JP2005006258A - 光受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易、安価な構成で時間ゲートを実現できる、しかも、調整項目が少ない光受信装置を提供する。
【解決手段】本発明の光受信装置は、符号化パターンに従って時間的に拡散されている光信号が入力され、復号パターンに従って復号する復号回路と、復号光信号中で有意な光パルスが存在する期間を表す時間ゲート信号を生成して、復号光信号の透過制御を行う時間ゲート回路とを備える。時間ゲート回路は、復号回路からの復号光信号を2分岐する光分岐手段と、一方の分岐復号光信号を電気信号に変換する光/電気変換手段と、その電気信号に同期した基本周波数成分を周波数とする時間ゲート信号を生成する時間ゲート信号生成手段と、他方の分岐復号光信号を、時間ゲート信号に応じて、透過制御を行うゲート手段とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光受信装置に関し、例えば、光符号分割多重(Optical Code Division Multiplexing;以下、OCDMと呼ぶ)における復号光の波形整形に適用できるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光メトロ・アクセスネットワークの高速、大容量化に適した多重方式としてOCDMが注目されている。OCDMは、送受信装置において、直交する符号系列を用いて各チャネルを符号化/復号することにより多重を実現する方式である。符号化/復号の方式としては、直接拡散方式、時間拡散方式、波長ホッピング方式、時間拡散/波長ホッピング方式等がある。
【0003】
【特許文献1】特開2000−209186号公報
まず、特許文献1に記載されている時間拡散/波長ホッピング方式による符号化及び復号の過程を図2を用いて説明する。
【0004】
送信側においては、図2(a1)に示すように、光信号でなる送信データ201が符号化器203に入力される。光信号でなる送信データ201(202)は、所定数でなる波長数N1(図2では3個)の波長λ1〜λ3を、電気信号でなる送信データに従い、Return−to−zero(RZ)フォーマットで強度変調したものであり、図2(a2)に示すように、データ周期毎のタイムスロット(チップ)に有効なデータが生じている。送信データ201に含まれる各波長成分をそれぞれ、符号化器203において、特定の符号パターン(Code1)に従う特定の時間だけ遅延され(符号化され)、図2(a3)に示すように、時間軸上において波形が拡散された光信号205となる。
【0005】
以上のようにして、波長成分に応じた遅延時間で時間拡散されて得られた光信号205は、伝送路204を介して復号器206に到達する。
【0006】
復号器206においては、入力された光信号205における各波長成分が、特定の符号パターン(Code1)に従う特定の時間だけ遅延され(復号され)、図2(a4)に示すように、時間軸上において逆拡散され(各波長成分の遅延時間差が相殺され)、同一チップ期間に各波長成分が重畳された、当初の送信データ201と同じ受信データ207(208)が得られる。このような符号化器203及び復号器206の符号パターンが揃っている場合の受信データ207(208)の波形は、自己相関波形と呼ばれている。
【0007】
なお、図2(b1)〜図2(b4)には、符号化器203と復号器206での符号パターンが異なる場合を示している。
【0008】
図2(b1)〜図2(b4)のように異なる符号を用いた場合には、復号器206の処理によっても、時間遅延差が相殺されず、図2(b4)に示すような低いピークを持ち時間軸方向に拡散された波形(受信データ)が得られる。このような符号化器及び復号器の符号パターンが異なっている場合の受信データの波形は、相互相関波形と呼ばれている。
【0009】
符号光信号を多重した場合には、図2(c5)に示すように、復号器から出力された受信データ(復号信号)には、自己相関波形と相互相関波形の和が得られる。
【0010】
時間拡散/波長ホッピング方式以外の他の符号化/復号方式でも同様に、受信データ(復号信号)には、自己相関波形と相互相関波形の和が得られる。相互相関波形は、所望信号に対しては干渉となるため、データ識別時の信号対雑音比(SN比)を劣化させる。
【0011】
そのため、SN比を向上させる手段として、光信号の段階で時間ゲートをかけて相互相関波形を除去する方法が既に提案されている(非特許文献1)。
【0012】
【非特許文献1】K.Kitayama et.al.,“Optical Code Division Multiplexing(OCDM)and Its Applications to Photonic Networks、”IEICE Trans.Fundamentals,vol.E82−A,No.12,pp.2616−2625,Dec.1999
