JP2005005991A - 多地点通話方式 - Google Patents

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Toyoki Ashihara
豊紀 芦原
Yoshiyuki Okuno
義幸 奥野
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Abstract

【課題】電話端末による2者間の通話状態を維持したまま簡単な操作で、第3者の電話端末に電話を掛け多地点通話ができ、かつ多地点通話が必要になったときに予約なしに多地点通話を行う。
【解決手段】各ユーザの電話端末10、電話端末20及び電話端末30は、インターネット100を介して呼制御装置40及びMCU50と接続される。呼制御装置40は、電話端末10〜30から通知される電話番号をもとに相手電話端末のIPアドレス等を検索し接続情報を提供する。MCU50は、電話端末10〜30からの接続要求をもとに多地点通話を実現するためのポート(資源)を確保し、エンコードされた音声データを各電話端末10〜30にマルチキャストで送信する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は多地点通話方式に関し、特にインターネットに接続された電話端末がVoIP(Voice over Internet Protocol)を使って相手電話端末と2者間で接続通話中に、第3者と通話する必要が生じた時に、現在の2者間の通話状態を維持したまま、第3者の電話端末に電話を掛ける多地点通話方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、音声通信端末は複数人での通話が可能な構成を有しておらず、通話者が1人対1人に限定されている。従って、音声通話として1対1での使い方が一般的であり、N地点での多数による同時音声通話機能を有しておらず、通話者が1人対1人に限定されることになる。
【0003】
図5は従来の多地点通話方式による電話会議システムを説明する図である。
【0004】
図5を参照して、従来の電話会議サービスを説明すると、まず電話会議を行うために、会議開催者はWebや電話/FAX等で事前に日時を指定し電話会議サービスを予約する。予約の後、予約ID、パスワードを貰いMCU(Multipoint Control Unit)の電話番号と共に会議参加者に事前通知を行う。
【0005】
各参加者は事前に配布された情報をもとに、指定した日時に会議に参加し多地点通話を開始することになる。この場合、会議開催者が事前に会議サービスを予約する手続きを行い、参加者が指定された日時にMCUに電話して、予約IDとパスワードの入力を行い会議に参加するという煩雑な手続きを必要とする。
【0006】
また、図6は従来の多地点通話方式によるMCU発呼型の電話会議システムを説明する図である。
【0007】
図6を参照して、MCU側から会議参加者を呼び出す電話会議サービスを説明すると、まず電話会議を行うために、Webや電話/FAX等で日時と参加メンバの電話番号を事前に予約する。予約の後、指定された日時にMCU側から全ての会議参加者に自動発呼して多地点通話を開始する。この場合、事前に会議開催者が日時や参加メンバの電話番号を予約する必要があり、会議日程や参加メンバを変更する場合には、予約の取り消しや再予約など煩雑な手続きを必要とすることになる。
【0008】
従来の多地点通話方式は、同時通訳等のサービス仲介制御装置と、電話回線網と、複数の通話サービス加入がされた電話機または携帯無線電話機であって、同時通訳サービス仲介制御装置は、Webサーバとインターネット回線接続回路部とを有し、通訳利用者と通訳相手と通訳者の三者が通信回線を利用して、電話による同時通訳を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
また、通信事業者への契約を行うことなく、電話会議に参加したい人が電話をかけるだけで、手軽に電話会議が実施できる簡易会議サービスシステムであって、電話会議の主催者電話機からの会議開催要求を受信し、電話会議の参加者電話機からの会議参加要求を受信し、主催者に対して契約回線番号を交換機により自動的に取得し、一方参加者に対して主契約者の契約回線番号の入力を要求し、主催者電話機の契約回線番号と入力された参加者電話機の契約回線番号とを比較し、参加者の電話会議への参加の可否を判断しているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0010】
