JP2005004711A - 葬儀における弔問代行サービスシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】弔問代行員が葬儀欠席者に代わって香典等を届けることにより、故人への哀悼の気持ちを充分に表すことができるようにし、また高齢者などでも簡単容易に利用することができる弔問代行サービスシステムを提供する。
【解決手段】各地に配置された多数のサービス取次店20と、各地に配置された多数のサービス実行店30と、インターネット等の通信網Nを介して各サービス取次店20と各サービス実行店30を統括し、且つユーザー50からの申込情報に基づいてサービス実行の手配をする統括本部10とにより構成され、サービス取次店20で受け付けた申込情報が、統括本部10を経て届け先地域のサービス実行店30に送信され、サービス実行店30で準備した香典等を、弔問代行員31が届け先60に届けるようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】各地に配置された多数のサービス取次店20と、各地に配置された多数のサービス実行店30と、インターネット等の通信網Nを介して各サービス取次店20と各サービス実行店30を統括し、且つユーザー50からの申込情報に基づいてサービス実行の手配をする統括本部10とにより構成され、サービス取次店20で受け付けた申込情報が、統括本部10を経て届け先地域のサービス実行店30に送信され、サービス実行店30で準備した香典等を、弔問代行員31が届け先60に届けるようにする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、告別式や通夜式、お別れの会、故人を偲ぶ会等の葬儀関係行事(これらを葬儀と総称して説明する)が施行される場合に、様々な事情で出席できない人に代わって、その人の弔慰をあらわす心(具体的には香典、弔慰文、生花、供花、供物など)を、葬儀式場や葬家の自宅、あるいはユーザーが希望するその他の届け先に届けるとともに、場合によっては代理記帳をしたり、簡単な挨拶や悔みの口上を述べる(本発明では、これらの行為を弔問代行と称する)ようにする葬儀における弔問代行サービスシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インターネットのネットワーク上にネット葬儀サイトを設け、このネット葬儀サイトに対して、弔電や香典、供物や生花の申し込みができるようにしたシステムがある(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。また、香典の送金申し込み情報を、通信ネットワークを介して配達先のエリアサーバーへ送信することにより、より早く遠隔地へ届けることを可能とした香典の送金システムもある(例えば、特許文献3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−312512号公報(第7−8頁、図4)
【特許文献2】
特開2001−222639号公報(第2−3頁、図4)
【特許文献3】
特開2002−163573号公報(第3−4頁、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特開2002−312512号公報の「葬儀関係行事支援システム」や特開2001−222639号公報の「インターネットを利用した葬儀への参列システム」においては、弔電や香典、供物や生花などの申し込み情報を、ネットワーク上で処理するようになっているので、葬儀を欠席する者の哀悼の気持ちが喪家の人々に伝わり難いという重大な問題点があった。
【0005】
また、特開2002−163573号公報の「送金システムおよび送金方法」は、配達員によって香典を配達先へ届けるようになっているので、送金した者の心を受取人に直接伝えることができるという長所があるが、例えば弔慰文や供物などを同時に届けるような場合には、弔慰文等の送達手段を別途に講じねばならないという顕著な欠点があった。
【0006】
さらに上記した各公報のシステムは、香典等の申し込みをインターネット網を介して行うようになっているので、パソコンを所有していない者やコンピューターを苦手とする人々が、これらのシステムを利用することができないという共通した問題点があった。
【0007】
