JP2005003773A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非接触型の赤外線検知体を用いても、設置場所の考慮が必要無く、検出精度が良く、定着装置交換時のコストアップともならない画像形成装置を提供する。
【解決手段】サーモパイル5の位置決めを行うために筐体板金9にくぼみを設けており、サーモパイル5をくぼみに嵌めて安定した状態で固定すると同時に、サーモパイル5と筐体板金9とが密に接触して熱的に結合できるように固定部材10で押さえ付けている。
【選択図】 図3
【解決手段】サーモパイル5の位置決めを行うために筐体板金9にくぼみを設けており、サーモパイル5をくぼみに嵌めて安定した状態で固定すると同時に、サーモパイル5と筐体板金9とが密に接触して熱的に結合できるように固定部材10で押さえ付けている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関するものであり、特に、定着装置の温度検出を非接触で赤外線量により検出する場合の赤外線検知体の配置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の複写機・プリンタ等の画像形成装置では、定着装置の温度検出体としてサーミスタが利用されていた。
【0003】
このようなサーミスタでの温度検出は、例えば定着装置内部の定着ローラにサーミスタを接触させることで温度を検出する手法が多く用いられていた。接触型のサーミスタによる温度検出方式では、温度検出体であるサーミスタの使用温度範囲が広く、定着ローラの加熱部分の温度を接触状態で直接検出することが可能であった。
【0004】
また、近年、定着ローラに非接触な非接触型の検知体にて画像形成装置の定着装置の温度制御を行う方式も提案されている。
【0005】
特許文献1には、非接触型の赤外線温度センサを定着装置内部の定着ローラの温度検出及び記録材の搬送状態の検出に利用した内容が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−259036号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非接触型の赤外線温度センサの中でもサーモパイル等に関しては、以下のような課題がある。
【0008】
(1)非接触型のサーモパイルを利用した場合、サーモパイルの使用温度範囲がサーミスタより制約を受けるので設置する場所を考慮する必要がある。
【0009】
(2)サーモパイルを利用した際、サーモパイルの周囲温度による温度の補正が必要であり周辺回路が複雑化すると共に、周囲温度変化が大きいと、検出精度にも影響を与える場合がある。
【0010】
(3)上述の(2)のようにサーモパイルと周辺回路が複雑化するため、定着装置の交換等が必要になった場合に、サーモパイルや周辺回路を定着装置内部に配置していると、定着装置交換時のコストアップの要因にもなる。
【0011】
本発明は上記の従来技術に鑑みてなされたもので、その目的は、非接触型の赤外線検知体を用いても、設置場所の考慮が必要無く、検出精度が良く、定着装置交換時のコストアップともならない画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、加熱手段を有する定着回転体と、該定着回転体に圧接する加圧回転体と、前記定着回転体から放射される赤外線量を前記定着回転体から離間して測定する非接触型の赤外線検知体と、該赤外線検知体からの検知出力を温度出力へ出力変換する出力変換手段と、前記出力変換手段からの温度出力に応じて当該温度出力を所定温度に制御するように前記加熱手段への給電量を制御する給電量制御手段と、前記赤外線検知体と画像形成装置の筐体部とが熱的に結合するように、前記赤外線検知体を前記筐体部に固定する固定手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
前記赤外線検知体と前記筐体部との間及び前記赤外線検知体と前記固定手段との間に熱伝導する熱伝導シート部材を介在させることが好適である。
【0014】
前記筐体部と前記固定手段とによって、前記赤外線検知体の受光部に対しての視野角を制限する視野角制限手段を構成することが好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1〜図3を参照して、第1の実施の形態について説明する。
【0017】
まず、図1を用いて画像形成装置の全体構成及び動作を説明する。図1は画像形成装置の概略構成断面図を示す。
【0018】
画像形成装置本体40の上面には、自動原稿読み取り部41が位置している。自動原稿読み取り部41は、原稿の両面を反転し、プラテンガラス上に自動給送し、CCD等の受光素子によってプラテンガラス上の原稿の画像情報を読み取り、画像信号として出力する。
【0019】
次に、不図示の画像処理部で自動原稿読み取り部41より出力する画像信号を、レーザ記録に適した記録信号に変換、処理を行う。
