JP2005001832A - 倉庫状況管理装置およびその方法 - Google Patents

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Keiichi Chiba
啓一 千葉
Akikazu Wakitani
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Abstract

【課題】商品の積み上げ段数を考慮して倉庫の空き状況を視覚的かつ直感的に把握することができ、倉庫内の有効活用に資する倉庫状況管理装置を提供する。
【解決手段】商品の載置場所であるロケーションの許容容積等のロケーション情報と商品の寸法や積み上げ可能段数等の商品情報とが記述される各種マスタを物流拠点サーバ30から通信部42を介して取得する端末制御部41と、取得した各種マスタに記述されている情報に基づいて、商品の積み上げ段数の残りを判定する段数判定部46と、段数判定部46の判定結果と各種マスタに記述されている情報とを用いて、ロケーションにあとどれだけ商品を載置することができるかを計算することによって、ロケーションの空き状況を判定する空き状況判定部45とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、倉庫内の空き状況を示して倉庫の有効活用を図るための装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
商品が生産者から消費者に届けられるまでの流通経路において、倉庫は重要な役割を果たしている。倉庫の最も重要な役割は、商品を大量に製造する工場等の製造部門と商品の保管スペースが少ない小売店とを仲介して、大量の商品を一時的に保管する中継点としての役割であるといえるが、この他にも商品価値を下げないように適切に商品を保管する役割や、小売店等に納品する商品の数量を調整する販売管理部門等の指示を受けて、その指示に従った商品数量を出庫する役割等がある。
【0003】
このように倉庫は大量の商品を保管する場所であることから、倉庫という有限の空間を有効に活用する必要がある。そのため、いかにして倉庫の使用状況(空き状況)を管理するかということを主眼として倉庫管理に関する技術が開示されている。
【0004】
図21は、従来における倉庫内三次元ロケーション管理装置の機能ブロック図である。
この従来における倉庫内三次元ロケーション管理装置は、キーボード、マウス等の入力装置901、検索プログラムを実行するデータ処理装置902、商品情報や倉庫情報を記憶している記憶装置903、ディスプレイ等の出力装置904および検索プログラムを記憶している記憶媒体905とから構成され、入力装置901によって、倉庫情報を入力すると、データ処理装置902は記憶装置903より検索を行ない、この倉庫情報を抽出し、三次元表示を使って倉庫全体の商品の配置状況を視覚的に表示する。
【0005】
従来における倉庫内三次元ロケーション管理装置は、このようにして、倉庫内の商品配置の管理を効率化し、倉庫内の省スペース化を図るとともに、三次元画面表示で視覚的に商品配置をわかりやすくし、入出荷業務の作業効率の向上を図るというものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−318810号公報(明細書、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来における倉庫内三次元ロケーション管理装置では、商品の寸法(縦、横、高さ)および容積に関する情報を用いて商品の配置をシュミレーションするため、そのシミュレーションに従って商品を配置すると、商品を積み上げすぎたり、重量の大きい商品を重量の軽い商品の上に積み重ねたりして、下に載置されている商品の梱包を崩してしまったり、商品を破損させてしまったりする等のおそれがある。
【0008】
特に、取り扱う商品の種類が多い倉庫では、種類の異なる商品が混載されて保管される場合もあり、このような問題が発生する可能性が高くなるといえ、上述のように、商品価値を下落させることなく保管するという倉庫の役割を果たすことができないおそれがある。
【0009】
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みなされたものであり、商品の積み上げ段数を考慮して倉庫の空き状況を視覚的かつ直感的に把握することができ、倉庫内の有効活用に資する倉庫状況管理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る倉庫状況管理装置は、商品を収納する倉庫における空き状況を管理する装置であって、同一種類の商品を積み上げて載置する場合における許容数である積み上げ可能段数を考慮して前記倉庫に収納可能な空き空間を前記空き状況として特定する空き状況特定手段を備えることを特徴とする。
【0011】
これによって、商品の積み上げ段数を考慮して倉庫の空き状況を判定するので、商品を破損させる等のおそれがなく、倉庫の効率的な運用を図ることができる。
また、本発明に係る倉庫状況管理装置はさらに、前記空き状況特定手段によって特定された空き状況を前記ロケーションごとに三次元で表示する表示手段を備えることを特徴とする。
【0012】
これによって、商品の積み上げ段数を考慮して判定された倉庫の空き状況を三次元画面に表示して、実際に倉庫への商品載置作業を行なう者に提示するので、商品載置作業を行なう者は、あとどれだけ商品を積み上げることができるかを視覚的かつ直感的に把握することができる。
【0013】
さらに、本発明に係る倉庫状況管理装置はさらに、商品を移動する対象となるロケーションの指定を取得する移動元取得手段と、取得したロケーションに載置されている商品を移動させて載置することが可能な移動先のロケーションを特定し、特定した移動先のロケーションを表示する移動先特定手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
これによって、商品の積み上げ段数を考慮して、商品の載置場所の最適化を行なうので、倉庫内の空間の有効活用を図ることができる。
【0015】
なお、本発明は、このような倉庫状況管理装置として実現することができるだけでなく、このような倉庫状況管理装置が備える特徴的な手段をステップとする倉庫状況管理方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、倉庫状況管理装置を用いた倉庫状況管理システムについて説明することとする。
【0017】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る倉庫状況管理システムについて説明する。図1は、本実施の形態に係る倉庫状況管理システムの全体構成を示す図である。
この倉庫状況管理システムは、倉庫の空き状況を、商品の積み上げ段数を考慮して三次元表示し、倉庫内の空間を有効に活用するための情報を、商品を載置する者(以下、「商品載置者」という。)に提供するシステムであり、商品の製造や販売を管理する製造・販売管理部門に設置される製造部門サーバ10および販売部門サーバ20と、倉庫を管理する物流拠点に設置される物流拠点サーバ30および物流拠点端末40とから構成される。
【0018】
製造部門サーバ10は、製造された商品に関する情報(以下、「商品情報」という。)を管理するためのサーバである。ここにいう商品情報には、例えば、商品の種類毎に割り当てられる品番、梱包後の商品寸法や重量等の他に、その商品の積み上げ載置可能な許容数である積み上げ可能段数が含まれる。この積み上げ可能段数は、商品の製造を管理する製造管理部門において梱包後の商品の重量や堅牢性を考慮して商品の種類毎に設定される。
【0019】
販売部門サーバ20は、商品の受発注業務を実現するオーダエントリシステムを運用し、各物流拠点における商品在庫を管理するためのサーバである。この販売部門サーバ20は、専用線やLAN(Local Area Network)等を介して製造部門サーバ10と相互に通信可能になっており、製造部門サーバ10から商品情報を取得して、どの商品がどの物流拠点にどれだけ在庫として存在しているかを管理している。
【0020】
物流拠点サーバ30は、物流拠点における商品の在庫数や商品の載置場所等を管理したり、出庫リストを作成したりするためのサーバである。この物流拠点サーバ30は、専用線等のネットワーク通信網を介して、製造部門サーバ10や販売部門サーバ20と相互に通信可能になっており、製造部門サーバ10から商品情報を取得し、また、販売部門サーバ20からその物流拠点における各商品の在庫数量を取得して、その物流拠点にどの商品がどれだけ在庫として存在しているかを管理している。
