JP2005003287A - 燃焼器 - Google Patents

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Soichi Yamamoto
惣一 山本
Toshinori Yuki
利則 結城
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Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Yamamoto and Co Ltd
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Abstract

【課題】正常に着火したかあるいは燃焼状態が正常か否かを確実に判定することができ、しかも塵や埃等の汚れにより検知精度が低下した場合にはこれを速やかに報知でき、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現することができる燃焼器を得る。
【解決手段】バーナーの火炎検知器(光検出素子)による検出信号に基づいた検出値Aを比較して着火状態を判定するための第1の閾値Xと、この第1の閾値Xよりも着火判定側に高くかつ火炎検知器の最大検知レベルよりも低い値の第2の閾値Yと、が設定されている。しかも、検出値Aが、第1の閾値X及び第2の閾値Yを一旦超えた後に(正常に着火した後に)、燃焼器停止操作を伴わない状態で第2の閾値Yを下回った時点で、火炎検知器が汚れ状態であると判定し、警報器によって当該汚れ状態が装置の使用者に報知される。したがって、使用者は、火炎検知器の清掃等の対策を速やかに実施することが可能になる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は穀物乾燥装置等に適用される燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】
穀物を乾燥するために、機体内で穀物を循環流動させながら乾燥風を送給して乾燥する循環型穀物乾燥装置のうち、遠赤外線発生機を備え穀物に遠赤外線を放射して乾燥する穀物遠赤外線乾燥装置が知られている(一例として、特許文献1参照)。
【0003】
この種の穀物遠赤外線乾燥装置においては、通気性の隔壁によって導風路及び排風路が形成されており、導風路と排風路の間が穀物が流下する穀物流下路となっている。また、導風路は燃焼器に連通されており、排風路は吸引排風機に連通されている。さらに、導風路内には、遠赤外線発生機が配置されており、燃焼器に連結されている。燃焼器は、例えば、燃料噴射ノズルとこの燃料噴射ノズルの周囲を被覆するドラフトチューブとを有した所謂ガンタイプバーナーが用いられており、燃料噴射ノズルから燃料を噴射しこの噴射された燃料へ空気を送給しながら燃焼させて、乾燥風(熱風)を生成している。
【0004】
穀物を乾燥する際には、導風路から穀物流下路へ乾燥風が送給され、穀物は穀物流下路を流下しながら乾燥風及び遠赤外線を浴びて乾燥され、乾燥後の風は排風路から排出される構成である。
【0005】
ところで、前述の如き穀物遠赤外線乾燥装置に用いられた燃焼器(例えば、ガンタイプバーナー)では、燃焼器の火炎すなわち燃焼器の着火状態や燃焼状態を確認するための火炎検知器が装備されている。この火炎検知器は、例えばCdS(硫化カドミウムセル)等の光検出素子により構成されており、感知部分が受ける光の照度によって電気的抵抗値が変化し、これに基づいて、当該燃焼器が正常に着火したか失火したかあるいは燃焼状態が正常か否かを判定することができるようになっている(一例として、特許文献2参照)。
【0006】
ところで、前述の如き燃焼器に適用されたCdS等の光検出素子の感知部分が塵や埃で汚れてしまうと、当然ながら燃焼器の火炎(光)を正常に検知することができなくなる。したがって、このような場合には、例えば、当該燃焼器が正常に着火してもこれを失火と判定することになり、装置を正常に運転することができなくなる恐れがある。
【0007】
