JP2005002807A - 作業機のアクセル制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンで駆動される油圧ポンプを油圧源とする油圧アクチュエータを備える作業機の各油圧アクチュエータの作動に必要な圧油が効率よく油圧ポンプから吐出するようエンジンのアクセルを制御する。
【解決手段】車両のエンジンで駆動される油圧ポンプを油圧源とする複数の油圧アクチュエータを備えた作業機において、所定の油圧アクチュエータを遠隔操作するジョイスティックとエンジンのアクセルを駆動する油圧アクチュエータを遠隔制御するアクセルレバーとを備えた遠隔操作器と、予め記憶したアクセル関数式を用いて遠隔操作器からのジョイスティックの操作量とアクセルレバーの操作量とに基づいてアクセル作動量を求め、アクセル制御信号を出力する演算装置とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、車両のエンジンにパワーテイクオフ(PTO)を介して駆動される油圧ポンプを油圧源とする油圧アクチュエータを備えた作業機等の遠隔操作時におけるエンジンの回転数を制御するアクセル制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のエンジンにPTOを介して駆動される油圧ポンプから吐出された圧油を用いて油圧アクチュエータを作動させる作業機、例えば、図1に示すような車両搭載型のクレーンにおいて、通常一般的に使用される油圧ポンプは、価格が安く、その内部構造も簡単である定吐出量型油圧ポンプである。該油圧ポンプの吐出量を多くするには、PTOと連結されたエンジンの回転数を上昇させることで、油圧ポンプの回転数をより多くして吐出量を増加させている。
【0003】
図1に示すような車両搭載型のクレーン1は、アウトリガ2を備えたベース4上にコラム6が旋回自在に設けられ、このコラム6の上端部に伸縮するブーム7が起伏自在に枢支されている。
コラム6にはウインチ11が設けられており、このウインチ11からワイヤロープ12をブーム7の先端部に導いて、ブーム7の先端部の滑車(図示略)を介して吊荷用のフック13に掛回すことにより、フック13をブーム7の先端部から吊下している。このクレーン1では、コラム6の旋回、ブーム7の起伏と伸縮、及びウインチ11の巻上巻下の作動を行うための油圧アクチュエータとして、それぞれ旋回用油圧モータ5、ブーム起伏用油圧シリンダ9、ブーム伸縮用油圧シリンダ8、及びウインチ用油圧モータ10を備えている。
【0004】
この車両搭載型のクレーン1では、図2に示すように油圧ポンプ17からの吐出油は、切換制御弁装置3を介して各油圧アクチュエータ5,8,9,10に供給されている。切換制御弁装置3は、各油圧アクチュエータ5,8,9,10をそれぞれ制御する複数の切換制御弁31,32,33,34を連結して構成した多連結弁装置である。また、このような車両搭載型のクレーン1では遠隔操作器を用いた遠隔操作が一般的に行われており、その場合、図3及び図4に示すような遠隔操作器20を用いて切換制御弁装置3を切換操作する。
【0005】
遠隔操作器20には上述のクレーン1を作動させるのに必要なブーム7の起伏作動、ウインチ11の巻上巻下作動、ブーム7の伸縮作動、コラム6の左右の旋回作動の計8操作を2本のジョイスティック21,22にて行っており、それぞれ左側のジョイスティック21は8操作のうちの4操作、右側のジョイスティック22は残りの4操作と、分担されている。
【0006】
また、遠隔操作器20には、油圧アクチュエータの作動速度を可変させる為に、エンジン回転数を制御するアクセルレバー23も備えられている。
【0007】
遠隔操作器20は、オペレータが片手でも操作が可能なように、把持部24を握り、親指で各ジョイスティック21又は22を操作し、人差し指でアクセルレバー23を操作できるように、ジョイスティックとピストルトリガー操作型のアクセルレバーのレイアウトが考慮されている。
【0008】
各ジョイスティック21、22の傾倒量に応じた油圧アクチュエータの操作信号とアクセルレバー23の引き代量に応じた操作信号は、遠隔操作器20から切換制御弁装置3側に設けた受信器25に向けて無線送信される。
ジョイスティック21,22を操作すると、その操作量に応じて切換制御弁装置3の各油圧アクチュエータ5,8,9,10の作動油路を切換えるメインスプールがそれぞれ変位し、各々の油圧アクチュエータがその操作量に応じて作動する。
【0009】
