JP2005013736A - 直線形軌道型ディジタル・トモシンセシス・システム及び方法 - Google Patents

直線形軌道型ディジタル・トモシンセシス・システム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた画質及び高速計算を可能にするディジタル・トモシンセシス・システムを提供する。
【解決手段】ディジタル・トモシンセシス・システムが、対象(114)の複数の投影放射線画像を取得して、取得された投影放射線画像に基づいて対象の構造を再構成する。このディジタル・トモシンセシス・システムはX線源(110)及び検出器(116)を含んでいる。X線源はX線ビームを放出し、検出器に対して相対的に直線形軌跡を移動する。
【選択図】 図3

Description

トモシンセシスは、一組の投影放射線写真から撮像対象の内部に存在する構造を再構成するものである。これらの構造には、例えば医療応用では器官、血管及び骨のような解剖学的構造がある。計算機式断層写真法(トモグラフィ)では、X線源(管とも呼ぶ)及び検出器が両方とも共通の軸を中心とした円形軌跡を移動して、極めて多数の投影放射線写真(又は画像)を取得する。すなわち、計算機式断層写真法では、X線源及び検出器は典型的には、対象を中心とした全円を描くか又はX線源及び検出器の各々で半円を描く。従来型の移動式断層写真法では、対象を通る1枚の水平スライスに焦点を合わせた状態にして、X線源が対象の本質的に一方の側で円弧を描き、検出器(又はフィルム)が対象の反対側で対応する円弧を描く(反対方向に)。対照的に、トモシンセシスでは、X線源位置を変化させながら比較的少数の放射線画像が取得される。つまりトモシンセシスは、X線源が対象の本質的に一方の側の位置を取り、検出器(又はフィルム)が対象の反対側の位置を取った状態で複数の投影放射線画像を取得するシステム及び方法である。
ディジタル・トモシンセシス・システムは、適当な機械的構造によって互いに接続されているX線源とディジタル検出器とを備えている。一般的には、撮像対象に対してX線源を異なる位置として、静止した撮像対象の一定数の二次元投影放射線画像を取得し、二次元投影放射線画像に対応するデータ・セットから撮像対象の三次元構造を再構成する。
従来型のトモシンセシス・システムは、検出器の「本来の(natural)」ピクセル格子に最もよく適合している訳ではなく、このことは、採用されている再構成手法が実際の再構成を行なう前にデータ補間工程を必要とするのが通例であることから明らかである。この補間工程は分解能の不可逆的損失を伴い、すなわち三次元再構成が始まらないうちから微細部分(微小構造)が失われている。
本発明の一実施形態では、ディジタル・トモシンセシス・システム及び方法が、対象の複数の投影放射線画像を取得するように構成されている。本システムは、X線ビームを放出するように構成されているX線源と、対象に対して相対的にX線源と一定の空間関係で配設されているディジタル検出器とを含んでいる。投影放射線画像が検出器に対して相対的に直線形軌跡に沿ってX線源の焦点スポットの異なる位置において取得されるように、プロセッサがX線源を制御すると共に検出器からのデータを処理するように構成されている。
本書で用いられる「構成されている」等の用語は、当業者には理解されるように所望の作用を提供するように配設されている構成要素を指す。例えば、信号及びデータ等の処理の場合には、「構成されている」との用語は、所望のアルゴリズムに従って入力信号を処理して所望の出力信号を供給するように準備することのできる予めプログラムされているディジタル・コンピュータ、特定応用向け集積回路(ASIC)、又は他の電子計算装置、アナログ計算装置若しくは光計算装置等のような構成要素を指す。機械的装置又は電気機械的装置の場合には「構成されている」との用語は、所定の装置に所望の作用、構造又は構成を提供するような動作関係で組立、接続又は配置されている構成要素を指す。
本発明の記載の全体を通じて、X線源を「検出器の上方に位置する」又は「検出器から一定の高さに位置する」ものとして参照する。この参照は説明を分かり易くするためのもので、X線源が撮像対象に対して相対的に検出器に対向して配置されていることを意味し、X線源と検出器(又は検出器面)との相対位置を説明するに過ぎない。X線源が「検出器の上方に位置する」と言っても、X線源が必ず「検出器よりも高く」に位置することを意味する訳ではない。というのは、例えばディジタル・トモシンセシス・システムが上下反転したならばディジタル・トモシンセシス・システムの相対的な幾何学的構成が不変である限り本発明を成功裡に具現化することができるからである。
図1はトモシンセシス・システム100を示す。図1に示すように、トモシンセシス・システム100はX線源(又は管)110を含んでおり、X線源110は軌跡112に沿って移動してX線113を放出する。X線113は対象(又は患者)114に入射して、検出器116によって検出される。対象(又は患者)114は典型的には、様々なX線減弱特性を有する三次元構造を含んでいる。検出器116は、コンピュータ/データ処理ユニット118によって制御されて、ユニット118に入力を供給する。
また、図1に示すように、コンピュータ/データ処理ユニット118は、X線源110の移動及び検出器116の読み出しを制御する処理、検出器116からのデータを補間して、検出器116によって検出されたデータ(投影放射線画像)から対象114の三次元画像を再構成する処理、並びに他の補助処理及び制御機能124を含めた処理を実行する。
このようにして、静止した対象(又は患者)114について、ディジタル・トモシンセシス・システム100は、検出器116及び対象114に対してX線源110の相対位置を変化させて何枚かの投影放射線画像を取得する。このことは典型的には、取得間でX線源110及び/又は検出器116を互いに対して相対的に且つ対象114に対して相対的に移動させることにより達成される。取得された投影放射線画像から、コンピュータ/データ処理ユニット118は撮像対象114についての三次元情報を再構成して、得られた再構成画像を表示する。典型的には、制御及び三次元再構成はコンピュータ/データ処理ユニット118内で実行され、再構成画像は、表示画面126を備えた独立した専用のコンピュータ125に表示される。
検出器116によって検出されたデータから撮像物体の三次元構造を再構成した後に、コンピュータ/データ処理ユニット118はこの再構成データを画像表示器126へ供給し、表示器126は操作者に対して再構成された三次元画像を表示する。
従来型の移動式断層写真法の一例では、X線源は、対象の特定の平面(所謂「軸平面(pivot plane)」)の投影が曝射時にフィルムに対して静止しているようにフィルムと同期して移動する。結果として、軸平面は焦点がはっきりして見えるが、撮像対象のその他全ての構造は「ボケる(blurred)」。従来型の移動式断層写真法のこの実例の基礎原理は、撮像平面(すなわちフィルム)及び軸平面が平行であること、並びにX線源の運動もまた、これら二平面に平行な平面内で行なわれることである。この構成は、軸平面に位置する構造が一定の拡大率でフィルムに写像されることを確実にする。従って、軸平面(に位置する構造)の画像に焦点を合わせた状態に保持するために必要なことは、軸平面内の構造の投影の相対位置がX線源の移動中に不変となるようにフィルムを移動させることだけである。
従来型の移動式断層写真法では、軸平面の構造がフィルムに現われる際の「品質」に対してX線源の特定の軌跡が重大な影響を及ぼすことはない(軌跡が上述の平面に位置している限りでは)。しかしながら、この特定の軌跡は、平面外構造が画像に現われているときには直接的且つ重大な影響を及ぼす。一般的には、X線源の移動範囲が広いほど、平面外構造のボケも顕著になる。さらに、線源軌跡の「形状」はボケの「形状」にそのまま移行する。直線形軌跡の場合には平面外構造は単一の方向のみに沿ってボケを生じ、円形軌跡の場合には平面外構造は「円形ボケ」としてボケを生ずる。
従来型の移動式断層写真法の一般的な二つの例として、X線源は直線形で運動するか又は円形で運動する。前者の例は、X線源支持部とフィルム支持部とを連結する機械的構造の構築が比較的簡単になり、これにより曝射の全体にわたって軸平面に確実に焦点が合うという利点がある。円形軌跡の選択肢は機械的な具現化形態の観点からは魅力に欠けるが、直線形軌跡の選択肢に勝ると認められる画質を与える。この理由は、「直線形ボケ」は軸平面内の重要な構造であると誤読され易い縞目アーティファクトを形成するためである。この問題点は、ボケが円形で現われる円形軌跡の例では比較的重大でないと考えられる。
幾つかの従来型の移動式断層写真法システムは、X線源がフィルム/検出器から一定の距離に位置するという制約を含んでおり、すなわちX線源はデータ取得工程全体にわたって検出器平面に平行な平面に位置することを意味する。この制約が当てはまらない従来型の断層写真法システムもあるし、またディジタル・トモシンセシス・システムには当てはまらない。しかしながら、従来型の断層写真法システムではX線源及び検出器/フィルムの運動は慎重に同期させられており、ディジタル・トモシンセシスではこの同期は不要である。
フィルムの代わりにディジタル検出器を採用する場合にも上述と同じアプローチを用いることができるが、典型的には、画像は多数の離散的なX線源(又は管)位置において離散的な時間的瞬間に撮影され、各回の曝射中にはX線源及び検出器は両方とも静止している。しかしながら、ディジタル・システムは多機能化しているため、投影画像の同じ集合を用いて、軸平面に位置する構造を再構成するばかりでなく任意の高さにおける撮像対象の「スライス」を再構成することができる。本書で用いられる「スライス」との用語は、撮像対象を通過する平面状の断面すなわち再構成される空間を通過する平面状の断面を指し、この断面は検出器面に平行な平面に沿って截断されている。さらに、ディジタル・トモシンセシス・システムによって柔軟性が加わるため、X線源が検出器の上方で円弧に沿った離散的な位置を取る場合のような他のシステム概念の発展も可能になる。円形トモシンセシスの場合とは異なり、かかるシステムでは、円弧は検出器面に垂直な平面に位置する。