特に、このような燃焼器が適用された穀物遠赤外線乾燥装置の使用者は、常に燃焼器の燃焼状態を監視しているわけではなく、火炎検知器による燃焼器の燃焼状態を信用して装置を運転しているため、火炎検知器の誤検知による装置の運転停止等は、極力予防したいという要請がある。
【0008】
【特許文献1】
特公平5−22834号公報
【特許文献2】
特開平7−103464号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、正常に着火したか失火したかあるいは燃焼状態が正常か否かを確実に判定することができ、しかも塵や埃等の汚れにより検知精度が低下した場合にはこれを速やかに報知でき、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現することができる燃焼器を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の燃焼器は、燃料を噴射するノズルと、前記ノズルの外方に配置されてノズルの周囲を被覆し空気を案内送給するドラフトチユーブと、ノズルの直上に配置され前記噴射された燃料を着火するための点火手段と、前記ノズルから噴射された燃料が着火されたときに当該火炎を検知する火炎検知器と、を備え、乾燥風を生成する燃焼器において、前記火炎検知器を、光検出素子により構成し、かつ、前記光検出素子による検出信号に基づいた検出値を比較して着火状態を判定するための第1の閾値と、前記第1の閾値よりも着火判定側に高くかつ前記光検出素子の最大検知レベルよりも低い値の第2の閾値と、を設定し、前記光検出素子による検出信号に基づいた前記検出値が、前記第1の閾値及び第2の閾値を一旦超えた後に、燃焼器停止操作を伴わない状態で前記第2の閾値を下回った時点で、前記光検出素子が汚れ状態であると判定して、当該汚れ状態を報知する、ことを特徴としている。
【0011】
請求項1記載の燃焼器では、ノズルから燃料が噴射されると共にドラフトチユーブによって空気が案内送給され、点火手段によって着火されて、燃焼状態となる。さらに、この着火の際及びその後の燃焼状態においては、火炎検知器によって火炎が検知される。
【0012】
この火炎検知器は光検出素子により構成されており、しかも、当該光検出素子による検出信号に基づいた検出値を比較して着火状態を判定するための第1の閾値と、この第1の閾値よりも着火判定側に高くかつ光検出素子の最大検知レベルよりも低い値の第2の閾値と、が設定されている。
【0013】
着火の際には、光検出素子による検出信号に基づいた検出値が第1の閾値を超えると、正常な着火状態と判断される。この時点では、前記検出値は、第2の閾値をも超えている。
【0014】
ここで、光検出素子の感知部分が塵や埃で汚れてしまうと、当然ながら火炎(光)を正常に検知することができなくなり、光検出素子による検出信号に基づいた検出値が次第に低下してくる。このように光検出素子による検出信号に基づいた検出値が、第1の閾値及び第2の閾値を一旦超えた後に(すなわち、正常に着火した後に)次第に低下し、燃焼器停止操作を伴わない状態で第2の閾値を下回ると、この時点で当該光検出素子が汚れ状態であると判定して、この光検出素子の汚れ状態が報知される。したがって、装置の使用者は、光検出素子の清掃等の対策を速やかに実施することが可能になる。
【0015】
このように、請求項1記載の燃焼器では、第2の閾値を設けることで、光検出素子の感知部分が塵や埃で汚れたこと(検知能力が低下したこと)を自動的に報知することができる。したがって、光検出素子の汚れによる誤検知を未然に防止することができる。これにより、例えば、当該燃焼器を穀物乾燥装置等に適用した場合には、火炎検知器の誤検知による装置の運転停止等を未然に予防することができる。しかも、特別なセンサ等を用いた構成ではないため、装置の構成が複雑になることが無く、低コストにより実現できる。
【0016】
このように、請求項1記載の燃焼器では、正常に着火したか失火したかあるいは燃焼状態が正常か否かを確実に判定することができ、しかも塵や埃等の汚れにより検知精度が低下した場合にはこれを速やかに報知でき、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図4には本発明の実施の形態に係る燃焼器が適用された穀物遠赤外線乾燥装置10の縦断面図が示されており、図5には図4の5−5線に沿った縦断面図が示されている。また、図6には図4の6−6線に沿った横断面図が示されている。
