JP2005016962A - 時計、時計の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

時計、時計の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【目的】回転ベゼルなどの小型化が可能な操作子の操作状態と表示すべき情報を連動させることが可能となり、ユーザの使い勝手と操作感覚の向上を図る。
【解決手段】回転ベゼル13と、この回転ベゼル13の操作状態を検出し、当該操作状態に対応する入力データに変換するデータ変換部として機能するセンサユニット37A、37B、波形整形回路38および回転情報生成ユニット39と、情報を表示する表示パネル12と、入力データと情報とを連動させて表示パネル12に表示させるMPU34と、を備える。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、時計、時計の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に係り、特に腕に装着して用いられる腕時計、腕時計の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より現在時刻を表示する文字盤などの時刻表示部の周囲に、リング上の回転ベゼルが回転可能に設けられた腕時計が知られている。例えば、特許文献1には、このような時計が開示されている。
従来この種の回転ベゼルは、純粋にデザイン的なものであるかあるいはダイバーズ用ウオッチのように潜水時間をダイバーが把握するためのようにもっぱら実用的な観点から設けられていた。
しかるに近年においては、携帯型情報処理装置の小型化の欲求が高まり、腕時計型の情報処理装置が提案され、その入力装置として、例えば、特許文献2に示すように、回転ベゼルが用いられているものがある。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−92779号公報
【特許文献2】
特開2001−344039号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の回転ベゼルを用いた腕時計においては、回転ベゼルは、あくまで入力すべきデータを特定する入力データ特定装置として用いられているだけであり、連続的な状態を含む操作状態と表示する情報を連動させて表示制御を行うものではなかった。
そこで、本発明の目的は、回転ベゼルなどの小型化が可能な操作子の操作状態と表示すべき情報を連動させることが可能な時計、時計の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、時計は、操作子と、前記操作子の操作状態を検出し、当該操作状態に対応する入力データに変換するデータ変換部と、情報を表示する表示部を有し、前記入力データと前記情報とを連動させて前記表示部に表示させる制御部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、データ変換部は、操作子の操作状態を検出し、当該操作状態に対応する入力データに変換する。
これにより制御部は、入力データと情報とを連動させて表示部に表示させる。
この場合において、前記操作子は、回転操作が可能であり、前記データ変換部は、前記操作子の回転量、回転方向あるいは回転速度のうち少なくともいずれか一つに対応する前記操作状態に基づいて前記入力データに変換するようにしてもよい。
また、前記操作子は、回転ベゼルあるいはリュウズとして構成されているようにしてもよい。
【0006】
さらに、前記表示部は、前記情報をアナログ的に表示するようにしてもよい。
さらにまた、前記制御部は、前記入力データに対応する入力値と前記情報に対応する情報値とを所定の連動比率で連動させて前記情報を表示させるとともに、前記操作状態に応じて前記連動比率を変化させるようにしてもよい。
また、前記制御部は、前記入力データに基づいて当該時計の動作モードを変更するようにしてもよい。
また、操作子および情報を表示する表示部を備えた時計の制御方法は、前記操作子の操作状態を検出し、当該操作状態に対応する入力データに変換するデータ変換過程と、前記入力データと前記情報とを連動させて前記表示部に表示させる制御過程と、を備えたことを特徴としている。
この場合において、前記操作子は、回転操作が可能であり、前記データ変換過程は、前記操作子の回転量、回転方向あるいは回転速度のうち少なくともいずれか一つに対応する前記操作状態に基づいて前記入力データに変換するようにしてもよい。
【0007】
