JP2005016764A - ラジエータサポートの取付構造 - Google Patents

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Shigeyuki Mizumura
重行 水村
Hideki Ogata
秀樹 尾形
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Hino Motors Ltd
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Abstract

【課題】ブッシュを損傷することなく、ラジエータサポートのアッパタンク又はロアタンクへの組付工数を低減する。
【解決手段】ラジエータコア11の上端及び下端にアッパタンク12及びロアタンクを配設し、ラジエータコアの両側端面にラジエータサポート16を配設する。ラジエータサポートの上端に弾性変形可能な一対のアッパアーム16a,16aを設け、一対のアッパアームがアッパタンクを挟んだ状態でアッパ結合手段17により結合する。一対のアッパアームの先端に一対の通孔17a,17aを形成し、一対の通孔に対向するようにアッパタンクに一対の穴17b,17bを形成する。一部が一対の穴から突出するように一対の穴にゴム製の一対のブッシュ17c,17cを挿入し、一対のアッパアーム及びアッパタンクに一対のアッパアームの先端を拡げるアッパ拡幅手段19を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上端及び下端にアッパタンク及びロアタンクをそれぞれ有するラジエータコアの両側端面に配設されるラジエータサポートの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のラジエータサポートの取付構造として、ラジエータコアの上端及び下端にアッパタンク及びロアタンクが配設され、ラジエータコアの両側にラジエータサポートが配設され、ラジエータサポートの上端及び下端がアッパタンク及びロアタンクにネジ手段により取付けられたラジエータサポートの取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。このラジエータサポートの取付構造では、ネジ手段がラジエータサポートの上端又は下端のいずれか又は双方の前面からアッパタンク及びロアタンクに螺合される第1ボルトと、ラジエータサポートの上端又は下端のいずれか又は双方の後面から第1ボルトの近傍に設けられ第1ボルトと偏倚してアッパタンク及びロアタンクに螺合される第2ボルトとを備える。
このように構成されたラジエータサポートの取付構造では、第1及び第2ボルトをそれぞれ偏倚してアッパタンク及びロアタンクに螺合することにより、ボルトを支点としたラジエータサポートとアッパタンク又はロアタンクの取付け角度が変化することを防止できるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−227592号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の特許文献1に示されたラジエータサポートの取付構造では、ラジエータ内の冷却水の温度変化によるラジエータの各部材の熱膨張及び熱収縮の相違に基づく各部材間の歪みを吸収するため、第1及び第2ボルトが挿入されるアッパタンクの通孔に、ゴム製のブッシュがそれぞれ挿入される。この場合、ブッシュはラジエータサポート上部の一対のフランジ部により圧縮された状態で用いられるため、ラジエータサポートのアッパタンクへの組付時に、通孔から突出したブッシュの一部を損傷しないように、ラジエータサポート上部の一対のフランジ部の間隔を拡げてアッパタンクを挟んだ後に治具等で正規の間隔に修正する必要があり、組付工数が増大する不具合があった。
【0005】
本発明の目的は、ブッシュを損傷することなく、ラジエータサポートのアッパタンク又はロアタンクへの組付工数を低減できる、ラジエータサポートの取付構造を提供することにある。