ディジタル・トモシンセシス・システムによって撮影された画像からスライスを再構成する一手法に「シフト後加算(shift and add)」法と呼ばれるものがある。「シフト後加算」法は、従来型の移動式断層写真法における画像形成工程と実質的に等価である。ディジタル・トモシンセシスに関わる離散的な回数の画像曝射について、単純な「シフト後加算」演算は、シフト(及び必要があればスケーリング)を行ない、次いで、ディジタル・トモシンセシス・システムによって撮影された異なる投影放射線画像を加算する。各々の投影画像について適当な移動量(シフト)を選択することにより、ディジタル・トモシンセシス・システムは、対象内部の任意の高さに存在する論理的な平面(すなわちスライス)に焦点を合わせることができる。すなわち、画像再構成の「シフト後加算」法から、平面外構造が「ボケ」て現われている(すなわち平面外構造が互いに対してシフトした何個かの低コントラスト複写像の形態で現われている)画像が得られ、平面外構造のボケの程度は、軸平面からのすなわち再構成されたスライスからの当該構造の距離に依存している。
図2は、上述の「シフト後加算」再構成アプローチの原理を示すフロー130を示している。図2に示すように、対象114は、対象114の平面128に位置する構造(正方形で表わす)と、対象114において平面128とは異なる平面に位置するもう一つの構造(三角形で表わす)とを含んでいる。図示の目的のために、対象114の内部に位置する二つの構造と共に、X線源(又は管)の軌跡を含んだ平面に位置するものとして縦断面132を想定している。この縦断面132は、検出器116によって検出されるX線113の異なる角度(すなわちX線源の異なる位置)での投影134を与える。次いで、これらの投影134をコンピュータ/データ処理ユニット118へ送信すると、ユニット118はデータ補間/再構成処理122によって投影134に対して様々な処理を実行する。これらの処理は、検出された投影のシフト及びスケーリング136と、結果の加算(又は平均)138とを含んでおり、これにより、単一の平面128の再構成140(正方形で示す構造を含んでいる)が得られる。あらゆる平面外構造(三角形で表わす構造等)はこの再構成では「ボケた」構造として現われる。すなわち、X線源110の離散的な位置について、平面外構造(すなわち三角形)の何個かの低コントラスト複写像が再構成画像(又はスライス)140に存在している。異なる高さにある複数のスライスの再構成が望まれる場合には、シフト及びスケーリングのパラメータを変えてこの工程(すなわち検出された投影のシフト及びスケーリング136、並びに結果の加算又は平均138)を繰り返し実行する。
ディジタル・トモシンセシスの出現から次の二つの効果が齎された。第一の効果は、X線源と検出器とを連結する機械的構造の重要性が減じたことである。ディジタル式で利用できる投影画像をシフト(及び必要があればスケーリング)することは容易であり、このため、再構成したい平面の複数の画像が、異なるX線源位置について検出器に対して相対的に同じ位置を有している必要はない。実際に、撮像された三次元空間の全体を単一集合の投影画像から再構成することができ、すなわち新たな平面/スライスを再構成するために新たな投影画像集合を取得する必要がない。このことは、各々の単一画像がディジタル式で入手可能になった結果であり、従って、検出器とX線源との間の任意の平面が焦点が合って見えるように各々の画像の「移動量(シフト)」を調節することができる。結果として、検出器は全く移動する必要がない(但し検出器の移動は対象の投影画像を完全に撮影するために望まれる場合がある)。検出器及びX線源を別個に移動させることを可能にする同じ基礎原理から、X線源位置が全て検出器から同じ高さ(すなわち1枚の平行な平面)に位置していたり、又は検出器の位置に合わせて厳密に配置された高さに位置していたりする必要は必ずしもないとの事実が導き出される。実際に、高さのあらゆる任意の組み合わせを用いることができ、結果として、システムの幾何学的構成を目下の特定的な応用(乳房撮像、胸部撮像等)に合わせて構成することができる。
第二の効果は、従来型の移動式断層写真法との大きな相違であるが、再構成方法が単純な「シフト後加算」再構成アプローチ(従来型の移動式断層写真法における画像形成工程と等価のもの)を最早超えていることである。「シフト後加算」では従来型の移動式断層写真法と同じ形式のアーティファクト及び平面外構造のボケが見受けられるが、さらに先進的な再構成アルゴリズムでは平面外アーティファクトの影響を大幅に減少させることができる。すなわち、前述のアーティファクトを除去するために用いることのできる多くの手法が開発されている。典型的には、これらの手法は、ボケを齎す点拡散関数の特性を決定し、次いで、上述のシフト後加算方法を用いて得られる完全三次元再構成を空間領域又はフーリエ領域のいずれかでデコンボリューションすることを含んでいる。点拡散関数は典型的には、空間位置に独立であるものと想定されており、すなわち平行投影又は類似の近似が暗黙に想定されていることを意味する。
対象の三次元構造を再構成するもう一つの形式のアプローチは、所謂フィルタ補正逆投影に基づくものであり、投影画像を逆投影(及び加算/平均)する前に各々の投影画像をフィルタ補正する。このアプローチは、X線源及び検出器が共通の軸を中心として回転するとの仮定に基づくものであり、この枠組みをそのまま用いることを可能にするためには、トモシンセシス・システムで取得された投影画像を先ずこの想定された幾何学的構成に写像せねばならず、これにより画質が僅かながら劣化する。さらに、フィルタ補正逆投影アプローチは、X線源の異なる角度からの多数の投影を有する「完全な」データからのみ正確な再構成を与える。
加えて、代数再構成手法(ART)と呼ばれる手法が存在している。代数再構成手法では、対象は三次元基底関数の線形結合として表わされるものと仮定する。このアプローチでは、繰り返し式で解くことが可能な一次方程式の大規模な(疎であるが)系を解くことになる。
これらの代数再構成方法は、測定雑音に敏感であり、特定の基底関数の選択が、得られる一次方程式の系に矛盾を齎す場合もある。
本発明のディジタル・トモシンセシス・システムは、対象の複数の投影放射線画像を取得して、これら取得された投影放射線画像に基づいて対象の構造を再構成する。これらの構造には、例えば器官、血管及び骨のような解剖学的構造がある。ディジタル・トモシンセシス・システムはX線源及び検出器を含んでいる。X線源はX線ビームを放出する。検出器は、対象に対して相対的にX線源に対向して設けられており、横列(row)及び縦列(column)を成して構成されているピクセルを有している。投影放射線画像は、X線源の直線形軌跡に沿って対象及び/又は検出器に対して相対的にX線源の焦点スポットの異なる位置で取得される。
さらに具体的には、本発明は、X線源及びディジタル検出器を有するディジタル・トモシンセシス・システムを含んでいる。本発明では、ディジタル検出器は、矩形又は六角形等の規則的な構成のピクセル格子を含んでいる。矩形のピクセル格子では横列及び縦列は90°の角度を成し、六角形のピクセル格子では横列及び縦列は60°の角度を成す。本発明の一実施形態では、X線源は直線形軌跡に沿って例えば軌道を移動する。本発明の一実施形態では、直線形軌跡は検出器面に平行な平面に位置しており、加えて、直線形軌跡は検出器のピクセルの横列(又は縦列)に平行である。この特定的な構成はディジタル検出器に最もよく適しており、被撮像空間の適当な変則型離散化と組み合わせると、極めて効率的な再構成手法の利用を可能にする。
図3は、本発明のディジタル・トモシンセシス・システム200の概略を示す。本発明のディジタル・トモシンセシス・システム200では、X線源(又は管)110がX線113を放出し、X線113は対象(又は患者)114に入射する。また、本発明のディジタル・トモシンセシス・システム200では、X線源110は検出器216から本質的に一定の高さで直線形軌跡212に沿って移動する。
本発明に整合させて軌跡212に対して選択随意でさらに制約を設けてもよい。さらなる制約の一つは、軌跡212(図8に示す)を直線形とし、且つ検出器116から一定の高さにするものであり、もう一つの制約は、直線形軌跡212を検出器116の横列又は縦列に平行とし、すなわち検出器216の表面から延びており検出器素子の横列又は縦列と整列する平面であって、且つ直線形軌跡212(図5に示す)を含む平面が存在するようにするものである。
以下の議論では、X線源(又は管)110の焦点スポットの位置する位置を一般的には参照する。X線源(又は管)110の配向は、焦点スポット位置を変化させずに回転によって変更することができ、X線源110の配向は典型的には、放出されたビーム113の中心が検出器216の中心の近傍又は中心に位置するように調節される。
焦点スポットは、X線源110を点として近似したときの位置である。焦点スポットはX線源110の各要素に関して固定された位置にある。再構成(以下で議論する)の目的のために、焦点スポットがX線源110の位置を代表する。
このように、ディジタル・トモシンセシス・システム200の一実施形態では、X線源110は、焦点スポット位置を検出器216から一定の高さにしてX線113を放出するようにコンピュータ/データ処理ユニット(プロセッサ)218によって配置される。
検出器216は対象114を透過したX線113を検出し、検出器216に入射したX線に対応する信号がコンピュータ/データ処理ユニット218へ送信される。コンピュータ/データ処理ユニット218はまた、X線源110の移動を制御する。さらに、コンピュータ/データ処理ユニット218は、X線源110の移動を制御すると共に検出器216の曝射タイミング及び読み出しを制御すること220、撮像対象114の内部構造の三次元画像を再構成すること222、並びに補助処理及び制御を実行すること224を含めた様々な処理を実行するように構成されている。
さらに、一実施形態では、再構成された三次元画像は、表示画面226を備えた独立した専用コンピュータ225へ送信されて、利用者に対して表示される。但し、表示器はコンピュータ218の一部であってもよく、また独立したワークステーションでなくてもよいことを理解されたい。
図4は、横列228及び縦列230を成して構成されているピクセルを有する検出器216を示す。さらに、図4は検出器216が幾何学的には検出器面232として存在していることを示している。図4に示す検出器216の実施形態では、横列228及び縦列230は互いに対して直角(すなわち90°)を成している。しかしながら、本発明の検出器216のもう一つの実施形態では、横列及び縦列は互いに対して60°の角度を成してこれにより六角形構成として設けられていてもよい。