また、前記制御過程は、前記入力データに対応する入力値と前記情報に対応する情報値とを所定の連動比率で連動させて前記情報を前記表示部に表示させるとともに、前記操作状態に応じて前記連動比率を変化させるようにしてもよい。
さらに、前記制御過程は、前記入力データに基づいて当該時計の動作モードを変更するようにしてもよい。
また、操作子および情報を表示する表示部を備えた時計をコンピュータにより制御するための制御プログラムは、前記操作子の操作状態を検出させ、当該操作状態に対応する入力データに変換させ、前記入力データと前記情報とを連動させて前記表示部に表示させることを特徴としている。
また、この制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録することも可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態の腕時計の外観正面図である。
腕時計10は、大別すると、ケース11、表示パネル12、回転ベゼル13、バンド14を備えている。
ケース11は、金属あるいはプラスチックで構成されており、ケース本体および裏蓋を備えている。ケース1内には、後述するように、各種センサ、マイクロコンピュータなどが格納されている。
表示パネル12は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどのドットマトリクス方式の薄型ディスプレイで構成されている。
回転ベゼル13は、ケース11に回転可能に支持されている。
バンド14は、ユーザが腕時計10を身体(腕等)に装着するために用いられる。
【0009】
図2は、第1実施形態の腕時計の部分断面図である。
腕時計10の回転ベゼル13の裏面には回転情報を得るための光学パターン41が形成されている。一方、ケース11を構成するケース本体11A内の回転ベゼル13に対向する位置には、光学パターン41に対応させたセンサユニット37A、37Bが配置されており、センサユニット37A、37Bの出力信号を処理することにより、回転ベゼル13の回転方向、回転量、回転速度などを測定するようになっている。
ケース本体11Aの上方側には、指針、表示パネル12を保護するための、カバーガラス11Bが嵌め込まれている。また、ケース本体11Aの下方側には、裏蓋11Cが嵌め込まれている。
【0010】
図3は、腕時計の概要構成ブロック図である。
腕時計10は、大別すると、発振回路31、分周回路32、時計用カウンタ33、MPU34、ROM35、RAM36、表示パネル12、回転ベゼル13、センサユニット37A、37B、波形整形回路38、回転情報生成ユニット39、入力部40を備えている。
発振回路31は、図示しない水晶発振器を備え、所定の基準周波数を有する基準発振信号を分周回路32に出力する。
分周回路32は、基準発振信号を分周して、例えば、1Hzの計時用基準信号を生成し、時計用カウンタ33に出力する。
時計用カウンタ33は、計時用基準信号に基づいて時計表示用のカウント信号である計時用カウント信号をMPU34に出力する。
MPU34は、所定の制御プログラムに基づいて表示パネル12に各種表示を行ったり、腕時計10全体の制御を行う。
【0011】
ROM35は、腕時計10を制御するための制御プログラムをあらかじめ格納している。
RAM36は、各種データを一時的に記憶する。
センサユニット37A、37Bは、回転ベゼル13に形成された光学パターン41(図5参照)を読みとるべく設けられ、それぞれ光学パターンに対応するアナログ出力信号を波形整形回路38に出力する。
波形整形回路38は、複数の磁気センサ37の出力信号の波形整形を行い、回転ベゼル13の回転状態に応じた複数のパルス信号を回転情報生成ユニット39に出力する。
回転情報生成ユニット39は、波形整形回路38の出力した複数のパルス信号をそれぞれカウントし、回転ベゼルの回転状態(回転量、回転方向、回転速度など)に対応する回転情報を生成し、回転情報データとしてMPU34に出力する。
【0012】
ここで、回転情報データの生成について詳細に説明する。
図4は、センサユニットの取り付け状態説明図である。
図4に示すように、ケース本体11Aには孔51A,51Bが形成されており、この孔51A,51B内に第1センサユニット37Aと、第2センサユニット37Bとがそれぞれ配置されている。この場合において、第1センサユニット37Aと回転ベゼル13の回転中心Oとを結ぶ線と、第2センサユニット37Bと回転中心Oとを結ぶ線とが角度θ1をなすように第1センサユニット37Aおよび第2センサユニット37Bがそれぞれ配置されている。なお、角度θ1については後述する。
【0013】
