JP2005015212A - 高所作業車の伸縮マスト - Google Patents
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Abstract
【目的】マスト装置内にゴミ等の異物が入ることを防止できる高所作業車の伸縮マストを提供することを目的としている。
【構成】走行自在な走行台車にマスト装置を略垂直に立設している。マスト装置は、基端マスト部材と、中間マスト部材と、先端マスト部材とより構成され、先端マスト部材に作業台が取り付けられている。先端マスト部材は、上端に開口を有する筒形状で形成されるとともに、上下方向の長さが基端マスト部材及び中間マスト部材より短く構成され、先端マスト部材の最縮小時に先端マスト部材の上端の開口より上方に中間マスト部材及び基端マスト部材の少なくとも一方が突出し、先端マスト部材の伸長時に先端マスト部材の開口より中間マスト部材及び基端マスト部材が突出しないように構成され、マスト装置の上端の開口を覆うカバーを先端マスト部材に設けた。
【選択図】 図2
【構成】走行自在な走行台車にマスト装置を略垂直に立設している。マスト装置は、基端マスト部材と、中間マスト部材と、先端マスト部材とより構成され、先端マスト部材に作業台が取り付けられている。先端マスト部材は、上端に開口を有する筒形状で形成されるとともに、上下方向の長さが基端マスト部材及び中間マスト部材より短く構成され、先端マスト部材の最縮小時に先端マスト部材の上端の開口より上方に中間マスト部材及び基端マスト部材の少なくとも一方が突出し、先端マスト部材の伸長時に先端マスト部材の開口より中間マスト部材及び基端マスト部材が突出しないように構成され、マスト装置の上端の開口を覆うカバーを先端マスト部材に設けた。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、上下に伸縮自在なマスト装置を備えた高所作業車の伸縮マストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
作業者および荷物等を所望の高所作業位置に移動させることができる高所作業車としては、複数の筒状のマスト部材を入れ子式に伸縮動自在に構成したマスト装置を走行台車の前方に略垂直に立設した高所作業車がある。この高所作業車のマスト装置は、走行台車上に略垂直に取り付けた基端マスト部材と、この基端マスト部材の外側に上下に伸縮動自在に嵌挿された中間マスト部材と、この中間マスト部材の外側に上下に伸縮動自在に嵌挿された先端マスト部材とより構成され、基端マスト部材、中間マスト部材、先端マスト部材の順に内側のマスト部材程小径となっていた。そして、先端マスト部材の下部に作業者が搭乗する作業台が水平に取り付けられていた。
【0003】
この高所作業車を使用して高所作業を行う際に、先端マスト部材の上端が天井や作業対象等の障害物と干渉することなく、作業台を作業対象の近傍まで上昇させることができるようにするため、先端マスト部材を基端マスト部材及び中間マスト部材より短く設定した高所作業車がある。
【0004】
【特許文献1】特開平9−278393号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような高所作業車は、マスト装置を伸縮動させるために、油圧式の伸縮シリンダや、ワイヤ、ロープ、あるいはチェーン等の策状を組み合わせた伸縮駆動機構をマスト装置内に内蔵するため、基端マスト部材、及び中間マスト部材の上端が開口されていた。また、先端マスト部材を他のマスト部材より短くするために、先端マスト部材の上部を除去し、格納(最下降)時に先端マスト部材の上端より上方に基端マスト部材及び中間マスト部材を突出させるようにしたため、先端マスト部材の上端も開口されていた。このため、マスト装置の上端の開口よりマスト装置内にゴミ等の異物が入り込み、伸縮駆動機構を損傷する等の問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、マスト装置内にゴミ等の異物が入ることを防止することのできる高所作業車の伸縮マストを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明に係る高所作業車の伸縮マストは、走行自在な走行台車と、走行台車に略垂直に立設された基端マスト部材と、基端マスト部材の外側に上下に伸縮動自在に嵌挿された中間マスト部材と、中間マスト部材の外側に上下に伸縮動自在に嵌挿された先端マスト部材とより構成されるマスト装置と、先端マスト部材に取り付けられ先端マスト部材の伸縮動に伴い上下に昇降動する作業台とを有して構成される高所作業車の伸縮マストにおいて、先端マスト部材は、上端に開口を有する筒形状で形成されるとともに、上下方向の長さが基端マスト部材及び中間マスト部材より短く構成され、先端マスト部材の縮小時に先端マスト部材の上端の開口より上方に中間マスト部材及び基端マスト部材の少なくとも一方が突出し、先端マスト部材の伸長時に先端マスト部材の開口より中間マスト部材及び基端マスト部材が突出しないように構成され、マスト装置の上端の開口を覆うカバーを先端マスト部材に設ける。
【0008】
このように構成した高所作業車の伸縮マストは、マスト装置の上端の開口をカバーにより覆ったので、マスト装置の上端が塞がれた状態となり、高所作業時において、ゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができる。