【0021】
さらに、この物流拠点サーバ30は、その物流拠点における倉庫の何処にどの商品がどれだけ載置されているかについても管理している。
ここで、倉庫における商品の載置場所をロケーションといい、倉庫の空き状況(使用状況)は、ロケーションの空き状況(使用状況)と同義であることとする。また、ロケーションのうち商品が載置されている領域を載置領域といい、商品が載置可能な領域を空き領域ということとする。
【0022】
物流拠点端末40は、物流拠点内のロケーションの空き状況を判定し、ロケーションの空き状況を三次元表示して、商品載置者に提示するためのパーソナルコンピュータ等の端末装置である。この物流拠点端末40は、LAN等を介して物流拠点サーバ30とFTP(File Transfer Protocol)接続されて相互に通信可能になっており、物流拠点サーバ30から商品の在庫数やロケーションに関する情報等を取得して、ロケーションの空き状況を判定し、三次元表示する。
【0023】
なお、本明細書では、1つの物流拠点を例に挙げて、本実施の形態に係る倉庫状況管理システムについて説明することとするが、各地に点在しているその他の物流拠点においても、物流拠点サーバ30および物流拠点端末40が設置されており、専用線等を介して製造部門サーバ10および販売部門サーバ20と相互に通信可能とされ、この倉庫状況管理システムが運用されている。
【0024】
この倉庫状況管理システムを構成するこれらの装置について、以下、機能ブロック図を用いて詳細に説明する。
図2は、倉庫状況管理システムを構成する各装置の機能ブロック図である。
図2に示すように、製造部門サーバ10は、商品の品番、寸法、重量や積み上げ段数等の商品情報を記述するためのファイルである品番マスタを格納する品番マスタ格納部11を備える。
【0025】
この品番マスタ格納部11は、製造部門サーバ10に内蔵されているハードディスク等の記憶装置であり、商品の種類毎に割り当てられた品番や、その品番に対応する梱包後の商品寸法、重量および積み上げ可能段数等の商品情報が記述される品番マスタの正本を格納している。ここで、品番マスタの正本とは、データの書換が可能な品番マスタであることを意味するものであり、後出する品番マスタの副本とは、参照のみ可能であり、データの書換ができない品番マスタであることを意味する。なお、品番マスタに記述される内容については、後に図を用いて具体的に説明する。
【0026】
販売部門サーバ20は、各物流拠点における商品の在庫数量を記述するための在庫マスタを格納する在庫マスタ格納部21を備える。
【0027】
この在庫マスタ格納部21は、販売部門サーバ20に内蔵されているハードディスク等の記憶装置であり、販売部門サーバ20が製造部門サーバ10から専用線等を介して取得した品番マスタの副本と、在庫マスタとを格納している。ここで、在庫マスタは、1つの物流拠点における各商品の在庫数量が記述されるファイルである拠点在庫マスタの正本を複数集積させて構成されたファイル群である。また、拠点在庫マスタの正本とは、データの書換が可能な拠点在庫マスタであることを意味するものであり、後出する拠点在庫マスタの副本とは、参照のみ可能で、データの書換ができない拠点在庫マスタであることを意味する。なお、拠点在庫マスタに記述される内容については、後に図を用いて具体的に説明する。
【0028】
物流拠点サーバ30は、サーバ制御部31と、通信部32と、ロケーション情報格納部33と、商品情報格納部34とを備える。
【0029】
サーバ制御部31は、物流拠点サーバ30に内蔵されているCPUやメモリ等である。このサーバ制御部31は、物流拠点端末40から品番マスタ等の各種マスタの送信を求める各種マスタ送信要求を取得すると、ロケーション情報格納部33および商品情報格納部34から各種マスタを読み出して、通信部32を介して物流拠点端末40に送信する。
【0030】
通信部32は、製造部門サーバ10および販売部門サーバ20や、物流拠点端末40と通信を行なうための通信インターフェースであり、例えば、モデムやLANインターフェース等によって実現される。
【0031】
ロケーション情報格納部33は、物流拠点サーバ30に内蔵されているハードディスク等の記憶装置であり、倉庫内の何処に、どの商品が、どれだけ格納されているかというロケーションの使用状態に関する情報が記述されるファイルであるロケーションマスタと、ロケーションにどれだけの載置スペースがあるかという各ロケーションの容量に関する情報が記述されるファイルであるロケーション容量マスタと、ロケーションにおける商品の載置状態に関する情報が記述されるファイルであるロケーション載置状態マスタとを格納している。なお、このロケーションマスタ、ロケーション容量マスタおよびロケーション載置状態マスタに記述される内容については、後に図を用いて具体的に説明する。
【0032】
商品情報格納部34は、物流拠点サーバ30に内蔵されているハードディスク等の記憶装置であり、製造部門サーバ10から専用線等を介して取得した品番マスタの副本と、販売部門サーバ20から専用線等を介して取得したその物流拠点に関する拠点在庫マスタの副本とを格納している。
【0033】
物流拠点端末40は、端末制御部41と、通信部42と、入力部43と、表示部44とを備える。
【0034】
端末制御部41は、物流拠点端末40に内蔵されているCPUやメモリ等であり、入力部43を介して商品載置者からロケーションの空き状況の問い合わせ等の指示を取得すると、プログラムを実行することによって、通信部42を介して物流拠点サーバ30に各種マスタ送信要求を送信し、物流拠点サーバ30から各種マスタを取得してロケーションの空き状況を判定する等して、表示部44に三次元表示を出力させる処理部である。この端末制御部41は、さらに、空き状況判定部45、段数判定部46、重量判定部47および三次元表示出力部48を備える。
【0035】
空き状況判定部45は、物流拠点サーバ30から取得した各種マスタを参照し、段数判定部46および重量判定部47における判定結果を用いて、問合せ対象のロケーションの載置領域と空き領域とを計算してロケーションの空き状況を判定する処理部である。
【0036】
段数判定部46は、物流拠点サーバ30から取得した各種マスタを参照して、問合せ対象のロケーションに載置されている商品を、あとどれだけ積み上げることができるかを判定する処理部である。
【0037】
重量判定部47は、物流拠点サーバ30から取得した各種マスタを参照して、問合せ対象のロケーションに載置されている商品を、重量の観点から、あとどれだけ載置することができるかを判定する処理部である。
【0038】
三次元表示出力部48は、空き状況判定部45の判定結果に基づいて、ロケーションの載置領域と空き領域とを明示したロケーション状況をモデリングして三次元形状データを生成し、その三次元形状データをレンダリングして、ロケーション状況を描画し表示部44に出力する処理部である。ここにいう三次元形状データは、例えば、ロケーションの載置領域を実線で示し、ロケーションの空き領域を破線で示すことによって、載置領域と空き領域とを区別して、所定の時点(例えば、空き状況の問合せ時)におけるロケーションの空き状況を三次元化して示す画像データである。
【0039】
通信部42は、物流拠点サーバ30と通信を行なうための通信インターフェースであり、例えば、LANインターフェース等によって実現される。
入力部43は、物流拠点端末40を操作する商品載置者から空き状況問合せの入力等を受け付けるキーボードやマウス等の入力装置である。
【0040】
表示部44は、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示装置であり、三次元表示出力部48において描画されたロケーション状況を三次元表示する。ここで、品番マスタ格納部11、在庫マスタ格納部21および商品情報格納部34に格納されている品番マスタについて図3を用いて説明する。
【0041】
図3は、品番マスタに記述されている情報を説明するための図である。
図3に示すように、品番マスタ110は、商品情報が商品の種類毎に記述されるテーブル構造を有しており、例えば、品番、単価、その商品の種別を示す品種、梱包後における商品寸法、梱包後における商品重量、そして、その商品が積み上げ載置できる許容数を示す積上可能段数のフィールドが設けられている。
