JP2005003219A - ストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置 - Google Patents

ストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】変動するストーカ上の局所的なゴミの燃焼状態を推定してゴミの適正燃焼を安定して持続できるストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置を提供する。
【解決手段】ストーカの部材内部或いは近傍にストーカ温度を測定するストーカ温度センサ15をゴミ搬送方向に沿って複数分散配置し、ストーカ上を移動するゴミ層9の表面上部の1次燃焼室21内に炉内ガス温度を測定するガス温度センサ14をゴミ搬送方向に沿って複数分散配置し、ストーカ温度センサ15とガス温度センサ14の検出温度に基づいて、複数のコンパートメント8の一部または全部に対し、コンパートメント8別にストーカ速度と1次燃焼空気の供給量の少なくとも何れか一方の制御を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ストーカ式ゴミ焼却炉の主たる焼却対象である都市ゴミは、一般に水分を多量に含み、燃焼物としてのゴミの成分、発熱量等の性状(ゴミ質)にもバラツキがあるため、ゴミ質に応じた適正な燃焼制御を行う必要がある。このため、ストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御技術として、種々の方法が提案されており、例えば、ストーカ上のゴミの燃え切り位置を検出して、その結果により燃焼制御を行うもの(例えば、特許文献1、2参照)、ストーカ上のゴミの燃焼火炎を観測して燃焼制御を行うもの(例えば、特許文献3参照)、更には、ゴミ焼却炉の発生する熱エネルギの回収を目的としてボイラの蒸気発生量により燃焼制御を行うもの(例えば、特許文献4、5参照)等がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平07−190327号公報
【特許文献2】
特開平08−285242号公報
【特許文献3】
特開平08−100916号公報
【特許文献4】
特開平09−273732号公報
【特許文献5】
特開平10−332121号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のストーカ上のゴミの燃え切り位置を検出して行う燃焼制御では、燃え切り位置付近を産業用テレビカメラ等で監視して燃え切り位置を制御するものであるため、また、従来のストーカ上のゴミの燃焼火炎を観測して行う燃焼制御は、燃焼火炎を産業用テレビカメラ等により観測してその火炎面積に基づいて燃焼制御を行うものであり、ゴミの成分、発熱量等のゴミ質の変動を即座に捉えることができず、ストーカ上の特定領域(乾燥段、燃焼段)の局所的なゴミの燃焼状態を的確に把握することができなかった。
【0005】
また、従来のボイラの蒸気発生量による燃焼制御は、所定の蒸気発生量になるように燃焼制御を行うものであり、上記2つの制御方法と同様にゴミ質の変動を即座に捉えることができず、ストーカ上の特定領域(乾燥段、燃焼段)の局所的なゴミの燃焼状態を的確に把握することができなかった。
【0006】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、変動するストーカ上の局所的なゴミの燃焼状態を推定し、その推定結果に基づき1次燃焼空気の供給量及びストーカ速度を制御することで、最適なゴミ燃焼状態に導き、ゴミの安定した適正燃焼を実現できるストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明に係るストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置の第一の特徴構成は、複数のストーカをゴミ搬送方向に沿って分割してなる領域であってストーカ速度と1次燃焼空気の供給量を夫々独立して制御可能なコンパートメントを複数備えてなるストーカ式ゴミ焼却炉において、前記ストーカの部材内部或いは近傍に前記ストーカの温度を測定するストーカ温度センサをゴミ搬送方向に沿って複数分散配置し、前記ストーカ上を移動するゴミ層の表面上部の1次燃焼室内に炉内ガス温度を測定するガス温度センサをゴミ搬送方向に沿って複数分散配置し、前記ストーカ温度センサと前記ガス温度センサの検出温度に基づいて、前記複数のコンパートメントの一部または全部に対し、前記コンパートメント別にストーカ速度と1次燃焼空気の供給量の少なくとも何れか一方の制御を行う制御装置を備えてなる点にある。