時間ゲートを用いた相互相関波形の除去について、簡単に説明する。図3に示すように、自己相関波形(所望信号)と相互相関波形(干渉)の和で表される時間波形304が復号後の光信号301となる。この時間波形に対し、時間ゲート302において、時間ゲート信号305により、自己相関波形のピークと同一時間に信号が通過(ゲートオン)させ、他の時間は信号を遮断(ゲートオフ)させる。このとき、所望信号のみが時間ゲート302を通過するので、干渉が除去された光信号306が得られる。
【0013】
上記非特許文献1では、復号光信号を2分岐させ、その一方の分岐光信号からモード同期レーザを用いて光クロックを抽出し、他方の復号光信号及び光クロックの偏光面を制御した後、半導体増幅器で四光波混合を発生させて時間ゲートを実現している。時間ゲート後の光信号には、四光波混合による不要な波長成分があるので、波長フィルタによって、所望信号だけを抽出している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述した時間ゲートによる干渉除去では、自己相関波形のピークとゲートオンのタイミングとを一致させて時間ゲートを通過させる必要がある。そのため、実際のOCDMシステムにおいては、受信機で受信信号のタイミングを抽出しなければならない。しかし、干渉量が変化している符号多重信号から、所望信号のタイミングを抽出しなければならない。さらに、温度変動など環境に影響される光ファイバを伝送させているため、送信側と受信側で、信号パルス列のタイミングは異なり、しかも、時間と共に絶えず変化している。このような状況下におけるタイミング抽出が必要である。
【0015】
上記非特許文献1では、光信号処理による時間ゲートであるため高速化に適している。
【0016】
しかしながら、時間ゲートを実現するには、多数の光学素子を必要とし、その結果、システムが高価なものとなっていた。また、復号光信号及び光クロックの偏光面を所望のものとする偏光面制御素子など調整項目が多く、初期時での調整作業が煩雑となっている。
【0017】
そのため、簡易、安価な構成で時間ゲートを実現できる、しかも、調整項目が少ない光受信装置が望まれている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明は、送信側において符号化パターンに従って時間的に拡散されている光信号が入力される光受信装置において、(1)入力された光信号を、上記符号化パターンに対応する復号パターンに従って復号する復号回路と、(2)この復号回路から出力された復号光信号に基づいて、その復号光信号における有意な光パルスが存在する期間を表す時間ゲート信号を生成して、上記復号光信号の透過又は透過阻止を行う時間ゲート回路と、(3)この時間ゲート回路を介した復号光信号からデータ再生を行うデータ再生回路とを備え、(2)上記時間ゲート回路が、(2−1)上記復号回路から出力された復号光信号を2分岐する光分岐手段と、(2−2)分岐された一方の復号光信号を電気信号に変換する光/電気変換手段と、(2−3)変換された電気信号に同期し、その基本周波数成分を周波数とする時間ゲート信号を生成する時間ゲート信号生成手段と、(2−4)分岐された他方の復号光信号を、生成された時間ゲート信号に応じて、透過又は透過阻止を行うゲート手段とを有することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態
以下、本発明による光受信装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0020】
図1は、第1の実施形態の光受信装置500の全体構成を示すブロック図である。
【0021】
第1の実施形態の光受信装置500は、大きくは、復号回路と、時間ゲート回路と、データ再生回路とを有する。
【0022】
伝送路(例えば光ファイバ)を介したOCDM信号501(図2(c4)参照)の復号回路として、ファイバブラッグ回折格子(FBG)502及びサーキュレータ503が設けられている。
【0023】
入力されたOCDM信号501は、サーキュレータ503を介してファイバブラッグ回折格子502に入力される。ファイバブラッグ回折格子502は、OCDM信号501に含まれている波長成分毎に、その反射位置が異なるものであり、その各反射位置は、当該光受信装置500に割り当てられているチャネルの復号パターン(符号パターン)に応じたものとなっている。すなわち、ファイバブラッグ回折格子502から出射された光信号が、自己相関波形(所望信号)と相互相関波形(干渉)の和である復号光信号(図2(c5)参照)となっている。
この復号光信号が、サーキュレータ503を介して、時間ゲート回路に入力される。
【0024】
時間ゲート回路は、光分岐器504、フォトダイオード505、増幅器506、ローパスフィルタ(LPF)507、時間ゲート信号生成回路508、移相器509、増幅器510、バイアス回路511及びゲート回路513を有する。
【0025】
光分岐器504は、復号光信号を2分岐し、一方の分岐復号光信号をゲート回路513に与え、他方の分岐復号光信号をフォトダイオード505に与える。
【0026】
フォトダイオード505は、復号光信号を電気信号に変換して増幅器506に与える。
【0027】