そこで本発明は、香典や弔慰文、その他の弔慰物品などを、弔問代行員が葬儀欠席者に代わって届けることにより、故人への哀悼の気持ちを充分に表すことができるようにするとともに、コンピューターを苦手とする高齢者などでも、簡単容易にシステムを利用することができるようにした葬儀における弔問代行サービスシステムを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の本発明は、葬儀を欠席するユーザーに代わって、香典、弔慰文、生花、供花、供物のうちの一部または全部を指定届け先へ届けるべく、各地に配置された多数のサービス取次店と、各地に配置された多数のサービス実行店と、インターネット等の通信網を介して各サービス取次店と各サービス実行店を統括し、且つユーザーからの申込情報に基づいてサービス実行の手配をする統括本部とにより成るもので、サービス取次店で受け付けた申込情報が、統括本部を経て届け先地域のサービス実行店に送信され、サービス実行店で準備した香典等を、そのサービス実行店所属の弔問代行員が届けることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、上記した申込情報が、サービス取次店を経由せずに、インターネット等の通信網を介して、ユーザーから統括本部へ直接送信されることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の本発明は、上記した申込情報が、香典その他のお届け物品の指定を含むユーザー側情報と、葬儀施行情報および届け先情報から成ることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の本発明は、上記した弔慰文が、あらかじめ用意された多数の文例から選択され、且つ複数種類から選択された所定の台紙に収納されることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の本発明は、上記したユーザーが、サービス取次店でレジ精算をするかまたは金融機関で振込精算をし、また上記したサービス取次店は、ユーザーから支払われた金額から手数料を差し引いて統括本部へ送金し、さらに上記したサービス実行店は、申込情報に基づいて香典等を立て替え、その立て替え金に手数料を加算した金額が、統括本部から支払われることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の本発明は、上記した弔問代行員が礼服を着用することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、図1に示すように、統括本部10を中心として、多数のサービス取次店20とサービス実行店30が全国各地に配置された構成となっており、また各サービス取次店20およびサービス実行店30のエリアサーバー(図示しない)と、統括本部10のメインサーバー11とが、それぞれインターネット等の通信網(以下、インターネット)Nに接続されて、ユーザー50からの申込情報を送受信するようになっている。
【0015】
統括本部10は、サービス取次店20やサービス実行店30などの提携店を全国から募集して適宜な指導を行ったり、ユーザー50からの申込情報を確認したり、その申込情報に基づき届け先地域のサービス実行店を選定して、サービス実行の手配を行ったり、申し込みの受け付けからサービス実行に至るまでの金銭的な処理を行うものである。またこの統括本部10にはメインサーバー11が配備されているが、このメインサーバー11は、サービス取次店20やサービス実行店30のエリアサーバーに必要事項の送受信を行い、且つユーザーの個人情報を管理するとともに、インターネット上にホームページを設けて弔問代行サービスの案内をしておき、ユーザー50が申し込んだ場合の受け付けをしたり、後述するWEB決済管理センター40からの連絡を受信する役目を担うものである。
【0016】
またサービス取次店20は、全国のコンビニエンスストアや一般小売店(例えば、米屋、酒屋、クリーニング店等)、全国の葬式施行会社などとの提携により、ユーザー50から申し込みがあった場合の取次業務を担当するものであるが、突然の葬儀に迅速対応できる利便性や、ATM機による代金精算が可能な点などから、販売網が全国的に展開されていて、しかも24時間営業をしているコンビニエンスストアが、サービス取次店20として非常に好適である。なお各取次店には、「おこころお届け確認シート」などと称せられる申込用紙70が備えられていて、ユーザー50がサービスの申し込みに訪れた際には、その申込用紙70に記入して貰うとともに、あらかじめ用意された料金決済用バーコードによってレジ精算をするようになっている。
【0017】
