JP3091588B2 - 温風暖房機 - Google Patents

温風暖房機

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JP3091588B2
JP3091588B2 JP04318545A JP31854592A JP3091588B2 JP 3091588 B2 JP3091588 B2 JP 3091588B2 JP 04318545 A JP04318545 A JP 04318545A JP 31854592 A JP31854592 A JP 31854592A JP 3091588 B2 JP3091588 B2 JP 3091588B2
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thermocouple
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正行 森島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はガスファンヒータ、石
油ファンヒータのように、バーナの燃焼ガスにて加熱さ
れた室内空気を温風として室内へ放出させる温風暖房機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばガスファンヒータは、実公
昭63−50602号公報に開示されているように、空
気吸込口及び温風吹出口を有する外装ケース内にバーナ
と、このバーナを臨ませた燃焼室と、空気吸込口から外
装ケース内に吸入した空気をバーナに供給するととも
に、燃焼ガスで加熱された空気を温風吹出口から排出さ
せる送風ファンとを設けるとともに、バーナでの燃焼と
送風ファンを制御する制御装置を備えたものが知られて
いる。
【0003】また、この種の温風暖房機では、制御装置
にバーナでの燃焼状態を検出する熱電対と、熱電対の検
出出力と所定値とを比較して擬似炎の有無を判別する擬
似炎判別手段とが設けられ、電源投入時や再着火時には
擬似炎判別が行われ、安全性を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、擬似炎を判
別する際には、熱電対の検出出力と所定値とが比較さ
れ、熱電対の検出出力が所定値以下になるまで送風ファ
ンを運転させ、送風ファンの運転開始から所定時間経過
しても熱電対の検出出力が所定値以下にならない場合に
は擬似炎があると判断して異状表示等を行うようにして
いる。
【0005】しかしながら、暖房運転中に瞬時停電があ
り、その直後に暖房運転を再開させる場合や、暖房運転
終了直後に暖房運転を再開させる場合には、熱電対の検
出出力が大きいため、熱電対の検出出力が所定値以下に
なるまでに時間がかかり、その間、送風ファンの運転に
よって使用者が寒い思いをする問題があった。
【0006】この発明は上述した事実に鑑みてなされた
ものであり、電源投入時や再着火時の擬似炎判別が迅速
に行われるようにし、安全性を確保しながら暖房運転開
始時における使用者の使い勝手を向上することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明では、空気吸込
口及び温風吹出口を有する外装ケース内にバーナと、こ
のバーナを臨ませた燃焼室と、空気吸込口から外装ケー
ス内に空気を流入させるとともに、バーナの燃焼ガスに
て加熱された空気を温風吹出口から排出させる送風ファ
ンとが設けられ、バーナでの燃焼と送風ファンを制御す
る制御装置を備えた温風暖房機において、制御装置には
バーナでの燃焼状態を検出する熱電対と、電源投入時の
熱電対の検出出力(初期検出出力Tca)と所定値Tb
とを比較し、初期検出出力Tcaが所定値Tbより高い
ときには熱電対の検出出力Tcと初期検出出力Tcaに
応じて定められる擬似炎設定値Ts(Tb≦Ts<Tc
a)とを比較して擬似炎の有無を判別する擬似炎判別手
段とが設けられている構成である。
【0008】また、この発明では、空気吸込口及び温風
吹出口を有する外装ケース内にバーナと、このバーナを
臨ませた燃焼室と、空気吸込口から外装ケース内に空気
を流入させるとともに、バーナの燃焼ガスにて加熱され
た空気を温風吹出口から排出させる送風ファンとが設け
られ、バーナでの燃焼と送風ファンを制御する制御装置
