JP2005012896A - 水力発電所の負荷制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数台の水車によって駆動される複数台の発電機を備えた水力発電所において、発電機の運転台数を変更した場合における発電所としてのトータル出力変動を小さく抑えることができる水力発電所の負荷制御装置を提供する。
【解決手段】複数台の水車によって駆動される複数台の発電機を備えた水力発電所の負荷制御装置であって、負荷制限機構の負荷制限開度を検出する負荷制限開度検出手段と、ガイドベーンの開度を検出するガイドベーン開度検出手段と、負荷制限開度検出手段およびガイドベーン開度検出手段からの検出信号および複数台の発電機の停止操作信号に基づいて複数台の発電機の負荷配分を制御する制御手段とを具備している。制御手段は、所定の発電機の停止操作信号を入力し所定の発電機における負荷制限開度とガイドベーン開度が一致した時点で他の発電機の負荷配分制御を実行する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数台の水車によってそれぞれ駆動される複数台の発電機を備えた水力発電所の負荷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力の需要は時々刻々変化しており、この需要の変化に対応するため電力会社の中央給電指令所では各発電所毎に出力配分を演算し、この演算結果を出力指令信号として各発電所または水力制御所に送る。各発電所または水力制御所は、中央給電指令所からの出力指令信号に基づいて、当該発電所の複数台の発電機の各号機に対する負荷配分を演算し、各発電機の出力を制御している。特に、需要変動が著しい夏期期間には、急な負荷増大に対して発電機を迅速に追従させる必要があるため、複数台の発電機を中間負荷程度で運転しているが、系統全体のAFC容量を確保するために中央給電指令所からの出力指令値を一定にした状態で、発電機の運転台数を変更する運用が行われている。
【0003】
しかるに、出力指令値を一定にした状態で発電機の運転台数を変更すると、発電所のトータル出力が一時的に変動することがある。特に、発電機の運転台数を減らした場合に出力変動が大きく現れる。この出力変動の原因は、運転台数を減らすために1台の発電機を停止させ他の発電機の負荷を増加する制御を行う際に、運転を停止する発電機の停止を判断する条件に起因する。発電機の停止を判断する条件として従来は、発電機の停止を発電機と主母線とを接続する電路に配設された並列用遮断器の開路(解列)によって判断する方式と、停止する発電機の停止操作が行われたとき判断する方式が実施されている。
【0004】
並列用遮断器の開路(解列)によって発電機の停止を判断する方式を用いて他の発電機の負荷配分制御を実施すると、発電機の停止過程において発電所としてのトータル出力が出力指令値より大きく減少するという問題がある。即ち、並列用遮断器は、発電機を駆動する水車に流入する水量を調節するガイドベーンの開度が無負荷開度(出力=0MWとなる開度で、10%程度)になり出力が零(0MW)になった状態で開路(解列)するようになっている。しかしながら、停止する発電機は停止操作が行われるとガイドベーンが徐々に閉じられて出力が徐々に減少するが、上記のように並列用遮断器が開路(解列)するまでは停止する発電機が停止したと判断しないため、他の発電機の負荷配分制御は実行されない。従って、停止する発電機の停止過程においては、発電所としてのトータル出力が出力指令値より大きく減少する。
【0005】
一方、停止する発電機の停止操作が行われた時点で発電機の停止を判断する方式を用いて他の発電機の負荷配分制御を実施すると、発電機の停止過程において発電所としてのトータル出力が出力指令値より大きく増加するという問題がある。即ち、停止する発電機の停止操作が行われた時点で他の発電機の負荷配分制御を実施すると、停止する発電機は停止操作が行われガイドベーンが徐々に閉じられて無負荷開度なるまでは出力しているので、発電機の停止過程において発電所としてのトータル出力が出力指令値より大きく増加する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記両方式における負荷配分制御を実施した場合のトータル出力の変動について、図5および図6を参照して説明する。
