JP2005010313A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力化を図ることで内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができるようにする。
【解決手段】撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源22と、被写体をCCD38に結像させるズームレンズ14を駆動するレンズ駆動部と、CCD38により得られた画像信号のコントラストに応じてレンズ駆動部を駆動してオートフォーカスを実行する合焦部306と、この合焦部306によってオートフォーカスを実行するとき、フラッシュ光源22をパルス発光させると共に、その発光量を画像信号に基づいて制御する主制御部30とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子により被写体の画像信号を生成するデジタルスチルカメラなどの撮像装置に関し、特にはオートフォーカスを実行させるようにした撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、銀塩カメラに代わり、撮像素子により被写体の画像信号(画像データ)を生成するデジタルスチルカメラなどの撮像装置が汎用されるようになってきている。このような撮像装置においては、撮像素子により得た画像信号のコントラストを検出し、この検出結果に基づいてレンズを合焦位置に移動させる、いわゆる山登り方式といわれるオートフォーカス方式が採用されている。
【0003】
ところで、周囲が暗くて被写体の輝度が低いために撮像素子から得た画像信号のコントラストが低い場合には、正確な合焦位置を検出することができないことになる。このため、周囲が暗くて被写体の輝度が低い場合には、オートフォーカスを実行する際の補助光として、外付けのフラッシュ光源が用いられたり、ボディに具備されたフラッシュ光源が用いられたりする(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このように、周囲が暗くて被写体の輝度が低い場合に、オートフォーカスを実行する際の補助光として、外付けのフラッシュ光源を用いたり、ボディに具備されたフラッシュ光源を用いたりすると、撮像素子により得た画像信号のコントラストが適正なものとなって正確な合焦位置を検出することができるようになる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−350170号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、補助光として外付けのフラッシュ光源を用いる場合には、部材点数が増大することで製品コストが上昇すると共に、撮像装置そのものが大型化する一方、補助光として頻繁にフラッシュ光源を用いると、ボディに内蔵されているバッテリ電源の消耗が激しくなるという問題があった。また、ボディに具備されたフラッシュ光源を用いる場合には、製品コストの上昇や大型化などの問題は生じないが、補助光として頻繁にフラッシュ光源を用いると、外付けのフラッシュ光源を用いる場合と同様にボディに内蔵されているバッテリ電源の消耗が激しくなるという問題があった。
【0007】
なお、このようなバッテリ電源の消耗の問題は、デジタルスチルカメラだけではなく、デジタルビデオカメラ、監視カメラなどの他の撮像装置においても生じ得るものであり、しかも、フラッシュ光源を補助光として用いる場合だけではなく、フラッシュ光源を本撮影時において用いる場合にも生じ得るものである。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、省電力化を図ることで内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる撮像装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、この合焦手段によってオートフォーカスを実行するとき、前記フラッシュ光源をパルス発光させると共に、その発光量を前記画像信号に基づいて制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
この構成によれば、合焦手段によりオートフォーカスが実行されるとき、フラッシュ光源がパルス発光され、この発光量が撮像素子により得られた画像信号の例えば輝度に基づいて制御される。すなわち、被写体が明るいために画像信号の輝度が大きいときにはオートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量が少なくされ、被写体が暗いために画像信号の輝度が小さいときにはオートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量が多くされる。これにより、発光量が不必要に多くされることがないことから、オートフォーカスを実行する際のフラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制されることになり、内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0011】
また、請求項2の発明は、撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記フラッシュ光源をパルス発光させたときの画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、この合焦手段によってオートフォーカスを実行するとき、前記レンズの位置が合焦位置から所定値以上離間している場合に前記レンズ駆動手段によるレンズの移動量を増大させる制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】
この構成によれば、合焦手段によりフラッシュ光源をパルス発光させた状態でオートフォーカスが実行されるとき、レンズの位置が合焦位置から所定値以上離間している場合にレンズ駆動手段によるレンズの移動量が増大される。これにより、レンズが短時間で合焦位置に達することから、オートフォーカスを実行する際のフラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制される結果、内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0013】
また、請求項3の発明は、撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記フラッシュ光源をパルス発光させたときの画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、この合焦手段により前記レンズが合焦位置に達したときに前記画像信号に基づいて本撮影時における前記フラッシュ光源の発光量を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】
この構成によれば、合焦手段によりオートフォーカスが実行されてレンズが合焦位置に達したときに実行される本撮影時のフラッシュ光源の発光量が、撮像素子により得られた画像信号に基づいて制御される。例えば、被写体が明るいために画像信号の輝度が大きいときには本撮影時のフラッシュ光源の発光量が少なくされ、被写体が暗いために画像信号の輝度が小さいときには本撮影時のフラッシュ光源の発光量が多くされる。これにより、本撮影のために別途フラッシュ光源をプリ発光させて輝度を測定する必要がないため、フラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制されることになり、内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0015】
また、請求項4の発明は、撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、前記被写体からの反射光を一対の受光部で受光し、各受光部から出力される受光信号の位相差に基づいて前記被写体までの距離を計測するパッシブ測距手段と、前記フラッシュ光源のパルス発光時に前記合焦手段によるオートフォーカス動作と前記パッシブ測距手段による距離の計測動作とを同時に実行させる制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】
この構成によれば、フラッシュ光源のパルス発光時に合焦手段によるオートフォーカス動作とパッシブ測距手段による被写体までの距離の計測動作とが同時に実行される。このため、オートフォーカス動作とパッシブ測距手段による計測動作とをフラッシュ光源を個別に発光させて実行する場合に比べてフラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制される結果、内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0017】
また、請求項5の発明は、撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記フラッシュ光源をパルス発光させたときの画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、前記被写体からの反射光を一対の受光部で受光し、各受光部から出力される受光信号の位相差に基づいて前記被写体までの距離を計測するパッシブ測距手段と、このパッシブ測距手段により得た測距値に応じてオートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量を制御するか又は前記レンズの移動量を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0018】
この構成によれば、パッシブ測距手段により得た測距値に応じてオートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量が制御されるか、あるいは、パッシブ測距手段により得た測距値に応じてレンズの移動量が制御される。すなわち、被写体までの距離が近いことからパッシブ測距手段により得た測距値が小さいときは、オートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量が少なくされる。このため、被写体までの距離に関係なくフラッシュ光源の発光量が一定値にされる場合に比べてフラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制される結果、内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。また、パッシブ測距手段により得られたレンズの合焦位置が現在のレンズ位置から遠いときは、レンズの移動量が大きくされる。このため、レンズが短時間で合焦位置に達することから、フラッシュ光源を用いる時間が短縮されてフラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制される結果、内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置を示す図で、同図(a)は外観正面図、同図(b)は外観背面図である。これらの図において、撮像装置10は、デジタルスチルカメラを構成するものであり、箱型のボディ12と、ボディ12の正面に設けられたズームレンズ14と、ボディ12の上面に設けられたレリーズボタン16と、ボディ12の上面に設けられたモード設定ダイアル18と、ボディ12の背面に設けられた液晶表示器20と、ボディ12の上面に設けられたフラッシュ光源22とを備えている。
