JP2005007026A - 眼科撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光撮影において、適正な露出値を自動で設定する。
【解決手段】S1で蛍光剤を体内に静注した時点で計時手段を始動し、S2で増幅率制御部をAGCに設定する。S3でAGCのチェックを行い、機能している場合にS4に進み、各被検眼の蛍光輝度曲線を算出する。S5で増幅率メモリに記憶されたAGC時のゲインとその時間から、眼底の蛍光輝度値を算出し適正な露出値を決定する。AGCが作動していないときは、S6で算出された各被検眼の蛍光輝度曲線と計時手段の出力から蛍光輝度値を算出し、S7で適正な露出値を決定する。
撮影者は映像を見ながら撮影スイッチを押すと、S8でその入力を検知し、S9で観察用光源を消灯した後に、S10で増幅率制御部の固定ゲインをS5又はS7で得られた値に設定する。S11で撮影光量を得られた固定ゲインに設定し、S12において撮影用光源に発光指令をして撮影を行う。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼科医院等で使用する眼科撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、CCDに代表される撮像素子で被検眼像を撮像して映像信号に変換し、被検眼の観察・撮影を行う装置が知られている。特に、眼底カメラを用いて赤外蛍光撮影を行う際には、光学ファインダでは観察できないため、上述した撮像素子を用いて位置合わせ、ピント合わせを行っている。
【0003】
一般に、蛍光撮影の造影時期の分類として、先ず造影初期として脈絡膜造影開始より脈絡膜静脈が造影されるまで、続いて造影中期として脈絡膜静脈から蛍光剤が消失するまで、最後に造影後期としてびまん性の脈絡膜背景蛍光が見られる時期に分けられる。
【0004】
造影初期においては、蛍光剤を被検者の静脈に注射(以下、単に静注と云う)された蛍光剤が、血液循環により眼底の太い血管内に到達し、造影中期、造影後期になるにつれ、時間と共に細い血管内に徐々に浸透してゆく。このため、蛍光造影初期に血管内に存在する蛍光剤の濃度は、蛍光造影後期に血管内に存在する蛍光剤の濃度よりも非常に高くなる。従って、造影初期における被検眼の蛍光輝度は、蛍光剤の循環により造影中期、造影後期における被検眼の蛍光輝度と比較すると極めて明るく、その明るさの変化量も大きい。
【0005】
一般に、眼底の蛍光輝度のダイナミックレンジは、撮像素子のダイナミックレンジに対して非常に大きいため、蛍光輝度が低い時と高い時の両方で、観察光量、撮影光量及び撮像素子の増幅率等の制御が難しく、共に良好な画質で撮影することは困難である。
【0006】
この問題を解決するために、被検眼の蛍光輝度が変化しても、常に一定の映像信号を得ることが可能なAGC(オートゲインコントロール)を用いる手法が提案されている。この手法では、蛍光観察の際にAGCを作動させ、被検眼の明るさ、観察光量が変化しても、被検眼像からの映像信号の出力の平均値が常に一定になるように制御している。一方、蛍光撮影の際には撮影用光源の発光時間は数秒と短く、AGCを作動させても追従できないため、撮影のタイミングで撮像素子からの映像信号をAGCから固定ゲインに切換え、被検眼の明るさに応じて撮影光量を調光し、被検眼像が常に最適になるように制御を行っている。
【0007】
また、特開平2−124137号公報に示すように、蛍光剤を静注した後の経過時間を検知するタイマを持ち、そのタイマからの経過時間信号を受けて、静注後からの経過時間に伴って撮影発光量を増加してゆく撮影手法も提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の従来例において、AGCを用いる手法では、眼底観察時において、眼底における蛍光輝度の高い初期撮影時に対しては有効な手段ではあるが、蛍光輝度値が著しく低下する後期においては、高感度の撮像素子又は発光量の大きな観察用光源を用意しなければならない。そのため、装置が大きくなったり、高価なシステムになってしまうという欠点がある。また、撮像素子の感度が十分高くないとAGCが作動せず、撮影時にAGCから固定ゲインに切換えた際のゲインや撮影光量の最適な露出値が得られないという欠点がある。