アクセルレバー23を操作すると、その操作量に応じて車両のエンジン回転数が上昇する。エンジン回転数の上昇に比例して油圧ポンプ17の吐出量が増大し、各油圧アクチュエータ5,8,9,10の作動速度が速くなる。
【0010】
しかしながら、オペレータは一方の手で遠隔操作器20の把持部24を握ったまま、親指で各ジョイスティック21又は22を操作し、且つ人差指でアクセルレバー23を引く操作では、ジョイスティック21,22の操作量とアクセルレバー23の操作量を個別に調整しながら操作することは難しい。それは、各ジョイスティック21,22を操作する前にアクセルレバー23のみ先に引いてしまったり、ジョイスティック21,22の操作量に対するアクセルレバー23の引き量が不適切に大きくなりすぎて、エンジンを空ぶかししてしまうことが多いからである。
【0011】
また、ジョイスティック21,22を未操作にてアクセルレバー23のみ操作した場合は、油圧アクチュエータは作動しないにもかかわらず、エンジンのみ空ぶかししてしまう。油圧ポンプ17からの吐出油量はエンジン回転数にて決定される為、空ぶかしは多量の圧油が無駄に油圧ポンプ17から供給されて、それに伴う圧油温の上昇を招き、さらにエンジン回転数の上昇によってエンジン騒音も大きくなる。
【0012】
ジョイスティックを用いた遠隔操作器の使用例として、遠隔操作によるエンジン回転数の制御装置としてエンジン回転数制御にアクセルレバーを用いず、遠隔操作器内に設けた傾斜センサーにて遠隔操作器の傾きを感知し、傾斜角度量でエンジン回転数の制御をしているものがある。即ち、この遠隔操作器では、ジョイスティック操作で各油圧アクチュエータをその操作量に応じて作動させ、さらにエンジン回転数を上げて各油圧アクチュエータの作動速度を上げたい場合には、遠隔操作器を傾けるようにしている(特許文献1参照)。
【0013】
なお、この遠隔操作器では、ジョイスティックが未操作である中立状態においては、遠隔操作器を傾斜させ、エンジン回転数を上昇させようとしても、傾斜センサーからの信号は演算装置側で無効となり、エンジン回転数のみ上昇させるといった操作は出来ないようになっている。
しかし、遠隔操作器を傾斜させてエンジン回転数を制御するには、遠隔操作器を持った手で微細に遠隔操作器の傾斜度合いをコントロールしなければならず、クレーン作動中にオペレータが意図せずに遠隔操作器を傾けてしまった場合等、容易にエンジン回転数が上昇又は下降するので、オペレータが熟練者であっても適切な速度制御は困難であった。
【0014】
【特許文献1】
特開昭61−2692号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、クレーン等の作業機のアクセル制御装置における上記課題を解決するものであって、適切にエンジン回転数を制御することで油圧アクチュエータの作動に必要な圧油を効率よく油圧ポンプから吐出させる。これにより無駄なエンジンの空ぶかし及び圧油温の上昇を抑え、またエンジンにて発する騒音を可及的に低減させるアクセル制御装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明のアクセル制御装置は、車両のエンジンで駆動される油圧ポンプを油圧源として作動する複数の油圧アクチュエータを備えた作業機において、所定の油圧アクチュエータを遠隔操作するジョイスティックとエンジンのアクセルを駆動するアクチュエータを遠隔制御するアクセルレバーとを備えた遠隔操作器と、予め記憶したアクセル関数式を用いて遠隔操作器からのジョイスティックの操作量とアクセルレバーの操作量とに基づいてアクセル作動量を求め、アクセル制御信号を出力する演算装置とを備えることにより、上記課題を解決している。
【0017】
この作業機のアクセル制御装置の演算装置では、遠隔操作器におけるジョイスティックの最大操作量を基準とした、最大操作量に対する、実際行われている操作量の操作割合(%)を求め、記憶している基本アクセル関数式にその操作割合を乗算することで新たにアクセル関数式を生成し、この得られたアクセル関数式にアクセルレバーの操作量を代入して、アクセル作動量を求める。
【0018】
ジョイスティックの操作量が0、即ち中立状態のときには、操作割合が0%となるため、基本アクセル関数式に0%を乗算して得られるアクセル関数式は、アクセル作動量が0で一定の関数式である。よって、アクセルレバーを操作してもアクセル作動量は0となり、車両のエンジン回転数が上昇することはない。
【0019】
