JP2005002794A - 扉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】煩雑な開閉作業を伴わない扉装置を提供する。
【解決手段】扉装置331は、回転自在なプーリ66a,68aと、プーリ66a,68aに掛け渡した環状のベルト体70aとを備える。扉装置331は、ベルト体70aの一側に第2の扉体343を連結した一側伝達体95aと、ベルト体70aの他側に第3の扉体344を連結した他側伝達体115aとを備える。第1の扉体342には、当接部350,351を有するプーリ受けユニット345,346を固着する。一側伝達体95aおよび他側伝達体115aには、当接部350,351が当接する当接面354,355を形成する。
【選択図】図22
【解決手段】扉装置331は、回転自在なプーリ66a,68aと、プーリ66a,68aに掛け渡した環状のベルト体70aとを備える。扉装置331は、ベルト体70aの一側に第2の扉体343を連結した一側伝達体95aと、ベルト体70aの他側に第3の扉体344を連結した他側伝達体115aとを備える。第1の扉体342には、当接部350,351を有するプーリ受けユニット345,346を固着する。一側伝達体95aおよび他側伝達体115aには、当接部350,351が当接する当接面354,355を形成する。
【選択図】図22
Description
本発明は、家具或いは間仕切り等の三つの扉体を容易に開閉できる扉装置に関する。
一般に、被扉体設置対象物、例えば、家具あるいは建造物において、設置スペース等との関係で、観音開きの扉体または折り畳み式の間仕切り扉体を用いることに適さない場合には、その家具本体の前方或いはその建造物の空間に所定のスペースを必要としない引違い扉、間仕切り引違い扉等が用いられる。
従来の引違い扉を設けた家具等では、被閉切り部としての開口部の寸法長さの関係から、または、開口時における家具本体の被閉切り部としての開口部をより広くする方法として、引違い扉体の数を増やすことが知られている。
例えば、建具において、左右方向に個々に移動する三つの引違い扉体を設けた構造が知られている。
しかしながら、三つの引違い扉体が個々に移動する構造を家具に用いると、家具本体の開口部を最大限に開閉する場合に、少なくとも二つの扉体を開閉方向に移動させる作業が必要であり、開閉作業が煩雑である問題を有している。
家具本体の開口部の両側を開閉する場合には、まず、一側の引違い扉体を開口方向である中央に位置する引違い扉体側に移動させ、次に、他側の引違い扉体も開口方向である中央に位置する引違い扉体側に移動させ、その後、それぞれの引違い扉体を開口部の閉塞位置に移動させる作業が必要であり開閉作業が煩雑である。
また、家具本体の一側に収納した収納物を取り出すために、家具本体の開口部の一側を最大限に開く場合には、まず、一側の引違い扉体を開口方向に移動させ、さらに、中央の引違い扉体を他側に位置する引違い扉体側に移動させる作業が必要であり開口作業が煩雑であるとともに、この一側開口状態から、この家具本体の開口部を閉じる場合にも、まず、一側の引違い扉体を閉塞方向に移動させ、さらに、中央の引違い扉体を一側に位置する引違い扉体側に所定位置まで移動させる作業が必要であり閉塞作業も煩雑である。
さらに、家具本体の両側に収納した収納物を取り出すために、家具本体の開口部の一側を開いた後、開口部の他側を開く場合に、まず、一側の引違い扉体を開口方向に移動させ、さらに、中央の引違い扉体を他側に位置する引違い扉体側に移動させる。そして、その後、3枚の引違い扉体をそれぞれ開口部の一側側に移動させる作業が必要であり開口作業が煩雑である。
また、家具本体の開口部の両側を開口し、両側の収納物を一旦確認した後に、この家具本体の開口部の一側を最大限に開口する場合があるが、この場合には、まず、一側の引違い扉体を開口方向である中央に位置する引違い扉体側に移動させ、次に、他側の引違い扉体も開口方向である中央に位置する引違い扉体側に移動させる。そして、その後、三つの引違い扉体をそれぞれ開口部の他側側に移動させる作業が必要であり、開口作業が煩雑である。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、三つの扉体の扉装置であるにも拘らず、煩雑な開閉作業を伴わない扉装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の扉装置は、被扉体設置対象物の被閉切り部に沿って左右方向に移動自在に設けられこの被閉切り部の閉塞時にこの被閉切り部の中央を閉塞する第1の扉体と、前記被扉体設置対象物の前記被閉切り部に沿って左右方向に移動自在に設けられこの被閉切り部の閉塞時に前記第1の扉体のそれぞれ左右両側に位置しこの被閉切り部のそれぞれ左右両側を閉塞する第2の扉体および第3の扉体と、前記第1の扉体に設けられ前記第2の扉体と前記第3の扉体とに互いに異なる移動方向の力を作用させる連動手段とを具備し、前記連動手段は、前記第1の扉体の左右両側部にそれぞれ設けた回転自在なプーリと、これら左右両側部のプーリに掛け渡した環状のベルト体と、このベルト体の左右方向に移動する一側に前記第2の扉体を連結した一側伝達体と、前記ベルト体の一側の移動方向とは反対方向に移動する他側に前記第3の扉体を連結した他側伝達体とを備えたベルト機構であり、前記第1の扉体には、当接部を有するプーリ受けユニットが固着され、前記一側伝達体および前記他側伝達体には、前記被閉切り部の開口の際に前記当接部が当接する当接面が形成されているものである。
請求項2記載の発明の扉装置は、被扉体設置対象物の被閉切り部に沿って左右方向に移動自在に設けられこの被閉切り部の閉塞時にこの被閉切り部の中央を閉塞する第1の扉体と、前記被扉体設置対象物の前記被閉切り部に沿って左右方向に移動自在に設けられこの被閉切り部の閉塞時に前記第1の扉体のそれぞれ左右両側に位置しこの被閉切り部のそれぞれ左右両側を閉塞する第2の扉体および第3の扉体と、前記第1の扉体に設けられ前記第2の扉体と前記第3の扉体とに互いに異なる移動方向の力を作用させる連動手段とを具備し、前記連動手段は、前記第1の扉体の左右両側部にそれぞれ設けた回転自在なプーリと、これら左右両側部のプーリに掛け渡した環状のベルト体と、このベルト体の左右方向に移動する一側に前記第2の扉体を連結した一側伝達体と、前記ベルト体の一側の移動方向とは反対方向に移動する他側に前記第3の扉体を連結した他側伝達体とを備えたベルト機構であり、前記第1の扉体には、当接部を有するプーリ受けユニットが固着され、前記一側伝達体および前記他側伝達体には、前記被閉切り部の閉塞の際に前記当接部が当接する当接面が形成されているものである。
本発明によれば、被扉体設置対象物の被閉切り部を開閉する場合に、第1の扉体、第2の扉体および第3の扉体のいずれか一つの扉体に開閉方向の力を加えると、連動手段にて第2の扉体と第3の扉体とに互いに異なる移動方向に力が作用し、少なくとも一つの他の扉体が連動移動するため、三つの扉体が個々に移動するものに比して、被扉体設置対象物の被閉切り部を容易に最大限に開閉でき、煩雑な開閉作業を伴わない。
まず、本発明の扉装置の第1の関連技術の構成を図1ないし図6を参照して説明する。
図1ないし図4において、1は被扉体設置対象物としての家具本体であり、この家具本体1は、天板2、底板3、左側板4、右側板5および図示しない背板にて、ほぼ前側に被閉切り部としての開口部6を有した略箱状に形成され、この家具本体1内に、本、衣類、食器等が収納される。そして、この家具本体1の底板3の下面には、幕板7が取り付けられ、家具本体1はこの幕板7を介して床8の上に配置されている。
また、この家具本体1の天板2の前端上面部には、左右方向に延在するアルミニウム等にて成形した上レール体10が固着されている。この上レール体10の上面部の前側には、凹溝状の第1の上ガイドレール12が一体に形成され、かつ、この第1の上ガイドレール12の後側に位置してこの第1の上ガイドレール12にほぼ平行な凹溝状の第2の上ガイドレール13が一体に形成されている。また、この上レール体10の上面部の後側には、略板状の脱輪防止板14が取り付けられている。
一方、この家具本体1の底板3の前端下面部には、左右方向に延在するアルミニウム等にて成形した下レール体16が固着されている。この下レール体16は、上面の全体が底板3に固着した略平板状の取付板17を有し、この取付板17の下面からは、前側から順に三つの略平板状の仕切片18,19,20が突出して一体に形成されている。
そして、これら取付板17と前側および中央の仕切片18,19とで第1の下ガイドレール21を形成し、また、これら取付板17と中央および後側の仕切片19,20とで第2の下ガイドレール22を形成する。
なお、この第1の下ガイドレール21と前記第1の上ガイドレール12とで第1のガイドレール25が構成され、また、この第2の下ガイドレール22と前記第2の上ガイドレール13とで第2のガイドレール26が構成される。
さらに、前記下レール体16の左右端部には第1の下ガイドレール21内に位置して、図5に示す係止手段としてのストッパー体27,27が固着されている。各ストッパー体27は合成樹脂等にて略直方体状に形成され、このストッパー体27のほぼ中央部には上下面に貫通した取付ねじ用孔29が形成されている。また、このストッパー体27の一端部の前後面には、下レール体16の前側および中央の仕切片18,19に係合する係合面30,30が形成されている。
一方、このストッパー体27の他端部には弾性変形部31,31が突設され、これら弾性変形部31,31には、一端側から他端側に向って拡開状に傾斜した案内面32,32が形成されている。また、これら案内面32,32の内端部にこれら案内面32,32の内端間の寸法より径の大きい略円弧状の係止凹部34が形成されている。
なお、この弾性変形部31,31間に、後述の下ランナー体81,102に設けた係止軸87を挿入すると、この係止軸87が案内面32,32に案内されて、係止凹部34に保持された状態で係止される。
一方、図1ないし図4において、41は扉装置であり、この扉装置41は、上下方向に縦長の長方形状で板状の第1の扉体42を有している。この第1の扉体42は、前記第1のガイドレール25に、家具本体1の開口部6に沿って移動自在に配設され、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図1に示すように、この開口部6のほぼ中央を閉塞する。
また、この扉装置41は、前記第1の扉体42の左右方向の長さに対しほぼ2分の1の左右方向の長さの上下方向に縦長の長方形状で板状の第2の扉体43および第3の扉体44を有している。
この第2の扉体43は、前記第2のガイドレール26に、家具本体1の開口部6に沿って移動自在に配設され、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図1に示すように、例えば、前記第1の扉体42の左側、つまり、家具本体1の開口部6の左側である閉塞位置に位置して、この開口部6の左側を閉塞する。
一方、第3の扉体44は、前記第2のガイドレール26に家具本体1の開口部6に沿って移動自在に配設され、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図1に示すように、例えば、前記第1の扉体42の右側、つまり、家具本体1の開口部6の右側である閉塞位置に位置して、この開口部6の右側を閉塞する。
なお、第2および第3の扉体43,44は、第1の扉体42に対し前方に位置し、第1の扉体42の移動軌跡に沿った前側を移動する。
そして、前記第1の扉体42の上端部には、左右側に位置して上ランナー体45がそれぞれ図示しないねじにて固着されている。そして、この上ランナー体45は、金属製の断面略逆L字状の取付部46を有し、この取付部46の水平部47の下面にローラ部48が設けられている。このローラ部48は回転自在の上ガイドローラ49を有し、このローラ部48の下面から突出したこの上ガイドローラ49の一部が、前記第1の上ガイドレール12上に移動自在に係合している。
一方、この第1の扉体42の下端部には、両端を除く位置に下ランナーユニット50がねじ51にて固着されている。そして、この下ランナーユニット50は、金属製の断面略L字状の取付部52を有し、この取付部52の水平部53の左右端部には、略円筒状の中空軸54が立設されている。この中空軸54内には、上下に移動可能にローラ軸55が挿通され、このローラ軸55の上端部には下ガイドローラ58が回転自在に取り付けられている。なお、このローラ軸55の下端部には外周に突出した抜止め部59が一体に形成されている。
そして、この下ガイドローラ58は、ばね60にて取付部52の水平部53に対して上方に付勢され、前記第1の下ガイドレール21内に移動可能に位置している。なお、ローラ軸55が中空軸54に対して上下に移動可能であり、下ガイドローラ58をばね60の付勢に反して下方に位置させて、第1の扉体42の取り付け、取り外しが行われる。
また、前記第1の扉体42に設けられている下ランナーユニット50の取付部52の水平部53に立設した左側に位置する中空軸54の近傍には、左側プーリシャフト65が下方に立設され、この左側プーリシャフト65には、回動自在に左側プーリ66が取り付けらている。
一方、前記取付部52の水平部53に立設した右側に位置する中空軸54の近傍には、右側プーリシャフト67が下方に立設され、この右側プーリシャフト67には、回動自在に右側プーリ68が取り付けられ、前記第1の扉体42の左右両端部の下部に左側プーリ66および右側プーリ68が取り付けられた構成となる。
