JP2001194489A - 原子炉給水装置 - Google Patents

原子炉給水装置

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JP2001194489A
JP2001194489A JP2000003674A JP2000003674A JP2001194489A JP 2001194489 A JP2001194489 A JP 2001194489A JP 2000003674 A JP2000003674 A JP 2000003674A JP 2000003674 A JP2000003674 A JP 2000003674A JP 2001194489 A JP2001194489 A JP 2001194489A
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motor drive
pump
water supply
control valve
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JP2000003674A
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Hiromoto Izawa
弘基 井澤
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の原子炉給水装置と同程度又は少ない物量
ながら、原子力発電プラント起動時において給水流量の
制御を良好に行ない、また効率良くプラントを起動でき
ると共に、流量調節弁の経年劣化を低減することのでき
る原子炉給水装置を提供する。 【解決手段】原子力発電プラントに備えられ原子炉1に
おいて発生しタービン2において仕事をした蒸気が復水
される復水器3の水を前記原子炉1に供給する原子炉給
水装置30において、前記原子炉1に水を供給する為の3
台以上のポンプを設け、これらのポンプのうちの1台は
電動機駆動ポンプ9で起動用とし、この起動用電動機駆
動ポンプ9に流体継手11を設け、前記起動用電動機駆動
ポンプ9の吐出側に吐出弁12を設け、この吐出弁12と並
列に流量調節弁6を設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所の原
子炉に給水を供給するための原子炉給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力発電所においては、原子
炉で発生させた蒸気をタービンに導き、タービンに連結
された発電機で発電する。タービンで仕事を終えた蒸気
は、復水器で冷却して水に戻された後に、原子炉給水装
置により原子炉に戻される。
【0003】大型の原子力発電所では、原子炉給水装置
として、2台のタービン駆動ポンプと2台の電動機駆動
ポンプを有している。タービン駆動ポンプは定格の50%
容量であり、電動機駆動ポンプは定格の25%容量であ
る。電動機駆動ポンプの吐出側下流には、プラントの起
動時に給水流量を調節するための流量調節弁がそれぞれ
設けられている。
【0004】すなわち、プラントを起動する際の流量が
小さいときは、電動機駆動ポンプを起動し、流量調節弁
の開度調節により給水流量を制御する。そして、給水流
量が定格の25%流量まで達すると、タービン駆動ポンプ
に切り替えて定格の100 %流量まで立ち上げ定格運転を
行う。タービン駆動ポンプの流量制御は、主タービン抽
気を専用の蒸気配管で導き、その抽気量を流量調節弁に
より調節してタービン駆動蒸気量を調節して行う。
【0005】図11は従来の原子炉給水装置を備えた原子
力発電プラントの構成図である。原子炉1にて発生した
蒸気は、タービン2で仕事をした後、復水器3を経て原
子炉給水装置30に至る。原子炉給水装置30は、2台のタ
ービン駆動ポンプ4及び2台の電動機駆動ポンプ5より
構成される。
【0006】給水流量の小さいプラント起動時には電動
機駆動ポンプ5を起動し、流量調節弁6の開度調節にて
