
【図4】同上、薄口用紙搬送時の作動状態を示す側断面図である。
【図5】同上、厚口用紙搬送時の作動状態を示す側断面図である。
【図6】第2レリース機構の斜め前方からの斜視図である。
【図7】同上、斜め後方からの斜視図である。
【図8】第2レリース機構の作動状態を示す側断面図である。
【図9】第2レリース機構の作動状態を示す側断面図である。
【図10】第2レリース機構の作動状態を示す側断面図である。
【図11】薄口用紙をセットした場合を示す側断面図である。
【図12】厚口用紙をセットした場合を示す側断面図である。
【図13】剛性被記録媒体をセットした場合を示す側断面図である。
【図14】跳ね上り現象とその解決策を示す側断面図である。
【図15】蹴飛ばしの現象を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 制動装置、 2 給送装置 5 給送用トレイ、 7 検出レバー、
9 補助ローラ、10 キャリッジ、11 インクカートリッジ、
12 キャリッジガイド軸、13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、
15 エッジガイド、16 ホッパ、17 回転軸、
18 (搬送用従動ローラの)ローラホルダ、18a 回動軸、
18b カムフォロワ部、18c ねじりコイルばね、19 搬送用ローラ、
19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、20 排出用ローラ、
20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用ギザローラ、
21 (補助ギザローラの)ローラホルダ、22 補助ギザローラ、
23 (排出用ギザローラの)ローラホルダ、24 排出用メインフレーム、25 排出用サブフレーム、25c 先端部、26 記録ポジション、
27 ねじりコイルばね、28 プラテン、29 ホルダ回動軸、
29a カム、31 カム回動軸、32 操作レバー、32a 回動軸、
33 第3伝達部品、33a 上流側、33b 上流側、34 第4伝達部品、
36 カム部、40 作動部材、41 第1伝達部品、41a 係合部、
42 第2伝達部品、42a 係合部、43 回転体、44 偏心ブッシュ部、
50 排出用スタッカ、51 載置面、52 係合軸、60 ガイド板、
100 インクジェット式記録装置(記録装置)、P 薄口の用紙(被記録媒体)、 B 厚口の用紙(被記録媒体)、 G 剛性被記録媒体(被記録媒体)、
X 主走査方向、 Y 副走査方向

Claims (6)