さらにまた、2線式アナログ回線の接続端子を備えた通話機能を含む音声通信端末に、音声信号の分岐・結合機能を有することで、N地点間の同時音声通話を行っているものもある(例えば、特許文献3参照。)。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−313721号公報(第2−3頁、図2)
【特許文献2】
特開2002−290572号公報(第2−3頁、図1)
【特許文献3】
特開2001−333183号公報(第2−4頁、図1)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の多地点通話方式は、3者間で同時通話するような場合、会議開催者が事前に会議サービスを予約する手続きをして、参加者が指定された日時にMCU(Multipoint Control Unit)に電話して、予約IDとパスワードを入力して会議に参加しなければならず煩雑な手続きを必要とするという欠点を有している。
【0013】
また、事前に会議開催者が日時や参加メンバの電話番号を予約する必要があり、会議日程や参加メンバを変更する場合など、予約の取り消しや再予約など煩雑な手続きを必要とするという欠点を有している。
【0014】
本発明の目的は、電話端末を使って2者間で通話している時に、第3者と通話する必要が生じた時点で、現在の2者間の通話状態を維持したまま簡単な操作で、第3者の電話端末に電話を掛け多地点通話ができ、かつ各個人毎に多地点通話サービスのIDを割り当て、多地点通話が必要になったときに、MCU側の資源を割り当てる方法を取ることにより、予約なしに多地点通話ができる多地点通話方式を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の多地点通話方式は、
多地点通話サービスを実現するインターネットと、このインターネットに接続する第1の電話端末、第2の電話端末及び第3の電話端末と、前記インターネットを介して接続する呼制御装置及びMCU(Multipoint Control Unit)とを備え、
前記第1の電話端末、前記第2の電話端末及び前記第3の電話端末は、音声を音声圧縮しデジタルデータにエンコードしてVoIP(Voice over Internet Protocol)で転送する機能及び受信したデジタルデータをデコードして音声に復調する機能を有し、
前記呼制御装置は、前記第1の電話端末、前記第2の電話端末及び前記第3の電話端末から通知される電話番号をもとに相手電話端末のIPアドレスを検索し、前記第1〜第3の電話端末に対して接続情報を提供し、
前記MCUは、前記第1の電話端末、前記第2の電話端末及び前記第3の電話端末からの接続要求をもとに多地点通話を実現するためのポートのリソースを確保し、前記第1〜第3の電話端末から送出されるデジタルデータにエンコードされた音声データを、前記MCUに接続された前記第1〜第3の電話端末にマルチキャストで送信する機能を有することを特徴としている。
【0016】
本発明の第2の多地点通話方式は、前記第1の多地点通話方式において、
前記第1〜第3の電話端末からの通話情報を通話ログとして残すことにより、電話料金を前記第1〜第3の電話端末ごとに従量課金することを特徴としている。
【0017】
本発明の第3の多地点通話方式は、前記第1の多地点通話方式において、
前記第1〜第3の電話端末にマルチキャストした通話情報を通話ログとして残すことにより、電話料金を前記第1〜第3の電話端末ごとに従量課金することを特徴としている。
【0018】
本発明の第4の多地点通話方式は、前記第1の多地点通話方式において、
前記第1〜第3の電話端末の各々は、ユーザが相手先の電話番号をダイヤルした時点で、前記呼制御装置に相手先の電話番号を通知し、接続先を特定し相手先の電話端末とVoIPで接続することを特徴としている。
【0019】
本発明の第5の多地点通話方式は、前記第1の多地点通話方式において、
前記第1〜第3の電話端末は、多地点通話サービスを実現するためのボタンを有し、ユーザが前記ボタンを押下した場合に、前記MCUと接続し多地点通話サービスを利用する電話端末を通知することを特徴としている。