本発明の別の目的は、アッパ拡幅手段又はロア拡幅手段により開いた一対のアッパアーム又は一対のロアアームの間隔を速やかに正規の間隔に戻すことができる、ラジエータサポートの取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1、図2及び図5に示すように、ラジエータコア11の上端及び下端にアッパタンク12及びロアタンク13が配設され、ラジエータコア11の両側端面にラジエータサポート16が配設され、ラジエータサポート16の上端に弾性変形可能な一対のアッパアーム16a,16aが設けられ、一対のアッパアーム16a,16aがアッパタンク12を挟んだ状態でアッパ結合手段17によりアッパタンク12に結合されたラジエータサポートの取付構造の改良である。
その特徴ある構成は、アッパ結合手段17が、一対のアッパアーム16a,16aの先端にそれぞれ形成された一対の通孔17a,17aと、一対の通孔17a,17aに対向するようにアッパタンク12にそれぞれ形成された一対の穴17b,17bと、一部が一対の穴17b,17bから突出するように一対の穴17b,17bにそれぞれ挿入されたゴム製の一対のブッシュ17c,17cとを有し、一対のアッパアーム16a,16a及びアッパタンク12に一対のアッパアーム16a,16aの先端を拡げるアッパ拡幅手段19が設けられたところにある。
【0007】
この請求項1に記載されたラジエータサポートの取付構造では、アッパタンク12の一対の穴17b,17bに一対のブッシュ17c,17cを挿入した状態で、一対のアッパアーム16a,16aをアッパタンク12に嵌入していくと、アッパ拡幅手段19が一対のアッパアーム16a,16aの先端の間隔を拡げられるので、一対のアッパアーム16a,16aの先端が一対の穴17b,17bから突出している一対のブッシュ17c,17cの外周面に接触せず、一対のブッシュ17c,17cの外周面が一対のアッパアーム16a,16aにより損傷しない。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図1及び図2に示すように、アッパ拡幅手段19が、アッパタンク12の側端面から一対の穴17c,17cに向うに従って次第に拡がるように上記側端面及び一対の穴17b,17b間にそれぞれ形成された一対の傾斜面19a,19aと、互いに近付く方向に突出するように一対のアッパアーム16a,16aにそれぞれ形成された一対の凸部19b,19bとを有し、一対のアッパアーム16a,16aをアッパタンク12に嵌入するとき一対の凸部19b,19bが一対の傾斜面19a,19aに接触して一対のアッパアーム16a,16aの先端の間隔を拡げるように構成されたことを特徴とする。
この請求項2に記載されたラジエータサポートの取付構造では、アッパタンク12の一対の穴17b,17bに一対のブッシュ17c,17cを挿入した状態で、一対のアッパアーム16a,16aをアッパタンク12に嵌入していくと、一対の凸部が一対の傾斜面に当接し、一対のアッパアームが弾性変形して一対のアッパアームの先端の間隔が一対の傾斜面により拡げられるので、一対のアッパアームの先端が一対の穴から突出している一対のブッシュの外周面に接触せず、一対のブッシュの外周面が一対のアッパアームにより損傷しない。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明であって、更に図1及び図2に示すように、アッパタンク12の一対の穴17c,17cと一対の傾斜面19a,19aとの間に一対の凸部19b,19bを収容するための一対の凹部19c,19cがそれぞれ形成されたことを特徴とする。
この請求項3に記載されたラジエータサポートの取付構造では、一対のアッパアーム16a,16aをアッパタンク12に嵌入して、一対の凸部19b,19bが一対の傾斜面19a,19aに接触して一対のアッパアーム16a,16aの先端の間隔が拡げられた後に、更に一対のアッパアーム16a,16aをアッパタンク12に嵌入していくと、一対の凸部19b,19bが一対の凹部19c,19cに収容され、上記弾性変形していた一対のアッパアーム16a,16aが正規の間隔に戻って一対のブッシュ17c,17cを圧縮するとともに、一対の通孔17a,17aが一対の穴17b,17bに一致する。
【0010】
請求項4に係る発明は、ラジエータコアの上端及び下端にアッパタンク及びロアタンクが配設され、ラジエータコアの両側端面にラジエータサポートが配設され、ラジエータサポートの下端に弾性変形可能な一対のロアアームが設けられ、一対のロアアームがロアタンクを挟んだ状態でロア結合手段によりロアタンクに結合されたラジエータサポートの取付構造の改良である。