増幅器506及びローパスフィルタ(例えばベッセルフィルタでなる)507は、電気信号に変換された復号信号を増幅すると共に不要成分を除去する等価処理を行って時間ゲート信号生成回路508に与える。
【0028】
時間ゲート信号生成回路508は、例えば、PLL回路で構成されており、入力された復号信号に同期し、しかも、その基本周波数成分(符号周期の逆数)を周波数とする時間ゲート信号を生成して移相器509に与える。
【0029】
移相器509は、基本的には、時間ゲート信号の生成処理系での処理遅延を補償するための移相処理を行うものである。移相器509は、例えば、手動式の可変遅延器で構成されており、時間ゲート信号の生成処理系での処理遅延の製品バラツキをも除去する調整も可能となっている。
【0030】
増幅器510及びバイアス回路511は、ゲート回路513の駆動器として設けられている。増幅器510は、生成された時間ゲート信号を増幅し、バイアス回路511は、増幅後の時間ゲート信号の直流レベルを、外部から与えられたバイアスレベルに変換し、ゲート回路513に与える。バイアスレベルは、ゲート回路513の駆動を確保するだけでなく、時間ゲート信号のオン期間の幅(ゲート幅)の設定にも寄与している。
【0031】
ゲート回路513は、機能的には、電気的に制御可能な光スイッチであり、例えば、電界吸収型(EA)変調器を適用できる。ゲート回路513は、光分岐器504から復号光信号を、時間ゲート信号がオンの期間で透過させ、時間ゲート信号がオフの期間で透過を阻止するものである。このゲート回路513から出力された光信号は、復号光信号から相互相関波形(干渉)が除去されたものとなっている。
【0032】
ゲート回路513から出力された光信号は、データ再生回路514に与えられる。第1の実施形態の場合、データ再生構成には特徴がないので、データ再生回路514の詳細構成の図示は省略している。データ再生回路514は、例えば、ゲート回路513から出力された光信号を電気信号に変換した後、PLL回路などを利用してクロック516を再生し、また、クロックに同期して、電気信号に変換された信号と閾値とを比較してデータ515を再生する。
【0033】
上記第1の実施形態によれば、電気素子を多用した簡易な構成によって、復号光信号から、干渉成分を除去することができる。
【0034】
図4(a)及び(b)はそれぞれ、ゲート回路513の入力光波形(のアイパターン)及び出力光波形(のアイパターン)を示しており、図5の仕様に従っている。
【0035】
図4(a)に示すように、ゲート回路513を透過する前であれば、他チャネルの信号による干渉成分INFが含まれているが、ゲート回路513を通過することにより、図4(b)に示すように、干渉成分INFが除去されている。すなわち、第1の実施形態によれば、データ速度が10Gbit/s程度で、2多重の場合には、十分な干渉除去を達成している。
【0036】
図6は、再生データ515でのビット誤り率の測定結果を示しており、横軸は、データ再生回路514への入力光パワーである。図6において、黒小丸及び白小丸が、第1の実施形態によって時間ゲート(時間ゲート幅30ps)をかけた場合であり、システム仕様は図5に示した場合である。白小丸は、光送信装置と光受信装置(第1の実施形態の光受信装置)とを直結した場合であり、黒小丸は、光送信装置と光受信装置(第1の実施形態の光受信装置)とを80kmの分散シフト光ファイバ(DSF)を介して接続した場合であり、共に、黒大丸が表す時間ゲートを掛けない場合(光送信装置と光受信装置とを直結)より、ビット誤り率が大幅に改善できている。
【0037】
なお、白大丸は、参考のために、多重しない場合のエラー率を示している。多重数が2の場合、第1の実施形態による時間ゲート処理を行うことにより、多重していないと同程度のビット誤り率を達成できていることが分かる。すなわち、第1の実施形態の時間ゲートを用いることにより多重によるペナルティを低減することができる。
【0038】
また、この図6からは、時間ゲートをかけることによって受信誤り特性が6dB改善されており、さらに、エラーフロアなく10−10以下のビット誤り率が達成できていることが分かる。
【0039】
さらに、分散シフト光ファイバ(DSF)の80km伝送後でも、時間ゲートをかけた信号のパワーペナルティは1dB以内となっており、光ファイバ伝送後の受信タイミングの揺らぎが吸収されていることも分かる。
【0040】
(B)第2の実施形態
次に、本発明による光受信装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0041】
図7は、第2の実施形態の光受信装置500Aにおける時間ゲート回路の詳細構成を示すブロック図であり、復号回路及びデータ再生回路の図示は省略している。なお、図7において、上述した第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には、同一符号を付して示している。
【0042】
図1及び図7の比較から明らかなように、第2の実施形態の時間ゲート回路は、第1の実施形態の構成に加えて、光分岐器701、Q値モニタ702及び移相量制御器703を有する。
【0043】
