JP2005020854A - ハイブリッド自動車およびハイブリッド自動車における制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

ハイブリッド自動車およびハイブリッド自動車における制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の停止中、補機を継続して駆動可能なハイブリッド自動車を提供する。
【解決手段】ハイブリッド自動車は、駆動システム100を搭載する。駆動システム100は、メインバッテリ10と、システムリレーSR1,SR2と、補機バッテリ40と、モータジェネレータMGと、エンジン50と、補機類60と、制御装置70とを備える。補機バッテリ40の容量は、メインバッテリ10の容量よりも大きい。エンジン50の停止時、システムリレーSR1,SR2は、制御装置70からのLレベルの信号SEによりオフされ、補機バッテリ40は、電力を供給して補機類60を駆動する。補機バッテリ40から補機類60へ電力を供給できないとき、制御装置70は、Hレベルの信号SEをシステムリレーSR1,SR2へ出力し、メインバッテリ10から補機類60へ電力を供給するように制御する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハイブリッド自動車に関し、特に、少なくとも異なる2以上のバッテリを搭載したハイブリッド自動車およびハイブリッド自動車における制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、環境に配慮した自動車としてハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)が大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車は、一部、実用化されている。
【0003】
このハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって動力源を得るものである。
【0004】
このようなハイブリッド自動車は、モータを駆動するためのメインバッテリを搭載している。また、ハイブリッド自動車は、エアコンプレッサおよび電装品等の補機を搭載している。そして、補機をメインバッテリによって駆動した場合、メインバッテリの容量は、次のように変化する。
【0005】
図17および図18は、メインバッテリによって補機を駆動した場合のメインバッテリの容量SOC(State Of Charge)のタイミングチャートである。図17を参照して、タイミングt1からタイミングt2までの間、ハイブリッド自動車がアイドルストップされると、この間、メインバッテリは補機を駆動するため、メインバッテリの容量SOCは、時間とともに減少する。そして、タイミングt2でアイドルストップが停止(すなわち、エンジンが起動)されると、メインバッテリは、モータがエンジンの回転力によって発電した電力により充電され、容量SOCは徐々に増加する。その後、タイミングt3でハイブリッド自動車が走行を開始すると、モータは、走行のアシストを行なうため、メインバッテリの容量SOCは、一時的に減少した後、増加する。
【0006】
図18を参照して、タイミングt1からタイミングt2までの間、アイドルストップが行なわれて、タイミングt2でハイブリッド自動車が走行を開始すると、メインバッテリは、タイミングt1からタイミングt2までの間、補機を駆動し、その後、走行のアシストを行なう。その結果、メインバッテリの容量SOCは、タイミングt1の後、減少し続け、タイミングt4で最小になる。
【0007】
アイドルストップが停止された直後に、ハイブリッド自動車が走行を開始すると、メインバッテリの容量SOCは、アイドルストップ停止直後、非常に少ないのでハイブリッド自動車の走行性能が悪化する。
【0008】
また、アイドルストップが停止された直後に、ハイブリッド自動車が走行を開始すると、メインバッテリの寿命が短くなる。すなわち、図17に示す場合、メインバッテリの容量SOCの変化ΔSOC1は、アイドルストップが開始されるタイミングt1以前の容量SOCと、タイミングt2における容量SOCとの差である。そして、図18に示す場合、メインバッテリの容量SOCの変化ΔSOC2は、アイドルストップが開始されるタイミングt1以前の容量SOCと、タイミングt4における容量SOCとの差である。そうすると、容量SOCの変化ΔSOC2は、容量SOCの変化ΔSOC1よりも大きくなり、図18に示す場合は、図17に示す場合よりもメインバッテリの利用率および利用量が大きい。その結果、メインバッテリの寿命が短くなる。
【0009】
このように、ハイブリッド自動車の走行性能の悪化およびメインバッテリの短寿命化の問題を解決するために、メインバッテリと補機バッテリとをハイブリッド自動車に搭載することが想定される。そして、メインバッテリは、モータを駆動し、補機バッテリは、補機を駆動する。
【0010】
図19は、メインバッテリの容量SOCおよび補機バッテリの容量SOCのタイミングチャートである。図19の(a)は、メインバッテリの容量SOCのタイミングチャートであり、図19の(b)は、補機バッテリの容量SOCのタイミングチャートである。
【0011】
図19を参照して、タイミングt1からタイミングt2までの間、アイドルストップが行なわれても、補機バッテリによって補機を駆動するためメインバッテリの容量SOCは、ほぼ一定である。そして、タイミングt2でハイブリッド自動車が走行を開始すると、メインバッテリの容量SOCは、一時的に減少した後、増加する(図19の(a)参照)。また、補機バッテリの容量SOCは、タイミングt1からタイミングt2の間、徐々に減少し、タイミングt2でアイドルストップが停止されると、その後、増加する(図19の(b)参照)。
【0012】
そして、メインバッテリおよび補機バッテリを搭載したハイブリッド自動車が特開2000−115909号公報に開示されている。特開2000−115909号公報においては、ハイブリッド自動車は、モータジェネレータ駆動用の高圧バッテリと、補機駆動用の低圧バッテリとを搭載している。そして、エンジンの停止時、低圧バッテリで補機を駆動する。また、低圧バッテリは、高圧バッテリからの電力により充電される。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−115909号公報
【0014】
【特許文献2】
特開2000−134702号公報
【0015】
【特許文献3】
特開平8−19116号公報
【0016】
【特許文献4】
特開平9−298806号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開2000−115909号公報においては、低圧バッテリの容量について考慮されていないため、アイドルストップの時間が長い場合、低圧バッテリによって補機を継続して駆動することができないという問題がある。
【0018】
また、特開2000−115909号公報においては、低圧バッテリは、高圧バッテリを介して充電されるため、低圧バッテリを充電することを想定して高圧バッテリの容量を大きくしなければならず、高圧バッテリのコストが高くなるという問題がある。
【0019】
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、内燃機関の停止中、補機を継続して駆動可能なハイブリッド自動車を提供することである。
【0020】
また、この発明の別の目的は、低コストなハイブリッド自動車を提供することである。
【0021】
さらに、この発明の別の目的は、ハイブリッド自動車において補機を継続して駆動する制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
この発明によれば、ハイブリッド自動車は、第1および第2のバッテリを備える。第1のバッテリは、モータジェネレータを駆動するための電力を供給する。第2のバッテリは、低電圧機器を駆動するための電力を供給する。そして、第2のバッテリの容量は、第1のバッテリの容量よりも大きい。
【0023】
この発明によるハイブリッド自動車においては、低電圧機器は、第1のバッテリの容量よりも大きい容量を有する第2のバッテリによって駆動される。
【0024】
したがって、低電圧機器を長時間駆動することができ、ハイブリッド自動車のアイドルストップ禁止条件を緩和できる。
【0025】
また、第1のバッテリの利用率を低減できる。その結果、第1のバッテリによるモータジェネレータの駆動を確保でき、ハイブリッド自動車の走行性能を向上できる。
【0026】
好ましくは、第2のバッテリは、少なくとも、内燃機関の停止時に低電圧機器に電力を供給する。
【0027】
アイドルストップ時に内燃機関が停止すると、低電圧機器は、第2のバッテリからの電力により駆動される。
【0028】
したがって、この発明によれば、アイドルストップ時間を長くできる。
好ましくは、ハイブリッド自動車は、インバータをさらに備える。インバータは、モータジェネレータが発電した交流電圧を直流電圧に変換する。そして、第2のバッテリは、インバータから直流電圧を受けて充電される。
【0029】
第2のバッテリは、第1のバッテリを介さずにインバータから受けた直流電圧により充電される。
【0030】
したがって、第1のバッテリを介して第2のバッテリを充電する場合に比べ、第1のバッテリのコストを低減でき、全体として低コスト化を実現できる。
【0031】
好ましくは、ハイブリッド自動車は、発電機をさらに備える。発電機は、内燃機関の回転力により発電する。そして、第2のバッテリは、発電機が発電した電力により充電される。
【0032】
第2のバッテリは、モータジェネレータと異なる発電機が発電した電力により充電される。
【0033】
したがって、この発明によれば、第2のバッテリに蓄積された電力量を高水準に保持でき、低電圧機器を安定して長時間駆動できる。
【0034】
好ましくは、第2のバッテリの容量は、当該ハイブリッド自動車に搭載される内燃機関の停止回数および内燃機関の停止時における消費パワーに基づいて決定される。
【0035】
第2のバッテリの容量は、エンジン停止時、つまり、第2のバッテリを充電できない期間に消費される消費パワーに基づいて決定される。
【0036】
したがって、この発明によれば、エンジンの停止時、第2のバッテリによって低電圧機器を安定して駆動できる。
【0037】
好ましくは、ハイブリッド自動車は、内燃機関をさらに備える。内燃機関は、駆動輪を駆動する。そして、低電圧機器は、内燃機関の停止時、第2のバッテリからの電力供給が禁止されると、第1のバッテリからの電力により駆動される。
【0038】
第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されると、第1のバッテリは、電力を低電圧機器へ供給する。そして、低電圧機器は、第1のバッテリからの電力によって駆動される。
