JP2005014243A - Icタグ付シートの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】包材等からなる基材シート体に多数のICチップを所定間隔をおいて位置決めしながら貼り付けること。
【解決手段】基材シート11を有する基材シート体10を準備し、この基材シート体10を版胴30と圧胴31との間に挿入する。版胴30の上方部にICチップ20と供給液22とからなるICチップ供給液23を供給し、ICチップ20を版胴30の凹部31内に充てんする。凹部31内のICチップ20は、基材シート体10を版胴30と圧胴31との間で加圧することにより、基材シート体10側へ転写される。
【選択図】 図1
【解決手段】基材シート11を有する基材シート体10を準備し、この基材シート体10を版胴30と圧胴31との間に挿入する。版胴30の上方部にICチップ20と供給液22とからなるICチップ供給液23を供給し、ICチップ20を版胴30の凹部31内に充てんする。凹部31内のICチップ20は、基材シート体10を版胴30と圧胴31との間で加圧することにより、基材シート体10側へ転写される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部のリーダ・ライタと非接触でデータの授受を行うことができる非接触ICタグ付シートの製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より外部のリーダ・ライタと非接触でデータの授受を行う非接触ICタグは、ICチップを有しており、このような非接触ICタグは包材等の製品(基材シート体)に多数連続して貼り付けられ、このようにして非接触ICタグ付シートが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、ICチップを有する非接触ICタグは包材等に多数連続して貼り付けられる。この場合、非接触ICタグのICチップは包材等の基材シート体に所定間隔をおいて、精度良く配置しながら貼り付けることが求められている。
【0004】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、多数のICチップを包材等の基材シート体に容易かつ精度良く位置決めしながら貼り付けることができ、このことにより品質の高いICタグ付シートを容易に製造することができるICタグ付シートの製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも基材シートを有する基材シート体を準備する工程と、表面に凹部が形成された版胴の表面に、ICチップと供給液とを含むICチップ供給液を供給し、ICチップ供給液中のICチップを凹部内に充てんする工程と、基材シート体を版胴と版胴に対向して配置された圧胴との間に挿入して、版胴の凹部内に充てんされたICチップを基材シート体に転写する工程と、を備えたことを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0006】
本発明は、基材シート体は、基材シート上に設けられたアンテナ回路を有することを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0007】
本発明は、ICチップ供給液は、ICチップより比重が軽いことを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0008】
本発明は、基材シート体またはICチップのうちいずれかに、異方性導電接着フィルムが設けられていることを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0009】
本発明は、ICチップはアンテナ回路に突き刺される先端が突出したバンプを有することを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0010】
本発明は、ICチップはその全域に設けられた全面電極を有することを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0011】
本発明は、表面に凹部が形成された版胴と、版胴に対向して配置され、版胴との間で少なくとも基材シートを有する基材シート体を加圧する圧胴と、版胴の表面に、ICチップと供給液とを含むICチップ供給液を供給するICチップ供給液ノズルとを備え、ICチップ供給液中のICチップを版胴の凹部内に充てんし、この凹部内のICチップを基材シート体へ転写することを特徴とするICタグ付シートの製造装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
図1乃至図4は、本発明によるICタグ付シートの製造方法および製造装置の実施の形態を示す図である。