【0009】
また、上記構成のカバーを、先端マスト部材に揺動自在に取り付けるようにしてもよい。
【0010】
これにより、格納時にマスト装置を縮小したときと、作業時にマスト装置を伸長したときとで、カバーが揺動して常にマスト装置の上端の開口を覆うので、高所作業時にゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができる。また、マスト装置の伸長時にカバーが揺動して先端マスト部材の上端より上方に突出しないようにできるので、先端マスト部材の上端が天井や作業対象等の障害物と干渉することなく、作業台を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0011】
また、上記構成のカバーを、先端マスト部材の上方において上下方向に伸縮動自在に先端マスト部材に取り付けるようにしてもよい。
【0012】
これにより、格納時にマスト装置を縮小動したときと、作業時にマスト装置を伸長動したときとで、カバーが伸縮動して常にマスト装置の上端の開口を覆うことができるので、高所作業時にゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができる。また、マスト装置の伸長動時にカバーが縮小動して先端マスト部材の上端より上方に突出しないようにできるので、先端マスト部材の上端が天井や作業対象等の障害物と干渉することなく、作業台を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。本発明に係わる高所作業車1は、図1に示すように、走行可能に構成された走行台車10と、走行台車10の前側端部に取り付けられて上方へ立設されたマスト装置20と、マスト装置20の上部側に取り付けられて走行台車10の後方側に水平に延びる作業台30とを有して構成されている。走行台車10は前後方向に延びる車体11と、車体11の左右両側面部に配設されて前後方向に延びる一対の走行体13とを有して構成されている。走行体13は車体10前側に駆動輪14を有し車体11後ろ側に従動輪15を有するとともに、駆動輪14と従動輪15との間に複数の転動輪17を有し、駆動輪14と従動輪15と転動輪17の間に履帯16が掛け回されて、駆動輪14の回転により履帯16が回転駆動するように構成されている。駆動輪14の内側には図示しない油圧式または電動式のモータが直接または減速機を介して連結されている。このため、一対の走行体13が駆動することで、走行台車10を前後方向に移動させることができる。なお、本実施形態では履帯形式の走行体を例示しているが、車体11の左右前後に駆動輪及び操舵輪が備えられる車輪形式の走行体でも良く、本発明では走行体の形式を限定するものではない。
【0014】
マスト装置20は、図2に示すように、車体11の前側に突設されて、基端マスト部材21、中間マスト部材22、先端マスト部材23とから入れ子式に構成されている。基端マスト部材21、中間マスト部材22及び先端マスト部材23は上端が開口した筒形状で形成されるとともに、先端マスト部材23の上下方向の長さは基端マスト部材21及び中間マスト部材22の上下方向の長さより短く構成されている。基端マスト部材21の中空内部には、伸縮シリンダ24が垂直に取り付けられており、この伸縮シリンダ24のロッド24a先端が中間マスト部材22に固定されている。また、伸縮シリンダ24のチューブ24bの上部側面にはチェーン25の一端が固定され、このチェーン25は、中間マスト部材22の上部に回転自在に取り付けられたスプロケット26に掛け回され、さらに、その他端は先端マスト部材23内面と中間マスト部材22外面との間の隙間を通って先端マスト部材23の下端部に固定されている。マスト装置20の伸長時は、伸縮シリンダ24を伸長させることにより、中間マスト部材22が基端マスト部材21に対して伸長し、これに伴い先端マスト部材23がチェーン25により引っ張られて中間マスト部材22に対して伸長される。また、マスト装置20の縮小時は、伸縮シリンダ24を縮小させることにより、中間マスト部材22が基端マスト部材21に対して縮小し、これに伴い先端マスト部材23が自重により中間マスト部材22に対して縮小される。マスト装置20の先端マスト部材23には、先端マスト部材23の伸縮に応じて昇降動する作業台30が取り付けられている。
【0015】
作業台30あるいはマスト装置20上部には、図示しない操作装置が備えられている。作業台30に搭乗した作業者が、この操作装置を操作することで、マスト装置20の伸縮作動、及び走行体13の駆動を操作することができる。
【0016】
このように構成されたマスト装置20は、最縮小時には、図1に示すように、先端マスト部材23の上端の開口より上方へ基端マスト部材21及び中間マスト部材22の上部が突出し、マスト装置20の伸長作動に伴い、基端マスト部材21及び中間マスト部材22の上部が先端マスト部材23内に収納されるようになっている。このため、マスト装置20の上端は上方に開口されている。そこで、この開口よりマスト装置20内へゴミ等の異物が入り込むのを防止するため、先端マスト部材23の後側面の上端部には、水平軸を中心にカバー4が垂直面内で上下に揺動自在に枢結されている。カバー4は、上面4a、及び斜面4bを備えた側面視台形形状に形成され、下方が開口している。マスト装置20の上部は、カバー4の開口よりカバー4内に収納され、マスト装置20の上端の開口がカバー4により常に覆われるようになっている。