中央給電指令所からの指令は、3台の水力発電機の運転を2台にして出力を600MWに維持するものとする。図5において横軸は時間を表しており、中央給電指令所からの指令、3台の発電機(1G、2G、3G)の中の第1の発電機(1G)の停止操作時、ガイドベーン負荷変動に対応して制御する調速機の上限を制限する負荷制限機構の開度(LL)とガイドベーンの開度(GV)が一致(=)する時点、第1の発電機(1G)の並列用遮断器の開路(解列)時が時系列的に示されている。そして、図5には第1の発電機(1G)の並列用遮断器の開路(解列)によって第2の発電機(2G)および第3の発電機(3G)の負荷配分制御を実施する(1)方式と、第1の発電機(1G)を停止操作によって第2の発電機(2G)および第3の発電機(3G)の負荷配分制御を実施する(2)方式の負荷配分時と当該発電所のトータル出力の変動が示されている。なお、この例においては第2の発電機2Gの調速機は、ガイドベーンの開度(GV)を0から100%へ作動する場合には2.1MW/秒になるように制御され、負荷制限開度(LL)を100から0%へ作動する場合には7MW/秒になるように制御される。一方、第1の発電機1Gと第3の発電機3Gの調速機は、ガイドベーンの開度(GV)を0から100%へ作動する場合には3.3MW/秒になるように制御され、負荷制限開度(LL)が100から0%への作動が7MW/秒になるように制御される。
【0007】
上記(1)方式および(2)方式とも負荷配分が行われるまでは、第1の発電機(1G)と第2の発電機(2G)および第3の発電機(3G)はともに200MW出力するように制御されている。
(1)方式は、第1の発電機(1G)の並列用遮断器の解列によって第1の発電機(1G)の負荷配分を零(0)にし、第2の発電機(2G)と第3の発電機(3G)の負荷配分を300MWに変更する。しかるに、第1の発電機(1G)は停止操作が行われると、ガイドベーン開度(GV)を制御する調速機の上限を制限する負荷制限機構は負荷制限開度(LL)を0%に作動するように制御される。そして、負荷制限開度(LL)がガイドベーン開度(GV)と一致(=)とする時点からガイドベーンが徐々に閉じられて出力が徐々に減少する。一方、第2の水力発電機(2G)と第3の水力発電機(3G)のガイドベーンは、第1の水力発電機(1G)の並列用遮断器が解列された時点から300MWの出力になるように徐々に開かれていく。この結果、発電所としてのトータル出力は、図5において1点鎖線で示すように負荷制限機構の負荷制限開度(LL)がガイドベーン開度(GV)と一致(=)する時点から徐々減少し、第1の水力発電機(1G)の並列用遮断器が解列して第2の水力発電機(2G)と第3の水力発電機(3G)の負荷配分が開始される時点では400MWに減少して、出力指令値(600MW)に対して200MWも落ち込んでしまう。即ち、上記(1)方式によると、トータル出力の変動は200MWとなる。上述した第1の発電機(1G)、第2の水力発電機(2G)、第3の水力発電機(3G)およびトータル出力の変動を数値で示すと、図6の(a)に示すようになる。
【0008】
一方、(2)方式は、第1の発電機(1G)の停止操作が行われた時点で、第1の発電機(1G)の負荷制限機構が負荷制限開度(LL)を0%にするように制御されるとともに、第2の発電機(2G)と第3の発電機(3G)のガイドベーンが300MWの出力になるように徐々に開かれていく。このように(2)方式によると、第1の発電機(1G)が停止してその出力が零(0)になる前から第2の発電機(2G)と第3の発電機(3G)のガイドベーンが300MWの出力になるように徐々に開かれていく。この結果、発電所としてのトータル出力は、図5において2点鎖線で示すように第1の水力発電機(1G)の停止操作が行われ負荷制限機構の負荷制限開度(LL)がガイドベーンの開度(GV)と一致(=)する時点までは増加し、出力指令値(600MW)に対してかなり増加する。上述した第1の発電機(1G)、第2の水力発電機(2G)、第3の水力発電機(3G)およびトータル出力の変動を数値で示すと、図6の(b)に示すようになる。(2)方式によると図6の(b)に示すように、第1の発電機(1G)の停止操作が行われてから14.3秒後にトータル出力が677.2MWとなり、出力指令値(600MW)に対して77.2MW変動していることが判る。(2)方式においては、出力指令値(600MW)に対する出力変動が上記(1)方式の出力変動より小さくなるが、電力系統の安定運用の面から出力変動の更なる抑制が要望される。
