JP2005004586A - 印刷システム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷装置で受信した電子メールに添付されているファイルが印刷装置で印刷不可能な場合でも、印刷装置でファイルの印刷を行うことを可能とする。
【解決手段】ネットワークシステムは、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50、PC72、プリンタ80等を備える。プリンタ80は、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50の何れかから受信したEメールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能なデータ形式か否かを判断し、添付ファイルが印刷不可能なデータ形式の場合に添付ファイルを不揮発性メモリ87に格納し、不揮発性メモリ87に格納された添付ファイルをPC72に転送する。PC72は、プリンタ80から転送された添付ファイルを、プリンタ80で印刷可能なデータ形式に変換し、プリンタ80に送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワークシステムは、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50、PC72、プリンタ80等を備える。プリンタ80は、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50の何れかから受信したEメールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能なデータ形式か否かを判断し、添付ファイルが印刷不可能なデータ形式の場合に添付ファイルを不揮発性メモリ87に格納し、不揮発性メモリ87に格納された添付ファイルをPC72に転送する。PC72は、プリンタ80から転送された添付ファイルを、プリンタ80で印刷可能なデータ形式に変換し、プリンタ80に送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部から受信した電子メール(以下Eメールと略称)のメール本文と添付ファイルの印刷が可能な印刷装置を備えた印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットを介したファクシミリ通信が可能なファクシミリ装置として、Eメールを用いたインターネットファクシミリ(以下、インターネットFAXと略称)装置が存在する。インターネットFAXのSimple Modeと呼ばれる規格では、インターネットFAXから、印刷用紙サイズがA4、印刷解像度が200DPI(Dot Per Inch)の画像データをプリンタに送信し、プリンタで画像データを受信することで画像を印刷出力することが可能である。更に、ファクシミリ専用装置以外の装置でも、例えば、インターネット経由によるEメールの受信機能を備えたプリンタであれば、Eメールのメール本文と添付ファイルを印刷出力することが可能である。
【0003】
ここで、インターネットFAXのSimple Mode規格とは、TTC(社団法人 電信電話技術委員会)標準JT−T37(「蓄積交換型のインターネットファクシミリデータ伝送手順」に関しての標準)に基づく規格である。
【0004】
インターネットFAXのSimple Mode規格では、インターネットやイントラネットを利用したファクシミリの送受信が可能であり、電話回線を利用したファクシミリに比べ通信費の削減を実現し、ファクシミリと同等の簡単な操作で紙文書を電子化して、電子メールに添付してパーソナルコンピュータへ送信することができる。
【0005】
また、従来、上述したインターネットFAXに関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平08−305518号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、プリンタが外部からEメールを受信して印刷を行う場合に、プリンタ側で印刷画像の生成が可能なデータ形式のファイルがEメールに添付されている場合にのみ印刷を行い、プリンタ側で印刷画像の生成が不可能なデータ形式のファイルがEメールに添付されている場合には添付ファイルを破棄してメール本文のみの印刷を行うために、プリンタでEメールの添付ファイルの印刷が行われたか否かに関わらず、受信が完了したEメールはインターネットやネットワーク上のメールサーバから消去されていた。そのため、プリンタで印刷不可能なデータ形式のファイルがEメールに添付されている場合には、プリンタで添付ファイルを印刷可能なデータ形式のファイルに変換した上で、送信者から再度Eメールの送信を行ってもらわなければならなかった。
【0008】
本発明の目的は、印刷装置で受信した電子メールに添付されているファイルが印刷装置で印刷不可能な場合でも、印刷装置でファイルの印刷を行うことを可能とした印刷システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、印刷装置と情報処理装置とを通信可能に接続した印刷システムにおいて、前記印刷装置は、通信媒体を介して電子メールを受信する通信手段と、受信した電子メールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷不可能と判断された場合に前記添付ファイルを記憶手段に格納し、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを前記情報処理装置に転送する制御手段とを備え、前記情報処理装置は、前記印刷装置から転送された前記添付ファイルを、前記印刷装置で印刷可能なファイルに変換する変換手段を備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0011】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るEメールの送受信が可能なネットワークシステムの構成例を示すブロック図である。
【0012】
図1において、本ネットワークシステムは、スキャナ10、ルータ18、パーソナルコンピュータ(以下PCと略称)(クライアント端末)19、PC(メールサーバ)20、PC30、モデム31、PC40、データ通信用公衆電話機41、携帯電話機50、ルータ71、PC(クライアント端末)72、PC(メールサーバ)73、プリンタ80を備えている。図中、17及び70はLAN(Local Area Network)、60はインターネット、61は公衆回線である。
【0013】
本実施の形態では、インターネット60経由によるEメールの受信機能を備えたプリンタ80において、Eメールのメール本文と添付ファイルの印刷制御、並びにプリンタ80で印刷が不可能な場合の添付ファイルのバックアップ制御について説明する。
【0014】
本ネットワークシステムにおいて、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50は、画像ファイルを添付したEメールをインターネット60を介してプリンタ80に送信する機能を有する。また、携帯電話機50のほかに、PDA(Personal Digital Assistant)、PHS(Personal Handyphone System)から、ISDN(Integrated Service Digital Network)などの専用回線を介して、もしくは電話回線を介して、インターネットプロバイダにダイアルアップ接続し、インターネット60を介してプリンタ80にEメールの送信を行うことも可能である。プリンタ80は、インターネット60を介してEメールを受信する機能を有するネットワークプリンタとして構成されており、Eメールのメール本文と添付ファイルの印刷が可能である。
【0015】
本ネットワークシステムの各部について以下詳述する。LAN17は、ルータ18を介してインターネット60に専用線で接続されている。LAN17には、スキャナ10と、クライアント端末19と、スキャナ10やクライアント端末19にEメールサービスを提供するメールサーバ20とが接続されている。LAN70は、ルータ71を介してインターネット60に専用線で接続されている。LAN70には、プリンタ80と、クライアント端末72と、プリンタ80やクライアント端末72にEメールサービスを提供するメールサーバ73とが接続されている。
【0016】
本ネットワークシステムにおいては、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)と呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)と呼ばれる上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせを使用することにより、Eメールの送受信が行われる。
【0017】
インターネット60(通信媒体)は、Eメールの送受信媒体となる通信ネットワークである。ルータ18は、インターネット60とLAN17を相互に接続するための装置である。ルータ71は、インターネット60とLAN70を相互に接続するための装置である。公衆回線61は、PC30、PC40、携帯電話機50などから送信されたEメールをインターネット60に送出する回線である。
【0018】
スキャナ10は、原稿から画像を読み取ると共にEメールの送信が可能な画像読取装置であり、LAN17に接続されている。スキャナ10は、CPU11、スキャナ部12、操作部13、ROM14、RAM15、イーサネット(Ethernet(登録商標))インターフェイス(以下インターフェイスと略称)16を備えている。
【0019】
CPU11は、スキャナ10の各部を制御する中央処理装置である。スキャナ部12は、該スキャナ部12にセットされた原稿の画像を読み取り画像データに変換する。操作部13は、スキャナ部12に対しての動作指示やEメールの送信宛先の入力を行うためのキーを備えている。
【0020】
ROM14は、CPU11の制御、スキャナ部12の制御、原稿から読み取った画像のファイルをEメールに添付して送信する制御などを実行するための制御プログラムが格納されているメモリである。RAM15は、上記制御プログラムのワークエリアとして使用されるメモリである。インターフェイス16は、LAN17に接続するためのインターフェイスである。スキャナ10から送信したEメールは、インターフェイス16からLAN17を経由し、更にルータ18を経由してインターネット60上に送信される。
【0021】
PC30は、モデム31を介して公衆回線61に接続されており、モデム31を介してEメールの送信が可能である。PC30から送信したEメールは、モデム31及び公衆回線61を経由してインターネット60上に送信される。PC40は、データ通信用公衆電話機41を介して公衆回線61に接続されており、データ通信用公衆電話機41を介してEメールの送信が可能である。PC40から送信したEメールは、データ通信用公衆電話機41及び公衆回線61を経由してインターネット60上に送信される。携帯電話機50は、公衆回線61に接続されており、Eメールの送信が可能である。携帯電話機50から送信したEメールは、公衆回線61を経由してインターネット60上に送信される。
【0022】
クライアント端末19は、LAN17に接続されており、ルータ18を介してインターネット60を経由したEメールの送受信が可能なPCとして構成されている。メールサーバ20は、スキャナ10やクライアント端末19にEメールサービスを提供する。
【0023】
クライアント端末72(情報処理装置、変換手段)は、プリンタ80が接続されているLAN70に接続されており、ルータ71を介してインターネット60を経由したEメールの送受信が可能なPCとして構成されている。メールサーバ73は、プリンタ80やクライアント端末72にEメールサービスを提供する。
【0024】
プリンタ80(印刷装置)は、用紙に画像を印刷すると共にEメールの受信が可能な印刷装置であり、LAN70に接続されている。プリンタ80は、CPU81(判断手段、制御手段)、エンジン部82(印刷手段)、操作部83、ROM84、RAM85、イーサネット(Ethernet(登録商標))インターフェイス(以下インターフェイスと略称)86(通信手段)、不揮発性メモリ87(記憶手段)を備えている。
【0025】
CPU81は、プリンタ80の各部を制御する中央処理装置であり、ROM84に格納された制御プログラムに基づき図6及び図7のフローチャートに示す処理を実行する。エンジン部82は、印刷媒体である用紙に画像を印刷すると共に画像が印刷された用紙を出力する印刷出力動作を行う。操作部83は、プリンタ80の印刷出力に関する各種設定(用紙サイズや印刷部数などの設定)や動作指示(印刷動作の開始などの指示)などを入力するためのキーを備えた操作部である。