【0017】
上記構成により、高所作業車1を使用して作業を行うときは、マスト装置20の最縮小状態では、図1に示すように、中間マスト部材22の上端がカバー4の上面4a内側に当接して、カバー4を上方に揺動させた上方位置に保持している。この状態から、操作装置を操作してマスト装置20を伸長作動させると、基端マスト部材21に対して中間マスト部材22及び先端マスト部材23が伸長作動することにより、中間マスト部材22が先端マスト部材23内に収納されるのにともない、図2に示すように、中間マスト部材22とカバー4との当接位置がカバー4の上面4a内側から斜面4b内側に変化し、カバー4が下方に揺動する。さらに、マスト部材20を伸長させることにより、中間マスト部材22が完全に先端マスト部材23内に収納されると、図3に示すように、カバー4の斜面4b内側が先端マスト部材23の上端と当接して、それ以上のカバー4の下方への揺動が規制され、カバー4を下方位置に保持する。この状態では、カバー4の斜面4bが先端マスト部材23の上端とほぼ同一面に位置するので、カバー4が先端マスト部材23上端より上方に突出することがなく、作業台30を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0018】
マスト装置20の縮小時には、上記とは逆に、基端マスト部材21に対して中間マスト部材22及び先端マスト部材23が縮小作動することにより、図3の状態から図2に示す状態のように、中間マスト部材22が先端マスト部材23の上端より上方へ突出するのにともない、中間マスト部材22の上端にカバー4の斜面4b内側が当接して、カバー4が上方へ揺動される。マスト装置20が最縮小状態になると、図1に示すように、中間マスト部材22の上端がカバー4の上面4a内側と当接して、カバー4を上方に揺動した上方位置に保持する。
【0019】
以上のように、マスト装置20の伸縮作動時に、マスト装置20の伸縮作動にともない、カバー4が上下方向に揺動することで、マスト装置20の上端の開口を常に覆うことができ、マスト装置20内への異物の侵入を防止することができる。
【0020】
次に、本発明の第2の実施形態における高所作業車1のマスト装置20の構成を、図4及び図5により説明する。なお、図4及び図5において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付加して説明を省略するものとする。先端マスト部材23の上部には、上方に伸縮自在なジャバラ状のカバー40が取り付けられ、マスト装置20の上方の開口を覆っている。
【0021】
上記構成により、高所作業車1を使用して作業を行うときは、マスト装置20の最縮小状態では、図4に示すように、先端マスト部材23の上端より上方へ突出する中間マスト部材22の上端がカバー40の上端内側に当接してカバー40を伸長した状態に保持している。この状態から、図示しない操作装置を操作してマスト装置20を伸長作動させると、基端マスト部材21に対して中間マスト部材22及び先端マスト部材23が伸長作動することにより、中間マスト部材22が先端マスト部材23内に収納されるのにともない、カバー40が自重で縮小される。さらに、マスト装置20を伸長させることにより、中間マスト部材22が完全に先端マスト部材23内に収納されると、図5に示すように、中間マスト部材22上端のカバー40の上端内側への当接が解除され、カバー40は最縮小状態となる。この状態では、カバー40の上端が先端マスト部材23の上端とほぼ同一面に位置するので、カバー40が先端マスト部材23上端より上方に突出することがなく、作業台30を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0022】
マスト部材20の縮小時には、上記とは逆に、マスト装置20の縮小により、中間マスト部材22の上部が先端マスト部材23の上端より上方へ突出することにより、中間マスト部材22の上端がカバー40の上端内側に当接してカバー40を上方へ押上げ、カバー40を伸長させる。これにより、常にマスト装置20の上端の開口をカバー40により覆うことができ、マスト装置20内への異物の侵入を防止することができる。
【0023】
次に、本発明の第3の実施形態における高所作業車1のマスト装置20の構成を、図6により説明する。なお、図6において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付加して説明を省略するものとする。先端マスト部材23の上部には、上方に昇降自在なカバー400が取り付けられ、マスト装置20の上方の開口を覆っている。カバー400の内側面と、先端マスト部材23の上部外側面とには、図示しない案内装置が備えられ、カバー400の昇降を案内するとともに、カバー400が先端マスト部材23より脱落するのを防止する。案内装置は、例えば、ガイドレールと、ガイドレールにより案内されるガイド片により構成される。
【0024】
