JP6024444B2 - アナログ電子時計 - Google Patents

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Description

この発明は、アナログ電子時計に関する。
従来、種々の機能を備えた電子時計がある。この電子時計では、多くの機能に対応するために押しボタンやりゅうずといった入力スイッチの数が増加する傾向がある。しかしながら、多数の入力スイッチを組み合わせて配列することで、デザイン上の制約が生じたり、正確な操作方法が分かりづらくなったりするという問題がある。従って、より分かりやすい入力方法を備えた電子時計が求められている。
例えば、近年、タッチパネルとして用いられるデジタル表示画面に指針式時計の表示面の画像を描画させる電子時計が開発されている。このような電子時計において、特許文献1には、所望の時刻位置を押下したり、表示指針をドラッグしたりすることで設定時刻の変更を可能とする技術について開示されている。また、特許文献2には、1時〜12時の毎正時位置を各数字及び電話操作に係る記号と対応させ、当該部分が順番に押下されるのを検出することで電話番号などの数値の入力を可能として携帯通信端末と連携可能とする技術について開示されている。
一方、アナログ電子時計では、従来、押しボタンスイッチやりゅうずを用いてユーザが所定の入力操作を行うことで、その後、押しボタンスイッチやりゅうずの操作を繰り返し行わなくてもそのまま継続的に指針を早送り移動させて位置を修正することが可能とする技術がある。
特開2004−117090号公報 特開2011−151437号公報
しかしながら、アナログ電子時計における指針の移動動作に関しては、従来の技術では対応することが出来なかった。従って、各種機能に応じ、移動速度や回転方向などの移動方法を指定してユーザ所望の指針を動作させる場合には、押しボタンスイッチの数を増やさざるを得なかったり、操作が煩雑になったりするという課題があった。
この発明の目的は、ユーザが簡易な操作で指針の位置を移動させるための命令の入力を容易に行うことが可能なアナログ電子時計を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、
回転自在に配置された指針と、
当該指針の回転動作を制御する指針制御手段と、
ユーザの入力操作を検出する操作検出手段と
を備え、
前記指針制御手段は、前記操作検出手段により検出された入力操作の継続時間に応じて前記指針の移動態様を設定し、当該移動態様により指針を移動させる
ことを特徴とするアナログ電子時計である。
本発明に従うと、アナログ電子時計において、ユーザが簡易な操作で指針の位置を移動させるための命令の入力を容易に行うことが出来るという効果がある。
本発明の実施形態のアナログ電子時計の内部構成を示すブロック図である。 ユーザによるタッチ操作を説明する図である。 指針移動処理の制御手順を示すフローチャートである。 早送り設定処理の制御手順を示すフローチャートである。 選択された指針の動作を説明する図である。 指針の選択について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態のアナログ電子時計1の内部構成を示すブロック図である。
本実施形態のアナログ電子時計1は、3本の指針を独立のモータで各々駆動可能なものであり、特には限られないが、例えば、腕に装着するためのバンドを備えた腕時計型の電子時計である。このアナログ電子時計1は、時針51と、輪列機構61を介して時針51を駆動するステッピングモータ71と、分針52と、輪列機構62を介して分針52を駆動するステッピングモータ72と、秒針53と、輪列機構63を介して秒針53を駆動するステッピングモータ73と、モータ駆動回路81と、CPU(Central Processing Unit)31(指針制御手段)と、ROM(Read Only Memory)32と、RAM(Random Access Memory)33と、発振回路34と、分周回路35と、時刻計数回路36と、電源部37と、操作部38(操作検出手段)と、地磁気センサ39及びそのドライバ40と、ピエゾ素子41及びそのドライバ42などを備えている。
時針51、分針52、及び、秒針53(以下、まとめて指針51〜53とも記す)は、時刻表示用の目盛が設けられた文字盤上の略中心の同一位置に設けられた回転軸に対してそれぞれ回転自在に設けられている。時針51及び分針52は、特には限られないが、ステッピングモータ71、72の各ステップ駆動により1度ステップで回転移動可能となっており、360ステップの移動で文字盤上を一周する。また、秒針53は、ステッピングモータ73のステップ駆動により6度ステップで回転移動可能となっており、60ステップの移動で文字盤上を一周する。文字盤及び指針51〜53の上部は、当該文字盤及び指針51〜53が視認可能なように透明な材質のカバー部材で覆われている。このカバー部材は、後述するように、タッチセンサの機能を有している。