【0039】
したがって、この発明によれば、第2のバッテリから低電圧機器へ電力を供給できなくなっても低電圧機器を継続して駆動できる。
【0040】
好ましくは、ハイブリッド自動車は、内燃機関をさらに備える。内燃機関は、モータジェネレータに連結される。そして、低電圧機器は、内燃機関の停止時、第2のバッテリからの電力供給が禁止されると、起動された内燃機関の回転力によりモータジェネレータが発電した電力により駆動される。
【0041】
第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されると、内燃機関が起動される。モータジェネレータは、起動された内燃機関の回転力により発電し、その発電した電力を低電圧機器へ供給する。そして、低電圧機器は、駆動される。
【0042】
したがって、この発明によれば、第2のバッテリから低電圧機器へ電力を供給できなくなっても低電圧機器を継続して駆動できる。
【0043】
好ましくは、ハイブリッド自動車は、内燃機関をさらに備える。内燃機関は、駆動輪を駆動する。そして、低電圧機器は、内燃機関の停止時に第2のバッテリからの電力供給が禁止されると、起動された内燃機関により駆動される。
【0044】
第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されると、内燃機関が起動される。そして、低電圧機器は、内燃機関の回転力を受けて駆動される。
【0045】
したがって、この発明によれば、第2のバッテリから低電圧機器へ電力を供給できなくなっても低電圧機器を継続して駆動できる。
【0046】
また、この発明によれば、第1のバッテリと第1のバッテリの容量よりも大きい容量を有する第2のバッテリとを備えるハイブリッド自動車における制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体は、ハイブリッド自動車に搭載された内燃機関の停止を検出する第1のステップと、内燃機関の停止時、第2のバッテリからの電力により低電圧機器を駆動する第2のステップと、内燃機関の停止時に第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを判定する第3のステップと、低電圧機器への電力供給が禁止されているとき、低電圧機器の駆動を維持する処理を行なう第4のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0047】
プログラムは、内燃機関が停止されると、第1のバッテリの容量よりも大きい容量を有する第2のバッテリによって低電圧機器を駆動するように制御する。そして、プログラムは、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されると、低電圧機器が継続して駆動されるように制御する。
【0048】
したがって、この発明によれば、低電圧機器を長時間駆動できる。その結果、ハイブリッド自動車のアイドルストップ禁止条件を緩和できる。また、第2のバッテリから低電圧機器へ電力を供給できなくなっても低電圧機器を継続して駆動できる。
【0049】
好ましくは、プログラムの第3のステップは、第2のバッテリの残容量を検出する第1のサブステップと、残容量を基準範囲と比較する第2のサブステップと、残容量が基準範囲外であるとき、低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定する第3のサブステップとを含む。
【0050】
プログラムは、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを第2のバッテリの残容量に基づいて判定する。
【0051】
したがって、この発明によれば、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを正確に判定できる。
【0052】
好ましくは、プログラムの第3のステップは、第2のバッテリの温度を検出する第1のサブステップと、検出された温度を基準範囲と比較する第2のサブステップと、検出された温度が基準範囲外であるとき、低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定する第3のサブステップとを含む。
【0053】
プログラムは、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを第2のバッテリの温度に基づいて判定する。
【0054】
したがって、この発明によれば、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを簡単に判定できる。
【0055】
好ましくは、プログラムの第3のステップは、内燃機関の停止回数を検出する第1のサブステップと、停止回数を基準値と比較する第2のサブステップと、停止回数が基準値よりも大きいとき、低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定する第3のサブステップとを含む。
【0056】
プログラムは、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを内燃機関の停止回数に基づいて判定する。
【0057】
したがって、この発明によれば、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを簡単に判定できる。
【0058】
好ましくは、プログラムの第3のステップは、内燃機関の総停止時間を検出する第1のサブステップと、総停止時間を基準値と比較する第2のサブステップと、総停止時間が基準値よりも大きいとき、低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定する第3のサブステップとを含む。
【0059】
プログラムは、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを内燃機関の総停止時間に基づいて判定する。
【0060】
したがって、この発明によれば、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを簡単に判定できる。
【0061】
好ましくは、プログラムの第3のステップは、第2のバッテリの総消費パワーを検出する第1のサブステップと、総消費パワーを基準値と比較する第2のサブステップと、総消費パワーが基準値よりも大きいとき、低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定する第3のサブステップとを含む。
【0062】
プログラムは、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを第2のバッテリの総消費パワーに基づいて判定する。
【0063】
したがって、この発明によれば、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを正確に判定できる。
【0064】
好ましくは、プログラムの第4のステップは、第1のバッテリからの電力により低電圧機器を駆動するステップを含む。
【0065】
プログラムは、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定すると、第1のバッテリから低電圧機器へ電力を供給するように制御する。そして、低電圧機器は駆動される。
【0066】
したがって、この発明によれば、低電圧機器を継続して駆動できる。その結果、アイドルストップ禁止条件を緩和できる。
【0067】
好ましくは、プログラムの第4のステップは、内燃機関に連結されたモータジェネレータを第1のバッテリからの電力により駆動する第4のサブステップと、モータジェネレータにより内燃機関を起動する第5のサブステップと、モータジェネレータが起動された内燃機関の回転力により発電した電力によって低電圧機器を駆動する第6のサブステップとを含む。
【0068】
プログラムは、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定すると、モータジェネレータにより内燃機関を起動し、その起動された内燃機関の回転力により発電するようにモータジェネレータを制御する。そして、プログラムは、モータジェネレータが発電した電力によって低電圧機器を駆動するように制御する。
【0069】
したがって、この発明によれば、低電圧機器を継続して駆動できる。その結果、アイドルストップ禁止条件を緩和できる。
【0070】
好ましくは、プログラムの第4のステップは、内燃機関に連結されたモータジェネレータを第1のバッテリからの電力により駆動する第4のサブステップと、モータジェネレータにより内燃機関を起動する第5のサブステップと、起動された内燃機関により低電圧機器を駆動する第6のサブステップとを含む。
【0071】
プログラムは、第2のバッテリから低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定すると、モータジェネレータにより内燃機関を起動し、その起動された内燃機関の回転力により低電圧機器を駆動するように制御する。
【0072】
したがって、この発明によれば、低電圧機器を継続して駆動できる。その結果、アイドルストップ禁止条件を緩和できる。
【0073】
好ましくは、内燃機関の停止時は、ハイブリッド自動車のアイドルストップ時である。
【0074】
プログラムは、ハイブリッド自動車のアイドルストップ時、第2のバッテリによって低電圧機器を駆動するように制御する。そして、プログラムは、第2のバッテリによって低電圧機器を駆動できないとき、低電圧機器を継続して駆動するように制御する。
【0075】
したがって、この発明によれば、ハイブリッド自動車のアイドルストップ時、低電圧機器を長時間駆動できる。その結果、アイドルストップ禁止条件を緩和できる。
【0076】
好ましくは、内燃機関の停止時は、ハイブリッド自動車の低速走行時である。プログラムは、ハイブリッド自動車の低速走行時、第2のバッテリによって低電圧機器を駆動するように制御する。そして、プログラムは、第2のバッテリによって低電圧機器を駆動できないとき、低電圧機器を継続して駆動するように制御する。
【0077】
したがって、この発明によれば、ハイブリッド自動車の低速走行時、低電圧機器を長時間駆動できる。その結果、アイドルストップ禁止条件を緩和できる。
【0078】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0079】
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1によるハイブリッド自動車の概略ブロック図である。図1を参照して、ハイブリッド自動車200は、駆動システム100と、前輪110と、後輪120とを備える。駆動システム100は、前輪110(すなわち、駆動輪)と連結され、前輪110を駆動する。
