JP2005012384A - 水晶振動子 - Google Patents
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Abstract
【目的】本発明は収縮率の異なる導電性接着剤を塗布して、水晶片の他端部を容器本体の内底面や枕台から容易に離間し、特に振動特性を良好に維持した水晶振動子を提供する。
【構成】励振電極から引出電極の延出した水晶片の一端部両側を導電性接着剤によって固着してなる水晶振動子において、前記水晶片の下面と上面に前記導電性接着剤を塗布し、前記下面の導電性接着剤よりも前記上面の導電性接着剤の硬化時における収縮率を大きくした構成とする。
【選択図】図1
【構成】励振電極から引出電極の延出した水晶片の一端部両側を導電性接着剤によって固着してなる水晶振動子において、前記水晶片の下面と上面に前記導電性接着剤を塗布し、前記下面の導電性接着剤よりも前記上面の導電性接着剤の硬化時における収縮率を大きくした構成とする。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水晶振動子を産業上の技術分野とし、特に振動特性を良好に維持した水晶振動子に関する。
【0002】
【従来の技術】
(発明の背景)水晶振動子は周波数及び時間の基準源として知られ、電子機器に広く用いられている。近年では、表面実装型が主流を占め、小型・軽量であることから特に携帯機器に使用される。
【0003】
(従来技術の一例)第2図は一従来例を説明する水晶振動子の図で、同図(a)は断面図、同図(b)はカバーを除く平面図である。
水晶振動子は凹状とした容器本体1に水晶片2を収容し、カバー3を被せて密閉封入してなる。容器本体1の内底面には一端側に一対の水晶端子4を、他端側に枕台5有する。一対の水晶端子4は、外表面の図示しない実装端子と電気的に接続する。水晶片2は両端部に図示しないベベル加工が施され、両主面に励振電極6を有して一端部両側に引出電極7を延出する。そして、水晶片2の他端部を枕台5に載置し、引出電極7の延出した一端部両側を導電性接着剤8によって固着する。枕台は振動領域の内底面への接触を防止したりする等の機能を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の問題点)しかしながら、上記構成の水晶振動子では、水晶片2の他端部が枕台5に接触し、振動特性を悪化させる問題があった。このため、例えば特許文献1に示されるように、導電性接着剤8の収縮を利用して他端部を持ち上げることが開示されているが、確実性に欠ける問題があった。
【0005】
(発明の目的)本発明は水晶片の他端部を容易に離間した水晶振動子を提供することを目的とする。
【0006】
【特許文献1】特許第2668585号
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は水晶片の下面と上面に前記導電性接着剤を塗布し、前記下面の導電性接着剤よりも前記上面の導電性接着剤の硬化時における収縮率を大きくした構成とする。
【0008】
これにより、上面の導電性接着剤8が下面の導電性接着剤8よりも硬化時により多く収縮するので、相対的に水晶片の上面を引っ張る応力が発生し、結果として他端部が引き上げられる。したがって、水晶片の他端部を枕台から離間できる。
【0009】
【実施例】
第1図は本発明の一実施例を説明する水晶振動子の断面図である。なお、前従来例と同一部分には同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。
水晶振動子は前述したように水晶片2の他端部を枕台5に載置し、容器本体1の内底面の水晶端子4に導電性接着剤8によって引出電極7の延出した水晶片2の一端部両側を固着してなる。
【0010】
導電性接着剤8は水晶片2の下面と上面に塗布される。具体的には、水晶片2の下面に導電性接着剤8aを塗布して水晶片2を搭載した後、水晶片2の上面に導電性接着剤8bを塗布する。上面の導電性接着剤8bは下面の導電性接着剤8aよりも、硬化時の収縮力を大きくする。
【0011】
このようにすれば、上下面の導電性接着剤8(ab)は加熱時の硬化時にいずれも収縮しながら硬化する。そして、水晶片2の上下面のいずれもが一端側に引っ張られる。ここでは、上面の導電性接着剤8bは下面よりも収縮力が大きいので、上面の引張力が強い。したがって、上面が一端側に引っ張られて他端側は引きあがる。これにより、水晶片2の他端側は枕台5と離間する。
【0012】
上記実施例では水晶片2の他端部を枕台5に載置したが、枕台5はなかったとしても引き上げられるので、枕台5を不要にできる。また、水晶片2はベベル加工があってもなくても適用できる。さらに、水晶振動子単体で説明したが、例えば発振回路を集積化したICチップを一体的に収容して発振器を構成した場合でも同様である。
【0013】
【発明の効果】
本発明は水晶片の下面と上面に前記導電性接着剤を塗布し、前記下面の導電性接着剤よりも前記上面の導電性接着剤の硬化時における収縮率を大きくしたので、水晶片の他端部を容易に離間した水晶振動子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する水晶振動子の断面図である。
【図2】第2図は一従来例を説明する水晶振動子の図で、同図(a)は断面図、同図(b)はカバーを除く平面図である。
【符号の説明】
1 容器本体、2 水晶片、3 カバー、4 水晶端子、5 枕台、6 励振電極、7 引出電極、8 導電性接着剤。
【発明の属する技術分野】
本発明は水晶振動子を産業上の技術分野とし、特に振動特性を良好に維持した水晶振動子に関する。
【0002】
【従来の技術】
(発明の背景)水晶振動子は周波数及び時間の基準源として知られ、電子機器に広く用いられている。近年では、表面実装型が主流を占め、小型・軽量であることから特に携帯機器に使用される。
【0003】
(従来技術の一例)第2図は一従来例を説明する水晶振動子の図で、同図(a)は断面図、同図(b)はカバーを除く平面図である。
水晶振動子は凹状とした容器本体1に水晶片2を収容し、カバー3を被せて密閉封入してなる。容器本体1の内底面には一端側に一対の水晶端子4を、他端側に枕台5有する。一対の水晶端子4は、外表面の図示しない実装端子と電気的に接続する。水晶片2は両端部に図示しないベベル加工が施され、両主面に励振電極6を有して一端部両側に引出電極7を延出する。そして、水晶片2の他端部を枕台5に載置し、引出電極7の延出した一端部両側を導電性接着剤8によって固着する。枕台は振動領域の内底面への接触を防止したりする等の機能を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の問題点)しかしながら、上記構成の水晶振動子では、水晶片2の他端部が枕台5に接触し、振動特性を悪化させる問題があった。このため、例えば特許文献1に示されるように、導電性接着剤8の収縮を利用して他端部を持ち上げることが開示されているが、確実性に欠ける問題があった。