図5は、光学パターンの説明図である。
図5に示すように、回転ベゼル13の下面には光学パターン41が形成されている。この光学パターン41が形成された面の下方にはセンサカバーガラス42がケース本体11Aに取り付けられている。このとき、ケース本体11Aとセンサカバーガラス42の間にはパッキン43が配設されており、これによりセンサカバーガラス42の下部への水等の侵入を防止することができる。センサカバーガラス42の下方には、第1センサユニット37Aが配設されている。第1センサユニット37Aは、LED(Light Emitting Diode)44と、フォトダイオード45と、LED44とフォトダイオード45との間に配置される遮光板44aと、基板48とから構成されている。LED44が光学パターン41に向けて第1検出光L1を射出、照射し、その反射光をフォトダイオード45が受光し、第1センサユニット37Aは、受光した第1検出光L1に基づいて第1検出信号Aを生成する(図3参照)。
【0014】
第2センサユニット37Bは、第1センサユニット37Aと同様なLEDとフォトダイオードと遮光板と基板とから構成されている。そして、LEDが光学パターン41に向けて第2検出光L2を射出、照射し、その反射光をフォトダイオードが受光し、受光した第2検出光L2に基づいて第2検出信号Bを生成する(図3参照)。
第1センサユニット37Aの基板48の下側には、接点バネ49が設けられており、この接点バネ49により第1センサユニット37A及び第2センサユニット37Bと腕時計10のMPU34等が電気的に接続されている。なお、接点バネ47の代わりにリード線を設けるようにしてもよい。このように第1センサユニット37Aの生成した第1検出信号A及び第2センサユニット37Bが生成した第2検出信号Bが波形整形回路38を介して回転情報生成部に入力され、回転ベゼル13の回転角度(回転量)および回転方向(必要に応じて回転速度)が測定される。
【0015】
次に、光学パターン41について説明する。
図5に示したように、回転ベゼル13の下面の外周部には、円状の軌道に沿って、LED44の照射する光を吸収する吸収領域41aとLED44の光を反射する反射領域41bとが交互に繰り返し並んだ光学パターン41が形成されている。このとき、吸収領域41aまたは反射領域41bの中心から回転ベゼル13の回転中心Oに至る線分とその領域に隣接する反射領域41bまたは吸収領域41aの中心から回転中心Oに至る線分とがなす角度はいずれもθ2である。この場合において、上述した回転ベゼル13の回転を360[゜]をn分割(nは偶数)して検出する場合には、θ2=360/n[゜]となる。
【0016】
図6は、センサユニットの検出信号の説明図である。
第1センサユニット37Aは、使用者が回転ベゼル13を回転させたときに、図5に示す光学パターン41の吸収領域41aと反射領域41bとを交互に読み取ることにより、図6に示すような略正弦波形を有する第1検出信号Aを生成することができる。一方、第2センサユニット37Bも同様に、略正弦波形を有する第2検出信号Bを生成することとなる。この場合において、第1検出信号Aと第2検出信号Bの位相は、後に詳述するように、1/4波長だけずれるように吸収領域41a及び反射領域41b並びに第1センサユニット37A及び第2センサユニット37Bの配置が設定されている
【0017】
次に、第1センサユニット37Aと第2センサユニット37Bとの間の角度θ2について説明する。本実施形態では、θ1=θ2+θ2/2となるように第1センサユニット37Aおよび第2センサユニット37Bが配置されている。これにより、回転ベゼル13が使用者により回転させられた場合には、第1センサユニット37Aが生成する第1検出信号Aと第2センサユニット37Bが生成する第2検出信号Bに1/4の位相差が生じることになる。図6に示すように、回転ベゼル13を時計回りに回転させた場合には、第2センサユニット37Bの生成する第2検出信号Bに第1センサユニット37Aの生成する第1検出信号Aより1/4の位相進みが生じる。また、回転ベゼル13を反時計回りに回転させた場合には、第2センサユニット37Bの生成する第2検出信号Bに第1センサユニット37Aの生成する第1検出信号Aより1/4の位相遅れが生じることになる。このような位相遅れ・位相進みを検知することによって回転ベゼル13の回転方向を検出することが可能となっている。
【0018】
次に第1実施形態の動作を説明する。
以下の説明において、腕時計10の動作モードとしては、時計モード、時刻修正モード、タイマモード、アラーム音量調整モードがある。それぞれの動作モードについては、後に詳述する。