【0020】
本発明の第6の多地点通話方式は、前記第1の多地点通話方式において、
前記第1の電話端末と前記第2の電話端末との間でVoIPを使って2者間通話をしている時に、前記第3の電話端末と接続する必要が生じた場合、前記第1の電話端末は前記第2の電話端末を保留状態にし、前記MCUのポートをリソースとして確保し、相手先の前記第3の電話端末の呼び出しを行い、前記第3の電話端末が呼び出しに応じた時点で、前記第1〜第3の各々の電話端末が前記MCUを介した多地点通話に切り替えることを特徴としている。
【0021】
本発明の第7の多地点通話方式は、前記第1または第6の多地点通話方式において、
前記MCUは、前記第1〜第3の電話端末が接続された時点から、各々の前記第1〜第3の電話端末からの音声をマルチキャストして3者間通話を実現し、通常の電話通話料金とは別に前記MCUに残された通話記録から3者分の通話料金を従量課金して、前記第1の電話端末に料金の請求を行うことを特徴としている。
【0022】
本発明の第8の多地点通話方式は、
多地点通話サービスを実現するインターネットと、このインターネットに接続する第1の電話端末、第2の電話端末及び第3の電話端末と、前記インターネットを介して接続する呼制御装置及びMCU(Multipoint Control Unit)とを備え、
2者間で通話を開始し、通話中に第3者との通話が必要な場合に多地点通話処理を開始する多地点通話開始ステップと;
多地点通話処理に必要な通話リソースを確保する通話リソース確保ステップと;
3者間で通話を開始し、3者間通話終了時に呼切断を行う3者間通話ステップと;
を備えた方法を特徴としている。
【0023】
本発明の第9の多地点通話方式は、前記第8の多地点通話方式において、
前記多地点通話開始ステップが、
ユーザが前記第1の電話端末を使って通常の電話と同じく相手先の電話番号をダイヤルする発呼ステップと;
前記第1の電話端末は、ユーザより入力された相手先の前記第2の電話端末の電話番号を、インターネット上の前記呼制御装置に対して要求する電話番号要求ステップと;
前記呼制御装置は、通知された相手先の電話番号により、前記第2の電話端末のIPアドレスを特定し前記第2の電話端末に対して呼び出しを行い、呼び出されたユーザが受話器を取ると、前記第2の電話端末は前記呼制御装置を介して前記第1の電話端末に応答する呼び出し応答ステップと;
この後、前記第1の電話端末と前記第2の電話端末を使って2者間で通話を開始する2者間通話開始ステップと;
ユーザが通話中に第3者との通話が必要になった場合、前記第1の電話端末に付属している多地点通話サービスボタンを押下し、前記第1の電話端末はこれをトリガとして、前記第2の電話端末に対して通話保留の通知を行う通話保留ステップと;
を備えた方法を特徴としている。
【0024】
本発明の第10の多地点通話方式は、前記第8または第9の多地点通話方式において、
前記通話リソース確保ステップが、
前記第1の電話端末は、前記呼制御装置に対して前記MCUとの接続を要求するMCU接続ステップと;
前記呼制御装置は、前記第1の電話端末からの前記MCUへの接続要求から前記MCUのIPアドレスを特定し、前記MCUへ前記第1の電話端末との接続要求を通知する接続要求通知ステップと;
前記MCUは、前記第1の電話端末からの接続要求に対して、使用できるポートのリソースを確保し、前記呼制御装置を介して前記第1の電話端末に応答するポートリソース確保応答ステップと;
ユーザが、使用ポートの確認後相手先の電話番号をダイヤルする相手先ダイヤルステップと;
前記第1の電話端末は、接続先を前記ポートリソース確保応答ステップで得られた前記MUCのポート番号を付加し、ユーザより入力された相手先の前記第3の電話端末の電話番号をインターネット上の前記呼制御装置に対して要求する電話番号要求ステップと;
前記呼制御装置は、通知された相手先の電話番号から前記第3の電話端末のIPアドレスを特定し前記第3の電話端末に対して呼び出しを行い、呼び出されたユーザが受話器を取ると、前記第2の電話端末は前記呼制御装置を介して前記第1の電話端末に応答すると共に前記MCUと接続を行う応答接続ステップと;
を備えた方法を特徴としている。
【0025】
本発明の第11の多地点通話方式は、前記第8〜10のいずれかの多地点通話方式において、
