JP2005015391A - 洗浄料 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用性(メイクアップ除去効果)と使用感(良好な洗い流し感)に優れ、かつ皮膚刺激の少ない洗浄料を提供すること。
【構成】次の、成分(a)繊維、成分(b)油性成分 55〜95質量%、成分(c)非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤、成分(d)水を必須成分として含有する洗浄料。さらに成分(a)の繊維の含有量が、0.05〜10質量%である洗浄料。さらに、成分(a)の繊維が、長さ0.1〜5mm、太さ0.1〜20デニールである洗浄料。
【選択図】 なし
【構成】次の、成分(a)繊維、成分(b)油性成分 55〜95質量%、成分(c)非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤、成分(d)水を必須成分として含有する洗浄料。さらに成分(a)の繊維の含有量が、0.05〜10質量%である洗浄料。さらに、成分(a)の繊維が、長さ0.1〜5mm、太さ0.1〜20デニールである洗浄料。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維を含有した洗浄料に関し、更に詳しくは、使用性(メイクアップ除去効果)、使用感(良好な洗い流し感)に優れ、かつ皮膚刺激の少ない洗浄料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より皮膚の洗浄あるいはクレンジングとしてもちいられる洗浄料は、様々なものが上市されていた。特定の非イオン性界面活性剤と液体油とを必須成分とする非水クレンジング料や、特定のシリコーン油と特定の非イオン性界面活性剤と液体油と多価アルコールと水とを必須成分とする油性クレンジング料、特定の球状粉体と水溶性高分子とを必須成分とする洗浄剤組成物、特定の球状粉体と脂肪酸エチレングリコールエステルとを必須成分とする洗浄剤組成物などの提案があった(例えば、特許文献1〜4参照。)。また、繊維を配合した化粧料として、特定の球状樹脂粉末と繊維を必須成分とする皮膚洗浄料や、特定の高分子と繊維を必須成分とする水中油型エマルションなどの提案があった(例えば、特許文献5〜6参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−99275号公報
【特許文献2】
特許第3002793号公報
【特許文献3】
特許第2834381号公報
【特許文献4】
特許第2588870号公報
【特許文献5】
特開平9−20647号公報
【特許文献6】
特開2001−139753号公報
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、油性成分を多量に含有したオイルクレンジンク料などの場合、洗い流し時にぬるつきを感じるなど使用感が十分とは言えない場合があった。一方、洗い流し時のぬるつきを抑えるために油性成分を減らすと、メイクアップ除去等の洗浄効果の面で十分とは言えない場合があった。また、油性成分を脂肪酸石鹸で乳化し、非イオン性水溶性高分子などを添加したクレンジングクリームは、マッサージ効果などの使用性は良いがメイクアップ除去効果が十分とは言えない場合があった。そこで、特定の球状粉体をスクラブ剤として配合することによりメイクアップ除去効果を高めることはできるが、多量に配合すると、使用時に刺激感を強く感じる場合があり、使用感において十分とは言えない場合があった。また、繊維を配合する技術も検討されているが、特にメイクアップ除去効果をより高める技術の検討はされていなかった。
従って、メイクアップ除去効果が高く、洗い流し時の使用感にぬるつきが少ないなど使用感にも優れ、かつ皮膚刺激の少ない洗浄料の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる事情に鑑み、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、繊維と特定量の油性成分と非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤と水とを必須成分として含有することにより、優れた使用性(メイクアップ除去効果)、優れた使用感(良好な洗い流し感)が得られ、皮膚刺激が少ないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、成分(a)繊維、成分(b)油性成分 55〜95質量%、成分(c)非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤、成分(d)水を必須成分として含有する洗浄料である。さらに、成分(a)の繊維の含有量が、0.05〜10質量%である洗浄料である。さらに、成分(a)の繊維が、長さ0.1〜5mm、太さ0.1〜20デニールである洗浄料である。さらに、成分(a)と成分(b)の配合質量比が、成分(a)/成分(b)=1/1000〜1/10である洗浄料である。さらに、成分(e)アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又は、次の単量体(A)、(B)、(C)の共重合体であるアルカリ可溶性乳化重合体;(A)アクリル酸及び/又はメタクリル酸、(B)アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる一種又は二種以上、(C)ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとアクリル酸のエステル、又はポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとメタクリル酸のエステル
