JP2005009153A - 家具用扉 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】面材4と縦横の框材2,3とを備え、框材2を面材4の表面縁部に接着固定される框材本体6と、この框材本体6に一体的に形成され、前記面材4の端面に当接する端面当接部7とを備えた構成としたので、面材4の表面縁部に框材本体6を接着固定することによって、面材4の厚さに左右されることなく、容易に框材2を面材4の縁部に設けることができる。また、従来のような溝どうしを合致させる必要もないので、製造が容易である。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等に設置される家具の開口部を開閉する家具用扉に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
家具の開口部を開閉する家具用扉の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。
この家具用扉は、左右の縦框と、上下の横框と、ガラス板又は鏡板とを備え、ガラス板又は鏡板の周縁を縦框及び横框に形成した凹溝に差し込むようにしてなるものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−201867号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記公報に記載の家具用扉では、縦框及び横框に凹溝を形成し、この凹溝にガラス板又は鏡板等の面材の周縁を差し込むようにしているので、面材の厚さに応じて凹溝の溝幅を変更する手間がかかる。
また、縦框と横框とを矩形に組み立てつつ、凹溝に面材の周縁を差し込む必要があり、しかも縦框に形成されている凹溝と、横框に形成されている凹溝とを扉の角部において合致させる必要があるので、家具用扉の製造に手間がかかる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、面材の厚さに左右されることなく、容易に製造できる家具用扉を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図8に示すように、四角形板状の面材4と、この面材4の少なくとも縦方向に沿う縁部に設けられた框材(縦框材)2とを備えた家具用扉1であって、
前記框材2は、その内部に該框材2の長手方向に沿って長尺な中空部2aを有しており、かつ、前記面材4の表面縁部に接着固定される框材本体6と、この框材本体6に一体的に形成され、前記面材4の端面に当接する端面当接部7とを備えており、
前記框材本体6の幅が、前記端面当接部7の幅より大きいことを特徴とする。
【0007】
ここで、框材本体6の幅L1とは、例えば図2および図3に示すように、面材4の表面と平行な方向でかつ、框材2,3の長手方向と直交する方向における框材本体6の長さのことをいう。
また、端面当接部7の幅L2とは、面材4の端面と平行な方向でかつ、框材2,3の長手方向と直交する方向における端面当接部7の長さのことをいう。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、面材4の表面縁部に框材本体6を接着固定しており、端面当接部7は面材4の端面に当接しているので、面材4の厚さに左右されることなく、容易に框材2を面材4の縁部に設けることができる。
また、従来と異なり面材4を縦横の框材に形成されている溝に差し込む必要がなく、溝どうしを合致させる必要もないので、製造が容易である。
さらに、框材本体6の幅が、前記端面当接部7の幅より大きいので、框材本体と面材との接着面積を大きくとることができ、よって框材2の固定強度を高めることができる。また、框材本体6は、幅の広い額縁として機能するので、家具用扉1としての意匠性が向上する。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の家具用扉において、
前記框材2の端面には、この端面を覆う木口キャップ5が取付けられており、この木口キャップ5は、框材2の端面を覆う被覆板5aと、この被覆板5aの裏面に形成されて、前記框材2の端面に開口する中空部2aに嵌合される嵌合部5bとを備えていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、框材2の端面が木口キャップ5の被覆板5aで覆われているので、框材2の端面から中空部2aが露出せず、見映えがよくなるとともに、中空部2aに塵等が侵入するのを防止できる。
また、被覆板5aの裏面に形成された嵌合部5bが中空部2aに嵌合されているので、木口キャップ5を、框材2に対して容易に位置決めして確実に固定できる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の家具用扉において、
前記端面当接部7には、溝部7bが前記面材4の縁方向に沿って形成されており、該溝部7bの溝幅は前記面材4の厚さより狭いことを特徴とする。
【0012】