【0008】
上記第一の特徴構成によれば、ストーカ温度センサとガス温度センサの検出温度に基づいて、各コンパートメントにおける局所的なゴミの燃焼状態を推定することができる。そして、ゴミの成分、発熱量等のゴミ質の変動に対し、推定した局所的なゴミの燃焼状態に基づいて最適な燃焼状態へ導くことができ、ゴミ質の変動に対するゴミ燃焼状態の変動を最小限に抑制することができる。更に、かかる燃焼制御によってコンパートメント毎の最適燃焼状態を維持することで、局所的な高温領域をなくすことができ、ストーカの焼損等を防いでストーカの長寿命化が図れる。また、ゴミ燃焼状態を安定化させることにより2次燃焼制御を容易にし、ゴミの燃焼に伴って発生するCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)等の未燃ガス成分やダイオキシン類の完全燃焼を容易に達成することができる。
【0009】
同第二の特徴構成は、前記複数のストーカが、ゴミ搬送方向の上流側から下流側に向けて、夫々が1以上の前記コンパートメントを備える乾燥段、燃焼段、及び、後燃焼段に区分され、前記制御装置が、少なくとも前記燃焼段に属する各コンパートメントに対して、前記コンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、夫々の所定の適正温度範囲より高い場合に、当該コンパートメントの前記1次燃焼空気の供給量を減らし、前記ストーカ速度を速め、当該コンパートメントの1つ上流側の前記コンパートメントの前記ストーカ速度を遅くする第1の制御パターンを備える点にある。
【0010】
ここで、ストーカ上のゴミ燃焼過程において、乾燥段では主としてゴミを乾燥させて着火点近傍まで加熱し、燃焼段では主としてゴミを燃焼させ、後燃焼段では主として燃焼段で燃焼したゴミを灰化する。
【0011】
上記第二の特徴構成によれば、燃焼段におけるゴミ燃焼が最適燃焼か否かを判定し、燃焼段のコンパートメントに係るストーカ温度と炉内ガス温度が適正温度範囲より高い場合は、当該コンパートメントでのゴミ燃焼量が大き過ぎると判断して、当該コンパートメントの1次燃焼空気の供給量を減らし、ストーカ速度を速め、当該コンパートメントの1つ上流側のコンパートメントのストーカ速度を遅くすることで、当該コンパートメントのゴミ燃焼状態を最適な燃焼状態へ導くことができる。従って、燃焼段の全てのコンパートメントに第1の制御パターンを適用することで、燃焼段全体、つまり、ストーカ式ゴミ焼却炉のゴミ燃焼状態を最適状態にすることができる。
【0012】
同第三の特徴構成は、前記複数のストーカが、ゴミ搬送方向の上流側から下流側に向けて、夫々が1以上の前記コンパートメントを備える乾燥段、燃焼段、及び、後燃焼段に区分され、前記制御装置が、前記ストーカ温度センサと前記ガス温度センサの夫々の複数の検出温度に基づいて、前記燃焼段に属する各コンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、夫々の所定の適正温度範囲内にあり、前記乾燥段の最下流のコンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、前記燃焼段の最上流のコンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度に比べて夫々所定の温度差を超えて低い場合に、前記乾燥段に属する各コンパートメントの前記1次燃焼空気の供給量を増加させ、前記ストーカ速度を遅くする第2の制御パターンを備える点にある。
【0013】
上記第三の特徴構成によれば、燃焼段におけるゴミ燃焼が適正な燃焼状態にあるとしても、乾燥段から燃焼段にかけて次第に炉内ガス温度の低い領域が拡大していく傾向を把握でき、かかる場合にゴミ中の水分蒸発が不十分であると判断することができる。この判断結果に基づき、乾燥段のコンパートメントのストーカ速度を遅らせ、1次燃焼空気の供給量を増加させることで乾燥段での水分の蒸発を促進させることができ、結果として、ゴミ質の変動に対し燃焼段における燃焼状態を最適状態に維持することができる。
【0014】
同第四の特徴構成は、前記複数のストーカが、ゴミ搬送方向の上流側から下流側に向けて、夫々が1以上の前記コンパートメントを備える乾燥段、燃焼段、及び、後燃焼段に区分され、前記制御装置が、前記ストーカ温度センサと前記ガス温度センサの夫々の複数の検出温度に基づいて、前記燃焼段に属する各コンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、夫々の所定の適正温度範囲内にあり、前記乾燥段の最下流のコンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、前記燃焼段の最上流のコンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度に比べて夫々所定の温度差を超えて高い場合に、前記乾燥段に属する各コンパートメントの前記1次燃焼空気の供給量を減少させ、前記ストーカ速度を早くする第3の制御パターンを備える点にある。
