JP2005009116A - まくら木取付部材、まくら木補修方法 - Google Patents

まくら木取付部材、まくら木補修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、まくら木10に取り付けることにより、まくら木10の補修を容易に行うことのできるまくら木取付部材1を提供する。
【解決手段】本発明のまくら木取付部材1は、まくら木10の木口面45を覆うことが可能である木口面覆い部15が設けられており、木口面覆い部15をまくら木10に接合してまくら木10の補修を行うことが可能であり、さらに、まくら木取付部材1の木口面覆い部15には接着剤保持層31が設けられ、前記接着剤保持層31は接着剤を含浸することができ、かつ、押圧によって変形可能である。また、接着剤流出防止材を設けることもできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、まくら木の補修などに用いるまくら木取付部材に関するものであり、また、まくら木取付部材を用いてまくら木の補修を行うまくら木補修方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レールを設置する方法としてバラスト上にまくら木を設け、その上にレールを支える方法が用いられている。そして、レール上を列車が通過するとまくら木には列車荷重を受ける。
【0003】
レールの継ぎ目や分岐部では、レールの曲げ剛性が他の部分に比べて低く、列車荷重により、バラストの圧密化が進んで軌道沈下が生じやすく、列車が通過する際に、軌道が上下する「あおり現象」が発生しやすい。
【0004】
そして、このようなバラストとの摩擦により、まくら木が摩耗する。特にまくら木の木口面は、横圧を受けながら上下動するため摩耗しやすい。そして、この摩耗は、バラストと接触する部分に起こって不均一に発生し、まくら木の木口面などの表面が凹凸状態となる。
【0005】
また、分岐部などでは、列車が通過する際、道床横方向(レール方向に対して垂直方向)や、道床縦方向(レール方向に対して平行方向)に加わる力が大きい。したがって、まくら木の木口部とバラストとの間に作用する力がより強くなり、摩耗しやすい。
【0006】
この摩耗の結果、まくら木の木口面や底面や側面等に凹部が発生する。この凹部の補修方法に関する文献として、例えば、次のものがある。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−029901号公報
【0008】
特許文献1には、図24〜図27に示されるような、まくら木10の端部11であってまくら木10の木口面45を覆うまくら木補修材100、101、102により、まくら木10を補修する方法が開示されている。そして、図24、図25に示されるまくら木補修材100は箱形状であり、図26に示されるまくら木補修材101はL型板状であり、図27に示されるまくら木補修材102は平板状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記した、まくら木補修材100とまくら木10とは接着剤で接合される。この接着剤は、使用前は液体状であり、まくら木補修材100とまくら木10とを接合すると、硬化するものである。そして、この接合作業を容易化するために、接着剤の硬化する時間が所定の時間となるように調整された接着剤を用いる。
【0010】
補修方法は、まず、まくら木10の表面をきれいにし、まくら木補修剤100を当てて、まくら木10との表面をテープで目止めしておき、隙間に接着剤を流し込む。
【0011】
その際、接着剤が硬化するまでの時間、すなわち、接着剤が液状である時間は、作業性のために必要であるが、まくら木補修材100とまくら木10との間に塗布や充填などした後で、流動してしまう場合があった。かかる場合には、まくら木補修材100とまくら木10との間の接着剤の量が低下して強度低下を発生させたり、周囲に接着剤が付着して汚してしまう場合があった。
【0012】
また、まくら木の補修作業は、レール上を列車が通過しない場合にしか作業できないので、できるだけ作業を簡略化して、作業時間を短くすることが望まれている。したがって、簡単で確実に接合するのが望ましい。
【0013】
そこで、本発明は、容易にまくら木の補修を行うことのできるまくら木の取付部材を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そして、上記した目的を達成するための請求項1に記載の発明は、まくら木の木口面を覆うことが可能である木口面覆い部が設けられ、前記木口面覆い部をまくら木に接合してまくら木の補修を行うことが可能であるまくら木取付部材であって、前記木口面覆い部のまくら木と接合する部分には接着剤保持層が設けられ、前記接着剤保持層は接着剤を含浸することができ、かつ、押圧によって変形可能であることを特徴とするまくら木取付部材である。