【0009】
特開平2−124137号公報の手法では、眼底における時間経過に対する蛍光輝度は年齢、性別、体重、身長等の個人差、静注する蛍光剤量、静注する速度、又は患者の疾患等により大きくばらつく。そのため、静注してからの経時時間のみで撮影光量を増加させる手法では、初期段階におけるハレーションや後期のコントラストの不足が避けられないという欠点がある。
【0010】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、高感度な撮像素子や高価な装置を用いなくとも、安価な装置を使って適正な露出値を自動で設定できる眼科撮影装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る眼科撮影装置は、観察用照明光源と、撮影用照明光源と、被検眼に観察用照明光と撮影用照明光を投影する照明光学系と、被検眼の撮影経過時間を計時する計時手段と、被検眼からの反射光を観察撮影光学系を介して被検眼像として撮像する撮像手段と、前記撮影用照明光源及び前記撮像手段の増幅率の少なくとも一方の制御を行う撮影露出制御手段と、前記撮像手段からの映像信号及びその増幅率の少なくとも一方から被検眼の輝度値を検出する輝度検出手段と、該輝度検出手段の出力と前記計時手段の出力を関連付けた輝度時間情報を算出する第1の算出手段と、該第1の算出手段からの出力を基に時間情報の関数を算出する第2の算出手段と、前記計時手段からの出力と前記第1の算出手段からの算出結果及び前記第2の算出手段からの算出結果の少なくとも一方の算出結果に応じて露出値を決定する露出判断制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態における眼底カメラの構成図を示しており、観察用光源1から対物レンズ2に至る光路上には、コンデンサレンズ3、撮影用光源4、ミラー5、リング状の開口を有するリング状絞り6、光路に挿脱自在に配置された赤外蛍光エキサイタフィルタ7、リレーレンズ8、孔あきミラー9が順次に配列され、眼底照明光学系が構成されている。また、孔あきミラー9の後方の眼底観察・撮影光学系には、合焦レンズ10、撮影レンズ11、励起光を遮断し蛍光のみを透過し光路に挿脱自在の赤外蛍光バリアフィルタ12、撮像素子13が配列されている。
【0013】
撮像素子13の出力は、蓄積電荷読取部21、増幅部22、画像信号処理部23を介してシステム制御部24に接続されている。また、画像信号処理部23には表示部25が接続されている。システム制御部24には、第1の算出手段24a、第2の算出手段24b、露出判断制御手段24cが内蔵され、このシステム制御部24には蓄積電荷読取部21、増幅率制御部26、撮影スイッチ27、計時手段28、観察用光源1及び撮影用光源4を制御する観察・撮影用光源制御部29、増幅率メモリ30、輝度正規化手段31、例えばハードディスク、MO、Zip、Jazz、CD−R/RW、DVD−RAM、DVD±R/RW、半導体メモリ等から成る画像記録手段32が接続されている。
【0014】
観察用光源1を出射した光束は、コンデンサレンズ3、撮影用光源4を経てミラー5で反射される。このミラー5での反射光は、リング状絞り6、赤外蛍光エキサイタフィルタ7、リレーレンズ8を通り、孔あきミラー9の周辺で反射し、対物レンズ2、被検眼Eの瞳孔Epを通り眼底Erを照明する。照明された眼底像は、瞳孔Ep、対物レンズ2、孔あきミラー9の孔部、合焦レンズ10、撮影レンズ11、赤外蛍光バリアフィルタ12を通過し、撮像素子13上に結像する。
【0015】
