JP2005003238A - クッキングヒータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒータエレメントにより加熱されるクッキングヒータにおいて、省エネ性を実現することを第一の目的とするものであり、さらに速熱性、温度制御性を実現できるクッキングヒータを提供する。
【解決手段】結晶化ガラス2よりなる調理プレートと前記調理プレートの裏面に直接ヒータエレメント7を配置し、さらに絶縁材料8でヒータエレメント7を結晶化ガラス2に押し当てた構成とすることで省エネ性、速熱性を実現でき、結晶化ガラス2に直接温度検知手段13を印刷することによって温度制御性を良くすることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】結晶化ガラス2よりなる調理プレートと前記調理プレートの裏面に直接ヒータエレメント7を配置し、さらに絶縁材料8でヒータエレメント7を結晶化ガラス2に押し当てた構成とすることで省エネ性、速熱性を実現でき、結晶化ガラス2に直接温度検知手段13を印刷することによって温度制御性を良くすることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用の調理面に結晶化ガラスを有するクッキングヒータに関するものである。特に、昨今増えてきた誘導加熱方式を使用したビルトインタイプのクッキングヒータに関するものである。前記クッキングヒータの場合、現在では、3つあるヒータのうちの1つがラジエントヒータで構成されているものが主流である。
【0002】
【従来の技術】
クッキングヒータの加熱方式として、シーズヒータを渦巻き状に加工して配置させたものや耐熱ガラス面の下にハロゲンランプを配置したハロゲンヒータ(例えば、特許文献1参照)やラジエントヒータ(例えば、特許文献2参照)が知られており、特に耐熱ガラスで覆われたスムーズトップのクッキングヒータが主流となってきている。さらにセラミックスの板に抵抗体材料を印刷した発熱体が開示されている(例えば、特許文献3参照)。また、耐熱ガラス基板に厚膜抵抗体を皮膜形成した面状発熱体が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公平4−10716号公報
【特許文献2】
特開平6−229564号公報
【特許文献3】
特公昭59−41276号公報
【特許文献4】
特開昭62−31983号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シーズヒータタイプのものは、手入れ性が悪い、高級感がない、効率が悪い等のことがある。耐熱ガラスの下にハロゲンランプを設けたものは、クッキングプレート表面上での温度ムラを生じやすく、また温度制御も困難であり、最適に調理をするのに問題があった。同様にラジエントヒータに於いても、輻射により耐熱ガラスが加熱されるために温度ムラが大きく、温度制御もおこないにくいものであり、調理する場合の熱効率が悪いものであった。
【0005】
さらに、特許文献3及び特許文献4における構成では、セラミックスあるいは耐熱ガラスと抵抗体皮膜との間の熱膨張が少なからず存在するために、熱膨張はそこそこ合わせていても、繰り返しヒートサイクルを掛けるとセラミックスあるいは耐熱ガラスからの脱落また抵抗体皮膜のひび割れ等が生じ、ヒータとしての信頼性に問題があるものであった。特に結晶化ガラスに於いては、その熱膨張率が−1〜−3×10−7/℃と非常に小さいために抵抗体皮膜のひび割れが生じやすくなるものである。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、調理の熱効率を向上し省エネ性を実現することを目的とするものであり、速熱性、温度制御性、低価格を実現できるクッキングヒータを実現するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、調理プレートの裏面に直接ヒータエレメントを配置し(固定しない)、さらに絶縁材料でヒータエレメントを結晶化ガラスに押し当てた構成としたものである。上記発明によれば、ビルトインタイプのクッキングヒータでよく使用されているラジエント(輻射)ヒータと比較して、ヒータエレメントが直接調理プレートに接しているために、調理プレート上で調理する場合に熱のロスが少なく効率的である。
【0008】
さらに、調理プレートの温度を最適に制御できる。また、ヒータエレメントを固定していないために調理プレートとヒータエレメント間の熱膨張差があっても、ヒータエレメントが動くことで緩和されることができるクッキングヒータを提供できるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、結晶化ガラスよりなる調理プレートと前記調理プレートの裏面に直接ヒータエレメントを配置し、さらに絶縁材料でヒータエレメントを結晶化ガラスに押し当てた構成とすることにより、効率的に熱を調理プレートに伝えることができ省エネ性を実現でき、さらに熱膨張差によるヒータエレメントへの影響をなくすことができるクッキングヒータとすることができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、ヒータエレメントが金属箔をエッチングあるいは金型で打ち抜いくことにより作成されたパターンヒータエレメントであることにより、ヒータが面状であり調理プレートにより密着できる構造となり、ヒータエレメントからの熱を効率よく伝えられ、大きな省エネ効果を実現できるクッキングヒータを実現できるものである。
