JP2005021758A - 分離方法及び分離装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の分離板11上に供給された製品C,ダミーD1及び結合ダミーD2の混合物のうち、角柱状を成す製品Cと結合ダミーD2を第1の分離板11上を昇るように移動させて第2の分離板12上に落下させ、且つ、球状を成すダミーD1を第1の分離板11上を降るように移動させて第4の分離板14上に落下させ、次いで、第2の分離板12上に落下した製品Cを第2の分離板12上を昇るように移動させて第2の分離板12の後端から落下させ、且つ、第2の分離板12上に落下した結合ダミーD2をその傾斜角度θ12が第1の分離板11の傾斜角度θ11よりも大きい第2の分離板12上を降るように移動させて第3の分離板13上に落下させる。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メッキ処理後の製品とメッキ処理時に使用したダミーとの混合物を各々に分離する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
チップコンデンサやチップインダクタ等の電子部品に係る一連の製造工程には、通常、角柱チップに設けられた下地金属膜上にニッケル膜や錫膜や銅膜や半田膜等の金属膜をバレルメッキ等の手法によって形成する処理した後に、メッキ処理後の製品C(図1(A)参照)とメッキ処理時に使用したダミーD1(図1(B)参照)とを分離する工程が含まれる。ダミーD1(メディアとも称される)は導電性の良い材料、例えば鉄,鉛等の金属材料から成り、球或いその近似形状を有している。
【0003】
従来、前記の分離工程には、水平面に対して所定角度をもって傾斜する分離板とこの分離板に傾斜方向の微振動を付与する振動機とを備えた装置が利用されてる。図2に示すように分離板SPに微振動を付与した状態でこの分離板SPの表面に製品CとダミーD1の混合物を供給すると、角柱状を成す製品Cは分離板SPの表面にその一側面を接した状態のまま微振動により分離板SPの表面を昇るように移動し、一方、球状を成すダミーD1は分離板SPの傾斜と微振動により転がりながら分離板SPの表面を降るように移動し、これにより製品CとダミーD1とが分離される。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−267979号公報
【特許文献2】
特開平8−229512号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のメッキ処理時には2或いは3以上のダミーD1がくっついた結合ダミーD2(図1(C)参照)が一定の割合で発生する。この結合ダミーD2は図2に示すように分離動作の際にダミーD1よりも製品Cに似た挙動を示すため、製品Cと同じように分離板SPの表面を昇るように移動して分離後の製品Cに結合ダミーD2が混入してしまうことがある。
【0006】
製品Cに混入した結合ダミーD2は検査工程等の後工程で障害となるため、分離後の製品Cに結合ダミーD2が混入した場合には通常は専用工程を設けて結合ダミーD2の除去を行っているが、このような方法では工数増加に伴うコストアップを避けることができない。
【0007】
本発明は前記事情に鑑みて創作されたもので、その目的とするところは、メッキ処理後の製品とメッキ処理時に使用したダミーとの混合物を各々に的確に分離できると共に、混合物中に結合ダミーが含まれる場合でも該結合ダミーが製品に混入することを防止できる方法とその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る分離方法は、メッキ処理後の製品とメッキ処理時に使用したダミーとの混合物を微振動が付与された分離面を利用して各々に分離する方法であって、所定の傾斜角度を有する第1分離面によって被分離物に対して最初の分離動作を行い、次いで第1分離面よりも傾斜角度が大きな第2分離面によって被分離物に対して2回目の分離動作を行う、ことをその特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る分離装置は、メッキ処理後の製品とメッキ処理時に使用したダミーとの混合物を微振動が付与された分離面を利用して各々に分離する装置であって、所定の傾斜角度を有し被分離物に対して最初の分離動作を行う第1分離面と、第1分離面よりも大きな傾斜角度を有し被分離物に対して2回目の分離動作を行う第2分離面とを備える、ことをその特徴とする。
【0010】
前記の分離方法及び分離装置によれば、第1分離面によって製品及び結合ダミーとダミーとを分離し、次いで第1分離面よりも傾斜角度が大きな第2分離面によって製品と結合ダミーとを分離することにより、製品とダミーと結合ダミーとを各々に的確に分離して、製品に結合ダミーが混入することを防止することができる。
