JP2005002594A - 波形鋼板ウェブpc橋における波形鋼板ウェブとコンクリート床版との接合部構造 - Google Patents

波形鋼板ウェブpc橋における波形鋼板ウェブとコンクリート床版との接合部構造 Download PDF

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務 角谷
Hirofumi Takenaka
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謙二 上平
Hisao Tatsugami
久雄 立神
Takayuki Ebina
貴之 蛯名
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Abstract

【課題】ウェブに波形鋼板を使用したPC橋において、波形鋼板ウェブと上部、もしくは下部のコンクリート床版との接合部における水平せん断耐力を高めながら、鉄筋の配筋作業性を向上させる。
【解決手段】上部及び下部のコンクリート床版1、2と、両コンクリート床版1、2をつなぐ波形鋼板ウェブ3から構成され、波形鋼板ウェブ3のコンクリート床版1、2側の端面に接合されたフランジプレート4にウェブプレート5が接合され、上部と下部の少なくともいずれか一方のウェブプレート5をコンクリート床版1(2)中に配筋される鉄筋6が貫通するPC橋において、鉄筋6が貫通する少なくともいずれか一方のウェブプレート5の、フランジプレート4の反対側の端面50から鉄筋6の配筋位置まで連続し、その端面50側の幅が鉄筋6の径以上の大きさで、深さが鉄筋6の径以上の大きさの溝51を形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はウェブに波形鋼板を使用したPC(プレストレストコンクリート)橋において、波形鋼板ウェブと上部、もしくは下部のコンクリート床版との接合部の水平せん断耐力を高めながら、鉄筋の配筋作業性を向上させる波形鋼板ウェブPC橋における波形鋼板ウェブとコンクリート床版との接合部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上部と下部のコンクリート床版、及び両床版をつなぐ波形鋼板ウェブから構成される波形鋼板ウェブPC橋では、波形鋼板ウェブの床版側の端面に溶接されたフランジプレートにスタッドジベルやアングル等を溶接することにより波形鋼板ウェブとコンクリート床版との接合部における橋軸方向の水平せん断力に対する抵抗機構が確保される。
【0003】
スタッドジベルの場合、接合部における橋軸方向の水平せん断耐力はスタッドジベルの表面積分のコンクリートの付着力と、スタッドジベルのせん断力作用方向への投影面積分のコンクリートの支圧力によって決まることから、せん断耐力を上げるにはスタッドジベルの本数を増すか、径を拡大することが必要になるが、いずれの場合もスタッドジベルをフランジプレートに密に配置することになるため、コンクリートの充填性が悪くなり、コンクリート耐力の低下を招く。
【0004】
スタッドジベルの本数を増すか径を拡大しながら、コンクリートの充填性を確保するにはフランジプレートの幅や板厚の寸法を大きくすればよいが、使用鋼材量と溶接量が多くなるため、コストの上昇と溶接作業性の低下を招く。
【0005】
スタッドジベルを用いて接合部のせん断耐力を上げる場合のこれらの問題に対し、出願人はスタッドジベルに代えて孔明き鋼板を用いた、図12、図13に示す接合部の構造を先に提案している(特許文献1、特許文献2参照)。
【0006】
孔明き鋼板はコンクリート床版のコンクリート中に埋設され、孔(貫通孔)内にコンクリートが回り込むことで、コンクリートとフランジプレート間に作用する橋軸方向の水平せん断力に対し、孔明き鋼板の本体であるプレート両面におけるコンクリートの付着力と、孔を貫通しているコンクリートの支圧力に加え、孔内に位置しているコンクリートがプレートの両面と同一面上の2断面で抵抗するため、多数のスタッドジベルを埋設する場合と同等以上のせん断抵抗力を得ながら、孔明き鋼板自身の寸法を拡大する必要がなく、鋼材使用量と溶接量の低減が図られる利点を有する。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−355906号公報