図5は、本発明のディジタル・トモシンセシス・システム200の一実施形態でのX線源110と、X線源110の軌跡212と、検出器面232との間の幾何学的関係を示している。本発明のこの実施形態では、ピクセルの横列228(又は縦列230)の一列毎に一意に定義される平面234(三次元)が存在しており、軌跡212上での任意のX線源110位置について、平面234内に位置する全構造(対象114の)が対応するピクセル横列228(又は縦列230)に投影されるようになっている。
X線源110は直線形軌跡212に沿って移動するので、取得画像から撮像対象の構造を再構成する二次元再構成手法をコンピュータ/データ処理ユニット218によって具現化することができる。具体的には、直線形軌跡212を含む任意の平面234を考えると、この平面234は線(図5に示す実施形態ではピクセル縦列230又はピクセル横列228)として検出器面232に交差する。この平面234の全ての点が、検出器面232の当該線に位置する点に投影される。このことは、直線形軌跡212上のX線源110の任意の位置について当てはまる。
一方、三次元空間のその他の点は、検出器面232の上述の線(図5の実施形態ではピクセル横列228又はピクセル縦列230に対応する線)には投影されない。従って、異なる複数の投影画像を通じてのこの線に沿った「プロファイル」(すなわち断面)は、平面234に位置する撮像対象114の構造の情報の全てを含んでいる。従って、これらのプロファイルは、撮像対象114を通る対応する平面状の断面の最適再構成を可能にする。
このように、この枠組みでの対象114の完全三次元再構成は、X線源軌跡212を含む各平面234に対応する平面断面の対応する二次元再構成を実行することにより達成される。対象114の三次元構造は、再構成された二次元構造情報のそのままの(natural)「パッチワーク」となる。
さらに、図5又は図8の実施形態では、X線源110の軌跡212は検出器面232に平行な平面内に位置しているので、検出器面232への投影に構造が現われる場合には対象114の構造の「フーリエ領域での結合分離(decoupling)」を追加で行なう。対象114を通る所与のスライス(検出器216に平行であるものとする)内の全構造は、投影画像に現われる際に一定の拡大率で拡大されている。この一定の拡大率は、軌跡212に沿ったX線源110の特定の位置に独立であり、X線源110が検出器216に平行な平面内の軌跡212を移動するという事実のみからの帰結である。
結果として、対象114を通るスライスに、検出器216によって検出された投影画像の各々におけるシヌソイド関数としてシヌソイド型「減弱構造」が観察される。この投影されたシヌソイド関数の周波数は、元の構造の周波数に一定の拡大率を加味したものの関数であり、位相シフトはX線源110の特定の位置に依存する。
一定の拡大率は、特定のX線源110位置に独立であるが、対象114を通る考察対象のスライスの高さには依存しており、スライスの検出器216からの距離と、関連する一定の拡大率との間には一対一の関係が存在している。
従って、シヌソイド関数によって投影画像を表わす(例えば標準的なフーリエ変換を用いて)場合に、これらのシヌソイド項の各々が、対象114を通る各々のスライスについて特定の一意に定義された周波数でシヌソイド関数に関連付けされる。これら特定の周波数での対象114のスライスのシヌソイド成分のみが、検出器216によって検出される投影画像での考察対象の周波数成分の形成に役割を果たす。このフーリエ領域での一意の関係を用いて、撮像対象114の三次元構造を再構成するときに役立てることができる。このことについては後にあらためて説明する。
図6は、本発明のディジタル・トモシンセシス・システムについて一定の拡大率 h/(h−z) を与える幾何学的関係の一例を示している。
ここで図6を参照して述べると、X線源110(図6には示されていない)は、検出器面232として存在する検出器216(図6には示されていない)に対して相対的に軌跡212に沿って移動する。軌跡212は、例えば「焦点スポット位置1」及び「焦点スポット位置2」を含んでいる。所与の高さzにおいて対象114に含まれる構造に対する拡大率は、軌跡212が検出器面232に平行な平面に含まれている場合には、軌跡212に沿って存在する全ての焦点スポット位置で一定である。すなわち、X線源110によって焦点スポット位置1又は焦点スポット位置2(検出器面232から高さhに位置する)から放出される各々のX線ビーム113は、検出器面232から高さzに位置する構造を上述の一定の拡大率で拡大する。
さらに、図5に示すディジタル・トモシンセシス・システムの実施形態では、X線源110の直線形軌跡212は検出器のピクセルの縦列230又は横列228に平行であることから、X線源軌跡212を含む平面に位置する構造の写像先の線は、検出器216のピクセル縦列230又は横列228に(それぞれ)平行になる。この特性を用い、また適当な変則型(すなわち非矩形)「ボクセル構造」(すなわち再構成される対象114を包含する三次元空間を離散化したもの。図7を参照)を用いると、二次元画像でなく一次元関数のみの補間が再構成工程222によって実行されるので、本発明のディジタル・トモシンセシス・システム200では所要の補間の計算の複雑さ及び関連する分解能損失が減少する。さらに、上述のボクセル構造を用いるときに、関数の補間が実行される点の相対位置が検出器のピクセル格子に関して固定される(且つ全ての点で同じになる)ので、工程222による補間を効率的に計算することができ、すなわち所与のプロセッサが補間を処理するのに掛かる時間が短縮する。
さらに、上述の特性を用い、また上述の適当な変則型「ボクセル構造」(すなわち再構成される対象114の三次元空間を離散化したもの)を用いると、投影された画像データを再構成に用いる前に行なわれる投影された画像データの補間(すなわち図1に示す工程122に含まれるデータ補間工程)のかなりの部分が回避される。
この特性は有利である。というのは、通例は工程122の一部である補間工程が分解能損失を本質的に齎しており、従って関連技術のディジタル・トモシンセシス・システム100では画質の損失が生じているからである。さらに、関連技術のディジタル・トモシンセシス・システム100による工程122に含まれる補間工程を実行するためには一般的には追加計算が必要である。
再構成される空間の変則型ボクセル格子上のデータは、再構成された空間を規則的な(矩形等)格子上で表示することが望ましい場合には再構成工程を実行した後に補間することができる。
しかしながら、変則型ボクセル格子(本発明のディジタル・トモシンセシス・システム200の幾何学的構成及び検出器216の「本来の」ピクセル格子に合わせて最適に適応構成されている。図7を参照)上で対象114の画像を先ず再構成することにより、図1の工程122での実際の再構成を行なう前であっても関連技術のディジタル・トモシンセシス・システムでは一般的であったような分解能の損失を導入することなく、対象114の三次元構造の再構成が与えられる。
このように、上述の各特性の帰結として、本発明のディジタル・トモシンセシス・システム200の幾何学的構成は、撮像対象114の再構成について、可能性として優れた画質及び高速な計算を齎す利点を提供する。
図7は、本発明のディジタル・トモシンセシス・システム200に関連する最適「ボクセル構造」(又はボクセル格子)を示す。図7では、平面M及びNは、撮像対象114内に位置する平面である。ボクセルの各平面スライスM及びNを、平面スライスが位置している平面M及びNに対応するそれぞれの一定の拡大率で、検出器面232に位置している検出器216(図示されていない)上のピクセル格子に写像する。例として述べると、各平面の第j横列を用いると、第j横列自体及びX線源軌跡(図5の実施形態での)は、単一の「再構成平面」内に位置している(従ってこの「再構成平面」は被撮像空間を通る対応する断面も含んでいる)。このように、任意の水平面M及びNの第j横列に位置する点での三次元構造の再構成は、対応する「再構成平面」内での二次元再構成を用いて達成される。この二次元再構成に用いられる入力データは、検出器232(すなわち平面0)の第j横列に位置する検出器ピクセルに対応した投影画像の部分によって与えられる。
一組の二次元再構成を空間的三次元再構成として結合することは簡単である。特定の必要条件に応じて、再構成は図7に示すような簡便な形態で既に与えられていてもよいし、又は三次元空間の任意の所与の点について、三次元空間の考察対象の点に最も近い点での二次元再構成から補間値を計算することにより再構成の関連値を算出する。
図7の変則型ボクセル格子はまた、焦点スポット位置が検出器から一定の高さになる(図8に示す実施形態に対応する)ような位置をX線管が取っている一般的なトモシンセシス・システム200について本発明の方法に有用であり、この理由は、対応する拡大率(当該高さでの)を乗算したボクセル同士の間の水平間隔が検出器のピクセル間隔となるからである。このため、一定数の補間工程を回避することができる。この場合には、水平スライス内に位置するボクセルの横列(又は縦列)が直線形X線源軌跡に平行となるようにボクセル格子を回転させると有利である。
図8は、本発明のディジタル・トモシンセシス・システム200のもう一つの実施形態を示しており、X線源110の軌跡212は検出器面232から一定の高さに位置しているが、検出器216の横列228にも縦列230にも平行でない。
図9は、本発明のディジタル・トモシンセシス・システム200のさらにもう一つの実施形態を示しており、X線源110の軌跡212が検出器面232から一定の高さに位置していない。X線源110の軌跡212は検出器面232から一定の高さに位置していないので、軌跡212は検出器216の横列228にも縦列230にも平行でない。図9に示す実施形態では、X線源110の軌跡212を含む線が検出器面232と交差する。
本発明のディジタル・トモシンセシス・システムは胸部撮像及び乳房撮像等に応用することができ、また他の医療関係でない応用分野(例えば非破壊評価)にも応用することができる。