モータ駆動回路81は、CPU31から入力された制御信号に基づいてステッピングモータ71〜73を駆動するための駆動電圧信号を適切なタイミングで出力する。このモータ駆動回路81は、CPU31からの設定信号に基づき、ステッピングモータ71〜73の駆動電圧や駆動電圧パルス幅を調整して出力可能である。本実施形態のモータ駆動回路81は、各ステッピングモータ71〜73に対してそれぞれ32pps(Pulse per second)、64pps、又は、96ppsで、正転方向又は逆転方向に駆動電圧信号を出力可能となっている。
CPU31は、各種演算処理を行い、アナログ電子時計1の全体動作を統括制御する。CPU31は、ROM32に格納された制御プログラムを読み出して実行し、継続的に各部に時刻表示に係る動作を行わせると共に、操作部38への入力操作に基づいてリアルタイムで、又は、設定されたタイミングで要求された動作を行わせる。
ROM32には、各種制御プログラムや初期設定データが格納されている。制御プログラムは、アナログ電子時計1の起動時にCPU31により読み出されて継続的に実行される。
RAM33は、SRAMとDRAMといった揮発性メモリであり、CPU31に作業用のメモリ空間を提供する。また、RAM33には、操作部38への入力操作に基づいて設定されたユーザ設定データなどを一時記憶させておくことが可能である。RAM33の一部は、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリであっても良い。
発振回路34は、固有の周波数信号を生成して分周回路35に出力する。発振回路34としては、例えば、水晶発振回路が用いられる。
分周回路35は、発振回路34から入力された信号をCPU31や時刻計数回路36が利用する各種周波数の信号に分周して出力する。
時刻計数回路36は、分周回路35から入力された所定の周波数信号の回数を計数し、初期時刻に加算していくことで現在時刻を計数するカウンタ回路である。時刻計数回路36により計数される現在時刻がCPU31により読み出されて時刻表示に用いられる。時刻の計数は、ソフトウェア的に制御されても良い。
電源部37は、アナログ電子時計1を長期間継続的且つ安定的に動作させることが可能な構成となっており、例えば、ソーラ電池と二次電池の組み合わせである。
操作部38は、ユーザによる入力操作を受け付けて電気信号に変換し、CPU31に出力する。本実施形態のアナログ電子時計1は、入力操作を検知する構成として、カバー部材へのユーザのタッチ状態及びタッチ位置を検出するタッチ検出部38aを備えている。このタッチ検出部38aには、押下された圧力を検知する構成や、接触した指から放射される赤外線を検知する構成などの周知の方式を用いることが出来る。また、文字盤及びカバー部材の側面を保持するケーシングには、一又は複数の押しボタンスイッチが設けられている。
地磁気センサ39は、直交する3軸方向又は文字盤に平行な2軸方向の地磁場を計測する。この地磁気センサ39により計測された地磁場に対応する電気信号は、ドライバ40を介して所定のフォーマットでCPU31に入力され、所定のサンプリング周波数でデジタル変換されてCPU31による処理で磁北の方向が同定される。CPU31は、例えば、アナログ電子時計1に方位磁針機能を実行させる際に、指針51〜53のうちの一本又は複数本を移動させて、同定された磁北の向きを表示させる。
ピエゾ素子41は、ビープ音を発生するための音声出力素子である。ドライバ42は、CPU31から入力された制御信号に基づいてピエゾ素子41からビープ音を発生させるための駆動電圧信号をピエゾ素子41に出力する。CPU31は、例えば、アラーム機能が有効な場合に、アラーム設定時刻に制御信号をドライバ42に出力してピエゾ素子41にビープ音を発生させる。
次に、本実施形態のアナログ電子時計1における指針送り動作について説明する。
指針51〜53は、CPU31の制御により毎秒継続的に時刻表示に係る方向に1ステップずつ移動される他、表示モードの切り替え時、例えば、異なる地域の都市の時刻表示に切り替える場合やアラーム設定時刻の表示に切り替える場合などに予め設定されている位置まで早送り移動させる自動早送り動作、ユーザの入力操作に基づき、指針を1ステップずつ移動させる手動移動動作、及び、ユーザの所定の入力操作が行われてから停止操作が行われるまで早送りで移動させる手動早送り動作による移動が行われる。
本実施形態のアナログ電子時計1では、これらのうち、手動移動動作、及び、手動早送り動作は、ユーザのカバー部材へのタッチ操作に基づいて行われる。