光分岐器701は、ゲート回路513から出力された光信号を2分岐し、一方の分岐光信号を図示しないデータ再生回路(図1参照)に与え、他方の分岐光信号をQ値モニタ702に与えるものである。
【0044】
Q値モニタ702は、ゲート回路513へ入力される復号光信号と時間ゲート信号とのタイミングを評価するパラメータの値を監視するものとして設けられている。Q値モニタ702は、時間ゲート信号生成回路508から出力された時間ゲート信号をクロックとして、(1)式で表されるQ値を監視するものであり(クロック入力毎に新たなQ値が計算される)、例えば、市販されているものをそのまま適用することができる。
【0045】
Q={s(1)−s(0)}/{σ(1)+σ(0)} …(1)
s(1)及びs(0)はそれぞれ、データが「1」又は「0」を意味するレベル(光強度)の平均値であり、σ(1)及びσ(0)はそれぞれ、データが「1」又は「0」を意味するレベルの標準偏差である。すなわち、データが「1」をとる平均レベルと、データが「0」をとる平均レベルとの差が大きいほど(適切な場合ほど)、Q値は大きくなる。また、データが「1」をとるレベル変動やデータが「0」をとるレベル変動が小さいほど(適切な場合ほど)、Q値は大きくなる。
【0046】
すなわち、Q値が大きいほど、ゲート回路513へ入力される復号光信号と時間ゲート信号とのタイミングが良好であり、このタイミングが悪いと、Q値は小さくなる。
【0047】
移相量制御器703は、Q値モニタ702から与えられたQ値に基づいて、移相器509に制御信号を与えて、時間ゲート信号生成回路508から出力された時間ゲート信号の位相を制御するものである。移相量制御器703は、例えば、通信開始時や同期外れの検出時などに、時間ゲート信号の移相量を振らし、Q値が最大となる移相量に固定させる。すなわち、移相量の制御過程は、移相量掃引過程と最大Q値検出過程とからなる。
【0048】
最初は移相量掃引過程であり、この過程では、Q値モニタ702で検出されたQ値がある閾値に達するまで、移相器509の移相量を連続的に変化させる。ここでの閾値とは設計者がシステムの仕様に基づいて決めるものである。一例としてQ=6とする。この値は、図5に示した仕様での通信では、受信データ信号のビット誤り率が10−9に相当する。移相量が360度を超えても、Q=6に達しない場合、受信不可とする。そうでない場合、Q=6に達した時点で最大Q値検出過程に移行する。この過程では位相変化によるQ値変化分を検出する。Q値が劣化する場合、移相量が多すぎるため、元の位相位置に戻し位相位置を固定する。Q値が向上する場合、最大Q値に達していないため、さらに移相させ、最大Q値検出過程を繰り返す。
【0049】
第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。さらに、時間ゲート信号のタイミングに対するフィードバックループを設けたので、ゲート回路513へ入力される復号光信号と時間ゲート信号とのタイミングを第1の実施形態以上に良好なものとすることができ、その結果、ビット誤り率を向上させることが期待できる。
【0050】
第2の実施形態によれば、異なる符号で復号する光受信装置が混在するシステムや、各光受信装置までの光ファイバの引き廻し長が異なるシステムなど、異種の光受信装置が存在するシステムの場合に特に有効である。すなわち、時間ゲート信号と復号光信号のタイミングが光受信装置毎に異なる場合であっても、自動調整機能により、各光受信装置を最適化することができる。上述したようなシステムで、手動調整を行う場合には、その作業量や作業時間が多大となる。
【0051】
(C)第3の実施形態
次に、本発明による光受信装置の第3の実施形態を、図面を参照しながら簡単に説明する。
【0052】
図8は、第3の実施形態の光受信装置500Bにおける時間ゲート回路の詳細構成を示すブロック図であり、復号回路及びデータ再生回路の図示は省略している。なお、図8において、上述した第2の実施形態に係る図7との同一、対応部分には、同一符号を付して示している。
【0053】
第3の実施形態の光受信装置500Bにおける時間ゲート回路では、移相器509が省略され、代わりに、光分岐器504及びフォトダイオード505の光路上に、遅延時間を、遅延量制御器703Aからの制御信号によって可変できる光遅延器801が設けられている。
【0054】
すなわち、第3の実施形態の光受信装置500Bにおいては、ゲート回路513へ入力される時間ゲート信号のタイミング調整を、光遅延器801によって実行できるようにしている。
【0055】
第3の実施形態によっても、第2の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0056】
(D)他の実施形態
復号回路の構成は、第1の実施形態に示したものに限定されない。また、データ再生回路514の詳細構成も任意である。
【0057】