【0026】
ROM84は、CPU81の制御、エンジン部82の制御、外部から受信したEメールのメール本文や添付ファイルを印刷する制御などを実行するための制御プログラムが格納されているメモリである。RAM85は、上記制御プログラムのワークエリアとして使用されるメモリである。インターフェイス86は、LAN70に接続するためのインターフェイスである。不揮発性メモリ87は、受信したEメールのメール本文や添付ファイルを保存しておくためのメモリであり、例えばハードディスク或いはフラッシュメモリなどにより構成される。
【0027】
プリンタ80においては、インターネット60及びルータ71を介して送信されてきたEメールをインターフェイス86を介して入力し、ROM84に格納された制御プログラムに基づいて、エンジン部82によりEメールのメール本文と添付ファイルを印刷する印刷出力を行う。
【0028】
次に、上記プリンタ80の構成を詳述する。本実施の形態では、プリンタ80を例えば電子写真方式により印刷を行うレーザビームプリンタ(LBP)として構成した場合を説明する。
【0029】
図2は、プリンタ80の構成例を示す構成図である。
【0030】
図2において、プリンタ80は、筐体の各部に、操作部83、プリンタ制御ユニット1001、レーザドライバ1002、半導体レーザ1003、回転多面鏡1005、静電ドラム1006、現像ユニット1007、用紙カセット1008、給紙ローラ1009、搬送ローラ1010、1011、反射ミラー1012、排紙トレイ1013を備えている。図中、Pは記録媒体である用紙である。
【0031】
プリンタ80は、インターフェイス86を介して受信したEメールを構成するメール本文及び添付ファイル、或いは、例えばLAN70に接続されているPC(クライアント端末72)から入力されたPDL(Page Description Language)データに従って、用紙に画像を形成する。プリンタ制御ユニット1001は、プリンタ全体の制御、EメールやPDLデータの受信、受信したEメールやPDLデータの解析、画像イメージの生成などを行うユニットであり、CPU81、ROM84、RAM85、インターフェイス86(以上、図1参照)を備えている。操作部83は、上述した各種設定や動作指示の入力の他に、プリンタ制御ユニット1001の設定を変更する場合にも用いられる。
【0032】
レーザドライバ1002、半導体レーザ1003、回転多面鏡1005、静電ドラム1006、現像ユニット1007、用紙カセット1008、給紙ローラ1009、搬送ローラ1010、1011等が、図1に示したエンジン部82に相当する。プリンタ制御ユニット1001は、生成した画像イメージをビデオ信号に変換してレーザドライバ1002に出力する。レーザドライバ1002は、半導体レーザ1003を駆動するための回路であり、プリンタ制御ユニット1001から入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ1003から発射されるレーザ光1004のオン/オフの切り換えを行う。
【0033】
半導体レーザ1003から発射されたレーザ光1004は、回転多面鏡1005により左右方向(図1の紙面と直交する方向)に振らされ、更に反射ミラー1012により反射され、静電ドラム1006上を走査露光する。これにより、静電ドラム1006上には印刷出力画像に対応した静電潜像が形成されることになる。この静電潜像は、静電ドラム1006の外周側に配設されている現像ユニット1007により現像された後、用紙Pに転写される。用紙Pにはカットシートが用いられる。
【0034】
用紙Pはプリンタ80の筐体に装着された用紙カセット1008に収納されている。用紙カセット1008に収納されている用紙Pは、給紙ローラ1009により1枚ずつ給紙され、搬送ローラ1010、1011によりプリンタ内部に取り込まれて静電ドラム1006と対向する転写位置に供給される。該転写位置において画像が転写された用紙Pは、画像の定着が行われた後、排紙トレイ1013に排出される。尚、定着動作については省略する。
【0035】
次に、例えば、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50から送信される、メール本文及び画像ファイルからなるEメールの構成例を図3を用いて説明する。
【0036】
図3は、メール本文にファイルを添付したEメールの構成例を示す図である。
【0037】
図3において、Eメールは、基本的に、Eメールの先頭部分である各種情報が記述されたメールヘッダ100と、Eメールの本文であるメール本文101と、Eメールに添付されたファイルである添付ファイル102及び添付ファイル103とから構成される。
【0038】
メールヘッダ100は、本例では、送信日時情報を設定する“Date”フィールド、Eメールを識別するために送信日付、時刻、機器のメールアドレスより生成された固有のIDを設定する“Message”フィールド、送信者のメールアドレスを設定する“From”フィールド、受信者のメールアドレスを設定する“To”フィールド、そして、メール表題を設定する“Subject”フィールドから構成されている。
【0039】
図3の場合、メールの送信日時は“Fri, 07 Jul 2000 12:00:00”、Eメールを識別するためのIDは“<20000707120000@pop.xyz.co.jp>”、送信者のメールアドレスは“transmit@xyz.co.jp”、受信者のメールアドレスは“receive@xyz.co.jp”、メール表題は“Email from Scanner to Printer”である。
【0040】
また、Eメールは、7ビットコードの読取可能な情報でなければならないため、添付ファイル102、103がバイナリデータであれは、そのまま送信することができない。そこで、メール本文101及び添付ファイル102、103は、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)形式にデータ変換して送信される。
【0041】
図3の場合、メールヘッダ100の“MIME−Version”フィールドによりMIMEのバージョンを設定し、メール本文101及び添付ファイル102、103の“Content−Type”フィールドにより各データの属性を設定し、“Content−Transfer−Encoding”フィールドにより各データの符号化方式を設定している。
【0042】
メール本文101は、本例では、“ISO−2022−JP”の言語体系のテキストデータにより構成されている。
【0043】
添付ファイル102は、本例では、“base64”と呼ばれる符号化方式のJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の画像データにより構成されている。
【0044】
添付ファイル103は、本例では、“base64”と呼ばれる符号化方式のTIFF(Tagged Image File Format)形式の画像データにより構成されている。
【0045】
TIFF形式とは、インターネットFAXで用いられている形式であり、インターネットFAXのSimple Modeでは、添付ファイルは、MH(Modified Huffman)符号化方式で符号化された、印刷用紙サイズがA4サイズ、印刷解像度が200DPIの画像データによって構成されている。
【0046】
尚、本実施の形態では、Eメールに2つの添付ファイル102、103を添付しているが、Eメールに添付する添付ファイルの数や添付ファイルの圧縮形式は特に限定するものではない。例えば、JPEG形式やTIFF形式などの画像ファイルの他にも、PDF(Portable Document Format)やPostScriptなどのページ記述言語(PDL)のファイルをEメールに添付し、プリンタ80に送信して印刷してもよいものとする。また、本実施の形態では、JPEG形式、TIFF形式、MH符号化、base64符号化における各フォーマットの詳細については省略する。
【0047】
図4は、上記図3に示したEメールのメール本文と添付ファイルの印刷例を示す図である。
【0048】
図4において、メール本文401を1ページ目に印刷し、2ページ目以降に添付ファイル402、添付ファイル403を1画像ずつ印刷している。図4の401〜403は、上記図3の101〜103にそれぞれ対応した印刷画像である。
【0049】
次に、スキャナ10により原稿から読み取った画像をEメールを介してプリンタ80に送信し、プリンタ80によりEメールを受信して用紙に印刷し出力するまでの動作を図1を用いて説明する。
【0050】
まず、操作者がスキャナ10のスキャナ部12に送信対象の原稿をセットし、操作部13の所定キーを使用して、Eメールの送信先(送信メールアドレス)を入力した後、操作部13の実行キーを押下すると、スキャナ部12により原稿が読み取られる。CPU11とROM14内の制御プログラムにより、原稿から読み取られた画像が画像ファイルに変換される。
【0051】
更に、CPU11とROM14内の制御プログラムにより、画像ファイルは、上記指定された送信メールアドレスを宛先としたEメールのメール本文に添付される。Eメールは、SMTPのプロトコルを使用してスキャナ10のインターフェイス16からLAN17に送出され、ルータ18からインターネット60を経由し、更にルータ71からLAN70を経由してプリンタ80に送信される。
【0052】
プリンタ80は、SMTPのプロトコルを使用してインターフェイス86を介して、上記スキャナ10から送信されてきたEメールの受信を行う。プリンタ80のCPU81とROM84内の制御プログラムは、インターフェイス86を介してEメールを受信すると、Eメールのメール本文及び添付ファイルを検出し、テキストデータと画像データに変換してエンジン部82に出力し、エンジン部82において印刷処理を行う。尚、添付ファイルは、上述した符号化方式に従ってスキャナ10において符号化され、プリンタ80において復号化されることで印刷される。
【0053】
他方、例えば、PC30、PC40、携帯電話機50の何れかからEメールをプリンタ80に送信する場合は、それぞれの機器が内蔵しているEメールの送受信が可能なソフトウェアを使用して行われる。ソフトウェアの詳細説明は省略するが、ソフトウェアは、操作者がEメールの送信先(送信メールアドレス)の入力とメール本文の入力を行い、メール本文にJPEG形式やTIFF形式などの画像ファイル、PDFやPostScriptなどのページ記述言語(PDL)のファイルを添付することで、Eメールの送信を可能とするものである。
【0054】
次に、プリンタ80が、例えば、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50の何れかから受信したEメールを印刷する印刷処理を図5を用いて説明する。
【0055】
図5は、プリンタ80におけるPDLデータの印刷処理及びEメールの印刷処理を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、プリンタ80のCPU81がROM84に格納された制御プログラムに基づき実行する。
【0056】
ここで、プリンタ80は、受信したEメールの印刷以外にも、LAN70に接続されているPC(クライアント端末)72から送信されるページ記述言語(PDL)データの印刷も可能であるとするが、PDLについては周知であり且つPDLデータの印刷処理自体に特徴があるものではないので、本実施の形態ではその処理の詳細説明は省略する。
【0057】
図5において、プリンタ80がインターフェイス16を介して外部からEメール或いはPDLデータを入力(受信)すると、データ入力待ち状態(ステップS201)を終了し、プリンタ80のCPU81は入力されたデータがEメールであるかPDLデータであるかの判断を行う(ステップS202)。ステップS202において入力データがPDLデータであると判断した場合、CPU81はPDLデータの解析を行った後(ステップS203)、印刷が完了した用紙をプリンタ外部へ排紙する排紙命令がPDLデータに存在すると判断するまでの間(ステップS205でYes)、PDLデータに記述された各命令に従って画像イメージの生成処理(描画処理)を行う(ステップS204)。
【0058】
上記ステップS205において排紙命令がPDLデータに存在すると判断した場合、CPU81は上記描画処理によりRAM85上に生成した画像イメージをビデオ信号に変換し(ステップS206)、ビデオ信号をエンジン部82に転送することで、エンジン部82により用紙に印刷を行い(ステップS207)、印刷が完了した用紙をプリンタ外部へ排紙する(ステップS208)。その後、上記ステップS201に戻り、データ入力待ち状態となる。