【0009】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その主たる技術課題は、複数台の水車によってそれぞれ駆動される複数台の発電機を備えた水力発電所において、発電機の運転台数を変更した場合における発電所としてのトータル出力変動を小さく抑えることができる水力発電所の負荷制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記技術的課題を解決するために、流入する水の水量を調節するガイドベーンをそれぞれ備えた複数台の水車と、該複数台の水車によってそれぞれ駆動される複数台の発電機と、該ガイドベーンを負荷変動に対応して制御する調速機と、該調速機の上限を制限する負荷制限機構と、を具備する水力発電所の負荷制御装置であって、
該負荷制限機構の負荷制限開度を検出する負荷制限開度検出手段と、該ガイドベーンの開度を検出するガイドベーン開度検出手段と、該負荷制限開度検出手段および該ガイドベーン開度検出手段からの検出信号および該複数台の発電機の停止操作信号に基づいて該複数台の発電機の負荷配分を制御する制御手段と、を具備し、
該制御手段は、所定の発電機の停止操作信号を入力し該所定の発電機における該負荷制限開度と該ガイドベーン開度が一致した時点で他の発電機の負荷配分制御を実行する、
ことを特徴とする水力発電所の負荷制御装置が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された水力発電所の負荷制御装置の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0012】
図1には、3台の水力発電機即ち第1の発電機1G、第2の発電機2G、第3の発電機3Gを備えた水路式水力発電所の負荷制御装置の概略構成図が示されている。第1の発電機1G、第2の発電機2G、第3の発電機3Gは、それぞれ水車4a、4b、4cによって駆動される。
水路式水力発電は、川の上流に設けられた取水堰堤5で水を取り入れ、導水路6を用いて適当な落差が得られる場所に設けられた水槽7まで水を導き、この水槽7に貯留された水を水圧鉄管8a、8b、8cを通して水車4a、4b、4cに導入する。水車4a、4b、4cに導入される水は、水車4a、4b、4cのそれぞれ入口に配設されたガイドベーン41a、41b、41cによって水量調節され、ランナー42a、42b、42cの羽根に沿って流れて吐き出される。このランナー42a、42b、42cから吐き出されるときの水の反動でランナー42a、42b、42cが回転する。
【0013】
上記ガイドベーン41a、41b、41cは、それぞれ調速機9a、9b、9cによって作動せしめられる。この調速機9a、9b、9cは負荷変動や周波数変動に対応してガイドベーン41a、41b、41cを制御するもので、従来周知の構成でよく、ガイドベーン41a、41b、41cを駆動するサーボモータや該サーボモータに導入する圧油を制御する配圧弁および該配圧弁を制御するコンバータ等備えている。なお、調速機9a、9b、9cは、後述する制御手段によってその作動が制御される。この調速機9a、9b、9cには、その上限を制限するする負荷制限機構91a(L1)、91b(L2)、91c(L2)を備えている。この負荷制限機構91a(L1)、91b(L2)、91c(L2)にはそれぞれ負荷制限機構の制限位置即ち負荷制限開度(LL)を検出する負荷制限開度検出手段92a、92b、92cが設けられており、この負荷制限開度検出手段92a、92b、92cは検出信号LL1、LL2、LL3を後述する制御手段に送る。また、図示の実施形態における水力発電所の負荷制御装置は上記ガイドベーン41a、41b、41cの開度(GV)を検出するガイドベーン開度検出手段43a、43b、43cを備えており、このガイドベーン開度検出手段43a、43b、43cは検出信号GV1、GV2、GV3を後述する制御手段に送る。