さらにサービス実行店30は、全国の葬儀専門会社、互助会、農協、生協等の葬儀施行会社の取扱店、全国のタクシー会社、人材派遣会社、学校教育関係のOB、茶道・華道などの各種文化教室、ギフト会社などとの提携により、ユーザー50の弔慰をあらわす心を指定届け先60に届ける役目を担うものであるが、この他にも全国の生花店、ギフト会社等から成る別系統のサービス実行店30が、生花、供花、供物等を届けるようになっている。このようなサービス実行店30は、申込情報に基づいて葬儀施行の確認をするとともに、香典を立て替えて不祝儀袋にセットしたり、後述する弔慰文をプリントした弔慰カードを、ユーザー指定の台紙にセットし、その香典や弔慰文を所属する弔問代行員31に届けさせるようにするものである。また弔問代行員31は、統括本部10から提供されたサービス施行訓練用ビデオテープにしたがって礼儀やマナーが訓練され、且つサービス実行のために届け先60へ出向く場合には、礼服の着用が義務づけられている。なお生花や供物などを担当する別系統のサービス実行店30は、統括本部10からの指示に従って、生花や供物のみをユーザー指定の届け先60に届けたり、香典や弔慰文を扱う他のサービス実行店30に届けたり、生花や供物などに香典や弔慰文を添えて届け先60に届けるようにするものである。
【0018】
上述のような本発明システムにおいては、ユーザー50がサービス取次店20を訪れ、そのサービス取次店20で受け付けた申込情報が統括本部10に送信されるのであるが、サービス取次店20を通さずに、統括本部10に直接申し込むことも可能である。この場合のユーザー50は、自分が所有するパソコン51を使用して、統括本部10のホームページに申込情報を送信するようにする。
【0019】
続いて、申込情報およびその申込情報を記載する申込用紙70について説明する。ユーザー50が弔問代行サービスを申し込む場合に、まず本発明システムのサービス対象である香典、弔慰文、生花、供花、供物(これをサービスメニューと称する)の中から、届けるものを選択するのであるが、この際に、例えば香典や弔慰文などを単独で指定してもよく、また香典と弔慰文、香典と供物、あるいはサービスメニューの全部というように、複数のものを併せて届けることも可能である。
【0020】
次に、上述のようなサービスメニューの中から香典や弔慰文を選択した場合を例として、本発明システムで「おこころお届け確認シート」と称している申込用紙70の記載例を、図3および図4を参照しながら説明する。なお、図3はユーザー側の情報を記載する例を示し、図4は届け先側の情報を記載する例を示すものである。図3のセレモニー選択欄71においては、弔慰文のみ(I)または香典、弔慰文、代理記帳(II)のいずれかを選択し、且つそれらを葬儀式場の受付へ届けるか、葬家の自宅へ届けるかを選択するとともに、香典の金額や弔慰文の文例番号を記載するようになっている。この場合の弔慰文は、専門家が作成した多数の文例(本実施形態では約30例)があらかじめ用意されているので、その文例の中から所望する文例を選択するようにするとよい。なお図中におけるIおよびIIは便宜上の符号であるので、IおよびIIに代えて、例えば「風」や「光」などという適宜な名称を付けるものとする。
【0021】
上記したセレモニー選択欄71において香典を届けることを選択した場合は、表書き選択欄72で表書きの種類を選択し、また弔慰文については、台紙選択欄73で、図示のような2種類の台紙の中から好みの台紙を選択するようになっている。この台紙は、本発明システムが採用するオリジナル台紙であって、弔慰文がプリントされたカードを、厳粛且つ丁重に包装するものである。また申込用紙70の最下欄は、ユーザー50の住所や氏名、連絡先などを記載する申込者記載欄74となっている。
【0022】
また図4は、葬儀の施行案内欄75と喪主名記載欄76から成る葬儀施行情報と、お届け先選択欄77から成るお届け先情報が、ユーザー50によってそれぞれ記入されるようになっている。なおユーザー50がインターネットNを介して申し込む場合においても、図3および図4とほぼ同様な画面が表示されるものとする。
【0023】
上記のように構成された本発明において、ユーザーが最寄のコンビニエンスストアを訪れて、C地域で施行される葬儀に香典と弔慰文を届けるように依頼した場合を例として、図1と図2を参照しながら、その実施ステップを説明する。まずユーザー50がサービス取次店(コンビニエンスストア)20に弔問代行サービスを申し込むと、申込用紙70への記入が要請される。そしてサービスメニューの選択および必要事項の記入をした後に代金のレジ精算を行うと、ATM機のバーコード読み取りによる入金情報が、WEB決済管理センター40を経て統括本部に報告されるようになっている。またユーザー50が記入した申込用紙70は2枚複写になっているので、その1枚がユーザー50に渡されるとともに、その申込情報が統括本部10へ送信される。なおユーザー50がホームページを通して統括本部10に直接申し込む場合等は、市中の金融機関なども利用されるようになっており、また統括本部10への送金は、サービス取次店20の手数料を差し引いて行われるものである。