【特許文献2】
特開2002−332609号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
孔明き鋼板の孔には橋軸方向の水平せん断耐力の向上を図るために、コンクリート床版中の橋軸直角方向に配筋される鉄筋(貫通鉄筋)を貫通させることがあるが、鉄筋はコンクリート床版の全幅に亘って配筋されるため、孔明き鋼板付きの波形鋼板ウェブの設置後に孔明き鋼板の孔を通して鉄筋を配筋しれなければならず、配筋作業性に難点がある。
【0009】
特に波形鋼板ウェブはPC橋の橋軸直角方向の両側にあり、各波形鋼板ウェブに孔明き鋼板が接合されていることから、両孔明き鋼板の孔を通さなければならないため、配筋の作業効率が低下する。
【0010】
この発明は上記背景より、特許文献1の孔明き鋼板が発揮するせん断耐力を維持しながら、その形状に伴う配筋作業性の問題を解消する接合部構造を提案するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
波形鋼板ウェブPC橋は上部及び下部のコンクリート床版と、両コンクリート床版をつなぐウェブの波形鋼板ウェブから構成され、波形鋼板ウェブの、上部と下部のコンクリート床版側の端面にフランジプレートが橋軸方向を向いて接合される。フランジプレートのコンクリート側の面には前記特許文献1の孔明き鋼板に相当するウェブプレートが橋軸方向を向き、フランジプレートの面に垂直な面をなして接合され、この上部と下部の少なくともいずれか一方のウェブプレートをコンクリート床版中に配筋される鉄筋が貫通する。
【0012】
本発明では鉄筋が貫通する上部と下部の少なくともいずれか一方のウェブプレートの、フランジプレートの反対側(コンクリート側)の端面から鉄筋の配筋位置まで連続し、その端面側の幅が鉄筋の径以上の大きさで、深さが鉄筋の径以上の大きさの溝を形成し、この溝に鉄筋を挿通させることにより、波形鋼板ウェブとコンクリート床版との接合部において特許文献1の孔明き鋼板を用いた場合と同等程度以上の橋軸方向の水平せん断耐力を維持しながら、鉄筋の配筋作業性を高める。
【0013】
ウェブプレートの溝の深さが鉄筋の径以上の大きさを持つことで、溝はウェブプレートの端面と鉄筋の表面が一致するように鉄筋が配筋される場合の深さ以上の深さで形成され、鉄筋はその全断面が溝の深さの範囲内に納まる位置に配筋される。
【0014】
ウェブプレートはコンクリート床版のコンクリート中に埋設され、溝内にコンクリートが入り込むことで、コンクリートとフランジプレート間に作用する橋軸方向の水平せん断力に対してはウェブプレートの両面におけるコンクリートの付着力と、溝内に存在するコンクリートの支圧力に加え、溝内に存在するコンクリートがウェブプレートの両面と同一面上の2断面のせん断抵抗力で抵抗する。特許文献1のように孔明き鋼板の鉄筋の挿通箇所に孔が明けられた場合は孔内に入り込んだコンクリートが支圧力とせん断抵抗力を発揮する。
【0015】
いずれの場合もコンクリートの支圧力は溝や孔の縦断面への投影面積によって決まり、コンクリートのせん断抵抗力はウェブプレートの立面で見た溝(切欠き部分)や孔の面積によって決まるが、本発明ではウェブプレートの溝がウェブプレートのコンクリート側の端面から鉄筋の配筋位置まで連続して形成され、溝の深さが鉄筋の径以上の大きさであることで、特許文献1のように鉄筋の挿通箇所に孔が明けられた場合より溝の投影面積と溝の面積が拡大するため、コンクリートの支圧力とせん断抵抗力が特許文献1の場合より増大し、それだけ接合部における橋軸方向の水平せん断耐力が増大する。
【0016】
溝の深さが鉄筋の径と等しく、ウェブプレートのコンクリート側の端面と鉄筋の表面が一致する場合には、溝の縦断面への投影面積が孔を明けた場合とほとんど等しくなるが、端面から鉄筋の配筋位置まで連続して形成されることで、溝の面積は孔を明けた場合より幾らか大きくなるため、コンクリートの支圧力とせん断抵抗力は特許文献1の場合より大きくなる。
【0017】
