JP2005001643A - 運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行開始前や走行終了後などの車両停止中の安全を確保することのできる運転支援装置を提供すること。
【解決手段】車両Mの運転等を支援するための運転支援装置において、車両Mの側方を監視する側方監視レーダ5a〜5dから得られる信号に基づいて、車両Mの側方に存在する障害物との距離を求める手段と、算出された障害物との距離に基づいて、ドアの開度を制限するように、ボディECU8に制限信号を出力する手段と、音声発生装置9を制御することによって、ドア開度が制限されていることを告知する手段とを装備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は運転支援装置に関し、より詳細には、車両の運転等を支援するための運転支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の運転等を支援するシステムとしては、自車両と先行車両との車間距離や相対速度等を測定し、それらの測定値に基づいて、自車両と先行車両との車間距離を保持するようなシステムや(例えば、下記の特許文献1、2)、レーン保持支援システム、衝突防止システムなどが提案されている。
このような車間距離制御システムや、レーン保持支援システム、衝突防止システムなどは、車両走行中の安全を確保する上で非常に有益なシステムである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−72559号公報
【特許文献2】
特開平11−83997号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両に関連する安全の確保とは、走行中の安全の確保だけではなく、走行開始前や走行終了後(すなわち、車両停止中)の安全を確保することも非常に大切である。しかしながら、走行開始前や走行終了後の安全を確保する有益なシステムはあまり提案されていないのが現状である。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、特に走行開始前や走行終了後などの車両停止中の安全を確保することのできる運転支援装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係る運転支援装置(1)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両の側方を監視する側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の側方に存在する障害物との距離を求める障害物距離算出手段と、該障害物距離算出手段により算出された障害物との距離に基づいて、ドアの開度を制限するドア開度制限手段と、乗員の位置を検出する乗員位置検出手段から得られる情報、及び前記ドア開度制限手段により開度が制限されるドアに関する情報に基づいて、所定の告知を行う告知手段とを備えていることを特徴としている。
【0006】
上記運転支援装置(1)によれば、前記車両の側方に存在する障害物との距離に基づいて、ドアの開度が制限されるので、ドアの開放時に壁や路肩などにドアが当たるといった事態が生じるのを防止することができる。なお、ドアの開度に制限を設ける方法としては、ドアがある一定の大きさ以上開かないようにするといった方法や、ドアの開放にかかる負荷を大きくするといった方法などが挙げられる。また、前記側方監視手段としては、カメラやUWB(Ultra Wide Band )方式のレーダなどが挙げられ、また、監視距離としては2mくらいまでに設定されていることが望ましい。
【0007】
さらに、上記運転支援装置(1)によれば、乗員の位置を検出する前記乗員位置検出手段から得られる情報、及び前記ドア開度制限手段により開度が制限されるドアに関する情報に基づいて、前記所定の告知が行われるので、適切な告知を実現することができる。下記のa〜cにその一例を示す。
a.運転席側のドアを開放するとドアが壁に当たるような場合。
「駐車をやり直してください」といったメッセージを流す。
b.助手席側のドアを開放するとドアが壁に当たるような場合であったとしても、助手席に乗員がいない場合は、メッセージを流さない。
c.後部座席に乗員がいて、後部座席の左側のドアを開放するとドアが壁に当たるような場合。
「右側より降車してください」といったメッセージを流す。
【0008】
また、本発明に係る運転支援装置(2)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両の側方を監視する側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の側方に存在する障害物との距離を求める障害物距離算出手段と、該障害物距離算出手段により算出された障害物との距離に基づいて、ドアの開度を制限するドア開度制限手段と、乗員がドアを開放する所定の条件が成立しているか否かを判断する第1の条件成立判断手段と、該第1の条件成立判断手段により前記所定の条件が成立していると判断された場合、前記側方監視手段による監視を開始させる第1の監視開始制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0009】
上記運転支援装置(2)によれば、前記車両の側方に存在する障害物との距離に基づいて、ドアの開度が制限されるので、ドアの開放時に壁や路肩などにドアが当たるといった事態が生じるのを防止することができる。なお、ドアの開度に制限を設ける方法としては、ドアがある一定の大きさ以上開かないようにするといった方法や、ドアの開放にかかる負荷を大きくするといった方法などが挙げられる。また、前記側方監視手段としては、カメラやUWB方式のレーダなどが挙げられ、また、監視距離としては2mくらいまでに設定されていることが望ましい。
【0010】
さらに、上記運転支援装置(2)によれば、乗員がドアを開放する前記所定の条件(例えば、前記車両が停止していること)が成立している場合、前記側方監視手段による監視が開始されるので、無駄に監視が行われるのを防止することができる。また、走行中に誤って「駐車をやり直してください」といったメッセージが流れるのを防止することもできる。
【0011】
なお、前記所定の条件としては、前記車両が停止していることだけでなく、その他にも、例えば、ドアのアンロック時や、ドアノブへの接触時などが挙げられる。また、前記車両が停止しているか否かについては、例えば、速度が0km/hであるか、セレクターレバーがパーキング位置に入っているか、又はパーキングブレーキ(ハンドブレーキ)が作動しているかといったことに基づいて判断することができる。
【0012】
また、本発明に係る運転支援装置(3)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両の後方を監視する後方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両へ接近する接近物の接近状況を求める接近状況算出手段と、該接近状況算出手段により算出された接近物の接近状況に基づいて、ドアの開放を禁止するドア開放禁止手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】
上記運転支援装置(3)によれば、前記車両の後方からの接近物の接近状況に基づいて、ドアの開放が禁止されるので、ドアの開放を原因とする衝突事故が生じるのを防止することができる。なお、前記後方監視手段としては、カメラやUWBなどが挙げられ、また、監視距離としては50mくらいまでに設定されていることが望ましい。
【0014】
また、本発明に係る運転支援装置(4)は、上記運転支援装置(3)において、前記車両の装備されているコーナー検出手段の検出方向を後方へ切り替える切替手段を備え、該切替手段により検出方向が後方へ切り替えられた前記コーナー検出手段を前記後方監視手段として採用することを特徴としている。
上記運転支援装置(4)によれば、後方監視専用のセンサなどを用いるのではなく、別の目的で使用されている前記コーナー検出手段から得られる情報に基づいて、ドアの開放が禁止されるので、コストの低減を図ることができる。
【0015】
また、本発明に係る運転支援装置(5)は、上記運転支援装置(3)又は(4)において、乗員がドアを開放する所定の条件が成立しているか否かを判断する第2の条件成立判断手段と、該第2の条件成立判断手段により前記所定の条件が成立していると判断された場合、前記後方監視手段による監視を開始させる第2の監視開始制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0016】
上記運転支援装置(5)によれば、乗員がドアを開放する前記所定の条件(例えば、前記車両が停止していること)が成立している場合、前記後方監視手段による監視が開始されるので、無駄に監視が行われるのを防止することができる。なお、前記所定の条件としては、前記車両が停止していることだけでなく、その他にも、例えば、ドアのアンロック時や、ドアノブへの接触時などが挙げられる。また、前記車両が停止しているか否かについては、例えば、速度が0km/hであるか、セレクターレバーがパーキング位置に入っているか、又はパーキングブレーキ(ハンドブレーキ)が作動しているかといったことに基づいて判断することができる。
【0017】
また、本発明に係る運転支援装置(6)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両の側方を監視する側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の走行が不安定であるか否かを判断する不安定判断手段と、該不安定判断手段により、前記車両の走行が不安定であると判断された場合、第1の所定処理を行う第1の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0018】
居眠り運転などでなく、安全な運転が実施されている場合、車両の側方に存在する物体(例えば、路肩や、道路に沿って設置されているガードレール、リフレクタなど)との距離にあまり変化は生じない。換言すれば、前記物体との距離が頻繁に変化する場合には、安全な運転が実施されていない可能性が高い。上記運転支援装置(6)によれば、前記側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の走行が不安定であるか否かが判断されるので、安全な運転が実施されているか否かを判断することができる。
【0019】
また、前記車両の走行が不安定である(すなわち、安全な運転が実施されていない)と判断された場合、前記第1の所定処理(例えば、大きなブザー音を鳴らすといった処理)が行われるので、運転者に対し、安全な運転が実施されていないことを気づかせることができる。なお、前記側方監視手段としては、カメラやUWBなどが挙げられる。
【0020】
また、本発明に係る運転支援装置(7)は、上記運転支援装置(6)において、前記側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の側方に存在する物体と前記車両との距離が略周期的に変化しているか否かを判断する変化判断手段を備え、前記不安定判断手段が、前記変化判断手段により前記距離が略周期的に変化していると判断された場合、前記車両の走行が不安定であると判断するものであることを特徴としている。
【0021】
居眠り運転などによる蛇行走行の場合、車両の側方に存在する物体(例えば、路肩や、道路に沿って設置されているガードレール、リフレクタなど)との距離がある程度周期的に変化する。上記運転支援装置(7)によれば、前記車両の側方に存在する物体と前記車両との距離が略周期的に変化しているか否か(すなわち、蛇行運転が行われているか否か)が判断され、その判断結果に基づいて、前記車両の走行が不安定であるか否かが判断される。これにより、安全な運転が実施されているか否かの判断をより精度良く行うことができる。
【0022】
また、本発明に係る運転支援装置(8)は、上記運転支援装置(6)又は(7)において、前記車両の走行環境を特定する走行環境特定手段を備え、該走行環境特定手段により、前記車両の走行環境が所定の環境であると特定された場合、前記不安定判断手段が前記車両の走行が不安定であるか否かを判断するものであることを特徴としている。
【0023】
居眠り運転などによる蛇行運転は、直進が続く道路や、高速道路を走行している場合が多い。また、前記側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の走行が不安定であるか否かの判断は直進道路や、高速道路を走行している場合の方がその精度は増す。上記運転支援装置(8)によれば、前記車両の走行環境が前記所定の環境である(例えば、走行中の道路が直進道路、高速道路である)と特定された場合、前記不安定判断手段による判断が行われる。従って、蛇行運転をする可能性が高い時に、また判断精度が高くなる時に、前記判断が行われるので、非常に有益な装置を実現することができる。
【0024】
また、本発明に係る運転支援装置(9)は、上記運転支援装置(6)〜(8)のいずれかにおいて、前記不安定判断手段が、異なる方式による2以上の前記側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の走行が不安定であるか否かを判断するものであることを特徴としている。
【0025】
上記運転支援装置(9)によれば、異なる方式による2以上の前記側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の走行が不安定であるか否かが判断される。例えば、電波式センサから得られる情報と、カメラにより撮影された画像情報とに基づいて、前記車両の走行が不安定であるか否かが判断される。カメラにより得られる情報を用いることによって、道路に沿って設置されているガードレールが途切れていることなどを比較的容易に検出することができるようになるので、前記判断をより一層適切に行うことができる。
【0026】
また、本発明に係る運転支援装置(10)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両における所定の軸まわりの回転度合を検出するための回転検出手段から得られる情報に基づいて、前記車両の前記所定の軸まわりの回転度合を示した情報を運転者へ提供する提供手段を備え、該提供手段が、乗員及び/又は荷物等の積載状況を検出する積載状況検出手段から得られる情報を考慮に入れて、前記提供を行うものであることを特徴としている。
【0027】
上記運転支援装置(10)によれば、前記車両の前記所定の軸(例えば、前後方向のX軸、左右方向のY軸、上下方向のZ軸)まわりの回転度合を示した情報が運転者へ提供されるので、運転者は前記車両の姿勢を容易に把握することができるようになる。オフロード走行時などに特に有効となる。なお、前記情報の提供方法としては、ディスプレイに表示するといった方法などが挙げられる。また、前記回転検出手段の検出能力としては、前記所定の軸まわり±45°くらいまでの回転(傾き)を検出できるのが望ましい。また、前記車両が大きく傾いている場合には、ブザー音を鳴らしたり、「車両が大きく傾いています」といったメッセージを出力するようにしても良い。
【0028】
さらに、上記運転支援装置(10)によれば、乗員及び荷物等の積載状況を検出する前記積載状況検出手段から得られる情報を考慮に入れて、前記提供が行われる。例えば、右側座席の乗員が多い場合、通常時よりも右へ傾く度合いは大きくなるため、通常時において角度θa傾いた場合に警告メッセージを流すようになっていたとしても、右側へ角度θb(<θa)傾いた場合に警告メッセージを流し、他方、左側へ角度θc(>θa)傾いた場合に警告メッセージを流す。これにより、適切なタイミングで警告メッセージを流すことができる。
【0029】
また、本発明に係る運転支援装置(11)は、上記運転支援装置(10)において、前記車両の外観に関する情報が記憶された外観情報記憶手段と、該外観情報記憶手段から読み出した前記車両の外観に関する情報、及び前記回転検出手段から得られる情報に基づいて、前記所定の軸を回転軸として回転させた車両の画像データを作成する作成手段とを備え、前記提供手段が、前記作成手段により作成された画像データに基づいて、前記所定の軸を回転軸として回転させた画像を表示するものであることを特徴としている。
【0030】
上記運転支援装置(11)によれば、前記車両の前記所定の軸まわりの回転度合を示した情報がビジュアル的に運転者へ提供されるので、運転者は前記車両の姿勢を視覚的に捕らえることができる。なお、前記情報の提供はビジュアル的でなく、単に数値だけで表示するようにしても良い。
【0031】
また、本発明に係る運転支援装置(12)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両の使用権限者を識別するための識別情報を記憶する第1の識別情報記憶手段と、前記車両の使用権限者に関する個人情報を記憶する第1の個人情報記憶手段と、免許証の画像を認識するための画像認識手段から得られる情報、及び前記第1の識別情報記憶手段に記憶されている識別情報に基づいて、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であるか否かを判断する第1の使用権限者判断手段と、該第1の使用権限者判断手段により、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であると判断された場合、前記第1の個人情報記憶手段から前記免許証の所持者に関する個人情報を読み出す第1の個人情報読出手段と、該第1の個人情報読出手段により読み出された前記免許証の所持者に関する個人情報に基づいて、運転制御すべき事項、及び/又は連絡すべき事項を求める第1の運転制御事項等算出手段と、前記第1の使用権限者判断手段による判断結果、及び前記第1の運転制御事項等算出手段による算出結果に基づいて、第2の所定処理を行う第2の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0032】
