JP2005014087A - 電動式スポット溶接ガン及びロッド進退機構 - Google Patents

電動式スポット溶接ガン及びロッド進退機構 Download PDF

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Abstract

【課題】電動式スポット溶接ガンに対するスパッタ、水滴、粉塵等の異物の付着や噛み込み等を低減し、且つ小型、軽量化を図る。
【解決手段】ロッド24の端部に円筒状の回転防止部30を固定する。軸方向に延在するスプライン溝32aを備えるボールスプライン軸32の上端部をハウジング28に固定する。ボールスプライン軸32は、回転防止部30に挿入される。ロータ36はハウジング28に設けられたステータ34から電磁力を受けて回転可能である。ロータ36は中空で、内壁にボールねじ溝36aが形成される。回転防止部30の外壁には、転がり可能なボール58が突出して、ボールねじ溝36aに一部が挿入される。ボール56は、ロータ36の回転力を伝達し、回転防止部30及びロッド24を進退させる。また、回転防止部30の内壁には、転がり可能なボール58が突出して、スプライン溝32aに挿入される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワークを電極チップで挟持した状態で通電してワークを溶接する電動式スポット溶接ガン及び該電動式スポット溶接ガン等に用いられるロッド進退機構に関し、特に、電極チップをモータで開閉することのできる電動式スポット溶接ガン、及びボールを循環させることにより滑らかに動作することが可能なロッド進退機構に関する。
従来、ワークの溶接にはスポット溶接が用いられているが、近時、電極チップの制御の観点からサーボモータを用いた電動式スポット溶接ガンが普及しつつある。電動式スポット溶接ガンによれば、異なる板厚のワークに柔軟に対応することができる。
一方、電動式スポット溶接ガンは、多関節ロボットのエンドエフェクタとして用いられることがあり、多関節ロボットの動作性能等の観点から電動式スポット溶接ガンは小型、軽量なものが望まれている。
このような背景から、電極チップを備えたロッドにボールねじ溝とボールスプライン溝がクロスするように形成されて進退機能及び回り止め機能を奏する電動式スポット溶接ガンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような電動式スポット溶接ガンは、全長を短くすることができる。
また、ロータを中空構造としたスポット溶接ガンが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このように、ロータを中空構造とすると電動式スポット溶接ガン全体をコンパクトにすることができて好適である。
さらに、ロッドを滑らかに進退させるための機構としては、例えば、ボールねじスプラインユニットを適用することが検討される(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−314972号公報 特開2002−28788号公報 実公平6−84776号公報
ところで、前記特許文献1の技術では、ロッドにボールねじ溝やボールスプライン溝が形成されており、前記特許文献2の技術では、ロッドに回り止めのスプライン溝が形成されている。従って、ロッドをハウジングから伸出させる際には、ボールねじ溝やボールスプライン溝も外部に露呈する。ボールねじ溝及びボールスプライン溝をスパッタ、水分、粉塵等の異物から保護するためには蛇腹等の伸縮可能な保護材でカバーする必要があるが、溶接時に飛散するスパッタは高温であることからこれらのカバーを損傷してしまい、十分な保護がなされない。
ロッドにボールスプライン溝を設けない場合には、例えば、ロッドの回り止めとしてのガイド部材を配設する必要があるが、このようなガイド部材を設けるとスポット溶接ガン全体が大型化し、小型、軽量化の要望に反する。
また、特許文献3の技術では、螺旋状のボール溝に挿入されたボールは、ボールねじ溝よりも外径側の案内通路を経由して循環移動する。従って、ロータを回転させることにより該ロータの内径側のロッドを進退させようとする場合には、ロッドよりも外径側のロータにボールの案内通路を設ける必要があり、ロータの構造が複雑で慣性モーメントが大きくなる。これによりロータ及びロッドの制御応答性が低下する。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、スパッタ、水分、粉塵等の異物の付着や噛み込み等を低減し、しかも小型、軽量であり、制御応答性の良好な電動式スポット溶接ガンを提供することを目的とする。
また、本発明は、例えば、電動式スポット溶接ガンに用いられ、小型、軽量であり、制御応答性の良好なロッド進退機構を提供することを目的とする。