【0015】
上記第四の特徴構成によれば、燃焼段におけるゴミ燃焼が適正な燃焼状態にあるとしても、燃焼段から乾燥段にかけて次第に炉内ガス温度の高い領域が拡大していく傾向を把握でき、かかる場合にゴミ中の水分蒸発が速過ぎると判断することができる。この判断結果に基づき、乾燥段のコンパートメントのストーカ速度を上げ、1次燃焼空気の供給量を減少させることで乾燥段での水分の蒸発を抑制することができ、結果として、ゴミ質の変動に対し燃焼段における燃焼状態を最適状態に維持することができる。
【0016】
同第五の特徴構成は、前記複数のストーカが、ゴミ搬送方向の上流側から下流側に向けて、夫々が1以上の前記コンパートメントを備える乾燥段、燃焼段、及び、後燃焼段に区分され、前記制御装置が、前記後燃焼段に属する各コンパートメントに対して、前記コンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、夫々の所定の適正温度範囲より高い場合に、当該コンパートメントの前記1次燃焼空気の供給量を減らし、前記ストーカ速度を遅くする第4の制御パターンを備える点にある。
【0017】
上記第五の特徴構成によれば、ゴミ中の燃え難い成分、燃焼段での未燃成分をゆっくりと完全に燃焼させることができる。
【0018】
同第六の特徴構成は、前記制御装置が、1つの前記コンパートメントに対する異なる制御パターンの適用によって、当該コンパートメントの前記ストーカ速度または前記1次燃焼空気の供給量の制御において相反する制御指示を得た場合は、前記ストーカ速度または前記1次燃焼空気の供給量の変更を行わない点にある。
【0019】
上記第六の特徴構成によれば、仮に複数の制御パターン間で競合が発生した場合でも、ゴミ質の変動に対して誤った方向への急激な燃焼制御の変更を回避することができ、安定したゴミ燃焼制御を担保できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係るストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置(以下、適宜「本発明装置」という。)の実施の形態につき、図面に基づいて説明する。
【0021】
先ず、本発明装置1の制御対象であるストーカ式ゴミ焼却炉20は、図1に模式的に示すように、被焼却物であるゴミを受け入れるホッパ2と、ホッパ2内に投入されたゴミを下端部から炉内に押し入れるプッシャ3と、プッシャ3により炉内に投入されたゴミを攪拌搬送しながらその上で焼却処理するストーカ式搬送手段4を備えて構成される。
【0022】
ストーカ式搬送手段4は、図示しない固定火格子と可動火格子(以下、両火格子を単に「ストーカ」という。)を階段上に組み合わせて構成され、可動火格子の往復運動によってその上に載せたゴミを順次下流側へ搬送可能に構成されている。また、ストーカ式搬送手段4は、ゴミの焼却過程(またはゴミ燃焼過程)における、ゴミを乾燥させて着火点近傍まで加熱する乾燥処理と、ゴミを燃焼させる燃焼処理と、燃焼処理後のゴミを灰化させ、また、その焼却灰中の未燃焼成分を完全に燃焼させる後燃焼処理の3つの処理を夫々分担する乾燥段5と燃焼段6と後燃焼段7を備え、ゴミ搬送方向の上流側から下流側に沿って順番に分割配置される。更に、乾燥段5と燃焼段6と後燃焼段7は、夫々1つまたは複数のコンパートメント8に区分される。図1の実施例では、乾燥段5は2つのコンパートメント8a,8bを、燃焼段6は4つのコンパートメント8c〜8fを、後燃焼段7は1つのコンパートメント8gを備えて構成される。尚、乾燥段5と燃焼段6と後燃焼段7のコンパートメント8の個数は、夫々焼却炉の規模に応じて適正な値を採用するものであり、適宜変更可能である。
【0023】
各コンパートメント8は、ストーカ上のゴミ層9に対して下方から1次燃焼空気を独立して供給可能な風箱10を備え、各風箱10には、送風ファン11で供給される1次燃焼空気の供給量(以下、「1次空気量」という。)を調整可能なダンパ機構12が各別に設けられている。更に、ストーカ式搬送手段4は、コンパートメント8毎に、ストーカの搬送速度(ストーカ速度)を独立して制御可能に構成されている。
【0024】
上記構成により、ホッパ2から炉内に投入されたゴミは、ストーカ式搬送手段4上を、乾燥段5、燃焼段6、後燃焼段7と順次搬送され、各コンパートメント8のストーカ下部の風箱10から供給される1次燃焼空気により焼却された後、焼却灰は、焼却灰排出口13から炉外へ排出される。
