JP2005016860A - 温風暖房機及びその制御方法 - Google Patents

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薫 久保田
Kohei Kobayashi
孝平 小林
Noboru Kubo
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Abstract

【課題】本発明は、室内の空気を用いて燃料を燃焼させ、燃焼排ガスを空気で希釈した後に室内に放出する温風暖房機及びその制御方法に関し、暖房中の室内において、常に新鮮な空気を確保できる温風暖房機及びその制御方法を提供する。
【解決手段】燃料を燃焼させるガスバーナ10に供給される空気の酸素濃度が低くなると温度が低くなる火炎12に対し、ガスバーナ10から所定位置での火炎12の温度に応じた電圧を出力する検出素子14を有している。火炎温度検出素子14からの出力電圧が第1の閾値を下回ったら室内の換気を促す第1の警告を発する指令を出力し、第1の警告後、出力電圧が第1の閾値を上回ったら第1の警告を停止する指令を出力する制御部24と、当該指令に基づいて第1の警告を発し、次いで第1の警告を停止する出力部22とを有している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内の空気を用いて燃料を燃焼させ、燃焼排ガスを空気で希釈した後に室内に放出する温風暖房機及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
室内の空気を用いて燃料を燃焼させ、燃焼排ガスを空気で希釈した後に室内に放出する温風暖房機として、ガスファンヒータや石油ファンヒータが知られている。このタイプの温風暖房機では、燃焼排ガスが室内に排出されるので、温風運転を継続すると室内の酸素濃度が徐々に低下する。そこで、温風暖房機を長時間使用する際は室内を換気する必要がある。
【0003】
一般に石油ファンヒータには、所定時間連続して運転すると使用者に室内の換気を促す警告を発する表示部が搭載されている。さらに石油ファンヒータは、所定時間を超えてさらに運転が継続すると、換気の有無に係わらず運転を停止させる自動停止機能を有している。
【0004】
一方、ガスファンヒータは、石油ファンヒータに比較して二酸化炭素(CO)や窒素酸化物(NO)あるいは臭気の発生が少ないため、使用者の利便性等も考慮して警告表示機能や自動停止機能は設けていない。それらに代えてガスファンヒータでは、室内の酸素濃度が低下してガスが不完全燃焼する前に自動的に運転を停止させる不完全燃焼防止装置が備えられている。
【0005】
また、室内を換気する方法として、酸素センサで室内の酸素濃度の低下を検出して使用者に室内の換気を促す方法(特許文献1)や、検出された火炎の温度に基づいて連動換気扇装置を作動して室内の空気を自動的に換気する方法(特許文献2)や、室温温度勾配による換気頻度を推測する方法(特許文献3)が知られている。
【0006】
【特許文献1】
実開平5−34442号公報
【特許文献2】
特開平10−205750号公報
【特許文献3】
特開2002−81751号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
石油ファンヒータにおいては、部屋の大きさや形状及び換気回数等は考慮されず、運転継続時間のみに基づいて室内換気の警告が行われる。室内換気の警告後もさらに運転を継続させると、室内の酸素濃度とは無関係に所定時間経過後に運転が停止してしまう。引き続き暖房する場合は、運転再開処理が必要になるので、石油ファンヒータの利便性は著しく低下してしまう。
【0008】
ガスファンヒータの不完全燃焼防止装置は、ガスバーナ上部に配置された熱電対等の火炎温度検出素子を有している。火炎温度検出素子でガスバーナの火炎温度を検出し、火炎温度の変化から室内の酸素濃度の低下を検知して、ガスファンヒータを自動的に停止するようになっている。しかしながら、不完全燃焼防止装置は、主に最終安全装置の役割を担うものであって、室内の換気を警告する機能は備えていない。さらに、不完全燃焼防止装置が機能すると、突然にガスファンヒータの運転が停止してしまう。石油ファンヒータと同様に、継続して使用する場合には運転再開処理が必要になるので、ガスファンヒータの利便性は低下してしまう。
【0009】