【0080】
図2は、図1に示す駆動システム100のブロック図である。図2を参照して、駆動システム100は、メインバッテリ10と、電圧センサー10A,16,40Aと、温度センサー10B,40Bと、システムリレーSR1,SR2と、昇圧コンバータ11と、コンデンサ12と、電流センサー17,18,24と、インバータ20と、DC/DCコンバータ30と、補機バッテリ40と、エンジン50と、電磁クラッチ51と、プーリ52〜54と、無端ベルト55と、補機類60と、制御装置70とを備える。
【0081】
昇圧コンバータ11は、リアクトルL1と、NPNトランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。リアクトルL1は、その一方端がメインバッテリ10の電源ラインに接続され、他方端がNPNトランジスタQ1のエミッタとNPNトランジスタQ2のコレクタとの間に接続される。また、NPNトランジスタQ1,Q2は、インバータ20の電源ラインとアースラインとの間に直列に接続される。さらに、各NPNトランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD1,D2がそれぞれ接続されている。
【0082】
インバータ20は、U相アーム21と、V相アーム22と、W相アーム23とから成る。U相アーム21、V相アーム22、およびW相アーム23は、電源ラインとアースラインとの間に並列に設けられる。
【0083】
U相アーム21は、直列に接続されたNPNトランジスタQ3,Q4から成り、V相アーム22は、直列に接続されたNPNトランジスタQ5,Q6から成り、W相アーム23は、直列に接続されたNPNトランジスタQ7,Q8から成る。また、各NPNトランジスタQ3〜Q8のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。そして、各相アームの中間点は、モータジェネレータMGの各相コイルの各相端に接続されている。
【0084】
DC/DCコンバータ30は、システムリレーSR1,SR2と昇圧コンバータ11との間のノードN1,N2に接続される。補機バッテリ40は、DC/DCコンバータ30および補機類60に接続される。
【0085】
電磁クラッチ51は、エンジン50とプーリ53との間に配置される。プーリ52は、モータジェネレータMGの回転軸に連結される。プーリ53は、電磁クラッチ51を介してエンジン50のクランクシャフトに連結される。プーリ54は、補機類60に連結される。補機類60は、計器類等の電装品等とエアコンプレッサとからなる。
【0086】
メインバッテリ10は、ニッケル水素あるいはリチウムイオン等の二次電池、またはキャパシタから成る。そして、メインバッテリ10は、直流電圧をシステムリレーSR1,SR2を介して昇圧コンバータ11およびDC/DCコンバータ30へ供給する。
【0087】
システムリレーSR1,SR2は、制御装置70からの信号SEによってオン/オフされる。より具体的には、システムリレーSR1,SR2は、制御装置70からのH(論理ハイ)レベルの信号SEによりオンされ、制御装置70からのL(論理ロー)レベルの信号SEによりオフされる。
【0088】
電圧センサー10Aは、メインバッテリ10から出力されるバッテリ電圧Vb1を検出し、その検出したバッテリ電圧Vb1を制御装置70へ出力する。温度センサー10Bは、メインバッテリ10のバッテリ温度Tb1を検出し、その検出したバッテリ温度Tb1を制御装置70へ出力する。
【0089】
電流センサー17は、メインバッテリ10に入出力するバッテリ電流BCRT1を検出し、その検出したバッテリ電流BCRT1を制御装置70へ出力する。
【0090】
昇圧コンバータ11は、制御装置70からの信号PWMUに基づいて、メインバッテリ10からの直流電圧を昇圧してコンデンサ12に供給する。また、昇圧コンバータ11は、制御装置70からの信号PWMDに基づいて、インバータ20から供給された直流電圧を降圧してメインバッテリ10およびDC/DCコンバータ30へ供給する。
【0091】
コンデンサ12は、昇圧コンバータ11から供給された直流電圧を平滑化してインバータ20に供給する。
【0092】
電圧センサー16は、コンデンサ12の両端の電圧Vmを検出し、その検出した電圧Vmを制御装置70へ出力する。
【0093】
インバータ20は、制御装置70からの信号PWMIに基づいて、コンデンサ12を介して昇圧コンバータ11から供給された直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータMGを駆動する。また、インバータ20は、制御装置70からの信号PWMCに基づいて、モータジェネレータMGが発電した交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサ12を介して昇圧コンバータ11へ供給する。
【0094】
電流センサー24は、モータジェネレータMGに流れるモータ電流MCRTを検出し、その検出したモータ電流MCRTを制御装置70へ出力する。
【0095】
DC/DCコンバータ30は、メインバッテリ10または昇圧コンバータ11から受けた直流電圧の電圧レベルを変換して補機バッテリ40を充電する。
【0096】
補機バッテリ40は、直流電圧を供給して補機類60を駆動する。電圧センサー40Aは、補機バッテリ40のバッテリ電圧Vb2を検出し、その検出したバッテリ電圧Vb2を制御装置70へ出力する。温度センサー40Bは、補機バッテリ40のバッテリ温度Tb2を検出し、その検出したバッテリ温度Tb2を制御装置70へ出力する。
【0097】
電流センサー18は、補機バッテリ40に入出力するバッテリ電流BCRT2を検出し、その検出したバッテリ電流BCRT2を制御装置70へ出力する。
【0098】
エンジン50は、前輪110に連結されており、前輪110を駆動する。また、エンジン50は、電磁クラッチ51によってプーリ53に連結されると、無端ベルト55およびプーリ54を介して補機類60を駆動し、無端ベルト55およびプーリ52を介して回転力をモータジェネレータMGに伝達する。
【0099】
モータジェネレータMGは、プーリ52、無端ベルト55およびプーリ53を介してエンジン50を始動または起動し、プーリ53、無端ベルト55およびプーリ52を介して受けたエンジン50の回転力により発電する。
【0100】
電磁クラッチ51は、制御装置70からの制御によりエンジン50のクランクシャフトをプーリ53に連結/遮断する。
【0101】
制御装置70は、電圧センサー10Aからのバッテリ電圧Vb1、電圧センサー16からの電圧Vm、駆動システム100の外部に設けられたECU(Electrical Control Unit)からのモータ回転数MRNおよびトルク指令値TRに基づいて、後述する方法によって信号PWMUまたは信号PWMDを生成し、その生成した信号PWMUまたは信号PWMDを昇圧コンバータ11へ出力する。
【0102】
また、制御装置70は、電圧センサー16からの電圧Vm、電流センサー24からのモータ電流MCRTおよび外部ECUからのトルク指令値TRに基づいて、後述する方法により信号PWMIまたは信号PWMCを生成し、その生成した信号PWMIまたは信号PWMCをインバータ20へ出力する。
【0103】
さらに、制御装置70は、エンジン50の冷却水温THWおよび車速SPD等に基づいて、自動停止条件を判定し、自動停止条件が成立するとき、エンジン50を停止させる。より具体的には、制御装置70は、次の方法により自動停止条件が成立するか否かを判定する。
【0104】
制御装置70は、エンジン冷却水温THWおよび車速SPD等を受ける。そして、制御装置70は、エンジン冷却水温THWが下限値から上限値までの間にあること、および車速SPDが0km/hであること等を確認することにより、自動停止条件が成立するか否かを判定する。
【0105】
さらに、制御装置70は、エンジン50の停止時の車速SPDからハイブリッド自動車200が低速走行中であるか否かを判定する。そして、制御装置70は、ハイブリッド自動車200が低速走行中であると判定したときエンジン50を停止させる。
【0106】
さらに、制御装置70は、電磁クラッチ51を制御する。
さらに、制御装置70は、電流センサー17からのバッテリ電流BCRT1を積算し、その積算した積算値を温度センサー10Bからのバッテリ温度Tb1によって補正してメインバッテリ10の容量SOCを演算する。そして、制御装置70は、演算した容量SOCが所定の範囲に入るようにメインバッテリ10を制御する。
【0107】
バッテリ電流BCRT1がメインバッテリ10から昇圧コンバータ11の方向へ流れるとき、バッテリ電流BCRT1を積算した積算値は、メインバッテリ10が放電した放電量を意味する。また、バッテリ電流BCRT1が昇圧コンバータ11からメインバッテリ10の方向へ流れるとき、バッテリ電流BCRT1を積算した積算値は、メインバッテリ10の充電量を意味する。
【0108】
したがって、制御装置70は、メインバッテリ10の容量SOCを、随時、記憶し、既に記憶している容量SOCを新たに積算した積算値によって更新する。これにより、メインバッテリ10の現在の容量SOCが演算される。
【0109】
図3は、ニッケル水素電池の電池電圧とSOCとの関係を示す図である。図3を参照して、電池電圧とSOCとの関係は、メインバッテリ10のバッテリ温度Tb1によって曲線k1〜k3のように変化する。特に、SOCが満充電量の20〜80%の範囲に入るときの電池電圧とSOCとの関係はメインバッテリ10のバッテリ温度Tb1によって大きく変化する。
【0110】
したがって、制御装置70は、演算した容量SOCをバッテリ温度Tb1によって補正し、電池電圧とSOCとの関係を示す曲線を曲線k1〜k3から抽出する。そして、制御装置70は、抽出した曲線に従ってメインバッテリ10の容量SOCを求める。
【0111】
再び、図2を参照して、制御装置70は、電流センサー18からのバッテリ電流BCRT2と温度センサー40Bからのバッテリ温度Tb2とに基づいて、メインバッテリ10の場合と同じ方法により、補機バッテリ40の容量SOCを求める。
【0112】
なお、制御装置70は、エンジン50の駆動中、メインバッテリ10の容量SOCまたは補機バッテリ40の容量SOCが一定の範囲に入るようにメインバッテリ10または補機バッテリ40を制御する。
【0113】
駆動システム100においては、補機バッテリ40の容量は、メインバッテリ10の容量よりも大きい。メインバッテリ10は、たとえば、200Vのバッテリ電圧Vb1を出力し、容量は、6.5Ahである。また、補機バッテリ40は、たとえば、12V(または42V)のバッテリ電圧Vb2を出力し、容量は、30〜40Ahである。