【0042】
この品番マスタ110は、製造管理部門において、製造部門サーバ10が、入力装置に入力される商品情報を取得することによって生成される。また、同様に、製造部門サーバ10が、入力装置に入力される商品情報の更新情報を取得することによって更新される。
【0043】
次に、在庫マスタ格納部21に格納されている在庫マスタについて図4を用いて説明する。
図4は、在庫マスタに記述されている情報を説明するための図である。
図4に示すように、在庫マスタ210は、複数の拠点在庫マスタ211から構成される。この拠点在庫マスタ211は、物流拠点毎の各商品の在庫数量が記述されるテーブル構造を有しており、例えば、拠点名を示す倉庫、商品を示す品番およびその商品の在庫量を示す数量のフィールドが設けられている。
【0044】
この拠点在庫マスタ211は、販売管理部門において、販売部門サーバ20が、入力装置に入力される在庫数量等を取得することによって生成される。また、同様に、販売部門サーバ20が、入力装置に入力される在庫数量等の更新を取得することによって更新される。
【0045】
続いて、ロケーション情報格納部33に格納されているロケーションマスタについて図5を用いて説明する。
図5は、ロケーションマスタに記述されている情報を説明するための図である。
【0046】
図5に示すように、ロケーションマスタ330は、ロケーションを複数の階層に区切り、区切られた最小領域に載置されている商品の品番と在庫数量とが記述されるテーブル構造を有しており、ロケーション、品番および数量のフィールドが設けられている。ここでは、ロケーションを、まず倉庫の階別に分けた最も大きな階層のフロアと、中階層のブロックと、最も小さい階層のコーナーとの3つの領域に区切ることとし、ロケーションのフィールドは、フロア、ブロックおよびコーナーのフィールドに分けられている。
【0047】
すなわち、図5に示すロケーションマスタ330によれば、倉庫のフロア2Fのブロック001のコーナー001に、品番ABC−25TVの商品が60台載置されていることを示しており、同フロア、同ブロックにおけるコーナー003に、品番ABC−14TVの商品が270台載置されていることを示している。
【0048】
なお、この最小階層のコーナーには、ロケーションを識別するためのロケーション番号が夫々割り当てられている。ここでは、フロア2Fのブロック001のコーナー001であれば“211”とし、百の桁がフロア、十の桁がブロック、そして、一の桁がコーナーを示すという規則でロケーション番号が割り当てられることとする。
【0049】
このロケーションマスタ330は、物流拠点において、物流拠点サーバ30が、入力装置に入力されるコーナーのロケーション番号と、マスタ生成時に載置されている商品の品番および数量とを取得することによって生成される。また、このロケーションマスタ330は、倉庫内の商品を入出庫する都度、物流拠点端末40が商品載置者から入力部44を介して入力される商品の品番および数量を物流拠点サーバ30に送信し、物流拠点サーバ30がこの入力情報を取得することによって更新される。
【0050】
また続いて、ロケーション情報格納部33に格納されているロケーション容量マスタについて図6を用いて説明する。
図6は、ロケーション容量マスタに記述されている情報を説明するための図である。
【0051】
図6に示すように、ロケーション容量マスタ331は、コーナー毎に商品を載置することができる許容容積と許容重量とが記述されるテーブル構造を有している。
すなわち、図6に示すロケーション容量マスタ331によれば、フロア2Fのブロック001のコーナー001、すなわちロケーション番号211が割り当てられているコーナーには、縦3000mm、横3000mm、高さ4000mmまで商品を載置することができ、かつ、商品の総重量が3500kgを限度として商品を載置することができることを示している。
【0052】
このロケーション容量マスタ331は、物流拠点において、物流拠点サーバ30が、入力装置に入力されるフロア、ブロックおよびコーナーの値(ロケーション番号)と、そのコーナーにおける許容容積および許容重量の値とを取得することによって生成される。このロケーション容量マスタ331に記述されるデータは、倉庫のレイアウト構成が変わらない限り値が変化しない静的なデータであるため、原則として更新を受け付けないこととし、例えばサーバ管理者権限を持つユーザアカウントにのみ物流拠点サーバ30の入力装置等からの更新が許可される等とするのが好ましい。
【0053】
さらに続いて、ロケーション情報格納部33に格納されているロケーション載置状態マスタについて図7を用いて説明する。
図7に示すように、ロケーション載置状態マスタ332は、各コーナーを縦座標のX軸と、横座標のY軸と、段数座標のZ軸とに分けて、1つの商品に対して(X,Y,Z)の座標値が記述されることによって商品の載置状態を示すテーブル構造を有しており、ロケーション番号毎に生成される。
【0054】
すなわち、図7に示すロケーション載置状態マスタ332によれば、ロケーション番号212には、座標値(1,1,1)から座標値(2,2,2)まで品番ABC−25TVの商品が載置されていることを示している。また、図5のロケーションマスタ330に記述されている内容によれば、ロケーション番号212に載置されている商品の数は22であることから、座標値(1,1,1)から座標値(2,2,2)までの座標値の数は、22となる。
【0055】
このロケーション載置状態マスタ332は、物流拠点において、物流拠点サーバ30が、入力装置に入力される商品のコーナーにおける座標値(X,Y,Z)を取得することによって生成される。また、このロケーション載置状態マスタ332は、倉庫内の商品を入出庫する都度、物流拠点端末40が商品載置者から入力部44を介して入力される座標値(X,Y,Z)を物流拠点サーバ30に送信し、物流拠点サーバ30がこの入力情報を取得することによって更新される。
【0056】
このような構成を備えた各装置から構成される本実施の形態1に係る倉庫状況管理システムの処理手順について、主に物流拠点端末40を中心に、以下説明する。
図8は、物流拠点端末40が、ロケーションの空き状況を判定する際の処理手順を示すフロー図である。
【0057】
まず、物流拠点端末40は、商品載置者から入力部43を介して空き状況判定プログラムの起動指示を受け付けると、端末制御部41において、空き状況判定プログラムを起動させる(S10)。
【0058】
次に、物流拠点端末40は、端末制御部41において、各種マスタ送信要求を生成して、通信部42を介して物流拠点サーバ30へ送信し(S11)、物流拠点サーバ30から各種マスタを取得する(S12)。
【0059】
続いて、物流拠点端末40は、端末制御部41において、取得した各種マスタを参照して、ロケーションの選択画面を生成して表示部44に出力し、入力部43を介して商品載置者から空き状況の問合せ対象となるロケーションの選択を受け付ける(S13)。後に、このロケーションの選択画面について画面例を示して説明する。
【0060】
物流拠点端末40は、商品載置者から入力部43を介して、空き状況の問合せ対象となるロケーションの選択を受け付けると、空き状況判定部45において、そのロケーションにおける空き状況を判定する(S14)。なお、この空き状況を判定する処理手順については、後に詳しく説明する。
【0061】
その後、物流拠点端末40は、三次元表示出力部48において、空き状況判定部45の判定結果に基づいて、そのロケーションにおける載置領域と空き領域とを明示したロケーション状況を三次元表示し、表示部44に出力して(S15)、処理動作を終了する。なお、このロケーション状況の三次元表示画面についても、後に画面例を示して説明する。
【0062】
ここで、物流拠点端末40において、ロケーションの空き状況を判定する処理手順について、図9を用いてさらに詳しく説明する。
図9は、ロケーションの空き状況を判定する際の物流拠点端末40の処理手順を示すフロー図である。
【0063】
まず、物流拠点端末40は、端末制御部41において、図8のS12において取得した各種マスタを参照して、問合せ対象のロケーションにおける商品の載置状態を示す座標値やそのロケーションの許容容積等のロケーション情報と、商品情報とを取得し(S20)、メモリに保持する。
【0064】
次に、物流拠点端末40は、メモリに保持した座標値に基づいて、段数判定部46において問合せ時点における積み上げ段数を取得した上で、空き状況判定部45において、平積みすることができる領域を計算する(S21)。