また、初期状態において、腕時計10の動作モードは、現在時刻などの時間情報を表示する時計モードにあるものとする。
図7は、第1実施形態の腕時計10の概要動作フローチャートである。
まずMPU34は、現在の動作モードを変更する動作(アクション)がなされたか否かを検出する(ステップS1)。
具体的には、現在の動作モードを変更する動作(アクション)の検出としては、回転ベゼル13を所定速度よりも早く回転させる動作、回転ベゼル13にマイクロスイッチ等を設けておき回転ベゼルを押す動作(あるいは引く動作)、カバーガラス11Bに透明電極を設けておきカバーガラス11Bに触れた動作を検出する等が挙げられる。
【0019】
ステップS1の判別において、現在の動作モードを変更する動作が検出されなかった場合には(ステップS1;No)、MPU34は、現在の動作モード(この場合、時計モード)を継続することとなる。
ステップS1の判別において、現在の動作モードを変更する動作が検出された場合には(ステップS1;Yes)、MPU34は、検出された変更動作がいずれの動作モードに対応するものであるかを判別する(ステップS2)。
次にMPU34は、動作モードを検出された変更動作に対応する動作モード(この場合、時刻修正モード、タイマモードあるいはアラーム音量調整モード)に動作モードを変更する(ステップS3)。
続いてMPU34は、回転情報生成ユニット39を介して現在の回転ベゼル13の操作状態の測定を行う(ステップS4)。
【0020】
具体的には、MPU34は、回転情報生成ユニット39の出力データに基づいて回転ベゼル13の回転方向および回転量(さらに必要に応じて回転速度)を間接的に測定することとなる。
続いてMPU34は、現在の動作モードおよび現在の回転ベゼル13の操作状態に基づいて、動作モード別に表示制御を行うこととなる(ステップS5)。
そして、MPU34は、操作が完了したか否かを操作が停止してからの経過時間、あるいは、他のスイッチなどの操作状態に基づいて判別し(ステップS6)、操作が完了していない場合には(ステップS6;No)、処理をステップS4に移行して同様に処理を行う。
また操作が完了したと判別された場合には(ステップS6;Yes)、それまでの操作状態に応じた各動作モード制御を行い、処理を終了する。
以下、具体的に動作モード別の動作について説明する。
【0021】
[1.1]時刻修正モード
まず、変更後の動作モードが時刻修正モードである場合について説明する。図8は、時刻修正モード時の処理フローチャートである。また、図9は、時刻修正モード時の表示態様の変化の説明図である。
この場合において、腕時計10の初期状態の表示は、表示状態ST11に示すように、「10時10分」のアナログ指針表示がなされているものとする。
時刻修正モード時において、MPU34は、回転情報生成ユニット39の出力データに基づいて回転ベゼル13の回転方向が時計回り(第1の回転方向)か否かを判別する(ステップS11)。
ステップS11の判別において、回転ベゼル13の回転方向が時計回りである場合には(ステップS11;Yes)、回転量に応じて現在時刻を進める処理が行われる(ステップS12)。
【0022】
すなわち、例えば、表示状態ST12に示すように、「10時22分」のアナログ指針表示がなされるように表示制御を行う。
ステップS11の判別において、回転ベゼル13の回転方向が反時計回り(第1の回転方向とは逆の第2の回転方向)である場合には(ステップS11;No)、回転量に応じて現在時刻を遅らせる処理が行われる(ステップS12)。
すなわち、例えば、「9時57分」のアナログ指針表示がなされるように表示制御を行う。
以上の説明のように、時刻修正モードにおいては、回転ベゼル13の回転方向とアナログ指針の修正状態とが感覚的に一致するので、使い勝手が良く、容易に修正が行える。
【0023】
[1.2]タイマモード
次に変更後の動作モードがタイマモードである場合について説明する。図10は、タイマモード時の処理フローチャートである。また、図11は、タイマモード時の表示態様の変化の説明図である。
タイマモード時において、MPU34は、回転情報生成ユニット39の出力データに基づいて回転ベゼル13の回転方向が時計回りか否かを判別する(ステップS21)。
ステップS21の判別において、回転ベゼル13の回転方向が時計回りである場合には(ステップS21;Yes)、回転量に応じてタイマ設定時間を増加させる処理が行われる(ステップS22)。
すなわち、回転ベゼル13の回転量に応じて、表示しているタイマ設定時間を徐々に増加(タイマ設定時間を長く)するようにされ、例えば、初期状態が表示状態ST21に示すように、タイマ設定時間が0分の状態から、表示状態ST22で示すように、タイマ設定時間が15分の状態となる。
