JP2005014698A - 原油及び清水輸送用タンカー - Google Patents

原油及び清水輸送用タンカー Download PDF

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Abstract

【課題】原油と飲料水等の清水の両方を効率的且つ安全に輸送することのできるタンカーを提供する。
【解決手段】下降位置にあるとき、原油を貯留する船倉2内に格納され、上昇位置にあるとき甲板5上へ引き揚げられるように昇降機構4によって昇降される清水タンク3を備えており、原油産出地に向けて清水を輸送する往路においては、原油の入っていない船倉2内に清水を満たした清水タンク3を格納して航行し、原油産出地で清水タンク3内の清水を取り出した後、空の清水タンク3を船倉2内から甲板5上へ引き揚げて船倉2内に原油を満たし、原油精製地に向かう復路においては、空の清水タンク3を甲板上5へ引き揚げた状態のままで原油を輸送する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンカーに関し、特に、原油精製地から原油産出地に向かう往路においては、清水を輸送し、原油産出地から原油精製地に向かう復路においては、原油を輸送することが可能なタンカーの船体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原油の輸送に用いられているタンカーは、一般に原油産出地へ向かう往路においては、バラストタンクへ海水を満たして航行し、目的地に到着するとバラストタンクから海水を排出して、原油を積み込んで原油精製地に向かう復路を航行するようにしていた。
【0003】
しかしながら、タンカーの往路においては、船倉内のタンカーの原油を満たすための空間は空のままであり、タンカーは何も運ばずに航行するだけで効率が悪かった。
【0004】
そこで、二重船殻のオイルタンカーの二重船殻スペースに形成されたバラストタンクを清水タンクとし、船体中央部に海水バラストタンクと清水カーゴタンクとを兼用する2つの兼用タンクを有し、往路においても原油産出地へ清水を輸送するようして、往路においてもタンカーを有効に利用する技術が提案されている。( 例えば、特許文献1参照。)
【0005】
また、タンカーの油槽の内壁又はタンカー内随所の空間部内に沿って中空の可撓性袋を収納し、油槽内に原油を充填して原油産出地から原油精製地に輸送し、原油精製地で原油をタンカーから取り出し、中空の可撓性袋内に飲料用水を充填して、原油産出地に輸送して飲料用水をタンカーから取り出す技術が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
【0006】
【特許文献1】
特開2003−81177号公報
【特許文献2】
特開2002−240779号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した特許文献1に記載されているタンカーは、往路においては、原油を貯留するオイルカーゴタンクは空のままであり、清水を貯留する場所は構造上バラストタンクに限られているため清水の輸送効率が低かった。
【0008】
一方、特許文献2に記載されているタンカーでは、原油と飲料水を入れ替える際に、可撓性袋が大きく伸縮あるいは屈曲変形するため、繰り返しの使用で亀裂等が生じると、飲料水に原油が混入する恐れがあり、耐久性・信頼性に問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、前述したような、従来技術における問題を解決し、原油と飲料水等の清水の両方を効率的且つ安全に輸送することのできるタンカーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の原油及び清水輸送用タンカーは、下降位置にあるとき、原油を貯留する船倉内に格納され、上昇位置にあるとき甲板上へ引き揚げられるように昇降自在に設けられた、内部に清水を貯留するための清水タンクと、前記清水タンクを下降位置と上昇位置の間で移動させる昇降機構とを備えている。本発明においては、清水タンクに緊急時に開放して船倉内に貯留されている原油を清水タンク内へ流入させる緊急用バルブが設けられていることが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のタンカーの1実施形態を示す平面図、図2は、図1のA−A線位置の縦断面図である。タンカー1は、その船体内部に隔壁によって区画された複数の船倉2を有している。
