JP2005022072A - 母板加工用金型及び加工板の製造方法 - Google Patents

母板加工用金型及び加工板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005022072A
JP2005022072A JP2003276267A JP2003276267A JP2005022072A JP 2005022072 A JP2005022072 A JP 2005022072A JP 2003276267 A JP2003276267 A JP 2003276267A JP 2003276267 A JP2003276267 A JP 2003276267A JP 2005022072 A JP2005022072 A JP 2005022072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
mold
die
board
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003276267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3496835B1 (ja
Inventor
Katsuhiko Iwamoto
克彦 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taihei Denshi Kogyo KK
Original Assignee
Taihei Denshi Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taihei Denshi Kogyo KK filed Critical Taihei Denshi Kogyo KK
Priority to JP2003276267A priority Critical patent/JP3496835B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3496835B1 publication Critical patent/JP3496835B1/ja
Publication of JP2005022072A publication Critical patent/JP2005022072A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

【課題】 母板から製品板が不連続な長穴によって枠部に仮止めされた加工板を金型プレス法を用いて製造する場合において、金型費用及び工数の削減、金型の複雑化及び強度低下の抑制、並びに母板の浮き上がり防止を図ること。
【解決手段】 本発明に係る母板加工用金型1は、母板の搬送方向に対して上流側に配置された第1プレス部3と、母板の搬送方向に対して下流側に配置された第2プレス部5とを備えている。第1プレス部3は、加工板と同一又はそれより大きい領域をプッシュバックすると同時に、領域内に形成された製品板の外周の一部に、離散的に第1長穴を形成するものである。第2プレス部5は、製品板を含む加工板を母板から打ち抜くと同時に、少なくともその一端が第1長穴の一端に近接するように、製品板の外周であって、第1長穴の間に第2長穴を形成するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、母板加工用金型及び加工板の製造方法に関し、さらに詳しくは、製品板(プリント回路板等)が幅の狭い連結部を介して仮止めされた加工板(実装用基板等)を母板(プリント配線母板、金属板等)から加工するための母板加工用金型及び加工板の製造方法に関する。
近年、電子機器の小型化に伴い、電子機器に用いられるプリント回路板に対しても小型化、異形化の要求が増大している。一方、プリント回路板に電子部品を装着するためのチップマウンターや自動挿入機などの電子部品自動装着機(以下、これを「自装機」という。)は、搬送の関係から、ワークの大きさに上限と下限がある。また、自装機に使用するワークの外形は、実質的に長方形であること、すなわち、少なくとも一つの辺が直線で、これに垂直となる辺の全部又は一部が直線であることが要求される。
そこで、小型、かつ異形のプリント回路板上に自装機を用いて電子部品を装着する場合には、まず、プリント配線母板に複数のプリント回路板を作り込み、Vカット法、プッシュバック法等を用いて、プリント回路板がもとのプリント配線母板に仮止めされた状態とし、次いで、プリント配線母板を自装機で搬送可能な大きさ、形状を有する基板(以下、これを「実装用基板」という。)に切断する方法が用いられている。
この内、Vカット法は、プリント配線母板上に印刷されたプリント回路の境界線に沿ってV字形の溝(Vカット)を入れ、プリント回路上に電子部品を実装した後、Vカットに沿って破断させる方法である。従って、Vカット法は、その外形が直線的であるプリント回路板に対してのみ適用可能である。
一方、プッシュバック法は、上型及び下型でプリント配線母板を狭持しながら、所定の形状を有する刃物を用いてプリント回路板を打ち抜き、次いで、打ち抜かれたプリント回路板を元の穴にはめ込む方法である。プッシュバック法は、プリント回路板の形状に制約はないので、特に、異形のプリント回路板に電子部品を自動装着する場合に有効な方法である。
プッシュバック法を用いてこのような実装用基板を作製する場合、従来は、まず、プッシュバック専用金型を用いてプリント回路板のプッシュバックのみを行い、次いで、外形切断用金型を用いて1又は2以上のプリント回路板を含む実装用基板の外形切断を行うという方法が採られていた。
しかしながら、このような方法では、2個の金型が必要となり、金型費用が増大するという問題がある。また、1個のプレス機械を用いて加工を行う必要がある場合には、金型交換作業が必要となり、工数が増大するという問題がある。さらに、プッシュバック加工の際には、プリント配線母板に不均一な応力が作用するので、プッシュバック加工を連続して行うと、プリント配線母板に球面状の反りが発生する。この反りが著しくなると、外形切断の際の位置決めが困難となり、外形切断が困難になるという問題がある。