を備えた温風暖房機において、制御装置にはバーナでの
燃焼状態を検出する熱電対と、この熱電対の検出出力T
cと着火設定値Tb及び断火設定値Td(Tb<Td)
を比較し、火炎の有無を判別する火炎判別手段と、電源
投入時に熱電対の検出出力(初期検出出力Tca)と所
定値Tbとを比較し、初期検出出力Tcaが着火設定値
Tbより高いときには熱電対の検出出力Tcと着火設定
値Tb及び断火設定値Tdの間に定められる擬似炎設定
値Tsとを比較して擬似炎の有無を判別する擬似炎判別
手段とが設けられている構成である。
【0009】さらにまた、この発明では、空気吸込口及
び温風吹出口を有する外装ケース内にバーナと、このバ
ーナを臨ませた燃焼室と、空気吸込口から外装ケース内
に空気を流入させるとともに、バーナの燃焼ガスにて加
熱された空気を排出させる送風ファンとが設けられ、バ
ーナでの燃焼と送風ファンを制御する制御装置を備えた
温風暖房機において、制御装置にはバーナでの燃焼状態
を検出する熱電対と、ポストパージ中に暖房運転の指示
があった場合、熱電対の検出出力Tcと熱電対の初期検
出出力Tcaに応じて定められる擬似炎設定値Ts(T
b≦Ts<Tca)とを比較して擬似炎の有無を判別す
る擬似炎判別手段とが設けられている構成である。
【0010】さらにまた、この発明では、空気吸込口及
び温風吹出口を有する外装ケース内にバーナと、このバ
ーナを臨ませた燃焼室と、空気吸込口から外装ケース内
に空気を流入させるとともに、バーナの燃焼ガスにて加
熱された空気を排出させる送風ファンとが設けられ、バ
ーナでの燃焼と送風ファンを制御する制御装置を備えた
温風暖房機において、制御装置にはバーナでの燃焼状態
を検出する熱電対と、この熱電対の検出出力Tcと着火
設定値Tb及び断火設定値Td(Tb<Td)を比較
し、火炎の有無を判別する火炎判別手段と、ポストパー
ジ中に暖房運転の指示があった場合、熱電対の検出出力
Tcと着火設定値Tb及び断火設定値Tdの間に定めら
れる擬似炎設定値Tsとを比較して擬似炎の有無を判別
する擬似炎判別手段とが設けられている構成である。
【0011】
【作用】暖房運転中に停電があり、すぐに復旧して電源
が投入された場合、制御装置は擬似炎の有無の判別を行
う。このとき、熱電対の検出出力(初期検出出力Tc
a)は所定値Tbよりかなり大きくなっているため、擬
似炎設定値Tsが初期検出出力caに応じて初期検出出
力Tcaと所定値Tbとの間の値(Tb≦Ts<Tc
a)に定められるとともに、送風ファンが運転される。
このため、送風ファンの運転により熱電対の検出出力が
低下し、擬似炎設定値Ts以下になった時点で擬似炎無
しと判別されるため、速やかに暖房運転を再開させるこ
とが可能となる。
【0012】同様に、請求項2に記載されたものでは、
擬似炎設定値Tsが着火設定値Tb及び断火設定値Td
(Tb<Td)の間のある値に定められ、暖房運転中の
瞬時停電後に電源が投入される場合、熱電対の検出出力
TcがTs以下に低下した時点で擬似炎無しと判別され
るため、速やかに暖房運転を再開させることが可能であ
る。もちろん、TcaがTs以下の場合には即座に擬似
炎無しと判別され、送風ファンを運転させることなく、
暖房運転が再開可能となる。
【0013】また、請求項3に記載されたものでは、暖
房運転停止直後のポストパージ中に暖房運転が指示され
た場合、擬似炎の有無の判別を行う。このとき、熱電対
の検出出力(初期検出出力Tca)は所定値Tbよりか
なり大きくなっているため、擬似炎設定値Tsが初期検
出出力Tcaに応じて初期検出出力Tcaと所定値Tb
との間の値(Tb≦Ts<Tca)に定められるととも
に、送風ファンが運転される。このため、送風ファンの
運転により熱電対の検出出力が低下し、擬似炎設定値T
s以下になった時点で擬似炎無しと判別されるため、速
やかに暖房運転を再開させることが可能となる。
【0014】同様に、請求項4に記載されたものでは、
暖房運転停止直後のポストパージ中に暖房運転が指示さ
れた場合、擬似炎設定値Tsが着火設定値Tb及び断火
設定値Td(Tb<Td)の間のある値に定められ、熱
電対の検出出力TcがTs以下に低下した時点で擬似炎
無しと判別されるため、速やかに暖房運転を再開させる
ことが可能である。もちろん、TcaがTs以下の場合
には即座に擬似炎無しと判別され、ポストパージを終了