そして、これら左側プーリ66と右側プーリ68とには、無端環状のベルト体70、例えば、内周面に凹凸部を形成したタイミングベルトが掛け渡されている。
次に、前記第2の扉体43の上端部には、左右側に位置して上外ランナー体75が図示しないねじにて固着されている。そして、この上外ランナー体75は、金属製の断面略逆L字状の取付部76を有し、この取付部76の水平部77の下面にローラ部78が設けられている。このローラ部78は回転自在の上外ガイドローラ79を有し、このローラ部78の下面から突出したこの上外ガイドローラ79の一部が、前記第2の上ガイドレール13上に移動自在に係合している。また、このローラ部78は、側面に位置する回転自在のガイドローラ80を有し、このガイドローラ80は、上レール体10の脱輪防止板14に沿って移動する。
一方、この第2の扉体43の下端部には、左右側に位置して下ランナー体81,82が固着されている。そして、この下ランナー体81,82は、金属製の断面略L字状の取付部83を有し、この取付部83の水平部84の後端のほぼ中央部には、略円筒状の中空軸85が立設されている。この中空軸85内には、上下に移動可能にローラ軸86が挿通され、このローラ軸86の上端部には下外ガイドローラ88が回転自在に取り付けられている。なお、このローラ軸86の下端部には外周に突出した抜止め部89が一体に形成されている。
そして、この下外ガイドローラ88は、ばね90にて取付部83の水平部84に対して上方に付勢され、前記第2の下ガイドレール22内に移動自在に位置している。なお、ローラ軸86が中空軸85に対して上下に移動可能であり、下外ガイドローラ88をばね90の付勢に反して下方に位置させて、第2の扉体43の取り付け、取り外しが行われる。
また、左側に位置する下ランナー体81には、取付部83の水平部84に立設したローラ軸86の近傍に位置して、略円柱状の係止軸87が立設されている。なお、この係止軸87の先端部は、前記第1の下ガイドレール21内に位置し、閉塞時においては、前記ストッパー体27の係止凹部34に保持された状態で係止されている。
さらに、右側に位置する下ランナー体82には、取付部83の水平部84に連続して突出部91が一体に形成されている。この突出部91は、上方に向って形成された略矩形状の取付面部92を有し、この取付面部92には、左右方向に長手方向を有する略板状の一側伝達体としての左側伝達体95がねじ96にて固着されている。
この左側伝達体95の右端部97は、前記第1の扉体42のベルト体70の一側である前側の位置に連結されている。また、この突出部91は、最大限開いた状態で作用する当接面98を有している。そして、この左側伝達体95にて、ベルト体70の一側である前側に、第2の扉体43が、下ランナー体82を介して、連結されている。
次いで、前記第3の扉体44は、前記第2の扉体43と左右対称であり、前記第2の扉体43と略同一の構造部分については同一符号を付してその説明を省略する。
この第3の扉体44の下端部には、左右側に位置して下ランナー体101,102が固着されている。左側に位置する下ランナー体101には、取付部83の水平部84に連続して突出部111が一体に形成されている。この突出部111は、上方に向って形成された略矩形状の取付面部112を有し、この取付面部112には、左右方向に長手方向を有する略板状の他側伝達体としての右側伝達体115がねじ116にて固着されている。
この右側伝達体115の左端部117は、前記第1の扉体42のベルト体70の一側の移動方向とは反対方向に移動する他側である後側の位置に連結されている。また、この突出部111は、最大限開いた状態で前記第2の扉体43の突出部91に設けた当接面98に当接する当接面118を有している。そして、この右側伝達体115にて、ベルト体70の他側である後側に、第3の扉体44が、下ランナー体101を介して、連結されている。
なお、扉装置41を閉じた状態では、左側伝達体95の右端部97および右側伝達体115の左端部117は、それぞれ左側プーリ66および右側プーリ68の近傍に位置している。
そして、前記左側プーリ66、右側プーリ68、ベルト体70、左側伝達体95、右側伝達体115などにて連動手段としてのベルト機構120が構成される。
次に、上記第1の関連技術の作用を説明する。
家具本体1内に、図示しない物品が収納された状態で、この家具本体1の開口部6が扉装置41で閉塞されている。すなわち、開口部6の中央が第1の扉体42で、開口部6の左右両側が第2の扉体43および第3の扉体44で閉塞されている。
そして、第2の扉体43および第3の扉体44が、ストッパー体27,27にて開口部6の閉塞位置に係脱自在に係止されている。
この開口部6が閉じた閉塞状態から、例えば、家具本体1の一側、例えば、図1上、左側に収納した収納物を取り出すために、この家具本体1の開口部6の左側を最大限、つまり、開口部6をほぼ左半分開く場合には、まず、例えば、第2の扉体43に右方向に移動させる力を加えると、第2の扉体43のストッパー体27による下ランナー体81の係止軸87の係止状態が解除されて、第2の扉体43が右方向に移動を開始する。
なお、第2の扉体43に右方向に移動させる力を加えた際、ベルト機構120を介して他方の第3の扉体44には左向きの力が働くが、この第3の扉体44に働く力の大きさは、第2の扉体43に加えた力が直接に第3の扉体44には作用するものでないため、この第2の扉体43に加えた力の大きさより小さく、ストッパー体27による下ランナー体102の係止軸87の係止状態は解除されない。したがって、第2の扉体43が右方向に移動を開始しても、第3の扉体44は閉塞位置に位置した状態のままである。
こうして、この第2の扉体43のストッパー体27による係止が解除された状態で、更に第2の扉体43に右方向に移動させる力を加えて、この第2の扉体43を開口部6を開く方向である右方向に移動させると、ベルト機構120の左側伝達体95が右方向に移動し、第1の扉体42の左右両側部にそれぞれ設けたプーリ66,68に掛け渡したベルト体70が回動しながら移動する。
なお、この第2の扉体43は、第1の扉体42の移動量とこのベルト体70の移動量の和の寸法移動する。
よって、このベルト体70の移動で、第1の扉体42がこの一方の第2の扉体43と同方向である右方向に下ランナー体82の当接面98が下ランナー体101の当接面118に当接するまで確実に連動移動するため、一つの作業で、図4に示す第1の扉体42に第2の扉体43および第3の扉体44がほぼ二重に重なり、家具本体1の開口部6の左側が開いた左側開口状態になる。
この連動移動の際、他方の第3の扉体44は、ベルト機構120から、第2の扉体43の移動方向である右方向とは異なる移動方向である左方向の力を受けるが、この第3の扉体44に働く摩擦力、ストッパー体27から受ける力等の右方向の力により、この他方の第3の扉体44は閉塞位置に位置した状態で移動しない。
そして、家具本体1内の収納物を取り出した後、この第1の扉体42に第2の扉体43および第3の扉体44がほぼ二重に重なった、開口部6の左側開口状態から、もとの開口部6が閉じた閉塞状態にする場合には、例えば、開口部6の開口位置、つまり、開口部6の左側の閉塞位置以外の位置に位置しストッパー体27による係止が解除された第2の扉体43に左方向に移動させる力を加え、第2の扉体43を開口部6を閉じる方向である左方向に移動させると、他方の第3の扉体44が閉塞位置に位置した状態で、ベルト機構120の左側伝達体95が左方向に移動し、第1の扉体42の左右両側部にそれぞれ設けたプーリ66,68に掛け渡したベルト体70が回動しながら移動する。
そして、このベルト体70の移動で、第1の扉体42がこの第2の扉体43と同方向である左方向に確実に連動移動するため、一つの作業で、第1の扉体42の左右両側に第2の扉体43および第3の扉体44が位置して、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状態になる。
一方、家具本体1の左側に収納した収納物を取り出すために、この家具本体1の開口部6の左側を開く場合に、第1の扉体42に右方向に移動させる力を加えて、第2の扉体43のストッパー体27による下ランナー体81の係止軸87の係止が解除された状態とした後、更に第1の扉体42に右方向に移動させる力を加えて、この第1の扉体42を開口部6を開く方向である右方向に移動させると、ベルト機構120の左側伝達体95が右方向に移動し、第1の扉体42の左右両側部にそれぞれ設けたプーリ66,68に掛け渡したベルト体70が回動しながら移動する。
よって、このベルト体70の移動で、係止状態が解除されている第2の扉体43が、この第1の扉体42と同方向である右方向に下ランナー体82の当接面98が下ランナー体101の当接面118に当接するまで確実に連動移動するため、一つの作業で、図4に示す第1の扉体42に第2の扉体43および第3の扉体44がほぼ二重に重なり、家具本体1の開口部6の左側が開いた左側開口状態になる。
この連動移動の際、他方の第3の扉体44は、ベルト機構120から、第2の扉体43の移動方向である右方向とは異なる移動方向である左方向の力を受けるが、この第3の扉体44に働く摩擦力、ストッパー体27から受ける力等の右方向の力により、この他方の第3の扉体44は閉塞位置に位置した状態で移動しない。
そして、家具本体1内の収納物を取り出した後、この第1の扉体42に第2および第3の扉体43,44がほぼ二重に重なった、開口部6の左側開口状態から、もとの開口部6が閉じた閉塞状態にする場合に、第1の扉体42に左方向に移動させる力を加え、この第1の扉体42を開口部6を閉じる方向である左方向に移動させると、他方の第3の扉体44が閉塞位置に位置した状態で、ベルト機構120の左側伝達体95が左方向に移動し、第1の扉体42の左右両側部にそれぞれ設けたプーリ66,68に掛け渡したベルト体70が回動しながら移動する。
そして、このベルト体70の移動で、係止状態が解除されている第2の扉体43がこの第1の扉体42と同方向である左方向に連動移動するため、一つの作業で第1の扉体42の左右両側に第2の扉体43および第3の扉体44が位置して、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状態になる。
なお、家具本体1の開口部6の左側を開閉する場合、第2の扉体43に右方向に移動させる力を加えて開口部6の左側開口状態とした後、第1の扉体42に左方向に移動させる力を加えて開口部6の閉塞状態とすることもでき、または、第1の扉体42に右方向に移動させる力を加えて開口部6の左側開口状態とした後、第2の扉体43に左方向に移動させる力を加えて開口部6の閉塞状態とすることもできる。
また、例えば、家具本体1の開口部6の他側、例えば、図1上、右側を最大限に開閉する場合でも、第1の扉体42、第2の扉体43および第3の扉体44は、ベルト機構120にて上記家具本体1の開口部6の左側を最大限に開閉する場合と同様に連動移動する。
一方、例えば、図4に示す第1の扉体42に第2の扉体43および第3の扉体44がほぼ二重に重なり、家具本体1の開口部6の左側が開いた左側開口状態から、家具本体1の他側である右側に収納した収納物も取り出すために、この家具本体1の開口部6の右側も最大限に開く場合には、開口部6の閉塞位置に位置する第3の扉体44に左方向に移動させる力を加える。
そして、この第3の扉体44のストッパー体27による係止が解除された状態とした後、更にこの第3の扉体44に左方向に移動させる力を加えて、この第3の扉体44を開口部6を開く方向である左方向に移動させると、ベルト機構120の左側伝達体95および右側伝達体115が互いに異なる方向に移動できない状態にあり、ベルト体70が回動せず、第1の扉体42に第2の扉体43および第3の扉体44が重なった状態で、第2の扉体43と第1の扉体42とが、この第3の扉体44と同方向である左方向に連動移動する。この連動移動の結果、一つの作業で家具本体1の開口部6の他側の右側が開口した右側開口状態になる。
なお、家具本体1の開口部6の右側が開いた右側開口状態から、家具本体1の開口部6の左側が開いた左側開口状態にする場合も同様である。
このように、上記第1の関連技術では、ベルト機構120を備えるため、第2の扉体43および第3の扉体44が開口部6の閉塞位置に係脱自在に係止されている場合において、それぞれ一つの作業で家具本体1の開口部6の左右いずれか一側を確実に最大限に開閉でき、煩雑な開閉作業を伴わない。また、家具本体1の開口部6の両側を順に確実に最大限に開口する際においても、三つの扉体が個々に移動するものに比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
さらに、ストッパー体27が閉塞位置に位置する第2の扉体43および第3の扉体44を係止するため、第2の扉体43および第3の扉体44のいずれか一方の扉体の左右いずれか一方方向の移動、または、第1の扉体42の左右いずれか一方方向の移動により、家具本体1の開口部6を開閉する際に、他方の第3の扉体44または第2の扉体43を確実に閉塞位置に保持できる。
また、家具本体1の開口部6の開口時に、第1の扉体42に第2の扉体43および第3の扉体44をほぼ二重に重なる状態にでき、扉装置41全体の前後方向の寸法を小さくでき、体裁もよくできる、また、第2の扉体43および第3の扉体44は第1の扉体42の移動軌跡に沿った前側を移動するため、第2の扉体43および第3の扉体44のいずれか一方の扉体に開閉方向の力を加えて行う開閉作業が容易にできる。さらに、第1の扉体42、第2の扉体43および第3の扉体44の前面部或いは後面部の所定位置、例えば、第1の扉体42については前面部のほぼ中央位置や後面部の左右両側位置、第2の扉体43および第3の扉体44については前面部の左右両側位置に、凹状の取手等の操作部を設けることにより、これら扉体に開閉方向の力を加えて行う開閉作業を更に容易にできる。
