JP2005010095A - 半導体試験装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子デバイスに与えるべきバーストアドレスと、フェイルメモリに与えるべきバーストアドレスとを、それぞれ任意に生成できる半導体試験装置を提供する。
【解決手段】試験パターンを生成するパターン発生部と、出力信号に基づいて、電子デバイスの良否を判定する論理比較器と、論理比較器の判定結果を、電子デバイスのアドレス毎に格納するフェイルメモリとを備え、パターン発生部は、電子デバイスが連続して出力するべきデータが格納されているアドレスを順次生成し、電子デバイスに供給するバーストアドレス発生部と、バーストアドレス発生部が生成した連続したアドレスを順次格納するFIFOメモリと、FIFOメモリからフェイルメモリに、それぞれの判定結果に応じたアドレスを順次供給させるべく、FIFOメモリが格納したそれぞれのアドレスをフェイルメモリに順次供給するタイミングを制御する制御部とを有する半導体試験装置を提供する。
【選択図】 図3
【解決手段】試験パターンを生成するパターン発生部と、出力信号に基づいて、電子デバイスの良否を判定する論理比較器と、論理比較器の判定結果を、電子デバイスのアドレス毎に格納するフェイルメモリとを備え、パターン発生部は、電子デバイスが連続して出力するべきデータが格納されているアドレスを順次生成し、電子デバイスに供給するバーストアドレス発生部と、バーストアドレス発生部が生成した連続したアドレスを順次格納するFIFOメモリと、FIFOメモリからフェイルメモリに、それぞれの判定結果に応じたアドレスを順次供給させるべく、FIFOメモリが格納したそれぞれのアドレスをフェイルメモリに順次供給するタイミングを制御する制御部とを有する半導体試験装置を提供する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子デバイスを試験する半導体試験装置に関する。特に、本発明は、内部クロックを無効にし、同一のデータを出力するクロックサスペンドモードを有する電子デバイスを試験する半導体試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、メモリ等の電子デバイスを試験する場合、書き込むべきデータ、書き込むべきアドレス、及び制御信号等の試験パターンを電子デバイスに供給し、電子デバイスが出力する出力信号と期待値とを比較することにより、電子デバイスの不良セルを検出している。また、出力信号と期待値との比較結果を、電子デバイスのアドレス(セル)毎に、フェイルメモリに格納する。このとき半導体試験装置は、電子デバイスに供給するアドレスと同一のアドレスを、所定の時間遅延させてフェイルメモリに供給している。
【0003】
また、試験するべき電子デバイスとして、クロックサスペンドモードを有するSDRAM等のメモリがある。クロックサスペンドモードとは、電子デバイスが内部のクロックに同期して、データをバースト出力しているときに、電子デバイス内部のクロックを無効にし、同一のアドレスのデータを連続して出力させるモードである。ここで、バースト出力とは、与えられた先頭のアドレスから、連続したアドレスに格納されたデータを順次出力することを指す。
【0004】
このような電子デバイスを試験する場合、電子デバイスには、バースト出力させるべきデータの先頭のアドレス、及びクロックサスペンドするタイミングを供給すればよいが、フェイルメモリには、出力信号のそれぞれのデータに対応するアドレスを供給する必要がある。このため、従来の半導体試験装置は、フェイルメモリに供給するべきバーストアドレスを生成し、当該バーストアドレスと同一のバーストアドレスを電子デバイスに供給している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したように、電子デバイスがクロックサスペンドモードで動作している場合、電子デバイスに供給するべきバーストアドレスと、フェイルメモリに供給するべきバーストアドレスとは、異なる場合がある。つまり、従来の半導体試験装置において、フェイルメモリに供給するべきバーストアドレスと同一のバーストアドレスを電子デバイスに供給した場合、電子デバイスがクロックサスペンドモードで動作するタイミングによっては、電子デバイスに正しいバーストアドレスを供給することができない場合がある。
【0006】
例えば、バースト出力の最終サイクルで、電子デバイスをクロックサスペンドモードで動作させると、フェイルメモリに供給するべきバーストアドレスの長さは、電子デバイスに供給するべきバーストアドレスより、クロックサスペンドモードで動作させた分だけ長くなる。しかし、電子デバイスには、フェイルメモリに供給するバーストアドレスと同一のバーストアドレスが供給される。このとき、電子デバイスを連続してバースト動作させると、後のバースト出力の先頭アドレスを正しく供給することができない。つまり、後のバースト出力の先頭アドレスを供給するべきタイミングで、前のバースト出力の最終サイクルにおけるアドレスが供給されてしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、電子デバイスを試験する半導体試験装置であって、電子デバイスを試験するための試験プログラムに応じて、電子デバイスに入力する試験パターンを生成するパターン発生部と、電子デバイスが試験パターンに応じて出力する出力信号に基づいて、電子デバイスの良否を判定する論理比較器と、論理比較器の判定結果を、電子デバイスのアドレス毎に格納するフェイルメモリとを備え、パターン発生部は、電子デバイスが連続して出力するべきデータが格納されているアドレスを順次生成し、電子デバイスに供給するバーストアドレス発生部と、バーストアドレス発生部が生成した連続したアドレスを順次格納するFIFOメモリと、FIFOメモリからフェイルメモリに、それぞれの判定結果に応じたアドレスを順次供給させるべく、FIFOメモリが格納したそれぞれのアドレスをフェイルメモリに順次供給するタイミングを制御する制御部とを有する半導体試験装置を提供する。
【0008】
また、電子デバイスは、内部クロックを無効にし、同一のデータを出力するクロックサスペンドモードを有するデバイスであって、制御部は、内部クロックを無効にさせるべきタイミングを示すクロックイネーブル信号を、電子デバイスに供給し、クロックイネーブル信号に基づいて、FIFOメモリがアドレスをフェイルメモリに供給するタイミングを制御してよい。