【0011】
請求項3記載の発明は、ヒータエレメントがエキスパンドメタルで構成されていることにより加熱時のヒータエレメントに加わる応力が緩和されヒータエレメントがずれるのを小さくでき、ヒータエレメント作成に材料の無駄が少ないクッキングヒータを実現できるものである。
【0012】
請求項4記載の発明は、結晶化ガラスにヒータパターンと同じパターンの溝を有することによりヒータエレメントの熱を効率的に調理プレートに伝達できるとともにヒータエレメントがずれるのを防止することができるクッキングヒータを実現できるものである。
【0013】
請求項5記載の発明は、結晶化ガラスにヒータエレメントを押し当てる絶縁材料が断熱性の優れた物である材料であることにより、省エネ性の優れたクッキングヒータを実現できるものである。
【0014】
請求項6記載の発明は、ヒータエレメントを押し当てている絶縁材料を支えるために金属枠で補強することにより、衝撃に対して強くすることができるクッキングヒータを実現できるものである。
【0015】
請求項7記載の発明は、ヒータエレメントの中央に調理プレートの温度を測定するための温度検知手段が直接調理プレートに構成されていることにより精度よく調理プレートの温度検知することができるクッキングヒータを実現できるものである。
【0016】
請求項8記載の発明は、温度検知手段が、温度により抵抗値が変化する材料を印刷により構成することによりより正確に温度検知を行うことができるクッキングヒータを実現できるものである。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図1、図2を参照にしながら説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は本発明のクッキングヒータの一例を示す斜視図である。図1において、1は本体であり、上面には結晶化ガラス2が装着されてある。3,4,5は加熱部であり、加熱するヒータが結晶化ガラス2の下に設けられている。また、火力をコントロールするためのコントロールパネル6が前面に設けられているものである。加熱部3,4,5の少なくとも1つに、図2に示される構成のヒータが設けられている。図2は本発明のヒータの断面図である。図2において、結晶化ガラス2の裏面にヒータエレメント7が直接密着されており絶縁材料8によって、結晶化ガラス2にしっかりと押さえつけられているものでありヒータエレメント7で発生した熱は、結晶化ガラス2とヒータエレメント7が密着しているため結晶化ガラス2に効率よく伝えることができるものである。
【0019】
また、絶縁材料8は、断熱性及び耐熱性に優れた断熱材料(例えば、マイクロサーム、珪酸カルシウム、アルミナ繊維板等)で構成することにより、結晶化ガラス面と反対側に逃げる熱を少なくすることができ効率的に結晶化ガラス面に熱を伝えることができるものである。
【0020】
次に図3は、ヒータエレメント7のヒータパターンを示す一例として、金属箔をエッチング或いは金型で打ち抜くことにより作成されたパターンヒータエレメント9である。構成される金属箔は、例えば体積電気抵抗の比較的大きいステンレス鋼あるいはアルミニウム等で構成されており、ヒータパターンをマスク設計してエッチングにより構成するか、又は金型にヒータパターンを形成し金属箔を打ち抜くことによって作成される。このような構成とすることにより、結晶化ガラスに密着させるヒータエレメントの面積(パターン)を大きく取れる設計をすることができ、効率よくヒータエレメントの熱を結晶化ガラスに伝えることができるものである。
【0021】
また、図4は、別のヒータエレメントのパターン図である。結晶化ガラス2にヒータエレメント7として、金属箔で構成されたエキスパンドメタル10を配置したものである。金属箔(例えばステンレス箔:川崎製鉄(株)製 リバーライト)に金型により刻みを加え、一定の力でステンレス箔を引っ張ることにより形成させるエキスパンドメタルをヒータエレメントとして使用した。ヒータとして、所定の発熱量を得るためにエキスパンドメタルの刻み幅の調整(線形の太さ調整)と金属箔の厚みさらに、ヒータエレメントに電力を給電する電極間隔を調整し抵抗値を所定の値に調整して使用するものである。エキスパンドメタル10が給電により加熱されても熱膨張によるヒータエレメントの歪みは線と線との間で緩和され変形が抑えられる。また、金属箔に切り込みを加え引っ張って構成されるために材料のロスが少なくできるものである。