【0020】
レーザ光学系42は、記録信号によって発光し、回転する感光ドラム43上に光走査を行い、一次帯電器45によって帯電された感光ドラム43上に潜像を形成する。
【0021】
ここで、感光ドラム43とその周辺部に設けた一次帯電器45、表面電位計50、現像器46、ポスト帯電器47、転写帯電器51、分離帯電器52、クリーナ48、前露光ランプ49とから画像形成部44が構成されている。
【0022】
画像形成部44は、感光ドラム43上の潜像を現像してトナー像とする。その後、トナー像は、感光ドラム43上から給紙部20のいずれかから同期して給紙されるシートとしての記録材P上に転写される。
【0023】
片面画像形成モード時は、転写後のトナー像を保持した記録材Pは搬送ベルト53で搬送され定着装置1で定着された後、排紙部56より排出される。
【0024】
なお、排紙部56には、図示されていないが、ステープル等の仕上げを可能とするフィニッシャが設けられていて、排紙された複数枚の記録材P毎にステープル処理がなされる。
【0025】
両面画像形成モード時は、定着装置1によって記録材Pの片面への画像定着を終了した片面画像形成済みの記録材Pは、反転搬送部60へ搬送され、反転部31で反転された後、反転された記録材Pを搬送する反転搬送路を通過して画像形成部44へ再送され、記録材Pの裏面へのトナー像の転写が行われる。
【0026】
次に図2を用いて本発明の特徴部分である定着装置1の周辺構成を説明する。
【0027】
図2において、定着装置1には定着回転体としての定着ローラ2が配置されている。定着ローラ2の内部は中空構造であり、加熱手段としてのヒータ3が配置されている。
【0028】
定着ローラ2には加圧回転体としての加圧ローラ4が押し当てられており、定着ローラ2に加圧ローラ4が圧接している。
【0029】
よって、定着ローラ2と加圧ローラ4との間を未定着トナー画像を載せた記録材Pが通過することで、記録材P上にトナー画像が固定定着される。
【0030】
定着ローラ2に離間して非接触型の赤外線検知体としてのサーモパイル5が配置されている。
【0031】
サーモパイル5は、定着ローラ2と加圧ローラ4とが長手方向において記録材Pを通過させる通過域で定着ローラ2に対向して配置され、定着ローラ2の表面の赤外線量を測定する。
【0032】
サーモパイル5につながった出力変換手段6は、サーモパイル5の赤外線量を検知した検知出力の信号を、サーモパイル5の周囲温度等補正項を加えて定着ローラ2の表面の温度出力に変換する。
【0033】
出力変換手段6につながった給電量制限手段7は、出力変換手段6の温度出力と、画像形成装置の各動作モードによって与えられる目標温度(図示せず)と、の比較を行い、給電量制限手段7で交流入力8を制御してヒータ3へ接続されるラインの給電量を減らし、定着装置1の定着ローラ2の表面温度を一定にしている。
【0034】
本実施の形態では、定着装置1の定着ローラ2の表面温度について、画像形成装置の各動作モードによって与えられる目標温度(図示せず)による比較を行い、給電量制限手段7にて選択されたヒータ3の電力量を制御して、所定の目標温度の範囲に温度制御している。
【0035】
次に、図3を用いて非接触型の赤外線センサであるサーモパイルの実装状態について説明する。
【0036】
本実施の形態では、画像形成装置の筐体部である筐体板金9にサーモパイル5を固定手段としての固定部材10で押さえ付けて固定されている。
【0037】
サーモパイル5は、定着装置1の内部の定着ローラ2における記録材Pの通過域の表面温度を測定するために、定着ローラ2に対向する位置に離間して配置されると同時に、画像形成装置の構造体である筐体板金9に固定部材10で押さえ付けて固定されている。
【0038】
本実施の形態では、サーモパイル5の位置決めを行うために筐体板金9にくぼみを設けており、サーモパイル5をくぼみに嵌めて安定した状態で固定すると同時に、サーモパイル5と筐体板金9とが密に接触して熱的に結合できるように固定部材10で押さえ付けている。
【0039】
以上の構成によって、サーモパイル5の使用温度範囲がサーミスタより制約を受けても、設置する場所を考慮する必要が無く、画像形成装置の筐体板金9に設置できる。
【0040】
また、本実施の形態では、サーモパイル5の周囲温度変化が大きくても、サーモパイル5と筐体板金9及びサーモパイル5と固定部材10とが密に接触して熱的に結合されており、サーモパイル5の熱は筐体板金9及び固定部材10に分散されるので、サーモパイル5の検出精度に影響は無い。
【0041】
さらに、サーモパイル5と周辺回路が複雑化して設けられていても、定着装置1とは離間して定着装置1の内部に設けられていないので、定着装置1の交換時のコストアップの要因とはならない。
【0042】
(第2の実施の形態)
図4を用いて第2の実施の形態を説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態とサーモパイルの実装状態が異なるだけである。その他の構成は略同一であるので、同符号を付して説明を省略する。