ウェブプレートの溝に鉄筋が挿通することで、鉄筋のせん断耐力が水平せん断力に抵抗する抵抗力として付加されるため、鉄筋のせん断耐力のみによっても水平せん断力に対する抵抗力を確保することができることから、ウェブプレートの溝の鉄筋配筋位置の幅は鉄筋が丁度挿通し得る程度、すなわち鉄筋の径と同等程度の大きさであってもよく、必ずしもコンクリートのせん断耐力が発揮される程度の大きさを持つ必要はない。
【0018】
またウェブプレートの溝の端面側の幅が鉄筋の径以上の大きさであることで、上部のコンクリート床版側では設置済みの波形鋼板ウェブのウェブプレートに対して鉄筋を単純に落とし込むことによって配筋することができ、下部のコンクリート床版側では例えば先行して配筋された鉄筋に対してフランジプレートとウェブプレートが一体化した波形鋼板ウェブを落とし込むように設置することができる。
【0019】
このように上部と下部のいずれのコンクリート床版においても孔を通しながら鉄筋を配筋するような煩雑な作業がなくなり、鉄筋をウェブプレートから独立し、単独で配筋することができるため、鉄筋の配筋作業性が向上し、作業効率が上昇する。
【0020】
請求項2に記載のようにウェブプレートの溝の、端面側の幅を鉄筋の径より僅かに大きくして鉄筋が差し込める程度の大きさにすると共に、鉄筋の配筋位置の幅を端面側の幅より大きくすれば、端面側の幅が鉄筋配筋位置の幅より小さいことで、溝内に存在するコンクリートの拘束効果が増すため、溝内の鉄筋配筋位置に鉄筋を配置した状態で、コンクリートを介して鉄筋を拘束する効果が生じ、鉄筋の溝からの抜け出しに対する安定性が向上する。
【0021】
また溝内に存在するコンクリートの拘束効果が高まることで、溝内のコンクリートに包囲された鉄筋の拘束効果も高まるため、溝内に存在するコンクリートのせん断抵抗力と鉄筋のせん断耐力が増し、接合部における橋軸方向の水平せん断耐力が増大する。
【0022】
請求項3ではウェブプレートをフランジプレートの幅方向に並列させることで、各ウェブプレートの溝内に位置するコンクリートが発生するせん断抵抗力によって偶力を形成させ、波形鋼板ウェブとコンクリート床版との接合部に作用する橋軸直角方向の曲げモーメントに対する抵抗力を確保する。
【0023】
ウェブプレートの溝内に位置するコンクリートはウェブプレート毎に、その両表面と同一面上の2断面においてせん断抵抗力を発揮するが、波形鋼板ウェブの上端と下端に作用する橋軸直角方向の曲げモーメントに対しては各ウェブプレートの溝内のコンクリートが互いに逆向きに抵抗力を発揮することで偶力のモーメントを形成し、曲げモーメントに抵抗する。ウェブプレート毎にコンクリートが発生するせん断抵抗力の大きさはウェブプレートの両面と同一面上に位置する2断面におけるせん断耐力の和となる。偶力のモーメントの大きさは並列するウェブプレート間の距離によって決まり、ウェブプレートが距離を隔てる程、大きくなる。
【0024】
ウェブプレートの溝には鉄筋が挿通することで、コンクリートのせん断耐力の鉄筋径分が目減りするものの、鉄筋のせん断耐力がウェブプレートの溝におけるコンクリートのせん断抵抗力に加算されるため、曲げモーメントに抵抗する偶力のモーメントは鉄筋が挿通しない場合より増大する。
【0025】
鉄筋のせん断耐力が曲げモーメントに抵抗する偶力に付加されることで、鉄筋のせん断耐力のみによっても曲げモーメントに対する抵抗力を確保することができるため、ウェブプレートの溝の鉄筋配筋位置の幅は鉄筋が丁度挿通し得る程度の大きさであってもよく、必ずしもコンクリートのせん断耐力が発揮される程度の大きさを持つ必要はない。その場合は波形鋼板ウェブとコンクリート床版との接合部に作用する橋軸直角方向の曲げモーメントに対し、各ウェブプレートの貫通孔を貫通する部分の鉄筋のせん断耐力による偶力のモーメントによって抵抗することになる。
【0026】
請求項2の場合には溝の端面側の幅が鉄筋配筋位置の幅より小さいことで、コンクリートのせん断耐力を超えた後にも鉄筋が溝の内周に係合した状態を維持することが可能であり、鉄筋が係合状態を維持できれば、抵抗力を発揮し続けることができるため、フランジプレートとコンクリート間の接合部における曲げモーメントに対する靱性が向上する。またウェブプレートの溝の幅が鉄筋の径より大きければ、コンクリートのせん断耐力の鉄筋径分の目減りが実質的になくなり、コンクリートのせん断耐力と鉄筋のせん断耐力の和がそのまません断抵抗力として曲げモーメントに抵抗することになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