上記運転支援装置(12)によれば、前記車両の使用希望者(ここでは、前記免許証の所持者)が前記車両の使用権限者であると判断された場合、前記車両の使用希望者に関する個人情報に基づいて、運転制御すべき事項、及び/又は連絡すべき事項が求められる。例えば、引っ越しなどで住所変更となっているが、所定の期間が過ぎても免許証の住所が変更されていない場合、走行の禁止や、その旨の案内が必要であることなどが求められる。
【0033】
また、上記運転支援装置(12)によれば、前記第1の使用権限者判断手段による判断結果、及び前記第1の運転制御事項等算出手段による算出結果に基づいて、前記第2の所定処理が行われるので、例えば、前記車両の使用希望者が前記車両の使用権限者でない場合には、エンジンの作動を禁止させたり、前記車両の使用希望者が前記車両の使用権限者であったとしても、免許証の変更などが行われていない場合には、エンジンの作動を禁止させたり、その旨を案内させたりすることができる。
【0034】
また、前記車両の使用希望者が前記車両の使用権限者であるか否かの認証が、前記免許証に基づいて行われるので、前記車両の使用希望者は、認証用に特別なものを所持しなくても良いようにすることができる。また、車両運転には免許証の携帯が義務づけられているので、免許証不携帯で車両を運転するといった事態が生じるのを防止することができる。なお、免許証の画像読み取り方法としては、スキャンなどが挙げられる。
【0035】
また、本発明に係る運転支援装置(13)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両の使用希望者が前記車両の使用権限者であるか否かを判断する第2の使用権限者判断手段と、前記車両の使用権限者に対応づけて、該使用権限者の車両運転に関する情報を記憶する車両運転情報記憶手段と、前記第2の使用権限者判断手段により、前記車両の使用希望者が前記車両の使用権限者であると判断された場合、前記車両運転情報記憶手段から前記車両の使用希望者の車両運転に関する情報を読み出す第1の車両運転情報読出手段と、該第1の車両運転情報読出手段により読み出された前記車両運転に関する情報に基づいて、運転制御すべき事項、及び/又は連絡すべき事項を求める第2の運転制御事項等算出手段と、該第2の運転制御事項等算出手段による算出結果に基づいて、第3の所定処理を行う第3の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0036】
前記車両の使用希望者が前記車両の所有者などであり、前記車両の使用希望者が前記車両の使用権限者であったとしても、例えば、前記使用希望者が交通違反などを犯し、免許の停止や取り消し処分を受けている場合には、車両を運転することはできない。
【0037】
上記運転支援装置(13)によれば、前記第2の使用権限者判断手段により、前記車両の使用希望者が前記車両の使用権限者であると判断された場合、前記車両運転情報記憶手段から前記車両の使用希望者の車両運転に関する情報(例えば、免許の停止や取り消し処分を受けているのかといったことや、過去3年以内の運転免許停止回数や、違反点数など、車両運転行為に関連する情報)が読み出され、読み出された前記車両運転に関する情報に基づいて、運転制御すべき事項、及び/又は連絡すべき事項が求められ、求められた結果に基づいて、前記第3の所定処理(例えば、エンジンを作動させないといった処理や、警告音を鳴らすといった処理など)が行われる。
【0038】
これにより、例えば、免許の停止や取り消し処分を受けている場合には、エンジンを作動させないといった処理や、警報音の発生、警察への通報などの処理を行い、また、あと数点で免許の停止処分を受ける場合には、注意を促すメッセージを流したり、速度リミッタなどを変更するなどの処理を行うようにすることができるので、危険な運転を防止することができる。なお、車両運転に関する情報の取得方法としては、外部から通信手段を介して取得するといった方法などが挙げられる。
【0039】
また、本発明に係る運転支援装置(14)は、上記運転支援装置(13)において、前記車両の使用権限者を識別するための識別情報を記憶する第1の識別情報記憶手段を備え、前記第2の使用権限者判断手段が、免許証の画像を認識するための画像認識手段から得られる情報、及び前記第1の識別情報記憶手段に記憶されている識別情報に基づいて、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であるか否かを判断するものであることを特徴としている。
【0040】
上記運転支援装置(14)によれば、前記車両の使用希望者が前記車両の使用権限者であるか否かの認証が、前記免許証に基づいて行われるので、前記車両の使用希望者は、認証用に特別なものを所持しなくても良いようにすることができる。また、車両運転には免許証の携帯が義務づけられているので、免許証不携帯で車両を運転するといった事態が生じるのを防止することができる。なお、免許証の画像読み取り方法としては、スキャンなどが挙げられる。
【0041】
また、本発明に係る運転支援装置(15)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両の使用権限者を識別するための識別情報を記憶する第2の識別情報記憶手段と、所持者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段を有した免許証から、前記所持者の個人情報を読み出す第2の個人情報読出手段と、該第2の個人情報読出手段により読み出された前記免許証の所持者の個人情報、及び前記第2の識別情報記憶手段に記憶されている識別情報に基づいて、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であるか否かを判断する第3の使用権限者判断手段と、該第3の使用権限者判断手段により、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であると判断された場合、前記免許証の所持者に関する個人情報に基づいて、運転制御すべき事項、及び/又は連絡すべき事項を求める第3の運転制御事項等算出手段と、前記第3の使用権限者判断手段による判断結果、及び前記第3の運転制御事項等算出手段による算出結果に基づいて、第4の所定処理を行う第4の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0042】
上記運転支援装置(15)によれば、前記車両の使用希望者(ここでは、前記免許証の所持者)が前記車両の使用権限者であると判断された場合、前記車両の使用希望者に関する個人情報に基づいて、運転制御すべき事項、及び/又は連絡すべき事項が求められ、求められた結果に基づいて、前記第4の所定処理(例えば、エンジンを作動させないといった処理や、警告音を鳴らすといった処理など)が行われる。
【0043】
ところで、現在、免許証にはICメモリなどは装備されていないが、将来的には、免許証にICメモリなどの記憶装置が装備され、その部分に免許証所持者本人の個人情報が登録されることが考えられる。上記運転支援装置(15)によれば、免許証に装備された個人情報記憶手段に記憶されている個人情報に基づいて、前記車両の使用希望者が前記車両の使用権限者であるか否かの認証が行われるので、非常に正確に認証判定を行うことができる。また、前記車両の使用希望者は、認証用に特別なものを所持しなくても良いようにすることができる。また、車両運転には免許証の携帯が義務づけられているので、免許証不携帯で車両を運転するといった事態が生じるのを防止することもできる。
【0044】
また、本発明に係る運転支援装置(16)は、上記運転支援装置(15)において、前記個人情報記憶手段には、前記所持者の車両運転に関する情報が記憶されており、前記第3の使用権限者判断手段により、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であると判断された場合、前記個人情報読出手段により読み出された前記免許証の所持者の車両運転に関する情報に基づいて、第5の所定処理を行う第5の処理手段を備えていることを特徴としている。
【0045】
前述した通り、前記車両の使用希望者が前記車両の所有者などであって、当然、前記車両の使用権限者であったとしても、例えば、前記使用希望者が交通違反などを犯し、免許の停止や免許の取り消しとなっていると、車両を運転することはできない。また、免許証などで使用希望者が使用権限者であるか否かの認証を行うと、それと同時に個人を特定することができる。
【0046】
上記運転支援装置(16)によれば、前記個人情報記憶手段に、前記所持者の車両運転に関する情報(例えば、免許の停止や取り消し処分を受けているのかといったことや、過去3年以内の運転免許停止回数や、違反点数などに関する情報)が記憶され、前記第3の使用権限者判断手段により、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であると判断された場合、前記個人情報記憶手段に記憶されている前記免許証の所持者の車両運転に関する情報に基づいて、前記第4の所定処理(例えば、エンジンを作動させないといった処理や、警告音を鳴らすといった処理など)が行われる。
【0047】
これにより、例えば、免許の停止や取り消し処分を受けている場合には、エンジンを作動させないといった処理や、警報音の発生、警察への通報などの処理を行ったり、また、あと数点で免許の停止処分を受ける場合には、注意を促すメッセージを流したり、速度リミッタなどを変更するなどの処理を行うようにすることができるので、危険な運転を防止することができる。なお、前記個人情報記憶手段への車両運転に関する情報の登録は、交通違反の都度、警察により行われるようにすれば良い。
【0048】
また、本発明に係る運転支援装置(17)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両のドアの挟み込みを注意すべきエリア周辺を監視する注意エリア監視手段から得られる情報に基づいて、前記エリア周辺に物体が存在するか否かを判断する第1の物体有無判断手段と、該第1の物体有無判断手段による判断結果に基づいて、第5の所定処理を行う第5の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0049】
上記運転支援装置(17)によれば、前記注意エリア監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両のドアの挟み込みを注意すべきエリア周辺(例えば、ドア付近)に物体(例えば、子供の手など)が存在するか否かが判断され、この判断結果に基づいて、前記第5の所定処理(例えば、警報音を鳴らすといった処理や、ドアの閉鎖を禁止するといった処理など)が行われる。これにより、ドアに子供の手が挟まれるのを防止することができる。なお、前記注意エリア監視手段としては、カメラやUWBなどが挙げられる。
また、ドアに挟み込まれる実際の場所だけでなく、注意すべきエリア周辺を監視して警告音を鳴らしたりするので、非常に予防性に優れたものとすることができる。例えば、ドアの閉鎖時にドアに手が当たるといった事故についても防止することができる。
【0050】
また、本発明に係る運転支援装置(18)は、上記運転支援装置(17)において、ドアを閉鎖する所定の条件が成立しているか否かを判断する第3の条件成立判断手段と、該第3の条件成立判断手段により前記所定の条件が成立していると判断された場合、前記注意エリア監視手段による監視を開始させる第3の監視開始制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0051】
上記運転支援装置(18)によれば、ドアを閉鎖する前記所定の条件(例えば、前記車両が停止していること)が成立している場合、前記注意エリア監視手段による監視が開始されるので、無駄に監視が行われるのを防止することができる。なお、前記所定の条件としては、前記車両が停止していることだけでなく、その他にも、例えば、ドアのアンロック時や、ドアノブへの接触時などが挙げられる。また、前記車両が停止しているか否かについては、例えば、速度が0km/hであるか、セレクターレバーがパーキング位置に入っているか、又はパーキングブレーキ(ハンドブレーキ)が作動しているかといったことに基づいて判断することができる。
【0052】
また、本発明に係る運転支援装置(19)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両のドアに挟み込まれる可能性のある部分への接触を検出する接触検出手段から得られる情報に基づいて、前記部分に接触しているものが存在するか否かを判断する接触有無判断手段と、該接触有無判断手段による判断結果に基づいて、第6の所定処理を行う第6の処理手段と、ドアを閉鎖する所定の条件が成立しているか否かを判断する第4の条件成立判断手段と、該第4の条件成立判断手段により前記所定の条件が成立していると判断された場合、前記接触検出手段による検出を開始させる第4の監視開始制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0053】
上記運転支援装置(19)によれば、前記接触検出手段から得られる情報に基づいて、前記車両のドアに挟み込まれる可能性のある部分(例えば、ドア付近)に接触しているもの(例えば、子供の手など)が存在するか否かが判断され、この判断結果に基づいて、前記第6の所定処理(例えば、警報音を鳴らすといった処理や、ドアの閉鎖を禁止するといった処理など)が行われる。これにより、ドアに子供の手が挟まれるのを防止することができる。なお、前記接触検出手段としては、熱感知センサや感圧センサなどが挙げられる。
【0054】
さらに、上記運転支援装置(19)によれば、ドアを閉鎖する前記所定の条件(例えば、前記車両が停止していること)が成立している場合、前記注意エリア監視手段による監視が開始されるので、無駄に監視が行われるのを防止することができる。なお、前記所定の条件としては、前記車両が停止していることだけでなく、その他にも、例えば、ドアのアンロック時や、ドアノブへの接触時などが挙げられる。また、前記車両が停止しているか否かについては、例えば、速度が0km/hであるか、セレクターレバーがパーキング位置に入っているか、又はパーキングブレーキ(ハンドブレーキ)が作動しているかといったことに基づいて判断することができる。
【0055】
また、本発明に係る運転支援装置(20)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両の周囲を監視する周囲監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の周囲に物体が存在するか否かを判断する第2の物体有無判断手段と、該第2の物体有無判断手段により前記車両の周囲に物体が存在すると判断された場合、前記車両の走行開始を制限する走行開始制限手段とを備えていることを特徴としている。
【0056】
上記運転支援装置(20)によれば、前記車両の周囲に物体(例えば、人間など)が存在する場合、前記車両の走行開始が制限される(例えば、アクセルペダルを踏んでも、車両が動かないようにする)ので、走行開始時に生じる事故を減らすことができる。なお、前記周囲監視手段としては、カメラやUWBなどが挙げられる。また、前記車両の周囲に物体が存在する場合には、ブザー音を鳴らすなどして、運転者に前記物体の存在を気づかせるようにしても良い。
【0057】
また、本発明に係る運転支援装置(21)は、上記運転支援装置(20)において、前記第2の物体有無判断手段が、前記車両のいずれの方向に物体が存在するかを判断するものであり、前記走行開始制限手段が、前記第2の物体有無判断手段から得られる、前記物体の存在する方向に関する情報に基づいて、前記車両の走行開始を制限するものであることを特徴としている。
【0058】
上記運転支援装置(21)によれば、前記物体の存在する方向に関する情報に基づいて、前記車両の走行開始が制限されるので、例えば、前記車両の前方に人間などが存在する場合には、ギアがドライブ位置に入らない(すなわち、前進できない)ようにし、他方、前記車両の後方に人間などが存在する場合には、ギアがリバース位置に入らない(すなわち、後進できない)ようにすることができる。これにより、前記車両の走行開始に必要以上に制限を加えないようにすることができる。
【0059】
また、本発明に係る運転支援装置(22)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両の所有者等の義務等に関する、車検の期限、及び/又は保険料の支払い期限に関する情報を記憶する義務等情報記憶手段と、該義務等情報記憶手段に記憶されている前記情報、及び現時点の日付情報に基づいて、第7の所定処理を行う第7の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0060】
車両の所有者等の義務としては、免許証の更新や車両保管場所の確保、定期的な車両の検査(いわゆる車検)、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)もしくは責任共済への加入などがある。また、義務ではないが、車両の所有者等が行っておく方が好ましいこととしては、一般の任意保険への加入などがある。免許証の更新や車検は定期的に行うべきものであり、当然のことながら期限がある。また、保険についても保険料の支払い期限がある。
【0061】
上記運転支援装置(22)によれば、前記義務等情報記憶手段に記憶されている情報(例えば、免許証の有効期限や車検の期限、保険料の支払い期限)、及び現時点の日付情報に基づいて、前記第7の所定処理(例えば、エンジンの作動をさせないといった処理など)が行われる。例えば、検査期限が過ぎている場合には、エンジンを作動させないといった処理や、警報音の発生、警察への通報などの処理を行い、検査期限が近い場合には、注意を促すメッセージを流すといった処理を行うようにする。これにより、定期的な検査の実施されていない車両での走行を禁止することができる。