【0043】
第1の実施の形態のように、サーモパイル5を直接筐体板金9に固定すると、サーモパイル5に機械的なストレスを与える可能性がある。
【0044】
そこで、本実施の形態では、サーモパイル5と画像形成装置の構造体である筐体板金9との間に、熱伝導シート部材としてのシート11(例えば熱伝導の良いシートや熱伝導の良好で且つ電気的導電性を有するシート等)を挿入する。即ち、サーモパイル5と筐体板金9との間及びサーモパイル5と固定部材10との間に、シート11を介在させている。
【0045】
このシート11によって、サーモパイル5と筐体板金9との熱的結合を保持しつつ、サーモパイル5の機械的なストレスを緩和させる機能を持たせることで、サーモパイル5についての機械的なストレスに対しても安定した構成となる。
【0046】
(第3の実施の形態)
図5を用いて第3の実施の形態を説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態とサーモパイルの実装状態が異なるだけである。その他の構成は略同一であるので、同符号を付して説明を省略する。
【0047】
本実施の形態でも、サーモパイル5は、画像形成装置の筐体板金9に固定部材10で押さえ付けて固定されている。
【0048】
そして、画像形成装置の筐体板金9側には、サーモパイル5を安定して固定及び位置決めを行うためのくぼみ、並びに、サーモパイル5の受光部である窓部前側(くぼみの定着ローラ2側)については、定着ローラ2の方向へ向かうに連れて縮径されるテーパ部を設けて視野角を制限している。
【0049】
また、固定部材10も、サーモパイル5の窓部前側に視野角を制限するように固定部材10を定着ローラ2の方向へ向かうに連れて縮径されるテーパ部を設けて延長することで、筐体板金9及び固定部材10にて視野角制限手段を構成している。
【0050】
この構成によって、第1の実施の形態で得られる効果の他に、サーモパイル5の視野角制限手段を構成することによって、簡単な構成にて定着ローラ2の赤外線量を正確に測定することができ、安定した温度検出が可能となる。
【0051】
また、第1の実施の形態と同様にサーモパイル5を筐体板金9に直接固定すると、サーモパイル5に機械的なストレスを与える可能性があるので、第2の実施の形態のようにシート11をサーモパイル5と筐体板金9との間に挿入する構成とすることもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、非接触型の赤外線検知体を定着装置から離間して画像形成装置の筐体に設置するので、設置場所の考慮が必要無い。
【0053】
また、非接触型の赤外線検知体と画像形成装置の筐体との熱的結合を行うことで、周辺温度の温度変化等によらず、安定した状態で精度の良い温度測定が可能となった。
【0054】
さらに、非接触型の赤外線検知体やその周辺回路を定着装置とは別に分離して配置するので、非接触型の赤外線検知体やその周辺回路は定着装置等のトラブルの際にも交換が不要となり、コストアップともならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す概略断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る定着装置を示す概略構成図である。
【図3】第1の実施の形態に係るサーモパイルの実装状態を示す概略構成図である。
【図4】第2の実施の形態に係るサーモパイルの実装状態を示す概略構成図である。
【図5】第3の実施の形態に係るサーモパイルの実装状態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 定着装置
2 定着ローラ
3 ヒータ
4 加圧ローラ
5 サーモパイル
6 出力変換手段
7 給電量制限手段
8 交流入力
9 筐体板金
10 固定部材
11 シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関するものであり、特に、定着装置の温度検出を非接触で赤外線量により検出する場合の赤外線検知体の配置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の複写機・プリンタ等の画像形成装置では、定着装置の温度検出体としてサーミスタが利用されていた。
【0003】
このようなサーミスタでの温度検出は、例えば定着装置内部の定着ローラにサーミスタを接触させることで温度を検出する手法が多く用いられていた。接触型のサーミスタによる温度検出方式では、温度検出体であるサーミスタの使用温度範囲が広く、定着ローラの加熱部分の温度を接触状態で直接検出することが可能であった。
【0004】
また、近年、定着ローラに非接触な非接触型の検知体にて画像形成装置の定着装置の温度制御を行う方式も提案されている。
【0005】
