JP2005014430A - 射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エジェクタロッドの空走距離をなくすことができるようにする。
【解決手段】プラテンと、該プラテンに反転自在に取り付けられた反転テーブル39と、該反転テーブル39に取り付けられた金型本体と、突出し用の駆動部と、該駆動部を駆動することによって進退させられるエジェクタロッド17と、前記金型本体内において進退自在に配設されたエジェクタピンと、前記反転テーブル39内において進退自在に配設され、前記エジェクタロッド17の前進に伴って前進させられ、前記エジェクタピンを前進させる押出部材とを有する。この場合、反転テーブル39内に押出部材が進退自在に配設され、エジェクタロッド17の前進に伴って前進させられ、エジェクタピンを前進させるので、押出部材の長さ分だけエジェクタロッド17の空走距離を短くすることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、成形機、例えば、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され、溶融させられた樹脂を射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようになっている。
【0003】
そのために、前記金型装置は固定金型及び可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進退させ、前記固定金型に対して接離させることによって、型開閉、すなわち、型閉じ、型締め及び型開きを行うことができるようになっている。そして、前記型締装置は、例えば、固定金型を保持する固定プラテン、可動金型を保持する可動プラテン、該可動プラテンを進退させるトグル機構を備え、該トグル機構は、トグルサポートに取り付けられた型締用モータを駆動することによって作動させられる。
【0004】
ところで、複数の樹脂、例えば、二つの樹脂を使用して成形を行うようにした射出成形機、すなわち、二材成形機においては、金型装置は、二つのキャビティ空間が形成された金型本体、及び該金型本体を支持する反転テーブルを備え、該反転テーブルを回転させ、反転させることによって、各キャビティ空間に射出ノズルから射出された樹脂を選択的に充填することができるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
図2は従来の二材成形機の要部を示す断面図、図3は従来のエジェクタロッドの動作を示す第1の図、図4は従来のエジェクタロッドの動作を示す第2の図である。
【0006】
図において、11は可動プラテン、12は該可動プラテン11に対して反転自在に配設された反転テーブル、13は前記可動プラテン11の後端面(図において右端面)から前方(図において左方)にかけて形成された凹部であり、該凹部13内にエジェクタ装置を構成するエジェクタピン送り機構14が配設される。該エジェクタピン送り機構14は、図示されない突出し用モータの回転を受けて回転させられるボールねじ軸15、該ボールねじ軸15と螺(ら)合させられ、可動プラテン11に固定された図示されないボールナット、前記ボールねじ軸15を回転自在に支持するとともに、凹部13内において進退(図において左右方向に移動)自在に配設されたクロスヘッド16、及び該クロスヘッド16の前端面(図において左端面)に、前方に向けて突出させて形成された複数のエジェクタロッド17を備える。なお、前記ボールねじ軸15及びボールナットによってボールねじが構成され、ボールねじ軸15の回転運動がボールねじ軸15の回転を伴う直進運動、すなわち、回転直進運動に変換される。
【0007】
また、前記可動プラテン11の前端部(図において左端部)には、各エジェクタロッド17を進退させるための貫通穴21が凹部13の底面S1から可動プラテン11の前端面である摺動面S2に向けて貫通させて形成され、反転テーブル12には、前記各貫通穴21に対応する貫通穴22が、反転テーブル12の後端面である摺動面S3から前端面である金型取付面S4に向けて貫通させて形成される。
【0008】
前記反転テーブル12の金型取付面S4に図示されない金型本体が取り付けられ、反転テーブル12を反転させるのに伴って、金型本体を反転させることができる。前記反転テーブル12及び金型本体によって可動金型が構成される。また、前記金型本体内には、図示されないエジェクタプレート、及び該エジェクタプレートから前方に向けて突出させて形成された図示されないエジェクタピンがいずれも進退自在に配設される。該エジェクタピンは、金型本体を貫通し、前端をキャビティ空間に臨ませて延在させられる。
【0009】