上記構成により、高所作業車1を使用して作業を行うときは、マスト装置20の最縮小状態では、図4に示すように、先端マスト部材23の上端より上方へ突出する中間マスト部材22の上端がカバー400の上端内側に当接してカバー400を上昇した状態に保持している。この状態から、図示しない操作装置を操作してマスト装置20を伸長作動させると、基端マスト部材21に対して中間マスト部材22及び先端マスト部材23が伸長作動することにより、中間マスト部材22が先端マスト部材23内に収納されるのにともない、カバー400が自重で降下する。さらに、マスト装置20を伸長させることにより、中間マスト部材22が完全に先端マスト部材23内に収納されると、中間マスト部材22上端のカバー400の上端内側への当接が解除され、カバー400は最下降状態となる。この状態では、カバー400の上端が先端マスト部材23の上端とほぼ同一面に位置するので、カバー400が先端マスト部材23上端より上方に突出することがなく、作業台30を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0025】
マスト部材20の縮小時には、上記とは逆に、マスト装置20の縮小により、中間マスト部材22の上部が先端マスト部材23の上端より上方へ突出することにより、中間マスト部材22の上端がカバー400の上端内側に当接してカバー400を上方へ押上げ、カバー400を上昇させる。これにより、常にマスト装置20の上端の開口をカバー400により覆うことができ、マスト装置20内への異物の侵入を防止することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る高所作業車の伸縮マストは、基端マスト部材、中間マスト部材及び先端マスト部材よりマスト装置を構成し、先端マスト部材を、上端に開口を有する筒形状で形成するとともに、上下方向の長さが基端マスト部材及び中間マスト部材より短くし、先端マスト部材の最縮小時に先端マスト部材の上端の開口より上方に中間マスト部材及び基端マスト部材の少なくとも一方が突出し、先端マスト部材の伸長時に先端マスト部材の開口より中間マスト部材及び基端マスト部材が突出しないようにするとともに、マスト装置の上端の開口を覆うカバーを先端マスト部材に設けたので、マスト装置の上端の開口が常に覆われた状態となり、高所作業時において、ゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができ、マスト装置を伸縮作動させる伸縮駆動装置の損傷を防止することができる。
【0027】
また、カバーを、先端マスト部材に揺動自在に取り付けるようにすると、格納時にマスト装置を縮小したときと、作業時にマスト装置を伸長したときとで、カバーが揺動して常にマスト装置の上端の開口を覆うことができるので、高所作業時にゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができる。また、マスト装置の伸長時にカバーが揺動して先端マスト部材の上端より上方に突出しないようにできるので、先端マスト部材の上端が天井や作業対象等の障害物と干渉することなく、作業台を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0028】
また、カバーを、先端マスト部材の上方において上下方向に伸縮動自在に先端マスト部材に取り付けると、格納時にマスト装置を縮小動したときと、作業時にマスト装置を伸長動したときとで、カバーが伸縮動して常にマスト装置の上端の開口を覆うことができるので、高所作業時にゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができる。また、マスト装置の伸長動時にカバーが縮小動して先端マスト部材の上端より上方に突出しないようにできるので、先端マスト部材の上端が天井や作業対象等の障害物と干渉することなく、作業台を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における高所作業車の格納状態を示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における伸縮マストの側面断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における伸縮マストの伸長状態を示す側面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における伸縮マストの縮小状態を示す側面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における伸縮マストの伸長状態を示す側面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における伸縮マストの縮小状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 高所作業車
4 カバー
10 走行台車
20 マスト装置
21 基端マスト部材
22 中間マスト部材
23 先端マスト部材
30 作業台
40 カバー
400 カバー
【産業上の利用分野】
本発明は、上下に伸縮自在なマスト装置を備えた高所作業車の伸縮マストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