特許文献1には、非接触型の赤外線温度センサを定着装置内部の定着ローラの温度検出及び記録材の搬送状態の検出に利用した内容が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−259036号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非接触型の赤外線温度センサの中でもサーモパイル等に関しては、以下のような課題がある。
【0008】
(1)非接触型のサーモパイルを利用した場合、サーモパイルの使用温度範囲がサーミスタより制約を受けるので設置する場所を考慮する必要がある。
【0009】
(2)サーモパイルを利用した際、サーモパイルの周囲温度による温度の補正が必要であり周辺回路が複雑化すると共に、周囲温度変化が大きいと、検出精度にも影響を与える場合がある。
【0010】
(3)上述の(2)のようにサーモパイルと周辺回路が複雑化するため、定着装置の交換等が必要になった場合に、サーモパイルや周辺回路を定着装置内部に配置していると、定着装置交換時のコストアップの要因にもなる。
【0011】
本発明は上記の従来技術に鑑みてなされたもので、その目的は、非接触型の赤外線検知体を用いても、設置場所の考慮が必要無く、検出精度が良く、定着装置交換時のコストアップともならない画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、加熱手段を有する定着回転体と、該定着回転体に圧接する加圧回転体と、前記定着回転体から放射される赤外線量を前記定着回転体から離間して測定する非接触型の赤外線検知体と、該赤外線検知体からの検知出力を温度出力へ出力変換する出力変換手段と、前記出力変換手段からの温度出力に応じて当該温度出力を所定温度に制御するように前記加熱手段への給電量を制御する給電量制御手段と、前記赤外線検知体と画像形成装置の筐体部とが熱的に結合するように、前記赤外線検知体を前記筐体部に固定する固定手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
前記赤外線検知体と前記筐体部との間及び前記赤外線検知体と前記固定手段との間に熱伝導する熱伝導シート部材を介在させることが好適である。
【0014】
前記筐体部と前記固定手段とによって、前記赤外線検知体の受光部に対しての視野角を制限する視野角制限手段を構成することが好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1〜図3を参照して、第1の実施の形態について説明する。
【0017】
まず、図1を用いて画像形成装置の全体構成及び動作を説明する。図1は画像形成装置の概略構成断面図を示す。
【0018】
画像形成装置本体40の上面には、自動原稿読み取り部41が位置している。自動原稿読み取り部41は、原稿の両面を反転し、プラテンガラス上に自動給送し、CCD等の受光素子によってプラテンガラス上の原稿の画像情報を読み取り、画像信号として出力する。
【0019】
次に、不図示の画像処理部で自動原稿読み取り部41より出力する画像信号を、レーザ記録に適した記録信号に変換、処理を行う。
【0020】
レーザ光学系42は、記録信号によって発光し、回転する感光ドラム43上に光走査を行い、一次帯電器45によって帯電された感光ドラム43上に潜像を形成する。
【0021】
ここで、感光ドラム43とその周辺部に設けた一次帯電器45、表面電位計50、現像器46、ポスト帯電器47、転写帯電器51、分離帯電器52、クリーナ48、前露光ランプ49とから画像形成部44が構成されている。
【0022】
画像形成部44は、感光ドラム43上の潜像を現像してトナー像とする。その後、トナー像は、感光ドラム43上から給紙部20のいずれかから同期して給紙されるシートとしての記録材P上に転写される。
【0023】
片面画像形成モード時は、転写後のトナー像を保持した記録材Pは搬送ベルト53で搬送され定着装置1で定着された後、排紙部56より排出される。
【0024】
なお、排紙部56には、図示されていないが、ステープル等の仕上げを可能とするフィニッシャが設けられていて、排紙された複数枚の記録材P毎にステープル処理がなされる。
【0025】
両面画像形成モード時は、定着装置1によって記録材Pの片面への画像定着を終了した片面画像形成済みの記録材Pは、反転搬送部60へ搬送され、反転部31で反転された後、反転された記録材Pを搬送する反転搬送路を通過して画像形成部44へ再送され、記録材Pの裏面へのトナー像の転写が行われる。
【0026】
次に図2を用いて本発明の特徴部分である定着装置1の周辺構成を説明する。
【0027】
図2において、定着装置1には定着回転体としての定着ローラ2が配置されている。定着ローラ2の内部は中空構造であり、加熱手段としてのヒータ3が配置されている。
【0028】
定着ローラ2には加圧回転体としての加圧ローラ4が押し当てられており、定着ローラ2に加圧ローラ4が圧接している。
【0029】
よって、定着ローラ2と加圧ローラ4との間を未定着トナー画像を載せた記録材Pが通過することで、記録材P上にトナー画像が固定定着される。
【0030】