そこでこの問題を解決するために、特許文献1には、プリント配線母板の搬送方向に対して上流側に配置され、前記プリント配線母板からプリント回路板を打ち抜き、打ち抜かれた前記プリント回路板を元の穴にはめ込むためのプッシュバック手段と、前記プリント配線母板の搬送方向に対して下流側に配置され、プッシュバックされた1又は2以上の前記プリント回路板を含む実装用基板を前記プリント配線母板から切り出すための外形切断手段とを備えたプリント配線母板加工用金型が本願出願人により開示されている。
また、異形のプリント回路板を実装用基板に仮止めする他の方法としては、プリント回路板の外周に不連続な長穴を複数個形成する方法がある。図7に、その一例を示す。図7において、実装用基板11は、プリント回路板12と、枠部14と、プリント回路板12の外周に沿って不連続に形成された複数個の長穴16a〜16gとを備えている。枠部14の端部には、一般に、自動実装の際の基準として用いられる基準穴14a及びサブ基準穴14bが形成される。また、プリント回路板12は、各長穴間に残る連結部によって枠部14に仮止めされている。
この場合、プリント回路板12と枠部14との分離を容易化するために、図7に示すように、各長穴間の連結部に、ミシン目18a、18a…を形成する場合がある。また、枠部14の分断を容易化するために、枠部14の外周に切欠14cを設け、さらに長穴の端部から切欠14cに向かって延長部17を設け、切欠14cと延長部17の間に、ミシン目18b、18b…を形成する場合もある。
不連続な長穴によってプリント回路板を仮止めする方法は、プリント回路板の分離が比較的容易であり、曲線を含む異形のプリント回路板に対しても適用でき、しかも、実装用基板に発生する反りも少ないという利点がある。しかしながら、金型プレス法を用いて長穴16a〜16gを1回のプレスで形成する場合において、連結部の破断を容易化するために連結部の幅を狭くすると、プレス時に連結部が破損しやすくなるという欠点がある。
そのため、このような実装用基板を金型プレス法により作製する場合において、プリント回路板の周囲に偶数個の長穴が形成されるときには、第1の金型を用いて一つおきに長穴を形成し、次いで、第2の金型を用いて残りの長穴を形成するのが一般的である。
また、図7に示すように、プリント回路板12の周囲に奇数個の長穴16a〜16gが形成される場合には、図8に示すように、いずれか1つの長穴を2分割(図8に示す例においては、長穴16aを長穴16a’及び長穴16a”に2分割)し、長穴の総数を偶数個とする。そして、第1の金型を用いて、1つおきに長穴16a’、16b、16d、16f(図8中、実線で表示)を形成し、次いで、第2の金型を用いて、残りの長穴16a”、16c、16e、16g(図8中、点線で表示)を形成し、これと同時に長穴16a’と長穴16a”を連通させて1つの長穴16aとするのが一般的である。
さらに、特許文献2には、近接した長穴を1回のプレスで打ち抜く場合において、長穴間にクラックが発生するのを防止するために、長穴を打ち抜くためのピンの長さを変え、隣接する長穴の打ち抜きを同時ではなく、時間差を付して行う点が記載されている。
特開2002−233996号公報 特開平11−220241
特許文献2に記載された方法は、近接した長穴を1回のプレスで打ち抜く場合において、長穴間におけるクラックの発生を抑制するには有効な方法である。しかしながら、特許文献2の方法を用いた場合であっても、実装用基板の全周に形成された不連続な長穴のすべてを1回のプレスで打ち抜くことは不可能である。これは、1回のプレスですべての長穴を打ち抜く場合、金型には相対的に大きな打ち抜き荷重がかかるのに対し、金型(特に、上型及び下型の内、長穴を形成するピンを誘導するための誘導穴が形成された型。以下、これを「雌型」という。)の連結部分(荷重を支える部分)の総断面積が極端に小さくなるために、金型(特に、雌型)が打ち抜き荷重に耐えられなくなるためである。
特に、ガラスエポキシ基板(ガラスクロスを積層したエポキシ樹脂からなる基板)等のように極めて硬い材料を打抜加工する場合には、金型の耐摩耗性を向上させるために、金型に総焼き入れを行うのが一般的である。しかしながら、金型を総焼き入れすると金型が脆くなるので、このような硬い基板に不連続な長穴のすべてを1回のプレスで打ち抜くのは、一層困難となる。
そのため、このような不連続の長穴を金型プレス法で形成する場合には、2個の金型を用い、かつ2回の工程に分けてプレスを行う必要があった。その結果、金型費用及び工数が増大するという問題がある。一方、金型プレス法以外の方法では、長穴の形成コストをさらに増大させるという問題がある。
また、「ベークライト(紙を基材とするフェノール樹脂)」、「紙エポキシ(紙を基材とするエポキシ樹脂)」等の相対的に硬い基板をプレスにより打抜加工する場合には、一般に、基板の加温が行われる。しかしながら、基板を加熱・冷却すると、基板が膨張・収縮する。そのため、2回の工程に分けてプレスを行うと、加温工程が2回必要となるだけではなく、2回の膨張・収縮サイクルを受けることによって基板の寸法精度が低下するという問題がある。
さらに、このような長穴を金型プレス法を用いて形成する場合、通常、上型又は下型の一方に、長穴を形成するためのピンが立設され、他方にピンを誘導するための誘導穴が形成される。この時、ピンを下型に立設すると、上型(雌型)には複数個のピンによって打ち抜かれた抜きカスがたまるので、上型に複数個の抜きカスの排出機構を設ける必要がある。その結果、上型の構造が複雑となり、あるいは、上型の強度がさらに低下するという問題がある。
一方、ピンを上型に立設する場合において、ピンの配置や形状、プレス時における母板の押さえ等が不適切であると、下型(雌型)の強度が低下するだけではなく、母板からピンを引き抜く際に、ピンに引きずられて母板が下型から浮き上がる場合があるという問題がある。