前記3者間通話ステップが、
前記第1の電話端末は、前記第2の電話端末に対して前記MCUのポート番号を通知すると共に前記第2の電話端末の保留状態を解除する保留解除ステップと;
その後、前記第1の電話端末、前記第2の電話端末、前記第3の電話端末は、前記MCUを介して3者間通話を開始する3者間通話開始ステップと;
ユーザが通話を終了するために受話器を置いた場合、前記第1の電話端末は前記呼制御制御装置を介して、前記MCU、前記第2の電話端末及び前記第3の電話端末に対して呼の切断要求を通知する呼切断通知ステップと;
を備えた方法を特徴としている。
【0026】
本発明の第12の多地点通話方式は、前記第8〜11のいずれかの多地点通話方式において、
多地点通話の方法の処理ステップを、コンピュータに実行させるプログラムを特徴としている。
【0027】
本発明の第13の多地点通話方式は、前記第1の多地点通話方式において、
多地点通話方式の機能を、コンピュータに実行させるプログラムを特徴としている。
【0028】
本発明の第14の多地点通話方式は、前記第1〜11のいずれかの多地点通話方式において、
多地点通話方式の電話端末が、携帯電話機であることを特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0030】
図1は本発明の多地点通話方式の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【0031】
図1に示す本実施の形態は、多地点通話サービスを実現するインターネット100と、このインターネット100に接続する各ユーザの電話端末10、電話端末20及び電話端末30と、インターネット100を介して接続する呼制御装置40及びMCU50(Multipoint Control Unit)とから構成されている。
【0032】
各ユーザの電話端末10、電話端末20及び電話端末30は、音声圧縮技術を使ってデジタルデータにエンコードし、VoIP(Voice over Internet Protocol)で転送する機能並びに受信したデジタルデータをデコードして音声に復調する機能を有する。
【0033】
呼制御装置40は、電話端末10、電話端末20及び電話端末30から通知される電話番号をもとに相手電話端末のIPアドレス等を検索し、各電話端末10〜30に対してその接続情報を提供する。また、各電話端末10〜30からの通話情報(誰が、何時、誰と、何分間通話した)を通話ログとして残すことにより、その電話料金を個人ごとに従量課金する機能を有する。
【0034】
MCU50は、電話端末10、電話端末20および電話端末30からの接続要求をもとに多地点通話を実現するためのポートをリソース(資源)として確保し、各電話端末10〜30から送出されるデジタルデータにエンコードされた音声データを、MCU50に接続された各電話端末にマルチキャストで送信する機能を有する。また、各電話端末にマルチキャストした通話情報を通話ログとして残すことにより、その電話料金を個人ごとに従量課金する機能を有する。
【0035】
なお、電話端末10〜30の各々は、ユーザが相手先の電話番号をダイヤルした時点で、呼制御装置40に相手先の電話番号を通知し、接続先を特定し相手先の電話端末とVoIPで接続する機能を有する。
【0036】
さらに、各電話端末10〜30は、多地点通話サービスを実現するためのボタンを有し、ユーザが本ボタンを押下した場合に、MCU50と接続し多地点通話サービスを利用する電話端末を通知する機能を有する。
【0037】
次に図1を参照して動作を説明すると、
電話端末10と電話端末20との間でVoIPを使って2者間通話をしている時に、電話端末30と接続する必要が生じたとする。まず、電話端末10では電話端末20を保留状態にし、MCU50のポートをリソース(資源)として確保し、相手先電話端末30の呼び出しを行う。相手電話端末30が呼び出しに応じた時点で、それぞれの電話端末がMCU50を介した多地点通話に切り替えられる。
【0038】
MCU50では、各電話端末10〜30が接続された時点から、それぞれの電話端末10〜30からの音声をマルチキャストして3者間通話を実現する。多地点通話サービス提供事業者は、通常の電話通話料金とは別にMCU50に残された通話記録から3者分の通話料金を従量課金して、電話端末10の契約者に料金の請求を行う。