本発明に係る電動式スポット溶接ガンは、固定電極チップと可動電極チップでワークを挟持して溶接を行う電動式スポット溶接ガンにおいて、一端に前記可動電極チップを備え、他端に中空部を備えるロッドと、前記ロッドの他端に固定された円筒状の回転防止部と、ハウジングに固定され、軸方向に延在するスプライン溝を備え、前記回転防止部及び前記ロッドの中空部に挿入されたボールスプライン軸と、前記ハウジングに設けられたステータから電磁力を受けて回転し、内壁にボールねじ溝が形成された中空のロータと、を有し、前記回転防止部は、前記ロータの中空部に配置され、外壁に、前記ボールねじ溝に一部が挿入され、前記ロータの回転力を伝達し、前記回転防止部及び前記ロッドを進退させる第1係合部と、内壁に、前記スプライン溝に挿入されて前記ボールスプライン軸に対する回転を防止する第2係合部と、を備えることを特徴とする。
このように、スプライン溝をボールスプライン軸に設けるとともにボールねじ溝をロータに設けることにより、外部に露呈するロッドの表面には溝を形成する必要がなく、ロッドに対するスパッタ、水分、粉塵等の異物の付着や噛み込み等を低減することができる。また、ロータを中空とすることにより、サーボモータの応答性が向上する。さらに、ステータ、ロータ、ロッド及びボールスプライン軸がそれぞれ同軸状に配置されることから、軸方向に短いコンパクトな構造にすることができる。
この場合、前記回転防止部は、外壁の螺旋凹部と、前記螺旋凹部の両端部を連通する第1内部通路からなる第1循環路を備え、前記第1係合部は、前記第1循環路に挿入された第1のボール群であり、該第1のボール群は、前記ロッドの進退に伴って、前記第1循環路に沿って循環移動すると、回転防止部とロータとの摺動抵抗が低減し、ロッドが滑らかに進退可能である。
前記回転防止部は、軸方向に延在する内面凹部と、前記内面凹部の両端を連通する第2内部通路とからなる第2循環路を備え、前記第2係合部は、前記スプライン溝に一部が挿入される第2のボール群であり、該第2のボール群は、前記ロッドの進退に伴って、前記第2循環路に沿って、循環移動するような構成にすると、回転防止部とボールスプライン軸との摺動抵抗が低減し、ロッドが滑らかに進退可能である。
前記第1循環路と前記第2循環路は、側面に投影したとき少なくとも一部が軸方向において重畳していると、電動式スポット溶接ガンの軸方向の寸法を短くすることができる。
前記回転防止部は、前記第1循環路を備える第1円筒部材と、前記第2循環路を備える第2円筒部材とが軸方向に直列に接続されていると、第1円筒部材と第2円筒部材を個別に製作可能であって、しかも第1円筒部材及び第2円筒部材がそれぞれ簡便な構造となり、回転防止部を容易に製作することができる。
前記ロッドのうち、延出したときに露呈され、縮退したときに前記ハウジングに収納される部分の外壁は、円柱形状とすると、製作が容易である。
さらに、前記ハウジングにおける、前記ロッドが進退する孔部には、異物の進入を防止する環状シールを設けるとよい。
この場合、前記ハウジングを構成する部材間及びコネクタにシール処理を施すと、前記ハウジング全体を防水又は防塵構造とすることができる。
さらにまた、前記ハウジングにおける、前記ロッドが進退する孔部には、前記ロッドを保持する円筒状のすべり軸受を設けると、ロッドをより一層確実に保持するとともにガタの発生を防止することができる。
次に、本発明に係るロッド進退機構は、中空部を備えるロッドと、前記ロッドの端部に固定された円筒状の回転防止部と、軸方向に延在する複数のスプライン溝を備え、前記回転防止部及び前記ロッドの中空部に挿入されたボールスプライン軸と、駆動力を受けることにより回転し、内壁にボールねじ溝が形成された中空のロータと、を有し、前記回転防止部は、外壁に形成された螺旋凹部、及び前記螺旋凹部の両端部を連通する第1内部通路からなり第1のボール群が挿入された第1循環路と、内壁に形成された軸方向に延在する内面凹部、及び前記内面凹部の両端を連通する第2内部通路からなり第2のボール群が挿入された第2循環路と、を備え、前記第1のボール群のうち前記螺旋凹部に挿入されているものは前記回転防止部の外壁から突出して前記ボールねじ溝に係合しており、前記第2のボール群のうち前記内面凹部に挿入されているものは前記回転防止部の内壁から突出して前記スプライン溝に係合しており、前記第1のボール群及び前記第2のボール群はそれぞれ前記ロッドの進退に伴って前記第1循環路及び第2循環路を循環移動することを特徴とする。
このように、ロッド及びロータに中空部を設けることによりロッドが進退する制御応答性が良好となる。また、第1のボール群及び第2のボール群がともに回転防止部から離間することなく第1循環路及び第2循環路を循環移動させることにより、ロッド進退機構を小型、軽量に構成することができる。
本発明に係る電動式スポット溶接ガンによれば、外部に露呈するロッドの外壁を円柱形状にすることにより、スパッタ、水分、粉塵等の異物の付着や噛み込み等が低減される。また、ステータ、ロータ、ロッド及びボールスプライン軸がそれぞれ同軸状に配置され、軸方向に短いコンパクトな構造にすることができる。ロータは中空構造にすることができるので、軽量化及び制御性能の向上を図ることができる。
ロータの回転力をロッドに対して進退方向の力として伝達する回転防止部は、ロータやボールスプライン軸との接触部に転がり可能なボールを用いていることから、滑らかな動作が可能である。
また、本発明に係るロッド進退機構によれば、ロッドが進退する制御応答性が良好となるとともに、小型、軽量な構成とすることができる。