撮像素子13では光電変換後の蓄積電荷を保持し、蓄積電荷読取部21は蓄積電荷の読み取り及び保持された電荷のクリアを連続的に行いながら、読み取った信号を増幅部22を介して画像信号処理部23に出力する。また、画像信号処理部23は表示部25に出力可能な処理を行い、そのときの観察画像が表示部25に映出される。なお、この撮像素子13は少なくとも蛍光造影初期の観察・撮影を行うための感度を有している。
【0016】
図2は撮影時のシステム制御部24の動作のフローチャート図を示し、操作者は先ずステップS1において、蛍光剤を体内に静注した時点で計時手段28を始動させる。蛍光造影初期は眼底Erにおける蛍光輝度が著しく変化するため、眼底Erの明るさが変化した場合でも、観察用光源1の光量をその都度設定し直すことなく、適正な眼底観察が行えるように、ステップS2において増幅率制御部26をAGCに設定する。
【0017】
増幅率制御手段25で行うAGCは、画像出力データをフィードバックして、常に画像出力データの平均値が一定とする制御である。実際には、二次元画像データを用いているが、ここでは簡単に一次元画像データでAGCの機能を説明する。
【0018】
図3(a)は蛍光剤が乳頭から出現した直後の眼底像、図4(a)は脈絡膜、網膜の動脈に蛍光剤が広がった状態の眼底像を示し、図3(b)、図4(b)はそれぞれの状態において、図3、図4の(a)に点線で示される眼底ラインの増幅率制御部26からの出力を示しており、AGCはライン上の各点の平均出力値が一定になるように制御している。図3、図4(b)の一点鎖線によるラインは平均出力値である。
【0019】
図3(b)に示すように、蛍光剤が乳頭から出現直後では、蛍光輝度がまだ十分に高くないため、AGCでゲインが高められている。一方、図4(b)では蛍光輝度が高くなり、平均出力値を一定に保つためにゲインが低く制御されている。
【0020】
図2のステップS3において、AGCが機能しているか否かのチェックを行い、AGCが機能している場合にはステップS4に進み、各被検眼Eの蛍光輝度曲線を算出する。なお、算出された結果はAGCが機能している間は用いない。
【0021】
本実施の形態で用いている撮像素子13は、蛍光造影初期に対し十分な感度を有しているが、蛍光撮影開始時にはまだ蛍光剤が眼底に出現していないため、赤外光バリアフィルタ12を通過する光はなく、眼底Erは真っ暗に観察される。そのため、増幅率制御部26のAGCゲインは最大となる。
【0022】
図5は蛍光造影初期における眼底Erの蛍光輝度値とAGCゲインの変化を示しており、(a)は眼底Erにおける乳頭近傍の血管上の或る一点の蛍光剤を静注してからの経過時間に対する蛍光輝度値の蛍光輝度曲線を示し、(b)はそのときのAGCゲインを示している。なお、(a)に描かれている2つの曲線は、それぞれ年齢、性別、体重、身長が異なる2人の被検眼A、Bの曲線を示している。
【0023】
蛍光剤を静注後に、眼底Erの蛍光濃度が上昇するに従い、蛍光輝度も上昇すると、映像出力の平均値を一定に保つためにAGCゲインは低下する。蛍光輝度が最大に達したところでゲインは最低の値を示し、更に蛍光輝度の低下に伴い、ゲインは上昇し最高ゲインまで達する。この図5では、輝度値Pの時、最高ゲインに達している。
【0024】
図6は図2のステップS4のサブルーチンのフローチャート図であり、ステップS21において、AGCゲインとその時の時間は、増幅率メモリ30に記憶される。ステップS22で、増幅率メモリ30に蓄積されたゲインとその時間をチェックし、最低ゲインを検出する。ステップS22で最低ゲインが検出された後に、ステップS23で検出された最低ゲイン時点の画像の蛍光輝度値をゲインにより補正することで、眼底Erにおける蛍光輝度の最大値とその時間情報が算出される。
【0025】
実際に図5を見ると、増幅率メモリ30に蓄積された情報から、被検眼Aが「A’、a」、被検眼Bが「B’、b」のとき、最低ゲインを示していることが分かる。このゲインから逆算し、蛍光輝度値の最大値と撮影開始からの経過時間を算出することができ、それぞれ、第1の算出手段の算出結果として、次のようになる。