ここで、図3に示す三次元構造の再構成222の一方法について説明する。以下の方法では、対象114は限定された数のディジタル放射線投影画像から再構成される。また、以下の方法では、ディジタル・トモシンセシス・システム200のX線源110は、検出器216(図3に示す)から全て同じ高さに位置する一定数の異なる位置を取り、すなわち一実施形態では、図8又は図5に示すようなディジタル・トモシンセシス・システムの実施形態とする。もう一つの実施形態では、ディジタル・トモシンセシス・システム200のX線源110は、検出器216から全て同じ高さに位置する一定数の異なる位置を取るが、1本の線上には位置しない。以下の方法を「ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法」と呼ぶものとし、この方法は、画像取得工程が、検出器216から選択された高さに位置する撮像対象114を通る平面のシヌソイド減弱プロファイルを、検出器216によって検出された投影画像に観測されるシヌソイド関数に写像するという事実を利用している。シヌソイド関数は高さ依存型の位相シフト及び周波数を含んでいる。さらに、位相シフトはまた、X線源110の位置(水平座標系での)にも依存する。以上の情報を用いて、それぞれの投影画像のフーリエ変換から、対象114を通る水平スライスのフーリエ係数を再構成する。
さらにもう一つの実施形態では、ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法において、対象114は有界の空間内に位置するという制約又は他の適当な制約を用いて、フーリエ領域での関係のみでは決定することができない対象構造の成分を再構成する。以上の制約から、撮像対象114の三次元構造の最適推定値の再構成を与える繰り返し手順が導き出される。
ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法は、ディジタル・トモシンセシス・システム200の撮像幾何学的構成(図5又は図8の実施形態での)及びトモシンセシス取得工程に合わせて最適化して構成されているため高画質を与える。さらに、ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法は、アーティファクトを混入させたり不適当な近似(平行投影等)によって再構成の画質を劣化させたりせずに対象114の画像を再構成する。
ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法は、トモシンセシス放射線投影画像からの最適画像再構成のための方法を提供し、異なるX線源110の位置が検出器216に平行な平面に位置しているようなディジタル・トモシンセシス・システム幾何学的構成に最もよく適している。さらに、ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法は、上述の「シフト後加算」、フィルタ補正逆投影及びART手法の欠点を呈することがない。
ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法では、X線源110のそれぞれの焦点位置が検出器216に平行な固定された平面に位置すると仮定する。従って、一実施形態では、X線源110は検出器216から固定された高さにある直線を移動する。この仮定は、検出器216に平行な固定された平面に位置するその他の軌跡にも一般化することができる。
また、ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法では、Nを投影画像の数とするとN個の未知数でN個の一次方程式の一定数の系を解くので、一定数の投影画像がディジタル・トモシンセシス・システム200によって取得されると仮定する。
検出器から一定の高さにある直線形軌跡を辿るX線源110を有するディジタル・トモシンセシス・システム200の場合には、図5及び図8に示すように、この直線形軌跡を含む一平面に位置する全ての点が、検出器面232の1本の線に投影される。さらに、検出器面232として記述されるように形成された異なる投影線は互いに対して(及び直線形軌跡212に対して)平行である。すなわち、X線源軌跡を含む平面に位置する構造の投影は本質的に二次元であって互いに干渉しないと考えることができる。このため、対象114の所定の空間についての三次元画像の再構成は、ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法を用いて、一組の投影から一平面での構造を再構成するという二次元問題を解き、二次元解の適当な集合を結合することにより得られる。
撮像される対象114は、複数の(薄い)スライスによって適当に表わされると想定され、ここで各々のスライスは当該スライスの範囲内では高さの関数として変化することのない構造を示す。結果として、各々のスライスは本質的に二次元構造(すなわち1枚の画像)であって、かかるスライスを通る各々の断面/プロファイルは本質的に一次元関数であると考えることができる。従って、各々のスライスを標準的な画像処理ツールで処理することができる。具体的には、画像をシヌソイド成分の和に分解する二次元フーリエ変換を算出することができる。同様に、スライス又は投影画像を通る断面毎に、標準的な一次元フーリエ変換を算出することができる。
図10及び図11は、このディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法の基礎となる原理を示している。図10は、対象から得られる異なるスライスでの構造の周波数同士の間の関係238を示すと共に、X線源110による投影から最適推定値を如何にして復元するかを示している。すなわち、図10は、検出器面232から異なる高さでの対応する周波数の図であって、対応するフーリエ係数が如何にして一次方程式の系に結び付けられるかを示している。具体的には、図10は対象を通る異なる4枚のスライスに位置する構造のみを示している。実際には、画像空間は一般的には、完全な被撮像空間を表わすためにスライスの「スタック(積層体)」(スライスの間には有意の間隔は存在しない)として構成されたさらに多数のスライスによって表わされる。
図10に示すように、X線源110は検出器面232に平行な軌跡212に沿って焦点スポット1、2、3等からX線を放出する。放出されたX線は、検出器面232に平行な平面240、242、244及び246に位置する構造を有する対象114を透過する。平面240、242、244及び246の各々は検出器面232から異なる高さhに位置している。すなわち、図10に示すように、対象の内部には、検出器面232から異なる高さにあるが検出器面232に平行な異なる平面240、242、244及び246に位置する構造が存在する。これらの構造、従って平面240、242、244及び246は、X線源110から異なる距離に位置するので、図10に示すように、X線が平面240、242、244及び246の各々を通過して検出器面232に入射する際に、以下で説明するように、X線源110によって放出されたX線ビームは一定の拡大率で構造の各々を拡大する。
図10の関係238は、4種類の異なる高さのみで構造を含む対象114を示している(すなわちこれらのスライスの間の空間は放射線透明であると想定されている)。各々のスライス内で対象114の構造のフーリエ変換を求めることにより、各々のスライスがそれぞれのシヌソイド成分に分解される。図10は、4枚の考察対象のスライスの各々について単一の周波数成分のみを示しており、説明の目的で、各々の高さに特定の位相が想定されており、さらに、これらのシヌソイド成分は等振幅を有するものと仮定されている。実際には、所与の高さにあるシヌソイド成分の位相及び振幅は、当該高さにあるスライス内の構造のフーリエ変換によって決まる。
焦点スポット位置1のみを考えると、異なる高さ240、242、244及び246での周波数は各々の高さに関連するそれぞれの拡大率によって互いに結び付けられる。具体的には、図10の影付き領域239で示すように、各々の高さ240、242、244及び246に示す完全な一周期分のシヌソイド構造が、検出器面232における完全な一周期分に投影される。すなわち、所与の周波数(検出器面232での)について、各々の高さ240、242、244及び246毎に、投影によって当該周波数に写像される正確に一つの周波数が存在する。この単純な関係は、各々の高さ240、242、244及び246に関連した拡大率によって支配される。具体的には、異なる高さでの周波数同士の間のこの同じ関係が、軌跡212上に位置する任意の焦点スポット位置で成り立つ。さらに、他の高さに位置するスライス内に位置する構造でも等価な関係が成り立つ。
さらに、関係238において、検出器での投影画像は、各々の高さ240、242、244及び246での投影されたそれぞれのシヌソイド(対応する拡大後周波数にある)の和として図示されている。焦点スポット位置1について、シヌソイドの投影は全て事実上同一であり、すなわちこれらの投影は同じ周波数、位相及び振幅を有しており、従ってこの周波数は検出器216によって検出される得られた投影画像では増幅されている。
図10に戻って、焦点スポット位置2では、拡大率が同じであるという事実から、シヌソイド成分は、焦点スポット位置1についての対応する投影と同じ周波数を有する投影画像のシヌソイド成分に投影される。しかしながら、高い側の2枚のスライス240及び242のシヌソイドは投影画像では互いに打ち消し合って、結果として、検出器216によって検出される投影画像は、焦点スポット位置1に関連した投影画像と同じ周波数であるが焦点スポット1について得られたものとは異なる位相及びより小さい振幅を有するシヌソイドを含む。
焦点スポット位置3については、さらに小さい振幅が検出器216によって検出される。数学的に、検出器216において観測されるシヌソイドの複素振幅(すなわち振幅及び位相)は、対象114内の構造の異なる高さ240、242、244及び246での対応する周波数成分の複素振幅の線形結合(絶対値が1の複素加重による)である。図10に示す実例では、ここから4個(ここでのスライスの数に等しい)の未知数での3個(焦点スポット位置の数に等しい)の一次方程式の系が得られる。この一次方程式の系は、式の数よりも変数の数が多いので劣決定系であるが、解の最適推定値は決定可能である。X線源のあらゆる焦点スポット位置について、またあらゆる周波数について、考察対象のスライス集合に関連する一組の加重(複素数であり絶対値は1である)が存在する。各々の考察対象の焦点スポット位置について、これらの加重を収集してベクトルとすることができる(このベクトルを、ベクトルの各要素が異なる高さに対応しているので、「特性縦プロファイル」と呼ぶものとする)。すると、最適解(「最適プロファイル」と呼ぶ)は、特性縦プロファイルによってスパンされるベクトル空間に位置しており投影方程式を満たす一組の係数として決定される。このようにして、最適プロファイルの係数を決定する特性縦プロファイルの線形結合がこの手順によって決定される。最適縦プロファイルの係数の和は、特性縦プロファイルの対応する値で各々加重されて、対応する焦点スポットについて、対応する周波数での対応する投影の正しいフーリエ係数を与える。特性プロファイルと同様に、最適プロファイルは係数を含むベクトルであり、各々の係数が異なる高さに対応しており、対応する周波数における対応する高さでのスライス内の構造のフーリエ変換の係数の最適推定値を示す。