これに対し、特許文献1には、プリント配線母板の搬送方向に沿ってプッシュバック手段及び外形切断手段がこの順で配置されたプリント配線母板加工用金型が本願出願人により開示されている。従って、この金型を改良し、1個の金型により長穴を2段階に分けて連続的に形成することができれば、上述した従来技術の問題点を解消することができると考えられる。
本発明が解決しようとする課題は、プリント配線母板等の母板からプリント回路板等の製品板が不連続な長穴によって枠部に仮止めされた実装用基板等の加工板を金型プレス法を用いて製造する場合において、金型費用及び工数を削減し、製品板の低コスト化を図ることにある。
また、本発明が解決しようとする他の課題は、長穴間の連結部分におけるクラックの発生、金型の複雑化及び強度低下、並びに、プレス時における母板の浮き上がりを生じさせることなく、このような加工板を製造可能な母板加工用金型及び加工板の製造方法を提供することにある。
また、本発明が解決しようとする他の課題は、極めて固い材料からなる母板から上述のような加工板をプレス加工する場合であっても、金型が割れるおそれのない母板加工用金型及び加工板の製造方法を提供することにある。さらに、本発明が解決しようとする他の課題は、打抜加工時に加温が必要な材料からなる母板から上述のような加工板をプレス加工する場合であっても、低コストで、かつ高い寸法精度が得られる母板加工用金型及び加工板の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る母板加工用金型は、母板の搬送方向に対して上流側に配置された第1手段と、前記母板の搬送方向に対して下流側に配置された第2手段とを備え、前記第1手段は、加工板と同一又はそれより大きい領域を前記母板から打ち抜き、打ち抜かれた前記領域を元の穴にはめ込むプッシュバック手段と、前記領域のプッシュバックと同時に、前記領域内に形成された製品板の外周の一部に、離散的に第1長穴を形成する第1長穴形成手段とを備え、前記第2手段は、前記製品板を含む前記加工板を前記母板から打ち抜く打抜手段と、前記加工板の打ち抜きと同時に、少なくともその一端が前記第1長穴の一端に近接するように、前記製品板の外周であって、前記第1長穴の間に第2長穴を形成する第2長穴形成手段とを備えていることを要旨とする。
また、本発明に係る加工板の製造方法は、以下の工程を備えていることを要旨とする。
(イ) 本発明に係る母板加工用金型を用いて、
前記第1手段において、前記母板から領域(A)をプッシュバックすると同時に、前記領域(A)内に形成される製品板(A)の外周の一部に、離散的に第1長穴(A)を形成する第1工程。
(ロ) 前記領域(A)が前記第2手段上に来るように、前記母板を搬送し、前記第1手段において、前記母板から新たに領域(B)をプッシュバックし、かつ前記領域(B)内に形成される製品板(B)の外周の一部に、離散的に第1長穴(B)を形成すると同時に、
前記第2手段において、前記母板から加工板(A)を打ち抜くと同時に、少なくともその一端が前記第1長穴(A)の一端に近接するように、前記製品板(A)の外周であって、前記第1長穴(A)の間に第2長穴(A)を形成する第2工程。
母板の搬送方向に対して上流側に、プッシュバック手段を設けると、第1長穴を形成するための第1長穴形成ピンを上型に立設することができる。そのため、抜きカスを下方に排出することができ、これによって、上型の構造が簡略化し、上型の強度低下も抑制することができる。
また、母板の搬送方向に対して下流側には、第2長穴形成手段が設けられているので、直前のプレスで形成された第1長穴に近接して、第2長穴を形成することができる。そのため、別個の金型を用いた従来の方法に比べて、金型費用及び工数を大幅に削減することができる。また、長穴が2段階に分けて形成されるので、プレス時に長穴間の連結部にクラックが発生することもない。
また、第1及び第2長穴形成ピンが抜けるまでの間、母板は、プッシュバック手段によって上型と下型で保持される。そのため、第1及び第2長穴形成ピンを引き抜く際に、母板が下型から浮き上がることがない。
さらに、本発明に係る母板加工用金型は、プレスを繰り返しながら、逐次、第1長穴及び第2長穴を形成することができるので、加温が必要な母板を加工する場合であっても、加温は1回だけで良く、高い寸法精度を確保することができる。また、加工板の周囲の長穴は、第1長穴形成手段及び第2長穴形成手段の2段階に分けて形成されるので、極めて固い材料からなる母板を加工する場合であっても、金型が割れるおそれがない。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、プリント配線母板(母板)から、プリント回路板(製品板)が不連続な長穴を介して枠部に仮止めされた実装用基板(加工板)を加工する金型、及びそのような実装用基板の製造方法について説明するが、本発明は、プリント配線母板以外の母板、プリント回路板以外の製品板、及び実装用基板以外の加工板に対しても適用することができる。
図1〜3に、本実施の形態に係る母板加工用金型1を示す。図1〜3において、母板加工用金型1は、下型20と上型50からなる。また、下型20及び上型50は、それぞれ、母板の搬送方向に対して上流側が第1プレス部(第1手段)3に、また、搬送方向に対して下流側が第2プレス部(第2手段)5になっている。
第1プレス部3は、実装用基板と同一又はそれより大きい領域をプリント配線母板から打ち抜き、打ち抜かれた領域を元の穴にはめ込む(プッシュバック手段)と同時に、領域内に形成されたプリント回路板の外周の一部に離散的に第1長穴を形成する(第1長穴形成手段)ための部分である。また、第2プレス部5は、プリント回路板を含む実装用基板をプリント配線母板から打ち抜く(打抜手段)と同時に、少なくともその一端が第1長穴の一端に近接するように、プリント回路板の外周であって、第1長穴の間に第2長穴を形成する(第2長穴形成手段)ための部分である。
下型20は、図1に示すように、下型ベース板22と、下型ストリッパー24とを備えている。下型ベース板22の第1プレス部3には、実装用基板と同一又はそれより大きい領域をプッシュバックするための第1下パンチ22aが設けられている。また、第2プレス部5には、プリント配線母板から実装用基板を打ち抜くための第2下パンチ22bが設けられている。