【0059】
一方、上記ステップS202において入力データがEメールであると判断した場合、CPU81はエンジン部82によりEメールの印刷処理を行う(ステップS210)。その後、上記ステップS201に戻り、データ入力待ち状態となる。
【0060】
次に、上記図5のステップS210に示したEメールの印刷処理の詳細を図6を用いて説明する。
【0061】
図6は、Eメールの印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【0062】
図6において、プリンタ80のCPU81はEメールの印刷処理(ステップS210)に際し、外部から受信したEメールに含まれるMIME形式の全てのデータの解析が終了したか否かを判定する(ステップS211)。ステップS211においてMIME形式の全てのデータの解析が終了したと判断した場合、CPU81はステップS210のEメール印刷処理を終了し、図5のステップS201に戻りデータ入力待ち状態となる。一方、ステップS211において未解析のMIME形式のデータが存在すると判断した場合、CPU81はMIME形式のデータの解析を行う(ステップS212)。
【0063】
ステップS212におけるMIME形式のデータ解析の結果、Eメールに含まれるデータが、上記図3に示したメール本文101のように“ISO−2022−JP”の言語体系のテキストデータにより構成されている場合には(ステップS213でYes)、CPU81はEメールに含まれるデータをメール本文であると判断する。更に、CPU81はMIME形式における符号化方式を判断することで、符号化されたメール本文の符号復元化(復号化)を行い(ステップS214)、RAM85上に画像イメージの生成処理(描画処理)を行う(ステップS215)。
【0064】
更に、CPU81は上記描画処理で生成した画像イメージをビデオ信号に変換し(ステップS216)、ビデオ信号をエンジン部82に転送することで、エンジン部82により用紙に印刷を行い(ステップS217)、印刷が完了した用紙をプリンタ外部へ排紙する(ステップS218)。その後、上記ステップS211に戻り、引き続きMIME形式のデータ解析を継続する。
【0065】
一方、ステップS212におけるMIME形式のデータ解析の結果、Eメールに含まれるデータが、上記図3に示した添付ファイル102、103のようにJPEG画像データ或いはTIFF画像データの場合には(ステップS213でNo)、CPU81は添付ファイルがプリンタ80により印刷可能なデータ形式のファイルであるか否かを判定する(ステップS219)。
【0066】
ステップS219において添付ファイルがプリンタ80により印刷可能なデータ形式のファイルであると判断した場合は、CPU81は添付ファイルの符号復元化(復号化)、画像イメージの生成処理(描画処理)、画像イメージのビデオ信号への変換、印刷、排紙を行う(ステップS214〜ステップS218)。
【0067】
一方、ステップS219において添付ファイルがプリンタ80では印刷不可能なデータ形式のファイルであると判断した場合は、CPU81は添付ファイルの符号復元化(復号化)を行い(ステップS220)、符号復元化された添付ファイルをハードディスク或いはフラッシュメモリから構成される不揮発性メモリ87に格納する(ステップS221)。その後、上記ステップS211に戻り、引き続きMIME形式のデータ解析を継続する。
【0068】
ここで、印刷可能なデータ形式のファイルとは、JPEG形式やTIFF形式などの、PCやインターネット上で使用される一般的なデータ形式の画像ファイル、PDFやPostScriptなどのページ記述言語(PDL)のファイルとする。一方、印刷不可能なデータ形式のファイルとは、PCのアプリケーションソフト(ワードプロセッサソフト、表計算ソフト、ドロー系ソフト、ペイント系ソフト)などのアプリケーションソフト固有のデータ形式を用いたファイルとする。
【0069】
但し、JPEG形式やTIFF形式の画像ファイル、PDFやPostScriptのファイルのように、PCやインターネット上で使用される一般的なデータ形式のファイルであっても、プリンタ80で該データ形式のファイルの印刷が不可能な場合には、該ファイルを不揮発性メモリ87に格納するようにしてもよい。
【0070】
次に、プリンタ80の不揮発性メモリ87に格納されたファイルを、プリンタ80と同一のネットワーク上に接続されたPCにより取り出す方法について図1を用いて説明する。
【0071】
プリンタ80と、該プリンタ80が接続されているLAN70上に接続されているPC(クライアント端末)72との間において、プリンタ80は、FTP(File Transfer Protocol)等のファイル転送プロトコルを用いて、プリンタ内の不揮発性メモリ87に格納されているファイルをPC72側のハードディスクなどの不揮発性メモリに転送するファイル転送を行う。
【0072】
その結果、プリンタ80で印刷不可能であったデータ形式のファイルを、PC72が備える画像データ形式変換ソフトを用いることで、プリンタ80で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、或いは、アプリケーションソフト(ワードプロセッサソフト、表計算ソフト、ドロー系ソフト、ペイント系ソフト)などのアプリケーションソフト固有のデータ形式のファイルを、該アプリケーションソフトを用いることで、プリンタ80で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、変換したファイルをプリンタ80に送信することで、変換後のファイルをプリンタ80で印刷することが可能となる。
【0073】
尚、上述したFTPなどのファイル転送プロトコルの詳細については既知であるため、本実施の形態では説明を省略する。
【0074】
以上説明したように、本実施の形態によれば、プリンタ80がインターネット経由により受信したEメールを印刷する際に、Eメールにプリンタ80で印刷不可能なデータ形式のファイルが添付されている場合には、添付ファイルをプリンタ内の不揮発性メモリ87に格納し、プリンタ80が接続されているLAN70上に接続されているPC72に対してファイル転送を行い、PC72において添付ファイルのデータ形式をプリンタ80で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、変換した添付ファイルをプリンタ80に送信することで、プリンタ80で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【0075】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0076】
本実施の形態に係るEメールの送受信が可能なネットワークシステムの構成例(図1参照)、プリンタ80の構成例(図2参照)は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0077】
第1の実施の形態では、プリンタ80で印刷不可能なデータ形式のファイルをプリンタ内の不揮発性メモリ87に格納し、プリンタ80と同一のLAN70上に接続されたPC72に対しファイル転送する場合について説明したが、本実施の形態では、プリンタ80で印刷不可能なデータ形式のファイルをEメールに添付して、プリンタ80の管理者やLAN70の管理者宛に自動送信する場合について説明する。
【0078】
図7は、上記図5のステップS210に示したEメールの印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【0079】
図7のステップS211〜ステップS219までの処理は、上記図6のステップS211〜ステップS219までの処理と同一である。図7に示す処理が図6に示す処理と異なる点は次の通りである。
【0080】
即ち、図7のステップS219において添付ファイルがプリンタ80では印刷不可能なデータ形式のファイルであると判断した場合、CPU81は該ファイルをプリンタ80の管理者やLAN70の管理者宛のEメールに添付して、Eメールの自動転送を行う(ステップS230)。
【0081】
ここで、上記自動転送されたEメールは、プリンタ80の管理者やLAN70の管理者宛のEメールとしてメールサーバ73上にバックアップされる。これにより、例えばPC72のEメールソフトを用いてEメールの添付ファイルを取り出し、添付ファイルをプリンタ80で印刷可能なデータ形式に変換し、変換した添付ファイルをプリンタ80に送信することで、プリンタ80で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【0082】
尚、上記自動転送するEメールの転送先は、予めプリンタ80の不揮発性メモリ87などに記憶させておく。Eメールの転送先としては、上述したプリンタ80の管理者やLAN70の管理者以外に設定してもよく、更に、複数の転送先を設定してもよいとする。即ち、Eメールの転送先のメールアドレスは任意に設定可能である。
【0083】
更に、Eメールの送信者を転送先としてEメール転送することで、送信者に対し印刷できなかったことを通知してもよい。
【0084】
以上説明したように、本実施の形態によれば、プリンタ80がインターネット経由により受信したEメールを印刷する際に、Eメールにプリンタ80で印刷不可能なデータ形式のファイルが添付されている場合には、印刷不可能なデータ形式のファイルをEメールに添付してプリンタ80の管理者やLAN70の管理者に自動的に転送することにより、プリンタ80で印刷不可能なデータ形式のファイルがプリンタ80に送信されたことを設定された転送先に対し自動的に通知することができると共に、ファイル転送の操作の手間を省くことができる。
【0085】
また、自動転送されたEメールは、プリンタ80の管理者やLAN70の管理者宛のEメールとしてメールサーバ73上にバックアップされるため、PCのEメールソフトを用いてEメールの添付ファイルを取り出し、添付ファイルをプリンタ80で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、変換した添付ファイルをプリンタ80に送信することで、プリンタ80で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【0086】
尚、上記実施の形態では、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50の何れかから、PDLファイルを添付したEメールをプリンタ80に送信する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら以外の機器、例えば携帯情報端末(PDA)などの機器から、ファイルを添付したEメールをプリンタ80に送信することも可能である。
【0087】
また、上記実施の形態では、プリンタ80をレーザビームプリンタとした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクジェットプリンタ、昇華プリンタ、銀塩プリンタ等の、他の印刷方式によるプリンタを用いてもよい。
【0088】
また、上記実施の形態では、印刷装置をプリンタとした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、複写機や複合機に適用してもよい。
【0089】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図5、図6、図7のフローチャート)をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによって、達成することができる。
【0090】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記憶媒体から直接供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0091】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0092】
また、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読出して実行することによっても、達成することができる。
【0093】
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0094】
プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、ROM、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(登録商標)、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