第2の実施形態では移相器509の移相量を制御し、第3の実施形態では光遅延器801の遅延量を制御して、ゲート回路513へ入力される時間ゲート信号のタイミング調整を行うものを示したが、他の方法でタイミングを調整するようにしても良い。例えば、時間ゲート信号生成回路508が、図9に示すようなPLL回路で構成されている場合であれば、ループフィルタ902及び電圧制御型発振器(VCO)903間に、直流レベルでなる制御信号をループフィルタ902の出力信号に加算する加算器904を設け、時間ゲート信号生成回路508の出力信号自体のタイミングを変化させるようにしても良い。
【0058】
上記各実施形態では、ゲート回路513へ入力される時間ゲート信号のタイミングを調整するものを示したが、これに代え、ゲート回路513へ入力される復号光信号のタイミングを調整するようにしても良い。例えば、上記第3の実施形態において、光分岐器504とフォトダイオード505との間に設けた光遅延器801を、光分岐器504とゲート回路513との間に移設させるようにしても良い。
【0059】
第2及び第3の実施形態では、ゲート回路513へ入力される時間ゲート信号のタイミングを評価するパラメータがQ値であるものを示したが、他の評価パラメータを適用するようにしても良い。例えば、単なる光強度(パワー)をパラメータとしてタイミング調整を行うようにしても良い。
【0060】
本発明の技術思想は、多重された光信号を受信する光受信装置に好適であるが、多重されていない時間的に符号拡散されている光信号を受信する光受信装置に対しても適用することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、簡易、安価な構成で時間ゲートを実現できる、しかも、調整項目が少ない光受信装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】時間拡散/波長ホッピング方式の原理説明図である。
【図3】復号光信号に対する時間ゲートの原理説明図である。
【図4】第1の実施形態の効果の説明図(その1)である。
【図5】図4での実験仕様の説明図である。
【図6】第1の実施形態の効果の説明図(その2)である。
【図7】第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図8】第3の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図9】他の実施形態の要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
500、500A、500B…光受信装置、502…ファイバブラッグ回折格子(FBG)、503…サーキュレータ、504、701…光分岐器、505…フォトダイオード、508…時間ゲート信号生成回路、509…移相器、513…ゲート回路、514…データ再生回路、702…Q値モニタ、703…移相量制御器、703A…遅延量制御器、901…光遅延器。

Claims (7)

  1. 送信側において符号化パターンに従って時間的に拡散されている光信号が入力される光受信装置において、
    入力された光信号を、上記符号化パターンに対応する復号パターンに従って復号する復号回路と、
    この復号回路から出力された復号光信号に基づいて、その復号光信号における有意な光パルスが存在する期間を表す時間ゲート信号を生成して、上記復号光信号の透過又は透過阻止を行う時間ゲート回路と、
    この時間ゲート回路を介した復号光信号からデータ再生を行うデータ再生回路とを備え、
    上記時間ゲート回路が、
    上記復号回路から出力された復号光信号を2分岐する光分岐手段と、
    分岐された一方の復号光信号を電気信号に変換する光/電気変換手段と、
    変換された電気信号に同期し、その基本周波数成分を周波数とする時間ゲート信号を生成する時間ゲート信号生成手段と、
    分岐された他方の復号光信号を、生成された時間ゲート信号に応じて、透過又は透過阻止を行うゲート手段とを有することを特徴とする光受信装置。
  2. 上記ゲート手段に入力される、他方の復号光信号と時間ゲート信号とのタイミングを揃えるタイミング調整手段をさらに有することを特徴とする請求項1の光受信装置。
  3. タイミング調整手段は、時間ゲート信号の生成処理経路に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光受信装置。
  4. タイミング調整手段は、電気信号の段階でタイミングを調整するものであることを特徴とする請求項3に記載の光受信装置。
  5. タイミング調整手段は、光信号の段階でタイミングを調整するものであることを特徴とする請求項3に記載の光受信装置。
  6. 上記ゲート手段から出力された光信号に基づいて、他方の復号光信号及び時間ゲート信号のタイミング関係の評価値を得、この評価値に応じて、上記タイミング調整手段を制御するタイミング制御手段を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の光受信装置。
  7. 上記評価値が、光強度の大小がデータの「0」、「1」に対応する光信号を評価する際のQ値であることを特徴とする請求項6に記載の光受信装置。
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