【0062】
また、本発明に係る運転支援装置(23)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両の運転者の運転条件等に関する、眼鏡等使用、及び/又は初心者・高齢者マークの貼付に関する情報を記憶する条件等情報記憶手段と、該条件等情報記憶手段に記憶されている前記情報と、運転者の状態、又は前記車両の状態とに基づいて、第8の所定処理を行う第8の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0063】
車両の運転者の運転条件としては、眼鏡等使用や、初心者マークの貼付などがある。また、運転条件ではないが、高齢運転者(70歳以上)は高齢者マークを車両に貼り付けるのが好ましい。
上記運転支援装置(23)によれば、前記条件等情報記憶手段に記憶されている情報(例えば、眼鏡等使用、初心者・高齢者マークの貼付)と、運転者の状態(例えば、眼鏡やコンタクトレンズを使用しているかどうか)、又は前記車両の状態(例えば、初心者・高齢者マークが貼り付けられているかどうか)に基づいて、前記第8の所定処理(例えば、エンジンの作動をさせないといった処理など)が行われる。
【0064】
また、本発明に係る運転支援装置(24)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両を運転するに相応しい能力を有しているか否かを判定するための身体能力測定手段と、該身体能力測定手段による測定結果に基づいて、第9の所定処理を行う第9の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0065】
上記運転支援装置(24)によれば、前記車両を運転するのに相応しい能力を有しているか否か(例えば、十分な視力を有しているかどうか、注意力や判断力が低下していないかどうか)を判定するための前記身体能力測定手段による測定結果に基づいて、前記第9の所定処理(例えば、エンジンを作動させないといった処理や、警告音を鳴らすといった処理など)が行われる。例えば、運転席に視力測定装置やゲーム機器を装備して、簡単な視力検査を行ったり、注意力や判断力を検査し、その検査結果に基づいて適切な処理を行う。
【0066】
また、本発明に係る運転支援装置(25)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、前記車両の周辺を走行している緊急車両を検出する緊急車両検出手段から得られる情報に基づいて、前記車両の周辺を前記緊急車両が走行しているか否かを判断する緊急車両判断手段と、該緊急車両判断手段により前記車両の周辺を前記緊急車両が走行していると判断された場合、前記車両の周辺を走行している他車両を監視するための周辺監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の周辺を走行している他車両の動きを求める他車両移動算出手段と、該他車両移動算出手段により求められる他車両の動きに基づいて、第10の所定処理を行う第10の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0067】
また、本発明に係る運転支援装置(26)は、上記運転支援装置(25)において、前記第10の処理手段が、運転者に対して推奨退避動作を伝えるものであることを特徴としている。
【0068】
上記運転支援装置(25)又は(26)によれば、前記車両の周辺を前記緊急車両が走行していると判断された場合、前記車両の周辺を走行している他車両の動きに基づいて、前記第10の所定処理(例えば、運転者に対して推奨退避動作を伝えるなどの処理)が行われる。これにより、全体の車両の流れに合わせて、前記緊急車両に道を譲ることができる。
【0069】
また、単に推奨退避動作を伝えるのではなく、自動運転によって退避運動を行うようにしても良い。なお、前記車両の周辺を前記緊急車両が走行しているか否かを判断する方法としては、例えば、前記緊急車両から発生されるサイレン音を検出して判断するといった方法や、前記緊急車両から送信される該緊急車両の位置を示したデータを含む信号を受信するといった方法が挙げられる。
【0070】
また、本発明に係る運転支援装置(27)は、車両の運転等を支援するための運転支援装置において、運転者に対して質問を発する質問手段と、音声取得手段により取得された運転者からの音声を認識する認識手段と、該認識手段により認識された運転者からの応答が、前記質問手段からの質問に対する応答として適切であるか否かを判断する応答結果判断手段と、該応答結果判断手段により判断された結果に基づいて、第11の所定処理を行う第11の処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0071】
上記運転支援装置(27)によれば、運転者に対して質問が発せられ、音声による運転者からの応答が前記質問に対する応答として適切か否かが判断され、その判断結果に基づいて、前記第11の所定処理(例えば、ブザー音の発生など)が行われる。
例えば、運転者からの応答が前記質問に対する応答として適切でないこと(例えば、会話が成立しないこと)が多数発生したり、複数回連続した場合には、運転者が居眠り運転をしていると看做し、大きなブザー音を発生させるといった処理などを行うようにすることができる。これにより、居眠り運転などを防止することができる。
【0072】
また、本発明に係る運転支援装置(28)は、上記運転支援装置(27)において、複数の質問事項に関する情報が記憶された質問事項記憶手段と、質問事項に対応づけて記憶された、質問に対する応答事項に関する情報が記憶された応答事項記憶手段とを備え、前記質問手段が、前記質問事項記憶手段に記憶されている情報に基づいて、運転者に対して質問を発するものであり、前記応答結果判断手段が、前記応答事項記憶手段に記憶されている情報に基づいて、前記認識手段により認識された運転者からの応答が、前記質問に対する応答として適切であるか否かを判断するものであることを特徴としている。
【0073】
ところで、最近の音声認識技術は飛躍的に進歩しているが、質問に対する適切な応答が無数に存在する場合には、運転者からの応答が、前記質問に対する応答として適切であるか否かの正確な判断が難しくなる虞がある。
上記運転支援装置(28)によれば、前記質問事項記憶手段に記憶されている情報に基づいて、運転者に対して質問が発せられ、また、前記応答事項記憶手段に記憶されている情報に基づいて、運転者からの応答が、前記質問に対する応答として適切であるか否かが判断される。これにより、前記質問に対する適切な応答を限定することができるため、前記判断を精度良く行うことができる。例えば、質問事項をクイズにし、解答(すなわち、質問に対する適切な応答)を簡単な単語や、ABC、○×、はい/いいえ、YES/NOなどとすれば良い。また、解答を質問と同じ文章とするようにし、例えば、有名な俳句などをアナウンスし、同じ俳句を運転者に言わせるようにしても良い。
【0074】
また、本発明に係る運転支援装置(29)は、上記運転支援装置(27)において、前記質問手段が、計算問題を出題するものであることを特徴としている。上記運転支援装置(29)によれば、質問が計算問題であるので、前記質問に対する適切な応答を一つに特定することができる。これにより、運転者からの応答が前記質問に対して適切であるか否かの判断を精度良く行うことができる。また、質問を計算問題にすれば、質問を無数に作成することができる。
【0075】
また、本発明に係る運転支援装置(30)は、上記運転支援装置(27)〜(29)のいずれかにおいて、前記車両の走行環境を特定する走行環境特定手段を備え、該走行環境特定手段により、前記車両の走行環境が所定の環境であると特定された場合、前記質問手段が運転者に対して質問を行うものであることを特徴としている。
【0076】
上記したような質疑応答が必要となるのは、前記車両が停止しているときではなく、走行しているときであり、また、より必要なケースというのは、居眠り運転などが起こる可能性の高い、直進が続く道路や、高速道路を走行している場合である。
【0077】
上記運転支援装置(30)によれば、前記車両の走行環境が前記所定の環境である(例えば、車両が走行中である、走行中の道路が直進道路、高速道路である)と特定された場合、前記質問手段による質問が行われる。従って、適切なタイミングで質疑応答を実現することができる。
【0078】
なお、前記所定の環境としては、例えば、速度が60km/h以上である場合や、セレクターレバーがドライブ位置に入っている場合、パーキングブレーキ(ハンドブレーキ)が作動していない場合、高速道路を走行している場合、車両の走行状態が不安定な場合などが挙げられる。
【0079】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る運転支援装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【0080】
図中1は運転支援装置を示しており、運転支援装置1はマイコン2と、入力処理手段3と、出力処理手段4とを含んで構成され、入力処理手段3には自車両(以降、車両Mと記す)の側方を監視するための側方監視レーダ5a〜5dと、車両Mの室内に設置されたドア開放レバー(ドアノブ)への接触を検出するための接触センサ6a〜6dと、車両Mの速度を検出するための車速センサ7とが接続され、他方、出力処理手段4にはドアロックや、ドアの開度、ウィンドウなどを制御するためのボディECU(E lectronic Control Unit)8と、音声を発生するための音声発生装置9とが接続されている。
【0081】
なお、側方監視レーダ5a〜5dそれぞれは、右前ドア、左前ドア、右後ドア、左後ドアの側方を監視するためのレーダであり、接触センサ6a〜6dそれぞれは、右前ドア、左前ドア、右後ドア、左後ドアに設置されたドア開放レバーへの接触を検出するためのセンサである。また、側方監視レーダ5a〜5dとしてはUWBなどが挙げられ、監視距離としては2mくらいまでに設定されていることが望ましい。また、接触センサ6a〜6dとしては、熱感知センサや感圧センサなどが挙げられる。また、ボディECU8は、後述する制限信号を受信すると、ドアの開度を制限する機能を有している。
【0082】
次に、実施の形態(1)に係る運転支援装置1におけるマイコン2の行う処理動作▲1▼を図2に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車速センサ7から得られる車速データに基づいて、車両Mが停止しているか否かを判断する(ステップS1)。なお、ここでは車両Mが停止しているか否かの判断を、車速センサ7から得られる車速データに基づいて行っているが、別の実施の形態では、セレクターレバーがパーキング位置に入っているか否かといったことや、パーキングブレーキが作動しているか否かといったことに基づいて、前記判断を行ったり、これら情報を組み合わせて前記判断を行うようにしても良い。
【0083】
ステップS1において、車両Mが停止していると判断すれば、次に、接触センサ6a〜6dを作動させ(ステップS2)、接触センサ6a〜6dから得られる情報に基づいて、ドア開放レバーへの接触があるか否かを判断し(ステップS3)、ドア開放レバーへの接触があると判断すれば、次に、接触のあったドア開放レバーが設置されているドアの側方を監視するために、側方監視レバー5a〜5dのうち、対応するレーダを作動させ(ステップS4)、作動させた側方監視レーダ5a〜5dから得られるデータに基づいて、車両Mの側方に存在する障害物との距離Sを求める(ステップS5)。一方、車両Mが停止していないと判断したり、ドア開放レバーへの接触がないと判断した場合には、そのまま処理動作▲1▼を終了する。
【0084】
次に、車両Mの側方に存在する障害物との距離Sが所定の距離S’以下であるか否かを判断し(ステップS6)、距離Sが所定の距離S’以下である(すなわち、乗員が開けようとしているドアと壁や路肩などとの距離が短い)と判断すれば、ボディECU8に対し、制限信号を出力することによって、少なくとも乗員が開けようとしているドアの開度が大きく開かないようにし(ステップS7)、その後、音声発生装置9を制御することによって、ドアの開度が制限されていることを知らせるための告知を行う(ステップS8)。一方、距離Sが所定の距離S’以下でないと判断すれば、そのまま処理動作▲1▼を終了する。
【0085】
上記実施の形態(1)に係る運転支援装置によれば、車両Mの側方に存在する障害物との距離Sに基づいて、ドアの開度が制限されるので、ドアの開放時に壁や路肩などにドアが当たるといった事態が生じるのを防止することができる。なお、ドアの開度に制限を設ける方法としては、ドアがある一定の大きさ以上開かないようにするといった方法や、ドアの開放時に使用者にかかる負荷を大きくするといった方法などが挙げられる。また、ドアの開度が制限されていることが音声にて告知されるので、ドアの開度が制限されていることをドアの故障によるものと乗員に誤解を生じさせないようにすることができる。また、乗員がドア開放レバーに触れたとき(すなわち、ドアの開放前に)、側方を監視するので、壁などが近くに存在するにも拘らず、ドアが大きく開放されるのを確実に防止することができる。
【0086】
また、上記実施の形態(1)に係る運転支援装置では、乗員の着座位置に関する情報を考慮に入れていないが、別の実施の形態に係る運転支援装置では、乗員の位置を検出する乗員位置検出手段から得られる情報、及びドアの開度が制限されているドア(又は制限されるドア)の位置に関する情報に基づいて、前記告知を行うようにしても良い。下記のa〜dにその一例を示す。
【0087】
a.運転席側のドアの開度が制限されている場合には、「駐車をやり直してください」といった告知を行う。
b.運転席側のドアの開度は制限されていないが、助手席側のドアの開度が制限されている場合。
i.助手席に乗員がいない場合には、告知を行わない。
ii.助手席に乗員がいる場合には、「助手席の方が降りられません。駐車をやり直してください」といった告知を行う。
【0088】
c.後部座席の右側のドアの開度は制限されているが、左側のドアの開度は制限されていない場合。
i.後部座席の右側に乗員がいる場合には、「右側からは降りられません。左側から降りてください」といった告知を行う。
ii.後部座席については左側にだけ乗員がいる場合、告知を行わない。
iii.後部座席に乗員がいない場合には、告知を行わない。
【0089】
d.後部座席の左側のドアの開度は制限されているが、右側のドアの開度は制限されていない場合。
i.後部座席の左側に乗員がいる場合には、「左側からは降りられません。右側から降りてください」といった告知を行う。
ii.後部座席については右側にだけ乗員がいる場合、告知を行わない。
iii.後部座席に乗員がいない場合には、告知を行わない。
【0090】
図3は、実施の形態(2)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中11は運転支援装置を示しており、運転支援装置11はマイコン12と、入力処理手段13と、出力処理手段14とを含んで構成され、入力処理手段13には車両Mの後方を監視するための後方監視レーダ15a、15bと、車両Mの室内に設置されたドア開放レバーへの接触を検出するための接触センサ6a〜6dと、車両Mの速度を検出するための車速センサ7とが接続され、他方、出力処理手段14にはドアロックや、ドアの開放、ウィンドウなどを制御するためのボディECU16と、音声を発生させるための音声発生装置9とが接続されている。
【0091】
なお、後方監視レーダ15a、15bそれぞれは、右後方、左後方を監視するためのレーダであり、接触センサ6a〜6dそれぞれは、右前ドア、左前ドア、右後ドア、左後ドアに設置されたドア開放レバーへの接触を検出するためのセンサである。また、後方監視レーダ15a、15bとしては、UWBなどが挙げられ、監視距離としては50mくらいまでに設定されていることが望ましい。また、接触センサ6a〜6dとしては熱感知センサや感圧センサなどが挙げられる。また、ボディECU16は、後述する禁止信号を受信すると、ドアの開放を禁止する機能(例えば、ドアをロックし、アンロックできない状態にする機能)を有している。
【0092】
次に、実施の形態(2)に係る運転支援装置11におけるマイコン12の行う処理動作▲2▼を図4に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車速センサ7から得られる車速データに基づいて、車両Mが停止しているか否かを判断する(ステップS11)。なお、ここでは車両Mが停止しているか否かの判断を、車速センサ7から得られる車速データに基づいて行っているが、別の実施の形態では、セレクターレバーがパーキング位置に入っているか否かといったことや、パーキングブレーキが作動しているか否かといったことに基づいて、前記判断を行ったり、これら情報を組み合わせて前記判断を行うようにしても良い。
【0093】
ステップS11において、車両Mが停止していると判断すれば、次に、接触センサ6a〜6dを作動させ(ステップS12)、接触センサ6a〜6dから得られる情報に基づいて、ドア開放レバーへの接触があるか否かを判断し(ステップS13)、ドア開放レバーへの接触があると判断すれば、次に、接触のあったドア開放レバーが右前ドア、右後ドアのいずれかであるか否かを判断する(ステップS14)。一方、車両Mが停止していないと判断したり、ドア開放レバーへの接触がないと判断した場合には、そのまま処理動作▲2▼を終了する。
【0094】