【0020】
ここで、モード設定ダイアル18は、撮影モードや再生モードなどのモードを切り替えるためのもであり、液晶表示器20は、撮影時の被写体像を視認するときや撮影した画像を再生するときなどに用いるものである。なお、ズームレンズ14と対向するボディ12内の位置には、撮像素子としてのCCD38(図2)が配設されている。また、ボディ12の下面には、駆動電源となるバッテリ電源をバッテリ装着室に装着する装着口や、撮影した画像を記録するためのメモリカードをカード装着室に装着する装着口などが設けられている。
【0021】
図2は、図1に示す撮像装置10の制御構成を説明するためのブロック図である。この図において、撮像装置10は全体の動作を制御する主制御部30を備えている。この主制御部30は、演算処理を実行するCPU、制御プログラムやデータなどの格納されたROM、及び、処理データを一時的に保存するRAMから構成されている。
【0022】
この主制御部30には、タイミング制御回路32と、ズームモータ駆動回路34と、AF(オートフォーカス)モータ駆動回路36とが接続されている。タイミング制御回路32は、クロック信号に基づきCCD38の駆動制御信号を生成するものである。すなわち、積分開始/終了(すなわち、露光開始/終了)のタイミング信号や各画素の受光信号の読出制御信号などを生成してCCD38に送出する。
【0023】
なお、CCD38の各画素から読み出された画素信号は信号処理回路40で所定のアナログ信号処理が行われてレベル調整が行われ、この信号処理回路40から出力された画像信号はA/D変換回路42によりアナログ信号からデジタル信号に変換される。このため、タイミング制御回路32は、信号処理回路40及びA/D変換回路42の駆動制御信号をも生成する。
【0024】
また、ズームモータ駆動回路34は、ズームモータ44を回転駆動することでズームレンズ14を光軸方向に移動させてズーミングを行うものであり、AFモータ駆動回路36は、AFモータ46を回転駆動することで合焦位置へズームレンズ14を移動させてオートフォーカスを行うものである。このオートフォーカス動作の詳細については後述する。なお、AFモータ46とAFモータ駆動回路36とは、ズームレンズ14を駆動するレンズ駆動部を構成する。
【0025】
また、主制御部30には、画像処理回路48と、画像メモリ50と、フラッシュ制御回路52とが接続されている。画像処理回路48は、A/D変換回路42でA/D変換された画素信号(画素データ)の黒レベルを基準の黒レベルに変換する黒レベル補正回路、RGBの各色成分の画素信号のレベル変換を行うもので、γ補正を考慮したホワイトバランス調整を行うWB回路、及び、画素信号のγ補正を行うγ補正回路を含んでいる。
【0026】
画像メモリ50は、画像処理回路48から出力される画像信号(画像データ)を記憶するメモリであり、1フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ50は、CCD38がm行n列(m,nは自然数)のマトリックス状に配列した画素を有している場合、n×m画素分の画素信号の記憶容量を有しており、各画素信号が対応するアドレスの記憶領域に記憶されるようになっている。
【0027】
フラッシュ制御回路52は、内蔵されたバッテリ電源により充電される電源コンデンサを有しており、この電源コンデンサに充電された電荷をパルス制御して放出することでフラッシュ光源22の発光を制御するものである。
【0028】
また、主制御部30には、VRAM54と、カードI/F56とが接続されている。VRAM54は、液晶表示器20に再生表示される画像信号のバッファメモリであり、液晶表示器20の画素数に対応した記憶容量を有している。カードI/F56は、カード装着室に装着されたメモリカード58との間で画像信号の受け渡しを行うインターフェースであり、メモリカード58への画像信号の書き込みとメモリカード58からの読み出しを行う。
【0029】
この構成において、撮影モードにおける撮影待機状態においては、所定のボタン操作により液晶表示器20が表示オンに設定されている場合、CCD38から得られた画像信号が画像処理回路48で処理されて画像メモリ50に記憶されると共に、この記憶された画像信号がVRAM54に転送され、液晶表示器20に表示される。また、再生モードにおいては、カード装着室に装着されたメモリカード58から読み出された画像信号に所定の信号処理が施された後にVRAM54に転送され、液晶表示器20に表示されることになる。
【0030】
なお、主制御部30には、DC/DCコンバータ60が接続されており、バッテリ装着室に装着されたバッテリ電源62の電圧が所定値に変換されて各制御回路などに駆動電源として供給されるようになっている。また、レリーズボタン16やモード設定ダイアル18などを含む操作部64が接続され、主制御部30に対して所定の動作指示が行われる。
【0031】
また、主制御部30は、輝度検出部301、輝度判別部302、フラッシュ発光量設定部303、AF評価値算出部304、AF評価値判別部305、及び、合焦部306としての各機能実現部を備えている。輝度検出部301は、CCD38により1/30秒毎に取り込まれ、画像メモリ50に記憶される画像信号のレベルを求めることで画像信号の輝度(すなわち、被写体の輝度)を検出するものである。例えば、画像信号のRGBの各色信号の輝度値を画像全体に対し合計するか平均化することで求める。輝度判別部302は、輝度検出部301により検出された輝度が所定値以下か否かを判別するものである。
【0032】
また、フラッシュ発光量設定部303は、被写体の輝度に基づき、オートフォーカスを行うときの補助光を得るためのフラッシュ光源22の発光量(パルス発光時間やパルス発光回数など)と、本撮影時におけるフラッシュ光源22の発光量とを設定するものである。オートフォーカスを行うときの補助光を得るための発光量は、オートフォーカスが可能となる範囲内で可能な限り少ない値に設定されるようになっている。なお、フラッシュ発光量設定部303は、後述するAF評価値(合焦信号のレベル)に基づき、オートフォーカスを行うときの補助光を得るためのフラッシュ光源22の発光量(パルス発光時間やパルス発光回数など)をも設定する。
【0033】
AF評価値算出部304は、ズームレンズ14が合焦位置に達したか否かを判別する指標となる画像のコントラストをAF評価値として算出するものである。AF評価値判別部305は、算出されたAF評価値が所定値以上か否かを判別すると共に、ズームレンズ14が合焦位置に達したか否かを前回求めたAF評価値と今回求めたAF評価値の大小関係から判別するものである。なお、ズームレンズ14が合焦位置に達したか否かは、前回求めたAF評価値と今回求めたAF評価値の変化率から判別するようにしてもよい。合焦部306は、画像信号のコントラストに応じてAFモータ46などのレンズ駆動部を駆動することでズームレンズ14を合焦位置に向けて移動させるものである。
【0034】
次に、上記のように構成される撮像装置10のオートフォーカス動作について説明する。この撮像装置10では、ズームレンズ14を所定ピッチで順に移動させていき、CCD38により撮像される画像のコントラストをAF評価値として順に求めることで合焦を行うコントラスト方式(いわゆる、山登り方式)により、オートフォーカスを行うようにしている。このAF評価値は、例えば、次のようにして求めることができる。すなわち、画像メモリ50に記憶されている画像信号のうち、CCD38の所定領域のある画素の輝度をP(i)とし、その画素に隣接する画素の輝度をP(i+1)としたとき、AF評価値Xnは、Xn=Σ{P(i)−P(i+1)}として求めることができる。
【0035】
このようにして求めたAF評価値とズームレンズ14の位置とは、図3に示すような対応関係を有しており、AF評価値が最大となる位置がズームレンズ14の合焦位置FPとなる。このため、例えば、ズームレンズ14を所定ピッチでAF評価値が増加する方向に順に移動させていき、AF評価値が最大となる点を通過して低くなり始めたときに、移動方向を逆にすることで合焦位置FPを求めることができる。なお、ズームレンズ14を所定ピッチで移動させていき、AF評価値の変化率を監視するようにすれば、より迅速に合焦位置FPを求めることが可能となる。
【0036】
図4は、撮像装置10の本撮影動作に至るまでの第1のオートフォーカス動作例を説明するためのタイミングチャートである。撮像装置10では、暗中などで被写体が暗いためにオートフォーカスを行うことができない場合、撮影時に用いるフラッシュ光源22を本撮影時よりも少ない発光量でパルス発光させ、暗中であってもオートフォーカスを行うことが可能になるようにしている。この第1のオートフォーカス動作例では、最初はフラッシュ光源22を発光させないでCCD38により撮像が行われる(時刻t1)。そして、最初に撮像した画像信号の輝度(すなわち、被写体の輝度)が輝度検出部301により求められ、この求めた輝度が所定値以下であるか否かが輝度判別部302により判別(すなわち、フラッシュ光源22を発光させないとオートフォーカスが不可能か否かが判別)され、所定値以下である場合に画像信号の輝度に応じてフラッシュ発光量設定部303によりフラッシュ光源22の発光量(パルス発光時間やパルス発光回数など)が設定される。
【0037】
この発光量は、オートフォーカスが可能となる範囲内で可能な限り少ない値に設定されることが省電力化のうえで望ましいものであり、例えば、所定の算出式に基づいて算出することで設定するようにしてもよいし、輝度と発光量とを対応付けたテーブルから読み出して設定するようにしてもよい。
【0038】
このフラッシュ光源22の発光量が設定されると、フラッシュ光源22が作動されて設定された発光量のパルス発光が行われ、この発光時にCCD38により撮像が行われる(時刻t2)。この撮像が完了すると、それ以降は撮像が完了する毎にAF評価値算出部304によりAF評価値が算出され、ズームレンズ14はAF評価値が算出される毎に合焦位置に達するまで合焦位置に向けて所定ピッチで移動される。このズームレンズ14の移動は、フラッシュ光源22が発光されていない期間(非発光期間)に行われる。
【0039】
そして、時間の経過に応じて被写体の輝度が周囲状況の変化などで変わっている可能性があるので、フラッシュ光源22を発光させた状態で撮像した画像信号の輝度が輝度検出部301により再び求められ(時刻t3)、その求めた被写体の輝度に応じてフラッシュ発光量設定部303によりフラッシュ光源22の発光量が再設定される。
【0040】