給水流量を制御する。そして、電動機駆動ポンプ5での
給水流量がその定格流量に達すると、タービン2より抽
出した蒸気を蒸気配管7を介してタービン駆動ポンプ4
のポンプ駆動用タービン8に通気し、タービン駆動ポン
プ4を運転し電動機駆動ポンプ5から切り替えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の原子炉給水装置では、起動用である電動機駆動ポ
ンプに回転数可変機能が無く、電動機駆動ポンプを定格
回転数で起動することとなる。その為、電動機駆動ポン
プ起動後からしばらくの間はポンプ吐出圧が原子炉内圧
力を大きく上回るので、流量調節弁の開度を大きく絞る
必要がある。すなわち高差圧条件にて流量調節弁を運用
することとなる為、給水流量制御性が悪く、又起動時の
プラント効率も悪く、さらに流量調節弁の経年劣化が進
む可能性がある。
【0008】そこで本発明は、従来の原子炉給水装置と
同程度又は少ない物量ながら、原子力発電プラント起動
時において給水流量の制御を良好に行ない、また効率良
くプラントを起動できると共に、流量調節弁の経年劣化
を低減することのできる原子炉給水装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
原子炉給水装置は、原子炉に水を供給する為の3台以上
のポンプを設け、そのうちの少なくとも1台は電動機駆
動ポンプで起動用とし、起動用電動機駆動ポンプには流
体継手を設け、前記起動用電動機駆動ポンプの吐出側に
吐出弁を設け、その吐出弁と並列して流量調節弁を設け
たものである。
【0010】この請求項1の発明に係わる原子炉給水装
置では、プラントの起動時に起動用電動機駆動ポンプを
起動し、流量調節弁の開度調節で給水流量制御を行う。
その後、ある程度原子炉内圧力が上昇したら、流量調節
弁は全閉、吐出弁を全開し、起動用電動機駆動ポンプの
流体継手による回転数制御で流量調節を行う。
【0011】請求項2の発明に係わる原子炉給水装置
は、請求項1の発明において、プラントの起動時に起動
用電動機駆動ポンプを最低回転数で起動し、流量調節弁
の開度調節及び流体継手によるポンプの回転数制御によ
り給水流量制御を行うようにしたものである。
【0012】この請求項2の発明に係わる原子炉給水装
置では、請求項1の発明の作用に加え、プラント起動時
の給水流量の少ない領域において、起動用電動機駆動用
ポンプを最低回転数で起動し、流量調節弁の開度調節に
より給水流量制御を行う。原子炉内圧力の上昇に合わせ
て流量調節弁の開度を徐々に上げていき、全開となった
後は流体継手により給水流量制御を行う。なお、流量調
節弁全開となったとき吐出弁を全開し、続いて流量調節
弁を全閉することで、流量調節弁を有するバイパスライ
ンから吐出弁を有するメインラインに切り替える。従っ
て、流量調節弁(及び流量調節弁を有するバイパスライ
ン)の容量は、起動用電動機駆動ポンプの最低回転数に
よって決まるが、小さいもので十分である。
【0013】この結果、流量調節弁を低差圧条件で運用
することができるため、流量調節弁の負担の軽減且つ給
水流量の高制御性を得ることができる。また流量調節弁
による流量制御を短時間に抑え早い段階でメインライン
に切り替える為、流量調節弁による絞りのロスを従来よ
り抑えることができる。以上のことは、起動時における
プラント効率を従来より向上させ、又流量調節弁の経年
劣化を抑えることにもなる。
【0014】請求項3の発明に係わる原子炉給水装置
は、請求項2の発明において、起動用電動機駆動ポンプ
により給水流量が所定値を超えて大きくなったときは、
他のポンプに切り替えて運転するようにしたものであ
る。
【0015】この請求項3の発明に係わる原子炉給水装
置では、請求項2の作用に加え、起動用電動機駆動ポン
プにより給水流量が増加し、給水流量が所定値を超えて
大きくなったときは、起動用電動機駆動ポンプを停止し
他のポンプに切り替えて運転する。そして、起動用電動
機駆動ポンプは予備機として待機状態にする。
【0016】請求項4の発明に係わる原子炉給水装置