また、特許文献1及び特許文献3に記載されている室内換気方法では、酸素センサを設ける必要があるので、温風暖房機の高コスト化に繋がってしまう。さらに特許文献3の方法では、形状や大きさの異なるあらゆる部屋で高精度に酸素濃度を検出することは困難であり、室内換気が不要であるにもかかわらず室内換気を促す警告を発してしまう可能性がある。
【0010】
また、特許文献2の方法では、室内の酸素濃度に応じて連動換気扇装置を動作させ、自動的に室内の換気を行うことができる。しかし、連動換気扇装置を部屋の壁面内側等に設置する必要があるので、温風暖房機は所定の部屋に固定して使用されることになる。従って、可搬型の温風暖房機には適用し難い。また、連動換気扇装置とこれを設置するための費用によって、温風暖房機は高コストになってしまう。
【0011】
本発明の目的は、暖房中の室内において、常に新鮮な空気を確保することのできる温風暖房機及びその制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、室内の空気を用いて燃料を燃焼させ、燃焼排ガスを空気で希釈した後に前記室内に放出する温風暖房機の制御方法であって、バーナに供給される空気の酸素濃度が低くなると温度が低くなる火炎に対し、前記バーナから所定位置での前記火炎の温度に応じた電圧を出力し、前記電圧が第1の閾値を下回ったら前記室内の換気を促す第1の警告を発することを特徴とする温風暖房機の制御方法によって達成される。
【0013】
上記本発明の温風暖房機の制御方法において、前記第1の警告後、前記電圧が前記第1の閾値を上回ったら前記第1の警告を停止することを特徴とする。
【0014】
上記本発明の温風暖房機の制御方法において、前記第1の警告後、前記電圧が第2の閾値を下回ったら前記室内の換気を促す第2の警告を発することを特徴とする。
【0015】
上記本発明の温風暖房機の制御方法において、前記第2の警告後、前記電圧が前記第2の閾値を上回ったら前記第2の警告を停止することを特徴とする。
【0016】
上記本発明の温風暖房機の制御方法において、前記第2の警告後、前記電圧が第3の閾値を下回ったら燃焼を停止させることを特徴とする。また、前記第1及び/又は第2の警告を光及び/又は音により行なうことを特徴とする。
【0017】
また、上記目的は、室内の空気を用いて燃料を燃焼させ、燃焼排ガスを空気で希釈した後に前記室内に放出する温風暖房機であって、前記燃料を燃焼させるバーナと、前記バーナに供給される空気の酸素濃度が低くなると温度が低くなる火炎に対し、前記バーナから所定位置での前記火炎の温度に応じた電圧を出力する検出素子と、前記電圧が第1の閾値を下回ったら前記室内の換気を促す第1の警告を発する指令を出力する制御部と、当該指令に基づいて前記第1の警告を発する出力部とを有することを特徴とする温風暖房機によって達成される。
【0018】
上記本発明の温風暖房機において、前記制御部は、前記第1の警告後、前記電圧が前記第1の閾値を上回ったら前記第1の警告を停止する指令を出力し、前記出力部は、当該指令に基づいて前記第1の警告を停止することを特徴とする。
【0019】
上記本発明の温風暖房機において、前記制御部は、前記第1の警告後、前記電圧が第2の閾値を下回ったら前記室内の換気を促す第2の警告を発する指令を出力し、前記出力部は、当該指令に基づいて前記第2の警告を発することを特徴とする。
【0020】
上記本発明の温風暖房機において、前記制御部は、前記第2の警告後、前記電圧が前記第2の閾値を上回ったら前記第2の警告を停止する指令を出力し、前記出力部は、当該指令に基づいて前記第2の警告を停止することを特徴とする。
【0021】
上記本発明の温風暖房機において、前記制御部は、前記第2の警告後、前記電圧が第3の閾値を下回ったら燃焼を停止させることを特徴とする。
【0022】
上記本発明の温風暖房機において、前記出力部は、前記第1及び/又は第2の警告を光及び/又は音により行なうことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態による温風暖房機及びその制御方法について図1ないし図4を用いて説明する。以下、温風暖房機としてガスファンヒータを例にとって説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるガスファンヒータ1の概略の構成を燃焼系と制御系とに分けて説明する。図1は、本実施の形態によるガスファンヒータ1の側断面の概略構成及びシステムブロックを示している。