【0025】
更に、図1に示すように、ストーカ式ゴミ焼却炉20の炉内の1次燃焼室21内のゴミ層9の表面上部、つまり、ゴミ層9の表面に近接した上方位置に、炉内ガス温度を測定する熱電対で構成されたガス温度センサ14をゴミ搬送方向に沿って複数分散配置してある。図1に示す実施例では、乾燥段5の最下流のコンパートメント8の上方に1つ、燃焼段6の上方に3つ、乾燥段7の上方に1つ、合計5つのガス温度センサ14a〜14eがゴミ搬送方向に沿って設けられている。
【0026】
また、ストーカ式搬送手段4は、コンパートメント8a〜8g毎に、ストーカの部材内部にストーカの温度を測定する熱電対で構成されたストーカ温度センサ15(15a〜15g)を1つずつ設けている。
【0027】
ガス温度センサ14とストーカ温度センサ15の夫々の温度検出出力は、図1に破線で示すように、自動燃焼制御装置16に入力され、自動燃焼制御装置16が、当該温度検出出力に基づいてコンパートメント8毎の1次空気量とストーカ速度を制御可能な構成となっている。自動燃焼制御装置16は、従来のPIDフードバック制御を基本とした自動燃焼制御(ACC制御)を実行可能なコンピュータハードウェアをベースに種々の制御パターンをソフトウェア処理により実行可能な構成となっている。
【0028】
従って、自動燃焼制御装置16は、図2に示すように、ガス温度センサ14とストーカ温度センサ15の検出した夫々の検出温度に基づき、1次空気量とストーカ速度の制御値を、所定の制御パターンに従って演算する。一方、1次空気量とストーカ速度の夫々を図示しないセンサにより検出し、それらの検出値を自動燃焼制御装置16に入力する。自動燃焼制御装置16は、夫々の検出値が演算により求めた制御値となるように、各コンパートメント8に設けられたダンパ機構12とストーカ(可動火格子)の往復運動を制御するストーカ制御部(図示せず)に対し、コンパートメント8毎に独立したダンパ開度(供給量)とストーカ速度のフィードバック制御を実行する。
【0029】
次に、自動燃焼制御装置16が制御値の演算に用いる4つの制御パターンについて説明する。
【0030】
第1の制御パターンは、乾燥段5の最下流のコンパートメント8bと燃焼段6の4つのコンパートメント8c〜8fに対して適用される。各コンパートメント8b〜8fに対しては同様の制御を独立して行うので、燃焼段6の最上流のコンパートメント8cを例に説明する。
【0031】
自動燃焼制御装置16は、ガス温度センサ14とストーカ温度センサ15の夫々の温度検出出力の内、コンパートメント8cに近接するガス温度センサ14bとコンパートメント8cのストーカ内のストーカ温度センサ15cの各検出温度に対し、各別に予め設定された適正温度範囲より高いか否かの判定を行う。ここで、各温度センサ14bと15cの検出温度が夫々の適正温度範囲より高い場合、当該領域でのゴミの燃焼量が大き過ぎると判断し、燃焼量を抑制する制御を実施し、燃焼段6におけるゴミ燃焼を適正な状態に導く。
【0032】
具体的には、検出温度の適正温度範囲からの乖離程度に応じて、コンパートメント8cの現状制御値より減少した新たな1次空気量の制御値と、コンパートメント8cの現状制御値より増加した新たなストーカ速度の制御値と、コンパートメント8cの1つ上流側のコンパートメント8bの現状制御値より減少した新たなストーカ速度の制御値を演算する。各制御値が求まると、その制御値に基づき、上述の要領で1次空気量とストーカ速度のフィードバック制御が実行される。ここで、各温度センサ14bと15cの検出温度が夫々の適正温度範囲より高くない場合は、本第1の制御パターンに関しては、現状の制御値が維持される。また、上記の各検出温度と適正温度範囲との比較判定は、ゴミ質の変動に対して迅速に応答できる程度の所定の時間間隔で定期的に実行されるものとする。
【0033】
第1の制御パターンを連続する5つのコンパートメント8b〜8fに対して同時に適用して夫々上記要領で1次空気量とストーカ速度の新たな制御値を求めると、連続する2つのコンパートメント間においてストーカ速度に対する制御値の変化が相反する場合が生じる。例えば、コンパートメント8dに各温度センサ14cと15dの検出温度が夫々の適正温度範囲より高い場合は、1つ上流側のコンパートメント8cのストーカ速度の制御値は現状より減少するのに対し、コンパートメント8cの各温度センサ14bと15cの検出温度も夫々の適正温度範囲より高い場合には、コンパートメント8bのストーカ速度の制御値は現状より増加する。この場合、夫々の現状制御値からの変位は正負相殺するので、現状制御値を変化させない制御を行う。或いは、制御値の細かな設定が可能な場合は、その相殺による差だけ現状制御値に対して変化させるようにしても構わない。