【0014】
上記第1の発電機1G、第2の発電機2G、第3の発電機3Gによって発電された電力は、電路10a、10b、10cおよびこれらの電路と接続された主母線11を通して送電線に送られる。電路10a、10b、10cには、それぞれ並列用遮断器12a(CB1)、12b(CB2)、12c(CB3)が配設されている。この並列用遮断器12a(CB1)、12b(CB2)、12c(CB3)にはそれぞれ遮断器の解列を検出するための遮断器解列検出手段13a、13b、13cが設けられており、遮断器解列検出手段13a、13b、13cは検出信号を後述する制御手段に送る。また、図示の実施形態における水力発電所の負荷制御装置は上記第1の発電機1G、第2の発電機2G、第3の発電機3Gの回転速度(RN)を検出する回転速度検出手段14a、14b、14cを備えており、この回転速度検出手段14a、14b、14cは検出信号RN1、RN2、RN3を後述する制御手段に送る。
【0015】
図示の実施形態における水力発電所の負荷制御装置は、図2に示すコンピュータからなる制御手段15を具備している。制御手段15は制御プログラムに従って所定の演算を実行する中央処理装置(CPU)、制御プログラム等を格納するリードオンリーメモリ(ROM)、演算結果等を格納するランダムアクセスメモリ(RAM)および入出力インターフェース等を備えている。この制御手段15には、上記負荷制限開度検出手段92a、92b、92c、ガイドベーン開度検出手段43a、43b、43c、遮断器解列検出手段13a、13b、13c、回転速度検出手段14a、14b、14cから検出信号が入力されるとともに、水力発電機1G、2G、3Gの停止操作を行う作動停止手段16a(ST1)、16b(ST2)、16c(ST3)および中央給電指令所からの出力指令値(OP)、発電機の運転台数指令(OM)等が入力される。そして、制御手段15からは、上記調速機9a、9b、9cおよび負荷制限機構91a、91b、91c等に制御信号を出力する。
【0016】
図示の実施形態における水力発電所の負荷制御装置は、以上のように構成されており、以下その作動について説明する。
なお、中央給電指令所から3台の発電機の運転を2台にして出力を所定の出力指令値(例えば、600MW)に維持する指令がなされたものとし、この場合の負荷配分制御につて図3に示すフローチャートを参照して説明する。
制御手段15は、先ずステップS1において作動停止手段16a(ST1)が停止操作(ON)、即ち第1の発電機1Gの停止操作が行われたか否かをチェックする。ステップS1において作動停止手段16a(ST1)が停止操作(ON)されたならば,制御手段15はステップS2に進んで負荷制限機構91a(L1)を閉作動、即ち負荷制限開度(LL)が0%になるように作動する。負荷制限機構91a(L1)を閉作動したならば、制御手段15はステップS3に進んで負荷制限開度検出手段92aとガイドベーン開度検出手段43aからの検出信号に基づいて負荷制限開度(LL1)がガイドベーン開度(GV1)と一致(=)したか否かをチェックする。ステップS3において負荷制限開度(LL1)がガイドベーン開度(GV1)と一致(=)したならば、制御手段15はステップS4に進んで第2の発電機2Gと第3の発電機3Gの負荷配分制御を実行する。この負荷配分制御は、第2の発電機2Gと第3の発電機3Gを駆動する水車4bと4cの調速機9bと9cを制御してガイドベーン41bと41cを徐々に負荷配分に対応した開度(GV)になるように作動する。
【0017】