【0114】
このように、この発明においては、補機バッテリ40の容量をメインバッテリ10の容量よりも大きくすることを特徴とする。これによって、エンジン50の停止時、補機類60を補機バッテリ40からの電力により長時間駆動できる。また、補機バッテリ40は、上述したように、低電圧のバッテリ電圧Vb2を出力するので、容量を大きくしてもコストは高くならない。
【0115】
また、補機バッテリ40の容量は、エンジン50の停止回数およびエンジン50が1回停止したときの補機バッテリ40の消費パワーに基づいて決定される。つまり、補機バッテリ40の容量は、エンジン50が停止しても補機バッテリ40によって補機類60の駆動を確保できるように決定される。したがって、エンジン50の停止時、補機バッテリ40により補機類60を安定して駆動できる。
【0116】
図4は、図2に示す制御装置70の機能のうち、昇圧コンバータ11およびインバータ20の制御に関わる機能を示す機能ブロック図である。図4を参照して、制御装置70は、インバータ制御手段71と、コンバータ制御手段72とを含む。インバータ制御手段71は、トルク指令値TR、モータ電流MCRTおよび電圧Vm(インバータ20への「インバータ入力電圧」に相当する。以下同じ。)に基づいて、後述する方法によって信号PWMIまたは信号PWMCを生成してインバータ20のNPNトランジスタQ3〜Q8へ出力する。
【0117】
コンバータ制御手段72は、トルク指令値TR、モータ回転数MRN、バッテリ電圧Vb1および電圧Vmに基づいて、後述する方法によって信号PWMUまたは信号PWMDを生成して昇圧コンバータ11のNPNトランジスタQ1,Q2へ出力する。
【0118】
図5は、図4に示すインバータ制御手段71の機能ブロック図である。図5を参照して、インバータ制御手段71は、モータ制御用相電圧演算部31と、インバータ用PWM信号変換部32とを含む。
【0119】
モータ制御用相電圧演算部31は、インバータ入力電圧Vm、モータ電流MCRT、トルク指令値TRに基づいて、モータジェネレータMGの各相のコイルに印加する電圧を計算し、その計算した結果をインバータ用PWM信号変換部32へ出力する。
【0120】
インバータ用PWM信号変換部32は、モータ制御用相電圧演算部31から受けた計算結果に基づいて、実際にインバータ20の各NPNトランジスタQ3〜Q8をオン/オフする信号PWMIまたは信号PWMCを生成して各NPNトランジスタQ3〜Q8へ出力する。
【0121】
これにより、各NPNトランジスタQ3〜Q8は、モータジェネレータMGが指令されたトルクを出力するようにモータジェネレータMGの各相に流す電流を制御する。
【0122】
図6は、図4に示すコンバータ制御手段72の機能ブロック図である。図6を参照して、コンバータ制御手段72は、電圧指令演算部33と、コンバータ用デューティー比演算部34と、コンバータ用PWM信号変換部35とを含む。
【0123】
電圧指令演算部33は、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基づいてインバータ入力電圧の最適値(目標値)、すなわち、昇圧コンバータ11の電圧指令Vdc_comを演算し、その演算した電圧指令Vdc_comをコンバータ用デューティー比演算部34へ出力する。
【0124】
コンバータ用デューティー比演算部34は、電圧指令演算部33からの電圧指令Vdc_comと、電圧センサー10Aからのバッテリ電圧Vb1と、電圧センサー16からの電圧Vmとに基づいて、電圧Vmを電圧指令Vdc_comに設定するためのデューティー比を演算し、その演算したデューティー比をコンバータ用PWM信号変換部35へ出力する。
【0125】
コンバータ用PWM信号変換部35は、コンバータ用デューティー比演算部34からのデューティー比に基づいて昇圧コンバータ11のNPNトランジスタQ1,Q2をオン/オフするための信号PWMUまたは信号PWMDを生成し、その生成した信号PWMUまたは信号PWMDを昇圧コンバータ11のNPNトランジスタQ1,Q2へ出力する。
【0126】
図7は、ハイブリッド自動車200が走行しているときにエンジン50が停止モードへ移行したときの駆動システム100の動作を説明するためのフローチャートである。ハイブリッド自動車200が走行しているときにエンジン50が停止モードへ移行する場合としては、ハイブリッド自動車200が信号で停止し、エンジン50がアイドルストップした場合、およびハイブリッド自動車200の走行モードが低速走行モードへ移行した場合が想定される。
【0127】
図7を参照して、一連の動作が開始されると、制御装置70は、上述した方法により自動停止条件が成立したか否かを判定する(ステップS1)。そして、自動停止条件が成立していると判定されたとき、一連の動作はステップS3へ移行する。
【0128】
一方、ステップS1において、自動停止条件が成立していないと判定されたとき、制御装置70は、車速SPDに基づいて、ハイブリッド自動車200が低速走行中であるか否かを判定する(ステップS2)。そして、ハイブリッド自動車200の走行モードが低速走行モードでないとき、一連の動作は終了する。
【0129】
ステップS1において、自動停止条件が成立すると判定されたとき、またはステップS2において、ハイブリッド自動車200の走行モードが低速走行モードであると判定されたとき、制御装置70は、エンジン50を停止させる(ステップS3)。具体的には、制御装置70は、燃料カットをエンジン50の燃料噴射弁(図示せず)に指示し、燃料を停止させる。また、制御装置70は、エンジン50に設けられたスロットルバルブを全閉にする。これにより、エンジン50は停止される。
【0130】
エンジン50が停止された状態においては、昇圧コンバータ11、インバータ20およびモータジェネレータMGは停止している。また、システムリレーSR1,SR2は、制御装置70からのLレベルの信号SEによりオフされている。したがって、メインバッテリ10は、バッテリ電圧Vb1を供給しない。そして、補機バッテリ40は、バッテリ電圧Vb2を供給して補機類60を駆動する(ステップS4)。
【0131】
その後、制御装置70は、補機バッテリ40から補機類60へ電力供給が禁止されているか否かを判定する(ステップS5)。そして、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されていないとき、制御装置70は、エンジン50が起動されたか否かをさらに判定する(ステップS6)。
【0132】
エンジン50が一旦停止された後、エンジン50が起動されるとき、モータジェネレータMGによりエンジン50を起動するので、制御装置70は、信号PWMUおよび信号PWMIを生成し、その生成した信号PWMUおよび信号PWMIを、それぞれ、昇圧コンバータ11およびインバータ20へ出力したか否かを判定することにより、エンジン50が起動されたか否かを判定する。そして、エンジン50が起動されていない場合、ステップS4〜S6が繰返し実行される。
【0133】
一方、ステップS6において、エンジン50が起動されていると判定されたとき、ハイブリッド自動車200の停止状態が解除されたか、ハイブリッド自動車200の低速走行モードが解除されたかのいずれかであるので、一連の動作は終了する。
【0134】
ステップS5において、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されていると判定されたとき、制御装置70は、補機類60の駆動を維持するように制御する(ステップS7)。
【0135】
その後、制御装置70は、ステップS6における方法と同じ方法によって、エンジン50が起動されたか否かを判定し(ステップS8)、エンジン50が起動されていないとき、ステップS7,S8が繰返し実行される。一方、ステップS8において、エンジン50が起動されていると判定されたとき、一連の動作は終了する。
【0136】
このように、駆動システム100においては、自動停止条件が成立したとき、またはハイブリッド自動車200の低速走行時、すなわち、エンジン50の停止時、補機類60は、補機バッテリ40によって駆動され、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されると、補機類60の駆動を維持する処理が行なわれる。
【0137】
エンジン50が停止されたとき、補機バッテリ40によって補機類60を駆動することにしたのは、補機バッテリ40の容量は、メインバッテリ10の容量よりも大きいからである。つまり、メインバッテリ10によって補機類60を駆動すると、メインバッテリ10の残容量SOCは、直ぐに低下し、補機類60を長時間駆動することができからである。また、メインバッテリ10の残容量SOCが低下すると、ハイブリッド自動車200が停止状態から発進するとき、または低速走行モードから他の走行モードへ移行するとき、メインバッテリ10によってモータジェネレータMGを十分に駆動することが困難になり、ハイブリッド自動車200の走行性能が悪化するからである。したがって、容量の大きい補機バッテリ40によって補機類60を駆動することにしたものである。
【0138】
また、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止された場合に、補機類60の駆動を維持する処理を行なうことにしたのは、補機類60には、エアコンプレッサ等、ハイブリッド自動車200の停車時においても駆動を継続すべき機器が含まれるからである。
【0139】
図8は、図7に示すステップS5の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。図8を参照して、図7に示すステップS4の後、制御装置70は、電流センサー18からのバッテリ電流BCRT2および温度センサー40Bからのバッテリ温度Tb2に基づいて、上述した方法によって、補機バッテリ40の残容量SOCを検出する(ステップS51)。そして、制御装置70は、検出した残容量SOCが基準範囲外か否かを判定し(ステップS52)、残容量SOCが基準範囲外であるとき、制御装置70は、補機バッテリ40から補機類60への電力供給を禁止する(ステップS53)。その後、一連の動作は、図7に示すステップS7へ移行する。
【0140】
一方、ステップS52において、補機バッテリ40の残容量SOCが基準範囲外でないと判定されたとき、制御装置70は、補機バッテリ40から補機類60への電力供給を許可する(ステップS54)。その後、一連の動作は、図7に示すステップS6へ移行する。
【0141】
なお、ステップS52において、補機バッテリ40の残容量SOCが基準範囲外であると判定することは、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されていると判定することに相当する。また、ステップS52において、補機バッテリ40の残容量SOCが基準範囲外でないと判定することは、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が許可されていると判定することに相当する。