さらに、左側プーリ66と右側プーリ68とには内周面に凹凸部を形成したタイミングベルトが掛け渡されているため、滑りがなく第2の扉体43と第3の扉体44とを確実にそれぞれ反対方向に、あまり音を出さずに静かにスムーズに移動させることができる。
また、第2の扉43および第3の扉体44が第1の扉体42と二重に重なった状態において、第2の扉体43の右端部と第3の扉体44の左端部との間には一定幅の空間ができるため、第2の扉体43と第3の扉体44とで手等を挟む危険性もなく安全である。また、第1の扉体42に取手等の操作部を必ずしも設ける必要がなく、製造コストを低くでき、外観もよくなる。
さらに、家具本体1の開口部6の開閉の際における、これら三つの扉体の動きが複雑で、使用者の興味を増大させることができる。
なお、上記第1の関連技術においては、係止手段は、図5に示すストッパー体27として説明したが、このストッパー体27には限定させず、例えば、図6に示す他の構成の係止手段としてのストッパー体121でもよい。
このストッパー体121は、合成樹脂等にて略直方体状に形成した取付部122を有し、この取付部122のほぼ中央部には上下面に貫通した取付ねじ用孔29が形成されている。また、この取付部122の前後面には、下レール体16の前側および中央の仕切片18,19に係合する係合面123,123が形成されている。さらに、この取付部122の一側面には、前側に位置して弾性変形部124が突設され、この弾性変形部124の後面には、前側から後側に向って傾斜した案内面125が形成されている。また、この案内面125の後端部にこの案内面125の後端部より前方に位置するように略半円弧状の係止凹部126が形成されている。さらに、この弾性変形部124の前面には、この弾性変形部124が弾性変形しやすいように略三角形状の凹部127が形成されている。そして、この弾性変形部124に向って、下ランナー体81,102に設けた係止軸87を移動させると、この係止軸87が案内面125に案内されて、この弾性変形部124が一旦弾性変形することでこの係止軸87が案内面125の後端部をこえて、係止凹部126に保持された状態で係止される。このストッパー体121は、前記ストッパー体27に比して形状が簡単なため製造が容易となる。
次に、本発明の扉装置の第2の関連技術の構成を図7(a)、図7(b)および図7(c)を参照して説明する。なお、上記第1の関連技術と略同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図7(a)、図7(b)および図7(c)において、131は扉装置であって、この扉装置131は、上下方向に縦長の長方形状で板状の第1の扉体132を有している。この第1の扉体132は、図7(a)、図7(b)および図7(c)には図示しないが図2に示す第2のガイドレール26に移動自在に配設され、家具本体1の開口部6の閉塞時には、この開口部6のほぼ中央を閉塞する。
また、この扉装置131は、第1の扉体132の左右方向の長さに対しほぼ2分の1の左右方向の長さの上下方向に縦長の長方形状で板状の第2の扉体133および第3の扉体134を有している。
この第2の扉体133は、図7(a)、図7(b)および図7(c)には図示しないが図2に示す第1のガイドレール25に移動自在に配設され、家具本体1の開口部6の閉塞時には、例えば、前記第1の扉体132の左側、つまり、家具本体1の開口部6の左側を閉塞する。
一方、第3の扉体134は、図7(a)、図7(b)および図7(c)には図示しないが図2に示す第1のガイドレール25に移動自在に配設され、家具本体1の開口部6の閉塞時には、例えば、前記第1の扉体132の右側、つまり、家具本体1の開口部6の右側を閉塞する。
そして、第2の扉体133および第3の扉体134は、第1の扉体132に対し後方に位置し、この第1の扉体132の移動軌跡に沿った後側を移動する。
なお、第1の扉体132に固着した下ランナーユニット50においては、図7(c)に示すように、前記第1の関連技術とは異なり、左側プーリシャフト65、右側プーリシャフト67等は上方に向って設けられている。
また、第2の扉体133に固着した右側に位置する下ランナー体82の突出部91には、図7(c)に示すように、前記第1の関連技術とは若干形状の異なる左側伝達体95が固着されている。すなわち、この左側伝達体95の左端部には上方に向って突出して取付部136が形成され、この取付部136が下ランナー体82の突出部91の取付面部92に、ねじ96にて螺着固定されている。なお、左側伝達体95の右端部97はベルト体70の一側である前側の位置に連結されている。
同様に、第3の扉体134に固着した左側に位置する下ランナー体101の突出部111には、図7(c)に示すように、前記第1の関連技術とは若干形状の異なる右側伝達体115が固着されている。すなわち、この右側伝達体115の右端部には上方に向って突出して取付部137が形成され、この取付部137が下ランナー体101の突出部111の取付面部112にねじ116にて螺着固定されている。なお、右側伝達体115の左端部117はベルト体70の一側の移動方向とは反対方向に移動する他側である後側に連結されている。
次に、上記第2の関連技術の作用を説明する。
家具本体1内に、図示しない物品が収納された状態で、この家具本体1の開口部6が扉装置131で閉塞されている。すなわち、開口部6の中央が第1の扉体132で、開口部6の左右両側が第2の扉体133および第3の扉体134で閉塞されている。そして、第2の扉体133および第3の扉体134が、ストッパー体27,27或いはストッパー体121,121にて、開口部6の閉塞位置に係脱自在に係止されている。
この開口部6が閉じた閉塞状態から、例えば、家具本体1の一側、例えば、図7(a)上、左側に収納した収納物を取り出すために、この家具本体1の開口部6の左側を最大限に開く場合には、まず、例えば、第1の扉体132に右方向に移動させる力を加えると、第2の扉体133のストッパー体27,121による下ランナー体81の係止軸87の係止状態が解除されて、第2の扉体133が右方向に移動を開始する。
なお、第1の扉体132に右方向に移動させる力を加えた際、ベルト機構120を介して他方の第3の扉体134には左向きの力が働くが、この第3の扉体134に働く力の大きさは、第2の扉体133に働く力の大きさより小さく、第3の扉体134のストッパー体27,121による下ランナー体102の係止軸87の係止状態は解除されない。したがって、第2の扉体133が右方向に移動を開始しても、第3の扉体134は閉塞位置に位置した状態のままである。
こうして、この第2の扉体133のストッパー体27,121による係止が解除された状態で、更に第1の扉体132に右方向に移動させる力を加えて、この第1の扉体132を開口部6が開く方向である右方向に移動させると、ベルト機構120の左側伝達体95が右方向に移動し、第1の扉体42の左右両側部にそれぞれ設けたプーリ66,68に掛け渡したベルト体70が回動しながら移動する。
なお、この第2の扉体133は、第1の扉体132の移動量とこのベルト体70の移動量の和の寸法移動する。
よって、このベルト体70の移動で、係止が解除されている第2の扉体133がこの第1の扉体132と同方向である右方向に下ランナー体82の当接面98が下ランナー体101の当接面118に当接するまで連動移動するため、一つの作業で、図7(b)に示す、第1の扉体132に第2の扉体133および第3の扉体134がほぼ二重に重なり、家具本体1の開口部6の左側が開いた左側開口状態になる。
この連動移動の際、他方の第3の扉体134は、ベルト機構120から、第2の扉体133の移動方向である右方向とは異なる移動方向である左方向の力を受けるが、この第3の扉体134に働く摩擦力、ストッパー体27,121から受ける力等の一方方向の力により、この他方の第3の扉体134は閉塞位置に位置した状態でほとんど移動しない。
そして、家具本体1内の収納物を取り出した後、この第1の扉体132に第2の扉体133および第3の扉体134がほぼ二重に重なった、開口部6の左側開口状態から、もとの開口部6が閉じた閉塞状態にする場合には、例えば、第1の扉体132に左方向に移動させる力を加え、第1の扉体132を開口部6を閉じる方向である左方向に移動させると、他方の第3の扉体134がほぼ閉塞位置に位置した状態で、ベルト機構120の左側伝達体95が左方向に移動し、第1の扉体142の左右両側部にそれぞれ設けたプーリ66,68に掛け渡したベルト体70が回動しながら移動する。
そして、このベルト体70の移動で、開口部6の開口位置に位置し係止状態が解除されている第2の扉体133が、この第1の扉体132と同方向である左方向に確実に連動移動するため、一つの作業で、第1の扉体132の左右両側に第2の扉体133および第3の扉体134が位置して、図7(a)に示す、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状態になる。
なお、家具本体1の開口部6の左側を開閉に際して、第2の扉体133に右方向に移動させる力を加えて開口部6の左側開口状態にすることもでき、或いは、第2の扉体133に左方向に移動させる力を加えて開口部6の閉塞状態にすることもできる。
また、例えば、家具本体1の他側、例えば、図7(a)上、右側に収納した収納物を取り出すために、この家具本体1の開口部6の右側を最大限、つまり、開口部6をほぼ右半分開く場合でも、第1の扉体132、第2の扉体133および第3の扉体134は、ベルト機構120にて上記家具本体1の開口部6の左側を最大限に開閉する場合と同様の動作を行う。
一方、例えば、図7(b)に示す第1の扉体132に第2の扉体133および第3の扉体134がほぼ二重に重なり、家具本体1の開口部6の左側が開いた左側開口状態から、家具本体1の他側である右側に収納した収納物も取り出すために、この家具本体1の開口部6の右側も最大限に開く場合には、開口部6の閉塞位置に位置する第3の扉体134に左方向に移動させる力を加える。なお、図7(b)に示すように、開口部6の左側開口状態においては、第3の扉体134の右端部の前面部は、第1の扉体132の後方位置になく、扉装置131の前方からこの第3の扉体134を操作、つまり、力を加えることができるようになっている。
このように、上記第2の関連技術においても、上記第1の関連技術と同様の作用効果を生じる。
また、第2の扉体133および第3の扉体134が第1の扉体132に対し後方に位置して、第2の扉体133および第3の扉体134が第1の扉体132の移動軌跡に沿った後側を移動するため、第1の扉体132に力を加えて行う開閉作業が容易となる。さらに、第1の扉体132、第2の扉体133および第3の扉体134の前面部或いは後面部の所定位置、例えば、第1の扉体132については前面部の左右両側位置、第2の扉体133および第3の扉体134については前面部や後面部の側板4,5側位置に、凹状の取手等の操作部を設けることにより、これら扉体に開閉方向の力を加えて行う開閉作業を更に容易にできる。また一方で、第2の扉体133および第3の扉体134に取手等の操作部を必ずしも設ける必要がなく、製造コストを低くでき、外観もよくなる。
次に、本発明の扉装置の第3の関連技術について説明する。なお、上記第1の関連技術と略同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図示しない扉装置は、上記第1の関連技術および第2の関連技術として説明した扉装置41,131において、係止手段としてのストッパー体27,121を有しない構造とする。
その結果、第2の扉体43,133および第3の扉体44,134が、家具本体1の開口部6の閉塞位置に係止手段にて係止されていないため、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状態から、第2の扉体43,133および第3の扉体44,134のいずれか一方の扉体を、開口部6を開く方向に移動させると、ベルト機構120の左側伝達体95および右側伝達体115の互いに異なる方向への移動により、プーリ66,68に掛け渡されたベルト体70が移動する。
そして、このベルト体70の移動で、他方の第3の扉体44,134または第2の扉体43,133が開口部6を開く方向に確実に連動移動し、第1の扉体42,132に第2の扉体43,133および第3の扉体44,134が重なり、家具本体1の開口部6の両側が開いた両側開口状態になる。
よって、家具本体1の両側に収納した収納物を取り出すことができる。また、この状態で、家具本体1の両側に収納した収納物を確認することができ、この確認後、第1の扉体42,132、第2の扉体43,133および第3の扉体44,134をまとめて左右いずれか一方の方向に移動させ、その後、収納物を取り出すこともできる。
また、開口部6の両側開口状態から、第2の扉体43,133および第3の扉体44,134のいずれか一方の扉体を開口部6を閉じる方向に移動させると、ベルト機構120の左側伝達体95および右側伝達体115の移動により、プーリ66,68に掛け渡されたベルト体70が移動して、このベルト体70の移動により、他方の第3の扉体44,134または第2の扉体43,133が開口部6を閉じる方向に確実に連動移動し、第1の扉体42,132の左右両側に第2の扉体43,133および第3の扉体44,134が位置して、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状態になる。