  1. 比較的厚口の被記録媒体に対して記録を実行する場合に使用される制動装置であって、該制動装置は被記録媒体の表面に記録を行なう記録ヘッドと、記録ヘッド上流側に設けられ記録ヘッド下方の記録ポジションに向けて被記録媒体を搬送する搬送用ローラとの間に設けられる制動手段によって構成されており、搬送される被記録媒体の表面に当接することで被記録媒体の後端が搬送用ローラから外れる際に生ずる被記録媒体の急激な移動をその摩擦力によって防止するようにしたことを特徴とする被記録媒体の制動装置。
  2. 請求項1において、前記制動手段は比較的薄口の被記録媒体に対して記録を実行する場合に使用され被記録媒体の後端が搬送用ローラから外れる際に生ずる跳ね上り防止用の補助ローラを兼用したことを特徴とする被記録媒体の制動装置。
  3. 請求項1または2において、前記制動手段は被記録媒体の後端が搬送用ローラを通過した後においても記録が実行されるような場合に使用されることを特徴とする被記録媒体の制動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記制動装置は給送トレイ上に積畳された被記録媒体を給送用ローラとホッパとの挟圧作用によって単位数ずつピックアップして記録ヘッド下方の記録ポジションに正搬送して記録を実行する第1搬送経路と、排出用スタッカ側から挿入された被記録媒体を一旦記録ヘッド上流の記録開始位置まで逆搬送した後、再び記録ヘッド下方の記録ポジションに向けて正搬送して記録を実行する第2搬送経路とを備える記録装置に対して設けられ、このうち第2搬送経路には支持トレイによって支持された極厚の剛性被記録媒体の他、比較的厚口の被記録媒体が挿入され、これらをセットするに当たっては、排出用スタッカ及び操作レバーを所定の方向に移動させることによって、これらと連動するレリース機構を作動させ、記録ヘッド、搬送用ローラ及び排出用ローラをレリース状態あるいは接近状態ないしニップ状態に移行させるようにしたことを特徴とする被記録媒体の制動装置。
  5. 比較的厚口の被記録媒体に記録可能であって、実際に被記録媒体に記録を行なう記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載した状態でキャリッジガイド軸に沿って主走査方向に往復移動可能なキャリッジと、記録ヘッドの下方に所定のギャップを隔てて固定状態で設けられる被記録媒体の支持部材であるプラテンと、記録ヘッドの上流側に設けられ、記録ヘッド下方の記録ポジションに向けて被記録媒体を搬送する搬送用駆動ローラ及び搬送用従動ローラから成る搬送用ローラと、記録ヘッドの下流側に設けられ、更に下流の排出用スタッカに向けて被記録媒体を排出する排出用駆動ローラ及び排出用従動ローラから成る排出用ローラとを備えた記録装置であって、前記記録ヘッドと搬送用ローラとの間には、請求項1〜4のいずれか1項に記載された制動装置が設けられていることを特徴とする記録装置。
  6. 比較的厚口の被噴射媒体に液体噴射可能であって、実際に被噴射媒体に液体噴射を行なう液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドを搭載した状態でキャリッジガイド軸に沿って主走査方向に往復移動可能なキャリッジと、液体噴射ヘッドの下方に所定のギャップを隔てて固定状態で設けられる被噴射媒体の支持部材であるプラテンと、液体噴射ヘッドの上流側に設けられ、液体噴射ヘッド下方の液体噴射ポジションに向けて被噴射媒体を搬送する搬送用駆動ローラ及び搬送用従動ローラから成る搬送用ローラと、液体噴射ヘッドの下流側に設けられ、更に下流の排出用スタッカに向けて被噴射媒体を排出する排出用駆動ローラ及び排出用従動ローラから成る排出用ローラとを備えた液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドと搬送用ローラとの間には、搬送される被噴射媒体の表面に当接することで被噴射媒体の後端が搬送用ローラから外れる際に生ずる被噴射媒体の急激な移動をその摩擦力によって防止する制動手段によって構成される制動装置が設けられていることを特徴とする液体噴射装置。
JP2003190375A 2003-07-02 2003-07-02 被記録媒体の制動装置及び該制動装置を備えた記録装置 Pending JP2005022242A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003190375A JP2005022242A (ja) 2003-07-02 2003-07-02 被記録媒体の制動装置及び該制動装置を備えた記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003190375A JP2005022242A (ja) 2003-07-02 2003-07-02 被記録媒体の制動装置及び該制動装置を備えた記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005022242A true JP2005022242A (ja) 2005-01-27

Family

ID=34188290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003190375A Pending JP2005022242A (ja) 2003-07-02 2003-07-02 被記録媒体の制動装置及び該制動装置を備えた記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005022242A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7905486B2 (en) 2006-11-14 2011-03-15 Seiko Epson Corporation Transportation apparatus for transporting transportation target medium, recording apparatus having the same, and control method for controlling the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7905486B2 (en) 2006-11-14 2011-03-15 Seiko Epson Corporation Transportation apparatus for transporting transportation target medium, recording apparatus having the same, and control method for controlling the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4189661B2 (ja) 記録装置
JP4407444B2 (ja) 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置
JP4572344B2 (ja) 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置
JP4026008B2 (ja) 被記録媒体戻し装置、被記録媒体給送装置、記録装置および被噴射媒体給送装置
JP4120802B2 (ja) 記録装置
JP4487709B2 (ja) 被記録材の戻し装置、自動給送装置、記録装置及び液体噴射装置
KR100855154B1 (ko) 공급 수단
JP2005022242A (ja) 被記録媒体の制動装置及び該制動装置を備えた記録装置
JP4692759B2 (ja) 記録装置、液体噴射装置
JP4196195B2 (ja) 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置
JP3856104B2 (ja) 記録装置
JP2005212906A (ja) 記録装置
JP4730557B2 (ja) 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置
JP4868156B2 (ja) 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置
JP4292384B2 (ja) 記録装置
JP4666180B2 (ja) 記録装置
JP5787121B2 (ja) 記録装置
JP4258629B2 (ja) 記録装置
JP4798369B2 (ja) 被記録材給送装置、記録装置
JP2005112491A (ja) 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置
JP4788818B2 (ja) 記録装置及び液体噴射装置
JP2010274666A (ja) 記録装置
JP2005247434A (ja) 給送装置、これを備える記録装置及び液体噴射装置並びに給送方法
JP2005231803A (ja) 被記録材の自動給送装置、記録装置及び液体噴射装置
JP2005112494A (ja) 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置