は、請求項2の発明において、起動用電動機駆動ポンプ
により給水流量が所定値を超えて大きくなったときは、
起動用電動機駆動ポンプに加え他のポンプを運転するよ
うにしたものである。
【0017】この請求項4の発明に係わる原子炉給水装
置では、請求項2の発明の作用に加え、起動用電動機駆
動ポンプにより給水流量が所定値を超えて大きくなった
ときは、起動用電動機駆動ポンプに加え他のポンプを運
転する。原子炉給水設備として予備機を持たない構成で
ある。
【0018】請求項5の発明に係わる原子炉給水装置
は、請求項1の発明において、起動用電動機駆動ポンプ
の吐出側配管から分岐し復水器へと繋がるミニマムフロ
ーラインを設け、そのミニマムフローラインに流量調節
弁を設けたものである。
【0019】この請求項5の発明に係わる原子炉給水装
置では、請求項1の発明の作用に加え、起動用電動機駆
動ポンプの起動運転前に、ミニマムフローラインを用い
て給水の一部を復水器へ戻す運転を行う。この結果、起
動用電動機駆動ポンプの起動時におけるポンプ吸込み流
量が増大するのでポンプ吸込み圧力が低下し、ポンプ吐
出圧が下がるので、流量調節弁をさらに低差圧条件で運
用することができ、流量調節弁の負担をより軽減でき且
つ給水流量の高制御性を得ることができる。また、ミニ
マムフローラインに流量調節弁を設けているので、ミニ
マムフローラインから給水ラインへのスムーズな切り替
えが可能となる。
【0020】請求項6の発明に係わる原子炉給水装置
は、請求項5の発明において、原子炉に水を供給する為
のポンプのうち起動用電動機駆動ポンプ以外のポンプ
(以後ポンプAと呼ぶ)の吐出側に吐出弁を設け、その
吐出弁と並列して流量調節弁を設けたものである。
【0021】この請求項6の発明に係わる原子炉給水装
置では、請求項5の発明に加え、起動用電動機駆動ポン
プの起動運転前において、起動用電動機駆動ポンプの吐
出弁および流量調節弁を全閉、ポンプAの流量調節弁を
全開として運転を行う。起動用電動機駆動ポンプの起動
前は、ポンプAの流量調節弁より給水流量の調整を行
う。
【0022】起動用電動機駆動ポンプを起動する直前、
ミニマムフローラインにある流量調節弁を全開とする。
そして起動用電動機駆動ポンプを起動し、起動用電動機
駆動ポンプによる給水はミニマムフローラインより復水
器へ戻す。その後、ミニマムフローラインにある流量調
節弁の開度を徐々に下げて全閉とし、同時に起動用電動
機駆動ポンプの流量調節弁の開度を徐々に上げて全開と
する。これによりミニマムフローラインから給水側のラ
インへ切り替える。この結果、起動用電動機駆動ポンプ
起動時のインパクトを原子炉へ伝えること無く、原子炉
内水位の変動も規定値内に抑え、高い給水流量制御性を
得ることができる。
【0023】この後ポンプAの流量調節弁は流量損失を
抑える為、一度全閉とする。その後、原子炉内圧力の上
昇に合わせ起動用電動機駆動ポンプの流量調節弁の開度
を徐々に上げていき、全開となったら起動用電動機駆動
ポンプの流体継手により給水流量制御を行う。なお、起
動用電動機駆動ポンプの流量調節弁が全開となったとき
吐出弁を全開し、続いて流量調節弁を全閉し、流量調節
弁を有するバイパスラインから吐出弁を有するメインラ
インへと切り替える。
【0024】請求項7の発明に係わる原子炉給水装置
は、請求項5の発明において、起動用電動機駆動ポンプ
と起動用電動機駆動ポンプ吐出弁および流量調節弁をバ
イパスする起動系統バイパスラインを設け、その起動系
統バイパスラインに流量調節弁を設けたものである。
【0025】この請求項7の発明に係わる原子炉給水装
置では、請求項5の発明に加え、起動用電動機駆動ポン
プの起動運転前において、起動用電動機駆動ポンプの吐
出弁且つ流量調節弁を全閉、起動系統バイパスラインの
流量調節弁を全開として運転を行う。起動用電動機駆動
ポンプの起動前は、起動系統バイパスラインの流量調節
弁より給水流量の調整を行う。
【0026】起動用電動機駆動ポンプを起動する直前、
ミニマムフローラインにある流量調節弁を全開とする。
そして起動用電動機駆動ポンプを起動し、起動用電動機