さらに、ジョイスティックの操作量がジョイスティックの最大操作量に対する半分の操作量のときには、操作割合が50%となるため、基本アクセル関数式に50%を乗算して得られるアクセル関数式は、基本アクセル関数式でのアクセル作動量に対して、全体的にその50%のアクセル作動量となる関数式である。よって、アクセルレバーを最大に操作してもアクセル作動量は半分となり、車両のエンジン回転数も最高回転に達することはない。
【0020】
ジョイスティックの操作量が最大の操作量のときには、操作割合が100%となるため、基本アクセル関数式に100%を乗算するので、得られるアクセル関数式は即ち基本アクセル関数式のままである。よって、アクセルレバーを最大に操作すれば、アクセル作動量も最大となり、車両のエンジン回転数も最高回転に達するようになる。
【0021】
なお、複数の油圧アクチュエータを同時に操作する、複数操作の場合には、演算装置は入力された各ジョイスティックの操作信号の中で、操作量の最も大きいものを選択し、操作割合を求め、基本アクセル関数式にその操作割合を乗算し、得られたアクセル関数式にアクセルレバーの操作量を代入して、アクセル作動量を求める。
【0022】
よって、この作業機のアクセル制御装置は、無駄なエンジンの空ぶかし及び圧油温の上昇を抑え、またエンジンにて発する騒音を可及的に低減させて効率良い作業を行なうことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
【実施例】
次に、本発明の具体例を説明する。
図1はクレーン1の構成図、図2は本発明の実施の一形態を示す作業機のアクセル制御装置の構成図、図3は遠隔操作器の正面図、図4は遠隔操作器の側面図、図5および図6は演算装置でアクセル制御シリンダを制御する場合の流れ図、図7はアクセル関数式の一例を示す図である。
クレーンの構成は従来のものと同様であるので、図1を参照して説明する。
【0024】
図1に示す車両搭載型のクレーン1は、アウトリガ2を備えたベース4上にコラム6が旋回自在に設けられ、このコラム6の上端部に伸縮するブーム7が起伏自在に枢支されている。コラム6にはウインチ11が設けられており、このウインチ11からワイヤロープ12をブーム7の先端部に導いて、ブーム7の先端部の滑車(図示略)を介して吊荷用のフック13に掛回すことにより、フック13をブーム7の先端部から吊下している。
【0025】
クレーン1には、コラム6の旋回、ブーム7の起伏と伸縮、及びウインチ11の巻上巻下を行なうための油圧アクチュエータとして、それぞれ旋回用油圧モータ5、ブーム起伏用油圧シリンダ9、ブーム伸縮用油圧シリンダ8、及びウインチ用油圧モータ10を備えている。
旋回用油圧モータ5、ブーム起伏用油圧シリンダ9、ブーム伸縮用油圧シリンダ8、及びウインチ用油圧モータ10は、何れも車両のエンジン15のPTO16に連結して駆動される油圧ポンプ17から切換制御弁装置3を介して圧油を供給することにより作動する。油圧ポンプ17からの圧油の吐出量は、エンジン15の回転速度を上げるほど多くなる。
【0026】
切換制御弁装置3は、旋回用油圧モータ5、ブーム起伏用油圧シリンダ9、ブーム伸縮用油圧シリンダ8、及びウインチ用油圧モータ10の各油圧アクチュエータをそれぞれ制御するための旋回用切換制御弁31、ブーム起伏用切換制御弁32、ブーム伸縮用切換制御弁33、及びウインチ用切換制御弁34を連結して構成した多連結弁装置であり、各操作レバー14による機側操作及び遠隔操作器20のジョイスティック21,22による遠隔操作が可能になっている。
【0027】
遠隔操作器20は図3及び図4に示すように、ブーム7の起伏作動、ウインチ11の巻上巻下作動、ブーム7の伸縮作動、及びコラム6の左右への旋回作動の8操作を制御する2本のジョイスティック21、22と、ジョイスティックとは別に設けられた車両のエンジン15のアクセルを制御するためのアクセルレバー23を備えている。遠隔操作器20を正面に見て右側のジョイスティック22では上下に傾倒するとブーム起伏用切換制御弁32のメインスプールがその傾倒量に応じて変位し、ブーム7が起伏作動を行い、左右に傾倒するとウインチ用切換制御弁34のメインスプールがその傾倒量に応じて変位し、ウインチ11が巻上巻下作動を行い、もう一つの左側のジョイスティック21では上下に傾倒するとブーム伸縮用切換制御弁33のメインスプールがその傾倒量に応じて変位し、ブーム7が伸縮作動を行い、左右に傾倒すると旋回用切換制御弁31のメインスプールがその傾倒量に応じて変位し、コラム6が左右の旋回作動を行うようにしている。なお、ジョイスティック21、22の操作位置は一例であり、その組み合わせは適宜決めることが出来る。
【0028】