このように、上記第3の関連技術によれば、一つの作業で家具本体1の開口部6の両側が確実に最大限に開閉でき、三つの扉体が個々に移動するものに比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
なお、家具本体1の開口部6を開閉する際に、第2の扉体43,133または第3の扉体44,134に働く力を、第1の扉体42,132との関係で調整することにより、開口部6が開いた両側開口状態における、両側の開口量を変えることができる。
次に、本発明の扉装置の第4の関連技術の構成を図8ないし図10を参照して説明する。なお、上記第1の関連技術と略同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図8ないし図10において、141は扉装置であり、この扉装置141は下部に前記ベルト機構120を備えるとともに、上部に後述の連動手段としてのレージトング機構171を備える。また、この扉装置141は、家具本体1の第1の下ガイドレール21内に固着され、開口部6の閉塞時に、第2の扉体143および第3の扉体144を閉塞位置に係脱自在に係止する図5に示すストッパー体27、或いは、図6に示すストッパー体121を備える。
そして、第1の扉体142の上部のほぼ中央に位置して、金属製等のリンク支持体150が固着されている。このリンク支持体150は略矩形状の取付部151を有し、この取付部151の上端部から後方に向って細長板状の支持部152が連続して形成されている。そして、この支持部152の後方の一端部は略円弧状に形成され、その円のほぼ中心位置には支軸取付孔153が形成されている。
また、第2の扉体143の上部右側に固着した上外ランナー体156の取付部157の水平部には、この水平部の全面とほぼ接触した状態で左側リンク取付体158がねじ159にて固着されている。そして、この左側リンク取付体158の後方の一端部は、略円弧状に形成されその円のほぼ中心位置には左側支軸取付孔160が形成されている。
さらに、第3の扉体144の上部左側に固着した上外ランナー体161の取付部162の水平部163には、この水平部163の全面とほぼ接触した状態で右側リンク取付体164がねじ165にて固着されている。そして、この右側リンク取付体164の後方の一端部は、略円弧状に形成されその円のほぼ中心位置には右側支軸取付孔166が形成されている。
一方、図8ないし図10において、171は連動手段としてのレージトング機構であり、このレージトング機構171は、複数のクロスリンク体172にて構成されている。
そして、各クロスリンク体172は、同じ長さの細長板状の二つのリンク片173,173にて構成され、各リンク片173は中央部である交差部に形成した連結用孔174に挿通されている連結軸175にて回動自在に連結されている。
また、このクロスリンク体172を構成する各リンク片173の両端部に形成した連結用孔174に挿通されている連結軸175にて隣接するクロスリンク体172が順次回動自在に連結されている。
さらに、このレージトング機構171の左端に位置するクロスリンク体172aを構成するリンク片173aは、他のクロスリンク体172を構成するリンク片173の長さのほぼ2分の1の長さであり、両端部にのみ連結用孔174a,174aが形成されている。このため、左側である一端部が、二つのリンク片173a,173aが交差する交差部となっている。また、これら連結用孔174a,174aのうち、一端部に形成した一方の連結用孔174aには、他の連結用孔174a に貫通した連結軸175より長い長さの支軸175aが貫通されている。そして、この支軸175aの上端部は、前記第2の扉体143に取り付けた左側リンク取付体158の左側支軸取付孔160に挿通され、この左側リンク取付体158に固着されている。また、他方の連結用孔174aには、他のクロスリンク体172を回動自在に連結する連結軸175が挿通されて、一組のリンク片173a,173aが回動自在に連結されている。
また、同様に、このレージトング機構171の右端に位置するクロスリンク体172bを構成するリンク片173bは、他のクロスリンク体172を構成するリンク片173の長さのほぼ2分の1の長さであり、両端部にのみ連結用孔174b,174bが形成されている。このため、右側である一端部が、二つのリンク片173b,173bが交差する交差部となっている。これら連結用孔174b,174bのうち、一端部に形成した一方の連結用孔174bには、他の連結用孔174に貫通した連結軸175より長い長さの支軸175bが挿通されている。この支軸175bの上端部は、前記第3の扉体144に取り付けた右側リンク取付体164の右側支軸取付孔165に挿通され、この右側リンク取付体164に固着されている。また、他方の連結用孔174bには、他のクロスリンク体172を回動自在に連結する連結軸175が挿通されて、一組のリンク片173b,173bが回動自在に連結されている。
さらに、このレージトング機構171の中央に位置するクロスリンク体172を構成するリンク片173の交差部に形成した連結用孔174には、他の連結用孔174に貫通した連結軸175より長い長さの支軸175cが挿通されている。そして、この支軸175cの下端部は、前記第1の扉体142に取り付けたリンク支持体150の支持部152に形成した支軸取付孔153に挿通され、このリンク支持体150に固着されている。また、両端部の連結用孔174cには、他のクロスリンク体172を回動自在に連結する連結軸175が挿通されている。
従って、レージトング機構171の中央部が前記第1の扉体142に連結され、レージトング機構171の一端部である左端部が前記第2の扉体143に連結され、レージトング機構171の他端部である右端部が前記第3の扉体144に連結された構成となり、このレージトング機構171の中央部を中心として両側が左右方向に向って互いに異なる方向に伸縮する。
なお、このレージトング機構171が伸びた状態となる各クロスリンク体172のリンク片173が所定の角度をもってクロスして位置する状態で、前記家具本体1の開口部6が閉塞され、また、このレージトング機構171が縮んだ状態となる各クロスリンク体172のリンク片173がほぼ並んで位置する状態で、前記家具本体1の開口部6が開口する。
そして、この扉装置141の備えたベルト機構120は、上記扉装置41の場合と同様に作用し、この扉装置141の備えたレージトング機構171は次のように作用する。
第2の扉体143および第3の扉体144が、ストッパー体27,121にて、開口部6の閉塞位置に係止され、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状態から、第2の扉体143および第3の扉体144のいずれか一方の扉体のストッパー体27,121による係止が解除された状態で、この第2の扉体143および第3の扉体144のいずれか一方の扉体を開口部6を開く方向に移動させると、複数のクロスリンク体172の二つのリンク片173,173が交差部を中心としてそれぞれ異なる方向に回動する。
そして、この各リンク片173の回動により、レージトング機構171が左右方向に向って縮み、第1の扉体142がこの第2の扉体143および第3の扉体144のいずれか一方の扉体と同方向に機械的に効率よく確実に連動移動する。
この連動移動の結果、一つの作業で、第1の扉体142に第2の扉体143および第3の扉体144が重なり、家具本体1の開口部6の左右いずれか一側が開いた一側開口状態になる。
或いは、開口部6の閉塞状態から、第2の扉体143および第3の扉体144のいずれか一方の扉体の係止が解除された状態で、第1の扉体142を開口部6を開く方向に移動させると、複数のクロスリンク体172の二つのリンク片173,173が交差部を中心としてそれぞれ異なる方向に回動する。
そして、この各リンク片173の回動によりレージトング機構171が左右方向に向って縮み、第2の扉体143および第3の扉体144のいずれか一方の扉体が、この第1の扉体142と同方向に機械的に効率よく確実に連動移動する。
この連動移動の結果、一つの作業で、第1の扉体142に第2の扉体143および第3の扉体144が重なり、家具本体1の開口部6の左右いずれか一側が開いた一側開口状態になる。
一方、この一側開口状態から、開口部6の開口位置に位置し、ストッパー体27,121による係止が解除された第2の扉体143および第3の扉体144のいずれか一方の扉体を開口部6を閉じる方向に移動させると、複数のクロスリンク体172の二つのリンク片173,173が交差部を中心としてそれぞれ異なる方向に回動する。
そして、この各リンク片173の回動により、レージトング機構171が左右方向に向って伸び、第1の扉体142がこの開口部6の開口位置に位置し係止が解除された第2の扉体143および第3の扉体144のいずれか一方の扉体と同方向に機械的に効率よく確実に連動移動する。
この連動移動の結果、一つの作業で、第1の扉体142の左右両側に第2の扉体143および第3の扉体144が位置して、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状態になる。
或いは、開口部6の一側開口状態から、第1の扉体142を開口部6を閉じる方向に移動させると、複数のクロスリンク体172の二つのリンク片173,173が交差部を中心としてそれぞれ異なる方向に回動する。
そして、この各リンク片173の回動により、レージトング機構171が左右方向に向って伸び、開口部6の開口位置に位置し係止が解除された第2の扉体143および第3の扉体144のいずれか一方の扉体がこの第1の扉体142と同方向に機械的に効率よく確実に連動移動する。
この連動移動の結果、一つの作業で、第1の扉体142の左右両側に第2の扉体143および第3の扉体144が位置して、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状態になる。
一方、家具本体1の開口部6の左右いずれか一側が開口した一側開口状態から、開口部6の閉塞位置に位置する第3の扉体144または第2の扉体143のストッパー体27,121による係止が解除された状態で、この開口部6の閉塞位置に位置する第3の扉体144または第2の扉体143を開口部6を開く方向に移動させると、複数のクロスリンク体172の二つのリンク片173,173が交差部を中心としてそれぞれ異なる方向に回動できない状態にあり、各リンク片173は回動せず、レージトング機構171が左右方向に向って伸縮しないため、第1の扉体142に第2の扉体143および第3の扉体144が重なった状態で、第2の扉体143または第3の扉体144と第1の扉体142とが同方向に確実に連動移動する。
この連動移動の結果、一つの作業で、家具本体1の開口部6の他側が開口した他側開口状態になる。
このように、上記第4の関連技術では、ベルト機構120およびレージトング機構171を備えるため、第2の扉体143および第3の扉体144が開口部6の閉塞位置に係脱自在に係止されている場合において、それぞれ一つの作業で家具本体1の開口部6の左右いずれか一側を機械的に効率よく、更に確実に最大限に開閉でき、煩雑な開閉作業を伴わない。
また、家具本体1の開口部6の両側を順に機械的に効率よく、更に確実に最大限に開口する際においても、三つの扉体が個々に移動するものに比して、煩雑な開閉作業を伴わない。また、上記第1の関連技術と同様の効果も奏する。
なお、上記第1の関連技術ないし第4の関連技術においては、連動手段はベルト機構120およびレージトング機構171の少なくとも一方を備えた構成として説明したが、これらベルト機構120およびレージトング機構171の他に、例えば、図11に示すように、第2の扉体43および第3の扉体44に、互いに対向するラック178,179を設け、かつ、第1の扉体42にこれら両ラック178,179に噛み合うピニオン180を設けた構成とすることもできる。この場合には、三つの扉体が個々に移動するものに比して、煩雑な開閉作業を伴わない効果に加え、ベルト機構120、レージトング機構171に比して、部品点数を少なくでき、製造コストを低減できる。
なお、ベルト機構120およびレージトング機構171に、このラック178,179およびピニオン180による連動手段を含め、これら3種の連動手段を上記第1の関連技術ないし第4の関連技術において、自由に組み合わせることもできる。
次に、本発明の扉装置の第5の関連技術の構成を図12(a)および図12(b)を参照して説明する。なお、上記第1の関連技術と略同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図12(a)において、181は扉装置であり、この扉装置181は、下部にベルト機構120を備えた上下方向に縦長の長方形状で板状の第1の扉体182を有している。
この第1の扉体182は、図12(a)および図12(b)には図示しないが、図3に示す上端部の左右側に固着された上ランナー体45,45、下端部の左右側に設けられた下ガイドローラ58等を介して第2のガイドレール26に移動自在に配設されている。そして、この第1の扉体182は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、この開口部6のほぼ中央を閉塞する。
また、前記扉装置181は、前記第1の扉体182の左右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状の第2の扉体183を有している。