【0034】
ここで、第1の制御パターンが5つのコンパートメント8b〜8fに対して夫々独立して適用される結果、ストーカ速度がコンパートメント8毎に独立して制御されてゴミの搬送が不安定となることが懸念されるが、実際のゴミの移動速度は、ストーカ速度の変化に追従して直ぐに変化するものではなく、ゴミの塊としてストーカ上を滑りながらゆっくりと搬送されるので、ゴミの搬送が実用上極端に不安定となることはない。
【0035】
第2の制御パターンは、乾燥段5の2つのコンパートメント8a,8bと燃焼段6の4つのコンパートメント8c〜8fに対して適用される。第2の制御パターンでは、燃焼段6が適正なゴミ燃焼状態にあって、次第に乾燥段5側から燃焼段6側へと1次燃焼室21内のガス温度の低い領域が拡大していく傾向が見られた場合に、ゴミ中の水分蒸発が不十分であると判断して、乾燥段5の2つのコンパートメント8a,8bに対し、ストーカ速度を遅らせ、1次空気量を増加させることにより、ゴミの水分蒸発が促進するような制御を実行する。
【0036】
具体的には、自動燃焼制御装置16は、先ず、ガス温度センサ14とストーカ温度センサ15の夫々の温度検出出力の内、燃焼段6の4つのコンパートメント8c〜8fに対応するガス温度センサ14b〜14dとストーカ温度センサ15c〜15fの夫々の検出温度が、各別に予め設定された適正温度範囲(上記第1の制御パターンのものと同じ)内にあるか否かの比較判定を行う。ここで、各検出温度が適正温度範囲内にあれば、燃焼段6が適正なゴミ燃焼状態にあると判断され、以降の処理が実行される。
【0037】
引き続き、ガス温度センサ14とストーカ温度センサ15の夫々の温度検出出力の内、乾燥段5の最下流のコンパートメント8bに対応するガス温度センサ14aとストーカ温度センサ15bの夫々の検出温度と、燃焼段6の最上流のコンパートメント8cに対応するガス温度センサ14bとストーカ温度センサ15cの夫々の検出温度とを比較し、ガス温度とストーカ温度の夫々につき、燃焼段6側の検出温度が各別に予め設定された温度差を超えて低いか否かを判定する。ここで、燃焼段6側の各検出温度が前記各温度差を超えて低い場合に、ガス温度の低い領域が乾燥段5側から燃焼段6側へ拡大傾向にあると判断し、乾燥段5の2つのコンパートメント8a,8bと燃焼段6の最上流のコンパートメント8cの夫々に対応するガス温度センサ14a,14bとストーカ温度センサ15a〜15cの夫々の検出温度に基づき、乾燥段5の2つのコンパートメント8a,8bに対して、現状制御値より減少した新たなストーカ速度の制御値と、現状制御値より増加した新たな1次空気量の制御値を演算する。各制御値が求まると、その制御値に基づき、上述の要領で1次空気量とストーカ速度のフィードバック制御が実行される。
【0038】
ここで、乾燥段5側と燃焼段6側間の上記検出温度比較判定において、燃焼段6側の各検出温度が前記各温度差を超えて低くない場合は、本第2の制御パターンに関しては、乾燥段5の2つのコンパートメント8a,8bに対して、現状の制御値が維持される。また、上記検出温度比較判定は、ゴミ質の変動に対して迅速に応答できる程度の所定の時間間隔で定期的に実行されるものとする。
【0039】
第3の制御パターンは、上述の第2の制御パターンとは逆の制御となり、同様に、乾燥段5の2つのコンパートメント8a,8bと燃焼段6の4つのコンパートメント8c〜8fに対して適用される。第3の制御パターンでは、燃焼段6が適正なゴミ燃焼状態にあって、次第に燃焼段6側から乾燥段5側へと1次燃焼室21内のガス温度の高温領域が拡大していく傾向が見られた場合に、ゴミ中の水分蒸発速度が速過ぎると判断して、乾燥段5の2つのコンパートメント8a,8bに対し、ストーカ速度を増加させ、1次空気量を減少させることにより、ゴミの水分蒸発が抑制するような制御を実行する。
【0040】
具体的には、自動燃焼制御装置16は、先ず、ガス温度センサ14とストーカ温度センサ15の夫々の温度検出出力の内、燃焼段6の4つのコンパートメント8c〜8fに対応するガス温度センサ14b〜14dとストーカ温度センサ15c〜15fの夫々の検出温度が、各別に予め設定された適正温度範囲(上記第1の制御パターンのものと同じ)内にあるか否かの比較判定を行う。ここで、各検出温度が適正温度範囲内にあれば、燃焼段6が適正なゴミ燃焼状態にあると判断され、以降の処理が実行される。
【0041】