させ、暖房運転が再開される。
【0015】
【実施例】以下、この発明をガスファンヒータに適用し
た実施例について図面を参照して説明する。
【0016】図6において、1は背面上部にエアフィル
ターFが取付けられた空気吸込口2を有し、前面下部に
温風吹出口3を備えた外装ケース、4は外装ケース1内
の上部に設けられた燃焼室、5は燃焼室4に設けられた
ガスバーナ、6は燃焼室4の下に設けられたクロスフロ
ーファンよりなる送風ファン、7は燃焼室4の上面及び
前面を覆う覆板、8は燃焼室4と覆板7との間に介在さ
れ、吸込口2から流入した空気と燃焼室4からの燃焼ガ
スを送風ファン6に導く送風通路、9は送風ファン6か
らの温風を温風吹出口3に導くファンケーシング、10
はこのファンケーシング9で仕切られた外装ケース1内
の下部空間12に設けられた自動巻取式のコードリール
装置である。
【0017】このコードリール装置10は樹脂製の保護
カバー13を有し、電源コード14の出し入れが外装ケ
ース1の背面下部から行えるようにしてある。また、電
源コード14の引出しは手動で行い、電源コード14の
収納時は電源コード14を引張りながら手離すことによ
り、自動的に巻取りが行われるようにしてある。
【0018】15,16は覆板7と外装ケース1との間
の空気通路17に設けられた遮熱板を兼ねる整流板、1
8は外装ケース1の底板を兼ねる置台、19は制御装
置、20は運転スイッチ21等の操作回路部品、22は
サーミスタよりなる室温検知器、23はサーミスタより
なる目詰まり検知器、24はガスバーナの燃焼状態を検
出する熱電対であり、室温検知器22は空気吸込口2の
近くに、目詰まり検知器23は覆板7上に、また、熱電
対24はガスバーナ5の近くにそれぞれ配置されてい
る。
【0019】図1は制御装置19の基本構成を示すもの
である。図1において、25はA/D変換器を内蔵する
マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)であ
り、マイコン25の入力側には運転スイッチ21と、温
度設定器26と、室温検知器22と、目詰まり検知器2
3と、熱電対24とが設けられている。また、マイコン
25の出力側にはガスバーナ5のガス供給管(図示せ
ず)に挿入された元電磁弁27及び比例制御弁28と、
点火器29と、送風ファン6の駆動用モータFMと、目
詰まり表示器としてのフィルターランプ30と、警報ラ
ンプ31とが設けられている。また、マイコン25には
火炎判別手段32と擬似炎判別手段33とが内蔵されて
いる。
【0020】駆動用モータFMには回転数検知器34が
設けられ、その検出信号がマイコン25に入力されてい
る。また、温度設定器26及びフィルターランプ30は
運転スイッチ21と共に外装ケース1の前面上部に配置
されている。
【0021】運転スイッチ21が投入されると、マイコ
ン25は元電磁弁27及び比例制御弁28を開弁させ、
点火器29を作動させるとともに、送風ファン6の駆動
用モータFMを始動させる。このとき、室内空気が送風
ファン6によって空気吸込口2から外装ケース1内に吸
引され、その一部は取入口4Aを通って燃焼室4に入
る。そして、この空気は元電磁弁27及び比例制御弁2
8を介して供給されるガス燃料と混合され、ガスバーナ
5で燃焼する。
【0022】ガスバーナ5の燃焼ガスは排気口4Bから
排出された後、燃焼室4の外壁を冷却する送風通路8の
空気、並びに外装ケース1の上部及び前部の制御装置1
9及び操作回路部品20の温度上昇を抑制する空気と合
流して送風ファン6に吸入される。そして、送風ファン
6から吐出された温風はファンケーシング9に沿って温
風吹出口3に導かれ、室内へ放出される。
【0023】このような暖房運転中、マイコン25は温
度設定器26による設定温度と室温検知器22の検出温
度との差温の大きさに応じてガスバーナ5での燃料消費
量を定める。例えば図2に示すように、燃料消費量は6
00kcal/h〜3000kcal/hの範囲で、多
段階若しくは無段階に調整される。そして、この燃料消
費量が得られるように、マイコン25は比例制御弁28
の弁開度を調節し、ガスバーナ5への燃料供給量を制御
するとともに、駆動用モータFMの回転数制御を行い、
送風ファン6によるガスバーナ5への空気供給量を制御
する。
【0024】駆動用モータFMの回転数制御は回転数検