【0009】
制御部は、バーストアドレス発生部が順次生成したアドレスのパターンに基づいて、FIFOメモリが、バーストアドレス発生部が順次生成したアドレスを取り込むタイミングを更に制御してよい。
【0010】
半導体試験装置は、バーストアドレス発生部が順次生成したアドレス、又はFIFOメモリが順次出力したアドレスのいずれかを選択して、フェイルメモリに供給するセレクタを更に備えてよい。
【0011】
半導体試験装置は、電子デバイスがバーストアドレス生成部からアドレスを受け取ってから、アドレスに格納したデータを出力するまでのCASレーテンシーに基づく時間、FIFOメモリが順次出力するアドレスを遅延させて、フェイルメモリに供給する遅延部を更に備えてよい。
【0012】
尚、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又、発明となりうる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る半導体試験装置100の構成の一例を示す。半導体試験装置100は、電子デバイス110の試験を行う。本例において、電子デバイス110は、クロックサスペンドモードを有するSDRAM等のメモリがある。ここで、クロックサスペンドモードとは、電子デバイス110が内部のクロックに同期して、データをバースト出力しているときに、電子デバイス110内部のクロックを無効にし、同一のアドレスのデータを連続して出力させるモードである。また、バースト出力とは、例えば与えられた先頭のアドレスから、連続したアドレスに格納されたデータを順次出力する動作を指す。また、半導体試験装置100は、パターン発生器10、コンパレータ30、論理比較器40、及びフェイルメモリ50を備える。
【0015】
パターン発生器10は、電子デバイス110の試験を行うために、電子デバイス110に供給する試験パターンを生成する。また、パターン発生器10は、電子デバイス110に電子データを書き込むモードと、電子デバイス110が記憶した電子データを読み出すモードとを選択する信号を電子デバイス110に供給する。電子デバイス110に電子データを書き込む場合、パターン発生器10は、電子デバイス110のアドレスを指定する信号と、指定されたアドレスに書き込むべきデータとを生成し、電子デバイス110に供給する。また、電子デバイス110から電子データを読み出す場合、パターン発生器10は、電子デバイス110のアドレスを指定する信号を電子デバイス110に供給する。
【0016】
コンパレータ30は、電子デバイス110から読み出されたデータを出力信号として受け取り、当該出力信号のそれぞれのデータのレベルが、予め定められたレベルより大きいか否かに基づいて、当該出力信号を、H論理又はL論理を示すディジタル信号に変換する。
【0017】
論理比較器40は、出力信号と、パターン発生器10が生成する期待値パターンとを比較し、電子デバイス110の良否を判定する。例えば、パターン発生器10は、電子デバイス110に与えた試験パターンと同一のパターンを有する期待値パターンを生成する。
【0018】
フェイルメモリ50は、出力信号と期待値パターンとの比較結果を、電子デバイス110のアドレス毎に格納する。当該フェイルメモリ50が格納した比較結果を解析することにより、電子デバイス110のいずれのアドレスにエラーが生じるかを判定することができる。
【0019】
図2は、パターン発生器10の構成の一例を示す。パターン発生器10は、インストラクションメモリ12、シーケンス制御部14、データ発生部16、アドレス発生部60、制御信号発生部18、及び遅延部78を有する。
【0020】
インストラクションメモリ12は、試験パターンを生成するためのシーケンスを制御する命令、電子デバイス110に供給する試験パターンを生成するためのデータ並びにデータの演算命令、電子デバイス110にデータを書き込むべきアドレスデータ、及び電子デバイス110のモードを制御するための制御信号等を格納する。
【0021】
シーケンス制御部14は、インストラクションメモリ12が格納した命令群に基づいて、インストラクションメモリ12が格納したいずれのデータ、演算命令、アドレスデータ、制御信号を用いて試験パターンを生成するかを選択する。シーケンス制御部14によって選択された、データ並びに演算命令、アドレスデータ、及び制御信号は、それぞれデータ発生部16、アドレス発生部60、及び制御信号発生部18に送信される。また、シーケンス制御部14は、生成するべき試験パターンに応じて、電子デバイス110をクロックサスペンドモードで動作させるためのクロックイネーブル信号CKEを、インストラクションメモリ12から遅延部78を介して電子デバイス110に供給させる。ここで、クロックイネーブル信号CKEは、電子デバイス110の内部クロックを無効にさせるべきタイミングを示す信号である。
【0022】
データ発生部16は、インストラクションメモリ12から受け取ったデータ、及び演算命令に基づいて、電子デバイス110に供給するべき試験データを生成する。また、データ発生部16は、論理比較器40に、試験データを期待値データとして供給する。
【0023】
アドレス発生部60は、データ発生部16が生成した試験データを電子デバイス110のいずれのアドレスに格納するべきかを示すアドレスデータを生成する。また、アドレス発生部60は、論理比較器40における判定結果に対応するアドレスを生成し、フェイルメモリ50に供給する。
【0024】
制御信号発生部18は、インストラクションメモリ12から受け取った制御信号に基づいて、電子デバイス110を制御する。例えば、制御信号発生部18は、電子デバイス110にデータを書き込むか、又は電子デバイス110からデータを読み出すか等の動作モードを制御する。
【0025】
遅延部78は、クロックイネーブル信号CKEを所定の時間遅延させ、電子デバイス110に供給する。このような構成及び動作により、パターン発生器10は、電子デバイス110に試験パターンを供給する。
【0026】
図3は、アドレス発生部60の構成の一例を示す。アドレス発生部60は、バーストアドレス発生部62、同期回路64、同期回路68、FIFOメモリ66、書込制御部74、読出制御部76、セレクタ70、及び遅延部72を有する。