引き続き、ガス温度センサ14とストーカ温度センサ15の夫々の温度検出出力の内、乾燥段5の最下流のコンパートメント8bに対応するガス温度センサ14aとストーカ温度センサ15bの夫々の検出温度と、燃焼段6の最上流のコンパートメント8cに対応するガス温度センサ14bとストーカ温度センサ15cの夫々の検出温度とを比較し、ガス温度とストーカ温度の夫々につき、乾燥段5側の検出温度が各別に予め設定された温度差を超えて高いか否かを判定する。ここで、乾燥段5側の各検出温度が前記各温度差を超えて高い場合に、ガス温度の高温領域が燃焼段6側から乾燥段5側へ拡大傾向にあると判断し、乾燥段5の2つのコンパートメント8a,8bと燃焼段6の最上流のコンパートメント8cの夫々に対応するガス温度センサ14a,14bとストーカ温度センサ15a〜15cの夫々の検出温度に基づき、乾燥段5の2つのコンパートメント8a,8bに対して、現状制御値より増加した新たなストーカ速度の制御値と、現状制御値より減少した新たな1次空気量の制御値を演算する。各制御値が求まると、その制御値に基づき、上述の要領で1次空気量とストーカ速度のフィードバック制御が実行される。
【0042】
ここで、乾燥段5側と燃焼段6側間の上記検出温度比較判定において、乾燥段5側の各検出温度が前記各温度差を超えて高くない場合は、本第3の制御パターンに関しては、乾燥段5の2つのコンパートメント8a,8bに対して、現状の制御値が維持される。また、上記検出温度比較判定は、ゴミ質の変動に対して迅速に応答できる程度の所定の時間間隔で定期的に実行されるものとする。尚、第2の制御パターンと第3の制御パターンで、上記検出温度比較判定を同時に実行しても構わない。
【0043】
以上の第1〜第3の制御パターンは、燃焼段6における適正なゴミ燃焼状態をゴミ質の変動等に対して安定的に維持することを主眼とした制御であるが、次に説明する第4の制御パターンは後燃焼段7の処理に関する制御である。従って、第4の制御パターンは、後燃焼段7のコンパートメント8gに対して適用される。
【0044】
自動燃焼制御装置16は、ガス温度センサ14とストーカ温度センサ15の夫々の温度検出出力の内、コンパートメント8gに近接するガス温度センサ14eとコンパートメント8gのストーカ内のストーカ温度センサ15gの各検出温度に対し、各別に予め設定された適正温度範囲より高いか否かの判定を行う。各温度センサ14bと15cの検出温度が夫々の適正温度範囲より高い場合、後燃焼段7では、ゴミ中の燃え難い成分をゆっくりと時間をかけて燃焼させる必要があるので、1次空気量は上述の第1の制御パターンと同様に減少させるが、ストーカ速度は第1の制御パターンとは逆に減少させる制御を行う。これにより、ゴミをゆっくりと時間をかけて燃焼させながら、単位時間当たりのゴミ燃焼量を抑制し、ガス温度及びストーカ温度を低下させる制御が実行される。ここで、ストーカ速度を第1の制御パターンと同様に増加させる制御を行うと、ゴミ中の未燃焼成分が灰中に残存する可能性があるため、第4の制御パターンでは当該可能性を排除できる。
【0045】
具体的には、各温度センサ14eと15gの検出温度が夫々の適正温度範囲より高い場合に、検出温度の適正温度範囲からの乖離程度に応じて、コンパートメント8gの現状制御値より減少した新たな1次空気量の制御値と新たなストーカ速度の制御値を演算する。各制御値が求まると、その制御値に基づき、上述の要領で1次空気量とストーカ速度のフィードバック制御が実行される。ここで、各温度センサ14eと15gの検出温度が夫々の適正温度範囲より高くない場合は、本第4の制御パターンに関しては、現状の制御値が維持される。また、上記の各検出温度と適正温度範囲との比較判定は、ゴミ質の変動に対して迅速に応答できる程度の所定の時間間隔で定期的に実行されるものとする。
【0046】
上述の如く、第1〜第3の制御パターンは、燃焼段6における適正なゴミ燃焼状態をゴミ質の変動等に対して安定的に維持することを主眼とした制御であり、乾燥段5と燃焼段6の各コンパートメント8に同時に適用されるため、あるコンパートメント8に対して、1つの制御パターンの適用において、1次空気量またはストーカ速度を増加または減少する指示(制御値の変化)が出て、別の制御パターンの適用において逆の指示が出されるという制御パターン間で競合の発生する可能性がある。そこで、上述の第1の制御パターンにおける連続する2つのコンパートメント間においてストーカ速度に対する制御値の変化が相反する場合の処理と同様に、相反する制御値の変化を相殺して、現状制御値を変化させない制御を行う。或いは、制御値の細かな設定が可能な場合は、その相殺による差だけ現状制御値に対して変化させるようにしても構わない。
【0047】
尚、上記第1〜第4の制御パターンにおける温度比較判定で使用される予め設定された適正温度範囲や温度差は、試運転時の実験やシミュレーション等で導出された値を用いる。
【0048】
以下に、別の実施形態につき説明する。