フラッシュ光源22の発光量が再設定されると、フラッシュ光源22が作動されて再設定された発光量のパルス発光が行われ、この発光時にCCD38により撮像が行われる(時刻t4)。この発光量の再設定は、所定時間が経過する毎に行われる。また、ズームレンズ14が合焦位置に達すると(時刻tn)、その後のズームレンズ14の移動が停止され、フラッシュ光源22が本撮影時の発光量に設定されて本撮影が行われる(時刻tn+1)。
【0041】
図5及び図6は、上述した撮像装置10の撮影動作に至るまでの第1のオートフォーカス動作例をより具体的に説明するためのフローチャートである。このフローチャートに基づき、第1のオートフォーカス動作例を説明する。
【0042】
電源スイッチがONされたのち、レリーズボタン16がONされたか否かが主制御部30により判別される(ステップ#1)。この判別が否定されたときは、肯定されるまで待機する。このステップ#1での判別が肯定されると、CCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#3)。撮像が完了すると、所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出される(ステップ#5)。
【0043】
次いで、画像信号の輝度(すなわち、被写体の輝度)が所定値以下であるか否かが輝度判別部302により判別される(ステップ#7)。このステップ#7での判別が肯定されると、オートフォーカス実行時に補助光を用いないと正確な合焦位置を求めることができないことになるため、補助光として用いるフラッシュ光源22の発光量が画像信号の輝度に基づいて発光量設定部303により設定される(ステップ#9)。なお、フラッシュ光源22の発光量は、本撮影時における発光量よりも少ない値に設定されるものであり、パルス発光の発光時間により設定してもよく、パルス発光の発光回数によって設定してもよい。さらには、パルス発光の発光時間と発光回数の両方で設定することもできる。すなわち、発光時間が長くなると発光量が増大され、発光時間が短くなると発光量が減少される。また、発光回数が増加すると発光量が増大され、発光回数が減少すると発光量が減少される。
【0044】
次いで、ステップ#9で設定された発光量でフラッシュ光源22がパルス発光され(ステップ#11)、同じタイミングでCCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#13)。この撮像が完了すると、画像信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#15)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#17)。
【0045】
次いで、補助光として用いるフラッシュ光源22の発光量が輝度検出部301により画像信号の輝度に基づいて発光量設定部303により再設定される(ステップ#19)。この発光量の再設定は、上述したように、被写体の輝度が周囲状況の変化などで変わっている可能性があることから、オートフォーカスが可能となる範囲内で可能な限り少ない値に設定されるようにするためである。なお、この発光量の再設定は、このフローチャートでは、CCD38により撮像を行う毎に行われるようになっているが、1回おきに行うようにしてもよく、さらには複数回おきに行うようにしてもよい。また、発光量の再設定は行わないようにすることも可能である。
【0046】
次いで、フラッシュ光源22が発光されていない期間にズームレンズ14が合焦位置に向けて所定ピッチだけ移動され(ステップ#21)、その後にAF評価値がAF評価値算出部304により算出されると共に、算出されたAF評価値がピークになったか否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#23)。この判別が否定されると、ステップ#11に戻り、その後のステップが繰り返し実行される。
【0047】
ステップ#23での判別が肯定されると、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいて本撮影時におけるフラッシュ光源22の発光量がフラッシュ発光量設定部303により設定される(ステップ#25)。その後、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいてCCD38のゲインが主制御部30により所定値に設定されると共に(ステップ#27)、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいて撮影露出値が主制御部30により所定値に設定され(ステップ#29)、本撮影の露光動作が実行される(ステップ#31)。
【0048】
一方、ステップ#7で判別が否定された場合、補助光を用いなくても正確な合焦位置を求めることができるため、フラッシュ光源22が発光されない状態でCCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#33)。この撮像が完了すると、各画素信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#35)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#37)。
【0049】
次いで、ズームレンズ14が合焦位置に向けて所定ピッチだけ移動され(ステップ#39)、その後にAF評価値がAF評価値算出部304により算出されると共に、算出されたAF評価値がピークになったか否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#41)。この判別が否定されると、ステップ#33に戻り、その後のステップが繰り返し実行される。ステップ#41での判別が肯定されると、ゲインと露出値とが設定されて本撮影の露光動作が実行される(ステップ#43)。
【0050】
このように、上述した撮像装置10の第1のオートフォーカス動作例によれば、オートフォーカスを実行可能にする補助光を得るためのフラッシュ光源22の発光量を画像信号の輝度(すなわち、被写体の輝度)に応じて適切な値に設定する(すなわち、被写体が比較的明るいときは、フラッシュ光源22の発光量を少なくし、被写体が暗いときはフラッシュ光源22の発光量を多くする)ようにしているので、オートフォーカスを実行するためのフラッシュ光源22の電力使用量を効果的に抑制することができることになり、内蔵されているバッテリ電源62の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0051】
図7は、撮像装置10の本撮影動作に至るまでの第2のオートフォーカス動作例を説明するためのタイミングチャートである。この第2のオートフォーカス動作例においても、第1のオートフォーカス動作例と同様に、暗中などで被写体が暗いためにオートフォーカスを行うことができない場合、撮影時に用いるフラッシュ光源22を本撮影時よりも少ない発光量でパルス発光させ、暗中であってもオートフォーカスを行うことが可能になるようにしている。
【0052】
この第2のオートフォーカス動作例では、最初はフラッシュ光源22を発光させないでCCD38により撮像が行われる(時刻t1)。この最初の撮像が完了すると、AF評価値算出部304によりAF評価値が算出され、この最初に算出されたAF評価値が所定値以上であるか否かがAF評価値判別部305により判別(すなわち、フラッシュ光源22を発光させないとオートフォーカスが不可能か否かが判別)され、AF評価値が所定値以上でない場合にAF評価値(合焦信号のレベル)に応じてフラッシュ発光量設定部303によりフラッシュ光源22の発光量(パルス発光時間やパルス発光回数など)が設定される。
【0053】
この発光量の設定は、オートフォーカスが可能となる範囲内で可能な限り少ない値に設定されることが望ましいものであり、例えば、所定の算出式に基づいて算出することで設定するようにしてもよいし、AF評価値と発光量とを対応付けたテーブルから読み出して設定するようにしてもよい。
【0054】
そして、フラッシュ光源22の発光量が設定されると、フラッシュ光源22が作動されて設定された発光量のパルス発光が行われ、この発光時にCCD38により撮像が行われる(時刻t2)。ズームレンズ14はCCD38による撮像が行われ、AF評価値が算出される都度、合焦位置に達するまで合焦位置に向けて所定ピッチで移動される。このズームレンズ14の移動は、フラッシュ光源22が発光されていない期間(非発光期間)に行われる。
【0055】
そして、ズームレンズ14が合焦位置に達すると(時刻tn)、その後のズームレンズ14の移動が停止され、フラッシュ光源22が本撮影時の発光量に設定されて本撮影が行われる(時刻tn+1)。
【0056】
図8及び図9は、上述した撮像装置10の撮影動作に至るまでの第2のオートフォーカス動作例をより具体的に説明するためのフローチャートである。このフローチャートに基づき、第2のオートフォーカス動作例を説明する。
【0057】
電源スイッチがONされたのち、レリーズボタン16がONされたか否かが主制御部30により判別される(ステップ#101)。この判別が否定されたときは、肯定されるまで待機する。このステップ#101での判別が肯定されると、CCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#103)。撮像が完了すると、各画素信号に対し所定の信号処置が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出される(ステップ#105)。
【0058】
次いで、最初の撮像によりAF評価値がAF評価値算出部304で算出されると共に、この算出されたAF評価値が所定値以上か否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#107)。このステップ#107での判別が否定されると、オートフォーカス実行時に補助光を用いないと正確な合焦位置を求めることができないことになるため、補助光として用いるフラッシュ光源22の発光量が最初の撮像により算出されたAF評価値に基づいて発光量設定部303により設定される(ステップ#109)。なお、フラッシュ光源22の発光量は、本撮影時におけるフラッシュ発光よりも発光量の少ない値に設定されるものであり、パルス発光の発光時間により設定してもよく、パルス発光の発光回数によって設定してもよい。さらには、パルス発光の発光時間と発光回数の両方で設定することもできる。
【0059】
次いで、ステップ#109で設定された発光量でフラッシュ光源22がパルス発光され(ステップ#111)、同じタイミングでCCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#113)。この撮像が完了すると、各画素信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#115)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#117)。
【0060】