その特徴ある構成は、ロア結合手段が、一対のロアアームの先端にそれぞれ形成された一対の通孔と、一対の通孔に対向するようにロアタンクにそれぞれ形成された一対の穴と、一部が一対の穴から突出するように一対の穴にそれぞれ挿入されたゴム製の一対のブッシュとを有し、一対のロアアーム及びロアタンクに一対のロアアームの先端を拡げるロア拡幅手段が設けられたところにある。
【0011】
この請求項4に記載されたラジエータサポートの取付構造では、ロアタンクの一対の穴に一対のブッシュを挿入した状態で、一対のロアアームをロアタンクに嵌入していくと、ロア拡幅手段が一対のロアアームの先端の間隔を拡げられるので、一対のロアアームの先端が一対の穴から突出している一対のブッシュの外周面に接触せず、一対のブッシュの外周面が一対のロアアームにより損傷しない。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明であって、更にロア拡幅手段が、ロアタンクの側端面から一対の穴に向うに従って次第に拡がるように上記側端面及び一対の穴間にそれぞれ形成された一対の傾斜面と、互いに近付く方向に突出するように一対のロアアームにそれぞれ形成された一対の凸部とを有し、一対のロアアームをロアタンクに嵌入するとき一対の凸部が一対の傾斜面に接触して一対のロアアームの先端の間隔を拡げるように構成されたことを特徴とする。
この請求項5に記載されたラジエータサポートの取付構造では、ロアタンクの一対の穴に一対のブッシュを挿入した状態で、一対のロアアームをロアタンクに嵌入していくと、一対の凸部が一対の傾斜面に当接し、一対のロアアームが弾性変形して一対のロアアームの先端の間隔が一対の傾斜面により拡げられるので、一対のロアアームの先端が一対の穴から突出している一対のブッシュの外周面に接触せず、一対のブッシュの外周面が一対のロアアームにより損傷しない。
【0013】
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明であって、更にロアタンクの一対の穴と一対の傾斜面との間に一対の凸部を収容するための一対の凹部がそれぞれ形成されたことを特徴とする。
この請求項6に記載されたラジエータサポートの取付構造では、一対のロアアームをロアタンクに嵌入して、一対の凸部が一対の傾斜面に接触して一対のロアアームの先端の間隔が拡げられた後に、更に一対のロアアームをロアタンクに嵌入していくと、一対の凸部が一対の凹部に収容され、上記弾性変形していた一対のロアアームが正規の間隔に戻って一対のブッシュを圧縮するとともに、一対の通孔が一対の穴に一致する。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図5に示すように、ラジエータ10は、ラジエータコア11と、このラジエータコア11の上部及び下部に配設されたアッパタンク12及びロアタンク13とを備える。ラジエータコア11は多数のチューブ11aと多数のフィン11bとを有する。これらのチューブ11a及びフィン11bは厚さの薄い金属条、具体的には銅やアルミニウムにより形成される。またチューブ11aは断面長円状に形成され、チューブ11aの外周部には波形に形成されたフィン11bがチューブ11aのほぼ全長にわたって固着される。フィン11bは歯車型ロールによって波形に形成され、チューブ11aとフィン11bは交互に配設される。更にチューブ11aとフィン11bによりラジエータコア11が形成され、チューブ11aの上端及び下端は上部コアプレート14(図1)及び下部コアプレート(図示せず)にそれぞれ接合される。
【0015】
一方、アッパタンク12及びロアタンク13は合成樹脂の射出成形により作製される。アッパタンク12の一方の側面には冷却水を導入する冷却水導入管12aがアッパタンク12と一体的に形成され、ロアタンク13の一方の側面には冷却水を排出する冷却水排出管13aがロアタンク13と一体的に形成される(図5)。エンジン(図示せず)で暖められた冷却水が上記冷却水導入管12aからアッパタンク12内に流入し、ラジエータコア11で冷却された冷却水はロアタンク13を通って冷却水排出管13aから再びエンジンの冷却水系に供給されるようになっている。
【0016】