メモリ30から検出された情報「A’、a」→算出結果「A、a」
メモリ30から検出された情報「B’、b」→算出結果「B、b」
【0026】
図7は上の算出結果から得られた蛍光輝度正規化曲線を示し、横軸は静注後の経過時間、縦軸は眼底における蛍光輝度を表している。蛍光輝度が時間τの時に最大値1となったとき、造影中期から後期、つまり蛍光輝度のピークが過ぎた後の輝度値はα×β γ (t− τ で表せることを示している。ここで、α、β、γ、τは任意の定数であり、経験値から求まり、本実施の形態では、α=0.7、β=3.5、γ=0.003を用いている。tは計時手段28から得られた静注後の経過時間である。
【0027】
ステップS24で、上記の算出結果「A、a」を、輝度正規化手段31により図7の蛍光輝度正規化曲線のピーク値「1、τ」に正規化する。輝度正規化手段31は「A、a」を縦軸方向には1/Aし、横軸方向はaをτに合うよう平行移動を行う。輝度正規化手段31により、被検眼Aの蛍光輝度曲線は図8に示すように、1/A×α×β γ (t−a)と求まり、同様に、被検眼Bの蛍光輝度曲線は1/B×α×β γ (t−b)と求められる。ここで得られた蛍光輝度曲線は、第2の算出手段の算出結果として図2のステップS6で用いる。
【0028】
次に、図2のステップS5で増幅率メモリ30に記憶されたAGC時のゲインとその時間から、眼底Erの蛍光輝度値を算出し適正な露出値を決定する。本実施の形態では、固定ゲインと撮影光発光量の2つのパラメータをを用いて最適な露出値を決定している。
【0029】
ステップS3でAGCが作動していないとき、つまり図5のp点以降のようにAGC時のゲインが最高ゲインまで達している場合に、眼底Erの蛍光輝度が低下してもゲインは変化しないため、蛍光輝度を算出することができない。そこで、ステップS6で、図6のステップS24で算出された各被検眼Eの蛍光輝度曲線1/A×α×β γ (t−a)と計時手段28の出力から、眼底Erにおける蛍光輝度値を算出し、ステップS7で適正な露出値を決定する。本実施の形態では、固定ゲインと撮影光発光量の2つのパラメータを決定している。
【0030】
ここで、ステップS5及びステップS7において、露出判断制御手段が行う眼底Erの蛍光輝度値から撮影用光源4の発光量及び固定ゲインのゲインを求め方の一例を図9により説明する。本実施の形態では、撮像素子13の感度は0dBから8dBまで変更可能とし、撮影用光源4の出力はISO200相当からISO12.5相当まで変更可能とする。
【0031】
蛍光造影初期の蛍光輝度が出始めるまでは、ゲインも撮影用照明光量も最大値に設定しておき、蛍光輝度が出始め出力映像の輝度値が高くなり過ぎると、初めにゲインを下げ、下がり切った後に撮影用光源4の照明光量を下げている。蛍光輝度が最大値を越え、輝度が低くなってきた場合には、初めに撮影用照明光量を上げ、上がりきった後にゲインを上げている。これは、本実施の形態ではよりノイズの少ない高精細な撮影画像を得ることを目的としているためである。
【0032】
図9において、輝度値がεの時の撮影用照明光量と固定ゲインは、それぞれ、ISO50相当とゲイン0dBと求まり、輝度値がψの時の撮影用照明光量と固定ゲインは、露光判断の結果、それぞれISO12.5相当とゲイン2dBと求まる。撮影者により撮影スイッチ27が押されるまで、システム制御部24は上述のサイクルを繰り返し行う。
【0033】
撮影者は表示部25の映像を見ながらアライメントを行い、アライメントが合ったところで撮影スイッチ27を押す。システム制御部24は撮影スイッチ27の入力を図2のステップS8で検知し、ステップS9で観察用光源1を消灯した後に、ステップS10で増幅率制御部26を固定ゲインに設定し、固定ゲインをステップS5又はステップS7で得られた値に設定する。