【0018】
機体12は左右一対の側壁14、前面壁16、後面壁18、天井壁20及び底壁22によって構成される穀物遠赤外線乾燥装置10の外枠で、上下に高く前後に長い箱状とされている。
【0019】
機体12の上部内洞は穀槽24となっている。また下部には乾燥部26が配設されている。乾燥部26には、左右の機壁14の上下方向略中央部内面から左右方向中央部位に向け傾斜して下降する一対の通気性の排風路隔壁28が正面視(図5)において漏斗状に形成され、機体前後方向(前面壁16と後面壁18との間)に架け渡されている。この排風路隔壁28と側壁14との間に排風路32が形成されている。
【0020】
排風路隔壁28の機体内方側には、排風路隔壁28と平行すなわち側壁14に対して傾斜する一対の通気性の導風路隔壁34が、排風路隔壁28と同様に機体12の前後方向に架け渡されている。導風路隔壁34の上部は機体内方に向けて屈曲し、さらに上端部は互いに連続結合されている。このため対向する導風路隔壁34によって囲まれる部分が正面視において菱形状の導風路38となっている。
【0021】
排風路隔壁28上部と導風路隔壁34上部との間には、導風路38と同様に正面視菱形状の通気性の隔壁40が配置されており、この隔壁40によって補助導風路42が構成さている。
【0022】
導風路38と補助導風路42との間、補助導風路42と排風路32との間、及び導風路38と排風路32との間が穀槽24内の穀物が流下する穀物流下路46となっている。
【0023】
排風路隔壁28及び導風路隔壁34の一端は、図6に示す如く前面壁16に連結されている。前面壁16には、外気導入口30が形成されると共に導風ダクト36が取り付けられており、導風路38に連通する導風連通路64が設けられている。この導風ダクト36は、下端部が開口すると共に、前面にはスリット状の空気流入孔44が形成されており、外気が流入可能となっている。このため、外気は導風連通路64を通って外気導入口30から導風路38へ送り込まれる構成である。
【0024】
導風ダクト36の内部(導風連通路64の下端部)には、燃焼器としてのバーナー66が配設されている。
【0025】
図1及び図2に詳細に示す如く、バーナー66は所謂ガンタイプバーナーとされており、本体67内にファン69が内蔵されて本体67の前方側(図2左方側)へ空気を送給できる。本体67の前方側には燃料噴射ノズル88が設けられている。この燃料噴射ノズル88は燃料パイプ89によって燃料ポンプ91に連結されており、燃料ポンプ91から圧送される燃料を噴射するようになっている。
【0026】
燃料噴射ノズル88の周囲には、ドラフトチユーブ74が設けられている。ドラフトチユーブ74は、円筒形に形成されており、燃料噴射ノズル88を被覆している。このため、ファン69によって送給された空気は、ドラフトチユーブ74によって案内されて先端部方向すなわち燃料噴射ノズル88方向へ送給されるようになっている。
【0027】
燃料噴射ノズル88の前方のドラフトチユーブ74の先端部には、フレームホルダ(保炎器)90が取付けられている。フレームホルダ90は略円錐台形の筒状部材で、小径の開口部が燃料噴射ノズル88へ向き、大径の開口部がドラフトチユーブ74の先端開口部へ向くように配置されている。フレームホルダ90の周囲壁には燃焼用空気供給用の透孔93が形成されており、ドラフトチユーブ74へ送給された空気を攪拌して、燃料噴射ノズル88から噴射された燃料と混合させるようになっている。
【0028】
燃料噴射ノズル88の直上には点火手段としての点火棒95が取付けられており、さらに点火棒95は点火トランス97と連結されている。点火棒95は高電圧による放電着火部で噴射された燃料を着火できるようになっている。
【0029】