【0095】
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現することができる。
【0096】
更に、本発明は、前述した実施の形態を実現するソフトウェアのプログラムがネットワーク上のデータベース又はホームページから通信プログラムによりダウンロードされ、このプログラムを読出して実行することによって達成することができる。
【0097】
上記プログラムは、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページからコンピュータプログラム自体、又は自動インストール機能を含む圧縮ファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給することができる。
【0098】
また、上記プログラムは、プログラムコードを暗号化した上で格納したCD−ROM等の記憶媒体をユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムコードを実行してコンピュータにインストールさせることによっても供給することができる。
【0099】
上述した実施の形態の機能は、プログラムコードを複数のファイルに分割し、夫々のファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現することができる。即ち、本発明の機能処理をコンピュータで実現させるためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明を構成する。
【0100】
また、上述した実施の形態の機能は、記憶媒体から読出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード又はコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備えられたメモリに書込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボード又は機能拡張ユニットに備えられたCPU又はMPU等が実際の処理の一部又は全部を実行することによっても実現することができる。
【0101】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0102】
〔実施態様1〕 印刷装置と情報処理装置とを通信可能に接続した印刷システムにおいて、
前記印刷装置は、通信媒体を介して電子メールを受信する通信手段と、受信した電子メールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷不可能と判断された場合に前記添付ファイルを記憶手段に格納し、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを前記情報処理装置に転送する制御手段とを備え、
前記情報処理装置は、前記印刷装置から転送された前記添付ファイルを、前記印刷装置で印刷可能なファイルに変換する変換手段を備えることを特徴とする印刷システム。
【0103】
この実施態様により、印刷装置は、受信した電子メールに添付されたファイルが印刷不可能な場合に添付ファイルを記憶手段に格納し、記憶手段に格納された添付ファイルを転送し、情報処理装置は、印刷装置から転送された添付ファイルを印刷装置で印刷可能なファイルに変換するので、情報処理装置から変換後の添付ファイルを印刷装置に送信することにより、印刷装置で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【0104】
〔実施態様2〕 前記印刷装置の前記判断手段は、前記添付ファイルが印刷可能か否かを前記添付ファイルのデータ形式に基づいて判断することを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0105】
〔実施態様3〕 前記情報処理装置の前記変換手段は、前記印刷装置から転送された前記添付ファイルを、前記印刷装置で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、前記印刷装置に送信することを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0106】
この実施態様により、印刷装置は、受信した電子メールに添付されたファイルが印刷不可能なデータ形式のファイルの場合に添付ファイルを記憶手段に格納し、記憶手段に格納された添付ファイルを転送し、情報処理装置は、印刷装置から転送された添付ファイルを印刷装置で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、変換後の添付ファイルを印刷装置に送信するので、印刷装置で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【0107】
〔実施態様4〕 前記印刷装置は、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷可能と判断された場合に、前記添付ファイルのデータ形式に基づいて印刷画像を生成し印刷を行う印刷手段を備えることを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0108】
〔実施態様5〕 前記印刷装置の前記記憶手段は、ハードディスク或いはフラッシュメモリから構成される不揮発性の記憶手段であることを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0109】
〔実施態様6〕 前記印刷装置の前記制御手段は、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを、FTP(File Transfer Protocol)を含むファイル転送プロトコルを用いて転送することを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0110】
〔実施態様7〕 前記印刷装置の前記制御手段は、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷不可能なデータ形式のファイルと判断された場合に、前記添付ファイルを電子メールに添付し前記通信手段により設定された転送先に転送することを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0111】
この実施態様により、印刷装置で印刷不可能なファイルが印刷装置に送信されたことを設定された転送先に対し自動的に通知することができると共に、ファイル転送の操作の手間を省くことができる。
【0112】
〔実施態様8〕 前記電子メールの転送先の電子メールアドレスは任意に設定可能であることを特徴とする実施態様7記載の印刷システム。
【0113】
〔実施態様9〕 通信媒体を介して電子メールを受信する通信手段と、受信した電子メールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷不可能と判断された場合に前記添付ファイルを記憶手段に格納し、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを転送する制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
【0114】
〔実施態様10〕 前記判断手段は、前記添付ファイルが印刷可能か否かを前記添付ファイルのデータ形式に基づいて判断することを特徴とする実施態様9記載の印刷装置。
【0115】
〔実施態様11〕 前記判断手段により前記添付ファイルが印刷可能と判断された場合に、前記添付ファイルのデータ形式に基づいて印刷画像を生成し印刷を行う印刷手段を備えることを特徴とする実施態様9記載の印刷装置。
【0116】
〔実施態様12〕 前記記憶手段は、ハードディスク或いはフラッシュメモリから構成される不揮発性の記憶手段であることを特徴とする実施態様9記載の印刷装置。
【0117】
〔実施態様13〕 前記制御手段は、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを、FTP(File Transfer Protocol)を含むファイル転送プロトコルを用いて転送することを特徴とする実施態様9記載の印刷装置。
【0118】
〔実施態様14〕 前記制御手段は、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷不可能なデータ形式のファイルと判断された場合に、前記添付ファイルを電子メールに添付し前記通信手段により設定された転送先に転送することを特徴とする実施態様9記載の印刷装置。
【0119】
〔実施態様15〕 前記電子メールの転送先の電子メールアドレスは任意に設定可能であることを特徴とする実施態様14記載の印刷装置。
【0120】
〔実施態様16〕 印刷装置と情報処理装置とを通信可能に接続した印刷システムにより実行されるファイル処理方法において、
前記印刷装置により通信媒体を介して電子メールを受信する通信ステップと、受信した電子メールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能か否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにより前記添付ファイルが印刷不可能と判断された場合に前記添付ファイルを記憶手段に格納し、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを前記情報処理装置に転送する制御ステップと、前記印刷装置から転送された前記添付ファイルを、前記情報処理装置により前記印刷装置で印刷可能なファイルに変換する変換ステップとを備えることを特徴とするファイル処理方法。
【0121】
〔実施態様17〕 印刷装置と情報処理装置とを通信可能に接続した印刷システムのファイル処理方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記印刷装置により通信媒体を介して電子メールを受信する通信モジュールと、受信した電子メールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能か否かを判断する判断モジュールと、前記判断モジュールにより前記添付ファイルが印刷不可能と判断された場合に前記添付ファイルを記憶手段に格納し、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを前記情報処理装置に転送する制御モジュールと、前記印刷装置から転送された前記添付ファイルを、前記情報処理装置により前記印刷装置で印刷可能なファイルに変換する変換モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。
【0122】
〔実施態様18〕 前記実施態様17記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0123】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、印刷装置は、受信した電子メールに添付されたファイルが印刷不可能な場合に添付ファイルを記憶手段に格納し、記憶手段に格納された添付ファイルを情報処理装置に転送し、情報処理装置は、印刷装置から転送された添付ファイルを印刷装置で印刷可能なファイルに変換するので、情報処理装置から変換後の添付ファイルを印刷装置に送信することにより、印刷装置で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るEメールの送受信が可能なネットワークシステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】プリンタの構成例を示す構成図である。
【図3】メール本文にファイルを添付したEメールの構成例を示す図である。
【図4】Eメールのメール本文と添付ファイルの印刷例を示す図である。
【図5】プリンタにおけるPDLデータの印刷処理及びEメールの印刷処理を示すフローチャートである。
【図6】Eメールの印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るプリンタにおけるEメールの印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 スキャナ
11 CPU
13 操作部
16 インターフェイス
17、70 LAN
18、71 ルータ
19、20、30、40、72、73 PC
31 モデム