駆動ポンプによる給水はミニマムフローラインより復水
器へ戻す。その後、ミニマムフローラインにある流量調
節弁の開度を徐々に下げて全閉とし、同時に起動用電動
機駆動ポンプの流量調節弁の開度を徐々に上げて全開と
する。これによりミニマムフローラインから給水側のラ
インへ切り替える。この結果、起動用電動機駆動ポンプ
起動時のインパクトを原子炉へ伝えること無く、原子炉
内水位の変動も規定値内に抑え、高い給水流量制御性を
得ることができる。
【0027】この後起動系統バイパスラインの流量調節
弁は全閉とする。その後、原子炉内圧力の上昇に合わせ
起動用電動機駆動ポンプの流量調節弁の開度を徐々に上
げていき、全開となったら起動用電動機駆動ポンプの流
体継手により給水流量制御を行う。なお、起動用電動機
駆動ポンプの流量調節弁が全開となった時吐出弁を全開
し、続いて流量調節弁を全閉し、流量調節弁を有するバ
イパスラインから吐出弁を有するメインラインへと切り
替える。
【0028】請求項8の発明に係わる原子炉給水装置
は、原子炉に水を供給する為のポンプを全て流体継手を
持つ電動機駆動ポンプとし、それぞれのポンプの吐出側
に吐出弁を設け、且つ吸込側に吸込弁を設け、全ての吐
出弁に並列して1つの流量調節弁を設けたものである。
【0029】この請求項8の発明に係わる原子炉給水装
置では、はじめに起動するポンプを自由に選ぶことがで
きる。この結果、ポンプが1台故障していてもプラント
を立ち上げることが可能となる。さらに、低負荷で長時
間運転するような起動試験時において、起動するポンプ
を1台に限定することがないので、全てのポンプを平均
的に使うことができ、又起動用ポンプが故障し起動試験
が行えないということを防ぐことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる原子炉
給水装置を備えた原子力発電プラントの構成図である。
【0031】図1において、原子炉1にて発生した蒸気
は、タービン2で仕事をした後、復水器3を経て原子炉
給水装置30に至る。原子炉給水装置30は、原子炉1に水
を供給する為の4台のポンプより構成されており、その
うちの1台は起動用電動機駆動ポンプ9として設けられ
ている。他の定格運転用ポンプ10は駆動方法を問わな
い。そして、起動用電動機駆動ポンプ9には流体継手11
を設け、起動用電動機駆動ポンプ9の吐出側には吐出弁
12を設け、この吐出弁12を有するメインライン13に並列
に流量調節弁6を有するバイパスライン14が設けられて
いる。
【0032】プラント起動時の給水流量の少ない領域に
おいて、起動用電動機駆動用ポンプ9を最低回転数で起
動し、流量調節弁6の開度調節により給水流量制御を行
う。このとき、吐出弁12は全閉である。また原子炉1内
圧力の上昇に合わせて流量調節弁6の開度を徐々に上げ
ていき、全開となった後は流体継手11により給水流量制
御を行う。なお、流量調節弁6が全開となった時、吐出
弁12を全開し、続いて流量調節弁6を全閉し、流量調節
弁6を有するバイパスライン14から吐出弁12を有するメ
インライン13に切り替える。
【0033】この結果、流量調節弁6を低差圧条件で運
用することができるため流量調節弁6の負担の軽減且つ
給水流量の高制御性を得ることができ、又流量調節弁6
による流量制御を短時間に抑え早い段階でメインライン
13に切り替える為、流量調節弁6による絞りのロスを従
来より抑えることができる。
【0034】具体的な数字をあげると、従来の起動用電
動機駆動ポンプの吐出側に設けられていた流量調節弁の
Cv値の範囲はおよそ0.5 〜100 であり、また本実施の
形態における流量調節弁6のCv値の範囲はおよそ5〜
15である。すなわち、本実施の形態における流量調節弁
6はCv値の範囲が狭いので、従来より制御性が良いと
いえる。また、以上の事は、起動時におけるプラント効
率を従来より向上させ、また流量調節弁6の経年劣化を
抑えることにもなる。
【0035】そして、給水流量が所定値を超え大きくな
ると起動用電動機駆動ポンプ9を停止し、定格運転用ポ