【0012】
それぞれの船倉2内には、清水タンク3が配置されており、これらの清水タンク3は、各船倉2の底部に個別に設けられている昇降機構4によって昇降できるようになっていて、清水タンク3は下降位置にあるとき、船倉2内に格納され、上昇位置にあるときタンカー1の甲板5上へ引き揚げられるようになっている。
【0013】
タンカー1は、このような構造により、原油産出地へ向かう往路においては、内部に清水を満たした清水タンク3を空の船倉2内に格納して、清水の輸送に利用することができる。
【0014】
なお、タンカー1は、図示しないバラストタンクも有しているが、清水が満たされたこれらの清水タンク3は、往路においては、タンカー1を安定させるバラストタンクとしての役割も果たしている。
【0015】
これらの清水タンク3への清水の出し入れは、甲板5上に船体の長手方向に設置されている給排水管6と清水タンク3間を連結するホース7を介してタンカー1に設けられた図示していないポンプで行う。
【0016】
すなわち、タンカー1は、港に停泊中に船外から給水される清水をポンプによって給排水管6へ送り込み、さらにホース7を介して各清水タンク3へ導入するようにしている。
【0017】
一方、清水タンク3に清水を満たしたタンカー1が原油産出地へ港入りすると、各清水タンク3内の清水をホース7及び給排水管6を介してポンプで汲み出し、港に設けた清水貯留タンク等に移し換える。
【0018】
こうして、清水タンク3内が空になると、それぞれの清水タンク3は昇降機構4によって甲板5上へ甲板上へ引き揚げられる。なお、この実施形態のものにおいてはこれらの昇降機構4は油圧で動作するようになっており、全てを一斉に同期して動作させることも、それぞれ個別に動作させることも可能になっている。
【0019】
こうして、各船倉2内の清水タンク3のスペースが空いたら、図示しないポンプにより港からタンカー1に原油を導入し、それぞれの船倉2を原油で満たす。こうして、タンカー1は空の清水タンクは甲板上に引き揚げた状態で復路を航行する。
【0020】
次に、図3は本発明における清水タンク3とこれを船倉2内で昇降するための昇降機構4の詳細構造を示す縦断面図、図4は図3のB−B線位置における矢印方向に見た断面図、図5は要部斜視図である。
【0021】
これらの図に示すように、本実施形態においては、昇降機構4はリンク4A、4Bが、多数の連結ロッド4Cの両端にそれぞれ回動自在に連結されて伸縮パンタグラフ状に構成されており、下端側の左右各一対の短いリンク4Aの中央側端部は、船倉2の底部に設けられたブラケット4Dに対して回動自在に連結され、また、上端側の左右各一対の短いリンク4Aの中央側端部は、清水タンク3の底板3Aの下面に設けられたブラケット4Eに回動自在に連結されている。
【0022】
また、船倉2底部上面に取り付けられたブラケット4Dと、下方のリンク4Aに連結された長いリンク4Bにおける、リンク4Aの連結側と反対側端部との間には、油圧シリンダ装置4Fが連結されており、この油圧シリンダ装置4Fのシリンダロッドを伸張させると、各リンク4A、4Bは上方に伸展して清水タンク3を船倉2の上方へ移動させる構造になっている。
なお、図5においては油圧シリンダ装置4Fは図示を省略してある。また、油圧シリンダ装置4Fは、清水タンク3の重量が大きい場合は、複数設けてもよい。
【0023】
一方、清水タンク3の昇降を案内するために、それぞれの船倉2の内壁面には、多数の案内ローラ8が上下方向に等間隔で取り付けられたローラ支持枠9が設けられている。
【0024】
それぞれの案内ローラ8は、両端をローラ支持枠9に固定された軸に対して回転自在に軸受け支持されており、清水タンク3の外面に固定された、表面が平滑で上下方向に帯状に形成されている受け板10に当接して清水タンク3の昇降移動を案内している。
【0025】
なお、ローラ支持枠9はその背面側が船倉2の内壁に略等間隔で上下方向に設けられた複数の取付梁11に固定されている。
【0026】