ところで、反転テーブル12を反転させようとする際に貫通穴22内にエジェクタロッド17が存在していると、反転テーブル12を反転させることができない。そこで、反転が行われている間、図3に示されるように、エジェクタロッド17は後退限位置に置かれ、エジェクタロッド17の前端(図において左端)は摺動面S2より距離δ1だけ後方(図において右方)に位置させられる。そして、型開きが行われ、前記突出し用モータを駆動することによって突出しを開始すると、ボールねじ軸15が回転させられ、かつ、前進(図において左方向に移動)させられる。それに伴って、クロスヘッド16及びエジェクタロッド17が前進させられ、エジェクタロッド17は貫通穴22内に進入して更に前進させられ、貫通穴22を通過すると、エジェクタロッド17の前端が前記エジェクタプレートに当たり、エジェクタロッド17は突出し開始位置に置かれる。その後、図4に示されるように、エジェクタロッド17が更に前進させられ、それに伴って、エジェクタピンが前進させられ、キャビティ空間内の成形品を突き出す。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−326371号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の二材成形機においては、エジェクタピンを前進させて成形品を突き出すに当たり、エジェクタロッド17を後退限位置から突出し開始位置まで前進させる間は、エジェクタピンを前進させることができず、後退限位置から突出し開始位置までの間に、反転テーブル12の厚さ分のエジェクタロッド17の空走距離が形成されるので、成形サイクルがその分長くなってしまう。
【0012】
また、反転テーブル12の厚さの分だけエジェクタロッド17、及び該エジェクタロッド17を移動させるためのエジェクタピン送り機構も長くする必要があるので、射出成形機の軸方向寸法がその分大きくなってしまう。
【0013】
本発明は、前記従来の二材成形機の問題点を解決して、エジェクタロッドの空走距離をなくすことができる射出成形機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の射出成形機においては、プラテンと、該プラテンに反転自在に取り付けられた反転テーブルと、該反転テーブルに取り付けられた金型本体と、突出し用の駆動部と、該駆動部を駆動することによって進退させられるエジェクタロッドと、前記金型本体内において進退自在に配設されたエジェクタピンと、前記反転テーブル内において進退自在に配設され、前記エジェクタロッドの前進に伴って前進させられ、前記エジェクタピンを前進させる押出部材とを有する。
【0015】
本発明の他の射出成形機においては、さらに、前記押出部材は、前記反転テーブルの厚さと実質的に等しい長さを有する。
【0016】
本発明の更に他の射出成形機においては、さらに、前記押出部材は、前記反転テーブルに形成された貫通穴内に収容され、ストッパによって穴から脱落するのが防止される。
【0017】
本発明の更に他の射出成形機においては、さらに、前記押出部材を後方に向けて付勢する付勢部材を有する。
【0018】
本発明の更に他の射出成形機においては、さらに、前記押出部材を前記反転テーブルに形成された貫通穴内に保持する保持部材を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、射出成形機として、複数の、本実施の形態においては、二つの成形材料としての第1、第2の樹脂を使用して成形を行うようにした二材成形機について説明する。
【0020】
図5は本発明の第1の実施の形態における二材成形機の要部を示す正面図である。
【0021】
図において、31は支持基部としてのフレーム、32は該フレーム31に固定された第1のプラテンとしての固定プラテン、33は、該固定プラテン32との間に所定の距離を置いて、前記フレーム31に対して移動自在に支持された固定要素及び型締機構支持部材としてのトグルサポート、34は、前記固定プラテン32とトグルサポート33との間に架設された複数、例えば、4本のガイド部材としてのタイバー(図においては、そのうちの2本のタイバー34だけが示される。)である。
【0022】
また、11は前記固定プラテン32と対向させて、前記タイバー34に沿って進退(図において左右方向に移動)自在に配設された第2のプラテンとしての可動プラテンである。さらに、前記固定プラテン32に、前記可動プラテン11と対向させて第1の金型としての固定金型35が取り付けられ、前記可動プラテン11に、前記固定プラテン32と対向させて第2の金型としての可動金型37が取り付けられる。なお、前記固定金型35及び可動金型37によって金型装置41が構成される。
【0023】
ところで、前記可動金型37は、複数の、本実施の形態においては、第1、第2のキャビティ空間が形成された金型本体38、及び該金型本体38を支持する反転テーブル39を備え、前記金型本体38は反転テーブル39に取り付けられ、前記反転テーブル39は可動プラテン11に反転自在に取り付けられ、前記反転テーブル39を回転させて、第1、第2の位置間において反転させることによって、各第1、第2のキャビティ空間に図示されない第1、第2の射出装置の射出ノズルから射出された第1、第2の樹脂を選択的に充填することができるようになっている。また、前記金型本体38内には、図示されないエジェクタプレート、及び該エジェクタプレートから前方に向けて突出させて形成された図示されないエジェクタピンがいずれも進退自在に配設される。該エジェクタピンは、金型本体38を貫通し、前端を第1、第2のキャビティ空間に臨ませて延在させられる。