を含有する洗浄料である。
【0007】
以下、本発明の構成について説明する。
本発明に用いられる成分(a)の繊維は、メイクアップ除去効果及び洗い流し時のぬるつき抑制効果を付与することを目的として含有されるものである。成分(a)の繊維は、少量の配合においても、優れたメイクアップ除去効果を有し、更に多量に配合しても、皮膚への刺激が少なく、また油性成分が多量に配合された洗浄料において、洗い流し時のぬるつきを抑制して、使用感を著しく向上させる。
【0008】
本発明に用いられる成分(a)の繊維は、特に限定ず、通常化粧料に用いられるものであればよい。その繊維を具体的に例示するのであれば、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維、レーヨン等の人工繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。また、これらの繊維はフッ素化合物やシリコン化合物等によって表面処理を施してもよい。これらの中でも、より優れたメイクアップ除去効果や使用感を得るには、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、アセテート繊維が好ましい。
【0009】
本発明に用いられる成分(a)の繊維の太さは特に限定されないが、より優れたメイクアップ除去効果や使用感を得るには、0.1〜20デニール(以下、「D」と略す。)が好ましく、1〜10Dがより好ましい。また繊維の長さも特に限定されないが、優れたメイクアップ除去効果や使用感を得るには、0.1〜5mmが好ましく、0.5〜3mmがより好ましい。
【0010】
本発明に用いられる成分(a)の繊維の含有量は特に限定されないが、優れたメイクアップ除去効果や使用感を得るには、全組成中0.05〜10質量%(以下、単に「%」と記す)が好ましく、さらに0.1〜5%がより好ましい。
【0011】
本発明に用いられる成分(b)の油性成分は、メイクアップを除去するための溶媒及び良好な洗い流し感を得るために含有されるものである。
【0012】
本発明に用いられる成分(b)の油性成分は、特に限定されないが、具体的に例示するのであれば、通常化粧料に用いられるものであればよく、常温において、固形状、ペ−スト状、液状等の性状は問わない。好ましくは、常温にてぺ−ストから液状であれば、使用性が向上する。その油性成分を具体的に例示するのであれば、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセリンなどの炭化水素油、2―エチルヘキシルパルミテート、イソプロピルパルミテ−ト、イソプロピルミリステ−ト、イソプロピルステアレ−ト、イソブチルステアレ−ト、2−エチルヘキシルステアレ−ト、イソプロピルイソステアレ−ト、ブチルイソステアレ−ト、デシルイソステアレ−ト、ラウリルイソステアレ−ト、イソデシルイソデカノエ−ト、イソデシルイソノナノエ−ト、イソトリデシルイソノナノエ−ト、イソノニルイソノナノエ−ト、ネオペンチルグリコ−ルジオクタノエ−ト、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、プロピレングリコ−ルジカプレ−ト、プロピレングリコ−ルジカプリ−ト、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリルなどのエステル油、小麦胚芽油、米胚芽油、メドフォーム油、ローズマリー油、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、サフラワー油などの植物油、ラノリン、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン等を挙げる事ができる。好ましくは、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、2―エチルヘキシルパルミテート、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリル、流動パラフィン、メドゥフォーム油、マカデミアナッツ油、メチルシクロポリシロキサン等である。これらは必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
【0013】
本発明に用いられる成分(b)の油性成分は、全組成中55〜95%であればよく、さらに60〜90%であればより優れた使用感及び十分なメイクアップ除去効果を得られるため好ましい。55%未満では、十分なメイクアップ除去効果が得られず、95%を超えると良好な洗い流し感が得られない。また成分(a)と成分(b)の配合質量比は、特に限定されないが、より優れたメイクアップ除去効果や優れた使用感(良好な洗い流し感)を得るためには、成分(a)/成分(b)=1/1000〜1/10が好ましく、1/500〜1/20がより好ましい。
【0014】
本発明に用いられる成分(c)の非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤は、メイクアップ除去効果を得るために配合され、通常化粧料に用いられるものであればいずれのものも使用することができる。