手動での指針移動が可能な機能動作モードとしては、例えば、アラーム時刻の設定、タイマー時間の設定、文字盤の周縁部に記載された各都市の何れかを指し示させることによる世界時計表示の設定(図2参照)、手動での現在時刻の修正、及び、手動での地磁場のオフセットの設定が挙げられる。
図2は、ユーザによるカバー部材へのタッチ操作を説明する図である。
ユーザは、先ず、所望の早送り対象の指針位置に対応するカバー部材の位置に指で触れることで、早送り対象の指針を選択する。図2(a)の例では、位置m1に触れることで、時針が早送り対象として選択される。
次いで、ユーザは、所定時間指で触れた状態(タッチ状態)を保つ。ここでは、タッチ状態を保つ時間、即ち、タッチ状態の継続時間が計数され、この継続時間が基準となる時間より短い場合には、1ステップの運針となり、継続時間が基準となる時間以上の場合には、その継続時間に応じた早送り速度で連続的な早送り運針となる。即ち、継続時間に応じて指針の移動態様が設定される。
最後に、ユーザは、所望の指針の移動方向へ接触位置を移動させた後に、即ち、ドラッグ動作を行った後に、指をカバー部材から離す。図2(b)の例では、指が触れる位置(タッチ位置)を時針51の正転方向に位置m2まで移動させた後に、指をカバー部材から離すことで、正転方向に時針51を移動させる。
図3は、手動での指針移動処理のCPU31による制御手順を示すフローチャートである。
この指針移動処理は、手動での指針の移動が可能な機能モードが選択された状態において、カバー部材へのタッチ状態が操作部38により検出されたことを示す信号がCPU31に入力されることで開始される。
指針移動処理が開始されると、CPU31は、先ず、タッチ状態が維持されているか否かを判別する(ステップS11)。維持されていると判別された場合には(ステップS11で“YES”)、早送り設定処理を呼び出して実行する(ステップS20)。
図4は、早送り設定処理のCPU31による制御手順を示すフローチャートである。
早送り設定処理が開始されると、先ず、CPU31は、タッチ状態の継続時間が0(即ち、最初にタッチ状態が維持されていると判別されて、未だ継続時間の計数が開始されていない状態)又は4秒以上であるか否かを判別する(ステップS21)。
継続時間が0又は4秒以上であると判別された場合には(ステップS21で“YES”)、CPU31は、継続時間を計数するカウンタの値をリセットして0からカウントを開始する(ステップS22)。また、CPU31は、カバー部材におけるタッチ位置と、各指針の位置との関係に基づいて、移動対象とする指針を選択する(ステップS23)。それから、CPU31の処理は、ステップS24に移行する。
一方、継続時間が0でも4秒以上でもないと判別された場合には(ステップS21で“NO”)、CPU31の処理は、そのままステップS24に移行する。
ステップS24の処理に移行すると、CPU31は、次に、移動方向を指定する入力が検出されたか否かを判別する。具体的には、CPU31は、タッチ位置が最初のタッチ位置から指針の回転方向に所定距離又は角度以上移動したか否かを判別する。移動方向を指定する入力が検出されていないと判別された場合には(ステップS24で“NO”)、CPU31の処理は、そのままステップS26に移行する。移動方向を指定する入力が検出されたと判別された場合には(ステップS24で“YES”)、CPU31は、指針の移動方向を設定した後に(ステップS25)、処理をステップS26に移行させる。
ステップS26の処理に移行すると、CPU31は、タッチ状態が1秒以上継続したか否かを判別する。1秒以上経過していないと判別された場合には(ステップS26で“NO”)、CPU31は、早送り待機設定を解除し(ステップS27)、早送り設定処理を抜けて処理を指針移動処理に戻す。
タッチ状態が1秒以上継続していると判別された場合には(ステップS26で“YES”)、CPU31は、タッチ状態が2秒以上継続したか否かを判別する(ステップS36)。2秒以上経過していないと判別された場合には(ステップS36で“NO”)、CPU31は、図5に示すように、選択されている指針(ここでは、時針51を例に挙げて示す)を現在の指示位置を中心に32ppsで前後に所定ステップずつ早送り往復移動させる(以降、この指針動作を振り戻し動作と記す)(ステップS37)。また、CPU31は、32ppsでの早送り待機設定を行う(ステップS38)。それから、CPU31は、早送り設定処理を終了して、処理を指針移動処理に戻す。