以下、本発明に係る電動式スポット溶接ガン及びロッド進退機構の第1及び第2の実施の形態を図1〜図12を参照しながら説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る電動式スポット溶接ガン10は、いわゆるC形溶接ガンであり、多関節ロボット12の先端部にエンドエフェクタとして設けられている。電動式スポット溶接ガン10は、制御部14の制御下にワークWを溶接する機能を有するとともに、多関節ロボット12の動作によって、種々の位置に移動可能であり種々の姿勢を採り得る。また、電動式スポット溶接ガン10は、本実施の形態に係るロッド進退機構90を備え、該ロッド進退機構90の作用によってロッド24が進退する。
電動式スポット溶接ガン10は、多関節ロボット12に対して取り付けられるC形のヨーク18と、該ヨーク18の一端に取り付けられた固定電極チップ20と、他端に設けられた電動駆動ユニット16とを有する。ヨーク18は、多関節ロボット12に対して矢印A方向に移動可能なイコライズ機能を備えていてもよい。
電動駆動ユニット16の下方(矢印A1方向を指す。また反対方向の矢印A2方向を上方という。)には、内蔵するサーボモータ40(図2参照)の作用下に進退するロッド24が突出している。ロッド24の下端には、固定電極チップ20に対向させて可動電極チップ26が取り付けられている。
次に、電動駆動ユニット16の構成について図2及び図3を参照しながら説明する。
電動駆動ユニット16は本体であるハウジング28をベースに構成されており、前記ロッド24と、該ロッド24の上端に固定された円筒状の回転防止部30と、上部がハウジング28に固定されたボールスプライン軸32と、中空で、螺旋状に形成されたボールねじ溝36aを内壁に備えるロータ36とを有する。回転防止部30は、後述するように、ロッド24のボールスプライン軸32に対する回転を防止するとともに、サーボモータ40からロッド24に対して進退させる推力を伝達する作用を奏する。
ボールスプライン軸32の上部はナット25によりハウジング28に固定されており、その固定部にはDカット面33(図3参照)が形成され、ハウジング28に対する回り止め機能を奏する。ボールスプライン軸32とハウジング28との接続部には適当なシール処理が施されている。
ハウジング28は、部材28a、28b、28c、28d及び28eに分割可能である。これらの部材28a、28b、28c、28d及び28eの各接続部にはシール37a、37b、37c及び37dが設けられている。
ステータ34とロータ36は、サーボモータ40を構成しており、ロータ36は、外壁に複数のマグネット36bを備え、前記ハウジング28に設けられたステータ34から電磁力を受けて回転する。ステータ34は、制御部14(図1参照)から通電されて電磁力を発生し、通電方向によってロータ36を正転及び逆転させることができる。ロータ36は、上方及び下方をそれぞれベアリング42及び44で軸支されており、滑らかに回転可能である。また、ロータ36の上端部には、レゾルバ等の回転検出部46が設けられており、ロータ36の回転角度を制御部14に供給することができる。
回転検出部46及びサーボモータ40の信号線及び動力線は、シール機能を有する電線用のコネクタ49を介して制御部14と接続されている。このコネクタ49、前記ボールスプライン軸32と前記ハウジング28とのシール処理(後述する環状シール51)、及び、前記シール37a、37b、37c、37dにより、ハウジング28全体が防水及び防塵構造となり水分や粉塵等の異物が進入することを防止し、内部のサーボモータ40、回転検出部46、ベアリング42及び44等を保護することができる。
ロッド24は、下方に絶縁体48を介して前記可動電極チップ26を備え、上方には中空部24aを備える。可動電極チップ26には、端子26aに電源ケーブルを接続することにより給電可能である。
ロッド24のうち、延出したときに露呈され、縮退したときに前記ハウジングに収納される部分の外壁24cは円柱形状である。従って、スパッタ、水滴及び粉塵等の異物の付着や噛み込み等を低減することができるとともに、ロッド24の製作が容易である。
ロッド24は、ハウジング28を構成する部材28eに対して、円筒状のメタルブッシュ(すべり軸受)50を介して摺動自在に軸支されている。メタルブッシュ50により外壁24cを支持してロッド24を確実に保持することができる。
ロッド24の先端部には、通路24bを介して中空部24aへグリスを供給するためのグリスニップル52が設けられている。メタルブッシュ50の近傍における部材28eの外壁には、メタルブッシュ50へグリスを供給するためのグリスニップル54が設けられている。ハウジング28を構成する部材28eの下端には、ロッド24の外壁24cに接触する環状シール51が設けられている。
ボールスプライン軸32の外壁には、軸方向に延在する2条のスプライン溝32aが設けられている。ボールスプライン軸32は前記回転防止部30に挿入されている。また、ロッド24が縮退しているときには、ボールスプライン軸32は、ロッド24の中空部24aに挿入されている。