定着ローラ2に離間して非接触型の赤外線検知体としてのサーモパイル5が配置されている。
【0031】
サーモパイル5は、定着ローラ2と加圧ローラ4とが長手方向において記録材Pを通過させる通過域で定着ローラ2に対向して配置され、定着ローラ2の表面の赤外線量を測定する。
【0032】
サーモパイル5につながった出力変換手段6は、サーモパイル5の赤外線量を検知した検知出力の信号を、サーモパイル5の周囲温度等補正項を加えて定着ローラ2の表面の温度出力に変換する。
【0033】
出力変換手段6につながった給電量制限手段7は、出力変換手段6の温度出力と、画像形成装置の各動作モードによって与えられる目標温度(図示せず)と、の比較を行い、給電量制限手段7で交流入力8を制御してヒータ3へ接続されるラインの給電量を減らし、定着装置1の定着ローラ2の表面温度を一定にしている。
【0034】
本実施の形態では、定着装置1の定着ローラ2の表面温度について、画像形成装置の各動作モードによって与えられる目標温度(図示せず)による比較を行い、給電量制限手段7にて選択されたヒータ3の電力量を制御して、所定の目標温度の範囲に温度制御している。
【0035】
次に、図3を用いて非接触型の赤外線センサであるサーモパイルの実装状態について説明する。
【0036】
本実施の形態では、画像形成装置の筐体部である筐体板金9にサーモパイル5を固定手段としての固定部材10で押さえ付けて固定されている。
【0037】
サーモパイル5は、定着装置1の内部の定着ローラ2における記録材Pの通過域の表面温度を測定するために、定着ローラ2に対向する位置に離間して配置されると同時に、画像形成装置の構造体である筐体板金9に固定部材10で押さえ付けて固定されている。
【0038】
本実施の形態では、サーモパイル5の位置決めを行うために筐体板金9にくぼみを設けており、サーモパイル5をくぼみに嵌めて安定した状態で固定すると同時に、サーモパイル5と筐体板金9とが密に接触して熱的に結合できるように固定部材10で押さえ付けている。
【0039】
以上の構成によって、サーモパイル5の使用温度範囲がサーミスタより制約を受けても、設置する場所を考慮する必要が無く、画像形成装置の筐体板金9に設置できる。
【0040】
また、本実施の形態では、サーモパイル5の周囲温度変化が大きくても、サーモパイル5と筐体板金9及びサーモパイル5と固定部材10とが密に接触して熱的に結合されており、サーモパイル5の熱は筐体板金9及び固定部材10に分散されるので、サーモパイル5の検出精度に影響は無い。
【0041】
さらに、サーモパイル5と周辺回路が複雑化して設けられていても、定着装置1とは離間して定着装置1の内部に設けられていないので、定着装置1の交換時のコストアップの要因とはならない。
【0042】
(第2の実施の形態)
図4を用いて第2の実施の形態を説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態とサーモパイルの実装状態が異なるだけである。その他の構成は略同一であるので、同符号を付して説明を省略する。
【0043】
第1の実施の形態のように、サーモパイル5を直接筐体板金9に固定すると、サーモパイル5に機械的なストレスを与える可能性がある。
【0044】
そこで、本実施の形態では、サーモパイル5と画像形成装置の構造体である筐体板金9との間に、熱伝導シート部材としてのシート11(例えば熱伝導の良いシートや熱伝導の良好で且つ電気的導電性を有するシート等)を挿入する。即ち、サーモパイル5と筐体板金9との間及びサーモパイル5と固定部材10との間に、シート11を介在させている。
【0045】
このシート11によって、サーモパイル5と筐体板金9との熱的結合を保持しつつ、サーモパイル5の機械的なストレスを緩和させる機能を持たせることで、サーモパイル5についての機械的なストレスに対しても安定した構成となる。
【0046】
(第3の実施の形態)
図5を用いて第3の実施の形態を説明する。本実施の形態では、第1の実施の形態とサーモパイルの実装状態が異なるだけである。その他の構成は略同一であるので、同符号を付して説明を省略する。
【0047】
本実施の形態でも、サーモパイル5は、画像形成装置の筐体板金9に固定部材10で押さえ付けて固定されている。
【0048】
そして、画像形成装置の筐体板金9側には、サーモパイル5を安定して固定及び位置決めを行うためのくぼみ、並びに、サーモパイル5の受光部である窓部前側(くぼみの定着ローラ2側)については、定着ローラ2の方向へ向かうに連れて縮径されるテーパ部を設けて視野角を制限している。
【0049】
また、固定部材10も、サーモパイル5の窓部前側に視野角を制限するように固定部材10を定着ローラ2の方向へ向かうに連れて縮径されるテーパ部を設けて延長することで、筐体板金9及び固定部材10にて視野角制限手段を構成している。
【0050】
この構成によって、第1の実施の形態で得られる効果の他に、サーモパイル5の視野角制限手段を構成することによって、簡単な構成にて定着ローラ2の赤外線量を正確に測定することができ、安定した温度検出が可能となる。