ステップS14において、接触のあったドア開放レバーが右前ドア、右後ドアのいずれかであると判断すれば、右後方を監視するために、後方監視レーダ15aを作動させ(ステップS15)、後方監視レーダ15aから得られるデータに基づいて、車両Mの後方から接近する物体が車両Mへ到達するまでの時間Tを算出する(ステップS17)。一方、接触のあったドア開放レバーが右前ドア、右後ドアのいずれかでもないと判断すれば、左後方を監視するために、後方監視レーダ15bを作動させ(ステップS16)、後方監視レーダ15bから得られるデータに基づいて、車両Mの後方から接近する物体が車両Mへ到達するまでの時間Tを算出する(ステップS17)。
【0095】
次に、車両Mの後方から接近する物体が車両Mへ到達するまでの時間Tが所定の時間T’以下であるか否かを判断し(ステップS18)、時間Tが所定の時間T’以下であると判断すれば、ボディECU16に対し、禁止信号を出力することによって、少なくとも物体が接近している側のドアが開かないようにして(ステップS19)、その後、音声発生装置9を制御することによって、ドアの開度が禁止されていることを知らせるための告知を行う(ステップS20)。一方、時間Tが所定の時間T’以下でないと判断すれば、そのまま処理動作▲2▼を終了する。
【0096】
なお、ここでは車両Mの後方から接近する物体が車両Mへ到達するまでの時間Tと所定の時間T’との比較に基づいて、前記物体の接近状況を求めてドアの開度を禁止するようにしているが、別の実施の形態では、車両Mと車両Mの後方から接近する物体との距離に基づいて、前記物体の接近状況を求めてドアの開度を禁止するようにしても良い。
【0097】
上記実施の形態(2)に係る運転支援装置によれば、車両Mの後方からの接近物の接近状況に基づいて、ドアの開放が禁止されるので、ドアの開放を原因とする衝突事故が生じるのを防止することができる。なお、ここでは車両Mの後方からの接近物の接近状況に基づいて、ドアの開放を禁止するようにしているが、別の実施の形態に係る運転支援装置では、ドアの開度を制限するようにしたり、ブザー音などで後方から接近物が接近していることを乗員に知らせるようにしても良い。また、乗員がドア開放レバーに触れたとき(すなわち、ドアの開放前に)、後方から接近する接近物を監視するので、接近物が車両Mの近くに存在するのにドアが開放されるのを確実に防止することができる。
【0098】
また、上記実施の形態(2)に係る運転支援装置では、車両Mの停止中におけるドアの開放を原因とする衝突事故が生じるのを防止するために、車両Mの後方から接近してくる接近物の状況を検知するようにしているが、別の実施の形態では、車両Mの停止中に限定せず、車両Mの後方から接近してくる接近物があれば、その旨を運転者へ知らせるようにしても良い。
【0099】
また、さらに別の実施の形態に係る運転支援装置では、車両Mの後方から接近してくる接近物の状況だけでなく、車両Mの前方はもちろん、側方から接近してくる接近物の状況を検知し、車両Mに近づいてくる人間や動物などを運転者へ知らせるようにしても良い。
【0100】
また、最近の車両では、車庫入れ時に壁や他車両などとの接触を防止するために、コーナー検出手段が装備されている場合がある。そこで、別の実施の形態に係る運転支援装置では、前記コーナー検出手段の検出方向を後方へ切り替える切替手段を装備して、該切替手段により検出方向が後方へ切り替えられた前記コーナー検出手段を、後方監視レーダ15a、15bの代わりに用いるようにしても良い。これにより、コストの低減を図ることができる。
【0101】
図5は、実施の形態(3)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中21は運転支援装置を示しており、運転支援装置21はマイコン22と、入力処理手段23と、出力処理手段24とを含んで構成され、入力処理手段23には車両Mの左側方を監視するための側方監視レーダ25が接続され、他方、出力処理手段24にはブザー音を発生させるためのブザー音発生装置26が接続されている。なお、側方監視レーダ25としては、UWBなどが挙げられる。
【0102】
次に、実施の形態(3)に係る運転支援装置21におけるマイコン22の行う処理動作▲3▼を図6に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、初期設定を行っていることを示すフラグfが1であるか否かを判断し(ステップS21)、フラグfが1でない(すなわち、初期設定を行っていない)と判断すれば、初期設定を行うために、まず、側方監視レーダ25から得られるデータに基づいて、車両Mの左側方に存在する物標(例えば、路肩や、道路に沿って設置されているガードレール、リフレクタなど)との距離Sを求め(ステップS22)、過去に測定された車両Mと物標との距離を示す距離S20を距離Sに更新し(ステップS23)、カウンタnを0にし(ステップS24)、タイマtを0にし(ステップS25)、フラグfを1にして(ステップS26)、その後、ステップS27へ進む。一方、ステップS21において、フラグfが1であると判断すれば、初期設定を行う必要がないので、ステップS22〜S26を飛ばして、そのままステップS27へ進む。
【0103】
ステップS27では、側方監視レーダ25から得られるデータに基づいて、車両Mの左側方に存在する物標との距離Sを求め、次に、距離Sが過去に測定された距離S20よりも大きいか否かを判断し(ステップS28)、距離Sが過去に測定された距離S20よりも大きい(すなわち、車両Mが左側方に存在する路肩や、ガードレール、リフレクタから離れ始めた)と判断すれば、次に、時間tをタイマtが示す時間とし(ステップS29)、その後、タイマtを0にしてスタートさせる(ステップS30)。初期設定では、タイマtは0に設定されただけで、スタートしていないので、時間t は0となる。
【0104】
次に、距離S20を距離Sに更新し(ステップS31)、その後、カウンタnに1を加算する(ステップS32)。従って、時間tは前に車両Mが左側方に存在する物標から離れ始めた時点と、次に車両Mが左側方に存在する物標から離れ始めた時点との間隔を示した時間となる。
【0105】
カウンタnに1を加算した後、カウンタnが所定値n’(例えば、3)以上であるか否かを判断し(ステップS33)、カウンタnが所定値n’以上であると判断すれば、次に、車両Mが左側方に存在する物標から離れ始めるタイミングが周期的なものとなっているか否かを判断する(ステップS34)。なお、前記タイミングが周期的なものとなっているか否かを判断するには、時間tn−1、時間tn−2、及び時間tn−3が略一致するか否かを見れば良い。
【0106】
前記タイミングが周期的なものとなっていると判断すれば、車両Mの運転者は居眠りなどによる蛇行運転を行っているものと看做し、ブザー音発生装置26を制御することによって、大きなブザー音を発生させる(ステップS35)。一方、前記タイミングが周期的なものではないと判断すれば、そのまま処理動作▲3▼を終了する。
【0107】
また、ステップS28において、距離Sが距離S20よりも大きくないと判断すれば、次に、距離S20を距離Sに更新し(ステップS36)、その後、処理動作▲3▼を終了する。また、ステップS33において、カウンタnが所定値n’以上でない(すなわち、車両Mが左側方に存在する物標から離れ始めるタイミングが、周期的なものとなっているか否かの判断に必要なデータが集まっていない)と判断すれば、そのまま処理動作▲3▼を終了する。
【0108】
上記実施の形態(3)に係る運転支援装置によれば、車両Mの側方に存在する物標と車両Mとの距離が略周期的に変化しているか否か(すなわち、蛇行運転が行われているか否か)が判断され、蛇行運転が行われていると判断されるとブザー音が発生される。これにより、居眠り運転などを防止することができる。
【0109】
また、上記実施の形態(3)に係る運転支援装置では、車両Mの側方に存在する物標から離れ始めるタイミング(換言すれば、物標に最も接近したタイミング)を用いる場合についてのみ説明しているが、別の実施の形態に係る運転支援装置では、車両Mの側方に存在する物標へ近づくタイミング(換言すれば、物標から最も遠ざかったタイミング)を用いて、車両Mの運転者が蛇行運転を行っているか否かを判断するようにしても良い。また、さらに別の実施の形態では両方のタイミングを用いるようにしても良い。
【0110】
上記実施の形態(3)に係る運転支援装置では、前記車両の走行が不安定であるか否かの判断を行う環境を限定していないが、別の実施の形態に係る運転支援装置では、車両Mが直進道路や高速道路など、特に居眠り運転が比較的起こり易いところを走行中に限り、前記判断を行うようにしても良い。なお、車両Mが直進道路や高速道路を走行しているか否かに関する情報については、ナビゲーション装置などから取得することができる。
【0111】
また、上記実施の形態(3)に係る運転支援装置では、側方監視レーダ25だけを用いて、車両Mの左側方に存在する物標(例えば、路肩や、道路に沿って設置されているガードレール、リフレクタなど)との距離Sを求め、そして車両Mが蛇行運転をしているか否かを判断するようにしているが、ガードレールなどは途切れる場合があり、そのことを正確に把握していなければ、車両Mの走行状態を正しく判定することができなくなる虞がある。
【0112】
そこで、別の実施の形態に係る運転支援装置では、側方監視レーダ25とは異なる方式の側方監視手段(例えば、カメラ)から得られる情報と、側方監視レーダ25から得られる情報とに基づいて、車両Mが蛇行運転をしているか否かを判断するようにしても良い。カメラにより得られる情報を用いれば、道路に沿って設置されているガードレールが途切れていることなどを比較的容易に検出することができるようになるので、前記判断をより一層適切に行うことができる。
【0113】
図7は、実施の形態(4)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中31は運転支援装置を示しており、運転支援装置31はマイコン32と、入力処理手段33と、出力処理手段34と、車両Mの外観に関する情報が記憶された外観情報記憶手段35とを含んで構成され、入力処理手段33には車両Mの前後方向軸(X軸)まわりの回転度合を検出するための傾斜検出センサ36と、乗員や荷物などの積載状況を検出する積載状況検出手段39とが接続され、他方、出力処理手段34には表示装置37と、ブザー音を発生させるためのブザー音発生装置38とが接続されている。
【0114】
なお、傾斜検出センサ36の検出能力としては、X軸まわり±45°くらいまでの回転(傾き)を検出できるのが望ましい。また、表示装置37については、車両Mに搭載されているナビゲーション装置などの表示装置と兼用しても良く、例えば、車両Mにナビゲーション装置が搭載されている場合には、前記ナビゲーション装置の表示装置を本発明における表示装置37として採用しても良い。
【0115】
次に、実施の形態(4)に係る運転支援装置31におけるマイコン32の行う処理動作▲4▼を図8に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、傾斜検出センサ36から得られるデータに基づいて、X軸まわりの回転度θを求め(ステップS41)、求めた回転度θ、及び外観情報記憶手段35に記憶されている車両Mの外観に関する情報に基づいて、X軸を中心として角度θだけ回転させた車両Mの画像データを作成し(ステップS42)、作成した画像データに基づいて、X軸を中心として角度θだけ回転させた車両Mの画像を表示装置37へ表示する(ステップS43)。図9(a)は、傾いていない車両Mの画像を示し、図9(b)は、X軸を中心として角度θだけ回転させた車両Mの画像を示している。
【0116】
次に、積載状況検出手段39から得られる情報に基づいて、車両Mの左右それぞれの積載量がほぼ同じであるか否かを判断し(ステップS44)、左右それぞれの積載量がほぼ同じであると判断すれば、次に、角度θが所定の角度θ’以上であるか否かを判断し(ステップS45)、角度θが所定の角度θ’以上であると判断すれば、ブザー音発生装置38を制御することによってブザー音を発生させ、運転者に対し、車両Mが大きく傾いていることを気づかせる(ステップS46)。一方、角度θが所定の角度θ’以上でないと判断すれば、そのまま処理動作▲4▼を終了する。
【0117】
ステップS44において、左右それぞれの積載量はほぼ同じではない(すなわち、左右いずれかの側の積載量が他方よりも重い)と判断すれば、次に、積載量の重い方に車両Mが傾いているか否かを判断し(ステップS47)、積載量の重い方に車両Mが傾いていると判断すれば、次に、角度θが所定の角度(θ’−α)以上であるか否かを判断する(ステップS48)。
【0118】
角度θが所定の角度(θ’−α)以上であると判断すれば、ブザー音発生装置38を制御することによってブザー音を発生させ、運転者に対し、車両Mが大きく傾いていることを気づかせる(ステップS46)。一方、角度θが所定の角度(θ’−α)以上でないと判断すれば、そのまま処理動作▲4▼を終了する。
【0119】
また、ステップS47において、積載量の重い方に車両Mは傾いていない(すなわち、積載量の軽い方に車両Mは傾いている)と判断すれば、次に、角度θが所定の角度(θ’+β)以上であるか否かを判断し(ステップS49)、角度θが所定の角度(θ’+β)以上であると判断すれば、ブザー音発生装置38を制御することによってブザー音を発生させ、運転者に対し、車両Mが大きく傾いていることを気づかせる(ステップS46)。一方、角度θが所定の角度(θ’+β)以上でないと判断すれば、そのまま処理動作▲4▼を終了する。
【0120】
上記実施の形態(4)に係る運転支援装置によれば、車両Mの前後方向のX軸まわりの回転度合を示した情報が運転者へ提供されるので、運転者は車両Mの姿勢を容易に把握することができるようになる。オフロード走行時などに特に有効となる。なお、ここではビジュアル的に前記情報を提供するようにしているが、別の実施の形態では、単に数値だけを表示するようにしても良い。また、X軸まわりの回転度合でなく、左右方向のY軸、上下方向のZ軸まわりの回転度合を示した情報を提供するようにしても良い。
【0121】
さらに、乗員や荷物等の積載状況を検出する積載状況検出手段39から得られる情報を考慮に入れて、前記提供が行われるので、例えば、右側座席の乗員が多い場合、通常時よりも右へ傾く度合いは大きくなるため、通常時において角度θ’傾いた場合に警告メッセージを流すようになっていたとしても、右側へ角度(θ’−α)傾いた場合に警告メッセージを流し、他方、左側へ角度(θ’+β)傾いた場合に警告メッセージを流す。これにより、適切なタイミングで警告メッセージを流すことができる。
【0122】
また、上記実施の形態(4)に係る運転支援装置では、角度θが大きくなっていると、ブザー音を鳴らすことによって、運転者に対し、車両Mが大きく傾いていることを気づかせるようにしているが、別の実施の形態では、「車両が大きく傾いています」といったメッセージをスピーカなどから出力するようにしても良い。
【0123】
なお、傾斜検出センサ36については、車両Mが盗難状態に陥っているか否かを判断するための傾斜検出センサと兼用しても良く、例えば、車両Mに盗難検知用として傾斜検出センサが装備されている場合には、前記傾斜検出センサを本発明における傾斜検出センサ36として採用し、駐車中はセキュリティ用とし、走行中は運転支援用としても良い。
【0124】
図10は、実施の形態(5)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中41は運転支援装置を示しており、運転支援装置41はマイコン42と、入力処理手段43と、出力処理手段44と、車両Mの使用権限者を識別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段45と、車両Mの使用権限者に対応づけて、該使用権限者の車両運転に関する情報(例えば、免許の停止や取り消し処分を受けているのかといったことや、過去3年以内の運転免許停止回数や、違反点数など、車両運転行為に関連する情報)を記憶する車両運転情報記憶手段46とを含んで構成され、入力処理手段43には免許証の画像を認識するための画像認識手段47が接続され、他方、出力処理手段44にはエンジンを制御するためのエンジンECU48と、スピーカ49とが接続されている。また、識別情報記憶手段45には、識別情報の一つとして、車両Mの使用権限者が所持すべき免許証に添付されている写真の画像データが記憶されている。また、エンジンECU48は、後述する禁止信号を受信すると、エンジンを始動させない機能を有している。
【0125】
マイコン42には携帯電話などの移動体通信装置50が接続されており、移動体通信装置50を使って外部に設置された情報処理装置との間でデータのやり取りが可能となっており、例えば、車両Mの使用権限者を識別するための識別情報や、車両Mの使用権限者の車両運転に関する情報などを外部から取り込み、識別情報記憶手段45や、車両運転情報記憶手段46へ記憶させておくことなどができるようになっている。
【0126】
図11は、識別情報記憶手段45に記憶される、車両Mの使用権限者を識別するための識別情報の一例を示したものであり、車両Mの使用権限者の「氏名」、「住所」、及び「生年月日」に関する情報や、免許証に添付された写真の画像データが格納されたアドレスを示す情報などが記憶されている。例えば、識別番号「1」の使用権限者の氏名は「山田太郎」で、住所は「兵庫県神戸市×××」で、生年月日は「1950年11月21日」であるといった情報や、本人の所持する免許証に添付された写真の画像データが格納されたアドレスDを示す情報などが記憶されている。
【0127】
図12は、車両運転情報記憶手段46に記憶される、車両Mの使用権限者の車両運転に関する情報の一例を示したものであり、識別番号に対応づけて、「現在、免許の停止処分を受けているのか」といったことや、「現在、免許の取り消し処分を受けているのか」といったことや、「過去3年以内の免許停止などの回数」や、「違反点数」などに関する情報が記憶されている。例えば、識別番号「1」の使用権限者(すなわち、山田太郎)は、現在、免許の停止、取り消しのいずれの処分も受けていないことや、過去3年以内に免許停止などの処分を受けていないこと、違反点数が「1」であるといった情報などが記憶されている。
【0128】