また、この実施形態においては、清水タンク3を船倉2内から甲板上へ引き揚げるための昇降機構4を、複数のリンク4A、4Bと油圧シリンダ装置4Fから構成しているが、油圧シリンダ装置4Fの代わりにボールねじ機構等を用いた直線作動装置を用いてもよい。また、昇降機構4として、上下方向に伸縮する多段式の油圧シリンダ装置を用い、これで直接清水タンク3を昇降させるようにしてもよい。
【0027】
一方、清水タンク3の内部には、その上板3Aを液密状態で貫通して底板3Bの上面近傍まで延びる給排水ノズル管12が設けられていて、その下端には、清水タンク3への異物の侵入を防止するためのストレーナ12Aが設けられている。
【0028】
また、給排水ノズル管12の上板3A外部に突出した端部には、カプラ12Bが取り付けられていて、このカプラ12Bがホース7の端部に取り付けられているカプラ7Aと着脱自在に連結できるようになっている。
【0029】
また、清水タンク3の底板3Bの中央には、緊急用バルブ13が設けられている。この緊急用バルブ13は、船倉2内に原油を積載して航行中のタンカー1が座礁等の事故に遭遇し、損傷を受けた船体から原油が流出する恐れがある場合に、開放し、空の清水タンク3を原油の貯留された船倉2内に下降させることによって、緊急用バルブ13から船倉2内の原油を清水タンク3内に移動させて、海面に流出する原油の量を最小限に抑えることができるようにしている。
【0030】
なお、詳細に図示していないが、この緊急用バルブ13の開閉操作を行うための油圧作動機構と機械的作動機構が清水タンク3に付属しており、油圧作動機構によってタンカー1のブリッジから遠隔操作可能になっているとともに、万一油圧系統が故障して作動しない場合には、甲板5の上からそれぞれの清水タンク3毎に、機械的な作動機構を介して手動によっても開閉操作が可能になっている。
【0031】
清水タンク3の上端近傍には、その周面から張り出している矩形状のフランジ3Cが固定されていて、その下面から垂直下方に向けて、複数本の位置決めピンPが突設されている。
【0032】
一方、図3に示すように、甲板5には、各船倉2に対応して、清水タンク3下端の底板3Bの清水タンク3の各側面から張り出した周縁部を通過することのできる矩形状の開口5Aが形成されている。
【0033】
また、前記開口5A周縁部には、これに上から重なるようにフランジ受け枠14が着脱自在に装着されており、常時は図示しない締結ボルトによって甲板5に固定されている。
【0034】
フランジ受け枠14には、前記開口5Aより小さく、また、清水タンク3の外周を通過できる大きさの開口14Aが形成されていて、この開口14Aの清水タンク3のそれぞれの側面に設けられている受け板10に対向する部分aは、これらの受け板10の清水タンク3側面からの突出厚さ分だけ欠除されている。
【0035】
また、フランジ受け枠14には、清水タンク3を船倉2内に下降させた時に、フランジ3Cに設けられた各位置決めピンPが嵌入するピン孔HがそれぞれのピンPと垂直方向に対向する位置に形成されている。
【0036】
また、清水タンク3下端の底板3Bの、清水タンク3の各側面から張り出した周縁部上面には、フランジ受け枠14に形成された各ピン孔Hと垂直方向に対向する位置に位置決めピンPが上向きに突設されていて、これらの位置決めピンPは、清水タンク3が昇降機構4によって持ち上げられた状態で、フランジ受け枠14の対向するピン孔Hに下方から嵌入するようになっている。
【0037】
また、清水タンク3が船倉2内に格納された下降位置にある状態では、フランジ3Cに設けられている位置決めピンPがフランジ受け枠14に形成されているピン孔Pに嵌入して清水タンク3が位置決めされ、同時に甲板5上に設けられている複数のクランプ機構15によって、清水タンク3のフランジ3Cが受け枠14に対して固定されるようになっている。
【0038】
図3に示すように、これらのクランプ機構15は、軸15A回りに固定位置と開放位置との間で回動可能なクランプ爪15Bを有している。クランプ爪15Bは、図示していない油圧機構によって、フランジ3Cを固定位置に保持し、また、開放できるようになっている。
【0039】
なお、清水タンク3のフランジ3Cを受け枠14に対して固定する構造としては、前記クランプ機構15に代えて受け枠14側にねじ孔を螺設し、フランジ3Cに前記ねじ孔に重なるボルト孔を貫通して形成して前記ボルト孔に上方からボルトを挿通して受け枠14のねじ孔に螺合し、ボルトを締め付けて受け枠14にフランジ3Cを固定するようにしてもよい。