【0051】
また、第1の実施の形態と同様にサーモパイル5を筐体板金9に直接固定すると、サーモパイル5に機械的なストレスを与える可能性があるので、第2の実施の形態のようにシート11をサーモパイル5と筐体板金9との間に挿入する構成とすることもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、非接触型の赤外線検知体を定着装置から離間して画像形成装置の筐体に設置するので、設置場所の考慮が必要無い。
【0053】
また、非接触型の赤外線検知体と画像形成装置の筐体との熱的結合を行うことで、周辺温度の温度変化等によらず、安定した状態で精度の良い温度測定が可能となった。
【0054】
さらに、非接触型の赤外線検知体やその周辺回路を定着装置とは別に分離して配置するので、非接触型の赤外線検知体やその周辺回路は定着装置等のトラブルの際にも交換が不要となり、コストアップともならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す概略断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る定着装置を示す概略構成図である。
【図3】第1の実施の形態に係るサーモパイルの実装状態を示す概略構成図である。
【図4】第2の実施の形態に係るサーモパイルの実装状態を示す概略構成図である。
【図5】第3の実施の形態に係るサーモパイルの実装状態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 定着装置
2 定着ローラ
3 ヒータ
4 加圧ローラ
5 サーモパイル
6 出力変換手段
7 給電量制限手段
8 交流入力
9 筐体板金
10 固定部材
11 シート
Claims (3)
- 加熱手段を有する定着回転体と、
該定着回転体に圧接する加圧回転体と、
前記定着回転体から放射される赤外線量を前記定着回転体から離間して測定する非接触型の赤外線検知体と、
該赤外線検知体からの検知出力を温度出力へ出力変換する出力変換手段と、
前記出力変換手段からの温度出力に応じて当該温度出力を所定温度に制御するように前記加熱手段への給電量を制御する給電量制御手段と、
前記赤外線検知体と画像形成装置の筐体部とが熱的に結合するように、前記赤外線検知体を前記筐体部に固定する固定手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記赤外線検知体と前記筐体部との間及び前記赤外線検知体と前記固定手段との間に熱伝導する熱伝導シート部材を介在させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記筐体部と前記固定手段とによって、前記赤外線検知体の受光部に対しての視野角を制限する視野角制限手段を構成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003164876A JP2005003773A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003164876A JP2005003773A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005003773A true JP2005003773A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34091529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003164876A Withdrawn JP2005003773A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005003773A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009098361A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置、画像形成装置、および定着装置の制御方法 |
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2003
- 2003-06-10 JP JP2003164876A patent/JP2005003773A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009098361A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置、画像形成装置、および定着装置の制御方法 |
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Legal Events
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