ここで、増幅率制御部26の設定をAGCから固定ゲインに切換えるのは、撮影用光源4の発光時間は数m秒と短く、AGCを動作させても追従できないためである。次に、ステップS11で観察・撮影用光源制御部29の撮影光量をステップS5或いはステップS7で得られた値に設定する。
【0034】
全ての設定が終了した後にステップS12において、観察・撮影用光源制御部29に発光指令を出し、撮影を行う。撮影が終了した後は眼底観察に戻るため、増幅率制御部26の設定をAGCに戻し、撮影作業を終了する。
【0035】
本実施の形態では、適正な露出を得るために図2のステップS5とステップS7で、増幅率と撮影用照明光量の2つの値を設定したが、何れか一方だけの設定でもよい。
【0036】
なお本実施の形態では、ステップS12で撮影を終了した後に、撮影された画像の記録は行わなかったが、以下のように画像の記録を行ってもよい。つまり、読み取られた映像信号を増幅部22において増幅し、画像信号処理部23を介して図示しないA/Dコンバータによりデジタル信号に変換し、システム制御部24に入力する。そして、変換されたデジタル映像信号はステップS12の後に、画像記録手段32に記録する。
【0037】
本実施の形態では、各被検眼Eの眼底Erにおける輝度値を、図2のステップS4で、撮像手段の増幅率から検出する例を示したが、ステップS4の代りに図10のフローチャート図を用いてもよい。即ち、ステップS31で、画像記録手段32に記憶された蛍光造影初期の映像信号の輝度値とその時間を増幅率メモリ30に記憶し、ステップS32で正規化するために必要な映像信号が得られたかのチェックを行い、ステップS33で輝度正規化手段31により、蛍光輝度正規化曲線上に増幅率メモリ30の情報を適合させ、ステップS34で図11に示す蛍光造影初期の数個の情報から、蛍光輝度曲線を算出する。
【0038】
図11の横軸は蛍光剤静注後の経過時間、縦軸は眼底における蛍光輝度値である。図中の黒丸は撮影された映像信号の輝度値であり、点線で描かれた曲線は、増幅率メモリ30の情報から算出された被検眼Eの蛍光輝度曲線である。
【0039】
本実施の形態では、各被検眼Eの眼底における輝度値を、図2のステップS4で、撮像手段の増幅率から検出する例を示したが、用いる撮像素子13の感度が低いため、初期造影に対してAGC機能を用いて観察を行えない、或いは増幅率制御部26にAGC機能の付随していないときなどには、画像信号処理部23で得られる映像信号の映像信号輝度値とその時間を増幅率メモリ30に記憶し、システム制御部24で眼底輝度の最大値情報を算出し、その算出結果を基に蛍光輝度曲線を決定することもできる。
【0040】
本発明の実施の形態の幾つかを、次に列挙する。
【0041】
[実施の形態1] 観察用照明光源と、撮影用照明光源と、被検眼に観察用照明光と撮影用照明光を投影する照明光学系と、被検眼の撮影経過時間を計時する計時手段と、被検眼からの反射光を観察撮影光学系を介して被検眼像として撮像する撮像手段と、前記撮影用照明光源及び前記撮像手段の増幅率の少なくとも一方の制御を行う撮影露出制御手段と、前記撮像手段からの映像信号及びその増幅率の少なくとも一方から被検眼の輝度値を検出する輝度検出手段と、該輝度検出手段の出力と前記計時手段の出力を関連付けた輝度時間情報を算出する第1の算出手段と、該第1の算出手段からの出力を基に時間情報の関数を算出する第2の算出手段と、前記計時手段からの出力と前記第1の算出手段からの算出結果及び前記第2の算出手段からの算出結果の少なくとも一方の算出結果に応じて露出値を決定する露出判断制御手段とを有することを特徴とする眼科撮影装置。
【0042】
[実施の形態2] 前記撮影経過時間は被検者へ蛍光剤の投与を開始してからの時間であることを特徴とする実施の形態1に記載の眼科撮影装置。
【0043】
[実施の形態3] 前記輝度時間情報は前記輝度検出手段により得られた被検眼における蛍光輝度の最大値と、その最大値が得られた時間であることを特徴とする実施の形態1に記載の眼科撮影装置。