【0014】
まず図2により、ICタグ付シートについて説明する。ICタグ付シート1は、包材等の基材シート11と、基材シート11の表面に設けられたアンテナ回路14と、印刷絵柄5とからなる基材シート体10を有し、この基材シート体10にICチップ20が設けられている。
【0015】
このうちICチップ20とアンテナ回路14とによりICタグが構成される。
【0016】
ICチップ20はその底面に電極を有し、導電性バンプ21あるいは、異方性導電接着材料を介して、基材シート体10上のアンテナ回路14に接続されている。
【0017】
なお、ICチップ20は後述のようにして基材シート11の所定位置に精度良く転写され、基材シート11の表面に予め設けられたアンテナ回路14に確実に接続されるようになっている。
【0018】
次にICタグ付シートの製造装置について説明する。このICタグ付シートの製造装置は、表面に所定間隔をおいて複数の凹部31が形成された版胴30と、版胴30に対して対向して設けられ版胴30との間で基材シート体10を加圧する圧胴32と、版胴30と圧胴31との間に挿入される基材シート体10を圧着する圧着ベルト35と、圧着ベルト35が掛け渡される圧着ロール33,34とを備えている。
【0019】
また版胴30の上方部には一対のドクタ37が設けられ、版胴30の上方部であって一対のドクタ37,37間にはICチップ供給液23が充てんされている。
【0020】
ICチップ供給液23は電極21を有するICチップ20と、ICチップ20の比重(比重約3)より軽い比重の供給液22とを有している。このICチップ供給液23は、ICチップ供給液ノズル38から版胴30上部へ供給される。
【0021】
また版胴30の凹部31は、平面からみて矩形状をなし(図3(a))、断面からみて逆台形状をなしている(図3(b))。このため版胴30の各凹部31内に、凹部31と略同一側面形状を有するICチップ20をその表裏面が正しい方向を向くよう収納することができる。
【0022】
すなわち、凹部31内の逆台形形状に対応して、大面積側の面が上方を向くようにしてICチップ20が版胴30の凹部31内に収納される。
【0023】
図3(a)(b)において、ICチップ20の逆台形状断面が強調して示されている。
【0024】
次にICタグ付シートの製造方法について説明する。
【0025】
まず包材等の基材シート11の表面に印刷により印刷絵柄5が形成され(図4(a))、次に基材シート11表面に印刷によりアンテナ回路14が形成される(図4(b))。このようにして基材シート体10が作製される。この基材シート体10は、版胴30と圧胴32との間に挿入され、版胴30と圧胴32との間で加圧される。
【0026】
この間、ICチップ20と供給液22とを含むICチップ供給液23が、ICチップ供給液ノズル38によって版胴30上方部であって一対のドクタ27,27間に供給される。
【0027】
版胴30上方部に供給されたICチップ供給液23中のICチップ20は版胴30の各凹部31内に充てんされ、次に凹部31内のICチップ20は版胴30と圧胴32との間で加圧された基材シート体10側へ転写される(図4(c)参照)。
【0028】
この場合、版胴30の凹部31およびICチップ20は、いずれも逆台形状側面を有しているため、凹部31内においてICチップ20の表裏面を正しい方向に揃えることができる。また版胴30の表面に設けられた凹部31は、所定の間隔をおいて複数形成されているため、基材シート10側へICチップ20を所定間隔をおいて精度良く位置決めしながら転写することができる。
【0029】
基材シート体10側へ転写されたICチップ20は、圧着ロール33,34に掛け渡された圧着ベルト35によって圧着され、場合によっては圧着ベルト35近傍の図示しないヒータにより加熱される。これにより、ICチップ20は、バンプ21あるいは異方性導電接着フィルム18により、アンテナ回路14に対して強固に接合される。
【0030】
さらに、後述のようにICチップ20の底面および上面の表面に電極が設けられている場合、ICチップ20上に追加のアンテナ回路14aを印刷あるいは転写や貼りつけにより設けてもよい(図4(d)および図8)。
【0031】
このようにして基材シート11とアンテナ回路14と印刷絵柄5とからなる基材シート体10と、ICチップ20とにより構成されたICタグ付シート1が得られる。このようにして得られたICタグ付シート1は、外部のリーダ・ライタと非接触でデータの授受を行うようになっている。
【0032】
ICタグ付シート1は、その後図示しない後工程の本圧着部に送られ、この本圧着部において本圧着され、ICタグ付シート1の基材シート11に対してICチップ20が確実に接着される。
【0033】