41 データ通信用公衆電話機
50 携帯電話機
60 インターネット
80 プリンタ
81 CPU
86 インターフェイス
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部から受信した電子メール(以下Eメールと略称)のメール本文と添付ファイルの印刷が可能な印刷装置を備えた印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットを介したファクシミリ通信が可能なファクシミリ装置として、Eメールを用いたインターネットファクシミリ(以下、インターネットFAXと略称)装置が存在する。インターネットFAXのSimple Modeと呼ばれる規格では、インターネットFAXから、印刷用紙サイズがA4、印刷解像度が200DPI(Dot Per Inch)の画像データをプリンタに送信し、プリンタで画像データを受信することで画像を印刷出力することが可能である。更に、ファクシミリ専用装置以外の装置でも、例えば、インターネット経由によるEメールの受信機能を備えたプリンタであれば、Eメールのメール本文と添付ファイルを印刷出力することが可能である。
【0003】
ここで、インターネットFAXのSimple Mode規格とは、TTC(社団法人 電信電話技術委員会)標準JT−T37(「蓄積交換型のインターネットファクシミリデータ伝送手順」に関しての標準)に基づく規格である。
【0004】
インターネットFAXのSimple Mode規格では、インターネットやイントラネットを利用したファクシミリの送受信が可能であり、電話回線を利用したファクシミリに比べ通信費の削減を実現し、ファクシミリと同等の簡単な操作で紙文書を電子化して、電子メールに添付してパーソナルコンピュータへ送信することができる。
【0005】
また、従来、上述したインターネットFAXに関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平08−305518号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、プリンタが外部からEメールを受信して印刷を行う場合に、プリンタ側で印刷画像の生成が可能なデータ形式のファイルがEメールに添付されている場合にのみ印刷を行い、プリンタ側で印刷画像の生成が不可能なデータ形式のファイルがEメールに添付されている場合には添付ファイルを破棄してメール本文のみの印刷を行うために、プリンタでEメールの添付ファイルの印刷が行われたか否かに関わらず、受信が完了したEメールはインターネットやネットワーク上のメールサーバから消去されていた。そのため、プリンタで印刷不可能なデータ形式のファイルがEメールに添付されている場合には、プリンタで添付ファイルを印刷可能なデータ形式のファイルに変換した上で、送信者から再度Eメールの送信を行ってもらわなければならなかった。
【0008】
本発明の目的は、印刷装置で受信した電子メールに添付されているファイルが印刷装置で印刷不可能な場合でも、印刷装置でファイルの印刷を行うことを可能とした印刷システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、印刷装置と情報処理装置とを通信可能に接続した印刷システムにおいて、前記印刷装置は、通信媒体を介して電子メールを受信する通信手段と、受信した電子メールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷不可能と判断された場合に前記添付ファイルを記憶手段に格納し、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを前記情報処理装置に転送する制御手段とを備え、前記情報処理装置は、前記印刷装置から転送された前記添付ファイルを、前記印刷装置で印刷可能なファイルに変換する変換手段を備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0011】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るEメールの送受信が可能なネットワークシステムの構成例を示すブロック図である。
【0012】
図1において、本ネットワークシステムは、スキャナ10、ルータ18、パーソナルコンピュータ(以下PCと略称)(クライアント端末)19、PC(メールサーバ)20、PC30、モデム31、PC40、データ通信用公衆電話機41、携帯電話機50、ルータ71、PC(クライアント端末)72、PC(メールサーバ)73、プリンタ80を備えている。図中、17及び70はLAN(Local Area Network)、60はインターネット、61は公衆回線である。
【0013】
本実施の形態では、インターネット60経由によるEメールの受信機能を備えたプリンタ80において、Eメールのメール本文と添付ファイルの印刷制御、並びにプリンタ80で印刷が不可能な場合の添付ファイルのバックアップ制御について説明する。
【0014】
本ネットワークシステムにおいて、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50は、画像ファイルを添付したEメールをインターネット60を介してプリンタ80に送信する機能を有する。また、携帯電話機50のほかに、PDA(Personal Digital Assistant)、PHS(Personal Handyphone System)から、ISDN(Integrated Service Digital Network)などの専用回線を介して、もしくは電話回線を介して、インターネットプロバイダにダイアルアップ接続し、インターネット60を介してプリンタ80にEメールの送信を行うことも可能である。プリンタ80は、インターネット60を介してEメールを受信する機能を有するネットワークプリンタとして構成されており、Eメールのメール本文と添付ファイルの印刷が可能である。
【0015】
本ネットワークシステムの各部について以下詳述する。LAN17は、ルータ18を介してインターネット60に専用線で接続されている。LAN17には、スキャナ10と、クライアント端末19と、スキャナ10やクライアント端末19にEメールサービスを提供するメールサーバ20とが接続されている。LAN70は、ルータ71を介してインターネット60に専用線で接続されている。LAN70には、プリンタ80と、クライアント端末72と、プリンタ80やクライアント端末72にEメールサービスを提供するメールサーバ73とが接続されている。
【0016】
本ネットワークシステムにおいては、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)と呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)と呼ばれる上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせを使用することにより、Eメールの送受信が行われる。
【0017】
インターネット60(通信媒体)は、Eメールの送受信媒体となる通信ネットワークである。ルータ18は、インターネット60とLAN17を相互に接続するための装置である。ルータ71は、インターネット60とLAN70を相互に接続するための装置である。公衆回線61は、PC30、PC40、携帯電話機50などから送信されたEメールをインターネット60に送出する回線である。
【0018】
スキャナ10は、原稿から画像を読み取ると共にEメールの送信が可能な画像読取装置であり、LAN17に接続されている。スキャナ10は、CPU11、スキャナ部12、操作部13、ROM14、RAM15、イーサネット(Ethernet(登録商標))インターフェイス(以下インターフェイスと略称)16を備えている。
【0019】
CPU11は、スキャナ10の各部を制御する中央処理装置である。スキャナ部12は、該スキャナ部12にセットされた原稿の画像を読み取り画像データに変換する。操作部13は、スキャナ部12に対しての動作指示やEメールの送信宛先の入力を行うためのキーを備えている。
【0020】
ROM14は、CPU11の制御、スキャナ部12の制御、原稿から読み取った画像のファイルをEメールに添付して送信する制御などを実行するための制御プログラムが格納されているメモリである。RAM15は、上記制御プログラムのワークエリアとして使用されるメモリである。インターフェイス16は、LAN17に接続するためのインターフェイスである。スキャナ10から送信したEメールは、インターフェイス16からLAN17を経由し、更にルータ18を経由してインターネット60上に送信される。
【0021】
PC30は、モデム31を介して公衆回線61に接続されており、モデム31を介してEメールの送信が可能である。PC30から送信したEメールは、モデム31及び公衆回線61を経由してインターネット60上に送信される。PC40は、データ通信用公衆電話機41を介して公衆回線61に接続されており、データ通信用公衆電話機41を介してEメールの送信が可能である。PC40から送信したEメールは、データ通信用公衆電話機41及び公衆回線61を経由してインターネット60上に送信される。携帯電話機50は、公衆回線61に接続されており、Eメールの送信が可能である。携帯電話機50から送信したEメールは、公衆回線61を経由してインターネット60上に送信される。
【0022】
クライアント端末19は、LAN17に接続されており、ルータ18を介してインターネット60を経由したEメールの送受信が可能なPCとして構成されている。メールサーバ20は、スキャナ10やクライアント端末19にEメールサービスを提供する。
【0023】
クライアント端末72(情報処理装置、変換手段)は、プリンタ80が接続されているLAN70に接続されており、ルータ71を介してインターネット60を経由したEメールの送受信が可能なPCとして構成されている。メールサーバ73は、プリンタ80やクライアント端末72にEメールサービスを提供する。
【0024】
プリンタ80(印刷装置)は、用紙に画像を印刷すると共にEメールの受信が可能な印刷装置であり、LAN70に接続されている。プリンタ80は、CPU81(判断手段、制御手段)、エンジン部82(印刷手段)、操作部83、ROM84、RAM85、イーサネット(Ethernet(登録商標))インターフェイス(以下インターフェイスと略称)86(通信手段)、不揮発性メモリ87(記憶手段)を備えている。
【0025】
CPU81は、プリンタ80の各部を制御する中央処理装置であり、ROM84に格納された制御プログラムに基づき図6及び図7のフローチャートに示す処理を実行する。エンジン部82は、印刷媒体である用紙に画像を印刷すると共に画像が印刷された用紙を出力する印刷出力動作を行う。操作部83は、プリンタ80の印刷出力に関する各種設定(用紙サイズや印刷部数などの設定)や動作指示(印刷動作の開始などの指示)などを入力するためのキーを備えた操作部である。
【0026】
ROM84は、CPU81の制御、エンジン部82の制御、外部から受信したEメールのメール本文や添付ファイルを印刷する制御などを実行するための制御プログラムが格納されているメモリである。RAM85は、上記制御プログラムのワークエリアとして使用されるメモリである。インターフェイス86は、LAN70に接続するためのインターフェイスである。不揮発性メモリ87は、受信したEメールのメール本文や添付ファイルを保存しておくためのメモリであり、例えばハードディスク或いはフラッシュメモリなどにより構成される。
【0027】
プリンタ80においては、インターネット60及びルータ71を介して送信されてきたEメールをインターフェイス86を介して入力し、ROM84に格納された制御プログラムに基づいて、エンジン部82によりEメールのメール本文と添付ファイルを印刷する印刷出力を行う。
【0028】
次に、上記プリンタ80の構成を詳述する。本実施の形態では、プリンタ80を例えば電子写真方式により印刷を行うレーザビームプリンタ(LBP)として構成した場合を説明する。
【0029】
図2は、プリンタ80の構成例を示す構成図である。
【0030】
図2において、プリンタ80は、筐体の各部に、操作部83、プリンタ制御ユニット1001、レーザドライバ1002、半導体レーザ1003、回転多面鏡1005、静電ドラム1006、現像ユニット1007、用紙カセット1008、給紙ローラ1009、搬送ローラ1010、1011、反射ミラー1012、排紙トレイ1013を備えている。図中、Pは記録媒体である用紙である。
【0031】