【0040】
一方、清水タンク3が甲板5上へ引き揚げられた上昇位置にある状態では、清水タンク3の底板3B周囲に設けられている位置決めピン9が、フランジ受け枠14に形成されているピン孔Hに下方から嵌入して清水タンク3が位置決めされ、同時に船倉2内に設けられている図示していない複数のクランプ機構によって、清水タンク3の底板3Bの周縁部が受け枠14に対して固定される。
【0041】
船倉2内のこれらのクランプ機構は、図示を省略しているが、清水タンク3の底板3Bを下方から受け枠14に押しつけて固定する突出位置と、清水タンク3の昇降を妨げない退避位置との間を油圧により変位するクランプ部材を有していて、清水タンク3の上昇位置で、昇降機構4の油圧シリンダ装置4Fの保持圧力が低下しても清水タンク3が船倉2内に落下しないように保持している。
【0042】
なお、清水タンク3の底板3Bを受け枠14に固定するための構造としては、前記クランプ機構に代えて底板3Bにねじ孔を螺設し、受け枠14に前記ねじ孔に重なるボルト孔を貫通して形成して前記ボルト孔に上方からボルトを挿通し、底板3Bのねじ孔に螺合してボルトを締め付けることにより、受け枠14に底板3Bを固定するようにしてもよい。
【0043】
また、図示していないが、甲板5の開口5A周縁部とフランジ受け枠14との対向面や、フランジ受け枠14とフランジ3Cの対向面、及び、底板3Bの周縁部とフランジ受け枠14との対向面には、船倉2の内部への甲板5上からの海水の侵入や、船倉2内からの原油の流出を防止するためのシール部材が設けられている。
【0044】
なお、原油が貯留される船倉2は、その天井と原油の油面との間の空間に炭酸ガスや窒素ガス等の不活性ガスを導入する配管を設けて、万一電気系統等の故障で火花が発生しても原油への引火を防ぐ防爆構造とすることが望ましい。
【0045】
また、タンカー1の船体壁面や清水タンク3の内壁面には、これらの面を磁力によって密着するゴム磁石製のライニングを施し、万一壁面に孔や亀裂が生じた場合でも原油や清水の流失を阻止することができる構造とすることも望ましい。
【0046】
また、船倉2内の点検や清掃を行う場合には、フランジ受け枠14を甲板5から取り外し、上板3Aの4隅に取り付けてある吊りボルト16に、ドック等に設置されたクレーンの吊りロープを連結して、清水タンク3を甲板5上へ引き揚げ、清水タンク3の底板3Bと昇降機構4とを分離することにより、清水タンク3をクレーンによって船倉2から完全に抜き出すことができる。
【0047】
次に、図6は、本発明の別の実施形態におけるタンカーの概略縦断面図であって、本実施形態においては、タンカー21は、前述した実施形態のものと同様に船体内部に隔壁によって区画された複数の船倉22を有している。
【0048】
各船倉内には、それぞれ前述した実施形態のものと同様な構造の清水タンク23が格納されるようになっているが、この実施形態では、船倉2に清水タンク23を昇降させる昇降機構24を、甲板25上に設置された高架レール24Aと、これに沿って走行する遠隔操作可能な自走式のホイスト24Bで構成している。
【0049】
船倉22内に格納されている清水タンク23を甲板25上へ引き揚げる作業は、まず、清水タンク23を固定している、前述した実施形態のものと同様なクランプ機構を開放して、清水タンク23を上昇できるようにしておき、次いで、遠隔操作により、ホイスト24Bを高架レール24Aに沿って目的の清水タンク直上まで走行移動させる。
【0050】
次いで、清水タンク23の上板に設けられている吊りボルト26に吊りワイヤWを通してホイスト24Bの吊りフックFに吊り掛け、ホイスト24Bを駆動し、フックFとともに、清水タンク23を上昇させる。なお、清水タンク23は、前述した実施形態のものと同様に、船倉2内に設けられた複数のガイドローラで側面を案内支持されているので、円滑に上昇させることができる。
【0051】
清水タンク23は、甲板25上に引き揚げられた後、船倉22内に設けられた図示していないクランプ機構により、上昇位置で固定される。次いで、別の清水タンク23を上昇させる場合には、引き揚げが完了した清水タンク23の吊りワイヤWから吊りフックFを外して、次に引き揚げる清水タンク23上へホイスト24Bを走行移動させて同様な作業を行う。