タッチ状態が2秒以上継続していると判別された場合には(ステップS36で“YES”)、CPU31は、タッチ状態が3秒以上継続したか否かを判別する(ステップS46)。3秒以上経過していないと判別された場合には(ステップS46で“NO”)、CPU31は、現在の指針位置を中心に64ppsで指針の振り戻し動作を行わせる(ステップS47)。また、CPU31は、64ppsでの早送り待機設定を行う(ステップS48)。ここで、この早送り待機設定は、ステップS38で行われた32ppsでの早送り待機設定を上書きする。それから、CPU31は、早送り設定処理を終了して、処理を指針移動処理に戻す。
タッチ状態が3秒以上継続していると判別された場合には(ステップS46で“YES”)、CPU31は、現在の指針位置を中心に96ppsで指針の振り戻し動作を行わせる(ステップS57)。また、CPU31は、96ppsでの早送り待機設定を行う(ステップS58)。この早送り待機設定は、ステップS48で行われた64ppsでの早送り待機設定を上書きする。それから、CPU31は、早送り設定処理を終了して、処理を指針移動処理に戻す。
図3の指針移動処理に戻り、ステップS11の判別処理で、タッチ状態ではないと判別された場合(ステップS11で“NO”)、即ち、タッチされた状態で早送り設定やその解除が行われた後、指などがカバー部材から離された場合には、CPU31は、ステップS38、S48、S58の何れかの処理で早送り待機設定がなされているか否かを判別する(ステップS12)。
早送り待機設定がなされていないと判別された場合には(ステップS12で“NO”)、CPU31は、次に、ステップS25の処理で指針の移動方向の設定がなされているか否かを判別する(ステップS13)。指針の移動方向の設定がなされていないと判別された場合には(ステップS13で“NO”)、CPU31は、そのまま指針移動処理を終了する。即ち、指針の移動を行わせない。一方、指針の移動方向の設定がなされていると判別された場合には(ステップS13で“YES”)、CPU31は、モータ駆動回路81に制御信号を出力して当該設定方向に1ステップ指針を移動させ(ステップS14)、その後、指針移動処理を終了する。
ステップS12の判別処理で、指針の早送り待機設定がなされていると判別された場合には(ステップS12で“YES”)、CPU31は、指針の移動方向の設定がなされているか否かを判別する(ステップS15)。指針の移動方向の設定がなされていないと判別された場合には(ステップS15で“NO”)、CPU31は、自動で移動方向の設定を行う(ステップS16)。CPU31は、例えば、移動方向を一律に正転方向に定めたり、前回の移動方向と同一方向に設定したりすることが可能である。それから、CPU31の処理は、ステップS17に移行する。指針の移動方向の設定がなされていると判別された場合には(ステップS15で“YES”)、CPU31の処理は、そのままステップS17に移行する。
ステップS17の処理に移行すると、CPU31は、設定された指針の移動方向に早送り待機の設定で指定された早送り速度で指針の早送りを行わせる。この早送りの処理は、割り込み処理として別途呼び出されて行われ、停止操作が入力されるまで継続される。早送りの処理が呼び出されて開始されると、CPU31は、指針移動処理を終了する。
ここで、腕時計などの表示面積の小さいアナログ電子時計1では、指の大きさと比較して複数の指針51〜53の間隔が狭く、何れの指針を早送りの対象として指定するのか判別が困難な場合がある。このような場合には、ステップS23の処理において、継続時間のカウントが0から繰り返されるごとに選択される対象となり得る指針を順番に切り替えていくことが可能である。
図6は、複数の指針を順番に選択する場合の動作の例を示す図である。
この例では、指針51〜53が全て指によるタッチ位置m3の範囲内に含まれている。
指針の選択順としては、特には限られないが、例えば、表示する時刻単位の小さい指針から順番に選択することが出来る。図6(a)に示すように、指針51〜53により10時59分57秒が指し示されている状況において、カバー部材の位置m3がタッチされている場合に、CPU31は、先ず、最初のステップS23の処理で秒針53を選択し、ステップS37、S47、S57の各処理でそれぞれ指定された速度で秒針53の振り戻し動作を行わせる。次いで、CPU31は、二度目のステップS23の処理で分針52を選択し、図6(b)に示すように、ステップS37、S47、S57の各処理で、分針52の振り戻し動作を行わせる。更に、CPU31は、三度目のステップS23の処理で時針51を選択し、図6(c)に示すように、ステップS37、S47、S57の各処理で、時針51の振り戻し動作を行わせる。四度目のステップS23の処理が行われた場合には、選択対象の指針を秒針53に戻す。