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、接着剤を含浸することができ、押圧によって変形可能である接着剤保持層が設けられて、接着剤保持層に接着剤を保持させて、木口面覆い部をまくら木に接合することができるので、まくら木の補修を容易に行うことができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、前記接着剤保持層の表面は、凹凸を有する形状であることを特徴とする請求項1に記載のまくら木取付部材である。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、前記接着剤保持層の表面は、凹凸を有する形状であるので、接着剤を塗布した際に、下方へ流出しにくい。また、まくら木に接合する際に、まくら木の摩耗による凹部に接着剤保持層の表面の凸部に密着することにより、まくら木の接着する面の全面に密着させることが容易になる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、前記接着剤保持層の表面には、水平方向に伸びる溝を有するものであることを特徴とする請求項2に記載のまくら木取付部材である。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、前記接着剤保持層の表面には、水平方向に伸びる溝を有するので、接着剤保持層に接着剤を塗布した際に、下方へ流出しにくい。
【0020】
請求項4に記載の発明は、本体部と接着剤流出防止部材が設けられ、前記本体部は、まくら木の木口面を覆うことが可能である木口面覆い部と、まくら木の底面を覆う底面覆い部と、まくら木の両側面を覆う側面覆い部とを有する箱体であり、接着剤流出防止部材は前記底面覆い部及び前記側面覆い部の内側に設けられており、前記接着剤流出防止部材とまくら木が密着することにより前記箱体内部の接着剤の流出を防止することができることを特徴とするまくら木取付部材である。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、箱体である本体部と、前記箱体の底面覆い部及び側面覆い部の内側に設けられた接着剤流出防止部材とが設けられ、前記接着剤流出防止部材がまくら木が密着することにより前記箱体内部の接着剤の流出を防止するので、まくら木が接着剤流出防止部材を密着するようにした状態で接着剤を箱体の内部に入れた後に、まくら木取付部材とまくら木を近づけて、まくら木取付部材の取付を行うことができるので、容易に取付ができる。
【0022】
請求項5に記載の発明は、前記接着剤流出防止部材は、前記木口面覆い部から最遠端部に位置していることを特徴とする請求項4に記載のまくら木取付部材である。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、前記接着剤流出防止部材は、前記木口面覆い部から最遠端部に位置しているので、まくら木取付部材とまくら木との接着する部分をより広くすることができる。
【0024】
請求項6に記載の発明は、前記接着剤流出防止部材は、接着剤を含浸することができ、押圧によって変形可能であることを特徴とする請求項4又は5に記載のまくら木取付部材である。
【0025】
請求項6に記載の発明によれば、前記接着剤流出防止部材は、接着剤を含浸することができ、押圧によって変形可能であるので、仮に、接着剤流出防止部材の位置に凹部が存在しても変形して凹部が埋まり、接着した後には接着剤流出防止部材に接着剤が含浸して硬化するので、接着剤流出防止部材とまくら木の接触部分の接合が確実となる。
【0026】
請求項7に記載の発明は、外側には、耐摩耗性材が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のまくら木取付部材である。
【0027】
請求項7に記載の発明によれば、外側には、耐摩耗性材が設けられているので、同じ期間使用した場合により摩耗が小さく、長期間使用ができる。
【0028】
請求項8に記載の発明は、ガラス繊維強化樹脂により形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のまくら木取付部材である。
【0029】
請求項8に記載の発明によれば、まくら木取付部材がガラス繊維強化樹脂により形成されるので、強度がより高い。
【0030】
請求項9に記載の発明は、前記ガラス繊維強化樹脂は、硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維で補強した発泡体であることを特徴とする請求項8に記載のまくら木取付部材である。
【0031】
請求項9に記載の発明によれば、前記ガラス繊維強化樹脂は、硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維で補強した発泡体であるので、軽量であり強度が高い。