プリンタ80は、インターフェイス86を介して受信したEメールを構成するメール本文及び添付ファイル、或いは、例えばLAN70に接続されているPC(クライアント端末72)から入力されたPDL(Page Description Language)データに従って、用紙に画像を形成する。プリンタ制御ユニット1001は、プリンタ全体の制御、EメールやPDLデータの受信、受信したEメールやPDLデータの解析、画像イメージの生成などを行うユニットであり、CPU81、ROM84、RAM85、インターフェイス86(以上、図1参照)を備えている。操作部83は、上述した各種設定や動作指示の入力の他に、プリンタ制御ユニット1001の設定を変更する場合にも用いられる。
【0032】
レーザドライバ1002、半導体レーザ1003、回転多面鏡1005、静電ドラム1006、現像ユニット1007、用紙カセット1008、給紙ローラ1009、搬送ローラ1010、1011等が、図1に示したエンジン部82に相当する。プリンタ制御ユニット1001は、生成した画像イメージをビデオ信号に変換してレーザドライバ1002に出力する。レーザドライバ1002は、半導体レーザ1003を駆動するための回路であり、プリンタ制御ユニット1001から入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ1003から発射されるレーザ光1004のオン/オフの切り換えを行う。
【0033】
半導体レーザ1003から発射されたレーザ光1004は、回転多面鏡1005により左右方向(図1の紙面と直交する方向)に振らされ、更に反射ミラー1012により反射され、静電ドラム1006上を走査露光する。これにより、静電ドラム1006上には印刷出力画像に対応した静電潜像が形成されることになる。この静電潜像は、静電ドラム1006の外周側に配設されている現像ユニット1007により現像された後、用紙Pに転写される。用紙Pにはカットシートが用いられる。
【0034】
用紙Pはプリンタ80の筐体に装着された用紙カセット1008に収納されている。用紙カセット1008に収納されている用紙Pは、給紙ローラ1009により1枚ずつ給紙され、搬送ローラ1010、1011によりプリンタ内部に取り込まれて静電ドラム1006と対向する転写位置に供給される。該転写位置において画像が転写された用紙Pは、画像の定着が行われた後、排紙トレイ1013に排出される。尚、定着動作については省略する。
【0035】
次に、例えば、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50から送信される、メール本文及び画像ファイルからなるEメールの構成例を図3を用いて説明する。
【0036】
図3は、メール本文にファイルを添付したEメールの構成例を示す図である。
【0037】
図3において、Eメールは、基本的に、Eメールの先頭部分である各種情報が記述されたメールヘッダ100と、Eメールの本文であるメール本文101と、Eメールに添付されたファイルである添付ファイル102及び添付ファイル103とから構成される。
【0038】
メールヘッダ100は、本例では、送信日時情報を設定する“Date”フィールド、Eメールを識別するために送信日付、時刻、機器のメールアドレスより生成された固有のIDを設定する“Message”フィールド、送信者のメールアドレスを設定する“From”フィールド、受信者のメールアドレスを設定する“To”フィールド、そして、メール表題を設定する“Subject”フィールドから構成されている。
【0039】
図3の場合、メールの送信日時は“Fri, 07 Jul 2000 12:00:00”、Eメールを識別するためのIDは“<20000707120000@pop.xyz.co.jp>”、送信者のメールアドレスは“transmit@xyz.co.jp”、受信者のメールアドレスは“receive@xyz.co.jp”、メール表題は“Email from Scanner to Printer”である。
【0040】
また、Eメールは、7ビットコードの読取可能な情報でなければならないため、添付ファイル102、103がバイナリデータであれは、そのまま送信することができない。そこで、メール本文101及び添付ファイル102、103は、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)形式にデータ変換して送信される。
【0041】
図3の場合、メールヘッダ100の“MIME−Version”フィールドによりMIMEのバージョンを設定し、メール本文101及び添付ファイル102、103の“Content−Type”フィールドにより各データの属性を設定し、“Content−Transfer−Encoding”フィールドにより各データの符号化方式を設定している。
【0042】
メール本文101は、本例では、“ISO−2022−JP”の言語体系のテキストデータにより構成されている。
【0043】
添付ファイル102は、本例では、“base64”と呼ばれる符号化方式のJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の画像データにより構成されている。
【0044】
添付ファイル103は、本例では、“base64”と呼ばれる符号化方式のTIFF(Tagged Image File Format)形式の画像データにより構成されている。
【0045】
TIFF形式とは、インターネットFAXで用いられている形式であり、インターネットFAXのSimple Modeでは、添付ファイルは、MH(Modified Huffman)符号化方式で符号化された、印刷用紙サイズがA4サイズ、印刷解像度が200DPIの画像データによって構成されている。
【0046】
尚、本実施の形態では、Eメールに2つの添付ファイル102、103を添付しているが、Eメールに添付する添付ファイルの数や添付ファイルの圧縮形式は特に限定するものではない。例えば、JPEG形式やTIFF形式などの画像ファイルの他にも、PDF(Portable Document Format)やPostScriptなどのページ記述言語(PDL)のファイルをEメールに添付し、プリンタ80に送信して印刷してもよいものとする。また、本実施の形態では、JPEG形式、TIFF形式、MH符号化、base64符号化における各フォーマットの詳細については省略する。
【0047】
図4は、上記図3に示したEメールのメール本文と添付ファイルの印刷例を示す図である。
【0048】
図4において、メール本文401を1ページ目に印刷し、2ページ目以降に添付ファイル402、添付ファイル403を1画像ずつ印刷している。図4の401〜403は、上記図3の101〜103にそれぞれ対応した印刷画像である。
【0049】
次に、スキャナ10により原稿から読み取った画像をEメールを介してプリンタ80に送信し、プリンタ80によりEメールを受信して用紙に印刷し出力するまでの動作を図1を用いて説明する。
【0050】
まず、操作者がスキャナ10のスキャナ部12に送信対象の原稿をセットし、操作部13の所定キーを使用して、Eメールの送信先(送信メールアドレス)を入力した後、操作部13の実行キーを押下すると、スキャナ部12により原稿が読み取られる。CPU11とROM14内の制御プログラムにより、原稿から読み取られた画像が画像ファイルに変換される。
【0051】
更に、CPU11とROM14内の制御プログラムにより、画像ファイルは、上記指定された送信メールアドレスを宛先としたEメールのメール本文に添付される。Eメールは、SMTPのプロトコルを使用してスキャナ10のインターフェイス16からLAN17に送出され、ルータ18からインターネット60を経由し、更にルータ71からLAN70を経由してプリンタ80に送信される。
【0052】
プリンタ80は、SMTPのプロトコルを使用してインターフェイス86を介して、上記スキャナ10から送信されてきたEメールの受信を行う。プリンタ80のCPU81とROM84内の制御プログラムは、インターフェイス86を介してEメールを受信すると、Eメールのメール本文及び添付ファイルを検出し、テキストデータと画像データに変換してエンジン部82に出力し、エンジン部82において印刷処理を行う。尚、添付ファイルは、上述した符号化方式に従ってスキャナ10において符号化され、プリンタ80において復号化されることで印刷される。
【0053】
他方、例えば、PC30、PC40、携帯電話機50の何れかからEメールをプリンタ80に送信する場合は、それぞれの機器が内蔵しているEメールの送受信が可能なソフトウェアを使用して行われる。ソフトウェアの詳細説明は省略するが、ソフトウェアは、操作者がEメールの送信先(送信メールアドレス)の入力とメール本文の入力を行い、メール本文にJPEG形式やTIFF形式などの画像ファイル、PDFやPostScriptなどのページ記述言語(PDL)のファイルを添付することで、Eメールの送信を可能とするものである。
【0054】
次に、プリンタ80が、例えば、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50の何れかから受信したEメールを印刷する印刷処理を図5を用いて説明する。
【0055】
図5は、プリンタ80におけるPDLデータの印刷処理及びEメールの印刷処理を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、プリンタ80のCPU81がROM84に格納された制御プログラムに基づき実行する。
【0056】
ここで、プリンタ80は、受信したEメールの印刷以外にも、LAN70に接続されているPC(クライアント端末)72から送信されるページ記述言語(PDL)データの印刷も可能であるとするが、PDLについては周知であり且つPDLデータの印刷処理自体に特徴があるものではないので、本実施の形態ではその処理の詳細説明は省略する。
【0057】
図5において、プリンタ80がインターフェイス16を介して外部からEメール或いはPDLデータを入力(受信)すると、データ入力待ち状態(ステップS201)を終了し、プリンタ80のCPU81は入力されたデータがEメールであるかPDLデータであるかの判断を行う(ステップS202)。ステップS202において入力データがPDLデータであると判断した場合、CPU81はPDLデータの解析を行った後(ステップS203)、印刷が完了した用紙をプリンタ外部へ排紙する排紙命令がPDLデータに存在すると判断するまでの間(ステップS205でYes)、PDLデータに記述された各命令に従って画像イメージの生成処理(描画処理)を行う(ステップS204)。
【0058】
上記ステップS205において排紙命令がPDLデータに存在すると判断した場合、CPU81は上記描画処理によりRAM85上に生成した画像イメージをビデオ信号に変換し(ステップS206)、ビデオ信号をエンジン部82に転送することで、エンジン部82により用紙に印刷を行い(ステップS207)、印刷が完了した用紙をプリンタ外部へ排紙する(ステップS208)。その後、上記ステップS201に戻り、データ入力待ち状態となる。
【0059】
一方、上記ステップS202において入力データがEメールであると判断した場合、CPU81はエンジン部82によりEメールの印刷処理を行う(ステップS210)。その後、上記ステップS201に戻り、データ入力待ち状態となる。
【0060】
次に、上記図5のステップS210に示したEメールの印刷処理の詳細を図6を用いて説明する。
【0061】
図6は、Eメールの印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【0062】
図6において、プリンタ80のCPU81はEメールの印刷処理(ステップS210)に際し、外部から受信したEメールに含まれるMIME形式の全てのデータの解析が終了したか否かを判定する(ステップS211)。ステップS211においてMIME形式の全てのデータの解析が終了したと判断した場合、CPU81はステップS210のEメール印刷処理を終了し、図5のステップS201に戻りデータ入力待ち状態となる。一方、ステップS211において未解析のMIME形式のデータが存在すると判断した場合、CPU81はMIME形式のデータの解析を行う(ステップS212)。
【0063】
ステップS212におけるMIME形式のデータ解析の結果、Eメールに含まれるデータが、上記図3に示したメール本文101のように“ISO−2022−JP”の言語体系のテキストデータにより構成されている場合には(ステップS213でYes)、CPU81はEメールに含まれるデータをメール本文であると判断する。更に、CPU81はMIME形式における符号化方式を判断することで、符号化されたメール本文の符号復元化(復号化)を行い(ステップS214)、RAM85上に画像イメージの生成処理(描画処理)を行う(ステップS215)。
【0064】