以上のように本実施の形態によれば、基材シート11を有する基材シート体10に、多数のICチップ20を所定間隔をおいて精度良く位置決めしながら転写することができ、品質の高いICタグ付シートを容易に製造することができる。
【0034】
次に図5乃至図8により、本発明の変形例について説明する。
【0035】
図1乃至図4に示す実施の形態において、版胴30の凹部31を平面からみて矩形状とし、断面が逆台形状となるよう形成するとともに、ICチップ20の形状を凹部31に対応させた例を示したが、これに限らず、版胴30の凹部31を平面からみて円形状に形成し、ICチップ20を平面からみて矩形状に形成してもよい(図5(a))。また版胴30凹部31を平面からみて円形状に形成し、ICチップ20を平面からみて円形状に形成してもよい(図5(b))。
【0036】
図5(a)(b)において、ICチップ20は凹部31内で任意の回転方向位置をとることが可能となる。基材シート体10が基材シート11と絵柄5とからなり、アンテナ回路14を含まない場合、ICチップ20をアンテナ回路14に接続する必要はなく、凹部31内でICチップ20を任意に回転させることができる。この場合は、ICチップ20がアンテナ回路に代わってアンテナ機能を有することになる。この際、図7(a)(b)に示すように、基材シート体10は基材シート11と、絵柄5とからなり(図7(a))、この基材シート体10の所定位置にICチップ20が版胴30の凹部31内から転写されて実装される。
【0037】
またICチップ20が表裏に電極を有する場合には、ICチップ20の底面の電極にはアンテナ回路14が一本接合されていれば良く、ICチップ20を基材シート11へ転写するとき、ICチップ20の表裏や回転方向の制約が不要となるため、同様の形状に対応できる。
【0038】
また版胴30の凹部31の断面形状を逆台形状とすることなく、断面矩形状とするとともに、ICチップ20の断面形状を矩形状としてもよい(図6(a))。また凹部31の断面形状を逆台形状とするとともに、ICチップ20の断面形状を六角形状としてもよい(図6(b))。さらに凹部31の断面形状を半円形状とするとともに、ICチップ20の断面形状を円形状としてもよい(図6(c))。
【0039】
図6(a)(b)(c)において、ICチップ20は凹部31内で表裏が逆になることが可能となる。
【0040】
図5(a)(b)の場合と同様、基材シート体10がアンテナ回路を含まず、ICチップ20がアンテナ機能を有する場合、ICチップ20を凹部31内で表裏が逆になってもICチップ20をアンテナ回路に接続する必要はない。
【0041】
また、基材シート体10がアンテナ回路14を有し、かつICチップ20がその上面と底面に電極を有している場合、ICチップ20を凹部31内で表裏が逆転しても、ICチップ20の底面の電極と基材シート体10のアンテナ回路14を確実に接続することができる(図8参照)。
【0042】
この際、ICチップ20の底面のバンプ21と基材シート体10のアンテナ回路14とを接続した後、ICチップ20上に追加のアンテナ回路14aを印刷あるいは転写により設け、この追加のアンテナ回路14aをICチップ20の上面のバンプ21に接続する(図8参照)。なおバンプを設けずにICチップ20の底面の電極に導電性接着剤を介してアンテナ回路を接合しても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、包材等からなる基材シート体に、多数のICチップを所定間隔をおいて精度良く位置決めしながら、貼り付けることができる。このため品質の高いICタグ付シートを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICタグ付シートの製造方法および製造装置を示す概略図。
【図2】基材シート体にICチップを設けてなるICタグ付シートを示す図。
【図3】版胴の凹部を示す図。
【図4】基材シート体にICチップを転写して実装する状態を示す図。
【図5】本発明の変形例を示す版胴の凹部を示す平面図。
【図6】本発明の変形例を示す版胴の凹部を示す側断面図。
【図7】本発明の変形例を示す基材シート体にICチップを転写して実装する状態を示す図。
【図8】本発明の変形例を示す基材シート体にICチップを設けてなるICタグ付シートを示す図。
【符号の説明】
1 ICタグ付シート
10 基材シート体
11 基材シート
14 アンテナ回路
14a 追加アンテナ回路
18 異方性導電接着フィルム
20 ICチップ
21 バンプ
30 版胴
31 凹部
32 圧胴
33,34 圧着ロール
35 圧着ベルト
