JP2005014084A - 極細金属素線の製造方法 - Google Patents

Abstract

【課題】この発明は安価に極細金属素線（撚り線を含む）を製造する工法に関するものである。
【解決手段】従来大径金属素線の引抜加工で製造していたものを、金属箔から多数素線を一度に圧延加工等による加工法の開発で、低価格を実現した。
【選択図】 図４

Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、可とう性を要求される極細電線やスチールワイヤーの製造に関するものである。
【従来の技術】
極細金属線の製造方法は、多段ダイスの引抜加工で、一定の加工率に達したら、焼鈍工程を経て再度ダイスを通して引抜加工をするというもので、通常の雰囲気では表面の変色、素線の切断などがおこりやすく、ダイス通し作業も細くなるほど、困難になる。更に、この素線の多数本撚り加工は、個別素線張力を制御する必要があり、価格も高く、不良率も高い。
【発明が解決しようとする課題】
ダイスを通す線引き工程ではなく、薄く加工された箔状から個々の金属素線に加工するため、加工率は線引き工程より低く、焼鈍工程も最小ですむために価格を抑えることが可能となる、又、圧延加工（プレス抜、切断加工）を経て素線とするために個々の素線の長さが一定となり、撚り線工程での不良率を低減させる事が可能となり、低コストで撚り線（及び単線）の供給が可能となる。
【発明の実施の形態】
箔供給側から複数段圧延工程を経て断面形状を丸形状に仕上げ、切断ローラにて各素線に分離、（若しくはプレスにて形状成型、切断加工等を行う）後、複数線の撚り巻き取りを行う。複数段圧延工程は、形状を決めるローラーと成型加工圧を加える圧力ローラーとを持ってもよく、加工工程間にバッファーを設けても良い。各圧延加工工程の駆動は、断面積の減少を最小とするようにすべきであり、切断工程後の素線断面形状が十分な真円度を得られない場合は形状を成型する最低限のダイスを通す事も必要である。
焼鈍工程は最後の撚り工程の前には必要であり、通電による加温でも、雰囲気温度を上げても良く、組み合わせても良い。
【発明の効果】
多数本金属素線を同時に加工する為、素線長さのばらつきが少なく、撚り線工程での素線張力制御が簡便且つ焼鈍加工で伸び率の向上が可能となり、素線切れなどの不良率の低減が可能となる。耐屈曲性を備えた極細金属撚り線を安価に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による、圧延加工形状粗仕上げローラーの断面図。
【図２】本発明による、圧延加工形状仕上げローラーの断面図。
【図３】形状仕上げ後の切断ローラー断面図。
【図４】本発明の圧延加工及び焼鈍、撚り巻取り工程説明図。
【符号の説明】
１ 加工される金属材料
２ 材料供給部
３ 圧延加工形状粗仕上げローラー
４ 圧延加工形状仕上げローラー
５ 切断ローラー
６ 加圧ローラー
７ 焼鈍用加熱ヒーター
８ 線撚り及び巻き取り部

Claims (5)

1. 極細金属素線を、金属板及び箔より圧延、鍛造、プレス等の加工により丸素線を製造する工法。
2. 前記金属箔が電解銅箔である場合は加工度３０％以下／１パスで複数回加工し、総加工度３０％以上とし、耐屈曲性を向上させた丸素線製造。
3. 前記構造の丸素線を製造する時に、形状を真円に近くする為に個別丸線の線引き工程を経る事。
4. 銅素線を複数本あわせ、撚り線を作成する工程で、２００℃−３００℃に加熱し再結晶組織に調質した状態で撚り、優れた屈曲性を有する撚り線。
5. 上記請求項１で加工した素線を個々に巻き取ることなく撚り線加工をして巻き取る事。

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