【0032】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載のまくら木取付部材を用い、接着剤により第1覆い部の内側とまくら木の木口面とを接合することを特徴とするまくら木補修方法である。
ここで、「接着剤」とは、接着する対象の間に設けて、その対象を接合できる材料であればどのようなものでもよく、液状の樹脂であって、所定の条件により硬化する硬化型樹脂などでもよい。
【0033】
請求項10に記載の発明によれば、容易にまくら木を補修することができ、補修後は、まくら木がずれにくく、摩耗が軽減される。
【0034】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載のまくら木取付部材を端部に取り付けたことを特徴とするまくら木である。
【0035】
請求項11に記載の発明によれば、請求項1〜9のいずれかに記載のまくら木取付部材を端部に取り付けたまくら木であるので、まくら木全体を交換する際に、必要なまくら木のみ補強することが容易に行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態におけるまくら木取付部材とまくら木を示した斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態におけるまくら木取付部材をまくら木に取り付けた状態を示した斜視図である。図3は、本発明の第2の実施形態におけるまくら木取付部材を示した斜視図である。図4は、本発明の第3の実施形態におけるまくら木取付部材を示した斜視図である。図5は、本発明の第3の実施形態におけるまくら木取付部材の接着剤保持層を示した斜視図である。図6〜図9は、本発明のまくら木取付部材の取付方法を示した斜視図である。図10は、本発明の接着剤保持層を示した斜視図である。図11〜図13は、本発明の接着剤保持層の変形例を示した斜視図である。図14及び図15は、本発明の第4の実施形態におけるまくら木取付部材とまくら木を示した斜視図である。図16及び図17は、本発明の第4の実施形態におけるまくら木取付部材とまくら木を示した正面図である。図18〜図22は、係止突起が設けられたまくら木取付部材の本体部を示した斜視図である。図23は、係止突起が設けられたまくら木取付部材の係止突起をだけを示した斜視図である。
【0037】
本発明の第1の実施形態におけるまくら木取付部材1は、図1に示されている。
まくら木取付部材1は、板状であり、まくら木10の木口面45を覆うことができ、まくら木取付部材1の板面の大きさは、まくら木10の木口面45とほぼ同じ大きさである。そして、まくら木取付部材1には本体部30、接着剤保持層31及び耐摩耗性材25が設けられている。
なお、まくら木10の上には、図1に示されるようにレール13が設けられている。
【0038】
まくら木取付部材1の本体部30、接着剤保持層31及び耐摩耗性材25は、いずれも板状又はシート状であり、これらを層状に重ね合わせられてまくら木取付部材1が形成されている。そして、内側から接着剤保持層31、本体部30、耐摩耗性材25の順に位置している。したがって、本体部30は接着剤保持層31と耐摩耗性材25とによって挟まれている。
【0039】
本体部30は、ガラス長繊維強化硬質合成樹脂発泡体が用いられており、具体的には、硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維で補強した発泡体である、商品名「エスロンネオランバーFFU」(積水化学工業株式会社製)が用いられている。したがって、まくら木取付部材1が比較的軽く、強度も高い。
【0040】
なお、まくら木取付部材1の本体部30の材質は、他の材質を用いることができる。
例えば、ガラス長繊維強化硬質合成樹脂発泡体として、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維等の無機質繊維、芳香族ポリアミド繊維等の合成繊維や天然繊維等の有機質繊維等を補強材として含み、マトリクスとして、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化樹脂等の発泡体を用いることができる。また、圧縮強度の向上や低コスト化を図るために、発泡樹脂中に炭酸カルシウム、石膏、タルク、水酸化アルミニウム、クレー等の無機充填材、シラスバルーン、パーライト、ガラスバルーン等の軽量骨材などの各種添加材が添加されたものも用いることができる。
【0041】
本体部30の厚みは、10〜50mmであり、好ましくは20〜30mmであるものが扱いやすく作業性が良い。
【0042】
接着剤保持層31は、具体的には発泡成形品であり、具体的にはゴムや樹脂を発泡させて成形したシート状のスポンジである。そして、接着剤保持層31の発泡部分の空間(セル)の大きさは直径が1mm以上であり、セル同士が結合している連続気泡体のスポンジである。そして、接着剤保持層31は圧力をかけるとその部分が変形するものであり、したがって接着する相手側の対象に凹凸があっても、凸部に相当する部分の接着剤保持層31が凹むことにより、隙間無く接触して全面で接着することが可能となる。
