JP2005012868A - 電源装置および電圧変換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1次側電源から各電圧変換手段へ流入する電流を効果的に分散させて、実使用状態において、1次側電流に含まれるリップル成分を低減させることができる電源装置および電圧変換方法を提供すること。
【解決手段】入力電圧を目的の出力電圧に変換する電源装置100において、入出力間において互いに並列に接続され、夫々にスイッチング素子を備えた複数の電圧変換手段2a、2bと、前記各電圧変換手段2a、2bにおけるスイッチング素子に対して、夫々スイッチング制御信号を供給する制御信号生成手段11とが備えられ、前記制御信号生成手段11が生成する夫々のスイッチング制御信号のうち、少なくとも1組は位相が異なる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力電圧を目的の出力電圧に変換する電源装置および電圧変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば薄型化、軽量化が求められる携帯電話等の携帯型移動端末では、低コスト化が追及され、システム全体の低電圧化がすすんでいる。一方で、例えば、その携帯型移動端末に用いられるディスプレイ装置にあっては、メール表示や写真表示、あるいは情報のブラウジング等の多機能化に対応するため、明るく大画面のものが要求されている。このような携帯型端末等での用途の拡大が期待されている例えば有機ELディスプレイにおいては、その駆動電圧が10V以上を必要とし、この種の端末機を駆動する小型、薄型のバッテリ電源からの出力では、その駆動電圧が不足する。このために、前記バッテリ電源からの出力電圧を、DC−DCコンバータによって変換し、必要な電圧を得るようにされている。
【0003】
図1に、チョッパ型スイッチングレギュレート方式により昇圧する電源装置、すなわちDC−DCコンバータ回路の一例を示す。図1の電源装置30は、直流電圧の入力手段であるバッテリ電源1と、前記バッテリ電源1の電圧に起電力による電圧を加えて昇圧変換する電圧変換手段31と、前記電圧変換手段31の出力電圧を目的の電圧に一定して保つようスイッチング制御信号を出力する制御信号生成手段32と、目的の電圧が出力される出力端子19とで構成される。また、前記電圧変換手段31と出力端子19との間には、電圧変換手段31で昇圧変換した電圧による出力側のリップル電流を平滑化するコンデンサ9と、抵抗10a、10bが接続されている。
【0004】
前記電圧変換手段31は、充電電流を流すことによってエネルギーを蓄積するコイル3と、前記バッテリ電源1の電圧よりも大きい電圧で放電電流が流れるダイオード4と、前記コイル3に充電電流を流すタイミングを制御するスイッチング素子5とを備えている。
【0005】
そして、前記制御信号生成手段32は、電源装置30における動作タイミングの基準信号となるクロック信号を発生するクロック発生部12と、鋸状の三角波を発生する三角波発生部13と、基準電圧を発生する基準電圧発生部17とを備える。さらに制御信号生成手段32は、前記基準電圧と、電圧変換手段31の出力電圧を抵抗10a、10bで分圧した電圧とを比較し、エラー量を出力する誤差増幅部18と、前記エラー量と前記三角波を比較し、前記スイッチング素子5のオン・オフを切り替えるスイッチング制御信号を発生するPWMコンパレータ14とを備えている。なお、前記電圧変換手段31からの出力電圧は出力端子19に供給されている。
【0006】
続いて、このような構成の電源装置30において、入力電圧Vinを出力電圧Voutに変換する動作を説明する。
前記制御信号生成手段32の三角波発生部13においては、図2のタイミング図に示すようにクロック発生部12によるクロック信号CLKの立ち上がりのタイミングで三角波が立ち上がるように鋸状の三角波T1が生成されている。
【0007】
そしてPWMコンパレータ14の一方の入力には、この三角波T1が入力され、他方の入力には誤差増幅部18からのエラー量信号eが入力されている。
図2のタイミング図に示すように、PWMコンパレータ18では、前記三角波T1の立ち上がりのタイミング及び、前記三角波T1の立ち上がり信号とエラー量信号eとが交錯するタイミングに従いスイッチング制御信号SWが生成される。このスイッチング制御信号SWは、電圧変換手段31のスイッチング素子5にゲート信号として入力される。
【0008】
一方、前記スイッチング制御信号SWが入力される電圧変換手段31のスイッチング素子5は、n型MOSFETが用いられており、従って、スイッチング制御信号SWがH(ハイ)レベルのときにスイッチオン状態となり、L(ロー)レベルのときにスイッチオフ状態となるよう動作する。