【0044】
[実施の形態4] 前記第2の算出手段は、前記第1の算出手段からの出力を予め用意された被検眼輝度正規化曲線により正規化することにより、時間を変数とする蛍光輝度値の関数を算出することを特徴とする実施の形態1に記載の眼科撮影装置。
【0045】
[実施の形態5] 前記露出値は、前記撮影用照明光源の光量、前記観察用照明光源の光量、前記増幅率の少なくとも1つにより決定される値であることを特徴とする実施の形態1に記載の眼科撮影装置。
【0046】
[実施の形態6] 前記第1の算出手段からの出力が蛍光輝度の最大値を検出するまでは、前記第1の算出手段の算出結果に応じ、それ以降は前記第1の算出手段の算出結果及び前記第2の算出手段の少なくとも一方の算出結果に応じて前記露出値を決定することを特徴とする実施の形態1に記載の眼科撮影装置。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る眼科撮影装置は、眼底における蛍光輝度の最大値とその時間から、時間を変数とした眼底の蛍光輝度値の関数を作成でき、その輝度値の関数から観察・撮影光量とゲインを推測することにより、蛍光撮影を行う際に、適正な露出値を自動で設定できる。
【0048】
更に、観察用光源に発光量の大きい照明光源を有する高価な装置や、高感度撮像素子を用いなくても、蛍光造影後期における眼底の輝度値を推測できるため、安価な構成で装置を大きくすることなく、常に失敗のない画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の構成図である。
【図2】システム制御部の動作のフローチャート図である。
【図3】蛍光が出現した直後の眼底像とAGCの説明図である。
【図4】蛍光が広がった状態の眼底像とAGCの説明図である。
【図5】蛍光剤静注後の経過時間に対する蛍光輝度値及びAGC時のゲインの関係図である。
【図6】蛍光輝度正規化曲線を算出するためのフローチャート図である。
【図7】予め用意した蛍光輝度正規化曲線のグラフ図である。
【図8】輝度正規化手段により正規化された図5の被検眼Aの正規化曲線のグラフ図である。
【図9】蛍光輝度値から観察用照明光量と固定ゲインを求めるグラフ図である。
【図10】蛍光輝度正規化曲線を算出するためのフローチャート図である。
【図11】複数のサンプル手段から正規化された眼底輝度曲線のグラフ図である。
【符号の説明】
1 観察用光源
2 対物レンズ
4 撮影用光源
6 リング状絞り
7 赤外蛍光エキサイタフィルタ
9 孔あきミラー
10 合焦レンズ
11 撮影レンズ
12 赤外蛍光バリアフィルタ
13 撮像素子
23 画像信号処理部
24 システム制御部
25 表示部
26 増幅率制御部
27 撮影スイッチ
28 計時手段
30 増幅率メモリ
31 輝度正規化手段
32 画像記録手段

Claims (1)

  1. 観察用照明光源と、撮影用照明光源と、被検眼に観察用照明光と撮影用照明光を投影する照明光学系と、被検眼の撮影経過時間を計時する計時手段と、被検眼からの反射光を観察撮影光学系を介して被検眼像として撮像する撮像手段と、前記撮影用照明光源及び前記撮像手段の増幅率の少なくとも一方の制御を行う撮影露出制御手段と、前記撮像手段からの映像信号及びその増幅率の少なくとも一方から被検眼の輝度値を検出する輝度検出手段と、該輝度検出手段の出力と前記計時手段の出力を関連付けた輝度時間情報を算出する第1の算出手段と、該第1の算出手段からの出力を基に時間情報の関数を算出する第2の算出手段と、前記計時手段からの出力と前記第1の算出手段からの算出結果及び前記第2の算出手段からの算出結果の少なくとも一方の算出結果に応じて露出値を決定する露出判断制御手段とを有することを特徴とする眼科撮影装置。
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