【0024】
サービス取次店20から申込情報が送信され、WEB決済管理センター40から入金報告を受けた統括本部10は、申込情報の内容をチェックしてC地域のサービス実行店30を選択し、そのサービス実行店30に申込情報の転送を行う。
【0025】
統括本部10から申込情報を受信したサービス実行店30は、葬儀施行の確認を行い、香典を立て替えて不祝儀袋にセットするとともに、あらかじめ用意された指定用紙に文例番号の弔慰文をプリントし、その弔慰文をユーザー指定のオリジナル台紙に収納して準備をする。そして礼服を着用した所属の弔問代行員31にその香典と弔慰文を持参させるのであるが、この際に、届け先60として葬儀式場の受付が指定された場合には、受付でユーザーに代わって代理記帳をし、また届け先60として葬家の自宅が指定された場合には、式後に自宅に出向くようにする。なお葬家の自宅に出向く場合には、簡単な悔みの口上を述べながら香典と弔慰文を手渡すものとする。またいずれの場合においても、申込用紙70の所定箇所にお届け確認のサインを貰い、そのサイン入りの用紙を統括本部10に送信してサービス施行完了の報告を行う。
【0026】
サービス施行完了報告を受けた統括本部10は、サービス実行店30が立て替えた香典金額に手数料を加算して支払うとともに、ユーザー50に対してサービスの実行をした旨の報告がなされて終了するのである。なおサービス取次店20と統括本部10の間で行われる申込情報の送受信や、サービス実行店30と統括本部10の間で行われる申込情報等の送受信の一部を、インターネットNに代わるファクシミリで代用するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明の葬儀における弔問代行サービスシステムは、様々な事情で葬儀に出席できない人の弔慰をあらわす心を、迅速且つ確実に届けることができるばかりでなく、遺族や周辺の人々に、哀悼の意を充分に伝えることができるという特筆すべき効果があり、また各地にサービス取次店が配置されているので、コンピューターが苦手な高齢者などでも、本発明システムを容易に利用することができるという多大な効果がある。さらに礼儀やマナーを訓練された弔問代行員が、礼服を着用して届け先に出向くようになっているので、葬儀式場の雰囲気を壊したり、遺族や葬儀参列者に不快な印象を与えることがないという特長があり、また香典や弔慰文、生花や供花、供物などの複数種類をまとめて届けることができるので、お届けに掛る費用を低減することができるという利点がある。なおまたサービス取次の窓口としてコンビニエンスストアと提携するようにすれば、突然の葬儀にも迅速に対応することができるとともに、代金のレジ精算によって会計処理を簡易に行うことができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の葬儀における弔問代行サービスシステムの概略構成図である。
【図2】本発明の実施ステップを示すフローチャートである。
【図3】申込用紙のユーザー側情報の記載例を示す説明図である。
【図4】申込用紙の届け先側情報の記載例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 統括本部
11 統括本部のメインサーバー
20 サービス取次店
30 サービス実行店
31 弔問代行員
40 WEB決済管理センター
50 ユーザー
51 ユーザーのパソコン
60 届け先
70 申込用紙
N インターネット等の通信網
【発明の属する技術分野】
本発明は、告別式や通夜式、お別れの会、故人を偲ぶ会等の葬儀関係行事(これらを葬儀と総称して説明する)が施行される場合に、様々な事情で出席できない人に代わって、その人の弔慰をあらわす心(具体的には香典、弔慰文、生花、供花、供物など)を、葬儀式場や葬家の自宅、あるいはユーザーが希望するその他の届け先に届けるとともに、場合によっては代理記帳をしたり、簡単な挨拶や悔みの口上を述べる(本発明では、これらの行為を弔問代行と称する)ようにする葬儀における弔問代行サービスシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インターネットのネットワーク上にネット葬儀サイトを設け、このネット葬儀サイトに対して、弔電や香典、供物や生花の申し込みができるようにしたシステムがある(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。また、香典の送金申し込み情報を、通信ネットワークを介して配達先のエリアサーバーへ送信することにより、より早く遠隔地へ届けることを可能とした香典の送金システムもある(例えば、特許文献3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−312512号公報(第7−8頁、図4)