回転防止部30は、外壁に設けられた螺旋凹部55(図3参照)に、複数のボール(第1のボール群、第1係合部)56が回転自在に挿入され、一部が外壁から突出している。ボール56の外壁から突出した部分は、ボールねじ溝36aに挿入されており、ロータ36の回転力を回転防止部30に伝達する。螺旋凹部55は、回転防止部30の外壁に螺旋状に形成されており、螺旋凹部55の両端部は、回転防止部30の内部に設けられた第1内部通路57(図3参照)によって連通している。このように、螺旋凹部55と第1内部通路57によって第1循環路59が形成されており、ボール56は、この第1循環路59に密に挿入されている。
これにより、ロータ36の回転力が、回転防止部30を進退させる力に変換されることとなり、該回転防止部30及びロッド24が進退する。ボール56は、ロッド24の進退に伴って、第1循環路59に沿って転がりながら循環移動することとなり、回転防止部30とロータ36との摺動抵抗が低減する。従って、ロッド24が滑らかに進退可能であり、また、極めて滑らかに回転力を伝達することができる。
また、回転防止部30は、軸方向に延在する内面凹部62と、前記内面凹部62の両端を連通する第2内部通路61とからなる第2循環路60を備え、該第2循環路60には複数のボール(第2のボール群、第2係合部)58が密に配置されている。各ボール58は、第2循環路60内で転がりながら循環移動が可能である。ボール58のうち回転防止部30の内壁側の内面凹部62にあるものは、一部が内壁から突出し、スプライン溝32aに挿入されている。回転防止部30の内壁から突出したボール58は、ロッド24が進退する際の回り止めとして作用する。つまり、回転防止部30は、外側のボール56を介してロータ36から回転方向の力を受けるが、内側のボール58の一部がスプライン溝32aに挿入されていることから回転防止部30の回転は阻止され、結果として外側のボール56がボールねじ溝36aに沿って上下動することとなり、回転防止部30及びロッド24はハウジング28に対して進退することとなる。
また、ボール58は、第2循環路60とスプライン溝32aとに接触しながら転がり可能であることから摺動摩擦の発生を防止し、ロッド24は極めて滑らかに進退可能である。
回転防止部30において、第1循環路59と第2循環路60は、側面に投影したとき軸方向に重畳するように設けられていることから、回転防止部30の軸方向の長さを短尺に設定することが可能である。これにより、電動式スポット溶接ガン10の軸方向の寸法を短くすることができる。第1循環路59及び第2循環路60の少なくとも一部を軸方向に重畳させることにより、重畳している長さに応じて回転防止部30の軸方向の長さを短尺にすることができる。
以上、電動式スポット溶接ガン10とロッド進退機構90の構成についてまとめて説明したが、上記の通りロッド進退機構90は電動式スポット溶接ガン10に組み込まれているものであって、電動式スポット溶接ガン10のうち、ロッド24、回転防止部30、ボールスプライン軸32、ロータ36及びボール56、58からなる構成がロッド進退機構90に相当する。
次に、このように構成される電動式スポット溶接ガン10及びロッド進退機構90の作用について説明する。
先ず、多関節ロボット12(図1参照)を動作させ、電動式スポット溶接ガン10をワークWの近傍まで移動させる。電動式スポット溶接ガン10は、ヨーク18の固定電極チップ20がワークWの一方の面に接触する位置に配置される。
次に、制御部14は、サーボモータ40を所定の正方向に回転させてロッド24を延出させる。このように、ロッド24の先端の可動電極チップ26を移動させて固定電極チップ20とともにワークWを把持させた後、通電を行いワークWを溶接する。
このとき、前記の通り、サーボモータ40を構成するロータ36が回転することにより、回転力がボール56を介して回転防止部30に伝達される。回転防止部30の内壁にはボール58の一部が突出して、ハウジング28に固定されたボールスプライン軸32のスプライン溝32aに挿入されていることから、回転防止部30の回転が防止され、回転防止部30及びロッド24が延出する(図4参照)。
また、ボール56及び58の作用によって摺動抵抗が低減され、回転防止部30及びロッド24は滑らかに延出可能である。
延出したロッド24は、外壁24cが露呈されることとなるが、この外壁24cは滑らかな円柱形状であり、スパッタや粉塵が付着しにくい。
制御部14は、回転検出部46の信号に基づいてロッド24の延出する量を検出可能であることから、ワークWの厚さに応じて進退制御を適切に行うことができる。また、制御部14は、ロッド24の位置を制御する位置制御と、ワークWを把持する挟持力を制御する力制御を切り替えながら制御することができる。
溶接が終了した後、制御部14はサーボモータ40を逆方向に回転させて、ロッド24を縮退させる。このとき、ロッド24にスパッタ、水滴、粉塵等が付着している場合でも、環状シール51及びメタルブッシュ50により、これらのスパッタや粉塵が電動駆動ユニット16内に進入することを防止できる。