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部のリーダ・ライタと非接触でデータの授受を行うことができる非接触ICタグ付シートの製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より外部のリーダ・ライタと非接触でデータの授受を行う非接触ICタグは、ICチップを有しており、このような非接触ICタグは包材等の製品(基材シート体)に多数連続して貼り付けられ、このようにして非接触ICタグ付シートが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、ICチップを有する非接触ICタグは包材等に多数連続して貼り付けられる。この場合、非接触ICタグのICチップは包材等の基材シート体に所定間隔をおいて、精度良く配置しながら貼り付けることが求められている。
【0004】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、多数のICチップを包材等の基材シート体に容易かつ精度良く位置決めしながら貼り付けることができ、このことにより品質の高いICタグ付シートを容易に製造することができるICタグ付シートの製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも基材シートを有する基材シート体を準備する工程と、表面に凹部が形成された版胴の表面に、ICチップと供給液とを含むICチップ供給液を供給し、ICチップ供給液中のICチップを凹部内に充てんする工程と、基材シート体を版胴と版胴に対向して配置された圧胴との間に挿入して、版胴の凹部内に充てんされたICチップを基材シート体に転写する工程と、を備えたことを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0006】
本発明は、基材シート体は、基材シート上に設けられたアンテナ回路を有することを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0007】
本発明は、ICチップ供給液は、ICチップより比重が軽いことを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0008】
本発明は、基材シート体またはICチップのうちいずれかに、異方性導電接着フィルムが設けられていることを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0009】
本発明は、ICチップはアンテナ回路に突き刺される先端が突出したバンプを有することを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0010】
本発明は、ICチップはその全域に設けられた全面電極を有することを特徴とするICタグ付シートの製造方法である。
【0011】
本発明は、表面に凹部が形成された版胴と、版胴に対向して配置され、版胴との間で少なくとも基材シートを有する基材シート体を加圧する圧胴と、版胴の表面に、ICチップと供給液とを含むICチップ供給液を供給するICチップ供給液ノズルとを備え、ICチップ供給液中のICチップを版胴の凹部内に充てんし、この凹部内のICチップを基材シート体へ転写することを特徴とするICタグ付シートの製造装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
図1乃至図4は、本発明によるICタグ付シートの製造方法および製造装置の実施の形態を示す図である。
【0014】
まず図2により、ICタグ付シートについて説明する。ICタグ付シート1は、包材等の基材シート11と、基材シート11の表面に設けられたアンテナ回路14と、印刷絵柄5とからなる基材シート体10を有し、この基材シート体10にICチップ20が設けられている。
【0015】
このうちICチップ20とアンテナ回路14とによりICタグが構成される。
【0016】
ICチップ20はその底面に電極を有し、導電性バンプ21あるいは、異方性導電接着材料を介して、基材シート体10上のアンテナ回路14に接続されている。
【0017】
なお、ICチップ20は後述のようにして基材シート11の所定位置に精度良く転写され、基材シート11の表面に予め設けられたアンテナ回路14に確実に接続されるようになっている。
【0018】
次にICタグ付シートの製造装置について説明する。このICタグ付シートの製造装置は、表面に所定間隔をおいて複数の凹部31が形成された版胴30と、版胴30に対して対向して設けられ版胴30との間で基材シート体10を加圧する圧胴32と、版胴30と圧胴31との間に挿入される基材シート体10を圧着する圧着ベルト35と、圧着ベルト35が掛け渡される圧着ロール33,34とを備えている。
【0019】
また版胴30の上方部には一対のドクタ37が設けられ、版胴30の上方部であって一対のドクタ37,37間にはICチップ供給液23が充てんされている。
【0020】