この第2の扉体183は、図12(a)および図12(b)には図示しないが、図3に示す上端部の左右側に固着された上外ランナー体75,75、下端部の左右側に設けられた下外ガイドローラ88,88等を介して、第3のガイドレール186に移動自在に配設されている。
なお、この第3のガイドレール186は、第3の下ガイドレール187と後述の図13に示す第3の上ガイドレール188とで構成される。この第3の下ガイドレール187は、取付板17と仕切片20とこの仕切片20の後方に形成した仕切片189とにて形成されている。また、図13に示す第3の上ガイドレール188は、上レール体10の上面部に、第2の上ガイドレール13の後側に位置して一体に凹溝状に形成されている。
そして、この第2の扉体183は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、この開口部6のほぼ左側を閉塞する。また、この第2の扉体183は、第1の扉体182の移動軌跡に沿った前側を移動するため、開口部6の開口時には、図12(b)に示すように、この第2の扉体183は第1の扉体182のほぼ前方に位置する。なお、上記第1の関連技術とは異なり、第2の扉体43の下ランナー体82と、第3の扉体44の下ランナー体101とは、上下方向の高さ位置が異なり、開口部6の閉塞の際に当接する構成とはなっていない。
さらに、この扉装置181は、前記第1の扉体182の左右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状の第3の扉体184を有している。
この第3の扉体184は、図12(a)および図12(b)には図示しないが、図3に示す上端部の左右側に固着された上外ランナー体75,75、下端部の左右側に設けられた下外ガイドローラ88,88等を介して、第1のガイドレール25に移動自在に配設されている。そして、この第3の扉体184は、開口部6の閉塞時には、この開口部6のほぼ右側を閉塞する。また、この第3の扉体184は、第1の扉体182の移動軌跡に沿った後側を移動するため、開口部6の開口時には、図12(b)に示すように、この第3の扉体184は第1の扉体182のほぼ後方に位置する。
なお、第2の扉体183の左下端部に固着した下ランナー体81および第3の扉体184の右下端部に固着した下ランナー体102には、必要に応じて係止軸87を設ける。また、開口部6の閉塞時に、この係止軸87を保持した状態で係止して、第2の扉体183および第3の扉体184を閉塞位置に係脱自在に係止するストッパー体27、或いは、ストッパ−体121を、必要に応じて、第1のガイドレール25、第2のガイドレール26または第3のガイドレール186内の所定位置に設ける。
そして、この扉装置181は、ベルト機構120を備えるため、第1の扉体182、第2の扉体183および第3の扉体184のいずれか一つの扉体に開閉方向の力を加えると、このベルト機構120にて、第2の扉体183と第3の扉体184とに互いに異なる移動方向の力が作用し、少なくとも一つの他の扉体が連動移動する。
よって、この連動移動の結果、第2の扉体183および第3の扉体184が、ストッパー体27、或いは、ストッパー体121で開口部6の閉塞位置に係止されていない場合には、例えば、それぞれ一つの作業で家具本体1の開口部6の両側を確実に最大限に開閉でき、また、第2の扉体183および第3の扉体184が、例えば、ストッパー体27、或いは、ストッパー体121で開口部6の閉塞位置に係脱自在に係止されている場合には、例えば、それぞれ一つの作業で家具本体1の開口部6の左右いずれか一側を確実に最大限に開閉でき煩雑な開閉作業を伴わず、また、開口部6の両側を順に確実に最大限に開口する際においても、三つの扉体が個々に移動するものに比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
また、図12(b)に示すように、開口部6の開口時に、第1の扉体182に第2の扉体183および第3の扉体184をほぼ三重に重なる状態にでき、2枚からなる扉装置に比して最大の開口量を増やすことができる。
さらに、例えば、第3の扉体184の後面の左端部であって、所定の高さ位置、つまり使用者が操作し易い高さ位置に、例えば凹状の取手等の操作部190が形成されている場合には、図12(b)に示すように、開口部6の左側が開いた左側開口状態から、一つの作業で開口部6の右側が開いた右側開口状態にする際に、この操作部188にて、開口部6の閉塞位置に位置する第3の扉体184に容易に左向きの力を加えることができる。よって、より簡単な一つの作業で開口部6の右側が開いた右側開口状態にできる。
なお、上記第5の関連技術においては、第2の扉体183は、第1の扉体182の移動軌跡に沿った前側を移動し、かつ、第3の扉体184は、第1の扉体182の移動軌跡に沿った後側を移動する構成として説明したが、第2の扉体183が、第1の扉体182の移動軌跡に沿った後側を移動し、かつ、第3の扉体184が、第1の扉体182の移動軌跡に沿った前側を移動する構成でもよい。なお、この場合には、例えば、第2の扉体183の後面の右端部であって、所定の高さ位置に、例えば凹状の取手等の操作部を形成すると、開口部6の両側を順により確実に最大限に開口できる。
次に、本発明の扉装置の第6の関連技術の構成を図13ないし図15を参照して説明する。なお、上記第1の関連技術ないし第5の関連技術と略同一部分については、適宜同一符号を付してその説明を省略する。
図13ないし図15において、201は扉装置であり、この扉装置201は、上下方向に縦長の長方形状で板状の第1の扉体202を有している。この第1の扉体202は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図13に示すように、この開口部6のほぼ中央を閉塞する。
そして、この第1の扉体202の上端部には、左右側に位置して上ランナー体45aがそれぞれ図示しないねじにて固着されている。そして、この上ランナー体45aは、例えば金属製の断面略コ字状の取付部46aを有し、この取付部46aの後側の垂直部の前面にはローラ部48が取り付けられている。このローラ部48は回転自在な上ガイドローラ49を有し、このローラ部48の下面から突出した回転自在の上ガイドローラ49の一部が、第2の上ガイドレール13上に移動自在に係合している。
一方、この第1の扉体202の下端部には、左右側に位置して第1の下ランナー体211が固着されている。そして、この第1の下ランナー体211は、金属製の略断面L字状の取付部213を有し、この取付部213の水平部214の後端のほぼ中央部には、略円筒状の中空軸215が立設されている。この中空軸215内には、上下に移動可能にローラ軸216が挿通され、このローラ軸216の上端部には第1の下ガイドローラ218が回転自在に取り付けられている。なお、このローラ軸216の下端部には外周に突出した抜止め部219が一体に形成されている。
そして、この第1の下ガイドローラ218は、ばね220にて取付部213の水平部214に対して上方に付勢され、前記第2の下ガイドレール22内に移動自在に位置している。
なお、ローラ軸216が中空軸215に対して上下に移動可能であり、第1の下ガイドローラ218をばね220の付勢に反して下方に位置させて、第1の扉体202の取り付け、取り外しが行われる。
また、扉装置201は、第1の扉体202の左右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状の第2の扉体203を有している。この第2の扉体203は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図13に示すように、この開口部6のほぼ左側を閉塞する。
そして、この第2の扉体203の上端部には、左右側に位置して上外ランナー体75a,156aがそれぞれ図示しないねじにて固着されている。そして、これら上外ランナー体75a,156aは、例えば金属製の断面略L字状の取付部76aを有し、この取付部76aの水平部の後面にはローラ部78が取り付けられている。このローラ部78は回転自在な上外ガイドローラ79を有し、このローラ部78の下面から突出した回転自在の上外ガイドローラ79の一部が、第1の上ガイドレール12上に移動自在に係合している。
一方、この第2の扉体203の下端部には、左右側に位置して下ランナー体81a,82aが固着されている。そして、この下ランナー体81a,82aは、金属製の略断面L字状の取付部83aを有し、この取付部83aの水平部84aのほぼ中央部には、略円筒状の中空軸85が立設されている。この中空軸85内には、上下に移動可能にローラ軸86が挿通され、このローラ軸86の上端部には下外ガイドローラ88が回転自在に取り付けられている。
そして、この下外ガイドローラ88は、ばね90にて取付部83aの水平部84bに対して上方に付勢され、前記第1の下ガイドレール21内に移動自在に位置している。
また、扉装置201は、第1の扉体202の左右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状の第3の扉体204を有している。この第3の扉体204は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図13に示すように、この開口部6のほぼ右側を閉塞する。
そして、この第3の扉体204の上端部には、左右側に位置して上外ランナー体161b,75bがそれぞれ図示しないねじにて固着されている。そして、これら上外ランナー体161b,75bは、例えば金属製の断面略コ字状の取付部76bを有し、この取付部76bの前側の垂直部が第3の扉体204の後面の上端部に接触した状態で固着されており、この取付部76bの後側の垂直部の前面にはローラ部78が取り付けられている。このローラ部78は回転自在な上外ガイドローラ79を有し、このローラ部78の下面から突出した回転自在の上外ガイドローラ79の一部が、第3の上ガイドレール188上に移動自在に係合している。
一方、この第3の扉体204の下端部には、左右側に位置して下ランナー体81b,82bが固着されている。そして、この下ランナー体81b,82bは、金属製の略断面L字状の取付部83bを有し、この取付部83bの水平部84bの後端のほぼ中央部には、略円筒状の中空軸85が立設されている。この中空軸85内には、上下に移動可能にローラ軸86が挿通され、このローラ軸86の上端部には下外ガイドローラ88が回転自在に取り付けられている。
そして、この下外ガイドローラ88は、ばね90にて取付部83bの水平部84bに対して上方に付勢され、前記第3の下ガイドレール187内に移動自在に位置している。
さらに、この扉装置201は、図15に示すように、第1の扉体202、第2の扉体203および第3の扉体204の上部後面にレージトング機構171を備えている。
このレージトング機構171は、第4の関連技術の扉装置141とは異なり、リンク支持体150、左側リンク取付体158、右側リンク取付体164の部材を用いることなく、第1の扉体202、第2の扉体203および第3の扉体204の上部後面に取り付けられている。
すなわち、このレージトング機構171の左端に位置するクロスリンク体172aのリンク片173aに形成された連結用孔174aに貫通した支軸175aの先端部が、第2の扉体203の後面の上部右端部に固着されている。また、レージトング機構171の右端に位置するクロスリンク体172bのリンク片173bに形成された連結用孔174bに貫通した支軸175bの先端部が、第3の扉体204の後面の上部右端部に固着されている。さらに、レージトング機構171の中央に位置するクロスリンク体172のリンク片173に形成された連結用孔174に貫通した支軸175cの先端部が、第1の扉体202の後面の上部右端部に固着されている。こうして、レージトング機構171の中央部が第1の扉体202に連結され、レージトング機構171の一端部である左端部が第2の扉体203に連結され、レージトング機構171の他端部である右端部が第3の扉体204に連結された構成となり、このレージトング機構171の中央部を中心として両側が左右方向に向って互いに異なる方向に伸縮する。
そして、この扉装置201は、レージトング機構171を備えるため、第1の扉体202、第2の扉体203および第3の扉体204のいずれか一つの扉体に開閉方向の力を加えると、このレージトング機構171にて、第2の扉体202と第3の扉体203とに互いに異なる移動方向の力が作用し、少なくとも一つの他の扉体が連動移動する。
よって、この扉体の連動移動の結果、第2の扉体203および第3の扉体204が、ストッパー体27、或いは,ストッパー体121で開口部6の閉塞位置に係止されていない場合には、例えば、それぞれ一つの作業で、家具本体1の開口部6の両側を確実に最大限に開閉でき、また、第2の扉体203および第3の扉体204が、例えば、ストッパー体27、或いは,ストッパー体121で開口部6の閉塞位置に係脱自在に係止されている場合には、例えば、それぞれ一つの作業で、家具本体1の開口部6の左右いずれか一側を確実に最大限に開閉でき、煩雑な開閉作業を伴わず、また、開口部6の両側を順に確実に最大限に開口する際においても、三つの扉体が個々に移動する構造に比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
また、開口部6の開口時には、第1の扉体202に第2の扉体203および第3の扉体204をほぼ三重に重なる状態にでき、2枚からなる扉装置に比して最大の開口量を増やすことができる。