【0011】
本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
図3〜図6は本発明の第1実施形態を示すもので、図3は分離装置の上面図、図4は図3のa1−a1線断面図、図5は図3のa2−a2線断面図、図6は分離動作の説明図である。尚、以下の説明では、説明の便宜上、図3の左側を前、右側を後、上側を右、下側を左と称する。
【0013】
まず、図3〜図5を参照して分離装置の構成について説明する。この分離装置は、分離ユニット10と、分離ユニット10に所定方向の微振動を付与する振動ユニット20とを具備する。
【0014】
分離ユニット10は、第1の分離板11と、第1の分離板11の後部下側に配された第2の分離板12と、第1,第2の分離板11,12の下側に配された第3の分離板13と、第1の分離板11の前部下側に配された第4の分離板14と、各分離板11〜14の左右側縁を支持する1対のガイド板15とを備え、第3の分離板13を振動ユニット20の振動板23に連結されている。
【0015】
第1の分離板11は上面が平坦な金属またはプラスチックから矩形状に形成され、天然ゴムまたはNBR(ニトリルゴム)等の合成ゴムから成り摩擦係数が1〜2のゴムライニング11aがその上面に施されている。分離ユニット10を振動ユニット20に取り付けた状態における第1の分離板11の水平面に対する傾斜角度θ11は2〜12度の範囲内に設定されており、図面には11度のものを示してある。
【0016】
第2の分離板12は上面が平坦な金属またはプラスチックから矩形状に形成され、天然ゴムまたはNBR(ニトリルゴム)等の合成ゴムから成り摩擦係数が1〜2のゴムライニング12aがその上面に施されている。分離ユニット10を振動ユニット20に取り付けた状態における第2の分離板12の水平面に対する傾斜角度θ12は前記θ11+1度以上且つθ11+2度以下に設定されており、図面には12度のものを示してある。
【0017】
第3の分離板13は上面が平坦な金属またはプラスチックから矩形状に形成されている。分離ユニット10を振動ユニット20に取り付けた状態における第3の分離板13の水平面に対する傾斜角度θ13は前記θ12+1度以上に設定されており、図面には13度のものを示してある。この第3の分離板13は基本的には結合ダミーD2の搬送を目的としたものであるため、当該目的からして前記の傾斜角度θ13には特段の上限はない。また、第3の分離板13の前部は左側に向かって先細りになっていて、その前端部には排出口13aが設けられると共に結合ダミーD2を排出口13aに向かって案内するガイド壁13bが設けられている。
【0018】
第4の分離板14は上面が平坦な金属またはプラスチックから矩形状に形成されている。分離ユニット10を振動ユニット20に取り付けた状態における第4の分離板14の水平面に対する傾斜角度θ14は前記θ11+1度以上に設定されており、図面には12度のものを示してある。この第4の分離板14は基本的にはダミーD1の搬送を目的としたものであるため、当該目的からして前記の傾斜角度θ14には特段の上限はない。また、第4の分離板14の前部は右側に向かって先細りになっていて、その前端部には排出口14aが設けられると共にダミーD1を排出口14aに向かって案内するガイド壁14bが設けられている。
【0019】
因みに、この第1実施形態にあっては前記第1の分離板11の表面が請求範囲で言うところの「第1分離面」に相当し、前記第2の分離板12の表面が請求範囲で言うとこの「第2分離面」に相当する。
【0020】
振動ユニット20は、ユニットケース21と、ユニットケース21内に設けられた振動機22と、ユニットケース21の上部に設けられた非水平の振動板23とを備える。振動機22は超音波振動子,電磁石,モータ等を用いた公知の振動源とその発生振動を振動板23に伝達する機構とを有していて、分離ユニット10には主として振動板23の上面と平行な前後方向の微振動が付与される。
【0021】
次に、図6を参照して図3〜図5に示した分離装置による分離動作について説明する。
【0022】
分離に際しては、分離ユニット10に微振動を付与した状態で、図1(A)〜図1(C)に示した製品C,ダミーD1及び結合ダミーD2の混合物を第1の分離板11上に供給する。
【0023】
角柱状を成す製品Cは第1の分離板11の表面にその一側面を接した状態のまま微振動により第1の分離板11上を昇るように移動して第2の分離板12上に落下する。結合ダミーD2も製品Cと同じような挙動を示し、第1の分離板11上を昇るように移動して第2の分離板12上に落下する。一方、球状を成すダミーD1は第1の分離板11の傾斜と微振動により転がりながら第1の分離板11上を降るように移動して第4の分離板14上に落下する。
【0024】