次いで、フラッシュ光源22が発光されていない期間にズームレンズ14が合焦位置に向けて所定ピッチだけ移動され(ステップ#119)、その後にAF評価値がAF評価値算出部304により算出されると共に、算出されたAF評価値がピークになったか否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#121)。この判別が否定されると、ステップ#111に戻り、その後のステップが繰り返し実行される。
【0061】
ステップ#121での判別が肯定されると、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいて本撮影時におけるフラッシュ光源22の発光量がフラッシュ発光量設定部303により設定される(ステップ#123)。その後、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいてCCD38のゲインが主制御部30により所定値に設定されると共に(ステップ#125)、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいて撮影露出値が主制御部30により所定値に設定され(ステップ#127)、本撮影の露光動作が実行される(ステップ#129)。
【0062】
一方、ステップ#107における判別が肯定された場合、補助光を用いないでも正確な合焦位置を求めることができるため、フラッシュ光源22が発光されない状態でCCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#131)。この撮像が完了すると、各画素信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#133)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#135)。
【0063】
次いで、ズームレンズ14が合焦位置に向けて所定ピッチだけ移動され(ステップ#137)、その後にAF評価値がAF評価値算出部304により算出されると共に、算出されたAF評価値がピークになったか否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#139)。この判別が否定されると、ステップ#131に戻り、その後のステップが繰り返し実行される。ステップ#139での判別が肯定されると、ゲインと露出値とが設定されて本撮影の露光動作が実行される(ステップ#141)。
【0064】
このように、上述した撮像装置10の第2のオートフォーカス動作例によれば、オートフォーカスを実行可能にする補助光を得るためのフラッシュ光源22の発光量を最初の撮像のAF評価値に応じて適切な値に設定する(すなわち、被写体が比較的明るいときは、フラッシュ光源22の発光量を少なくし、被写体が暗いときはフラッシュ光源22の発光量を多くする)ようにしているので、オートフォーカスを実行するための電力使用量を効果的に抑制することができることになり、内蔵されているバッテリ電源62の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0065】
図10は、撮像装置10の本撮影動作に至るまでの第3のオートフォーカス動作例を説明するためのタイミングチャートである。この第3のオートフォーカス動作例においても、第1のオートフォーカス動作例と同様に、暗中などで被写体が暗いためにオートフォーカスを行うことができない場合、撮影時に用いるフラッシュ光源22を本撮影時よりも少ない発光量でパルス発光させ、暗中であってもオートフォーカスを行うことが可能になるようにしている。
【0066】
この第3のオートフォーカス動作例では、最初はフラッシュ光源22を発光させないでCCD38により撮像が行われる(時刻t1)。最初の撮像が完了すると、画像信号の輝度(すなわち、被写体の輝度)が輝度検出部301により求められ、この求めた輝度が所定値以下であるか否かが輝度判別部302により判別(すなわち、フラッシュ光源22を発光させないとオートフォーカスが不可能か否かが判別)され、所定値を超えている場合にフラッシュ光源22を発光させないで順次撮像が行われる。
【0067】
そして、2回目以降の撮像(時刻t2,・・・)の都度、AF評価値の算出とズームレンズ14の移動とが実行されるが、AF評価値がなかなかピークに達しない場合に主制御部30により補助光が必要と判別されて所定のタイミング(時刻t6)でフラッシュ光源22の発光量が所定値に設定されて発光が開始される。なお、ズームレンズ14の移動は、フラッシュ光源22が発光されていない期間(非発光期間)に行われる。
【0068】
この発光量の設定は、先の動作例と同様にオートフォーカスが可能となる範囲内で可能な限り少ない値に設定されることが望ましいものであり、例えば、所定の算出式に基づいて算出することで設定するようにしてもよいし、画像信号の輝度に基づいて設定したり、AF評価量と発光量とを対応付けたテーブルから読み出して設定したりしてもよい。そして、ズームレンズ14が合焦位置に達すると(時刻tn)、その後のズームレンズ14の移動が停止され、フラッシュ光源22が本撮影時の発光量に設定されて本撮影が行われる(時刻tn+1)。
【0069】
なお、この第3のオートフォーカス動作例では、最初の撮像により得られた画像信号の輝度(すなわち、被写体の輝度)が所定値以下である場合や、フラッシュ光源22の発光が開始された後は、第1のオートフォーカス動作例と同様の動作が実行される。ただし、この第3のオートフォーカス動作例においては、所定時間が経過する毎にフラッシュ光源22の発光量を再設定する動作は必ずしも必要とするものではない。
【0070】
図11及び図12は、上述した撮像装置10の撮影動作に至るまでの第3のオートフォーカス動作例をより具体的に説明するためのフローチャートである。このフローチャートに基づき、第3のオートフォーカス動作例を説明する。
【0071】
電源スイッチがONされたのち、レリーズボタン16がONされたか否かが主制御部30により判別される(ステップ#201)。この判別が否定されたときは、肯定されるまで待機する。このステップ#201での判別が肯定されると、CCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#203)。撮像が完了すると、各画素信号に対し所定の信号処置が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出される(ステップ#205)。
【0072】
次いで、画像信号の輝度(すなわち、被写体の輝度)が所定値以下であるか否かが輝度判別部302により判別される(ステップ#207)。このステップ#207での判別が否定されると、オートフォーカス実行時に補助光を用いなくても正確な合焦位置を求めることができることになるため、フラッシュ光源22が発光されない状態でCCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#209)。この撮像が完了すると、各画素信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#211)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#213)。
【0073】
次いで、AF評価値が所定値以上か否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#215)。この判別が否定されると、AF評価値が所定値に達せずにオートフォーカスが不可能となるため、補助光として用いるフラッシュ光源22の発光量が直近の撮像による画像信号の輝度に基づいて発光量設定部303により設定される(ステップ#217)。なお、フラッシュ光源22の発光量は、先の動作例と同様に、本撮影時におけるフラッシュ発光よりも発光量の少ない値に設定されるものであり、パルス発光の発光時間により設定してもよく、パルス発光の発光回数によって設定してもよい。さらには、パルス発光の発光時間と発光回数の両方で設定することもできる。
【0074】
次いで、ステップ#217で設定された発光量でフラッシュ光源22がパルス発光され(ステップ#219)、同じタイミングでCCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#221)。この撮像が完了すると、各画素信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#223)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#225)。
【0075】
次いで、補助光として用いるフラッシュ光源22の発光量が輝度検出部301により求めた画像信号の輝度に基づいて発光量設定部303により再設定される(ステップ#227)。この発光量の再設定は、上述したように、被写体の輝度が周囲状況の変化などで変わっている可能性があることから、オートフォーカスが可能となる範囲内で可能な限り少ない値に設定されるようにするためである。なお、この発光量の再設定のステップは本動作例において必ずしも必要とするものではない。
【0076】
次いで、フラッシュ光源22が発光されていない期間にズームレンズ14が合焦位置に向けて所定ピッチだけ移動され(ステップ#229)、その後にAF評価値がAF評価値算出部304により算出されると共に、算出されたAF評価値がピークになったか否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#231)。この判別が否定されると、ステップ#219に戻り、その後のステップが繰り返し実行される。
【0077】
ステップ#231での判別が肯定されると、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいて本撮影時におけるフラッシュ光源22の発光量がフラッシュ発光量設定部303により設定される(ステップ#233)。その後、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいてCCD38のゲインが主制御部30により所定値に設定されると共に(ステップ#235)、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいて撮影露出値が主制御部30により所定値に設定され(ステップ#237)、本撮影の露光動作が実行される(ステップ#239)。
【0078】
一方、ステップ#207での判別が肯定された場合、ステップ#217以降のステップが実行される。また、ステップ#215での判別が肯定された場合、フラッシュ光源22が発光されていない期間にズームレンズ14が合焦位置に向けて所定ピッチだけ移動され(ステップ#241)、その後にAF評価値がAF評価値算出部304により算出されると共に(ステップ#243)、算出されたAF評価値がピークになったか否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#245)。
【0079】
ステップ#245での判別が否定されたとき、ステップ#209に移行し、それ以降のステップが繰り返し実行される。ステップ#245での判別が肯定されたとき、ピークのAF評価値が所定値以上であるか否かが判別され(ステップ#247)、この判別が肯定されたときは主制御部30によりゲインや露出値が設定され、本撮影の露光動作が実行される(ステップ#249)。なお、ステップ#247での判別が否定されたとき、AF評価値が所定値に達せずにオートフォーカスが不可能となることから、ステップ#217に移行し、それ以降のステップが繰り返し実行される。