さらに、例えば、第2の扉体203の後面の右端部であって、所定の高さ位置、つまり使用者が操作し易い高さ位置に、例えば凹状の取手等の操作部が形成されている場合には、開口部6の右側が開いた右側開口状態から、一つの作業で開口部6の左側が開いた左側開口状態にする際に、この操作部にて、開口部6の閉塞位置に位置する第2の扉体203に容易に右向きの力を加えることができる。よって、より簡単な一つの作業で開口部6の左側が開いた左側開口状態にできる。
また、レージトング機構171が、第1の扉体202、第2の扉体203および第3の扉体204の上部後面に、このレージトング機構171の細長板状のリンク片173の上面および下面に沿った方向が垂直方向になるように取り付けられているため、これら複数の板状のリンク片173の上面に、ほこり等が積もりにくく、レージトング機構171の作動不良を防止でき、扉装置201のメンテナンス性の向上を図ることができる。さらに、取付けに際し、リンク支持体150、左側リンク取付体158、右側リンク取付体164の部材等の部材を必要としないため、部品点数を少なくすることができ、製造コストを低減できる。
次に、本発明の扉装置の第7の関連技術の構成を図16ないし図21を参照して説明する。なお、上記第1の関連技術ないし第6の関連技術と略同一部分については適宜同一符号を付してその説明を省略する。
図17において、2aは家具本体1の天板であり、この天板2aの前端下面部には、互いに平行な左右方向に長手方向を有する3本の上レール体231,232,233が取り付けられている。これら3本の上レール体231,232,233は、アルミニウム等にて断面略コ字状に形成され、各上レール体231,232,233は下向きに開口している。
一方、3aは家具本体1の底板であり、この底板3aの前端上面部には、互いに平行な左右方向に長手方向を有する3本の下レール体235,236,237が取り付けられている。これら3本の下レール体235,236,237は、アルミニウム等にて上面部が略V字状の凹溝状に形成されている。
また、この底板3aの前端上面部の右端に、図20(a)に示すように、3本の下レール体235,236,237のうち前方に位置する下レール体235の右端部に接触した状態で、係止手段としてのストッパー体238がねじ239にて固着されている。このストッパー体238は合成樹脂等にて略直方体状に形成され、このストッパー体238の右側上面には、上方に向って突出した係止突出部240が一体に形成されている。この係止突出部240は右端側から左端側に向って縮んだ形状、つまり、この係止突出部240の横断面は先端部が略円弧状の略台形形状に形成されている。
なお、この底板3aの前端上面部の左端にも、3本の下レール体235,236,237のうち後方に位置する下レール体237の左端部に接触した状態で、ストッパー体238がねじにて固着されている。
また、図16、図17および図21において、241は扉装置であり、この扉装置241は、上下方向に縦長の長方形状で板状の第1の扉体242を有し、この第1の扉体242は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図16に示すように、この開口部6のほぼ中央を閉塞する。また、この扉装置241は、開口部6の閉塞時において、この第1の扉体242のそれぞれ左右両側に位置する第2の扉体243と第3の扉体244とを有している。
なお、第2の扉体243が、第1の扉体242に対し後方に位置して第1の扉体242の移動軌跡に沿った後側を移動し、また、第3の扉体244が、第1の扉体242に対し前方に位置して第1の扉体242の移動軌跡に沿った前側を移動する。
まず、この第1の扉体242の上端部には、左右端に位置してプーリ受け体245,246が図示しないねじにて固着されている。そして、図18に示すように、この第1の扉体242の左端に位置するプーリ受け体245は、例えば、スチール製で左右方向に長手状の板状に形成されている。
さらに、このプーリ受け体245の左側上部には、左側プーリシャフト65が上方に立設され、この左側プーリシャフト65には、左側プーリ66が回動自在に取り付けられている。また、このプーリ受け体245のほぼ中央部には、軸貫通用孔248が形成されている。
一方、第1の扉体242の上端部左端には、ピボット体250が圧入されている。このピボット体250は合成樹脂で成形した円筒状の筒部材251を有し、この筒部材251内には、図示しないコイルスプリングが収納されている。さらに、この筒部材251内にはピボット軸252が上下方向に移動可能に挿入され、このピボット軸252の下端部がコイルスプリングにて上方に付勢されている。
そして、このピボット軸252が、プーリ受け体245の軸貫通用孔248に貫通され、このピボット軸252の上端部には、合成樹脂で成形した略円形状の第1の上ガイド体253が回動可能に取り付けられている。さらに、この第1の上ガイド体253は、天板2aに取り付けた上レール体232内に摺動自在に係合している。
また一方、第1の扉体242の右端に位置するプーリ受け体246も、例えば、スチール製で左右方向に長手状の板状に形成され、このプーリ受け体246の右側上部には、右側プーリシャフト67が上方に立設され、この右側プーリシャフト67には、右側プーリ68が回動自在に取り付けられている。
なお、この右端に位置するプーリ受け体246は、左端に位置するプーリ受け体245と左右対称であり、プーリ受け体246のほぼ中央部に形成された軸貫通用孔258には、ピボット体250と同一構造のピボット体260のピボット軸262が貫通されている。また、このピボット軸262の上端部には、合成樹脂で成形した略円形状の第1の上ガイド体263が回動可能に取り付けられている。さらに、この第1の上ガイド体263は、天板2aに取り付けた上レール体232内に摺動自在に係合している。
さらに、これら左側プーリ66と右側プーリ68とには、無端環状のベルト体70、例えば、内周面に凹凸部を形成したタイミングベルトが掛け渡されている。
また、この第1の扉体242の下端部には、左右側に位置して、底板3aに取り付けた下レール体236内に摺動自在に係合する回動自在な第1の下ガイドローラ265が取り付けられている。
一方、扉装置241が有する第2の扉体243は、第1の扉体242の左右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状に形成され、この第2の扉体243は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図16に示すように、この開口部6のほぼ左側を閉塞する。
そして、この第2の扉体243の上端部には、左右端に位置してピボット受用板267,268が図示しないねじにて固着されている。この第2の扉体243の左端に位置するピボット受用板267は、例えば、スチール製で左右方向に長手状の板状に形成され、このピボット受用板267の左部に形成された軸貫通用孔269には、ピボット体250と同一構造のピボット体270のピボット軸272が貫通されている。また、このピボット軸272の上端部には、合成樹脂で成形した略円形状の第2の上ガイド体273が回動可能に取り付けられている。さらに、この第2の上ガイド体273は、天板2aに取り付けた上レール体233内に摺動自在に係合している。
さらに、第2の扉体243の右端に位置するピボット受用板268も、例えば、スチール製で左右方向に長手状の板状に形成され、このピボット受用板268の右部に形成された軸貫通用孔275には、ピボット体250と同一構造のピボット体280のピボット軸282が貫通されている。また、このピボット軸282の上端部には、合成樹脂で成形した略円形状の第2の上ガイド体283が回動可能に取り付けられている。さらに、この第2の上ガイド体283は、天板2aに取り付けた上レール体233内に摺動自在に係合している。
また、このピボット受用板268の前端部には、図19に示すように、上方に向って略長方形状の伝達体取付部285が一体に形成されている。この伝達体取付部285の左側には二つのねじ用孔286,286が形成されている。
そして、これら二つのねじ用孔286,286にねじ287,287が挿入されて、この伝達体取付部285に、断面略コ字状の左側伝達体95が固着されている。この左側伝達体95の内面にはベルト体70の凹凸部に対応する凸凹部が形成され、この左側伝達体95の凸凹部にベルト体70の凹凸部が嵌合されている。そして、この左側伝達体95にて、ベルト体70の一側である後側に、第2の扉体243がピボット受用板268を介して、連結されている。
また、この第2の扉体243の下端部には、左右側に位置して、底板3aに取り付けた下レール体237内に摺動自在に係合する回動自在な第2の下ガイドローラ288が取り付けられている。
一方、扉装置241が有する第3の扉体244は、第1の扉体242の左右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状に形成され、この第3の扉体244は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図16に示すように、この開口部6のほぼ右側を閉塞する。なお、この第3の扉体244は、第2の扉体243と左右対称であり、第2の扉体243と略同一構造部分については、適宜同一符号を付してその説明を省略する。
この第3の扉体244の上端部には、左右端に位置してピボット受用板292,293が図示しないねじにて固着されている。
そして、この第3の扉体244の左端に位置するピボット受用板292の前端部には、上方に向って略長方形状の伝達体取付部295が一体に形成され、この伝達体取付部295に断面略コ字状の右側伝達体115がねじ297にて固着されている。
さらに、この右側伝達体115の内面にはベルト体70の凹凸部に対応する凸凹部が形成され、この右側伝達体115の凸凹部にベルト体70の凹凸部が嵌合されている。そして、この右側伝達体115にて、ベルト体70の一側の移動方向とは反対方向に移動する他側である前側に、第3の扉体244がピボット受用板292を介して、連結されている。
また、ピボット受用板292の軸貫通用孔275に貫通したピボット体280のピボット軸282の上端部には、合成樹脂で成形した略円形状の第3の上ガイド体303が回動可能に取り付けられ、この第3の上ガイド体303は、天板2aに取り付けた上レール体231内に摺動自在に係合している。
さらに、第3の扉体244の右端に位置するピボット受用板293の軸貫通用孔269に貫通したピボット体270のピボット軸272の上端部には、合成樹脂で成形した略円形状の第3の上ガイド体313が回動可能に取り付けられている。さらに、この第3の上ガイド体313は、天板2aに取り付けた上レール体231内に摺動自在に係合している。
また、この第3の扉体244の下端部には、左右側に位置して、底板3aに取り付けた下レール体235内に摺動自在に係合する回動自在な第3の下ガイドローラ318が取り付けられている。
さらに、この第3の扉体244の下端部の右端には、図20(a)に示す、ストッパー受体320がねじ321にて固着されている。このストッパー受体320は合成樹脂等にて横断面が略コ字状をなす形状に形成されている。また、このストッパー受体320の内面には、図20(b)に示すように、一端側から他端側に向って拡開状に傾斜した案内面322,322が形成され、この案内面322,322の内端部に、これら案内面322,322の内端間の寸法より内側間の寸法が大きい略長方形状の係止凹部323が形成されている。
そして、底板3aの上面部右端に固着したストッパー体238の係止突出部240が、ストッパー受体320の案内面322,322に案内され、この係止突出部240がストッパー受体320の係止凹部323に保持されることにより、このストッパー体238によって第3の扉体244が第1の扉体242の右側の閉塞位置に係脱自在に係止される。
なお、第2の扉体243の下端部の左端にも、ストッパー受体320がねじにて固着され、底板3aの上面部左端にに固着したストッパー体238の係止突出部240が、ストッパー受体320の案内面322,322に案内され、この係止突出部240がストッパー受体320の係止凹部323に保持されることにより、このストッパー体238によって第2の扉体243が第1の扉体242の左側の閉塞位置に係脱自在に係止される。
また、左側プーリ66、右側プーリ68、ベルト体70、左側伝達体95、右側伝達体115などにて連動手段としてのベルト機構120が構成される。
そして、この扉装置241は、ベルト機構120を備えるため、第1の扉体242、第2の扉体243および第3の扉体244のいずれか一つの扉体に開閉方向の力を加えると、このベルト機構120にて、第2の扉体242と第3の扉体243とに互いに異なる移動方向の力が作用し、少なくとも一つの他の扉体が連動移動する。
よって、この連動移動の結果、それぞれ一つの作業で、図21に示すように、第1の扉体242に第2の扉体243および第3の扉体244が確実に三重に重なる状態にでき、家具本体1の開口部6の左右いずれか一側を確実に最大限に開閉でき煩雑な開閉作業を伴わず、また、開口部6の両側を順に確実に最大限に開口する際においても、三つの扉体が個々に移動するものに比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
また、開口部6の開口時には、第1の扉体242に第2の扉体243および第3の扉体244を確実に三重に重なる状態になるため、2枚からなる扉装置に比して最大の開口量を確実に増やすことができる。