ここで、前記面材4は、1枚の板で形成されている場合もあるし、複数の面材4を接合することによって形成されている場合もある。複数の面材4を接合する場合、例えば図4に示すように、面材4の一方の端部に凸条4cを形成するとともに、他方の端部に凸条4cに嵌合する凹溝4dを形成し、これらの凹凸嵌合によって接合することがある。このような場合、外周側にある面材の端面には、凸条4cがある場合があり、この凸条4cが端面当接部7に当接することになり、凸条4cが外部に露出してしまい見映えが悪くなる。
【0013】
そこで、請求項3に記載の発明によれば、面材4の端面にある凸条4cが、端面当接部7に形成された溝部7bに納まるので、この凸条4cが外部に露出することがなく、仕上げが秀麗なものとなる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、例えば図9および図10に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の家具用扉において、
前記面材24は、表面縁部に前記框材本体6が接着固定される面材本体25と、この面材本体25の裏面縁部に当接されることで、面材本体25を押える押え板26とを備え、
この押え板26は、前記端面当接部7に当接されるとともに、前記框材本体6の裏面に接着固定されていること特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、面材本体25の裏面縁部を押え板26によって押えており、この押え板26が框材本体6の裏面に接着固定されているので、面材本体25を框材本体26と押え板26とによって確実に保持できる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の家具用扉において、
前記框材2,3は、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した中空材であることを特徴とする。
【0017】
ここで、前記セルロース系微粉粒とは、例えば、廃材等の木材の粗粉砕物、バカスの祖粉砕物、稲藁の粗粉砕物等における各種植物細胞体の原料材粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理することによって得ることができる。
【0018】
磨砕処理とは、粉砕処理と研磨処理とを併せ持つ処理を言うものであり、これら粉砕処理と研磨処理とを同時に行う処理であっても、粉砕処理を行った後、研磨処理を行う二工程からなる処理であってもよい。すなわち、ここで言う磨砕処理とは、後述するように、粗粉砕物から微粉砕物にする粉砕処理と、微粉際された粉粒を、繊維状態のものが絡み合い、その表面が繊毛で覆われている状態の粉粒形状から、表面に繊毛が少ない状態となるように表面研磨する研磨処理とを併せた処理を指している。
【0019】
前記セルロース系微粉粒は、上記のように磨砕処理により粒径状に形成されることで、通常の木粉のような繊毛上の突出部分が少なくなり、水(湿気を含む)や溶剤などを吸着しにくくなっている。
【0020】
また、前記樹脂とは、硬質樹脂や軟質樹脂のことであり、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等が用いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂が、成形部材を形成するには好適である。また、樹脂は廃材の樹脂から得るようにしてもよい。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、框材2,3に防水性、防腐性や木質感を付与することができる。また、押出成形したものであるので、框材2,3の内部に押出成形の際に容易に中空部2a,3aを形成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図8は、本発明に係る家具用扉の第1の実施の形態を示すものである。これらの図に示すように、家具用扉1は、左右一対の縦框材2,2と、上下一対の横框材3,3と、長方形板状の面材4と、縦框材2の端面を覆う木口キャップ5とを備えている。
面材4は図4に示すように、長方形板状をなすもので、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した中空材で形成されている。また、面材4の内部には複数の中空部4eが形成されている。
【0023】
前記縦框材2と横框材3とは、それぞれセルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した中空材で形成されており、図1〜図3に示すように、内部にはそれぞれ二つの中空部2a,2a、3a,3aを有している。縦框材2と横框材3とは、縦框材2かちとなるように、直角に接合されている。つまり、縦框材2の端部側面に、横框材3の端面が接合されている。また、縦框材2と横框材3とは断面形状が同一となっている。
縦框材2は、断面略L字状に形成されており、框材本体6と、この框材本体6に一体的に形成された端面当接部7とから構成されている。なお、横框材3も、縦框材2と同様に、框材本体6と、この框材本体6に一体的に形成された端面当接部7とから構成されている。
【0024】
框材本体6は、面材4の表面縁部に接着固定されるものであり、外形が矩形板状をなしており、図3に示すように、内部には二つの中空部2a,2aが形成されている。また、框材本体6の裏面には、鋸歯状の多数の突起が形成されている。