【0024】
そして、前記可動プラテン11とトグルサポート33との間には、型締機構としてのトグル機構40が配設され、前記トグルサポート33の後端面(図において左端面)のほぼ中央に、型締用の駆動部としての型締用モータ43が取り付けられる。したがって、該型締用モータ43を駆動し、移動部材としてのクロスヘッド45を進退させることによって、前記トグル機構40を作動させることができる。本実施の形態においては、型締用の駆動部として型締用モータ43が使用されるようになっているが、該型締用モータ43に代えて型締シリンダを使用することもできる。
【0025】
そして、前記型締用モータ43を正方向に駆動し、前記クロスヘッド45を前進(図において右方向に移動)させることによって、トグル機構40を作動させると、前記可動プラテン11が前進させられ、型閉じを行うことができる。また、前記型締用モータ43を更に正方向に駆動すると、前記トグル機構40は、型締用モータ43によって発生させられた推進力にトグル倍率を乗じた型締力を発生させる。したがって、該型締力によって型締めを行うことができる。そして、前記型閉じ及び型締めに伴って、前記固定金型35と可動金型37との間に第1、第2のキャビティ空間が形成される。
【0026】
次に、前記型締用モータを逆方向に駆動し、前記クロスヘッド45を後退(図において左方向に移動)させ、前記トグル機構40を作動させると、前記可動プラテン11が後退させられ、型開きが行われる。
【0027】
なお、本実施の形態においては、トグル機構40を作動させることによって型締力を発生させるようにしているが、トグル機構40を使用することなく、型締用モータ43によって発生させられた推進力をそのまま型締力として可動プラテン11に伝達することもできる。
【0028】
ところで、反転テーブル39を第1、第2の位置に置くことができるように、反転用の駆動部としての図示されない反転用モータが配設され、該反転用モータを駆動して反転テーブル39を第1の位置に置くと、第1のキャビティ空間に第1の樹脂を、第2のキャビティ空間に第2の樹脂を充填することができる。また、前記反転用モータを駆動して反転テーブル39を第2の位置に置くと、第1、第2のキャビティ空間が交替させられ、第1のキャビティ空間に第2の樹脂を、第2のキャビティ空間に第1の樹脂を充填することができる。
【0029】
したがって、型閉じ及び型締めを行い、第1、第2のキャビティ空間への充填を行った後、型開きを行い、最終の成形品が成形された側のエジェクタピンを駆動して、最終の成形品をキャビティ空間から突き出した後、続いて、反転テーブル39を反転させて第1、第2のキャビティ空間を交替させ、再び型閉じ及び型締めを行い、第1、第2のキャビティ空間への充填を行い、型開きを行うと、各第1、第2のキャビティ空間において、最初に、第1の樹脂によって予備的な成形品を成形し、次に、該予備的な成形品に重ねて第2の樹脂によって最終の成形品を成形することができる。
【0030】
前記トグル機構40は、前記クロスヘッド45に対して揺動自在に支持されたトグルレバー42、前記トグルサポート33に対して揺動自在に支持されたトグルレバー44、及び前記可動プラテン11に対して揺動自在に支持されたトグルアーム46を備え、クロスヘッド45とトグルレバー42との間、トグルサポート33とトグルレバー44との間、可動プラテン11とトグルアーム46との間、トグルレバー42とトグルレバー44との間、及びトグルレバー44とトグルアーム46との間がそれぞれリンク結合される。
【0031】
また、前記可動プラテン11の後端面には、型開きが行われたときに、第1、第2のキャビティ空間から最終の成形品を取り出すために、エジェクタ装置48が配設される。該エジェクタ装置48は、突出し用の駆動部としての一対の突出し用モータ49(図においては、そのうちの一つの突出し用モータ49だけが示される。)を備え、該各突出し用モータ49を駆動することによって、金型本体38内に配設された前記エジェクタピンを前進させ、最終の成形品を突き出すことができる。なお、本実施の形態においては、突出し用の駆動部として突出し用モータ49が使用されるようになっているが、該突出し用モータ49に代えてシリンダを使用することもできる。
【0032】
図1は本発明の第1の実施の形態における二材成形機の要部を示す断面図、図6は本発明の第1の実施の形態におけるエジェクタロッドの動作を示す第1の図、図7は図6のX−X断面図、図8は本発明の第1の実施の形態におけるエジェクタロッドの動作を示す第2の図である。
【0033】