ここで、第1の発電機1Gの停止操作が行われてからの第1の発電機1Gの出力の推移と、ステップS4における負荷配分制御に基づく第2の発電機2Gと第3の発電機3Gの出力の推移について、図4に示す負荷配分表を参照して説明する。図4には、中央給電指令所からの出力指令値が600MWの場合において、第1の発電機1Gの停止操作が行われてからの経過時間に対する第1の発電機1G、第2の発電機2G、第3の発電機3Gの出力およびトータル出力の推移が示されている。なお、第2の発電機2Gの調速機9bは、負荷制限開度(LL)が0から100%への作動が21MW/秒になるように制御され、負荷制限開度(LL)が100から0%への作動が7MW/秒になるように制御される。一方、第1の発電機1Gと第3の発電機3Gの調速機9aと9cは、負荷制限開度(LL)が0から100%への作動が33MW/秒になるように制御され、負荷制限開度(LL)が100から0%への作動が7MW/秒になるように制御される。
【0018】
図4から判るように、第1の発電機1Gの停止操作が行われてから14.3秒後に負荷制限開度(LL1)がガイドベーン開度(GV1)と一致(=)する。ここまでは第1の発電機1G、第2の発電機2G、第3の発電機3Gとも200MWの出力を維持している。負荷制限開度(LL1)がガイドベーン開度(GV1)と一致(=)すると第1の発電機1Gの出力は徐々に減少し、第1の発電機1Gの停止操作が行われてから42.9秒後に出力が零(0)となる。一方、第2の発電機2Gと第3の発電機3Gは、負荷制限開度(LL1)がガイドベーン開度(GV1)と一致(=)したら出力は徐々に増加し、第2の発電機2Gは第1の発電機1Gの停止操作が行われてから60秒後に出力が300MWとなり、第3の発電機3Gは第1の発電機1Gの停止操作が行われてから45秒後に出力が300MWとなる。この結果、第1の発電機1G、第2の発電機2G、第3の発電機3Gのトータル出力は、上記負荷制限開度(LL1)がガイドベーン開度(GV1)と一致(=)したら出力は徐々に減少し、第1の発電機1Gの停止操作が行われてから42.9秒後に544.4MWで最少となる。その後トータル出力は徐々に増加して第1の発電機1Gの停止操作が行われてから42.9秒後に600MWとなる。このように、図示の実施形態においてはトータル出力が最大に落ち込んだ時点でも出力指令値が600MWに対して55.6MWの変動に抑えることができる。このような第1の発電機1G、第2の発電機2G、第3の発電機3Gの負荷制御に基づくトータル出力が図5において実線で示されており、上記従来の(1)方式および(2)方式と比較して出力変動が少ないことが判る。
【0019】
図3のフローチャートに戻って説明を続けると、上記ステップS3において負荷制限開度(LL1)がガイドベーン開度(GV1)と一致(=)しなければ、制御手段15はステップS5に進んで遮断器解列検出手段13aからの検出信号に基づいて並列用遮断器12aが開路即ち解列したか否かをチェックする。並列用遮断器12aが開路即ち解列していなければ、制御手段15はステップS6に進んで回転速度検出手段14aからの検出信号に基づいて第1の発電機1Gの回転速度(RN1)が零(0)になったか否かをチェックする。第1の発電機1Gの回転速度(RN1)が零(0)になっていなければ、制御手段15は上記ステップS2に戻ってステップS2乃至ステップS6を繰り返し実行する。上記ステップS5において並列用遮断器12aが開路即ち解列した場合または上記ステップS6において第1の発電機1Gの回転速度(RN1)が零(0)になった場合には、制御手段15は上記ステップS4に進んで第2の発電機2Gと第3の発電機3Gの負荷配分制御を実行する。このように、ステップS5およびステップS6を実行することにより、負荷制限開度検出手段92aおよびガイドベーン開度検出手段43aが故障した場合でも並列用遮断器12aが開路即ち解列または第1の発電機1Gの回転速度(RN1)の零(0)を検出することにより、第2の発電機2Gと第3の発電機3Gの負荷配分制御を実行することができる。
【0020】
次に、上記ステップS1において作動停止手段16a(ST1)が停止操作(ON)されていない場合について説明する。