端面当接部7は、面材の端面に当接するものであり、この端面当接部7の当接面7aには、溝部7bが面材4の縁方向に沿って形成されている。
また、框材本体6の幅L1は、端面当接部7の幅L2より大きくなっている。端面当接部7の幅L2は、面材4の厚さとほぼ等しくなっており、この端面当接部7の溝7bの溝幅は面材4の厚さより狭くなっている。
【0025】
また、縦框材2の長さは、面材4の縦方向の長さより所定の長さだけ長くなっている。つまり、面材4の縦方向の長さより、横框材3の端面当接部7の厚さの2倍分だけ長くなっている。
一方、横框材3の長さは、面材4の横方向の長さより所定の長さだけ短くなっている。つまり、面材4の横方向の長さより、縦框材2の框材本体6の幅から端面当接部7の厚さを引いた長さの2倍分だけ短くなっている。
【0026】
そして、上記のような構成の縦框材2は、図1および図2に示すように、その端面当接部7を面材4の左側端面4aに当接するとともに、框材本体6を面材4の表面縁部に接着固定することによって、面材4の縦方向に沿う縁部に設けられている。また、縦框材2はその上端部および下端部が、面材4の上端面4bおよび下端面から、横框材3の端面当接部7の厚さ分だけ突出するようにして設けられている。なお、図1および図2においては、左側の縦框材2を図示しており、右側の縦框材は省略してある。また、図5に示すように、右側の縦框材2も左側の縦框材2と同様にして面材4の縦方向に沿う縁部に設けられている。
【0027】
また、横框材3は、図1および図2に示すように、その端面当接部7を面材4の上端面4bに当接するとともに、框材本体6を面材4の表面縁部に接着固定することによって、面材4の横方向に沿う縁部に設けられている。また、横框材3はその端面を縦框材2の端部側面に当接するようにして設けられている。なお、図1および図2においては、上側の横框材3を図示しており、下側の横框材は省略してある。また、図5に示すように、下側の横框材3も上側の横框材3と同様にして面材4の横方向に沿う縁部に設けられている。
【0028】
さらに、前記縦框材2の端面には、この端面を覆う木口キャップ5が取付けられている。この木口キャップ5は、図1および図6に示すように、被覆板5aと、嵌合部5b,5bと、係合部5cとから構成されている。
被覆板5aは、縦框材2の端面を覆うものであり、該端面と同形状かつ同大きさに形成されている。嵌合部5b,5bは、縦框材2の端面に開口する中空部2a,2aに嵌合するものであり、若干先細りとなるように形成されている。また、係合部5cは、縦框材2の端部において端面当接部7の内側に係合するものであり、その端部には端面当接部7の溝部7bに係合する係合凸部5dが形成されている。
そして、このような木口キャップ5は、その嵌合部5b,5bを縦框材2の端面から中空部2a,2aに嵌合し、係合部5cを端面当接部7の内側に係合し、さらに、係合突起5dを端面当接部7の溝部7bに係合したうえで、被覆板2aを縦框材2の端面に当接することによって、縦框材2の端面に取付けられている。なお、この場合、木口キャップ5を縦框材2の端面に接着固定する接着剤を併用してもよい。
【0029】
上記のような家具用扉1を製造する場合、まず、縦框材2の上下両端面にそれぞれ木口キャップ5を取付けておく。そして、木口キャップ5が取付けられている縦框材2,2を面材4の左右の縁部に接着剤を用いて取付ける。
この場合、縦框材2を、その上端部および下端部が、面材4の上端面4bおよび下端面から、横框材3の端面当接部7の厚さ分だけ突出するようにして取付ける。
次に、左右の縦框材2,2間において、上下の横框材3,3を、その左右の端面が縦框材2,2の端部側面に当接するようにして、面材4の上下の縁部に接着剤を用いて取付けることによって、家具用扉1を製造する。
【0030】
なお、家具用扉1の製造方法は、これに限ることなく、例えば、一方の縦框材2を面材4の一方の縦縁部に取付けた後、上下の横框材3,3を、その一方の端面が縦框材2の端部側面に当接するようにして、面材4の上下の縁部に取付け、次に、他方の縦框材2を面材4の他方の縦縁部に取付けることによって製造してもよい。
さらに、上下の横框材3,3を面材4の上下の横縁部にそれぞれ取付けた後、左右の縦框材2,2を面材4の左右の縦縁部に取付けることによって製造してもよい。
また、縦框材2,2と横框材3,3を矩形枠状に組立てた後、この枠体にその裏面側から面材4を取付けることによって製造してもよい。
また、木口キャップ5は、縦框材2、横框材3および面材4の組立てが終了した後、縦框材2の端面に取付けてもよい。
【0031】
上記のようにして製造された家具用扉1は、例えば図5に示すようなシステム家具の扉として使用される。家具用扉1の縦横の大きさは、縦横の框材2,3の長さ、面材4の縦横の長さを変更することによって、自由に設定できる。
また、図4に示すように、面材4の端部に、面材4,4どうしを接合するための凸条4cと、この凸条4cが嵌合する凹溝4dが形成されている場合がある。
この場合、図7に示すように、縦框材2の端面当接部7には、溝部7bが形成されており、この溝部7bは面材4の厚さより狭いので、前記凸条4cが溝部7bに納まる。
【0032】