【特許文献2】
特開2001−222639号公報(第2−3頁、図4)
【特許文献3】
特開2002−163573号公報(第3−4頁、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特開2002−312512号公報の「葬儀関係行事支援システム」や特開2001−222639号公報の「インターネットを利用した葬儀への参列システム」においては、弔電や香典、供物や生花などの申し込み情報を、ネットワーク上で処理するようになっているので、葬儀を欠席する者の哀悼の気持ちが喪家の人々に伝わり難いという重大な問題点があった。
【0005】
また、特開2002−163573号公報の「送金システムおよび送金方法」は、配達員によって香典を配達先へ届けるようになっているので、送金した者の心を受取人に直接伝えることができるという長所があるが、例えば弔慰文や供物などを同時に届けるような場合には、弔慰文等の送達手段を別途に講じねばならないという顕著な欠点があった。
【0006】
さらに上記した各公報のシステムは、香典等の申し込みをインターネット網を介して行うようになっているので、パソコンを所有していない者やコンピューターを苦手とする人々が、これらのシステムを利用することができないという共通した問題点があった。
【0007】
そこで本発明は、香典や弔慰文、その他の弔慰物品などを、弔問代行員が葬儀欠席者に代わって届けることにより、故人への哀悼の気持ちを充分に表すことができるようにするとともに、コンピューターを苦手とする高齢者などでも、簡単容易にシステムを利用することができるようにした葬儀における弔問代行サービスシステムを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の本発明は、葬儀を欠席するユーザーに代わって、香典、弔慰文、生花、供花、供物のうちの一部または全部を指定届け先へ届けるべく、各地に配置された多数のサービス取次店と、各地に配置された多数のサービス実行店と、インターネット等の通信網を介して各サービス取次店と各サービス実行店を統括し、且つユーザーからの申込情報に基づいてサービス実行の手配をする統括本部とにより成るもので、サービス取次店で受け付けた申込情報が、統括本部を経て届け先地域のサービス実行店に送信され、サービス実行店で準備した香典等を、そのサービス実行店所属の弔問代行員が届けることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、上記した申込情報が、サービス取次店を経由せずに、インターネット等の通信網を介して、ユーザーから統括本部へ直接送信されることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の本発明は、上記した申込情報が、香典その他のお届け物品の指定を含むユーザー側情報と、葬儀施行情報および届け先情報から成ることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の本発明は、上記した弔慰文が、あらかじめ用意された多数の文例から選択され、且つ複数種類から選択された所定の台紙に収納されることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の本発明は、上記したユーザーが、サービス取次店でレジ精算をするかまたは金融機関で振込精算をし、また上記したサービス取次店は、ユーザーから支払われた金額から手数料を差し引いて統括本部へ送金し、さらに上記したサービス実行店は、申込情報に基づいて香典等を立て替え、その立て替え金に手数料を加算した金額が、統括本部から支払われることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の本発明は、上記した弔問代行員が礼服を着用することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、図1に示すように、統括本部10を中心として、多数のサービス取次店20とサービス実行店30が全国各地に配置された構成となっており、また各サービス取次店20およびサービス実行店30のエリアサーバー(図示しない)と、統括本部10のメインサーバー11とが、それぞれインターネット等の通信網(以下、インターネット)Nに接続されて、ユーザー50からの申込情報を送受信するようになっている。