【0024】
ステップS21の判別において、回転ベゼル13の回転方向が反時計回りである場合には(ステップS21;No)、回転量に応じてタイマ設定時間を減少させる処理が行われる(ステップS23)。
すなわち、回転ベゼル13の回転量に応じて、表示しているタイマ設定時間を徐々に減少(タイマ設定時間を短く)するようにされ、例えば、初期状態が表示状態ST22に示すように、タイマ設定時間が15分の状態から、表示状態ST21で示すように、タイマ設定時間が0分の状態となる。
次にMPU34は、タイマ設定時間の設定処理が終了したか否かを判別する(ステップS24)。具体的には、回転ベゼル13の操作が終了してから所定時間が経過したか否かを判別することとなる。
ステップS24の判別において、タイマ設定時間の設定処理が終了していない場合には(ステップS24;No)、再び処理をステップS21に処理を移行し、以下同様の処理を行う。
【0025】
ステップS24の判別において、タイマ設定時間の設定処理が終了した場合には(ステップS24;Yes)、タイマ減算動作を開始し、表示しているタイマ指針をタイマ設定時間=0分となる側に駆動しているように表示する(ステップS25)。
そしてタイマ設定時間が経過して、表示状態ST23に示す状態となると、アラーム音を発生してタイマ設定時間が経過した旨を告知して処理を終了することとなる(ステップS26)。
以上の説明のように、タイマモードにおいては、回転ベゼル13の回転方向とタイマ設定時刻を表示するアナログ指針の設定状態とが感覚的に一致するので、使い勝手が良く、容易にタイマの設定の行うことができる。
【0026】
[1.3]アラーム音量調整モード
次に変更後の動作モードがアラーム音量調整モードである場合について説明する。図12は、アラーム音量調整モード時の処理フローチャートである。また、図13は、アラーム音量調整モード時の表示態様の変化の説明図である。
この場合において、腕時計10の初期状態の表示は、表示状態ST31に示すように、例えば、50段階あるアラームの音量レベルのうち音量レベルが「8」である旨のディジタル表示およびアナログ指針表示がなされているものとする。
アラーム音量調整モード時において、MPU34は、回転情報生成ユニット39の出力データに基づいて回転ベゼル13の回転方向が時計回り(第1の回転方向)か否かを判別する(ステップS31)。
ステップS31の判別において、回転ベゼル13の回転方向が時計回りである場合には(ステップS31;Yes)、回転量に応じてアラーム音量を増加する処理が行われる(ステップS32)。
【0027】
すなわち、例えば、表示状態ST32に示すように、音量レベルが「42」である旨のディジタル表示およびアナログ指針表示がなされ、実際のアラーム音量が増加する。
ステップS11の判別において、回転ベゼル13の回転方向が反時計回り(第1の回転方向とは逆の第2の回転方向)である場合には(ステップS31;No)、回転量に応じてアラーム音量を減少する処理が行われる(ステップS33)。
すなわち、例えば、初期状態が表示状態ST32に示すように音量レベルが「42」であった場合に、表示状態ST31に示すように音量レベルが「8」である旨のディジタル表示およびアナログ指針表示がなされ、実際のアラーム音量が減少する。
【0028】
以上の説明のように、アラーム音量調整モードにおいては、回転ベゼル13の回転方向とアラーム音量とが、通常のボリューム操作を行うような感覚で行えるので、使い勝手が良く、容易に調整が行える。
以上の説明のように本第1実施形態によれば、回転ベゼルを操作子として用い、腕時計のデータ入力(データ修正、設定)に用いているので、腕時計のように小型化が優先される情報処理装置においても、操作性を犠牲にすることなく、装置の小型化に貢献させつつ、データの入力を容易とすることができる。
【0029】
[2]第2実施形態
以上の第1実施形態においては、操作子として回転ベゼルを用いる場合を例として説明したが、操作子としてはこれに限られるものではない。本第2実施形態は、操作子として、リュウズを用いる場合の実施形態である。
図14は、第2実施形態の腕時計の部分断面図である。
腕時計10Aには、リュウズ支持部71に回転可能な状態で指示されたリュウズ72が設けられている。