【0005】
(発明の目的)本発明は水晶片の他端部を容易に離間した水晶振動子を提供することを目的とする。
【0006】
【特許文献1】特許第2668585号
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は水晶片の下面と上面に前記導電性接着剤を塗布し、前記下面の導電性接着剤よりも前記上面の導電性接着剤の硬化時における収縮率を大きくした構成とする。
【0008】
これにより、上面の導電性接着剤8が下面の導電性接着剤8よりも硬化時により多く収縮するので、相対的に水晶片の上面を引っ張る応力が発生し、結果として他端部が引き上げられる。したがって、水晶片の他端部を枕台から離間できる。
【0009】
【実施例】
第1図は本発明の一実施例を説明する水晶振動子の断面図である。なお、前従来例と同一部分には同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。
水晶振動子は前述したように水晶片2の他端部を枕台5に載置し、容器本体1の内底面の水晶端子4に導電性接着剤8によって引出電極7の延出した水晶片2の一端部両側を固着してなる。
【0010】
導電性接着剤8は水晶片2の下面と上面に塗布される。具体的には、水晶片2の下面に導電性接着剤8aを塗布して水晶片2を搭載した後、水晶片2の上面に導電性接着剤8bを塗布する。上面の導電性接着剤8bは下面の導電性接着剤8aよりも、硬化時の収縮力を大きくする。
【0011】
このようにすれば、上下面の導電性接着剤8(ab)は加熱時の硬化時にいずれも収縮しながら硬化する。そして、水晶片2の上下面のいずれもが一端側に引っ張られる。ここでは、上面の導電性接着剤8bは下面よりも収縮力が大きいので、上面の引張力が強い。したがって、上面が一端側に引っ張られて他端側は引きあがる。これにより、水晶片2の他端側は枕台5と離間する。
【0012】
上記実施例では水晶片2の他端部を枕台5に載置したが、枕台5はなかったとしても引き上げられるので、枕台5を不要にできる。また、水晶片2はベベル加工があってもなくても適用できる。さらに、水晶振動子単体で説明したが、例えば発振回路を集積化したICチップを一体的に収容して発振器を構成した場合でも同様である。
【0013】
【発明の効果】
本発明は水晶片の下面と上面に前記導電性接着剤を塗布し、前記下面の導電性接着剤よりも前記上面の導電性接着剤の硬化時における収縮率を大きくしたので、水晶片の他端部を容易に離間した水晶振動子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する水晶振動子の断面図である。
【図2】第2図は一従来例を説明する水晶振動子の図で、同図(a)は断面図、同図(b)はカバーを除く平面図である。
【符号の説明】
1 容器本体、2 水晶片、3 カバー、4 水晶端子、5 枕台、6 励振電極、7 引出電極、8 導電性接着剤。
Claims (1)
- 励振電極から引出電極の延出した水晶片の一端部両側を導電性接着剤によって固着してなる水晶振動子において、前記水晶片の下面と上面に前記導電性接着剤を塗布し、前記下面の導電性接着剤よりも前記上面の導電性接着剤の硬化時における収縮率を大きくしたことを特徴とする水晶振動子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003172745A JP2005012384A (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | 水晶振動子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003172745A JP2005012384A (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | 水晶振動子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005012384A true JP2005012384A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34096767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003172745A Pending JP2005012384A (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | 水晶振動子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005012384A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007166435A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Daishinku Corp | 水晶振動デバイス |
JP2008295031A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-12-04 | Daishinku Corp | 水晶振動デバイス |
JP2019117991A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 京セラ株式会社 | 水晶デバイス |
-
2003
- 2003-06-18 JP JP2003172745A patent/JP2005012384A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007166435A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Daishinku Corp | 水晶振動デバイス |
JP2008295031A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-12-04 | Daishinku Corp | 水晶振動デバイス |
JP4720846B2 (ja) * | 2007-04-27 | 2011-07-13 | 株式会社大真空 | 水晶振動デバイス |
JP2019117991A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 京セラ株式会社 | 水晶デバイス |
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