次に、実施の形態(5)に係る運転支援装置41におけるマイコン42の行う処理動作▲5▼を図13に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、画像認識手段47から得られる画像データに基づいて、車両Mの使用希望者の所持する免許証の画像データを取得し(ステップS51)、取得した画像データ、及び識別情報記憶手段45に記憶されている識別情報に基づいて、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であるか否かを判断する(ステップS52)。
【0129】
まず、免許証に記載されている氏名、住所、及び生年月日が一致する使用権限者が存在するか否かを判断し、存在した場合に限り、免許証に添付されている写真の画像を照合し、画像の一致が確認できた場合、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であると判断する。
【0130】
ステップS52において、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であると判断すれば、次に、車両運転情報記憶手段46から車両Mの使用希望者の車両運転に関する情報を読み出し(ステップS53)、読み出した情報に基づいて、車両Mの使用希望者が運転可能な状態にあるか否か(すなわち、免許の停止、取り消しのいずれの処分も受けていないかどうか)を判断する(ステップS54)。
【0131】
運転可能な状態でない(すなわち、免許の停止、取り消しのいずれかの処分を受けている)と判断すれば、エンジンECU48に対し、禁止信号を出力することによって、エンジンの作動を禁止させ(ステップS55)、その後、「現在、免許の停止(又は取り消し)の処分を受けているため、運転できません」といったメッセージをスピーカ49から出力する(ステップS56)。
【0132】
一方、運転可能な状態にある(すなわち、免許の停止、取り消しのいずれの処分も受けていない)と判断すれば、次に、免許停止となる点数P’を求める(ステップS57)。過去3年以内の運転免許の停止などの回数が0回の場合、免許停止となる点数P’は6点となり、1回の場合は4点、2回以上の場合は2点となる。従って、識別番号「1」に該当する山田太郎と、識別番号「2」に該当する山田花子の点数P’は6点となり、識別番号「3」に該当する山田一郎の点数P’は4点となる。
【0133】
次に、ステップS57において求めた点数P’が、車両Mの使用希望者の違反点数Pに3点を加算した点数以上であるか否かを判断し(ステップS58)、点数P’が点数Pに3点を加算した点数以上でない(すなわち、あと1点、又は2点の違反をすると、運転免許の停止処分を受けることになる)と判断すれば、「あと1点(又は2点)で免許の停止処分を受けることになります。安全運転を心がけて下さい」といったメッセージをスピーカ49から出力する(ステップS59)。識別番号「2」に該当する山田花子がこれに該当する。
【0134】
一方、ステップS58において、点数P’が点数Pに3点を加算した点数以上であると判断すれば、そのまま処理動作▲5▼を終了する。また、ステップS52において、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者でないと判断すれば、そのまま処理動作▲5▼を終了する。
【0135】
上記実施の形態(5)に係る運転支援装置によれば、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であると判断された場合、車両運転情報記憶手段46から車両Mの使用希望者の車両運転に関する情報(例えば、免許の停止や取り消し処分を受けているのかといったことや、過去3年以内の運転免許の停止などの回数や、違反点数など、車両運転行為に関連する情報)が読み出され、読み出された前記車両運転に関する情報に基づいて、エンジンを作動させないといった処理などが行われる。これにより、危険な運転を防止することができる。
【0136】
なお、上記実施の形態(5)に係る運転支援装置では、車両運転に関する情報に基づいて、エンジンを作動させないといった何らかの処理を行うようになっているが、別の実施の形態に係る運転支援装置では、車両運転に関する情報とは異なる車両Mの使用権限者の個人情報(例えば、住所など)を登録しておき、また免許証から住所を読み取り、免許証に記載されている住所と個人情報として登録されている住所とを照合し、その照合結果に基づいて、何らかの処理を行うようにしても良い。例えば、引っ越しなどで住所変更となっているが、所定の期間が過ぎても免許証の住所が変更されていない場合、走行を禁止したり、住所が変更されていないことを告知するようにしても良い。
【0137】
図14は、実施の形態(6)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中51は運転支援装置を示しており、運転支援装置51はマイコン52と、入力処理手段53と、出力処理手段54と、車両Mの使用権限者を識別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段55とを含んで構成されている。図中61は免許証を示しており、免許証61には所持者の個人情報が記憶されたICメモリ62が組み込まれている。
【0138】
運転支援装置51の入力処理手段53には、免許証61のICメモリ62から所持者の個人情報を読み出すための個人情報読出手段56が接続され、他方、出力処理手段54にはエンジンを制御するためのエンジンECU57と、スピーカ58とが接続されている。また、エンジンECU57は、後述する禁止信号を受信すると、エンジンを始動させない機能を有している。
【0139】
マイコン52には携帯電話などの移動体通信装置60が接続されており、移動体通信装置60を使って外部に設置された情報処理装置との間でデータのやり取りが可能となっており、例えば、車両Mの使用権限者を識別するための識別情報などを外部から取り込み、識別情報記憶手段55へ記憶させておくことなどができるようになっている。
【0140】
図15は、識別情報記憶手段55に記憶される、車両Mの使用権限者を識別するための識別情報の一例を示したものであり、車両Mの使用権限者の「氏名」、「住所」、及び「生年月日」に関する情報などが記憶されている。例えば、識別番号「1」の使用権限者の氏名は「山田太郎」で、住所は「兵庫県神戸市×××」で、生年月日は「1950年11月21日」であるといった情報などが格納されている。
【0141】
図16(a)〜(d)は、免許証61のICメモリ62に記憶される、免許証61の所持者の個人情報の一例を示したものであり、所持者本人の「氏名」、「住所」、「生年月日」、「現在、免許の停止処分を受けているのか」といったことや、「現在、免許の取り消し処分を受けているのか」といったことや、「過去3年以内の免許停止などの回数」や、「違反点数」といった情報などが記憶されている。例えば、山田太郎の個人情報としては、氏名は「山田太郎」、住所は「兵庫県神戸市×××」、生年月日は「1950年11月21日」、現在、免許の停止、取り消しのいずれの処分も受けていないことや、過去3年以内に免許停止などの処分を受けていないこと、違反点数が「1」であるといった情報などが記憶されている。
【0142】
次に、実施の形態(6)に係る運転支援装置51におけるマイコン52の行う処理動作▲6▼を図17に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、個人情報読出手段56から得られるデータに基づいて、車両Mの使用希望者の個人情報を取得し(ステップS61)、取得した個人情報、及び識別情報記憶手段55に記憶されている識別情報に基づいて、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であるか否かを判断する(ステップS62)。免許証61のICメモリ62に記憶されている、車両Mの使用希望者の氏名、住所、及び生年月日が一致する使用権限者が存在するか否かを判断し、存在したと判断すれば、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であると認める。
【0143】
ステップS62において、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であると判断すれば、次に、取得した個人情報に基づいて、車両Mの使用希望者が運転可能な状態にあるか否か(すなわち、免許の停止、取り消しのいずれの処分も受けていないかどうか)を判断する(ステップS63)。
【0144】
運転可能な状態でない(すなわち、免許の停止、取り消しのいずれかの処分を受けている)と判断すれば、エンジンECU57に対し、禁止信号を出力することによって、エンジンの作動を禁止させ(ステップS64)、その後、「現在、免許の停止(又は取り消し)の処分を受けているため、運転できません」といったメッセージをスピーカ58から出力する(ステップS65)。
【0145】
一方、運転可能な状態にある(すなわち、免許の停止、取り消しのいずれの処分も受けていない)と判断すれば、次に、免許停止となる点数P’を求める(ステップS66)。過去3年以内の運転免許の停止などの回数が0回の場合、免許停止となる点数P’は6点となり、1回の場合は4点、2回以上の場合は2点となる。従って、識別番号「1」に該当する山田太郎と、識別番号「2」に該当する山田花子の点数P’は6点となり、識別番号「3」に該当する山田一郎の点数P’は4点となる。
【0146】
次に、ステップS66において求めた点数P’が、車両Mの使用希望者の違反点数Pに3点を加算した点数以上であるか否かを判断し(ステップS67)、点数P’が点数Pに3点を加算した点数以上でない(すなわち、あと1点、又は2点の違反をすると、運転免許の停止処分を受けることになる)と判断すれば、「あと1点(又は2点)で免許の停止処分を受けることになります。安全運転を心がけて下さい」といったメッセージをスピーカ58から出力する(ステップS68)。図16(b)に示した、過去3年以内の免許停止などの回数が0回であるが、違反点数が4点である「山田花子」がこれに該当する。
【0147】
一方、ステップS67において、点数P’が点数Pに3点を加算した点数以上であると判断すれば、そのまま処理動作▲6▼を終了する。また、ステップS62において、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者でないと判断すれば、そのまま処理動作▲6▼を終了する。
【0148】
上記実施の形態(6)に係る運転支援装置によれば、免許証61の所持者が車両Mの使用権限者であると判断された場合、免許証61のICメモリ62に記憶されている免許証61の所持者の車両運転に関する情報に基づいて、エンジンを作動させないといった処理などが行われる。これにより、危険な運転を防止することができる。なお、ICメモリ62への車両運転に関する情報の登録は、交通違反の都度、警察により行われるようにすれば良い。また、別の実施の形態では、車両運転に関する情報を、該情報を管理する情報管理センター等から通信手段などを介して入手して、ICメモリ62へ登録するようにしても良い。
【0149】
図18は、実施の形態(7)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中71は運転支援装置を示しており、運転支援装置71はマイコン72と、入力処理手段73と、出力処理手段74とを含んで構成され、入力処理手段73には車両Mのドア付近(すなわち、ドアの挟み込みを注意すべきエリア周辺)を監視するためのドア付近監視レーダ75a〜75dと、車両Mのドアの開放状態を検出するためのドア開放状態検出センサ76a〜76dとが接続され、他方、出力処理手段74にはドアロックや、ドアの開放、ウィンドウなどを制御するためのボディECU77が接続されている。
【0150】
なお、ドア付近監視レーダ75a〜75dそれぞれは、右前ドア、左前ドア、右後ドア、左後ドア付近を監視するためのレーダであり、ドア開放状態検出センサ76a〜76dそれぞれは、右前ドア、左前ドア、右後ドア、左後ドアが開放されているか否かを検出するためのセンサである。また、ドア付近監視レーダ75a〜75dとしては、UWBなどが挙げられる。また、ボディECU77は、後述する禁止信号を受信すると、ドアの閉鎖を禁止する機能を有している。
【0151】
次に、実施の形態(7)に係る運転支援装置71におけるマイコン72の行う処理動作▲7▼を図19に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、ドア開放状態検出センサ76a〜76dから得られる情報に基づいて、開いているドアがあるか否かを判断する(ステップS71)。
【0152】
開いているドアがある(すなわち、ドアが閉鎖する可能性がある状態)と判断すれば、次に、開いているドア付近を監視するために、ドア付近監視レーダ75a〜75dのうち、対応するレーダを作動させ(ステップS72)、ドア付近監視レーダ75a〜75dから得られるデータに基づいて、開いているドアの付近に物体(例えば、子供の手など)が存在するか否かを判断する(ステップS73)。
【0153】
開いているドアの付近に物体が存在すると判断すれば、ボディECU77に対し、禁止信号を出力することによって、ドアが閉まらないようにし、子供の手などがドアに挟まらないようにする(ステップS74)。一方、開いているドアの付近に物体は存在しないと判断すれば、そのまま処理動作▲7▼を終了する。また、ステップS71において、開いているドアがないと判断した場合には、ステップS72〜S74の処理動作を行う必要がないので、そのまま処理動作▲7▼を終了する。
【0154】
上記実施の形態(7)に係る運転支援装置によれば、ドア付近監視レーダ75a〜75dから得られるデータに基づいて、車両Mのドア付近(すなわち、ドアの挟み込みを注意すべきエリア周辺)に物体(例えば、子供の手)が存在するか否かが判断され、この判断結果に基づいて、ドアの閉鎖が禁止されるので、子供がドアに挟まれるのを防止することができる。
【0155】
また、上記実施の形態(7)に係る運転支援装置によれば、ドアに挟み込まれる実際の場所だけでなく、注意すべきエリア周辺を監視して、ドアの閉鎖を禁止するので、非常に予防性に優れたものとすることができる。例えば、ドアの閉鎖時にドアに手が当たるといった事故についても防ぐことができる。
【0156】
なお、上記実施の形態(7)に係る運転支援装置では、ドアの挟み込みを注意すべきエリア周辺に物体が存在する場合、ドアの閉鎖を禁止するようにしているが、別の実施の形態に係る運転支援装置では、前記エリアに前記物体が存在するこを運転者に知らせるための処理(例えば、ブザー音を鳴らすといった処理)を行うようにしても良い。
【0157】
図20は、実施の形態(8)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中81は運転支援装置を示しており、運転支援装置81はマイコン82と、入力処理手段83と、出力処理手段84とを含んで構成され、入力処理手段83には車両Mのドアに挟み込まれる可能性のある部分に設置された接触センサ85a〜85dと、車両Mのドアの開放状態を検出するためのドア開放状態検出センサ76a〜76dとが接続され、他方、出力処理手段84にはドアロックや、ドアの開放、ウィンドウなどを制御するためのボディECU77が接続されている。
【0158】
なお、接触センサ85a〜85dそれぞれは、右前ドア、左前ドア、右後ドア、左後ドアに挟み込まれる可能性のある部分に設置され、ドア開放状態検出センサ76a〜76dそれぞれは、右前ドア、左前ドア、右後ドア、左後ドアが開放されているか否かを検出するためのセンサである。また、接触センサ85a〜85dとしては、熱感知センサや感圧センサなどが挙げられる。また、ボディECU77は、後述する禁止信号を受信すると、ドアの閉鎖を禁止する機能を有している。
【0159】
次に、実施の形態(8)に係る運転支援装置81におけるマイコン82の行う処理動作▲8▼を図21に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、ドア開放状態検出センサ76a〜76dから得られる情報に基づいて、開いているドアがあるか否かを判断する(ステップS81)。
【0160】
開いているドアがある(すなわち、ドアが閉鎖する可能性がある状態)と判断すれば、次に、接触センサ85a〜85dのうち、開いているドアに挟み込まれる可能性のある部分に設置されたセンサを作動させ(ステップS82)、接触センサ85a〜85dから得られるデータに基づいて、前記部分に触れている物体(例えば、子供の手など)が存在するか否かを判断する(ステップS83)。
【0161】
前記部分に触れている物体が存在すると判断すれば、ボディECU77に対し、禁止信号を出力することによって、子供の手などがドアに挟まらないようにする(ステップS84)。一方、前記部分に触れている物体は存在しないと判断すれば、そのまま処理動作▲8▼を終了する。また、ステップS81において、開いているドアがないと判断した場合には、ステップS82〜S84の処理動作を行う必要がないので、そのまま処理動作▲8▼を終了する。
【0162】
上記実施の形態(8)に係る運転支援装置によれば、接触センサ85a〜85dから得られるデータに基づいて、車両Mのドアに挟み込まれる可能性のある部分に物体(例えば、子供の手)が存在するか否かが判断され、この判断結果に基づいて、ドアの閉鎖が禁止されるので、子供がドアに挟まれるのを防止することができる。
【0163】
なお、上記実施の形態(8)に係る運転支援装置では、ドアに挟み込まれる可能性のある部分に物体が存在する場合、ドアの閉鎖を禁止するようにしているが、別の実施の形態に係る運転支援装置では、前記部分に前記物体が存在することを運転者に知らせるための処理(例えば、ブザー音を鳴らすといった処理)を行うようにしても良い。
【0164】