具体的に例示するのであれば、非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの骨格を有するものなどを挙げることができる。更に詳しく例示するのであれば、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(4)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(30)コレスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(30)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(10)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)コレステリルエーテル、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、ポリオキシエチレン(30)テトラオレイン酸ソルビット、ポリオキシエチレン(6)テトラオレイン酸ソルビット、ポリオキシエチレン(20)トリイソステアリン酸グリセリルなどを挙げることができる。これらの中でも、優れたメイクアップ除去効果を得るには、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルがより好ましい。これらは必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
また、陰イオン性界面活性剤としては、脂肪酸セッケン、エーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩が挙げられ、これらは必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
成分(c)の界面活性剤は、非イオン性界面活性剤であるほうが、皮膚刺激をより低減することができ、好ましい。
【0015】
本発明に用いられる成分(c)の非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤の含有量は特に限定されないが、優れたメイクアップ除去効果を得るには、全組成中0.05〜15%が好ましく、更に0.1〜10%であればより好ましい。
【0016】
本発明に用いられる成分(d)の水は、洗い流し時のぬるつき抑制効果を更に向上させることができる。成分(d)の水と成分(a)の繊維を併用することで、相乗的に洗い流し時のぬるつきを抑制することができる。
【0017】
本発明に用いられる成分(d)の水の含有量は特に限定されないが、優れた洗い流し時のぬるつき抑制効果を得るには、全組成中0.01〜10%が好ましく、更に0.1〜8%であればより好ましい。
【0018】
本発明の洗浄料は、使用性、使用感を更に向上させることを目的に、成分(e)アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又は、次の単量体(A)、(B)、(C)の共重合体であるアルカリ可溶性乳化重合体;(A)アクリル酸及び/又はメタクリル酸、(B)アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる一種又は二種以上、(C)ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとアクリル酸のエステル、又はポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとメタクリル酸のエステル、を含有することも可能である。成分(e)は、洗浄料に粘度を付与して使用性をさらに向上させ、また滑らかな感触を付与して使用感を向上させることができる。
【0019】
本発明に用いられる成分(e)アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、特に限定されないが、具体的に例示するのであれば、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体などが挙げられ、更に詳しく例示するとカーボポール1342、ペミュレンTR−1、ペミュレンTR−2(以上、B.F.グッドリッチ社製)等の市販品を使用することができる。これらは必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
【0020】
本発明に用いられる成分(e)の特定のアルカリ可溶性乳化重合体は、そのもの自身では低粘度のポリマー水分散液であり、ポリマーエマルションと称される白濁〜微白濁の液体である。このものは、アルカリ剤の添加により増粘し、且つ透明に変化する。本発明に用いられる成分(e)のアルカリ可溶性乳化重合体は、次の3種単量体の共重合体をポリマー分とするポリマーエマルションである。
(A)アクリル酸及び/又はメタクリル酸
(B)アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる一種又は二種以上
(C)ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとアクリル酸のエステル、又はポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとメタクリル酸のエステル