【0065】
ここで、空き状況判定部45は、平積み領域がなくなるまで平積み領域の計算を続ける(S22のNo,S21)。平積み領域がなくなると(S22のYes)、空き状況判定部45は、段数判定部46に積み上げ段数の更新指示を出力し、段数判定部46は、取得した積み上げ段数を繰り上げる(S23)。そして、空き状況判定部45および段数判定部46は、その商品の積み上げ可能段数を超えるまで同様の処理を繰り返す(S24のNo,S21〜S23)。
【0066】
その商品の積み上げ可能段数における平積み領域がなくなると(S24のYes)、物流拠点端末40は、段数判定部46において、品番マスタに記述されている商品の高さと積み上げ段数とを乗算して、積み上げた後の商品の総高さを算出し、その総高さがロケーション容量マスタに記述されているロケーションの許容高さ以下であるか否かを判定する(S25)。
【0067】
ここで、商品の総高さがロケーションの許容高さを超えている場合(S25のNo)、段数判定部46は、そのロケーションにおける商品の積み上げ段数を減算し(S26)、減算後の総高さがロケーションの許容高さ以下になるまで同様の処理を行なう。
【0068】
一方、商品の総高さがロケーションの許容高さ以下の場合(S25のYes)、段数判定部46は、その商品の積み上げ段数を空き状況判定部45に出力し、空き状況判定部45は、段数判定部46において導き出された積み上げ段数と、メモリに保持した座標値とを用いて、商品の載置可能数を算出する。
【0069】
この後、物流拠点端末40は、重量判定部47において、算出された商品の載置可能数と、品番マスタに記述されている商品の重量とを乗算して、載置後における商品の総重量を算出し、その総重量がロケーション容量マスタに記述されているロケーションの許容重量以下であるか否かを判定する(S27)。
【0070】
ここで、商品の総重量がロケーションの許容重量を超えている場合(S27のNo)、重量判定部47は、そのロケーションにおける商品の載置可能数を1ずつ減算し(S28)、減算後の総重量がロケーションの許容重量以下になるまで同様の処理を行なう。
【0071】
一方、商品の総重量がロケーションの許容重量以下の場合(S27のYes)、重量判定部47は、その商品の載置可能数を空き状況判定部45に出力する。
【0072】
その後、空き状況判定部45は、重量判定部47において導き出された載置可能数からその時点における商品載置数を減算して、あとどれだけ商品を載置することができるかを算出し、そのロケーションの空き領域を決定する(S29)。
【0073】
このようにして、物流拠点端末40は、ロケーションの空き状況を判定し、判定結果を三次元表示出力部48に出力する。
続いて、物流拠点端末40におけるロケーションの選択画面例を示して説明する。
【0074】
図10は、物流拠点端末40の第1の画面例を示す図である。
図10に示す第1画面例401は、物流拠点端末40が商品載置者からのロケーション空き状況の問合せを受け付ける際のロケーション選択画面の表示例であり、物流拠点端末40の表示部44に該当するパーソナルコンピュータのディスプレイに表示される。
【0075】
この第1画面例401は、例えば、端末制御部41が、物流拠点サーバ30から取得したロケーションマスタ330およびロケーション容量マスタ331を参照し、所定のフロアに含まれる全てのコーナーに夫々載置されている商品の品番および載置数と、全てのコーナーの許容容積とを用いて、各コーナーにおける商品の載置状態を算出し、これに基づいて画像データを生成することによって、表示部44を介して表示出力されている。
【0076】
ここで、第1画面例401の左方には、複数の階層に区切られたロケーションの最も大きな階層であるフロア平面図が示されている。このフロア平面図のうち、フロアを区切って1〜4の数字を割り当てた部分が中階層のブロックであり、このブロックを破線で区切った単位が最も小さい階層のコーナーである。そして、このコーナー毎に商品の載置状態、すなわち、載置されている商品がそのコーナーのロケーション容量をどの程度占有しているかが表示されている。
【0077】
また、この平面図では、商品のロケーション占有率が80%以上であるコーナーをクロス線によって示し、商品のロケーション占有率が50%〜79%であるコーナーを横線によって示し、商品のロケーション占有率が50%未満であるコーナーを無地とすることによって示しており、第1画面例401の右方に、この意味付けを示す情報が表示されている。なお、これは、表示の一例にすぎず、例えば、各コーナーにおけるロケーション占有率が色分けによって示される表示例も考えられる。
【0078】
このように各コーナーをロケーション占有率に応じてコーナーの表示を変化させる処理は、例えば、端末制御部41が実行するプログラム等によって実現される。
【0079】
また、商品載置者が、物流拠点端末40の入力部43に該当するパーソナルコンピュータのマウスを操作して、画面中のマウスポインタをコーナー上に位置させると、端末制御部41は、生成した画像データに含まれるロケーション番号を参照して、マウスポインタによって指し示されるコーナーのロケーション番号を第1画面例401の右方に表示する。本図では、マウスポインタの位置は、フロア2Fのブロック001のコーナー002であることが示されている。
【0080】
さらに、第1画面例401の右方には、そのコーナーに載置されている商品の品番と数量とが併せて表示される。
【0081】
ここで、商品載置者が入力部43を操作し、コーナーを指定してロケーションの空き状況の問合せを行なう(例えば、所望のコーナー上にマウスポインタを位置させてマウスをクリックする操作を行なう。)と、物流拠点端末40は、端末制御部41において、空き状況判定プログラムを起動し、これまでに説明した手順で、選択されたロケーションにおける空き状況を判定する。
【0082】
さらに続いて、物流拠点端末40におけるロケーション状況の三次元表示画面例を示して説明する。
図11は、物流拠点端末40の第2の画面例を示す図である。
図11に示す第2画面例402は、物流拠点端末40におけるロケーション状況の三次元表示画面の表示例であり、第1画面例401と同様に、物流拠点端末40の表示部44に該当するパーソナルコンピュータのディスプレイに表示される。
【0083】
図11に示すように、物流拠点端末40は、三次元表示を用い、ロケーションの載置領域を実線で描き、空き領域を破線で描いて表示部44に画面出力をしているので、商品載置者は、ロケーションの空き状況を視覚的かつ直感的に把握することができる。
【0084】
また、第2画面例402の下方には、商品の積み上げ可能段数を考慮して、あと何台の商品を載置することができるかを表示しているので、商品載置者はこの表示に従って商品の載置を行なうことによって、商品梱包の崩れ等のおそれを発生させることがない。
【0085】
ここで、第2画面例402の右方に設けられているプルダウンメニューの選択によって、物流拠点端末40は、他のロケーションに関するロケーション空き状況問合せを受け付けることとしてもよい。
【0086】
また、商品載置者が入力部43を用いて、第2画面例402の右方に設けられている視点切替ボタンを押下する操作をすると、物流拠点端末40は、ロケーション状況を異なる角度から三次元表示することとしてもよい。これによって、商品載置者は、そのロケーション全体の空き状況を視覚的かつ直感的に把握することができる。
【0087】
ところで、商品には、流通段階において、例えば、出荷ロット毎にパレットに載せられて取り扱われるものがあり、このパレットが積み上げられてロケーションに載置される場合もある。このような場合においても、例えば、品番マスタに、パレットに載せられて取り扱われる商品であるか否かを示すフラグや、パレットに載せられる出荷ロットの数量や、パレットの寸法に関する情報等が記述されるフィールドを追加して設けることによって、この倉庫状況管理システムの運用が可能である。
【0088】
このように、パレット単位で取り扱われる商品が載置されているロケーションについて、そのロケーション状況の三次元表示例を図12に示す。
図12は、物流拠点端末40の第3の画面例を示す図である。
図12に示す第3画面例403は、物流拠点端末40が、パレット単位で取り扱われる商品を載置しているロケーションのロケーション状況の三次元表示画面の表示例である。
【0089】