ンプ10に切り替えて運転する。そして、起動用電動機駆
動ポンプ9は予備機として待機状態にする。
【0036】以上述べたように、この第1の実施の形態
の原子炉給水装置によれば、給水流量の制御を良好に行
うことができ、且つ流量調節弁6の経年劣化を抑えるこ
とができ、且つ起動時におけるプラント効率を従来より
向上させることができる。
【0037】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図2は本発明の第2の実施の形態に係わる原子炉給
水装置を有する原子力発電プラントの構成図である。こ
の第2の実施の形態は、図1に示した第1の形態に対
し、予備機としての電動機駆動給水ポンプを持たない構
成としたものである。すなわち、原子炉に水を供給する
為の3台のポンプより構成されており、そのうちの1台
は起動用電動機駆動ポンプ9として設けられている。他
の定格運転用ポンプ10は駆動方法を問わない。
【0038】この場合、原子炉に水を供給する為のポン
プが3台であるので、起動用電動機駆動ポンプ9により
給水流量が所定値を超え大きくなったときは、起動用電
動機駆動ポンプ9に加え定格運転用ポンプ10を運転す
る。つまり、原子炉給水装置として予備機を持たないの
で、起動用電動機駆動ポンプ9は起動時も定格運転時も
運転される。このことを除く、起動用電動機駆動ポンプ
9を起動しバイパスライン14からメインライン13へ切り
替えるまでの操作は、前記第1の実施の形態と同様であ
り、同様の効果を得ることができる。
【0039】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第3の実施の形態に係わる原子炉給
水装置を有する原子力発電プラントの構成図である。こ
の第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態
における起動用電動機駆動ポンプ9の吐出側配管15から
分岐し復水器3へと繋がるミニマムフローライン16を設
け、そのミニマムフローライン16上に流量調節弁17を設
けたものである。
【0040】この場合、起動用電動機駆動ポンプ9によ
る給水流量の起動運転前に、ミニマムフローライン16を
用いて給水の一部を復水器3へ戻す運転を行う。この結
果、ミニマムフローライン16を設けない場合と比較し
て、起動用電動機駆動ポンプ9の起動時におけるポンプ
吸込み流量が増大し、よってポンプ吸込み圧力が低下
し、ポンプ吐出圧が下がるので、流量調節弁6をさらに
低差圧条件で運用することができ、流量調節弁6の負担
をより軽減でき且つ給水流量の高制御性を得ることがで
きる。
【0041】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図4は本発明の第4の実施の形態に係わる原子炉給
水装置を有する原子力発電プラントの構成図である。こ
の第4の実施の形態は、図2に示した第2の実施の形態
における起動用電動機駆動ポンプ9の吐出側配管15から
分岐し復水器3へと繋がるミニマムフローライン16を設
け、そのミニマムフローライン16に流量調節の為の流量
調節弁17を設けたものである。この第4の実施の形態の
原子炉給水装置の動作は、図3に示した第3の実施の形
態に係わる原子炉給水装置と同様であり、同様の効果を
得ることができる。
【0042】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第5の実施の形態に係わる原子炉給
水装置を有する原子力発電プラントの構成図である。こ
の第5の実施の形態は、図3に示した第3の実施の形態
において、起動用電動機駆動ポンプ9以外の1台の定格
運転用ポンプ18の吐出側に吐出弁19を設け、この吐出弁
19を有するメインライン21に並列に流量調節弁20を有す
るバイパスライン22を設けたものである。
【0043】起動用電動機駆動ポンプ9の起動運転前に
おいて、起動用電動機駆動ポンプ9の吐出弁12および流
量調節弁6を全閉、ポンプ18の流量調節弁20を全開とし