作業者および荷物等を所望の高所作業位置に移動させることができる高所作業車としては、複数の筒状のマスト部材を入れ子式に伸縮動自在に構成したマスト装置を走行台車の前方に略垂直に立設した高所作業車がある。この高所作業車のマスト装置は、走行台車上に略垂直に取り付けた基端マスト部材と、この基端マスト部材の外側に上下に伸縮動自在に嵌挿された中間マスト部材と、この中間マスト部材の外側に上下に伸縮動自在に嵌挿された先端マスト部材とより構成され、基端マスト部材、中間マスト部材、先端マスト部材の順に内側のマスト部材程小径となっていた。そして、先端マスト部材の下部に作業者が搭乗する作業台が水平に取り付けられていた。
【0003】
この高所作業車を使用して高所作業を行う際に、先端マスト部材の上端が天井や作業対象等の障害物と干渉することなく、作業台を作業対象の近傍まで上昇させることができるようにするため、先端マスト部材を基端マスト部材及び中間マスト部材より短く設定した高所作業車がある。
【0004】
【特許文献1】特開平9−278393号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような高所作業車は、マスト装置を伸縮動させるために、油圧式の伸縮シリンダや、ワイヤ、ロープ、あるいはチェーン等の策状を組み合わせた伸縮駆動機構をマスト装置内に内蔵するため、基端マスト部材、及び中間マスト部材の上端が開口されていた。また、先端マスト部材を他のマスト部材より短くするために、先端マスト部材の上部を除去し、格納(最下降)時に先端マスト部材の上端より上方に基端マスト部材及び中間マスト部材を突出させるようにしたため、先端マスト部材の上端も開口されていた。このため、マスト装置の上端の開口よりマスト装置内にゴミ等の異物が入り込み、伸縮駆動機構を損傷する等の問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、マスト装置内にゴミ等の異物が入ることを防止することのできる高所作業車の伸縮マストを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明に係る高所作業車の伸縮マストは、走行自在な走行台車と、走行台車に略垂直に立設された基端マスト部材と、基端マスト部材の外側に上下に伸縮動自在に嵌挿された中間マスト部材と、中間マスト部材の外側に上下に伸縮動自在に嵌挿された先端マスト部材とより構成されるマスト装置と、先端マスト部材に取り付けられ先端マスト部材の伸縮動に伴い上下に昇降動する作業台とを有して構成される高所作業車の伸縮マストにおいて、先端マスト部材は、上端に開口を有する筒形状で形成されるとともに、上下方向の長さが基端マスト部材及び中間マスト部材より短く構成され、先端マスト部材の縮小時に先端マスト部材の上端の開口より上方に中間マスト部材及び基端マスト部材の少なくとも一方が突出し、先端マスト部材の伸長時に先端マスト部材の開口より中間マスト部材及び基端マスト部材が突出しないように構成され、マスト装置の上端の開口を覆うカバーを先端マスト部材に設ける。
【0008】
このように構成した高所作業車の伸縮マストは、マスト装置の上端の開口をカバーにより覆ったので、マスト装置の上端が塞がれた状態となり、高所作業時において、ゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができる。
【0009】
また、上記構成のカバーを、先端マスト部材に揺動自在に取り付けるようにしてもよい。
【0010】
これにより、格納時にマスト装置を縮小したときと、作業時にマスト装置を伸長したときとで、カバーが揺動して常にマスト装置の上端の開口を覆うので、高所作業時にゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができる。また、マスト装置の伸長時にカバーが揺動して先端マスト部材の上端より上方に突出しないようにできるので、先端マスト部材の上端が天井や作業対象等の障害物と干渉することなく、作業台を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0011】
また、上記構成のカバーを、先端マスト部材の上方において上下方向に伸縮動自在に先端マスト部材に取り付けるようにしてもよい。
【0012】
これにより、格納時にマスト装置を縮小動したときと、作業時にマスト装置を伸長動したときとで、カバーが伸縮動して常にマスト装置の上端の開口を覆うことができるので、高所作業時にゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができる。また、マスト装置の伸長動時にカバーが縮小動して先端マスト部材の上端より上方に突出しないようにできるので、先端マスト部材の上端が天井や作業対象等の障害物と干渉することなく、作業台を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。本発明に係わる高所作業車1は、図1に示すように、走行可能に構成された走行台車10と、走行台車10の前側端部に取り付けられて上方へ立設されたマスト装置20と、マスト装置20の上部側に取り付けられて走行台車10の後方側に水平に延びる作業台30とを有して構成されている。走行台車10は前後方向に延びる車体11と、車体11の左右両側面部に配設されて前後方向に延びる一対の走行体13とを有して構成されている。走行体13は車体10前側に駆動輪14を有し車体11後ろ側に従動輪15を有するとともに、駆動輪14と従動輪15との間に複数の転動輪17を有し、駆動輪14と従動輪15と転動輪17の間に履帯16が掛け回されて、駆動輪14の回転により履帯16が回転駆動するように構成されている。駆動輪14の内側には図示しない油圧式または電動式のモータが直接または減速機を介して連結されている。このため、一対の走行体13が駆動することで、走行台車10を前後方向に移動させることができる。なお、本実施形態では履帯形式の走行体を例示しているが、車体11の左右前後に駆動輪及び操舵輪が備えられる車輪形式の走行体でも良く、本発明では走行体の形式を限定するものではない。