このリュウズ72のケース本体11A内には、ロータリーエンコーダ73を構成する透光溝が形成された円形パネル73Aが取り付けられている。そして、円形パネル73Aに対応する位置には、LEDおよびフォトディテクタが一体に配置され、ロータリーエンコーダ73を構成する光センサユニット73Bが配置されている。この光センサユニット73Bは、第1実施形態におけるセンサユニット37A、37Bと同様の機能を有しており、リュウズの回転にともなって、その回転方向、回転量、回転速度などを検出するようにされている。
この結果、本第2実施形態によれば、操作子としてリュウズ72およびリュウズ72の操作状態検出のためにロータリーエンコーダ73を用いることにより、より微妙な操作を行える点を除き、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0030】
[3]第3実施形態
以上の各実施形態においては、アナログ時計の表示を行う場合にも、表示パネル12にアナログ指針を表示する場合について説明したが、本第3実施形態は、アナログ時計用ムーブメントを内蔵し、アナログ時計の背景側に表示パネル12を配置するような構成とした場合の実施形態である。
図15は、第3実施形態の腕時計の部分断面図である。
腕時計10Aは、アナログ時計のムーブメント81が設けられており、指針82の背景となる位置に表示パネル12が配置されている。
また、ケース本体11Aの側面には、動作モードを切り換えるための切換スイッチ85が設けられている。
【0031】
さらに回転ベゼル13Bのケース本体11Aに対向する面11Eには、回転情報を得るための磁気パターン61が形成されている。一方、ケース11の面11Eには、磁気パターン61に対応させた複数の磁気センサユニット62が、第1実施形態のセンサユニット37A、37Bと同様に設けられており、磁気センサユニット62の出力信号を処理することにより、回転ベゼル13Bの回転方向、回転量、回転速度などを測定するようになっている。
そして、表示パネル12には、アナログ時計における文字盤のデザインを変更するための表示を行わせたり、ディジタル時計の表示や各種情報の表示を行わせることができる。
これらの結果、本第3実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えてアナログ時計の長所と、ディジタル時計の長所とをあわせ持たせることが可能となる。
【0032】
[4]変形例
[4.1]第1変形例
以上の説明においては、入力データの例として、修正時刻データ、タイマ設定時刻データ、アラーム音量調整データについて説明したが、その他のアナログデータ、例えば、バックライト光量調整データ、カレンダ機構付の時計においては、カレンダ修正データ、カレンダ設定データなどを入力するように構成することも可能である。
【0033】
[4.2]第2変形例
以上の説明においては、表示態様の変更に際し、操作子(回転ベゼルあるいはリュウズ)の回転量および回転方向に基づいて入力データを変更していたが、回転速度に基づいて、例えば、ある回転速度以上あるいはある回転速度以下の場合にのみ、操作子の操作量と入力データの変化量との連動比率を変化させるようにすることも可能である。
具体的には、操作子の回転速度がある回転速度未満である場合には1ステップ当たりの入力データの変化量を例えば5(分)とし、操作子の回転速度がある回転速度以上である場合には、1ステップ当たりの入力データの変化量を例えば20(分)とするようにすることも可能である。
【0034】
[4.3]第3変形例
以上の説明においては、操作子の特定の回転方向(例えば、時計回り方向)を特定の処理に対応づけていたが、第1の回転方向または第1の回転方向とは逆方向の第2の回転方向とその処理内容の対応付けについては任意に設定することが可能である。
【0035】
[4.4]第4変形例
以上の説明においては、腕時計の場合について説明したが、コンピュータ(ノート型、PDA型などを含む)、電話、ラジオ、オーディオ装置などにおいても適用が可能である。
また、腕時計として構成する場合も、腕時計型、ネックレス、指輪などのアクセサリ型のほか、懐中時計など様々な態様が考えられる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、回転ベゼルなどの小型化が可能な操作子の操作状態と表示すべき情報を連動させることが可能となり、ユーザの使い勝手と操作感覚の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の腕時計の外観正面図である。
【図2】第1実施形態の腕時計の部分断面図である。
【図3】腕時計の概要構成ブロック図である。
【図4】センサユニットの取り付け状態説明図である。
【図5】光学パターンの説明図である。
【図6】センサユニットの検出信号の説明図である。