【0015】
統括本部10は、サービス取次店20やサービス実行店30などの提携店を全国から募集して適宜な指導を行ったり、ユーザー50からの申込情報を確認したり、その申込情報に基づき届け先地域のサービス実行店を選定して、サービス実行の手配を行ったり、申し込みの受け付けからサービス実行に至るまでの金銭的な処理を行うものである。またこの統括本部10にはメインサーバー11が配備されているが、このメインサーバー11は、サービス取次店20やサービス実行店30のエリアサーバーに必要事項の送受信を行い、且つユーザーの個人情報を管理するとともに、インターネット上にホームページを設けて弔問代行サービスの案内をしておき、ユーザー50が申し込んだ場合の受け付けをしたり、後述するWEB決済管理センター40からの連絡を受信する役目を担うものである。
【0016】
またサービス取次店20は、全国のコンビニエンスストアや一般小売店(例えば、米屋、酒屋、クリーニング店等)、全国の葬式施行会社などとの提携により、ユーザー50から申し込みがあった場合の取次業務を担当するものであるが、突然の葬儀に迅速対応できる利便性や、ATM機による代金精算が可能な点などから、販売網が全国的に展開されていて、しかも24時間営業をしているコンビニエンスストアが、サービス取次店20として非常に好適である。なお各取次店には、「おこころお届け確認シート」などと称せられる申込用紙70が備えられていて、ユーザー50がサービスの申し込みに訪れた際には、その申込用紙70に記入して貰うとともに、あらかじめ用意された料金決済用バーコードによってレジ精算をするようになっている。
【0017】
さらにサービス実行店30は、全国の葬儀専門会社、互助会、農協、生協等の葬儀施行会社の取扱店、全国のタクシー会社、人材派遣会社、学校教育関係のOB、茶道・華道などの各種文化教室、ギフト会社などとの提携により、ユーザー50の弔慰をあらわす心を指定届け先60に届ける役目を担うものであるが、この他にも全国の生花店、ギフト会社等から成る別系統のサービス実行店30が、生花、供花、供物等を届けるようになっている。このようなサービス実行店30は、申込情報に基づいて葬儀施行の確認をするとともに、香典を立て替えて不祝儀袋にセットしたり、後述する弔慰文をプリントした弔慰カードを、ユーザー指定の台紙にセットし、その香典や弔慰文を所属する弔問代行員31に届けさせるようにするものである。また弔問代行員31は、統括本部10から提供されたサービス施行訓練用ビデオテープにしたがって礼儀やマナーが訓練され、且つサービス実行のために届け先60へ出向く場合には、礼服の着用が義務づけられている。なお生花や供物などを担当する別系統のサービス実行店30は、統括本部10からの指示に従って、生花や供物のみをユーザー指定の届け先60に届けたり、香典や弔慰文を扱う他のサービス実行店30に届けたり、生花や供物などに香典や弔慰文を添えて届け先60に届けるようにするものである。
【0018】
上述のような本発明システムにおいては、ユーザー50がサービス取次店20を訪れ、そのサービス取次店20で受け付けた申込情報が統括本部10に送信されるのであるが、サービス取次店20を通さずに、統括本部10に直接申し込むことも可能である。この場合のユーザー50は、自分が所有するパソコン51を使用して、統括本部10のホームページに申込情報を送信するようにする。
【0019】
続いて、申込情報およびその申込情報を記載する申込用紙70について説明する。ユーザー50が弔問代行サービスを申し込む場合に、まず本発明システムのサービス対象である香典、弔慰文、生花、供花、供物(これをサービスメニューと称する)の中から、届けるものを選択するのであるが、この際に、例えば香典や弔慰文などを単独で指定してもよく、また香典と弔慰文、香典と供物、あるいはサービスメニューの全部というように、複数のものを併せて届けることも可能である。
【0020】