【0027】
バーストアドレス発生部62は、インストラクションメモリ12から、アドレスデータを受け取り、アドレスデータに基づいて、電子デバイス110に供給するアドレスを順次生成する。電子デバイス110にバースト出力させる場合、バーストアドレス発生部62は、電子デバイス110が連続して出力するべきデータが格納されているアドレスを順次生成する。
【0028】
FIFOメモリ66は、バーストアドレス発生部62が生成した連続したアドレスを順次格納する。FIFOメモリ66は、与えられる動作クロックに同期して順次アドレスを格納し、先に格納したデータから、与えられる動作クロックに同期して順次出力する先入先出(First In First Out)メモリである。
【0029】
インストラクションメモリ12は、FIFOメモリ66からフェイルメモリ50に、論理比較器40におけるそれぞれの判定結果に応じたアドレスを順次供給させるべく、FIFOメモリ66が順次格納したそれぞれのアドレスを、フェイルメモリ50に順次供給するタイミングを制御する。つまり、インストラクションメモリ12は、本発明における制御部として機能する。
【0030】
インストラクションメモリ12は、クロックイネーブル信号CKEに基づいて、FIFOメモリ66がアドレスをフェイルメモリ50に供給するタイミングを制御する。本例において、インストラクションメモリ12は、クロックイネーブル信号CKEに基づくFIFO_R信号を、読出制御部76を介してFIFOメモリ66に供給する。例えば、FIFO_R信号は、FIFOメモリ66に与えられる動作クロックを所定のタイミングで無効にする信号である。つまり、インストラクションメモリ12は、与えられる動作クロックのサイクル毎に、格納したアドレスを順次出力するメモリであり、インストラクションメモリ12は、FIFO_R信号によって、当該動作クロックを所定のタイミングで無効にすることにより、FIFOメモリ66がそれぞれのアドレスを出力する期間を制御する。これにより、所望のパターンを有するバーストアドレスを生成することができる。
【0031】
また、インストラクションメモリ12は、バーストアドレス発生部62が生成したバーストアドレスに基づいて、FIFOメモリ66が、バーストアドレス発生部62が順次生成したアドレスを取り込むタイミングを更に制御する。本例において、インストラクションメモリ12は、FIFO_W信号を書込制御部74を介してFIFOメモリ66に供給する。例えば、FIFO_W信号は、FIFOメモリ66に与えられる動作クロックを所定のタイミングで無効にする信号である。つまり、インストラクションメモリ12は、与えられる動作クロックのサイクル毎に、アドレス順次格納するメモリであり、インストラクションメモリ12は、FIFO_W信号によって、当該動作クロックを所定のタイミングで無効にすることにより、FIFOメモリ66がそれぞれのアドレスを格納するタイミングを制御する。本例におけるインストラクションメモリ12は、バーストアドレス発生部62が、動作クロックの複数サイクルの期間、同一のアドレスを示すバーストアドレスを生成する場合であっても、FIFOメモリ66が同一のアドレスを重複して格納しないように、FIFOメモリ66を制御する。
【0032】
以上説明した動作により、電子デバイス110に与えるべきバーストアドレスと、フェイルメモリ50に与えるべきバーストアドレスとを、それぞれ任意のパターンで生成することができる。
【0033】
セレクタ70は、バーストアドレス発生部62が順次生成したアドレス、又はFIFOメモリ66が順次出力したアドレスのいずれかを選択して、フェイルメモリ50に供給する。例えば、電子デバイス110がクロックサスペンドモードで動作する場合、セレクタ70は、FIFOメモリ66から受け取ったバーストアドレスを、遅延部72を介してフェイルメモリ50に供給し、電子デバイス110がクロックサスペンドモードで動作しない場合、セレクタ70は、バーストアドレス発生部62から受け取ったバーストアドレスを、遅延部72を介してフェイルメモリ50に供給する。インストラクションメモリ12は、セレクタ70を制御するための選択信号を、同期回路68を介してセレクタ70に供給する。
【0034】
遅延部72は、電子デバイス110がバーストアドレス生成部62からアドレスを受け取ってから、当該アドレスに格納したデータを出力するまでのCASレーテンシーに基づく時間、セレクタ70から受け取ったバーストアドレスを遅延させて、フェイルメモリ50に供給する。また、同期回路64及び同期回路68は、バーストアドレス発生部62が生成したバーストアドレスを電子デバイス110に供給するタイミング、FIFOメモリ66が生成したバーストアドレスをセレクタ70に供給するタイミング、及びセレクタ70を制御するタイミングを同期させる。このような制御により、フェイルメモリ50に供給される判定結果と、当該判定結果に対応するアドレスとをフェイルメモリ50に対応付けて格納することができる。
【0035】
図4は、アドレス発生部60の動作の一例を示すタイミングチャートである。本例において、アドレス発生部60は、電子デバイス110が格納したデータをバースト出力させるためのバーストアドレスを生成する。また本例において、FIFOメモリ66は、FIFO[0]〜FIFO[3]までの4データ分の領域を有するメモリである。FIFOメモリ66は、受け取ったアドレスをFIFO[0]〜FIFO[3]に順次格納し、FIFO[0]〜FIFO[3]に格納したアドレスを順次出力する。
【0036】
図4において、制御信号、アドレス制御信号、クロックイネーブル信号CKE、及びバーストアドレス(64)は、パターン発生器10から電子デバイス110に与えられる信号である。ここで、バーストアドレス(64)は、同期回路64が出力するバーストアドレスである。同期回路64は、バーストアドレス発生部62が出力したバーストアドレス(62)を、1サイクル遅延させて出力する。
【0037】
また、バーストアドレス発生部62は、連続する複数のバーストアドレスのそれぞれの先頭アドレスB0が、対応するReadコマンド及びColumnコマンドに同期し、且つFIFOメモリ66にバーストアドレスの全てのアドレス(B0〜B3)を供給できるようなパターンを有するバーストアドレスを生成する。つまり、バーストアドレス発生部62は、バーストアドレスのパターンの長さが、Columnコマンド間の長さと同一となり、且つ先頭アドレスB0から連続したアドレスを示すバーストアドレスを生成する。