なお、接着剤保持層31の厚みは、補修するまくら木10の凹凸の最大深さよりもやや厚いものであることが望ましい。
【0043】
接着剤保持層31は、上記のような発泡成形品でなくても、接着剤を保持することができ、押圧によって変形することができればどのような材質でも用いることができる。例えば繊維を布状にした不織布、面、スチールウールなども用いることができる。
【0044】
耐摩耗性材25は、本体部30よりも摩耗性に優れる材料が用いられ、まくら木取付部材1がまくら木10に取り付けられると、最外部に位置する。
具体的な耐摩耗性材25の材質は、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴムなど、ゴム材の中でも耐摩耗性、耐光性、耐久性が良いゴムシートを用いている。また、このゴムシートの厚みは3〜6mm程度が望ましい。
また、上記実施形態では耐摩耗性材25にゴムシートを用いたが、超高分子量ポリエチレン、MCナイロンなどの樹脂材料を用いることができ、さらに、耐摩耗性がよい材料であれば他の材料も用いることができる。
【0045】
そして、まくら木取付部材1を使用して、まくら木10を補修すると、図2に示されるような状態となり、まくら木10の木口面45がまくら木取付部材1により覆われる。具体的には、まくら木取付部材1の接着剤保持層31に接着剤を保持させることにより木口面45と接合し、また、耐摩耗性材25がまくら木10の木口面45側の表面に位置する。
【0046】
次に、まくら木取付部材1を用いてまくら木10の補修する方法について説明する。まくら木10が使用される状態では、図6に示されるように、まくら木10はバラスト12により埋設されている。そして、まくら木10の上面10a側にレール13が固定されている。なお、まくら木10とレール13とは図示しない締結部材により固定されている。
【0047】
そして、図7に示されるように、まくら木10の端部11付近のバラスト12を取り除く。そして、図8に示されるように、まくら木取付部材1をまくら木10の端部11に取り付ける。本実施形態におけるまくら木10の補修方法では、まくら木10の端部11付近だけを取り除けばよく、まくら木10の周囲全体を取り除く必要はなく、また、まくら木10を取り外す必要もない。
【0048】
まくら木取付部材1のまくら木10の端部11への取り付けは、まくら木取付部材1の接着剤保持層31に接着剤50を塗布し、まくら木10の木口面45に合わせるようにして行う。本実施形態では接着剤保持層31は接着剤50の保持が可能であり、接着剤50が硬化するまでに外部に流出することがないので特に作業しやすい。
この接着剤50は、特に指定するものでないが、ウレタン系接着剤やポリエステル系接着剤が望ましく、さらに、雨天などの際には、水の影響を受けにくいポリエステル系接着剤が望ましい。また、この接着剤は、数分で硬化して接着強度が大きくなるものが、作業性が良く望ましい。さらに、ガラスチョップなどの添加剤を添加することにより、接着剤50が硬化した後の強度をより高くすることもできる。
【0049】
まくら木取付部材1とまくら木10とを取り付ける前に、まくら木10の表面をサンダー等で研削して新規な面を露出させて汚れを除去する。汚れを除去することにより、接着強度を大きくすることができる。このとき、まくら木10の木口面45を平面状となるまで研磨しなくても凹凸が残ったままでもよい。すなわち、上記したように、接着剤保持層31が設けられており、まくら木10の木口面45の凹凸に合わせて接着剤保持層31が変形して、木口面45の形状に合わせて接着することが可能となる。
【0050】
そして、接着剤50が硬化した後、再びバラスト12を埋め、図10に示される状態とする。なお、まくら木取付部材1をまくら木10に取り付けた後に、両者を連通する穴を形成して、この穴に合う埋め栓を挿入して、まくら木取付部材1とまくら木10とを確実に固定することもできる。
【0051】
本実施形態のまくら木取付部材1には、接着剤保持層31が設けられているので、接着剤50が流出しにくく作業性がよく、また接着強度が高い。
また、耐摩耗製材25がバラスト12と接触しているので、まくら木取付部材1の摩耗の進行を遅延させることができ、より長期間補修することなく使用することができる。
【0052】
また、第2、第3の実施形態におけるまくら木取付部材2、3を用いることができる。
第2、第3の実施形態のまくら木取付部材2、3は、図3〜図5に示されるものであり、第1の実施形態におけるまくら木取付部材1と比較して、本体部30のみが異なるものである。
【0053】
まくら木取付部材2の本体部32は、まくら木10の木口面45を覆うことができる板状の木口面覆い部15と、まくら木10の底面46を覆うことができる板状の底面覆い部16を有している。そして、木口面覆い部15と底面覆い部16とは、ほぼ直角に接続しており、図3に示されるように、本体部32を横方向から見ると略「L」字状である。