【0080】
このように、上述した撮像装置10の第3のオートフォーカス動作例によれば、オートフォーカスを行うためにフラッシュ光源22を補助光として用いる必要がないと判断された場合でも、オートフォーカス動作途中でAF評価値が予定どおりにピークに達しないと判断された場合、及び、ピークに達してもAF評価値が所定値以上ない場合に限って途中からフラッシュ光源22を用いるようにしているので、オートフォーカスを実行するための電力使用量を効果的に抑制することができることになり、バッテリ電源62の寿命を効果的に延ばすことができるようになる。
【0081】
図13は、撮像装置10の本撮影動作に至るまでの第4のオートフォーカス動作例を説明するためのタイミングチャートである。この第4のオートフォーカス動作例においても、第1のオートフォーカス動作例と同様に、暗中などで被写体が暗いためにオートフォーカスを行うことができない場合、撮影時に用いるフラッシュ光源22を本撮影時よりも少ない発光量でパルス発光させ、暗中であってもオートフォーカスを行うことが可能になるようにしている。
【0082】
この第4のオートフォーカス動作例では、最初はフラッシュ光源22を発光させないでCCD38により撮像が行われる(時刻t1)。この最初の撮像が完了すると、最初に撮像した画像信号の輝度(すなわち、被写体の輝度)が輝度検出部301により求められる。そして、この求めた輝度が所定値以下であるか否かが輝度判別部302により判別(すなわち、フラッシュ光源22を発光させないとオートフォーカスが不可能か否かが判別)され、所定値以下である場合に被写体の輝度に応じてフラッシュ発光量設定部303によりフラッシュ光源22の発光量(パルス発光時間やパルス発光回数など)が設定される。
【0083】
この発光量は、先の動作例と同様にオートフォーカスが可能となる範囲内で可能な限り少ない値に設定されることが省電力化のうえで望ましいものであり、例えば、所定の算出式に基づいて算出することで設定するようにしてもよいし、輝度と発光量とを対応付けたテーブルから読み出して設定するようにしてもよい。
【0084】
このフラッシュ光源22の発光量が設定されると、フラッシュ光源22が作動されて設定された発光量のパルス発光が行われ、この発光時にCCD38により撮像が行われる(時刻t2)。この撮像が完了すると、それ以降は撮像が完了する毎にAF評価値算出部304によりAF評価値が算出され、ズームレンズ14はAF評価値が算出される毎に合焦位置に達するまで所定方向に所定ピッチで移動されることになるが、AF評価値(例えば、時刻t2,t3に対応する撮像動作における2回分のAF評価値)に基づいてズームレンズ14が合焦位置から所定値以上離れた位置にあると判断される場合にズームレンズ14は合焦位置に向けて大きく移動される。
【0085】
このズームレンズ14の移動は、先の各動作例と同様に、フラッシュ光源22が発光されていない期間(非発光期間)に行われる。なお、この第4のオートフォーカス動作例では、ズームレンズ14が合焦位置から所定値以上離れた位置にある場合に大きく移動される動作以降(時刻t4)は基本的に第1のオートフォーカス動作例と同様の動作が実行される。
【0086】
図14及び図15は、上述した撮像装置10の撮影動作に至るまでの第4のオートフォーカス動作例をより具体的に説明するためのフローチャートである。このフローチャートに基づき、第4のオートフォーカス動作例を説明する。
【0087】
電源スイッチがONされたのち、レリーズボタン16がONされたか否かが主制御部30により判別される(ステップ#301)。この判別が否定されたときは、肯定されるまで待機する。このステップ#301での判別が肯定されると、CCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#303)。撮像が完了すると、所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出される(ステップ#305)。
【0088】
次いで、画像信号の輝度(すなわち、被写体の輝度)が所定値以下であるか否かが輝度判別部302により判別される(ステップ#307)。このステップ#307での判別が肯定されると、オートフォーカス実行時に補助光を用いないと正確な合焦位置を求めることができないことになるため、補助光として用いるフラッシュ光源22の発光量が画像信号の輝度に基づいて発光量設定部303により設定される(ステップ#309)。なお、フラッシュ光源22の発光量は、先の各動作例と同様に、本撮影時における発光量よりも少ない値に設定されるものであり、パルス発光の発光時間により設定してもよく、パルス発光の発光回数によって設定してもよい。さらには、パルス発光の発光時間と発光回数の両方で設定することもできる。
【0089】
次いで、ステップ#309で設定された発光量でフラッシュ光源22がパルス発光され(ステップ#311)、同じタイミングでCCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#313)。この撮像が完了すると、画像信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#315)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#317)。
【0090】
次いで、補助光として用いるフラッシュ光源22の発光量が輝度検出部301により画像信号から求めた被写体の輝度に基づいて発光量設定部303により再設定される(ステップ#319)。この発光量の再設定は、上述したように、被写体の輝度が周囲状況の変化などで変わっている可能性があることから、オートフォーカスが可能となる範囲内で可能な限り少ない値に設定されるようにするためである。なお、この発光量の再設定は、このフローチャートでは、CCD38により撮像を行う毎に行われるようにしているが、1回おきに行うようにしてもよく、さらには複数回おきに行うようにしてもよい。また、発光量の設定は最初のみで再設定は行わないようにすることも可能である。
【0091】
次いで、ステップ#317で算出されたAF評価値に基づいてズームレンズ14の移動量が設定される(ステップ#321)。すなわち、算出されたAF評価値が予め設定されている所定値以上であるか否かがAF評価値判別部305により判別され、AF評価値が所定値以上である場合は主制御部30により通常のピッチの移動量に設定され、所定値以上でない場合は主制御部30により通常よりも大きな移動量に設定される。これにより、オートフォーカス動作の迅速化を図ることができる。
【0092】
次いで、フラッシュ光源22が発光されていない期間にズームレンズ14が合焦位置に向けてステップ#321で設定された移動量で移動され(ステップ#323)、その後にAF評価値がAF評価値算出部304により算出されると共に(ステップ#325)、算出されたAF評価値がピークになったか否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#327)。この判別が否定されると、ステップ#311に戻り、その後のステップが繰り返し実行される。
【0093】
ステップ#327での判別が肯定されると、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいて本撮影時におけるフラッシュ光源22の発光量がフラッシュ発光量設定部303により設定される(ステップ#329)。その後、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいてCCD38のゲインが主制御部30により所定値に設定されると共に(ステップ#331)、直前の画像信号の輝度に基づいて撮影露出値が主制御部30により所定値に設定され(ステップ#333)、本撮影の露光動作が実行される(ステップ#335)。
【0094】
一方、ステップ#307での判別が否定された場合、補助光を用いなくても正確な合焦位置を求めることができるため、フラッシュ光源22が発光されない状態でCCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#337)。この撮像が完了すると、各画素信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#339)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#341)。
【0095】
次いで、ズームレンズ14が合焦位置に向けて所定ピッチだけ移動され(ステップ#343)、その後にAF評価値がAF評価値算出部304により算出されると共に、算出されたAF評価値がピークになったか否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#345)。この判別が否定されると、ステップ#337に戻り、その後のステップが繰り返し実行される。ステップ#345での判別が肯定されると、ゲインや露出値が設定されて本撮影の露光動作が実行される(ステップ#347)。
【0096】
このように、上述した撮像装置10の第4のオートフォーカス動作例によれば、第1のオートフォーカス動作例などと同様に、オートフォーカスを実行可能にする補助光を得るためのフラッシュ光源22の発光量を画像信号の輝度に応じて適切な値に設定する(すなわち、被写体が比較的明るいときは、フラッシュ光源22の発光量を少なくし、被写体が暗いときはフラッシュ光源22の発光量を多くする)ようにしているので、オートフォーカスを実行するための電力使用量を効果的に抑制することができることになり、内蔵されているバッテリ電源62の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0097】
また、AF評価値に基づいてズームレンズ14が合焦位置から所定値以上離れた位置にあると判断される場合にズームレンズ14が大きく移動されるので、その移動期間中はフラッシュ光源22が使用されないことからフラッシュ光源22の使用時間が短縮され、内蔵されているバッテリ電源62の寿命をさらに効果的に延ばすことができる。
【0098】
図16は、本発明の第2の実施形態に係る撮像装置を示す図で、同図(a)は外観正面図、同図(b)は外観背面図である。この第2の実施形態に係る撮像装置10´は、第1の実施形態に係る撮像装置10と同様にデジタルスチルカメラを構成するものであり、第1の実施形態に係る撮像装置10とはパッシブ測距部(パッシブ測距装置)を備えている点においてのみ相違するものである。このため、第1の実施形態に係る撮像装置10と同一の構成要素については同一の符号を付与することで詳細な説明を省略する。
【0099】
すなわち、この第2の実施形態に係る撮像装置10´は、パッシブ測距部(外光パッシブ測距部)70を有しており、その一対の受光部72,74をボディ12正面のズームレンズ14の上方に備えたものである。このパッシブ測距部70は、被写体からの反射光をCCDなどのラインセンサからなる左右に配置された一対の受光部72,74で受光し、各受光部72,74から出力される受光信号の位相差に基づいて被写体までの距離を計測するようにした周知の構成になるものである。