なお、本実施の形態において、第1下パンチ22aの平面形状は、実装用基板の平面形状(すなわち、第2下パンチ22bの平面形状)と同一になっている。また、第1下パンチ22a及び第2下パンチ22bの上下辺の両端には、実装用基板の内部に作り込まれたプリント回路板に電子部品を自動実装した後、枠部を分断する際に用いられる切欠を形成するための溝が設けられている。
下型ストリッパー24には、第1下パンチ22a及び第2下パンチ22bに対応する位置に貫通孔が設けられ、第1下パンチ22a及び第下パンチ22bの周壁面に沿って下型ストリッパー24が上下動可能になっている。また、下型ストリッパー24は、下型ベース板22の下方から遊挿される複数個のボルト26、26…によって上方向への移動が規制され、かつ、下型ベース板22と下型ストリッパー24の間に介挿される弾性部材28、28…によって上方向に付勢されている。
弾性部材28、28…の材質は、特に限定されるものではないが、ウレタンゴムが好適な一例として挙げられる。さらに、下型ストリッパー24の四隅には、下型ベース板22の下方から挿入されるポスト30a〜30dが立設される。ポスト30a〜30dは、プレスの際に下型20及び上型50の位置決めに用いられるものである。
下型ストリッパー24の上面であって、第1下パンチ22aの近傍には、プッシュバック及び第1長穴の形成の際の位置決めに用いられる位置決めピン32a及び32bが設けられている。また、下型ストリッパー24の上面であって、第2下パンチ22bの近傍には、位置決めピン32a及び32bと対称な位置に、それぞれ、実装用基板の打ち抜き及び第2長穴の形成の際の位置決めに用いられる位置決めピン32c及び32dが設けられている。
第1下パンチ22aの上面には、プッシュバックされた領域内に形成されたプリント回路板の外周の一部に、離散的に第1長穴を形成するための第1長穴形成孔34a’、34b、34d、34fが設けられている。ここで、「離散的」とは、1つの第1長穴と他の第1長穴の間に、第2長穴を形成できる程度に、各第1長穴が配列していることをいう。また、第2下パンチ22bの上面には、少なくともその一端が第1長穴の一端に近接するように、プリント回路板の外周であって、第1長穴の間に第2長穴を形成するための第2長穴形成孔34a”、34c、34e、34gが設けられている。
また、本発明において、「長穴」とは、プリント回路板を枠部に仮止めする機能を奏する貫通穴をいい、その形状は、特に限定されるものではない。すなわち、「長穴」は、必ずしも(1)「細長い直線状の穴」である必要はなく、(2)「細長い曲線状の穴」、あるいは、(3)「細長い直線状又は曲線状の穴が「L字型」、「T字型」、「+型」等に組み合わされた穴」、等であっても良い。また、プリント回路板の形状、母板加工用金型の強度等が許す場合には、「長穴」の全部又は一部が、「丸穴」、「楕円穴」、「正方形の穴」等、アスペクト比が1又は1に近い形状になっていても良い。
本実施の形態において、第1長穴形成孔34a’によって形成される第1長穴の一端と、第2長穴形成孔34a”の一端とが連通して1つの連続した長穴になるようになっている。一方、その他の第1長穴形成孔34b、34d、34f及び第2長穴形成孔34c、34e、34gは、それぞれ、その両端が隣接する第2長穴又は第1長穴の一端に連通しないように、その配置及び長さが定められている。
また、第1長穴形成孔34a’、34d、及び第2長穴形成孔34a”、34eの端部には、それぞれ、第1下パンチ22aに設けられた切欠を形成するための溝、及び第2下パンチ22bに設けられた切欠を形成するための溝に向かって、その長さが若干延長されている。
さらに、第2下パンチ22bの左上隅及び右上隅には、それぞれ、電子部品を自動実装する際の基準穴(貫通孔)を形成するための基準穴形成孔38a及びサブ基準穴(貫通孔)を形成するためのサブ基準穴形成孔38bが設けられている。また、図示はしないが、第1下パンチ22a及び/又は第2下パンチ22bの上面には、必要に応じて、固定穴、部品穴等を形成するための部品穴等(貫通孔)形成孔が形成される。
上型50は、図2及び図3に示すように、上型ベース板52と、4つのホルダ54a〜54dとを備えている。上型ベース板52及び各ホルダ54a〜54dは、上型ベース板52に立設されたノックピン56、56を基準として積層され、複数の締結ボルト58、58…により締結されている。
また、上型50の最先端に位置するホルダ54dの第1プレス部3、及び第2プレス部5には、それぞれ、実装用基板と同一又はそれより大きい領域をプッシュバックするための第1上型ストリッパー60a、及び、実装用基板を打ち抜くための第2上型ストリッパー60bが取り付けられている。第1上型ストリッパー60a及び第2上型ストリッパー60bは、それぞれ、下型に設けられる第1下パンチ22a及び第2下パンチ22bに対応する位置に設けられる。
第1上型ストリッパー60a及び第2上型ストリッパー60bは、それぞれ、ホルダ54dに設けられた第1スライドスペース62a及び第2スライドスペース62b内に遊挿される。また、第1上型ストリッパー60a及び第2上型ストリッパー60bは、その先端がホルダ54dの表面から僅かに突出するように、ホルダ54cの上方から遊挿されるボルト64、64…によって支持され、かつ、下方向への移動が規制されている。また、ボルト64、64…は、ホルダ54b内に設けられる貫通孔65に沿って上下動可能になっている。
第1押圧ピン66a、66a…は、第1上型ストリッパー60aを下方に押圧するためのものであり、ホルダ54b、54cを縦方向に貫通する貫通孔内に遊挿される。その一端は、第1上型ストリッパー60aの上面に当接し、その他端は、ホルダ54aの中央スペース68内に配置される第1押圧板70aの下面に当接している。
また、第2押圧ピン66b、66b…は、第2上型ストリッパー60bを下方に押圧するためのものであり、ホルダ54b、54cを縦方向に貫通する貫通孔内に遊挿される。その一端は、第2上型ストリッパー60bの上面に当接し、その他端は、ホルダ54aの中央スペース68内に配置される第2押圧板70bの下面に当接している。