以上のように、本実施形態のアナログ電子時計1は、指針51〜53と、指針の回転を制御するCPU31と、ユーザの入力操作を検出する操作部38とを備える。そして、CPU31は、操作部38により検出された入力操作の継続時間に応じて選択された指針51〜53の移動速度を設定し、当該指針を1ステップ移動、又は、設定された移動速度で早送り移動させる。従って、複数の押しボタンスイッチの組み合わせやその押下の順番などを覚えずとも、入力操作の継続時間だけを定める簡易な操作で指針51〜53の移動を行わせるための命令の入力を行うことが出来る。
また、複数の指針51〜53に対しても、同様に、入力操作の継続時間で回転移動の対象の指針を選択することが出来るので、複雑な操作を必要としない。
また、指針51〜53の回転面を覆うカバー部材をタッチパネルとすることで、回転させたい指針との対応関係をより明確に定めることが出来るので、更に指針の移動動作が容易になる。
また、タッチパネル上で回転対象の指針を選択する際に、タッチ位置を所望の回転方向に移動させることで指針の移動方向を定めることが出来るので、更に容易に指針の移動動作の設定入力を行うことが出来る。
また、移動対象の選択中には、選択されている指針に早送り設定速度に応じた振り戻し動作を行わせるので、複数の指針の中から一部の指針を選択して早送りさせる場合、特に複数の指針が近接した位置を指し示していて何れの指針が選択されているか分かりづらい場合などでも、容易に回転移動対象とする指針を選択することが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、タッチパネルを用いて移動させる対象の指針及びその移動速度を設定する操作を行わせたが、一の押しボタンスイッチを押下した状態の継続時間に基づいて移動させる対象の指針及びその移動速度を設定する構成であっても良い。また、指針の移動方向の設定について、例えば、振り戻し動作中に一の押しボタンスイッチを離したときの指針の位置に応じて移動方向を設定する構成であっても良い。
また、操作や制御処理をより簡便なものに限るため、指針の回転方向を例えば正転方向に限るものとしても良い。或いは、指針の回転方向もタッチ状態の継続時間に基づいて移動態様の一つとして定められるものであっても良い。
また、上記実施の形態では、指針51〜53が独立に駆動される構成について説明したが、2本又は3本の指針が共通のステッピングモータ及び輪列機構により連動して回転される構成であっても良い。また、指針の本数は3本に限られず、秒針53を含まない2本の指針を備えた電子時計や、機能針を別途含む4本以上の指針を備えた電子時計であっても良い。また、これらの指針は、全て同一の回転軸に対して回転自在である必要はなく、異なる軸の周りを回転する指針が含まれていても良い。
また、上記実施の形態では、指針51〜53を独立に移動させる場合について説明したが、一の指針を移動させた場合に、表示させる時刻や時間の連続的な変化に対応し、他の指針を連動して回転させることとしても良い。また、この場合、例えば、秒針53を移動させる場合には、分針52及び時針51を連動して回転させ、分針52を移動させる場合には、時針51のみを連動して回転させ、時針51を移動させる場合には、他の指針と連動させずに独立して回転させることとしても良い。また、タッチ状態の継続時間に応じて設定される指針の移動態様の要素の一つとして、連動回転と独立回転との間での切り替えが含まれても良い。
また、上記実施の形態では、一の指針の早送り速度の候補に係るステップS38、S48、S58の全ての処理を経過した後に他の指針を選択する順番としたが、各早送り速度ごとに指針の選択も平行して行われる構成としても良い。
また、上記実施の形態では、1秒ごとに早送り速度や指針の選択を切り替える構成としたが、他の時間ごとであっても良い。また、早送り速度は、32pps、64pps、96ppsに限られず、他の速度に設定可能であっても良い。また、ステッピングモータ71〜73やその他構成上の問題から例えば一方向(例えば、正転方向)にのみ複数速度での早送りが回転可能な構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、ユーザの指の接触有無について例に挙げて説明したが、接触するものは指である必要はない。例えば、ペンの先端でカバー部材の一部を押圧した場合も同様に接触検知を行うことが出来る。このとき、カバー部材への衣服等の接触状態の検知状態と区別するため、例えば、押圧された面積や圧力の大きさの分布を判断材料とすることが出来る。
また、上記実施の形態では、選択された指針が現在位置を中心に前後に所定角度ずつ等速早送りで往復される振り戻し動作を行わせる構成としたが、早送りの方向に応じて振り戻し動作における正転早送り速度と逆転早送り速度とを異なる速度としたり、所定角度を異なるものとして、間欠的に行わせたりしても良い。