第2の分離板12上に落下した製品Cは第2の分離板12の表面にその一側面を接した状態のまま微振動により第2の分離板12上を昇るように移動して第2の分離板12の後端からその下側に配置された容器(図示省略)内に落下する。一方、第2の分離板12上に落下した結合ダミーD2は、第2の分離板12の傾斜角度θ12が第1の分離板11の傾斜角度θ11よりも大きいことから第1の分離板11上のような挙動はせず、第2の分離板12の傾斜と微振動により滑りながら第2の分離板12上を降るように移動して第3の分離板13上に落下する。
【0025】
第3の分離板13上に落下した結合ダミーD2は第3の分離板13の傾斜と微振動により滑りながら第3の分離板13上を降るように移動し、ガイド壁13bによって案内されつつ排出口13aからその下側に配置された容器(図示省略)内に落下する。
【0026】
第4の分離板14上に落下したダミーD1は第4の分離板14の傾斜と微振動により転がりながら第4の分離板14上を降るように移動し、ガイド壁14bによって案内されつつ排出口14aからその下側に配置された容器(図示省略)内に落下する。
【0027】
このように、第1の分離板11によって製品C及び結合ダミーD2とダミーD1とを分離し、次いで第1の分離板11よりも傾斜角度が大きな第2の分離板12によって製品Cと結合ダミーD2とを分離することにより、製品CとダミーD1と結合ダミーD2とを各々に的確に分離して、製品Cに結合ダミーD2が混入することを確実に防止することができる。依って、製品Cと結合ダミーD2とを分離するための専用工程を不要にすることができ、同専用工程に要していたコストを削除して利益率向上を図ることができる。
【0028】
尚、前記第3の分離板13は基本的には結合ダミーD2の搬送を目的としたものであるので、ガイド板15を利用して分離ユニット10と振動ユニット20との連結を行うようにすれば、分離ユニット10として第3の分離板13を除外した構成(図7参照)を採用しても前記同様の分離動作を行うことができる。また、前述の第4の分離板14は基本的にはダミーD1の搬送を目的としたものであるので、分離ユニット10として更に第4の分離板14を除外した構成(図8参照)を採用しても前記同様の分離動作を行うことができる。
【0029】
[第2実施形態]
図9〜図13は本発明の第3実施形態を示すもので、図9は分離装置の上面図、図10は図9のb1−b1線断面図、図11は図9のb2−b2線断面図、図12及び図13は分離動作の説明図である。尚、以下の説明では、説明の便宜上、図9の左側を前、右側を後、上側を右、下側を左と称する。
【0030】
まず、図9〜図11を参照して分離装置の構成について説明する。この分離装置は、分離ユニット30と、分離ユニット30に所定方向の微振動を付与する振動ユニット40とを具備する。
【0031】
分離ユニット30は、第1の分離板31と、第1の分離板31の後部下側に配された第2の分離板32と、各分離板31,32の左右側縁を支持する1対のガイド板33と、ガイド板33の下部後側に架設された支持板34とを備え、支持板34を振動ユニット40の振動板43に連結されている。
【0032】
第1の分離板31は上面が平坦な金属またはプラスチックから矩形状に形成され、天然ゴムまたはNBR(ニトリルゴム)等の合成ゴムから成り摩擦係数が1〜2のゴムライニング31aがその上面に施されている。分離ユニット30を振動ユニット40に取り付けた状態における第1の分離板31の水平面に対する傾斜角度θ31は2〜12度の範囲内に設定されており、図面には5度のものを示してある。
【0033】
第2の分離板32は上面が平坦な金属またはプラスチックから矩形状に形成され、天然ゴムまたはNBR(ニトリルゴム)等の合成ゴムから成り摩擦係数が1〜2のゴムライニング32aがその上面に施されている。この第2の分離板32は、第1の分離板31と同じ向きに傾く第1の面Faと、第1の面Faと異なる向きに傾き且つ第1の面Faよりも傾斜角度の大きな第2の面Fbを第1の面Faの後側に連続して有する。分離ユニット30を振動ユニット40に取り付けた状態における第2の分離板32の第1の面Faの水平面に対する傾斜角度θFaは前記θ31+1度以上に設定されており、図面には12度のものを示してある。一方、第2の分離板32の第2の面Fbの水平面に対する傾斜角度θFbは前記θFa+1度以上に設定されており、図面には15度のものを示してある。また、第2の分離板32の第2の面Fbの傾斜向きは前記第1の面Faの傾斜向き+1〜45度の範囲内に設定されており、図面には35度のものを示してある。
【0034】
因みに、この第2実施形態にあっては前記第2の分離板32の第1の面Faが請求範囲で言うところの「第1分離面」に相当し、前記第2の分離板32の第2の面Fbが請求範囲で言うとこの「第2分離面」に相当する。
【0035】