【0039】
図2は本発明の多地点通話方式の動作を示すフロー(A)である。
【0040】
図3は本発明の多地点通話方式の動作を示すフロー(B)である。
【0041】
図4は本発明の多地点通話方式の動作を示すフロー(C)である。
【0042】
次に、図1、図2、図3および図4を参照して本実施の形態の動作をより詳細に説明する。
【0043】
図2を参照すると、まずユーザは電話端末10を使って通常の電話と同じく相手先の電話番号をダイヤルする(ステップA10:A10)。電話端末10は、ユーザより入力された相手先の電話端末20の電話番号をインターネット上の呼制御装置40に対して要求する(ステップA20:A20)。
【0044】
呼制御装置40は、通知された相手先の電話番号により、電話端末20のIPアドレスを特定し、電話端末20に対して呼び出しを行う。呼び出されたユーザが受話器を取ると、電話端末20は、呼制御装置40を介して電話端末10に応答する(ステップA30:A30)。
【0045】
この後、電話端末10と電話端末20を使って2者間で通話を開始する(ステップB10:B10)。
【0046】
ユーザが通話中に第3者との通話が必要になった場合、ユーザは、電話端末10に付属している多地点通話サービスボタンを押下する。電話端末10は、それをトリガとして、電話端末20に対して通話保留の通知を行う(ステップA40:A40)。
【0047】
次に図3を参照して、その後電話端末10は、呼制御装置40に対してMCU50との接続を要求する(ステップC10:C10)。呼制御装置40は、電話端末10からのMCU50への接続要求からMCUのIPアドレスを特定し、MCU50へ電話端末10との接続要求を通知する(ステップC20:C20)。MCU50は、電話端末10からの接続要求に対して、使用できるポートをリソース(資源)として確保し、呼制御装置40を介して電話端末10に応答する(ステップC30:C30)。
【0048】
ユーザは、使用ポートの確認後相手先の電話番号をダイヤルする(ステップD10:D10)。電話端末10は、接続先をステップC30で得られたMCUのポート番号を付加し、ユーザより入力された相手先の電話端末30の電話番号をインターネット上の呼制御装置40に対して要求する(ステップD20:D20)。
【0049】
呼制御装置40は、通知された相手先の電話番号から電話端末30のIPアドレスを特定し、電話端末30に対して呼び出しを行う。呼び出されたユーザが受話器を取ると、電話端末20は呼制御装置40を介して電話端末10に応答すると共にMCU50と接続を行う(ステップD30:D30)。
【0050】
次に図4を参照して、電話端末10は、電話端末20に対してMCU50のポート番号を通知すると共に電話端末20の保留状態を解除する(ステップD40:D40)。その後電話端末10、電話端末20、電話端末30は、MCU50を介して3者間通話を開始する(ステップB20:B20)。
【0051】
ユーザが通話を終了するために受話器を置いた場合、電話端末10は呼制御装置40を介して、MCU50および電話端末20、電話端末30に対して呼の切断要求を通知する(ステップE10:E10)。
【0052】
呼制御装置40は、この間の通話情報を通話ログとして残すことにより、その電話料金を個人ごとに従量課金する。また、同様にMCU50は、三者通話を開始してから終了するまでの通話情報を通話ログとして残すことにより、多地点通話サービスの料金を個人ごとに従量課金する。
【0053】
なお本発明の他の実施の形態としては、電話端末を携帯電話に置き換えた多地点通話サービスも有効であり、機能および動作は図1〜図4の記載と同一なので、説明を省略する。
【0054】
また、上述の多地点通話方式の機能並びに多地点通話方法の処理ステップをプログラム化して、コンピュータに実行させることも可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の多地点通話方式は、電話端末を使って2者間での通話中に第3者と通話する必要が生じた時点で、現在の2者間の通話状態を維持したまま簡単な操作で第3者の電話端末に電話を掛け多地点通話ができるので、グループで行動を取る時などにメンバ全員で意識合せを行うなどのサービスが利用できるという効果を有している。
【0056】