図10の実例では、対象114を通る縦フーリエ係数プロファイルの最適推定値は4要素のベクトルとして与えられ、このベクトルは、焦点スポットの各々に関連する特性縦プロファイルによってスパンされる空間ベクトルに位置しており投影方程式を満たし、すなわち最適プロファイルと特性プロファイルとのスカラー積は、それぞれの投影のフーリエ係数の対応する複素振幅の値を有する。これらの関係は、本書で後に開示する式(3)〜式(5)で最も一般的な形態で表わされる。尚、かかる関係はあらゆる考察対象の周波数で成り立ち、特性縦プロファイルは考察対象の周波数の関数として変化することを銘記されたい。
図11は、位相シフトが高さ及びシヌソイド成分の周波数の関数となっていることを示す関係241を示す。さらに具体的には、図11は、2枚の異なる平面250及び252(検出器面232から異なる高さに位置する)におけるそれぞれ対応する周波数を有する対象114の二組の構造を示している。
さらに具体的には、図11は、投影写像に関連した平行移動(及び拡大)がシヌソイド成分の位相シフトに如何に対応するか、またこの(相対)位相シフトが平面250及び252の高さ、対象114(図11には示されていない)内の構造の周波数254及び256、並びに焦点スポット1と焦点スポット2との間の距離に如何に依存するかを示す関係241を図示している。
図11は、2種類の異なる高さ250及び252に位置する平面での対応するそれぞれの周波数254及び256を有する二組のシヌソイド構造を示している。周波数1(254)に対応する構造を実線で示し、周波数2(256)に対応する構造を点線で示す。分かり易くするために、異なる周波数254及び256で得られた投影を別個に示す。周波数254及び256の両方について、太い実線は焦点スポット1から得られた投影を示す(この投影は、高さ250及び252の両方に位置するそれぞれの構造について一致している)。破線は、焦点スポット2に関して上方の平面250の構造の投影を示し、一点鎖線は焦点スポット2に関して下方の平面252の構造の投影を示す。(相対)位相シフト(平行移動量を周期長で除算したものに比例する)は、
焦点スポット同士の間の距離が増すにつれて、
シヌソイド構造の位置の(検出器216からの)高さが増すにつれて、
周波数が増すにつれて、
増大する。
これらの関係は、下記の式(2)の成立を助ける基礎原理を説明している。すなわち、所与の焦点スポット位置について、また所与の周波数について、位相シフトは考察対象の構造が位置している検出器216からの高さにのみ依存する。異なる焦点スポット位置についてはこの関係は変化し、この事実を用いて、所与の高さに位置しており所与の周波数を有する構造の位相及び振幅についての情報を復元する。
図12は、ディジタル・トモシンセシス・システム200によって実行される上述の「ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法」に対応する流れ図260である。図12に示すフーリエ式再構成の流れ図260は、各々の投影画像毎の独立した処理261、各々の周波数成分毎の独立した処理265(システム幾何学的構成/焦点スポット位置についての情報267を利用する)、対象114を通る各々の水平スライス毎の独立した処理271、及び対象114の台(support、すなわち空間範囲)に関する情報又は他の制約を盛り込むことにより再構成を改善する選択随意の繰り返し手順277を含んでいる。
図12に示すように、上述の工程261、265、271及び277は次のようにして実行される。以下の記載は再構成される空間を通る投影画像及びスライスの二次元処理に関するものであるが、一実施形態では、前述のような「ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法」の二次元形態を用いる。この実施形態は特に、再構成される空間を通る投影画像及びスライスを通る対応する断面の一次元フーリエ変換を用いることを暗に意味している。
各々の投影画像毎の独立した処理261は工程262及び工程264によって実行され、これについて説明する。ディジタル・トモシンセシス・システム200によって異なる焦点スポット位置毎に投影画像を取得する(工程262)。次に、ディジタル・トモシンセシス・システム200によって各々の画像の上述のような二次元フーリエ変換を算出する(工程264)。
各々の周波数成分毎の独立した処理265は、工程266、267、268及び270によって実行され、これについて説明する。各々の周波数毎に、対応する周波数成分のフーリエ係数を全ての投影画像について収集する(工程266)。システムの幾何学的構成/焦点スポット位置についての情報267を工程268及び270によって用い、これについて説明する。各々の周波数毎に、投影画像のフーリエ係数を対応する周波数にあるフーリエ係数の何らかの特性縦プロファイルに結び付ける一次方程式の系を解く(工程268)。これらの方程式は、X線源110の焦点スポット位置267及び考察対象の周波数によって決まる。対象114の各々の高さhでの対応する周波数を、対応する高さに関連した拡大率によって投影画像の考察対象の周波数に結び付ける。X線源110の所与の焦点スポット位置について、検出器216で捕獲された画像のフーリエ係数は、撮像対象114を通る水平スライスにおける関連する周波数でのフーリエ係数の線形結合である。この線形結合での複素加重は全て絶対値が1であるが、位相が異なる。これらの加重は、考察対象の周波数、焦点スポット位置、及び対象114を通る関連するスライスの高さによって完全に決まり、焦点スポット位置が前以て固定されている場合には予め算出される。各々の周波数毎に、また各々の考察対象の焦点スポット位置毎に、これらの加重を(全ての高さについて)ベクトルとして収集した集合が、関連する特性縦プロファイルに相当する。
最適縦プロファイルは、工程268によって得られた係数で加重された焦点スポット位置に関連する(対応する周波数についての)特性縦プロファイルの線形結合を算出することにより、各々の周波数毎に決定される(工程270)。
対象114を通る各々のスライス毎の独立した処理271は、工程272、274及び276によって実行され、これについて説明する。対象114を通るスライスがディジタル・トモシンセシス・システム200によって再構成されようとしている考察対象の全ての高さ毎に、全周波数のフーリエ係数(考察対象の高さでの)を、考察対象の高さにおいて全周波数について対応する最適縦プロファイルの値を決定することにより収集する(工程272)。
考察対象の全ての高さ毎に、逆フーリエ変換を算出する(工程274)。結果は、投影によって与えられる情報にのみ基づいた考察対象の高さの各々におけるディジタル・トモシンセシス・システム200による対象114の最適再構成276となる。
対象114の台(すなわち空間範囲)についての利用可能な追加情報を用いて、台(又は包囲容積(bounding volume))の外部に位置する再構成の全要素をゼロに設定することにより再構成を台に限定する(工程278)。台とは、関数がゼロでない領域/空間である。一実施形態では、台は、対象114が存在していない領域と対立するものとしての対象114が存在する空間である。対象114の台が予め既知でなければ、所謂包囲容積を用いることができる。包囲容積とは、撮像対象についての事前知識によって画定され、対象114を含む(が対象114の台よりも大きくてもよい)空間である。一般的には、包囲容積が小さいほど、対象114の再構成の品質は良好になる。もう一つの実施形態では、追加の制約として、再構成される空間における値を、撮像対象についての物理的原理及び事前知識に基づいて物理学的に意味のある範囲に限定することを含んでいてもよい。
選択随意要素の繰り返し手順277は、工程278、280、及び282によって実行され、これについて説明する。以下の再構成260の繰り返し式更新277では、対象114を通る十分な数のスライスを再構成する。各々の焦点スポット位置毎に、再構成される対象114の対応する投影を算出する(工程280)。この工程280は、再構成される対象114を通る線に沿った明らかな(obvious)線積分を算出するか、又はフーリエ領域において、対象114を通る各々の再構成されるスライスのフーリエ変換を先ず算出し(対象114を台に限定する、且つ/又は他の制約を適用した後に)、次いで、異なる高さhでの対応する周波数成分の縦プロファイルと、焦点スポット位置及び考察対象の周波数によって与えられる特性縦プロファイルとのスカラー積を算出するかのいずれかにより達成される。
そして、元の投影画像に対する新たな投影の差を算出する(工程282)。この差を再構成アルゴリズムへの入力(すなわち工程264への入力)として用いて、再構成される対象114の現在の推定値を繰り返し更新する。
ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法は、二次元例(直線形軌跡を辿るX線源110によって投影画像を取得する特殊例に対応する)にも、X線源110が検出器から一定の高さにあるさらに一般的な軌跡(すなわち直線形軌跡でない)を辿るというさらに一般的な例で特に関心を持たれる三次元例にも適用することができる。二次元例では、図12の流れ図260の全工程を図示の正確な順序で利用するが、投影画像を処理するのではなくこの場合には「投影プロファイル」を用いる。これらの投影プロファイルは前述のように画像の値を何本かの線に沿って抽出することにより投影画像から得られる。以下では、二次元例を詳細に説明し、次いで三次元例を説明する。二次元例は三次元例を凌ぐ計算効率を与え、優れた画質を与えることができる。
以下、ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法の二次元例を参照して、対象114を通る水平スライスを所与の高さz=zに位置するものとして考察する(図6、さらに具体的に図13に示す)。この高さzでの対象114の減弱(局所変化型)をプロファイルO(x)によって表わし、ここで、xは横軸に沿った位置を表わす。このプロファイルはまた、フーリエ積分