知器34からの回転数信号と設定回転数(ここでは図2
に示すように、550rpm〜1230rpmの範囲で
設定)とを比較し、送風ファン6の回転数が設定回転数
になるように駆動用モータFMの電圧制御又は位相制御
を行うものである。
【0025】このようにして、暖房負荷の大きさに応じ
てガスバーナ5での燃料消費量が緻密に制御されること
によって室温が設定温度近傍に維持される。室温が設定
温度近くまで上昇すると、ガスバーナ5での燃料消費量
は最小となり、送風ファン6の回転数も最小となって安
定し、低騒音での運転が行われる。
【0026】エアフィルターFに目詰まりが生じると、
目詰まり検知器23の検出温度が上昇していく。そし
て、この検出温度が所定温度以上になると、マイコン2
5はフィルタ−ランプ29を点灯させ、顧客にエアフィ
ルタ−Fの清掃を促す。もちろん、エアフィルターFの
清掃が行われずにそのまま使用された場合、目詰まり検
知器23の検出温度がさらに上昇する。そして、この検
出温度がハイリミット温度以上になると、マイコン25
はガスバーナ5での燃焼を停止させるとともに、エアフ
ィルターランプ29を点灯状態から点滅状態に切換え、
ガスファンヒータが強制停止されたことを顧客に報知す
る。
【0027】マイコン25に内蔵された火炎判別手段3
2は図3に示すように、熱電対24の検出出力Tcと着
火設定値Tbとを比較し、着火の有無を判別する。ま
た、暖房運転中に熱電対24の出力と断火設定値Tdと
を比較し、酸素濃度の低下によって熱電対24の検出出
力が断火設定値Tdに近付くと、警報ランプ31を点灯
させ、室内の換気を促す。もちろん、換気が行われずに
そのまま使用された場合、熱電対24の検出出力Tcが
熱電対24の検出出力がさらに低下する。そして、この
検出出力が断火設定値Td以下になると、マイコン25
はガスバーナ5での燃焼を停止させるとともに、フィル
ターランプ31を点灯状態から点滅状態に切換え、ガス
ファンヒータが強制停止されたことを顧客に報知する。
【0028】擬似炎判別手段33は図4及び図5に示す
ように、電源投入時や再着火時(再運転時)に擬似炎の
有無を判別し、擬似炎が検出された場合には警報ランプ
31若しくは別個の警報ランプ(図示せず)を点滅さ
せ、異状状態を報知するとともに暖房運転が行われない
ようにする(エラー処理)。
【0029】すなわち、図4に示すように、電源投入時
の熱電対24の検出出力Tcaと着火設定値Tbとを比
較し、初期検出出力Tcaが着火設定値Tb以下のとき
には擬似炎無しと判断し、運転スイッチ21が投入され
た場合にはすぐに点火シーケンスに移行し、ガスバーナ
5での燃焼を開始させる。
【0030】暖房運転中に停電があり、すぐに復旧して
電源が投入された場合、熱電対24の検出出力(初期検
出出力Tca)は所定値Tbよりかなり大きくなってい
る。このような場合、擬似炎設定値Tsが初期検出出力
Tcaに応じて初期検出出力Tcaと所定値Tbとの間
の値(Tb≦Ts<Tca)に定められるか、着火設定
値Tbと断火設定値Tdとの間の値に定められ、送風フ
ァン6が運転される。送風ファン6の運転中に運転スイ
ッチ21が投入されると、熱電対24の検出出力Tcと
擬似炎設定値Tsとが比較され、検出出力Tcが擬似炎
設定値Ts以下になると、擬似炎無しと判断し、すぐに
点火シーケンスに移行し、ガスバーナ5での燃焼を開始
させる。これに対し、送風ファン6の運転時間が所定時
間(例えば90秒間)になっても、TcがTs以下にな
らない場合には擬似炎有と判断し、エラー処理を行う。
【0031】一方、送風ファン6が所定時間運転して停
止した後に運転スイッチ21が投入されると、熱電対2
4の検出出力Tcと着火設定値Tbとが比較される。そ
して、TcがTb以下であれば、すぐに点火シーケンス
に移行し、TcがTbを越えていれば、エラー処理を行
う。なお、擬似炎設定値Tsを着火設定値Tbと断火設
定値Tdとの間の値に定める場合、検出出力Tcが着火
設定値Tb以上でも、擬似炎設定値Ts以下であれば、
熱電対24の検出出力Tcは正常であるから、送風ファ
ン6を運転させずに速やかに点火シーケンスに移行させ
てもよい。
【0032】暖房運転が停止されると、図5に示すよう
に所定時間(例えば90秒間)のポストパージ運転が行
われる。このポストパージ終了後に運転スイッチ21が
投入された場合、熱電対24の検出出力Tcと着火設定