更に、CPU81は上記描画処理で生成した画像イメージをビデオ信号に変換し(ステップS216)、ビデオ信号をエンジン部82に転送することで、エンジン部82により用紙に印刷を行い(ステップS217)、印刷が完了した用紙をプリンタ外部へ排紙する(ステップS218)。その後、上記ステップS211に戻り、引き続きMIME形式のデータ解析を継続する。
【0065】
一方、ステップS212におけるMIME形式のデータ解析の結果、Eメールに含まれるデータが、上記図3に示した添付ファイル102、103のようにJPEG画像データ或いはTIFF画像データの場合には(ステップS213でNo)、CPU81は添付ファイルがプリンタ80により印刷可能なデータ形式のファイルであるか否かを判定する(ステップS219)。
【0066】
ステップS219において添付ファイルがプリンタ80により印刷可能なデータ形式のファイルであると判断した場合は、CPU81は添付ファイルの符号復元化(復号化)、画像イメージの生成処理(描画処理)、画像イメージのビデオ信号への変換、印刷、排紙を行う(ステップS214〜ステップS218)。
【0067】
一方、ステップS219において添付ファイルがプリンタ80では印刷不可能なデータ形式のファイルであると判断した場合は、CPU81は添付ファイルの符号復元化(復号化)を行い(ステップS220)、符号復元化された添付ファイルをハードディスク或いはフラッシュメモリから構成される不揮発性メモリ87に格納する(ステップS221)。その後、上記ステップS211に戻り、引き続きMIME形式のデータ解析を継続する。
【0068】
ここで、印刷可能なデータ形式のファイルとは、JPEG形式やTIFF形式などの、PCやインターネット上で使用される一般的なデータ形式の画像ファイル、PDFやPostScriptなどのページ記述言語(PDL)のファイルとする。一方、印刷不可能なデータ形式のファイルとは、PCのアプリケーションソフト(ワードプロセッサソフト、表計算ソフト、ドロー系ソフト、ペイント系ソフト)などのアプリケーションソフト固有のデータ形式を用いたファイルとする。
【0069】
但し、JPEG形式やTIFF形式の画像ファイル、PDFやPostScriptのファイルのように、PCやインターネット上で使用される一般的なデータ形式のファイルであっても、プリンタ80で該データ形式のファイルの印刷が不可能な場合には、該ファイルを不揮発性メモリ87に格納するようにしてもよい。
【0070】
次に、プリンタ80の不揮発性メモリ87に格納されたファイルを、プリンタ80と同一のネットワーク上に接続されたPCにより取り出す方法について図1を用いて説明する。
【0071】
プリンタ80と、該プリンタ80が接続されているLAN70上に接続されているPC(クライアント端末)72との間において、プリンタ80は、FTP(File Transfer Protocol)等のファイル転送プロトコルを用いて、プリンタ内の不揮発性メモリ87に格納されているファイルをPC72側のハードディスクなどの不揮発性メモリに転送するファイル転送を行う。
【0072】
その結果、プリンタ80で印刷不可能であったデータ形式のファイルを、PC72が備える画像データ形式変換ソフトを用いることで、プリンタ80で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、或いは、アプリケーションソフト(ワードプロセッサソフト、表計算ソフト、ドロー系ソフト、ペイント系ソフト)などのアプリケーションソフト固有のデータ形式のファイルを、該アプリケーションソフトを用いることで、プリンタ80で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、変換したファイルをプリンタ80に送信することで、変換後のファイルをプリンタ80で印刷することが可能となる。
【0073】
尚、上述したFTPなどのファイル転送プロトコルの詳細については既知であるため、本実施の形態では説明を省略する。
【0074】
以上説明したように、本実施の形態によれば、プリンタ80がインターネット経由により受信したEメールを印刷する際に、Eメールにプリンタ80で印刷不可能なデータ形式のファイルが添付されている場合には、添付ファイルをプリンタ内の不揮発性メモリ87に格納し、プリンタ80が接続されているLAN70上に接続されているPC72に対してファイル転送を行い、PC72において添付ファイルのデータ形式をプリンタ80で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、変換した添付ファイルをプリンタ80に送信することで、プリンタ80で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【0075】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0076】
本実施の形態に係るEメールの送受信が可能なネットワークシステムの構成例(図1参照)、プリンタ80の構成例(図2参照)は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0077】
第1の実施の形態では、プリンタ80で印刷不可能なデータ形式のファイルをプリンタ内の不揮発性メモリ87に格納し、プリンタ80と同一のLAN70上に接続されたPC72に対しファイル転送する場合について説明したが、本実施の形態では、プリンタ80で印刷不可能なデータ形式のファイルをEメールに添付して、プリンタ80の管理者やLAN70の管理者宛に自動送信する場合について説明する。
【0078】
図7は、上記図5のステップS210に示したEメールの印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【0079】
図7のステップS211〜ステップS219までの処理は、上記図6のステップS211〜ステップS219までの処理と同一である。図7に示す処理が図6に示す処理と異なる点は次の通りである。
【0080】
即ち、図7のステップS219において添付ファイルがプリンタ80では印刷不可能なデータ形式のファイルであると判断した場合、CPU81は該ファイルをプリンタ80の管理者やLAN70の管理者宛のEメールに添付して、Eメールの自動転送を行う(ステップS230)。
【0081】
ここで、上記自動転送されたEメールは、プリンタ80の管理者やLAN70の管理者宛のEメールとしてメールサーバ73上にバックアップされる。これにより、例えばPC72のEメールソフトを用いてEメールの添付ファイルを取り出し、添付ファイルをプリンタ80で印刷可能なデータ形式に変換し、変換した添付ファイルをプリンタ80に送信することで、プリンタ80で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【0082】
尚、上記自動転送するEメールの転送先は、予めプリンタ80の不揮発性メモリ87などに記憶させておく。Eメールの転送先としては、上述したプリンタ80の管理者やLAN70の管理者以外に設定してもよく、更に、複数の転送先を設定してもよいとする。即ち、Eメールの転送先のメールアドレスは任意に設定可能である。
【0083】
更に、Eメールの送信者を転送先としてEメール転送することで、送信者に対し印刷できなかったことを通知してもよい。
【0084】
以上説明したように、本実施の形態によれば、プリンタ80がインターネット経由により受信したEメールを印刷する際に、Eメールにプリンタ80で印刷不可能なデータ形式のファイルが添付されている場合には、印刷不可能なデータ形式のファイルをEメールに添付してプリンタ80の管理者やLAN70の管理者に自動的に転送することにより、プリンタ80で印刷不可能なデータ形式のファイルがプリンタ80に送信されたことを設定された転送先に対し自動的に通知することができると共に、ファイル転送の操作の手間を省くことができる。
【0085】
また、自動転送されたEメールは、プリンタ80の管理者やLAN70の管理者宛のEメールとしてメールサーバ73上にバックアップされるため、PCのEメールソフトを用いてEメールの添付ファイルを取り出し、添付ファイルをプリンタ80で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、変換した添付ファイルをプリンタ80に送信することで、プリンタ80で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【0086】
尚、上記実施の形態では、スキャナ10、PC30、PC40、携帯電話機50の何れかから、PDLファイルを添付したEメールをプリンタ80に送信する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら以外の機器、例えば携帯情報端末(PDA)などの機器から、ファイルを添付したEメールをプリンタ80に送信することも可能である。
【0087】
また、上記実施の形態では、プリンタ80をレーザビームプリンタとした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクジェットプリンタ、昇華プリンタ、銀塩プリンタ等の、他の印刷方式によるプリンタを用いてもよい。
【0088】
また、上記実施の形態では、印刷装置をプリンタとした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、複写機や複合機に適用してもよい。
【0089】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図5、図6、図7のフローチャート)をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによって、達成することができる。
【0090】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記憶媒体から直接供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0091】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0092】
また、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読出して実行することによっても、達成することができる。
【0093】
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0094】
プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、ROM、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(登録商標)、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
【0095】
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現することができる。
【0096】
更に、本発明は、前述した実施の形態を実現するソフトウェアのプログラムがネットワーク上のデータベース又はホームページから通信プログラムによりダウンロードされ、このプログラムを読出して実行することによって達成することができる。
【0097】
上記プログラムは、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページからコンピュータプログラム自体、又は自動インストール機能を含む圧縮ファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給することができる。
【0098】
また、上記プログラムは、プログラムコードを暗号化した上で格納したCD−ROM等の記憶媒体をユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムコードを実行してコンピュータにインストールさせることによっても供給することができる。
【0099】
上述した実施の形態の機能は、プログラムコードを複数のファイルに分割し、夫々のファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現することができる。即ち、本発明の機能処理をコンピュータで実現させるためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明を構成する。
【0100】