【0022】
また、図5は、本発明の別のクッキングヒータのヒータ部分の断面図である。図5において、2は結晶化ガラス、7はヒータエレメント、8は絶縁材料、11は溝である。前記結晶化ガラス2の裏面(調理面の反対側)にヒータエレメント7と同じパターンで溝11を形成する構造となっている。このような構成によりヒータエレメントの発熱によりヒータエレメント自体が膨張により動くのを防ぐことができる。さらに、ヒータエレメントを囲むことによりヒータエレメントとの接触面積が増え、ヒータエレメントで発生する熱を効率よく結晶化ガラス面に伝えることができるものである。
【0023】
さらに、図6は、本発明の別の構成を示すクッキングヒータのヒータ部分の断面図である。図6において、2は結晶化ガラス、7はヒータエレメント、8は絶縁材料、12は金属枠である。絶縁材料8を囲うように金属枠12を配置することによって、振動等によって絶縁材料8がずれたり、壊れたりすることを防ぐものであり、金属枠12が絶縁材料8をより強く押さえられるためにヒータエレメント7が結晶化ガラス2により密着せせることができ、ヒータエレメント7の熱を結晶化ガラス2に効率よく伝えることができるものである。
【0024】
次に、図7は本発明における別のヒータ部分の断面図を示すものである。また、図8は図7の断面図を結晶化ガラス2の裏面から見たときのパターン図である。図7において、2は結晶化ガラス、7はヒータエレメント、8は絶縁材料、13は結晶化ガラス2の温度を検知するための温度検知手段である。結晶化ガラス2に温度検知手段を設けることによって、結晶化ガラス面の温度を正確に検知することができ、ヒータエレメント7への電力の制御が正確にでき温度を正確に保つことができるものである。また、結晶化ガラス2の裏面に温度検知できる材料(例えば、白金、銀、パラジウム、金等のいずれか1種類あるいは複数種類)をスクリーン印刷等で印刷することにより結晶化ガラスにより密着した形で形成することができ結晶化ガラスの温度を正確に検知することができるものである。したがって、微妙な調理温度調整ができるものである。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、請求項1から8に記載の発明によれば、ヒータエレメントが直接調理プレートに接しているために、調理プレート上で調理する場合に熱のロスが少なく効率的である。さらに、調理プレートの温度を最適に制御できる。また、ヒータエレメントを固定していないために調理プレートとヒータエレメント間の熱膨張差があっても、ヒータエレメントが動くことで緩和されることができるクッキングヒータを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクッキングヒータの一例を示す斜視図
【図2】本発明のヒータの断面図
【図3】本発明のヒータエレメントのヒータパターン図
【図4】本発明の別のヒータエレメントのヒータパターン図
【図5】本発明の別のクッキングヒータのヒータ部分の断面図
【図6】本発明の別のヒータ部分を示す断面図
【図7】本発明の温度検知手段を有する別のヒータ部分を示す断面図
【図8】本発明を結晶化ガラスの裏面から見たときのパターン図
【符号の説明】
2 結晶化ガラス
7 ヒータエレメント
8 絶縁材料
9 パターンヒータエレメント
10 エキスパンドメタル
11 溝
12 金属枠
13 温度検知手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用の調理面に結晶化ガラスを有するクッキングヒータに関するものである。特に、昨今増えてきた誘導加熱方式を使用したビルトインタイプのクッキングヒータに関するものである。前記クッキングヒータの場合、現在では、3つあるヒータのうちの1つがラジエントヒータで構成されているものが主流である。
【0002】
【従来の技術】
クッキングヒータの加熱方式として、シーズヒータを渦巻き状に加工して配置させたものや耐熱ガラス面の下にハロゲンランプを配置したハロゲンヒータ(例えば、特許文献1参照)やラジエントヒータ(例えば、特許文献2参照)が知られており、特に耐熱ガラスで覆われたスムーズトップのクッキングヒータが主流となってきている。さらにセラミックスの板に抵抗体材料を印刷した発熱体が開示されている(例えば、特許文献3参照)。また、耐熱ガラス基板に厚膜抵抗体を皮膜形成した面状発熱体が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公平4−10716号公報
【特許文献2】
特開平6−229564号公報
【特許文献3】
特公昭59−41276号公報
【特許文献4】
特開昭62−31983号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シーズヒータタイプのものは、手入れ性が悪い、高級感がない、効率が悪い等のことがある。耐熱ガラスの下にハロゲンランプを設けたものは、クッキングプレート表面上での温度ムラを生じやすく、また温度制御も困難であり、最適に調理をするのに問題があった。同様にラジエントヒータに於いても、輻射により耐熱ガラスが加熱されるために温度ムラが大きく、温度制御もおこないにくいものであり、調理する場合の熱効率が悪いものであった。