Figure 2005013736
としても表わすことができ、式中、P(w)はプロファイルO(x)のフーリエ変換を表わす。仮定の単純化として、x軸は無限でありすなわちx∈Rとし、プロファイルO(x)は対象114が存在していない位置では全てのxについてゼロであるものとする。z成分も同様に取り扱い、これにより形式的な表現での表記を単純化する。
〔単一のファン・ビーム投影〕
図13は、単一のファン・ビーム投影を用いて上述の拡大率を説明するグラフ300を示す。以下、図13を参照して述べると、考察対象の焦点スポット位置113は、x成分sと、検出器面232からの高さhとを有する。このように、焦点スポット位置113は座標(s,h)を有する。この焦点スポット位置113に関するX線ビーム112のファン・ビーム投影は、高さzにおいて対象114を通るスライスを拡大率κ=h/(h−z)で拡大し、点(s,z)を点(s,0)に写像する。
従って、上述の例では、水平プロファイルO(x)は、次の平行移動及びスケーリングを施した自身の変形(検出器216において観測される)に写像される。
Figure 2005013736
この式のさらに詳細な導き方を以下に述べる。第二の表現(すなわち等号の右辺の表現)は、図13に示す高さzでの水平プロファイルO(x)のファン・ビーム投影のフーリエ変換表現を表わす。従って、投影画像(全ての高さzでの対象114のスライスの投影の重ね合わせで構成されている)は、
Figure 2005013736
の形態のフーリエ係数を含む。
式(2)は、対象114のスライス当たり単一のフーリエ係数(すなわちP)を投影の単一のフーリエ係数(すなわちq(w)ここで、下付き文字sは投影に対応するX線源110の特定の位置を示す)に結び付ける。
〔pzのqsからの再構成〕
式(2)は関数 P(hw/(h−z)) と関数
Figure 2005013736
とのスカラー積である(自乗可積分の複素関数のヒルベルト空間に関して)。このように、これらの係数q(w)(異なる焦点スポット位置(113)sすなわちSnについて。n=1…N)から、関数 P(hw/(h−z))
(高さzの関数として見た場合)の成分であって、関数
Figure 2005013736
(n=1…N)によってスパンされる空間に位置する成分を決定することができる。これらの係数には他の情報は含まれておらず、付加的な仮定が全くない場合には投影画像からは付加的な情報は得られない。
具体的には、関数 e(z)によってスパンされる空間に関して、
(hw/(h−z))
(zの関数としての)の最小自乗近似は、
Figure 2005013736
によって与えられ、ここで、係数 cは次の一次方程式の系(係数は複素数)
Figure 2005013736
によって決定され、行列要素Emnは、
Figure 2005013736
によって与えられる。この式は、予め画定されている焦点スポット位置 Sn,Sm について容易に値を求めることができる。
この結果(3)は、利用可能な情報の全てを利用しており且つ付加的な情報を一切生成しないという意味で最適である。さらに、式(4)の行列は(正則であり従って)、関数 e(z) が線形独立である場合にのみ可逆である。このことが成り立たない場合には、 P(hw/(h−z)) の最適近似を決定するためにはさらに慎重な(依然としてかなり基本的であるが)解析が必要とされる。
式(4)のような形式の式を各々の考察対象の周波数wについて解くと、周波数wの範囲にわたって対象114の構造の最適再構成が得られる。
〔追加制約の導入〕
以上に述べた方法は、考察対象のフーリエ領域表現に関して対象114の最適再構成を決定する。対象114の範囲が限定されているので、上方境界及び下方境界(x方向及びy方向の両方での)を、対象114の全体がこれらの境界によって画定される空間に含まれるように先験的に仮定することができる。包囲容積の特定的な形状は立方体であると制約されている訳ではなく、規則的な形状であるとさえ制約されていない。しかしながら、最良の結果を得るためには、包囲容積は可能な限り小さくなければならない。また、追加の制約として、再構成される空間における値を、撮像対象についての物理的原理及び事前知識に基づいて物理学的に意味のある範囲に限定することを含んでいてもよい。
具体的には、再構成される対象114((x,y,z)の関数として見た場合)は、次の二つの関数空間の要素である。すなわち、
包囲容積の外部ではゼロである関数(及び/又は他の制約を満たす関数)の空間Sの要素、並びに
所与の投影画像の集合を正確に生成する関数すなわち式(2)を満たす関数の空間Q′の要素。ここで、関数
Figure 2005013736
は投影画像によって完全に決定される。正確を期すために、Q′を所謂アフィン空間とし、ヒルベルト空間とはしない。
〔交互型投影で最適再構成を決定する〕
上で導き出したフーリエ領域再構成は、空間Q′の要素である関数を生ずるが、一般的にはこの関数は同時にSの要素とはならない。交互型投影アプローチは、上述の二つの制約の片方が交互に満たされるように解を更新することを含んでいる。加えて、交互型投影アプローチは、両方の条件に合致する解に収束する。
図14は、交互型投影アプローチを説明するグラフ310を示す。図14に示すように、解の初期推定値が決定される。次いで、この初期推定値を、図14のグラフ310に示すように更新する。初回の更新では、対象114の包囲容積の外部に位置するノン・ゼロ成分を補償する関数を初期推定値に加算する。結果は、関数空間Sに位置する推定値となる。しかしながら、これにより、取得された投影画像に一致しない投影が導かれる。次いで、この導出を補償する成分を決定すると、新たに更新された解の推定値は今度は再びQ′の要素となる。このアプローチは速やかに収束し、図14に示されている。
図14では、Pは「ゼロ」投影を導く関数の空間、すなわち投影によって見えるようにならない関数の空間を示し、Qは投影によって完全に決定される関数の空間を表わす。同様に、Sは所定の包囲容積の外部でゼロとなる関数の空間を示し、Tは空間の内部でゼロとなる関数の空間である。求める解はSに存在しており、本来の再構成は空間Qの再構成を生成するに留まる。繰り返し式手順によって、空間Pに存在する解の成分すなわち投影によって観測され得ない解の成分を推定する。
図14に示す手順によって得られた解は依然として正しい解ではない場合があり、すなわち再構成された撮像対象の三次元構造は実際の対象と同一でない可能性があるが、図14はそうでないことを示唆している。このことは、SとQ′との交点が一般的には、単一よりも多い「点」(すなわち関数)を含んでいるという事実の帰結である。
さらに、Q′及びSの両方の要素である解の決定は、以上に記載した交互型投影方法に限らず、他のアプローチを用いて求めることもできる。
〔手順の離散化〕
手順の離散化は比較的簡単である。x及びyの自然な離散化格子は典型的には、ディジタル検出器216(図1、図3及び図4)のピクセル格子によって決まる。離散的フーリエ変換(x/yでの)を用いると周期関数が導かれる(関数が考察対象の区間の外部でも定義されると解釈されるならば)。このため、対象114を包囲する何らかの所定の空間の外部で対象がゼロとなるという制約を完全に活用するためには、関数を定義する区間を選択するときに注意を払わなければならない。一方、z成分における離散化格子は、検出器216格子の間隔に依存しない。適当なz間隔は、最大投影角度の関数として選択してよい(投影角度が大きくなるほど細かいz離散化が必要とされ得る)。拡大率は画像対象を通る異なる水平面に関連して固有となるため、図7に示す空間の離散化を用いると有利であり、ここで、各々の水平スライス内での格子のx/y間隔(すなわち水平間隔)は対応する拡大率に従って調節される。
〔「ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法」の導出〕
以下は、以上に述べた「ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法」の導出に関する議論である。
〔基本原理〕
ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法を導き出すために、先ず、平行投影シナリオを想定し(これは実用時に見受けられるファン・ビーム投影シナリオとは対照的である)、またX線源110は検出器面232に平行な軌跡212に沿って移動すると仮定する。さらに、二次元例を示し、二次元例を三次元例に一般化する。
図15は、二次元対象撮像の構成及び座標系を示す図290である。さらに具体的には、図15は、フーリエ式再構成手法の導出に有用な平行ビーム投影例を示す図である。この仮定を用いると、幾つかの複雑さを回避することができる。すなわち、図15では、拡大率は高さによらず1となり、周波数の高さの関数としてのスケーリングを排除する。このように、図15は、X線源の焦点スポット位置の距離が対象の高さに比較して大きい場合には実世界の例の近似を示す。
検出器216(図15では検出器面232として示す)は(一般性を損なわずに)、高さがz=0で水平であるものとし、撮像対象114は検出器面232の上方に位置している。具体的には、X線源110(図15には示していない)は角度θ(縦軸zから測定した)で平行なX線292のビームを放出するものとする。平行なX線のビームは、X線源110が検出器面232から無限の距離に位置しており、上述の拡大率が1に等しい(考察対象の高さによらず)理想例である。
ここで、所与の高さz=zで対象を通る水平断面を考える。この高さでの対象の減弱(局所変化型)をプロファイル O(x) によって表わすことができ、ここで、xは横軸に沿った位置を表わす。さらに、このプロファイルは、フーリエ積分
Figure 2005013736
としても表わすことができる。具体的には、無限のx軸すなわちx∈Rを想定し、プロファイル O(x) は対象114が存在していない位置では全てのxについてゼロであるものとする。z成分も全く同様に取り扱い、これにより形式的な表現を大幅に単純化する。
平行投影(図15に示すような)は、対象114の考察対象のプロファイルを平行移動した(シフトした)自身の複写像に写像し、ここでシフト量は考察対象のプロファイルの高さz及び投影の角度θに依存する。具体的には、投影角度θ(縦軸zから測定する)及び対象を通る考察対象の断面の高さzについて、シフト長はztanθである。すなわち、高さzの減弱プロファイル O(x) が「投影プロファイル」 O(x−ztanθ) に写像される。