またさらに、このバーナー66には、火炎検知器99が設けられている。火炎検知器99は、例えばCdS(硫化カドミウムセル)等の光検出素子により構成されており、後述する制御装置100に接続されている。この火炎検知器99は、感知部分が受ける光の照度によって電気的抵抗値が変化し、これに基づいて、バーナー66が正常に着火したか失火したかあるいは燃焼状態が正常か否かを判定することができるようになっている。
【0030】
このバーナー66は、ドラフトチューブ74が導風路38内に突出する状態で配置されており、さらに、本体部分は防風カバー76によって覆われている。この防風カバー76は下部が開口しており、導風ダクト36の下端開口部に対向している。これにより、防風カバー76は空気流入孔44からバーナー66への空気の流入を遮断すると共に、導風ダクト36の下端開口部から空気をバーナー66へ供給することができるようになっている。
【0031】
またさらに、導風路38内には、遠赤外線放射体78が配置されている。遠赤外線放射体78は、筒状に形成されると共に、全体としてU字形に屈曲して形成されており、一端部が前述したバーナー66のドラフトチューブ74を覆うようにして防風カバー76に連結されている。また、遠赤外線放射体78の他端部は開口しており排気口80とされている。この排気口80は、前面壁16に形成された外気導入口30の略中央部に接近した位置で、かつこの外気導入口30からの外気導入方向に対向する方向へ向けて(すなわち、外気導入口30へ向けて)配置されている。
【0032】
遠赤外線放射体78の基端部、すなわち防風カバー76との連結部分近傍には、防熱板96が設けられている。この防熱板96は全体として漏斗状に形成されており、小径部分がバーナー66のドラフトチューブ74先端に嵌合して固定されている。これにより、遠赤外線放射体78の基端部を、バーナー66の先端吐炎部分から遮蔽(遮断)している。
【0033】
以上の構成のバーナー66によって発生した熱風は、遠赤外線放射体78を加熱しながら、排気口80から導風路38内へと放出される。
【0034】
一方、排風路隔壁28及び導風路隔壁34の他端は、後面壁18に連結されており、このため導風路38及び穀物流下路46は機体後方側の端部が遮蔽されている。したがって、導風路38へ送給された乾燥風は穀物流下路46へ送られた後に、排風路32へ排出されるようになっている。この際に、穀物流下路46内の穀物が導風路38から送られる乾燥風を受けながら穀物流下路46下方へ流下して乾燥される構成である。
【0035】
図4に示す如く、排風路32に対応する後面壁18には開口84が形成されると共に排風ダクト86が取付けられており、後面壁18とによって排風路32と連通する排風連通路68が形成されている。
【0036】
また、排風連通路68の中央部には、排風手段としての吸引排風機70が配設されている。このため、吸引排風機70の作動時には、バーナー66によって発生した乾燥風は導風路38から排風路32へと送給され、排風連通路68を介して機体12外へ排出される構成である。
【0037】
穀物流下路46の各下端は、前記排風路隔壁28と導風路隔壁34の下端傾斜部間に形成される流出口48を経てシャッタドラム50へ連結されている。
【0038】
シャッタドラム50は軸心が水平とされた中空円筒状であり、外周一部に所定幅寸法で軸方向に沿ったスリット状の切欠が形成されている。このシャッタドラム50は軸心回りに回転して切欠と前記流出口48とが対面することにより、切欠を通して穀物流下路46内の穀物がシャッタドラム50の内部に流入し、さらにシャッタドラム50が回転して切欠が下向きに位置する状態となることにより流入した穀物が排出される。
【0039】
シャッタドラム50の下方には、機壁14間の中央部へ向けて下向きにテーパーとなった一対の張込流し板52が配置されている。また機壁14の下部には張込ホッパ53が配設され、機体12内へ穀物を張込むことができる。このため、シャッタドラム50から排出された穀物及び張込ホッパ53から張込まれた穀物は、張込流し板52によって機壁14間の略中央部に搬送されるようになっている。
【0040】