図22は、実施の形態(9)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中91は運転支援装置を示しており、運転支援装置91はマイコン92と、入力処理手段93と、出力処理手段94とを含んで構成され、入力処理手段93には車両Mの前方を監視するための前方監視レーダ95と、車両Mの後方を監視するための後方監視レーダ96と、車両Mの速度を検出するための車速センサ7とが接続され、他方、出力処理手段94にはエンジンを制御するためのエンジンECU97が接続されている。
【0165】
なお、前方監視レーダ95、後方監視レーダ96としては、UWBなどが挙げられる。また、ボディECU97は、後述するドライブ禁止信号を受信すると、ギアがドライブ位置に入るのを禁止し、リバース禁止信号を受信すると、ギアがリバース位置に入るのを禁止する機能を有している。
【0166】
次に、実施の形態(9)に係る運転支援装置91におけるマイコン92の行う処理動作▲9▼を図23に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、車速センサ7から得られる車速データに基づいて、車両Mが停止しているか否かを判断する(ステップS91)。
【0167】
車両Mが停止していると判断すれば、次に、前方監視レーダ95、後方監視レーダ96を作動させ(ステップS92)、前方監視レーダ95から得られる情報に基づいて、車両Mの前方(例えば、運転席から死角になるところ)に物体(例えば、子供など)が存在するか否かを判断する(ステップS93)。
【0168】
車両Mの前方に物体が存在すると判断すれば、次に、ギアがドライブ位置に入らないようにするために、エンジンECU97に対し、ドライブ禁止信号を出力し(ステップS94)、その後、ステップS95へ進む。一方、車両Mの前方に物体は存在しないと判断すれば、そのままステップS95へ進む。
【0169】
ステップS95では、後方監視レーダ96から得られる情報に基づいて、車両Mの後方(例えば、運転席から死角になるところ)に物体(例えば、子供など)が存在するか否かを判断し、車両Mの後方に物体が存在すると判断すれば、次に、ギアがリバース位置に入らないようにするために、エンジンECU97に対し、リバース禁止信号を出力する(ステップS96)。一方、車両Mの後方に物体は存在しないと判断すれば、処理動作▲9▼を終了する。また、ステップS91において、車両Mが停止していないと判断した場合には、ステップS92〜S96までの処理動作を行う必要がないので、そのまま処理動作▲9▼を終了する。
【0170】
上記実施の形態(9)に係る運転支援装置によれば、車両Mの前方に人間などが存在する場合には、ギアがドライブ位置に入らない(すなわち、前進できない)ようにされ、他方、車両Mの後方に人間などが存在する場合には、ギアがリバース位置に入らない(すなわち、後進できない)ようにされる。従って、車両Mの前方、又は後方に人間などが存在する場合、車両Mの走行開始が制限される(ここでは、アクセルペダルを踏んでも、車両が動かないようにする)ので、走行開始時に生じる事故を減らすことができる。
【0171】
また、ここでは車両Mの前方、又は後方に人間などが存在する場合、車両Mの走行開始を制限するようにしているが、このとき、ブザー音を鳴らしたりすることによって、車両Mの前方、又は後方に人間などがいることを運転者に気づかせるようにしても良い。
【0172】
また、上記実施の形態(9)に係る運転支援装置では、車両Mの前方、又は後方に物体が存在するか否かを監視するようにしているが、別の実施の形態に係る運転支援装置では、前方、後方に限定せず、車両Mの周囲に物体が存在するか否かを監視するようにして、走行開始に制限を加えるようにしても良い。
【0173】
図24は、実施の形態(10)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中101は運転支援装置を示しており、運転支援装置101はマイコン102と、入力処理手段103と、出力処理手段104と、車両Mの所有者等の義務等に関する情報のうち、期限に関係する情報を記憶する義務等情報記憶手段105とを含んで構成され、入力処理手段103には、義務等情報記憶手段105の記憶内容の書き換えを行うための入力装置106が接続され、他方、出力処理手段104にはエンジンを制御するためのエンジンECU107と、スピーカ108とが接続されている。また、エンジンECU107は、後述する禁止信号を受信すると、エンジンを作動させないようにする機能を有している。
【0174】
図25は、義務等情報記憶手段105に記憶される、車両Mの使用者等の義務等に関する情報のうち、期限に関係する情報の一例を示したものであり、車検の期限や、保険料の支払い期限に関する情報などが記憶されている。例えば、車検の期限が「2003年7月14日」であることや、保険料の支払い期限が「2003年6月10日」であるといった情報などが格納されている。なお、これらデータについては入力装置106を使って書き換え可能となっているが、所定の操作等を行わないと書き換えはできず、車両Mの所有者等が勝手にデータの書き換えを行うことができないようになっている。
【0175】
また、マイコン102には携帯電話などの移動体通信装置110が接続されており、移動体通信装置110を使って外部に設置された情報処理装置との間でデータのやり取りが可能となっており、例えば、車両Mの使用者等の義務等に関する情報などを外部から取り込み、義務等情報記憶手段105へ記憶させておくことなどができるようになっている。
【0176】
次に、実施の形態(10)に係る運転支援装置101におけるマイコン102の行う処理動作[10]を図26に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、義務等情報記憶手段105から義務情報を読み出し(ステップS101)、次に、現在の日付情報を取得し(ステップS102)、読み出した義務情報(ここでは、車検期限に関する情報)、及び日付情報に基づいて、車検の期限が切れているか否かを判断する(ステップS103)。
【0177】
車検の期限が切れていると判断すれば、次に、エンジンECU107に対し、禁止信号を出力することによって、エンジンの作動を禁止させると共に(ステップS104)、「車検が切れています。検査を受けて下さい」といったメッセージをスピーカ108から出力し(ステップS105)、その後、ステップS106へ進む。一方、車検の期限は切れていないと判断すれば、ステップS104、S105を飛ばして、そのままステップS106へ進む。
【0178】
ステップS106では、読み出した義務情報(ここでは、保険料の支払い期限に関する情報)、及び日付情報に基づいて、支払い期限が近づいているか否かを判断し、支払い期限が近づいていると判断すれば、「保険料の支払い期限が近づいています」といったメッセージをスピーカ108から出力する(ステップS107)。一方、支払い期限が近づいていないと判断すれば、そのまま処理動作[10]を終了する。
【0179】
上記実施の形態(10)に係る運転支援装置によれば、義務等情報記憶手段105に記憶されている情報(例えば、車検の期限、保険料の支払い期限)、及び現在の日付情報に基づいて、エンジンの作動をさせないといった処理が行われる。これにより、定期的な検査の実施されていない車両での走行を禁止することなどができる。
【0180】
図27は、実施の形態(11)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中151は運転支援装置を示しており、運転支援装置151はマイコン152と、入力処理手段153と、出力処理手段154と、車両Mの使用権限者を識別するための識別情報を記憶する識別情報記憶手段155と、車両Mの使用権限者に対応づけて、該使用権限者の運転条件等に関する情報(例えば、眼鏡等使用、初心者マークの貼付、高齢者マークの貼付に関する情報)を記憶する条件等情報記憶手段156とを含んで構成され、入力処理手段153には免許証の画像を認識したり、車両Mの周囲及び室内の様子を撮影するための画像認識手段157が接続され、他方、出力処理手段154にはエンジンを制御するためのエンジンECU158と、スピーカ159とが接続されている。また、識別情報記憶手段155には、識別情報の一つとして、車両Mの使用権限者が所持すべき免許証に添付されている写真の画像データが記憶されている。また、エンジンECU158は、後述する禁止信号を受信すると、エンジンを始動させない機能を有している。
【0181】
マイコン152には携帯電話などの移動体通信装置160が接続されており、移動体通信装置160を使って外部に設置された情報処理装置との間でデータのやり取りが可能となっており、例えば、車両Mの使用権限者を識別するための識別情報や、車両Mの使用権限者の運転条件等に関する情報などを外部から取り込み、識別情報記憶手段155や、条件等情報記憶手段156へ記憶させておくことなどができるようになっている。
【0182】
図28は、識別情報記憶手段155に記憶される、車両Mの使用権限者を識別するための識別情報の一例を示したものであり、車両Mの使用権限者の「氏名」、「住所」、及び「生年月日」に関する情報や、免許証に添付された写真の画像データが格納されたアドレスを示す情報などが記憶されている。例えば、識別番号「1」の使用権限者の氏名は「山田太郎」で、住所は「兵庫県神戸市×××」で、生年月日は「1950年11月21日」であるといった情報や、本人の所持する免許証に添付された写真の画像データが格納されたアドレスDを示す情報などが記憶されている。
【0183】
図29は、条件等情報記憶手段156に記憶される、車両Mの使用権限者の運転条件等に関する情報の一例を示したものであり、識別番号に対応づけて、「眼鏡等使用が必要か」といったことや、「初心者マークの貼付は必要か」といったことや、「高齢者マークの貼付を推奨されているか」といったことなどに関する情報が記憶されている。例えば、識別番号「1」の使用権限者(すなわち、山田太郎)は、眼鏡等の使用が必要であるが、初心者マーク、高齢者マークの貼付は不要であるといった情報などが記憶されている。
【0184】
次に、実施の形態(11)に係る運転支援装置151におけるマイコン152の行う処理動作[11]を図30に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、画像認識手段157から得られる画像データに基づいて、車両Mの使用希望者の所持する免許証の画像データを取得し(ステップS141)、取得した画像データ、及び識別情報記憶手段155に記憶されている識別情報に基づいて、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であるか否かを判断する(ステップS142)。
【0185】
まず、免許証に記載されている氏名、住所、及び生年月日が一致する使用権限者が存在するか否かを判断し、存在した場合に限り、免許証に添付されている写真の画像を照合し、画像の一致が確認できた場合、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であると判断する。
【0186】
ステップS142において、車両Mの使用希望者が車両Mの使用権限者であると判断すれば、次に、条件等情報記憶手段156から車両Mの使用希望者の運転条件等に関する情報を読み出し(ステップS143)、読み出した情報に基づいて、運転の際に眼鏡等の使用が必要であるか否かを判断する(ステップS144)。
【0187】
眼鏡等の使用が必要であると判断すれば、次に、画像認識手段157を使って車両Mの使用希望者の顔面を撮影し、画像認識手段157から得られる情報に基づいて、車両Mの使用希望者が眼鏡等を使用しているか否かを判断し(ステップS145)、眼鏡等を使用していると判断すれば、次に、初心者マークの貼付が必要であるか否かを判断する(ステップS146)。一方、眼鏡等の使用は不要であると判断すれば、ステップS145を飛ばして、そのままステップS146へ進む。
【0188】
初心者マークの貼付が必要であると判断すれば、次に、画像認識手段157を使って車両Mのボンネットなどを撮影し、画像認識手段157から得られる情報に基づいて、車両Mに初心者マークが貼り付けられているか否かを判断し(ステップS147)、車両Mに初心者マークが貼り付けられていると判断すれば、ステップS150へ進む。一方、ステップS146において、初心者マークの貼付は不要であると判断すれば、そのままステップS150へ進む。
【0189】
ステップS145において、眼鏡等を使用していないと判断したり、ステップS147において、初心者マークが貼り付けられていないと判断した場合は、運転条件が成立していないことになるため、エンジンECU158に対し、禁止信号を出力することによって、エンジンの作動を禁止させ(ステップS148)、その後、「運転条件が満たされていないため、運転できません」といったメッセージをスピーカ159から出力する(ステップS149)。
【0190】
ステップS150では、高齢者マークの貼付が推奨されているか否かを判断し、高齢者マークの貼付が推奨されていると判断すれば、次に、画像認識手段157を使って車両Mのボンネットなどを撮影し、画像認識手段157から得られる情報に基づいて、車両Mに高齢者マークが貼り付けられているか否かを判断する(ステップS151)。車両Mに高齢者マークが貼り付けられていると判断すれば、そのまま処理動作[11]を終了する。また、ステップS150において、高齢者マークの貼付は不要であると判断した場合にも、そのまま処理動作[11]を終了する。
【0191】
上記実施の形態(11)に係る運転支援装置によれば、条件等情報記憶手段156に記憶されている情報(例えば、眼鏡等使用、初心者マークの貼付、高齢者マークの貼付)と、運転者の状態、又は車両Mの状態とに基づいて、エンジンの作動をさせないといった処理などが行われる。これにより、運転者に運転条件等を満たして運転させるようにすることができる。
【0192】
図31は、実施の形態(12)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中161は運転支援装置を示しており、運転支援装置161はマイコン162と、入力処理手段163と、出力処理手段164とを含んで構成され、入力処理手段163には車両Mの使用希望者の視力を測定するための視力測定装置165が接続され、他方、出力処理手段164にはエンジンを制御するためのエンジンECU166と、スピーカ167とが接続されている。
【0193】
マイコン162は視力測定装置165から得られる情報に基づいて、車両Mの使用希望者の視力を把握することができ、車両Mの使用権限者が所定の視力に達していない場合には、エンジンECU166に対し、禁止信号を出力することによって、エンジンの作動を禁止させ、その後、「運転条件が満たされていないため、運転できません」といったメッセージをスピーカ167から出力するようになっている。
【0194】
上記実施の形態(12)に係る運転支援装置によれば、車両Mを運転するのに相応しい能力を有しているか否か(例えば、十分な視力を有しているか否か)を判定するために、視力を測定するための視力測定装置165による測定結果に基づいて、エンジンを作動させないといった処理などが行われる。なお、ここでは車両Mを運転するのにふさわしい能力として、視力を検査する場合についてのみ説明しているが、別の実施の形態に係る運転支援装置では、簡単なゲーム機器と繋げて、ゲームによる成績に基づいて、車両Mの使用希望者の注意力や判断力を検査し、その検査結果に基づいて、前記処理などを行うようにしても良い。
【0195】
図32は、実施の形態(13)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中111は運転支援装置を示しており、運転支援装置111はマイコン112と、入力処理手段113と、出力処理手段114とを含んで構成され、入力処理手段113には、車両Mの室外の音を収集するための音収集手段115と、車両Mの周辺を監視するための周辺監視レーダ116とが接続され、他方、出力処理手段114には、スピーカ117が接続されている。
【0196】
次に、実施の形態(13)に係る運転支援装置111におけるマイコン112の行う処理動作[13]を図33に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、音収集手段115で収集された車両Mの室外の音から、緊急車両(例えば、パトカーや救急車など)から発せられるサイレンの音成分を抽出する(ステップS111)。
【0197】
次に、抽出した音成分に基づいて、緊急車両が車両Mの付近に存在するか否かを判断し(ステップS112)、緊急車両が車両Mの付近に存在している判断すれば、次に、緊急車両が車両Mへ近づいてきているか否かを判断し(ステップS113)、緊急車両が車両Mへ近づいてきていると判断すれば、周辺監視レーダ116から得られる情報に基づいて、車両Mの周辺を走行している他車両の動きを算出する(ステップS114)。
【0198】
車両Mと緊急車両との凡その距離は、サイレン音の大きさから推測することができ、また、緊急車両が車両Mに接近しているか、遠ざかっているかどうかの判定は、サイレン音の大きさの時間変化や、ドップラーシフトに基づいて行うことができる。接近している場合は、音が高くなり、他方、遠ざかっている場合は、音が低くなる。
【0199】
なお、ここでは車両Mの周辺を走行している他車両の動きを周辺監視レーダから得られる情報に基づいて算出するようにしているが、別の実施の形態では、カメラなどで撮影した画像データに基づいて、前記他車両の動きを算出するようにしても良い。
【0200】
次に、他車両の動きに基づいて、緊急車両を避けるための推奨退避動作(原則として、他車両と同じ動きになる)を求め(ステップS115)、求めた推奨退避動作をスピーカ117を使って音声にて案内する(ステップS116)。例えば、「緊急車両が後方より接近しています。左へ寄ってください」といったメッセージを出力する。一方、ステップS112において、前記緊急車両が車両Mの付近に存在しないと判断したり、ステップS113において、前記緊急車両が車両Mへ近づいてきていないと判断すれば、そのまま処理動作[13]を終了する。