なお、上述の例で、ジョイステック22を右上に傾倒すると、ブーム起伏用切換制御弁32のメインスプール及びウインチ用切換制御弁34のメインスプールがその傾倒量に応じて変位し、ブーム7が起立作動し、ウインチ11が巻下作動することになる。各油圧アクチュエータの作動量は、ジョイステック21、22の傾倒方向に基づく傾倒量によることは勿論である。
【0029】
なお、図示はしないが、2操作のジョイスティックを4本用いて、ブーム7の起伏作動、ウインチ11の巻上巻下作動、ブーム7の伸縮作動、コラム6の左右の旋回作動を各々のジョイスティックで行なうようにもできる。
【0030】
ジョイスティック21,22にはポテンショメータや、静電容量型センサー、例えばそれは商品名PicoPoint(登録商標)などを利用したものを用いて、アナログ信号が出力するようになっており、上下左右に操作するとその操作量に応じてアナログ信号が変化するようになっている。また、アクセルレバー23にもポテンショメータや、静電容量型センサー、例えば上記に示した商品名PicoPoint(登録商標)などを利用したものを用いて、アナログ信号が出力するようになっており、その操作量に応じてアナログ信号が変化するようになっている。
【0031】
そして、ジョイスティック21,22の傾倒量に応じた操作信号と、アクセルレバー23の引き代量に応じた操作信号は、遠隔操作器20から切換制御弁装置3側の受信器25に向けて無線送信され、演算装置30に入力される。
各切換制御弁31,32,33,34には、各メインスプールが内蔵され、且つ各メインスプールの変位を検出して演算装置30にフィードバックするための位置検出器40がそれぞれ設けられている。メインスプールは左右のスプリングで通常は中立位置に保持されており、メインスプールの一端は、リンクを介して操作レバー14と連結されている。
【0032】
また、メインスプールには、パイロットピストン37が連設され、各切換制御弁31,32,33,34には、それぞれ比例電磁式パイロット弁41が設けられている。比例電磁式パイロット弁41は、油圧ポンプ17から減圧弁35を介してパイロット圧油が供給されるポートEが常時閉、タンク18へ作動油を戻すポートFが常時開となっており、演算装置30からソレノイド42L又は42Rに制御電流が入力されるとパイロットスプール43L又は43Rが摺動し、入力電圧値によってEポートの開口量が制御できる。従って、パイロットピストン37の左右の油室37L又は37Rへのパイロット圧油の供給が制御される。
【0033】
油室37R又は37Lの何れか一方にパイロット圧油が供給されると、メインスプールが左または右に移動して、サービスポートとポンプポートとを連通させるので、各制御切換弁31,32,33,34は、旋回用油圧モータ5、ブーム起伏用油圧シリンダ9、ブーム伸縮用油圧シリンダ8、ウインチ用油圧モータ10の各油圧アクチュエータを作動させる。
なお、ポンプポートとタンクポートとの間には、メインリリーフ弁38と、アンロードが必要なときにメインリリーフ弁38を開き、ポンプポートとタンクポートとを連通させるアンロード用ソレノイド弁39が設けられている。
【0034】
演算装置30には、基本アクセル関数式が予め記憶されており、この基本アクセル関数式は各油圧アクチュエータ5,8,9,10共通である。演算装置30は、後述するようにこの基本アクセル関数式と遠隔操作器20のジョイスティック21,22の操作量とアクセルレバー23の操作量に基づいてアクセル制御シリンダ作動量を求め、アクセル制御シリンダ50を作動させる比例電磁式パイロット弁51にアクセル制御信号を出力する。
アクセル制御シリンダ50にはそのピストン52の変位を検出して演算装置30にフィードバックするための位置検出器53が設けられている。
【0035】
次に、図5に基づいて演算装置30によるアクセル制御装置の作用を説明する。
例えば、ブーム7を縮小させる操作の場合について説明を行うと、オペレータは遠隔操作器20の左側のジョイスティック21をブーム7の縮小側である下側に操作し、アクセルレバー23を引く。演算装置30は、ジョイスティック21の操作量を読み込み、ジョイスティックの最大操作量に対する操作割合を算出する。
【0036】
基本アクセル関数式に算出した操作割合を乗算し、図7に示すような操作割合乗算後のアクセル関数式を新たに得る。次にアクセルレバー23の操作量を読み込んで、この関数式にアクセルレバー操作量を代入しアクセル制御シリンダ作動量Aを求め、アクセル制御信号を出力する。
演算装置30はこのアクセル制御シリンダ作動量Aをアクセル制御信号としてアクセル制御シリンダ50を作動させる比例電磁式パイロット弁51に送り、アクセル制御シリンダ50を作動させる。アクセル制御シリンダ50の位置検出器53は検出値を演算装置30にフィードバックし、過不足があれば補正を行なう。