次に、第2の実施の形態に係る電動式スポット溶接ガン100について、図5及び図6を参照しながら説明する。電動式スポット溶接ガン100は、前記電動式スポット溶接ガン10における電動駆動ユニット16が、図5に示す電動駆動ユニット102に置き換えられたものである。電動式スポット溶接ガン100において前記電動式スポット溶接ガン10及び前記ロッド進退機構90と同じ箇所については同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5に示すように、電動駆動ユニット102は、電動駆動ユニット16における回転防止部30が回転防止部104で置き換えられたものであって、該回転防止部104は、前記第1循環路59を備える第1円筒部材106と、前記第2循環路60を備える第2円筒部材108とが軸方向に直列に接続されて形成されている。すなわち、ロッド24の上端部が第1円筒部材106の一端に固定され、第1円筒部材106の他端が薄い接続部材110を介して第2円筒部材108の一端に固定されている。第1円筒部材106と第2円筒部材108の配置は逆であってもよい。
第1円筒部材106の外壁には螺旋凹部55(図6参照)が設けられている。この螺旋凹部55には、前記の通り、複数のボール56が回転自在に挿入されている。ボール56の一部は外壁から突出しており、この突出した部分が、ボールねじ溝36aに挿入されていることにより、ロータ36の回転力が回転防止部30に伝達される。螺旋凹部55は、回転防止部30の外壁に螺旋状に形成されており、螺旋凹部55の両端部は、回転防止部30の内部に設けられた第1内部通路57によって連通している。このように、螺旋凹部55と第1内部通路57によって第1循環路59が形成されており、ボール56は、この第1循環路59に密に挿入されている。
第2円筒部材108は、軸方向に延在する内面凹部62と、前記内面凹部62の両端を連通する第2内部通路61とからなる第2循環路60を備える。この第2循環路60には、前記の通り、ボール58が密に配置されており、第2循環路60内で転がりながら循環移動が可能である。ボール58のうち第2円筒部材108の内壁側にあるものは、一部が内壁から突出してスプライン溝32aに挿入され、ロッド24が進退する際の回り止めとして作用する。
また、第1円筒部材106及び第2円筒部材108は、個別に製作可能であって、しかも第1円筒部材106及び第2円筒部材108がそれぞれ簡便な構造となり、回転防止部104を容易に製作することができる。さらに、第1循環路59と第2循環路60は、軸方向において重複する部分がないことから、第1円筒部材106及び第2円筒部材108の径をそれぞれ小径に設定可能であり、結果としてロータ36も小径に設定可能である。従って、ロータ36の慣性モーメントが小さくなり、サーボモータ40の回転応答性が向上する。
このように、第1及び第2の実施の形態に係る電動式スポット溶接ガン10、100及びロッド進退機構90によれば、可動電極チップ26が設けられたロッド24には、進退駆動用の溝や回り止め用の溝が不要であり、外壁24cを滑らかな円柱形状に形成することができる。従って、ロッド24を保護するための蛇腹機構等が不要である。
また、ロータ36の内径側にロッド24が挿入するように配置され、さらにロッド24の内径側にボールスプライン軸32が挿入されるように配置されている。また、ステータ34は、ロータ36の外周に設けられている。すなわち、ステータ34、ロータ36、ロッド24及びボールスプライン軸32がそれぞれ同軸状に配置されており、電動駆動ユニット16を軸方向に短いコンパクトな構造にすることができる。
さらに、ロッド24の外壁24cは円柱形状であることから、円筒状のメタルブッシュ50や、環状シール51を適用することができる。これにより、ロッド24を確実に保持するとともにガタを防止することができる。また、スパッタ、水滴、粉塵等の異物の進入を阻止することができる。
また、第1及び第2の実施の形態に係る電動式スポット溶接ガン10、100及びロッド進退機構90によれば、ロータ36は中空構造であることから軽量であり、しかも慣性モーメントが小さいことから制御応答性がよい。
さらに、ボールスプライン軸32にかかる荷重は、回転防止部30及びロッド24の回転を阻止するための弱い反力だけであることから、ボールスプライン軸32を細径に設定することができる。ロッド24は、ロータ36の内径側に配置され、しかも中空部24aに挿入されるボールスプライン軸32を細径に設定可能であることから、ロッド24も比較的細径に設定することができる。
ボールスプライン軸32及びロッド24を細径に設定可能であることから、電動駆動ユニット16、電動式スポット溶接ガン10、100及びロッド進退機構90をより軽量にすることができる。
また、ロッド24は、回転防止部30のボール56及び58の作用により滑らかに進退可能であることから、サーボモータ40が小容量で足り、重量を軽減することができる。
さらに、螺旋凹部55に挿入されたボール56は螺旋凹部55よりも内径側の第1内部通路57を経由して循環移動する。つまり、ボール56は回転防止部30における第1循環路59だけを循環し、その外側のロータ36には供給されない。従ってロータ36にはボール56の案内通路を設ける必要がないことから薄肉構造とすることができ、慣性モーメントを小さく設定可能である。これによりロータ36及びロッド24の制御応答性がより一層向上する。
次に、前記回転防止部30の3つの変形例である回転防止部30a、30b、30cについて図7〜図12を参照しながら説明する。なお、回転防止部30a、30b、30cにおいて前記回転防止部30と同じ箇所については同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