張込流し板52の各下方端には穀物搬送用の下スクリューコンベヤ54が配設されている。下スクリューコンベヤ54は穀物遠赤外線乾燥装置10の装置長手方向に渡って配設されており、外周の螺旋羽根の間へ入り込む穀物を前面壁16側へと送り出すようになっている。
【0041】
前面壁16の外側には下スクリューコンベヤ54に連結して搬送された穀物を受け取れるように昇降機56が立設している。昇降機56内には、一定間隔で穀物搬送用バケット57が無端ベルトへ取りつけられており、下スクリューコンベヤ54から送り出され下端部に堆積した穀物を穀物遠赤外線乾燥装置10の最上部まで持上搬送できるようになっている。
【0042】
昇降機56の上端部には上スクリューコンベヤ58の一端が対応しており、持上げ搬送された穀物を受け取ることができる。この上スクリューコンベヤ58の他端は穀物遠赤外線乾燥装置10の長手方向中央部まで延長されており、この上スクリューコンベヤ58の他端直下へ軸心が垂直の回転式均分機60が配置されている。したがって上スクリューコンベヤ58によって穀物遠赤外線乾燥装置10の上方中央部まで搬送された穀物は回転式均分機60上へ落下し、この回転式均分機60の回転時に遠心力で機体12内の穀槽24へ均等に放散分配されることになる。
【0043】
上スクリューコンベヤ58の一端下方には、穀物排出口72が設けられており、乾燥処理後の穀物を機体12外へ取り出せるようになっている。
【0044】
図7には、制御装置100の概略構成が示されている。
【0045】
制御装置100は、CPU102、RAM104、ROM106、入力ポート108、及び出力ポート110を含んで構成されている。入力ポート108には、各センサ112、各スイッチ114、及び、火炎検知器99が接続されており、さらに、出力ポート110には、シヤッタドラム50、下スクリューコンベヤ54、昇降機56、上スクリューコンベヤ58、回転式均分機60、吸引排風機70、バーナー66のファン69の各駆動モータ、及び警報器116がそれぞれ接続されている。また、CPU102は、予め記憶された後述する制御ルーチンのプログラムに従って前記各部品を制御する。
【0046】
またここで、制御装置100においては、図3に示す如く、バーナー66の火炎検知器99による検出信号に基づいた検出値Aを比較して着火状態を判定するための第1の閾値Xと、この第1の閾値Xよりも着火判定側に高くかつ火炎検知器99(光検出素子)の最大検知レベルよりも低い値の第2の閾値Yと、が設定されている。
【0047】
またしかも、火炎検知器99による検出信号に基づいた検出値Aが、第1の閾値X及び第2の閾値Yを一旦超えた後に、燃焼器停止操作を伴わない状態で第2の閾値Yを下回った時点で、火炎検知器99(光検出素子)が汚れ状態であると判定するように構成されている。さらに、火炎検知器99(光検出素子)が汚れ状態であると判定された場合には、警報器116によって当該汚れ状態を報知するようになっている。
【0048】
なお、警報器116としては、ブザー等の音や音声によって報知するものの他に、点灯・点滅ランプや表示画面等による視覚に訴えるものであってもよい。
【0049】
次に本実施の形態の作用を説明する。
【0050】
穀物を張込むため穀物遠赤外線乾燥装置10の循環系装置(下スクリューコンベヤ54、昇降機56、上スクリューコンベヤ58、回転式均分機60)を駆動させる。そして穀物遠赤外線乾燥装置10の下方側面にある張込ホッパ53を開放して穀物を機体12内へ張込む。張込まれた穀物は張込流し板52に案内されて下スクリューコンベヤ54配設位置へ搬送される。搬送された穀物は下スクリューコンベヤ54によって逐次昇降機56側に搬送され、さらに回転する昇降機56のバケット57で掬われて持ち上げ搬送される。
【0051】
昇降機56によって機体12の上方に持上げ搬送された穀物は上スクリューコンベヤ58によって機体12の上方中央部に送られ、回転式均分機60によって機体内の穀槽24へ貯蔵される。
【0052】
さらにここで、張込終了後シャッタドラム50を回転させて穀物を繰り出す。さらにこれと共に、吸引排風機70を駆動すると共にバーナー66を点火する。
【0053】