角度θでの単一の投影について、考察対象の対象を通る全ての水平スライスの投影の重ね合わせが生じ(すなわち全ての高さzでのプロファイルを適当にシフトしたものの重ね合わせが生ずる)、結果として、検出器216で観測されるプロファイルは、
Figure 2005013736
の形態を有する。
この表現にフーリエ表現(6)を代入すると、
Figure 2005013736
が得られる。
以上の表現を標準的なフーリエ積分形態として書き直すと、
Figure 2005013736
が得られ、ここで、フーリエ係数
Figure 2005013736
は、
Figure 2005013736
の形態を有する。従って、投影画像
Figure 2005013736
のフーリエ係数
Figure 2005013736
は、式(7)によって撮像対象114を通る全ての水平スライスのフーリエ係数 P(w) に結び付けられる。具体的には、周波数wでのフーリエ係数
Figure 2005013736
は、正確に同じ周波数にある水平な対象114のスライスのフーリエ係数のみの関数となる。
〔対象の「スライス」のフーリエ係数の最適再構成(特定の周波数での)〕
幾つかの角度θnにおいて投影が存在し、n=1…Nであるとする。すると、異なる投影画像のフーリエ係数は、
Figure 2005013736
の形態の表現を有効とし、この表現は本質的に、自乗可積分の複素関数のヒルベルト空間に関するスカラー積を表わす。具体的には、これらの係数から、関数
Figure 2005013736
(n=1…N)によってスパンされる空間に位置する関数 P(w) の成分が決定される。これらの係数には他の情報は含まれておらず、付加的な仮定が全くない場合には投影画像からは付加的な情報は得られない。
ここで、形態(8)のスカラー積から P(w) の最適推定値を決定する原理を説明する。
基本的な線形代数学から、実数値の(列)ベクトルpの最小自乗近似が一組のスカラー積
Figure 2005013736
から復元され、ここで、ベクトル e 及び値 q は既知である。具体的には、
Figure 2005013736
となる。
は列ベクトルであり、 c 及び q はスカラーであり、上付きのTの冪数は転置ベクトルを示す。
この一次方程式の系を解くと、
Figure 2005013736
がベクトル e によってスパンされる空間に関するpの最小自乗近似となるような解ベクトルcが得られる。この結果は、利用可能な情報の全てを利用しており且つ付加的な情報を生成しないという意味で最適である。式(9)の行列は(正則であり従って)、ベクトル e が線形独立である場合にのみ可逆である。このことが成り立たない場合には、pの最適近似を決定するためにはさらに慎重な解析が必要とされる。
ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法では、類似の状況が存在しているが、ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法は、実数値のベクトルではなく複素数値の関数を扱い、また有限次元のベクトル空間ではなく自乗可積分の複素関数のヒルベルト空間を考える。明確に述べると、値 q をここでは
Figure 2005013736
に置き換えて、ベクトル e を関数
Figure 2005013736
に置き換える。上で概略説明したのと全く同じようにして行列が得られ、この行列の要素はここでは、関数
Figure 2005013736
の対形成したスカラー積によって与えられ、すなわちこの行列の要素(m,n)は
Figure 2005013736
の形態を有し、この式は所定の投影角度θnについて容易に評価される。結果として得られる一次方程式の系(係数は複素数)を解くと、一組の係数 c,…,c が得られ、また
Figure 2005013736
は、全ての高さzについての(固定された)周波数wでのフーリエ係数 P(w) の最適再構成を表わす(すなわち、wを固定した P(w) がここではzの関数として解釈される)。考察対象の全周波数wについて同様の一次方程式の系を解く。
〔フーリエ・スライス定理との連結〕
式(7)の一つの解釈は、周波数wtanθに関連する関数のフーリエ変換係数 P(w) (固定された周波数wについて高さzの関数と考えられる)を算出することである。このことはまた、
Figure 2005013736
が二次元対象 O(w) = O(z,w) の二次元フーリエ変換の周波数(w,wtanθ)に関連するフーリエ係数であることを暗に意味している。この関係は本質的に、(平行)投影の一次元フーリエ変換が対象の二次元フーリエ変換の角度θでの中央スライスに等しいことを記述するフーリエ・スライス定理の言い換えである。
〔三次元例への一般化〕
以上で展開した二次元での平行投影からのディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法の三次元例への一般化について以下に述べる。
撮像対象114を通る水平スライス及び検出器216へのその投影は二次元であるので、標準的な二次元フーリエ変換を用いる。フーリエ基底関数はこの場合には、一次元フーリエ基底関数のデカルト積によって与えられ、すなわちフーリエ係数はここではx方向の周波数及びy方向の周波数の両方によって番号付けされる。二次元例と同様に、対象114を通るスライスは、平行移動後の自身の変形に写像される。
この平行移動をx成分とy成分とに分割して、続けて二次元例のさらなる一般化を行なう。ここでも、投影のフーリエ係数を形式(7)の式によって対象114を通る全水平スライスのフーリエ係数に結び付けて、一次方程式の系を解いて、対象「スライス」の最適フーリエ係数を投影のフーリエ係数から決定する。
前述のように、X線源110の軌跡が検出器面から一定の高さにある直線形軌跡である場合にはこの三次元工程は必要ではないが、本状況では選択随意で採用してもよい。しかしながら、前述のように、二次元再構成は、三次元再構成に比較して計算面の利点を与える。
〔ファン・ビーム投影への一般化〕
考察対象の焦点スポット位置はx成分sを有し、検出器216から高さhを有するとする(すなわち座標(s,h)を有する)。この焦点スポット位置に関するファン・ビーム投影は、高さzにおいて対象114を通るスライスを拡大率κ=h/(h−z)で拡大し、点(s,z)を点(s,0)に写像する。従って、この場合には水平プロファイル O(x) は、次の平行移動及びスケーリングを施した自身の変形に写像される。
Figure 2005013736
上述の表現は、 O(x) をそのフーリエ変換によって書き直すことにより得られたものである(式(6)と同様)。変数の変更を行なうと、
Figure 2005013736
が得られる。
上述の表現は、高さzでの水平プロファイル O(x) のファン・ビーム投影のフーリエ変換表現を表わしている。ここから直ちに、投影画像(全ての高さzにおけるスライスの投影の重ね合わせで構成されている)は次の形態のフーリエ係数
Figure 2005013736
を有していることが導かれる。
この表現は平行投影例での式(7)に対応している。ここでは、平行投影例と同様に、上の式は、スライス当たり単一のフーリエ係数を投影の単一のフーリエ係数に結び付ける。しかしながら、ファン・ビーム投影には拡大特性があるため、これらのフーリエ係数が全て同じ周波数wに関連付けされる訳ではない。さらに、この式はフーリエ変換として解釈することができないが、zがhよりも遥かに小さい(すなわち対象の最大高さがX線源110の焦点スポットの最小高さに対して小さい)場合には確実に近似であるものと考えることができる。尚、上で導いた式(10)は、詳細な導き方を示さずに前に与えられていた式(2)に正確に対応していることを銘記されたい。
〔追加制約の導入〕
対象114の最適再構成は、本書で上述したように、単一の周波数(及び全ての高さzについて。式(8)を参照)でのフーリエ係数の再構成について得られ、これを全周波数について実行する。
しかしながら、一般的には、対象114の範囲は限定されており、先験的な下方境界及び上方境界(x方向及びy方向の両方で)を、対象114の全体がこれらの境界によって画定される空間に含まれるように仮定する。このことはすなわち、 O(x) が所与の区間の外部ではゼロとなることを意味する。
(x) は本質的に P(w) のフーリエ変換であるという事実から、 P(w) は帯域制限されていることが導かれる。このことは特に、周波数wの関数として見た P(w) が平滑であることを暗に意味する。値 P(w) 及び P(w+σ) は最早無関係ではない(このことは、式(8)を導いたときの上述の例と同様の例と言える)。具体的には、スペクトル P(w) は、等間隔サンプル P(w) によって既に完全に決定されている。これらのサンプルから、sinc(すなわちsinx/x)関数の適当な変形で補間することにより、全てのwについて関数 P(w) が復元される。この制約は一般的には、あらゆる周波数wについて本質的に別個の独立した関係が用いられていた前述で再構成した関数 P(w) では満たされない。このことは、対象114についての部分的な情報すなわちその投影のフーリエ表現しか用いられていなかったという事実の帰結である。
この新たな空間的制約(及び/又は上で説明したような他の制約)は次のようにして用いられる。上述の交互型投影を用いたアプローチは、両形式の制約(フーリエ制約及び空間的制約)が満たされるようにして対象114を繰り返し式で再構成するのに役立つことが分かる。
具体的には、再構成される対象114は次の二つの関数空間の要素である。すなわち、
包囲容積の外部ではゼロである関数(及び/又は他の制約を満たす関数)の空間S、及び
投影集合を正確に「生成する」関数すなわち式(2)を満たす関数の空間Q′。ここで、関数 q(w) は投影画像によって完全に決定される。(正確を期すために、Q′を所謂アフィン空間とし、ヒルベルト空間とはしない)。
上で導き出した再構成は、空間Qの要素である関数を生ずるが、一般的にはこの関数は同時にSの要素とはならない。
上述の交互型投影アプローチは、上述の二つの制約の片方が交互に満たされるように解を更新するものである。交互型投影アプローチは、両方の条件に合致する解に収束する。