【0038】
電子デバイス110は、制御信号としてRead、アドレス制御信号としてcolumnが与えられたときに、バーストアドレス(64)に示されるアドレスを、バースト出力するべきデータを格納したバーストアドレスの先頭アドレスとして取り込む。そして、当該先頭アドレスから連続するアドレスに格納されたデータを、動作クロックに応じてデータ信号として順次出力する。このとき、電子デバイス110は、クロックイネーブル信号CKEがL論理を示す場合に、動作クロックの次サイクルを無効とし、当該サイクルと同一のデータを出力する。
【0039】
FIFOメモリ66は、バーストアドレス(62)を、FIFO_W信号に応じたタイミングで取り込む。本例において、バーストアドレス発生部62が最初に生成したバーストアドレスのうち、アドレスB3が2サイクル分の長さを有しているため、インストラクションメモリ12は、FIFOメモリ66が当該アドレスB3を2回取り込まないように、FIFO_W信号によってFIFOメモリ66を制御する。
【0040】
そして、FIFOメモリ66は、格納したアドレスをFIFO_R信号に応じたタイミングで出力し、バーストアドレス(66)を生成する。インストラクションメモリ12は、電子デバイス110がクロックイネーブル信号CKEに応じて、複数のサイクルで同一のデータを出力する間、FIFOメモリ66も対応する同一のアドレスを出力するように、FIFOメモリ66を制御する。
【0041】
そして、遅延部72は、CASレーテンシーに応じた時間、バーストアドレス(66)を遅延させた、バーストアドレス(72)をフェイルメモリ50に供給する。これにより、図4に示すように、電子デバイス110が出力するデータ信号のそれぞれのデータに対応するアドレスを示す、バーストアドレス(72)をフェイルメモリ50に供給することができる。
【0042】
図5は、インストラクションメモリ12が格納する試験プログラムの一例を示す。インストラクションメモリ12は、命令群、信号パターン、アドレスデータ、FIFO_W信号、FIFO_R信号、及び選択信号を格納する。シーケンス制御部14は、インストラクションメモリ12が格納した命令群に応じて、インストラクションメモリ12が格納した信号パターン、アドレスデータ、FIFO_W信号、FIFO_R信号、及び選択信号のいずれを用いて試験パターンを生成するかを制御する。命令群は、いわゆるLOOP、JUMP、NOP等を含む命令群である。
【0043】
また、信号パターンは、試験データを生成するためのデータ、データ演算命令等を含む。また、アドレスデータは、対応する信号パターンを格納するべき電子デバイス110のアドレスを示す。また、電子デバイス110が格納したデータを読み出す場合、当該データが格納されたアドレスを示す。例えば、電子デバイス110にバースト出力させる場合、当該アドレスデータは、バースト出力の先頭アドレスを示すデータであってよい。
【0044】
FIFO_W信号、及びFIFO_R信号は、前述したように、電子デバイス11にバースト出力させる場合に、FIFOメモリ66に供給される動作クロックを無効にするためのデータである。例えば、インストラクションメモリ12は、動作クロックを無効にするべきサイクルでL論理を示す信号を格納する。インストラクションメモリ12は、FIFO_W信号、及びFIFO_R信号を、シーケンス制御部を動作させる命令と対応付けて格納してよく、またアドレスデータと対応付けて格納してもよい。
【0045】
選択信号は、前述したように、セレクタ70を制御するための信号である。インストラクションメモリ12は、選択信号を、シーケンス制御部を動作させる命令と対応付けて格納してよく、またアドレスデータと対応付けて格納してもよい。また、インストラクションメモリ12は、クロックイネーブル信号CKEを生成するためのデータを更に格納していてもよい。
【0046】
本例におけるインストラクションメモリ12によれば、FIFOメモリ66を制御する信号等を、シーケンス制御部14を動作させる命令と対応付けて格納しているため、FIFOメモリ66に、フェイルメモリ50に供給するべきバーストアドレスを容易に生成させることができる。
【0047】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子デバイスに与えるべきバーストアドレスと、フェイルメモリに与えるべきバーストアドレスとを、それぞれ任意のパターンで生成することができる。このため、電子デバイスのそれぞれのアドレスに対する試験結果を、正しくフェイルメモリに格納し、且つ電子デバイスに正しいバーストアドレスを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体試験装置100の構成の一例を示す図である。
【図2】パターン発生器10の構成の一例を示す図である。
【図3】アドレス発生部60の構成の一例を示す図である。
【図4】アドレス発生部60の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図5】インストラクションメモリ12が格納する試験プログラムの一例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・パターン発生器、12・・・インストラクションメモリ、14・・・シーケンス制御部、16・・・データ発生部、18・・・制御信号発生部、30・・・コンパレータ、40・・・論理比較器、50・・・フェイルメモリ、60・・・アドレス発生部、62・・・バーストアドレス発生部、64・・・同期回路、66・・・FIFOメモリ、68・・・同期回路、70・・・セレクタ、72・・・遅延部、74・・・書込制御部、76・・・読出制御部、78・・・遅延部、100・・・半導体試験装置、110・・・電子デバイス