また、家具用扉1が開き戸である場合、図7および図8に示すように、この家具用扉1を家具の側板11に蝶番10によって開閉自在に取付ける。すなわち、蝶番10の一端部は側板11に取付けられており、他端部には蝶番カップ10aが設けられている。
また、家具用扉1の面材4の裏面縁部には、円形の穴12が形成されており、この穴12に蝶番カップ10aがはめ込まれている。さらに、面材4の裏面縁部には、長方形状のプレート13が蝶番カップ10a上に配置され、その端部はビス13a,13aによって面材4に固定されている。これによって蝶番キャップ10aは面材4に埋設された状態で固定されている。なお、蝶番10は面材4の縦方向に沿う縁部において、上下に所定間隔を隔てて複数取付けられている。
【0033】
本実施の形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
▲1▼面材4の表面縁部に框材本体6を接着固定しており、端面当接部7は面材4の端面に当接しているので、面材4の厚さに左右されることなく、容易に框材2,3を面材4の縁部に設けることができる。
▲2▼また、従来と異なり面材4を縦横の框材に形成されている溝に差し込む必要がなく、溝どうしを合致させる必要もないので、製造が容易である。
▲3▼さらに、框材本体6の幅L1が、端面当接部7の幅L2より大きいので、框材本体6と面材4との接着面積を大きくとることができ、よって框材2,3の固定強度を高めることができる。また、框材本体6は、幅の広い額縁として機能するので、家具用扉としての意匠性が向上する。
【0034】
▲4▼縦框材2の端面が木口キャップ5の被覆板5aで覆われているので、縦框材2の端面から中空部2a,2aが露出せず、見映えがよくなるとともに、中空部2a,2aに塵等が侵入するのを防止できる。
▲5▼被覆板5aの裏面に形成された嵌合部5b,5bが中空部2a,2aに嵌合されているので、木口キャップ5を、縦框材2に対して容易に位置決めして確実に固定できる。
▲6▼面材4の端面にある凸条4cが、端面当接部7に形成された溝部7bに納まるので、この凸条4cが外部に露出することがなく、家具用扉としての仕上げが秀麗なものとなる。
▲7▼蝶番10の端部が蝶番カップ10aを介して面材4の裏面に取付けられているので、縦横の框材2,3の厚さや強度に左右されることなく、家具用扉1を家具の側板11に取り付けて、開閉できる。
▲8▼框材2,3や面材4がセルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した中空材で形成されているので、これらが軽量なものとなるととともに、これらに防水性、防腐性や木質感を付与することができる。また、押出成形したものであるので、框材2,3や面材4の内部に押出成形の際に容易に中空部を形成できる。
【0035】
(第2の実施の形態)
図9および図10は、本発明に係る家具用扉の第2の実施の形態を示すものである。これらの図に示す家具用扉21が前記第1の実施の形態の家具用扉1と異なる点は、面材24を面材本体25と、押え板26とを備えた構成とした点であるので、以下ではこの点について詳しく説明し、その他の共通部分については同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
【0036】
すなわち、前記面材本体25は長方形板状をなすガラス板で形成されたものであり、この面材本体25の縁部には、第1の実施の形態と同様にして縦框材2と横框材3とが取付けられている。
押え板26は面材本体25の裏面縁部に当接されることで、面材本体25を押えるものであり、この押え板25は框材2,3のそれぞれの端面当接部7に当接されるとともに、框材本体6の裏面に接着固定されている。
【0037】
このような家具用扉21を製造する場合、まず、木口キャップ5が取付けられている縦框材2,2を面材本体25の左右の縁部に接着剤を用いて取付け、次に、左右の縦框材2,2間において、上下の横框材3,3を、その左右の端面が縦框材2,2の端部側面に当接するようにして、面材本体25の上下の縁部に接着剤を用いて取付け、次に、押え板26を框材2,3のそれぞれの端面当接部7に当接するとともに、框材本体6の裏面に接着固定することにより、家具用扉21を製造する。
本実施の形態によれば、上記▲1▼〜▲8▼と同様の効果を得ることができる他、ガラス板で形成された面材本体25の裏面を押え板26によって押えており、この押え板26が框材本体6の裏面に接着固定されているので、面材本体25を框材本体6と押え板26とによって確実に保持できる。
【0038】
なお、上記第1および第2の実施の形態では、家具用扉1,21の框材として縦框材2と横框材3とを使用したが、框材としては、例えば、図11に示すように、框材3の一部を切断することによって形成された框材30を使用してもよい。この框材30は框材3に比して、框材本体6の幅が狭くなるだけで、端面当接部7の構成は共通である。このような框材30は例えば図5に示すように、家具用扉の一例である引出し31の前面板を、面材と縦横の框材とで構成する際に使用される。