そして、スイッチング素子5がスイッチオン状態のときに、コイル3にバッテリ電源1より電流が流され、コイル3に電磁エネルギーが蓄積される。
次いでスイッチング素子5がスイッチオフ状態になると、前記コイル3に蓄積された電磁エネルギーにより起電力が発生し、これにより発生した電圧にバッテリ電源1による電圧Vinが加えられ、ダイオード4にはこの電圧による放電電流が流れる。これによって、出力端子19には昇圧変換された目的の電圧Voutが出力される。
【0009】
このように、電圧変換手段31においては、前記スイッチング制御信号SWのデューティに従ったスイッチング素子5のオン動作により、前記した昇圧動作を繰り返し、出力端子19での出力電圧Voutが目的の電圧に維持されるように作用する。
【0010】
なお、このとき1次側(バッテリ電源1側)に流れる電流Ibは、前記スイッチング制御信号SWに合わせて変化し、図2のタイミング図に示すようにリップル成分の大きな電流(以下、リップル電流と呼ぶ)となる。
このようなリップル電流は例えば携帯電話等の高周波回路(RF回路)にノイズ等の悪影響をもたらすことが知られている。
このため、前記したような電源装置にあっては、一時側に流れるリップル電流のリップル値をできるだけ低く抑える回路構成が要求されている。
【0011】
そこで、特許文献1には、このような1次側に発生するリップル電流のリップル値を抑制し、高周波障害を抑える電源装置が開示されている。
【0012】
【特許文献1】
特開2000―14129号公報(第3頁右欄第17行乃至第4頁左欄第39行、第1図)
【0013】
この特許文献1に示されるスイッチングレギュレート方式の電源装置の概略ブロック図を図3に示し、タイミング図を図4に示す。
図3に示すように、この電源装置70は、鋸状の三角波を発生する三角波発生手段73と、この三角波を遅延する遅延手段74と、入力電圧Vinを昇圧し、出力電圧Vout1、Vout2を夫々出力するDC−DCコンバータ71、72とにより構成されている。
【0014】
この電源装置70の入力電圧Vinを出力電圧Voutに変換する動作について、図3、図4に基づいて説明する。
三角波発生手段73からの三角波は、図4(a)、(b)に示すように、遅延量が異なるように遅延手段74で遅延され、遅延量の異なる三角波TR1、TR2として夫々、DC−DCコンバータ71、72に入力されている。
なお、DC−DCコンバータ72に入力される三角波TR2は、図4に示すように三角波TR1よりも時間t1だけ遅延して入力される。
【0015】
DC−DCコンバータ71では、図4(a)に示すように三角波TR1をエラー量er1と比較し、スイッチング信号SWT1を生成する。そして、このスイッチング信号SWT1に基づき内部でスイッチ制御を行なって、目的の出力電圧Vout1を出力している。
一方、DC−DCコンバータ72においても同様に、図4(b)に示すように三角波TR2をエラー量er2と比較し、スイッチング信号SWT2を生成する。そして、このスイッチング信号SWT2に基づき内部でスイッチ制御を行なって、目的の出力電圧Vout2を出力している。
なお、このとき、DC−DCコンバータ71の入力側に流れるリップル電流R1は、図4(a)に示す波形となり、DC−DCコンバータ72の入力側に流れるリップル電流R2は、図4(b)に示す波形となる。
【0016】
ここで、2個のDC−DCコンバータ71、72が動作しているときの合成リップル電流R0は、図4(c)に示すように、リップル電流R1とリップル電流R2とが合成され、ピークが分散しているところで打ち消されて、ピークの小さい合成リップル電流R0となる。
このように特許文献1に開示された電源装置にあっては、一時側に発生する合成リップル電流Rのピークが低減されるようにされている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した特許文献1に開示された電源装置によると、1次側電源を共通に利用した2つのDC−DCコンバータが備えられている。そして、夫々のコンバータの出力を、異なった負荷に対して夫々独立して供給するように構成されている。この構成によると、例えば一方のコンバータにおける負荷が軽く、他方のコンバータにおける負荷が非常に重い場合のようなアンバランスの負荷状態が発生する場合もある。
【0018】
前記したようなアンバランスの負荷状態を想定した場合においては、負荷が非常に重い状態のコンバータにおける1次側電源からの電流には大きなリップル成分が含まれることになる。したがって、前記したアンバランスの負荷状態においては、高周波障害を抑える効果は期待できない場合もある。