上記の3種単量体を共重合して得られる共重合体は、ICID(International Cosmetic Ingredient Dictionary)収載の、アクリレート/セテス−20メタクリレート共重合体(ACRYLATES/CETETH−20 METHACRYLATE COPOLYMER)、アクリレート/ステアレス−50アクリレート共重合体(ACRYLATES/STEARETH−50 ACRYLATE COPOLYMER)、アクリレート/ステアレス−20メタクリレート共重合体(ACRYLATES/STEARETH−20 METHACRYLATE COPOLYMER)、アクリレート/ベヘネス−25メタクリレート共重合体(ACRYLATES/BEHENETH−25 METHACRYLATE COPOLYMER)等が例示され、ポリマーエマルションの形態では、アキュリン22、アキュリン28(いずれもローム&ハース社製)等の市販品が、具体的に例示され、アルカリ剤を添加して増粘させることで、好適に使用できる。これらは必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
【0021】
本発明に用いられる成分(e)の含有量(固形分量)は、特に限定されないが、優れた使用性、使用感を得るには、0.01〜1%が好ましく、0.03〜0.7%がより好ましい。
【0022】
本発明の洗浄料は、上記した必須成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例えば、グリコール類、低級アルコール類、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤、ワックス、洗浄剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、美容成分、色素、顔料、パール化剤、防腐剤、香料、スクラブ剤、無機粉体、有機粉体、上述以外の水溶性高分子等を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができ、通常の洗浄料を製造する方法にて得られるものである。
【0023】
本発明の洗浄料は、クレンジング料、洗顔料、シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、マッサージ料、ピーリング料などに適用できる。また剤型としては、液状、乳液状、ジェル状、クリーム状などに使用できる。
【0024】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0025】
実施例1〜15及び比較例1〜4:クレンジング料
下記表1に示す組成のクレンジング料を下記の製造方法にて調製した。得られたクレンジング料の(1)使用性(メイクアップ除去効果)、(2)使用感(洗い流し時のぬるつきの無さ)、(3)使用感(皮膚刺激の無さ)について、下記の方法により評価し、結果を併せて表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】
(製造方法)
A:成分(13)〜(14)を均一に混合する。
B:成分(1)〜(12)を均一に混合し、Aを添加してクレンジング料を得た。
【0028】
<使用性・使用感>
表1の各試料について女性専門パネル10名により、使用性(メイクアップ除去効果)、使用感(洗い流し時のぬるつきの無さ)、使用感(皮膚刺激の無さ)について、下記(イ)評価基準にて5段階評価し、更に各試料の評点の平均値を(ロ)4段階判定基準を用いて判定した。
【0029】
【0030】
表1の結果から明らかなように本発明の実施例1〜15のクレンジング料は比較例1〜4と比較して、メイクアップ除去効果、洗い流し時のぬるつきの無さなどの使用感、皮膚刺激の少なさに優れたクレンジング料であった。
【0031】
実施例16:(マッサージ・クレンジング料)
注2.カーボポール1342(B.F.グッドリッチ社製)
【0032】
(製造方法)
A:成分(9)〜(12)を均一に混合する。
B:成分(1)〜(8)を均一に混合し、Aを添加してマッサージ・クレンジング料を得た。
【0033】
実施例16で得られたマッサージ・クレンジング料は、メイクアップ除去効果、洗い流し時のぬるつきの無さなどの使用感、皮膚刺激の少なさに優れたマッサージ・クレンジング料であった。
【0034】
実施例17:(ジェルクレンジング料)
注3.ペミュレンTR−2(B.F.グッドリッチ社製)
注4.アキュリン22(ローム&ハース社製)
【0035】
(製造方法)
A:成分(12)〜(15)を均一に混合する。
B:成分(1)〜(11)を均一に混合し、Aを添加してジェルクレンジング料を得た。
【0036】
実施例17で得られたジェルクレンジング料は、メイクアップ除去効果、洗い流し時のぬるつきの無さなどの使用感、皮膚刺激の少なさに優れたジェルクレンジング料であった。
【0037】
実施例18:(オイルクレンジング料)
【0038】
(製造方法)
A:成分(2)〜(6)を加熱し均一に混合する。
B:Aに成分(1)、(7)〜(10)を添加して均一に混合し、オイルクレンジング料を得た。
【0039】