【0142】
図8に示すフローチャートは、補機バッテリ40の残容量SOCを実際に検出し、その検出した残容量SOCに基づいて補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを判定するフローチャートである。したがって、図8に示すフローチャートに従えば、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを正確に判定できる。
【0143】
図9は、図7に示すステップS5の詳細な動作を説明するための他のフローチャートである。図9を参照して、図7に示すステップS4の後、制御装置70は、温度センサー40Bからのバッテリ温度Tb2を受け、補機バッテリ40のバッテリ温度Tb2を検出する(ステップS51A)。そして、制御装置70は、検出したバッテリ温度Tb2が基準範囲外か否かを判定し(ステップS52A)、バッテリ温度Tb2が基準範囲外であるとき、制御装置70は、補機バッテリ40から補機類60への電力供給を禁止する(ステップS53)。その後、一連の動作は、図7に示すステップS7へ移行する。
【0144】
一方、ステップS52Aにおいて、補機バッテリ40のバッテリ温度Tb2が基準範囲外でないと判定されたとき、制御装置70は、補機バッテリ40から補機類60への電力供給を許可する(ステップS54)。その後、一連の動作は、図7に示すステップS6へ移行する。
【0145】
なお、ステップS52Aにおいて、補機バッテリ40のバッテリ温度Tb2が基準範囲外であると判定することは、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されていると判定することに相当する。また、ステップS52Aにおいて、補機バッテリ40のバッテリ温度Tb2が基準範囲外でないと判定することは、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が許可されていると判定することに相当する。
【0146】
図9に示すフローチャートは、補機バッテリ40のバッテリ温度Tb2に基づいて補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能な否かを判定するフローチャートである。バッテリ温度Tb2が基準範囲外であるとき、補機バッテリ40は、補機類60を駆動するための電力を供給できないので、バッテリ温度Tb2が基準範囲外であるか否かを判定することにより、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを判定することにしたものである。したがって、図9に示すフローチャートに従えば、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを簡単に判定できる。
【0147】
図10は、図7に示すステップS5の詳細な動作を説明するためのさらに他のフローチャートである。図10を参照して、図7に示すステップS4の後、制御装置70は、エンジン50の停止回数を検出する(ステップS51B)。この図10に示すフローチャートに従って補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かが判定される場合、制御装置70は、図7に示すステップS3においてエンジン50を停止すると、エンジン50を停止した回数を積算し、メモリ(図示せず)に記憶している。したがって、制御装置70は、記憶した停止回数をメモリから読み出すことにより、エンジン50の停止回数を検出する。
【0148】
そして、制御装置70は、検出した停止回数が基準値よりも大きいか否かを判定し(ステップS52B)、停止回数が基準値よりも大きいとき、制御装置70は、補機バッテリ40から補機類60への電力供給を禁止する(ステップS53)。その後、一連の動作は、図7に示すステップS7へ移行する。
【0149】
一方、ステップS52Bにおいて、停止回数が基準値よりも大きくないと判定されたとき、制御装置70は、補機バッテリ40から補機類60への電力供給を許可する(ステップS54)。その後、一連の動作は、図7に示すステップS6へ移行する。
【0150】
なお、ステップS52Bにおいて、エンジン50の停止回数が基準値よりも大きいと判定することは、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されていると判定することに相当する。また、ステップS52Bにおいて、エンジン50の停止回数が基準値よりも大きくないと判定することは、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が許可されていると判定することに相当する。
【0151】
図10に示すフローチャートは、エンジン50の停止回数が基準値よりも大きいか否かを判定することにより、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを判定するフローチャートである。補機バッテリ40の消費電力量は、エンジン50の停止回数に比例するので、エンジン50を1回停止した場合の補機バッテリ40の消費電力を予め記憶しておけば、エンジン50の停止回数に基づいて補機バッテリ40の消費電力量を演算することができる。そして、演算した消費電力量から補機バッテリ40の残容量を演算し、その演算した残容量が補機バッテリ40の容量SOCの下限値になるときのエンジン50の停止回数を基準値とする。
【0152】
したがって、エンジン50の停止回数が基準値よりも大きいか否かを判定することにより補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを判定することにしたものである。その結果、図10に示すフローチャートに従えば、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを簡単に判定できる。
【0153】
図11は、図7に示すステップS5の詳細な動作を説明するためのさらに他のフローチャートである。図11を参照して、図7に示すステップS4の後、制御装置70は、エンジン50の総停止時間を検出する(ステップS51C)。この図11に示すフローチャートに従って補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かが判定される場合、制御装置70は、図7に示すステップS3においてエンジン50を停止すると、内蔵したタイマーによってエンジン50の停止時間を計測する。そして、制御装置70は、タイマーによって計測された停止時間を積算して総停止時間を演算し、メモリ(図示せず)に記憶している。したがって、制御装置70は、記憶した総停止時間をメモリから読出すことにより、エンジン50の総停止時間を検出する。
【0154】
そして、制御装置70は、検出した総停止時間が基準値よりも大きいか否かを判定し(ステップS52C)、総停止時間が基準値よりも大きいとき、制御装置70は、補機バッテリ40から補機類60への電力供給を禁止する(ステップS53)。その後、一連の動作は、図7に示すステップS7へ移行する。
【0155】
一方、ステップS52Cにおいて、総停止時間が基準値よりも大きくないと判定されたとき、制御装置70は、補機バッテリ40から補機類60への電力供給を許可する(ステップS54)。その後、一連の動作は、図7に示すステップS6へ移行する。
【0156】
なお、ステップS52Cにおいて、エンジン50の総停止時間が基準値よりも大きいと判定することは、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されていると判定することに相当する。また、ステップS52Cにおいて、エンジン50の総停止時間が基準値よりも大きくないと判定することは、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が許可されていると判定することに相当する。
【0157】
図11に示すフローチャートは、エンジン50の総停止時間が基準値よりも大きいか否かを判定することにより、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを判定するフローチャートである。補機バッテリ40の消費電力量は、エンジン50の総停止時間に比例するので、補機類60の時間当りの消費電力を予め記憶しておけば、エンジン50の総停止時間に基づいて補機バッテリ40の消費電力量を演算することができる。そして、演算した消費電力量から補機バッテリ40の残容量を演算し、その演算した残容量が補機バッテリ40の容量SOCの下限値になるときのエンジン50の総停止時間を基準値とする。
【0158】
したがって、エンジン50の総停止時間が基準値よりも大きいか否かを判定することにより補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを判定することにしたものである。その結果、図11に示すフローチャートに従えば、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを簡単に判定できる。
【0159】
図12は、図7に示すステップS5の詳細な動作を説明するためのさらに他のフローチャートである。図12を参照して、図7に示すステップS4の後、制御装置70は、電流センサー18からのバッテリ電流BCRT2を積算することにより補機バッテリ40の総消費パワーを検出する(ステップS51D)。
【0160】
そして、制御装置70は、検出した総消費パワーが基準値よりも大きいか否かを判定し(ステップS52D)、総消費パワーが基準値よりも大きいとき、制御装置70は、補機バッテリ40から補機類60への電力供給を禁止する(ステップS53)。その後、一連の動作は、図7に示すステップS7へ移行する。
【0161】
一方、ステップS52Dにおいて、総消費パワーが基準値よりも大きくないと判定されたとき、制御装置70は、補機バッテリ40から補機類60への電力供給を許可する(ステップS54)。その後、一連の動作は、図7に示すステップS6へ移行する。
【0162】
なお、ステップS52Dにおいて、補機バッテリ40の総消費パワーが基準値よりも大きいと判定することは、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されていると判定することに相当する。また、ステップS52Dにおいて、補機バッテリ40の総消費パワーが基準値よりも大きくないと判定することは、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が許可されていると判定することに相当する。