次に、上述のようなサービスメニューの中から香典や弔慰文を選択した場合を例として、本発明システムで「おこころお届け確認シート」と称している申込用紙70の記載例を、図3および図4を参照しながら説明する。なお、図3はユーザー側の情報を記載する例を示し、図4は届け先側の情報を記載する例を示すものである。図3のセレモニー選択欄71においては、弔慰文のみ(I)または香典、弔慰文、代理記帳(II)のいずれかを選択し、且つそれらを葬儀式場の受付へ届けるか、葬家の自宅へ届けるかを選択するとともに、香典の金額や弔慰文の文例番号を記載するようになっている。この場合の弔慰文は、専門家が作成した多数の文例(本実施形態では約30例)があらかじめ用意されているので、その文例の中から所望する文例を選択するようにするとよい。なお図中におけるIおよびIIは便宜上の符号であるので、IおよびIIに代えて、例えば「風」や「光」などという適宜な名称を付けるものとする。
【0021】
上記したセレモニー選択欄71において香典を届けることを選択した場合は、表書き選択欄72で表書きの種類を選択し、また弔慰文については、台紙選択欄73で、図示のような2種類の台紙の中から好みの台紙を選択するようになっている。この台紙は、本発明システムが採用するオリジナル台紙であって、弔慰文がプリントされたカードを、厳粛且つ丁重に包装するものである。また申込用紙70の最下欄は、ユーザー50の住所や氏名、連絡先などを記載する申込者記載欄74となっている。
【0022】
また図4は、葬儀の施行案内欄75と喪主名記載欄76から成る葬儀施行情報と、お届け先選択欄77から成るお届け先情報が、ユーザー50によってそれぞれ記入されるようになっている。なおユーザー50がインターネットNを介して申し込む場合においても、図3および図4とほぼ同様な画面が表示されるものとする。
【0023】
上記のように構成された本発明において、ユーザーが最寄のコンビニエンスストアを訪れて、C地域で施行される葬儀に香典と弔慰文を届けるように依頼した場合を例として、図1と図2を参照しながら、その実施ステップを説明する。まずユーザー50がサービス取次店(コンビニエンスストア)20に弔問代行サービスを申し込むと、申込用紙70への記入が要請される。そしてサービスメニューの選択および必要事項の記入をした後に代金のレジ精算を行うと、ATM機のバーコード読み取りによる入金情報が、WEB決済管理センター40を経て統括本部に報告されるようになっている。またユーザー50が記入した申込用紙70は2枚複写になっているので、その1枚がユーザー50に渡されるとともに、その申込情報が統括本部10へ送信される。なおユーザー50がホームページを通して統括本部10に直接申し込む場合等は、市中の金融機関なども利用されるようになっており、また統括本部10への送金は、サービス取次店20の手数料を差し引いて行われるものである。
【0024】
サービス取次店20から申込情報が送信され、WEB決済管理センター40から入金報告を受けた統括本部10は、申込情報の内容をチェックしてC地域のサービス実行店30を選択し、そのサービス実行店30に申込情報の転送を行う。
【0025】
統括本部10から申込情報を受信したサービス実行店30は、葬儀施行の確認を行い、香典を立て替えて不祝儀袋にセットするとともに、あらかじめ用意された指定用紙に文例番号の弔慰文をプリントし、その弔慰文をユーザー指定のオリジナル台紙に収納して準備をする。そして礼服を着用した所属の弔問代行員31にその香典と弔慰文を持参させるのであるが、この際に、届け先60として葬儀式場の受付が指定された場合には、受付でユーザーに代わって代理記帳をし、また届け先60として葬家の自宅が指定された場合には、式後に自宅に出向くようにする。なお葬家の自宅に出向く場合には、簡単な悔みの口上を述べながら香典と弔慰文を手渡すものとする。またいずれの場合においても、申込用紙70の所定箇所にお届け確認のサインを貰い、そのサイン入りの用紙を統括本部10に送信してサービス施行完了の報告を行う。
【0026】
サービス施行完了報告を受けた統括本部10は、サービス実行店30が立て替えた香典金額に手数料を加算して支払うとともに、ユーザー50に対してサービスの実行をした旨の報告がなされて終了するのである。なおサービス取次店20と統括本部10の間で行われる申込情報の送受信や、サービス実行店30と統括本部10の間で行われる申込情報等の送受信の一部を、インターネットNに代わるファクシミリで代用するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明の葬儀における弔問代行サービスシステムは、様々な事情で葬儀に出席できない人の弔慰をあらわす心を、迅速且つ確実に届けることができるばかりでなく、遺族や周辺の人々に、哀悼の意を充分に伝えることができるという特筆すべき効果があり、また各地にサービス取次店が配置されているので、コンピューターが苦手な高齢者などでも、本発明システムを容易に利用することができるという多大な効果がある。