【0024】
図1に示すように、ガスファンヒータ1の燃焼系は、本体ケーシング2内に配置された燃焼室4と、燃焼室4の鉛直下方に配置された対流ファン6とを有している。対流ファン6が回転すると、ケーシング2背面に開口した空気流入口8a及び希釈用空気流入口8b、8cから、各空気流入口8a、8b、8cに設置された吸気フィルタ16を通って室内空気が流入する。
【0025】
このうち、ケーシング2背面の中段に位置する空気流入口8aから流入する室内空気は、ガスバーナ10でのガスの燃焼に供されると共に、燃焼室4のガスバーナ10の火炎12を保炎するための1.5次空気及びガスを完全燃焼させるための2次空気として用いられる。ケーシング2背面の上段に位置する希釈用空気流入口8bから流入する室内空気は、ガスバーナ10でのガスの燃焼に供されると共に、一部は燃焼排ガスを希釈する希釈用空気として用いられる。ケーシング2背面の下段に位置する希釈用空気流入口8cから流入する室内空気は、燃焼室4で生成された燃焼排ガスを希釈して所定温度まで下げる希釈用空気として用いられる。
希釈用空気で希釈された燃焼排ガスは、対流ファン6の回転によりケーシング2正面に開口した温風吹出し口8dから温風として室内に放出される。
【0026】
次に、ガスファンヒータ1の制御系の構成について説明する。図2は本実施の形態によるガスファンヒータ1の制御系で用いられる操作パネル20の一例を示している。操作パネル20は、ガスファンヒータ1の運転の入/切の切り替えを行う運転スイッチ38と室内の換気を促す第1の警告を発する警告表示部40とを有している。
【0027】
図1に戻り、ガスファンヒータ1の制御系は、操作パネル20内の運転スイッチ38が押されると運転開始信号が入力される制御部24を有している。制御部24は、運転開始信号に基づき、対流ファン6を回転させるモータ(図示せず)へ電力を供給するようになっている。それと共に制御部24は、ガス管30に設けられている制御弁28を開けてガスバーナ10へガスを供給し、点火プラグ(図示せず)を制御して点火するようになっている。
【0028】
制御部24には、ガスバーナ10の上部に設置された、熱電対を備えた検出素子14が接続されている。検出素子14は、従来のガスファンヒータの不完全燃焼防止装置でガスバーナ10の火炎温度に応じた電圧を出力するために用いられている検出素子をそのまま利用できる。検出素子14は火炎12の温度に応じた電圧を出力する。検出素子14は出力電圧Voとして制御部24に出力するようになっている。検出素子14は、例えば火炎温度が上昇すると出力電圧Voが高くなり、火炎温度が低下すると出力電圧Voが低くなる温度−出力電圧特性を有している。
【0029】
次に、検出素子14から出力される出力電圧Voを基に、室内の酸素濃度の変化を検出する動作原理について説明する。室内酸素濃度が低下した場合、燃焼に必要な酸素が不足するため、火炎温度は低くなる。火炎温度が低くなると、検出素子14から出力される電圧は、これに応じて低くなるため、室内酸素濃度低下を検出することができる。
【0030】
また、窒素酸化物(NO)の生成を低減するために、ガスバーナ10の近傍ではガスの供給量に対して酸素量を意図的に不足させている。このため、ガスバーナ10の近傍でガスは不完全燃焼状態になる。当該不完全燃焼状態では、僅かな酸素濃度の変化でも火炎12の温度は大きく変化する。従って、室内空気中の酸素濃度の変化の幅が僅か2%(例えば17.0%〜19.0%)程度であっても、検出素子14を横切る火炎12の温度は大きく変化するので、検出素子14の出力電圧Voは9mV(例えば8mV〜17mV)程度の計測上十分なレンジにすることができる。これにより、検出素子14で酸素濃度を精度よく検出することができる。
【0031】
制御部24に接続された記憶部(不図示)には、検出素子14の出力電圧Voと比較するための複数の閾値電圧が記憶されている。閾値電圧は、空気中の酸素濃度の低下に対して警告を発したり、警告の種類を変えたり、あるいは警告を停止したりする基準値として用いられる。
【0032】
図3は、酸素濃度(%)に対する閾値電圧Vthの設定例を示している。初期閾値電圧VthSは17mV(酸素濃度:19.0%)に設定されている。第1の閾値電圧Vth1は15mV(酸素濃度:18.5%)に設定され、第2の閾値電圧Vth2は12mV(酸素濃度:17.9%)に設定されている。また、第1の閾値電圧Vth1と第2の閾値電圧Vth2との間の中間の閾値電圧VthMは13mV(酸素濃度:18.1%)に設定されている。さらに、第3の閾値電圧Vth3は8mV(酸素濃度:17.0%)に設定されている。