バーナー66は、運転ボタンを操作すると、ファン69の駆動によって空気がドラフトチユーブ74を介して燃料噴射ノズル88の方向へ送給され始めると共に、点火トランス97が作動して点火棒95が放電を始める。さらに設定時間経過後に燃料ポンプ91が作動して燃料が所定の圧力で供給され始める。燃料ポンプ91から供給された燃料は燃料噴射ノズル88から噴射され、フレームホルダ90の透孔93によって攪拌された空気と混合されて着火体制に入る。
【0054】
これにより、燃料噴射ノズル88から噴射された燃料が点火棒95によって着火される。着火後は、点火棒95による放電は停止されて次回の点火に備え、燃料噴射ノズル88からの燃料噴射及びファン69からの空気供給は連続して行なわれる。これにより、バーナー66は、燃料噴射ノズル88から燃料が連続的に噴射されて燃焼する燃焼状態となる。
【0055】
バーナー66及び吸引排風機70が駆動されると、外気が導風連通路64を通って外気導入口30から導風路38へ送り込まれる。導風路38へ送り込まれた外気は、バーナー66によって加熱された遠赤外線放射体78によって加熱されると共に、バーナー66によって発生し遠赤外線放射体78の排気口80から放出された熱風と混合され、これにより所定温度の乾燥風(温風)が生成される。導風路38で生成された乾燥風は、導風路隔壁34を通過し、穀物流下路46内の穀物に直接供給される。穀物の水分を吸収した後の乾燥風は排風路隔壁28を通過し排風路32を経て排風連通路68へ至り、穀物遠赤外線乾燥装置10外へ排出される。また、導風路38に送り込まれた乾燥風の一部は、導風路隔壁34を通過し穀物流下路46内の穀物に供給されて穀物の水分を吸収した後に、隔壁40を通過して補助導風路42へ至り、排風連通路68から排出される。
【0056】
またこれと共に、導風路38内の遠赤外線放射体78から遠赤外線が穀物流下路46へ放射される。したがって、穀物は、穀物流下路46を流下しながら乾燥風及び遠赤外線を浴びて乾燥される。
【0057】
一方、穀物流下路46内の穀物は、シヤッタドラム50の回転により流出口48を通過した後に再び張込流し板52によって案内搬送される。搬送された穀物は、必要に応じて所望の含水率に達するまで機体12内で前述の循環作用が繰り返され、再び昇降機56によって持ち上げ搬送された後に穀物排出口72から取出される。
【0058】
ここで、遠赤外線放射体78を加熱すると共に乾燥風(温風)を生成するバーナー66には、火炎検知器99が設けられており、感知部分が受ける光の照度によって電気的抵抗値が変化し、これに基づいて、バーナー66が正常に着火したか失火したかあるいは燃焼状態が正常か否かを判定することができる。
【0059】
すなわち、着火の際には、図3に示す如く、火炎検知器99による検出信号に基づいた検出値Aが第1の閾値Xを超えると、正常な着火状態と判断される。この時点では、前記検出値Aは、第2の閾値Yをも超えている。
【0060】
一方、火炎検知器99の感知部分が塵や埃で汚れてしまうと、当然ながら火炎(光)を正常に検知することができなくなり、火炎検知器99による検出信号に基づいた検出値Aが次第に低下してくる。このように火炎検知器99による検出信号に基づいた検出値Aが、第1の閾値X及び第2の閾値Yを一旦超えた後に(すなわち、正常に着火した後に)次第に低下し、燃焼器停止操作を伴わない状態で第2の閾値Yを下回ると、この時点で火炎検知器99が汚れ状態であると判定される。さらに、火炎検知器99が汚れ状態であると判定された場合には、警報器116によって当該汚れ状態が装置の使用者に報知される。
【0061】
したがって、装置の使用者は、火炎検知器99の清掃等の対策を速やかに実施することが可能になる。
【0062】
このように、本実施の形態に係るバーナー66では、火炎検知器99による検出信号に基づいた検出値Aを比較して着火状態を判定するための第1の閾値Xと、この第1の閾値Xよりも着火判定側に高くかつ火炎検知器99の最大検知レベルよりも低い値の第2の閾値Yと、を設定することで、火炎検知器99の感知部分が塵や埃で汚れたこと(検知能力が低下したこと)を自動的に報知することができる。したがって、火炎検知器99の汚れによる誤検知を未然に防止することができ、このバーナー66が適用された穀物遠赤外線乾燥装置10において、火炎検知器99の誤検知による装置の運転停止等を未然に予防することができる。しかも、特別なセンサ等を用いた構成ではないため、装置の構成が複雑になることが無く、低コストにより実現できる。