図において、11は可動プラテン、39は反転テーブル、13は前記可動プラテン11の後端面(図において右端面)から前方(図において左方)にかけて形成された凹部であり、該凹部13内にエジェクタ装置48(図5)を構成する一対のエジェクタピン送り機構14(図においては、そのうちの一つのエジェクタピン送り機構14だけが示される。)が配設される。該各エジェクタピン送り機構14は、前記各突出し用モータ49の回転を受けて回転させられるボールねじ軸15、該ボールねじ軸15と螺合させられ、可動プラテン11に固定された図示されないボールナット、前記ボールねじ軸15を回転自在に支持するとともに、凹部13内において進退(図において左右方向に移動)自在に配設されたクロスヘッド16、及び該クロスヘッド16の前端面(図において左端面)に、前方に向けて突出させて形成された複数のエジェクタロッド17を備える。
【0034】
なお、前記ボールねじ軸15及びボールナットによって運動方向変換部としてのボールねじが構成され、ボールねじ軸15の回転運動が回転直進運動に変換される。この場合、前記ボールねじ軸15によって第1の変換要素が、ボールナットによって第2の変換要素が構成される。また、前記運動方向変換部としてボールねじに代えて、ローラねじ軸及びローラナットによって構成されるローラねじを使用することができ、その場合、前記ローラねじ軸によって第1の変換要素が、ローラナットによって第2の変換要素が構成される。
【0035】
前記可動プラテン11の前端部(図において左端部)には、各エジェクタロッド17を進退させるための貫通穴21が凹部13の底面S1から可動プラテン11の前端面である摺動面S2に向けて貫通させて形成され、反転テーブル39には、前記各貫通穴21に対応する貫通穴22が、反転テーブル39の後端面である摺動面S3から前端面である金型取付面S4に向けて貫通させて形成される。そして、前記各貫通穴22内に、断面が円形の、所定の長さの、本実施の形態においては、反転テーブル39の厚さと実質的に等しい長さを有する押出部材としての押出ピン51が収容され、かつ、進退自在に配設される。該押出ピン51は、両端が反転テーブル39から突き出さないような長さに設定される。なお、実質的に等しい長さとは、製造誤差、取付誤差等の許容範囲内において実質的に等しいということができる長さを意味する。各押出ピン51は、反転テーブル39からの脱落防止及び回転止めのために、外周面の所定の箇所、本実施の形態においては、上部の軸方向における所定の位置に、所定の深さだけ切削することによってスリット52が形成され、該スリット52より前部分(図において左部分)の切削されない部分によって第1のストッパ53が、前記スリット52より後部分(図において右部分)の切削されない部分によって第2のストッパ54が形成される。
【0036】
そして、前記反転テーブル39の金型取付面S4には、各貫通穴22の開口部に隣接させて、所定の深さで凹部56が形成され、該凹部56に前記スリット52に当接させるキープレート57が取り付けられる。したがって、押出ピン51が貫通穴22から反転テーブル39の前方に脱落する直前で第2のストッパ54がキープレート57の下縁に当たり、押出ピン51の後端(図において右端)が貫通穴22から反転テーブル39の後方(図において右方)に突出する直前で第1のストッパ53がキープレート57の下縁に当たり、第1、第2のストッパ53、54及びキープレート57によって押出ピン51が反転テーブル39から脱落するのが防止される。また、前記キープレート57の下縁がスリット52の平坦(たん)部に当接させられるので、押出ピン51が貫通穴22内において回転するのが阻止される。
【0037】
ところで、反転テーブル39を反転させようとする際に貫通穴22内にエジェクタロッド17が存在していると、反転テーブル39を反転させることができない。そこで、反転が行われている間、図6に示されるように、エジェクタロッド17は後退限位置に置かれ、エジェクタロッド17の前端(図において左端)は摺動面S2より距離δ1だけ後方に位置させられる。このとき、押出ピン51も後退限位置に置かれ、第1のストッパ53がキープレート57の下縁に当たり、押出ピン51の後端は摺動面S3と同じ位置に置かれ、押出ピン51の前端は金型取付面S4と同じ位置に置かれ、押出ピン51が摺動面S3及び金型取付面S4から突出することはない。
【0038】
そして、型開きが行われ、前記一方の突出し用モータ49(最終の成形品が成形された側)を駆動することによって突出しを開始すると、一方のエジェクタピン送り機構14において、ボールねじ軸15が回転させられ、かつ、前進(図において左方向に移動)させられる。それに伴って、クロスヘッド16及びエジェクタロッド17が距離δ1だけ前進させられると、エジェクタロッド17は貫通穴22内に進入して押出ピン51に当接する。このとき、貫通穴22内の押出ピン51の前端がエジェクタプレートに当たっているので、エジェクタロッド17は突出し開始位置に置かれる。すなわち、エジェクタロッド17は後退限位置から距離δ1だけ前進させられると、突出し開始位置に置かれる。
【0039】
その後、図8に示されるように、エジェクタロッド17が更に前進させられ、それに伴って、押出ピン51が前進させられると、エジェクタピンが前進させられ、第1、第2のキャビティ空間内の最終の成形品を選択的に突き出す。
【0040】