【0033】
制御部24は、記憶部から初期閾値電圧VthS、第1乃至第3の閾値電圧Vth1〜Vth3、及び中間の閾値電圧VthMの5つの閾値電圧値を読み込んで、検出素子14から逐次入力される出力電圧Voを各閾値電圧のいずれかと比較して、室内の酸素濃度に応じた室内換気の警告を出力部22から発したり停止したりするようになっている。出力部22は警告表示部40とスピーカ部(不図示)を有しており、光による第1の警告を警告表示部40から発したり、音による第2の警告をスピーカ部から発したりするようになっている。
【0034】
次に、本実施の形態によるガスファンヒータ1の運転手順について説明する。まず、ガスファンヒータ1に電力が供給され運転が開始されると、制御部24には運転開始信号が入力される。運転開始信号が入力された制御部24は対流ファン6を回転させるモータへ電力を供給する。それと共に制御部24はガス管30に設けられている制御弁28を開いてガスバーナ10へガスを供給し、点火プラグを制御して点火する。こうして、ガスファンヒータ1による室内暖房が開始される。
【0035】
ガスバーナ10が点火すると、火炎12により検出素子14は過熱されて出力電圧Voは高くなる。例えば、出力電圧Voが初期閾値電圧VthS(=17mV)を下回ると、制御部24は、図4に示すように、室内換気を促す警告プログラムの実行を開始する。
【0036】
図4は本実施の形態によるガスファンヒータ1の警告方法の手順を示すフローチャートである。ガスファンヒータ1が連続運転している状態で換気が行われないと、室内に滞留する燃焼排ガスの量が増加してガスバーナ10に供給される空気の酸素濃度は徐々に低下する。
【0037】
制御部24は、検出素子14から逐次入力される出力電圧Voを第1の閾値電圧Vth1(=15mV)と比較する(ステップS1)。出力電圧Voが第1の閾値電圧Vth1より高ければ、制御部24は、室内に十分な酸素濃度(18.5%以上;図4参照)が確保されていると判断し、引き続き出力電圧Voと第1の閾値電圧Vth1との比較処理を続行する。出力電圧Voが第1の閾値電圧Vth1以下になると、制御部24は、室内の酸素濃度が低下したと判断し、第1の警告を発するための指令を出力部22に出力する。出力部22は指令を受けると警告表示部40を点灯又は点滅させて室内換気を促す第1の警告を発する(ステップS2)。
【0038】
続いて制御部24は、出力電圧Voを第2の閾値電圧Vth2(=12mV)と比較する(ステップS3)。第1の警告にも係わらずガスファンヒータ1が継続して運転されて室内の酸素濃度がさらに低下すると、検出素子14の出力電圧Voはさらに低下する。出力電圧Voが第2の閾値電圧Vth2以下になると、制御部24は、室内の酸素濃度がさらに低下したと判断し、第2の警告を発するための指令を出力部22に出力する。出力部22は指令を受けると警告表示部40の点灯又は点滅に加えて、警告音や換気お知らせの音声による室内換気を促す第2の警告をスピーカ部から発する(ステップS4)。
【0039】
ステップS3において出力電圧Voが第2の閾値電圧Vth2(=12mV)より高い場合には、制御部24は次に、出力電圧Voを初期閾値電圧VthS(=17mV)と比較する(ステップS7)。ステップS7において出力電圧Voが初期閾値電圧VthSより低ければ、ステップS2に戻り第1の警告を発し続ける。
【0040】
第1の警告の結果、換気が行われて室内の酸素濃度が上昇し、ガスバーナ10に供給される空気の酸素濃度が上昇すると、ガスの燃焼状態は良好になる。これにより、検出素子14での出力電圧Voは高くなる。ステップS7において、検出素子14の出力電圧Voが初期閾値電圧VthS以上になると、制御部24は、室内の酸素濃度が十分になったと判断し、第1の警告を停止するための指令を出力部22に出力する。出力部22は指令を受けると警告表示部40を消灯させて室内換気を促す第1の警告を停止する(ステップS8)。第1の警告が停止したらステップS1に戻り、制御部24は出力電圧Voと第1の閾値電圧Vth1との比較を再び開始する。
【0041】