また、上述した実施の形態の機能は、記憶媒体から読出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード又はコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備えられたメモリに書込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボード又は機能拡張ユニットに備えられたCPU又はMPU等が実際の処理の一部又は全部を実行することによっても実現することができる。
【0101】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0102】
〔実施態様1〕 印刷装置と情報処理装置とを通信可能に接続した印刷システムにおいて、
前記印刷装置は、通信媒体を介して電子メールを受信する通信手段と、受信した電子メールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷不可能と判断された場合に前記添付ファイルを記憶手段に格納し、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを前記情報処理装置に転送する制御手段とを備え、
前記情報処理装置は、前記印刷装置から転送された前記添付ファイルを、前記印刷装置で印刷可能なファイルに変換する変換手段を備えることを特徴とする印刷システム。
【0103】
この実施態様により、印刷装置は、受信した電子メールに添付されたファイルが印刷不可能な場合に添付ファイルを記憶手段に格納し、記憶手段に格納された添付ファイルを転送し、情報処理装置は、印刷装置から転送された添付ファイルを印刷装置で印刷可能なファイルに変換するので、情報処理装置から変換後の添付ファイルを印刷装置に送信することにより、印刷装置で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【0104】
〔実施態様2〕 前記印刷装置の前記判断手段は、前記添付ファイルが印刷可能か否かを前記添付ファイルのデータ形式に基づいて判断することを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0105】
〔実施態様3〕 前記情報処理装置の前記変換手段は、前記印刷装置から転送された前記添付ファイルを、前記印刷装置で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、前記印刷装置に送信することを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0106】
この実施態様により、印刷装置は、受信した電子メールに添付されたファイルが印刷不可能なデータ形式のファイルの場合に添付ファイルを記憶手段に格納し、記憶手段に格納された添付ファイルを転送し、情報処理装置は、印刷装置から転送された添付ファイルを印刷装置で印刷可能なデータ形式のファイルに変換し、変換後の添付ファイルを印刷装置に送信するので、印刷装置で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【0107】
〔実施態様4〕 前記印刷装置は、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷可能と判断された場合に、前記添付ファイルのデータ形式に基づいて印刷画像を生成し印刷を行う印刷手段を備えることを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0108】
〔実施態様5〕 前記印刷装置の前記記憶手段は、ハードディスク或いはフラッシュメモリから構成される不揮発性の記憶手段であることを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0109】
〔実施態様6〕 前記印刷装置の前記制御手段は、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを、FTP(File Transfer Protocol)を含むファイル転送プロトコルを用いて転送することを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0110】
〔実施態様7〕 前記印刷装置の前記制御手段は、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷不可能なデータ形式のファイルと判断された場合に、前記添付ファイルを電子メールに添付し前記通信手段により設定された転送先に転送することを特徴とする実施態様1記載の印刷システム。
【0111】
この実施態様により、印刷装置で印刷不可能なファイルが印刷装置に送信されたことを設定された転送先に対し自動的に通知することができると共に、ファイル転送の操作の手間を省くことができる。
【0112】
〔実施態様8〕 前記電子メールの転送先の電子メールアドレスは任意に設定可能であることを特徴とする実施態様7記載の印刷システム。
【0113】
〔実施態様9〕 通信媒体を介して電子メールを受信する通信手段と、受信した電子メールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷不可能と判断された場合に前記添付ファイルを記憶手段に格納し、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを転送する制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
【0114】
〔実施態様10〕 前記判断手段は、前記添付ファイルが印刷可能か否かを前記添付ファイルのデータ形式に基づいて判断することを特徴とする実施態様9記載の印刷装置。
【0115】
〔実施態様11〕 前記判断手段により前記添付ファイルが印刷可能と判断された場合に、前記添付ファイルのデータ形式に基づいて印刷画像を生成し印刷を行う印刷手段を備えることを特徴とする実施態様9記載の印刷装置。
【0116】
〔実施態様12〕 前記記憶手段は、ハードディスク或いはフラッシュメモリから構成される不揮発性の記憶手段であることを特徴とする実施態様9記載の印刷装置。
【0117】
〔実施態様13〕 前記制御手段は、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを、FTP(File Transfer Protocol)を含むファイル転送プロトコルを用いて転送することを特徴とする実施態様9記載の印刷装置。
【0118】
〔実施態様14〕 前記制御手段は、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷不可能なデータ形式のファイルと判断された場合に、前記添付ファイルを電子メールに添付し前記通信手段により設定された転送先に転送することを特徴とする実施態様9記載の印刷装置。
【0119】
〔実施態様15〕 前記電子メールの転送先の電子メールアドレスは任意に設定可能であることを特徴とする実施態様14記載の印刷装置。
【0120】
〔実施態様16〕 印刷装置と情報処理装置とを通信可能に接続した印刷システムにより実行されるファイル処理方法において、
前記印刷装置により通信媒体を介して電子メールを受信する通信ステップと、受信した電子メールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能か否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにより前記添付ファイルが印刷不可能と判断された場合に前記添付ファイルを記憶手段に格納し、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを前記情報処理装置に転送する制御ステップと、前記印刷装置から転送された前記添付ファイルを、前記情報処理装置により前記印刷装置で印刷可能なファイルに変換する変換ステップとを備えることを特徴とするファイル処理方法。
【0121】
〔実施態様17〕 印刷装置と情報処理装置とを通信可能に接続した印刷システムのファイル処理方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記印刷装置により通信媒体を介して電子メールを受信する通信モジュールと、受信した電子メールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能か否かを判断する判断モジュールと、前記判断モジュールにより前記添付ファイルが印刷不可能と判断された場合に前記添付ファイルを記憶手段に格納し、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを前記情報処理装置に転送する制御モジュールと、前記印刷装置から転送された前記添付ファイルを、前記情報処理装置により前記印刷装置で印刷可能なファイルに変換する変換モジュールとを備えることを特徴とするプログラム。
【0122】
〔実施態様18〕 前記実施態様17記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0123】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、印刷装置は、受信した電子メールに添付されたファイルが印刷不可能な場合に添付ファイルを記憶手段に格納し、記憶手段に格納された添付ファイルを情報処理装置に転送し、情報処理装置は、印刷装置から転送された添付ファイルを印刷装置で印刷可能なファイルに変換するので、情報処理装置から変換後の添付ファイルを印刷装置に送信することにより、印刷装置で添付ファイルを印刷することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るEメールの送受信が可能なネットワークシステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】プリンタの構成例を示す構成図である。
【図3】メール本文にファイルを添付したEメールの構成例を示す図である。
【図4】Eメールのメール本文と添付ファイルの印刷例を示す図である。
【図5】プリンタにおけるPDLデータの印刷処理及びEメールの印刷処理を示すフローチャートである。
【図6】Eメールの印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るプリンタにおけるEメールの印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 スキャナ
11 CPU
13 操作部
16 インターフェイス
17、70 LAN
18、71 ルータ
19、20、30、40、72、73 PC
31 モデム
41 データ通信用公衆電話機
50 携帯電話機
60 インターネット
80 プリンタ
81 CPU
86 インターフェイス
Claims (1)
- 印刷装置と情報処理装置とを通信可能に接続した印刷システムにおいて、
前記印刷装置は、通信媒体を介して電子メールを受信する通信手段と、受信した電子メールにファイルが添付されていた場合に添付ファイルが印刷可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記添付ファイルが印刷不可能と判断された場合に前記添付ファイルを記憶手段に格納し、前記記憶手段に格納された前記添付ファイルを前記情報処理装置に転送する制御手段とを備え、
前記情報処理装置は、前記印刷装置から転送された前記添付ファイルを、前記印刷装置で印刷可能なファイルに変換する変換手段を備えることを特徴とする印刷システム。
Priority Applications (1)
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JP2003168892A JP2005004586A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | 印刷システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=34094192
Family Applications (1)
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JP2003168892A Withdrawn JP2005004586A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | 印刷システム |
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- 2003-06-13 JP JP2003168892A patent/JP2005004586A/ja not_active Withdrawn
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