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子デバイスを試験する半導体試験装置に関する。特に、本発明は、内部クロックを無効にし、同一のデータを出力するクロックサスペンドモードを有する電子デバイスを試験する半導体試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、メモリ等の電子デバイスを試験する場合、書き込むべきデータ、書き込むべきアドレス、及び制御信号等の試験パターンを電子デバイスに供給し、電子デバイスが出力する出力信号と期待値とを比較することにより、電子デバイスの不良セルを検出している。また、出力信号と期待値との比較結果を、電子デバイスのアドレス(セル)毎に、フェイルメモリに格納する。このとき半導体試験装置は、電子デバイスに供給するアドレスと同一のアドレスを、所定の時間遅延させてフェイルメモリに供給している。
【0003】
また、試験するべき電子デバイスとして、クロックサスペンドモードを有するSDRAM等のメモリがある。クロックサスペンドモードとは、電子デバイスが内部のクロックに同期して、データをバースト出力しているときに、電子デバイス内部のクロックを無効にし、同一のアドレスのデータを連続して出力させるモードである。ここで、バースト出力とは、与えられた先頭のアドレスから、連続したアドレスに格納されたデータを順次出力することを指す。
【0004】
このような電子デバイスを試験する場合、電子デバイスには、バースト出力させるべきデータの先頭のアドレス、及びクロックサスペンドするタイミングを供給すればよいが、フェイルメモリには、出力信号のそれぞれのデータに対応するアドレスを供給する必要がある。このため、従来の半導体試験装置は、フェイルメモリに供給するべきバーストアドレスを生成し、当該バーストアドレスと同一のバーストアドレスを電子デバイスに供給している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したように、電子デバイスがクロックサスペンドモードで動作している場合、電子デバイスに供給するべきバーストアドレスと、フェイルメモリに供給するべきバーストアドレスとは、異なる場合がある。つまり、従来の半導体試験装置において、フェイルメモリに供給するべきバーストアドレスと同一のバーストアドレスを電子デバイスに供給した場合、電子デバイスがクロックサスペンドモードで動作するタイミングによっては、電子デバイスに正しいバーストアドレスを供給することができない場合がある。
【0006】
例えば、バースト出力の最終サイクルで、電子デバイスをクロックサスペンドモードで動作させると、フェイルメモリに供給するべきバーストアドレスの長さは、電子デバイスに供給するべきバーストアドレスより、クロックサスペンドモードで動作させた分だけ長くなる。しかし、電子デバイスには、フェイルメモリに供給するバーストアドレスと同一のバーストアドレスが供給される。このとき、電子デバイスを連続してバースト動作させると、後のバースト出力の先頭アドレスを正しく供給することができない。つまり、後のバースト出力の先頭アドレスを供給するべきタイミングで、前のバースト出力の最終サイクルにおけるアドレスが供給されてしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、電子デバイスを試験する半導体試験装置であって、電子デバイスを試験するための試験プログラムに応じて、電子デバイスに入力する試験パターンを生成するパターン発生部と、電子デバイスが試験パターンに応じて出力する出力信号に基づいて、電子デバイスの良否を判定する論理比較器と、論理比較器の判定結果を、電子デバイスのアドレス毎に格納するフェイルメモリとを備え、パターン発生部は、電子デバイスが連続して出力するべきデータが格納されているアドレスを順次生成し、電子デバイスに供給するバーストアドレス発生部と、バーストアドレス発生部が生成した連続したアドレスを順次格納するFIFOメモリと、FIFOメモリからフェイルメモリに、それぞれの判定結果に応じたアドレスを順次供給させるべく、FIFOメモリが格納したそれぞれのアドレスをフェイルメモリに順次供給するタイミングを制御する制御部とを有する半導体試験装置を提供する。
【0008】
また、電子デバイスは、内部クロックを無効にし、同一のデータを出力するクロックサスペンドモードを有するデバイスであって、制御部は、内部クロックを無効にさせるべきタイミングを示すクロックイネーブル信号を、電子デバイスに供給し、クロックイネーブル信号に基づいて、FIFOメモリがアドレスをフェイルメモリに供給するタイミングを制御してよい。
【0009】
制御部は、バーストアドレス発生部が順次生成したアドレスのパターンに基づいて、FIFOメモリが、バーストアドレス発生部が順次生成したアドレスを取り込むタイミングを更に制御してよい。
【0010】
半導体試験装置は、バーストアドレス発生部が順次生成したアドレス、又はFIFOメモリが順次出力したアドレスのいずれかを選択して、フェイルメモリに供給するセレクタを更に備えてよい。
【0011】
半導体試験装置は、電子デバイスがバーストアドレス生成部からアドレスを受け取ってから、アドレスに格納したデータを出力するまでのCASレーテンシーに基づく時間、FIFOメモリが順次出力するアドレスを遅延させて、フェイルメモリに供給する遅延部を更に備えてよい。
【0012】
尚、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又、発明となりうる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る半導体試験装置100の構成の一例を示す。半導体試験装置100は、電子デバイス110の試験を行う。本例において、電子デバイス110は、クロックサスペンドモードを有するSDRAM等のメモリがある。ここで、クロックサスペンドモードとは、電子デバイス110が内部のクロックに同期して、データをバースト出力しているときに、電子デバイス110内部のクロックを無効にし、同一のアドレスのデータを連続して出力させるモードである。また、バースト出力とは、例えば与えられた先頭のアドレスから、連続したアドレスに格納されたデータを順次出力する動作を指す。また、半導体試験装置100は、パターン発生器10、コンパレータ30、論理比較器40、及びフェイルメモリ50を備える。
【0015】