〔他の一般化〕
各々の周波数及び各々の焦点スポット位置に関連する特性縦プロファイルと、異なる高さで対象を通るスライスのフーリエ変換から得ることのできるフーリエ係数の対応する縦プロファイルとの間の関係は、単一の焦点スポット位置しかなかったとしても依然として満たされる。対象の初期再構成が存在する場合に(初期再構成が利用可能でないときにはあらゆる位置でゼロの再構成であってもよい)、この再構成される対象の対応する縦プロファイル(全周波数についての)を得、次いで、縦プロファイルが最適となる(当該焦点スポット及び全周波数に関して)ように、再構成される対象を更新する。この工程は、投影画像からのフーリエ空間情報のみが含まれているような前述の例に対応しており、唯一の相違は単一の焦点スポットのみが存在していることである。次いで、この工程を、1よりも多い焦点スポットが存在する場合も焦点スポットの各々について繰り返す。「最適」再構成を得るためには、異なる焦点スポットを通じて順次段階進行しながらこの工程を何度も繰り返す。最終的に、このアプローチは収束する。このように、本発明の再構成方法は、焦点スポットが必ずしも同じ高さに位置していないような(例えば図9に示す本発明の実施形態)他のシナリオであっても一般化することができ、再構成の既存の推定値を改善するのに特に有用である。このように、上述のフーリエ式再構成方法は、対応する周波数でのフーリエ係数の縦プロファイルを利用しまた推定するという一般的な発想に基づいており、これらの関係を効率的に活用しているが、この同じ原理をさらに一般的なシナリオ、特に全ての焦点スポット位置が検出器から同じ高さに位置しているとは限らないようなシステム幾何学的構成にも用いることができる。さらに、図9に示す本発明の実施形態の枠組みにおいて、フーリエ領域情報を用いた繰り返し工程を、撮像対象の台すなわち包囲容積についての情報を用いた上述の繰り返し工程と交互に用いることにより、交互型投影アプローチの一般化を得ることができる。
もう一つの実施形態では、ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法を用いて、撮像される空間において幾つかの周波数成分のみを再構成してもよい。例えば、撮像される空間の辺縁のみに関心がある場合には、辺縁はその高周波数内容によって殆ど特性決定されるので、高周波数に対応する成分のみを再構成したい場合がある。さらに、ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法は、撮像される空間において異なる周波数を実効的に結合分離して、特定の周波数における成分を個々に再構成することを可能にするので、本発明の方法を用いて特定の周波数での成分を再構成し、その他全ての成分は異なる再構成方法で再構成することができる。
本発明の以上の説明は、図示及び説明の目的のために掲げられたものである。さらに、この記載は本発明を本書に開示した形態に限定するものではない。結果的に、以上の教示並びに関連分野の技術及び知識に相当する変形及び改変は本発明の範囲内に含まれる。さらに、本書に記載した実施形態は、本発明を実施することについて現状で知られている最良の態様を説明して当業者が本発明をそのまま、又は他の実施形態で本発明の特定の応用又は用途に必要とされる様々な改変を施して利用できるようにすることを目的としている。特許請求の範囲は従来技術によって許容される範囲までの代替的な実施形態を包含するものとする。
基本的なトモシンセシス・システムを示す図である。 「シフト後加算」再構成アプローチの原理を示すフロー図である。 本発明のディジタル・トモシンセシス・システムの概略を示す図である。 本発明のディジタル・トモシンセシス・システムにおいて矩形ピクセル格子すなわち横列及び縦列を成して構成されているピクセルを有する検出器を示す図である。 本発明のディジタル・トモシンセシス・システムでのX線源とX線源の軌跡と検出器面との間の幾何学的関係を示す図である。 一定の拡大率を与える本発明のディジタル・トモシンセシス・システムの幾何学的関係を示す図である。 本発明のディジタル・トモシンセシス・システムに用いられる再構成アルゴリズムに関連した最適ボクセル構造(非矩形座標系)を示す図である。 本発明のディジタル・トモシンセシス・システムのもう一つの実施形態を示す図である。 本発明のディジタル・トモシンセシス・システムのさらにもう一つの実施形態を示す図である。 本発明のディジタル・トモシンセシス・システムの一実施形態において、対象から取得される異なる水平スライス(すなわち検出器面に平行な平面)での周波数同士の間の関係を示すと共に、X線源及び検出器によって形成される投影放射線画像から撮像対象の内部の構造の最適推定値を如何にして復元するかを示す図である。 本発明のディジタル・トモシンセシス・システムの一実施形態において、対象を通る水平スライスの高さの関数としての投影放射線画像での位相シフトの依存性を示すと共に、対象を通る当該スライス内でのシヌソイド成分の周波数を示す図である。 本発明のディジタル・トモシンセシス・システムの一実施形態によって実行される「ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法」に対応する流れ図である。 本発明のディジタル・トモシンセシス・システムにおけるファン・ビーム投影に関連した拡大率を表わすグラフである。 本発明のディジタル・トモシンセシス・システムの一実施形態において、交互型投影再構成アプローチを表わすグラフである。 本発明の一実施形態で用いられるフーリエ式再構成手法を説明するのに有用な平行ビーム投影例を示す図である。
符号の説明
100 トモシンセシス・システム
110 X線源
112 軌跡
112(図13) X線ビーム
113 X線
113(図13) 焦点スポット位置
114 対象
116、216 検出器
125、225 コンピュータ
126、226 表示画面
128 対象の平面
200 本発明のディジタル・トモシンセシス・システム
212 直線形軌跡
228 ピクセル横列
230 ピクセル縦列
232 検出器面
234 ピクセル列に対応する平面
238 異なるスライスでの構造の周波数同士の間の関係
239 一周期分のシヌソイド構造
240、242、244、246 検出器面に平行な対象内の平面
241 位相シフトと高さ及びシヌソイド成分の周波数との関係
250、252 対象内の平面
254、256 対象内の構造の周波数
260 ディジタル・トモシンセシスにおけるフーリエ式最適再構成方法
261 投影画像毎の独立した処理
262 投影画像を取得する
264 二次元フーリエ変換を算出する
265 周波数成分毎の独立した処理
266 対応する周波数成分のフーリエ係数を収集する
267 システム幾何学的構成/焦点スポット位置についての情報
268 投影画像のフーリエ係数を特性縦プロファイルに結び付ける一次方程式の系を解く
270 最適縦プロファイルを決定する
271 水平スライス毎の独立した処理
272 全周波数のフーリエ係数を収集する
274 逆フーリエ変換を算出する
276 最適再構成
277 再構成改善のための選択随意の繰り返し手順
278 再構成を台に限定する
280 投影を算出する
282 元の投影画像に対する新たな投影の差を算出する
290 二次元対象撮像の構成及び座標系
292 平行なX線
300 単一ファン・ビーム投影での拡大率
310 交互型投影アプローチ

Claims (10)

  1. 対象の複数の投影放射線画像を取得するように構成されているディジタル・トモシンセシス・システムであって、
    X線ビームを放出するように構成されているX線源(110)と、
    前記対象に対して相対的に前記X線源と一定の空間関係で配設されているディジタル検出器(116)と、
    前記X線源及び前記検出器に結合されており、投影放射線画像が前記X線源の直線形軌跡に沿って前記対象に対して相対的に前記X線源の焦点スポットの異なる位置において取得されるように、前記X線源を制御すると共に前記検出器から受け取ったデータを処理するように構成されているプロセッサ(118)とを備えたディジタル・トモシンセシス・システム。
  2. 前記X線源(110)は、前記検出器から一定の距離に位置する軌跡を移動する、請求項1に記載のディジタル・トモシンセシス・システム。
  3. 前記検出器(116)は、横列及び縦列を成して構成されているピクセルを含んでおり、前記X線源の焦点スポットは、前記ピクセルの横列又は前記ピクセルの縦列のいずれか一方に平行な直線形軌跡において前記検出器に対して相対的に移動する、請求項1に記載のディジタル・トモシンセシス・システム。
  4. 前記プロセッサはさらに、前記取得された投影放射線画像に与えられている情報から対象の複数の論理的平面における構造についての情報の二次元再構成を算出することにより、前記対象の前記各平面に与えられている三次元構造を別個に再構成する、請求項1に記載のディジタル・トモシンセシス・システム。
  5. 前記二次元再構成は、前記対象の三次元空間再構成を形成するように組み立てられる、請求項7に記載のディジタル・トモシンセシス・システム
  6. X線源及びディジタル検出器を有するシステムを用いたディジタル・トモシンセシスの方法であって、
    前記X線源により放出されるX線ビームに基づいて対象の投影放射線画像を取得するように前記検出器(116)を用いる工程と、
    投影放射線画像が前記X線源の直線形軌跡に沿って前記検出器に対して相対的に前記X線源の焦点スポットの異なる位置において取得されるように、前記X線源(110)を制御すると共に前記検出器から受け取ったデータを処理する工程とを備えた方法。
  7. 前記X線源は、前記検出器から一定の距離に位置する直線形軌跡を移動する、請求項6に記載の方法。
  8. 前記X線源は、前記検出器から一定の距離に位置する円形軌跡を移動する、請求項6に記載の方法。
  9. 前記X線源の前記焦点スポットを、前記検出器に平行な平面に位置する複数の位置に設ける工程をさらに含んでいる請求項6に記載の方法。
  10. 前記取得された投影放射線画像に与えられている情報から対象の複数の平面における構造についての情報の二次元再構成を算出することにより、前記対象の前記各平面に与えられている三次元構造を別個に再構成する工程をさらに含んでいる請求項6に記載の方法。
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