JP2005007928A - サポートリング、該サポートリングを用いたタイヤ組立体及び車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価に内圧低下状態を検知する。
【解決手段】タイヤ2と該タイヤ2をリム組みするホイールリム3とが囲むタイヤ内腔i内で前記ホイールリム3に装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部2aの内面と当接して荷重を支承する環状のサポートリング4である。該サポートリング4は、前記内圧低下時に、音を発生する音発生具10からなる内圧低下検知手段11を具えることを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】タイヤ2と該タイヤ2をリム組みするホイールリム3とが囲むタイヤ内腔i内で前記ホイールリム3に装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部2aの内面と当接して荷重を支承する環状のサポートリング4である。該サポートリング4は、前記内圧低下時に、音を発生する音発生具10からなる内圧低下検知手段11を具えることを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内圧が低下した場合でも、一定の速度でかつ所定の距離を安全に走行しうるタイヤ組立体、およびそれに好適に用いうるサポートリング、さらには車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内圧が低下したときでも、例えば約80km/H程度に制限された速度で数百キロメートルを安全に走行しうるタイヤ組立体が提案されている。代表的な技術は、例えば下記の特許文献により示される。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−6721号公報
【特許文献2】
特表平8−504389号公報
【特許文献3】
特開2001−354002号公報
【0004】
図7に、上記公報に示される示されるタイヤ組立体の一例を示す。
該組立体は、タイヤaと、該タイヤaをリム組みするホイールリムbと、タイヤaとホイールリムbとが囲むタイヤ内腔i内でホイールリムbに装着されかつタイヤの内圧が低下したときにトレッド部dの内面と当接して荷重を支持する環状のサポートリングeとを含む。ホイールリムbには、タイヤのビード部が着座する第1のシートb1と第2のシートb2とが設けられる。
【0005】
またこれらのシートb1、b2の間には、略円筒状のサポートリング取付面gが設けられる。またこの例では、サポートリング取付面gの第2のシートの端部側には、突起物hが、反対側に凹溝kがそれぞれ形成され、サポートリングの軸方向の移動を阻止する。またホイールリムbには、タイヤaのビードが落とし込み可能なウエル部jが形成される。
【0006】
サポートリングeは、例えば各種のゴム、エラストマーなどの弾性体で構成される。サポートリングeの内周面は、サポートリング取付面gに装着される。サポートリングeの内径は、サポートリング取付面gの外径よりも数ミリ程度小さく形成され、サポートリング取付面gに密に固着される。
【0007】
このようなタイヤ組立体は、図8に示すように、内圧低下時には、トレッド部dの内面d1がサポートリングeに当接する。またタイヤaのビード部f1、f2は、ホイールリムbのハンプ部mとフランジとによって拘束され、リム外れが防止される。タイヤaに作用する荷重はサポートリングeとホイールリムbとによって支承される。このため車両は、比較的高速で一定の距離を継続走行しうる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記タイヤ組立体にあっては、内圧低下を検知しうる内圧検知手段が設けられている。通常、この内圧検知センサは、図7に示すように、空気バルブVに一体化された空気圧センサnが用いられる。そして、この種のタイヤ組立体を用いた車両では、前記空気圧センサnによる内圧低下信号は、無線あるいはスリップリングなどを介して車体側のコントローラに入力される。コントローラでは、タイヤの内圧低下信号を受け取ることにより、運転席に設けた内圧異常ランプなどを点灯させるように構成される。これにより、ドライバーは、タイヤの内圧が低下したことを、かかるランプの点灯により知ることができ、タイヤメーカーの指示に従って走行することができる。
【0009】
しかしながら、上述のような空気圧センサnは非常に高価であるため、タイヤ組立体のコストを上昇させるという欠点がある。また、前記車両では、内圧低下状態に至った場合、どの程度の距離をこのまま走行できるかが分かり難い。例えば、内圧低下を運転者が知った時点でトリップメータをリセットして、以後の走行距離を積算する方法もある。しかし、この方法では、内圧低下の都度このような操作を運転者に強いることとなり、使い勝手が悪く、また忘れがちとなるため正確さにも欠けるという問題もある。
【0010】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、請求項1ないし2記載の発明では、サポートリングに、前記内圧低下時に、音を発生する音発生具からなる内圧低下検知手段を具えること、さらに請求項3ないし4記載の発明は、歪検出具又はトレッド部との接触を検知しうるスイッチを具えることをそれぞれ基本として、高価な空気圧センサを不要とし、低コストで内圧低下状態を検知可能なサポートリングを提供することを目的としている。
【0011】
また請求項6ないし7記載の発明では、内圧低下検知手段からの信号に基づき、内圧低下状態での走行距離を計算するコントローラを含むことを基本として、内圧低下時の走行距離を容易に確認しうる車両を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングであって、前記内圧低下時に、音を発生する音発生具からなる内圧低下検知手段を具えることを特徴とするサポートリングである。
【0013】
また請求項2記載の発明は、前記音発生具は、内部の中空室と、該中空室とタイヤ内腔との間を連通しかつ前記中空室からの空気の送給によって音を発生する笛状具とからなることを特徴とする請求項1記載のサポートリングである。
【0014】
また請求項3記載の発明は、タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングであって、歪を検出する歪検出具を具えることを特徴とするサポートリングである。
【0015】
また請求項4記載の発明は、タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングであって、内圧低下時にトレッド部の内面と接触する検出子を有するスイッチを具え、かつ前記検出子は、タイヤ赤道面と平行な断面においてタイヤ半径方向外方に凸となる円弧状の外面輪郭を有することを特徴とするサポートリングである。
【0016】
また請求項5記載の発明は、タイヤと、該タイヤをリム組みするホイールリムと、請求項1乃至4のいずれかに記載されたサポートリングとを含むタイヤ組立体である。
【0017】
また請求項6記載の発明は、タイヤと、該タイヤをリム組みするホイールリムと、前記タイヤとホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングとを含むタイヤ組立体、前記タイヤ組立体の内圧低下状態を検知する内圧低下検知手段、及び前記内圧低下検知手段からの信号に基づき、内圧低下状態での走行距離を計算するコントローラ、及び前記走行距離を表示する運転席に設けられた距離表示計を含むことを特徴とする車両である。
【0018】
また請求項7記載の発明は、前記コントローラは、予め定められた走行可能距離から前記走行距離を減算して走行可能な残り距離を計算するとともに、前記表示計は、前記走行距離に代えて又は前記走行距離とともに残り距離を表示することを特徴とする請求項6記載の車両である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、本実施形態のタイヤ組立体1の断面図を例示している。該タイヤ組立体1は、タイヤ2と、該タイヤ2をリム組みするホイールリム3と、前記タイヤ2と前記ホイールリム3とが囲むタイヤ内腔i内で前記ホイールリム3に装着された環状のサポートリング4とから構成されている。
【0020】