また、各個人毎に多地点通話サービスのIDを割り当て、多地点通話が必要になったときMCU側の資源を割り当てる方法を取ることにより予約なしに多地点通話ができるので、事前に決められた時間帯に決められたメンバが参加する高価な電話会議サービスとは違った誰でも随時参加できる多地点通話サービスを実現できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多地点通話方式の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の多地点通話方式の動作を示すフロー(A)である。
【図3】本発明の多地点通話方式の動作を示すフロー(B)である。
【図4】本発明の多地点通話方式の動作を示すフロー(C)である。
【図5】従来の多地点通話方式による電話会議システムを説明する図である。
【図6】従来の多地点通話方式によるMCU発呼型の電話会議システムを説明する図である。
【符号の説明】
10,20,30 電話端末
40 呼制御装置
50 MCU
100 インターネット

Claims (14)

  1. 多地点通話サービスを実現するインターネットと、このインターネットに接続する第1の電話端末、第2の電話端末及び第3の電話端末と、前記インターネットを介して接続する呼制御装置及びMCU(Multipoint Control Unit)とを備え、
    前記第1の電話端末、前記第2の電話端末及び前記第3の電話端末は、音声を音声圧縮しデジタルデータにエンコードしてVoIP(Voice over Internet Protocol)で転送する機能及び受信したデジタルデータをデコードして音声に復調する機能を有し、
    前記呼制御装置は、前記第1の電話端末、前記第2の電話端末及び前記第3の電話端末から通知される電話番号をもとに相手電話端末のIPアドレスを検索し、前記第1〜第3の電話端末に対して接続情報を提供し、
    前記MCUは、前記第1の電話端末、前記第2の電話端末及び前記第3の電話端末からの接続要求をもとに多地点通話を実現するためのポートのリソースを確保し、前記第1〜第3の電話端末から送出されるデジタルデータにエンコードされた音声データを、前記MCUに接続された前記第1〜第3の電話端末にマルチキャストで送信する機能を有することを特徴とする多地点通話方式。
  2. 前記第1〜第3の電話端末からの通話情報を通話ログとして残すことにより、電話料金を前記第1〜第3の電話端末ごとに従量課金することを特徴とする請求項1記載の多地点通話方式。
  3. 前記第1〜第3の電話端末にマルチキャストした通話情報を通話ログとして残すことにより、電話料金を前記第1〜第3の電話端末ごとに従量課金することを特徴とする請求項1記載の多地点通話方式。
  4. 前記第1〜第3の電話端末の各々は、ユーザが相手先の電話番号をダイヤルした時点で、前記呼制御装置に相手先の電話番号を通知し、接続先を特定し相手先の電話端末とVoIPで接続することを特徴とする請求項1記載の多地点通話方式。
  5. 前記第1〜第3の電話端末は、多地点通話サービスを実現するためのボタンを有し、ユーザが前記ボタンを押下した場合に、前記MCUと接続し多地点通話サービスを利用する電話端末を通知することを特徴とする請求項1記載の多地点通話方式。
  6. 前記第1の電話端末と前記第2の電話端末との間でVoIPを使って2者間通話をしている時に、前記第3の電話端末と接続する必要が生じた場合、前記第1の電話端末は前記第2の電話端末を保留状態にし、前記MCUのポートをリソースとして確保し、相手先の前記第3の電話端末の呼び出しを行い、前記第3の電話端末が呼び出しに応じた時点で、前記第1〜第3の各々の電話端末が前記MCUを介した多地点通話に切り替えることを特徴とする請求項1記載の多地点通話方式。
  7. 前記MCUは、前記第1〜第3の電話端末が接続された時点から、各々の前記第1〜第3の電話端末からの音声をマルチキャストして3者間通話を実現し、通常の電話通話料金とは別に前記MCUに残された通話記録から3者分の通話料金を従量課金して、前記第1の電話端末に料金の請求を行うことを特徴とする請求項1又は請求項6記載の多地点通話方式。
  8. 多地点通話サービスを実現するインターネットと、このインターネットに接続する第1の電話端末、第2の電話端末及び第3の電話端末と、前記インターネットを介して接続する呼制御装置及びMCU(Multipoint Control Unit)とを備え、