実施例18で得られたオイルクレンジング料は、メイクアップ除去効果、洗い流し時のぬるつきの無さなどの使用感、皮膚刺激の少なさに優れたオイルクレンジング料であった。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の洗浄料は、優れた使用性(メイクアップ除去効果)、優れた使用感(良好な洗い流し感)、皮膚刺激の少なさが得られ、優れた品質を有するものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維を含有した洗浄料に関し、更に詳しくは、使用性(メイクアップ除去効果)、使用感(良好な洗い流し感)に優れ、かつ皮膚刺激の少ない洗浄料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より皮膚の洗浄あるいはクレンジングとしてもちいられる洗浄料は、様々なものが上市されていた。特定の非イオン性界面活性剤と液体油とを必須成分とする非水クレンジング料や、特定のシリコーン油と特定の非イオン性界面活性剤と液体油と多価アルコールと水とを必須成分とする油性クレンジング料、特定の球状粉体と水溶性高分子とを必須成分とする洗浄剤組成物、特定の球状粉体と脂肪酸エチレングリコールエステルとを必須成分とする洗浄剤組成物などの提案があった(例えば、特許文献1〜4参照。)。また、繊維を配合した化粧料として、特定の球状樹脂粉末と繊維を必須成分とする皮膚洗浄料や、特定の高分子と繊維を必須成分とする水中油型エマルションなどの提案があった(例えば、特許文献5〜6参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−99275号公報
【特許文献2】
特許第3002793号公報
【特許文献3】
特許第2834381号公報
【特許文献4】
特許第2588870号公報
【特許文献5】
特開平9−20647号公報
【特許文献6】
特開2001−139753号公報
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、油性成分を多量に含有したオイルクレンジンク料などの場合、洗い流し時にぬるつきを感じるなど使用感が十分とは言えない場合があった。一方、洗い流し時のぬるつきを抑えるために油性成分を減らすと、メイクアップ除去等の洗浄効果の面で十分とは言えない場合があった。また、油性成分を脂肪酸石鹸で乳化し、非イオン性水溶性高分子などを添加したクレンジングクリームは、マッサージ効果などの使用性は良いがメイクアップ除去効果が十分とは言えない場合があった。そこで、特定の球状粉体をスクラブ剤として配合することによりメイクアップ除去効果を高めることはできるが、多量に配合すると、使用時に刺激感を強く感じる場合があり、使用感において十分とは言えない場合があった。また、繊維を配合する技術も検討されているが、特にメイクアップ除去効果をより高める技術の検討はされていなかった。
従って、メイクアップ除去効果が高く、洗い流し時の使用感にぬるつきが少ないなど使用感にも優れ、かつ皮膚刺激の少ない洗浄料の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる事情に鑑み、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、繊維と特定量の油性成分と非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤と水とを必須成分として含有することにより、優れた使用性(メイクアップ除去効果)、優れた使用感(良好な洗い流し感)が得られ、皮膚刺激が少ないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、成分(a)繊維、成分(b)油性成分 55〜95質量%、成分(c)非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤、成分(d)水を必須成分として含有する洗浄料である。さらに、成分(a)の繊維の含有量が、0.05〜10質量%である洗浄料である。さらに、成分(a)の繊維が、長さ0.1〜5mm、太さ0.1〜20デニールである洗浄料である。さらに、成分(a)と成分(b)の配合質量比が、成分(a)/成分(b)=1/1000〜1/10である洗浄料である。さらに、成分(e)アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又は、次の単量体(A)、(B)、(C)の共重合体であるアルカリ可溶性乳化重合体;(A)アクリル酸及び/又はメタクリル酸、(B)アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる一種又は二種以上、(C)ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとアクリル酸のエステル、又はポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとメタクリル酸のエステル
を含有する洗浄料である。
【0007】
以下、本発明の構成について説明する。
本発明に用いられる成分(a)の繊維は、メイクアップ除去効果及び洗い流し時のぬるつき抑制効果を付与することを目的として含有されるものである。成分(a)の繊維は、少量の配合においても、優れたメイクアップ除去効果を有し、更に多量に配合しても、皮膚への刺激が少なく、また油性成分が多量に配合された洗浄料において、洗い流し時のぬるつきを抑制して、使用感を著しく向上させる。
【0008】
本発明に用いられる成分(a)の繊維は、特に限定ず、通常化粧料に用いられるものであればよい。その繊維を具体的に例示するのであれば、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維、レーヨン等の人工繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。また、これらの繊維はフッ素化合物やシリコン化合物等によって表面処理を施してもよい。これらの中でも、より優れたメイクアップ除去効果や使用感を得るには、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、アセテート繊維が好ましい。