このようにすれば、図5に示すようなシステム家具において、全ての家具用扉において、縦框材2は全て同幅であり、引出し31以外の家具用扉において横框材3も全て同幅であるので、システム家具としての統一感が高まる。また、引出し31の横框材30は、他の横框材3に比して幅が狭いので、家具用扉1,21との差別化を図ることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、面材の表面縁部に框材本体を接着固定しているので、面材の厚さに左右されることなく、容易に框材を面材の縁部に設けることができる。また、家具用扉の製造も従来のような溝合せ作業等が必要なく、容易である。
さらに、框材本体の幅が大きいので、框材本体と面材との接着面積を大きくとることができ、よって框材の固定強度を高めることができる。また、框材本体は、幅の広い額縁として機能するので、家具用扉としての意匠性が向上する。
【0040】
請求項2に記載の発明によれば、框材の端面が木口キャップの被覆板で覆われているので、見映えがよくなるとともに、中空部に塵等が侵入するのを防止できる。また、嵌合部が中空部に嵌合されているので、木口キャップを、框材に対して容易に位置決めして確実に固定できる。
【0041】
請求項3に記載の発明によれば、面材の端面にある凸条が、端面当接部に形成された溝部に納まるので、この凸条が外部に露出することがなく、仕上げが秀麗なものとなる。
【0042】
請求項4に記載の発明によれば、押え板が框材本体の裏面に接着固定されているので、面材本体を框材本体と押え板とによって確実に保持できる。
【0043】
請求項5に記載の発明によれば、框材2,3がセルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した中空材で形成されているので、これらが軽量なものとなるととともに、これらに防水性、防腐性や木質感を付与することができる。また、押出成形したものであるので、框材の内部に押出成形の際に容易に中空部を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の家具用扉の一例を示すもので、家具用扉の要部の分解斜視図である。
【図2】同、家具用扉の要部の斜視図である。
【図3】同、框材の横断面図である。
【図4】同、面材の横断面図である。
【図5】同、家具用扉を備えたシステム家具の正面図である。
【図6】同、木口キャップを示すもので、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図である。
【図7】同、家具用扉を蝶番によって側板に取付けた状態を示す平面図である。
【図8】同、家具用扉に蝶番の蝶番カップを取付けた状態を示す裏面図である。
【図9】本発明の家具用扉の他の例を示すもので、家具用扉の要部の分解斜視図である。
【図10】同、家具用扉の要部の斜視図である。
【図11】本発明の家具用扉を構成する框材の他の例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1,21 家具用扉
2 縦框材(框材)
3 横框材(框材)
2a,3a 中空部
4,24 面材
5 木口キャップ
5a 被覆板
5b 嵌合部
6 框材本体
7 端面当接部
7b 溝部
25 面材本体
26 押え板
30 框材
31 引出し(家具用扉)
Claims (5)
- 四角形板状の面材と、この面材の少なくとも縦方向に沿う縁部に設けられた框材とを備えた家具用扉であって、
前記框材は、その内部に該框材の長手方向に沿って長尺な中空部を有しており、かつ、前記面材の表面縁部に接着固定される框材本体と、この框材本体に一体的に形成され、前記面材の端面に当接する端面当接部とを備えており、
前記框材本体の幅が、前記端面当接部の幅より大きいことを特徴とする家具用扉。 - 請求項1に記載の家具用扉において、
前記框材の端面には、この端面を覆う木口キャップが取付けられており、この木口キャップは、框材の端面を覆う被覆板と、この被覆板の裏面に形成されて、前記框材の端面に開口する中空部に嵌合される嵌合部とを備えていることを特徴とする家具用扉。 - 請求項1または2に記載の家具用扉において、
前記端面当接部には、溝部が前記面材の縁方向に沿って形成されており、該溝部の溝幅は前記面材の厚さより狭いことを特徴とする家具用扉。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の家具用扉において、
前記面材は、表面縁部に前記框材本体が接着固定される面材本体と、この面材本体の裏面縁部に当接されることで、面材本体を押える押え板とを備え、
この押え板は、前記端面当接部に当接されるとともに、前記框材本体の裏面に接着固定されていること特徴とする家具用扉。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の家具用扉において、
前記框材は、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した中空材であることを特徴とする家具用扉。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003173729A JP2005009153A (ja) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | 家具用扉 |
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