さらに、この扉装置241自体が家具本体1内に位置するため、家具本体1の前方にこの扉装置241自体の厚さ寸法分のスペースを必要としない上、ベルト機構120にほこり等が積もりにくく、ベルト機構120の作動不良を防止でき、扉装置241のメンテナンス性の向上を図ることができる。
なお、上記第7の関連技術においては、扉装置241がストッパー体238およびストッパー受体320を有した構成として説明したが、これらストッパー体238およびストッパー受体320を有しない構成とする場合には、第2の扉体243および第3の扉体244のいずれか一方の扉体に開閉方向の力を加えると、ベルト機構120にて、第2の扉体243と第3の扉体244とに互いに異なる移動方向の力が作用するため、その結果、他方の第3の扉体244または第2の扉体243が、一つの作業で、図21に示すように、第1の扉体242に第2の扉体243および第3の扉体244が確実に三重に重なる状態にでき、家具本体1の開口部6の両側を確実に最大限に開閉できる。
また、第2の扉体243の前面部の左側の所定高さ位置、第2の扉体243の後面部の左右両側の所定高さ位置、および、第3の扉体244の前面部の右側の所定高さ位置に、凹状の取手等の操作部を設けることにより、これら扉体に開閉方向の力を加え行う開閉作業を更に容易にできる。
次に、本発明の扉装置の一実施の形態の構成を図22ないし図25を参照して説明する。なお、上記第1ないし第7の関連技術と略同一部分については、適宜同一符号を付してその説明を省略する。
この一実施の形態に係る図22に示す扉装置331は、上記第7の関連技術に係る扉装置241に対して、組み立て性の向上を図ったものである。
まず、上記7の関連技術では、天板2aの前端下面部に3本の上レール体231,232,233が取り付けられた構成として説明したが、これに対して、この一実施の形態では、図24および図25に示すように、家具本体1の天板2aの前端下面部には、アルミニウム等にて成形された左右方向に長手状の上レール体332が取り付けられている。
そして、この上レール体332の下面前側および中央には、図示しない第3の上レール部および第1の上レール部が突出形成され、また、この上レール体332の下面後側には、図24に示すように、第2の上レール部335が突出形成されている。なお、これらの第1の上レール部、第2の上レール部335および第3の上レール部は、互いに対向して位置する断面略L字状でかつ左右方向に長手状の一対のレール片336,336をそれぞれ有している。
一方、前記扉装置331は、図22に示すように、上下方向に縦長の長方形状で板状の第1の扉体342を有し、この第1の扉体342は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図22に示すように、この開口部6のほぼ中央を閉塞する。
また、この扉装置331は、開口部6の閉塞時において、前記第1の扉体342のそれぞれ左右両側に位置する第2の扉体343と第3の扉体344とを有している。
なお、第2の扉体343が、第1の扉体342に対し後方に位置して第1の扉体342の移動軌跡に沿った後側を移動し、また、第3の扉体344が、第1の扉体342に対し前方に位置して第1の扉体342の移動軌跡に沿った前側を移動する。
まず、前記第1の扉体342の上端部には、左右端に位置してプーリ受けユニット345,346が図示しないねじにて固着されている。
そして、この第1の扉体342の左端に固着されたプーリ受けユニット345は、例えばスチール製で、略長方形状の板状に形成された基部348を有し、この基部348の左側上部には左側プーリ66aが回動自在に取り付けられた左側プーリシャフト65が立設され、また、この基部348のほぼ中央部には軸貫通用孔248が形成されている。
さらに、この基部348は、左側前面部から上方に向って一体形成されたのち前方に向って一体形成された断面略L字状の第1の当接部350を有するとともに、左側後面部から上方に向って一体形成されたのち後方に向って一体形成された断面略L字状の第2の当接部351を有している。
同様に、この第1の扉体242の右端に固着されたプーリ受けユニット346も、例えばスチール製で、略長方形状の板状に形成された基部348を有し、この基部348の右側上部には右側プーリ68aが回動自在に取り付けられた右側プーリシャフト67が立設され、ほぼ中央部には軸貫通用孔248が形成されている。
さらに、この基部348は、右側後面部から上方に向って一体形成されたのち後方に向って一体形成された断面略L字状の第1の当接部350を有するとともに、右側前面部から上方に向って一体形成されたのち前方に向って一体形成された断面略L字状の第2の当接部351を有している。
そして、これらの左側プーリ66aと右側プーリ68aとには、無端環状のベルト体70a、例えば、断面略円形状の丸状ベルトが掛け渡されている。
さらに、このベルト体70aの一側である後側には、一側伝達体としての左側伝達体95aが取り付けられている。なお、この左側伝達体95aは、開口部6の閉塞時においては、図22に示すように、ベルト体70aの後側の左端部に位置している。
一方、このベルト体70aの一側の移動方向とは反対方向に移動する他側である前側には、他側伝達体としての右側伝達体115aが取り付けられている。なお、この右側伝達体115aは、開口部6の閉塞時においては、図22に示すように、ベルト体70aの前側の右端部に位置している。
これらの左側伝達体95aと右側伝達体115aとは、ベルト体70aの前後両側に左右対称に取り付けられているが、その構成自体は同一であるため、左側伝達体95aの構成についてのみ説明し、右側伝達体115aについては同一符号を付してその説明を省略する。
この左側伝達体95aは、図22に示すように、前記ベルト体70aに取り付けらた状態において、左右方向に長手方向を有する左前部を切り欠いた高さ寸法の小さい略直方体状の基部353を有している。
まず、この基部353の左側面には、開口部6の閉塞の際に、前記第2の当接部351が当接する第2の当接面354が形成されている。また、この基部353の右側面には、開口部6を最大限に開口する際に、前記第1の当接部350が当接する第1の当接面355が形成されている。
さらに、この基部353のほぼ中央部には、例えば上面から下面へ貫通した略円形状の嵌挿用孔である被嵌挿部356が形成されている。なお、この被嵌挿部356の内径は、この被嵌挿部356に嵌挿される後述の嵌挿突部であるピボット軸282の外径より大きく、このピボット軸282の上端部に取り付けられた上ガイド体283,303の外径より少しだけ大きい寸法とされている。
また、この基部353の上面の長手方向に沿ったほぼ中央近傍には、図25に示すように、前記上レール体332の第2の上レール部335内であって一対のレール片336,336間に摺動自在に係合された係合凸部358が突出形成されている。
さらに、この基部353の前面部には、略長方形で板状のベルト体受け部359が突出形成されている。このベルト体受け部359の上面には、前記ベルト体70aの一部が嵌合した断面略円弧状の嵌合溝360が長手方向に沿って形成されている。
また、このベルト体受け部359の上面には、ほぼ中央に位置してねじ部が形成され、このねじ部に図示しない取付け用ねじが螺着されることにより、この取付け用ねじが貫通された貫通孔361を有したベルト体締付け板362が取り付けられている。
なお、このベルト体締付け板362の下面から突出形成された圧着部363が前記ベルト体70aの一部に圧着されることにより、このベルト体70aの一部が前記ベルト体受け部359の嵌合溝360内に嵌合圧入されて、この左側伝達体95aがこのベルト体70aに取り付けらている。
一方、扉装置331が有する第2の扉体343は、第1の扉体342の左右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状に形成され、この第2の扉体343は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、この開口部6のほぼ左側を閉塞する。
この第2の扉体343の上端部の左右端には、上記第7の関連技術ではピポット受用板268,269が設けられた構成として説明したが、この一実施の形態においては、これらのピボット受用板268,269を設けない構成とする。
しかし、この一実施の形態においても、第2の扉体343の上端部の左端には、ピボット軸272、第2の上ガイド体273等を有したピボット体270が圧入されているとともに、上端部の右端には、図24および図25に拡大して示す、ピボット軸282、第2の上ガイド体283等を有したピボット体280が圧入されている。
一方、扉装置331が有する第3の扉体344は、第1の扉体342の左右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状に形成され、この第3の扉体344は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、この開口部6のほぼ右側を閉塞する。
この第3の扉体344についても、前記第2の扉体343と同様であり、上記第7の関連技術ではピポット受用板292,293が設けられた構成として説明したが、この第3の扉体344上端部の左右端には、ピボット受用板292,293を設けない構成とする。
しかし、この一実施の形態においても、第3の扉体344の上端部の左端には、ピボット軸282、第3の上ガイド体303等を有したピボット体280が圧入されているともに、上端部の右端には、ピボット軸272、第3の上ガイド体313等を有したピボット体270が圧入されている。
そして、これらの第2の扉体343の上右端部および第3の扉体344の上左端部に圧入されたピボット体280,280が有したピボット軸282,282が嵌挿突部を構成し、これらの両扉体343,344の嵌挿突部であるピボット軸282,282が、前記両伝達体95a,115aの被嵌挿部356,356に嵌挿されて、図25に示すように、前記ベルト体70aの両側に両扉体343,344がそれぞれ連結されている。
なお、左側プーリ66a、右側プーリ68a、ベルト体70a、左側伝達体95a、右側伝達体115a等にて、連動手段としてのベルト機構120aが構成されている。
次に、上記一実施の形態の作用について説明する。
扉装置331の組立てのうち、第1の扉体342、第2の扉体343および第3の扉体344の家具本体1への取付けについて説明すると、まず、前記ベルト機構120a等を上部に備えた第1の扉体342を、第1の下ガイドローラ265を下レール体236内に係合させるとともに、第1の上ガイド体253,263を上レール体332の第1の上レール部に係合させることにより、家具本体1に移動自在に取り付ける。
この際、左側伝達体95aおよび右側伝達体115aの係合凸部358,358を、上レール体332の第2の上レール部335内であって一対のレール片336,336間に摺動自在に係合される。
次いで、例えば、前記嵌挿突部であるピボット軸282、第2の上ガイド体283等を備えた第2の扉体343を、第2の下ガイドローラ288を下レール体237内に係合させるとともに第2の上ガイド体273,283を上レール体332の第2の上レール部335に係合させることにより、家具本体1に移動自在に取り付ける。
この際、図24および図25に示すように、ピボット軸282および第2の上ガイド体283を、ベルト体70aの後側に取り付けた左側伝達体95aの被嵌挿部356に挿入することにより、このピボット軸282をこの被嵌挿部356に嵌挿させて、このベルト体70aの後側に第2の扉体343を連結させる。
なお、必要に応じて、ピボット軸282を筒部材251内に収納されたコイルスプリングの付勢力に抗して、この筒部材251内に位置させて、この被嵌挿部356への嵌挿作業を行う。
続いて、同様にして、前記嵌挿突部であるピボット軸282、第3の上ガイド体303等を備えた第3の扉体344を、第3の下ガイドローラ318を下レール体235内に係合させるとともに第3の上ガイド体303,313を上レール体332の第3の上レール部に係合させることにより、家具本体1に移動自在に取り付ける。
この際、ピボット軸282および第3の上ガイド体303を、ベルト体70aの前側に取り付けた右側伝達体115aの被嵌挿部356に挿入することにより、このピボット軸282をこの被嵌挿部356に嵌挿させて、このベルト体70aの前側に第3の扉体344を連結させる。
なお、必要に応じて、ピボット軸282を筒部材251内に収納されたコイルスプリングの付勢力に抗して、この筒部材251内に位置させて、この被嵌挿部356への嵌挿作業を行う。
このように、家具本体1の開口部6に設けられた扉装置331は、ベルト機構120aを備えるため、第1の扉体342、第2の扉体343および第3の扉体344のいずれか一つの扉体に開閉方向の力を加えると、このベルト機構120a にて、第2の扉体342と第3の扉体343とに互いに異なる移動方向の力が作用し、少なくとも一つの他の扉体が連動移動する。
よって、この連動移動の結果、それぞれ一つの作業で、図23に示すように、第1の扉体342に、第2の扉体343および第3の扉体344が確実に三重に重なる状態にでき、家具本体1の開口部6の左右いずれか一側を確実に最大限に開閉でき煩雑な開閉作業を伴わず、また、開口部6の両側を順に確実に最大限に開口する際においても、三つの扉体が個々に移動するものに比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