またラジエータコア11の上部及び下部にアッパタンク12及びロアタンク13がそれぞれ取付けられた状態で、ラジエータコア11の両側端面からアッパタンク12の両側端面及びロアタンク13の両側端面に延びる一対のラジエータサポート16,16が配設される。ラジエータサポート16の上端には斜め上方に延びる弾性変形可能な一対のアッパアーム16a,16aが設けられ、これらのアッパアーム16a,16aがアッパタンク12を挟んだ状態でアッパ結合手段17によりラジエータサポート16上部がアッパタンク12に結合される(図1及び図2)。またラジエータサポート16の下端には斜め下方に延びる弾性変形可能な一対のロアアーム16bが設けられ、これらのロアアーム16bがロアタンク13を挟んだ状態でロア結合手段18により結合される(図5)。
【0017】
本実施の形態の特徴ある構成は、アッパ結合手段17が、一対のアッパアーム16a,16aの先端にそれぞれ形成された一対の通孔17a,17aと、一対の通孔17a,17aに対向するようにアッパタンク12にそれぞれ形成された一対の穴17b,17bと、一部が一対の穴17b,17bから突出するように一対の穴17b,17bにそれぞれ挿入されたゴム製の一対のブッシュ17c,17cとを有し、一対のアッパアーム16a,16a及びアッパタンク12に一対のアッパアーム16a,16aの先端を拡げるアッパ拡幅手段19が設けられたところにある(図1〜図4)。
【0018】
上記アッパ結合手段17は、一部が一対の穴17b,17bから突出するように一対のブッシュ17c,17cにそれぞれ挿入された金属製の一対のカラー17d,17dと、一対の通孔17a,17a及び一対の穴17b,17bにそれぞれ挿入された一対のアッパボルト17e,17eと、一対の穴17b,17bの一部を横切るようにアッパタンク12にそれぞれ形成された一対のアッパナット収容凹部17f,17fと、これらのアッパナット収容凹部17f,17fにそれぞれ収容され一対のアッパボルト17e,17eがそれぞれ螺合されるアッパナット17g,17gとを更に有する。上記カラー17dはブッシュ17cよりは短く形成される、即ちカラー17dはその一部が穴17bから僅かに突出する長さに形成される(図3及び図4)。またブッシュ17c及びカラー17dの先端はアッパナット収容凹部17fに収容されたアッパナット17gの端面に当接するように構成される。なお、上記のアッパタンク12及びアッパアーム16aに設けられたアッパ結合手段17は、アッパタンク12及びラジエータサポート16上部の結合のみならず、ラジエータ10の各部材の熱膨張及び熱収縮の相違に基づく各部材間の歪みを吸収する機構をも兼ね備える。
【0019】
一方、アッパ拡幅手段19は、アッパタンク12の側端面から一対の穴17b,17bに向うに従って次第に拡がるように上記側端面及び一対の穴17b,17b間にそれぞれ形成された一対の傾斜面19a,19aと、互いに近付く方向に突出するように一対のアッパアーム16a,16aにそれぞれ形成された一対の凸部19b,19bとを有する(図1及び図2)。一対の凸部19b,19bは一対のアッパアーム16a,16aの略中央に形成される。換言すると、一対のアッパアーム16aをアッパタンク12に嵌入して、一対の凸部19b,19bが一対の傾斜面19a,19aに接触して一対のアッパアーム16a,16aの先端の間隔が拡げられるときに、一対のアッパアーム16a,16aの先端が一対のブッシュ17c,17cの外周面に達しない位置(接触しない位置)に、一対の凸部19b,19bがそれぞれ形成される。またアッパタンク12には、一対の穴17b,17bと一対の傾斜面19a,19aとの間に位置するように一対の凹部19c,19cがそれぞれ形成される。これらの凹部19c,19cは、一対のアッパアーム16a,16aに形成された一対の通孔17a,17aがアッパタンク12に形成された一対の穴17b,17bにそれぞれ一致したときに、一対の凸部19b,19bを収容可能に構成される。
【0020】
更に、ロア結合手段18は、一対のロアアーム16bの先端にそれぞれ形成された一対の通孔(図示せず)と、一対の通孔に対向するようにロアタンク13にそれぞれ形成された一対の穴(図示せず)と、一対の通孔及び一対の穴にそれぞれ挿入する一対のロアボルト18aと、一対の穴の一部を横切るようにロアタンクにそれぞれ形成された一対のロアナット収容凹部(図示せず)と、これらのロアナット収容凹部にそれぞれ収容され一対のロアボルト18aがそれぞれ螺合されるロアナット(図示せず)とを有する(図5)。なお、ロア結合手段は、アッパ結合手段のブッシュ、カラー及びアッパ拡幅手段に相当するブッシュ、カラー及びロア拡幅手段を有しない。