このように、出荷ロット毎にパレットに載せられる商品の場合においても、商品の積み上げ可能段数を考慮して、あとどれだけのパレットを載置することができるかを表示しているので、商品載置者はこの表示に従ってパレットの積み上げ載置を行なうことができる。
【0090】
これまで、この倉庫状況管理システムの処理手順について、物流拠点端末40が、商品載置者からロケーションの空き状況の問合せを受け付け、問合せ対象のロケーションの空き状況を判定する処理を説明したが、次に、ロケーションの最適化を行なう処理について説明する。
【0091】
ここで、ロケーションの最適化とは、倉庫の入出荷効率や保管効率を考慮して、商品の最適なロケーションを決定することをいう。ロケーションの最適化を行なう具体的な局面について考察すると、例えば、複数の商品間に入出荷が同時に行なわれる関係が存在する場合には、入出荷効率を考慮して、同一または近接するロケーションに混載して保管することが望ましい場合がある。また、倉庫の保管効率を考慮して、商品の占有率が低いロケーションに載置されている商品を、その他のロケーションに載置されている商品に積み上げることによって、ロケーションを空にすることが望ましい場合もある。
【0092】
以下、フロー図を用いて、物流拠点端末40におけるロケーションの最適化処理について説明する。
図13は、物流拠点端末40が、ロケーションの最適化処理を行なう際の処理手順を示すフロー図である。
【0093】
まず、物流拠点端末40は、商品載置者から入力部43を介してロケーション最適化プログラムの起動指示を受け付けると、端末制御部41において、ロケーション最適化プログラムを起動させる(S30)。
【0094】
次に、物流拠点端末40は、端末制御部41において、各種マスタ送信要求を生成して、通信部42を介して物流拠点サーバ30へ送信し(S31)、物流拠点サーバ30から各種マスタを取得する(S32)。
【0095】
続いて、物流拠点端末40は、端末制御部41において、取得した各種マスタを参照して、ロケーションの選択画面を生成して表示部44に出力し、入力部43を介して商品載置者から最適化を行なうロケーションの選択を受け付ける(S33)。ここにいうロケーションの選択画面は、先に説明した図10に示す画面例と略同じである。
【0096】
物流拠点端末40は、商品載置者から入力部43を介して、最適化を行なうロケーションの選択を受け付けると、端末制御部41において、取得した各種マスタを参照して、そのロケーションに載置されている商品の移動先とすべき移動先ロケーションを検索する(S34)。この移動先ロケーションの検索処理手順については、後に図を用いて詳しく説明する。
【0097】
その後、物流拠点端末40は、三次元表示出力部48において、端末制御部41における移動先ロケーションの検索結果に基づいて、移動先ロケーションにおける載置領域と、最適化を行なった場合に新たに商品が載置される領域(予測載置領域)とを明示した予測ロケーション状況を三次元表示し、表示部44に出力して(S35)、処理動作を終了する。
【0098】
ここで、物流拠点端末40における移動先ロケーションの検索処理手順について図14を用いて説明する。
図14は、物流拠点端末40が、移動先ロケーションを検索して決定する際の処理手順を示すフロー図である。
【0099】
まず、物流拠点端末40は、端末制御部41において、最適化を行なうロケーションに載置されている商品の商品情報と載置数とを、取得した品番マスタおよびロケーションマスタから読み出して、メモリに保持する(S40)。
【0100】
そして、物流拠点端末40は、端末制御部41において、メモリに保持した情報に基づいて、所定の検索式を用いて移動先の候補となるロケーションを検索する(S41)。
【0101】
ここで用いられる所定の検索式は、▲1▼「同一の商品を載置しているロケーションがあれば、そのロケーション。」、▲2▼「同一の商品を載置しているロケーションがなければ、最適化を行なうロケーションに載置されている商品の商品寸法と同一または、これよりも大きい商品寸法の商品を載置しているロケーション。」、▲3▼「同一の商品を載置しているロケーションがなければ、最適化を行なうロケーションに載置されている商品の重量と同一またはこれよりも大きい重量の商品を載置しているロケーション。」とし、端末制御部41は、▲1▼の検索式で移動先の候補となるロケーションがヒットしなければ(S42のNo)、▲2▼および▲3▼の検索式を用いて(S43)、移動先の候補となるロケーションを検索する(S41)。
【0102】
移動先の候補となるロケーションがヒットすると(S42のYes)、物流拠点端末40は、空き状況判定部45において、移動先の候補となるロケーションにおける空き状況を判定する(S44)。ここで、空き状況を判定する処理手順は、図9で説明した処理手順に則って、最適化を行なうロケーションに載置されている全ての商品が移動先の候補となるロケーションに載置することができるか否かという観点で、そのロケーションの空き状況を判定する。また、このとき、段数判定部46は、そのロケーションの最下段に載置されている商品の積み上げ可能段数を基準にして、空き状況の判定を行なう。
【0103】
ここで、そのロケーションに全ての商品を載置できる空き領域が存在する場合、すなわち、移動先候補ロケーションに全ての商品が移動可能である場合(S45のYes)、物流拠点端末40は、端末制御部41において、そのロケーションを移動先ロケーションに決定し(S46)、検索処理動作を終了し、三次元表示出力部48に予測ロケーション状況を出力する。
【0104】
一方、そのロケーションに全ての商品を載置できる空き領域が存在しない場合、すなわち、移動先候補ロケーションに全ての商品が移動可能でない場合(S45のNo)、物流拠点端末40は、再び移動先の候補となるその他のロケーションを検索し、同様の処理を繰り返す(S41〜S45)。
【0105】
続いて、物流拠点端末40における予測ロケーション状況の三次元表示画面の表示例について、画面例を示して説明する。
図15は、物流拠点端末40の第4の画面例を示す図である。
図15に示す第4画面例404は、物流拠点端末40における予測ロケーション状況の三次元表示画面の表示例である。
【0106】
第4画面例404の左方には、品番DEF−VIDEOの商品が50台載置されているロケーション番号222のコーナーを最適化ロケーションとして、最適化を行なう前のロケーションの使用状況が示され、第4画面例404の右方には、品番ABC−25TVの商品が32台載置されているロケーション番号241のコーナーを移動先ロケーションとして、最適化後の予測ロケーション状況が示されている。
【0107】
また、第4画面例404の画面左下方には、最適化を行なう前のロケーションに載置されている商品の品番および載置数が表示され、画面右下方には、その商品の品番および載置数が浮き彫り表示等によって示され、商品載置者が、最適化後に載置されることになる商品と数量とを視覚的かつ直感的に把握することができるようになっている。
【0108】
この第4画面例404では、複数の商品が1つのロケーションに混載されているので、上記検索式▲2▼および▲3▼によって移動先ロケーションが決定されているといえる。そして、この第4画面例404に示される予測ロケーション状況に従って、商品載置者がロケーションの最適化を実行し、物流拠点端末40の入力部43を操作して、ロケーションマスタ330およびロケーション載置状態332を更新すると、以下のように更新内容が反映される。
【0109】
図16は、上記更新内容が反映されたロケーションマスタ330aを示す図であり、このように、複数の商品が混載されているロケーションが存在する場合、ロケーションマスタ330aは、複数の品番および数量のフィールドが設けられる。
【0110】
そして、図17は、上記更新内容が反映されたロケーション載置状態マスタ332aを示す図である。ロケーション番号241のコーナーにおけるロケーション載置状態マスタ332aでは、座標値(1,1,1)から座標値(4,4,2)まで品番ABC−25TVの商品が載置されており、座標値(1,1,3)から座標値(5,5,4)まで品番DEF−VIDEOの商品が載置されていることを示している。
【0111】
以上、説明したように、本実施の形態1に係る倉庫状況管理システムによれば、ロケーションの空き領域を商品の積み上げ段数を踏まえて計算した上で、ロケーションの空き状況を三次元表示によって商品載置者に示すので、倉庫の本質的な役割を損ねることなく、倉庫の効率的な管理を実現することができる。