ステップS1において作動停止手段16a(ST1)が停止操作(ON)されていない場合は、ステップS7に進んで作動停止手段16b(ST2)が停止操作(ON)、即ち第2の発電機2Gの停止操作が行われたか否かをチェックする。ステップS7において作動停止手段16b(ST2)が停止操作(ON)されたならば,制御手段15はステップS8に進んで負荷制限機構91b(L2)を閉作動、即ち負荷制限開度(LL)が0%になるように作動する。負荷制限機構91b(L2)を閉作動したならば、制御手段15はステップS9に進んで負荷制限開度検出手段92bとガイドベーン開度検出手段43bからの検出信号に基づいて負荷制限開度(LL2)がガイドベーン開度(GV2)と一致(=)したか否かをチェックする。ステップS9において負荷制限開度(LL2)がガイドベーン開度(GV2)と一致(=)したならば、制御手段15はステップS10に進んで第1の発電機1Gと第3の発電機3Gの負荷配分制御を実行する。この負荷配分制御は、第1の発電機1Gと第3の発電機3Gを駆動する水車4aと4cの調速機9aと9cを制御してガイドベーン41aと41cを徐々に負荷に対応した開度(GV)になるように作動する。なお、ステップS10における第1の発電機1Gと第3の発電機3Gの負荷配分制御は、上記ステップS4の負荷配分制御と同様に行われる。
【0021】
上記ステップS9において負荷制限開度(LL2)がガイドベーン開度(GV2)と一致(=)しなければ、制御手段15はステップS11に進んで遮断器解列検出手段13bからの検出信号に基づいて並列用遮断器12bが開路即ち解列したか否かをチェックする。並列用遮断器12bが開路即ち解列していなければ、制御手段15はステップS12に進んで回転速度検出手段14bからの検出信号に基づいて第2の発電機2Gの回転速度(RN2)が零(0)になったか否かをチェックする。第2の発電機2Gの回転速度(RN2)が零(0)になっていなければ、制御手段15は上記ステップS8に戻ってステップS8乃至ステップS12を繰り返し実行する。上記ステップS11において並列用遮断器12bが開路即ち解列した場合または上記ステップS12において第2の発電機2Gの回転速度(RN2)が零(0)になった場合には、制御手段15は上記ステップS10に進んで第1の発電機1Gと第3の発電機3Gの負荷配分制御を実行する。このように、ステップS11およびステップS12を実行することにより、負荷制限開度検出手段92bおよびガイドベーン開度検出手段43bが故障した場合でも並列用遮断器12bが開路即ち解列または第2の発電機2Gの回転速度(RN2)の零(0)を検出することにより、第1の発電機1Gと第3の発電機3Gの負荷配分制御を実行することができる。
【0022】
次に、上記ステップS7において作動停止手段16b(ST2)が停止操作(ON)されていない場合について説明する。
ステップS7において作動停止手段16b(ST2)が停止操作(ON)されていない場合は、ステップS13に進んで作動停止手段16c(ST3)が停止操作(ON)、即ち第3の発電機3Gの停止操作が行われたか否かをチェックする。ステップS13において作動停止手段16c(ST3)が停止操作(ON)されたならば,制御手段15はステップS14に進んで負荷制限機構91c(L3)を閉作動、即ち負荷制限開度(LL)が0%になるように作動する。負荷制限機構91c(L3)を閉作動したならば、制御手段15はステップS15に進んで負荷制限開度検出手段92cとガイドベーン開度検出手段43cからの検出信号に基づいて負荷制限開度(LL3)がガイドベーン開度(GV3)と一致(=)したは否かをチェックする。ステップS15において負荷制限開度(LL3)がガイドベーン開度(GV3)と一致(=)したならば、制御手段15はステップS16に進んで第1の発電機1Gと第2の発電機2Gの負荷配分制御を実行する。この負荷配分制御は、第1の発電機1Gと第2の発電機2Gを駆動する水車4aと4bの調速機9aと9bを制御してガイドベーン41aと41bを徐々に負荷に対応した開度(GV)になるように作動する。なお、ステップS16における第1の発電機1Gと第3の発電機3Gの負荷配分制御は、上記ステップS4の負荷配分制御と同様に行われる。
【0023】