また、早送り待機設定がなされている指針の当該早送り速度に応じて振り戻し時の早送り速度を変化させるだけではなく、早送りさせる角度範囲を変化させて、例えば、異なる早送り速度での振り戻しに要する時間を等しくしても良い。
また、上記実施の形態では、カバー部材として透明な材質を用いることとしたが、着色された部材であっても指針及び文字盤が視認可能な透過性を有するものであれば良い。
また、本発明に係るアナログ電子時計1は、腕時計型に限られず、懐中時計、置時計、壁掛け時計など、その他の形態のアナログ電子時計であっても良い。
その他、制御の手順、構成、数値などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
回転自在に配置された指針と、
当該指針の回転動作を制御する指針制御手段と、
ユーザの入力操作を検出する操作検出手段と
を備え、
前記指針制御手段は、前記操作検出手段により検出された入力操作の継続時間に応じて前記指針の移動態様を設定し、当該移動態様により指針を移動させる
ことを特徴とするアナログ電子時計。
<請求項2>
前記指針制御手段は、前記操作検出手段への入力操作の継続時間に応じて移動対象とする指針及び当該指針の移動態様の組み合わせを設定する
ことを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。
<請求項3>
前記指針の回転面を覆い、当該指針を透過視認可能なカバー部材を備え、
前記操作検出手段は、当該カバー部材へのユーザの接触位置を検出し、
前記指針制御手段は、当該接触位置と前記指針の位置との関係に基づいて移動対象の指針を設定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のアナログ電子時計。
<請求項4>
前記操作検出手段は、前記入力操作中の前記接触位置の変化に基づいて移動対象の前記指針を何れの回転方向に移動させるかを設定することを特徴とする請求項3記載のアナログ電子時計。
<請求項5>
前記指針制御手段は、前記入力操作の継続中には、前記移動対象の指針を当該指針の前記移動態様に応じて現在位置から所定の角度範囲内で早送り往復移動させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のアナログ電子時計。
1 アナログ電子時計
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 発振回路
35 分周回路
36 時刻計数回路
37 電源部
38 操作部
38a タッチ検出部
39 地磁気センサ
40 ドライバ
41 ピエゾ素子
42 ドライバ
51 時針
52 分針
53 秒針
61 輪列機構
62 輪列機構
63 輪列機構
71 ステッピングモータ
72 ステッピングモータ
73 ステッピングモータ
81 モータ駆動回路
m1 位置
m2 位置
m3 位置

Claims (5)

  1. 回転自在に配置された指針と、
    当該指針の回転動作を制御する指針制御手段と、
    ユーザの入力操作を検出する操作検出手段と
    を備え、
    前記指針制御手段は、前記操作検出手段により検出された入力操作の継続時間に応じて前記指針の移動態様を設定し、当該移動態様により指針を移動させる
    ことを特徴とするアナログ電子時計。
  2. 前記指針制御手段は、前記操作検出手段への入力操作の継続時間に応じて移動対象とする指針及び当該指針の移動態様の組み合わせを設定する
    ことを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。
  3. 前記指針の回転面を覆い、当該指針を透過視認可能なカバー部材を備え、
    前記操作検出手段は、当該カバー部材へのユーザの接触位置を検出し、
    前記指針制御手段は、当該接触位置と前記指針の位置との関係に基づいて移動対象の指針を設定する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のアナログ電子時計。
  4. 前記操作検出手段は、前記入力操作中の前記接触位置の変化に基づいて移動対象の前記指針を何れの回転方向に移動させるかを設定することを特徴とする請求項3記載のアナログ電子時計。
  5. 前記指針制御手段は、前記入力操作の継続中には、前記移動対象の指針を当該指針の前記移動態様に応じて現在位置から所定の角度範囲内で早送り往復移動させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のアナログ電子時計。
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