【0009】
本発明に用いられる成分(a)の繊維の太さは特に限定されないが、より優れたメイクアップ除去効果や使用感を得るには、0.1〜20デニール(以下、「D」と略す。)が好ましく、1〜10Dがより好ましい。また繊維の長さも特に限定されないが、優れたメイクアップ除去効果や使用感を得るには、0.1〜5mmが好ましく、0.5〜3mmがより好ましい。
【0010】
本発明に用いられる成分(a)の繊維の含有量は特に限定されないが、優れたメイクアップ除去効果や使用感を得るには、全組成中0.05〜10質量%(以下、単に「%」と記す)が好ましく、さらに0.1〜5%がより好ましい。
【0011】
本発明に用いられる成分(b)の油性成分は、メイクアップを除去するための溶媒及び良好な洗い流し感を得るために含有されるものである。
【0012】
本発明に用いられる成分(b)の油性成分は、特に限定されないが、具体的に例示するのであれば、通常化粧料に用いられるものであればよく、常温において、固形状、ペ−スト状、液状等の性状は問わない。好ましくは、常温にてぺ−ストから液状であれば、使用性が向上する。その油性成分を具体的に例示するのであれば、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセリンなどの炭化水素油、2―エチルヘキシルパルミテート、イソプロピルパルミテ−ト、イソプロピルミリステ−ト、イソプロピルステアレ−ト、イソブチルステアレ−ト、2−エチルヘキシルステアレ−ト、イソプロピルイソステアレ−ト、ブチルイソステアレ−ト、デシルイソステアレ−ト、ラウリルイソステアレ−ト、イソデシルイソデカノエ−ト、イソデシルイソノナノエ−ト、イソトリデシルイソノナノエ−ト、イソノニルイソノナノエ−ト、ネオペンチルグリコ−ルジオクタノエ−ト、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、プロピレングリコ−ルジカプレ−ト、プロピレングリコ−ルジカプリ−ト、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリルなどのエステル油、小麦胚芽油、米胚芽油、メドフォーム油、ローズマリー油、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、サフラワー油などの植物油、ラノリン、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン等を挙げる事ができる。好ましくは、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、2―エチルヘキシルパルミテート、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリル、流動パラフィン、メドゥフォーム油、マカデミアナッツ油、メチルシクロポリシロキサン等である。これらは必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
【0013】
本発明に用いられる成分(b)の油性成分は、全組成中55〜95%であればよく、さらに60〜90%であればより優れた使用感及び十分なメイクアップ除去効果を得られるため好ましい。55%未満では、十分なメイクアップ除去効果が得られず、95%を超えると良好な洗い流し感が得られない。また成分(a)と成分(b)の配合質量比は、特に限定されないが、より優れたメイクアップ除去効果や優れた使用感(良好な洗い流し感)を得るためには、成分(a)/成分(b)=1/1000〜1/10が好ましく、1/500〜1/20がより好ましい。
【0014】
本発明に用いられる成分(c)の非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤は、メイクアップ除去効果を得るために配合され、通常化粧料に用いられるものであればいずれのものも使用することができる。
具体的に例示するのであれば、非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの骨格を有するものなどを挙げることができる。更に詳しく例示するのであれば、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(4)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(30)コレスタノールエーテル、ポリオキシエチレン(30)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(10)コレステリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)コレステリルエーテル、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、ポリオキシエチレン(30)テトラオレイン酸ソルビット、ポリオキシエチレン(6)テトラオレイン酸ソルビット、ポリオキシエチレン(20)トリイソステアリン酸グリセリルなどを挙げることができる。これらの中でも、優れたメイクアップ除去効果を得るには、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルがより好ましい。これらは必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