振動ユニット40は、ユニットケース41と、ユニットケース41内に設けられた振動機42と、ユニットケース41の上部に設けられた水平な振動板43とを備える。振動機42は超音波振動子,電磁石,モータ等を用いた公知の振動源とその発生振動を振動板43に伝達する機構とを有していて、分離ユニット40には主として振動板43の上面と平行な前後方向の微振動が付与される。
【0036】
次に、図12及び図13を参照して図9〜図11に示した分離装置による分離動作について説明する。
【0037】
分離に際しては、分離ユニット30に微振動を付与した状態で、図1(A)〜図1(C)に示した製品C,ダミーD1及び結合ダミーD2の混合物を第1の分離板31上に供給する。
【0038】
角柱状を成す製品Cは第1の分離板31の表面にその一側面を接した状態のまま微振動により第1の分離板31上を昇るように移動して第2の分離板32の第1の面Fa上に落下する。結合ダミーD2も製品Cと同じような挙動を示し、第1の分離板31上を昇るように移動して第2の分離板32上の第1の面Fa上に落下する。一方、球状を成すダミーD1は第1の分離板31の傾斜と微振動により転がりながら第1の分離板31の第1の面Fa上を降るように移動して第1の分離板31の前端からその下側に配置された容器(図示省略)内に落下する。
【0039】
第2の分離板32の第1の面Fa上に落下した製品Cは第1の面Faの表面にその一側面を接した状態のまま微振動により第1の面Fa上を昇るように移動する。一方、第2の分離板32の第1の面Fa上に落下した結合ダミーD2は、第1の面Faの傾斜角度θFaが第1の分離板31の傾斜角度θ31よりも大きいことから第1の分離板31上のような挙動はせず、基本的には第1の面Faの傾斜と微振動により滑りながら第1の面Faを降るように移動するが、それ自体の向きによっては製品Cと同じような挙動を示して第1の面Fa上を昇るように移動するものもある(図13(A)参照)。
【0040】
第1の面Fa上で製品Cと同じような挙動を示す結合ダミーD2は製品Cと一緒に第1の面Faから第2の面Fbに連続して移動するが、第2の面Fbの傾斜角度θFbが第1の面Faの傾斜角度θFaよりも大きく、しかも、第2の面Fbの傾斜向きが第1の面Faと異なることから、第1の面Faから第2の面Fbに移動した結合ダミーD2には図13(B)及び図13(C)に示すような回転が生じてそれ自体の向きが変わり、これにより第2の面Fbに移動した結合ダミーD2は滑りながら第2の面Fbを降るように移動して第1の面Faに戻され、さらに第1の面Faの傾斜と微振動により滑りながら第1の面Faを降るように移動して第2の分離板32の前端からその下側に配置された容器(図示省略)内に落下する。一方、第1の面Faから第2の面Fbに移行した製品Cは第2の面Fbの表面にその一側面を接した状態のまま微振動により第2の面Fb上を昇るように移動して第2の分離板32の後端からその下側に配置された容器(図示省略)内に落下する。
【0041】
このように、第1の分離板31によって製品C及び結合ダミーD2とダミーD1とを分離し、次いで第1の分離板31よりも傾斜角度が大きな第2の分離板32の第1の面Faによって製品Cと結合ダミーD2とを分離することにより、製品CとダミーD1と結合ダミーD2とを各々に的確に分離することができる。また、第2の分離板32の第1の面Fa上で製品Cと同じような挙動を示す結合ダミーD2が存在する場合でも、第1の面Faよりも大きな傾斜角度を有し且つ第1の面Faと傾斜向きを異にする第2の面Fbによって当該結合ダミーD2を製品Cと確実に分離できるので、製品Cに結合ダミーD2が混入することをより一層確実に防止することができる。依って、製品Cと結合ダミーD2とを分離するための専用工程を不要にすることができ、同専用工程に要していたコストを削除して利益率向上を図ることができる。
【0042】
尚、前記第1の分離板31の基本的役割、即ち、製品C及び結合ダミーD2とダミーd1との分離は第2の分離板32の第1の面Faによって行うこともできるので、分離ユニット30として第1の分離板31を除外した構成(図14参照)を採用しても前記同様の分離動作を行うことができる。
【0043】
また、前記第2の分離板32による製品Cと結合ダミーD2との分離をより的確に行うには、第1の面Faと第2の面Fbとの間に第1の面Faと異なる傾斜角度を有する少なくとも1つの他の分離面を設けるとよい。図15(A)及び図15(B)はその一例を示すもので、この第2の分離板32−1は、第1の面Faと第2の面Fbとの間に、第2の面Fbと傾斜向きが同じで、しかも、第1の面Faよりも傾斜角度が大きく且つ傾斜角度が段階的に大きくなる複数の面Fc,Fdを有する。また、図16(A)及び図16(B)はその他の例を示すもので、この第2の分離板32−2は、第1の面Faと第2の面Fbとの間に、第2の面Fbと傾斜向きが同じで、しかも、第1の面Faよりも傾斜角度が小さな面Fe,Fgと大きな面Ffを交互に有する。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、メッキ処理後の製品とメッキ処理時に使用したダミーとの混合物を各々に的確に分離できると共に、混合物中に結合ダミーが含まれる場合でも該結合ダミーが製品に混入することを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メッキ処理後の製品と、メッキ処理時に使用したダミーと、メッキ処理時に発生する結合ダミーを示す斜視図