【0005】
さらに、特許文献3及び特許文献4における構成では、セラミックスあるいは耐熱ガラスと抵抗体皮膜との間の熱膨張が少なからず存在するために、熱膨張はそこそこ合わせていても、繰り返しヒートサイクルを掛けるとセラミックスあるいは耐熱ガラスからの脱落また抵抗体皮膜のひび割れ等が生じ、ヒータとしての信頼性に問題があるものであった。特に結晶化ガラスに於いては、その熱膨張率が−1〜−3×10−7/℃と非常に小さいために抵抗体皮膜のひび割れが生じやすくなるものである。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、調理の熱効率を向上し省エネ性を実現することを目的とするものであり、速熱性、温度制御性、低価格を実現できるクッキングヒータを実現するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、調理プレートの裏面に直接ヒータエレメントを配置し(固定しない)、さらに絶縁材料でヒータエレメントを結晶化ガラスに押し当てた構成としたものである。上記発明によれば、ビルトインタイプのクッキングヒータでよく使用されているラジエント(輻射)ヒータと比較して、ヒータエレメントが直接調理プレートに接しているために、調理プレート上で調理する場合に熱のロスが少なく効率的である。
【0008】
さらに、調理プレートの温度を最適に制御できる。また、ヒータエレメントを固定していないために調理プレートとヒータエレメント間の熱膨張差があっても、ヒータエレメントが動くことで緩和されることができるクッキングヒータを提供できるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、結晶化ガラスよりなる調理プレートと前記調理プレートの裏面に直接ヒータエレメントを配置し、さらに絶縁材料でヒータエレメントを結晶化ガラスに押し当てた構成とすることにより、効率的に熱を調理プレートに伝えることができ省エネ性を実現でき、さらに熱膨張差によるヒータエレメントへの影響をなくすことができるクッキングヒータとすることができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、ヒータエレメントが金属箔をエッチングあるいは金型で打ち抜いくことにより作成されたパターンヒータエレメントであることにより、ヒータが面状であり調理プレートにより密着できる構造となり、ヒータエレメントからの熱を効率よく伝えられ、大きな省エネ効果を実現できるクッキングヒータを実現できるものである。
【0011】
請求項3記載の発明は、ヒータエレメントがエキスパンドメタルで構成されていることにより加熱時のヒータエレメントに加わる応力が緩和されヒータエレメントがずれるのを小さくでき、ヒータエレメント作成に材料の無駄が少ないクッキングヒータを実現できるものである。
【0012】
請求項4記載の発明は、結晶化ガラスにヒータパターンと同じパターンの溝を有することによりヒータエレメントの熱を効率的に調理プレートに伝達できるとともにヒータエレメントがずれるのを防止することができるクッキングヒータを実現できるものである。
【0013】
請求項5記載の発明は、結晶化ガラスにヒータエレメントを押し当てる絶縁材料が断熱性の優れた物である材料であることにより、省エネ性の優れたクッキングヒータを実現できるものである。
【0014】
請求項6記載の発明は、ヒータエレメントを押し当てている絶縁材料を支えるために金属枠で補強することにより、衝撃に対して強くすることができるクッキングヒータを実現できるものである。
【0015】
請求項7記載の発明は、ヒータエレメントの中央に調理プレートの温度を測定するための温度検知手段が直接調理プレートに構成されていることにより精度よく調理プレートの温度検知することができるクッキングヒータを実現できるものである。
【0016】
請求項8記載の発明は、温度検知手段が、温度により抵抗値が変化する材料を印刷により構成することによりより正確に温度検知を行うことができるクッキングヒータを実現できるものである。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図1、図2を参照にしながら説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は本発明のクッキングヒータの一例を示す斜視図である。図1において、1は本体であり、上面には結晶化ガラス2が装着されてある。3,4,5は加熱部であり、加熱するヒータが結晶化ガラス2の下に設けられている。また、火力をコントロールするためのコントロールパネル6が前面に設けられているものである。加熱部3,4,5の少なくとも1つに、図2に示される構成のヒータが設けられている。図2は本発明のヒータの断面図である。図2において、結晶化ガラス2の裏面にヒータエレメント7が直接密着されており絶縁材料8によって、結晶化ガラス2にしっかりと押さえつけられているものでありヒータエレメント7で発生した熱は、結晶化ガラス2とヒータエレメント7が密着しているため結晶化ガラス2に効率よく伝えることができるものである。