【0021】
このように構成されたラジエータサポート16の組付手順を説明する。
先ずラジエータコア11の上部及び下部にアッパタンク12及びロアタンク13がそれぞれ取付ける。次いでラジエータサポート16の一対のロアアーム16bをロアタンク13に嵌入した後に、ロアボルト18aをロアナットに緩く螺合(仮締め)して一対のロアアーム16bをロアタンク13に結合する。次にアッパタンク12の一対のアッパナット収容凹部17f,17fに一対のアッパナット17g,17gをそれぞれ収容した後に(図2(a)及び図3)、アッパタンク12に形成された一対の穴17b,17bに一対のブッシュ17c,17c及び一対のカラー17d,17dをそれぞれ挿入する。この状態でラジエータサポート16をロアボルト18aを中心に回転させて一対のアッパアーム16a,16aをアッパタンク12に嵌入していくと、一対の凸部19b,19bが一対の傾斜面19a,19aに当接し、一対のアッパアーム16a,16aが弾性変形して一対のアッパアーム16a,16aの先端の間隔が一対の傾斜面19a,19aにより拡げられるので(図2(b))、一対のアッパアーム16a,16aの先端が一対の穴17b,17bから突出している一対のブッシュ17c,17cの外周面に接触しない。この結果、一対のブッシュ17c,17cの外周面が一対のアッパアーム16a,16aにより損傷することはない。
【0022】
更に一対のアッパアーム16a,16aをアッパタンク12に嵌入していくと、一対の凸部19b,19bが一対の凹部19c,19cに収容され、上記弾性変形していた一対のアッパアーム16a,16aが復帰して(正規の間隔に戻って)一対のブッシュ17c,17cを圧縮する。このとき一対の通孔17a,17aが一対の穴17b,17bに一致しているので、これらの通孔17a,17a及び穴17b,17bに一対のアッパボルト17e,17eをそれぞれ挿入して一対のアッパナット17g,17gに螺合した後(図2(c)及び図4)、一対のロアアーム16b及びロアタンク13を結合するロアボルト18aを本締めする。このような簡単な作業でラジエータサポート16をアッパタンク12及びロアタンク13に結合できる。
【0023】
またアッパボルト17e及びアッパナット17g間に、穴17bから僅かに突出するカラー17dを介装することにより、アッパタンク12とアッパアーム16aとの間に僅かな隙間21(図4)が形成されるため、アッパタンク12とラジエータサポート16とが相対変位できるようになる。この結果、ラジエータ10内の冷却水が温度変化してラジエータ10の各部材(ラジエータコア11、アッパタンク12、ロアタンク13、ラジエータサポート16等)が熱膨張及び熱収縮の相違に基づきラジエータ10内に歪みが発生しようとするけれども、ブッシュ17cが弾性変形してアッパタンク12とラジエータサポート16とが相対変位することにより、上記歪みを吸収できる。従って、ラジエータ10内部に繰返し応力が作用しないので、ラジエータ10の疲労破壊を防止できる。
【0024】
なお、上記実施の形態では、アッパ結合手段がブッシュ、カラー及びアッパ拡幅手段を有することにより、ラジエータの各部材の熱膨張及び熱収縮の相違に基づく各部材間の歪みを吸収したが、ロア結合手段がブッシュ、カラー及びロア拡幅手段を有することにより、ラジエータの各部材の熱膨張及び熱収縮の相違に基づく各部材間の歪みを吸収してもよい。この場合、ロア結合手段が、上記一対の通孔、一対の穴、一対のロアボルト、一対のロアナット収容凹部及び一対のロアナットに加えて、一部が一対の穴から突出するように一対の穴にそれぞれ挿入されたゴム製の一対のブッシュと、一部が一対の穴から突出するように一対のブッシュにそれぞれ挿入された金属製の一対のカラーと、一対のロアアーム及びロアタンクに一対のロアアームの先端を拡げるロア拡幅手段とを更に有する。
【0025】