前記回転防止部30及び回転防止部30a、30b、30cでは、外壁に設ける螺旋凹部の数は、ロッド24の動作に必要とされる速度と推力に基づいて適当な数に設定可能であって、前記回転防止部30では1つの螺旋凹部55が設けられている例を示した。以下に示す回転防止部30a、30b、30cはそれぞれ前記螺旋凹部55に相当する3つの螺旋凹部55a、55b、55cを備える。回転防止部30a、30b、30cに対応するロータ(図示せず)は、前記ボールねじ溝36aに相当し、螺旋状に形成された3つのボールねじ溝を有する。
また、回転防止部30a、30b、30cは前記2つの第2循環路60に相当する3つの第2循環路60a、60b、60cを軸Cに対して放射状に備えており、等間隔で3つのスプライン溝31a、31b、31cを有するスプライン軸132に対してバランスよく係合することができる。
図7に示すように、第1の変形例である回転防止部30aは、外壁に設けられた3つの螺旋凹部55a、55b、55cに、それぞれ複数のボール56が回転自在に挿入され、一部が外壁から突出している。ボール56の外壁から突出した部分は、図示しないロータの3つのボールねじ溝に挿入されており、ロータの回転力を回転防止部30aに伝達する。螺旋凹部55a、55b、55cは、回転防止部30aの外壁に螺旋状に形成されており、螺旋凹部55aの端部70a、70b、螺旋凹部55bの端部72a、72b、及び螺旋凹部55cの端部74a、74bは、回転防止部30aの内部に設けられた3つの第1内部通路57a、57b、57c(図8参照)によってそれぞれ連通している。
第1内部通路57aは、端部70aを始点とした滑らかな弧を描くように回転防止部30aの内部に入り、周方向における正方向に進み、一度逆方向にやや反転しながら略軸方向に延在し、さらに反転して正方向に進みながら端部70bに達している。このように第1内部通路57aは、隣接する2つの第2循環路60a及び60cとの間のスペースを有効に利用して滑らかな略S字形の通路を形成し、ボール56を滑らかに通過させることができる。同様に、第1内部通路57bは端部72a及び72bの間で、第1内部通路57cは端部74a及び74bの間で、それぞれ滑らかな略S字形の通路を形成している。
このように、螺旋凹部55a、55b、55cと第1内部通路57a、57b、57cによって3つの第1循環路59a、59b、59cが形成されており、ボール56は、この第1循環路59a、59b、59cに密に挿入されている。
また、回転防止部30aは、軸方向に延在する内面凹部62a、62b、62cと、該内面凹部62a、62b、62cの両端をそれぞれ連通する第2内部通路61a、61b、61cとからなる3つの第2循環路60a、60b、60cを備え、該第2循環路60a、60b、60cにはそれぞれ複数のボール58が密に配置されている。各ボール58は、第2循環路60a、60b、60c内で転がりながら循環移動が可能である。ボール58のうち回転防止部30aの内壁側の内面凹部62a、62b、62cにあるものは、一部が内壁から突出し、それぞれスプライン溝31a、31b、31cに挿入される。
図8に示すように、回転防止部30aを軸Cに垂直な投影面上でみた場合、2つの隣接する第2循環路60a及び60cを辺とする扇形状98の円弧部98aと第1内部通路57aが交わっており、該第1内部通路57aは扇形状98の内部に入り込むような経路として設定されている。同様に、第1内部通路57bは第2循環路60a及び60bを辺とする扇形状の内部に入り込んでおり、第1内部通路57cは第2循環路60b及び60cを辺とする扇形状の内部に入り込んでいる。つまり、軸Cに対する第1内部通路57a、57b、57cの最小距離R2は、軸Cに対する第2内部通路61a、61b、61cの最長距離R1より小さく設定されている。
このように、第2循環路60a、60b、60cのうち隣接するもの同士を辺とする扇形状の円弧部に対して、第1内部通路57a、57b、57cの少なくとも一部が交差するように設定することにより、各第2循環路60a、60b、60cの間のスペースに第1内部通路57a、57b、57cを配置することができ、回転防止部30aの内部の空間を有効に利用することができる。従って、回転防止部30aの外径を小さくして慣性モーメントを低減することができる。
図9に示すように、第2の変形例である回転防止部30bでは、前記第1内部通路57a、57cに相当する第1内部通路92a、92cが、第2内部通路61a、61cよりも外径側を通るように設定されている。また、図9には図示しないが、前記第1内部通路57bに相当する第1内部通路92bが、第2内部通路61bよりも外径側を通るように設定されている。つまり、図10に示すように、回転防止部30bの軸Cに垂直な投影面上で、該軸Cに対する第2内部通路61a、61b、61cの最大距離R1は、軸Cに対する第1内部通路92a、92b、92cの最小距離R2より大きく設定されている。また、軸Cに対して第1内部通路92a、92b、92cの占める角度は180°であり、2つの隣接する第2循環路60a及び60cを辺とする扇形状98の占める角度である120°より大きく設定されている。従って、第1内部通路92a、92b及び92cは屈曲度合いの小さい緩やかな経路となりボール56を滑らかに通過させることができる。