ステップS4において第2の警告を発した場合には、制御部24は、検出素子14の出力電圧Voを第3の閾値電圧Vth3(=8mV)と比較する(ステップS5)。第2の警告にも係わらずガスファンヒータ1が継続して運転されて室内の酸素濃度がさらに低下すると、検出素子14の出力電圧Voはさらに低下する。出力電圧Voが第3の閾値電圧Vth3以下になると、制御部24は、室内の酸素濃度がさらに低下したと判断し、制御弁28を閉じてガスバーナ10へのガス供給を遮断して、ガスファンヒータ1の運転を停止させる(ステップS6)。
【0042】
ステップS5において出力電圧Voが第3の閾値電圧Vth3(=8mV)より高い場合には、制御部24は次に、出力電圧Voを中間の閾値電圧VthM(=13mV)と比較する(ステップS9)。ステップS9において出力電圧Voが中間の閾値電圧VthMより低ければ、ステップS4に戻り第1及び第2の警告を発し続ける。
【0043】
第2の警告の結果、換気が行われて室内の酸素濃度が上昇し、ガスバーナ10に供給される空気の酸素濃度が上昇すると、ガスの燃焼状態は良好になる。これにより、検出素子14での出力電圧Voは高くなる。ステップS9において、検出素子14の出力電圧Voが中間の閾値電圧VthM以上になると、制御部24は、室内の酸素濃度が上昇したと判断し、第2の警告を停止するための指令を出力部22に出力する。出力部22は指令を受けるとスピーカ部からの音声出力を止めて室内換気を促す第2の警告を停止する(ステップS10)。第2の警告が停止したらステップS3に戻り、制御部24は出力電圧Voと第2の閾値電圧Vth2との比較を再び開始する。
【0044】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ガスバーナ10の火炎12の温度の変化から室内の酸素濃度の増減を予測して、酸素濃度が不足している場合には室内換気を促す警告を発することができるようになる。これにより、室内の空気を新鮮な状態に維持することができる。また、本実施の形態によれば、ガスファンヒータ1が何らの予告もなく突然停止することがないので運転再開の手間を省くことができ利便性を一層向上させることができる。
【0045】
さらに、本実施の形態によれば、従来の検出素子を用いることができるので、酸素センサ等の部品を新たに追加する必要はない。また、制御部24で動作させる運転プログラムを一部変更するだけでよい。このため、ガスファンヒータ1の製造コストを従来のそれとほぼ同程度に抑えることができる。また、移動型のガスファンヒータに適用しても十分な可搬性を維持することができる。
【0046】
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
上記実施の形態の温風暖房機は、ガスファンヒータ1を例に説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、石油ファンヒータに本発明を適用することももちろん可能である。
【0047】
上記実施の形態の温風暖房機は、第1乃至第3の閾値電圧Vth1〜Vth3と初期閾値電圧VthS及び中間の閾値電圧VthMの5つを用いて室内換気を促す警告を発するようにしているが、本発明はこれに限られない。例えば、6つ以上の閾値電圧を用いて警告を発するようにしてもよい。こうすることにより警告の種類を増加でき、より細かく警告を発して室内の空気をより新鮮な状態に維持することができる。
【0048】
また、検出素子14での出力電圧の検知精度を向上させれば、上記5つの閾値電圧のうち第1乃至第3の閾値電圧Vth1〜Vth3だけを用いて換気促進の警告プログラムを組むようにしてもよい。この場合には、警告プログラムが簡素になるのと共にプログラム及び閾値電圧値の記憶容量も減らせるので記憶装置を小型にすることができるようになる。
【0049】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、暖房中の室内において、常に新鮮な空気を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるガスファンヒータ1の側断面の概略構成及びシステムブロックを示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるガスファンヒータ1の操作パネル20の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるガスファンヒータ1の酸素濃度(%)に対する閾値電圧Vthの設定例を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるガスファンヒータ1の警告方法のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 ガスファンヒータ