【0054】
まくら木取付部材2の接着剤保持層31は、木口面覆い部15の内側に位置している。また、耐摩耗製材25は、本体部32の外側に位置している。したがって、本体部30の木口面覆い部15は接着剤保持層31と耐摩耗性材25とによって挟まれている。
【0055】
また、第3の実施形態のまくら木取付部材3の本体部33は、図4、図5に示されており、まくら木10の木口面45を覆うことができる板状の木口面覆い部15と、まくら木10の底面46を覆うことができる板状の底面覆い部16と、まくら木10の両側面47a,47bを覆うことができる側面覆い部17a,17bとを有している。
そして、まくら木取付部材3の本体部33は全体では箱状となり、その内部には上側と木口面覆い部15に対向する面以外の部分によって囲まれた空間20を有している。空間20の形状は、まくら木10が挿入可能な形状である。
【0056】
まくら木取付部材3の接着剤保持層31は、木口面覆い部15の内部に位置している。また、耐摩耗製材25は、本体部32の外側に位置している。したがって、本体部30の木口面覆い部15は接着剤保持層31と耐摩耗性材25とによって挟まれている。
【0057】
そして、まくら木取付部材2及びまくら木取付部材3を使用して、まくら木10の補修をする場合には、木口面覆い部15をまくら木10の木口面45に合わせるようにして木口面45を覆い、第1の実施形態におけるまくら木取付部材1と同様に、接着剤保持層31に接着剤を保持させることにより木口面45と接合させる。また、耐摩耗性材25はまくら木10の木口面45側の表面に位置する。
【0058】
まくら木取付部材2及びまくら木取付部材3では、まくら木10の木口面45だけでなく、まくら木10の底面46や、両側面47a,47bを覆うことができるので、かかる部分の補修も合わせてできる。また、底面覆い部16や側面覆い部17a,17bが、まくら木10の底面46や、両側面47a,47bよりも突出するので、まくら木10の使用時に、道床縦方向や道床横方向に力が加わった場合に、抵抗力が大きくなり、まくら木10がずれにくい。
【0059】
また、上記した実施形態の接着剤保持層31は、図10に示されるような、長方形の板状であり、表面には凹凸がないものであったが、図11〜図13に示されるように、表面に凹凸を設けたものを用いても良い。
図11に示される接着剤保持層35は、直線状の突条部35aと突条部35a同士の間に設けられる溝部35bを有している。
図12に示される接着剤保持層36は、突条部36aと突条部36a同士の間に設けられる溝部36bを有しており、突条部36a及び溝部36bは蛇行している。
図13に示される接着剤保持層37は、突起部37aが設けられ、突起部37aは所定の間隔で配置されている。
【0060】
接着剤保持層35,36,37では、表面に凹凸が設けられているので、接着剤を塗布した際に、下方へ流出しにくい。また、まくら木10に接着する際に、まくら木10の摩耗による凹部に突条部35aや突条部36aや突起部37aが密着することにより、接着する面の全面に密着させることが容易になる。
【0061】
次に、第4の実施形態におけるまくら木取付部材4について説明する。まくら木取付部材4は、図14に示されている。そして、まくら木取付部材4には、本体部33と、接着剤流出防止部材34が設けられている。
本体部33は、まくら木10の木口面45を覆うことができる板状の木口面覆い部15と、まくら木10の底面46を覆うことができる板状の底面覆い部16と、まくら木10の両側面47a,47bを覆うことができる側面覆い部17a,17bとを有している。
そして、まくら木取付部材3の本体部33は全体では箱状となり、その内部には上側と木口面覆い部15に対向する面以外の部分によって囲まれた空間20を有している。空間20の形状は、まくら木10が挿入可能な形状である。
【0062】
接着剤流出防止部材34は、底面覆い部16及び側面覆い部17a,17bの内側であって、木口面覆い部15から一番遠い位置に設けられている。接着剤流出防止部材34をまくら木10の長手方向から見ると「コ」字状である。
接着剤流出防止部材34は、上記した接着剤保持層31と同様の材料が用いられている。具体的には発泡成形品であり、具体的にはゴムや樹脂を発泡させて成形したシート状のスポンジである。そして、接着剤流出防止部材34の発泡部分の空間(セル)の大きさは直径が1mm以上であり、セル同士が結合している連続気泡体のスポンジである。接着剤流出防止部材34は圧力をかけるとその部分が変形するものである。
したがって、図15に示されるように、空間20にまくら木10を挿入すると、接着剤流出防止部材34がまくら木10の両側面47a,47b及び底面46に密着させることができる。
【0063】
まくら木取付部材4の本体部33の表面には、第1の実施形態におけるまくら木取付部材1と同様な耐摩耗性材25が設けられている。