【0019】
また、絶縁材料8は、断熱性及び耐熱性に優れた断熱材料(例えば、マイクロサーム、珪酸カルシウム、アルミナ繊維板等)で構成することにより、結晶化ガラス面と反対側に逃げる熱を少なくすることができ効率的に結晶化ガラス面に熱を伝えることができるものである。
【0020】
次に図3は、ヒータエレメント7のヒータパターンを示す一例として、金属箔をエッチング或いは金型で打ち抜くことにより作成されたパターンヒータエレメント9である。構成される金属箔は、例えば体積電気抵抗の比較的大きいステンレス鋼あるいはアルミニウム等で構成されており、ヒータパターンをマスク設計してエッチングにより構成するか、又は金型にヒータパターンを形成し金属箔を打ち抜くことによって作成される。このような構成とすることにより、結晶化ガラスに密着させるヒータエレメントの面積(パターン)を大きく取れる設計をすることができ、効率よくヒータエレメントの熱を結晶化ガラスに伝えることができるものである。
【0021】
また、図4は、別のヒータエレメントのパターン図である。結晶化ガラス2にヒータエレメント7として、金属箔で構成されたエキスパンドメタル10を配置したものである。金属箔(例えばステンレス箔:川崎製鉄(株)製 リバーライト)に金型により刻みを加え、一定の力でステンレス箔を引っ張ることにより形成させるエキスパンドメタルをヒータエレメントとして使用した。ヒータとして、所定の発熱量を得るためにエキスパンドメタルの刻み幅の調整(線形の太さ調整)と金属箔の厚みさらに、ヒータエレメントに電力を給電する電極間隔を調整し抵抗値を所定の値に調整して使用するものである。エキスパンドメタル10が給電により加熱されても熱膨張によるヒータエレメントの歪みは線と線との間で緩和され変形が抑えられる。また、金属箔に切り込みを加え引っ張って構成されるために材料のロスが少なくできるものである。
【0022】
また、図5は、本発明の別のクッキングヒータのヒータ部分の断面図である。図5において、2は結晶化ガラス、7はヒータエレメント、8は絶縁材料、11は溝である。前記結晶化ガラス2の裏面(調理面の反対側)にヒータエレメント7と同じパターンで溝11を形成する構造となっている。このような構成によりヒータエレメントの発熱によりヒータエレメント自体が膨張により動くのを防ぐことができる。さらに、ヒータエレメントを囲むことによりヒータエレメントとの接触面積が増え、ヒータエレメントで発生する熱を効率よく結晶化ガラス面に伝えることができるものである。
【0023】
さらに、図6は、本発明の別の構成を示すクッキングヒータのヒータ部分の断面図である。図6において、2は結晶化ガラス、7はヒータエレメント、8は絶縁材料、12は金属枠である。絶縁材料8を囲うように金属枠12を配置することによって、振動等によって絶縁材料8がずれたり、壊れたりすることを防ぐものであり、金属枠12が絶縁材料8をより強く押さえられるためにヒータエレメント7が結晶化ガラス2により密着せせることができ、ヒータエレメント7の熱を結晶化ガラス2に効率よく伝えることができるものである。
【0024】
次に、図7は本発明における別のヒータ部分の断面図を示すものである。また、図8は図7の断面図を結晶化ガラス2の裏面から見たときのパターン図である。図7において、2は結晶化ガラス、7はヒータエレメント、8は絶縁材料、13は結晶化ガラス2の温度を検知するための温度検知手段である。結晶化ガラス2に温度検知手段を設けることによって、結晶化ガラス面の温度を正確に検知することができ、ヒータエレメント7への電力の制御が正確にでき温度を正確に保つことができるものである。また、結晶化ガラス2の裏面に温度検知できる材料(例えば、白金、銀、パラジウム、金等のいずれか1種類あるいは複数種類)をスクリーン印刷等で印刷することにより結晶化ガラスにより密着した形で形成することができ結晶化ガラスの温度を正確に検知することができるものである。したがって、微妙な調理温度調整ができるものである。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、請求項1から8に記載の発明によれば、ヒータエレメントが直接調理プレートに接しているために、調理プレート上で調理する場合に熱のロスが少なく効率的である。さらに、調理プレートの温度を最適に制御できる。また、ヒータエレメントを固定していないために調理プレートとヒータエレメント間の熱膨張差があっても、ヒータエレメントが動くことで緩和されることができるクッキングヒータを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクッキングヒータの一例を示す斜視図