【0019】
この発明は、前記した技術的な課題に着目してなされたものであり、複数の電圧変換手段の入出力を互いに並列接続させることにより、各電圧変換手段に対して負荷を略均分に分散させるように構成した点に特徴を有する。これにより、1次側電源から各電圧変換手段へ流入する電流を効果的に分散させて、実使用状態において、1次側電流に含まれるリップル成分を低減させることができる電源装置および電圧変換方法を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる電源装置は、請求項1に記載のとおり、入力電圧を目的の出力電圧に変換する電源装置において、入出力間において互いに並列に接続され、夫々にスイッチング素子を備えた複数の電圧変換手段と、前記各電圧変換手段におけるスイッチング素子に対して、夫々スイッチング制御信号を供給する制御信号生成手段とが備えられ、前記制御信号生成手段が生成する夫々のスイッチング制御信号のうち、少なくとも1組は位相が異なることに特徴を有する。
【0021】
また、上記課題を解決するためになされた本発明にかかる電圧変換方法は、請求項5に記載のとおり、入力電圧を目的の出力電圧に変換する電圧変換方法において、入出力間において互いに並列接続され、スイッチング素子のスイッチング動作により出力電圧が変換される複数の電圧変換手段を備えると共に、前記各電圧変換手段に備えられたスイッチング素子のうちの少なくとも1組の素子は、スイッチング動作のタイミングが異なるように制御されることに特徴を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる電源装置および電圧変換方法について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、以下の説明においてはすでに説明した各図に示された各部(素子)に相当する部分(素子)を同一符号で示しており、したがって個々の機能および動作については適宜説明を省略する。
【0023】
図5および図6は、その第1の実施の形態を示すものである。図5は、本発明に係る電源装置および電圧変換方法が適用される回路構成の一例の概略を示すブロック図であり、図6は、図5の電源装置におけるタイミング図である。
図5に示す電源装置100の回路は、図1に示した電源装置30と同様に、チョッパ型スイッチングレギュレート方式により入力電圧を目的の出力電圧に昇圧変換する回路である。この電源装置100は、基本的に、図1に示した電源装置30の電圧変換手段31を構成する素子の部分を第1の電圧変換手段2aとし、さらに同様の構成の第2の電圧変換手段2bを並列に設けた構成とされる。すなわち、第1と第2の電圧変換手段2a、2bは、その入出力間において、互いに並列接続されている。そして、この電圧変換手段2a、2bによって、前記電圧変換手段32に替えて電圧変換手段2を構成している。なお、この電源変換部2bは、電源変換部2aと同様の構成であって、コイル6と、ダイオード7と、スイッチング素子8により構成されている。
【0024】
また、この電源装置100は、図1に示した電源装置30の制御信号生成手段32を構成する素子に加え、図1に示した三角波発生部13と同様に三角波を発生する三角波発生部15と、PWMコンパレータ14と同様にスイッチング制御信号を生成するPWMコンパレータ16を備える構成としている。これにより前記制御信号生成手段32に替えて制御信号生成手段11を構成している。
なお、前記三角波発生部15には、クロック発生部12からの反転クロック信号が入力され、これに基づき鋸状の三角波T2が生成されるように構成されている。また、この三角波発生部15により発生した三角波T2は、前記PWMコンパレータ16に入力され、誤差増幅部18からのエラー量信号eと比較されてスイッチング制御信号SW2が生成される。そして、このスイッチング制御信号SW2は、前記電圧変換手段2bのスイッチング素子8のゲート信号として入力されるように構成されている。
【0025】
続いて、このような構成の電源装置100において、入力電圧Vinを出力電圧Voutに変換する動作を説明する。
図6のタイミング図に示すように、制御信号生成手段11の三角波発生部13にあっては、クロック発生部12によるクロック信号CLKの立ち上がりのタイミングで三角波が立ち上がるように鋸状の三角波T1が形成されている。
【0026】
PWMコンパレータ14の一方の入力には、この三角波T1が入力され、他方の入力には誤差増幅部18からのエラー量信号eが入力される。