【0014】
マスト装置20は、図2に示すように、車体11の前側に突設されて、基端マスト部材21、中間マスト部材22、先端マスト部材23とから入れ子式に構成されている。基端マスト部材21、中間マスト部材22及び先端マスト部材23は上端が開口した筒形状で形成されるとともに、先端マスト部材23の上下方向の長さは基端マスト部材21及び中間マスト部材22の上下方向の長さより短く構成されている。基端マスト部材21の中空内部には、伸縮シリンダ24が垂直に取り付けられており、この伸縮シリンダ24のロッド24a先端が中間マスト部材22に固定されている。また、伸縮シリンダ24のチューブ24bの上部側面にはチェーン25の一端が固定され、このチェーン25は、中間マスト部材22の上部に回転自在に取り付けられたスプロケット26に掛け回され、さらに、その他端は先端マスト部材23内面と中間マスト部材22外面との間の隙間を通って先端マスト部材23の下端部に固定されている。マスト装置20の伸長時は、伸縮シリンダ24を伸長させることにより、中間マスト部材22が基端マスト部材21に対して伸長し、これに伴い先端マスト部材23がチェーン25により引っ張られて中間マスト部材22に対して伸長される。また、マスト装置20の縮小時は、伸縮シリンダ24を縮小させることにより、中間マスト部材22が基端マスト部材21に対して縮小し、これに伴い先端マスト部材23が自重により中間マスト部材22に対して縮小される。マスト装置20の先端マスト部材23には、先端マスト部材23の伸縮に応じて昇降動する作業台30が取り付けられている。
【0015】
作業台30あるいはマスト装置20上部には、図示しない操作装置が備えられている。作業台30に搭乗した作業者が、この操作装置を操作することで、マスト装置20の伸縮作動、及び走行体13の駆動を操作することができる。
【0016】
このように構成されたマスト装置20は、最縮小時には、図1に示すように、先端マスト部材23の上端の開口より上方へ基端マスト部材21及び中間マスト部材22の上部が突出し、マスト装置20の伸長作動に伴い、基端マスト部材21及び中間マスト部材22の上部が先端マスト部材23内に収納されるようになっている。このため、マスト装置20の上端は上方に開口されている。そこで、この開口よりマスト装置20内へゴミ等の異物が入り込むのを防止するため、先端マスト部材23の後側面の上端部には、水平軸を中心にカバー4が垂直面内で上下に揺動自在に枢結されている。カバー4は、上面4a、及び斜面4bを備えた側面視台形形状に形成され、下方が開口している。マスト装置20の上部は、カバー4の開口よりカバー4内に収納され、マスト装置20の上端の開口がカバー4により常に覆われるようになっている。
【0017】
上記構成により、高所作業車1を使用して作業を行うときは、マスト装置20の最縮小状態では、図1に示すように、中間マスト部材22の上端がカバー4の上面4a内側に当接して、カバー4を上方に揺動させた上方位置に保持している。この状態から、操作装置を操作してマスト装置20を伸長作動させると、基端マスト部材21に対して中間マスト部材22及び先端マスト部材23が伸長作動することにより、中間マスト部材22が先端マスト部材23内に収納されるのにともない、図2に示すように、中間マスト部材22とカバー4との当接位置がカバー4の上面4a内側から斜面4b内側に変化し、カバー4が下方に揺動する。さらに、マスト部材20を伸長させることにより、中間マスト部材22が完全に先端マスト部材23内に収納されると、図3に示すように、カバー4の斜面4b内側が先端マスト部材23の上端と当接して、それ以上のカバー4の下方への揺動が規制され、カバー4を下方位置に保持する。この状態では、カバー4の斜面4bが先端マスト部材23の上端とほぼ同一面に位置するので、カバー4が先端マスト部材23上端より上方に突出することがなく、作業台30を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0018】
マスト装置20の縮小時には、上記とは逆に、基端マスト部材21に対して中間マスト部材22及び先端マスト部材23が縮小作動することにより、図3の状態から図2に示す状態のように、中間マスト部材22が先端マスト部材23の上端より上方へ突出するのにともない、中間マスト部材22の上端にカバー4の斜面4b内側が当接して、カバー4が上方へ揺動される。マスト装置20が最縮小状態になると、図1に示すように、中間マスト部材22の上端がカバー4の上面4a内側と当接して、カバー4を上方に揺動した上方位置に保持する。
【0019】
以上のように、マスト装置20の伸縮作動時に、マスト装置20の伸縮作動にともない、カバー4が上下方向に揺動することで、マスト装置20の上端の開口を常に覆うことができ、マスト装置20内への異物の侵入を防止することができる。