また、陰イオン性界面活性剤としては、脂肪酸セッケン、エーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩が挙げられ、これらは必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
成分(c)の界面活性剤は、非イオン性界面活性剤であるほうが、皮膚刺激をより低減することができ、好ましい。
【0015】
本発明に用いられる成分(c)の非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤の含有量は特に限定されないが、優れたメイクアップ除去効果を得るには、全組成中0.05〜15%が好ましく、更に0.1〜10%であればより好ましい。
【0016】
本発明に用いられる成分(d)の水は、洗い流し時のぬるつき抑制効果を更に向上させることができる。成分(d)の水と成分(a)の繊維を併用することで、相乗的に洗い流し時のぬるつきを抑制することができる。
【0017】
本発明に用いられる成分(d)の水の含有量は特に限定されないが、優れた洗い流し時のぬるつき抑制効果を得るには、全組成中0.01〜10%が好ましく、更に0.1〜8%であればより好ましい。
【0018】
本発明の洗浄料は、使用性、使用感を更に向上させることを目的に、成分(e)アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又は、次の単量体(A)、(B)、(C)の共重合体であるアルカリ可溶性乳化重合体;(A)アクリル酸及び/又はメタクリル酸、(B)アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる一種又は二種以上、(C)ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとアクリル酸のエステル、又はポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとメタクリル酸のエステル、を含有することも可能である。成分(e)は、洗浄料に粘度を付与して使用性をさらに向上させ、また滑らかな感触を付与して使用感を向上させることができる。
【0019】
本発明に用いられる成分(e)アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、特に限定されないが、具体的に例示するのであれば、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体などが挙げられ、更に詳しく例示するとカーボポール1342、ペミュレンTR−1、ペミュレンTR−2(以上、B.F.グッドリッチ社製)等の市販品を使用することができる。これらは必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
【0020】
本発明に用いられる成分(e)の特定のアルカリ可溶性乳化重合体は、そのもの自身では低粘度のポリマー水分散液であり、ポリマーエマルションと称される白濁〜微白濁の液体である。このものは、アルカリ剤の添加により増粘し、且つ透明に変化する。本発明に用いられる成分(e)のアルカリ可溶性乳化重合体は、次の3種単量体の共重合体をポリマー分とするポリマーエマルションである。
(A)アクリル酸及び/又はメタクリル酸
(B)アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる一種又は二種以上
(C)ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとアクリル酸のエステル、又はポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとメタクリル酸のエステル
上記の3種単量体を共重合して得られる共重合体は、ICID(International Cosmetic Ingredient Dictionary)収載の、アクリレート/セテス−20メタクリレート共重合体(ACRYLATES/CETETH−20 METHACRYLATE COPOLYMER)、アクリレート/ステアレス−50アクリレート共重合体(ACRYLATES/STEARETH−50 ACRYLATE COPOLYMER)、アクリレート/ステアレス−20メタクリレート共重合体(ACRYLATES/STEARETH−20 METHACRYLATE COPOLYMER)、アクリレート/ベヘネス−25メタクリレート共重合体(ACRYLATES/BEHENETH−25 METHACRYLATE COPOLYMER)等が例示され、ポリマーエマルションの形態では、アキュリン22、アキュリン28(いずれもローム&ハース社製)等の市販品が、具体的に例示され、アルカリ剤を添加して増粘させることで、好適に使用できる。これらは必要に応じて一種、又は二種以上を用いることができる。
【0021】
本発明に用いられる成分(e)の含有量(固形分量)は、特に限定されないが、優れた使用性、使用感を得るには、0.01〜1%が好ましく、0.03〜0.7%がより好ましい。
【0022】
本発明の洗浄料は、上記した必須成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例えば、グリコール類、低級アルコール類、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤、ワックス、洗浄剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、美容成分、色素、顔料、パール化剤、防腐剤、香料、スクラブ剤、無機粉体、有機粉体、上述以外の水溶性高分子等を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができ、通常の洗浄料を製造する方法にて得られるものである。