【0201】
上記実施の形態(13)に係る運転支援装置によれば、緊急車両から発せられるサイレンの音成分が抽出され、抽出された結果に基づき、前記緊急車両が車両Mの付近に存在し、なおかつ前記緊急車両が車両Mへ近づいてきていると判断された場合、推奨退避動作が運転者へ伝えられるので、運転者は適切に緊急車両に道を譲ることができる。
【0202】
また、ここではサイレンの音成分から緊急車両が車両Mの周囲に存在するか否かといったことや、緊急車両が車両Mへ近づいてきているか否かを判断しているが、別の実施の形態に係る運転支援装置では、緊急車両から無線通信を使って直接送信されてくる、前記緊急車両が存在することを示す情報や、車両走行等に関連するインフラが整備されることによって実現される、道路に沿って配置されているビーコン等から送信されてくる、緊急車両が存在することを示す情報などを用いて、これら判断を行うようにしても良い。
【0203】
図34は、実施の形態(14)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中121は運転支援装置を示しており、運転支援装置121はマイコン122と、入力処理手段123と、出力処理手段124と、質問事項に関する情報、及び前記質問事項に対する応答事項に関する情報が記憶された質問応答事項記憶手段125とを含んで構成され、入力処理手段123には運転者の発する音声を取得するための音声取得手段(マイク)126が接続され、他方、出力処理手段124にはスピーカ127と、ブザー音を発生させるためのブザー音発生装置128とが接続されている。
【0204】
図35は、質問応答事項記憶手段125に記憶される、質問事項に関する情報、及び前記質問に対する応答事項に関する情報の一例を示したものであり、データ番号毎に質問事項に対応づけて、応答事項が記憶されている。例えば、「日本一高い山は?」といった質問事項に対応づけて、「富士山」といった応答事項が記憶されている。
【0205】
次に、実施の形態(14)に係る運転支援装置121におけるマイコン122の行う処理動作[14]を図36に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、ランダムにデータ番号を選択し(ステップS121)、質問応答事項記憶手段125から選択したデータ番号に対応する質問事項に関する情報を読み出し(ステップS122)、読み出した情報に基づいて、スピーカ127を使って運転者に対して質問を行い(ステップS123)、その後、タイマtを0にしてスタートさせる(ステップS124)。
【0206】
次に、音声取得手段126から得られる情報に基づいて、運転者から前記質問に対する応答があったか否かを判断し(ステップS125)、応答があったと判断すれば、次に、音声取得手段126から得られる運転者の応答内容、及び質問応答事項記憶手段125に記憶されている前記質問事項に対する応答事項に関する情報に基づいて、運転者からの応答が適切なものであるか否かを判断する(ステップS126)。
【0207】
運転者からの応答が適切なものであると判断すれば、カウンタcを0にし(ステップS127)、処理動作[14]を終了する。一方、運転者からの応答が適切なものでないと判断すれば、カウンタcに1を加算し(ステップS128)、1を加算したカウンタcが所定値c’(例えば、3)以上であるか否かを判断する(ステップS129)。
【0208】
カウンタcが所定値c’以上である(すなわち、3回連続して応答が適切でなかった)と判断すれば、運転者が居眠り運転をしていると看做し、大きなブザー音を発生させるように、ブザー音発生装置128を制御する(ステップS130)。一方、カウンタcが所定値c’以上でないと判断すれば、そのまま処理動作[14]を終了する。
【0209】
また、ステップS125において、運転者から前記質問に対する応答がないと判断すれば、次に、タイマtが所定の時間t’(例えば、5秒)以上であるか否かを判断し(ステップS131)、タイマtが所定の時間t’以上であると判断すれば、ステップS128へ進んで、運転者が適切でない応答を行った場合と同様に、カウンタcに1を加算する。一方、タイマtが所定の期間t’以上でないと判断すれば、ステップS125へ戻り、運転者からの応答を待つ。
【0210】
上記実施の形態(14)に係る運転支援装置によれば、運転者に対して質問が発せられ、音声による運転者からの応答が前記質問に対する応答として適切か否かが判断され、その判断結果に基づいて、ブザー音が鳴らされる。これにより、居眠り運転を防止することができる。
【0211】
なお、上記実施の形態(14)に係る運転支援装置では、複数回連続して応答が適切でない場合に、運転者が居眠り運転をしていると判断するようにしているが、運転者が居眠り運転をしているか否かの判断基準はこれに限定されず、例えば、連続でなくても適切でない応答の回数が多い場合に、運転者が居眠り運転をしていると判断するようにしても良い。
【0212】
また、上記実施の形態(14)に係る運転支援装置では、質問応答事項記憶手段125に記憶されている質問事項を運転者に対し、出題するようにしているが、質問については予め登録されているものに限定されず、質問に対する応答が適切なものであるか否かを判定することができるものであれば良く、例えば、計算問題などを出題するようにしても良い。
【0213】
ところで、上記したような質疑応答が必要となるのは、車両Mが停止しているときではなく、走行しているときであり、また、より必要なケースというのは、居眠り運転などが起こる可能性の高い、直進が続く道路や、高速道路を走行している場合である。
【0214】
そこで、別の実施の形態に係る運転支援装置では、車両Mの走行環境が所定の環境である(例えば、車両が走行中である、走行中の道路が直進道路、高速道路である)と特定された場合に、前記質問を行うようにしても良い。これにより、適切なタイミングでの質疑応答を実現することができる。
【0215】
なお、車両Mが直進道路や高速道路を走行しているか否かに関する情報については、ナビゲーション装置などから取得することができる。また、前記所定の環境としては、例えば、速度が60km/h以上である場合や、セレクターレバーがドライブ位置に入っている場合、パーキングブレーキ(ハンドブレーキ)が作動していない場合、高速道路を走行している場合、車両の走行状態が不安定な場合などが挙げられる。
【0216】
図37は、上記実施の形態(1)〜(14)のいずれかに係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。この運転支援システムは、各種情報処理や各種制御を行うための制御部132、入出力手段133、及び通信手段134を含んで構成される情報処理装置131(運転支援装置1、11など)と、各種センサ等135と、車両Mのエンジンを制御するためのエンジンECU136と、ドアロックや、ドアの開放、ウィンドウなどを制御するためのボディECU137と、その他各種ECU138と、制御部142、入力部(操作部)143、表示部144、及び音声出力部145を含んで構成され、ヒューマンインターフェースを有し、さらにはナビゲーション機能やオーディオ機能、映像表示機能などを有する情報提供装置141とを備えている。
【0217】
情報処理装置131(の入出力手段133)には、各種センサ等135(例えば、側方監視レーダ5a〜5d、接触センサ6a〜6d、車速センサ7など)や、エンジンECU136、ボディECU137、各種ECU138(例えば、エアコンECU、エアバッグECUなど)が接続され、各種センサ等135で得られる情報を取得したり、ドアロックや、ドアの開放などを制御することなどができるようになっている。
【0218】
また、情報処理装置131(の制御部132)は、通信手段134を介して、情報提供装置141(の制御部142)と接続され、情報提供装置141との間で情報のやり取りを行うことができ、例えば、車両Mの傾斜情報などをLANを通じて情報提供装置141へ送信することなどができるようになっている。情報提供装置141は情報処理装置131から送信されてくる情報に基づいて、表示部144を介して表示によって情報(例えば、車両Mの傾斜情報や、車両Mが路肩に異常接近していることを示す情報など)の提供を行ったり、音声出力部145を介して音声によって情報の提供を行うことができるようになっている。換言すれば、情報提供装置141の表示部144、音声出力部145を、情報処理装置131の表示部、音声出力部として使用することができるようになっている。
【0219】
また、情報処理装置131は通信アンテナ139と接続されており、他車両との間で無線通信を実現したり、ドアのロック/アンロック等を自動操作するために、車両Mの使用権限者が所持すべきスマートカードなどとの間で情報のやり取りを実現したり、また、ドアのロック/アンロック等を遠隔操作するために、車両Mの使用権限者が所持すべき携帯用送信機から送信されてくる信号を受信することなどができるようになっている。また、情報処理装置131はこれら外部から得られる信号等に基づいて、ドアロック/アンロックの制御(いわゆる、キーレス制御)などを行うことができるようになっている。
【0220】
一方、情報提供装置141は、前述した通り、制御部142、入力部143、表示部144、及び音声出力部145を含んで構成され、入力部143を通じて、使用者が各種情報の入力を行うことができ、例えば、目的地の設定などを行うことができるようになっている。また、入力部143を通じて入力された情報についてはLANを通じて、情報処理装置131へ送信することができるようになっており、情報提供装置141を情報処理装置131の入力部の役割を果たす装置として用いることができるようになっている。
【0221】
また、情報提供装置141には、GPSアンテナ146や、通信アンテナ147(例えば、電話用アンテナ)と繋がっている通信装置148、地図情報などが記憶されたメモリ149が接続されており、車両Mの位置情報を取得したり、警備会社や情報提供サービス機関などと情報のやり取りを行ったり、メモリ149から地図情報などを読み出したりすることなどができるようになっている。
【0222】
なお、上記したように、情報提供装置141を情報処理装置131の入力部や、表示部、音声出力部の役割を果たす装置として用いることができるようにしているが、情報提供装置141については、既存のナビゲーション装置などを採用することができる。また、もし仮に機能変更等が必要であったとしても、情報提供装置141は入力部142を通じて入力された情報を情報処理装置131へ送信したり、情報処理装置131から送信されてくる情報に基づいて、表示したり、音声出力するだけであるので大きな変更を必要としない。なお、音声入力が必要になる場合には、情報処理装置131に音声入力部を設けて、該音声入力部を通じて入力させるようにすれば良い。もちろん、情報提供装置141に音声入力部を設けて、間接的に入力させるようにしても良い。
【0223】
また、ここでは表示や音声などでの情報の提供を、情報提供装置141に設けられている表示部144、音声出力部145を用いて行うようにしているが、別の実施の形態では、情報処理装置131から直接、情報の提供を行うようにしても良い。
【0224】
なお、情報処理装置131に相当するものとしては、例えば、運転支援装置1、11、21、31、41、51、71、81、91、101、111、121、151、161が挙げられ、各種センサ135に相当するものとしては、例えば、側方監視レーダ5a〜5d、接触センサ6a〜6d、車速センサ7、後方監視レーダ15a、15b、側方監視レーダ25、傾斜検出センサ36、積載状況検出手段39、画像認識手段47、157、個人情報読出手段56、ドア付近監視レーダ75a〜75d、ドア開放状態検出センサ76a〜76d、接触センサ85a〜85d、前方監視レーダ95、後方監視レーダ96、入力装置106、音収集手段115、音声取得手段126、視力測定装置165が挙げられる。
【0225】
また、情報提供装置141、又は情報提供装置141の一部に相当するものとしては、例えば、音声発生装置9、ブザー音発生装置26、表示装置37、ブザー音発生装置38、スピーカ49、58、108、116、127、159、167、ブザー音発生装置128が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図2】実施の形態(1)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図3】実施の形態(2)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図4】実施の形態(2)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図5】実施の形態(3)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図6】実施の形態(3)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図7】実施の形態(4)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図8】実施の形態(4)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図9】(a)は、傾いていない状態の車両の画像を示した図であり、(b)は、角度θ傾いている状態の車両の画像を示した図である。
【図10】実施の形態(5)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図11】実施の形態(5)に係る運転支援装置における識別情報記憶手段に記憶される、車両の使用権限者を識別するための識別情報の一例を示したものである。
【図12】実施の形態(5)に係る運転支援装置における車両運転情報記憶手段に記憶される、車両の使用権限者の車両運転に関する情報の一例を示したものである。
【図13】実施の形態(5)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図14】実施の形態(6)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図15】実施の形態(6)に係る運転支援装置における識別情報記憶手段に記憶される、車両の使用権限者を識別するための識別情報の一例を示したものである。
【図16】(a)〜(d)は、免許証のICメモリに記憶される、免許証の所持者の個人情報の一例を示したものである。
【図17】実施の形態(6)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図18】実施の形態(7)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図19】実施の形態(7)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図20】実施の形態(8)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図21】実施の形態(8)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図22】実施の形態(9)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図23】実施の形態(9)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図24】実施の形態(10)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図25】実施の形態(10)に係る運転支援装置における義務等情報記憶手段に記憶される、車両の使用者等の義務等に関する情報のうち、期限に関係する情報の一例を示したものである。
【図26】実施の形態(10)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図27】実施の形態(11)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図28】実施の形態(11)に係る運転支援装置における識別情報記憶手段に記憶される、車両の使用権限者を識別するための識別情報の一例を示したものである。
【図29】実施の形態(11)に係る運転支援装置における条件等情報記憶手段に記憶される、車両の使用権限者の運転条件に関する情報の一例を示したものである。
【図30】実施の形態(11)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図31】実施の形態(12)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図32】実施の形態(13)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図33】実施の形態(13)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図34】実施の形態(14)に係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図35】実施の形態(14)に係る運転支援装置における質問応答時刻記憶手段に記憶される、質問事項に関する情報、及び前記質問に対する応答事項に関する情報の一例を示したものである。
【図36】実施の形態(14)に係る運転支援装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図37】実施の形態(1)〜(14)のいずれかに係る運転支援装置を含んで構成される運転支援システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41、51、71、81 運転支援装置
91、101、111、121、151、161 運転支援装置