第1押圧板70aは、第1押圧ピン66a、66a…を下方に押圧するためのものである。第1押圧板70aの上面とキャップボルト72、72…との間には、それぞれ、弾性部材74、74…が介挿され、弾性部材74、74…により、第1押圧板70aを下方に付勢するようになっている。弾性部材74、74…の材質は、特に限定されるものではないが、ウレタンゴムが好適な一例として挙げられる。
第2押圧板70bは、第2押圧ピン66b、66b…を下方に押圧するためのものである。第2押圧板70bの上面には、第2押圧板70bを下方に押圧するためのノックアウト用ブッシュ76、76…が設けられる。ノックアウト用ブッシュ76、76は、無負荷状態において、その先端が上型ベース板52の上面から僅かに突出するように、その長さが決められている。
また、ホルダ54dには、下型20に立設されるポスト30a〜30dに対応する位置に、それぞれ、ポスト誘導穴78a〜78dが設けられる。また、ホルダ54dの下面には、下型20に立設される位置決めピン32a〜32dに対応する位置に、それぞれ、位置決めピン誘導穴80a〜80dが設けられる。
第1下パンチ22aの上面に形成される第1長穴形成孔34a’、34b、34d及び34fに対応する位置には、それぞれ、第1長穴形成ピン82a’、82b、82d及び82fが設けられている。同様に、第2下パンチ22bの上面に形成される第1長穴形成孔34a”、34c、34e及び34gに対応する位置には、それぞれ、第1長穴形成ピン82a”、82c、82e及び82gが設けられている。
さらに、第2下パンチ22bの上面に形成される基準穴形成孔38a及びサブ基準穴形成孔38b、並びに、第1下パンチ22a及び/又は第2下パンチ22bの上面に形成される部品穴等形成孔(図示せず)に対応する位置には、それぞれ、基準穴形成ピン86a及びサブ基準穴形成ピン86b、並びに、部品穴等形成ピン(図示せず)が設けられている。
これらのピンの先端は、第1上型ストリッパー60a又は第2上型ストリッパ60bに設けられた貫通孔内に遊挿されており、第1上型ストリッパー60a及び第2上型ストリッパー60bが、それぞれ、第1スライドスペース62a及び第2スライドスペース62bに沿って上方に移動するに伴い、第1上型ストリッパー60a及び第2上型ストリッパー60bの下面から突き出すようになっている。
なお、図1に示された第1長穴形成孔及び第1長穴形成ピン(第1長穴形成手段)、第2長穴形成孔及び第2長穴形成ピン(第2長穴形成手段)、基準穴形成孔38a及び基準穴形成ピン86a(基準穴形成手段)、サブ基準穴形成孔38b及びサブ基準穴形成ピン86b(サブ基準穴形成手段)、並びに、図示しない部品穴等形成孔及び部品穴等形成ピン(部品穴等形成手段)の形状、個数、配置等は、単なる例示であり、これに限定されるものではない。
例えば、図1において、第1長穴形成孔及び第2長穴形成ピン、並びに、第2長穴形成孔及び第2長穴形成ピンによって形成される長穴は、いずれも、直線によって構成されているが、これらの全部又は一部に曲線を含んでいても良い。
また、図1において、第1プレス部3及び第2プレス部5において、それぞれ、複数個の第1長穴及び第2長穴が形成されるようになっているが、第1プレス部3において1個の第1長穴が形成され、第2プレス部3において1個の第2長穴が形成されるようにしても良い。
また、図1において、実装用基板の中に1個のプリント回路板が形成されるように、第1長穴形成手段及び第2長穴形成手段の形状、配置等が定められているが、実装用基板の中に複数個のプリント回路板が形成されるように、第1長穴形成手段及び第2長穴形成手段の形状、配置等を定めても良い。
さらに、実装用基板上にすべての電子部品を1回で自動実装する場合には、基準穴及びサブ基準穴は、各1個ずつあれば足りるが、電子部品を複数回に分けて自動実装する場合には、複数個の基準穴及びサブ基準穴が必要となる。従って、このような場合には、複数組の基準穴形成手段及びサブ基準穴形成手段を第1プレス部3、及び/又は第2プレス部5に設け、長穴の形成と同時に複数個の基準穴及びサブ基準穴を形成すると良い。
次に、本実施の形態に係る母板加工用金型1を用いた実装用基板の製造方法について説明する。図4及び図5に、プレス加工の工程図を示す。まず、図4(a)に示すように、下型20の上面に母板10を載せる。この母板10は、直前のプレスにおいて、実装用基板11と同一形状を有する領域(A)11Aのプッシュバックが行われ、かつ、プリント回路板の外周の一部に第1長穴16a’、16b…が形成された状態になっている。
母板10は、直前のプレスが終了した後、図4(a)の右方向に搬送され、直前のプレス工程において、第1プレス部3でプッシュバックされた領域(A)11Aが第2プレス部5上に来るように、下型20の上面に載置される。母板10の位置決めは、下型20の上面に設けられた位置決めピン32a〜32dを母板10に設けられたプッシュバック基準穴に挿入することにより行われる。
この状態から上型50を下降させると、まず、第1上型ストリッパー60a及び第2上型ストリッパー60bの先端が母板10の上面に接触し、第1上型ストリッパー60a及び第2上型ストリッパー60bは、それぞれ、第1スライドスペース62a及び第2スライドスペース62bに沿って上方に移動する。
さらに上型50を下降させると、図4(b)に示すように、第1プレス部3では、第1下パンチ22aが第1上型ストリッパー60aを上方に押し上げることによって、新たな領域(B)11Bを打ち抜く。また、第1上型ストリッパー60aが上方に押し上げられるに伴い、第1上型ストリッパー60aの下面から、第1長穴形成ピン82a’、82b…及び必要に応じて設けられる部品穴等形成ピン(図示せず)の先端が突出し、プリント回路板の外周及び内部に、それぞれ、第1長穴16a’、16b…、及び部品穴等を形成する。この時、ホルダ54dは、弾性部材28の弾性力に抗して、領域(B)11Bが打ち抜かれた後の母板10及び下型ストリッパー24を下方に押し下げる。また、抜きカスは、下型20の下方から排出される。