パターン発生器10は、電子デバイス110の試験を行うために、電子デバイス110に供給する試験パターンを生成する。また、パターン発生器10は、電子デバイス110に電子データを書き込むモードと、電子デバイス110が記憶した電子データを読み出すモードとを選択する信号を電子デバイス110に供給する。電子デバイス110に電子データを書き込む場合、パターン発生器10は、電子デバイス110のアドレスを指定する信号と、指定されたアドレスに書き込むべきデータとを生成し、電子デバイス110に供給する。また、電子デバイス110から電子データを読み出す場合、パターン発生器10は、電子デバイス110のアドレスを指定する信号を電子デバイス110に供給する。
【0016】
コンパレータ30は、電子デバイス110から読み出されたデータを出力信号として受け取り、当該出力信号のそれぞれのデータのレベルが、予め定められたレベルより大きいか否かに基づいて、当該出力信号を、H論理又はL論理を示すディジタル信号に変換する。
【0017】
論理比較器40は、出力信号と、パターン発生器10が生成する期待値パターンとを比較し、電子デバイス110の良否を判定する。例えば、パターン発生器10は、電子デバイス110に与えた試験パターンと同一のパターンを有する期待値パターンを生成する。
【0018】
フェイルメモリ50は、出力信号と期待値パターンとの比較結果を、電子デバイス110のアドレス毎に格納する。当該フェイルメモリ50が格納した比較結果を解析することにより、電子デバイス110のいずれのアドレスにエラーが生じるかを判定することができる。
【0019】
図2は、パターン発生器10の構成の一例を示す。パターン発生器10は、インストラクションメモリ12、シーケンス制御部14、データ発生部16、アドレス発生部60、制御信号発生部18、及び遅延部78を有する。
【0020】
インストラクションメモリ12は、試験パターンを生成するためのシーケンスを制御する命令、電子デバイス110に供給する試験パターンを生成するためのデータ並びにデータの演算命令、電子デバイス110にデータを書き込むべきアドレスデータ、及び電子デバイス110のモードを制御するための制御信号等を格納する。
【0021】
シーケンス制御部14は、インストラクションメモリ12が格納した命令群に基づいて、インストラクションメモリ12が格納したいずれのデータ、演算命令、アドレスデータ、制御信号を用いて試験パターンを生成するかを選択する。シーケンス制御部14によって選択された、データ並びに演算命令、アドレスデータ、及び制御信号は、それぞれデータ発生部16、アドレス発生部60、及び制御信号発生部18に送信される。また、シーケンス制御部14は、生成するべき試験パターンに応じて、電子デバイス110をクロックサスペンドモードで動作させるためのクロックイネーブル信号CKEを、インストラクションメモリ12から遅延部78を介して電子デバイス110に供給させる。ここで、クロックイネーブル信号CKEは、電子デバイス110の内部クロックを無効にさせるべきタイミングを示す信号である。
【0022】
データ発生部16は、インストラクションメモリ12から受け取ったデータ、及び演算命令に基づいて、電子デバイス110に供給するべき試験データを生成する。また、データ発生部16は、論理比較器40に、試験データを期待値データとして供給する。
【0023】
アドレス発生部60は、データ発生部16が生成した試験データを電子デバイス110のいずれのアドレスに格納するべきかを示すアドレスデータを生成する。また、アドレス発生部60は、論理比較器40における判定結果に対応するアドレスを生成し、フェイルメモリ50に供給する。
【0024】
制御信号発生部18は、インストラクションメモリ12から受け取った制御信号に基づいて、電子デバイス110を制御する。例えば、制御信号発生部18は、電子デバイス110にデータを書き込むか、又は電子デバイス110からデータを読み出すか等の動作モードを制御する。
【0025】
遅延部78は、クロックイネーブル信号CKEを所定の時間遅延させ、電子デバイス110に供給する。このような構成及び動作により、パターン発生器10は、電子デバイス110に試験パターンを供給する。
【0026】
図3は、アドレス発生部60の構成の一例を示す。アドレス発生部60は、バーストアドレス発生部62、同期回路64、同期回路68、FIFOメモリ66、書込制御部74、読出制御部76、セレクタ70、及び遅延部72を有する。
【0027】
バーストアドレス発生部62は、インストラクションメモリ12から、アドレスデータを受け取り、アドレスデータに基づいて、電子デバイス110に供給するアドレスを順次生成する。電子デバイス110にバースト出力させる場合、バーストアドレス発生部62は、電子デバイス110が連続して出力するべきデータが格納されているアドレスを順次生成する。
【0028】
FIFOメモリ66は、バーストアドレス発生部62が生成した連続したアドレスを順次格納する。FIFOメモリ66は、与えられる動作クロックに同期して順次アドレスを格納し、先に格納したデータから、与えられる動作クロックに同期して順次出力する先入先出(First In First Out)メモリである。
【0029】
インストラクションメモリ12は、FIFOメモリ66からフェイルメモリ50に、論理比較器40におけるそれぞれの判定結果に応じたアドレスを順次供給させるべく、FIFOメモリ66が順次格納したそれぞれのアドレスを、フェイルメモリ50に順次供給するタイミングを制御する。つまり、インストラクションメモリ12は、本発明における制御部として機能する。
【0030】
インストラクションメモリ12は、クロックイネーブル信号CKEに基づいて、FIFOメモリ66がアドレスをフェイルメモリ50に供給するタイミングを制御する。本例において、インストラクションメモリ12は、クロックイネーブル信号CKEに基づくFIFO_R信号を、読出制御部76を介してFIFOメモリ66に供給する。例えば、FIFO_R信号は、FIFOメモリ66に与えられる動作クロックを所定のタイミングで無効にする信号である。つまり、インストラクションメモリ12は、与えられる動作クロックのサイクル毎に、格納したアドレスを順次出力するメモリであり、インストラクションメモリ12は、FIFO_R信号によって、当該動作クロックを所定のタイミングで無効にすることにより、FIFOメモリ66がそれぞれのアドレスを出力する期間を制御する。これにより、所望のパターンを有するバーストアドレスを生成することができる。