続いて、突出し用モータ49を逆方向に駆動してエジェクタロッド17を後退(図において右方向に移動)させると、前記金型本体38内においてエジェクタプレートと当接させて配設された付勢部材としての図示されないリターンスプリングが、所定の付勢力によってエジェクタプレートを後方に押す。その結果、エジェクタピンが後方に移動させられるとともに、前記押出ピン51も後方に移動させられる。したがって、前記距離δ1が実質的なエジェクタロッド17の空走距離になる。
【0041】
このように、反転テーブル39内に押出ピン51が進退自在に配設されるので、押出ピン51の長さ分だけエジェクタロッド17の空走距離を短くすることができる。したがって、成形サイクルをその分短くすることができる。
【0042】
本実施の形態においては、押出ピン51の長さと反転テーブル39の厚さとが実質的に等しくされるので、エジェクタロッド17の空走距離はほぼ零であり、エジェクタロッド17を前進させるのとほぼ同時にエジェクタピンを前進させることができる。
【0043】
また、押出ピン51の長さ分だけエジェクタロッド17及びエジェクタピン送り機構14を短くすることができるので、二材成形機の軸方向寸法を小さくすることができる。
【0044】
さらに、押出ピン51は反転テーブル39内に収容されるので突出部がなくなり、反転テーブル39を可動プラテン11に取り付ける際の作業を簡素化することができる。また、可動金型37の互換性を高くすることができるので、二材成形機のコストを低くすることができる。
【0045】
次に、エジェクタロッド17を後退させて後退限位置に置いたとき、前記押出ピン51を円滑に後退限位置に戻すことができるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0046】
図9は本発明の第2の実施の形態における二材成形機の要部を示す断面図である。
【0047】
この場合、貫通穴22内の上部の所定の長さにわたって、前記スリット52と対向させて溝61が形成され、第1、第2のストッパ53、54間に軸方向に延びる空間が形成され、該空間内に付勢部材としてのスプリング63が収容される。そして、該スプリング63は所定の付勢力で押出部材としての押出ピン51を後方(図において右方)に向けて付勢する。
【0048】
したがって、エジェクタロッド17を後退させて後退限位置に置いたとき、前記リターンスプリングによる付勢力だけでなく、スプリング63による付勢力が押出ピン51に加わるので、押出ピン51を円滑に後退限位置に戻すことができる。
【0049】
また、反転テーブル39を可動プラテン11から取り外した状態でも、押出ピン51がスプリング63による付勢力により反転テーブル39内に収納された状態になり、反転テーブル39から押出ピン51の端部が突出することがない。そして、前記スプリング63は、押出ピン51を貫通穴22内の所定の位置に保持するための保持部材としての機能を有する。したがって、反転テーブル39を搬送する間、又は、反転テーブル39を可動プラテン11に取り付けたり、可動プラテン11から取り外したりする作業中において押出ピン51を損傷させることはない。
【0050】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0051】
この場合、押出部材としての押出ピン51(図9)の後端部に図示されない磁石が配設され、エジェクタロッド17の前端部に押出ピン51の磁石と極性を逆にした図示されない磁石が配設される。そして、エジェクタロッド17を後退させると、前記各磁石の吸着作用によって押出ピン51の後端がエジェクタロッド17の前端に吸着された状態で、押出ピン51が後退限位置に戻される。本実施の形態においては、前記各磁石が付勢部材となる。
【0052】
また、反転テーブル39を可動プラテン11から取り外した状態においても、押出ピン51は磁石によって反転テーブル39に吸着され、反転テーブル39内に収納されるので、反転テーブル39から押出ピン51の端部が突出することが防止される。そして、前記磁石は、押出ピン51を貫通穴22内の所定の位置に保持するための保持部材としての機能を有する。したがって、反転テーブル39を搬送する間、又は、反転テーブル39を可動プラテン11に取り付けたり、可動プラテン11から取り外したりする作業中において押出ピン51を損傷させることはない。
【0053】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0054】
図10は本発明の第4の実施の形態における二材成形機の要部を示す断面図である。
【0055】
この場合、貫通穴22の内周面の後端(図において右端)に第1の保持部材としての環状の磁石68が、押出部材としての押出ピン51の後端に第2の保持部材としての磁石69が磁石68と極性を逆にして配設され、磁石68、69間の吸引力が保持力となり、押出ピン51をその位置に保持させる。
【0056】