またロア拡幅手段は、ロアタンクの側端面から一対の穴に向うに従って次第に拡がるように上記側端面及び一対の穴間にそれぞれ形成された一対の傾斜面と、互いに近付く方向に突出するように一対のロアアームにそれぞれ形成された一対の凸部とを有し、一対のロアアームをロアタンクに嵌入するとき一対の凸部が一対の傾斜面に接触して一対のロアアームの先端の間隔を拡げるように構成される。更にロアタンクの一対の穴と一対の傾斜面との間に一対の凸部を収容するための一対の凹部がそれぞれ形成される。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、一対のアッパアームの先端にアッパ結合手段の一対の通孔を形成し、一対の通孔に対向するようにアッパタンクに一対の穴を形成し、一部が一対の穴から突出するように一対の穴にゴム製の一対のブッシュを挿入し、更に一対のアッパアーム及びアッパタンクに一対のアッパアームの先端を拡げるアッパ拡幅手段を設けたので、アッパタンクの一対の穴に一対のブッシュを挿入した状態で、一対のアッパアームをアッパタンクに嵌入していくと、アッパ拡幅手段が一対のアッパアームの先端の間隔を拡げる。この結果、一対のアッパアームの先端が一対の穴から突出している一対のブッシュの外周面に接触しないので、一対のブッシュの外周面が一対のアッパアームにより損傷することはない。
【0027】
またアッパタンクの側端面から一対の穴に向うに従って次第に拡がるように上記側端面及び一対の穴間に一対の傾斜面を形成し、互いに近付く方向に突出するように一対のアッパアームに一対の凸部を形成すれば、一対のアッパアームをアッパタンクに嵌入するとき、一対の凸部が一対の傾斜面に接触して一対のアッパアームの先端の間隔が次第に拡げられる。この結果、一対のアッパアームの先端が一対の穴から突出している一対のブッシュの外周面に接触しないので、一対のブッシュの外周面が一対のアッパアームにより損傷することはない。
【0028】
またアッパタンクの一対の穴と一対の傾斜面との間に一対の凸部を収容するための一対の凹部をそれぞれ形成すれば、一対のアッパアームをアッパタンクに嵌入して、一対の凸部が一対の傾斜面に接触して一対のアッパアームの先端の間隔が拡げられた後に、更に一対のアッパアームをアッパタンクに嵌入していくと、一対の凸部が一対の凹部に収容される。この結果、上記弾性変形していた一対のアッパアームが正規の間隔に戻るので、これらのアッパアームにより一対のブッシュが圧縮されるとともに、一対の通孔が一対の穴に一致する。
【0029】
また一対のロアアームの先端にロア結合手段の一対の通孔を形成し、一対の通孔に対向するようにロアタンクに一対の穴を形成し、一部が一対の穴から突出するように一対の穴にゴム製の一対のブッシュを挿入し、更に一対のロアアーム及びロアタンクに一対のロアアームの先端を拡げるロア拡幅手段を設ければ、ロアタンクの一対の穴に一対のブッシュを挿入した状態で、一対のロアアームをロアタンクに嵌入していくと、ロア拡幅手段が一対のロアアームの先端の間隔を拡げられる。この結果、一対のロアアームの先端が一対の穴から突出している一対のブッシュの外周面に接触しないので、一対のブッシュの外周面が一対のロアアームにより損傷することはない。
【0030】
またロアタンクの側端面から一対の穴に向うに従って次第に拡がるように上記側端面及び一対の穴間に一対の傾斜面を形成し、互いに近付く方向に突出するように一対のロアアームに一対の凸部を形成すれば、一対のロアアームをロアタンクに嵌入するとき、一対の凸部が一対の傾斜面に接触して一対のロアアームの先端の間隔が次第に拡げられる。この結果、一対のロアアームの先端が一対の穴から突出している一対のブッシュの外周面に接触しないので、一対のブッシュの外周面が一対のロアアームにより損傷することはない。
【0031】
更にロアタンクの一対の穴と一対の傾斜面との間に一対の凸部を収容するための一対の凹部をそれぞれ形成すれば、一対のロアアームをロアタンクに嵌入して、一対の凸部が一対の傾斜面に接触して一対のロアアームの先端の間隔が拡げられた後に、更に一対のロアアームをロアタンクに嵌入していくと、一対の凸部が一対の凹部に収容される。この結果、上記弾性変形していた一対のロアアームが正規の間隔に戻るので、これらのロアアームにより一対のブッシュが圧縮されるとともに、一対の通孔が一対の穴に一致する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態ラジエータサポートの取付構造を示す要部分解斜視図。
【図2】そのラジエータサポートの組付手順を示す要部平面図。
【図3】図2(a)のA部拡大断面図。
【図4】図2(c)のB部拡大断面図。
【図5】そのラジエータの斜視図。
【符号の説明】
10 ラジエータ
11 ラジエータコア
12 アッパタンク
13 ロアタンク
16 ラジエータサポート