一方、第2プレス部5側では、第2下パンチ22bが第2上型ストリッパー60bを上方に押し上げることによって、実装用基板11が打ち抜かれる。また、第2上型ストリッパー60bが上方に押し上げられるに伴い、第2上型ストリッパー60bの下面から、第2長穴形成ピン82a”、82c…、並びに、基準穴形成ピン86a及びサブ基準穴形成ピン86b、及び、部品穴等形成ピン(図示せず)の先端が突きだし、プリント回路板12の外周及び内部に、それぞれ、第2長穴16a”、16c…、並びに、基準穴14a及びサブ基準穴14b、及び、部品穴を形成する。また、この時、抜きカスは、下型20の下方から排出される。
次に、打ち抜きが終了した後、上型50を上昇させると、図5(a)に示すように、弾性部材28、28…が、その復元力によって、下型ストリッパー24と共に母板10を上方に押し上げる。この時、第1プレス部3側では、弾性部材74、74…により付勢された第1押圧板70aが第1押圧ピン66aを介して第1上型ストリッパー60aを下方に押し下げる。
そのため、上型50が下型20から完全に離脱したときには、図5(a)に示すように、新たに打ち抜かれた領域(B)11Bが母板10の元の穴にはめ込まれた状態となる。
一方、第2プレス部5側では、第2上型ストリッパー60bには下方向の付勢力が作用しない。そのため、図5(a)に示すように、上型50が下型から離脱しても、第2上型ストリッパー60bは下降せず、打ち抜かれた実装用基板11は、第2スライドスペース62b内に一旦保持される。また、この時、ノックアウト用ブッシュ76、76…は、上型ベース板52の上方から突き出た状態となる。
上型50をさらに上昇させ、上型50が上死点近傍に近づくと、やがて、プレス機械に設けられた図示しない押圧手段がノックアウト用ブッシュ76、76…を下方に押圧する。また、第2押圧板70bは、第2押圧ピン66bを介して第2上型ストリッパー60bを下方に押し下げる。そのため、上型50が上死点に達した時には、図5(b)に示すように、第2上型ストリッパー60bが元の位置まで押し下げられ、これと同時に、実装用基板11が第2スライドスペース62b内から押し出される。
この後、新たに打ち抜かれた領域が第2プレス部5の真下に来るように、母板10を右方向に搬送する。そして、上述した手順と同一の手順に従って、次の領域の打ち抜き及び第1長穴の形成、及び、直前のプレスで第1長穴が形成された実装用基板の打ち抜き及び第2長穴の形成を必要回数だけ繰り返す。
図6に、このような方法によって加工される母板10の平面図を示す。図6(a)に示すように、予めプッシュバック基準穴10a、10a…が形成された母板10を母板加工用金型1の下型20の上にのせ、プッシュバック基準穴10a、10aを基準として、1回目のプレスを行うと、第1プレス部3において、領域(A)11Aのプッシュバック加工、並びに、第1長穴16a’、16b…及び必要に応じて形成される部品穴等(図示せず)の打抜加工が行われる。
次に、領域(A)11Aが第2プレス部5上に来るように母板10を搬送し、2回目のプレスを行うと、図6(b)に示すように、第1プレス部3において、新たに領域(B)11Bのプッシュバック加工、並びに、第1長穴16a’、16b…及び必要に応じて形成される部品穴等(図示せず)の打抜加工が行われる。
また、これと同時に、第2プレス部5では、直前のプレスでプッシュバックされた領域(A)11Aから、実装用基板11が打ち抜かれる。また、この時、実装用基板11には、第1長穴16a’、16b…に近接して、第2長穴16a”、16c…が形成され、さらに、主基準穴14a及びサブ基準穴14b、並びに、必要に応じて形成される部品穴等(図示せず)が形成される。
この後、必要に応じて、隣接する長穴の端部の間にミシン目18a、18a…を形成し、切欠14c、14c…と延長部17、17…の間にミシン目18b、18b…を形成すれば、図7に示すように、不連続な長穴によってプリント回路板12が仮止めされた実装用基板11が得られる。
本発明に係る母板加工用金型1は、同一金型内に第1プレス部3、及び第2プレス部5を備えているので、1個の金型でプリント回路板の外周に不連続な長穴を形成することができる。そのため、2個の金型を用いる場合に比べて金型費用及び工数を削減することができる。また、単一のプレス機械を用いて長穴の形成を行う必要がある場合であっても、金型の取り替え作業が不要であるので、作業性が向上する。さらに、総プレス回数が減少するので、生産性も向上し、加工コストを削減することができる。
また、本発明に係る母板加工用金型1は、長穴の形成が2段階に分けて行われるので、長穴間の連結部の幅が狭い場合であっても、連結部が破損するおそれが少ない。また、長穴の形状に制約はないので、複雑な形状を有するプリント回路板に対しても適用できる。
また、本発明に係る母板加工用金型1は、第1長穴を形成する際に、実装用基板と同一又はそれより大きい領域のプッシュバックを行っているので、第1長穴を形成するためのピンを上型に設けることができる。また、第2長穴を形成する際にも、実装用基板の打ち抜きを行っているので、第2長穴を形成するためのピンを上型に設けることができる。
そのため、抜きカスの排出が容易となり、上型の構造を簡略化することができ、上型の強度が低下することもない。しかも、第1長穴及び第2長穴を形成するためのピンが母板から完全に抜けるまで、母板が上型と下型の間で挟持されるので、ピン引き抜きの際に母板が浮き上がることもない。
また、1回のプレスで実装用基板と同一又はそれより大きい領域のプッシュバック加工と、ノックアウト方式による実装用基板の打抜加工とを同時に行うためには、プッシュバック用の第1上型ストリッパー60aと、実装用基板の打抜用の第2上型ストリッパー60bとに個別の動作を行わせる必要がある。本実施の形態においては、上型ストリッパーを押圧するための押圧板が、第1押圧板70a及び第2押圧板70bに2分割されているので、このような動作を極めて簡単に行わせることができる。
また、本発明に係る母板加工用金型は、実質的には1回のプレスで第1長穴及び第2長穴を形成できるので、ベークライト等の加温が必要な母板を加工する場合であっても、加温は1回だけで良い。そのため、基板が過剰の加熱・冷却サイクルを受けることがなく、高い寸法精度を確保することができる。