【0063】
このように、本実施の形態に係るバーナー66では、正常に着火したか失火したかあるいは燃焼状態が正常か否かを確実に判定することができ、しかも塵や埃等の汚れにより検知精度が低下した場合にはこれを速やかに報知でき、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現することができる。
【0064】
なお、前述した実施の形態においては、燃焼器として所謂ガンタイプバーナーとされるバーナー66を例に説明したが、本発明に係る燃焼器としてはこれに限るものではなく、例えば、回転式気化バーナー(ブルーフレームバーナー)やポット式バーナーであっても適用することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る燃焼器は、正常に着火したか失火したかあるいは燃焼状態が正常か否かを確実に判定することができ、しかも塵や埃等の汚れにより検知精度が低下した場合にはこれを速やかに報知でき、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るバーナーの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るバーナー及び周辺部品の構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るバーナーの作動時における火炎検知器による検出値Aと第1の閾値X及び第2の閾値Yとの関係を示す線図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るバーナーが適用された穀物遠赤外線乾燥装置の縦断面図である。
【図5】図4の5−5線に沿った穀物遠赤外線乾燥装置の縦断面図である。
【図6】図4の6−6線に沿った穀物遠赤外線乾燥装置の横断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るバーナーが適用された穀物遠赤外線乾燥装置の制御装置の概略的な構成図である。
【符号の説明】
66 バーナー(燃焼器)
74 ドラフトチューブ
88 燃料噴射ノズル
90 フレームホルダ
91 燃料ポンプ
95 点火棒(点火手段)
97 点火トランス
99 火炎検知器
116 警報器

Claims (1)

  1. 燃料を噴射するノズルと、前記ノズルの外方に配置されてノズルの周囲を被覆し空気を案内送給するドラフトチユーブと、ノズルの直上に配置され前記噴射された燃料を着火するための点火手段と、前記ノズルから噴射された燃料が着火されたときに当該火炎を検知する火炎検知器と、を備え、乾燥風を生成する燃焼器において、
    前記火炎検知器を、光検出素子により構成し、
    かつ、前記光検出素子による検出信号に基づいた検出値を比較して着火状態を判定するための第1の閾値と、前記第1の閾値よりも着火判定側に高くかつ前記光検出素子の最大検知レベルよりも低い値の第2の閾値と、を設定し、
    前記光検出素子による検出信号に基づいた前記検出値が、前記第1の閾値及び第2の閾値を一旦超えた後に、燃焼器停止操作を伴わない状態で前記第2の閾値を下回った時点で、前記光検出素子が汚れ状態であると判定して、当該汚れ状態を報知する、
    ことを特徴とする燃焼器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010053090A1 (ja) * 2008-11-05 2010-05-14 株式会社松井製作所 粉粒体材料の乾燥方法、及び粉粒体材料の乾燥装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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