さらに、最長距離R1は最小距離R2より小さいことから、R1<R3<R2である径R3を境界として、回転防止部30bを第1内部通路92a、92b、92cを有する外側の筒状部と、第2内部通路61a、61b、61cを有する内側の筒状部とに分けることも可能である。この場合、2つの筒状部をそれぞれ個別に製作することができる。なお、図10においては、3つの第1内部通路92a、92b、92cがそれぞれ一部重なることから、理解を容易にするために第1内部通路92aのみを実線で表し、残りの第1内部通路92b、92cを破線で表している。
次に、図11及び図12に示すように、第3の変形例である回転防止部30cでは、前記第2循環路60a、60b、60c(図7参照)に相当する循環路がそれぞれ軸方向に2つに分割されて設けられており、第2循環路78a及び80aが前記第2循環路60aに相当し、第2循環路78b及び80bが前記第2循環路60bに相当し、さらに第2循環路78c及び80cが前記第2循環路60cに相当する。
図11に示すように、回転防止部30cでは、前記第2循環路60a、60c(図8参照)に相当する循環路がそれぞれ軸方向に2つに分割されて設けられており、第2循環路78a及び80aが前記第2循環路60aに相当し、第2循環路78c及び80cが前記第2循環路60cに相当する。また、図11には図示しないが、前記第2循環路60b(図8参照)に相当する循環路がそれぞれ軸方向に2つに分割されて設けられており、第2循環路78b及び80bが前記第2循環路60bに相当する。
第2循環路78a及び80aは、スプライン溝31aの延在する方向に沿って並んで設けられており、同様に、第2循環路78b及び80bがスプライン溝31bの延在する方向に沿って設けられ、第2循環路78c及び80cがスプライン溝31cの延在する方向に沿って設けられている。
図11及び図12に示すように、前記第1内部通路57a(図8参照)に相当する第1内部通路94aは、第2循環路78a及び80aの間のスペース82aを通過するように設けられている。同様に、前記第1内部通路57bに相当する第1内部通路94bは第2循環路78b及び80bの間のスペース82bを通過しており、前記第1内部通路57cに相当する第1内部通路94cは第2循環路78c及び80cの間のスペース82c(図示せず)を通過している。このように、第1内部通路94a、94b、94cがスペース82a、82b、82cを通過するように設定することにより回転防止部30cの内部の空間を有効に利用することができ、回転防止部30cの外径を小さくして慣性モーメントを低減することができる。
また、軸Cに対して第1内部通路94a、94b、94cの占める角度(例えば180°)を第2循環路78a(及び80a)、78b(及び80b)、78c(及び80c)のうち隣接する2つの間隔角度である120°よりも大きく設定することができる。従って、第1内部通路94a、94b及び94cは屈曲度合いの小さい緩やかな経路となりボール56を滑らかに通過させることができる。
なお、図12においては、3つの第1内部通路94a、94b、94cがそれぞれ一部重なることから、理解を容易にするために第1内部通路94aのみを実線で表し、残りの第1内部通路94b、94cを破線で表している。
この発明に係る電動式スポット溶接ガン及びロッド進退機構は、上述の実施の形態例に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1の実施の形態に係る電動式スポット溶接ガンが多関節ロボットに接続された状態の斜視図である。 第1の実施の形態に係る電動式スポット溶接ガンの電動駆動ユニット及びロッド進退機構において、ロッドが縮退した状態の断面側面図である。 第1の実施の形態に係る電動式スポット溶接ガンの電動駆動ユニット及びロッド進退機構の要部分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る電動式スポット溶接ガンの電動駆動ユニット及びロッド進退機構において、ロッドが延出した状態の断面側面図である。 第2の実施の形態に係る電動式スポット溶接ガンの電動駆動ユニット及びロッド進退機構において、ロッドが縮退した状態の断面側面図である。 第2の実施の形態に係る電動式スポット溶接ガンの電動駆動ユニット及びロッド進退機構の要部分解斜視図である。 第1の変形例に係る回転防止部の一部断面斜視図である。 第1の変形例に係る回転防止部の第1循環路及び第2循環路を軸に垂直な投影面上に表した模式図である。 第2の変形例に係る回転防止部の一部断面斜視図である。 第2の変形例に係る回転防止部の第1循環路及び第2循環路を軸に垂直な投影面上に表した模式図である。 第3の変形例に係る回転防止部の一部断面斜視図である。 第3の変形例に係る回転防止部の第1循環路及び第2循環路を軸に垂直な投影面上に表した模式図である。
符号の説明
10、100…電動式スポット溶接ガン 12…多関節ロボット
14…制御部 16、102…電動駆動ユニット
20…固定電極チップ 24…ロッド
24a…中空部 24c…外壁
26…可動電極チップ 26a…端子
28…ハウジング