16a アッパアーム
17 アッパ結合手段
17a 通孔
17b 穴
17c ブッシュ
19 アッパ拡幅手段

Claims (6)

  1. ラジエータコア(11)の上端及び下端にアッパタンク(12)及びロアタンク(13)が配設され、前記ラジエータコア(11)の両側端面にラジエータサポート(16)が配設され、前記ラジエータサポート(16)の上端に弾性変形可能な一対のアッパアーム(16a,16a)が設けられ、前記一対のアッパアーム(16a,16a)が前記アッパタンク(12)を挟んだ状態でアッパ結合手段(17)により前記アッパタンク(12)に結合されたラジエータサポートの取付構造において、
    前記アッパ結合手段(17)が、前記一対のアッパアーム(16a,16a)の先端にそれぞれ形成された一対の通孔(17a,17a)と、前記一対の通孔(17a,17a)に対向するように前記アッパタンク(12)にそれぞれ形成された一対の穴(17b,17b)と、一部が前記一対の穴(17b,17b)から突出するように前記一対の穴(17b,17b)にそれぞれ挿入されたゴム製の一対のブッシュ(17c,17c)とを有し、
    前記一対のアッパアーム(16a,16a)及び前記アッパタンク(12)に前記一対のアッパアーム(16a,16a)の先端を拡げるアッパ拡幅手段(19)が設けられたことを特徴とするラジエータサポートの取付構造。
  2. アッパ拡幅手段(19)が、アッパタンク(12)の側端面から一対の穴(17b,17b)に向うに従って次第に拡がるように前記側端面及び一対の穴(17b,17b)間にそれぞれ形成された一対の傾斜面(19a,19a)と、互いに近付く方向に突出するように前記一対のアッパアーム(16a,16a)にそれぞれ形成された一対の凸部(19b,19b)とを有し、
    前記一対のアッパアーム(16a,16a)を前記アッパタンク(12)に嵌入するとき前記一対の凸部(19b,19b)が前記一対の傾斜面(19a,19a)に接触して前記一対のアッパアーム(16a,16a)の先端の間隔を拡げるように構成された請求項1記載のラジエータサポートの取付構造。
  3. アッパタンク(12)の一対の穴(17b,17b)と一対の傾斜面(19a,19a)との間に前記一対の凸部(19b,19b)を収容するための一対の凹部(19c,19c)がそれぞれ形成された請求項2記載のラジエータサポートの取付構造。
  4. ラジエータコアの上端及び下端にアッパタンク及びロアタンクが配設され、前記ラジエータコアの両側端面にラジエータサポートが配設され、前記ラジエータサポートの下端に弾性変形可能な一対のロアアームが設けられ、前記一対のロアアームが前記ロアタンクを挟んだ状態でロア結合手段により前記ロアタンクに結合されたラジエータサポートの取付構造において、
    前記ロア結合手段が、前記一対のロアアームの先端にそれぞれ形成された一対の通孔と、前記一対の通孔に対向するように前記ロアタンクにそれぞれ形成された一対の穴と、一部が前記一対の穴から突出するように前記一対の穴にそれぞれ挿入されたゴム製の一対のブッシュとを有し、
    前記一対のロアアーム及び前記ロアタンクに前記一対のロアアームの先端を拡げるロア拡幅手段が設けられたことを特徴とするラジエータサポートの取付構造。
  5. ロア拡幅手段が、ロアタンクの側端面から前記一対の穴に向うに従って次第に拡がるように前記側端面及び一対の穴間にそれぞれ形成された一対の傾斜面と、互いに近付く方向に突出するように前記一対のロアアームにそれぞれ形成された一対の凸部とを有し、
    前記一対のロアアームを前記ロアタンクに嵌入するとき前記一対の凸部が前記一対の傾斜面に接触して前記一対のロアアームの先端の間隔を拡げるように構成された請求項4記載のラジエータサポートの取付構造。
  6. ロアタンクの一対の穴と一対の傾斜面との間に前記一対の凸部を収容するための一対の凹部がそれぞれ形成された請求項5記載のラジエータサポートの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006258329A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Denso Corp 複式熱交換器

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