タイヤ2は、路面と接地して走行するトレッド部2aと、その両端部からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部2b、2bと、該サイドウォール部2bの半径方向の内方端に形成されたビード部2d、2dとを有するトロイド状で形成される。タイヤ2は、その内腔面に空気を透過し難いインナーライナーゴムが配されたチューブレスの空気入りタイヤとして形成され、通常走行に際しては、タイヤ内腔iに所定の空気圧が充填される。
【0021】
またタイヤ2は、トレッド部2aからサイドウォール部2bを経てビード部2dのビードコア2eに係止されラジアル方向にのびるコードを配したカーカス2fと、該カーカス2fのタイヤ半径方向外側かつトレッド部2aの内部に配置された例えばスチールコードよりなるベルト層2gとを具えたラジアルタイヤとして形成されている。
【0022】
前記カーカス2fは、非伸長性のワイヤ等からなる一対のビードコア2e、2e間をトロイド状に跨る本体部2f1の両側に、ビードコア2eのタイヤ半径方向の内方を通ってタイヤ半径方向に外側に折り返された後にループ状に折り曲げられ再びビードコアの内方を通って本体部に沿って終端する折返し部2f2を設けたものが例示される。本体部2f1に張力が作用すると、ループ状の折返し部2f2で包囲されたゴムは、ビードコア2eとホイールリム3のシート3a又は3bとの間に引き込まれ、楔の如く作用する。これは、ビード部2dをホイールリム3にロックし、ビード部2dが外れるのを効果的に防止しうる。かかる構成についての詳細については例えば特表平9−509122号公報に詳細に記載される。
【0023】
ホイールリム3は、タイヤ2の各ビード部2d、2dが装着される第1、第2のシート3a、3bを有する。各シート3a、3bの間にはサポートリング4を装着するためのサポートリング取付面3gと、タイヤの装着時にビード部2dが落とし込まれる小径のウエル部3dとが設けられている。
【0024】
第1のシート3a、第2のシート3bは、タイヤ軸を含む子午線断面において、従来のホイールリムのシートの方向とは反対方向に傾くテーパ面、即ち、軸方向外側に向かって外径が漸減するテーパ面を持っている。また、第1のシート3aの最小外径は、一つの例として第2のシート3bの最小外径よりも小で形成される。なおタイヤ2の各ビード部2d、2dも、この第1のシート3a、第2のシート3bに合致するようにビード内径を違えて設計される。
【0025】
前記サポートリング取付面3gの最大外径は、第1のシート3aの軸方向端を区画するフランジの外端径より大で形成される。これにより、サポートリング4は、第1のシート3aから容易にリム組できる。またサポートリング取付面3gの一端部には、該サポートリング4の軸方向の移動を阻止するための円周方向にのびる突起物3fが、他端側には凹溝3hが夫々設けられる。これは、サポートリング4を軸方向に正しく位置決めしかつ移動するのを防止できる。
【0026】
図2はサポートリング4の部分斜視図を示している。本実施形態のサポートリング4は、全体として環状をなし、トレッド部2aの内面と当接しうる外周面4aを有しかつ半径方向外側に位置する外のリング体5と、ホイールリム3の前記サポートリング取付面3gに装着される内周面4bを有しかつ半径方向内側に位置する内のリング体6と、外のリング体5と内のリング体6との間を半径方向で継ぎかつ周方向にのびる支持壁部7とを一体に有するものが例示される。
【0027】
外のリング体5及び内のリング体6は、それぞれ断面が軸方向に長い扁平形状をなすものが示されている。各リング体5、6のタイヤ半径方向の厚さt1、t2は、特に制限はないが、所定の剛性を得るために、好ましくは2〜10mm、特に好ましくは4〜6mmとするのが望ましい。
【0028】
内のリング体6の内周面4bの内径は、取付前の自然状態において、ホイールリム3のサポートリング取付面3gの外径Dgよりも僅かに小とされる。これにより、サポートリング4は、サポートリング取付面3gに弾性変形して密着しいわゆる締まりばめにて固着される。また内のリング体6は、例えばタイヤ周方向に沿ってのびるコードプライ(図示省略)などを配することによって補強することもできる。これは、内のリング体6の周方向剛性を高め、サポートリング取付面3gからの容易な外れ落ちを防止する。なお本実施形態では、サポートリング4の内周面4bには、ホイールリム3の前記凹溝3hに嵌入し軸方向の位置ズレを防ぐ環状の突条4cが形成されたものを例示している。
【0029】
前記支持壁部7は、本実施形態では、外のリング体5と内のリング体6との間を継ぎかつ周方向に略ジグザグ状で連続してのびている。具体的には、内、外のリング体5、6の軸方向の一方側に配されかつ周方向にのびる第1の側片部7aと、他方側に配されかつ周方向にのびる第2の側片部7bと、これら第1、第2の側片部7a、7bとの間を周方向に対して斜めにのびて継ぐ第1の斜辺部7cと、この第1の斜辺部7cとは、逆向きに傾いて第1、第2の側片部7a、7bとを継ぐ第2の斜辺部7dとで構成されたジグザグ状のものを示す。これにより、サポートリング4は、外、内のリング体5、6が、支持壁部7を介することなく向き合う空所9が形成される。
【0030】
空所9は、軸方向の一方から他方に向かって平面視で先細状にのびる第1の空所9aと、前記他方から一方に向かって平面視で先細状にのびる第2の空所9bとを含んでいる。これらの空所9は、内圧低下状態において、外のリング体5を均一に支持しうるのに充分な個数と大きさで形成される。また空所9は、サポートリング4の重量を軽減しうるとともに、内圧低下走行時の熱を外部へと散逸させて放熱効果を高め、サポートリング4の耐久性を向上するのに役立つ。好ましい実施形態としては、支持壁部7(図1に示す)の厚さt3は、例えば5〜15mm程度とし、その周方向の繰り返しピッチは15〜55mmとするのが望ましい。
【0031】
またサポートリング4は、その半径方向の高さH(図1に示す)が大きすぎると、通常の内圧が充填されていても段差乗り越え時などに頻繁にトレッド部2aの内面に当接して乗り心地を悪化させる傾向があり、逆に小さすぎても、内圧低下走行時にトレッド部2aとの当接面積が少なくなり、操縦安定性の低下や継続走行距離の減少などを招くおそれがある。このような観点より、サポートリング4をホイールリム3に取り付けかつタイヤに適正な内圧(正規内圧)を保っている無負荷の状態において、前記高さHを、タイヤ内腔高さHtの30〜70%、より好ましくは40〜60%とするのが望ましい。なおサポートリング4の耐久性を向上するため、タイヤ2の内腔面には、潤滑剤を予め塗布しておき、フラット走行時の摩擦を軽減することが望ましい。
【0032】
前記「正規内圧」は、当該タイヤ組立体の適用規格によって定める推奨空気圧である。またサポートリングのタイヤ半径方向の高さHは、ホイールリム3に装着した状態で、サポートリング取付面3gからサポートリング4のタイヤ半径方向の最外側位置までの高さである。さらに、タイヤ内腔高さHtは、前記正規内圧を充填した無負荷の状態において、サポートリング取付面3g(高さが変化するとき最大外径位置)からタイヤ内腔面のタイヤ半径方向の最外側位置までの高さである。
【0033】
またこのようなサポートリング4は、例えばゴム、ポリウレタン、EPDMなどの各種の弾性体で構成される。より具体的には、耐久性を確保するために、硬さ(JISD)が30〜70度、10%モジュラスが30〜150MPa、損失正接tan δが0.01〜0.10のものが望ましい。なおJISDの硬さ及び10%モジュラスは23±2℃での値であり、損失正接は、粘弾性スペクトロメータを用いて初期ひずみ10%、変位振幅±0.25%、周波数10Hzで測定するものとする。本実施形態ではポリウレタンを使用したものが例示される。
【0034】
本発明の第1の実施形態では、サポートリング4は、タイヤ組立体1の内圧低下時に、音を発生する音発生具10からなる内圧低下検知手段11を具えるものが例示される。本実施形態の音発生具10は、図1に示すように、サポートリング4の内部に設けられた中空室10aと、該中空室10aとタイヤ内腔iとの間を連通しかつ前記中空室10aからの空気の送給によって音を発生する笛状具10bとからなるものが示される。
【0035】
前記中空室10aは、例えば図2に分解して示すように、前記空所9の側面に、該空所9を閉塞する側板部12を熱融着、接着などで固着することにより容易に形成できる。側板部12は、本実施形態では、サポートリング4側の取付面の周縁をステップ状に切り欠いた接合部13を有している。このような接合部13は、前記空所9の軸方向外側の開口形状に合わせて形成される。これは、側板部12を空所9に精度良く位置合わせできるため、サポートリング4との接着部を気密として中空室10aを能率良く形成するのに役立つ。なお中空室10aの体積が小さすぎると、重量が大きくなり過ぎたり、また突起に衝突した時の衝撃力吸収性が低下する傾向があり、逆に大きすぎてもランフラット時の荷重支持強度が不足するという傾向がある、このような観点より、中空室10aの体積は、100〜300cm3 、より好ましくは150〜200cm3 程度とするのが望ましい。