【0064】
次に、まくら木取付部材4を用いてまくら木10の補修する方法について説明する。まくら木10の端部11付近のバラスト12を取り除いてまくら木取付部材4を取り付けた後で、バラスト12を元に戻す内容については、上記した図6〜図9示して説明した第1の実施形態における方法と同様であり、本実施形態では、まくら木取付部材4をまくら木10に取り付ける方法についてのみ説明する。
【0065】
まず、図15に示すように、まくら木取付部材4を木口面覆い部15を下にするように傾斜させた状態で、まくら木取付部材4の空間20にまくら木10の端部11を挿入する。そして、上記したように、接着剤流出防止部材34はまくら木10に押圧されて圧縮しながら密着する。
【0066】
そして、図16に示されるように、空間20に液状の接着剤50を充填する。この充填は、まくら木取付部材4の木口面覆い部15とまくら木10の端部11から流し込んで行うことができるので、刷毛などの塗布するための道具を用いることなく行うことができる。
【0067】
さらに、まくら木取付部材4の傾斜が小さくなるようにしつつ、木口面覆い部15をまくら木10の端部11に近づけるように移動させる。この状態を示したのが図17であるが、このとき、接着剤50は、まくら木取付部材4とまくら木10の隙間を浸入するようにしながら埋めていく。そして、接着剤流出防止部材34によって、まくら木取付部材4の外部に流出することがないので、接着剤が無駄なく周辺を汚すことがない。
また、まくら木取付部材4の移動の際に、接着剤50の量が少なく、上側まで接着剤50が埋まらない場合には確認が容易であるので、途中で継ぎ足して必要な量とすることが可能である。
【0068】
そして、接着剤50が硬化して、まくら木取付部材4とまくら木10とが接合する。さらに、上記したように、まくら木取付部材4をまくら木10に取り付けた後に、両者を連通する穴を形成して、この穴に合う埋め栓を挿入して、まくら木取付部材4とまくら木10とを確実に固定することもできる。
【0069】
さらに、まくら木取付部材4の外側に突起を設けて、まくら木10に対して力が加わったときに、ずれにくくするようにしてもよい。
【0070】
また、上記したまくら木取付部材1,2,3,4は、硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維で補強した発泡体を用いたものであったが、他の材質の樹脂や他の繊維で補強した樹脂を用いても良く、繊維で補強しない樹脂でも良い。さらに、まくら木取付部材1,2,3,4は樹脂製であったが、金属製であってもよい。
【0071】
また、角柱状のまくら木10の端部に、係止突起21を設けたまくら木取付部材1,2,3,4を取り付けたまくら木を用いることができる。そして、かかるまくら木取付部材では、道床縦方向や道床横方向に力が加わった場合にまくら木10がずれにくい。
係止突起21の具体的な形状は、図18〜図23に示されており、かかる図においては、本体部30のみを図示している。
【0072】
図18、図19に示される係止突起21は、一定の長さを持ち、まくら木10の長手方向に対して略垂直方向に伸びる垂直突条であり、底面16及び側面17a,17bの外側に位置し、連続している一連の突条である。係止突起21をまくら木10の長手方向から見ると「コ」字状であり、係止突起の位置は、まくら木取付部材1の端部に位置している。
【0073】
図20、図21に示される係止突起21は、一体の長さを持ち、まくら木10の長手方向に対して略平行に伸びる平行突条であり、底面16に設けられている。図20に示される平行突条は中央に一カ所設けられており、図21に示される平行突条は底面16の両端に2カ所設けられている。
【0074】
さらに、図22、図23に示される係止突起21のように、垂直突条及び平行突条を両方備えるものであっても構わない。そして、平行突条と垂直突条とは接続しており、底面16に設けられる係止突起21の形状は略「H」状である。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、まくら木取付部材を用いることにより、まくら木の補修を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるまくら木取付部材とまくら木を示した斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるまくら木取付部材をまくら木に取り付けた状態を示した斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態におけるまくら木取付部材を示した斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施形態におけるまくら木取付部材を示した斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態におけるまくら木取付部材の接着剤保持層を示した斜視図である。