【0100】
図17は、図16に示す撮像装置10´の制御構成を説明するためのブロック図である。この制御構成においても、パッシブ測距装置70を備えている点において相違するだけであるため、第1の実施形態に係る撮像装置10と同一の構成要素については同一の符号を付与することで詳細な説明を省略する。なお、このパッシブ測距部70は、2つの受光部72,74から出力される信号に基づいて被写体までの距離を算出する測距演算回路76を備えており、この測距演算回路76が主制御部30に接続されている。
【0101】
また、主制御部30は、パッシブ測距部70を有することにより、測距演算回路76で算出された被写体までの距離に基づいてズームレンズ14の移動量を算出するレンズ移動量算出部307、及び、レンズ移動量算出部307で算出されたレンズ移動量が予め設定されている所定値を超えるか否かを判別するレンズ移動量判別部308としての各機能実現部を備えている。
【0102】
すなわち、一対の受光部72,74は、受光部72,74間の距離に起因して被写体からの入射角の異なる反射光を受光することになる。このため、受光部72,74からの出力信号は入射角の差に基づく位相差を有することになり、測距演算回路76はその位相差と受光部72,74間の距離とに基づいて三角測距の原理により被写体までの距離を算出する。そして、測距演算回路76で被写体までの距離が算出されると、この算出された被写体までの距離に基づいてズームレンズ14の移動量がレンズ移動量算出部307で算出され、算出された移動量が所定値を超えるか否かがレンズ移動量判別部308で判別されることになる。
【0103】
図18は、撮像装置10´の本撮影動作に至るまでのオートフォーカス動作例を説明するためのタイミングチャートである。この撮像装置10´では、最初にパッシブ測距を行って被写体までの距離を算出すると共に、この算出した距離が所定値以上の場合にズームレンズ14の移動量を算出してズームレンズ14を大きく移動させ、その後に第1の実施形態に係る撮像装置10と同様のオートフォーカス動作が実行されるようにしている。そして、暗中などで被写体が暗いためにパッシブ測距及びオートフォーカスを行うことができない場合、撮影時に用いるフラッシュ光源22を本撮影時よりも少ない発光量でパルス発光させ、暗中であってもパッシブ測距及びオートフォーカスを行うことが可能になるようにしている。
【0104】
すなわち、最初にフラッシュ光源22を発光させないでCCD38により撮像が行われる(時刻t1)。そして、最初に撮像した画像信号の輝度(すなわち、被写体の輝度)が輝度検出部301により求められ、この求めた輝度が所定値以下であるか否かが輝度判別部302により判別され、所定値以下である場合に被写体の輝度に応じてフラッシュ発光量設定部303によりフラッシュ光源22の発光量(パルス発光時間やパルス発光回数など)が設定される。
【0105】
この発光量は、第1の実施形態に係る撮像装置10と同様に、オートフォーカスが可能となる範囲内で可能な限り少ない値に設定されることが省電力化のうえで望ましいものであり、例えば、所定の算出式に基づいて算出することで設定するようにしてもよいし、輝度と発光量とを対応付けたテーブルから読み出して設定するようにしてもよい。
【0106】
このフラッシュ光源22の発光量が設定されると、フラッシュ光源22が作動されて設定された発光量のパルス発光が行われ(時刻t2,t3)、この発光時にパッシブ測距部70により被写体までの距離が算出されると共に、この算出された距離が所定値以上の場合にズームレンズ14の移動量が算出されてズームレンズ14が大きく移動される。その後、パッシブ測距部70で求めた被写体までの距離(測距値)からフラッシュ光源22の発光量が設定され、その発光量でのパルス発光が行われる。そして、同時にCCD38により撮像が行われ(時刻t4)、第1の実施形態に係る撮像装置10と同様のオートフォーカス動作が実行され、ズームレンズ14が合焦位置に達すると(時刻tn)、その後のズームレンズ14の移動が停止され、フラッシュ光源22が本撮影時の発光量に設定されて本撮影が行われる(時刻tn+1)。
【0107】
なお、パッシブ測距部70で被写体までの距離を求めた後に被写体が移動することもあり得るので、本実施形態では、ズームレンズ14が合焦位置に達する直前に再度、パッシブ測距部70で測距して焦点調節を行い、その後にAF評価値を求めてズームレンズ14が合焦位置に達したか否かを判別するようにしている。このため、本撮影時のフラッシュ光源22の発光量は、ズームレンズ14が合焦位置に達する直前のパッシブ測距部70での測距値に基づいて設定されるようにしている。
【0108】
すなわち、測距値が大きい場合(すなわち、被写体まで遠い場合)はフラッシュ光源22の発光量が多く設定され、測距値が小さい場合(すなわち、被写体まで近い場合)はフラッシュ光源22の発光量が少なく設定される。これにより、フラッシュ光源22の発光量を被写体までの距離に応じて適切な値に設定することができ、フラッシュ光源22の発光量を不必要に増大させることがないことから、バッテリ電源62の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0109】
このように、図18に示すタイミングチャートでは、ズームレンズ14が合焦位置に達する少し前に再度、パッシブ測距部70で測距するようにしているが、この合焦位置に達する直前のパッシブ測距は必須のものではない。この場合は、画像信号の輝度から発光量が設定されることになる。この場合でも、フラッシュ光源22の発光量を不必要に増大させることがないことから、バッテリ電源62の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0110】
図19及び図20は、上述した撮像装置10´の撮影動作に至るまでのオートフォーカス動作例をより具体的に説明するためのフローチャートである。このフローチャートに基づき、オートフォーカス動作例を説明する。このフローチャートでは、ズームレンズ14が合焦位置に達する直前のパッシブ測距は行わない動作例で説明している。
【0111】
まず、電源スイッチがONされたのち、レリーズボタン16がONされたか否かが主制御部30により判別される(ステップ#401)。この判別が否定されたときは、肯定されるまで待機する。このステップ#401での判別が肯定されると、CCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#403)。撮像が完了すると、所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出される(ステップ#405)。
【0112】
次いで、画像信号の輝度(すなわち、被写体の輝度)が所定値以下であるか否かが輝度判別部302により判別される(ステップ#407)。このステップ#407での判別が肯定されると、オートフォーカス実行時に補助光を用いないと正確な合焦位置を求めることができないことになるため、補助光として用いるフラッシュ光源22の発光量が画像信号の輝度に基づいて発光量設定部303により設定される(ステップ#409)。
【0113】
このフラッシュ光源22の発光量は、本撮影時における発光量よりも少ない値に設定されるものであり、パルス発光の発光時間により設定してもよく、パルス発光の発光回数によって設定してもよい。さらには、パルス発光の発光時間と発光回数の両方で設定することもできる。なお、このフラッシュ光源22の発光量は、画像信号の輝度に基づいて設定しないで、本撮影時における発光量よりも少ない固定された発光量としてもよい。
【0114】
次いで、ステップ#409で設定された発光量でフラッシュ光源22がパルス発光され(ステップ#411)、このパルス発光されている期間にCCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#413)。また、このパルス発光されている期間にパッシブ測距部70の受光部72,74でも被写体からの反射光が受光されて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#415)。CCD38での撮像が完了すると、画像信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#417)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#419)。
【0115】
また、このAF評価値の算出と同時に、パッシブ測距部70の受光部72,74で生成された電荷が読み出され、測距演算回路76により被写体までの距離(測距値)が演算される(ステップ#421)。なお、ステップ#413でのCCD38による撮像及びステップ#419でのAF評価値の算出は必ずしも必要とするものではない。
【0116】
次いで、測距演算回路76により求められた被写体までの距離(測距値)からレンズ移動量算出部307によりズームレンズ14の移動量が算出され(ステップ#423)、この算出されたレンズ移動量が予め設定された所定値を超えるか否かがレンズ移動量判別部308により判別される(ステップ#425)。このレンズ移動量が所定値を超えるか否かを判別するのは、ズームレンズ14の位置が合焦位置に近い場合は大きく移動させる必要がないためである。
【0117】
ステップ#425での判別が肯定されると、ズームレンズ14が合焦位置から一定値以上離れている場合であるため、ズームレンズ14がレンズ移動量算出部307で算出された移動量(通常のピッチよりも大きな移動量)だけ合焦位置に向けて移動され(ステップ#427)、その後に測距値に基づいてフラッシュ光源22の発光量が設定される(ステップ#429)。
【0118】
このように測距値に基づいてフラッシュ光源22の発光量を設定するのは、被写体が近い位置にあるときはフラッシュ光源22の発光量を少なくしても必要な露光量を得ることができ、これにより省電力化を図ることができるためである。また、被写体が遠い位置にあるときはフラッシュ光源22の発光量を多くしないと必要な露光量を得ることができないためである。なお、フラッシュ光源22の発光量をパッシブ測距部70の測距値に基づいて設定しないで、輝度検出部301で検出した画像信号の輝度に基づいて設定するようにしてもよい。
【0119】
次いで、ステップ#429で設定された発光量でフラッシュ光源22がパルス発光され、同じタイミングでCCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#433)。この撮像が完了すると、画像信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#435)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#437)。
【0120】