【0036】
また本実施形態では、図3に示すように、側板部12に、笛状具10bが固着されたものが示される。該笛状具10bは、側板部12の外側に配される円筒状の本体部20と、前記中空室10aの中に位置するとともに本体部20に螺着される取付部21とを含んで構成されたものが例示される。笛状具10bは、いわゆる管楽器と同様の原理、即ち空気の通過に伴う共鳴音の発生を利用したものである。従って、電気部品などを一切必要としない。
【0037】
前記本体部20は、フランジ状の基部20aと、外周面に外ネジ部を設けた軸状部20bとが一体に形成される。また本体部20には、軸方向の両端部でそれぞれ開口する1本かつ小径の貫通孔16が形成されている。また取付部21は、本体部20の外ネジ部が螺着しうる内ネジ部とが形成されるとともに、軸方向にのびる小径の1本の貫通孔17が形成される。そして、本体部10b1と取付部10b2とは、側板部12に設けた小孔22を介し側板部12を挟んで両側に配され、かつ前記各ネジ部で螺着することにより側板部12を狭持して一体に固着される。取付後、各貫通孔16、17は、互いに連通する。これにより、タイヤ内腔iとサポートリング4の中空室10aとは連通できる。
【0038】
パンク等によりタイヤ組立体1の内圧が低下すると、図8に示したように、トレッド部2aの内面がサポートリング4の外周面4aに当接する。サポートリング4は荷重を支えてタイヤの縦撓み量を制限するとともに、またホイールリム3と協同して荷重を支え、車両の継続した走行を可能とする。また、サポートリング4の接地部に位置する中空室10aでは、部分的な圧縮弾性変形により内部の空気が前記笛状具10bの貫通孔17,16を通ってタイヤ内腔i側へと急激に排出される。排出される空気は、貫通孔16、17を通る際に共鳴振動し、音を発生させる。運転者は、この音を聞き取ることによってタイヤ組立体1の内圧が低下したことを知ることができる。
【0039】
タイヤ組立体1の回転により、中空室10aが非接地域へと移動すると、サポートリング4の弾性変形は回復する。これに伴い、中空室10aには、貫通孔16、17を介してタイヤ内腔i内の空気の一部が吸い込まれる。そして、中空室10aの空気は、接地域に到達すると再びタイヤ内腔i側へと押し出され、音を発生させる。このような内圧低下検知手段11をサポートリング4に1ないし複数個設けることにより、内圧低下走行時において速度に応じた周期的な音を発生させ得る。
【0040】
この例の内圧低下検知手段11では、電気的な部品を一切使用しておらずかつ部品点数も非常に少ない。従って、バルブと一体化されたような空気圧センサに比べると、簡素化による大幅なコスト低減が図れ、しかも故障も少なくできる。
また笛状具10bをサポートリング4の側壁部に設けているため、リム組時の障害になることもない。なおサポートリング4は、全ての空所9を中空室10aとする必要はなく、少なくとも1カ所、より好ましくは5〜10個程度で形成するのが望ましい。
【0041】
前記貫通孔16、17は、好ましい音の周波数を得るために、長さ、断面形状又は内径などを種々変更できる。貫通孔16、17の内径は、特に限定はされないが、小さすぎると音の周波数が高くなり過ぎかつ音圧が小さくなる傾向があり、逆に大きすぎても音の周波数が低くなり過ぎて聴き取り難いという傾向がある。このような観点より、貫通孔16又は17の内径は0.5〜3mm、より好ましくは1〜2mmとするのが望ましい。
本実施形態では、貫通孔16を、小さい内径からなる第1の孔部14(内径1mm)と、該第1の孔部14に連通しかつタイヤ内腔iで開口する本例ではテーパ状に拡径する第2の孔部15(最大内径5mm)とを具えているものが示されている。ただし、このような形態に限定されるものではなく、貫通孔を2以上設けるなど種々の改良が可能である。
【0042】
また本実施形態の笛状具10bは、サポートリング4とは別体で形成されたものを例示した。しかし、例えばこのような機能を奏することができれば、サポートリング4の側壁部などにオリフィス状の孔部を直接開口させることもできる。
この実施形態では、さらに部品点数を減じて生産性を向上しうる。またサポートリング4の具体的な形状は、タイヤ2の内圧低下時にトレッド部2aの内面と当接して荷重を支承しうる弾性体であれば、その形状、特に支持壁部7の構造は何ら限定されるものではない。例えば支持壁部7の形状は、本例のようなジグザグ状の他、波状やクランク状、さらには、一様な断面で周方向に連続するものでも良い。
【0043】
図4には、本発明の第2の実施形態のサポートリング4が示されている。
サポートリング4の基本形態(外のリング体5、内のリング体6及び支持壁部7)は、図3で示したものとほぼ同形状としている。本実施形態では、サポートリング4に、該サポートリング4の歪を検出しうる歪検出具25が設けられたものが例示される。
【0044】
前記歪検出具25は、例えば歪ゲージ26が好適に使用される。歪ゲージ26は、サポートリング4に一体に固着され、サポートリング4とともに変形して自らの電気抵抗を変化させる。この電気抵抗の変化を別途設けた検出体で検知して歪の検出ができる。歪ゲージには、ゲージ材に半導体を用いた半導体ゲージ、銅・ニッケル合金を用いた金属ゲージなどを挙げることができる。特に好ましくは、熱の影響を受けにくい金属ゲージ、とりわけ銅・ニッケル合金箔で形成した薄い箔ゲージが、強度、サイズ(厚さを含む)などの観点から好ましい。
【0045】
本実施形態では、図4に示すように、歪ゲージ26がサポートリング4の第1、第2の支持壁部7a又は7bに固着されたものが例示される。歪ゲージ26は長尺状をなし、かつその長手方向がサポートリング4の半径方向に沿って配されている。これにより、歪ゲージ26は、サポートリング4の半径方向の歪に対して検出精度をより高めることができる。ただし、周方向に長手方向を沿わせて配する態様を除外するものではない。
【0046】
また図4に示すように、歪ゲージ26は、支持壁部7に凹設された半径方向にのびる小溝Gの中に配されて固着されるのが好ましい。小溝Gは、少なくともその半径方向の外側が解放されておらず、歪ゲージの外端部の移動を規制しうる有底状のものが良い。このような小溝Gは、タイヤ組立体1の遠心力によって歪ゲージ26がサポートリング4から離脱するのを効果的に防止しうる。
【0047】
図5には、このようなタイヤ組立体1を装着した車両のシステムブロック図の一例を示す。車両は、例えば車体側にコントローラCLが設けられる。コントローラCLには、歪ゲージ26の信号と、例えばタイヤが1回転する毎に1ないし複数個のパルス信号を出力しうるタイヤ回転数センサ27からの信号と、予め定められた各種の設定値が記憶される設定値メモリ30の設定値情報が入力される。歪ゲージ26の出力は、タイヤ組立体1側に発信器を、車体側に受信器を夫々設けた無線伝送方式又はスリップリングなどを用いた機械的な継手を介してコントローラCLに入力できる。またコントローラCLは、例えば車両の運転席に配された各種の表示器及び/又はスピーカなどで構成される警告手段28や、走行距離を表示することができる距離表示計29などに所定の信号を出力する。
【0048】
パンク等によりタイヤ組立体1の内圧が低下すると、接地域に位置するサポートリング4は、路面からの荷重を受けて圧縮変形する。これに伴って歪ゲージ26も変形する。歪ゲージからの信号は、コントローラCLに常時入力される。コントローラCLでは、この入力された信号と、予め設定値メモリ30に記憶されている閾値とを比較する。閾値は、タイヤ組立体1の正規内圧状態における歪ゲージ26の出力値を基に定められている。コントローラCLは、歪ゲージ26の出力が閾値を超えるときに、タイヤ組立体1が内圧低下状態と判断する。従って、この実施形態では、歪ゲージ26、コントローラCL及び設定値メモリ30とで内圧低下検知手段を構成する。またコントローラCLは、内圧低下状態と判断した場合、警告手段28を作動させる信号を出力する。運転者は、この警告手段28の作動(例えばランプの点灯ないし点滅、メッセージ表示、スピーカからの音声情報の出力等)により、運転中に内圧低下状態を直ちに知ることができる。このため、必要な措置を直ちに講じることができる。
【0049】