【図6】本発明のまくら木取付部材の取付方法を示した斜視図である。
【図7】本発明のまくら木取付部材の取付方法を示した斜視図である。
【図8】本発明のまくら木取付部材の取付方法を示した斜視図である。
【図9】本発明のまくら木取付部材の取付方法を示した斜視図である。
【図10】本発明の接着剤保持層を示した斜視図である。
【図11】本発明の接着剤保持層の変形例を示した斜視図である。
【図12】本発明の接着剤保持層の変形例を示した斜視図である。
【図13】本発明の接着剤保持層の変形例を示した斜視図である。
【図14】本発明の第4の実施形態におけるまくら木取付部材とまくら木を示した斜視図である。
【図15】本発明の第4の実施形態におけるまくら木取付部材をまくら木に取り付ける際の状態を示した斜視図である。
【図16】本発明の第4の実施形態におけるまくら木取付部材をまくら木に取り付ける際の状態を示した正面図である。
【図17】本発明の第4の実施形態におけるまくら木取付部材をまくら木に取り付けた状態を示した正面図である。
【図18】係止突起が設けられたまくら木取付部材の本体部を示した斜視図である。
【図19】係止突起が設けられたまくら木取付部材の本体部を示した斜視図である。
【図20】係止突起が設けられたまくら木取付部材の本体部を示した斜視図である。
【図21】係止突起が設けられたまくら木取付部材の本体部を示した斜視図である。
【図22】係止突起が設けられたまくら木取付部材の本体部を示した斜視図である。
【図23】係止突起が設けられたまくら木取付部材の係止突起をだけを示した斜視図である。
【図24】従来技術におけるまくら木補修材とまくら木を示した斜視図である。
【図25】従来技術におけるまくら木補修材をまくら木に取り付けた状態を示した斜視図である。
【図26】従来技術におけるまくら木補修材を示した斜視図である。
【図27】従来技術におけるまくら木補修材を示した斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 まくら木取付部材
10 まくら木
15 木口面覆い部
16 底面覆い部
17a,17b 側面覆い部
25 耐摩耗性材
30 本体部
31,35,36,37 接着剤保持層
34 接着剤流出防止部材
35a 突条部
36a 突条部
37a 突起部
45 木口面
46 底面
47a,47b 側面
50 接着剤

Claims (11)

  1. まくら木の木口面を覆うことが可能である木口面覆い部が設けられ、前記木口面覆い部をまくら木に接合してまくら木の補修を行うことが可能であるまくら木取付部材であって、前記木口面覆い部のまくら木と接合する部分には接着剤保持層が設けられ、前記接着剤保持層は接着剤を含浸することができ、かつ、押圧によって変形可能であることを特徴とするまくら木取付部材。
  2. 前記接着剤保持層の表面は、凹凸を有する形状であることを特徴とする請求項1に記載のまくら木取付部材。
  3. 前記接着剤保持層の表面には、水平方向に伸びる溝を有するものであることを特徴とする請求項2に記載のまくら木取付部材。
  4. 本体部と接着剤流出防止部材が設けられ、前記本体部は、まくら木の木口面を覆うことが可能である木口面覆い部と、まくら木の底面を覆う底面覆い部と、まくら木の両側面を覆う側面覆い部とを有する箱体であり、接着剤流出防止部材は前記底面覆い部及び前記側面覆い部の内側に設けられており、前記接着剤流出防止部材とまくら木が密着することにより前記箱体内部の接着剤の流出を防止することができることを特徴とするまくら木取付部材。
  5. 前記接着剤流出防止部材は、前記木口面覆い部から最遠端部に位置していることを特徴とする請求項4に記載のまくら木取付部材。
  6. 前記接着剤流出防止部材は、接着剤を含浸することができ、押圧によって変形可能であることを特徴とする請求項4又は5に記載のまくら木取付部材。
  7. 外側には、耐摩耗性材が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のまくら木取付部材。
  8. ガラス繊維強化樹脂により形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のまくら木取付部材。
  9. 前記ガラス繊維強化樹脂は、硬質ウレタン樹脂をガラス長繊維で補強した発泡体であることを特徴とする請求項8に記載のまくら木取付部材。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のまくら木取付部材を用い、接着剤により第1覆い部の内側とまくら木の木口面とを接合することを特徴とするまくら木補修方法。
  11. 請求項1〜9のいずれかに記載のまくら木取付部材を端部に取り付けたことを特徴とするまくら木。
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