次いで、フラッシュ光源22が発光されていない期間にズームレンズ14が合焦位置に向けて所定ピッチだけ移動され(ステップ#439)、その後にAF評価値がAF評価値算出部304により算出されると共に、算出されたAF評価値がピークになったか否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#441)。この判別が否定されると、ステップ#431に戻り、その後のステップが繰り返し実行される。
【0121】
ステップ#441での判別が肯定されると、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいて本撮影時におけるフラッシュ光源22の発光量がフラッシュ発光量設定部303により設定されると共に、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいてCCD38のゲインが所定値に設定され、さらに本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいて撮影露出値が所定値に設定され、本撮影の露光動作が実行される(ステップ#443)。
【0122】
一方、ステップ#407で判別が否定された場合、補助光を用いなくても正確な合焦位置を求めることができるため、フラッシュ光源22が発光されない状態でCCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#445)。このとき同時にパッシブ測距部70の受光部72,74でも被写体からの自然光の反射光が受光されて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#447)。CCD38での撮像が完了すると、画像信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#449)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#451)。
【0123】
また、このAF評価値の算出と同時に、パッシブ測距部70の受光部72,74で生成された電荷が読み出され、測距演算回路76により被写体までの距離(測距値)が演算される(ステップ#453)。なお、ステップ#445でのCCD38による撮像及びステップ#451でのAF評価値の算出は必ずしも必要とするものではない。
【0124】
次いで、測距演算回路76により求められた被写体までの距離(測距値)からレンズ移動量算出部307によりズームレンズ14の移動量が算出され(ステップ#455)、この算出されたレンズ移動量が予め設定された所定値を超える場合にズームレンズ14がレンズ移動量算出部307で算出された移動量(通常のピッチよりも大きな移動量)だけ合焦位置に向けて移動される(ステップ#457)。
【0125】
次いで、CCD38により撮像が行われて各画素に電荷が蓄積される(ステップ#459)。この撮像が完了すると、画像信号に対し所定の信号処理が実行されて記録された画像信号が画像メモリ50から読み出され(ステップ#461)、この読み出された画像信号に基づいてAF評価値算出部304によりAF評価値が算出される(ステップ#463)。
【0126】
次いで、ズームレンズ14が合焦位置に向けて所定ピッチだけ移動され(ステップ#465)、その後にAF評価値がAF評価値算出部304により算出されると共に、算出されたAF評価値がピークになったか否かがAF評価値判別部305により判別される(ステップ#467)。この判別が否定されると、ステップ#459に戻り、その後のステップが繰り返し実行される。
【0127】
ステップ#467での判別が肯定されると、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいて本撮影時におけるフラッシュ光源22の発光量がフラッシュ発光量設定部303により設定されると共に、本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいてCCD38のゲインが所定値に設定され、さらに本撮影を行う直前の画像信号の輝度に基づいて撮影露出値が所定値に設定され、本撮影の露光動作が実行される(ステップ#469)。
【0128】
このように、撮像装置10´のオートフォーカス動作例によれば、パッシブ測距部70により被写体までの距離を求め、この距離が所定値を超えている場合(すなわち、ズームレンズ14が合焦位置から一定値以上離れている場合)に求めた被写体までの距離からズームレンズ14の移動量が算出され、この算出されたレンズ移動量(通常のピッチよりも大きな移動量)でズームレンズ14が移動され、その後にAF評価値を求めながらズームレンズ14が合焦位置に達するまで所定ピッチで移動させるようにしているので、ズームレンズ14は合焦位置に近い位置にまで迅速に移動される結果、フラッシュ光源22の使用時間が短縮されて内蔵されているバッテリ電源62の寿命を効果的に延ばすことができることに加え、合焦動作の高速化を図ることができる。
【0129】
また、パッシブ測距部70により測距した後のフラッシュ光源22の発光量をパッシブ測距部70により得た測距値に基づいて設定することで、オートフォーカス動作のための補助光を必要とする場合でも必要以上の発光量でパルス発光させることがなくなる結果、バッテリ電源62の寿命をさらに効果的に延ばすことができる。
【0130】
本発明の第1,第2の実施形態に係る撮像装置10,10´は、いずれの実施形態のものにおいてもフラッシュ光源22の発光量が適切に制御されるので、フラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制され、内蔵されているバッテリ電源62の寿命を効果的に延ばすことができる。なお、第1,第2の実施形態に係る撮像装置10,10´は、いずれもデジタルスチルカメラであるが、これに限るものではない。例えば、デジタルビデオカメラや監視カメラなどの他の撮像装置にも適用可能である。
【0131】
以上、本明細書に開示された主な発明を以下にまとめる。
【0132】
(付記1)撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、この合焦手段によってオートフォーカスを実行するとき、前記フラッシュ光源をパルス発光させると共に、その発光量を前記画像信号に基づいて制御する制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【0133】
(付記2)前記画像信号の輝度を検出する輝度検出手段を備え、前記制御手段は、前記輝度検出手段により得た画像信号の輝度に応じてオートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量を制御するものであることを特徴とする付記1記載の撮像装置。
【0134】
(付記3)前記合焦手段によりオートフォーカスを実行するときに合焦したか否かを判別する指標となる画像信号のコントラストをAF評価値として算出するAF評価値算出手段を備え、前記制御手段は、前記AF評価値算出手段により得たAF評価値に応じてオートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量を制御するものであることを特徴とする付記1記載の撮像装置。
【0135】
(付記4)前記合焦手段によりオートフォーカスを実行するときに合焦したか否かを判別する指標となる画像信号のコントラストをAF評価値として算出するAF評価値算出手段を備え、前記制御手段は、前記AF評価値算出手段により得たAF評価値が所定時間が経過しても所定値に達しないときにフラッシュ光源を発光させるものであることを特徴とする付記1記載の撮像装置。
【0136】
(付記5)撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記フラッシュ光源をパルス発光させたときの画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、この合焦手段によってオートフォーカスを実行するとき、前記レンズの位置が合焦位置から所定値以上離間している場合に前記レンズ駆動手段によるレンズの移動量を増大させる制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【0137】
(付記6)前記合焦手段によりオートフォーカスを実行するときに合焦したか否かを判別する指標となる画像信号のコントラストをAF評価値として算出するAF評価値算出手段を備え、前記制御手段は、前記AF評価値算出手段により得たAF評価値が予め設定した所定値に達しないときに前記レンズ駆動手段によるレンズの移動量を増大させるものであることを特徴とする付記5記載の撮像装置。
【0138】
(付記7)撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、前記合焦手段により前記レンズが合焦位置に達したときに前記画像信号に基づいて本撮影時における前記フラッシュ光源の発光量を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【0139】
(付記8)前記画像信号から得た被写体の輝度を検出する輝度検出手段を備え、前記制御手段は、前記合焦手段により前記レンズが合焦位置に達したときに前記画像信号の輝度に応じて本撮影時における前記フラッシュ光源の発光量を制御するものであることを特徴とする付記7記載の撮像装置。
【0140】
(付記9)撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、前記被写体からの反射光を一対の受光部で受光し、各受光部から出力される受光信号の位相差に基づいて前記被写体までの距離を計測するパッシブ測距手段と、前記フラッシュ光源のパルス発光時に前記合焦手段によるオートフォーカス動作と前記パッシブ測距手段による距離の計測動作とを同時に実行させる制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【0141】
(付記10)前記画像信号の輝度を検出する輝度検出手段を備え、前記制御手段は、前記輝度検出手段により得た画像信号の輝度に応じてオートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量を制御するものであることを特徴とする付記9記載の撮像装置。
【0142】
(付記11)前記制御手段は、前記レンズが合焦位置に達する直前に前記パッシブ測距手段を動作させて焦点調節を行うと共に、この合焦位置に達する直前のパッシブ測距手段により得られた測距値から本撮影時のフラッシュ光源の発光量を制御するものであることを特徴とする付記9又は付記10記載の撮像装置。
【0143】
(付記12)撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記フラッシュ光源をパルス発光させたときの画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、前記被写体からの反射光を一対の受光部で受光し、各受光部から出力される受光信号の位相差に基づいて前記被写体までの距離を計測するパッシブ測距手段と、このパッシブ測距手段により得た測距値に応じてオートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量を制御するか又は前記レンズの移動量を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【0144】