〈1〉 ストーカ式搬送手段4を複数のコンパートメント8に区分する際の乾燥段5と燃焼段6と後燃焼段7における夫々のコンパートメント8の数は、焼却炉の規模に応じて変更可能で、上記実施の形態に限定されるものではなく、更に、コンパートメント8の数に応じて、ガス温度センサ14とストーカ温度センサ15の個数及び配置箇所も適宜変更可能であり、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0049】
〈2〉 上記実施の形態では、ガス温度センサ14とストーカ温度センサ15は熱電対を用いて構成したが、各温度センサ14,15は熱電対以外の温度センサ素子を用いて構成しても構わない。
【0050】
〈3〉 上記実施の形態では、各制御パターンにおいて、自動燃焼制御装置16による1次空気量とストーカ速度の制御にフィードバック制御方式を適用したが、その他の制御方式(例えば、フィードフォワード方式等)であっても構わない。
【0051】
〈4〉 上記実施の形態において、自動燃焼制御装置16は、第1〜第4の4つの制御パターンを同時に実行可能であること前提として説明したが、ゴミ燃焼状態やストーカ式ゴミ焼却炉20の作動状況に応じて、第1〜第4の制御パターンの内の一部の制御パターンだけを適用可能な状態とする運用も可能である。更に、第1〜第4の4つの制御パターン以外の制御パターンを備えていても構わない。例えば、第1〜第3の制御パターンは、燃焼段6における適正なゴミ燃焼状態をゴミ質の変動等に対して安定的に維持することを主眼とした定常運転時の制御パターンであるため、ストーカ式ゴミ焼却炉20の起動時の燃焼制御には別の制御パターンを使用するようにしても構わない。
【0052】
〈5〉 上記実施の形態において、自動燃焼制御装置16は、第1〜第3の各制御パターンの適用時において、ホッパ2へのゴミ投入量及びプッシャ3のゴミの炉内への押し込み速度も、乾燥段5のストーカ速度の制御に応じて制御するようにしても構わない。
【0053】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、ストーカ温度センサとガス温度センサによって検出された各コンパートメントに対応する局所的なストーカ温度と1次燃焼室内のガス温度に基づいて、各コンパートメントにおける局所的なゴミの燃焼状態を推定することができ、ゴミの成分、発熱量等のゴミ質の変動に対し、推定した局所的なゴミの燃焼状態に基づいて最適な燃焼状態へ導くことができ、ゴミ質の変動に対するゴミ燃焼状態の変動を最小限に抑制した安定したストーカ式ゴミ焼却炉の操業が可能となる。
【0054】
更に、かかる燃焼制御によってコンパートメント毎の最適燃焼状態を維持することで、局所的な高温領域をなくすことができ、ストーカの焼損等を防いでストーカの長寿命化が図れる。また、ゴミ燃焼状態を安定化させることにより2次燃焼制御を容易にし、ゴミの燃焼に伴って発生するCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)等の未燃ガス成分やダイオキシン類の完全燃焼を容易に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストーカ式ゴミ焼却炉の要部構造及び燃焼制御装置の制御系統を模式的に示す構成図
【図2】本発明に係るストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置の簡略表記による制御系統図
【符号の説明】
1: ストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置
2: ホッパ
3: プッシャ
4: ストーカ式搬送手段
5: 乾燥段
6: 燃焼段
7: 後燃焼段
8,8a〜8g: コンパートメント
9: ゴミ層
10: 風箱
11: 送風ファン
12: ダンパ機構
13: 焼却灰排出口
14,14a〜14e: ガス温度センサ
15,15a〜15g: ストーカ温度センサ
16: 自動燃焼制御装置(制御装置)
20: ストーカ式ゴミ焼却炉
21: 1次燃焼室

Claims (6)

  1. 複数のストーカをゴミ搬送方向に沿って分割してなる領域であってストーカ速度と1次燃焼空気の供給量を夫々独立して制御可能なコンパートメントを複数備えてなるストーカ式ゴミ焼却炉において、
    前記ストーカの部材内部或いは近傍に前記ストーカの温度を測定するストーカ温度センサをゴミ搬送方向に沿って複数分散配置し、
    前記ストーカ上を移動するゴミ層の表面上部の1次燃焼室内に炉内ガス温度を測定するガス温度センサをゴミ搬送方向に沿って複数分散配置し、