【0112】
また、商品の積み上げ段数を考慮して、倉庫における効率的な商品の載置計画を三次元表示によって商品載置者に示すので、ロケーションの有効活用に資することができる。
【0113】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る倉庫状況管理システムについて説明する。本実施の形態2に係る倉庫状況管理システムは、上記実施の形態1に係る倉庫状況管理システムと、システム構成において略共通しているが、物流拠点サーバ側においてロケーションの空き状況を判定する点で、上記実施の形態1と異なる。以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。なお、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する(以下、他の図面についても同様)。
【0114】
図18は、本実施の形態2に係る倉庫状況管理システムを構成する各装置の機能ブロック図である。
物流拠点サーバ30aは、物流拠点における商品の在庫数や商品の載置場所等を管理するとともに、物流拠点内のロケーションの空き状況を判定するサーバであり、サーバ制御部31aと、通信部32と、ロケーション情報格納部33と、商品情報格納部34とを備える。
【0115】
サーバ制御部31aは、物流拠点サーバ30aに内蔵されているCPUやメモリ等であり、通信部32を介して物流拠点端末40aからロケーションの空き状況の判定を求める空き状況問合せ要求等を取得すると、プログラムを実行することによって、ロケーションの空き状況を判定する等して、物流拠点端末40aにその判定結果を送信する処理部である。このサーバ制御部31aは、さらに、空き状況判定部35、段数判定部36、重量判定部37および三次元形状データ生成部38を備える。
【0116】
空き状況判定部35は、ロケーション情報格納部33や商品情報格納部34に格納されている各種マスタを参照し、段数判定部36および重量判定部37における判定結果を用いて、問合せ対象のロケーションの載置領域と空き領域とを計算してロケーションの空き状況を判定する処理部である。
【0117】
段数判定部36は、各種マスタを参照して、問合せ対象のロケーションに載置されている商品を、あとどれだけ積み上げることができるかを判定する処理部である。
【0118】
重量判定部37は、各種マスタを参照して、問合せ対象のロケーションに載置されている商品を、重量の観点から、あとどれだけ載置することができるかを判定する処理部である。
【0119】
三次元形状データ生成部38は、空き状況判定部45の判定結果に基づいて、ロケーションの載置領域と空き領域とを明示したロケーション状況をモデリングして三次元形状データを生成する処理部である。
【0120】
物流拠点端末40aは、商品載置者から物流拠点内のロケーションの空き状況の問合せを受け付け、ロケーション空き状況を三次元表示するパーソナルコンピュータ等の端末装置であり、端末制御部41a、通信部42、入力部43および表示部44を備える。
【0121】
端末制御部41aは、物流拠点端末40aに内蔵されているCPUやメモリ等であり、入力部43を介して商品載置者からロケーションの空き状況の問合せを受け付けると、物流拠点サーバ30aにロケーションの空き状況の判定を求める空き状況問合せ要求を生成し、通信部42を介して物流拠点サーバ30aに送信するとともに、通信部42を介して物流拠点サーバ30aから空き状況の判定結果を取得し、表示部44に三次元表示出力を指示する。この端末制御部41aは、さらに、三次元表示出力部48aを備える。
【0122】
三次元表示出力部48aは、上記空き状況の判定結果に含まれる三次元形状データをレンダリングして、ロケーション状況を描画し表示部44に出力する処理部である。
このような構成を備えた各装置から構成される本実施の形態2に係る倉庫状況管理システムの処理手順について、主に物流拠点サーバ30aを中心に、以下説明する。
【0123】
図19は、物流拠点サーバ30aが、ロケーションの空き状況を判定する際の処理手順を示すフロー図である。
まず、物流拠点サーバ30aは、サーバ制御部31aにおいて、空き状況判定サーバプログラムを起動させる(S50)。
【0124】
次に、物流拠点サーバ30aは、サーバ制御部31aにおいて、各種マスタを参照して、物流拠点端末40a側で問合せ対象となるロケーションの選択を受け付けるための問合せ受付画面データを生成し、通信部32を介して物流拠点端末40aに送信する(S51)。なお、この問合せ受付画面の表示例は、図10に示す図と略同様の画面例となる。
【0125】
ここで、物流拠点端末40aが入力部43を介して、商品載置者からロケーションの空き状況の問合せを受け付けると、端末制御部41aにおいて、ロケーションの空き状況の判定を求める空き状況問合せ要求を生成し、通信部42を介して物流拠点サーバ30aに送信する。そして、この空き状況問合せ要求には、問合せ対象となるロケーションのロケーション番号が含まれている。
【0126】
物流拠点サーバ30aは、通信部32を介して物流拠点端末40aから空き状況問合せ要求を取得すると(S52)、サーバ制御部31aにおいて、これに含まれるロケーション番号をキーにして、空き状況を判定するロケーションを識別し、そのロケーションの空き状況を判定する(S53)。なお、この空き状況を判定する処理手順は、図9に示すフローにおける物流拠点端末40を物流拠点サーバ30aに置換すれば、略同様の処理手順となるので、説明を省略する。
【0127】
続いて、物流拠点サーバ30aは、三次元形状データ生成部38において、空き状況判定部35の判定結果に基づいて、そのロケーションにおける載置領域と空き領域とを明示したロケーション状況をモデリングして三次元形状データを生成する(S54)。
【0128】
その後、物流拠点サーバ30aは、サーバ制御部31aにおいて、生成した三次元形状データを含むロケーション空き状況の判定結果を、通信部32を介して物流拠点端末40aに送信し(S55)、処理動作を終了する。
【0129】
このフローの後、物流拠点端末40aは、通信部42を介してロケーション空き状況の判定結果を受信し、三次元表示出力部48aにおいて三次元形状データをレンダリングして、表示部44に出力する。そして、物流拠点端末40は、表示部44において、ロケーションの載置領域と空き領域とを明示したロケーション状況を三次元表示出力し、商品載置者にロケーションの空き状況を提示する。なお、このロケーション状況の三次元表示画面の表示例は、図11に示す図と略同様の画面例となる。
【0130】
ここまで、物流拠点端末40aからロケーション空き状況の問合せがあった場合の物流拠点サーバ30aの処理動作を説明したが、次は、販売部門サーバ20において在庫マスタ210の拠点在庫マスタ211が更新された場合の物流拠点サーバ30aの処理手順を説明する。
【0131】
販売部門サーバ20において拠点在庫マスタ211が更新されることは、すなわち、倉庫内の商品の在庫数量に増減が発生することを意味する。ここで、商品の在庫数量が増加する場合には、その追加分の商品を載置するためのロケーションが必要となる。そのため、商品の在庫数量を増加させる更新があった場合を想定して、拠点在庫マスタが更新された際の物流拠点サーバ30aの処理手順について、追加分の商品が載置されるべきロケーションを商品載置者に示す処理手順を以下説明することとする。
【0132】
図20は、拠点在庫マスタ211が更新された際の物流拠点サーバ30aの処理手順を示すフロー図である。
まず、物流拠点サーバ30aは、通信部32を介して販売部門サーバ20から更新された拠点在庫マスタ211の副本を取得すると、サーバ制御部31aによって、商品情報格納部34に格納されている拠点在庫マスタ211を上書き更新する(S60)。
【0133】
拠点在庫マスタ211の更新を行なうと、物流拠点サーバ30aは、サーバ制御部31aにおいて、新たに追加される商品が載置されるべきロケーションを決定するためのロケーション決定プログラムを起動させる(S61)。
【0134】
続いて、物流拠点サーバ30aは、サーバ制御部31aにおいて、更新された拠点在庫マスタ211のうち在庫数量が更新された商品の品番をキーにして、商品情報格納部34に格納されている品番マスタ110を検索し、その商品の商品寸法や重量、そして、積み上げ可能段数を取得し(S62)、メモリに保持する。
【0135】