30、30a〜30c、104…回転防止部
32…ボールスプライン軸
31a〜31c、32a…スプライン溝
34…ステータ 36…ロータ
36a…ボールねじ溝 36b…マグネット
40…サーボモータ 46…回転検出部
50…メタルブッシュ 51…環状シール
55、55a〜55c…螺旋凹部 56、58…ボール
59、59a〜59c、60、60a〜60c、78a〜78c、80a〜80c…循環路
90…ロッド進退機構 106、108…円筒部材

Claims (10)

  1. 固定電極チップと可動電極チップでワークを挟持して溶接を行う電動式スポット溶接ガンにおいて、
    一端に前記可動電極チップを備え、他端に中空部を備えるロッドと、
    前記ロッドの他端に固定された円筒状の回転防止部と、
    ハウジングに固定され、軸方向に延在するスプライン溝を備え、前記回転防止部及び前記ロッドの中空部に挿入されたボールスプライン軸と、
    前記ハウジングに設けられたステータから電磁力を受けて回転し、内壁にボールねじ溝が形成された中空のロータと、
    を有し、
    前記回転防止部は、前記ロータの中空部に配置され、外壁に、前記ボールねじ溝に一部が挿入され、前記ロータの回転力を伝達し、前記回転防止部及び前記ロッドを進退させる第1係合部と、内壁に、前記スプライン溝に挿入されて前記ボールスプライン軸に対する回転を防止する第2係合部と、
    を備えることを特徴とする電動式スポット溶接ガン。
  2. 請求項1記載の電動式スポット溶接ガンにおいて、
    前記回転防止部は、外壁の螺旋凹部と、前記螺旋凹部の両端部を連通する第1内部通路からなる第1循環路を備え、
    前記第1係合部は、前記第1循環路に挿入された第1のボール群であり、
    該第1のボール群は、前記ロッドの進退に伴って、前記第1循環路に沿って循環移動することを特徴とする電動式スポット溶接ガン。
  3. 請求項1又は2記載の電動式スポット溶接ガンにおいて、
    前記回転防止部は、軸方向に延在する内面凹部と、前記内面凹部の両端を連通する第2内部通路とからなる第2循環路を備え、
    前記第2係合部は、前記スプライン溝に一部が挿入される第2のボール群であり、該第2のボール群は、前記ロッドの進退に伴って、前記第2循環路に沿って、循環移動することを特徴とする電動式スポット溶接ガン。
  4. 請求項3記載の電動式スポット溶接ガンにおいて、
    前記第1循環路と前記第2循環路は、側面に投影したとき少なくとも一部が軸方向において重畳していることを特徴とする電動式スポット溶接ガン。
  5. 請求項3記載の電動式スポット溶接ガンにおいて、
    前記回転防止部は、前記第1循環路を備える第1円筒部材と、前記第2循環路を備える第2円筒部材とが軸方向に直列に接続されていることを特徴とする電動式スポット溶接ガン。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動式スポット溶接ガンにおいて、
    前記ロッドのうち、延出したときに露呈され、縮退したときに前記ハウジングに収納される部分の外壁は、円柱形状であることを特徴とする電動式スポット溶接ガン。
  7. 請求項6記載の電動式スポット溶接ガンにおいて、
    前記ハウジングにおける、前記ロッドが進退する孔部には、異物の進入を防止する環状シールが設けられていることを特徴とする電動式スポット溶接ガン。
  8. 請求項7記載の電動式スポット溶接ガンにおいて、
    前記ハウジングを構成する部材間及び電線用コネクタにシール処理を施し、前記ハウジング全体が防水又は防塵構造となっていることを特徴とする電動式スポット溶接ガン。
  9. 請求項6記載の電動式スポット溶接ガンにおいて、
    前記ハウジングにおける、前記ロッドが進退する孔部には、前記ロッドを保持する円筒状のすべり軸受が設けられていることを特徴とする電動式スポット溶接ガン。
  10. 中空部を備えるロッドと、
    前記ロッドの端部に固定された円筒状の回転防止部と、
    軸方向に延在する複数のスプライン溝を備え、前記回転防止部及び前記ロッドの中空部に挿入されたボールスプライン軸と、
    駆動力を受けることにより回転し、内壁にボールねじ溝が形成された中空のロータと、
    を有し、
    前記回転防止部は、外壁に形成された螺旋凹部、及び前記螺旋凹部の両端部を連通する第1内部通路からなり第1のボール群が挿入された第1循環路と、
    内壁に形成された軸方向に延在する内面凹部、及び前記内面凹部の両端を連通する第2内部通路からなり第2のボール群が挿入された第2循環路と、
    を備え、
    前記第1のボール群のうち前記螺旋凹部に挿入されているものは前記回転防止部の外壁から突出して前記ボールねじ溝に係合しており、前記第2のボール群のうち前記内面凹部に挿入されているものは前記回転防止部の内壁から突出して前記スプライン溝に係合しており、
    前記第1のボール群及び前記第2のボール群はそれぞれ前記ロッドの進退に伴って前記第1循環路及び第2循環路を循環移動することを特徴とするロッド進退機構。
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