【0163】
図12に示すフローチャートは、補機バッテリ40の総消費パワーが基準値よりも大きいか否かを判定することにより、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを判定するフローチャートである。
【0164】
補機バッテリ40の総消費パワーを検出すれば、補機バッテリ40の残容量SOCを演算することができるので、その演算した残容量SOCが下限値になるときの総消費パワーを基準値として記憶しておけば、総消費パワーに基づいて補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを判定することができる。
【0165】
したがって、補機バッテリ40の総消費パワーが基準値よりも大きいか否かを判定することにより、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを判定することにしたものである。その結果、図12に示すフローチャートに従えば、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が可能か否かを正確に判定できる。
【0166】
図13は、図7に示すステップS7の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。図13を参照して、図7に示すステップS5において補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されていると判定された場合、またはステップS8においてエンジン50が起動されていないと判定されたとき、制御装置70は、Hレベルの信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力する。
【0167】
そうすると、システムリレーSR1,SR2は、Hレベルの信号SEに応じてオンされ、メインバッテリ10は、バッテリ電圧Vb1をシステムリレーSR1,SR2を介してDC/DCコンバータ30へ供給する。DC/DCコンバータ30は、メインバッテリ10からのバッテリ電圧Vb1を降圧して補機類60へ供給する。これにより、補機類60は駆動される。すなわち、メインバッテリ10は補機類60を駆動する(ステップS71)。
【0168】
そして、制御装置70は、電流センサー17からのバッテリ電流BCRT1および温度センサー10Bからのバッテリ温度Tb1に基づいて、上述した方法によって、メインバッテリ10の残容量SOCを演算し、その演算した残容量SOCが基準残容量よりも大きいか否かを判定する(ステップS72)。なお、基準残容量は、モータジェネレータMGを駆動することができ、かつ、ハイブリッド自動車200の走行性能を悪化させない電力量である。
【0169】
メインバッテリ10の残容量SOCが基準残容量よりも大きいとき、一連の動作は図7に示すステップS8へ移行する。
【0170】
一方、ステップS72において、メインバッテリ10の残容量SOCが基準残容量よりも大きくないと判定されたとき、制御装置70は、信号PWMUおよび信号PWMIを生成してそれぞれ昇圧コンバータ11およびインバータ20へ出力する。
【0171】
そうすると、昇圧コンバータ11は、メインバッテリ10からのバッテリ電圧Vb1を制御装置70からの信号PWMUによって昇圧し、その昇圧した直流電圧をコンデンサ12を介してインバータ20に供給する。インバータ20は、コンデンサ12を介して昇圧コンバータ11から受けた直流電圧を制御装置70からの信号PWMIに基づいて交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によってモータジェネレータMGを駆動する。そして、モータジェネレータMGは、プーリ52、無端ベルト55、プーリ53および電磁クラッチ51を介してエンジン50を起動する(ステップS73)。その後、一連の動作は図7に示すステップS8へ移行する。
【0172】
このように、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止された場合、補機類60は、メインバッテリ10の電力によって駆動される。これにより、補機バッテリ40の残容量SOCが低下した場合でも、補機類60の駆動を確保できる。
【0173】
しかし、メインバッテリ10の電力を補機類60の駆動に使い過ぎると、メインバッテリ10の電力によってエンジン50を起動することができないので、メインバッテリ10が補機類60を駆動するのは、メインバッテリ10の残容量が、モータジェネレータMGの駆動およびハイブリッド自動車200の走行性能に悪影響を及ぼさない基準残容量に達するまでとしている(ステップS72,S73参照)。
【0174】
これにより、補機類60を継続して駆動できるとともに、モータジェネレータMGの駆動およびハイブリッド自動車200の高い走行性能を確保できる。そして、補機類60を継続して駆動することによりアイドルストップ禁止条件を緩和できる。
【0175】
図14は、図7に示すステップS7の詳細な動作を説明するための他のフローチャートである。図14を参照して、図7に示すステップS5において補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されていると判定された場合、またはステップS8においてエンジン50が起動されていないと判定されたとき、制御装置70は、Hレベルの信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力し、信号PWMUおよび信号PWMIを生成してそれぞれ昇圧コンバータ11およびインバータ20へ出力する。
【0176】
そうすると、システムリレーSR1,SR2は、Hレベルの信号SEに応じてオンされ、メインバッテリ10は、バッテリ電圧Vb1を昇圧コンバータ11へ供給する。そして、昇圧コンバータ11は、メインバッテリ10からのバッテリ電圧Vb1を制御装置70からの信号PWMUによって昇圧し、その昇圧した直流電圧をコンデンサ12を介してインバータ20へ供給する。インバータ20は、コンデンサ12を介して昇圧コンバータ11から受けた直流電圧を制御装置70からの信号PWMIによって交流電圧に変換してモータジェネレータMGを駆動する(ステップS71A)。
【0177】
そして、モータジェネレータMGは、プーリ52、無端ベルト55、プーリ53および電磁クラッチ51を介してエンジン50を起動する(ステップS72A)。
【0178】
エンジン50が起動されると、制御装置70は、信号PWMCおよび信号PWMDを生成してそれぞれインバータ20および昇圧コンバータ11へ出力し、Lレベルの信号SEをシステムリレーSR1,SR2へ出力する。
【0179】
そうすると、システムリレーSR1,SR2は、Lレベルの信号SEに応じてオフされる。また、インバータ20は、制御装置70からの信号PWMCに応じてモータジェネレータMGを回生モードで駆動し、モータジェネレータMGは、エンジン50の回転力を電磁クラッチ51、プーリ53、無端ベルト55およびプーリ52を介して受け、交流電圧を発電する。そして、インバータ20は、モータジェネレータMGが発電した交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ11へ供給する。
【0180】
昇圧コンバータ11は、インバータ20からの直流電圧を制御装置70からの信号PWMDによって降圧してDC/DCコンバータ30へ供給する。DC/DCコンバータ30は、昇圧コンバータ11からの直流電圧をさらに降圧して補機類60へ供給する。これにより、補機類60は、モータジェネレータMGが発電した電力によって駆動される(ステップS73A)。その後、一連の動作は図7に示すステップS8へ移行する。
【0181】
このように、補機類60は、モータジェネレータMGがエンジン50の回転力により発電した電力によって駆動される。したがって、補機類60を継続して駆動できる。その結果、アイドルストップ禁止条件を緩和できる。また、補機類60を継続して駆動する場合、メインバッテリ10の電力を使用しないので、ハイブリッド自動車200の高い走行性能を確保できる。
【0182】
図15は、図7に示すステップS7の詳細な動作を説明するためのさらに他のフローチャートである。図15を参照して、図7に示すステップS5において補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されていると判定された場合、またはステップS8においてエンジン50が起動されていないと判定されたとき、制御装置70は、Hレベルの信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力し、信号PWMUおよび信号PWMIを生成してそれぞれ昇圧コンバータ11およびインバータ20へ出力する。
【0183】
そして、上述したステップS71A,S72Aが実行され、エンジン50は、モータジェネレータMGによって起動される。そして、エンジン50は、回転力を電磁クラッチ51、プーリ53、無端ベルト55およびプーリ54を介して補機類60へ伝達し、補機類60を駆動する(ステップS73B)。その後、一連の動作は図7に示すステップS8へ移行する。
【0184】
このように、補機類60は、エンジン50の回転力によって駆動される。したがって、補機類60を継続して駆動できる。その結果、アイドルストップ禁止条件を緩和できる。また、補機類60を継続して駆動するとき、メインバッテリ10の電力を使用しないので、ハイブリッド自動車200の高い走行性能を確保できる。
【0185】
上述したように、図7に示すステップS7の詳細な動作が図14に示すフローチャートに従って実行される場合、補機類60は、モータジェネレータMGがエンジン50の回転力によって発電した電力により電気的に駆動される。また、図7に示すステップS7の詳細な動作が図15に示すフローチャートに従って実行される場合、補機類60は、エンジン50の回転力によって機械的に駆動される。
【0186】
したがって、この発明においては、エンジン50による補機類60の駆動は、図14に示すフローチャートに従った電気的な駆動と、図15に示すフローチャートに従った機械的な駆動とを含む。
【0187】
図7に示すステップS5の詳細な動作は、上述したように図8〜図12に示すフローチャートに従って実行され、図7に示すステップS7の詳細な動作は、上述したように図13〜図15に示すフローチャートに従って実行される。
【0188】
したがって、この発明においては、図8〜図12に示す5個のフローチャートから任意に選択された1つのフローチャートと、図13〜図15に示す3個のフローチャートから任意に選択された1つのフローチャートとを用いて、それぞれ、図7に示すステップS5およびステップS7が実行される。
【0189】