また、物流拠点サーバ30aは、これと併せて、サーバ制御部31aにおいて、商品の品番をキーにして、その商品がどのロケーションに載置されているのかをロケーション情報格納部33に格納されているロケーションマスタ330を検索して、ロケーション番号と現時点における商品の載置数を取得する(S63)。なお、このように、同一商品が載置されているロケーションを検索するのは、倉庫管理の効率を考慮したものである。
【0136】
さらに、物流拠点サーバ30aは、サーバ制御部31aにおいて、ロケーション番号をキーにして、その商品のロケーションにおける載置状態をロケーション情報格納部33に格納されているロケーション載置状態マスタ332を検索して、現時点における商品の載置状態を示す座標値を取得し(S64)、メモリに保持する。
【0137】
またさらに、物流拠点サーバ30aは、サーバ制御部31aにおいて、ロケーション情報格納部33に格納されているロケーション容量マスタ331を検索し、そのロケーションの許容容積および許容重量を取得し(S65)、メモリに保持する。
【0138】
そして、物流拠点サーバ30aは、空き状況判定部35、段数判定部36および重量判定部37において、メモリに保持したこれらの情報に基づいてロケーションの空き領域を計算し(S66)、ロケーションの空き状況を判定する。ここで、ロケーションの空き状況を判定する処理手順は、図9に示すフローにおける物流拠点端末40を物流拠点サーバ30aに置換すれば、略同様の処理手順となるので、説明を省略する。
【0139】
ここで、物流拠点サーバ30aは、サーバ制御部31aにおいて、ロケーションの空き領域に商品の在庫数量の追加分が全て載置可能になったか否かを判断する(S67)。
【0140】
追加分が全て載置可能になっていない場合(S67のNo)、物流拠点サーバ30aは、サーバ制御部31aにおいて、別のロケーションを検索し、上記S63からS67までの動作を繰り返す。このとき、物流拠点サーバ30aは、別のロケーションを検索するにあたって、倉庫管理の効率を考慮し、同一商品が載置されているその他のロケーション、次に、または同一商品が載置されているロケーションに位置的に近接しているロケーションの順番に検索するのが好ましい。
【0141】
一方、追加分が全て載置可能になった場合(S67のYes)、物流拠点サーバ30aは、三次元形状データ生成部38において、現段階におけるロケーションの載置領域と、追加分の商品が載置される領域(追加載置領域)とを明示した予想ロケーション状況をモデリングして三次元形状データを生成する(S68)。
【0142】
その後、物流拠点サーバ30aは、サーバ制御部31aにおいて、生成した三次元形状データを、通信部32を介して物流拠点端末40aに送信し(S69)、処理動作を終了する。
【0143】
このフローの後、物流拠点端末40aは、通信部42を介して三次元形状データを受信し、三次元表示出力部48aにおいて三次元形状データをレンダリングして、表示部44に出力する。そして、物流拠点端末40aは、表示部44において、ロケーションの載置領域と、追加載置領域とを明示した予想ロケーション状況を三次元表示出力し、商品載置者に商品の追加分が載置されるべきロケーションを提示する。なお、この予想ロケーション状況の三次元表示画面の表示例は、図11に示す図と略同様の画面例となるが、予想ロケーション状況の場合、商品の追加分が載置されるべき領域を破線で描く点において、図11に示す第2画面例402と異なる。
【0144】
このように、本実施の形態2に係る倉庫状況管理システムによれば、物流拠点サーバ側においても、上記実施の形態1と同様に、ロケーションの空き領域を商品の積み上げ段数を考慮して計算し、ロケーションの空き状況を物流拠点端末を用いて三次元表示することによって商品載置者に示すので、倉庫管理の効率化を図ることができる。
【0145】
また、商品が新たに入庫され、在庫数量が増加する場合でも商品の積み上げ段数を考慮して好適なロケーションを三次元表示によって商品載置者に示すので、商品載置者の作業労力を軽減することもできる。
【0146】
以上、本発明に係る倉庫状況管理装置について、各実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
【0147】
例えば、上記各実施の形態において、積み上げ可能段数の設定および更新は製造部門において製造部門サーバの入力装置を介して行なうこととしているが、実際に商品を載置する物流拠点において、商品載置者が物流拠点端末に入力した積み上げ可能段数を物流拠点サーバを経由して製造部門サーバに送信し、これを品番マスタに反映させることとしてもよい。
【0148】
また、上記実施の形態1において、ロケーション最適化処理は、物流拠点端末が移動先の候補となるロケーションを検索して、そのロケーションの空き状況を判定するとしているが、物流拠点端末は、例えば、マウスポインタを移動元のロケーションから移動先のロケーションにドラッグアンドドロップする操作等によって、商品載置者から入力部を介して移動先の候補となるロケーションの指定を受け付け、その指定されたロケーションの空き状況を判定することとしてもよい。このとき、物流拠点端末は、まず、その指定されたロケーションが、▲1▼最適化を行なうロケーションに載置されている商品の商品寸法と同一または、これよりも大きい商品を載置しているロケーションであるか、および、▲2▼最適化を行なうロケーションに載置されている商品の重量と同一または、これよりも大きい重量の商品を載置しているロケーションであるという条件式を満たすか否かを判定し、この条件式を満たす場合に、移動先の候補となるロケーションにおける空き状況を判定し、この条件式を満たさない場合に、表示部44を介してエラー表示を行なうとするのが好ましい。
【0149】
さらに、上記実施の形態1における物流拠点端末のロケーション最適化処理を、上記実施の形態2における物流拠点サーバが行なうこととしてもよく、反対に、上記実施の形態2における拠点在庫マスタが更新された際の物流拠点サーバの処理を、上記実施の形態1における物流拠点端末が行なうこととしてもよい。
【0150】
またさらに、上記各実施の形態における物流拠点サーバおよび物流拠点端末について、物流拠点サーバおよび物流拠点端末の主な構成を1つの倉庫状況管理装置が備えることとしてもよい。
【0151】
そして、上記各実施の形態において用いた数値や画面表示例は、いずれも例示にすぎず、本発明がこれらに限定されることを意図するものでないことは言うまでもない。
【0152】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る倉庫状況管理装置によれば、商品の積み上げ段数を考慮して、ロケーションの空き状況を三次元表示によって商品載置者に提示するので、商品載置者は、商品価値を下落させるリスクを発生させることのない適正なロケーションの空き状況を視覚的かつ直感的に把握することができ、倉庫の効率的な運営に貢献することができる。
【0153】
また、商品の積み上げ段数を考慮して、ロケーションの最適化を行ない、効率的な商品の載置計画を三次元表示によって商品載置者に提示するので、倉庫という有限の空間を有効に活用することができる。
よって、本発明は、倉庫管理の重要性が注目されている今日における実用的価値は極めて高いといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る倉庫状況管理システムの構成を示す図である。
【図2】実施の形態1に係る倉庫状況管理システムを構成する各装置の機能ブロック図である。
【図3】品番マスタに記述されている情報を説明するための図である。
【図4】在庫マスタに記述されている情報を説明するための図である。
【図5】ロケーションマスタに記述されている情報を説明するための図である。
【図6】ロケーション容量マスタに記述されている情報を説明するための図である。
【図7】ロケーション載置状態マスタに記述されている情報を説明するための図である。
【図8】ロケーションの空き状況を判定する際の処理手順を示すフロー図である。
【図9】ロケーションの空き状況を判定する際の処理手順を示すフロー図である。
【図10】物流拠点端末の第1の画面例を示す図である。
【図11】物流拠点端末の第2の画面例を示す図である。
【図12】物流拠点端末の第3の画面例を示す図である。
【図13】ロケーションの最適化処理を行なう際の処理手順を示すフロー図である。
【図14】移動先ロケーションを検索して決定する際の処理手順を示すフロー図である。
【図15】物流拠点端末の第4の画面例を示す図である。