【0020】
次に、本発明の第2の実施形態における高所作業車1のマスト装置20の構成を、図4及び図5により説明する。なお、図4及び図5において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付加して説明を省略するものとする。先端マスト部材23の上部には、上方に伸縮自在なジャバラ状のカバー40が取り付けられ、マスト装置20の上方の開口を覆っている。
【0021】
上記構成により、高所作業車1を使用して作業を行うときは、マスト装置20の最縮小状態では、図4に示すように、先端マスト部材23の上端より上方へ突出する中間マスト部材22の上端がカバー40の上端内側に当接してカバー40を伸長した状態に保持している。この状態から、図示しない操作装置を操作してマスト装置20を伸長作動させると、基端マスト部材21に対して中間マスト部材22及び先端マスト部材23が伸長作動することにより、中間マスト部材22が先端マスト部材23内に収納されるのにともない、カバー40が自重で縮小される。さらに、マスト装置20を伸長させることにより、中間マスト部材22が完全に先端マスト部材23内に収納されると、図5に示すように、中間マスト部材22上端のカバー40の上端内側への当接が解除され、カバー40は最縮小状態となる。この状態では、カバー40の上端が先端マスト部材23の上端とほぼ同一面に位置するので、カバー40が先端マスト部材23上端より上方に突出することがなく、作業台30を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0022】
マスト部材20の縮小時には、上記とは逆に、マスト装置20の縮小により、中間マスト部材22の上部が先端マスト部材23の上端より上方へ突出することにより、中間マスト部材22の上端がカバー40の上端内側に当接してカバー40を上方へ押上げ、カバー40を伸長させる。これにより、常にマスト装置20の上端の開口をカバー40により覆うことができ、マスト装置20内への異物の侵入を防止することができる。
【0023】
次に、本発明の第3の実施形態における高所作業車1のマスト装置20の構成を、図6により説明する。なお、図6において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付加して説明を省略するものとする。先端マスト部材23の上部には、上方に昇降自在なカバー400が取り付けられ、マスト装置20の上方の開口を覆っている。カバー400の内側面と、先端マスト部材23の上部外側面とには、図示しない案内装置が備えられ、カバー400の昇降を案内するとともに、カバー400が先端マスト部材23より脱落するのを防止する。案内装置は、例えば、ガイドレールと、ガイドレールにより案内されるガイド片により構成される。
【0024】
上記構成により、高所作業車1を使用して作業を行うときは、マスト装置20の最縮小状態では、図4に示すように、先端マスト部材23の上端より上方へ突出する中間マスト部材22の上端がカバー400の上端内側に当接してカバー400を上昇した状態に保持している。この状態から、図示しない操作装置を操作してマスト装置20を伸長作動させると、基端マスト部材21に対して中間マスト部材22及び先端マスト部材23が伸長作動することにより、中間マスト部材22が先端マスト部材23内に収納されるのにともない、カバー400が自重で降下する。さらに、マスト装置20を伸長させることにより、中間マスト部材22が完全に先端マスト部材23内に収納されると、中間マスト部材22上端のカバー400の上端内側への当接が解除され、カバー400は最下降状態となる。この状態では、カバー400の上端が先端マスト部材23の上端とほぼ同一面に位置するので、カバー400が先端マスト部材23上端より上方に突出することがなく、作業台30を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0025】
マスト部材20の縮小時には、上記とは逆に、マスト装置20の縮小により、中間マスト部材22の上部が先端マスト部材23の上端より上方へ突出することにより、中間マスト部材22の上端がカバー400の上端内側に当接してカバー400を上方へ押上げ、カバー400を上昇させる。これにより、常にマスト装置20の上端の開口をカバー400により覆うことができ、マスト装置20内への異物の侵入を防止することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る高所作業車の伸縮マストは、基端マスト部材、中間マスト部材及び先端マスト部材よりマスト装置を構成し、先端マスト部材を、上端に開口を有する筒形状で形成するとともに、上下方向の長さが基端マスト部材及び中間マスト部材より短くし、先端マスト部材の最縮小時に先端マスト部材の上端の開口より上方に中間マスト部材及び基端マスト部材の少なくとも一方が突出し、先端マスト部材の伸長時に先端マスト部材の開口より中間マスト部材及び基端マスト部材が突出しないようにするとともに、マスト装置の上端の開口を覆うカバーを先端マスト部材に設けたので、マスト装置の上端の開口が常に覆われた状態となり、高所作業時において、ゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができ、マスト装置を伸縮作動させる伸縮駆動装置の損傷を防止することができる。