さらに、第1長穴形成手段と第2長穴形成手段とを、それぞれ、第1プレス部3及び第2プレス部5に分散させたので、第1下パンチ22aに形成される第1長穴形成孔間の間隔、及び第2下パンチ22bに形成される第2長穴形成孔間の間隔が長くなり、相対的に大きな打ち抜き荷重に耐えることができる。そのため、ガラスエポキシ基板等の極めて固い基板を加工するために、金型の所定箇所を総焼き入れした場合であっても、金型が割れるおそれが少ない。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。
例えば、上述した母板加工用金型1においては、実装用基板をノックアウト方式によって打ち抜いているが、実装用基板を母板から打ち抜き、これを元の穴にはめ込むプッシュバック方式を用いても良い。
本発明は、母板(プリント配線母板、金属板等)から、製品板(プリント回路板等)が幅の狭い連結部を介して仮止めされた加工板(実装用基板等)を加工する際に用いることができる。
図1(a)、図1(b)及び図1(c)は、それぞれ、本発明の一実施の形態に係る母板加工用金型の下型の平面図、そのA−A’線断面図、及びそのB−B’線断面図である。 本発明の一実施の形態に係る母板加工用金型の上型の底面図である。 図3(a)及び図3(b)は、それぞれ、図2に示す上型のA−A’線断面図、及びB−B’線断面図である。 図1〜図3に示す母板加工用金型を用いた加工板の製造方法を示す工程図である。 図4に示す工程図の続きである。 図1〜図3に示す母板加工用金型を用いた加工板の製造方法を示す工程図である。 実装用基板の平面図である。 図7に示す実装用基板の加工方法を説明する概略図である。
符号の説明
1 母板加工用金型
3 第1プレス部(第1手段)
5 第2プレス部(第2手段)
10 プリント配線母板(母板)
11 実装用基板(加工板)
12 プリント回路板(製品板)
16a〜16g 長穴
20 下型
22a、22b 第1、第2下パンチ
24 下型ストリッパ
34a’、34b、34d、34f 第1長穴形成孔
34a”、34c、34e、34g 第2長穴形成孔
50 上型
60a、60b 第1、第2上型ストリッパー
70a、70b 第1、第2押圧板
82a’、82b、82d、82f 第1長穴形成ピン
82a”、82c、82e、82g 第2長穴形成ピン
74 弾性部材
76 ノックアウト用ブッシュ

Claims (4)

  1. 母板の搬送方向に対して上流側に配置された第1手段と、前記母板の搬送方向に対して下流側に配置された第2手段とを備え、
    前記第1手段は、加工板と同一又はそれより大きい領域を前記母板から打ち抜き、打ち抜かれた前記領域を元の穴にはめ込むプッシュバック手段と、前記領域のプッシュバックと同時に、前記領域内に形成された製品板の外周の一部に、離散的に第1長穴を形成する第1長穴形成手段とを備え、
    前記第2手段は、前記製品板を含む前記加工板を前記母板から打ち抜く打抜手段と、前記加工板の打ち抜きと同時に、少なくともその一端が前記第1長穴の一端に近接するように、前記製品板の外周であって、前記第1長穴の間に第2長穴を形成する第2長穴形成手段とを備えた母板加工用金型。
  2. 前記プッシュバック手段は、(1)前記母板加工用金型の下型に立設され、かつ前記領域をプッシュバックするための第1下パンチと、(2)該第1下パンチの側壁に沿って上下方向にスライドし、かつ上方向に付勢された下型ストリッパと、(3)前記母板加工用金型の上型内を上下方向にスライドし、かつ下方向に付勢された、前記領域をプッシュバックするための第1上型ストリッパとを備え、
    前記第1長穴形成手段は、
    (1)前記第1上型ストリッパが上方にスライドするに伴い、その先端が前記第1上型ストリッパの下面から突き出すように、前記上型に固定された第1長穴形成ピンと、(2)前記第1下パンチに設けられ、かつ前記第1長穴形成ピンを誘導するための第1長穴形成孔とを備え、
    前記打抜手段は、(1)前記下型に立設され、かつ前記加工板を打ち抜くための第2下パンチと、(2)前記下型ストリッパと、(3)前記上型内を上下方向にスライドし、かつ前記加工板を打ち抜くための第2上型ストリッパとを備え、
    前記第2長穴形成手段は、(1)前記第2上型ストリッパが上方にスライドするに伴い、その先端が前記第2上型ストリッパの下面から突き出すように、前記上型に固定された第2長穴形成ピンと、(2)前記第2下パンチに設けられ、かつ前記第2長穴形成ピンを誘導するための第2長穴形成孔とを備えた請求項1に記載の母板加工用金型。
  3. 前記打抜手段は、前記母板から打ち抜かれた前記加工板を前記上型で一旦保持し、該上型が前記母板から離脱した後、前記上型から前記加工板を押し出すためのノックアウト手段をさらに備えている請求項1又は2に記載の母板加工用金型。
  4. 以下の工程を備えた加工板の製造方法。
    (イ) 請求項1に記載の母板加工用金型を用いて、
    前記第1手段において、前記母板から領域(A)をプッシュバックすると同時に、前記領域(A)内に形成される製品板(A)の外周の一部に、離散的に第1長穴(A)を形成する第1工程。
    (ロ) 前記領域(A)が前記第2手段上に来るように、前記母板を搬送し、前記第1手段において、前記母板から新たに領域(B)をプッシュバックし、かつ前記領域(B)内に形成される製品板(B)の外周の一部に、離散的に第1長穴(B)を形成すると同時に、
    前記第2手段において、前記母板から加工板(A)を打ち抜くと同時に、少なくともその一端が前記第1長穴(A)の一端に近接するように、前記製品板(A)の外周であって、前記第1長穴(A)の間に第2長穴(A)を形成する第2工程。