2 本体ケーシング
4 燃焼室
6 対流ファン
8a 空気流入口
8b、8c 希釈用空気流入口
8d 温風吹出し口
10 ガスバーナ
12 火炎
14 検出素子
16 吸気フィルタ
20 操作パネル
22 出力部
24 制御部
28 制御弁
30 ガス管
38 運転スイッチ
40 警告表示部
Vo 出力電圧
Vth 閾値電圧
Vth1 第1の閾値電圧
Vth2 第2の閾値電圧
Vth3 第3の閾値電圧
VthS 初期閾値電圧
VthM 中間の閾値電圧

Claims (12)

  1. 室内の空気を用いて燃料を燃焼させ、燃焼排ガスを空気で希釈した後に前記室内に放出する温風暖房機の制御方法であって、
    バーナに供給される空気の酸素濃度が低くなると温度が低くなる火炎に対し、前記バーナから所定位置での前記火炎の温度に応じた電圧を出力し、
    前記電圧が第1の閾値を下回ったら前記室内の換気を促す第1の警告を発すること
    を特徴とする温風暖房機の制御方法。
  2. 請求項1記載の温風暖房機の制御方法において、
    前記第1の警告後、前記電圧が前記第1の閾値を上回ったら前記第1の警告を停止すること
    を特徴とする温風暖房機の制御方法。
  3. 請求項1又は2に記載の温風暖房機の制御方法において、
    前記第1の警告後、前記電圧が第2の閾値を下回ったら前記室内の換気を促す第2の警告を発すること
    を特徴とする温風暖房機の制御方法。
  4. 請求項3記載の温風暖房機の制御方法において、
    前記第2の警告後、前記電圧が前記第2の閾値を上回ったら前記第2の警告を停止すること
    を特徴とする温風暖房機の制御方法。
  5. 請求項4記載の温風暖房機の制御方法において、
    前記第2の警告後、前記電圧が第3の閾値を下回ったら燃焼を停止させることを特徴とする温風暖房機の制御方法。
  6. 請求項5記載の温風暖房機の制御方法において、
    前記第1及び/又は第2の警告を光及び/又は音により行なうこと
    を特徴とする温風暖房機の制御方法。
  7. 室内の空気を用いて燃料を燃焼させ、燃焼排ガスを空気で希釈した後に前記室内に放出する温風暖房機であって、
    前記燃料を燃焼させるバーナと、
    前記バーナに供給される空気の酸素濃度が低くなると温度が低くなる火炎に対し、前記バーナから所定位置での前記火炎の温度に応じた電圧を出力する検出素子と、
    前記電圧が第1の閾値を下回ったら前記室内の換気を促す第1の警告を発する指令を出力する制御部と、
    当該指令に基づいて前記第1の警告を発する出力部と
    を有することを特徴とする温風暖房機。
  8. 請求項7記載の温風暖房機において、
    前記制御部は、前記第1の警告後、前記電圧が前記第1の閾値を上回ったら前記第1の警告を停止する指令を出力し、
    前記出力部は、当該指令に基づいて前記第1の警告を停止すること
    を特徴とする温風暖房機。
  9. 請求項7又は8に記載の温風暖房機において、
    前記制御部は、前記第1の警告後、前記電圧が第2の閾値を下回ったら前記室内の換気を促す第2の警告を発する指令を出力し、
    前記出力部は、当該指令に基づいて前記第2の警告を発すること
    を特徴とする温風暖房機。
  10. 請求項9記載の温風暖房機において、
    前記制御部は、前記第2の警告後、前記電圧が前記第2の閾値を上回ったら前記第2の警告を停止する指令を出力し、
    前記出力部は、当該指令に基づいて前記第2の警告を停止すること
    を特徴とする温風暖房機。
  11. 請求項10記載の温風暖房機において、
    前記制御部は、前記第2の警告後、前記電圧が第3の閾値を下回ったら燃焼を停止させること
    を特徴とする温風暖房機。
  12. 請求項11記載の温風暖房機において、
    前記出力部は、前記第1及び/又は第2の警告を光及び/又は音により行なうこと
    を特徴とする温風暖房機。
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