図6のタイミング図に示すように、PWMコンパレータ14では、前記三角波T1の立ち上がりのタイミング及び、前記三角波T1の立ち上がり信号とエラー量eとが交錯するタイミングに従いスイッチング制御信号SW1が生成される。
このSW1信号は、電圧変換手段2のスイッチング素子5のゲート入力となるよう出力されている。
【0027】
一方、三角波発生部15にあっては、前記クロック発生部12によるクロック信号CLKの立ち下がりのタイミングで三角波が立ち上がるように鋸状の三角波T2が形成されている。すなわち、この三角波T2は、前記三角波T1よりもクロック信号CLKの半周期分、位相が異なる信号となっている。
PWMコンパレータ16の一方の入力には、この三角波T2が入力され、他方の入力には誤差増幅部18からのエラー量信号eが入力される。
図6のタイミング図に示すように、PWMコンパレータ16では、前記三角波T2の立ち上がりのタイミング及び、前記三角波T2の立ち上がり信号とエラー量eとが交錯するタイミングに従いスイッチング制御信号SW2が生成される。
このSW2信号は、電圧変換手段2のスイッチング素子8のゲート入力となるよう出力されている。
【0028】
電圧変換手段2におけるスイッチング素子5および8においては、夫々ゲート信号として入力されるSW1、SW2に従って、スイッチオンあるいはスイッチオフの動作を行なう。
これにより、電圧変換手段2a、2bにおける昇圧動作を行ない、出力端子19に目的の出力電圧を一定して出力するようにされている。
【0029】
ここで、電圧変換手段2aの一時側に流れる電流Ib1は、前記SW1に合わせて変化し、図中に示すような波形の電流となる。一方、電圧変換手段2bの一次側に流れる電流Ib2は、前記SW2に合わせて変化し、図中に示すような波形の電流となる。このとき、電圧変換手段2の入力側に流れる電流は、これらの電流Ib1とIb2とが足し合わされた電流Ib0となる。
【0030】
ここで、図5において電圧変換手段と称した回路が1つの構成、すなわち図1に示した電源装置30の回路構成は、前記電圧変換手段2a、2bが並列接続された前記実施の形態において、前記電流Ib1とIb2の位相が一致する状態、すなわち前記SW1とSW2の位相が一致するような回路構成と等価に考えることができる。このときのリップル電流Ib4は、図6に示す通り、リップル電流Ib0に比べピーク値が大きくリップル成分も大きなものとなる。
【0031】
よって、前記した実施の形態のように、SW1とSW2の出力を制御し、電流Ib1とIb2の位相をずらすことによって、1次側に流れるリップル電流のピーク値を小さくし、リップル成分を小さく抑えることが可能となる。
また、前記ダイオード4および5からは、交互に放電電流が流れ出るように構成されているため、負荷変動に対する電圧安定化動作のレスポンスをより向上させることができる。
【0032】
以上、説明した第1の実施の形態によれば、2つの電圧変換手段を並列に設けることで、負荷を略等分させると共に、夫々の1次側に流す電流の位相をずらすことによって、1次電源側に流れるリップル電流のピーク値を小さくすることができる。
【0033】
なお、前記した実施の形態において、出力側の負荷が小さく、出力電圧が負荷により受ける変動の影響が小さい場合には、前記電圧変換手段2bの動作を行なわないように構成してもよい。
【0034】
この場合の本発明に係る電源装置について、図7に第2の実施の形態として示す。図7に示す電源装置にあっては、図5に示した電源装置100の構成に、信号供給制御手段20を加えた構成とされる。
この信号供給制御手段20は、PWMコンパレータ16のスイッチング制御信号出力SW2を電圧変換手段2bのスイッチング素子8に供給するか否かを制御するものとして設けられる。
【0035】
そして、この信号供給制御手段20は、スイッチ21と制御信号生成部22とにより構成される。
スイッチ21は制御信号生成手段22から出力される制御信号に従って、オン・オフ動作を行ない、オン状態のときのみ、PWMコンパレータ16の出力SW2をスイッチング素子8に供給するように構成されている。
【0036】
また、制御信号生成部22には、誤差増幅部18からのエラー量信号eが入力され、そのレベル値が閾値と比較されることによって、制御信号を生成するようにされている。すなわち、エラー量信号eのレベルは、出力側の負荷による電圧変化のバロメータであるため、電圧変換手段2bを動作させるか否かを判断するための閾値を予め設定しておき、この閾値とエラー量信号eとを比較することにより制御信号が生成される。
【0037】