【図2】本発明のヒータの断面図
【図3】本発明のヒータエレメントのヒータパターン図
【図4】本発明の別のヒータエレメントのヒータパターン図
【図5】本発明の別のクッキングヒータのヒータ部分の断面図
【図6】本発明の別のヒータ部分を示す断面図
【図7】本発明の温度検知手段を有する別のヒータ部分を示す断面図
【図8】本発明を結晶化ガラスの裏面から見たときのパターン図
【符号の説明】
2 結晶化ガラス
7 ヒータエレメント
8 絶縁材料
9 パターンヒータエレメント
10 エキスパンドメタル
11 溝
12 金属枠
13 温度検知手段
Claims (8)
- 結晶化ガラスを有する調理プレートと、ヒータエレメントとを備え、前記ヒータエレメントが絶縁材料で前記調理プレートの裏面に当接されたことを特徴とするクッキングヒータ。
- ヒータエレメントが、金属箔をエッチングまたは金型で打ち抜くことにより作製されたパターンヒータエレメントあることを特徴とする請求項1記載のクッキングヒータ。
- ヒータエレメントがエキスパンドメタルであることを特徴とする請求項1記載のクッキングヒータ。
- 結晶化ガラスにヒータパターンと同じパターンの溝を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のクッキングヒータ。
- 結晶化ガラスにヒータエレメントを押し当てる絶縁材料が断熱性を有する材料であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のクッキングヒータ。
- 絶縁材料を金属枠で補強することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のクッキングヒータ。
- 調理プレートの温度を測定する温度検知手段が、ヒータエレメントの略中央位置の前記調理プレートに当接されていること特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のクッキングヒータ。
- 温度検知手段が、温度により抵抗値が変化する材料を調理プレートに印刷したものであることを特徴とする請求項7記載のクッキングヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003164969A JP2005003238A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | クッキングヒータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003164969A JP2005003238A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | クッキングヒータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005003238A true JP2005003238A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34091596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003164969A Pending JP2005003238A (ja) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | クッキングヒータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005003238A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101438232B1 (ko) | 2007-12-31 | 2014-11-03 | 엘지전자 주식회사 | 빌트인 타입 조리기기 |
CN112393283A (zh) * | 2019-08-12 | 2021-02-23 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 烹饪器具 |
-
2003
- 2003-06-10 JP JP2003164969A patent/JP2005003238A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101438232B1 (ko) | 2007-12-31 | 2014-11-03 | 엘지전자 주식회사 | 빌트인 타입 조리기기 |
CN112393283A (zh) * | 2019-08-12 | 2021-02-23 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 烹饪器具 |
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