上記ステップS15において負荷制限開度(LL3)がガイドベーン開度(GV3)と一致(=)しなければ、制御手段15はステップS17に進んで遮断器解列検出手段13cからの検出信号に基づいて並列用遮断器12cが開路即ち解列したか否かをチェックする。並列用遮断器12cが開路即ち解列していなければ、制御手段15はステップS18に進んで回転速度検出手段14cからの検出信号に基づいて第3の発電機3Gの回転速度(RN3)が零(0)になったか否かをチェックする。第3の発電機3Gの回転速度(RN3)が零(0)になっていなければ、制御手段15は上記ステップS14に戻ってステップS14乃至ステップS18を繰り返し実行する。上記ステップS17において並列用遮断器12cが開路即ち解列した場合または上記ステップS18において第3の発電機3Gの回転速度(RN3)が零(0)になった場合には、制御手段15は上記ステップS16に進んで第1の発電機1Gと第2の発電機2Gの負荷配分制御を実行する。このように、ステップS17およびステップS18を実行することにより、負荷制限開度検出手段92cおよびガイドベーン開度検出手段43cが故障した場合でも並列用遮断器12cが開路即ち解列または第3の発電機3Gの回転速度(RN3)の零(0)を検出することにより、第1の発電機1Gと第2の発電機2Gの負荷配分制御を実行することができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明による水力発電所の負荷制御装置は以上のように構成されており、複数台の水車によってそれぞれ駆動される複数台の発電機を備え水力発電所において、所定の発電機の停止操作信号を入力し該所定の発電機における負荷制限開度とガイドベーン開度が一致した時点で他の発電機の負荷配分制御を実行するようにしたので、発電機の運転台数を変更した場合における発電所としてのトータル出力変動を小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された水力発電所の負荷制御装置の概略構成図。
【図2】図1に示す負荷制御装置を構成する制御手段のブロック構成図。
【図3】図2に示す制御手段の動作手順を示すフローチャート。
【図4】本発明に従って構成された水力発電所の負荷制御装置によって負荷配分制御された負荷配分表。
【図5】従来の負荷制御と本発明による負荷配分制御を示すタイムチャート。
【図6】従来の負荷制御によって負荷配分制御された負荷配分表。
【符号の説明】
1G:第1の発電機
2G:第2の発電機
3G:第3の発電機
4a、4b、4c:水車
41a、41b、41c:ガイドベーン
42a、42b、42c:ランナー
5:取水堰堤
6:導水路
7:水槽
8a、8b、8c:水圧鉄管
9a、9b、9c:調速機
91a(L1)、91b(L2)、91c(L2):負荷制限機構
92a、92b、92c:負荷制限開度検出手段
43a、43b、43c:ガイドベーン開度検出手段
10a、10b、10c:電路
11:主母線
12a(CB1)、12b(CB2)、12c(CB3):並列用遮断器
13a、13b、13c:遮断器解列検出手段
14a、14b、14c:回転速度検出手段
15:制御手段

Claims (1)

  1. 流入する水の水量を調節するガイドベーンをそれぞれ備えた複数台の水車と、該複数台の水車によってそれぞれ駆動される複数台の発電機と、該ガイドベーンを負荷変動に対応して制御する調速機と、該調速機の上限を制限する負荷制限機構と、を具備する水力発電所の負荷制御装置であって、
    該負荷制限機構の負荷制限開度を検出する負荷制限開度検出手段と、該ガイドベーンの開度を検出するガイドベーン開度検出手段と、該負荷制限開度検出手段および該ガイドベーン開度検出手段からの検出信号および該複数台の発電機の停止操作信号に基づいて該複数台の発電機の負荷配分を制御する制御手段と、を具備し、
    該制御手段は、所定の発電機の停止操作信号を入力し該所定の発電機における該負荷制限開度と該ガイドベーン開度が一致した時点で他の発電機の負荷配分制御を実行する、
    ことを特徴とする水力発電所の負荷制御装置。
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