【0027】
また、カバーを、先端マスト部材に揺動自在に取り付けるようにすると、格納時にマスト装置を縮小したときと、作業時にマスト装置を伸長したときとで、カバーが揺動して常にマスト装置の上端の開口を覆うことができるので、高所作業時にゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができる。また、マスト装置の伸長時にカバーが揺動して先端マスト部材の上端より上方に突出しないようにできるので、先端マスト部材の上端が天井や作業対象等の障害物と干渉することなく、作業台を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【0028】
また、カバーを、先端マスト部材の上方において上下方向に伸縮動自在に先端マスト部材に取り付けると、格納時にマスト装置を縮小動したときと、作業時にマスト装置を伸長動したときとで、カバーが伸縮動して常にマスト装置の上端の開口を覆うことができるので、高所作業時にゴミ等の異物がマスト装置内へ入ることを防止することができる。また、マスト装置の伸長動時にカバーが縮小動して先端マスト部材の上端より上方に突出しないようにできるので、先端マスト部材の上端が天井や作業対象等の障害物と干渉することなく、作業台を作業対象の近傍まで上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における高所作業車の格納状態を示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における伸縮マストの側面断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における伸縮マストの伸長状態を示す側面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における伸縮マストの縮小状態を示す側面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における伸縮マストの伸長状態を示す側面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における伸縮マストの縮小状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 高所作業車
4 カバー
10 走行台車
20 マスト装置
21 基端マスト部材
22 中間マスト部材
23 先端マスト部材
30 作業台
40 カバー
400 カバー
Claims (3)
- 走行自在な走行台車と、
前記走行台車に略垂直に立設された基端マスト部材と、前記基端マスト部材の外側に上下に伸縮動自在に嵌挿された中間マスト部材と、前記中間マスト部材の外側に上下に伸縮動自在に嵌挿された先端マスト部材とより構成されるマスト装置と、
前記先端マスト部材に取り付けられ前記先端マスト部材の伸縮動に伴い上下に昇降動する作業台とを有して構成される高所作業車の伸縮マストにおいて、
前記先端マスト部材は、上端に開口を有する筒形状で形成されるとともに、上下方向の長さが前記基端マスト部材及び前記中間マスト部材より短く構成され、前記先端マスト部材の最縮小時に前記先端マスト部材の上端の開口より上方に前記中間マスト部材及び前記基端マスト部材の少なくとも一方が突出し、前記先端マスト部材の伸長時に前記先端マスト部材の上端の開口より前記中間マスト部材及び前記基端マスト部材が突出しないように構成され、
前記マスト装置の上端を覆うカバーを前記先端マスト部材に設けることを特徴とする高所作業車の伸縮マスト。 - 前記カバーが、前記先端マスト部材に揺動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の高所作業車の伸縮マスト。
- 前記カバーが、前記先端マスト部材の上方において上下方向に伸縮動自在に前記先端マスト部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の高所作業車の伸縮マスト。
Priority Applications (1)
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JP2003186267A JP2005015212A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 高所作業車の伸縮マスト |
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JP (1) | JP2005015212A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2022419A2 (en) | 2007-08-10 | 2009-02-11 | Seiko Epson Corporation | Fluid injection device |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003186267A patent/JP2005015212A/ja active Pending
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