値Tbとを比較し、検出出力Tcが着火設定値Tb以下
のときには擬似炎無しと判断し、運転スイッチ21が投
入された場合にはすぐに点火シーケンスに移行し、ガス
バーナ5での燃焼を開始させる。反対に、検出出力Tc
が着火設定値Tbを越えるときには擬似炎有と判断し、
エラー処理を行う。
【0033】また、ポストパージ中に運転スイッチ21
が投入された場合、熱電対24の検出出力Tcは着火設
定値Tbよりかなり大きくなっている。このような場
合、擬似炎設定値Tsが初期検出出力Tcaに応じて初
期検出出力Tcaと所定値Tbとの間の値(Tb≦Ts
<Tca)に定められるか、着火設定値Tbと断火設定
値Tdとの間の値に定められ、送風ファン6が運転の運
転が継続される。そして、熱電対24の検出出力Tcと
擬似炎設定値Tsとが比較され、検出出力Tcが擬似炎
設定値Ts以下になると、擬似炎無しと判断し、すぐに
点火シーケンスに移行し、ガスバーナ5での燃焼を開始
させる。これに対し、送風ファン6の運転時間が所定時
間(例えば90秒間)になっても、TcがTs以下にな
らない場合には擬似炎有と判断し、エラー処理を行う。
【0034】なお、擬似炎設定値Tsを着火設定値Tb
と断火設定値Tdとの間の値に定める場合、検出出力T
cが着火設定値Tb以上でも、擬似炎設定値Ts以下で
あれば、熱電対24の検出出力Tcは正常であるから、
速やかにポストパージを終了させ、点火シーケンスに移
行させることができる。
【0035】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、請求項1に記載されたものでは、暖房運転中に停
電があり、すぐに復旧して電源が投入された場合、熱電
対の検出出力Tcが熱電対の初期検出出力Tcaと所定
値Tbとの間の擬似炎設定値Ts(Tb≦Ts<Tc
a)以下になれば擬似炎無しと判別され、速やかに暖房
運転を再開させることができ、安全性を確保しながら使
用者の使い勝手を向上することができる。
【0036】同様に、請求項2に記載されたものでは、
擬似炎設定値Tsが着火設定値Tb及び断火設定値Td
(Tb<Td)の間のある値に定められ、暖房運転中の
瞬時停電後に電源が投入される場合、熱電対の検出出力
TcがTs以下に低下した時点で擬似炎無しと判別され
るため、速やかに暖房運転を再開させることができるば
かりでなく、熱電対の初期検出出力TcaがTs以下の
場合には即座に擬似炎無しと判別され、送風ファンを運
転させることなく、暖房運転が再開させることができ、
さらに使い勝手を向上できる。
【0037】また、請求項3に記載されたものでは、暖
房運転停止直後のポストパージ中に暖房運転が指示され
た場合、熱電対の検出出力Tcが熱電対の初期検出出力
Tcaと所定値Tbとの間の擬似炎設定値Ts(Tb≦
Ts<Tca)以下になれば擬似炎無しと判別され、速
やかに暖房運転を再開させることができ、安全性を確保
しながら使用者の使い勝手を向上することができる。
【0038】同様に、請求項4に記載されたものでは、
暖房運転停止直後のポストパージ中に暖房運転が指示さ
れた場合、擬似炎設定値Tsが着火設定値Tb及び断火
設定値Td(Tb<Td)の間のある値に定められ、熱
電対の検出出力TcがTs以下に低下した時点で擬似炎
無しと判別されるため、速やかに暖房運転を再開させる
ことができるばかりでなく、熱電対の初期検出出力Tc
aがTs以下の場合には即座に擬似炎無しと判別され、
ポストパージを終了させて暖房運転が再開させることが
でき、さらに使い勝手を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用したガスファンヒータの制御装
置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】同じく制御装置の制御特性説明図である。
【図3】同じく制御装置の他の制御特性説明図である。
【図4】同じく制御装置の制御動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図5】同じく制御装置の他の制御動作を説明するため
のフローチャートである。
【図6】温風暖房機の一例を示すガスファンヒータの概
略構成説明図である。
【符号の説明】