なお、エンジン50の停止時における駆動システム100の動作は、実際には、CPU(Central Processing Unit)によって実行され、CPUは、図7、図8〜図12のいずれか、および図13〜図15のいずれかに示すフローチャートの各ステップを備えるプログラムをROM(Read Only Memory)から読出し、その読出したプログラムを実行して図7、図8〜図12のいずれか、および図13〜図15のいずれかに示すフローチャートに従って駆動システム100の動作を制御する。
【0190】
したがって、ROMは、駆動システム100における動作を制御するプログラムを記録したコンピュータ(CPU)読取り可能な記録媒体に相当する。
【0191】
再び、図2を参照して、駆動システム100における全体動作について説明する。一連の動作が開始されると、制御装置70は、外部ECUからトルク指令値TRおよびモータ回転数MRNを受ける。そして、制御装置70は、Hレベルの信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力する。また、制御装置70は、電圧センサー10Aからのバッテリ電圧Vb1、電圧センサー16からの電圧Vm、電流センサー24からのモータ電流MCRT、外部ECUからのトルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基づいて、上述した方法によってモータジェネレータMGがトルク指令値TRによって指定されたトルクを発生するように昇圧コンバータ11およびインバータ20を制御するための信号PWMUおよび信号PWMIを生成してそれぞれ昇圧コンバータ11およびインバータ20へ出力する。
【0192】
そして、メインバッテリ10はバッテリ電圧Vb1を出力し、システムリレーSR1,SR2はバッテリ電圧Vb1を昇圧コンバータ11へ供給する。
【0193】
そうすると、昇圧コンバータ11のNPNトランジスタQ1,Q2は、制御装置70からの信号PWMUに応じてオン/オフされ、バッテリ電圧Vb1を出力電圧Vmに昇圧してコンデンサ12に供給する。
【0194】
コンデンサ12は、昇圧コンバータ11から供給された直流電圧を平滑化してインバータ20へ供給する。インバータ20のNPNトランジスタQ3〜Q8は、制御装置70からの信号PWMIに従ってオン/オフされ、インバータ20は、直流電圧を交流電圧に変換し、トルク指令値TRによって指定されたトルクをモータジェネレータMGが発生するようにモータジェネレータMGのU相、V相、W相の各相に所定の交流電流を流す。これにより、モータジェネレータMGは、トルク指令値TRによって指定されたトルクを発生する。
【0195】
そして、モータジェネレータMGは、プーリ52、無端ベルト55、プーリ53および電磁クラッチ51を介してエンジン50のクランクシャフトを介してエンジン50を始動または起動する。
【0196】
モータジェネレータMGによって始動または起動されたエンジン50は、所定のトルクを前輪110(駆動輪)へ伝達し、前輪110を駆動する。これによりハイブリッド自動車200は走行する。
【0197】
駆動システム100が搭載されたハイブリッド自動車が回生制動モードになった場合、制御装置70は、バッテリ電圧Vb1、電圧Vm、モータ電流MCRT、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基づいて、信号PWMCおよび信号PWMDを生成してそれぞれインバータ20および昇圧コンバータ11へ出力する。
【0198】
モータジェネレータMGは、エンジン50の回転力を電磁クラッチ51、プーリ53、無端ベルト55およびプーリ52を介して受け、その受けた回転力によって交流電圧を発電する。そして、インバータ20は、制御装置70からの信号PWMCに従って、モータジェネレータMGが発電した交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサ12を介して昇圧コンバータ11へ供給する。
【0199】
昇圧コンバータ11は、制御装置70からの信号PWMDに従って直流電圧を降圧してメインバッテリ10および補機バッテリ40に供給し、メインバッテリ10および補機バッテリ40を充電する。このように、補機バッテリ40は、インバータ20からの直流電圧をメインバッテリ10を介さずに受けて充電される。したがって、メインバッテリ10を介して補機バッテリ40を充電する場合のように、補機バッテリ40への充電を考慮してメインバッテリ10の容量を決定する必要がなく、メインバッテリ10のコストを低減できる。その結果、全体のコストを低減できる。
【0200】
そして、ハイブリッド自動車200が走行しているときに、信号で停止した場合(すなわち、アイドルストップした場合)、または走行モードが低速走行モードになった場合、上述したように、補機バッテリ40は、バッテリ電圧Vb2を供給して補機類60を駆動する。そして、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止されると、補機類60は、メインバッテリ10の電力、モータジェネレータMGの発電電力およびエンジン50の回転力のいずれかによって継続して駆動される。
【0201】
[実施の形態2]
実施の形態2によるハイブリッド自動車は、図16に示す駆動システムを搭載したハイブリッド自動車である。すなわち、図1に示す駆動システム100を駆動システム100Aに代えたハイブリッド自動車である。
【0202】
図16は、実施の形態2における駆動システムのブロック図である。図16を参照して、駆動システム100Aは、駆動システム100にオルタネータ80を追加し、プーリ52をプーリ56に代え、無端ベルト55を無端ベルト57に代え、制御装置70を制御装置70Aに代えたものであり、その他は、駆動システム100と同じである。
【0203】
プーリ56は、オルタネータ80の回転軸に連結される。無端ベルト57は、プーリ53,54,56を連結する。制御装置70Aは、制御装置70の機能に加え、オルタネータ80を制御する機能を有する。
【0204】
オルタネータ80は、エンジン50に近接した配置される。オルタネータ80は、エンジン50の回転力を電磁クラッチ51、プーリ53、無端ベルト57およびプーリ56を介して受け、その受けた回転力により発電する。そして、オルタネータ80は、発電した電力を補機バッテリ40および補機類60に供給する。したがって、実施の形態2においては、補機バッテリ40は、前輪110(駆動輪)を駆動するモータジェネレータMGと異なるオルタネータ80が発電した電力によって充電されるので、補機バッテリ40の容量SOCを高水準に保持できる。その結果、エンジン50の停止時、補機類60を安定して長時間駆動できる。
【0205】
また、オルタネータ80は、制御装置70Aからの制御によって駆動され、プーリ56、無端ベルト57、プーリ53および電磁クラッチ51を介してエンジン50を起動する。
【0206】
なお、駆動システム100Aにおいては、モータジェネレータMGは、前輪110(駆動輪)に連結される。したがって、駆動システム100Aを搭載したハイブリッド自動車200の駆動輪は、エンジン50およびモータジェネレータMGによって駆動される。
【0207】
ハイブリッド自動車200が走行しているときにエンジン50が停止モードへ移行したときの駆動システム100Aの動作は、上述した図7、図8〜図12のいずれかおよび図13〜図15のいずれかに従って実行される。
【0208】
図7に示すステップS7の詳細な動作が図14または図15に示すフローチャートに従って実行される場合、図14または図15に示すフローチャート中の「モータジェネレータ」を「オルタネータ」に読替えればよい。
【0209】
したがって、実施の形態2においては、補機類60の継続駆動(図7に示すステップS7)は、メインバッテリ10の電力による補機類60の駆動、エンジン50の回転力によりオルタネータ80が発電した電力による補機類60の駆動、およびオルタネータ80によって起動されたエンジン50の回転力による補機類60の駆動のいずれかによって実現される。
【0210】
その他、実施の形態1と同じである。
上述したように、駆動システム100,100Aにおいては、ハイブリッド自動車200のエンジン50の停止時、メインバッテリ10よりも容量が大きい補機バッテリ40によって補機類60を駆動する。
【0211】
したがって、補機類60がエアコンプレッサを含んでいても、補機類60を長時間駆動できる。その結果、アイドルストップ条件がバッテリの容量によって制限されず、アイドルストップ禁止条件を緩和できる。
【0212】
また、補機バッテリ40によって補機類60を駆動することにより、メインバッテリ10の容量SOCが大きく変動することはない。すなわち、メインバッテリ10の利用率が低下し、メインバッテリ10の寿命を長寿命化できる。
【0213】
さらに、メインバッテリ10の容量SOCを高水準に保持できるので、ハイブリッド自動車200の走行性能を向上できる。
【0214】
駆動システム100,100Aにおいては、補機バッテリ40の容量SOCが低下し、補機バッテリ40から補機類60への電力供給が禁止された場合、メインバッテリ10の電力、モータジェネレータMGまたはオルタネータ80の発電電力およびエンジン50の回転力のいずれかによって補機類60の継続駆動を確保する。
【0215】
したがって、ハイブリッド自動車200のアイドルストップ時または低速走行モードにおいても、エアコン等の必要な機器を継続して駆動できる。また、アイドルストップまたは低速走行モードが終了した後、ハイブリッド自動車200の高い走行性能を確保できる。
【0216】
なお、上述した実施の形態1,2においては、モータジェネレータは1つであるとして説明したが、この発明は、これに限らず、モータジェネレータは複数であってもよい。この場合、複数のモータジェネレータに対応して複数のインバータがコンデンサ12の両端に並列に接続される。
【0217】
たとえば、モータジェネレータが2つのモータジェネレータMG1,MG2からなる場合、モータジェネレータMG1は、動力分割機構を介してエンジンに連結され、エンジンを始動するとともに、エンジンの回転力により発電する。また、モータジェネレータMG2は、動力分割機構を介して前輪(駆動輪)に連結され、前輪を駆動するとともに、前輪の回転力により発電する。
【0218】
また、上記においては、エンジン50が停止モードへ移行した場合の駆動システム100,100Aの動作の制御を説明したが、ハイブリッド自動車200の走行モードにおける動作を含めて全体の動作を制御するようにしてもよい。
【0219】
さらに、この発明においては、「低電圧機器」とは、補機、オーディオおよびライト等を言う。
【0220】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1によるハイブリッド自動車の概略ブロック図である。