    前記ストーカ温度センサと前記ガス温度センサの検出温度に基づいて、前記複数のコンパートメントの一部または全部に対し、前記コンパートメント別にストーカ速度と1次燃焼空気の供給量の少なくとも何れか一方の制御を行う制御装置を備えてなることを特徴とするストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置。
  2. 前記複数のストーカは、ゴミ搬送方向の上流側から下流側に向けて、夫々が1以上の前記コンパートメントを備える乾燥段、燃焼段、及び、後燃焼段に区分され、
    前記制御装置は、少なくとも前記燃焼段に属する各コンパートメントに対して、前記コンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、夫々の所定の適正温度範囲より高い場合に、当該コンパートメントの前記1次燃焼空気の供給量を減らし、前記ストーカ速度を速め、当該コンパートメントの1つ上流側の前記コンパートメントの前記ストーカ速度を遅くする第1の制御パターンを備えることを特徴とする請求項1に記載のストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置。
  3. 前記複数のストーカは、ゴミ搬送方向の上流側から下流側に向けて、夫々が1以上の前記コンパートメントを備える乾燥段、燃焼段、及び、後燃焼段に区分され、
    前記制御装置は、前記ストーカ温度センサと前記ガス温度センサの夫々の複数の検出温度に基づいて、前記燃焼段に属する各コンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、夫々の所定の適正温度範囲内にあり、前記乾燥段の最下流のコンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、前記燃焼段の最上流のコンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度に比べて夫々所定の温度差を超えて低い場合に、前記乾燥段に属する各コンパートメントの前記1次燃焼空気の供給量を増加させ、前記ストーカ速度を遅くする第2の制御パターンを備えることを特徴とする請求項1または2に記載のストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置。
  4. 前記複数のストーカは、ゴミ搬送方向の上流側から下流側に向けて、夫々が1以上の前記コンパートメントを備える乾燥段、燃焼段、及び、後燃焼段に区分され、
    前記制御装置は、前記ストーカ温度センサと前記ガス温度センサの夫々の複数の検出温度に基づいて、前記燃焼段に属する各コンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、夫々の所定の適正温度範囲内にあり、前記乾燥段の最下流のコンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、前記燃焼段の最上流のコンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度に比べて夫々所定の温度差を超えて高い場合に、前記乾燥段に属する各コンパートメントの前記1次燃焼空気の供給量を減少させ、前記ストーカ速度を早くする第3の制御パターンを備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置。
  5. 前記複数のストーカは、ゴミ搬送方向の上流側から下流側に向けて、夫々が1以上の前記コンパートメントを備える乾燥段、燃焼段、及び、後燃焼段に区分され、
    前記制御装置は、前記後燃焼段に属する各コンパートメントに対して、前記コンパートメント内に位置する前記ストーカ温度センサの検出温度と当該コンパートメントに近接して位置する前記ガス温度センサの検出温度が、夫々の所定の適正温度範囲より高い場合に、当該コンパートメントの前記1次燃焼空気の供給量を減らし、前記ストーカ速度を遅くする第4の制御パターンを備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置。
  6. 前記制御装置は、1つの前記コンパートメントに対する異なる制御パターンの適用によって、当該コンパートメントの前記ストーカ速度または前記1次燃焼空気の供給量の制御において相反する制御指示を得た場合は、前記ストーカ速度または前記1次燃焼空気の供給量の変更を行わないことを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載のストーカ式ゴミ焼却炉の燃焼制御装置。
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