【0031】
また、インストラクションメモリ12は、バーストアドレス発生部62が生成したバーストアドレスに基づいて、FIFOメモリ66が、バーストアドレス発生部62が順次生成したアドレスを取り込むタイミングを更に制御する。本例において、インストラクションメモリ12は、FIFO_W信号を書込制御部74を介してFIFOメモリ66に供給する。例えば、FIFO_W信号は、FIFOメモリ66に与えられる動作クロックを所定のタイミングで無効にする信号である。つまり、インストラクションメモリ12は、与えられる動作クロックのサイクル毎に、アドレス順次格納するメモリであり、インストラクションメモリ12は、FIFO_W信号によって、当該動作クロックを所定のタイミングで無効にすることにより、FIFOメモリ66がそれぞれのアドレスを格納するタイミングを制御する。本例におけるインストラクションメモリ12は、バーストアドレス発生部62が、動作クロックの複数サイクルの期間、同一のアドレスを示すバーストアドレスを生成する場合であっても、FIFOメモリ66が同一のアドレスを重複して格納しないように、FIFOメモリ66を制御する。
【0032】
以上説明した動作により、電子デバイス110に与えるべきバーストアドレスと、フェイルメモリ50に与えるべきバーストアドレスとを、それぞれ任意のパターンで生成することができる。
【0033】
セレクタ70は、バーストアドレス発生部62が順次生成したアドレス、又はFIFOメモリ66が順次出力したアドレスのいずれかを選択して、フェイルメモリ50に供給する。例えば、電子デバイス110がクロックサスペンドモードで動作する場合、セレクタ70は、FIFOメモリ66から受け取ったバーストアドレスを、遅延部72を介してフェイルメモリ50に供給し、電子デバイス110がクロックサスペンドモードで動作しない場合、セレクタ70は、バーストアドレス発生部62から受け取ったバーストアドレスを、遅延部72を介してフェイルメモリ50に供給する。インストラクションメモリ12は、セレクタ70を制御するための選択信号を、同期回路68を介してセレクタ70に供給する。
【0034】
遅延部72は、電子デバイス110がバーストアドレス生成部62からアドレスを受け取ってから、当該アドレスに格納したデータを出力するまでのCASレーテンシーに基づく時間、セレクタ70から受け取ったバーストアドレスを遅延させて、フェイルメモリ50に供給する。また、同期回路64及び同期回路68は、バーストアドレス発生部62が生成したバーストアドレスを電子デバイス110に供給するタイミング、FIFOメモリ66が生成したバーストアドレスをセレクタ70に供給するタイミング、及びセレクタ70を制御するタイミングを同期させる。このような制御により、フェイルメモリ50に供給される判定結果と、当該判定結果に対応するアドレスとをフェイルメモリ50に対応付けて格納することができる。
【0035】
図4は、アドレス発生部60の動作の一例を示すタイミングチャートである。本例において、アドレス発生部60は、電子デバイス110が格納したデータをバースト出力させるためのバーストアドレスを生成する。また本例において、FIFOメモリ66は、FIFO[0]〜FIFO[3]までの4データ分の領域を有するメモリである。FIFOメモリ66は、受け取ったアドレスをFIFO[0]〜FIFO[3]に順次格納し、FIFO[0]〜FIFO[3]に格納したアドレスを順次出力する。
【0036】
図4において、制御信号、アドレス制御信号、クロックイネーブル信号CKE、及びバーストアドレス(64)は、パターン発生器10から電子デバイス110に与えられる信号である。ここで、バーストアドレス(64)は、同期回路64が出力するバーストアドレスである。同期回路64は、バーストアドレス発生部62が出力したバーストアドレス(62)を、1サイクル遅延させて出力する。
【0037】
また、バーストアドレス発生部62は、連続する複数のバーストアドレスのそれぞれの先頭アドレスB0が、対応するReadコマンド及びColumnコマンドに同期し、且つFIFOメモリ66にバーストアドレスの全てのアドレス(B0〜B3)を供給できるようなパターンを有するバーストアドレスを生成する。つまり、バーストアドレス発生部62は、バーストアドレスのパターンの長さが、Columnコマンド間の長さと同一となり、且つ先頭アドレスB0から連続したアドレスを示すバーストアドレスを生成する。
【0038】
電子デバイス110は、制御信号としてRead、アドレス制御信号としてcolumnが与えられたときに、バーストアドレス(64)に示されるアドレスを、バースト出力するべきデータを格納したバーストアドレスの先頭アドレスとして取り込む。そして、当該先頭アドレスから連続するアドレスに格納されたデータを、動作クロックに応じてデータ信号として順次出力する。このとき、電子デバイス110は、クロックイネーブル信号CKEがL論理を示す場合に、動作クロックの次サイクルを無効とし、当該サイクルと同一のデータを出力する。
【0039】
FIFOメモリ66は、バーストアドレス(62)を、FIFO_W信号に応じたタイミングで取り込む。本例において、バーストアドレス発生部62が最初に生成したバーストアドレスのうち、アドレスB3が2サイクル分の長さを有しているため、インストラクションメモリ12は、FIFOメモリ66が当該アドレスB3を2回取り込まないように、FIFO_W信号によってFIFOメモリ66を制御する。
【0040】
そして、FIFOメモリ66は、格納したアドレスをFIFO_R信号に応じたタイミングで出力し、バーストアドレス(66)を生成する。インストラクションメモリ12は、電子デバイス110がクロックイネーブル信号CKEに応じて、複数のサイクルで同一のデータを出力する間、FIFOメモリ66も対応する同一のアドレスを出力するように、FIFOメモリ66を制御する。
【0041】
そして、遅延部72は、CASレーテンシーに応じた時間、バーストアドレス(66)を遅延させた、バーストアドレス(72)をフェイルメモリ50に供給する。これにより、図4に示すように、電子デバイス110が出力するデータ信号のそれぞれのデータに対応するアドレスを示す、バーストアドレス(72)をフェイルメモリ50に供給することができる。