JP2003276267A 2003-06-11 2003-07-17 母板加工用金型及び加工板の製造方法 Expired - Fee Related JP3496835B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003276267A JP3496835B1 (ja) 2003-06-11 2003-07-17 母板加工用金型及び加工板の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003166640 2003-06-11
JP2003-166640 2003-06-11
JP2003276267A JP3496835B1 (ja) 2003-06-11 2003-07-17 母板加工用金型及び加工板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3496835B1 JP3496835B1 (ja) 2004-02-16
JP2005022072A true JP2005022072A (ja) 2005-01-27

Family

ID=31949611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003276267A Expired - Fee Related JP3496835B1 (ja) 2003-06-11 2003-07-17 母板加工用金型及び加工板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3496835B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008010289A1 (ja) * 2006-07-20 2009-12-17 株式会社 ベアック カバーレイフィルムの穿孔方法
KR101377568B1 (ko) * 2013-07-10 2014-03-24 이영태 Fpcb 타발장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008010289A1 (ja) * 2006-07-20 2009-12-17 株式会社 ベアック カバーレイフィルムの穿孔方法
JP4993397B2 (ja) * 2006-07-20 2012-08-08 株式会社 ベアック カバーレイフィルムの穿孔方法
KR101377568B1 (ko) * 2013-07-10 2014-03-24 이영태 Fpcb 타발장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3496835B1 (ja) 2004-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3822227B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法
JP4868460B2 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
KR101377568B1 (ko) Fpcb 타발장치
JP2007305931A (ja) 回路基板外形打抜き金型
JP2005022072A (ja) 母板加工用金型及び加工板の製造方法
JP3759743B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP4409628B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法
JP2018083220A (ja) 順送金型、および、リードフレームの製造方法
JP4175623B2 (ja) 母板加工用金型及び加工板の製造方法
JP4341929B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP3759744B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法及び製品板の製造方法
JP3880612B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法
JP3836124B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法
JP3915982B2 (ja) 加工板及びその製造方法、母板加工用金型、並びに、プッシュバック板の製造方法
JP3372247B2 (ja) プリント配線母板加工用金型及び実装用基板の製造方法
JP4439563B2 (ja) シェービング用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP3969724B2 (ja) 実装用基板の製造方法、プリント配線母板加工用金型、及び、プリント回路板の製造方法
JP4889064B2 (ja) 金型セット、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP3922465B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP3825464B1 (ja) 加工板、及び、製品板の製造方法
JP5037739B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP2609214B2 (ja) 回路基板分割方法と回路基板分割用金型
JP3922464B1 (ja) 加工板及びその製造方法、母板加工用金型、並びに製品板の製造方法
JP3859694B1 (ja) 加工板及びその製造方法、母板加工用金型、並びに製品板の製造方法
JP3565278B1 (ja) 加工板及びその製造方法、板状製品の製造方法、並びに母板加工用金型

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151128

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151128

Year of fee payment: 12

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees