JP2005007074A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液保持性の吸収層及び液不透過性の裏面層を具備する縦長の吸収性本体11と、該吸収性本体11の長手方向の両側に設けられた一対のウイング部21とを有する吸収性物品1において、各ウイング部21は、前記吸収性本体11の近傍における非肌当接面側にズレ止め手段23を有しており、ウイング部21同士を結合する止着手段24を有しており、該ウイング部同士を結合させて、ショーツのクロッチ部3に固定した状態において、該クロッチ部3の幅方向中央部と両ウイング部とが離間可能になされている。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー等の吸収性物品に関し、更に詳しくは、使用前において嵩張らず、使用の際に、着用者の肌側に凸の形状に変形させ、良好なフィット性を得ることのできる吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、生理用ナプキンの全体又はその一部の形状を、着用者の肌側に凸の形状に変形させ、着用者の肌の形状(局部や臀裂の形状等)に対するフィット性を向上させる技術が知られている。
例えば、特許文献1〜3には、ナプキンの幅方向に弾性部材を伸張状態で固定し、該弾性部材の収縮力により、ナプキンの断面形状を、着用者の肌側に凸の形状に変形させるようにしたナプキンが開示されている。
しかし、これらのナプキンにおいては、使用前の状態においても弾性部材の収縮力が働くため、ナプキンが嵩張り、例えば、複数のナプキンを包装袋に圧縮充填して包装体とする場合に、弾性部材がないと仮定した場合に比較して、充填可能な枚数が減少したり、同じ枚数を充填する場合には、より大きな包装袋が必要で包装体のサイズが大きくなる。
【0003】
【特許文献1】
特開平2−7958号公報
【特許文献2】
特表平9−507033号公報
【特許文献3】
特開平11−99170号公報
【0004】
本発明の目的は、使用前において嵩張らず、使用の際に、着用者の肌側に凸の形状に変形させ、良好なフィット性を得ることのできる吸収性物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液保持性の吸収層及び液不透過性の裏面層を具備する縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の両側に設けられた一対のウイング部とを有する吸収性物品において、前記各ウイング部は、前記吸収性本体の近傍における非肌当接面側にズレ止め手段を有しており、前記ウイング部同士を結合する止着手段を有しており、該ウイング部同士を結合させて、ショーツのクロッチ部に固定した状態において、該クロッチ部の幅方向中央部と両ウイング部とが離間可能になされている吸収性物品を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の吸収性物品の第1実施形態としての生理用ナプキン1は、図1〜図4に示すように、液保持性の吸収層12及び液不透過性の裏面層15を具備する縦長の吸収性本体11と、吸収性本体11の長手方向の両側に設けられた一対のウイング部21とからなる。吸収性本体11の非肌当接面には、ショーツとの接合に用いられる本体粘着部17が設けられている。
【0007】
吸収層12は、液透過性の表面シート13と液保持性の吸収体14とからなり、裏面層15は、液不透過性の裏面シート16と液不透過性の防漏シート16’とからなる。防漏シート16’は、吸収体14と裏面シート16との間に配されており、その両側部は、それぞれの端縁が吸収体14の肌当接面側に位置するように巻き上げられて吸収体14の両側部を覆っている。防漏シート16’の存在により、側方への液漏れ防止性が向上する。吸収体14は、表面シート13と裏面シート16との間、より具体的には、表面シート13と防漏シート16’との間に挟持固定されている。
【0008】
一対のウイング部21は、吸収性本体11の長手方向中央部における左右両側部に、ウイング部形成用シート22を固定して形成されている。ウイング部形成用シート22は、表面シート13と裏面シート16との間に挟持された状態で、これらのシートにヒートシール加工又は超音波シール加工を施すことにより、その一端部近傍を固定されている。このシール加工により形成された平面視円弧状のシール部41よりも幅方向外方においては、ウイング部形成用シート22と表面シート13との間、及び該ウイング部形成用シート22と裏面シート16との間は接合されておらず、これらのシートは容易に屈曲する。吸収性本体11の長手方向中央部においては、このシール部41が、吸収性本体11とウイング部21との境界を形成している。吸収体4は、吸収性本体11と同方向に縦長の形状を有しており、該シール部41のすぐ内側に、該シール部に沿って湾曲した両側縁を有している。
【0009】
ウイング部21は、図5に示すように、ナプキン1をショーツのクロッチ部3に固定した際に、該ショーツの外表面31側に配される部分であり、本実施形態においては、吸収性本体11の幅方向と同方向(図2,図3の左右方向,以下ナプキンの幅方向ともいう)におけるシール部41よりも幅方向外方に位置する部分である。
【0010】
ウイング部21は、吸収性本体11の近傍における非肌当接面側にズレ止め手段を有している。
ズレ止め手段は、ウイング部とショーツとの間のズレを防止するものであり、ズレ止め手段を有することにより、両ウィング部をショーツのクロッチ部3に巻き付ける際及び/又は巻き付けた後に、該クロッチ部3の幅方向両端部にヨレが生じにくく、また、クロッチ部3の幅方向中央部が、凸状に変形した吸収性本体11の非肌当接面に沿った形状に変形し易くなる。これにより、吸収性本体11の凸形状の形成性及び/又は安定性が高まり、着用者の肌に対するフィット性が向上する。
【0011】
本実施形態においては、ズレ止め手段として、ウイング部形成用シート22に粘着剤を塗布して粘着部23を形成してある。ズレ止め手段として、粘着部23を設けることにより、ショーツのクロッチ部3の幅方向両端部がナプキンと確実に固定されるため、クロッチのヨレが一層防止されるとともに、クロッチ部が凸形状を一層確実に形成する。これにより、吸収性本体11の凸形状の形成性及び/又は安定性が一層向上する。
【0012】
粘着部形成用の粘着剤としては、ホットメルト型粘着剤、例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−エチレン共重合体(SEPS)等が好まししく用いられる。
粘着剤の塗工方法は、べた塗り塗工でもパターン塗工でも良い。パターン塗工のパターンの例としては、ドットパターン、ストライプパターン(縞状パターン)、格子パターン、市松模様状のパターン等が挙げられる。
【0013】
ズレ止め手段としては、ウイング部形成用シート22に粘着部を設けるのに代えて、ウイング部にアンチスリップ材を設けることもできる。
アンチスリップ材とは、摩擦係数が高く、接触している材料とのズレ防止効果が高い材料であり、アンチスリップ材としては、機械的面ファスナーのオス部材や天然ゴム、合成ゴム、ウレタンに代表される表面摩擦係数の高い高分子材料等を用いることができる。アンチスリップ材を、ウイング部形成用シートに固定する方法としては、例えば粘着剤による貼り付けやラミネート、塗布等の方法が挙げられる。
【0014】
また、アンチスリップ材を用いる代わりに、エンボス処理による凹凸形状形成によってもアンチスリップ効果を発現でき、そのエンボス処理による凹凸形状もズレ止め手段として用いることができる。
【0015】
本実施形態における粘着部(ズレ止め手段)23は、吸収性本体11の近傍に設けられている。具体的には、ウイング部21を、その最大幅W(図2,図3参照)を2等分して、吸収性本体11側の領域と先端側の領域との2領域に区分したときの吸収性本体11側の領域内に設けられている。また、粘着部23は、吸収性本体11の長手方向に沿って延びるように帯状に形成されている。
粘着部(ズレ止め手段)23は、ウイング部の基端(シール部41)側から先端側に向かう方向において、該基端からの距離が、ウイング部の最大幅Wの0%以上50%未満、特に0%以上20%以下の範囲内に設けられていることが好ましい。
【0016】
また、粘着部(ズレ止め手段)23は、吸収性本体11の長手方向と同じ方向の長さL1が、該粘着部を設けた部位におけるウイング部の同方向の長さL2に対して60〜100%であることが好ましい。例えば、前記長さL1は3〜12cmとすることができる。
また、粘着部(ズレ止め手段)23は、吸収性本体11の幅方向と同じ方向の長さL3が、ウイング部21の最大幅W(図2,図3参照)に対して5〜50%であることが好ましい。例えば、前記長さL3は0.1〜2cmとすることができる。
【0017】
本実施形態におけるナプキン1においては、伸縮性を有するウイング部形成用シート22を用いており、各ウイング部21が、吸収性本体11の幅方向と平行な方向(延出方向,図2及び図4の左右方向)に伸縮性を有している。
ウイング部が伸縮性を有すると、使用の際に生じさせる吸収性本体11の凸の形状が着用者の肌からの圧力等の外力を受けて変形しても、ウイング部の収縮力により、その変形を元に戻す方向の力が働く。そのため、吸収性本体11の凸の形状の安定性が向上する。
【0018】
全体又は一部に伸縮性を有するウイング部は、例えば、天然ゴム、合成ゴム、スパンデックス等のエラストマー材料により伸縮性を示すシートや、3次元的に捲縮した繊維を含有し、該繊維の絡み合いにより伸縮性を示すシート等の弾性シートを、ウイング部形成用シート22の全体又は一部に用いることにより形成することができる。
【0019】
本実施形態で用いたウイング部形成用シート22は、図4に示すように、3次元的に捲縮した潜在捲縮性繊維を含む第1繊維層26と、潜在捲縮性繊維を含まないか又は潜在捲縮性繊維を第1繊維層26中よりも低い含有率で含む第2繊維層27とからなり、第1及び第2繊維層が部分的に熱融着されて一体化されている積層不織布からなる。この積層不織布は、第1繊維層形成材と第2繊維層形成材とを互いに積層した状態で、両者を熱又は超音波エンボスにより部分的に熱融着して、多数の熱融着部28が分散状態に形成された中間体を製造した後、該中間体に熱処理を施して、第1繊維層形成材を熱収縮させて得られたものであり、第2繊維層側には、多数の独立した凸部29又は連続した凸部を有する、凹凸形状が形成されている。
【0020】
潜在捲縮性繊維は、加熱される前は、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、且つ所定温度での加熱によって螺旋状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。潜在捲縮性繊維を用いると、不織布製造時の第1繊維層の熱収縮と、収縮後の伸縮性の両者を実現することができる。
潜在捲縮性繊維は、例えば収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維からなる。熱可塑性ポリマー材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミド等が挙げられる。このような構成の積層不織布としては、例えば特開2002−187228号公報に記載の立体シート材料を好ましく用いることができる。
【0021】
尚、本実施形態においては、第1繊維層26側が両ウイング部21の非肌当接面、第2繊維層27側が両ウイング部21の肌当接面を形成している。ウイング部の非肌当接面及び肌当接面は、両ウイング部21を、図2に示すように、吸収性本体11の左右両側に拡げた状態において、吸収性本体11の裏面シート16側の面と同じ方向に向けられる面及びそれとは反対側に向けられる面である。本実施形態のウィング部21は、凸部29が肌当接面にあり、クッション性、風合い(肌に当たる感触のやわらかさ)に優れている。
【0022】
伸縮部形成用の弾性シートとしては、エラストマー材料からなるシートの片面又は両面に伸縮性を有する繊維集合体を積層して一体化してなるシートを用いることもできる。エラストマー材料としては、天然ゴム、ブタジエン、イソプレン等の合成ゴム等が好ましく用いられる。エラストマー材料からなるシートとしては、エラストマー材料をフィルム化して得られる弾性フィルム、エラストマー材料からなる弾性繊維を、ネット状に成形したり不織布化したシート等が好ましく用いられる。前記繊維集合体としては、熱可塑性ポリウレタン繊維、高捲縮性のポリエチレン繊維、高捲縮性のポリエステル繊維等を用いることができる。エラストマー材料からなるシートに繊維集合体を固定する方法としては、シートに繊維集合体を熱融着により固定する方法等が挙げられる。
【0023】
本実施形態のナプキン1は、両ウイング部21,21の自然状態における合計延出長さ(W1+W1)が、吸収性本体11の幅(W2)よりも小さい。ここでいう延出長さW1とは、上述したウイング部21の幅W(図2参照)とは異なり、吸収性本体11の長手方向における、ウイング部21を有する部位の前後に位置する吸収性本体の右側縁18,18同士及び左側縁19,19同士を結ぶ仮想直線よりも、幅方向の外方に延出する部分の長さであり、ナプキン1を平らな水平面上に載置し、外力を加えない状態において測定する。
【0024】
本実施形態のナプキン1は、斯かる構成を有しているため、ウイング部同士を結合させ、ナプキン1をショーツのクロッチ部3に固定する際に、ウイング部が確実に伸張状態となる。これにより、ウイング部が伸縮性を有することによる凸形状の安定性向上効果が確実に発揮される。
【0025】
本実施形態のナプキン1における一対の前記ウイング部21,21は、図5に示すように、このナプキン11の装着時にそれぞれの一部が互いに重合可能に形成されており、一方のウイング部21に、機械的面ファスナーのオス部材(止着手段)24が設けられ、他方のウイング部21に、該オス部材24を直接係合止着可能になされている。
ここで、「機械的面ファスナー」とは、メス部材を備えたメス型シートと該メス部材と係合可能なオス部材を備えたオス型シートとよりなる公知の止着具をいい、「機械的面ファスナーのオス部材」とは該オス部材をいう。上記オス型シートは、そのオス部材が鉤形のもの、きのこ形のもの、錨形のもの等、通常公知のものを特に制限なく用いることができる。本実施形態では、前述のようにウイング部21に図4に示すような積層不織布を用い、これをメス部材として使用しているため、別にメス部材を設ける必要がない。
【0026】
ウイング部同士を結合する止着手段として、機械的面ファスナーのオス部材を用いると、その止着位置を適宜にずらすことができ、形成する吸収性本体11の凸の形状の大きさ(高さや幅等)を適宜調節することができ、例えば着用者が自己の好みに応じて、肌に受ける感触や肌に対する密着性の程度等を適宜に調節することができる。
【0027】
本実施形態のナプキン1は、図5に示すように、ウイング部21をショーツのクロッチ部3の縁部に沿って折り曲げ、該ショーツの外表面側において、両ウイング部同士を結合させることにより、ショーツに装着固定して用いられる。
【0028】
本実施形態のナプキン1によれば、ウイング部21が吸収性本体11の近傍における非肌当接面側に粘着部23を有するため、両ウイング部同士を結合させて、ナプキン1をショーツのクロッチ部3に固定した状態において、クロッチ部3を、ナプキン1の吸収性本体11の非肌当接面側においてヨレない状態に保持可能であり、クロッチ部3の幅方向中央部と両ウイング部との間が離間した状態となり、吸収性本体11が、図5に示すような形状、即ち、幅方向の中央部が着用者の肌側に大きく盛り上がった形状に変形する。
【0029】
吸収性本体11が、このように、着用者の肌側に凸の形状に変形することにより、着用者の肌に対するフィット性が向上し、使用感や漏れ防止性能等が向上する。
尚、本実施形態のナプキン1においては、変形した吸収性本体の断面形状は、幅方向中央部が着用者の肌側に大きく隆起して凸形状をなしており、その両側においては、緩やかに傾斜しあるいは略水平に維持された形状となっている。このような形状は、吸収性本体の非肌当接面側に比較的幅広に本体粘着部17が設けられていることや、吸収性本体11の中央部の左右両側に防漏溝5が設けられていることにより、より一層生じやすくなっている。また、本体粘着部17により、クロッチ部3は、一層、吸収性本体11の非肌当接面に沿った形状となり、中央部が肌側に盛り上がった形状になる。
【0030】
他方、使用前の状態においては、吸収性本体を変形させるような力が働かないので、ナプキンが嵩張らず、そのため、複数のナプキンを包装袋に圧縮充填する際して包装体とする場合に、弾性部材により凸部を形成させるタイプのナプキンと比較して、より多くの枚数を充填可能であり、また、同一数を充填する場合には、より小さな包装袋に充填でき包装体のサイズを小さくすることができる。
【0031】
本実施形態のナプキン1の形成材料について説明すると、表面シート13、吸収体14、裏面シート16としては、それぞれ、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に従来用いられている各種公知の材料を用いることができる。機械的面ファスナーのオス部材としては、例えば展開型おむつのファスニングテープに用いられている各種公知のものを用いることができる。
防漏シート16’としては、熱可塑性樹脂のフィルム、熱可塑性フィルムと紙をラミネートしたもの等が好ましく用いられる。防漏シートは省略することもできる。
また、吸収層12は、表面シート13と吸収体14との区別が付かないように一体的に形成されているものであっても良い。
【0032】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。以下の説明においては、第1実施形態のナプキン1と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。特に説明しない点については、上述した第1実施形態の説明が適宜適用される。
【0033】
第2実施形態としての生理用ナプキンは、両ウイング部21(一方のみ図示)が、伸縮性を発現する領域22aと伸縮性を発現しない領域22bとを有しており、粘着部(ズレ止め手段)23が設けられた部位よりも先端側にのみ伸縮性を有している。斯かる構成を有することにより、伸縮部により吸収性本体11の凸の形状の安定性を向上させるという効果を維持しつつ、ショーツの外表面に粘着部23を接着させ易くなる。
【0034】
本発明は、前記各実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、ウイング部21は、伸縮性を有しないものであっても良い。また、ウイング部同士を結合する止着手段としては、両ウイング部の双方に機械的面ファスナーのオス部材を設け、そのそれぞれを他方のウイング部に止着させるようにしても良いし、一方のウイング部に金属製のホック、他方のウイング部に金属製のフックを設けても良い。また、オス部材を係合させる箇所にメス部材を設けてもよいし、粘着部を一方のウィング部を設けるタイプや、両ウィング部に粘着部を設けて該粘着部同士を止着するタイプでもよい。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンの他、パンティライナー、失禁パッド等であっても良い。
【0035】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品は、使用前において嵩張らず、使用の際に、着用者の肌側に凸の形状に変形させ、良好なフィット性を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態としての生理用ナプキンを示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のX−X線断面図である。
【図3】図3は、図1の生理用ナプキンの非肌当接面側を示す図である。
【図4】図4は、図1の生理用ナプキンのウイング部の一部を拡大して示す断面図である。
【図5】図5は、図1の生理用ナプキンをショーツのクロッチ部に固定した状態を示す模式断面図である。
【図6】図6は、本発明の他の実施形態におけるウイング部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
11 吸収性本体
21 ウイング部
22 ウイング部形成用シート
23 粘着部(ズレ止め手段)
24 止着手段
3 ショーツのクロッチ部
Claims (6)
- 液保持性の吸収層及び液不透過性の裏面層を具備する縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の両側に設けられた一対のウイング部とを有する吸収性物品において、
前記各ウイング部は、前記吸収性本体の近傍における非肌当接面側にズレ止め手段を有しており、
前記ウイング部同士を結合する止着手段を有しており、該ウイング部同士を結合させて、ショーツのクロッチ部に固定した状態において、該クロッチ部の幅方向中央部と両ウイング部とが離間可能になされている吸収性物品。 - 前記各ウイング部が、伸縮性を有する請求項1記載の吸収性物品。
- 前記両ウイング部の自然状態における合計延出長さが、前記吸収性本体の幅よりも小さい請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 前記吸収性本体の非肌当接面側に粘着部を有している請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
- 前記各ウイング部は、前記ズレ止め手段が設けられた部位よりも先端側にのみ伸縮性を有する請求項2〜4の何れかに記載の吸収性物品。
- 前記止着手段が、機械的面ファスナーのオス部材である請求項1〜5の何れかに記載の吸収性物品。
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