ICチップ供給液23は電極21を有するICチップ20と、ICチップ20の比重(比重約3)より軽い比重の供給液22とを有している。このICチップ供給液23は、ICチップ供給液ノズル38から版胴30上部へ供給される。
【0021】
また版胴30の凹部31は、平面からみて矩形状をなし(図3(a))、断面からみて逆台形状をなしている(図3(b))。このため版胴30の各凹部31内に、凹部31と略同一側面形状を有するICチップ20をその表裏面が正しい方向を向くよう収納することができる。
【0022】
すなわち、凹部31内の逆台形形状に対応して、大面積側の面が上方を向くようにしてICチップ20が版胴30の凹部31内に収納される。
【0023】
図3(a)(b)において、ICチップ20の逆台形状断面が強調して示されている。
【0024】
次にICタグ付シートの製造方法について説明する。
【0025】
まず包材等の基材シート11の表面に印刷により印刷絵柄5が形成され(図4(a))、次に基材シート11表面に印刷によりアンテナ回路14が形成される(図4(b))。このようにして基材シート体10が作製される。この基材シート体10は、版胴30と圧胴32との間に挿入され、版胴30と圧胴32との間で加圧される。
【0026】
この間、ICチップ20と供給液22とを含むICチップ供給液23が、ICチップ供給液ノズル38によって版胴30上方部であって一対のドクタ27,27間に供給される。
【0027】
版胴30上方部に供給されたICチップ供給液23中のICチップ20は版胴30の各凹部31内に充てんされ、次に凹部31内のICチップ20は版胴30と圧胴32との間で加圧された基材シート体10側へ転写される(図4(c)参照)。
【0028】
この場合、版胴30の凹部31およびICチップ20は、いずれも逆台形状側面を有しているため、凹部31内においてICチップ20の表裏面を正しい方向に揃えることができる。また版胴30の表面に設けられた凹部31は、所定の間隔をおいて複数形成されているため、基材シート10側へICチップ20を所定間隔をおいて精度良く位置決めしながら転写することができる。
【0029】
基材シート体10側へ転写されたICチップ20は、圧着ロール33,34に掛け渡された圧着ベルト35によって圧着され、場合によっては圧着ベルト35近傍の図示しないヒータにより加熱される。これにより、ICチップ20は、バンプ21あるいは異方性導電接着フィルム18により、アンテナ回路14に対して強固に接合される。
【0030】
さらに、後述のようにICチップ20の底面および上面の表面に電極が設けられている場合、ICチップ20上に追加のアンテナ回路14aを印刷あるいは転写や貼りつけにより設けてもよい(図4(d)および図8)。
【0031】
このようにして基材シート11とアンテナ回路14と印刷絵柄5とからなる基材シート体10と、ICチップ20とにより構成されたICタグ付シート1が得られる。このようにして得られたICタグ付シート1は、外部のリーダ・ライタと非接触でデータの授受を行うようになっている。
【0032】
ICタグ付シート1は、その後図示しない後工程の本圧着部に送られ、この本圧着部において本圧着され、ICタグ付シート1の基材シート11に対してICチップ20が確実に接着される。
【0033】
以上のように本実施の形態によれば、基材シート11を有する基材シート体10に、多数のICチップ20を所定間隔をおいて精度良く位置決めしながら転写することができ、品質の高いICタグ付シートを容易に製造することができる。
【0034】
次に図5乃至図8により、本発明の変形例について説明する。
【0035】
図1乃至図4に示す実施の形態において、版胴30の凹部31を平面からみて矩形状とし、断面が逆台形状となるよう形成するとともに、ICチップ20の形状を凹部31に対応させた例を示したが、これに限らず、版胴30の凹部31を平面からみて円形状に形成し、ICチップ20を平面からみて矩形状に形成してもよい(図5(a))。また版胴30凹部31を平面からみて円形状に形成し、ICチップ20を平面からみて円形状に形成してもよい(図5(b))。
【0036】
図5(a)(b)において、ICチップ20は凹部31内で任意の回転方向位置をとることが可能となる。基材シート体10が基材シート11と絵柄5とからなり、アンテナ回路14を含まない場合、ICチップ20をアンテナ回路14に接続する必要はなく、凹部31内でICチップ20を任意に回転させることができる。この場合は、ICチップ20がアンテナ回路に代わってアンテナ機能を有することになる。この際、図7(a)(b)に示すように、基材シート体10は基材シート11と、絵柄5とからなり(図7(a))、この基材シート体10の所定位置にICチップ20が版胴30の凹部31内から転写されて実装される。
【0037】