また、磁石68は、貫通穴22の内周面の後端に配設されているが、貫通穴22の内周面の前端、又は、中央部等に配設することもできる。そして、前記磁石68の位置に合わせて磁石69が配設される。すなわち、押出ピン51が反転テーブル39内に収納された状態において、前記磁石68、69が同じ位置に配設されていればよい。
【0057】
したがって、押出ピン51が反転テーブル39内に収納された状態で保持されるので、反転テーブル39を搬送する間、又は、反転テーブル39を可動プラテン11に取り付けたり、可動プラテン11から取り外したりする作業中において押出ピン51を損傷させることはない。
【0058】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0059】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出成形機においては、プラテンと、該プラテンに反転自在に取り付けられた反転テーブルと、該反転テーブルに取り付けられた金型本体と、突出し用の駆動部と、該駆動部を駆動することによって進退させられるエジェクタロッドと、前記金型本体内において進退自在に配設されたエジェクタピンと、前記反転テーブル内において進退自在に配設され、前記エジェクタロッドの前進に伴って前進させられ、前記エジェクタピンを前進させる押出部材とを有する。
【0060】
この場合、反転テーブル内に押出部材が進退自在に配設され、前記エジェクタロッドの前進に伴って前進させられ、前記エジェクタピンを前進させるので、押出部材の長さ分だけエジェクタロッドの空走距離を短くすることができる。したがって、成形サイクルをその分短くすることができる。しかも、エジェクタロッド及びエジェクタロッドを移動させるためのエジェクタピン送り機構を短くすることができる。その結果、射出成形機の軸方向寸法を小さくすることができる。
【0061】
さらに、押出部材が反転テーブル内に収容されるので、前記反転テーブルをプラテンに取り付ける際の作業を簡素化することができる。また、金型の互換性を高くすることができるので、射出成形機のコストを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における二材成形機の要部を示す断面図である。
【図2】従来の二材成形機の要部を示す断面図である。
【図3】従来のエジェクタロッドの動作を示す第1の図である。
【図4】従来のエジェクタロッドの動作を示す第2の図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における二材成形機の要部を示す正面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるエジェクタロッドの動作を示す第1の図である。
【図7】図6のX−X断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるエジェクタロッドの動作を示す第2の図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における二材成形機の要部を示す断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態における二材成形機の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
11 可動プラテン
17 エジェクタロッド
22 貫通穴
38 金型本体
39 反転テーブル
49 突出し用モータ
51 押出ピン
53、54 第1、第2のストッパ
63 スプリング
68、69 磁石

Claims (5)

  1. (a)プラテンと、
    (b)該プラテンに反転自在に取り付けられた反転テーブルと、
    (c)該反転テーブルに取り付けられた金型本体と、
    (d)突出し用の駆動部と、
    (e)該駆動部を駆動することによって進退させられるエジェクタロッドと、
    (f)前記金型本体内において進退自在に配設されたエジェクタピンと、
    (g)前記反転テーブル内において進退自在に配設され、前記エジェクタロッドの前進に伴って前進させられ、前記エジェクタピンを前進させる押出部材とを有することを特徴とする射出成形機。
  2. 前記押出部材は、前記反転テーブルの厚さと実質的に等しい長さを有する請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記押出部材は、前記反転テーブルに形成された貫通穴内に収容され、ストッパによって穴から脱落するのが防止される請求項1又は2に記載の射出成形機。
  4. 前記押出部材を後方に向けて付勢する付勢部材を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の射出成形機。
  5. 前記押出部材を前記反転テーブルに形成された貫通穴内に保持する保持部材を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の射出成形機。
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