【0037】
また、図5に示す制御の流れの順序を変更し、図6に示すような順序にて行なうこともできる。この場合、ジョイスティックの操作量とアクセルレバーの操作量に対するアクセル制御シリンダ作動量の算出結果は最終的には上述と同じである。
例えば、ブーム7を縮小させる操作の場合について説明を行うと、オペレータは遠隔操作器20の左側のジョイスティック21をブーム7の縮小側である下側に操作し、アクセルレバー23を引く。
【0038】
演算装置30は、アクセルレバー23の操作量を読み込み、基本アクセル関数式にアクセルレバー操作量を代入し操作割合乗算前のアクセル制御シリンダ作動量Bを求めておく。次にジョイスティック21の操作量を読み込んで、ジョイスティックの最大操作量に対する操作割合を算出し、操作割合乗算前のアクセル制御シリンダ作動量Bに算出した操作割合を乗算し、アクセル制御シリンダ作動量Aを求め、アクセル制御信号を出力する。
【0039】
演算装置30はこのアクセル制御シリンダ作動量Aをアクセル制御信号としてアクセル制御シリンダ50を作動させる比例電磁式パイロット弁51に送り、アクセル制御シリンダ50を作動させる。アクセル制御シリンダ50の位置検出器53は検出値を演算装置30にフィードバックし、過不足があれば補正を行なう。
【0040】
ブーム7の縮小操作とコラム6の左旋回操作を同時に行なうために左側のジョイスティック21を右斜下方向に操作する場合、またはブーム7の縮小操作とウインチ11の巻上操作を同時に行なうような複数の油圧アクチュエータを同時に操作する、即ち左側のジョイスティック21と右側のジョイスティック22を同時に操作する場合には、演算装置30は、入力された各ジョイスティック21,22の操作信号の中で、操作量の最も大きいものをジョイスティックの最大操作量に対する操作割合として算出するようにする。
また、上記アクセルレバー23の操作量、アクセル制御シリンダ50の作動量は、図7のようにmm単位の数値として演算する他、最大操作量と最大作動量を100%とする比率で行なってもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明による作業機のアクセル制御装置によれば、無駄なエンジン回転数の上昇が防止され、エンジンを空ぶかしすることのない適切なアクセル制御を行なうことが可能で、油圧ポンプから常に適正量の圧油が吐出され、圧油温の上昇を抑え、エンジンの騒音を低減し、効率良い作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーンの構成図である。
【図2】本発明の実施の一形態を示す作業機のアクセル制御装置の構成図である。
【図3】遠隔操作器の正面図である。
【図4】遠隔操作器の側面図である。
【図5】演算装置でアクセル制御シリンダを制御する場合の流れ図である。
【図6】演算装置でアクセル制御シリンダを制御する場合の流れ図である。
【図7】アクセル関数式の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 クレーン
3 切換制御弁装置
4 ベース
5 旋回用油圧モータ
6 コラム
7 ブーム
8 ブーム伸縮用油圧シリンダ
9 ブーム起伏用油圧シリンダ
10 ウインチ用油圧モータ
11 ウインチ
12 ワイヤロープ
15 エンジン
17 油圧ポンプ
20 遠隔操作器
21 ジョイスティック
22 ジョイスティック
23 アクセルレバー
24 把持部
25 受信器
30 演算装置
31 旋回用切換制御弁
32 ブーム起伏用切換制御弁
33 ブーム伸縮用切換制御弁
34 ウインチ用切換制御弁
37 パイロットピストン
40 位置検出器
41 比例電磁式パイロット弁
50 アクセル制御シリンダ
53 位置検出器

Claims (1)

  1. 車両のエンジンで駆動される油圧ポンプを油圧源として作動する複数の油圧アクチュエータを備えた作業機において、所定の油圧アクチュエータを遠隔操作するジョイスティックとエンジンのアクセルを駆動するアクチュエータを遠隔制御するアクセルレバーとを備えた遠隔操作器と、予め記憶したアクセル関数式を用いて遠隔操作器からのジョイスティックの操作量とアクセルレバーの操作量とに基づいてアクセル作動量を求め、アクセル制御信号を出力する演算装置を備えたことを特徴とする作業機のアクセル制御装置。
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