【0052】
次に、甲板25上に引き揚げられている清水タンク23を船倉22内に格納する場合には、先ず、ホイスト24Bを目的の清水タンク23上へ移動して、吊りワイヤWを掛けてフックFで吊り下げた状態で、清水タンク23を上昇位置に保持しているクランプ機構を開放し、ホイスト24Bを動作させて清水タンク23を船倉22内に下降させる。
【0053】
こうして、清水タンク23が船倉22内に完全に格納されたら、クランプ機構を動作させて清水タンク23を下降位置で固定する。次いで、別の清水タンク23を船倉22内に格納させる場合には、格納が完了した清水タンク23の吊りワイヤWから吊りフックFを外して、次に格納する清水タンク23上へホイスト24Bを走行移動させて同様な作業を行う。
【0054】
本実施形態のタンカー21においては、昇降機構24として、甲板25上に設けた高架レール24Aと、これに沿って走行する自走式のホイスト24Bを用いているため、それぞれの船倉22内に個別に清水タンク23の昇降機構を設ける場合と比較して、昇降機構の設備コストを安くできるとともに、船倉22内の保守、点検が容易にでき、また、原油や清水を積載できるスペースをより増加できる利点がある。
【0055】
なお、本実施形態のタンカー21においては、昇降機構24以外の清水タンク23や、案内ローラ及びこれを支持するローラ支持枠、清水タンク23のクランプ機構等の構造については、前述した実施形態のタンカー1と同様に構成されている。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された発明によれば、原油を運ぶ場合に船倉内から甲板上へ清水タンクを引き揚げることができるため、船倉内の原油を貯留できる容積を大きくすることができる。また、清水タンクは清水の貯留専用に使用できるため、その内部の清掃作業を容易に行うことができる。
【0057】
また、請求項2に記載された発明によれば、タンカーが原油を積載して航行中に座標等の事故に遭遇し、船体に損傷を受けた場合のような緊急時において、船倉内に貯留されている原油を清水タンク内に移し換える手段を備えているため、事故を起こしたタンカーからの原油の流出による海洋汚染と原油の損失の被害を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態におけるタンカーの概略平面図である。
【図2】図1のA−A線位置から矢印方向に見た縦断面図である。
【図3】本発明の1実施形態における清水タンクとこれを船倉内で昇降するための昇降機構の詳細構造を示す縦断面図である。
【図4】図3のB−B線位置における矢印方向に見た断面図である。
【図5】本発明の1実施形態における清水タンクとこれを船倉内で昇降するための昇降機構の詳細構造を示す斜視図である。
【図6】本発明の別の実施形態におけるタンカーの概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 タンカー
2 船倉
3 清水タンク
3A 上板
3B 底板
3C フランジ
4 昇降機構
4A、4B リンク
4C 連結ロッド
4D、4E ブラケット
4F 油圧シリンダ装置
5 甲板
6 給排水管
7 ホース
7A カプラ
8 案内ローラ
9 ローラ支持枠
10 受け板
11 取付梁
12 給排水ノズル管
12A ストレーナ
12B カプラ
13 緊急用バルブ
14 フランジ受け枠
15 クランプ機構
15A 軸
15B クランプ爪
16 吊りボルト
21 タンカー
22 船倉
23 清水タンク
24 昇降機構
24A 高架レール
24B ホイスト
25 甲板
26 吊りボルト

Claims (2)

  1. 下降位置にあるとき、原油を貯留する船倉内に格納され、上昇位置にあるとき甲板上へ引き揚げられるように昇降自在に設けられた、内部に清水を貯留するための清水タンクと、
    前記清水タンクを下降位置と上昇位置の間で移動させる昇降機構とを備えたことを特徴とする原油及び清水輸送用タンカー。
  2. 清水タンクに緊急時に開放して船倉内に貯留されている原油を清水タンク内へ流入させる緊急用バルブが設けられていること特徴とする請求項1記載の原油及び清水輸送用タンカー。
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