て運転を行う。起動用電動機駆動ポンプ9の起動前は、
ポンプ18の流量調節弁20により給水流量の調整を行う。
【0044】起動用電動機駆動ポンプ9を起動する直
前、ミニマムフローライン16にある流量調節弁17を全開
とする。そして起動用電動機駆動ポンプ9を起動し、起
動用電動機駆動ポンプ9による給水はミニマムフローラ
イン16より復水器3へ戻す。その後、ミニマムフローラ
イン16にある流量調節弁17の開度を徐々に下げて全閉と
し、同時に起動用電動機駆動ポンプ9の流量調節弁6の
開度を徐々に上げて全開とする。これによりミニマムフ
ローライン16から給水側のライン14へ切り替える。この
結果、起動用電動機駆動ポンプ9の起動時のインパクト
を原子炉1へ伝えること無く、原子炉1内水位の変動も
規定値内に抑え、高い給水流量制御性を得ることができ
る。
【0045】この後ポンプ18の流量調節弁20は流量損失
を抑える為、一度全閉とする。その後、原子炉1内圧力
の上昇に合わせ起動用電動機駆動ポンプ9の流量調節弁
6の開度を徐々に上げていき、全開となったら起動用電
動機駆動ポンプ9の流体継手により給水流量制御を行
う。なお、起動用電動機駆動ポンプ9の流量調節弁6が
全開となったとき吐出弁12を全開し、続いて流量調節弁
6を全閉し、流量調節弁6を有するバイパスライン14か
ら吐出弁12を有するメインライン13へと切り替える。
【0046】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。図6は本発明の第6の実施の形態に係わる原子炉給
水装置を有する原子力発電プラントの構成図である。こ
の第6の実施の形態は、図4に示した第4の実施の形態
において、起動用電動機駆動ポンプ9以外の1台の定格
運転用ポンプ18の吐出側に吐出弁19を設け、この吐出弁
19を有するメインライン21に並列に流量調節弁20を有す
るバイパスライン22を設けたものである。この第6の実
施の形態の原子炉給水装置の動作は、図5に示した第5
の実施の形態に係わる原子炉給水装置と同様であり、同
様の効果を得ることができる。
【0047】次に、本発明の第7の実施の形態を説明す
る。図7は本発明の第7の実施の形態に係わる原子炉給
水装置を有する原子力発電プラントの構成図である。こ
の第7の実施の形態は、図3に示した第3の実施の形態
においてさらに、起動用電動機駆動ポンプ9とその吐出
弁12および流量調節弁6をバイパスする起動系統バイパ
スライン23を設け、その起動系統バイパスライン23に流
量調節弁24を設けたものである。
【0048】起動用電動機駆動ポンプ9の起動運転前に
おいて、起動用電動機駆動ポンプ9の吐出弁12および流
量調節弁6を全閉、起動系統バイパスライン23の流量調
節弁24を全開として運転を行う。起動用電動機駆動ポン
プ9の起動前は、起動系統バイパスライン23の流量調節
弁24により給水流量の調整を行う。
【0049】起動用電動機駆動ポンプ9を起動する直
前、ミニマムフローライン16にある流量調節弁17を全開
とする。そして起動用電動機駆動ポンプ9を起動し、起
動用電動機駆動ポンプ9による給水はミニマムフローラ
イン16より復水器3へ戻す。その後、ミニマムフローラ
イン16にある流量調節弁17の開度を徐々に下げて全閉と
し、同時に起動用電動機駆動ポンプ9の流量調節弁6の
開度を徐々に上げて全開とする。これによりミニマムフ
ローライン16から給水側のライン14へ切り替える。この
結果、起動用電動機駆動ポンプ9の起動時のインパクト
を原子炉1へ伝えること無く、原子炉1内水位の変動も
規定値内に抑え、高い給水流量制御性を得ることができ
る。
【0050】この後起動系統バイパスライン23の流量調
節弁24は全閉とする。その後、原子炉1内圧力の上昇に
合わせ起動用電動機駆動ポンプ9の流量調節弁6の開度
を徐々に上げていき、全開となったら起動用電動機駆動
ポンプ9の流体継手11により給水流量制御を行う。な
お、起動用電動機駆動ポンプ9の流量調節弁6が全開と
なったとき吐出弁12を全開し、続いて流量調節弁6を全