    2者間で通話を開始し、通話中に第3者との通話が必要な場合に多地点通話処理を開始する多地点通話開始ステップと;
    多地点通話処理に必要な通話リソースを確保する通話リソース確保ステップと;
    3者間で通話を開始し、3者間通話終了時に呼切断を行う3者間通話ステップと;
    を備えたことを特徴とする多地点通話の方法。
  9. 前記多地点通話開始ステップが、
    ユーザが前記第1の電話端末を使って通常の電話と同じく相手先の電話番号をダイヤルする発呼ステップと;
    前記第1の電話端末は、ユーザより入力された相手先の前記第2の電話端末の電話番号を、インターネット上の前記呼制御装置に対して要求する電話番号要求ステップと;
    前記呼制御装置は、通知された相手先の電話番号により、前記第2の電話端末のIPアドレスを特定し前記第2の電話端末に対して呼び出しを行い、呼び出されたユーザが受話器を取ると、前記第2の電話端末は前記呼制御装置を介して前記第1の電話端末に応答する呼び出し応答ステップと;
    この後、前記第1の電話端末と前記第2の電話端末を使って2者間で通話を開始する2者間通話開始ステップと;
    ユーザが通話中に第3者との通話が必要になった場合、前記第1の電話端末に付属している多地点通話サービスボタンを押下し、前記第1の電話端末はこれをトリガとして、前記第2の電話端末に対して通話保留の通知を行う通話保留ステップと;
    を備えたことを特徴とする請求項8記載の多地点通話の方法。
  10. 前記通話リソース確保ステップが、
    前記第1の電話端末は、前記呼制御装置に対して前記MCUとの接続を要求するMCU接続ステップと;
    前記呼制御装置は、前記第1の電話端末からの前記MCUへの接続要求から前記MCUのIPアドレスを特定し、前記MCUへ前記第1の電話端末との接続要求を通知する接続要求通知ステップと;
    前記MCUは、前記第1の電話端末からの接続要求に対して、使用できるポートのリソースを確保し、前記呼制御装置を介して前記第1の電話端末に応答するポートリソース確保応答ステップと;
    ユーザが、使用ポートの確認後相手先の電話番号をダイヤルする相手先ダイヤルステップと;
    前記第1の電話端末は、接続先を前記ポートリソース確保応答ステップで得られた前記MUCのポート番号を付加し、ユーザより入力された相手先の前記第3の電話端末の電話番号をインターネット上の前記呼制御装置に対して要求する電話番号要求ステップと;
    前記呼制御装置は、通知された相手先の電話番号から前記第3の電話端末のIPアドレスを特定し前記第3の電話端末に対して呼び出しを行い、呼び出されたユーザが受話器を取ると、前記第2の電話端末は前記呼制御装置を介して前記第1の電話端末に応答すると共に前記MCUと接続を行う応答接続ステップと;
    を備えたことを特徴とする請求項8又は請求項9記載の多地点通話の方法。
  11. 前記3者間通話ステップが、
    前記第1の電話端末は、前記第2の電話端末に対して前記MCUのポート番号を通知すると共に前記第2の電話端末の保留状態を解除する保留解除ステップと;
    その後、前記第1の電話端末、前記第2の電話端末、前記第3の電話端末は、前記MCUを介して3者間通話を開始する3者間通話開始ステップと;
    ユーザが通話を終了するために受話器を置いた場合、前記第1の電話端末は前記呼制御制御装置を介して、前記MCU、前記第2の電話端末及び前記第3の電話端末に対して呼の切断要求を通知する呼切断通知ステップと;
    を備えたことを特徴とする請求項8、9又は10記載の多地点通話の方法。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項に記載の多地点通話の方法の処理ステップを、コンピュータに実行させるプログラム。
  13. 請求項1記載の多地点通話方式の機能を、コンピュータに実行させるプログラム。
  14. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の多地点通話方式の電話端末が、携帯電話機であることを特徴とする多地点通話方式。
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