【図16】ロケーションに商品が混載される場合のロケーションマスタを示す図である。
【図17】ロケーションに商品が混載される場合のロケーション載置状態マスタを示す図である。
【図18】実施の形態2に係る倉庫状況管理システムを構成する各装置の機能ブロック図である。
【図19】物流拠点サーバがロケーションの空き状況を判定する際の処理手順を示すフロー図である。
【図20】拠点在庫マスタ211が更新された際の物流拠点サーバの処理手順を示すフロー図である。
【図21】従来における倉庫内三次元ロケーション管理装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 製造部門サーバ
11 品番マスタ格納部
20 販売部門サーバ
21 在庫マスタ格納部
30、30a 物流拠点サーバ
31、31a サーバ制御部
32、42 通信部
33 ロケーション情報格納部
34 商品情報格納部
35、45 空き状況判定部
36、46 段数判定部
37、47 重量判定部
38 三次元形状データ生成部
40、40a 物流拠点端末
41、41a 端末制御部
43 入力部
44 表示部
48、48a 三次元表示出力部
110 品番マスタ
210 在庫マスタ
211 拠点在庫マスタ
330、330a ロケーションマスタ
331 ロケーション容量マスタ
332、332a ロケーション載置状態マスタ
401 第1画面例
402 第2画面例
403 第3画面例
404 第4画面例
901 入力装置
902 データ処理装置
903 記憶装置
904 出力装置
905 記憶媒体

Claims (18)

  1. 商品を収納する倉庫における空き状況を管理する装置であって、
    同一種類の商品を積み上げて載置する場合における許容数である積み上げ可能段数を考慮して前記倉庫に収納可能な空き空間を前記空き状況として特定する空き状況特定手段を備えることを特徴とする倉庫状況管理装置。
  2. 前記倉庫状況管理装置はさらに、
    商品の種類ごとに、大きさ、および、前記積み上げ可能段数を示す商品情報を記憶する商品情報記憶手段と、
    前記倉庫における区分された載置場所であるロケーションごとに、収納空間の大きさを示すロケーション情報を記憶するロケーション情報記憶手段と、
    前記ロケーションごとに、載置されている商品の種類および個数を示す載置情報を記憶する載置情報記憶手段と、
    前記空き状況特定手段は、前記商品情報記憶手段に記憶された商品情報、前記ロケーション情報記憶手段に記憶されたロケーション情報および前記載置情報記憶手段に記憶された載置情報から、前記ロケーションごとの空き状況を特定することを特徴とする請求項1記載の倉庫状況管理装置。
  3. 前記空き状況特定手段は、前記ロケーションごとに、前記載置情報が示す商品の種類と個数とから、前記商品情報が示す商品の大きさを参照することで、当該ロケーションにおける商品の占有空間を特定するとともに、特定した占有空間を当該ロケーションの収納空間から差し引いた空き空間について、前記積み上げ可能段数を超えない積み上げ可能な商品の個数を特定することによって、前記空き状況を特定することを特徴とする請求項2記載の倉庫状況管理装置。
  4. 前記商品情報にはさらに、前記商品の重量を示す情報が含まれ、
    前記ロケーション情報にはさらに、前記ロケーションにおける許容重量を示す情報が含まれ、
    前記空き状況特定手段は、さらに前記商品の重量および前記ロケーションの許容重量を参照し、前記空き空間について、前記積み上げ可能段数を超えることなく、かつ、前記許容重量を超えることがない収納可能な商品の個数を特定することによって、前記空き状況を特定することを特徴とする請求項3記載の倉庫状況管理装置。
  5. 前記空き状況特定手段は、商品が載置されたパレットの単位で、前記積み上げ可能段数を考慮した空き状況を特定することを特徴とする請求項1記載の倉庫状況管理装置。
  6. 前記倉庫状況管理装置はさらに、前記空き状況特定手段によって特定された空き状況を前記ロケーションごとに表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項2記載の倉庫状況管理装置。
  7. 前記表示手段は、前記倉庫のフロアを構成する複数のロケーションについて、ロケーションごとの空き状況の程度に対応する画像を表示することを特徴とする請求項6記載の倉庫状況管理装置。
  8. 前記表示手段は、前記倉庫のフロアを構成する複数のロケーションについて、ロケーションごとの空き状況を三次元で表示することを特徴とする請求項6記載の倉庫状況管理装置。
  9. 前記倉庫状況管理装置はさらに、ロケーションの指定を取得するロケーション取得手段を備え、
    前記表示手段は、指定された前記ロケーションについて前記空き状況特定手段によって特定された空き状況を表示するを備えることを特徴とする請求項6記載の倉庫状況管理装置。
  10. 前記倉庫状況管理装置はさらに、
    商品を移動する対象となるロケーションの指定を取得する移動元取得手段と、取得したロケーションに載置されている商品を移動させて載置することが可能な移動先のロケーションを特定し、特定した移動先のロケーションを表示する移動先特定手段とを備えることを特徴とする請求項2記載の倉庫状況管理装置。
  11. 前記移動先特定手段は、移動元のロケーションに載置された全ての商品を、前記積み上げ可能段数を超えない範囲で移動先のロケーションに載置することができる場合に、前記移動先のロケーションと特定することを特徴とする請求項10記載の倉庫状況管理装置。
  12. 前記移動先特定手段は、同一種類の商品が載置されているロケーションを優先して前記移動先のロケーションを特定することを特徴とする請求項11記載の倉庫状況管理装置。
  13. 前記商品情報にはさらに、前記商品の重量を示す情報が含まれ、
    前記移動先特定手段は、同一種類の商品が載置されているロケーションを移動先のロケーションとして特定することができない場合には、移動の対象となる商品と同一またはこれよりも大きい商品が載置されているロケーション、および、移動の対象となる商品と同一またはこれよりも重量が大きい商品が載置されているロケーションを前記移動先のロケーションとして特定することを特徴とする請求項12記載の倉庫状況管理装置。
  14. 前記倉庫状況管理装置はさらに、
    前記倉庫に新たに収納する商品の指定を取得する追加商品取得手段と、
    取得した商品を、前記積み上げ可能段数を超えない範囲で載置することができるロケーションを特定し、特定したロケーションを表示する収納先特定手段とを備えることを特徴とする請求項2記載の倉庫状況管理装置。
  15. 商品を収納する倉庫における空き状況を管理する方法であって、
    同一種類の商品を積み上げて載置する場合における許容数である積み上げ可能段数を考慮して前記倉庫に収納可能な空き空間を前記空き状況として特定する空き状況特定ステップを含むことを特徴とする倉庫状況管理方法。
  16. 前記空き状況特定ステップでは、商品の種類ごとの、大きさ、および、前記積み上げ可能段数を示す商品情報と、前記倉庫における区分された載置場所であるロケーションごとの、収納空間の大きさ示すロケーション情報と、前記ロケーションごとの、載置されている商品の種類および個数を示す載置情報とから、前記ロケーションごとの空き状況を特定することを特徴とする請求項15記載の倉庫状況管理方法。
  17. 前記空き状況特定ステップでは、前記ロケーションごとに、前記載置情報が示す商品の種類と個数とから、前記商品情報が示す商品の大きさを参照することで、当該ロケーションにおける商品の占有空間を特定するとともに、特定した占有空間を当該ロケーションの収納空間から差し引いた空き空間について、前記積み上げ可能段数を超えない積み上げ可能な商品の個数を特定することによって、前記空き状況を特定することを特徴とする請求項16記載の倉庫状況管理方法。
  18. 商品を収納する倉庫における空き状況を管理する装置のためのプログラムであって、
    同一種類の商品を積み上げて載置する場合における許容数である積み上げ可能段数を考慮して前記倉庫に収納可能な空き空間を前記空き状況として特定する空き状況特定ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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