【0042】
図5は、インストラクションメモリ12が格納する試験プログラムの一例を示す。インストラクションメモリ12は、命令群、信号パターン、アドレスデータ、FIFO_W信号、FIFO_R信号、及び選択信号を格納する。シーケンス制御部14は、インストラクションメモリ12が格納した命令群に応じて、インストラクションメモリ12が格納した信号パターン、アドレスデータ、FIFO_W信号、FIFO_R信号、及び選択信号のいずれを用いて試験パターンを生成するかを制御する。命令群は、いわゆるLOOP、JUMP、NOP等を含む命令群である。
【0043】
また、信号パターンは、試験データを生成するためのデータ、データ演算命令等を含む。また、アドレスデータは、対応する信号パターンを格納するべき電子デバイス110のアドレスを示す。また、電子デバイス110が格納したデータを読み出す場合、当該データが格納されたアドレスを示す。例えば、電子デバイス110にバースト出力させる場合、当該アドレスデータは、バースト出力の先頭アドレスを示すデータであってよい。
【0044】
FIFO_W信号、及びFIFO_R信号は、前述したように、電子デバイス11にバースト出力させる場合に、FIFOメモリ66に供給される動作クロックを無効にするためのデータである。例えば、インストラクションメモリ12は、動作クロックを無効にするべきサイクルでL論理を示す信号を格納する。インストラクションメモリ12は、FIFO_W信号、及びFIFO_R信号を、シーケンス制御部を動作させる命令と対応付けて格納してよく、またアドレスデータと対応付けて格納してもよい。
【0045】
選択信号は、前述したように、セレクタ70を制御するための信号である。インストラクションメモリ12は、選択信号を、シーケンス制御部を動作させる命令と対応付けて格納してよく、またアドレスデータと対応付けて格納してもよい。また、インストラクションメモリ12は、クロックイネーブル信号CKEを生成するためのデータを更に格納していてもよい。
【0046】
本例におけるインストラクションメモリ12によれば、FIFOメモリ66を制御する信号等を、シーケンス制御部14を動作させる命令と対応付けて格納しているため、FIFOメモリ66に、フェイルメモリ50に供給するべきバーストアドレスを容易に生成させることができる。
【0047】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子デバイスに与えるべきバーストアドレスと、フェイルメモリに与えるべきバーストアドレスとを、それぞれ任意のパターンで生成することができる。このため、電子デバイスのそれぞれのアドレスに対する試験結果を、正しくフェイルメモリに格納し、且つ電子デバイスに正しいバーストアドレスを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体試験装置100の構成の一例を示す図である。
【図2】パターン発生器10の構成の一例を示す図である。
【図3】アドレス発生部60の構成の一例を示す図である。
【図4】アドレス発生部60の動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図5】インストラクションメモリ12が格納する試験プログラムの一例を示す図である。
【符号の説明】
10・・・パターン発生器、12・・・インストラクションメモリ、14・・・シーケンス制御部、16・・・データ発生部、18・・・制御信号発生部、30・・・コンパレータ、40・・・論理比較器、50・・・フェイルメモリ、60・・・アドレス発生部、62・・・バーストアドレス発生部、64・・・同期回路、66・・・FIFOメモリ、68・・・同期回路、70・・・セレクタ、72・・・遅延部、74・・・書込制御部、76・・・読出制御部、78・・・遅延部、100・・・半導体試験装置、110・・・電子デバイス
Claims (5)
- 電子デバイスを試験する半導体試験装置であって、
前記電子デバイスを試験するための試験プログラムに応じて、前記電子デバイスに入力する試験パターンを生成するパターン発生部と、
前記電子デバイスが前記試験パターンに応じて出力する出力信号に基づいて、前記電子デバイスの良否を判定する論理比較器と、
前記論理比較器の判定結果を、前記電子デバイスのアドレス毎に格納するフェイルメモリと
を備え、
前記パターン発生部は、
前記電子デバイスが連続して出力するべきデータが格納されているアドレスを順次生成し、前記電子デバイスに供給するバーストアドレス発生部と、
前記バーストアドレス発生部が生成した前記連続したアドレスを順次格納するFIFOメモリと、
前記FIFOメモリから前記フェイルメモリに、それぞれの前記判定結果に応じたアドレスを順次供給させるべく、前記FIFOメモリが格納したそれぞれの前記アドレスを前記フェイルメモリに順次供給するタイミングを制御する制御部と
を有する半導体試験装置。 - 前記電子デバイスは、内部クロックを無効にし、同一のデータを連続して出力するクロックサスペンドモードを有するデバイスであって、
前記制御部は、
前記内部クロックを無効にさせるべきタイミングを示すクロックイネーブル信号を、前記電子デバイスに供給し、
前記クロックイネーブル信号に基づいて、前記FIFOメモリが前記アドレスを前記フェイルメモリに供給するタイミングを制御する
請求項1に記載の半導体試験装置。 - 前記制御部は、前記バーストアドレス発生部が順次生成したアドレスのパターンに基づいて、前記FIFOメモリが、前記バーストアドレス発生部が順次生成した前記アドレスを取り込むタイミングを更に制御する
請求項2に記載の半導体試験装置。 - バーストアドレス発生部が順次生成した前記アドレス、又は前記FIFOメモリが順次出力した前記アドレスのいずれかを選択して、前記フェイルメモリに供給するセレクタを更に備える請求項1に記載の半導体試験装置。
- 前記電子デバイスが前記バーストアドレス生成部から前記アドレスを受け取ってから、前記アドレスに格納した前記データを出力するまでのCASレーテンシーに基づく時間、前記FIFOメモリが順次出力する前記アドレスを遅延させて、前記フェイルメモリに供給する遅延部を更に備える請求項1に記載の半導体試験装置。
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