閉し、流量調節弁6を有するバイパスライン14から吐出
弁12を有するメインライン13へと切り替える。
【0051】次に、本発明の第8の実施の形態を説明す
る。図8は本発明の第8の実施の形態に係わる原子炉給
水装置を有する原子力発電プラントの構成図である。こ
の第8の実施の形態は、図4に示した第4の実施の形態
においてさらに、起動用電動機駆動ポンプ9と吐出弁12
および流量調節弁6をバイパスする起動系統バイパスラ
イン23を設け、その起動系統バイパスライン23に流量調
節弁24を設けたものである。本発明の第8の実施の形態
の原子炉給水装置の動作は、前記第7の実施の形態に係
わる原子炉給水装置と同様であり、同様の効果を得るこ
とができる。
【0052】次に、本発明の第9の実施の形態を説明す
る。図9は本発明の第9の実施の形態に係わる原子炉給
水装置を有する原子力発電プラントの構成図である。こ
の第9の実施の形態は、原子炉1に水を供給する為のポ
ンプ9が全て流体継手11を持つ電動機駆動ポンプで、そ
れぞれのポンプ9の吐出側に吐出弁12を設け且つ吸込側
に吸込弁25を設け、全ての吐出弁12に並列して1つの流
量調節弁6を設けたものである。
【0053】この実施の形態においては、はじめに起動
するポンプ9を自由に選ぶことができる。この結果、ポ
ンプ9のうち1台故障していてもプラントを立ち上げる
ことが可能となる。さらに、低負荷で長時間運転するよ
うな起動試験時において、起動するポンプを1台に限定
することがないので、全てのポンプ9を平均的に使うこ
とができ、又起動用ポンプが故障し起動試験が行えない
ということを防ぐことができる。
【0054】次に、本発明の第10の実施の形態を説明す
る。図10は本発明の第10の実施の形態に係わる原子炉給
水装置を有する原子力発電プラントの構成図である。こ
の第10の実施の形態は、原子炉1に水を供給する為のポ
ンプ9が全て流体継手11を持つ電動機駆動ポンプで、そ
れぞれのポンプ9の吐出側に吐出弁12を設け且つ吸込側
に吸込弁25を設け、全ての吐出弁12に並列して1つの流
量調節弁6を設けたものである。
【0055】この実施の形態においては、はじめに起動
するポンプ9を自由に選ぶことができる。この結果、低
負荷で長時間運転するような起動試験時において、起動
するポンプを1台に限定することがないので、全てのポ
ンプ9を平均的に使うことができ、又起動用ポンプが故
障し起動試験が行えないということを防ぐことができ
る。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の原子炉給水
装置によれば、原子力発電プラント起動時において原子
炉給水流量の制御を良好に行ない、またプラント起動時
におけるプラント効率を従来より良くすることができる
と共に、流量調節弁の経年劣化を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す図。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す図。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す図。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示す図。
【図6】本発明の第6の実施の形態を示す図。
【図7】本発明の第7の実施の形態を示す図。
【図8】本発明の第8の実施の形態を示す図。
【図9】本発明の第9の実施の形態を示す図。
【図10】本発明の第10の実施の形態を示す図。
【図11】従来の原子炉給水装置を有する原子力発電プ
ラントの構成図。
【符号の説明】 1…原子炉、2…タービン、3…復水器、4…タービン
駆動ポンプ、5…電動機駆動ポンプ、6…流量調節弁、
7…蒸気配管、8…ポンプ駆動用タービン、9…起動用
電動機駆動ポンプ、10…定格運転用ポンプ、11…流体継
手、12…吐出弁、13…メインライン、14…バイパスライ
ン、15…吐出側配管、16…ミニマムフローライン、17…