このように本発明に係る第2の実施の形態にあっては、出力側の負荷が軽い場合においては、一方の電圧変換手段2bの動作を停止するよう制御することによって、電圧変換手段2における消費電力を低減することができる。なお、前記実施の形態においては、前記制御信号生成部22は、エラー量信号eにより出力電圧を監視し、制御信号生成を行なう形態を示した。しかしながら、これに限らず、例えば、出力電流(負荷電流)、コイル3、6に流れる電流、スイッチング素子5、8に流れる電流等を監視する回路構成として前記制御信号生成を行なってもよい。
【0038】
また、前記した第1および第2の実施の形態においては、スイッチング素子の制御信号生成にパルス幅変調方式であるPWM制御を用いたが、これは、パルス周波数変調方式のPFM制御、またはパルススキップ方式のPSM制御等を用いてもよい。あるいは、各スイッチング素子に供給する制御信号を夫々異なる制御方式(PWM制御とPFM制御等)により生成するように構成してもよい。
また、前記実施の形態では、入力電圧を昇圧変換する例を挙げたが、本発明に係る電源装置および電圧変換方法は、入力電圧を降圧あるいは反転変換する電源装置に適用してもよい。
【0039】
さらにまた、前記実施の形態においては、2つの電圧変換手段を並列に設けた構成としたが、より速く目的の電圧を安定化するために、3つ以上の複数の電圧変換手段を並列に設けた構成としてもよい。なお、このとき制御信号生成手段11から出力するスイッチング制御信号の数を、前記複数の電圧変換手段の数に合わせて出力するよう構成し、少なくとも1組以上のスイッチング制御信号の位相が異なるようにすることで、負荷変動に対する電圧変換動作のレスポンスをより向上することができると共に、1次側電流のピークを抑制し、リップル成分を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の昇圧型電源装置の回路構成の一例を示す図である。
【図2】図1の電源装置の動作タイミング図を示す図である。
【図3】従来の昇圧型電源装置の回路構成の別の一例を示す図である。
【図4】図3の電源装置の動作タイミング図を示す図である。
【図5】本発明の電源装置の第1の実施の形態に係る回路構成を示す図である。
【図6】図5に示す電源装置の動作タイミング図を示す図である。
【図7】本発明の電源装置の第2の実施の形態に係る回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 バッテリ電源
2 電圧変換手段
3 コイル
4 ダイオード
5 スイッチング素子
6 コイル
7 ダイオード
8 スイッチング素子
9 コンデンサ
10a 抵抗
10b 抵抗
11 制御信号生成手段
12 クロック発生部
13 三角波発生部
14 PWMコンパレータ
15 三角波発生部
16 PWMコンパレータ
17 基準電圧発生部
18 誤差増幅部
19 出力端子
20 信号供給制御手段
21 スイッチ
22 制御信号生成部

Claims (6)

  1. 入力電圧を目的の出力電圧に変換する電源装置において、
    入出力間において互いに並列に接続され、夫々にスイッチング素子を備えた複数の電圧変換手段と、前記各電圧変換手段におけるスイッチング素子に対して、夫々スイッチング制御信号を供給する制御信号生成手段とが備えられ、
    前記制御信号生成手段が生成する夫々のスイッチング制御信号のうち、少なくとも1組は位相が異なることを特徴とする電源装置。
  2. 前記制御信号生成手段によって生成される前記複数のスイッチング制御信号のうち、少なくとも1つを除く夫々について、前記スイッチング素子に供給するか否かを制御する信号供給制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載された電源装置。
  3. 前記信号供給制御手段は、出力負荷に応じて、各スイッチング素子に供給するスイッチング制御信号の数を可変制御することを特徴とする請求項2に記載された電源装置。
  4. 前記位相の異なるスイッチング制御信号は、共通の基準信号に基づいて生成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された電源装置。
  5. 入力電圧を目的の出力電圧に変換する電圧変換方法において、
    入出力間において互いに並列接続され、スイッチング素子のスイッチング動作により出力電圧が変換される複数の電圧変換手段を備えると共に、前記各電圧変換手段に備えられたスイッチング素子のうちの少なくとも1組の素子は、スイッチング動作のタイミングが異なるように制御されることを特徴とする電圧変換方法。
  6. 出力負荷に応じて、前記複数の電圧変換手段の動作の数を可変制御することを特徴とする請求項5に記載された電圧変換方法。
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