【図2】従来の分離動作の説明図
【図3】本発明の第1実施形態を示す分離装置の上面図
【図4】図3のa1−a1線断面図
【図5】図3のa2−a2線断面図
【図6】図3に示した分離装置による分離動作の説明図
【図7】図3に示した分離装置の変形例を示す図
【図8】図3に示した分離装置の他の変形例を示す図
【図9】本発明の第2実施形態を示す分離装置の上面図
【図10】図9のb1−b1線断面図
【図11】図9のb2−b2線断面図
【図12】図9に示した分離装置による分離動作の説明図
【図13】図9に示した分離装置による分離動作の説明図
【図14】図9に示した分離装置の他の変形例を示す図
【図15】図9に示した分離装置のさらに他の変形例を示す第2の分離板の上面図とそのc−c線断面図
【図16】図9に示した分離装置のさらに他の変形例を示す第2の分離板の上面図とそのd−d線断面図
【符号の説明】
C…製品、D1…ダミー、D2…結合ダミー、10…分離ユニット、11…第1の分離板、θ11…第1の分離板の傾斜角度、12…第2の分離板、θ12…第2の分離板の傾斜角度、13…第3の分離板、θ13…第3の分離板の傾斜角度、14…第4の分離板、θ14…第4の分離板の傾斜角度、20…振動ユニット、21…ユニットケース、22…振動機、23…振動板、30…分離ユニット、31…第1の分離板、θ31…第1の分離板の傾斜角度、32,32−1,32−2…第2の分離板、Fa…第1の面、θFa…第1の面の傾斜角度、Fb…第2の面、θFb…第2の面の傾斜角度、Fc,Fd…第1の面と第2の面との間に設けられた複数の面、Fe,Ff,Fg…第1の面と第2の面との間に設けられた複数の面。
Claims (10)
- メッキ処理後の製品とメッキ処理時に使用したダミーとの混合物を微振動が付与された分離面を利用して各々に分離する方法であって、
所定の傾斜角度を有する第1分離面によって被分離物に対して最初の分離動作を行い、次いで第1分離面よりも傾斜角度が大きな第2分離面によって被分離物に対して2回目の分離動作を行う、
ことを特徴とする分離方法。 - 第1分離面と第2分離面は非連続状態で設けられていて、第1分離面から第2分離面への被分離物の供給を第1分離面から第2分離面への落下によって行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の分離方法。 - 第1分離面と第2分離面は連続状態で設けられていて、第1分離面から第2分離面への被分離物の供給を第1分離面から第2分離面への連続した移動によって行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の分離方法。 - 第2分離面は第1分離面と異なる向きに傾斜している、
ことを特徴とする請求項3に記載の分離方法。 - 第1分離面と第2分離面との間に第1分離面と異なる傾斜角度を有する少なくとも1つの他の分離面が存在する、
ことを特徴とする請求項3または4に記載の分離方法。 - メッキ処理後の製品とメッキ処理時に使用したダミーとの混合物を微振動が付与された分離面を利用して各々に分離する装置であって、
所定の傾斜角度を有し被分離物に対して最初の分離動作を行う第1分離面と、第1分離面よりも大きな傾斜角度を有し被分離物に対して2回目の分離動作を行う第2分離面とを備える、
ことを特徴とする分離装置。 - 第1分離面から第2分離面への被分離物の供給が第1分離面から第2分離面への落下によって行えるように第1分離面と第2分離面は非連続状態で設けられている、
ことを特徴とする請求項6に記載の分離装置。 - 第1分離面から第2分離面への被分離物の供給が第1分離面から第2分離面への連続した移動によって行えるように第1分離面と第2分離面が連続状態で設けられている、
ことを特徴とする請求項6に記載の分離装置。 - 第2分離面は第1分離面と異なる向きに傾斜している、
ことを特徴とする請求項8に記載の分離方法。 - 第1分離面と第2分離面との間に第1分離面と異なる傾斜角度を有する少なくとも1つの他の分離面が存在する、
ことを特徴とする請求項8または9に記載の分離方法。
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