2、12、22、32、42、52、72、82 マイコン
92、102、112、122、152、162 マイコン
5a〜5d、25 側方監視レーダ
6a〜6d、85a〜85d 接触センサ
7 車速センサ
8、16、77 ボディECU
15a、15b、96 後方監視レーダ
26、38、128 ブザー音発生装置
35 外観情報記憶手段
36 傾斜検出センサ
37 表示装置
39 積載状況検出手段
45 識別情報記憶手段
46 車両運転情報記憶手段
47 画像認識手段
48、57、97、107 エンジンECU
49、58、108、116、127 スピーカ
56 個人情報読出手段
61 免許証
75a〜75d ドア付近監視レーダ
76a〜76d ドア開放状態検出センサ
95 前方監視レーダ
105 義務情報記憶手段
125 質問応答事項記憶手段

Claims (30)

  1. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両の側方を監視する側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の側方に存在する障害物との距離を求める障害物距離算出手段と、
    該障害物距離算出手段により算出された障害物との距離に基づいて、ドアの開度を制限するドア開度制限手段と、
    乗員の位置を検出する乗員位置検出手段から得られる情報、及び前記ドア開度制限手段により開度が制限されるドアに関する情報に基づいて、所定の告知を行う告知手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  2. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両の側方を監視する側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の側方に存在する障害物との距離を求める障害物距離算出手段と、
    該障害物距離算出手段により算出された障害物との距離に基づいて、ドアの開度を制限するドア開度制限手段と、
    乗員がドアを開放する所定の条件が成立しているか否かを判断する第1の条件成立判断手段と、
    該第1の条件成立判断手段により前記所定の条件が成立していると判断された場合、前記側方監視手段による監視を開始させる第1の監視開始制御手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  3. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両の後方を監視する後方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両へ接近する接近物の接近状況を求める接近状況算出手段と、
    該接近状況算出手段により算出された接近物の接近状況に基づいて、ドアの開放を禁止するドア開放禁止手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  4. 前記車両の装備されているコーナー検出手段の検出方向を後方へ切り替える切替手段を備え、
    該切替手段により検出方向が後方へ切り替えられた前記コーナー検出手段を前記後方監視手段として採用することを特徴とする請求項3記載の運転支援装置。
  5. 乗員がドアを開放する所定の条件が成立しているか否かを判断する第2の条件成立判断手段と、
    該第2の条件成立判断手段により前記所定の条件が成立していると判断された場合、前記後方監視手段による監視を開始させる第2の監視開始制御手段とを備えていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の運転支援装置。
  6. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両の側方を監視する側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の走行が不安定であるか否かを判断する不安定判断手段と、
    該不安定判断手段により、前記車両の走行が不安定であると判断された場合、第1の所定処理を行う第1の処理手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  7. 前記側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の側方に存在する物体と前記車両との距離が略周期的に変化しているか否かを判断する変化判断手段を備え、
    前記不安定判断手段が、前記変化判断手段により前記距離が略周期的に変化していると判断された場合、前記車両の走行が不安定であると判断するものであることを特徴とする請求項6記載の運転支援装置。
  8. 前記車両の走行環境を特定する走行環境特定手段を備え、
    該走行環境特定手段により、前記車両の走行環境が所定の環境であると特定された場合、前記不安定判断手段が前記車両の走行が不安定であるか否かを判断するものであることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の運転支援装置。
  9. 前記不安定判断手段が、異なる方式による2以上の前記側方監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の走行が不安定であるか否かを判断するものであることを特徴とする請求項6〜8のいずれかの項に記載の運転支援装置。
  10. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両における所定の軸まわりの回転度合を検出するための回転検出手段から得られる情報に基づいて、前記車両の前記所定の軸まわりの回転度合を示した情報を運転者へ提供する提供手段を備え、
    該提供手段が、乗員及び/又は荷物等の積載状況を検出する積載状況検出手段から得られる情報を考慮に入れて、前記提供を行うものであることを特徴とする運転支援装置。
  11. 前記車両の外観に関する情報が記憶された外観情報記憶手段と、
    該外観情報記憶手段から読み出した前記車両の外観に関する情報、及び前記回転検出手段から得られる情報に基づいて、前記所定の軸を回転軸として回転させた車両の画像データを作成する作成手段とを備え、
    前記提供手段が、前記作成手段により作成された画像データに基づいて、前記所定の軸を回転軸として回転させた画像を表示するものであることを特徴とする請求項10記載の運転支援装置。
  12. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両の使用権限者を識別するための識別情報を記憶する第1の識別情報記憶手段と、
    前記車両の使用権限者に関する個人情報を記憶する第1の個人情報記憶手段と、
    免許証の画像を認識するための画像認識手段から得られる情報、及び前記第1の識別情報記憶手段に記憶されている識別情報に基づいて、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であるか否かを判断する第1の使用権限者判断手段と、該第1の使用権限者判断手段により、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であると判断された場合、前記第1の個人情報記憶手段から前記免許証の所持者に関する個人情報を読み出す第1の個人情報読出手段と、
    該第1の個人情報読出手段により読み出された前記免許証の所持者に関する個人情報に基づいて、運転制御すべき事項、及び/又は連絡すべき事項を求める第1の運転制御事項等算出手段と、
    前記第1の使用権限者判断手段による判断結果、及び前記第1の運転制御事項等算出手段による算出結果に基づいて、第2の所定処理を行う第2の処理手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  13. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両の使用希望者が前記車両の使用権限者であるか否かを判断する第2の使用権限者判断手段と、
    前記車両の使用権限者に対応づけて、該使用権限者の車両運転に関する情報を記憶する車両運転情報記憶手段と、
    前記第2の使用権限者判断手段により、前記車両の使用希望者が前記車両の使用権限者であると判断された場合、前記車両運転情報記憶手段から前記車両の使用希望者の車両運転に関する情報を読み出す第1の車両運転情報読出手段と、
    該第1の車両運転情報読出手段により読み出された前記車両運転に関する情報に基づいて、運転制御すべき事項、及び/又は連絡すべき事項を求める第2の運転制御事項等算出手段と、
    該第2の運転制御事項等算出手段による算出結果に基づいて、第3の所定処理を行う第3の処理手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  14. 前記車両の使用権限者を識別するための識別情報を記憶する第1の識別情報記憶手段を備え、
    前記第2の使用権限者判断手段が、免許証の画像を認識するための画像認識手段から得られる情報、及び前記第1の識別情報記憶手段に記憶されている識別情報に基づいて、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であるか否かを判断するものであることを特徴とする請求項13記載の運転支援装置。
  15. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両の使用権限者を識別するための識別情報を記憶する第2の識別情報記憶手段と、
    所持者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段を有した免許証から、前記所持者の個人情報を読み出す第2の個人情報読出手段と、
    該第2の個人情報読出手段により読み出された前記免許証の所持者の個人情報、及び前記第2の識別情報記憶手段に記憶されている識別情報に基づいて、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であるか否かを判断する第3の使用権限者判断手段と、
    該第3の使用権限者判断手段により、前記免許証の所持者が前記車両の使用権限者であると判断された場合、前記免許証の所持者に関する個人情報に基づいて、運転制御すべき事項、及び/又は連絡すべき事項を求める第3の運転制御事項等算出手段と、
    前記第3の使用権限者判断手段による判断結果、及び前記第3の運転制御事項等算出手段による算出結果に基づいて、第4の所定処理を行う第4の処理手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  16. 前記個人情報記憶手段には、前記所持者の車両運転に関する情報が記憶されており、
    前記第3の運転制御事項等算出手段が、前記免許証の所持者に関する個人情報、及び前記免許証の所持者の車両運転に関する情報に基づいて、運転制御すべき事項、及び/又は連絡すべき事項を求めるものであることを特徴とする請求項15記載の運転支援装置。
  17. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両のドアの挟み込みを注意すべきエリア周辺を監視する注意エリア監視手段から得られる情報に基づいて、前記エリア周辺に物体が存在するか否かを判断する第1の物体有無判断手段と、
    該第1の物体有無判断手段による判断結果に基づいて、第5の所定処理を行う第5の処理手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  18. ドアを閉鎖する所定の条件が成立しているか否かを判断する第3の条件成立判断手段と、
    該第3の条件成立判断手段により前記所定の条件が成立していると判断された場合、前記注意エリア監視手段による監視を開始させる第3の監視開始制御手段とを備えていることを特徴とする請求項17記載の運転支援装置。
  19. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両のドアに挟み込まれる可能性のある部分への接触を検出する接触検出手段から得られる情報に基づいて、前記部分に接触しているものが存在するか否かを判断する接触有無判断手段と、
    該接触有無判断手段による判断結果に基づいて、第6の所定処理を行う第6の処理手段と、
    ドアを閉鎖する所定の条件が成立しているか否かを判断する第4の条件成立判断手段と、
    該第4の条件成立判断手段により前記所定の条件が成立していると判断された場合、前記接触検出手段による検出を開始させる第4の監視開始制御手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  20. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両の周囲を監視する周囲監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の周囲に物体が存在するか否かを判断する第2の物体有無判断手段と、
    該第2の物体有無判断手段により前記車両の周囲に物体が存在すると判断された場合、前記車両の走行開始を制限する走行開始制限手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  21. 前記第2の物体有無判断手段が、前記車両のいずれの方向に物体が存在するかを判断するものであり、
    前記走行開始制限手段が、前記第2の物体有無判断手段から得られる、前記物体の存在する方向に関する情報に基づいて、前記車両の走行開始を制限するものであることを特徴とする請求項20記載の運転支援装置。
  22. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両の所有者等の義務等に関する、車検の期限、及び/又は保険料の支払い期限に関する情報を記憶する義務等情報記憶手段と、
    該義務等情報記憶手段に記憶されている前記情報、及び現時点の日付情報に基づいて、第7の所定処理を行う第7の処理手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  23. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両の運転者の運転条件等に関する、眼鏡等使用、及び/又は初心者・高齢者マークの貼付に関する情報を記憶する条件等情報記憶手段と、
    該条件等情報記憶手段に記憶されている前記情報と、運転者の状態、又は前記車両の状態とに基づいて、第8の所定処理を行う第8の処理手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  24. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両を運転するに相応しい能力を有しているか否かを判定するための身体能力測定手段と、
    該身体能力測定手段による測定結果に基づいて、第9の所定処理を行う第9の処理手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  25. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    前記車両の周辺を走行している緊急車両を検出する緊急車両検出手段から得られる情報に基づいて、前記車両の周辺を前記緊急車両が走行しているか否かを判断する緊急車両判断手段と、
    該緊急車両判断手段により前記車両の周辺を前記緊急車両が走行していると判断された場合、前記車両の周辺を走行している他車両を監視するための周辺監視手段から得られる情報に基づいて、前記車両の周辺を走行している他車両の動きを求める他車両移動算出手段と、
    該他車両移動算出手段により求められる他車両の動きに基づいて、第10の所定処理を行う第10の処理手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  26. 前記第10の処理手段が、運転者に対して推奨退避動作を伝えるものであることを特徴とする請求項25記載の運転支援装置。
  27. 車両の運転等を支援するための運転支援装置において、
    運転者に対して質問を発する質問手段と、
    音声取得手段により取得された運転者からの音声を認識する認識手段と、
    該認識手段により認識された運転者からの応答が、前記質問手段からの質問に対する応答として適切であるか否かを判断する応答結果判断手段と、
    該応答結果判断手段により判断された結果に基づいて、第11の所定処理を行う第11の処理手段とを備えていることを特徴とする運転支援装置。
  28. 複数の質問事項に関する情報が記憶された質問事項記憶手段と、
    質問事項に対応づけて記憶された、質問に対する応答事項に関する情報が記憶された応答事項記憶手段とを備え、
    前記質問手段が、前記質問事項記憶手段に記憶されている情報に基づいて、運転者に対して質問を発するものであり、
    前記応答結果判断手段が、前記応答事項記憶手段に記憶されている情報に基づいて、前記認識手段により認識された運転者からの応答が、前記質問に対する応答として適切であるか否かを判断するものであることを特徴とする請求項27記載の運転支援装置。
  29. 前記質問手段が、計算問題を出題するものであることを特徴とする請求項27記載の運転支援装置。
  30. 前記車両の走行環境を特定する走行環境特定手段を備え、該走行環境特定手段により、前記車両の走行環境が所定の環境であると特定された場合、前記質問手段が運転者に対して質問を行うものであることを特徴とする請求項27〜29のいずれかの項に記載の運転支援装置。
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