【0023】
本発明の洗浄料は、クレンジング料、洗顔料、シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、マッサージ料、ピーリング料などに適用できる。また剤型としては、液状、乳液状、ジェル状、クリーム状などに使用できる。
【0024】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0025】
実施例1〜15及び比較例1〜4:クレンジング料
下記表1に示す組成のクレンジング料を下記の製造方法にて調製した。得られたクレンジング料の(1)使用性(メイクアップ除去効果)、(2)使用感(洗い流し時のぬるつきの無さ)、(3)使用感(皮膚刺激の無さ)について、下記の方法により評価し、結果を併せて表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】
(製造方法)
A:成分(13)〜(14)を均一に混合する。
B:成分(1)〜(12)を均一に混合し、Aを添加してクレンジング料を得た。
【0028】
<使用性・使用感>
表1の各試料について女性専門パネル10名により、使用性(メイクアップ除去効果)、使用感(洗い流し時のぬるつきの無さ)、使用感(皮膚刺激の無さ)について、下記(イ)評価基準にて5段階評価し、更に各試料の評点の平均値を(ロ)4段階判定基準を用いて判定した。
【0029】
【0030】
表1の結果から明らかなように本発明の実施例1〜15のクレンジング料は比較例1〜4と比較して、メイクアップ除去効果、洗い流し時のぬるつきの無さなどの使用感、皮膚刺激の少なさに優れたクレンジング料であった。
【0031】
実施例16:(マッサージ・クレンジング料)
注2.カーボポール1342(B.F.グッドリッチ社製)
【0032】
(製造方法)
A:成分(9)〜(12)を均一に混合する。
B:成分(1)〜(8)を均一に混合し、Aを添加してマッサージ・クレンジング料を得た。
【0033】
実施例16で得られたマッサージ・クレンジング料は、メイクアップ除去効果、洗い流し時のぬるつきの無さなどの使用感、皮膚刺激の少なさに優れたマッサージ・クレンジング料であった。
【0034】
実施例17:(ジェルクレンジング料)
注3.ペミュレンTR−2(B.F.グッドリッチ社製)
注4.アキュリン22(ローム&ハース社製)
【0035】
(製造方法)
A:成分(12)〜(15)を均一に混合する。
B:成分(1)〜(11)を均一に混合し、Aを添加してジェルクレンジング料を得た。
【0036】
実施例17で得られたジェルクレンジング料は、メイクアップ除去効果、洗い流し時のぬるつきの無さなどの使用感、皮膚刺激の少なさに優れたジェルクレンジング料であった。
【0037】
実施例18:(オイルクレンジング料)
【0038】
(製造方法)
A:成分(2)〜(6)を加熱し均一に混合する。
B:Aに成分(1)、(7)〜(10)を添加して均一に混合し、オイルクレンジング料を得た。
【0039】
実施例18で得られたオイルクレンジング料は、メイクアップ除去効果、洗い流し時のぬるつきの無さなどの使用感、皮膚刺激の少なさに優れたオイルクレンジング料であった。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の洗浄料は、優れた使用性(メイクアップ除去効果)、優れた使用感(良好な洗い流し感)、皮膚刺激の少なさが得られ、優れた品質を有するものである。
Claims (5)
- 次の成分(a)〜(d);
(a)繊維
(b)油性成分 55〜95質量%
(c)非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤
(d)水
を含有することを特徴とする洗浄料。 - 成分(a)の繊維の含有量が、0.05〜10質量%であることを特徴とする請求項1に記載の洗浄料。
- 成分(a)の繊維が、長さ0.1〜5mm、太さ0.1〜20デニールであることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の洗浄料。
- 成分(a)と成分(b)の配合質量比が、成分(a)/成分(b)=1/1000〜1/10であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄料。
- 更に、成分(e)アルキル変性カルボキシビニルポリマー及び/又は、次の単量体(A)、(B)、(C)の共重合体であるアルカリ可溶性乳化重合体;(A)アクリル酸及び/又はメタクリル酸、(B)アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる一種又は二種以上、(C)ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとアクリル酸のエステル、又はポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとメタクリル酸のエステル
を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄料。
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