流量調節弁、18…定格運転用ポンプ、19…吐出弁、20…
流量調節弁、21…メインライン、22…バイパスライン、
23…起動系統バイパスライン、24…流量調節弁、25…吸
込弁、30…原子炉給水装置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子力発電プラントに備えられ原子炉に
    おいて発生しタービンにおいて仕事をした蒸気が復水さ
    れる復水器の水を前記原子炉に供給する原子炉給水装置
    において、前記原子炉に水を供給する為の3台以上のポ
    ンプを設け、これらのポンプのうちの少なくとも1台は
    電動機駆動ポンプで起動用とし、この起動用電動機駆動
    ポンプに流体継手を設け、前記起動用電動機駆動ポンプ
    の吐出側に吐出弁を設け、この吐出弁と並列に流量調節
    弁を設けたことを特徴とする原子炉給水装置。
  2. 【請求項2】 原子炉への給水流量が小さいプラント起
    動時には、起動用電動機駆動ポンプを最低回転数で起動
    し、流量調節弁の開度調節及び流体継手によるポンプの
    回転数制御により給水流量制御を行うことを特徴とする
    請求項1記載の原子炉給水装置。
  3. 【請求項3】 起動用電動機駆動ポンプにより給水流量
    が所定値を超えて大きくなったとき、前記起動用電動機
    駆動ポンプから他のポンプに切り替えて運転するように
    したことを特徴とする請求項2記載の原子炉給水装置。
  4. 【請求項4】 起動用電動機駆動ポンプにより給水流量
    が所定値を超えて大きくなったとき、前記起動用電動機
    駆動ポンプに加え他のポンプを運転するようにしたこと
    を特徴とする請求項2記載の原子炉給水装置。
  5. 【請求項5】 起動用電動機駆動ポンプの吐出側配管か
    ら分岐し復水器へと繋がるミニマムフローラインを設
    け、このミニマムフローラインに流量調節弁を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の原子炉給水装置。
  6. 【請求項6】 原子炉に水を供給する為のポンプのうち
    起動用電動機駆動ポンプ以外のポンプの吐出側に吐出弁
    を設け、この吐出弁と並列に流量調節弁を設けたことを
    特徴とする請求項5記載の原子炉給水装置。
  7. 【請求項7】 起動用電動機駆動ポンプとこの起動用電
    動機駆動ポンプの吐出弁および流量調節弁をバイパスす
    る起動系統バイパスラインを設け、この起動系統バイパ
    スライン上に流量調節弁を設けたことを特徴とする請求
    項5記載の原子炉給水装置。
  8. 【請求項8】 原子力発電プラントに備えられ原子炉に
    おいて発生しタービンにおいて仕事をした蒸気が復水さ
    れる復水器の水を前記原子炉に供給する原子炉給水装置
    において、前記原子炉に水を供給する為の3台以上のポ
    ンプを設け、これらのポンプは全て流体継手を備えた電
    動機駆動ポンプとし、それぞれのポンプの吐出側に吐出
    弁を設け且つ吸込側に吸込弁を設け、前記全ての吐出弁
    に並列に1つの流量調節弁を設けたことを特徴とする原
    子炉給水装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009300387A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 加圧水型原子力プラントの2次系における循環ポンプの鉄酸化物除去方法および加圧水型原子力プラントの2次系
CN103104453A (zh) * 2011-11-11 2013-05-15 三菱重工业株式会社 冷却系统的控制方法及装置
CN105649970A (zh) * 2014-11-10 2016-06-08 中国科学院沈阳科学仪器股份有限公司 一种用于多级干式真空泵的脉冲水冷系统

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