(付記13)前記制御手段は、前記フラッシュ光源のパルス発光時に前記合焦手段によるオートフォーカス動作と前記パッシブ測距手段による距離の計測動作とを同時に実行させるものであることを特徴とする付記12記載の撮像装置。
【0145】
(付記14)前記制御手段は、前記レンズが合焦位置に達する直前に前記パッシブ測距手段を動作させて焦点調節を行うと共に、この合焦位置に達する直前のパッシブ測距手段により得られた測距値から本撮影時のフラッシュ光源の発光量を制御するものであることを特徴とする付記12又は13記載の撮像装置。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、合焦手段によってオートフォーカスを実行するとき、フラッシュ光源をパルス発光させると共に、その発光量を撮像素子により得られた画像信号に基づいて制御するようにしているので、オートフォーカスを実行する際のフラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制される結果、省電力化を図ることができて内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0147】
また、請求項2の発明によれば、合焦手段によってオートフォーカスを実行するとき、レンズの位置が合焦位置から所定値以上離間している場合にレンズ駆動手段によるレンズの移動量を増大させるようにしているので、レンズが短時間で合焦位置に達することからオートフォーカスを実行する際のフラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制される結果、省電力化を図ることができて内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0148】
また、請求項3の発明によれば、合焦手段によりレンズが合焦位置に達したときに撮像素子により得られた画像信号に基づいて本撮影時におけるフラッシュ光源の発光量を制御するようにしているので、本撮影を行う際のフラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制される結果、省電力化を図ることができて内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0149】
また、請求項4の発明によれば、フラッシュ光源のパルス発光時に合焦手段によるオートフォーカス動作とパッシブ測距手段による距離の計測動作とを同時に実行させるようにしているので、オートフォーカス動作とパッシブ測距手段による計測動作とをフラッシュ光源を個別に発光させて実行する場合に比べてフラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制される結果、省電力化を図ることができて内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。
【0150】
また、請求項5の発明によれば、パッシブ測距手段により得た測距値に応じてオートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量を制御するか又はレンズの移動量を制御するようにしている。このため、パッシブ測距手段により得た測距値に応じてオートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量を制御する場合にあっては、被写体までの距離に関係なくフラッシュ光源の発光量が一定値にされる場合に比べてフラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制される結果、省電力化を図ることができて内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。また、パッシブ測距手段により得た測距値に応じてレンズの移動量を制御する場合にあっては、レンズが短時間で合焦位置に達することからフラッシュ光源の電力使用量が効果的に抑制される結果、省電力化を図ることができて内蔵されているバッテリ電源の寿命を効果的に延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成を示す図で、(a)は外観正面図、(b)は外観背面図である。
【図2】図1に示す撮像装置の制御構成を説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示す撮像装置のオートフォーカス動作を説明するための図である。
【図4】図1に示す撮像装置の第1のオートフォーカス動作例を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】図4に示す第1のオートフォーカス動作例をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【図6】図4に示す第1のオートフォーカス動作例をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【図7】図1に示す撮像装置の第2のオートフォーカス動作例を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】図7に示す第2のオートフォーカス動作例をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【図9】図7に示す第2のオートフォーカス動作例をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【図10】図1に示す撮像装置の第3のオートフォーカス動作例を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】図10に示す第3のオートフォーカス動作例をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【図12】図10に示す第3のオートフォーカス動作例をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【図13】図1に示す撮像装置の第4のオートフォーカス動作例を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】図13に示す第4のオートフォーカス動作例をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【図15】図13に示す第4のオートフォーカス動作例をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の構成を示す図で、(a)は外観正面図、(b)は外観背面図である。
【図17】図16に示す撮像装置の制御構成を説明するためのブロック図である。
【図18】図16に示す撮像装置のオートフォーカス動作例を説明するためのタイミングチャートである。
【図19】図16に示す撮像装置のオートフォーカス動作例をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【図20】図16に示す撮像装置のオートフォーカス動作例をより詳細に説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10,10´ 撮像装置
14 ズームレンズ(レンズ)
22 フラッシュ電源
30 全体制御部(制御手段)
36 AFモータ駆動回路(レンズ駆動手段)
38 CCD(撮像素子)
46 AFモータ(レンズ駆動手段)
70 パッシブ測距部(パッシブ測距手段)
72,74 受光部
301 輝度検出部(輝度検出手段)
302 輝度判別部(輝度判別手段)
303 フラッシュ発光量設定部(フラッシュ発光量設定手段)
304 AF評価値算出部(AF評価値算出手段)
305 AF評価値判別部(AF評価値判別手段)
306 合焦部(合焦手段)

Claims (5)

  1. 撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、この合焦手段によってオートフォーカスを実行するとき、前記フラッシュ光源をパルス発光させると共に、その発光量を前記画像信号に基づいて制御する制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記フラッシュ光源をパルス発光させたときの画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、この合焦手段によってオートフォーカスを実行するとき、前記レンズの位置が合焦位置から所定値以上離間している場合に前記レンズ駆動手段によるレンズの移動量を増大させる制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  3. 撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記フラッシュ光源をパルス発光させたときの画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、この合焦手段により前記レンズが合焦位置に達したときに前記画像信号に基づいて本撮影時における前記フラッシュ光源の発光量を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  4. 撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、前記被写体からの反射光を一対の受光部で受光し、各受光部から出力される受光信号の位相差に基づいて前記被写体までの距離を計測するパッシブ測距手段と、前記フラッシュ光源のパルス発光時に前記合焦手段によるオートフォーカス動作と前記パッシブ測距手段による距離の計測動作とを同時に実行させる制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 撮像素子により被写体の画像信号を生成する撮像装置であって、撮影時に被写体を照射するパルス発光されるフラッシュ光源と、前記被写体を前記撮像素子に結像させるレンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記フラッシュ光源をパルス発光させたときの画像信号のコントラストに応じて前記レンズ駆動手段を駆動してオートフォーカスを実行する合焦手段と、前記被写体からの反射光を一対の受光部で受光し、各受光部から出力される受光信号の位相差に基づいて前記被写体までの距離を計測するパッシブ測距手段と、このパッシブ測距手段により得た測距値に応じてオートフォーカス実行時のフラッシュ光源の発光量を制御するか又は前記レンズの移動量を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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