1 外装ケース 2 空気吸込口 3 温風吹出口 4 燃焼室 5 ガスバーナ 6 送風ファン 19 制御装置 24 熱電対 32 火炎判別手段 33 擬似炎判別手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/10 320

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気吸込口及び温風吹出口を有する外装
    ケース内にバーナと、このバーナを臨ませた燃焼室と、
    空気吸込口から外装ケース内に空気を流入させるととも
    に、バーナの燃焼ガスにて加熱された空気を温風吹出口
    から排出させる送風ファンとが設けられ、バーナでの燃
    焼と送風ファンを制御する制御装置を備えた温風暖房機
    において、制御装置にはバーナでの燃焼状態を検出する
    熱電対と、電源投入時の熱電対の検出出力(初期検出出
    力Tca)と所定値Tbとを比較し、初期検出出力Tc
    aが所定値Tbより高いときには送風ファンを運転させ
    るとともに、熱電対の検出出力Tcと初期検出出力Tc
    aに応じて定められる擬似炎設定値Ts(Tb≦Ts<
    Tca)とを比較して擬似炎の有無を判別する擬似炎判
    別手段とが設けられていることを特徴とする温風暖房
    機。
  2. 【請求項2】 空気吸込口及び温風吹出口を有する外装
    ケース内にバーナと、このバーナを臨ませた燃焼室と、
    空気吸込口から外装ケース内に空気を流入させるととも
    に、バーナの燃焼ガスにて加熱された空気を温風吹出口
    から排出させる送風ファンとが設けられ、バーナでの燃
    焼と送風ファンを制御する制御装置を備えた温風暖房機
    において、制御装置にはバーナでの燃焼状態を検出する
    熱電対と、この熱電対の検出出力Tcと着火設定値Tb
    及び断火設定値Td(Tb<Td)を比較し、火炎の有
    無を判別する火炎判別手段と、電源投入時に熱電対の検
    出出力(初期検出出力Tca)と所定値Tbとを比較
    し、初期検出出力Tcaが着火設定値Tbより高いとき
    には送風ファンを運転させるとともに、熱電対の検出出
    力Tcと着火設定値Tb及び断火設定値Tdの間に定め
    られる擬似炎設定値Tsとを比較して擬似炎の有無を判
    別する擬似炎判別手段とが設けられていることを特徴と
    する温風暖房機。
  3. 【請求項3】 空気吸込口及び温風吹出口を有する外装
    ケース内にバーナと、このバーナを臨ませた燃焼室と、
    空気吸込口から外装ケース内に空気を流入させるととも
    に、バーナの燃焼ガスにて加熱された空気を温風吹出口
    から排出させる送風ファンとが設けられ、バーナでの燃
    焼と送風ファンを制御する制御装置を備えた温風暖房機
    において、制御装置にはバーナでの燃焼状態を検出する
    熱電対と、ポストパージ中に暖房運転の指示があった場
    合、熱電対の検出出力Tcと熱電対の初期検出出力Tc
    aに応じて定められる擬似炎設定値Ts(Tb≦Ts<
    Tca)とを比較して擬似炎の有無を判別する擬似炎判
    別手段とが設けられていることを特徴とする温風暖房
    機。
  4. 【請求項4】 空気吸込口及び温風吹出口を有する外装
    ケース内にバーナと、このバーナを臨ませた燃焼室と、
    空気吸込口から外装ケース内に空気を流入させるととも
    に、バーナの燃焼ガスにて加熱された空気を温風吹出口
    から排出させる送風ファンとが設けられ、バーナでの燃
    焼と送風ファンを制御する制御装置を備えた温風暖房機
    において、制御装置にはバーナでの燃焼状態を検出する
    熱電対と、この熱電対の検出出力Tcと着火設定値Tb
    及び断火設定値Td(Tb<Td)を比較し、火炎の有
    無を判別する火炎判別手段と、ポストパージ中に暖房運
    転の指示があった場合、熱電対の検出出力Tcと着火設
    定値Tb及び断火設定値Tdの間に定められる擬似炎設
    定値Tsとを比較して擬似炎の有無を判別する擬似炎判
    別手段とが設けられていることを特徴とする温風暖房
    機。
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