またこの実施形態においては、コントローラCLは、内圧低下状態と判断した場合、この時点からの走行距離を計測する。計測された走行距離は、運転席に設けられた前記距離表示計29に表示される。走行距離は、タイヤ回転センサ27から得られるタイヤの回転数と、タイヤの1周長との積に基づいて計算することができる。しかし、内圧低下状態ではタイヤの動荷重半径が通常の内圧状態の場合に比して小さく、ひいてはタイヤの1周長も小となる。このため、本実施形態のコントローラCLでは、通常の内圧状態時の走行距離の計算結果に、1より小の補正係数αを乗じてタイヤ周長を補正し、内圧低下状態の走行距離をより正しく補正して計算する。
【0050】
補正係数αは、種々の実験を行い、内圧が低下したときのタイヤの変形状態(これはタイヤの本来の剛性などによって種々異なる)に基づいてタイヤ毎に定めることができる。そして、この補正係数αは、予め設定値メモリ30に記憶されている。計算された走行距離は、逐次、距離表示計29にリアルタイムで表示される。これにより、運転者は、内圧低下状態でこれまでに走行した距離を正確に知ることができる。内圧低下状態での走行距離は、通常上限が規制されるため、これまでに走行した距離を常に正確に把握できれば、運転者により安心感を与えることができ、走行ルートの変更や修理工場等への移動に役立つ。
【0051】
図6には、本発明の第3の実施形態として、サポートリング4のタイヤ赤道面と平行な部分断面図を示している。この実施形態では、サポートリング4の外のリング体5に、スイッチ31を設けたものが例示される。該スイッチ31は、例えば機械式の接点S1、S2を有するもので、本体部32と、該本体部32に対してスライド可能かつ突出する向きにバネ36にて付勢されかつ押し下げによって接点S1、S2を当接させる検出子33とを有するものが例示される。
【0052】
またスイッチ31は、本体部32が外のリング体5に埋設されて固着されるとともに、実質的に検出子33の先端部だけがサポートリング4の外周面4aから突出して配される。このような、検出子33は、内圧低下時に半径方向内側に変形したトレッド部2aの内面と接触し、半径方向内側(本体部32側)へと押し下げられ前記接点S1、S2を閉じる。この信号を検知することによって、タイヤ組立体1の内圧低下状態が検知できる。
【0053】
また本実施形態の検出子33は、図6に示すように、タイヤ赤道面と平行な断面において、タイヤ半径方向外方に凸となる円弧状の外面輪郭Uを有している。この外面輪郭Uは、サポートリング4の外周面4aとで階段状の段差が形成されることなく滑らかに連なっている。図6に仮想線で示すように、検出子33が、一般的な凸形状の外面輪郭Kを持っている場合、サポートリング4の外周面4aとで階段状の段差が形成される。このため、内圧低下走行時には、検出子がトレッド部と接触する都度、大きな衝撃力が発生し、乗り心地や操縦安定性の悪化を招きやすいほか、スイッチ31に対しても大きな曲げモーメントを発生させ、検出子33のスライドに際してこじれが生じやすく検出精度を低下させる傾向がある。また、検出子によってトレッド部の内面が傷付き易い。
【0054】
これに対して、本実施形態のスイッチ31では、検出子33がサポートリング4の外周面に対して滑らかに突出する。従って、内圧低下走行時においてトレッド部の内面とスムーズな接触が得られ、上述のような不具合を防止できる。特に好ましくは、検出子33の突出高さHuを2〜8mm程度とするのが望ましい。このようなスイッチ31からなる内圧低下検知手段11も、図6に示したシステム構成で使用できる。
【0055】
ところで、路面上の大きな段差を乗り越える際、タイヤ組立体1に通常の内圧が充填されている状態でも、トレッド部2aの内面がサポートリング4に接触する場合がある。このような状況では内圧低下と判断することは望ましくない。かかる観点より、第2の実施形態も含め、コントローラCLは、誤検知判定処理を行うことが望ましい。
【0056】
誤検知判定処理は、スイッチ31からの出力信号が、予め設定された一定時間tc内に間欠的にn(n>1)回以上検出された場合に内圧低下状態と判断し、それ以外では、非内圧低下状態と判断する。コントローラCLは、このようなステップを行うことによって、スイッチ31の単発的な出力をキャンセルでき、より正確に内圧低下状態を検出することができる。一例として、例えば前記一定時間tcを4秒とし、かつnを3以上の整数に設定することができる。これらの定数は、前記設定値メモリ30に予め記憶される。
【0057】
また本例のコントローラCLは、内圧低下走行時からの走行距離を計算するが、本実施形態では、予め設定値メモリ30に記憶された内圧低下時の走行可能距離から前記走行距離を減算して走行可能な残り距離を計算し、これを距離表示計29に表示するいわゆるカウントダウンを行う。この実施形態によれば、運転者に残り走行距離をより正確に伝えることができ、走行可能距離を超えた過剰走行を確実に防止しうる。
【0058】
【発明の効果】
上述したように、請求項1記載の発明では、タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングであって、前記内圧低下時に、音を発生する音発生具からなる内圧低下検知手段を具える。従って、高価な空気圧センサを不要とし、低コスト化を図ることが可能である。特に請求項2記載の発明のように、前記音発生具は、内部の中空室と、該中空室とタイヤ内腔との間を連通しかつ前記中空室からの空気の送給によって音を発生する笛状具とからなるときには、電気部品などを使用することなくより一層安価に内圧低下検知手段を構成できる。従って、故障等を減じメンテナンス性も向上しうる。
【0059】
請求項3記載のサポートリングでは、歪を検出する歪検出具を具えることにより、また請求項4記載のサポートリングでは、内圧低下時にトレッド部の内面と接触する検出子を有するスイッチをそれぞれ具えることにより、低コストで内圧低下状態を検知できる。また請求項4記載の発明では、前記検出子は、タイヤ赤道面と平行な断面においてタイヤ半径方向外方に凸となる円弧状の外面輪郭を有するため、トレッド部の内面と当接する際に衝撃や摩擦を緩和し、スムーズな内圧低下走行を確保できる。
【0060】
また請求項6記載の車両のように、内圧低下状態での走行距離を計算するコントローラと、該走行距離を表示する距離表示計とを含むときには、運転者は、内圧低下状態でこれまでに走行した距離を正確に知ることができる。内圧低下状態での走行距離は、通常上限が規制されるため、これまでに走行した距離を常に正確に把握することで、運転者により安心感を与えることができ、走行ルートの変更や修理工場等への移動に役立つ。
【0061】
また請求項7記載の車両のように、前記コントローラは、予め定められた走行可能距離から前記走行距離を減算して走行可能な残り距離を計算するとともに、、前記距離表示計が残り距離を表示するときには、より運転者にさらに残り走行距離をより正確に伝えることができ、走行可能距離を超える過剰走行などをより確実に防止しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のタイヤ組立体を例示する内圧を有する状態での断面図である。
【図2】本発明の実施形態を示すサポートリングの部分斜視図である。
【図3】その部分断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示すサポートリングの部分斜視図である。
【図5】本発明の車両のシステムブロック図である。
【図6】サポートリングに設けたスイッチの断面図である。
【図7】従来のタイヤ組立体の断面図である。
【図8】タイヤ組立体の低内圧状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ組立体
2 タイヤ
3 ホイールリム
4 サポートリング
4a 外周面
4b 内周面
5 外のリング体
6 内のリング体
7 支持壁部
10 音発生具
11 内圧低下検知手段
10a 中空室
10b 笛状具
25 歪検出具
26 歪ゲージ
21 スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、内圧が低下した場合でも、一定の速度でかつ所定の距離を安全に走行しうるタイヤ組立体、およびそれに好適に用いうるサポートリング、さらには車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内圧が低下したときでも、例えば約80km/H程度に制限された速度で数百キロメートルを安全に走行しうるタイヤ組立体が提案されている。代表的な技術は、例えば下記の特許文献により示される。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−6721号公報
【特許文献2】
特表平8−504389号公報
【特許文献3】
特開2001−354002号公報
【0004】
図7に、上記公報に示される示されるタイヤ組立体の一例を示す。
該組立体は、タイヤaと、該タイヤaをリム組みするホイールリムbと、タイヤaとホイールリムbとが囲むタイヤ内腔i内でホイールリムbに装着されかつタイヤの内圧が低下したときにトレッド部dの内面と当接して荷重を支持する環状のサポートリングeとを含む。ホイールリムbには、タイヤのビード部が着座する第1のシートb1と第2のシートb2とが設けられる。
【0005】
またこれらのシートb1、b2の間には、略円筒状のサポートリング取付面gが設けられる。またこの例では、サポートリング取付面gの第2のシートの端部側には、突起物hが、反対側に凹溝kがそれぞれ形成され、サポートリングの軸方向の移動を阻止する。またホイールリムbには、タイヤaのビードが落とし込み可能なウエル部jが形成される。
【0006】
サポートリングeは、例えば各種のゴム、エラストマーなどの弾性体で構成される。サポートリングeの内周面は、サポートリング取付面gに装着される。サポートリングeの内径は、サポートリング取付面gの外径よりも数ミリ程度小さく形成され、サポートリング取付面gに密に固着される。
【0007】
このようなタイヤ組立体は、図8に示すように、内圧低下時には、トレッド部dの内面d1がサポートリングeに当接する。またタイヤaのビード部f1、f2は、ホイールリムbのハンプ部mとフランジとによって拘束され、リム外れが防止される。タイヤaに作用する荷重はサポートリングeとホイールリムbとによって支承される。このため車両は、比較的高速で一定の距離を継続走行しうる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記タイヤ組立体にあっては、内圧低下を検知しうる内圧検知手段が設けられている。通常、この内圧検知センサは、図7に示すように、空気バルブVに一体化された空気圧センサnが用いられる。そして、この種のタイヤ組立体を用いた車両では、前記空気圧センサnによる内圧低下信号は、無線あるいはスリップリングなどを介して車体側のコントローラに入力される。コントローラでは、タイヤの内圧低下信号を受け取ることにより、運転席に設けた内圧異常ランプなどを点灯させるように構成される。これにより、ドライバーは、タイヤの内圧が低下したことを、かかるランプの点灯により知ることができ、タイヤメーカーの指示に従って走行することができる。
【0009】
しかしながら、上述のような空気圧センサnは非常に高価であるため、タイヤ組立体のコストを上昇させるという欠点がある。また、前記車両では、内圧低下状態に至った場合、どの程度の距離をこのまま走行できるかが分かり難い。例えば、内圧低下を運転者が知った時点でトリップメータをリセットして、以後の走行距離を積算する方法もある。しかし、この方法では、内圧低下の都度このような操作を運転者に強いることとなり、使い勝手が悪く、また忘れがちとなるため正確さにも欠けるという問題もある。
【0010】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、請求項1ないし2記載の発明では、サポートリングに、前記内圧低下時に、音を発生する音発生具からなる内圧低下検知手段を具えること、さらに請求項3ないし4記載の発明は、歪検出具又はトレッド部との接触を検知しうるスイッチを具えることをそれぞれ基本として、高価な空気圧センサを不要とし、低コストで内圧低下状態を検知可能なサポートリングを提供することを目的としている。
【0011】
また請求項6ないし7記載の発明では、内圧低下検知手段からの信号に基づき、内圧低下状態での走行距離を計算するコントローラを含むことを基本として、内圧低下時の走行距離を容易に確認しうる車両を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングであって、前記内圧低下時に、音を発生する音発生具からなる内圧低下検知手段を具えることを特徴とするサポートリングである。
【0013】
また請求項2記載の発明は、前記音発生具は、内部の中空室と、該中空室とタイヤ内腔との間を連通しかつ前記中空室からの空気の送給によって音を発生する笛状具とからなることを特徴とする請求項1記載のサポートリングである。
【0014】
また請求項3記載の発明は、タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングであって、歪を検出する歪検出具を具えることを特徴とするサポートリングである。
【0015】
また請求項4記載の発明は、タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングであって、内圧低下時にトレッド部の内面と接触する検出子を有するスイッチを具え、かつ前記検出子は、タイヤ赤道面と平行な断面においてタイヤ半径方向外方に凸となる円弧状の外面輪郭を有することを特徴とするサポートリングである。
【0016】
また請求項5記載の発明は、タイヤと、該タイヤをリム組みするホイールリムと、請求項1乃至4のいずれかに記載されたサポートリングとを含むタイヤ組立体である。
【0017】
また請求項6記載の発明は、タイヤと、該タイヤをリム組みするホイールリムと、前記タイヤとホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングとを含むタイヤ組立体、前記タイヤ組立体の内圧低下状態を検知する内圧低下検知手段、及び前記内圧低下検知手段からの信号に基づき、内圧低下状態での走行距離を計算するコントローラ、及び前記走行距離を表示する運転席に設けられた距離表示計を含むことを特徴とする車両である。
【0018】
また請求項7記載の発明は、前記コントローラは、予め定められた走行可能距離から前記走行距離を減算して走行可能な残り距離を計算するとともに、前記表示計は、前記走行距離に代えて又は前記走行距離とともに残り距離を表示することを特徴とする請求項6記載の車両である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、本実施形態のタイヤ組立体1の断面図を例示している。該タイヤ組立体1は、タイヤ2と、該タイヤ2をリム組みするホイールリム3と、前記タイヤ2と前記ホイールリム3とが囲むタイヤ内腔i内で前記ホイールリム3に装着された環状のサポートリング4とから構成されている。
【0020】
タイヤ2は、路面と接地して走行するトレッド部2aと、その両端部からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部2b、2bと、該サイドウォール部2bの半径方向の内方端に形成されたビード部2d、2dとを有するトロイド状で形成される。タイヤ2は、その内腔面に空気を透過し難いインナーライナーゴムが配されたチューブレスの空気入りタイヤとして形成され、通常走行に際しては、タイヤ内腔iに所定の空気圧が充填される。
【0021】
またタイヤ2は、トレッド部2aからサイドウォール部2bを経てビード部2dのビードコア2eに係止されラジアル方向にのびるコードを配したカーカス2fと、該カーカス2fのタイヤ半径方向外側かつトレッド部2aの内部に配置された例えばスチールコードよりなるベルト層2gとを具えたラジアルタイヤとして形成されている。
【0022】
前記カーカス2fは、非伸長性のワイヤ等からなる一対のビードコア2e、2e間をトロイド状に跨る本体部2f1の両側に、ビードコア2eのタイヤ半径方向の内方を通ってタイヤ半径方向に外側に折り返された後にループ状に折り曲げられ再びビードコアの内方を通って本体部に沿って終端する折返し部2f2を設けたものが例示される。本体部2f1に張力が作用すると、ループ状の折返し部2f2で包囲されたゴムは、ビードコア2eとホイールリム3のシート3a又は3bとの間に引き込まれ、楔の如く作用する。これは、ビード部2dをホイールリム3にロックし、ビード部2dが外れるのを効果的に防止しうる。かかる構成についての詳細については例えば特表平9−509122号公報に詳細に記載される。
【0023】
ホイールリム3は、タイヤ2の各ビード部2d、2dが装着される第1、第2のシート3a、3bを有する。各シート3a、3bの間にはサポートリング4を装着するためのサポートリング取付面3gと、タイヤの装着時にビード部2dが落とし込まれる小径のウエル部3dとが設けられている。
【0024】
第1のシート3a、第2のシート3bは、タイヤ軸を含む子午線断面において、従来のホイールリムのシートの方向とは反対方向に傾くテーパ面、即ち、軸方向外側に向かって外径が漸減するテーパ面を持っている。また、第1のシート3aの最小外径は、一つの例として第2のシート3bの最小外径よりも小で形成される。なおタイヤ2の各ビード部2d、2dも、この第1のシート3a、第2のシート3bに合致するようにビード内径を違えて設計される。
【0025】
前記サポートリング取付面3gの最大外径は、第1のシート3aの軸方向端を区画するフランジの外端径より大で形成される。これにより、サポートリング4は、第1のシート3aから容易にリム組できる。またサポートリング取付面3gの一端部には、該サポートリング4の軸方向の移動を阻止するための円周方向にのびる突起物3fが、他端側には凹溝3hが夫々設けられる。これは、サポートリング4を軸方向に正しく位置決めしかつ移動するのを防止できる。
【0026】
図2はサポートリング4の部分斜視図を示している。本実施形態のサポートリング4は、全体として環状をなし、トレッド部2aの内面と当接しうる外周面4aを有しかつ半径方向外側に位置する外のリング体5と、ホイールリム3の前記サポートリング取付面3gに装着される内周面4bを有しかつ半径方向内側に位置する内のリング体6と、外のリング体5と内のリング体6との間を半径方向で継ぎかつ周方向にのびる支持壁部7とを一体に有するものが例示される。
【0027】
外のリング体5及び内のリング体6は、それぞれ断面が軸方向に長い扁平形状をなすものが示されている。各リング体5、6のタイヤ半径方向の厚さt1、t2は、特に制限はないが、所定の剛性を得るために、好ましくは2〜10mm、特に好ましくは4〜6mmとするのが望ましい。
【0028】
内のリング体6の内周面4bの内径は、取付前の自然状態において、ホイールリム3のサポートリング取付面3gの外径Dgよりも僅かに小とされる。これにより、サポートリング4は、サポートリング取付面3gに弾性変形して密着しいわゆる締まりばめにて固着される。また内のリング体6は、例えばタイヤ周方向に沿ってのびるコードプライ(図示省略)などを配することによって補強することもできる。これは、内のリング体6の周方向剛性を高め、サポートリング取付面3gからの容易な外れ落ちを防止する。なお本実施形態では、サポートリング4の内周面4bには、ホイールリム3の前記凹溝3hに嵌入し軸方向の位置ズレを防ぐ環状の突条4cが形成されたものを例示している。
【0029】
前記支持壁部7は、本実施形態では、外のリング体5と内のリング体6との間を継ぎかつ周方向に略ジグザグ状で連続してのびている。具体的には、内、外のリング体5、6の軸方向の一方側に配されかつ周方向にのびる第1の側片部7aと、他方側に配されかつ周方向にのびる第2の側片部7bと、これら第1、第2の側片部7a、7bとの間を周方向に対して斜めにのびて継ぐ第1の斜辺部7cと、この第1の斜辺部7cとは、逆向きに傾いて第1、第2の側片部7a、7bとを継ぐ第2の斜辺部7dとで構成されたジグザグ状のものを示す。これにより、サポートリング4は、外、内のリング体5、6が、支持壁部7を介することなく向き合う空所9が形成される。
【0030】
空所9は、軸方向の一方から他方に向かって平面視で先細状にのびる第1の空所9aと、前記他方から一方に向かって平面視で先細状にのびる第2の空所9bとを含んでいる。これらの空所9は、内圧低下状態において、外のリング体5を均一に支持しうるのに充分な個数と大きさで形成される。また空所9は、サポートリング4の重量を軽減しうるとともに、内圧低下走行時の熱を外部へと散逸させて放熱効果を高め、サポートリング4の耐久性を向上するのに役立つ。好ましい実施形態としては、支持壁部7(図1に示す)の厚さt3は、例えば5〜15mm程度とし、その周方向の繰り返しピッチは15〜55mmとするのが望ましい。
【0031】
またサポートリング4は、その半径方向の高さH(図1に示す)が大きすぎると、通常の内圧が充填されていても段差乗り越え時などに頻繁にトレッド部2aの内面に当接して乗り心地を悪化させる傾向があり、逆に小さすぎても、内圧低下走行時にトレッド部2aとの当接面積が少なくなり、操縦安定性の低下や継続走行距離の減少などを招くおそれがある。このような観点より、サポートリング4をホイールリム3に取り付けかつタイヤに適正な内圧(正規内圧)を保っている無負荷の状態において、前記高さHを、タイヤ内腔高さHtの30〜70%、より好ましくは40〜60%とするのが望ましい。なおサポートリング4の耐久性を向上するため、タイヤ2の内腔面には、潤滑剤を予め塗布しておき、フラット走行時の摩擦を軽減することが望ましい。
【0032】
前記「正規内圧」は、当該タイヤ組立体の適用規格によって定める推奨空気圧である。またサポートリングのタイヤ半径方向の高さHは、ホイールリム3に装着した状態で、サポートリング取付面3gからサポートリング4のタイヤ半径方向の最外側位置までの高さである。さらに、タイヤ内腔高さHtは、前記正規内圧を充填した無負荷の状態において、サポートリング取付面3g(高さが変化するとき最大外径位置)からタイヤ内腔面のタイヤ半径方向の最外側位置までの高さである。
【0033】
またこのようなサポートリング4は、例えばゴム、ポリウレタン、EPDMなどの各種の弾性体で構成される。より具体的には、耐久性を確保するために、硬さ(JISD)が30〜70度、10%モジュラスが30〜150MPa、損失正接tan δが0.01〜0.10のものが望ましい。なおJISDの硬さ及び10%モジュラスは23±2℃での値であり、損失正接は、粘弾性スペクトロメータを用いて初期ひずみ10%、変位振幅±0.25%、周波数10Hzで測定するものとする。本実施形態ではポリウレタンを使用したものが例示される。
【0034】
本発明の第1の実施形態では、サポートリング4は、タイヤ組立体1の内圧低下時に、音を発生する音発生具10からなる内圧低下検知手段11を具えるものが例示される。本実施形態の音発生具10は、図1に示すように、サポートリング4の内部に設けられた中空室10aと、該中空室10aとタイヤ内腔iとの間を連通しかつ前記中空室10aからの空気の送給によって音を発生する笛状具10bとからなるものが示される。
【0035】
前記中空室10aは、例えば図2に分解して示すように、前記空所9の側面に、該空所9を閉塞する側板部12を熱融着、接着などで固着することにより容易に形成できる。側板部12は、本実施形態では、サポートリング4側の取付面の周縁をステップ状に切り欠いた接合部13を有している。このような接合部13は、前記空所9の軸方向外側の開口形状に合わせて形成される。これは、側板部12を空所9に精度良く位置合わせできるため、サポートリング4との接着部を気密として中空室10aを能率良く形成するのに役立つ。なお中空室10aの体積が小さすぎると、重量が大きくなり過ぎたり、また突起に衝突した時の衝撃力吸収性が低下する傾向があり、逆に大きすぎてもランフラット時の荷重支持強度が不足するという傾向がある、このような観点より、中空室10aの体積は、100〜300cm3 、より好ましくは150〜200cm3 程度とするのが望ましい。
【0036】
また本実施形態では、図3に示すように、側板部12に、笛状具10bが固着されたものが示される。該笛状具10bは、側板部12の外側に配される円筒状の本体部20と、前記中空室10aの中に位置するとともに本体部20に螺着される取付部21とを含んで構成されたものが例示される。笛状具10bは、いわゆる管楽器と同様の原理、即ち空気の通過に伴う共鳴音の発生を利用したものである。従って、電気部品などを一切必要としない。
【0037】
前記本体部20は、フランジ状の基部20aと、外周面に外ネジ部を設けた軸状部20bとが一体に形成される。また本体部20には、軸方向の両端部でそれぞれ開口する1本かつ小径の貫通孔16が形成されている。また取付部21は、本体部20の外ネジ部が螺着しうる内ネジ部とが形成されるとともに、軸方向にのびる小径の1本の貫通孔17が形成される。そして、本体部10b1と取付部10b2とは、側板部12に設けた小孔22を介し側板部12を挟んで両側に配され、かつ前記各ネジ部で螺着することにより側板部12を狭持して一体に固着される。取付後、各貫通孔16、17は、互いに連通する。これにより、タイヤ内腔iとサポートリング4の中空室10aとは連通できる。
【0038】
パンク等によりタイヤ組立体1の内圧が低下すると、図8に示したように、トレッド部2aの内面がサポートリング4の外周面4aに当接する。サポートリング4は荷重を支えてタイヤの縦撓み量を制限するとともに、またホイールリム3と協同して荷重を支え、車両の継続した走行を可能とする。また、サポートリング4の接地部に位置する中空室10aでは、部分的な圧縮弾性変形により内部の空気が前記笛状具10bの貫通孔17,16を通ってタイヤ内腔i側へと急激に排出される。排出される空気は、貫通孔16、17を通る際に共鳴振動し、音を発生させる。運転者は、この音を聞き取ることによってタイヤ組立体1の内圧が低下したことを知ることができる。
【0039】
タイヤ組立体1の回転により、中空室10aが非接地域へと移動すると、サポートリング4の弾性変形は回復する。これに伴い、中空室10aには、貫通孔16、17を介してタイヤ内腔i内の空気の一部が吸い込まれる。そして、中空室10aの空気は、接地域に到達すると再びタイヤ内腔i側へと押し出され、音を発生させる。このような内圧低下検知手段11をサポートリング4に1ないし複数個設けることにより、内圧低下走行時において速度に応じた周期的な音を発生させ得る。
【0040】
この例の内圧低下検知手段11では、電気的な部品を一切使用しておらずかつ部品点数も非常に少ない。従って、バルブと一体化されたような空気圧センサに比べると、簡素化による大幅なコスト低減が図れ、しかも故障も少なくできる。
また笛状具10bをサポートリング4の側壁部に設けているため、リム組時の障害になることもない。なおサポートリング4は、全ての空所9を中空室10aとする必要はなく、少なくとも1カ所、より好ましくは5〜10個程度で形成するのが望ましい。
【0041】
前記貫通孔16、17は、好ましい音の周波数を得るために、長さ、断面形状又は内径などを種々変更できる。貫通孔16、17の内径は、特に限定はされないが、小さすぎると音の周波数が高くなり過ぎかつ音圧が小さくなる傾向があり、逆に大きすぎても音の周波数が低くなり過ぎて聴き取り難いという傾向がある。このような観点より、貫通孔16又は17の内径は0.5〜3mm、より好ましくは1〜2mmとするのが望ましい。
本実施形態では、貫通孔16を、小さい内径からなる第1の孔部14(内径1mm)と、該第1の孔部14に連通しかつタイヤ内腔iで開口する本例ではテーパ状に拡径する第2の孔部15(最大内径5mm)とを具えているものが示されている。ただし、このような形態に限定されるものではなく、貫通孔を2以上設けるなど種々の改良が可能である。
【0042】
また本実施形態の笛状具10bは、サポートリング4とは別体で形成されたものを例示した。しかし、例えばこのような機能を奏することができれば、サポートリング4の側壁部などにオリフィス状の孔部を直接開口させることもできる。
この実施形態では、さらに部品点数を減じて生産性を向上しうる。またサポートリング4の具体的な形状は、タイヤ2の内圧低下時にトレッド部2aの内面と当接して荷重を支承しうる弾性体であれば、その形状、特に支持壁部7の構造は何ら限定されるものではない。例えば支持壁部7の形状は、本例のようなジグザグ状の他、波状やクランク状、さらには、一様な断面で周方向に連続するものでも良い。
【0043】
図4には、本発明の第2の実施形態のサポートリング4が示されている。
サポートリング4の基本形態(外のリング体5、内のリング体6及び支持壁部7)は、図3で示したものとほぼ同形状としている。本実施形態では、サポートリング4に、該サポートリング4の歪を検出しうる歪検出具25が設けられたものが例示される。
【0044】
前記歪検出具25は、例えば歪ゲージ26が好適に使用される。歪ゲージ26は、サポートリング4に一体に固着され、サポートリング4とともに変形して自らの電気抵抗を変化させる。この電気抵抗の変化を別途設けた検出体で検知して歪の検出ができる。歪ゲージには、ゲージ材に半導体を用いた半導体ゲージ、銅・ニッケル合金を用いた金属ゲージなどを挙げることができる。特に好ましくは、熱の影響を受けにくい金属ゲージ、とりわけ銅・ニッケル合金箔で形成した薄い箔ゲージが、強度、サイズ(厚さを含む)などの観点から好ましい。
【0045】
本実施形態では、図4に示すように、歪ゲージ26がサポートリング4の第1、第2の支持壁部7a又は7bに固着されたものが例示される。歪ゲージ26は長尺状をなし、かつその長手方向がサポートリング4の半径方向に沿って配されている。これにより、歪ゲージ26は、サポートリング4の半径方向の歪に対して検出精度をより高めることができる。ただし、周方向に長手方向を沿わせて配する態様を除外するものではない。
【0046】
また図4に示すように、歪ゲージ26は、支持壁部7に凹設された半径方向にのびる小溝Gの中に配されて固着されるのが好ましい。小溝Gは、少なくともその半径方向の外側が解放されておらず、歪ゲージの外端部の移動を規制しうる有底状のものが良い。このような小溝Gは、タイヤ組立体1の遠心力によって歪ゲージ26がサポートリング4から離脱するのを効果的に防止しうる。
【0047】
図5には、このようなタイヤ組立体1を装着した車両のシステムブロック図の一例を示す。車両は、例えば車体側にコントローラCLが設けられる。コントローラCLには、歪ゲージ26の信号と、例えばタイヤが1回転する毎に1ないし複数個のパルス信号を出力しうるタイヤ回転数センサ27からの信号と、予め定められた各種の設定値が記憶される設定値メモリ30の設定値情報が入力される。歪ゲージ26の出力は、タイヤ組立体1側に発信器を、車体側に受信器を夫々設けた無線伝送方式又はスリップリングなどを用いた機械的な継手を介してコントローラCLに入力できる。またコントローラCLは、例えば車両の運転席に配された各種の表示器及び/又はスピーカなどで構成される警告手段28や、走行距離を表示することができる距離表示計29などに所定の信号を出力する。
【0048】
パンク等によりタイヤ組立体1の内圧が低下すると、接地域に位置するサポートリング4は、路面からの荷重を受けて圧縮変形する。これに伴って歪ゲージ26も変形する。歪ゲージからの信号は、コントローラCLに常時入力される。コントローラCLでは、この入力された信号と、予め設定値メモリ30に記憶されている閾値とを比較する。閾値は、タイヤ組立体1の正規内圧状態における歪ゲージ26の出力値を基に定められている。コントローラCLは、歪ゲージ26の出力が閾値を超えるときに、タイヤ組立体1が内圧低下状態と判断する。従って、この実施形態では、歪ゲージ26、コントローラCL及び設定値メモリ30とで内圧低下検知手段を構成する。またコントローラCLは、内圧低下状態と判断した場合、警告手段28を作動させる信号を出力する。運転者は、この警告手段28の作動(例えばランプの点灯ないし点滅、メッセージ表示、スピーカからの音声情報の出力等)により、運転中に内圧低下状態を直ちに知ることができる。このため、必要な措置を直ちに講じることができる。
【0049】
またこの実施形態においては、コントローラCLは、内圧低下状態と判断した場合、この時点からの走行距離を計測する。計測された走行距離は、運転席に設けられた前記距離表示計29に表示される。走行距離は、タイヤ回転センサ27から得られるタイヤの回転数と、タイヤの1周長との積に基づいて計算することができる。しかし、内圧低下状態ではタイヤの動荷重半径が通常の内圧状態の場合に比して小さく、ひいてはタイヤの1周長も小となる。このため、本実施形態のコントローラCLでは、通常の内圧状態時の走行距離の計算結果に、1より小の補正係数αを乗じてタイヤ周長を補正し、内圧低下状態の走行距離をより正しく補正して計算する。
【0050】
補正係数αは、種々の実験を行い、内圧が低下したときのタイヤの変形状態(これはタイヤの本来の剛性などによって種々異なる)に基づいてタイヤ毎に定めることができる。そして、この補正係数αは、予め設定値メモリ30に記憶されている。計算された走行距離は、逐次、距離表示計29にリアルタイムで表示される。これにより、運転者は、内圧低下状態でこれまでに走行した距離を正確に知ることができる。内圧低下状態での走行距離は、通常上限が規制されるため、これまでに走行した距離を常に正確に把握できれば、運転者により安心感を与えることができ、走行ルートの変更や修理工場等への移動に役立つ。
【0051】
図6には、本発明の第3の実施形態として、サポートリング4のタイヤ赤道面と平行な部分断面図を示している。この実施形態では、サポートリング4の外のリング体5に、スイッチ31を設けたものが例示される。該スイッチ31は、例えば機械式の接点S1、S2を有するもので、本体部32と、該本体部32に対してスライド可能かつ突出する向きにバネ36にて付勢されかつ押し下げによって接点S1、S2を当接させる検出子33とを有するものが例示される。
【0052】
またスイッチ31は、本体部32が外のリング体5に埋設されて固着されるとともに、実質的に検出子33の先端部だけがサポートリング4の外周面4aから突出して配される。このような、検出子33は、内圧低下時に半径方向内側に変形したトレッド部2aの内面と接触し、半径方向内側(本体部32側)へと押し下げられ前記接点S1、S2を閉じる。この信号を検知することによって、タイヤ組立体1の内圧低下状態が検知できる。
【0053】
また本実施形態の検出子33は、図6に示すように、タイヤ赤道面と平行な断面において、タイヤ半径方向外方に凸となる円弧状の外面輪郭Uを有している。この外面輪郭Uは、サポートリング4の外周面4aとで階段状の段差が形成されることなく滑らかに連なっている。図6に仮想線で示すように、検出子33が、一般的な凸形状の外面輪郭Kを持っている場合、サポートリング4の外周面4aとで階段状の段差が形成される。このため、内圧低下走行時には、検出子がトレッド部と接触する都度、大きな衝撃力が発生し、乗り心地や操縦安定性の悪化を招きやすいほか、スイッチ31に対しても大きな曲げモーメントを発生させ、検出子33のスライドに際してこじれが生じやすく検出精度を低下させる傾向がある。また、検出子によってトレッド部の内面が傷付き易い。
【0054】
これに対して、本実施形態のスイッチ31では、検出子33がサポートリング4の外周面に対して滑らかに突出する。従って、内圧低下走行時においてトレッド部の内面とスムーズな接触が得られ、上述のような不具合を防止できる。特に好ましくは、検出子33の突出高さHuを2〜8mm程度とするのが望ましい。このようなスイッチ31からなる内圧低下検知手段11も、図6に示したシステム構成で使用できる。
【0055】
ところで、路面上の大きな段差を乗り越える際、タイヤ組立体1に通常の内圧が充填されている状態でも、トレッド部2aの内面がサポートリング4に接触する場合がある。このような状況では内圧低下と判断することは望ましくない。かかる観点より、第2の実施形態も含め、コントローラCLは、誤検知判定処理を行うことが望ましい。
【0056】
誤検知判定処理は、スイッチ31からの出力信号が、予め設定された一定時間tc内に間欠的にn(n>1)回以上検出された場合に内圧低下状態と判断し、それ以外では、非内圧低下状態と判断する。コントローラCLは、このようなステップを行うことによって、スイッチ31の単発的な出力をキャンセルでき、より正確に内圧低下状態を検出することができる。一例として、例えば前記一定時間tcを4秒とし、かつnを3以上の整数に設定することができる。これらの定数は、前記設定値メモリ30に予め記憶される。
【0057】
また本例のコントローラCLは、内圧低下走行時からの走行距離を計算するが、本実施形態では、予め設定値メモリ30に記憶された内圧低下時の走行可能距離から前記走行距離を減算して走行可能な残り距離を計算し、これを距離表示計29に表示するいわゆるカウントダウンを行う。この実施形態によれば、運転者に残り走行距離をより正確に伝えることができ、走行可能距離を超えた過剰走行を確実に防止しうる。
【0058】
【発明の効果】
上述したように、請求項1記載の発明では、タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングであって、前記内圧低下時に、音を発生する音発生具からなる内圧低下検知手段を具える。従って、高価な空気圧センサを不要とし、低コスト化を図ることが可能である。特に請求項2記載の発明のように、前記音発生具は、内部の中空室と、該中空室とタイヤ内腔との間を連通しかつ前記中空室からの空気の送給によって音を発生する笛状具とからなるときには、電気部品などを使用することなくより一層安価に内圧低下検知手段を構成できる。従って、故障等を減じメンテナンス性も向上しうる。
【0059】
請求項3記載のサポートリングでは、歪を検出する歪検出具を具えることにより、また請求項4記載のサポートリングでは、内圧低下時にトレッド部の内面と接触する検出子を有するスイッチをそれぞれ具えることにより、低コストで内圧低下状態を検知できる。また請求項4記載の発明では、前記検出子は、タイヤ赤道面と平行な断面においてタイヤ半径方向外方に凸となる円弧状の外面輪郭を有するため、トレッド部の内面と当接する際に衝撃や摩擦を緩和し、スムーズな内圧低下走行を確保できる。
【0060】
また請求項6記載の車両のように、内圧低下状態での走行距離を計算するコントローラと、該走行距離を表示する距離表示計とを含むときには、運転者は、内圧低下状態でこれまでに走行した距離を正確に知ることができる。内圧低下状態での走行距離は、通常上限が規制されるため、これまでに走行した距離を常に正確に把握することで、運転者により安心感を与えることができ、走行ルートの変更や修理工場等への移動に役立つ。
【0061】
また請求項7記載の車両のように、前記コントローラは、予め定められた走行可能距離から前記走行距離を減算して走行可能な残り距離を計算するとともに、、前記距離表示計が残り距離を表示するときには、より運転者にさらに残り走行距離をより正確に伝えることができ、走行可能距離を超える過剰走行などをより確実に防止しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のタイヤ組立体を例示する内圧を有する状態での断面図である。
【図2】本発明の実施形態を示すサポートリングの部分斜視図である。
【図3】その部分断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示すサポートリングの部分斜視図である。
【図5】本発明の車両のシステムブロック図である。
【図6】サポートリングに設けたスイッチの断面図である。
【図7】従来のタイヤ組立体の断面図である。
【図8】タイヤ組立体の低内圧状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ組立体
2 タイヤ
3 ホイールリム
4 サポートリング
4a 外周面
4b 内周面
5 外のリング体
6 内のリング体
7 支持壁部
10 音発生具
11 内圧低下検知手段
10a 中空室
10b 笛状具
25 歪検出具
26 歪ゲージ
21 スイッチ
Claims (7)
- タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングであって、
前記内圧低下時に、音を発生する音発生具からなる内圧低下検知手段を具えることを特徴とするサポートリング。 - 前記音発生具は、内部の中空室と、該中空室とタイヤ内腔との間を連通しかつ前記中空室からの空気の送給によって音を発生する笛状具とからなることを特徴とする請求項1記載のサポートリング。
- タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングであって、
歪を検出する歪検出具を具えることを特徴とするサポートリング。 - タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングであって、
内圧低下時にトレッド部の内面と接触する検出子を有するスイッチを具え、
かつ前記検出子は、タイヤ赤道面と平行な断面においてタイヤ半径方向外方に凸となる円弧状の外面輪郭を有することを特徴とするサポートリング。 - タイヤと、該タイヤをリム組みするホイールリムと、請求項1乃至4のいずれかに記載されたサポートリングとを含むタイヤ組立体。
- タイヤと、該タイヤをリム組みするホイールリムと、前記タイヤとホイールリムとが囲むタイヤ内腔内で前記ホイールリムに装着されかつタイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接して荷重を支承する弾性体からなる環状のサポートリングとを含むタイヤ組立体、
前記タイヤ組立体の内圧低下状態を検知する内圧低下検知手段、及び
前記内圧低下検知手段からの信号に基づき、内圧低下状態での走行距離を計算するコントローラ、
及び前記走行距離を表示する運転席に設けられた距離表示計を含むことを特徴とする車両。 - 前記コントローラは、予め定められた走行可能距離から前記走行距離を減算して走行可能な残り距離を計算するとともに、前記表示計は、前記走行距離に代えて又は前記走行距離とともに残り距離を表示することを特徴とする請求項6記載の車両。
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-
2003
- 2003-06-16 JP JP2003171044A patent/JP2005007928A/ja active Pending
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