この発明は図7、及びそのx−x線断面図である図8に示すような上部のコンクリート床版1及び下部のコンクリート床版2と、両コンクリート床版1、2をつなぐ波形鋼板ウェブ3から構成される波形鋼板ウェブPC橋において、図8の上部のコンクリート床版1側の拡大図である図9に示すように波形鋼板ウェブ3の上部と下部に接合されるウェブプレート5の内、少なくともいずれか一方のウェブプレート5を貫通させて鉄筋6をコンクリート床版1(2)中に配筋した波形鋼板ウェブ3とコンクリート床版1(2)との接合部構造である。
【0028】
図9、及び図8の下部のコンクリート床版2側の拡大図である図10に示すように波形鋼板ウェブ3の、コンクリート床版1、2側の端面にはフランジプレート4が橋軸方向を向いて接合され、フランジプレート4のコンクリート側の面にはウェブプレート5が橋軸方向を向き、フランジプレート4の面に垂直な面をなして接合される。フランジプレート4の波形鋼板ウェブ3への接合と、ウェブプレート5のフランジプレート4への接合は主に溶接による。
【0029】
図9、図10に示すようにフランジプレート4は波形鋼板ウェブ3の全幅が納まる幅を持ち、波形鋼板ウェブ3の上端と下端に接合され、上部のフランジプレート4の上面と下部のフランジプレート4の下面にそれぞれウェブプレート5、5が接合される。波形鋼板3の上端のフランジプレート4とウェブプレート5は上部のコンクリート床版1のコンクリート中に埋設され、下端のフランジプレート4とウェブプレート5は下部のコンクリート床版2のコンクリート中に埋設される。
【0030】
図9のy−y線断面図である図11に示すように鉄筋6が貫通する上部と下部の少なくともいずれか一方のウェブプレート5の、フランジプレート4の反対側(コンクリート側)の端面50からは鉄筋6の配筋位置まで連続する溝51が形成され、この溝51に鉄筋6が挿通して配筋される。図面では上部のコンクリート床版1中に配筋される鉄筋6がその側のウェブプレート5を貫通する場合を示しているが、下部のコンクリート床版2中に配筋される鉄筋6がその側のウェブプレート5を貫通する場合と、両コンクリート床版1、2中の鉄筋6が各ウェブプレート5を貫通する場合もある。
【0031】
ウェブプレート5の溝51の端面50側の幅は鉄筋6の径以上の大きさで、深さも鉄筋6の径以上の大きさを有する。溝51が端面50から鉄筋6の配筋位置まで連続し、少なくとも端面50と鉄筋6の表面が一致する深さより深く形成されれば、孔を明けた場合と同等程度以上の橋軸方向の水平せん断耐力が確保されるため、溝51の形状は問われない。
【0032】
図1、図2は溝51を図3に示すように鉄筋6の差し込み口となる端面50側の幅と、鉄筋6が納まる鉄筋6の配筋位置の幅を等しくし、U字形に形成した場合、図4、図5は図6に示すように端面50側の幅を鉄筋6が差し込める程度の大きさで、鉄筋の配筋位置の幅を端面50側の幅より大きくし、フラスコ形に形成した場合である。図4〜図6の例は請求項2に記載の発明の実施例に相当する。この他、端面50側の幅と、鉄筋6の配筋位置の幅を等しくしながら、その幅を鉄筋6が差し込める程度の大きさにする場合もある。
【0033】
図2、図5はまた、ウェブプレート5をフランジプレート4の幅方向に並列させることにより、波形鋼板ウェブ3とコンクリート床版1、2との接合部に作用する橋軸直角方向の曲げモーメントに対する抵抗力を確保した場合で、請求項3に記載の発明の実施例に相当する。
【0034】
【発明の効果】
鉄筋が貫通する上部と下部の少なくともいずれか一方のウェブプレートの、フランジプレートの反対側(コンクリート側)の端面から鉄筋の配筋位置まで連続し、その端面側の幅が鉄筋の径以上の大きさで、深さが鉄筋の径以上の大きさの溝を形成することで、鉄筋の挿通箇所に孔を明けた場合より溝の投影面積と溝の面積を大きくすることができるため、コンクリートの支圧力とせん断抵抗力を特許文献1の場合より増大させ、接合部における橋軸方向の水平せん断耐力を高めることができる。
【0035】