また、上記第7の関連技術と同様の作用効果を奏するほか、この一実施の形態に係る扉装置331によれば、扉装置331を組み立てる場合において、第1の扉体342、第2の扉体343および第3の扉体344の家具本体1への取付けの際に、第2の扉体343および第3の扉体344にそれぞれ圧入したピボット体280,280が有するピボット軸282,282を、一側伝達体95aおよび他側伝達体115aの基部353,353にそれぞれ形成した被嵌挿部356,356に嵌挿させるのみで、ベルト体70aの両側に第2の扉体343と第3の扉体344とをそれぞれ連結でき、扉装置331の組み立て性の向上を図ることができ、しかも、上記第7の関連技術に比して部品点数を少なくでき、製造コストの低減を図ることもできる。
特に、各被嵌挿部356の内径は、この被嵌挿部356に嵌挿される嵌挿突部であるピボット軸282の外径より大きいため、このピボット軸282の被嵌挿部356への嵌挿作業は極めて容易に行うことができる。
また、この扉装置331は、第1の当接部350および第2の当接部351を有したプーリ受けユニット345,346を備えるとともに、第1の当接面355および第2の当接面354が形成された一側伝達体95aおよび他側伝達体115aを備えるため、開口部6の閉塞の際にはこの第2の当接部351が第2の当接面354に当接し、開口部6を最大限に開口する際には第1の当接部350が第1の当接面355に当接するので、左側プーリ66a、右側プーリ68a、ベルト体70a等の損傷を防止できる。
なお、上記一実施の形態においては、嵌挿突部であるピボット軸282,282を第2の扉体343および第3の扉体344にそれぞれ設け、かつ、被嵌挿部356,356を一側伝達体95aおよび他側伝達体115aにそれぞれ設けた構成として説明したが、逆に、例えば軸状の嵌挿突部を一側伝達体95aおよび他側伝達体115aにそれぞれ設け、かつ、この嵌挿突部が嵌挿される被嵌挿部を第2の扉体343および第3の扉体344にそれぞれ設けた構成としてもよい。
また、上記一実施の形態においては、一側伝達体95aおよび他側伝達体115aの基部353に形成した被嵌挿部356,356は、上面から下面へ貫通した略円形状の嵌挿用孔であるとして説明したが、この形状には限定されず、例えば、被嵌挿部は一側伝達体95aおよび他側伝達体115aの基部353の下部に形成された凹部でもよい。なお、この場合には、この凹部に嵌挿するこの凹部に対応する形状をなす、ピボット軸282,282とは別の嵌挿突部を、第2の扉体343および第3の扉体344にそれぞれ設ける。
さらに、上記一実施の形態においては、一側伝達体95aおよび他側伝達体115aの基部353に形成した被嵌挿部356,356は、その内径はピボット軸282,282の外径より大きい形状として説明したが、この形状には限定されず、例えば、ピボット軸282,282に比べて、外径寸法の大きいピボット軸を用いた場合において、このピボット軸の外径より少しだけ大きい内径寸法の被嵌挿部としてもよい。この場合には、ピボット軸が被嵌挿部に嵌挿されたときには、ピボット軸と被嵌挿部との間にほとんど隙間がない嵌合状態にできる。
また、図26に示すように、一側伝達体95aおよび他側伝達体115aの基部353の下部に、ピボット軸282,282の形状に対応する形状をなす凹部状の被嵌挿部356aを形成するとともに、この基部353の上部に上ガイド体283,303を取り付けた構成としてもよい。
なお、上記第1ないし第7の関連技術および第一実施の形態においては、被扉体設置対象物は家具本体1であり、かつ、被閉切り部はこの家具本体1の開口部6として説明したが、被扉体設置対象物が例えば建造物であり、かつ、被閉切り部がこの建造物内の空間部の一部でもよい。すなわち、扉装置41,131,141,181,201,241,331を間仕切りとして使用することもできる。
また、上記第1ないし第7の関連技術および一実施の形態は、第1のガイドレール25および第2のガイドレール26、さらに必要に応じて第3のガイドレール186を備えた構成として説明したが、これら第1のガイドレール25、第2のガイドレール26または第3のガイドレール186は必ずしも必要ではなく、第1の扉体42,132,142,182,202,242,342、第2の扉体43,133,143,183,203,243,343および第3の扉体44,134,144,184,204,244,344が開口部6に沿って左右方向に移動自在に設けられていればよい。
さらに、上記第1ないし第7の関連技術および一実施の形態においては、第1の扉体42,132,142,182,202,242,342、第2の扉体43,133,143,183,203,243,343および第3の扉体44,134,144,184,204,244,344は、上下方向に縦長の長方形状で板状として説明したが、他のいかなる形状でもよく、また、左右方向の長さ寸法も上記各関連技術および実施の形態での長さには限定されない。
また、上記第1の関連技術ないし第3の関連技術および第5の関連技術においては、ベルト機構120を、扉装置41,131,181の下部に設けた構成として説明したが、扉装置41,131,181の上部に設けた構成でもよく、また、扉装置41,131,181の上下部にそれぞれ設けた構成でもよい。
さらに、上記第4の関連技術においては、扉装置141は、下部にベルト機構120を設け、かつ、上部にレージトング機構171を設けた構成として説明したが、下部或いは上部にレージトング機構171のみを設けた構成でもよい。また、上部にベルト機構120を設け、かつ、下部にレージトング機構171を設けた構成でもよい。
また、上記第4の関連技術においては、上記第2の関連技術のように、第2の扉体143および第3の扉体144を第1の扉体142に対し後方に位置させ、第2の扉体143および第3の扉体144が第1の扉体142の移動軌跡に沿った後側を移動する構成でもよい。また、第4の関連技術において、上記第3の関連技術のように、ストッパー体27,121を有しない構造でもよく、このような構造とした場合、例えば、それぞれ一つの作業で、家具本体1の開口部6の両側を機械的に効率よく、更に確実に最大限に開閉できる。
さらに、上記第6の関連技術においては、レージトング機構171を、第1の扉体202、第2の扉体203および第3の扉体204の後面の上部に設けた構成として説明したが、第2の扉体203および第3の扉体204の後面の中央部或るは下部に設けてもよく、特に後面の下部に設けた場合には、扉装置201のメンテナンス性の向上を確実に図ることができる。
一方、第1ないし第7の関連技術において、係止手段はストッパー体27、ストッパー体121或いはストッパー体238、として説明したが、例えば、磁石体、鉄片等の磁性体にて形成することもできる。例えば、一側面にS極またはN極の磁極面を設けた略直方体状のストッパー体であり、この場合、係止軸87にN極またはS極のいずれかの磁極面を設ける。また、係止軸87を磁石体とするとともに略直方体状のストッパー体を係止軸87が近接することにより磁化される磁性体とする構成、或いは、係止軸87を磁性体とするとともに略直方体状のストッパー体を磁石体とする構成でもよい。さらには、係止軸87、ストッパー体を有しない構成とし、家具本体1の左側板4および右側板5の前端部、第2の扉体43の左端部、第3の扉体44の右端部に所定形状の磁石体、磁性体を取り付けた構成でもよい。
1 被扉体設置対象物としての家具本体
6 被閉切り部としての開口部
66a,68a プーリ
70a ベルト体
95a 一側伝達体としての左側伝達体
115a 他側伝達体としての右側伝達体
120a 連動手段としてのベルト機構
331 扉装置
342 第1の扉体
343 第2の扉体
344 第3の扉体
345,346 プーリ受けユニット
350,351 当接部
354,355 当接面
6 被閉切り部としての開口部
66a,68a プーリ
70a ベルト体
95a 一側伝達体としての左側伝達体
115a 他側伝達体としての右側伝達体
120a 連動手段としてのベルト機構
331 扉装置
342 第1の扉体
343 第2の扉体
344 第3の扉体
345,346 プーリ受けユニット
350,351 当接部
354,355 当接面
Claims (2)
- 被扉体設置対象物の被閉切り部に沿って左右方向に移動自在に設けられこの被閉切り部の閉塞時にこの被閉切り部の中央を閉塞する第1の扉体と、
前記被扉体設置対象物の前記被閉切り部に沿って左右方向に移動自在に設けられこの被閉切り部の閉塞時に前記第1の扉体のそれぞれ左右両側に位置しこの被閉切り部のそれぞれ左右両側を閉塞する第2の扉体および第3の扉体と、
前記第1の扉体に設けられ前記第2の扉体と前記第3の扉体とに互いに異なる移動方向の力を作用させる連動手段とを具備し、
前記連動手段は、
前記第1の扉体の左右両側部にそれぞれ設けた回転自在なプーリと、
これら左右両側部のプーリに掛け渡した環状のベルト体と、
このベルト体の左右方向に移動する一側に前記第2の扉体を連結した一側伝達体と、
前記ベルト体の一側の移動方向とは反対方向に移動する他側に前記第3の扉体を連結した他側伝達体とを備えたベルト機構であり、
前記第1の扉体には、当接部を有するプーリ受けユニットが固着され、
前記一側伝達体および前記他側伝達体には、前記被閉切り部の開口の際に前記当接部が当接する当接面が形成されている
ことを特徴とする扉装置。 - 被扉体設置対象物の被閉切り部に沿って左右方向に移動自在に設けられこの被閉切り部の閉塞時にこの被閉切り部の中央を閉塞する第1の扉体と、
前記被扉体設置対象物の前記被閉切り部に沿って左右方向に移動自在に設けられこの被閉切り部の閉塞時に前記第1の扉体のそれぞれ左右両側に位置しこの被閉切り部のそれぞれ左右両側を閉塞する第2の扉体および第3の扉体と、
前記第1の扉体に設けられ前記第2の扉体と前記第3の扉体とに互いに異なる移動方向の力を作用させる連動手段とを具備し、
前記連動手段は、
前記第1の扉体の左右両側部にそれぞれ設けた回転自在なプーリと、
これら左右両側部のプーリに掛け渡した環状のベルト体と、
このベルト体の左右方向に移動する一側に前記第2の扉体を連結した一側伝達体と、
前記ベルト体の一側の移動方向とは反対方向に移動する他側に前記第3の扉体を連結した他側伝達体とを備えたベルト機構であり、
前記第1の扉体には、当接部を有するプーリ受けユニットが固着され、
前記一側伝達体および前記他側伝達体には、前記被閉切り部の閉塞の際に前記当接部が当接する当接面が形成されている
ことを特徴とする扉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004281584A JP2005002794A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 扉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004281584A JP2005002794A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 扉装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14814897A Division JP3623073B2 (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 扉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005002794A true JP2005002794A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34101564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004281584A Pending JP2005002794A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 扉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005002794A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011099308A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-05-19 | Atom Livin Tech Co Ltd | 戸当り及び戸当りを備えた上吊り式引戸装置 |
KR101037681B1 (ko) * | 2009-02-16 | 2011-05-30 | 김권중 | 슬라이딩 도어용 연동 개폐장치 |
-
2004
- 2004-09-28 JP JP2004281584A patent/JP2005002794A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101037681B1 (ko) * | 2009-02-16 | 2011-05-30 | 김권중 | 슬라이딩 도어용 연동 개폐장치 |
JP2011099308A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-05-19 | Atom Livin Tech Co Ltd | 戸当り及び戸当りを備えた上吊り式引戸装置 |
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