さらに礼儀やマナーを訓練された弔問代行員が、礼服を着用して届け先に出向くようになっているので、葬儀式場の雰囲気を壊したり、遺族や葬儀参列者に不快な印象を与えることがないという特長があり、また香典や弔慰文、生花や供花、供物などの複数種類をまとめて届けることができるので、お届けに掛る費用を低減することができるという利点がある。なおまたサービス取次の窓口としてコンビニエンスストアと提携するようにすれば、突然の葬儀にも迅速に対応することができるとともに、代金のレジ精算によって会計処理を簡易に行うことができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の葬儀における弔問代行サービスシステムの概略構成図である。
【図2】本発明の実施ステップを示すフローチャートである。
【図3】申込用紙のユーザー側情報の記載例を示す説明図である。
【図4】申込用紙の届け先側情報の記載例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 統括本部
11 統括本部のメインサーバー
20 サービス取次店
30 サービス実行店
31 弔問代行員
40 WEB決済管理センター
50 ユーザー
51 ユーザーのパソコン
60 届け先
70 申込用紙
N インターネット等の通信網
Claims (6)
- 葬儀を欠席するユーザーに代わって、香典、弔慰文、生花、供花、供物のうちの一部または全部を指定届け先へ届けるべく、各地に配置された多数のサービス取次店と、各地に配置された多数のサービス実行店と、インターネット等の通信網を介して各サービス取次店と各サービス実行店を統括し、且つユーザーからの申込情報に基づいてサービス実行の手配をする統括本部とにより構成される弔問代行サービスシステムであって、サービス取次店で受け付けた申込情報が、統括本部を経て届け先地域のサービス実行店に送信され、サービス実行店で準備した香典等を、そのサービス実行店所属の弔問代行員が届けることを特徴とする葬儀における弔問代行サービスシステム。
- 上記した申込情報が、インターネット等の通信網を介して、ユーザーから統括本部へ直接送信されることを特徴とする請求項1に記載の葬儀における弔問代行サービスシステム。
- 上記した申込情報が、香典その他のお届け物品の指定を含むユーザー側情報と、葬儀施行情報および届け先情報であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の葬儀における弔問代行サービスシステム。
- 上記した弔慰文が、あらかじめ用意された多数の文例から選択され、且つ複数種類から選択された所定の台紙に収納されることを特徴とする請求項1に記載の葬儀における弔問代行サービスシステム。
- 上記したユーザーは、サービス取次店でレジ精算するかまたは金融機関で振込精算をし、また上記したサービス取次店は、ユーザーから支払われた金額から手数料を差し引いて統括本部へ送金し、さらに上記したサービス実行店は、申込情報に基づいて香典等を立て替え、その立て替え金に手数料を加算した金額が、統括本部から支払われることを特徴とする請求項1に記載の葬儀における弔問代行サービスシステム。
- 上記した弔問代行員は、礼服を着用することを特徴とする請求項1に記載の葬儀における弔問代行サービスシステム。
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JP2008027338A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Mizuho Bank Ltd | 送金管理システム及び送金管理方法 |
JP2020201873A (ja) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | 株式会社共立アイコム | 香典等代行システム |
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2003
- 2003-06-13 JP JP2003198754A patent/JP2005004711A/ja active Pending
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JP7182279B2 (ja) | 2019-06-13 | 2022-12-02 | 株式会社共立アイコム | 香典代行方法 |
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