【図7】第1実施形態の腕時計の概要動作フローチャートである。
【図8】時刻修正モード時の処理フローチャートである。
【図9】時刻修正モード時の表示態様の変化の説明図である。
【図10】タイマモード時の処理フローチャートである。
【図11】タイマモード時の表示態様の変化の説明図である。
【図12】アラーム音量調整モード時の処理フローチャートである。
【図13】アラーム音量調整モード時の表示態様の変化の説明図である。
【図14】第2実施形態の腕時計の部分断面図である。
【図15】第3実施形態の腕時計の部分断面図である。
【符号の説明】
10…腕時計10、11…ケース、11A…ケース本体、11B…、11C…、11D…、12…表示パネル、13、13A、13B…回転ベゼル、14…バンド、31…発振回路、32…分周回路、33…時計用カウンタ、34…MPU、35…ROM、36…RAM、37A、37B…センサユニット、38…波形整形回路、39…回転情報生成ユニット。

Claims (12)

  1. 操作子と、
    前記操作子の操作状態を検出し、当該操作状態に対応する入力データに変換するデータ変換部と、
    情報を表示する表示部を有し、
    前記入力データと前記情報とを連動させて前記表示部に表示させる制御部と、
    を備えたことを特徴とする時計。
  2. 請求項1記載の時計において、
    前記操作子は、回転操作が可能であり、
    前記データ変換部は、前記操作子の回転量、回転方向あるいは回転速度のうち少なくともいずれか一つに対応する前記操作状態に基づいて前記入力データに変換することを特徴とする時計。
  3. 請求項2記載の時計において、
    前記操作子は、回転ベゼルあるいはリュウズとして構成されていることを特徴とする時計。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の時計において、
    前記表示部は、前記情報をアナログ的に表示することを特徴とする時計。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の時計において、
    前記制御部は、前記入力データに対応する入力値と前記情報に対応する情報値とを所定の連動比率で連動させて前記情報を表示させるとともに、前記操作状態に応じて前記連動比率を変化させることを特徴とする時計。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の時計において、
    前記制御部は、前記入力データに基づいて当該時計の動作モードを変更することを特徴とする時計。
  7. 操作子および情報を表示する表示部を備えた時計の制御方法において、
    前記操作子の操作状態を検出し、当該操作状態に対応する入力データに変換するデータ変換過程と、
    前記入力データと前記情報とを連動させて前記表示部に表示させる制御過程と、
    を備えたことを特徴とする時計の制御方法。
  8. 請求項7記載の時計の制御方法において、
    前記操作子は、回転操作が可能であり、
    前記データ変換過程は、前記操作子の回転量、回転方向あるいは回転速度のうち少なくともいずれか一つに対応する前記操作状態に基づいて前記入力データに変換することを特徴とする時計の制御方法。
  9. 請求項7または請求項8記載の時計の制御方法において、
    前記制御過程は、前記入力データに対応する入力値と前記情報に対応する情報値とを所定の連動比率で連動させて前記情報を前記表示部に表示させるとともに、前記操作状態に応じて前記連動比率を変化させることを特徴とする時計の制御方法。
  10. 請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の時計の制御方法において、
    前記制御過程は、前記入力データに基づいて当該時計の動作モードを変更することを特徴とする時計の制御方法。
  11. 操作子および情報を表示する表示部を備えた時計をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
    前記操作子の操作状態を検出させ、
    当該操作状態に対応する入力データに変換させ、
    前記入力データと前記情報とを連動させて前記表示部に表示させる、
    ことを特徴とする制御プログラム。
  12. 請求項11記載の制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
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