【図2】図1に示す駆動システムのブロック図である。
【図3】ニッケル水素電池の電池電圧とSOCとの関係を示す図である。
【図4】図2に示す制御装置の機能のうち、昇圧コンバータおよびインバータの制御に関わる機能を示す機能ブロック図である。
【図5】図4に示すインバータ制御手段の機能ブロック図である。
【図6】図4に示すコンバータ制御手段の機能ブロック図である。
【図7】ハイブリッド自動車が走行しているときにエンジンが停止モードへ移行したときの駆動システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】図7に示すステップS5の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】図7に示すステップS5の詳細な動作を説明するための他のフローチャートである。
【図10】図7に示すステップS5の詳細な動作を説明するためのさらに他のフローチャートである。
【図11】図7に示すステップS5の詳細な動作を説明するためのさらに他のフローチャートである。
【図12】図7に示すステップS5の詳細な動作を説明するためのさらに他のフローチャートである。
【図13】図7に示すステップS7の詳細な動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】図7に示すステップS7の詳細な動作を説明するための他のフローチャートである。
【図15】図7に示すステップS7の詳細な動作を説明するためのさらに他のフローチャートである。
【図16】実施の形態2における駆動システムのブロック図である。
【図17】メインバッテリによって補機を駆動した場合のメインバッテリの容量SOCのタイミングチャートである。
【図18】メインバッテリによって補機を駆動した場合のメインバッテリの容量SOCのタイミングチャートである。
【図19】メインバッテリの容量SOCおよび補機バッテリの容量SOCのタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 メインバッテリ、10A,16,40A 電圧センサー、10B,40B 温度センサー、11 昇圧コンバータ、12 コンデンサ、17,18,24 電流センサー、20 インバータ、21 U相アーム、22 V相アーム、23 W相アーム、30 DC/DCコンバータ、31 モータ制御用相電圧演算部、32 インバータ用PWM信号変換部、33 電圧指令演算部、34 コンバータ用デューティー比演算部、35 コンバータ用PWM信号変換部、40補機バッテリ、50 エンジン、51 電磁クラッチ、52〜54,56 プーリ、55,57 無端ベルト、60 補機類、70,70A 制御装置、71インバータ制御手段、72 コンバータ制御手段、80 オルタネータ、100,100A 駆動システム、110 前輪、120 後輪、200 ハイブリッド自動車、N1,N2 ノード、L1 リアクトル、Q1〜Q8 NPNトランジスタ、D1〜D8 ダイオード、SR1,SR2 システムリレー。

Claims (19)

  1. モータジェネレータを駆動するための電力を供給する第1のバッテリと、
    低電圧機器を駆動するための電力を供給する第2のバッテリとを備え、
    前記第2のバッテリの容量は、前記第1のバッテリの容量よりも大きい、ハイブリッド自動車。
  2. 前記第2のバッテリは、少なくとも、内燃機関の停止時に前記低電圧機器に電力を供給する、請求項1に記載のハイブリッド自動車。
  3. 前記モータジェネレータが発電した交流電圧を直流電圧に変換するインバータをさらに備え、
    前記第2のバッテリは、前記インバータから前記直流電圧を受けて充電される、請求項1または請求項2に記載のハイブリッド自動車。
  4. 内燃機関の回転力により発電する発電機をさらに備え、
    前記第2のバッテリは、前記発電機が発電した電力により充電される、請求項1に記載のハイブリッド自動車。
  5. 前記第2のバッテリの容量は、当該ハイブリッド自動車に搭載される内燃機関の停止回数および前記内燃機関の停止時における消費パワーに基づいて決定される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のハイブリッド自動車。
  6. 駆動輪を駆動する内燃機関をさらに備え、
    前記低電圧機器は、前記内燃機関の停止時、前記第2のバッテリからの電力供給が禁止されると、前記第1のバッテリからの電力により駆動される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のハイブリッド自動車。
  7. 前記モータジェネレータに連結された内燃機関をさらに備え、
    前記低電圧機器は、前記内燃機関の停止時、前記第2のバッテリからの電力供給が禁止されると、起動された内燃機関の回転力により前記モータジェネレータが発電した電力により駆動される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のハイブリッド自動車。
  8. 駆動輪を駆動する内燃機関をさらに備え、
    前記低電圧機器は、前記内燃機関の停止時に前記第2のバッテリからの電力供給が禁止されると、起動された内燃機関により駆動される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のハイブリッド自動車。
  9. 第1のバッテリと前記第1のバッテリの容量よりも大きい容量を有する第2のバッテリとを備えるハイブリッド自動車における制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
    前記ハイブリッド自動車に搭載された内燃機関の停止を検出する第1のステップと、
    前記内燃機関の停止時、前記第2のバッテリからの電力により低電圧機器を駆動する第2のステップと、
    前記内燃機関の停止時に前記第2のバッテリから前記低電圧機器への電力供給が禁止されているか否かを判定する第3のステップと、
    前記低電圧機器への電力供給が禁止されているとき、前記低電圧機器の駆動を維持する処理を行なう第4のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  10. 前記第3のステップは、
    前記第2のバッテリの残容量を検出する第1のサブステップと、
    前記残容量を基準範囲と比較する第2のサブステップと、
    前記残容量が前記基準範囲外であるとき、前記低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定する第3のサブステップとを含む、請求項9に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  11. 前記第3のステップは、
    前記第2のバッテリの温度を検出する第1のサブステップと、
    前記温度を基準範囲と比較する第2のサブステップと、
    前記温度が前記基準範囲外であるとき、前記低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定する第3のサブステップとを含む、請求項9に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  12. 前記第3のステップは、
    前記内燃機関の停止回数を検出する第1のサブステップと、
    前記停止回数を基準値と比較する第2のサブステップと、
    前記停止回数が前記基準値よりも大きいとき、前記低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定する第3のサブステップとを含む、請求項9に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  13. 前記第3のステップは、
    前記内燃機関の総停止時間を検出する第1のサブステップと、
    前記総停止時間を基準値と比較する第2のサブステップと、
    前記総停止時間が前記基準値よりも大きいとき、前記低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定する第3のサブステップとを含む、請求項9に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  14. 前記第3のステップは、
    前記第2のバッテリの総消費パワーを検出する第1のサブステップと、
    前記総消費パワーを基準値と比較する第2のサブステップと、
    前記総消費パワーが前記基準値よりも大きいとき、前記低電圧機器への電力供給が禁止されていると判定する第3のサブステップとを含む、請求項9に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  15. 前記第4のステップは、前記第1のバッテリからの電力により前記低電圧機器を駆動するステップを含む、請求項9から請求項14のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  16. 前記第4のステップは、
    前記内燃機関に連結されたモータジェネレータを前記第1のバッテリからの電力により駆動する第4のサブステップと、
    前記モータジェネレータにより前記内燃機関を起動する第5のサブステップと、
    前記モータジェネレータが前記起動された内燃機関の回転力により発電した電力によって前記低電圧機器を駆動する第6のサブステップとを含む、請求項9から請求項14のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  17. 前記第4のステップは、
    前記内燃機関に連結されたモータジェネレータを前記第1のバッテリからの電力により駆動する第4のサブステップと、
    前記モータジェネレータにより前記内燃機関を起動する第5のサブステップと、
    前記起動された内燃機関により前記低電圧機器を駆動する第6のサブステップとを含む、請求項9から請求項14のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  18. 前記内燃機関の停止時は、前記ハイブリッド自動車のアイドルストップ時である、請求項9から請求項17のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  19. 前記内燃機関の停止時は、前記ハイブリッド自動車の低速走行時である、請求項9から請求項17のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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