またウェブプレートの溝の端面側の幅が鉄筋の径以上の大きさであることで、上部のコンクリート床版側では設置済みの波形鋼板ウェブのウェブプレートに対して鉄筋を単純に落とし込むことにより配筋することができ、下部のコンクリート床版側では例えば先行して配筋された鉄筋に対してフランジプレートとウェブプレートが一体化した波形鋼板ウェブを落とし込むように設置することができ、上部と下部のいずれのコンクリート床版においても孔を通しながら鉄筋を配筋する必要がなくなるため、鉄筋の配筋作業性が向上し、作業効率が上昇する。
【0036】
請求項2ではウェブプレートの溝の、端面側の幅を鉄筋が差し込める程度の大きさにすると共に、鉄筋の配筋位置の幅を端面側の幅より大きくすることで、端面側の幅が鉄筋配筋位置の幅より小さくなり、溝内に存在するコンクリートの拘束効果が増すため、溝内の鉄筋配筋位置に鉄筋を配置した状態ではコンクリートを介して鉄筋を拘束する効果が生じ、鉄筋の溝からの抜け出しに対する安定性が向上する。
【0037】
また溝内に存在するコンクリートの拘束効果により溝内のコンクリートに包囲された鉄筋の拘束効果も高まるため、溝内に存在するコンクリートのせん断抵抗力と鉄筋のせん断耐力が増し、接合部の橋軸方向の水平せん断耐力が増大する。
【0038】
請求項3ではウェブプレートをフランジプレートの幅方向に並列させることで、各ウェブプレートの溝内に位置するコンクリートが発生するせん断抵抗力によって偶力を形成させるため、波形鋼板ウェブとコンクリート床版との接合部に作用する橋軸直角方向の曲げモーメントに対する抵抗力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フランジプレートに、U字形の溝を形成した1枚のウェブプレートを接合した様子を示した斜視図である。
【図2】フランジプレートに、U字形の溝を形成した2枚のウェブプレートを接合した様子を示した斜視図である。
【図3】図1、図2で使用されるウェブプレートを示した立面図である。
【図4】フランジプレートに、フラスコ形の溝を形成した1枚のウェブプレートを接合した様子を示した斜視図である。
【図5】フランジプレートに、フラスコ形の溝を形成した2枚のウェブプレートを接合した様子を示した斜視図である。
【図6】図4、図5で使用されるウェブプレートを示した立面図である。
【図7】波形鋼板ウェブPC橋を示した立面図である。
【図8】図7のx−x線断面図である。
【図9】図8の上部のコンクリート床版側の拡大図である。
【図10】図8の下部のコンクリート床版側の拡大図である。
【図11】図9のy−y線断面図である。
【図12】フランジプレートに従来の1枚の孔明き鋼板を接合した様子を示した斜視図である。
【図13】フランジプレートに従来の2枚の孔明き鋼板を接合した様子を示した斜視図である。
【符号の説明】
1……上部のコンクリート床版、2……下部のコンクリート床版、3……ウェブ、4……フランジプレート、5……ウェブプレート、50……端面、51……溝、6……鉄筋。

Claims (3)

  1. 上部及び下部のコンクリート床版と、両コンクリート床版をつなぐ波形鋼板ウェブから構成され、波形鋼板ウェブの、上部と下部のコンクリート床版側の端面にフランジプレートが橋軸方向を向いて接合され、フランジプレートのコンクリート側の面にウェブプレートが橋軸方向を向き、フランジプレートの面に垂直な面をなして接合され、この上部と下部の少なくともいずれか一方のウェブプレートをコンクリート床版中に配筋される鉄筋が貫通するPC橋において、鉄筋が貫通する前記上部と下部の少なくともいずれか一方のウェブプレートの、フランジプレートの反対側の端面から前記鉄筋の配筋位置まで連続し、その端面側の幅が鉄筋の径以上の大きさで、深さが鉄筋の径以上の大きさの溝が形成され、この溝に前記鉄筋が挿通している波形鋼板ウェブPC橋における波形鋼板ウェブとコンクリート床版との接合部構造。
  2. ウェブプレートの溝の、前記端面側の幅は鉄筋が差し込める程度の大きさで、鉄筋の配筋位置の幅は前記端面側の幅より大きい請求項1記載の波形鋼板ウェブPC橋における波形鋼板ウェブとコンクリート床版との接合部構造。
  3. ウェブプレートはフランジプレートの幅方向に並列している請求項1、もしくは請求項2記載の波形鋼板ウェブPC橋における波形鋼板ウェブとコンクリート床版との接合部構造。
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