またICチップ20が表裏に電極を有する場合には、ICチップ20の底面の電極にはアンテナ回路14が一本接合されていれば良く、ICチップ20を基材シート11へ転写するとき、ICチップ20の表裏や回転方向の制約が不要となるため、同様の形状に対応できる。
【0038】
また版胴30の凹部31の断面形状を逆台形状とすることなく、断面矩形状とするとともに、ICチップ20の断面形状を矩形状としてもよい(図6(a))。また凹部31の断面形状を逆台形状とするとともに、ICチップ20の断面形状を六角形状としてもよい(図6(b))。さらに凹部31の断面形状を半円形状とするとともに、ICチップ20の断面形状を円形状としてもよい(図6(c))。
【0039】
図6(a)(b)(c)において、ICチップ20は凹部31内で表裏が逆になることが可能となる。
【0040】
図5(a)(b)の場合と同様、基材シート体10がアンテナ回路を含まず、ICチップ20がアンテナ機能を有する場合、ICチップ20を凹部31内で表裏が逆になってもICチップ20をアンテナ回路に接続する必要はない。
【0041】
また、基材シート体10がアンテナ回路14を有し、かつICチップ20がその上面と底面に電極を有している場合、ICチップ20を凹部31内で表裏が逆転しても、ICチップ20の底面の電極と基材シート体10のアンテナ回路14を確実に接続することができる(図8参照)。
【0042】
この際、ICチップ20の底面のバンプ21と基材シート体10のアンテナ回路14とを接続した後、ICチップ20上に追加のアンテナ回路14aを印刷あるいは転写により設け、この追加のアンテナ回路14aをICチップ20の上面のバンプ21に接続する(図8参照)。なおバンプを設けずにICチップ20の底面の電極に導電性接着剤を介してアンテナ回路を接合しても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、包材等からなる基材シート体に、多数のICチップを所定間隔をおいて精度良く位置決めしながら、貼り付けることができる。このため品質の高いICタグ付シートを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICタグ付シートの製造方法および製造装置を示す概略図。
【図2】基材シート体にICチップを設けてなるICタグ付シートを示す図。
【図3】版胴の凹部を示す図。
【図4】基材シート体にICチップを転写して実装する状態を示す図。
【図5】本発明の変形例を示す版胴の凹部を示す平面図。
【図6】本発明の変形例を示す版胴の凹部を示す側断面図。
【図7】本発明の変形例を示す基材シート体にICチップを転写して実装する状態を示す図。
【図8】本発明の変形例を示す基材シート体にICチップを設けてなるICタグ付シートを示す図。
【符号の説明】
1 ICタグ付シート
10 基材シート体
11 基材シート
14 アンテナ回路
14a 追加アンテナ回路
18 異方性導電接着フィルム
20 ICチップ
21 バンプ
30 版胴
31 凹部
32 圧胴
33,34 圧着ロール
35 圧着ベルト
Claims (7)
- 少なくとも基材シートを有する基材シート体を準備する工程と、
表面に凹部が形成された版胴の表面に、ICチップと供給液とを含むICチップ供給液を供給し、ICチップ供給液中のICチップを凹部内に充てんする工程と、
基材シート体を版胴と版胴に対向して配置された圧胴との間に挿入して、版胴の凹部内に充てんされたICチップを基材シート体に転写する工程と、を備えたことを特徴とするICタグ付シートの製造方法。 - 基材シート体は、基材シート上に設けられたアンテナ回路を有することを特徴とする請求項1記載のICタグ付シートの製造方法。
- ICチップ供給液は、ICチップより比重が軽いことを特徴とする請求項1記載のICタグ付シートの製造方法。
- 基材シート体またはICチップのうちいずれかに、異方性導電接着フィルムが設けられていることを特徴とする請求項1記載のICタグ付シートの製造方法。
- ICチップはアンテナ回路に突き刺される先端が突出したバンプを有することを特徴とする請求項2記載のICタグ付シートの製造方法。
- ICチップはその全域に設けられた全面電極を有することを特徴とする請求項2記載のICタグ付シートの製造方法。
- 表面に凹部が形成された版胴と、
版胴に対向して配置され、版胴との間で少なくとも基材シートを有する基材シート体を加圧する圧胴と、
版胴の表面に、ICチップと供給液とを含むICチップ供給液を供給するICチップ供給液ノズルとを備え、
ICチップ供給液中のICチップを版胴の凹部内に充てんし、この凹部内のICチップを基材シート体へ転写することを特徴とするICタグ付シートの製造装置。
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